チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (91/342)
昨年夏に京都で大好評を博した、稲垣吾郎の主演舞台『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』が今秋、東京で上演される。2012年から3度にわたり上演されてきた『恋と音楽』シリーズの進化系といえる作品だ。稲垣に話を聞いた。【チケット情報はこちら】『恋と音楽』に続き、鈴木聡(作・演出)とジャズピアニスト・作曲家の佐山雅弘(音楽)と再びタッグを組んだ本作では、ジャズミュージシャンとの生演奏とともに大人の恋物語が展開する。「錚々たるミュージシャンの方たちと舞台の上でやりとりできるのは、すごく贅沢なことですよね。一流だからこその余裕といいますか、毎回奏でる音楽の表情が違う。もともとジャズは即興の音楽ですから、僕ら俳優もあまり決めつけて演じてはいけない気がして。お互いに共鳴しながら日々変化していくというのが、この舞台の面白さのひとつだと思います」音楽に造詣が深く、オールジャンルを楽しむという稲垣は、この作品を演じている間は、自然と家でもジャズを聴くことが多いそう。今回は、昨年亡くなった佐山への追悼の意を表した公演でもある。「佐山さんが書かれたオリジナル楽曲はジャズをはじめ、ボサノバ、シャンソン、昭和歌謡のテイストまで入っていて実にバラエティ豊か。音楽の引き出しの多さに驚かされるばかりですし、一緒に仕事をしながら、真のエンターテイナーだなといつも感じていました」物語の舞台は、海の見えるホテルを兼ねたダイナーだ。そこで稲垣演じる男と、それぞれ事情を抱えた3人の女性が出会うが……。「鈴木さんが僕に当て書きしてくださったジョージという男は、恋しやすいところがユーモアたっぷりに描かれていてチャーミングなんです。これまで何作もご一緒してきて僕のことをよくご存知ですし、こういう部分をファンの方が見たいんじゃないかとか、リアルだけど僕自身ではない人物を作ってくださるのがありがたいですね」芝居と音楽の一体感も魅力の本作。「鈴木さん主宰・作・演出の劇団ラッパ屋の上質なコメディーの要素がありながら、音楽と歌でさりげないお話を描くという。僕たちが最初に目指したオリジナルミュージカルのひとつの完成形ができたかなと思っています。1幕と2幕の間にはショータイムがあり、京都ではスタンダードナンバーがメインだったところ、東京で曲も新たになり、衣裳も変わります。お話自体はサラっと観れるんだけど、ちょっとドキドキして甘酸っぱい気持ちになってもらえるものになっているので、ぜひリラックスして観にきていただきたいですね」公演は8月30日(金)から9月23日(月・祝)まで東京・日本青年館ホールにて。チケットは7月23日(火)より一般発売。ぴあでは7月21日(日)までWeb先行販売を実施中。取材・文:宇田夏苗
2019年07月19日これが日本初演となる二人芝居に、草刈民代と高嶋政宏が挑む。『死と乙女』『谷間の女たち』などで世界的に知られるチリの劇作家アリエル・ドーフマンによる『プルガトリオ─あなたと私のいる部屋─』がそれである。殺風景な部屋で、男が女を、そして女が男を尋問するなか、やがて衝撃的なふたりの関係があぶり出される。草刈が自ら戯曲を選び、高嶋に声をかけたという渾身の企画。どう立ち上げようとしているのか、草刈と高嶋に聞いた。【チケット情報はこちら】発端は、イギリスのアーツ・カウンシル・ロンドンの総監督を10年、王立演劇アカデミーの校長を15年務めたニコラス・バーターと草刈が出会ったことだった。この2年、彼のワークショップを受けていた草刈が、「演劇のことを知り尽くしているバーター先生と一緒に作れたら、さらに新しいものを引出してくださるかもしれない」と戯曲探しを始めたのだ。そのなかで「成熟した俳優でなければ演ずることができない作品である」こと、「二人芝居なら志しを共有して創っていけるのではないかと思った」ことが、今作の決め手となった。そしてその相手にと思った高嶋とは、映画『舞妓はレディ』で共演。「挑戦的な仕事の取り組み方など、自分の姿勢に近いものを感じた」と草刈は言う。その草刈の誘いを即答で受けた高嶋。「僕は舞台の仕事は事前に調べずに感覚で決めるんですけど、調べてみたら、いやー面白い作品でした。プルガトリオは煉獄という意味ですけど、煉獄のようなところで、下手すると殺し合いになりそうな緊張感のなか、ずっとふたりで向き合って、自分が何をしてきたのか、どう思っているのかということを探っていく。また、人間の醜い部分もさらけ出しているので笑えるんですよ。しかも、周防正行監督が脚色されていますから、セリフが実に自然なんです」。草刈もそこには腐心していると語る。「いわゆる会話の応酬の舞台ですから、日本語のセリフとしても元の戯曲のその魅力がきちんと出せるように、まだここからさらに推敲を重ねていくつもりです」「作品を理解したうえで演劇という形に立ち上げていきたい」と稽古に入る前にワークショップも行う予定で、「そんなふうに丁寧に試行錯誤しながら取り組んだときに、自分がどう広がるかが楽しみなんです」と草刈。俳優自身が信念を持って手作りしていく舞台である。男と女のスリリングな心理劇の迫力は、かつてないほど実感を伴って客席に響くのではないだろうか。取材・文:大内弓子
2019年07月19日猫好きによる猫好きのための展覧会「ねこがかわいいだけ展」が横浜、静岡で追加開催されることが決定した。「ねこがかわいいだけ展」は猫好きによる猫好きのための幸せな“ニヤニヤ空間”を提供する写真&グッズ展。クリエイター作品のほか、全国から公募で集まった猫写真などが展示される。すでに東京、大阪、新潟、仙台、長崎での開催が決まっていたが、この度、9月14日(土)から10月14日(月・祝)まで横浜駅前 アソビル 3 階 STAMP HALL、10月19日(土)から11月10日(日)まで、松坂屋静岡店北館5階 特設会場の2会場が追加された。前売りチケットは発売中。
2019年07月19日トップスター・紅ゆずる、トップ娘役・綺咲愛里の退団公演となる宝塚歌劇団星組公演『GOD OF STARS -食聖-』『Eclair Brillant(エクレール ブリアン)』が、7月12日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。宝塚歌劇星組 ミュージカル・フルコース『GOD OF STARS-食聖-』/スペース・レビュー・ファンタジア『Eclair Brillant(エクレール ブリアン)』チケット情報『GOD OF STARS -食聖-』は、現代のアジアを舞台に繰り広げる、アジアン・クッキング・コメディ。上海の総合料理チェーンの三ツ星天才料理人として世界にその名を馳せるホン・シンシン。しかし彼の傲慢な振る舞いに呆れた同店CEOのエリックは、ホンの弟子リー・ロンロンに声を掛ける…。エリックの策略により築き上げてきたものすべてを失ったホンは、シンガポールの下町で屋台を切り盛りする娘アイリーン・チョウとその仲間たちに助けられ、反発し合いながらも次第に心を通わせていく。そして、世界最高の料理人を決める“ゴッド・オブ・スターズ”に挑むことに…。クールな二枚目も、おどけた三枚目も変幻自在の演技で魅了してきた唯一無二のトップスター。その紅の集大成として、彼女の個性が存分に発揮される絶好のステージが用意された。演じる天才料理人のホンは、自信家で傍若無人。エラそうな態度を取りながらも、アイリーンの店を繁盛させて“一番”になるために的確なアドバイスをしたりと、根は熱い。そんなホンを紅は、ぶっきらぼうで、カッコよく、面白く、時にドジっぷりを発揮し…と、コロコロと表情豊かに多面的な魅力で惹きつける。綺咲が演じるアイリーンは、屋台街にある自身の店を守るべく奮闘する娘。気が強く、店や家族を守るためには自分の身体を張ってでも戦いに挑んでいくような女性を、綺咲はまっすぐに、それでいて愛らしく魅せる。次期トップスターが発表されている礼真琴は、ホンの弟子であり、後にホンと料理対決することになるリー・ロンロン役。実力はありながらも自信を持てないへなちょこのリーが、憧れの女性を前に一変する様をコミカルに表現。シャレの利いたセリフでも楽しませてくれる。そんな個々の奮闘もありながら、星組の集団の力を見せつけるような場面もたっぷり。明るく賑やかに、今の星組の集大成を堪能できるステージとなっている。第2幕のショーは、宇宙から舞い降りた青年が、世界各地を舞台に舞い踊る姿を描いた美しくゴージャスなレビュー。紅がしっとり歌い上げるソロ、客席降り、黒燕尾での男役群舞など見せ場も盛りだくさん。ときにスタイリッシュに、クールに、情熱的に…とさまざまな表情を魅せながら展開している。公演は8月19日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演中。東京公演は9月6日(金)から10月13日(日)まで東京宝塚劇場にて。東京公演のチケットは8月4日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2019年07月19日「怖がらずに、面白いものを観にいくぞ!