夭折した棋士・村山聖の姿を描いた映画『聖の青春』が11月19日(土)に公開を迎え、主演の松山ケンイチ、東出昌大、リリー・フランキー、柄本時生、森義隆監督が舞台挨拶に登壇。さらに、劇中で東出が演じた羽生善治三冠も来場し、松山と東出に初段の免状を授与した。舞台挨拶その他の写真いずれ名人になることを期待されるも、病で斃れた“怪童”村山聖の生涯を描いており、松山はこの役のために約20キロの増量をしたことも大きな話題となった。公開を迎え、松山は「昨日の夜、目が覚めたんです」と彼にとっては珍しく初日を前に寝付けなかったと告白。「やることなくて、鼻毛でも切るかって鼻毛を切って、肉まん食べて寝ました(笑)」とマイペースに語り、あいにくの雨模様についても「上にいる村山さんのひねくれてるところが出たんじゃないかと思います」と笑っていた。村山の師匠の森を演じたリリーは松山と会うのは撮影以来だが「久しぶりに会ったら痩せてて、師匠としては哀しい気分」と少し寂しそう。なおも「コロコロしてる松山くんの方が好き」というリリーに松山は「ヨメにも言われます(笑)。でも(太ったままだと)村山さんか相撲取りの役かの二択しかなくなる。それで子どもが成人するまで持てばいいけど…」と語り笑いを誘っていた。一方で、リリーは増量ばかりが注目されがちな中、松山の内面に迫る役作りに称賛を送る。映画の中で、村山が森から教わったのは「酒と麻雀だけ」というセリフがあるが、実際、劇中でふたりが麻雀を打つシーンはないにもかかわらず、撮影前に松山はリリーと麻雀をすることをお願いしたそう。「そのために、映画と関係ない新井浩文とピエール瀧が動いてくれた。最後のエンドロールに撮影協力で名前出してもいいくらい」とリリーは語り、松山も「しかも新井さん家で(笑)」と驚きの役作りの一端を明かした。そして、この日はゲストとして村山のライバルで、東出が演じた羽生善治三冠本人が来場。羽生三冠は本作のリアリティを称賛し「映画で村山さんの姿が見られて嬉しかったです」と笑顔を見せた。一方で東出が演じた自らの姿については「自分が出てくるのは気恥ずかしい部分がありますね。生きて(自身が出ている)作品を見られたのは幸福なのかなと思います」と語っていた。そして、松山と東出に、谷川浩司将棋連盟会長、佐藤天彦名人、渡辺明竜王、そして自身の署名の入った初段免状を授与し、会場は温かい拍手に包まれた。『聖の青春』公開中
2016年11月19日11月23日(水)から公開になる“ハリー・ポッター”の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でオスカー俳優のエディ・レッドメインが主演を務めている。これまでも徹底的に研究し、準備を積んで役をつくりあげてきたレッドメインは、大作ファンタジーでも、これまでと同様に準備を重ねて撮影に入ったようだ。その他の写真レッドメインは英国生まれの俳優で、映像だけでなく舞台でもローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞に輝くなど実績を積んできた演技派だ。『博士と彼女のセオリー』では難病のスティーブン・ホーキング博士を演じるために調査を重ね、ホーキング博士から「まるで自分自身を見ているようだ」と言われるほどの演技を披露。若くしてアカデミー主演男優賞に輝いた。その後もレッドメインは、『リリーのすべて』で世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人のリリー・エルベを演じるなど、難役に挑み、高評価を集めている。そんな彼が新たに挑むのが、魔法動物学者のニュート・スキャマンダーだ。ニュートは、個性豊かな魔法動物を誰よりも愛し、研究しており、その熱意はなみなみならぬものがあるが、それ以外のことになると少し抜けていて無頓着。人間と共にいるよりも、少しやっかいで危険な場合もある魔法動物と一緒の方が落ち着き、良い表情を見せる。そんな愛すべき人物だ。レッドメインは超大作であっても、演技のアプローチを変えることはなく、動物たちと最も近い場所にいる人=飼育員と行動を共するところから調査を始めた。さらに彼は動物学者からも話を聞き「人間と動物の間に芽生える魔法のような関係をたくさん発見できた。その経験が演技の仕草にも感情にも役立ってくれた」という。その証拠に、完成した映画の中のレッドメインは、言葉の通じない魔法動物相手に“人間相手”とはまったく違う距離感や仕草、行動でコミュニケーションをはかっており、それらはすべて、レッドメインの真摯な調査と試行錯誤から生まれたものだ。本作は、ハラハラするドラマや、大掛かりな魔法のシーンも数多く登場するが、レッドメインが心血を注いで演じたニュートと魔法動物の交流シーンも大きな見どころになっている。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』11月23日(水・祝) 全国ロードショー
