チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (99/342)
6月14日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2019」。同公演に出演するアスリートが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、小林陵侑(スキー/ジャンプ)、吉田 愛(セーリング)、吉岡美帆(セーリング)、喜友名 諒(空手道)、大塚 健(スキー/スノーボード)、紀平梨花(スケート/フィギュアスケート)、金谷拓実(ゴルフ)、大林素子(バレーボール)、宮下純一(水泳/競泳)、伊藤華英(水泳/競泳)の10名。コンサートの第2部で、前年度のシーズンに活躍したアスリートをはじめ、オリンピック・ムーブメント等に貢献した方を表彰する“JOCスポーツ賞”の平成30年度の受賞者から上記のアスリートがステージに登場。表彰を通して、観客とともに彼らの栄誉を称え、新たな“輝く夢”について語る。東京2020大会まで、あと1年あまりと迫った6月14日(金)に、“輝く夢に向かって”をテーマに開催する今年のオリンピックコンサート。ゲストアーティストとして、藤巻亮太(レミオロメン)の出演も決定している。チケットは発売中。■オリンピックコンサート2019日時:6月14日(金) 開場 17:30 / 開演 18:30会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)※ステージ写真は過去の公演
2019年04月25日役者、ダンサー、振付師、演出家などパワフルな存在感で一目置かれる各分野の“ツワモノ”たちが集う、結成12年目のパフォーマンス集団junkiesista(ジャンキーシスタ)&junkiebros.(ジャンキーブロス)。2014年、好評を博したサスペンスフルなお葬式コメディ・ミュージカル『REizeNT~霊前って...~』で初の大阪公演を飾る。主宰の林希とは唯一無二の親友で、結成当初から歌唱指導としてカンパニーに関わるシルビア・グラブが、今作では客演として参加する。「最高にくだらなくて面白い、壮大なコントです。笑わずに歌えるかな…」と真顔で悩むシルビアに、意気込みを聞いた。junkiesista×junkiebros.PRESENTS「REizeNT~霊前って...~」チケット情報ある日、大富豪の女社長が殺された。犯人不明のまま執り行われたお葬式では家族、参列者、葬儀屋、住職に至るまで、全員が怪しい。疑心暗鬼の末、事態は思わぬ展開に…。「メンバーは、枠に収まりきらない爆発的なエネルギーを持った人たちばかり。あえて重い題材でコメディに挑むとか、『こんなミュージカル観たことない!』と思わせるのが狙い」とシルビア。これまで暴走族、キャバクラ、ゾンビなど作品の切り口も斬新だが、特筆すべきは毎回全曲が有名ブロードウェイ・ミュージカルのパロディだという点。今回も超人気作の曲をお経調にアレンジするなど、替え歌を多彩にスタンバイ。韓流ダンスボーカルユニットH5のリーダーHONEYら複数の“歌ウマ客演陣”を迎えたことで、初演より曲数を増量してお届けする。しかも、本編終わりにはショータイムが付くのも恒例で、ダンスファン、演劇ファン共に爆笑と感動を味わえる、一粒で2度美味しい公演となっている。林希とは20代の頃、玉野和紀作・演出・振付のミュージカル『THE GUEST SHOW』(1999年)で初対面し、「肝臓の強さが一緒で意気投合した」と笑うシルビア。後に『CULB SEVEN』の名物となる「50音順ヒットメドレー」が初登場した公演でもあったという。「希とは、稽古終わりに毎日呑んで、お酒をガソリンに換えていました(笑)」。同世代で尊敬し合える仲間と出会い、同じく共演者だった岡千絵と3人で結成した音楽ユニットgravityの活動は、今年で14年目を迎える。「希は、面白いことをやろうぜとみんなを惹き付ける原動力を持っている人。惹かれるという意味でgravityと名付けたんですけど。ジャンキーも小規模ながらムーチョ村松さんが映像、PaniCrew植木豪さんがグッズデザインを担うなど、スタッフ陣もすごい顔ぶれが揃っています。みんな気持ち優先で集まってる部分が大きいので、ケンカもするけど楽しくて。いまだに青春しています」。大阪ではあえてお堂のある小劇場を選んだ。「初めての劇場に私もワクワクしています。絶対後悔させませんので、ぜひ笑いに来てください!」東京公演は5月24日(金)から6月2日(日)まで中目黒キンケロ・シアターにて、大阪公演は6月8日(土)・9日(日)一心寺シアター倶楽にて上演。大阪公演のチケットは、チケットぴあにて発売中。取材・文:石橋法子
2019年04月25日ウィリアム・シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を原作に、“スズカツ”こと鈴木勝秀が脚本・演出を手掛けるRock Opera『R&J』が6月から7月に上演される。【チケット情報はこちら】ロミオを演じるのは、2.5次元舞台で注目を集め最近では音楽劇『道』など活躍の場を広げる佐藤流司、ジュリエットを演じるのは、マドンナや椎名林檎のバックダンサーを務めたダンサーであり、現在はアーティスト・女優としても活躍する仲万美。果たしてどんな作品になるのか、鈴木に話を聞いた。「最初にプロデューサーから“『ロミオ&ジュリエット』を下敷きにロックで”という話を聞いたときに“それ、ものすごく好きな感じ!”と思って。ファーストインプレッションでやろうと思いました」と鈴木。「これが“ミュージカルで”というお話だったら、僕じゃないんじゃないでしょうかと言ったかもしれない。『ロミオ&ジュリエット』はもっと乱暴なんですよ、僕のイメージの中で。きれいきれいな中におさめたくない。だから音楽も乱暴なほうがいい。音程とかなんとかじゃない。リズムの中にちゃんとグルーヴしていればいい。そういうものにしたいんです」物語は「設定から書き換えます。舞台は近未来だし、想像される『ロミオ&ジュリエット』とは全然違うと思う」と大胆なアレンジが加わりそう。「だけど、恋愛に突っ走っていくふたりがいて、それにいろんなアドバイスをして話を余計に複雑にしてしまうおやじとか出てくるところは同じです(笑)」鈴木が「直感的にいきている人たち」だというロミオとジュリエットを演じる佐藤と仲。鈴木はそんなふたりも「かなり直感的ですよ。佐藤くんは音楽(バンドプロジェクト「The Brow Beat」のRyujiとして活動中)をやってるし、バンビ(仲)ちゃんはダンスをやってるし。それって直感の力がないとなかなかできないものですよ。音楽もダンスも“こうだから”“ああだから”でやるものじゃないので」と印象を語る。歌もダンスも取り入れた作品になるという本作。シェイクスピアと言えば“長台詞=言葉”という印象もあるが「でも『ロミオ&ジュリエット』の話って、大雑把には大体誰でも知っている。だから、説明をしなくても、シーンがもし飛んでも、その間は観ている人がつなげるんですね。僕は説明されたりとか、答えを教えよう教えようとする人が大嫌いなので。自分で考えたものしか答えにはならないじゃない?って思うから」と、作品全体としても直感的なものになりそうだ。「僕自身が楽しみにしています。いや、“楽しみ”以上。本当に“一発かましてやる!かませるチャンス来たか!”みたいな感じです」と語る鈴木のRock Opera『R&J』は6月・7月に東京・大阪にて上演。ぴあでは5月6日(月)午後11時59分まで抽選先行(プレリザーブ)受付中。取材・文:中川實穗
2019年04月25日「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんを歴代最長の9年間務めた横山だいすけと、体操のお兄さんを歴代最長の14年間務め、この春卒業した小林よしひさ。ふたりが夢のタッグを組み、親子のための最高のライブ・エンタテインメントをお届けする。「Family Live 2019@舞浜アンフィシアター 横山だいすけ×小林よしひさ」チケット情報昨年春に大阪城ホールで開催され2万8千人が熱狂したファミリーライブが、よしお兄さんを迎え、更にパワーアップして関東に初上陸!ゲストには、前回からの出演で横山だいすけとドラマ共演でも話題となった瀧本美織、同じく前回より引き続き出演、両“お兄さん”ファンを公言する鈴木福。そして、今回がFamily Live初参戦となる私立恵比寿中学が決定!真夏のステージを盛り上げる。公演は8月24日(土)から26日(月)まで千葉・舞浜アンフィシアターにて開催。チケットは5月12日(日)より一般発売開始。