という気持ちで来ていただけたら」と言うのは、7月19日から24日(水)に東京・三越劇場にて上演される『怪談 牡丹燈籠』に出演する北翔海莉。「役者がゲラゲラ笑って稽古をしています」と言うとおり、稽古場では「こうしたら面白いよ!」とアイデアがどんどん生まれ、つねに誰かが笑っている。【チケット情報はこちら】「“怪談”という言葉の怖さを打ち砕くくらいコメディタッチ。幽霊も出てくるけど、実は生きている人間の方が怖いということをユニークに描いています。どの時代も人間は同じ。欲があって、焼きもちをやいて、浮気をして、金に目がくらんで後先考えずに熱が入っちゃう」『怪談 牡丹燈籠』はこれまで、歌舞伎をはじめいろんなジャンルで繰り返し上演されてきた。北翔の演じるお峰は、夫の伴蔵(北村有起哉)とともに欲に目がくらんで運命を狂わせていく役。この夫婦を軸に、幽霊と浪人の悲恋や、殺人、主人への忠誠、家族の再会などさまざまに絡まり合う人間模様をコミカルに描いていく。「お峰は“負けられない!浮気をつきとめてやる!”という気持ちの強さがありながら、惚れた女の弱さもある役。伴蔵との夫婦ゲンカなど、ポンポンと掛け合いが続くのでテンポを崩したらアウトなので、ぴりっと力をいれてやらないと」。稽古場での北翔は、相手役に集中して合わせる配慮を見せながら、中心に立つときにはビシッと決める。歌舞伎の“早変り”“だんまり”なども大きな見せ場だ。「“早変り”は運動会みたいになると思う。ほぼ全員が“いつ着替えたの!?”と驚くほど変わっていて、冒頭5分くらいで汗だくになりそう(笑)」“だんまり”は暗闇のなか手探りでモノを奪い合う歌舞伎の場面のことだが、計算されたやりとりで可笑しさを演出する。稽古場では、上演台本・演出をつとめる日本舞踊藤間流宗家で歌舞伎の演出家・藤間勘十郎を筆頭に、それぞれが「そこでみんなが重なってみたらどう?」と目を輝かせながらアイデアを出す。実践してみては「じゃあこのパターンは?」「面白い!」と笑い声が響いた。「出演者には2.5次元、ミュージカル、……いろんなカラーの方がいて新しいことを教えてもらえるのは、私にとって財産です。昨年の『恐怖時代』から引き続き信頼できる方々とご一緒できるのは心強いですし、今回初めてご一緒する北村さんも素敵な方。楽しい舞台なので、あまりかしこまらずに、怖がらずに観ていただけたら嬉しいです」取材・文:河野桃子
2019年07月19日「水曜どうでしょう」(HTB)の“ミスター”こと鈴井貴之が率いるプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の最新公演『リ・リ・リストラ~仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』が今秋上演される。鈴井自ら演じる主人公は、いま何かと世間を騒がせている“反社会的組織”の一員だった男、すなわち元ヤクザ! リストラの憂き目に遭った男が、スマイルが基本のハンバーガーショップで働き始める…という設定を聞いただけでも笑ってしまいそうな物語は一体どこに着地するのか? 鈴井に話を聞いた。【チケット情報はこちら】数年前の某ヒット洋画を想起させるタイトルは「“ミュージカル風テイスト”があるから」とのことだが、企画自体は10年ほど前から温めてきたと明かす。「リストラされたヤクザの行き着く先として一番遠いところはどこかと考えてハンバーガーショップにしました。制服に帽子で、笑顔で接客しないといけない(笑)。そこに1番そぐわない人たちが再起をかけるって面白いなと」巷では“反社会的勢力”という言葉がネットやTVを飛び交っている昨今だが、本作も鈴井自身もそういう存在や違法な行為を推奨する意図はない。が、しかし、“反”という言葉をつけて社会と切り離そうとする風潮には疑問を抱いている。本作で描くのは、社会との断絶ではなく、社会の中でもう1度、生き直そうとする彼らの姿。鈴井は「あくまでもこの作品はコメディ」と断った上でこう続ける。「臭いものに蓋をすればいいのか? 良いとか悪い以前に、そういう存在を生んでいるのは社会なのに、そこに目を向けずに“見ちゃいけない”っておかしいんじゃないかと思うんです。これまでも僕は、マグロ漁船に乗る人々やつぶれかけたお化け屋敷、孤独死の現場を清掃する人々などを描いてきましたが、僕自身、そういう“日陰者”の周波数を持ってるんでしょうね。北海道で演劇を作ってきて、大泉洋をはじめTEAM NACSの面々が全国で活躍するようになったのは奇跡的なこと。本来なら僕もそこに乗っかって、東京に出て行って次の展開を考えればいいのに、田舎にこもってる(笑)。生きるのがヘタなんです。でも、そういう人って実はたくさんいる。そんな人たちを面白おかしく描きたいなと思います」これまで演出と脚本に重きを置いてきたが、今回は役者としての比重もこれまでの舞台以上に大きくなる。「歳も歳なんでね。ここで踏ん張らないと、2度とやれないかもしれない。最後のひと勝負ってわけじゃないけど、作る側と出る側の二刀流でガッチリやってみようかと。田舎の草野球ですね。ベンチに監督として座ってるんじゃなく、エースで4番でキャプテンで行こうかと。まあ、昔気質の元ヤクザ役ですからね。僕も昔はみんなに恐れられていましたから(笑)、その頃を思い出せば、すぐにできると思います!」公演は8月23日(金)東京・サンシャイン劇場を皮切りに札幌、大阪を巡演。チケットは発売中。取材・文・撮影:黒豆直樹
2019年07月19日ダイワハウスSpecial地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」の、全キャスト・公演ビジュアルが解禁となった。今作が舞台初主演となる新田真剣佑をはじめ、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、島ゆいか、森公美子といった豪華キャストが集結した。【チケット情報はこちら】【新田真剣佑 コメント】前作の「ZEROTOPIA」に続き、また地球ゴージャスさんの作品に参加させていただくことになりました。「星の大地に降る涙」は、アメリカにいる頃に映像で拝見し、地球ゴージャスさんの大ファンになったきっかけの作品です。自分の原点でもあるこの作品にまさか自分が出られるなんて思ってもいなかったので、お話をいただいたときは正直信じられなかったです。前作でシャチを演じていた三浦春馬さんがとても印象的だったので、今回同じ役で舞台に立てるのは嬉しくもありまた身が引き締まる思いです。僕なりのシャチを精一杯演じて、皆様に感動をお届けできるように頑張ります。ぜひ観にきて頂けたら嬉しく思います。【笹本玲奈 コメント】地球ゴージャスに出演した事のある俳優仲間から、「ゴージャスはとにかく温かいカンパニーで、舞台もすごく楽しい」とよく聞きます。 いつか参加してみたいと思っていたので、念願叶っての出演でとても嬉しく思っております。 ビジュアル撮影の時に岸谷さんとご一緒した際、演出家としての視点が物凄くするどい方だと驚きました。 新田さんを始め、初めて共演させて頂く方も沢山いらっしゃるので、ご一緒する日が楽しみです。【岸谷五朗 コメント】瞬きのような25年の速さに只々驚いております。それと同時に新作を創作し続けていく勇気を下さり、地球ゴージャスの舞台に足を運んで下さるお客様に改めて感謝いたします。 岸谷・寺脇以外は全て新キャスト!新田真剣佑という舞台芸術の中で途轍もない力を発揮できる才能を秘めている俳優を中心に、最新のエンターテインメントをお届けするべく、チームゴージャス一丸となって作品創りに没頭していきたいと思っております。 新たな演出、新たな振付、音楽。グレードアップし進化する「星の大地に降る涙」。ご期待下さい!【寺脇康文 コメント】いやー、五朗ちゃんと育んできた、「地球ゴージャス」ですが、なんとなんと、25周年。つまり我々ふたりも、めでたく銀婚式を迎える事になりました。 ありきたりな言い方で申し訳ないのですが、本当に、「あっという間」でした。25年という月日を味わいながらも、やはり、「今」を全力で生きたいと思います。さて、この祝祭に新たな、そして、大きな新しい才能が、沢山集まってくれました。今を生きる俺たちが、今を生きる皆様に楽しんでいただけるよう、全力で挑みます。是非、劇場にお越し下さい!東京公演は2020年3月10日(火)~4月13日(月)まで舞浜アンフィシアターにて、大阪公演は5月3日(日)~14日(木)までフェスティバルホールにて上演。