2016年11月19日女優で、Seventeen専属モデルとしても活躍中の古畑星夏が来年公開の映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』に主演することが決定した。本シリーズはこれまで桜庭ななみ、土屋太鳳らが主演を務めており、古畑にも注目が集まりそうだ。その他の写真古畑は、モデルとして人気を集める一方で、2012年から女優としても活動を開始。ドラマだけでなく映画『1/11 じゅういちぶんのいち』『近キョリ恋愛』に出演するなど着実にキャリアを重ねている。本シリーズは2013年に映画1作目が公開され、これまでに桜庭ななみ、土屋太鳳、高月彩良、小島梨里杏が主演を務めてきた。5作目の主演に選ばれた古畑は「不安、というよりも楽しみのほうがはるかに上でした! 人狼ゲームを全話観させて頂き鳥肌が止まらなくてこれを今度は自分がやるんだ!って思ったら、ますます興奮度がぐわっとあがりました!」とコメント。新作ではゲームに“キューピッド”と“恋人”が追加され、主人公・高野蘭子は“人狼”だけでなく“恋人”の役職も得て、勝利を目指すことになるが、古畑は「みなさんが思っている人狼ゲームは、ゲームに勝って生き残る非現実的な世界だと思っている方が大半だと思いますが、この『人狼ゲーム ラヴァーズ』は、登場人物それぞれが家族、恋人、愛など、様々な事情を抱えていて、リアル世界での問題がぎゅっと濃縮されている作品です」と解説。サスペンス的な要素だけでなく人間ドラマもしっかりと描かれるようだ。本作は、古畑のほかにも池田純矢、佐生雪、平田雄也、溝口恵、前田航基、森高愛らが出演する。『人狼ゲーム ラヴァーズ』2017年1月28日(土)より新宿武蔵野館ほか公開
2016年11月19日『ミニオンズ』や『ペット』のユニバーサル・スタジオとイルミネーションのスタッフが手がける新作アニメーション『SING/シング』が、来年3月17日(金)に公開されることが決定し、新たな予告映像が届いた。本作は、動物だけが暮らす世界を舞台に、“歌”で人生を変えるチャンスを掴もうとする個性豊かなキャラクターたちの奮闘を描くミュージック・エンターテインメント。その他の画像/新予告映像劇場支配人であるコアラのバスターは、経営が傾いた劇場を立て直すため、世界最高の歌のオーディションを開催すると告知チラシを撒く。予告映像では、コンテスト会場に集まった動物たちが、ステージで思い思いの歌を披露する姿が登場。ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るゴリラのジョニーや、内気なゾウのミーナ、彼氏を捨ててソロのパンクロッカーになるべきか葛藤するヤマアラシのアッシュ、25匹の子ブタ達の育児に追われるブタのロジータなど、境遇や抱える悩みも違うが、彼らは自分の未来を変えるため、歌のオーディションに向けて奔走する。「Dream On(夢を持て)!」と予告映像の終盤に繰り返し歌われる楽曲は、エアロスミスの『Dream On』(1973年のデビュー・アルバム『野獣生誕』に収録)を、エミネムがサンプリングした『Sing For the Moment』(2002年のアルバム『The Eminem Show』に収録)のリミックスヴァージョン(『ドリーム・オン/シング・フォー・ザ・モーメント』エアロスミス feat.エミネム)で、そのほか予告映像には、レディー・ガガの『バッド・ロマンス』、クレイジー・タウンの『バタフライ』、ニッキー・ミナージュの『アナコンダ』が歌われている。本編では他に、フランク・シナトラ、ビヨンセ、テイラー・スウィフト、レディー・ガガ、スティーヴィー・ワンダーといったアーティストの名曲やヒットソングが65曲以上使用されており、水槽にいる魚や、首の長いキリン、天井からぶら下がるクモなど、彼らがどんな歌声とパフォーマンスでこれらの楽曲を披露するのか、期待の高まる内容になっている。『SING/シング』2017年3月17日(金)全国ロードショー