2019年04月25日大人気乙女ゲームシリーズ『DINAMIC CHORD』初の舞台化作品『DINAMIC CHORD the STAGE』が5月11日(土)~15日(水)まで、東京・ヒューリックホール東京にて上演される。バンドをテーマにした作品ならではの生歌による本格的なライブシーンも取り入れた、演劇とエンターテインメントが融合したステージとなる今作。公演に先駆けて稽古場取材会が開かれた。まずは全員が登場する、ストーリー序盤のシーン。KYOHSO(キョーソー)、Liar-S(ライアーズ)、[rêve parfait](レーヴパッフェ)、apple-polisher(アップルポリッシャー)の4バンドに、マネージャーの加賀真実(松村泰一郎)、そしてダイナミックコード株式会社社長・伊澄久臣(塩川渉)から、「1か月後にこの4バンドで2日間の野外フェスを行う」と告げられる。4バンドが揃ったシーンのため、各キャラクターの性格が見えてくる重要な場面だ。今作では、「[rêve parfait]とapple-polisher」と「KYOHSOとLiar-S」にストーリーのメイン部分が分かれており、役者たちがそれぞれバンド間、メンバーたちの関係性や、キャラクターの個性を作り上げながらに稽古している様子が見て取れた。さらにバンド演奏稽古では他のバンドの憧れでもある「KYOHSO」のライブシーンを披露。実際にドラムセットを準備し、ヴォーカルのYORITO(新里宏太)が歌い出すと、見学中のキャストも盛り上がる。TOKIHARU(杉江優篤)、YUU(山口大地)らもバンドマンと遜色ない演奏を見せるなか、実際にドラマーとして活動するKEN’ICHI演じるSHINOMUNEの演奏は圧巻。終了後は、他キャストから「KEN’ ICHIさんがすごい!」と声があがった。質疑応答では、最近起こったおもしろいエピソードを聞かれると、UK役・松井勇歩から「とある登場人物から先陣をきってはじめるゲームがあって…」とある場面に言及。その登場人物に指名されたらゲームに参加しなくてはならず、キャストが全員下を向くのだそう。同シーンは日替わりになる可能性があるそうで、それぞれのキャラクターの反応に期待したい。最後に意気込みを聞かれたYORITO役・新里は「4バンドですが、稽古場ではひとつのバンドのように作り上げています。みなさんに良い熱量で届けられるようがんばります」とコメント。稽古の合間、質疑応答中も笑い声が耐えない、カンパニーの良い雰囲気が伝わる公開稽古となった。公演は5月11日(土)~15日(日)まで、東京・ヒューリックホール東京にて。チケットは現在発売中。
2019年04月24日尚月地の同名人気漫画を原作にした舞台・浪漫活劇譚『艶漢』第三夜が開幕、それに先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には櫻井圭登、末原拓馬(おぼんろ)、三上俊、村田恒、福井将太、岩義人、岡田あがさ、堀越涼(花組芝居)、八神蓮が出席した。【チケット情報はこちら】本作は、ノーフン(フンドシをはいていないこと)がちな傘職人の美少年・吉原詩郎と、熱血正義感の巡査殿・山田光路郎、そして詩郎の兄貴分で無敵な色気を放つ吉原安里の物語を軸にした、エログロナンセンスな昭和郷愁的アンダーグラウンド事件簿。ストーリーを紡ぐ浪漫活劇譚シリーズは2016年の初演、2017年の第二夜に続く3作目で、脚本・演出はほさかようが手掛ける。同じキャストで歌謡エンターテインメントショーを行う歌謡倶楽部『艶漢』シリーズもこれまでに2作上演されている。ゲネプロ前の囲み取材で、主人公・吉原詩郎役の櫻井は「新しいキャラクターが新しい風を吹かせてくれて、第三夜ならではの攻め方ができた作品になったと思います。初演ぶりにシアターサンモールに帰ってこれたので、色んな想いを込めながら、愛を込めて演じきりたいと思います」、山田光路郎役の末原は「この場所で上演された第一夜のときは、歴史のある漫画を僕たちが舞台化するということでドキドキしていました。だけど受け入れてもらえ、歌謡倶楽部もあり、合わせると今回で5作目。いろんな人でつくり上げてきた『艶漢』になっていることが嬉しいです。今回も新たなものを積み上げることになればと、今またドキドキしています」、吉原安里役の三上は「過去最高の作品になったんじゃないかと思います。安里という役はこれまで何を考えているかわからない部分が多かったのですが、今作では目的もハッキリしますし、感情的になって戦うシーンもあり、これまでにない顔や声が見せられると思います。楽しみにしていてください」とそれぞれ挨拶を述べた。衣装やセット、メイクはもちろん、殺陣からふとした仕草にまで登場人物それぞれの個性豊かな“艶”やかさが光り、丁寧につくりこまれた世界が広がる本作。今回の物語は、謎多き吉原兄弟の悲しい過去が軸となるが、ふたりの湾曲し屈折した想いや願いが不思議なほどまっすぐに届くのが印象的だった。登場人物ひとりひとりのコントラストも鮮やかで、そこで生まれるドラマひとつひとつが心に響く作品に仕上がっていた。激しく艶やかなアクションにも注目の本作は、4月29日(月・祝)まで東京・シアターサンモールにて上演中。取材・文:中川實穗
2019年04月24日最後の全体公演と銘打った『ラスト3~最終伝説~』の上演から2年。ワハハ本舗が再び動き出した。2020年に、新生「ワハハ本舗全体公演」を上演することを決めたのである。そして今年6月、そのプレイベントとして、これまでの全32回の全体公演から選んだ演目を“ベスト版”として披露することに。ワハハ本舗の作・演出家の喰始と、看板女優・久本雅美が語るその見どころには、“ワハハ本舗魂”が詰まっていた。【チケット情報はこちら】「1度終わらせて区切りをつけたかったんです。もう1度やるにしても、終わらせたものを新たに立ち上げるほうがハードルが高くなって僕自身もみんなも奮起するだろうから。そのもう一度がこんなに早くくるとは思わなかったですけどね(笑)」。喰は新たな“ワハハ本舗全体公演”への思いをまずこう語る。そして、「私たちもけしかけてたんですよ。ワハハワールドで暴れることができない寂しさが日に日に募っていたので。だから、2020年にやると聞いたときは、もう号泣でした(笑)」と久本。この前哨戦のイベントについても、「私たちが若い頃にやっていたことを観ていない方も多いと思うので、改めてワハハ本舗を知ってもらえるのがうれしい」と燃える。『ベストオブ全体公演~ショー・マスト・ゴー・オン~』と題して開催されるイベントは、<久本雅美が「観たい」「見せたい」演目たち><柴田理恵が「観たい」「見せたい」演目たち>として、実際に喰、久本、柴田が集まって選び抜いたものから、それぞれ違う内容を見せることになる。久本個人のネタからは、30年以上前の「オカルト二人羽織」に、2011年当時は早すぎた「フレディ・マーキュリー」が登場。「今回はみなさんがご存知だと思うので、またヒゲ生やして胸毛つけて、再チャレンジしますよ(笑)」と思い入れも強い。柴田のネタでは、久本絶賛の「一人ミュージカル忠臣蔵」が披露される予定。副題の通り、まさしくショー・マスト・ゴー・オンで続いていくワハハ本舗。その魅力は、「結成当初から、60歳になってもケツ出していたいよねと言ってたので、いよいよ念願が叶います」という久本の言葉に表れている。公演は6月11日(火)から16日(日)まで、東京・シアターサンモールにて。取材・文:大内弓子
2019年04月24日画家ピカソと物理学者アインシュタイン。“ふたりの天才”が、もしも20代に出会っていたら――。そんな刺激的な空想を軽妙な会話劇に仕立てた舞台『ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~』。ピカソとアインシュタインを岡本健一&川平慈英、三浦翔平&村井良大という2組のペアが演じ、一方のペアが主役の回にはもう一方のペアが別の役で出演する。舞台3作目にして初のストレートプレイ、しかもピカソと、謎めいた“未来からの訪問者”の2役に挑む三浦翔平が、会見で意気込みを語った。「ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~」チケット情報公演チラシには川平慈英が考案した「脳がハッピーーーーー!!!になる舞台?」のキャッチコピーが踊る。三浦も、何とも言えない高揚感のある作品と太鼓判を押す。「タイトルだけ聞くと“難しそう”と思われる方もいらっしゃいますが、脚本を書いたのが(ハリウッド俳優でコメディアンの)スティーヴ・マーティンなので、面白くないわけがない。ジェットコースターのように物語が進み、気付いたら終わってる。何も考えずに観られるというか。例えるなら、“あー、美味しかった!”みたいな。脳がハッピーになるコメディです(笑)」。舞台は1904年のパリ。バー「ラパン・アジール」では日夜、芸術家らが熱い議論を交わしていた。物理学者を目指す青年アインシュタイン、美しい娘シュザンヌ、画商サゴ、発明家シュメンディマン、そして画家ピカソ。ある日、もうひとりの若き天才“未来からの訪問者”が店に現れたことで、物語が大きく展開する。現実では1904年から3年後にアインシュタインが相対性理論を、ピカソが大作『アヴィニョンの娘たち』を発表している。「僕が演じるのは、あと少しで思った通りの絵が描ける寸前のピカソ。いわゆる“青の時代”で、ピカソとしてはアイデアは頭の中にあるので『俺天才だけど知らないの?』。でも世の中的にはマティスの方が有名。そんな彼が様々な出会いを通して殻を破っていく。