2019年07月18日ロシア・バレエ界の巨匠振付家ボリス・エイフマン率いるエイフマン・バレエが21年ぶりに来日。東京公演を控えた7月17日、在日ロシア大使館にて記者会見が行われ、エイフマンをはじめ、ダンサーのリュボーフィ・アンドレーエワ、オレグ・ガブィシェフ、リリア・リシュクが出席した。【チケット情報はこちら】この日、日本に到着したばかりだというエイフマンは「成田からここに来るまで、車窓を眺めながら昔のことを思い出していました」と感慨深げ。1990年代初頭、祖国が困難に見舞われる中、日本からの招聘に応じ来日を果たしたが「日本での公演は、私たちの選んだ道が間違っていない、正しい道を進んでいるという自信を授かった大切なツアーとなりました」と振り返る。そして、最後の来日公演から20年もの時を経て、再び日本での公演を迎えるがエイフマンは「日本に“戻ってきた”のは私エイフマンだけであり、バレエ団はみなさんがまだ知らない、新たなエイフマン・バレエです」と過去とは切り離された新たなバレエ団であることを強調。「私たちが世界中で受け入れられるその秘密は、肉体を言葉として、人間の心理を表現することができるからです」と語り、“古典”と“モダン”という言葉で比較されがちなエイフマン・バレエのスタイルについても「感じてほしいのは私たちの芸術。モダンでも古典でもなく、すべてを含んだ新しい、私たちのスタイルです」と唯一無二のオリジナリティへの強烈な自負をのぞかせた。今回、トルストイの傑作小説をチャイコフスキーの音楽に乗せて描く『アンナ・カレーニナ』と“考える人”で知られる彫刻家ロダンと彼が愛した女たちの物語『ロダン ~魂を捧げた幻想』が上演される。既に滋賀、静岡での公演が行われたが、ロダンを演じるガブィシェフは「ロダンを踊りながら、聴衆が集中し、ロダンの苦悩を共に受け止めてくれているのを感じました」と嬉しそうに語る。既に8年にわたりこの演目に向き合ってきたが「日本で踊るロダンは、日本人似のロダンになる気がしています(笑)」と語っていた。今回、初来日となるアンドレーエワは、ロダンの弟子であり恋人でもあったカミーユを演じるが、静岡での公演での日本の観客の反応に「温かく受け入れ、理解していただけたことに安堵を覚えました」と笑顔を見せる。改めて、ダンサーとしてエイフマン作品に参加する醍醐味を尋ねると、「新たな演目、役柄に出会うたびにワクワクし、役柄を通して自分さえも気づかなかった自分を発見しています」と力強く語った。そして、ロダンの内縁の妻・ローズを演じるリシュクは作品について「ありふれた伝記ではなく愛憎劇です。いまの時代、CGで何でも作ることができますが、私たちは肉体で素晴らしい彫刻を作ることができ、それは人々の心を動かすのではないかと思います」と語った。東京公演は7月18日(木)~21日(日)まで東京文化会館にて開催。取材・文・撮影:黒豆直樹
2019年07月18日「このオペラハウスはスター歌手たちにとってとても居心地のいい場所なんだ。合唱もオケもスタッフもとても温かく彼らを迎え入れるからね。お互いに、家族と再会したような気分になるんだ」…前回の来日時にこう語っていた音楽監督のアントニオ・パッパーノ。9月に行われる英国ロイヤル・オペラ4年ぶりの引っ越し公演『ファウスト』に主演するヴィットリオ・グリゴーロにとっても、この劇場に帰ってくることは嬉しいことであるはず。2010年に『マノン』のデ・グリューでロイヤル・オペラに初登場して以来、『愛の妙薬』のネモリーノや『椿姫』のアルフレート、『ラ・ボエーム』のロドルフォなど多くの主役を演じてきた。今やMETを始め世界中のオペラハウスから引っ張りだこだが、グリゴーロの明るくピュアで努力家な性格は、英国ロイヤル・オペラととても相性がいい。【チケット情報はこちら】グリゴーロはイタリア人テノールだが、フランスもののレパートリーが充実しており、マスネの『ウェルテル』『マノン』グノーの『ロメオとジュリエット』などで主役を歌ってきた。発音も美しく、瀟洒なフレージングはイタリアもの以上に彼の魅力を引き立てる。中でもオッフェンバックの『ホフマン物語』のホフマンは当たり役で、次々と登場する悪役に苦しめられる演技は、表現力豊かなグリゴーロにはまっていた。『ファウスト』は『ホフマン…』に少し似たところがある。老いたファウストに死後の魂と引き換えに若さを売るメフィストフェレスは、ホフマンに登場する悪役4役とどこか重なる。メフィストフェレスを歌うのはオペラ・ファンにはお馴染みのバリトン、イルデブランド・ブルカンジェロ。前回の引っ越し公演では『ドン・ジョヴァンニ』のタイトルロールを歌った。グリゴーロとダルカンジェロの葛藤に満ちた掛け合いは、今回の来日公演でも大きな見どころだ。ふたりともグッド・ルッキングで芝居が達者、美声な上に美形なのである。マルグリートにはパッパーノも「驚異的に成長している」と太鼓判を押すレイチェル・ウィリス=ソレンセン。彼女もとても美しい歌手だ。デイヴィッド・マクヴィカー演出はドラマティックで驚きに満ち、引き込まれる仕掛けがたくさん潜んでいる。ファウスト、メフィストフェレス、マルグリートの有名なアリア、デラックスな合唱、洗練の極みのオーケストラ…魅力満載のオペラだが、なぜか日本での上演は極めて少ない。『ファウスト』を生で観るという貴重な経験を味わうためにも、劇場に足を運ぶ価値がある。旬の歌手の「今」を間近で聴ける喜びは、何物にも代えがたい。文:小田島久恵
2019年07月17日でっかい恐竜が登場!子ども達の歓声に包まれながら、大きな黄色い恐竜“フクイラプトル”が、鳴き声をあげる。7月5日、オーストラリア大使館で開催された『恐竜どうぶつ園2019~Erth’s Dinosaur Zoo~』のプレイベントには、麻布山幼稚園の園児約50名が参加。迫力満点の恐竜に、子ども達は飛び上がって大はしゃぎだ。【チケット情報はこちら】日本では2016年から毎年開催され、今年は7月13日より全国ツアーが始まった。今年一番の見どころは肉食動物“フクイラプトル”。日本で始めて全身骨格が復元された実物大パペットだ。ほか、ステージには7~8種類の恐竜が登場したり、客席いっぱいを長さ100センチの大型肉食トンボがとびまわったり……見て・触って・学べる恐竜ショーだ。プレイベントでは、園児たちのソワソワした雰囲気のなか、恐竜専門サイエンスコミュニケーター・恐竜くんによる“恐竜クイズ”が出題された。「トリケラトプスは角が折れたらどうなる?」などに積極的に答える子どもたち。盛り上がったところで、恐竜の赤ちゃんパペットが登場すると、その精密な見た目に子ども達も興味津々!固そうなウロコ、瞬きする大きな目を覗き込みながら、優しく頭を撫でたりと大盛り上がり。この赤ちゃん恐竜は、公演終演後のロビーで触れ合うこともできる。ついに……お待ちかねの“フクイラプトル”が登場!大人1.5人分ほどの高さの恐竜は、子ども達にとっては超巨大。「本物?」「コンピューターだよ!」と疑っていた子どもたちも、恐竜が大きな口を開けて鳴くと「きゃあー!」と逃げていく。目を輝かせて興奮する子、「怖い!」と言いながら牙だらけの恐竜の口に手を伸ばす子、泣きそうな顔で近づかない子……。それぞれの個性がしっかりと出る。恐竜の動きは、首を傾げたり、尻尾を振ったり、生きているようなリアリティがある。パペットであることは想像力豊かな子ども達にとっては関係ないようだ。子ども達が熱狂し、あっと言う間に時間が過ぎていった。ショーを手がけるErth職員のEmiさんは「タイトルに『どうぶつえん』とあるように、エサをあげたり、実際に触れ合ってもらえます。ファンタジーじゃなく、本当にいたんだなと思ってもらえたら嬉しい」と、はしゃぐ子ども達を見て嬉しそうに笑った。ショーは8月末まで、全国25か所で開催される。チケットは発売中。取材・文/河野桃子
2019年07月17日TENDREが10月より開催する新作EPリリースツアーの追加公演が決定した。【チケット情報はこちら】同ツアーは10月2日(水)に新作EP『IN SIGHT -EP』がリリースされることに伴うもの。追加公演は11月18日(月)に東京・LIQUIDROOMで行われる。ベースに加え、ギター、鍵盤やサックスなども演奏するマルチプレイヤー、河原太朗のソロ・プロジェクト=TENDRE。Yogee New Waves、sumika、Charaなど様々なバンドやアーティストのレコーディングに参加し共同プロデュースも務めるなど、その活動は多岐に渡る。昨年10月、1stアルバム『NOT IN ALMIGHTY』をリリース。今年10月リリース予定のEPは、4月に配信リリースされた『SIGN』を含む待望の新作だ。追加公演のチケット一般発売に先駆け、チケットぴあではオフィシャル先行を実施中。受付は7月21日(日)23時59分まで。■TENDRE「IN SIGHT - EP」release tour10月13日(日)BESIE HALL(北海道)10月15日(火)LIVE HOUSE enn 2nd (宮城県)10月20日(日)The Voodoo Lounge (福岡県)11月4日(月・祝)Shangri-La (大阪府)11月5日(火)池下CLUB UPSET (愛知県)11月15日(金)LIQUIDROOM (東京都)11月18日(月)LIQUIDROOM (東京都)【追加公演】