2016年11月18日マイケル・ファスベンダーが主演を務める来年3月公開のアクション大作『アサシン クリード』の新たな予告編が公開になった。本作は、全世界でシリーズ累計9600万本以上を販売した人気ゲームの世界観を基に、新しいキャラクターとストーリーを描くもので、“ゲームではできない”超絶アクションが描かれるという。『アサシン クリード』新映像本作は、記憶を失った死刑囚カラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)が、遺伝子操作によって自分の祖先の記憶を追体験し、ルネサンス期のスペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシンとして活躍する物語。このほど公開になった新映像では、主人公のカラムがアサシンとしてスペインに送り込まれるまでが重厚なタッチで描かれ、彼がアサシン教団に所属する伝説の暗殺者として活躍する場面では、壁を軽々と飛び越え、目もくらむほどの高さの建物から華麗にダイヴするシーンが登場する。本作はゲームが基になっているが、ジャスティン・カーゼル監督は「ゲームではできないことは何だろう?」と考え、デジタル技術に頼りきるのではなく、実際に俳優やスタントがアクションを演じることにこだわった。監督が「映画では、マイケル・ファスベンダーを15フィート(約4.5m)下に落とすことができる」と語る通り、映像にはカラム役のファスベンダーの“生身”のアクションがたっぷりと収録されている。『アサシン クリード』2017年3月3日(金) 全国ロードショー
2016年11月18日トニ・コレットとドリュー・バリモアが共演する映画『マイ・ベスト・フレンド』が本日から公開されている。本作は相手がどんな状況であっても共に歩もうとする女性の友情を描いた作品で、このほど本編の一部が公開になった。『マイ・ベスト・フレンド』本編映像本作の主人公は、幼少期にアメリカからロンドンにやってきたジェスと、彼女が新しい学校で友達になったミリー。ふたりは幼い頃からずっと一緒でお互いのすべてを見て、共に体験し、友情を深めてきた。しかしある日、ミリーに乳がんが見つかり、同時期にジェスは長年願い続けていた妊娠が発覚する。映画は、友情が永遠に続くと思っていたふたりが、人生の岐路で迷いながら互いに向き合うとする姿が描かれる。このほど公開になったのは、乳がん治療を続けていたミリーが両胸の切除を提案され、深く落ち込んでいるのを察したジェスが、彼女とタクシーに乗り込む場面。車内にはR.E.M.の『Losing My Religion』が流れ、ふたりは大声で歌いながら、ロンドンから遠くはなれたふたりの憧れの地ハワーズに向かう。この場所はブロンテの小説『嵐が丘』の舞台になっている場所で、ふたりは大はしゃぎするが、その胸中は複雑だ。映画は、親友だから言えることを描きながら、同時に親友だから言うことをためらってしまう瞬間も数多く描かれる。大きな病を前に不安を抱えるミリーと、そんな彼女に妊娠のことを告げられないジェス。『Losing My Religion』は、叶わぬ恋を身を焦がして“信仰を失う”ほど途方に暮れてしまった男の心情を歌った楽曲で、ふたりが明るく大声で歌うことで、ふたりの複雑な心情がより伝わってくるシーンになっている。『マイ・ベスト・フレンド』公開中
2016年11月18日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の3Dブルーレイや、J.J.エイブラムス監督の音声解説が新たに追加された2Dブルーレイなどが収録された3Dコレクターズ・エディションが22日(火)に発売される前に、エイブラムス監督の音声解説の一部が公開になった。『スター・ウォーズ』特別映像このほど公開になったのは、新トリロジーの主人公レイが、ソロ船長らとマズカナタのもとを訪れ、そこで不思議な箱を発見するシーン。箱を開けたレイはあるものを発見し、さらに幻を見るが、エイブラムス監督は何度も撮りなおしてこのシーンを作り上げたという。当初、レイが見る幻にはルークとベイダーの戦闘シーンも含まれていたが、最終的にはカットし、レイの幼少期のドラマを中心にシーンがまとめられた。ちなみにこの中で彼女を呼ぶ声がするが、これはルークとベイダー(アナキン)を導いたオビ=ワン・ケノービの声だと監督は解説している。間もなく発売になる3Dコレクターズ・エディションに収録された音声解説には、他にも様々なエピソードが収録されており、ファンはこの内容を基にして、さらに深く作品を楽しむことができそうだ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』3Dコレクターズ・エディション11月22日(火)発売『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年11月18日フォレスト・ウィテカーが『Labyrinth』に出演することになった。ヒップホップ界の大スター、トゥパック・シャクールが殺された事件の捜査を描く物語で、ジョニー・デップがL.A.警察の刑事を演じる。ウィテカーは、この捜査を追うジャーナリストを演じるようだ。監督は『リンカーン弁護士』『ランナーランナー』のブラッド・ファーマン。その他の情報ウィテカーの最新作は、先週北米公開されたドゥニ・ヴェルヴィーニュ監督のSF映画『メッセージ』。共演はエイミー・アダムス、ジェレミー・レナー。来月は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が控えている。最近は、KKKについての映画『Burden』を撮り終えた。共演はギャレット・ヘドランドとトム・ウィルキンソン。またマーベルの『ブラックパンサー』にも出演が決まっている。文:猿渡由紀