終盤に迎える薔薇色の時代まで、荒々しくもがいてイラついて、絵を描く以外は酒か女に溺れている。パッションがすごくて。その目まぐるしさを演じるのが難しくもあり、楽しくもあります」。年始には現存するラパン・アジールを訪ねるなど、現地を旅したことでピカソへの愛着が一層増したという。岡本ペアとの違いを聞くと、「僕らは序盤からの熱量がすごい」と闘志を燃やす。「台詞も動きも道筋は同じなのに、決して同じ表現にはならないのが面白い。岡本さんたちもエネルギッシュですが、どっしりとしたベテラン感がすごい(笑)。実際2役を演じる上で学ぶことも多いですし、良いと思った部分は盗ませていただいています。あと、川平さんと村井くんが演じる発明家シュメンディマンがちょっとズルい役なので。ぜひ両方を見比べに来てほしいですね」。公演は5月12日(日)大阪・森ノ宮ピロティホールにて全2回上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2019年04月24日舞台『銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠』が4月20日に東京・明治座で開幕した。松本零士による不朽の名作マンガを原作とした音楽劇で、昨年上演された『銀河鉄道999 ~GALAXY OPERA~』のその後を描く新作。前作に引続き、中川晃教が主人公の星野鉄郎を演じる。【チケット情報はこちら】前作で、機械の体になり永遠の命を手に入れるために999号に乗った鉄郎は、今作では限りある生命の美しさに気付き、機械の体をタダでくれるという星を破壊したいと目的が変わっている。中川はひとまわり成長した鉄郎の少し影を負った表情も細かく演じ、作品の哲学的なメッセージをも織り込んだ演技を見せる。今回初参加となるメーテル役の木下晴香(伊波杏樹とWキャスト)の、落ち着いた口調や美しい佇まいも印象的。またクイーンエメラルダスに扮する凰稀かなめ、キャプテン・ハーロック役の平方元基は原作から抜け出てきたようなカッコ良さ。彼らミュージカル界で活躍する実力派が、もともとのキャラクター性を尊重しつつ、自身の才能を発揮した歌声と演技力で、さらにキャラクターを魅力的に輝かせていることで、見応えある作品になった。さらに松下由樹が演じる“最後の敵”プロメシュームとの決戦シーンなどは迫力の立ち回りで、舞台作品ならではの魅力だ。映画とは違う、生身の人間が演じる面白さもしっかりと伝えた。人として大切なものを問うテーマなども、現代的。40年愛され続けているこの名作の舞台化を今やる意義もひしひしと伝わってきた。初日の前には、キャストと原作の松本零士が登壇する会見も。松本は「ひと言ひと言、キャラクターの名前も何もかも、小学生の頃から一生懸命考えていた“憧れ”なんです。自分の少年の日からの夢、信念を皆さんに実際に演じていただける。苦労して頑張っていただいていることがとても嬉しい」と感慨深げに語る。また中川は「この作品には夢も希望も詰まっています。見どころはたくさんありますが、宿敵であるプロメシュームとの戦い、そしてその娘であるメーテルとの旅の中で鉄郎は自分の役割を果たし、最後に鉄郎とメーテルがファーストキスをします。このキスの向こうにあるものをぜひ皆さんに感じていただきたい。甘酸っぱい気持ちもありますが、ピリっと刺激的なメッセージも含まれているかもしれません。どうぞ劇場に足をお運びください」とアピールした。公演は4月29日(日・祝)まで同劇場にて上演。その後5月10日(金)から12日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールでも上演される。チケットは発売中。
2019年04月23日これは落語なのか、演劇なのか――。昨年の『志らくひとり会』が文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した立川志らく。その続編にあたる新作落語「不幸の家族」を上演するのが、4月22日に本多劇場で開幕した『志らくひとり舞台』だ。2016年に自身の劇団で上演したものを、落語版としてひとりで演じる。まず「志らく 半生を語る」の語りで幕を開ける。次いで始まった「不幸の家族」は、2025年の大三次世界大戦突入寸前の日本が舞台。かつて海上自衛隊で親友であり、恋敵でもあった男ふたりが、18年ぶりに再会することになる。心躍らせいそいそと準備するくだりは、いかにも落語的。はりきりすぎてちょっとドジをしたり、家族との少しズレた日常会話などに、思わず吹き出してしまう。社会風刺や、落語家に対する毒舌も痛快。志らくの得意な映画ネタも満載で、有名映画たちにツッコミを入れていく。映画を観ていなくてもネタが楽しめる気配りも忘れない。時事ネタも織り交ぜ、教養と遊び心たっぷりに会話が展開する。男は娘や息子も巻き込んで再会の準備を進めるが、そのうちに、思いもよらなかった事実が明らかになってくる……。上演時間1時間。男たちの単純な再会話かと思いきや、男同士の友情、夫婦の形、親子の縁、家族の愛情など、さまざまな人間関係が複雑に重なっていく。前半に散りばめられた伏線が、細かいネタにいたるまで丁寧に回収されるうち、なぜか笑っていたのに泣かされている。そこには、人は迫りくる戦争よりも、目の前のちょっとした出来事が重要だという風刺も効いている。がしかし、とても温かい作品だ。演劇作品を落語にしたことで、全役をたったひとりで演じる。しかし、照明も衣装も変わらず高座のみがあるステージには、ふたりの初老の男と、その家族たちの表情豊かな姿が見えた。落語を聞いていたつもりが、いつの間にか1本の小さくも壮大な演劇を観た気分になる。それは古典の技術と経験を踏まえ、試行錯誤の末にたどりついた志らくの新作落語(現代落語)が成せる技だろう。そこには、ひとり芸の要素がふんだんに詰まっていた。これは落語か演劇か。語り、コント、マイム、音楽などを盛り込み、ジャンルを越えたひとり舞台の最高峰を「ひとり話芸の元祖であり極みである落語」(立川志らく)で表現する。上演は23日(火)19時の回が最後。当日券は開演1時間前より劇場受付にて発売。また、チケットぴあでは「立川志らく独演会」等出演公演も販売中。取材:河野桃子
2019年04月23日シルク・ドゥ・ソレイユ日本公演「ダイハツ キュリオス 仙台公演」が4月19日に開幕。キュリオスを心待ちにしていた約3000人のファンが仙台ビックトップ(あすと長町)に集まった。開幕に先立ち、オープニングセレモニーが開催。キュリオススペシャルサポーターのサンドウィッチマン、チャラン・ポ・ランタン、藤田ニコル、純烈が会場テント内に敷かれたレッドカーペットに登壇。開演を心待ちにするファンに向けて、キュリオスの魅力を語った。地元・仙台での公演を心待ちにしたサンドウィッチマンは「キュリオス全部面白い!特に”バンキン”はキュリオスの真骨頂!」と魅力を語り、シルク・ドゥ・ソレイユでアコーディオンに出会ったチャラン・ポ・ランタンの小春は「シルクに出会わなかったら音楽を始めていない」と、人生を決定付けたシルクとの繋がりを伝えた。日本公演のスペシャルサポーター藤田ニコルは、「仙台公演の宣伝は数え切れないぐらい伝えた。街中にポスターも貼った(笑)」と、キュリオス愛で会場の笑いを誘った。仙台公演スペシャルサポータを務める純烈は、「自分たちが1番お客さんに近い立場。是非、大切な人と見て共有して欲しい」とそれぞれ仙台公演開幕に向けた意気込み、これまでのキュリオスへの思いを語った。また当日は、村井嘉浩宮城県知事、郡和子仙台市長も応援に駆けつけた。「東北そして全国からお客さんが来てくれる!是非、復興応援のためにもキュリオスに来て下さい!」とキュリオスの後押しをする村井嘉浩宮城県知事、「最後のキュリオス、皆さんに好奇心が芽生えること期待している!」と語りかけた郡和子仙台市長。登壇したゲストの面々が、キュリオス仙台公演の魅力を伝え、エールを送り、最後の日本公演『キュリオス仙台公演』がいよいよ開幕した。数々の名作を届けてきたシルク・ドゥ・ソレイユ。創設30周年を記念して制作された本作は、産業革命の時代を彷彿させながら、近未来を感じさせるステージにて、命を宿した骨董品達が繰り広げるかつてないスケールと芸術性を融合させた圧巻のアクロバットの数々。それらが見る者の「好奇心」を引き出し、数々の奇跡を呼び起こす作品に。”KURIOS(好奇心・骨董品)”が生み出す「11時11分」1分間の無限の可能性に満ちた新しい世界を体感できるのは、最終地・仙台のみとなる。『ダイハツ キュリオス 仙台公演』は5月29日(水)まで仙台ビックトップ(あすと長町)にて開催中。チケット発売中。