2019年07月17日7月12日に神奈川でプレビュー公演が開幕した、KERA CROSS第一弾『フローズン・ビーチ』。ケラリーノ・サンドロヴィッチが岸田戯曲賞を受賞した戯曲を、鈴木裕美が演出する。出演は、鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、シルビア・グラブ。これから25日(木)に新潟公演のち、28日(日)に福島、31日(水)から東京・シアタークリエ、その後、大阪、静岡、愛知、高知、香川にて上演される。ひと足先に開幕したプレビュー公演では、その丁寧に手がけられた作品に大きな拍手が起こった。【チケット情報はこちら】物語が起こるのは、大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランド。1987年にはようやく電話がひかれたばかりだった島の、海の音が聞こえる別荘に、女性達が集まってくる。別荘の持ち主である資産家・梅蔵の娘、萌(花乃)は心臓が弱い。その双子の妹・愛(花乃/二役)を訪ねてきた親友の千津(鈴木)とその友人の市子(ブルゾン)。ふたりはバカンスに来ているようでもあるが、なにやら思惑があるようで……。軽快な会話に、客席からは笑い声があがる。一見コメディだが、女達それぞれが不穏な思いを抱えている。みんなでリビングにいる時にはニコニコ笑っていても、誰かと誰かがふたりきりになると実は……と隠されていた思いが垣間見え、まるで覗き見しているような気持ちになる。そこに、遠出をしていたはずの萌と愛の義理の母・咲恵(シルビア)が予定より早く帰ってきたことで、それぞれの思惑が予想外の方向へ走り出す。5人の女はどうなっていくのか。1987年、1995年、2003年と、彼女たちの8年毎の変化を、観客は追っていくことになる。舞台中央に、大きなバルコニーがある。そこから聞こえる波の音、そしてブルーと白を基調にしたこぎれいな部屋が、カリブの海を思わせる。美しく落ち着いた場所だからこそ、女達の情念がコントラストとなり際立つ。また、場面が変わるごとにスクリーンに映し出される絵本のようなイラストも、彼女達の滑稽さとコミカルさをつのらせる。生々しい感情を抱えた登場人物たちが、愛しいキャラクターに思えてくる。4人の女優のバラバラな個性が、鈴木の丁寧な演出のうえで互いにぶつかり合う。動きだしてしまった運命は止められない。憎んだり、愛したり、心配したり、救われたりしながら交差する女達の16年はとてもスリリングで愛しい。いろんな面を持つ彼女達を見て、人間って面白いなと思えてくる、不思議で魅力的な舞台だ。撮影:桜井隆幸
2019年07月17日原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)が主演する舞台『THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦~』が8月2日(金)に開幕する。その公開稽古と会見が行われ、会見には原、桜井玲香(乃木坂46)、元木聖也、尾上寛之、しゅはまはるみ、溜口佑太朗(ラブレターズ)、塚本直毅(ラブレターズ)、大堀こういち、市川しんぺー、田中要次、演出の小林顕作が出席した。【チケット情報はこちら】本作は今イギリスで最も勢いのあると言われている頭脳派コメディ劇団「Mischief Theatre(ミスチーフシアター)」の最新作。日本初演となる今回は、谷賢一が翻訳、小林顕作が演出を手掛ける。この日は2シーンの稽古を披露。まずは元木演じるミッチがダイヤモンドを強奪するために刑務所から脱獄する冒頭~オープニングシーンの稽古が行われた。“刑務所から脱獄”と言っても、笑ってしまう展開、歌、ダンスなど盛りだくさんで賑やか。これから始まる物語の楽しさを予感させるシーンとなった。続いては、原演じるスリの名人サムが、母親(しゅはま)の働く銀行を訪れ、桜井演じる結婚詐欺師カプリスに出会うシーン。まず舞台となる銀行がハチャメチャで、行き交う人も強烈なキャラクターばかりなのだが、そんななかサムは最愛の母親との会話中でもスリのチャンスは逃さない、ある意味“デキる男”。隙あらば人の財布を抜き取りながら口八丁手八丁でその場を切り抜けていくのに、母親に怒られると逆らえない姿はかわいい。また、カプリスのやり手な結婚詐欺師ぶりは歌&ダンスで表現されるのだが、桜井の愛らしい外見とかわいいダンスで歌いあげられる歌詞は強烈。そのアンバランスに思わず笑ってしまう。稽古後に開かれた会見は笑いの絶えない和やかな雰囲気。小林が「コメディは難しいですが、今回おもしろいと思います。イギリスに勝てるなと思うくらい。日本人の繊細な間(ま)が活かされている」と手応えを話し、原は自信の役柄について「サムはお母さんが大好きだったり、スリの名人だったりして、人によって全く違う顔を見せる。そういう詐欺師っぽい一面が出せたら」、桜井は「ヒロインだと思うのですが、時々自分がヒロインなのかわからなくなるシーンがあります(笑)」と紹介。元木は作品について「ここまでコメディに振り切った作品はなかなかない。誰が観ても楽しいはず」と話した。田中が「見所はとにかく出てくるキャラクターがバカばっかりなところ。普通はひとりくらい振り回される人がいるのですが、本当にバカばっかり!(笑)」と話す本作は、8月2日(金)から8月12日(月・祝)東京・新国立劇場 中劇場、8月16日(金)から8月17日(土)大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。取材・文・撮影:中川實穗
2019年07月17日1986年の日本初演から33年にわたり、世代を超えて愛され続けている氷上のミュージカル「ディズニー・オン・アイス」。5年ぶり、2度目のスペシャルサポーターを務める中川翔子が、ディズニーの世界、そして「ディズニー・オン・アイス」の魅力を熱く語ってくれた。【チケット情報はこちら】今年のテーマは“リブ・ユア・ドリームス”。ディズニーのプリンセスたちが夢を追い求める姿を描く。「ディズニーのプリンセスやキャラクターが大集合するなんて、もう夢の世界!アイスショー自体も本当に素晴らしくて。音楽が子どもの頃の懐かしい思い出を呼び覚ましてくれるし、衣装も素敵だし、アイスリンクで氷がジャッと音を立てるのが聞こえる臨場感もすごいんです。毎回見る度に泣けてきちゃいます」福岡公演と鹿児島公演の開幕初日、18時半公演の開演前には彼女のスペシャルステージが決定している。「小さい頃の夢は、“アニメの歌を歌うこと”と“漫画家になること”。嬉しいことにどちらも叶えることができました。今回、『ディズニー・オン・アイス』でも歌えるなんて」と笑顔。スペシャルステージにはラプンツェル風の衣装で登場予定だ。「アニメ映画の吹替を担当したこともあって、ラプンツェルにはやはり特別な思い入れがありますね。困難な状況でも明るく前向きに生きる彼女に勇気をもらったし、“夢が叶ってしまったら、また次の夢を探せばいい”というセリフも大好きなんです。アイスショーでも、魔法の長い髪でものすごい技を見せてくれますよ」子どもの頃の特別な思い出もある。「母がドナルド・ダックが大好きで、毎年ドナルドの誕生日にディズニーランドに連れていってくれました。9歳の時に父親が亡くなって落ち込んでいた時でも、母は『こんな時こそディズニーだ!』って、貯金をはたいてフロリダのディズニーワールドに連れて行ってくれたんです。その時の思い出が強烈に心に残っていて。大人になった今でも、つらいことや悲しいことがあった時には、ディズニーのプリンセスたちが困難に立ち向かって夢を叶えていく姿に自分を重ね合わせて力をもらっています。きっとその先に嬉しいことが待っているって」「子どもの頃の夢やキラキラした思い出って一生ものですよね。『ディズニー・オン・アイス』の客席には、プリンセスやミッキー、ミニーになりきった可愛い子どもたちがたくさん。こちらまで笑顔になっちゃいます。コンサートみたいにライトで応援できるし、写真撮影もOK。きっと忘れられない思い出になると思います。ぜひみんなで夢の空間を共有してください!」「ディズニー・オン・アイス2019」福岡公演は8月23日(金)から25日(日)までマリンメッセ福岡、鹿児島公演は8月30日(金)から9月1日(日)まで鹿児島アリーナにて開催。他、全国公演あり。チケット発売中。