2016年11月17日12月に公開になる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のキャラクターポスターと、主人公ジンと、彼女のお目付け役キャシアンに迫った特別映像が公開になった。公開された特別映像本作は、帝国軍の巨大要塞“デス・スター”の設計図を反乱軍が入手するため、デス・スターの開発者の娘でもある主人公ジンと仲間たちが極秘チーム“ローグ・ワン”を結成して、生還がほぼ不可能なミッションに挑む物語。ローグ・ワンのメンバーは、5人の人間と1体のドロイド。無謀で攻撃的な性格のジンは、デス・スターを開発した父の真意を明らかにするためにメンバーになる。そんな彼女のお目付け役を務めるのが、いつも冷静沈着な情報将校のキャシアン。帝国軍のドロイドのデータを消去して再プログラミングしたドロイドK-2SOと親友だ。そんなふたりと同じぐらい強い絆で結ばれているのが、フォースを信じる盲目の武術マスターのチアルートと、彼のためなら命すら投げ出す戦士ベイズだ。さらにチームには反乱軍トップレベルの操縦テクニックを誇るボーディーが加わり、最強のチームが誕生した。しかし、そんな彼らが揃っても、帝国軍からデス・スターの設計図を入手する作戦は、ほぼ不可能に等しく、97.6パーセントの確率で生還不可能だという。彼らは一体、どんな方法で、不可能な作戦をやり遂げるのか? 気になる全貌はいよいよ来月に明らかになる。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年11月17日人気海外ドラマ『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪』のシーズン10のDVDリリースとデジタル配信がはじまったのを記念して、キャストのマシュー・グレイ・ギュブラーのインタビュー映像が公開になった。公開されたインタビュー映像『クリミナル・マインド…』は、最新のプロファイリング技術を駆使して異常犯罪者とたたかうFBIの行動分析課の捜査官の活躍を描く人気シリーズ。ギュブラーが演じる捜査官リードは、頭脳を駆使して事件解決に貢献する天才でありながら、デジタルよりアナログが好きで、人づきあいが少し苦手な愛すべきキャラクターだ。ギュブラーは11年に渡ってリード役を演じており「昔からの友達のように感じてる。彼を演じられて幸運に思ってるし、彼のようになりたいと思う」とコメント。ひとつの役を長く演じ続けることについてギュブラーは「ラッキーだと思っている」と言い、本シリーズのキャストと共演することの意義や、キャラクターを長年に渡って描き続けることで表現できることについて、インタビュー映像でじっくりと語っている。『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪』シーズン10DVD第一弾レンタル中コレクターズ BOX Part1 発売中全話一挙デジタル配信中11月22日(水)DVD第二弾レンタル開始コレクターズ BOX Part2 発売
2016年11月17日ヘイデン・クリステンセンが、スリラー『Numb, at the Edge of the End』に主演することになった。その他の情報アルゼンチンの監督ロドリゴ・ヴィラが書き下ろしたオリジナル脚本で、クリステンセンはPTSDに苦しむ元軍人を演じる。怪しげな救世主と出会い、世の終わりが近づいていると信じた彼は、普通の生活を捨てて、地下の避難所を作り始める。周囲は当然彼を狂っていると思い、彼自身も自分のやっていることを疑い始めた時、思いもかけないことが起こるのだった。救世主役は、ハーヴェイ・カイテルが演じる。『スター・ウォーズ』エピソード2と3でアナキン・スカイウォーカーを演じたクリステンセンは、ここしばらくスポットライトから遠ざかっていた。だが最近、ブルース・ウィリスと共演するアクションスリラー『First Kill』を撮り終えている。文:猿渡由紀