2019年04月22日堤真一と橋本良亮(A.B.C-Z)がW主演する舞台『良い子はみんなご褒美がもらえる』が東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕した。初日を前にした4月19日、会見と公開舞台稽古が行われた。舞台はソビエトと思われる独裁国家の精神病院の一室。誹謗罪で捕まった政治犯の男(堤真一)と、自分はオーケストラを連れているという妄想に囚われた男(橋本良亮)を中心に物語が展開していく。映画『恋におちたシェイクスピア』などで知られる英国劇作家のトム・ストッパードが、俳優とオーケストラのために書き下ろした本作は、1977年に初演。言葉遊びと明瞭なユーモア、哲学的概念がふんだんに盛り込まれ、35人のオーケストラが舞台上に配置されるという斬新な作品である。音楽劇でもなく、ミュージカルでもない。男の頭の中にだけ存在しているはずのオーケストラが、観客にも見えているという奇妙な設定。難解なセリフも多いが、ユーモアも確かに感じられる舞台だった。初日前会見には、堤と橋本ら出演者と演出のウィル・タケットが出席した。タケットは「本作が上演されるのは世界でもまだ3回目。それはこの作品が野心的な作品だからだ」と説明し、「さまざまなジャンルのパフォーマンスが、トム・ストッパードの戯曲やアンドレ・プレヴィンの音楽と組み合わさり、政治的でありながらも、面白くユーモアがある作品だ」と語った。作品のタイトルに因んで、どんなご褒美が欲しいか尋ねられると、橋本は「舞台が終わったら、(演出の)ウィルさんのお褒めの言葉」と答えた。一方の堤は、稽古期間中に“炭水化物抜きダイエット”をしていたことを明かした上で、「大量の米を食う」と話し、笑いを誘った。今年11月に公開される映画『決算!忠臣蔵』でも共演している堤と橋本。ふたりは映画撮影中の2月に飲みに行ったといい、堤は「(舞台は)難しい役で大変やけど頑張れよと言ったら、なんか泣き出して。僕のホテルの部屋に入ってきて、“頑張りますからぁ”って」と橋本の様子を明かした。すると、橋本は「やめて!」と照れて、「ご迷惑おかけしました。この舞台で巻き返したいと思います」と話す場面もあった。堤、橋本のほか、小手伸也、シム・ウンギョン、外山誠二、斉藤由貴らが出演する。上演時間は約1時間15分(休憩なし)。東京公演は5月7日(火)まで。大阪公演は5月11日(土)・12日(日)、フェスティバルホールにて。チケット発売中。文・写真:五月女菜穂
2019年04月22日人気ピアニスト三舩優子がデビュー30周年を迎えている。シャープなタッチから繰り出される色彩に富んだ華やかな表現が魅力。6月2日(日)に東京・富ヶ谷のHakuju Hallで開く記念リサイタルはオール・リスト・プログラム。《巡礼の年~第1年:スイス》と《巡礼の年~第2年:イタリア》の全曲を弾く。【チケット情報はこちら】《巡礼の年》は4集まであり、《第1年:スイス》と《第2年:イタリア》は、20代のリストが恋人マリー・ダグー伯爵夫人とともに訪れた旅の印象を書き留めた作品。若いリストらしい技巧的なピアニズムと、文学や絵画から多くのインスピレーションを受けて表現しているのが特徴。三舩は1994年のCDデビューにも《イタリア》を選んでいた。「大学の卒業試験も《イタリア》の終曲の〈ダンテを読んで〉でしたから、デビュー盤もあまり迷わず《イタリア》に決めました。リストのピアノ曲というとやはり、『技巧的』という言葉が第1に出てきますが、私はむしろ叙情的というか、激しさと静けさの対比みたいなところに非常に魅力を感じていました。どっしりした構築の中に繊細なものがたくさん詰まっていて、それらをひとつひとつひも解いていく楽しみがあります。彼の音楽の流れにも気持ちを乗せやすく、自分の手にも1番しっくりくる感覚もあります」技巧より表現。その感じ方は、より深化している。「それでも若い頃はやはり、いかに速く弾けるか、いかに間違いなく弾けるか、ということに捉われていましたけれども、今はもっと物語を語りたいというか、“音を弾く”ということからすごく離れることができるようになってきたように思います」リストとの出会いは、ニューヨークで暮らしていた小学生時代にさかのぼる。父親に連れられて出かけたカーネギーホールで、当時ようやく西側での演奏活動を開始したラザール・ベルマンの演奏を聴いて鮮烈な印象を受けた。強靭なタッチで知られる20世紀のロシアの巨匠のひとりだ。「とにかく深い音。直接的な音というよりは、うゎーんという全体的な響きが新鮮でした」。そんな、音に「耳をすます」という聴き方は、正式にピアノを習い始めるよりも前に、音を探りながら自分ひとりで弾いていた幼い日からの、ピアノとの向き合い方のようだ。ずっと変わらない原点。だから表面的な技巧の華やかさではなく、その音の導く、奥底の「表現」を自然に捉え、そこに寄り添おうとするのだろう。6月のリサイタルには作家の神津カンナがゲスト出演する。「お父様の神津善行先生の音楽会に出演させていただくようになって以来、10数年間、家族ぐるみのお付き合いです」。演奏の合間にふたりの対談を交え、また、リストの作品の源流となった詩を神津の訳で朗読するコラボレーションも。「とにかく博識で楽しい方なので、うかがいたいことがたくさん。長くなりすぎないように気をつけます(笑)」。30周年に花を添えるプレゼントといったところ。あたたかな音楽会になりそうだ。取材・文:宮本明
2019年04月22日清水順二率いる演劇ユニット30-DELUXとジャニーズJr.の宇宙Sixが再びタッグを組んだ舞台『のべつまくなし』が今春、全国4都市で上演される。江戸時代を舞台に挫折を経験した劇作家・近松門左衛門が様々な出会いを通して、人々を希望へ導く物語。清水が浅野内匠頭役として狂言回しを担うなど、メンバーも歴史上のキャラクターで登場する。殺陣、歌、ダンス、笑いを盛り込んだ、オリジナル・アクションプレイミュージカルだ。本作で「演劇に新たなジャンルを確立させたい」という30-DELUXの清水と宇宙Sixの江田剛、山本亮太、松本幸大、原嘉孝に意気込みを訊いた。「のべつまくなし」チケット情報前作『スクアッド』で宇宙Sixのポテンシャルの高さを実感したと語る清水。「中でも江田、山本、松本は20年近いキャリアと実力がある。新作ではソロ曲を用意したので、彼らの新たな一面をお見せできると思う。続編、再演を含め、いずれは海外公演も実現できるよう骨太な和ものミュージカルを目指します」。近松門左衛門役の江田は「立ち回りをしながらの歌」を一番の見所に挙げ、紀伊国屋文左衛門役の山本は「江田と僕の役が出会うことでどんどん物語が大きくなっていく。楽しみであり挑戦ですが、気合いと根性で頑張ります」と意気込む。松本は正義のヒーロー南町奉行、大岡越前役で「『ジャスティス!』が口癖とか、コミカル要素も担っています(笑)」。最後に、赤穂浪士四十七士随一の剣客、堀部安兵衛を演じるのが原だ。「正義感は強いけど少し喧嘩っ早い短所もある。カッコいい、優しい、ワイルドな面は自分にも通じる部分かな(笑)。歌ではソロ曲をいただけたのでこの機会に結果を残したい」。新作を通して「宇宙Sixの名を広めたい」と声を揃えるメンバーたち。本編終了後には江田演出による約10分のレビューショーで本領を発揮する。「最後はペンライトを振っちゃうような、本編とのギャップとお得感を楽しんで」(江田)、「僕たちの今年のテーマが“つなぐ”なので舞台を成功させて次につなげたい」(山本)、「大きな幸せと書いて、松本幸大です。皆さんを幸せにするのが僕らの務め。前回よりハードルを上げて精一杯良いものを届けるのみ!」(松本)、「前作以上の意気込みで楽しませるので、大阪公演が面白かったよという人は、ぜひSNSなどで拡散していただければうれしいです(笑)」(原)。公演は4月25日(木)から5月6日(月・祝)まで東京・サンシャイン劇場、5月9日(木)名古屋・アートピアホール、5月15日(水)から18日(土)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、5月23日(木)、24日(金)北九州・北九州芸術劇場中劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2019年04月22日大の落語ファンである豊原功補が、落語と演劇の融合を目指し立ち上げた舞台“芝居噺”。2017年の『名人長二』に続いて弐席目となる『後家安とその妹』が、5月25日(土)から、東京・紀伊國屋ホールで上演される。そこで今回も企画、脚本、演出、出演の4役を兼ねる豊原と、主人公の後家安役の毎熊克哉に話を聞いた。【チケット情報はこちら】前作について「自分の好きな落語の世界が、素晴らしい役者さんによって現実化していく。その喜びだけで突っ走っていたので、ただただ楽しくてしょうがなかったです」と振り返る豊原。とはいえ「どこまでオリジナルに迫れるのか。その上で新しいものにならなければつくる意味がない」との想いから、“芝居噺”そのものを続けることも悩んだそう。しかし前作で得られた確かな手応えが、豊原の背中をこの弐席目へと押すことになった。元御家人で腕は立つが、その気性の激しさからヤクザ者のような生活を送る後家安こと安三郎と、あることをきっかけに大名に見初められ、側室になった妹のお藤。物語はこのふたりを中心に、彼らに翻弄される人々の悲劇が描かれる。毎熊は今回のオファーについて、「ビビりました(笑)」とひと言。だが脚本を読み進めるうちに、「これは大変なことになるなとは思いつつも、ある魅力を感じて」と、作品に惹かれ出演を決めたと明かす。さらに後家安という人物について、「ひどい男ではありますが、会話の節々に何か感じる部分があるんですよね。