2019年07月17日「音楽のまち」を街づくりのテーマに掲げる川崎市。「ジャズは橋を架ける」を合言葉に5回目の開催となる「かわさきジャズ」は、9月から11月にかけて市内全域をステージに行なわれる、有料無料あわせて約50公演を核とする都市型フェスティバルだ。7月8日にミューザ川崎にて、出演者の国府弘子(ピアノ)、文梨衛(ふみなしまもる・サックス)と、顧問の福田紀彦・川崎市長らが出席して概要の発表会見が行われた。【チケット情報はこちら】フェスは3つのミッションを軸とする。「音楽公演」「地域連携」「人材育成」。人気ミュージシャンが名を連ねる音楽公演が音楽の架け橋なら、商店街や企業とのコラボによるさまざまな地域連携企画が街と人に橋をかけ、学校や公共の広場などで行なわれるワークショップやレクチャーは、音楽の未来へ橋をかける人材育成だ。フェスのメインとなるのは11月7日(木)~17日(日)に開かれる9つの音楽公演。公共ホールやライブハウス、ショッピングモール、市内の音楽大学などを会場に、スタンダードからボーカロイドまで、個性的な公演が目白押しだ。今年は若手奏者や女性アーティストが多数出演するのが目を引く特徴で、幅広い世代のファンが楽しめるラインナップとなっている。ミューザ川崎の「佐山雅弘メモリアル・コンサート」(11月16日(土))は、昨年急逝したジャズ・ピアニスト佐山雅弘の追悼コンサート。彼が発掘した若手プレーヤーたちや、特別編成のトリビュート・バンド(ゲスト・ヴォーカル:May J)が集まり、誰からも愛された佐山の人柄を偲ばせる一夜になるにちがいない。かつてミューザで、佐山が仕掛け人となって実現した「ジャズピアノ6連弾」からの4人のメンバー、国府弘子、小原孝、塩谷晢、佐藤允も出演。会見に出席した国府弘子は次のように語った。「なんとも酔狂でゴージャスなコンサートに、佐山アニキに呼んでもらった。その同じステージの上で、4人で6人分の気持ちを込めてプレイしたい」一方、昨年スタートした、冠レース開催とともにジャズ・ライヴが楽しめる「川崎競馬ジャズナイト」(9月6日(金))や、生演奏とともに海から人気の工場夜景を眺める「ジャズクルーズ」、川崎駅周辺の店舗やストリートをまるごとジャズで染める「ジャズ・ジャック・デー!」(11月16日(土))などの好評企画はもちろん今年も。これらの地域連携プロジェクトを盛り上げるのが、「キーアーティスト」に任命されている若手サックス奏者で、会見のもう一人の出席ミュージシャンの文梨衛だ。地元川崎出身。祭りに若い力は欠かせない。街に出ればジャズと出会える。川崎の秋は今年も熱い。取材・文:宮本明
2019年07月16日劇団☆新感線の旗揚げ39周年を記念した“サンキュー公演”、いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』が、7月15日、東京・赤坂ACTシアターで開幕した。脚本を手がけるのは、2016年の『乱鶯』以来2度目の参加となる倉持裕。【チケット情報はこちら】かつて軍配士として目良家と戦いながら、現在は浪人となり、賭場通いの日々を過ごしている真中十兵衛。そこでテラ銭泥棒の濡れ衣を着せられた十兵衛は、人質の子分を助けたければ、真犯人である美山輝親を5日のうちに連れ戻してくるよう命じられる。一方、目良家に正室として嫁ぐも、厚見家との同盟を反故にされ、家臣の雨森源七と共に城から逃げ出した紗々姫。そしてある木賃宿で十兵衛、輝親、紗々姫と源七が顔を合わせることになり…。3年ぶりに赤坂ACTシアターに帰って来た新感線。その内容は、ザ・エンタテインメントな王道時代劇だった。物語の柱となるのは、十兵衛、輝親、紗々姫らの厚見家と、嵐蔵院を中心とする目良家、さらに残照が住職を務める夭願寺の3つの勢力。それぞれの思惑が入り乱れ、裏切り、裏切られ、といった怒涛の展開を見せていく。その構成力、江戸弁を多用した小気味いいセリフ運びはさすが倉持。約3時間(休憩20分込み)という新感線にしては短めの上演時間も相まって、ラストまで一気に駆け抜ける。主役の十兵衛を演じるのは、劇団の看板俳優である古田新太。飄々とした態度で笑いを誘い、粋なカッコよさで場をかっさらう。キレ者の策士という役どころは、やはり古田にピタリと合う。しかもその古田とバディを組むのは、新感線への参加はなんと13作目となる池田成志。古田とはまさにあうんの呼吸で笑いを生み出し、しかも演じる輝親は口八丁で戦乱の世を生き抜いてきたという男。その軽みとクドさは池田ならでは。さらにド迫力の殺陣シーンも満載の本作。そこはやはり目良家の侍大将・飛沢莉佐衛門役の早乙女太一が一歩も二歩も抜き出る。しかも冷徹とも言えるほどクールな役どころが多かった早乙女だが、今回はそれにユーモアと人間臭さが加わり、これまでにない一面を見せる。さらに紗々姫役の清野菜名、源七役の須賀健太も、高い運動能力を存分に発揮。見ごたえたっぷりの殺陣シーンへと繋がった。劇団員がほぼ全員出演し、それぞれのキャラクターが丁寧に、かつ個性的に描かれているのも新感線ファンにとっては嬉しいポイント。サービス精神たっぷりの、まさに“サンキュー公演”にふさわしい一作だ。取材・文:野上瑠美子
2019年07月16日希少な標本や巨大模型で昆虫の世界を紹介する特別展「昆虫」が、大阪市立自然史博物館で7月13日(土)から9月29日(日)まで開催される。この展覧会の一般公開に先駆け、プレス内覧会と開会式が開かれた。その模様をレポートする。特別展「昆虫」チケット情報特別展「昆虫」は昨年夏、東京・上野の国立科学博物館にて初めて開催された。同展は「昆虫を知る、興味を持つ」「昆虫を学ぶ」「昆虫採集に出かける」など、あらゆる昆虫に関わる活動=昆活(こんかつ)を推奨。展覧会のオフィシャルサポーターである「昆活マイスター」に、大の昆虫好きとして知られる俳優の香川照之氏が就任したことでも話題となった。東京での来場者は44万人以上を記録し、今年は待望の関西初開催となる。開会式には、主催の川端清司自然史博物館館長が登壇。自身はすでに昨年の東京開催時に訪れており、「非常にわくわくする展覧会。自然史博物館としては令和初の特別展。昆虫が好きな大人や子どもだけでなく、昆虫が苦手な人もぜひ楽しんでもらいたい」とアピールした。来賓によるテープカットが行われ、快晴のもと特別展「昆虫」が開幕した。展覧会は全5章から構成されている。足を踏み入れる前に、音声ガイド(1台500円)を借りることをおすすめする。昆活マイスター・香川氏の熱い昆虫愛は必聴だ。展覧会第1章「昆虫とは」で、全長約2mの巨大模型4体が来館者を出迎える。絶滅したアリエノプテラという目(もく)が奇跡的に閉じ込められている琥珀は、マニア必見の本邦初公開だ。第2章「昆虫の多様性」では、さまざまな環境に住む昆虫の生態が知れるほか、「Gの部屋」では日常で見かけるゴキブリとは違う、昆虫としてのゴキブリの生態を覗くことができる。迂回路もあるので苦手な場合はスルーを。第3章「昆虫の生態」、第4章「昆虫の身体能力」では数万点におよぶ標本回廊で昆虫のフォルムをじっくり眺めることができる。第5章「昆虫研究室」では昆虫研究の様子を紹介。自然史博物館の松本学芸員の新種発見のプロセスも展示されている。図録やオリジナルグッズが充実していることも同展の特徴。手ぬぐいや虫かご型ケースに入ったお菓子など、ここでしか手に入らないお土産を購入しよう。夏休みの自由研究にぴったりのアイディアがふんだんに盛り込まれた特別展「昆虫」は、中学生以下の入場が無料。高校生・大学生は前売600円、当日800円。大人は前売1200円、当日1400円。チケットぴあでは7月12日(金)まで前売券を、13日(土)からは当日券を販売。特別展入場料で、自然史博物館常設展も入場可。
2019年07月12日「オペラ夏の祭典2019-20 Japan⇔Tokyo⇔World」が、いよいよ7月12日、東京文化会館で幕を開ける。オペラ・ファン注目の《トゥーランドット》。東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、新国立劇場と東京文化会館、つまり国と東京都がタッグを組んで新たな芸術を発信するという、史上初の、行政的にも画期的なオペラ・プロジェクトだ。初日を前に行なわれたゲネプロ(最終の舞台リハーサル)を見学した。【チケット情報はこちら】演出に起用されたのはアレックス・オリエ。1992年バルセロナ五輪開会式の演出を手がけた演出家で、今回のプロジェクトとは「五輪つながり」ということにもなる。舞台装置は壮観だ。天井までそそり立つ壁。その壁に張り付くように無数に巡らされた階段。オリエによれば、舞台全体は、権力構造の象徴であるピラミッドを逆さにしたもの。舞台面が、すり鉢の底というわけだ。やがて、その底に這いつくばる民衆を押しつぶすかのように、巨大な舞台に乗った最高権力者トゥーランドット姫が、神のように降りてくる。オリエは今回の造形イメージのヒントを得たものとして、ブラジル人写真家セバスチャン・サルガドの、露天掘り金鉱山の写真や、有名な「エッシャーのだまし絵」の階段、退廃的な近未来を描いた映画『ブレードランナー』などを挙げていた。なるほど、その感じ、わかる。この日は初日キャストによるリハーサル。なんといってもトゥーランドット役のイレーネ・テオリンがすごい。舞台の奥寄りで歌っても、オーケストラを突き抜けて聴こえてくる強い声。「現代最高のドラマティック・ソプラノ」の呼び名は伊達ではない。それでいて、カラフとの謎解き勝負に敗れて動揺する様子や、リューの死で変わってゆく内面の心理描写も巧みだ。主要キャスト以外では、ピン、パン、ポンに主役級の歌い手を配しているのも、なんとも贅沢(この日は桝貴志、与儀巧、村上敏明の3人)。実は大変に出番の多いこの重要な道化役を、普段より存在感増量の個性とアンサンブルで楽しませてくれる。また合唱も約90人と大規模で、見た目も声量も圧巻の迫力だった。プロジェクトの総合プロデューサーでもある大野和士が音楽監督を務めるバルセロナ交響楽団が、24年ぶりに来日してピットに入っている。まずは万全のパフォーマンス。実は5月下旬のバルセロナでの定期演奏会に、演奏会形式で《トゥーランドット》をかけて来日に臨んでいるのだ。準備万端。このあたり、大野のマネジメントも冴える。オペラは最後、真実の愛に目覚めたトゥーランドット姫がカラフとの愛を宣言して終わるのだが、演出のオリエはかねてから「男たちを次々に処刑してきた彼女に、ハッピーエンドがあり得るのだろうか」と疑問を投げかけており、今回はちょっと刺激的なエンディングを用意した。音楽が鳴り終わる一瞬まで、舞台から目を離してはいけない。取材・文:宮本明