2016年11月16日マーベルの新作映画『ドクター・ストレンジ』の日本語版キャストが発表になり、ベネディクト・カンバーバッチが演じる主人公ストレンジの声を、カンバーバッチの声を多くの作品で務めてきた三上哲が演じることが決定した。ストレンジの師・エンシェント・ワンを樋口可南子が、ストレンジの元恋人の医師クリスティーンを松下奈緒が、ストレンジと行動を共にするモルドを小野大輔が演じる。その他の情報本作は、圧倒的な腕を誇る神経外科医ドクター・スティーヴン・ストレンジが交通事故によって使えなくなってしまった両手を癒そうとする過程で、神秘的な力に触れ、闇の勢力と戦う姿を描く大作映画。今後のマーベル作品の動向を左右する重要な作品として注目を集めており、アメリカでは大ヒットを記録している。ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』などでカンバーバッチの声を演じてきた三上は「アクションの要素もありながら、ストレンジの成長の物語にもなっているところが魅力です。また、ストレンジの上から目線の傲慢なキャラクターは言葉できくとあまりいい役には聞こえないかもしれませんが、何故かカンバーバッチさんが演じると品があるというか、悪くみえないのが不思議です。事故ですべてを失い、壮絶な修行を経て変わっていく姿に思わず応援したくなるキャラクターです」と説明。ストレンジの“兄弟子”でもあるモルドを演じた小野も「ストレンジは男から見ても純粋に格好良い男だなと思います」と言い、自身の演技については「激しいアクションも多いのですが、ストレンジの兄弟子で彼を導く役どころなので、落ち着いた大人の雰囲気を心掛けました」と振り返った。エンシェント・ワンは数百歳で、その存在自体が謎の満ちた人物。声を演じる樋口は「演じるティルダ・スウィントンさんのお芝居も抑えたお芝居で、魔術が使えるからといってすごく大げさなお芝居があるわけではなくて、淡々と時々笑みを浮かべながら静かにお芝居をするという…そういうお芝居は本当に難しくて」と語るも「まず私にオファーをくださったことに驚いて、予告編でエンシェント・ワンがものすごくかっこよかったので、『これはやりたい!』と直感的に思いました」と意気込む。また「ひとつひとつのシーンに対して本当に大事に命を吹き込むかのように、声をちゃんと入れていかなければいけないな、という事を感じました」という松下が演じるクリスティーンは、ストレンジとの場面が多いが「“どこかツンデレだけど放っておけない魅力”があるドクター・ストレンジ。自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好きなんです」と語った。『ドクター・ストレンジ』1月27日(金) 全国ロードショー
2016年11月16日実写映画『鋼の錬金術師』の超特報映像が公式サイトで解禁になり、山田涼介演じる主人公エドワード・エルリックと、全編フルCGで制作された弟アルフォンスの姿が初披露された。その他の情報本作は、幼いときに最愛の母親を亡くした兄弟の波乱に満ちた冒険と成長を描く物語。母親を生き返らせるために錬金術の最大の禁忌(タブー)である“人体錬成”を行い、その代償として体の一部を失ったエドワードと、身体すべてを失い魂を鎧に定着させた体になってしまったアルフォンスが、失ったものを取り戻すため、絶大な力を秘める“賢者の石”を探す冒険の旅に出る。撮影はイタリアと国内で行われ、8月下旬にクランクアップしたが、“ハガレン”の世界観を表現するため、公開まで約1年近くの時間を費やし、現在は精密なCG映像を制作中だという。このほど解禁された超特報映像では、イタリアで撮影された美しい風景とともに、ふたりの姿が初披露。さらに錬金術によって生み出された何かがエドに襲い掛かる場面もあり、兄弟の波乱に満ちた旅の始まりを予感させる内容になっている。『鋼の錬金術師』2017年冬 全国ロードショー
2016年11月16日ディズニー/ピクサーの映画『ファインディング・ドリー』のデジタル配信が本日からスタートしたのを記念して、22日(火)に発売されるMovieNEXのリリースに収録されているボーナス映像が公開になった。『ファインディング・ドリー』特別映像本作は、ニモの親友で、忘れんぼうのドリーが幼い頃にはなればなれになってしまった家族に出会うため大冒険を繰り広げる物語で、ドリー、ニモ、マーリン、クラッシュなどおなじみのキャラクターだけでなく、新たに登場したタコのハンク、ジンベエザメのデスティニーなども人気を博した。このほど公開になったのは、キャラクター・アートディレクターを務めたジェイソン・ディーマーが、キャラクターデザイン法について語るメイキング映像。自分が納得がいくまで線を重ね、試行錯誤を繰り返しながらキャラクターを描く彼は、劇中に登場するキャラクターの形を“日常にあるもの”にたとえていく。ニモはある食べ物に、ドリーはスポーツで使うある道具のカタチを頭に浮かべながら描いているようで、正解は映像の中で明かされる。ちなみに『…ドリー』に登場するおなじみのキャラクターは、観客が違和感を感じないようにあえて前作『ファインディング・ニモ』と同じにデザインされ、進化したデジタル技術は7本足のタコ・ハンクなど新キャラクターで存分にいかされている。『ファインディング・ドリー』デジタル先行配信中11月22日(火) MovieNEX 発売