この役を演じていく上でその余韻、醸し出す空気感みたいなものは、きっと最終的にすごく大事になってくると思います」と語る。毎熊のキャスティングについて豊原は「雰囲気」を挙げた上でさらに、「後家安というのは悪党ではあるんですが、どこか誠実な悪党じゃなきゃいけないんですよね。これは毎熊くんに出てもらうことにも繋がりますが、心の中にきれいなものが通っていないと、この兄妹に説得力を持たせられない。それを感じられる俳優さんかどうかというのは、ひとつ大きな決め手になったと思います」と続ける。そんな豊原の言葉に、舞台経験が決して多くない毎熊は、「僕を選ぶ時点でリスクがあると思いますが…」と苦笑い。だが豊原は「いやいや、頼もしい限りですよ。僕も演出家としてはまだペーペーですし、今回も俳優さんに助けてもらいたいなと。ただ前回よりは若い方が多いので、また違う、もっと生々しい頼り方をしたいと思っています」と毎熊に期待の眼差しを向けた。公演は6月4日(火)まで、東京・紀伊國屋ホールにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年04月22日7月より東京・森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて開催される、漫画『進撃の巨人』の5年ぶりとなる原画展「進撃の巨人展FINAL」。同展の通常前売りチケット、グッズ付き前売りチケットの販売が本日4月19日(金)の18時より開始される。グッズ付き前売りチケットは、「進撃の巨人展FINAL」のビジュアルがプリントされたオリジナルグッズ(トートバッグあるいはキャンバスアート)とチケットホルダーがセットになったもの。また、「進撃の巨人展FINAL」の会期に合わせ、ここだけでしか購入できない多彩なグッズを取り揃えた「リーブス商会 ロッポンギ直営店」のオープンも予定されている。■進撃の巨人展FINAL会期:7月5日(金)~9月8日(日)先行公開日程:7月5日(金)~7月7日(日)※抽選受付終了前期日程:7月8日(月)~8月4日(日)/ 後期日程:8月5日(月)~9月8日(日)※前期・後期で展示内容が一部入れ替わります。※会期中 休館日無し会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
2019年04月19日8月23日(金)・24日(土)・25日(日)の3日間、山口・山口きらら博記念公園にて開催される西日本最大級の野外フェスティバル『WILD BUNCH FEST. 2019』の第1弾出演アーティスト50組が発表された。例年2日間の開催だったが、今年は3日間に規模を拡大して行われる同フェス。出演が決定したのは、初日の23日(金)に10-FEET、04 Limited Sazabys、東京スカパラダイスオーケストラ。2日目の24日(土)にMONOEYES、Ken Yokoyama、BRAHMAN、TRIPLE AXE。3日目の25日(日)にサカナクション、[ALEXANDROS]、My Hair is Badら。なお、3日ともに今後も出演者は追加される。現在、オフィシャル最速先行(Web抽選)を実施中。受付は4月26日(金)午前11時まで。■WILD BUNCH FEST. 20198月23日(金) 開場10:30 / 開演 12:008月24日(土)・25日(日) 9:30 開場 / 11:00 開演会場:山口きらら博記念公園(山口県)出演:【8月23日(金)】OAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)/ORANGE RANGE / SUPER BEAVER / ストレイテナー / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / NICO Touches the Walls / ネクライトーキー / ビッケブランカ / BiSH / 04 Limited Sazabys / フジファブリック / マカロニえんぴつ / ヤバイTシャツ屋さん / リーガルリリー / 緑黄色社会 / and more...【8月24日(土)】Ivy to Fraudulent Game / eastern youth / 打首獄門同好会 / 9mm Parabellum Bullet / GLIM SPANKY / ゲスの極み乙女。 / Ken Yokoyama / Saucy Dog / ジェニーハイ / SHISHAMO / SIX LOUNGE / teto / TRIPLE AXE / The Birthday / BRAHMAN / The BONEZ / MONOEYES / ユアネス / and more...【8月25日(日)】[ALEXANDROS] / Age Factory / KANA-BOON / King Gnu / Creepy Nuts / クリープハイプ / サイダーガール / サカナクション / ズーカラデル / Nulbarich / ハルカミライ / Hump Back / BLUE ENCOUNT / フレデリック / My Hair is Bad / LONGMAN / and more...※50音順
2019年04月19日「嬉しいんですけど、それだけじゃない。なんて言ったらいいか…」と言葉を探す渡部豪太。6月12日(水)~23日(日)に上演される『ゴドーを待ちながら』への出演について、喜びにおさまらない感情が湧いているようだ。【チケット情報はこちら】「すごく衝撃的でした。作品に触れるたびに心に傷が刺さるとしたら『ゴドー…』は私にとって大きな、とても優しい引っ掻き傷。この作品を知らないよりも、触れたことのある人生の方が素敵なんじゃないかな。ああ…うまく言葉にならないです!」ふたりの男が謎の人物“ゴドー”を待ち続ける本作。1940年代の発表以来、多くの演劇人に影響を与えてきた。「どちらの男を演じるか決まるまでに時間がありましたが、どちらでも『良い』なと。それほどふたりの男が切っても切り離せない。光と影のような、どっちを欠いてもダメなふたりです」。結果、渡部はエストラゴン役、ウラジミール役は狂言師の茂山千之丞に決まった。「楽しみです。狂言の方は猿やハエなども演じるので、“ゴドー”という人でないかもしれない存在を描く作品に合う気がします」この舞台の面白さのひとつが、2バージョンのキャストだ。もう一方には大高洋夫と小宮孝泰が出演し、親子ほど年の離れた2組が同じ作品に挑む。「相手役を入れ換えてもいいんじゃないかというくらい、年齢にも性別にも個性にもとらわれない、懐の深い作品です。とても小さな世界の話のようでも、大きな宇宙レベルの話のようでもあると感じます」この10年、舞台出演は毎年欠かさない。「映像の面白さとはまた違って、演劇は稽古の時間がたっぷりある。筋トレみたいに練り上げられて、お芝居が立ち上がっていく。鋼のように叩けば叩くだけ不純物が取り除かれて鍛えられていく感じが、すごく好きですね。なのに本番は2時間くらいで終わっちゃうのも良い(笑)」と楽しみを語る。「劇場ってなにかをくれる場所。ドキドキします。お芝居を観たあとは、まったく違う人物になれている気がするんです。役者の吐いた息をお客さんが吸って、そのお客さんの息を役者がまた吸って、お互いに求め合っているような濃密な空間が“劇場”。『ゴドーを待ちながら』を上演するKAAT神奈川芸術劇場は、おしゃれな海辺の劇場です。中華街も近い。そんな素敵な劇場で面白い舞台をやってるから来ない?ってみんなに言いたいです」【衣装】シャツ 19000ジャケット 27000パンツ 24000靴 スタイリスト私物KURO クロ / KURO△GINZA クロ△ギンザTEL:03-6274-6257スタイリング:umeヘアメイク:atsu.co取材・文:河野桃子