2019年07月12日9月6日(金)から8日(日)まで大阪・HEP HALLにて赤星マサノリのプロデュース公演「映像投影パフォーマンス StarMachineProject」の新作公演が開催される。StarMachineProject『Scene2 はじまりの かんじょう そうこう』チケット情報今回はダンサーやラジオDJといった役者以外で活躍する各ジャンルのスペシャリストが結集し、舞台が回転するなどエンタテインメントに溢れた作品となる。そんな今回の公演の主題歌・挿入曲に、なんとシンガーソングライター・つじあやのの楽曲提供が決定!演出の赤星がかねてよりファンであり、今作の世界観を表現できるであろうことからオファーしたことがきっかけとなった。主題歌は赤星が書いた戯曲を元に、作詞・作曲する完全オリジナル楽曲。やわらかなウクレレの音色とのびやかな歌声でステージが彩られること間違いなし。小劇場公演としては異例づくしのStarMachineProjectの新作舞台『はじまりの かんじょう そうこう』。ぜひ会場に足を運び、感情を研ぎ澄ましてほしい。チケットは7月13日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、7月12日(金)23:59までプロジェクトメンバーチケット先着先行、先行先着プリセール実施中。■ストーリー朝が来ない森の中をずっと歩いている。月明かりを頼りに似たような道を歩いている。私と私と私、たちはとてもよく似ているね。と私は思う。歩き方だったり、指の形だったり、雨が好きだったり。私たちの人生はきっと、レコード針みたいなもので繰り返し溝を辿っているのね。と私は言った。何処かから来たあの星は軌跡だけを残して消えていく。それを見ながら、私、たちは祈る。この夜はいったいどこで終わるんだろう。朝が来ないとは思わないけど、まだ来ないのはなんとなくわかる。繰り返される音楽とまどろみ、私と私と私、たちはその鳴り止まない音楽を口ずさみながら、回転するレコードの上で踊り続けている。■つじあやのプロフィールシンガーソングライター。京都市生まれ。高校時代からミニライブや作詞作曲活動を開始。1999年、『君への気持ち』でスピードスターレコーズよりメジャーデビュー。2002年に公開されたスタジオジブリ映画『猫の恩返し』の主題歌『風になる』の大ヒットでも知られ、近年はCM、映画などに多くの楽曲を提供するなどマルチクリエーターぶりを発揮。
2019年07月12日10月30日(水)から11月4日(月・振休)まで、東京、大阪の2都市で開催される『BBC Proms JAPAN 2019』。同公演の東京・渋谷の街頭で行われる無料コンサート「大和証券グループpresents BBC Proms JAPAN 2019 無料コンサート Proms Plus Outdoor Concerts in SHIBUYA」の詳細が発表された。無料コンサートの開催は、11月2日(土)・3日(日・祝)・4日(月・振休)の3日間。場所は、SHIBUYA109 店頭イベントスペース、 渋谷マークシティ「マークイベントスクエア」、渋谷駅付近(予定)の3か所。出演者や時間などの詳細は公式サイトでご確認を。また、開催記念CDとして、『これがホンモノのプロムナード・コンサートだ!』、『シベリウス:クッレルヴォ ソプラノとバリトン独唱、男声合唱と管弦楽のための交響曲 《クッレルヴォ》 Op.7』2作品がリリース。『これがホンモノのプロムナード・コンサートだ!』は本場ロンドンのプロムスの100周年公演最終日のライヴ音源で、世界で唯一の「プロムスライヴ」CDとなる。『BBC Proms』は、ロンドンを中心に毎年夏(概ね7月から9月にかけて)に行われる、世界最大級のクラシック・ミュージック・フェスティバル。今回が日本での初開催となる。■大和証券グループpresents BBC Proms JAPAN 2019公演期間:2019年10月30日(水)~11月4日(月・振休)会場:Bunkamuraオーチャードホール(東京)、ザ・シンフォニーホール(大阪)Bunkamura オーチャードホール(東京)※10月30日(水)・11月1日(金)、2日(土)、3日(日・祝)、4日(月・振休)ザ・シンフォニーホール(大阪)※10月31日(木)渋谷エリア複数箇所※11月2日(土)~11月4日(月・振休)
2019年07月12日8月10日(土)に東京・明治神宮外苑で開催される東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 「2019神宮外苑花火大会」の追加出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、実力派ダンスボーカルユニットLead、オープニングアクトとしてWIN=W1Nの2組。どちらも神宮球場で行われるライブに出演する。出演に際し、Leadの谷内伸也は「さまざまなアーティストの方が出演する夏の祭典「神宮外苑花火大会」に出演させて頂きとても光栄です。Leadを初めて知るたくさんの方を含め、約1万発の花火とともに会場のみなさんの心にLeadのステージを刻めるよう、そして心を彩れるよう、まずは率先して精一杯ライブを楽しんで弾けたいと思います」とコメントを寄せている。チケットは発売中。■東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 2019 神宮外苑花火大会(第40回大会)日程:8月10日(土) 予備日:翌11日(日)会場:東京・明治神宮外苑(神宮球場、秩父宮ラグビー場、神宮第二球場)【神宮球場】 開場16:00 / 開演予定17:30【秩父宮ラグビー場】 開場16:00 / 開演予定19:30【神宮第二球場】 開場16:00 / 開演予定19:30※周辺の状況により開場時刻が早まる場合あり出演:ゴールデンボンバー / 倖田來未 / MAX / Lead / ラストアイドル / WIN=W1N、ほか
2019年07月12日向井理が主演を務め、赤堀雅秋が作・演出・出演する『美しく青く』が、7月11日に開幕した。【チケット情報はこちら】山海を抱く被災地を舞台に、“喪失感”を抱える人々が懸命に生きる姿を描いた本作。キャストは他に田中麗奈、大倉孝二、大東駿介、横山由依、銀粉蝶、秋山菜津子、平田満らが名を連ね、街を襲うハナレザルの猿害に対策する自警団リーダー・青木保役を向井、保の妻で認知症を患う実母の介護に明け暮れる青木直子役を田中が演じる。初日を前にした会見には、赤堀、向井、田中の3人が出席。向井は「胃が持ち上がるほどの緊張」を感じつつも、「問題に向き合わず逃げてしまう、誰の中にもある衝動を生きていく」と気を引き締めた。赤堀との初タッグについては「キャッチボールしやすかった」。役者に合わせて言葉を選ぶ演出に触れ、「もっと違う視点で芝居を構築しなければ」と薫陶を受けた様子を見せる。タイトルの由来を尋ねられた赤堀は「希望であり畏怖の念からつけた」と結論づけ、その心を「空や海といった人智の及ばない自然と、普段行っている人間描写のスケッチを対比する中で、今回はもっと根源的な人間の営みや幸福の在り方を掘り下げたかった」とした。田中は自身の役どころを「不安定さを抱えたキャラクター」と紹介。それと同時に「(誰しもが)自分に投影できる登場人物がいるはず」と観客に呼びかける。劇中には、高い防波堤を擁した海岸、木々が生い茂る薄暗い森、青木家のリビングといった美術セットが次々に登場。そこで繰り返される他愛ない会話から、街に暮らす人々のやるせない感情が澱のように溜まって吹きこぼれていく。「街のために」と自警団で強い統率力を発揮する一方、家庭では穏やかながら時に傍観者のような態度を取る保を、向井はバランス感覚に優れた緻密な演技で表現。田中は実母・節子(銀粉蝶)の介護に追い詰められた直子の激情を、圧倒的な気迫をもって沸点の寸前で押し殺す。シアターコクーンでの赤堀作品すべてに出演している大倉は、自警団・役所・住民に挟まれコミカルさを見せる劇中の清涼剤だ。佐々木幸司(赤堀)・順子(秋山)夫妻が営む居酒屋でくだを巻く自警団メンバーのリズミカルな応酬、アパート大家でトラブルの渦中に放り込まれる片岡老人(平田)のもの悲しい存在感にも注目したい。公演は7月28日(日)まで、東京・Bunkamura シアターコクーンにて。その後、8月1日(木)から3日(土)まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。東京公演は立見券を発売中。取材・文:岡山朋代