2016年11月15日『オリエント急行殺人事件』のリメイク『Murder on the Orient Express』に、ペネロペ・クルスが出演することになった。今作には、すでに、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、マイケル・ペーニャ、ジュディ・デンチなどの豪華キャストが揃っている。主演と監督を兼任するのは、ケネス・ブラナー。一時はアンジェリーナ・ジョリーも出演に興味を示していた。その他の情報原作は、1934年に出版されたアガサ・クリスティーによる推理小説。オリエント急行の中でアメリカ人のビジネスマンが殺され、犯人探しが行われるという物語だ。シドニー・ルメットが監督した1974年のバージョンは、6部門でオスカーにノミネートされ、イングリット・バーグマンが助演女優賞を受賞した。クルスの最新作は、スペイン映画『Queen of Spain』。文:猿渡由紀
2016年11月15日岡田准一が11月14日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた主演最新作『海賊とよばれた男』の完成披露試写会に出席。本作で出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたとされる主人公・国岡鐵造を演じ、特殊メイクで60代以降の晩年期も熱演しており、「僕が不安に思っているのを察して、皆さんが『60代に見えるよ』と一言くださり、救ってくれました」と演技を後押しした共演者の“エール”に感謝を述べた。完成披露試写会その他の写真2013年度本屋大賞第1位に輝いた百田尚樹の同名ベストセラー小説を、同じく百田原作の『永遠の0』を大ヒットに導いた岡田准一主演×山崎貴監督のタッグで映画化。石油の将来性を見抜いた名もなき一青年が常識を覆す奇想天外なアイデア、型破りな行動力を武器に、激動の時代を生き抜き、石油事業を通じて戦後の日本に勇気と希望を与える姿を描いた。完成披露試写会には岡田と山崎監督に加えて、吉岡秀隆(東雲忠司役)、染谷将太(長谷部喜雄役)、鈴木亮平(武知甲太郎役)、野間口徹(柏井耕一役)、ピエール瀧(藤本壮平役)、綾瀬はるか(鐡造の妻・ユキ役)、堤真一(盛田辰郎役)、國村隼(鳥川卓巳役)、小林薫(甲賀治作役)が顔を揃えた。岡田の感謝コメントに対し、「大好きなはずの准一くんが目の前にはいない。その代わりに、憎たらしいことしか言わない国岡のジジイが目の前にいました」(國村)、「映像ではもちろん違和感ないんですが、(現場で)近くで見ても60歳くらいにしか見えなかった」(鈴木)と岡田の“なりきり”ぶりに太鼓判を押した。また、紅一点の綾瀬について、岡田が「数日間だったんですが、綾瀬さんが現場に来たときの喜び方といったら」と男だらけの舞台裏を明かすと、当の綾瀬は「わずかな日々でしたが、活気ある“国鐵商店”に参加できてよかったです。私も男性だったら混ざりたいと、うらやましく見ていました」と照れくさそうに撮影を振り返った。『海賊とよばれた男』12月10日(土)全国東宝系ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年11月14日「ぴあ」調査による2016年11月11日、12日のぴあ映画初日満足度ランキングは、アニメーション映画『この世界の片隅に』がトップに輝いた。その他の画像本作は、第13回文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞したこうの史代の同名漫画が原作。軍港の街・呉に嫁いだ主人公すずが、戦争が進み、あらゆるものが欠乏していく中でも、工夫を凝らして毎日を生きていく姿を描く。出口調査には、10代から60代まで幅広い年代からコメントを寄せられたが、日々懸命に生きるすずの姿に、「すずの葛藤がよく伝わった」「暗く悲しい物語になると思っていたが、綺麗な絵とすずの明るいキャラクターのおかげで感情移入しやすかった」「絶望的な状況でも懸命に生きようとするすずに心打たれた」「身近な家族の大切さを教えてくれた」などの感想があがった。すずの生活を丁寧に描き出したのは『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督。