2019年04月19日宝塚歌劇雪組公演『壬生義士伝』『Music Revolution!』の制作発表会が4月17日に都内にて開催された。確かな実力で宝塚の人気を牽引するトップコンビ、望海風斗と真彩希帆率いる雪組が、お家芸の日本物と、“音楽”にフィーチャーしたショーの2本立てを上演する。会見にはトップコンビのほか雪組スター彩風咲奈、『壬生義士伝』原作者の浅田次郎らも登壇。意気込みや期待を語った。チケット情報はこちら『壬生義士伝』はドラマ化、映画化もされた同名のベストセラー小説が原作。貧困にあえぐ家族を救うために脱藩し新選組隊士になった南部藩の下級武士・吉村貫一郎を主人公に、武士としての義、家族への愛、友との友情などの人間ドラマを描いた物語だ。その劇中歌2曲を中心に、望海、真彩、彩風の3人によるパフォーマンスからスタートしたこの日の会見。パフォーマンス中には南部弁も披露、物語の一端を3人がしっとりと切なく演じ上げた。吉村貫一郎を演じる望海は「この作品をやると発表された時の皆さまの反響が大きく、ファンが多いことを感じた。この浅田先生の書いた涙なしでは読めない素晴らしい作品に、いまの雪組が挑戦させていただけることを大変嬉しく思います」と挨拶。現在すでに稽古が始まっているとのことだが「南部弁をいかに自然にしゃべるか、そしてそれがきちんとお客さまに届くか、ということを考えながらお稽古していきたい」という苦労も語った。原作者である浅田次郎は「週刊文春で1年半という長期連載だった。400字詰め原稿用紙で1200枚もある長い長い話、どこをどう削ったら制限時間(上演時間)におさまるのか。これは相当の高等技術(笑)。映画化されたときの滝田洋二郎監督も同じようなことを仰っていましたが、(今回も)大変楽しみにしております」と少々捻くれた角度からのエールを送りつつ、「私は日本人の魂をこの小説に込めたつもり。できれば(舞台化を機に)より多くの世代を超えた方々にこの小説をもう一度お読みいただいて、思うところがあれば嬉しい」とも話した。また、演出の石田昌也が「宝塚のトップスターが比較的名もない下級武士で、センターになかなか来れない、という難しい問題があります」と話すように、宝塚歌劇団で上演されるには珍しいタイプの物語。だが望海は「今お稽古をしていても、近藤勇や土方歳三が真ん中にいて、私は端っこの方に並んでいます。でも吉村が真ん中にきてしまったらおかしい。その中で人としての在り方を出していけたら。登場した瞬間「望海はどこだ」となるかもしれませんが(笑)、ひとつの作品としてきちんとまとまるよう、みんなで作り上げていきたい。そういう作品に今の雪組で挑戦できることは楽しみですし、大きな挑戦であると感じています」と意気込みを語った。公演は5月31日(金)から7月8日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、7月26日(金)から9月1日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。兵庫公演は4月27日(土)、東京公演は6月30日(日)にそれぞれ一般発売開始。
2019年04月18日日本を代表する演出家・栗山民也が手掛けるオリジナルのミュージカル『ハル』の大阪公演が、4月22日(月)から梅田芸術劇場で幕を開ける。栗山に話を聞いた。ミュージカル「ハル」チケット情報同作は、子ども時代に患った病を乗り越え、元気な体を手に入れたものの、やりたいことが見つからず、本音を話す友達もいない高校生のハルがボクシングに出会う物語。ハルを薮宏太(Hey!Say!JUMP)、ハルをボクシングに誘う真由を北乃きい、ハルの幼なじみの修一を七五三掛龍也(Travis Japan/ジャニーズJr.)と若手が顔を揃え、東京公演は大好評だった。栗山は「劇場は薮君のファンでいっぱい。今、若い世代が演劇から遠ざかる時代だからいいことですよね。薮君はボクシングジムにも通い、本当に真摯に役と向き合ってくれています」と話す。ハルは絶えず周りの評価を気にし、自分には生きる価値がないと思い込んでいる人物だ。「今の若い人たちの震えや恐れなどヴィヴィッドな精神を主題にしたかった。中でも描きたかったのは、“ぶつかる”ということ。今の人たちは恋をしない、人と向き合わない。傷つくことを恐れ、ネットばかり見て自分の世界に入ってしまう。演劇とはぶつかるものでしょう。ぶつからないような演劇もあるけど、僕は好きではない。これ以上、ぶつかるものはないだろうとボクシングが題材になったのです」。脚本・作詞を高橋亜子、作曲・音楽監督を甲斐正人が担当。震災やさびれていく街など、今の日本の現状を浮き彫りにした背景も、切実に胸に迫ってくる。「シェイクスピアの言葉にあるように、演劇は時代を写す鏡。虚構の世界から真実が見えてくる。今の時代を裸にしたミュージカルを作ることで、新しいものが見えてこないかと」。キャラクターは何を今、訴えようとしているのか。キャラクターと会話し、それを役者が自分で発見しない限り、嘘の表現になるという。「引き出しはあくまでも技術であり関係ない。稽古場は新しい引き出しを作る場所。皆、型にはまった同じような歌い方や演じ方はしてほしくない。いろんなジャンルの人が集まり、基本がバラバラだからこそぶつかり合い、面白い効果になるんです」。薮をはじめ、キャストは引き出しを見つけ、舞台に立つことが楽しくなっているそうだ。また、“命とは何か”を問うラストにも注目だ。「物語をひとつ観客に渡すときは、たとえ3時間上演したとしても、その世界が見えてくるわけではない。でも、ちょっとした糸口や出発点に誘うことができるだろう。あとは観客ひとりひとりが想像力を働かせることが導きになる。無理やり結論を作ると、観客は安心するでしょう。でも物語は安心ではないから。人間の運命をギリギリのところで今の時代と照らし合わせて作る。その鋭利な姿勢を忘れてはいけないと思います」。ミュージカル『ハル』大阪公演は、4月22日(月)から28日(日)まで、梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケット発売中。取材・文:米満ゆうこ
2019年04月18日8月16日(金)・17日(土)・18日(日)に千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセと大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)で同時開催される「SUMMER SONIC 2019」。同フェスの追加出演者が発表された。今回出演が決定したのは16日(金)東京にHY、神様、僕は気づいてしまった、秋山黄色。17日(土)東京・16日(金)大阪に10-FEET、SUPER BEAVER、ヤバイTシャツ屋さん。16日(金)大阪公演に04Limited Sazabys、NAMBA69、TEAM SHACHI。18日(日)の東京公演、17日(土)大阪公演に出演する中田ヤスタカ/きゃりーぱみゅぱみゅ。18日(日)東京公演に出演するPerfumeなど20組。■SUMMER SONIC 2019日程:8月16日(金)・17日(土)・18日(日)会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(千葉県)舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)(大阪府)★以下のリンクより「SUMMER SONIC」をお気に入り登録して、チケット情報をGETしよう!
2019年04月18日世界最大の恐竜ショー「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー ライブエクスペリエンス」が、8月1日(木)から8月4日(日)まで神奈川・横浜アリーナにて開催されることが決定した。「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー ライブエクスペリエンス」は、イギリス・BBCの同名テレビシリーズをベースに制作された世界最大の恐竜ショー。これまで全世界250都市で900万人を熱狂させ、日本でも2010年、2013年に開催された。その恐竜ショーが2018年7月にイギリスを皮切りに最後のワールドツアーを開始し、世界各地で記録的な動員数を達成。そしてこの夏、いよいよ日本で開催されることが決定。世界最大の恐竜ライブを日本で体験する最後のチャンスとなる。本公演が世界最大と言われるのは、25億円という莫大な製作費を投下し、最新のアニマトロニクスという技術を用いてステージ上にまるで生きているかのようにリアルに再現された実物大の恐竜を登場させることに成功した点だ。恐竜たちは映像では再現することができない重量感や質感を伴い、最新の研究をもとに羽毛まで忠実に再現された姿で、私たちの目の前にあるステージに登場する。観客は、生物史上最強と言われているティラノサウルスや全長17メートルの巨体を誇るブラキオサウルスを目前にし、それらの巨大な恐竜たちが支配する2億年前の恐竜の時代へとタイムトリップ。砂漠だらけの三畳紀の世界が、ジュラ紀後期の緑豊かな草原へと変化していく地球の歴史を肌で感じながら、ティラノサウルス、ブラキオサウルス、ステゴザウルス、アロサウルス、トロサウルス、ユタラプトル、プラテオサウルス、リリエンステルヌスら実物大の恐竜たちに、まさに「出会う」ことができる。本公演は、最新の研究をもとに前回来日公演よりさらにアップデートされ、恐竜の進化の過程から巨大彗星の衝突による最後の日までを描き、楽しみながら恐竜の生態を学ぶことができる。この夏、実物大の恐竜が走り、吼え、戦う、世界最大の恐竜ライブを体験してみては。チケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあ最速先行(先着受付)を実施。受付は4月22日(月)昼12時から5月6日(月・祝)午後11時59分まで。■「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー ライブエクスペリエンス」日程:8月1日(木) ~8月4日(日)会場:横浜アリーナ(神奈川県)