2019年07月12日2014年からスタートした毎日放送(MBS)主催の“音のお祭り”『MBS音祭』が、今年は10月6日(日)大阪城ホールにて開催決定!現在発表されている出演アーティストは、ゴールデンボンバー、Da-iCE、ベリーグッドマンの3組。さらなる追加アーティストは後日発表されるのでお楽しみに。7月12日(金)12:00から18日(木)23:59までイベントオリジナルタオル付き先行「uP!!!ライブパス1次先行」を実施中。さらに抽選で、豪華アーティストたちによる1夜限りの音の祭典に、アリーナ最前中央ブロック2列目以内で参加できるチャンスも!ぜひお申し込みください。『MBS音祭2019』【日時】10月6日(日) 開場15:00/開演16:00【会場】大阪城ホール【出演】(50音順)ゴールデンボンバー/Da-iCE/ベリーグッドマン/他【料金】指定席-8000円(税込)
2019年07月12日9月14日(土)・15日(日)の2DAYS、大阪城音楽堂にて開催されるイベント『MASTER COLISEUM ’19~マスコロがある時、ない時。今年はある時!!熱ぅっ~』(通称:マスコロ)の最終出演者と日割りが、先日発表された。「MASTER COLISEUM ’19」チケット情報すでに発表されていた14組に加え、EGG BRAIN、GOOD4NOTHING、TOTALFAT、LONGMANの4組が決定し、全18組が出揃った。日割りも発表され、主催者であるSABOTEN、PANは両日出演。チケットは7月13日(土)10:00より一般発売開始。『MASTER COLISEUM ’19』7月13日(土)一般発売Pコード:148-183▼9月14日(土)・15日(日) 12:00大阪城音楽堂自由-2006円(整理番号付、ドリンク代別途要)[9/14(土)出演]SABOTEN/PAN/打首獄門同好会/OVER ARM THROW/GOOD4NOTHING/THE SKIPPERS/SHIMA/SPARK!!SOUND!!SHOW!!/TOTALFAT/ハルカミライ[9/15(日)出演]SABOTEN/PAN/UNLIMITS/EGG BRAIN/The Chorizo Vibes/SIX LOUNGE/SHANK/BUZZ THE BEARS/バックドロップシンデレラ/LONGMAN※雨天決行・荒天中止。小学生以上は有料。未就学児童は保護者同伴に限り入場可。[問]ヘッドライン■06-6886-1390[問]清水音泉■06-6357-3666
2019年07月12日2012、2014、2017年と上演を重ねてきた深作健太演出による舞台『里見八犬伝』。この人気作がキャストを一新、今秋4度目の幕を開ける。そこで本作が舞台初主演となる、犬塚信乃役の佐野勇斗に話を聞いた。【チケット情報はこちら】俳優としてドラマ、映画に数多く出演し、7人組ボーカルダンスユニット“M!LK”でも活躍している佐野。だが舞台はまだ2本目とのことで、その表情にはまだまだ緊張の色が滲む。「正直めちゃくちゃ不安は大きいです。映画と舞台ではまったく心持ちも違います。例えるならサッカー選手が野球をやらないといけないぐらいの感覚。でも今日、ビジュアル撮影用に初めて衣裳を着させてもらったことで、あぁいよいよだなと。改めて身が引き締まる想いでした」『里見八犬伝』といえば演出の深作の父・深作欣二の代表作であり、過去何度となく映像、舞台化されてきた名作。「山崎賢人くんが出ていた舞台の映像を見た時、すごく引き込まれました。ストーリー展開の面白さはもちろん、演じる皆さんのお芝居がとにかく熱くて。ただそれを見たのが今回の出演が決まってからだったので、どうしても信乃役の賢人くんを目で追ってしまうんですよね。それでまた不安が増していくわけですが(笑)、これから始まる稽古などを通して、自分なりの信乃を探っていけたらと思います」時代物、本格的な殺陣など、佐野にとっては初めてだらけのこの舞台。役に対するアプローチも、これまでとはまた違ったものになりそうだ。「僕、普段は台本の裏なんかに、自分が演じる役の性格とかバックボーンとかを全部書き出すんです。で、自分と違うところはやっぱり難しいので、どうアプローチしようか考えつつ、何とかその役に対して自分から寄っていく。でも時代劇の場合、現実の佐野勇斗とは違い過ぎますからね。今とても悩んでいて、やっぱり未知なことが多い。これってちょっとデビュー当時の感覚に似ているというか…。ただ作品に対する熱い気持ちだけは忘れず、全力で取り組んでいけたらと思います」共演者には松田凌や岐洲匠など、若手の注目株がそろう。「きっと若いお客さんも多いと思うので、時代劇が初めてという方も多いと思うんです。不安かもしれませんが、何より僕が1番不安ですから(笑)。そして来ていただいたからには、最後まで熱く、しっかりと強い気持ちをお届け出来たらと思います!」公演は10月14日(月・祝)の千葉・南総文化ホール 大ホールを皮切りに、東京・なかのZERO 大ホール、大阪・梅田芸術劇場 メインホール、福岡・福岡サンパレス、愛知・名古屋文理大学文化フォーラム 大ホールを巡演後、東京・明治座にて凱旋公演を上演予定。チケットぴあでは千葉・東京公演の2次プレリザーブを7月17日(水)午前11時まで受付中。取材・文:野上瑠美子ヘアメイク::望月光(Reno Beauty)スタイリスト:本田博仁(HIROHITO_HONDA STYLING OFFICE)※山崎賢人の「崎」は立つ崎
2019年07月12日現在全国ツアー中の『レ・ミゼラブル』にアンジョルラス役として出演。またこの7月にはファンクラブも開設されるなど、若手ミュージカル俳優として今最も有望視されている小野田龍之介。来年には『ミス・サイゴン』、そして今秋にはブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』と出演舞台が続く。そこで次回作2本について、小野田に話を聞いた。【チケット情報はこちら】『ミス・サイゴン』のクリス役として初めて舞台に立ったのは2016年。当時を振り返ってもらうと、その表情にはいまだ緊張の色が滲む。「キムとクリスで言うと、前回のキャストの中で僕だけが“初めまして”だったんですよね。それこそ稽古前半はものすごく不安で、勝手に孤独と戦っていた感じ。でも本番が始まって、観た方から“初めてクリスに共感出来た”といった意見をいただけた時は、本当に嬉しかったです」どちらかといえば『レ・ミゼラブル』の方が好きだったという小野田。しかし実際に参加したことである変化が…。「やってこんなに好きになる演目は初めてっていうくらい、クリスという役と、『ミス・サイゴン』という作品に対して思い入れが強くなりました。また前回、女優のキム・スハさんとやれたことは大きくて。クリスとキムの関係のように、異国の人である彼女に、少しでも自分の気持ちを伝えたいと自然に思えるようになりましたから。この経験は、再びクリスをやる上でも大きな武器になると思います」今秋11月に開幕するのは、IHIステージアラウンド東京にて世界初演される『ウエスト・サイド・ストーリー』。かつて小野田は劇団四季『ウエストサイド物語』(2016年)にトニー役として出演しているが、今回はリフ役での参加となる。「ステージアラウンドというエンターテインメント性にあふれる劇場なので、本当に面白くなると思います。転換がない分、躍動感のある、ある意味映画に近いようなスピード感を味わっていただけるのではないでしょうか」『ロミオとジュリエット』を下敷きに、ジェット団とシャーク団の抗争を巡る悲劇を描く本作。そのジェット団のリーダーで、トニーに厚い信頼を寄せるのがリフだ。「トニーは歌、リフはダンスってイメージがありますが、実はこの両役を演じた俳優って、世界にひとりじゃないかと言われているそうなんです。こんな世界的な名作を代表する両役を、しかも20代のうちに演じられてとても光栄ですし、すでに人1倍ワクワクしています!」取材・文:野上瑠美子
2019年07月12日60種類以上の楽器と色鮮やかなフラッグを操る人気パフォーマンス集団「ブラスト!」が、 7月10日山形・シェルターなんようホール(南陽市文化会館)より全国ツアーをスタートさせた。【チケット情報はこちら】2003年の初来日以来11回の来日公演を開催し、 これまでに125万人を動員してきた「ブラスト!」シリーズ。 2016年、2017年にはディズニー音楽で構成された新シリーズ「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」を上演し、さらなる人気を博している。ディズニー音楽と3度目の共演となる2019年の「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」では、映画『メリー・ポピンズ リターンズ』より『小さな火を灯せ (トリップ・ア・リトル・ライト・ファンタスティック)』、大ヒット上映中の映画『アラジン』より『フレンド・ライク・ミー』などの新曲が登場。「ブラスト!」ならではの独創的なアレンジで、楽曲の新たな魅力を引き出している。演出のみならず、編曲、映像、照明、衣装のすべてが2017年公演よりバージョンアップ。1度観たことのある人も楽しめること間違いなし。さらに、「ブラスト!」恒例の休憩中のロビーパフォーマンスも健在。迫力のパフォーマンスを間近で観ようと多くの観客がロビーに詰めかけ、賑わっていた。アンコールでは、「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」2019年全国ツアーを盛り上げるべく結成された「ブラスト!