徹底した現地調査やヒアリングを積み重ね、すずが生きた世界を色鮮やかに表現しており、観客からは「戦争の悲惨さと、その内側の物語を知ることができた」「戦争シーンのリアルな苦しさと、日常の生活風景がバランスよく、暗くなり過ぎずに観れた」「日常が積み重ねられた後、爆弾が落ちてすべてが変わってしまう衝撃が言葉にできない」「戦争の時代を知らないからこそ、この映画を通して当時の生活や苦労を知り、感じることが多くあった」などの声が聞かれた。なお、満足度ランキングは、名優ソン・ガンホが主演するヒューマン・サスペンス『弁護人』が2位に、老人ばかりのオーケストラに加入した主人公の奮闘を描く杏主演作『オケ老人!』が3位に入っている。(本ランキングは、11/11(金)、12(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『この世界の片隅に』公開中
2016年11月14日2016年11月12日、13日の全国映画動員ランキングは、新作4本がベスト10内に入るも、公開12週目の『君の名は。』(全国349館)が首位を守った。その他の画像初登場2位は、小栗旬主演のサイコスリラー『ミュージアム』(全国332館)。初登場3位は、トム・クルーズ主演のハードボイルド・アクション『アウトロー』の続編『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(全国343館)が入った。そのほか初登場9位に『オケ老人!』(全国155館)。初登場10位に『この世界の片隅に』(全国64館)。初登場11位は『きんいろモザイク Pretty Days』(全国16館)となった。次週は『orange -未来-』『ガール・オン・ザ・トレイン』『劇場版暗殺教室365日の時間』『幸福のアリバイ~Picture~』『聖の青春』『トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ』『マイ・ベスト・フレンド』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『君の名は。』2位『ミュージアム』3位『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』4位『デスノート Light up the NEW world』5位『インフェルノ』6位『溺れるナイフ』7位『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』8位『ボクの妻と結婚してください。』9位『オケ老人!』10位『この世界の片隅に』
2016年11月14日スカーレット・ヨハンソンが、心理スリラー『Tangerine』に主演することになった。まだ出版されていない小説の映画化で、ジョージ・クルーニーもプロデューサーに名を連ねる。出版社は先週決まったばかりだ。その他の情報著者はクリスティーン・マンガンという名の新人作家で、今作でデビューを飾る。1950年代のモロッコを舞台にした物語という以外、内容はわかっていない。監督は決まっていない。ヨハンソンの最新作は、声の出演をした『ジャングル・ブック』。次回作は、実写版『攻殻機動隊』。監督は『スノーホワイト』のルパート・サンダース、共演はビートたけし、桃井かおり、ジュリエット・ビノシュら。また、コメディ『Rock That Body』の撮影も終了している。共演はケイト・マッキノン、デミ・ムーア。文:猿渡由紀
2016年11月14日こうの史代の同名漫画を長編アニメ化した『この世界の片隅に』の初日舞台あいさつが11月12日、東京・テアトル新宿で行われ、本作で声優初挑戦を果たした女優ののんをはじめ、片渕須直監督、音楽を手がけるコトリンゴが出席した。舞台あいさつ その他の写真昭和19年から20年の広島を舞台に、呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずが、戦況が悪化し、あらゆるものが欠乏していく中でも前を向き、日々を大切に生きようとする姿を描く。すでにイギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、南米諸国をはじめ世界14か国で公開されることが決まっている。印象に残るシーンについて、のんは「やっぱりお料理をするシーンですね。節約する方法を調べたり、着物をリサイクルしたり、すずさんが一生懸命に生活を楽しんでいる姿がすてき」とコメント。自身は「生活する才能がない。毎日ごはんを3食食べたり、洗濯するのが苦手」だというが、「この作品がきっかけに、生活するのが楽しくなった」と話した。また、「お仕事に集中すると、ごはんを食べるのも忘れてしまうと聞いた」と片渕監督の素顔を明かすと、当の片渕監督が「そういえば、のんさんが差し入れで、焼きそばパンを買ってきてくれた」とうれしそうな表情を浮かべる場面もあった。