2019年04月18日薮宏太(Hey! Say! JUMP)が主演を務めるミュージカル『ハル』の東京公演が大盛況のうちに終了。4月22日(月)より大阪公演が開幕する。ミュージカル「ハル」チケット情報本作は、脚本・作詞を高橋亜子、演出を栗山民也、音楽を甲斐正人でつくりあげたオリジナルミュージカル。病を乗り越えボクシングに挑戦する主人公・ハル役を約10年ぶりの単独主演となる薮、ヒロイン・真由役を北乃きいが演じるほか、安蘭けい、栗原英雄、七五三掛龍也(Travis Japan / ジャニーズJr.)、梅沢昌代、今井清隆らが出演する。高校生のハル(薮)は、再開発が頓挫し寂れた小さな田舎町で母(安蘭)とふたりで暮らしている。子供の頃に患った病を乗り越え、元気な体を手に入れたハル。しかしどこか虚しい日々を過ごしていた。そんなとき、真由(北乃)と出会う。真由に誘われ、ボクシングを始めるハル。その楽しさにのめり込んでいくうちに、ハル自身はもちろん、彼を囲む人々も少しずつ変化していく。母との関係、過去のトラウマ、世間との葛藤…ハルが自らの人生と向き合い始めた頃、町にも変化がおとずれる───。「病を克服した少年」という言葉から自動的に連想される、希望や輝きなどとはある意味逆の面持ちで暮らすハル。病気になる前までは無邪気で元気だったのに、病気を克服してからは心を閉ざした覇気のない生活をしていた。それはなぜなのか。本人だけではなく、母親や親友という周りの人間たちの思いが絡み合い生まれた複雑な状況が、歌で、芝居で、丁寧に描かれる。そこに突然現れる真由という存在。ハルの過去とも現在ともつながっていない新しい人物との出会いは、ハルの閉鎖的な気持ちに大きな風穴を開ける。真由の「あなたを知りたい」という言葉から生まれる安心、正直になる心、初めて口に出す言葉……。たったひとりの存在がもたらす変化、広がっていくハルの世界は、観ていて救われるようだった。さまざまな思いを抱えるハルを演じる薮の歌声と、北乃ののびのびとした歌声が、時に離れ、時に重なりながら物語は動いていく。さまざまな立場の人たちの前向きな気持ちも後ろ向きな気持ちも掬いながら結末へと進んでいくなかで、幅広い楽曲の数々が登場人物それぞれの繊細な気持ちをあぶり出し、物語をより深いものにしていた。関西テレビ放送開局60周年記念 ミュージカル「ハル」は、4月22日(月)から28日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
2019年04月18日金管楽器、打楽器を中心とした60種類以上の楽器を演奏しながらミュージシャンがダイナミックに動き回り、ダンサーはカラフルな旗やバトンを操って空間を演出。そうして魅せる、聴かせる音楽は、誰もが知る、だが独創的なアレンジで生まれ変わったディズニーの名曲の数々! 47都道府県ツアーを成功させるなど、日本でも人気の「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」が2年ぶりに帰ってくる。その製作発表が行われ、キャストから石川直(パーカッション)、米所裕夢(トランペット)、リサ・チャペル(トロンボーン)の3名、スペシャルサポーターの武田真治、小島瑠璃子が出席した。【チケット情報はこちら】武田はサックス奏者としてもおなじみ、そして小島も元吹奏楽部とあって、本作のサポーターには適役。約3分に9曲のディズニーナンバーを詰め込んだ「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」の魅力が凝縮のメドレーが生演奏されると、興奮を隠しきれない様子。「キレッキレ! 3人でこの迫力なのに、本番は35人ですから」(武田)「迫力もあるんですけど、音は1個1個丸くてものすごく洗練されている。素晴らしい!」(小島)「ディズニーの楽曲はワンフレーズ取り出しただけでも、その映画やアニメが目の前に広がりますね。その作品に触れた頃の自分の思い出の中にもグッと入っていけます」(武田)「アメリカでは『ブラスト!』を“魔法にかかった時間”と表現したりするんですが、魔法をかけるという意味では最高峰のディズニーとの相性は抜群。言葉なしの、音楽とパフォーマンスだけで様々な感情を伝えられるのが『ブラスト!』で、僕もその魅力にとりつかれたひとりです」(石川)そう語る石川は、2000年に入団以来、日本とブラストとの架け橋となって魅力を伝え続けてくれている“ミスター・ブラスト”。20年目という節目を機に、メインキャストからの卒業が発表されている。ブラスト愛を爆発させる、渾身のパフォーマンスを見届けないわけにはいかない。加えて、この場でサプライズ発表されたのが、東京公演初日(8月20日(火)のみ)の武田真治のゲスト出演! 唯一のサックス奏者として、ブラストの一員に加わる。「すごいことなんですよ! この上ない幸せで今から興奮しています。世界の壁を思い切り肌で感じながら学ばせていただきたい。一生懸命頑張ります!」(武田)「筋肉体操をトレーニングに取り入れてもいいかも(笑)」という石川に、「いや実際のところ、素晴らしい演奏をするためには本番前はあまり疲れない方がいいと思います」と、武田がマジメに返すひと幕も。真剣勝負のパフォーマンスが期待できそうだ。令和になって初の「ブラスト!」。新しい時代は、会場全体がハッピーに包まれる最高峰のエンターテインメントとともに迎えたい!「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」は、7月10日(水)に山形で開幕したのち、9月16日(月・祝)まで、全国を巡演。取材・文:武田吏都
2019年04月17日都内某所のライブハウスで、4月中旬、舞台『BACKBEAT』の製作発表が行われた。本作は“5人目のビートルズ”と言われるスチュアート・サトクリフを中心に、ハンブルクでの巡業時代のビートルズ創成期が描かれる。この日は翻訳・演出を手がける石丸さち子のほか、キャストの戸塚祥太、加藤和樹、辰巳雄大、JUON、上口耕平、夏子、鈴木壮麻、尾藤イサオが登壇した。【チケット情報はこちら】会見冒頭に披露されたのは、バンドメンバーキャストによる『ロックン・ロール・ミュージック』と『ラブミー・テンダー』の生演奏。ハンブルク時代、ビートルズはカバー曲を演奏することが多く、この2曲も作品を象徴する重要な楽曲となる。ジョン・レノン役の加藤がボーカルを務める『ロックン~』では、熱い歌声とパワフルな演奏でバンドとしての一体感を見せ、『ラブミー~』ではスチュワート役の戸塚がボーカルを取り、恋人のアストリッド・キルヒヘルへの想いを情感たっぷりに歌い上げた。続いて全登壇者が登場。まず石丸から「本編ではビートルズのカバー曲を中心に20曲以上を生演奏します」との驚きの発表が。そのためすでにバンドメンバーは、2月から楽器のレッスンを始めていたという。だが観客の前で演奏したのは初とのことで、「今すごく気分が高揚しています!バンドマジックを体験してしまいました」とは戸塚。加藤も「初めてひとつになった瞬間でした。このバンドのグルーヴ感をもっと高めていきたい」と意気込む。辰巳はほぼギター初心者だったとのことだが、「もうすっかり味をしめちゃったので、このバンドメンバーでライブツアーをやりたいです!」との大きな夢を明かした。ビートルズがライブを行っていたクラブのオーナー、ブルーノ・コシュミダーなどを演じる尾藤は、1966年のビートルズ初来日時、彼らの前座として同じ日本武道館のステージに立っている。そんな尾藤に「皆さんの演奏、とってもグーでした」と言われると、バンドメンバーの顔にも安堵の色が。さらにビートルズ来日時のエピソードとして、「内田裕也さんも出ていたので、日本のアーティスト代表として一緒にプレゼントを渡そうということになったんです。でもとにかく警備が厳しくて!彼らの楽屋まであと3メートルというところで止められて、結局会えずじまいでした」との貴重な話も飛び出した。かつて世界中を熱狂させたビートルズ。今度はこの『BACKBEAT』の面々が、日本の観客を熱狂させてくれるに違いない。5月25日(土)から6月9日(日)まで東京・東京芸術劇場プレイハウスにて上演後、兵庫、愛知、神奈川を巡演。取材・文:野上瑠美子
2019年04月17日1990年代を代表するアメリカのエモ/オルタナロック・バンドTHE GET UP KIDSが、10月に東京・大阪で来日公演を開催する。【チケット情報はこちら】エモーショナルなサウンドで日本でも人気が高かった彼らだが、2005年に解散。しかし2008年にリユニオンを果たし、2011年のフジロック出演をはじめ、数回に渡って来日公演を開催。その間、新作リリースの動きが無かった彼らが、昨年USインディの名門「Polyvinyl」と契約し、2018年6月に7年ぶりの新作EP『Kicker』をリリース。さらに8年ぶりのフルアルバム『PROBLEMS』を5月8日(水)に日本で先行発売することが決定。今回の来日公演は同作を引っ提げて行われる。チケットの一般発売に先駆けて、主催者先行を実施中。受付は4月22日(月) 午後11時59分まで。■THE GET UP KIDS10月9日(水)TSUTAYA O-WEST(東京都) 開場18:30 / 開演19:3010月10日(木)梅田クラブクアトロ (大阪府) 開場18:30 / 開演19:30