ガールズ」の遼河はるひ、永島聖羅、西野未姫、バービーがステージに登場。100日間の猛特訓を積んだ彼女たちが、「ブラスト!」メンバーとのセッションを披露。この模様は、7月13日(土)よりフジテレビほかFNS系列局で順次放送される特別番組にて明かされる。総勢35名の出演者による圧巻の120分は、会場に詰めかけた満員の1,400人の観客たちによるスタンディングオベーションとともに幕を閉じた。今回のツアーをもって「ブラスト!」卒業を発表しているパーカッションの石川直は初日を終え、「ものすごい楽しかったです。今までの『ブラスト!』以上に、お客さんと一緒に楽しめている感があって、特にアンコールはすごく楽しかった。これから全国であと58公演できるのが楽しみです。満足していただけると思います」とコメント。同公演のスペシャルサポーターを務め、東京公演初日にはサックスプレイヤーとしてゲスト出演を控える武田真治もツアー初日を観劇。「素晴らしかったです!感動しました。迫力のステージで時間があっという間。魔法がかけられたディズニーの音楽にさらに迫力のパフォーマンス。これほど濃密なエンターテインメントはないんじゃないかと思うくらいでした」と感想を語った。東京公演は8月20日(火)から9月1日(日)まで、東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)にて。ほか全国32会場で59公演を開催。
2019年07月12日東野圭吾の小説『仮面山荘殺人事件』がこの秋、初めて舞台化される。とある山荘を舞台に繰り広げられる密室劇。1990年に発表され、その予想を裏切る展開から“初期の名作”と名高い作品だ。【チケット情報はこちら】平野綾、木戸邑弥、辰巳琢郎と注目のキャストが揃う中、脚本・演出を担当するのはこれまでも『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』と東野作品の舞台化を手がけてきたキャラメルボックスの成井豊。ほとんどの東野作品を読んではいたものの、今作は「タイトルが恐そうだったから」という理由でつい後回しにしていたのだとか。そして初めて読んだのが2年ほど前。「もう、大感動して。“これを舞台でやりたい!”と思ってしまったんですよ。山荘に閉じ込められた人々の間で起こる殺人事件なので、舞台にもしやすい。これは面白いのではないか、と。ただ問題は、私の場合はそういう“舞台にしやすい”ものをむしろやらない人間だということ(笑)」この作品を自ら舞台化しても、自分らしさは出ない。それでもやりたい!と思ったのは、この作品の中からとある“思い”を感じたから。「これはネタバレになっちゃうんで詳しくは言えないんですけど、最後真相がわかった時のヒロインの思い、ですよね。そもそもトリックの凄さだけでは終わらない、人間ドラマの深さが東野作品の魅力。今作もそこに感動したんです」山荘に集まる人物のひとり、雪絵を演じるのは元乃木坂46の伊藤万理華。グループ卒業後、初の舞台出演となる。「ソロになってからも舞台はやりたいし、いつかやるんだろうなというのはずっと思ってました。でも乃木坂時代に出ていた舞台は、周りに頼れる人……メンバーという仲間がいた中でやってきたもの。今度はひとりで戦うというのが、今すごく恐怖で。でもこの作品に呼ばれたということは、何か意味があるんだろうなと思ってるんです」そんな不安をポツリと吐露した伊藤に、成井が優しく語りかける。「大丈夫、“ひとりで戦わなくちゃ”って思うのは初日だけ。稽古場に行ったら色んな人が寄ってきて仲良くなれるし、そもそも今回は出演者みんなが舞台上にいる時間が多いから、ひとりで戦ってる場合じゃない(笑)。チームとして強くならないと、演劇は面白くないから!」。その言葉を聞いて、ホッとしたように笑う伊藤。「舞台の稽古をしている間は、いつもの自分よりテンションもモチベーションも一段上がっている気がする。その状態が好き」と舞台愛を語る伊藤に、成井も笑顔を見せる。出演者たちがチーム一丸となり、客席が“騙される”快楽。ぜひ劇場で体感して欲しい。舞台『仮面山荘殺人事件』は9月28日(土)から10月6日(日)まで東京・サンシャイン劇場、10月11日(金)から13日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、10月19日(土)に新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で上演。
2019年07月11日Honeybeeが贈るドラマCD、乙女ゲームなどからなるメディアミックス作品シリーズ「Starry☆Sky」。作品の誕生から10周年を迎える今年、初の舞台化となった「Starry☆Sky on STAGE」が7月10日に開幕した。初日に先駆けてゲネプロ、囲み取材が行われ、出演キャストたちが意気込みを語った。【チケット情報はこちら】囲み取材では本作の見所について、生徒会長役として全体をまとめる不知火一樹役に杉江優篤は、「原作ゲームの1年後を描いた作品になっています。ゲームの中で成長したことで、また違った舞台のストーリーの楽しさがでてきていると思います」と語った。また主人公らの担任教師となる陽日直獅役の輝山 立は、「舞台版ということでオリジナルストーリーですが、その中でも原作に忠実だったり、オリジナルだからこそ見られる関係性だったり、そういうのを楽しんでもらえたらなと。また今回、他の作品には無い天井のスクリーンが舞台の魅力のひとつなので、星空がどう表現されるかも楽しみに観ていただけたらと思います」と、実際にキャラクターたちと「星を見る」かたちになる作品ならではの舞台機構にも触れ紹介した。また今作はエンディングが公演ごとに分かれており、それぞれの見所について、春エンドより土萌 羊役の糸川耀士郎は「幼馴染としての友情を大切に描いているストーリー、エンディングは全体の絆を1番ハートフルに表現しています」、夏エンドより宮地龍之介役の古谷大和は「夏は特に部活というテーマがあるので、他の季節と違う見所があるかなと思います」、秋エンドより水嶋郁役の丸山ナオは「秋は先生チームということで、大人の魅力、そして激しいダンスになっているので、ゲームに無い姿も見せられたら」、冬エンドより青空颯斗役の高本学が「冬は他と違い家族愛を描いていると思うので、親密な関係性を舞台上で、お客様が心温まるような作品にできればと」と、それぞれにアピールした。ゲネプロでは、全キャストが劇場内をフルに使って動き回り、それぞれのキャラクターの個性を発揮。原作の1年後を描いたストーリーながら、これまでのファンにもうれしい作品の名場面の数々を織り交ぜたストーリーになっており、新しい「Starry☆Sky」を楽しむことができる。公演は7月15日(月・祝)まで、東京・品川プリンスホテル クラブeXにて。チケットぴあでは各公演前日まで、当日引換券を発売中。
2019年07月11日毎年350公演以上を開催し、年間400万人以上を魅了する世界最大級のモータースポーツイベント「MONSTER JAM(R)」の日本公演「MONSTER JAM(R)2019 IN JAPAN」が11月2日(土)・3日(日)に埼玉・メットライフドームで開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】「MONSTER JAM(R)」とは、160cm以上の巨大なタイヤを履き、1,500馬力の船舶用のエンジンを搭載した、約5トン、5メートル超のモンスタートラックが繰り広げる迫力満点のモーターショー。2004年にベルギー、スウェーデン、フィンランドで世界デビューし、今日まで世界40以上の都市で毎年350公演以上を開催し延べ400万人以上の人々がスタジアムやアリーナを訪れ、世代を超えたエンターテインメントとして世界中の注目を集めている。2016年に大阪で日本初上陸を果たした際に15,000人を動員。今回は関東での初開催となる。競技フォーマットはスピードを競う「レース」、技術を競う「フリースタイル」の2種類。そのほか、後輪走行レースやドーナツコンテストなどの、エキシビジョンマッチも実施。ほかにも「フェスティバルエリア」と題した無料開放エリアでは、モータースポーツをテーマとした、様々なアトラクションやブースを設置。食事を楽しむことができるフードコーナーや、会場のみで購入可能な貴重な直輸入グッズ、日本公演オリジナルのアイテムが購入できるオフィシャルグッズエリアも併設。さらに「ピットパーティー付きチケット」を購入すれば、実際にレースで使用するコースに降り立ち、MONSTER JAM(R)で使用されるトラックと世界屈指のドライバー達に会うことができる。チケットの一般発売に先駆けて、最速早割先行(抽選)を実施中。受付は7月22日(月)23時59分まで。■「MONSTER JAM 2019 in JAPAN」日時:11月2日(土)・3日(日) 開場14:00 / 開演16:00 / 終演18:30 予定会場:メットライフドーム(埼玉県)
2019年07月11日