2019年04月16日4人組アイドルグループ「AND DNA」(アンドディーエヌエー)が、4月22日(月)大阪・ESAKA MUSEにてデビューライブを開催する。「Sweet Candy Music★」チケット情報『君を声する(制するの造語)』をテーマに掲げる彼女たち。心に伝える歌声、虜になる表情にぜひ注目してほしい。楽曲制作には、e-SPORTS(エレクトロニック・スポーツ)をフィーチャーしたMBS番組「YUBIWAZA」のテーマソングを担当したサウンドクリエーター「あべし」を迎え、キャッチーかつお洒落なシンセサウンドに仕上がっている。そんな注目すべき「AND DNA」のデビューライブは4月22日(月)大阪・ESAKAMUSEにて開催。チケットは、チケットぴあにて好評発売中!!【AND DNA公式twitter】@ANDDNAofficial【メンバー twitter】ミコト @DNA_mikotoミライ @DNA_miraiミィコ @DNA_miikoユリカ @DNA_yurika
2019年04月16日2016年の初演が全公演ともに完売し、日本中を熱狂の渦へと巻きこんだ「キンキーブーツ」。今回の再演では、大好評を博した小池徹平・三浦春馬の主演コンビを始め、ほとんどのキャストが続投。パワーアップをして帰ってきた。【チケット情報はこちら】今回、4月16日の開幕に先駆け、囲み取材と公開ゲネプロが行われ、取材には、靴工場「プライス&サン」のオーナーであるチャーリー・プライス役の小池徹平、その靴工場の専属デザイナーとなるドラァグクイーンのローラ役の三浦春馬、本作の演出・振付を手がけるジェリー・ミッチェルの他、ソニン、玉置成美、勝矢、ひのあらたなどの豪華なメンバーが登壇した。イギリスの田舎町にある老舗の靴工場「プライス&サン」の跡継ぎとして育てられたチャーリー(小池)は、父親の急死により、自らの意に反して工場を継ぐことになってしまう。倒産寸前である工場を立て直すため、“新しい市場”を開発するべく、ドラァグクイーンのローラ(三浦)にヒントを得たチャーリーは、危険でセクシーなドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくる決意をする。型破りなローラと保守的な靴工場の従業員たちとの軋轢に悩みながらも、チャーリーはキンキーブーツに工場の命運をかけたプロジェクトを推し進めるが……。今回の日本人キャスト版の再演について、ブロードウェイのオリジナル版の演出・振付も手がけるジェリー・ミッチェルが「ほとんどのキャストが3年前の上演時と同じメンバーで戻ってきてくれた。それだけ作品を皆さんが愛してくれたということ。そして、このショー自体が非常に愛と信頼関係、そして相手をそのまま受け容れるということがテーマになっているが、その信頼関係があってからこその再演だと思っている。キンキーブーツに対する愛は私もそうですし、ニューヨークのシンディ・ローパーも同じ気持ちだと思う」と喜びを語ると、三浦も「1度やっているので、みんなのチームワークはそのままに、今回はそれぞれが3年間学んできたことをシェアしながら稽古できたと思っている」と手応えを語った。また、小池も「すごく安心感のあるカンパニーで、みんなの絆が稽古期間中により深まった。ようやく皆さんに見ていただけるので、本当に楽しみです」と笑顔を見せ、作品の完成度の高まりをアピールした。公演は5月12日(日)まで、東京・東急シアターオーブにて上演。その後5月19日(日)から5月28日(火)まで大阪・オリックス劇場にて上演。
2019年04月16日集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の古舘春一のバレーボール漫画「ハイキュー!!」。2015年にハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」と題して舞台化、これまで数々の名勝負を繰り広げてきた。そして2018年10月の前作で主役の烏野高校キャストが卒業。2019年4月、物語の舞台を宮城から東京へと移し、音駒高校を中心とした新章が幕を開けた。【チケット情報はこちら】春の高校バレー東京都代表の座をかけ、音駒高校、梟谷学園高校、戸美学園高校が熱戦を繰り広げる“東京の陣”。演出・脚本のウォーリー木下がゲネプロ前の会見で「映像、振付、音楽を刷新。まだまだ進化している」と話したように、巨大モニターやLEDなどデジタル技術をふんだんに取り入れつつも、役者たちの身体能力を最大限に生かしたアクロバットやパフォーマンスでも魅了した。狙った獲物を抜群の瞬発力で仕留める音駒高校。チームの中心人物は永田崇人演じる狐爪研磨と近藤頌利演じる黒尾鉄朗で、静と動という対照的な存在が鮮やかだ。思慮深い狐爪を軸に、黒尾らチームメイトが彼の周辺で大きなうねりを見せた。お祭り騒ぎのように盛り上げる梟谷学園高校は、中心人物の木兎光太郎役を桜庭大翔が熱演。長身を生かした熱血プレイヤーを演じた桜庭は、初舞台とは思えぬ頼もしさを見せた。巧みな心理戦で相手チームをじわじわと追い詰める、狡猾で冷血な戸美学園高校。その頭脳である大将 優役を演じた福澤 侑は、ポーカーフェイスで相手を惑わせる難役をクールに演じ、勝負のゆくえを見守る観客をも翻弄した。試合の見せ方も絶妙だ。ネットやコートをほぼ介さず、混然一体となりながらも、アクロバットやフォーメーションでバレーボールという競技の醍醐味を味わわせてくれた。もちろん青春群像劇の要素もふんだんにちりばめ、バレーに駆ける彼らのかけがえのない一瞬一瞬をキラキラと映し出していた。シリーズも7作目。これまでを知るファンの方には新鮮に描く一方、山本あかね役の重石邑菜と灰羽アリサ役の楓がストーリテラーの役どころとなり初心者を誘う。“東京の陣”の背景や展開を分かりやすく解説するふたり。彼女たちの存在が、今作から演劇「ハイキュー!!」の世界に飛び込んでも躊躇なく楽しめることを保証している。ヒップホップの要素もさらに取り入れ、試合中もキャストたちが会場をあおっていく。“観るだけ”にとどまらない、演劇「ハイキュー!!」ならではのエンターテイメントをぜひ体感してほしい。4月14日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演後、20日(土)・21日(日)は宮城で公演を実施。東京公演は4月27日(土)から5月6日(月・休)まで、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて。取材・文:岩本和子
2019年04月15日今秋、歌手生活55年という節目の年に、加藤登紀子が最新の6枚組ベスト・アルバム『あなたに捧げる歌』と連動した~LOVE LOVE LOVE愛の4楽章~コンサートを開催する。歌手人生を“終りなき旅”と語るひとりの女性の、新たな舞台の幕が上がる。【チケット情報はこちら】「人生を4幕とすると、1幕は序章、2幕は成長、3幕で展開があって、これからの4幕をどうまとめていくか。作曲家でも劇作家でも、4楽章が1番楽しみなわけです。これまでいろんな出来事、国、時代に応えようとして歌を作ってきたんですが、1番は人との出会いに応えていきたい。それが私の人生の4幕目の仕事かなと思っています」コンサートは「始まり」「惑い」「追憶」「永遠」と題した4楽章に沿って、代表曲を網羅するベスト選曲になる予定。『愛の讃歌』『枯葉』などシャンソンの名曲はもちろん、『ひとり寝の子守唄』『LOVE LOVE LOVE』など、選りすぐりの自作曲もたっぷり聴けるはずだ。「去年のコンサートは世界地図のようなものでしたけど、今回はオリジナルのラブソングをいっぱい歌います。オリジナル曲とシャンソンの名曲は、日記と大河小説のようなもので、両方に大切さがあるんですね。私としての歌と、多くの人の思いが詰まった珠玉の名曲を両方歌うことによって、たくさんのものが伝わってくるんです」シャンソンの歌詞を例にとり、「男は女の中に答えを求めるけれど、女は男に答えを求めない」「女にとって男と生きるということは、問題を抱えるということ」と鋭く迫りつつ、「いつも男の人を応援するために歌ってますから」とにっこり笑う。ジャンルを超え、愛に生き愛を歌ってきた稀代のシンガー・加藤登紀子の解釈で、ラブソングの名曲たちがぐっと身近なものになる。「こういう歌は私の人生模様と重なり合う部分が多くて、ステージでラブソングを歌っていると涙が出ちゃうぐらい、本当に愛してるって叫びたくなるのね。でも家に帰ってそばにいる人に“愛してる”って言ったことはないなと思うわけ。日常では言えないんですよ。だから心の中で時々確かめることをしたほうがいいですよね。そういうことを、私のコンサートで感じていただけたらとても嬉しいです」加藤登紀子コンサート2019~LOVE LOVE LOVE~愛の4楽章~の東京公演は6月9日(日)、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。「いつも新しい人に出会いたい」と、安価な学生席も用意される。その歌に込めた素晴らしき人生の響き、ぜひコンサートで体感してほしい。取材・文:宮本英夫
2019年04月12日