完成までに6年の歳月を費やした片渕監督は、「4人で(製作を)始めた作品を、クラウドファンディングなどで応援が増えて、たくさんの皆さんと完成させることができた。公開初日を迎えられたのは、僕だけの手柄じゃないことをご記憶いただければ」と感無量。コトリンゴは「作品に参加できてすごく幸せです。一生の宝物になりました」としみじみ語った。『この世界の片隅に』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年11月12日巴亮介の同名人気コミックを実写映画化した『ミュージアム』の初日舞台あいさつが11月12日、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の小栗旬をはじめ、“カエル男”役の妻夫木聡、尾野真千子、野村周平、大友啓史監督が出席した。初日舞台挨拶その他の写真警視庁捜査一課の沢村久志刑事(小栗)が、「人を楽しませるアーティスト」を自称し、雨の日だけに猟奇殺人事件を繰り返す“カエル男”の凶行を止めようと奮闘。しかし、逆にカエル男の罠にハマり、次の殺害ターゲットに妻子がリストアップされてしまう。主演を務めあげた小栗は「何事もなく、初日を迎えられて良かった」と安どの表情。「今までやってきたなかで、特にチャレンジさせてもらった役柄」と強い思い入れを示した。大友監督は「オファーをもらい、(主演が)小栗君ならやると決めた。作品の中心となり、強度のある芝居をしてくれた」と座長に太鼓判。「ハラハラドキドキの先にある、普遍的な家族のドラマを届けることを意識した」と振り返った。一方、カエルのマスクに加えて、特殊メイクで殺人鬼を演じきった妻夫木は「マスクをつけると、全然が見えなくて。まだ先に廊下があると思い、走っていたら、カメラさんにぶつかってしまった」と苦労話を告白。「そのとき、お尻を強打したのに、スタッフさんが笑っていて(笑)。軽く殺意を覚えましたね」と笑いを誘った。また、主人公の妻を演じる尾野は「誘拐されるシーンで、何度もクリアボックスの中に出たり、入ったりさせられた。このドSがね…」と大友監督の“ねばり”の演出をチクリ。一方、野村は「(地上)10数メートルから吊られたんですが、楽しかったですよ。文句はありません。感謝しかないです(笑)」と遠回しに舞台裏の過酷さを告発していた。『ミュージアム』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年11月12日イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリの伝記映画が製作されることになった。タイトルは『The Music of Silence』。主演は『ゲーム・オブ・スローンズ』のトビー・セバスチャン。アントニオ・バンデラスも巨匠役で出演する。その他の情報原作は、ボチェッリが執筆した同名の自伝的小説。監督は『イル・ポスティーノ』『トレヴィの泉で二度目の恋を』のマイケル・ラドフォード。ボチェッリ本人も、製作に深く関わるようだ。撮影は今月、ローマで始まる。バンデラスの最新作は、『チリ33人 希望の軌跡』とテレンス・マリック監督の『Knight of Cups』。来年はサイモン・ウエスト監督のアクション映画『Salty』が控える。文:猿渡由紀
2016年11月12日12月に公開になる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の日本のためにつくられた新たな予告編と、ルーカスフィルム社長で本作の製作を務めるキャスリーン・ケネディのメッセージ映像が公開になった。本シリーズではこれまでに様々なドラマが語られてきたが、本作は未曾有の危機を前にローグ・ワンを名乗る者たちが“チーム”で戦う作品になりそうだ。『ローグ・ワン』新映像本作は、帝国軍の巨大要塞“デス・スター”の設計図を反乱軍が入手するため、デス・スターの開発者の娘でもある主人公ジンと仲間たちが極秘チーム“ローグ・ワン”を結成して、生還がほぼ不可能なミッションに挑む物語。動画でケネディは本作が「犠牲や勇気、友情、家族、チームの素晴らしさを描いています」と語る。中でも個性豊かなキャラクターが力を合わせて難局に挑むドラマについて彼女は「『七人の侍』のように、仲間が一緒に戦うことで信念を貫くための強さを手に入れるのです」と解説。サーガの生みの親ジョージ・ルーカスは『七人の侍』をはじめとする黒澤明作品を愛し、強い影響を受けたと繰り返しコメントしてきたが、本作もまた、黒澤作品や日本文化からの影響があるようだ。同タイミングで公開された新たな予告編も、チームや家族のドラマがしっかりと描かれている。冒頭では主人公ジンが幼い頃に家族とはなればなれになってしまう場面が描かれる。やがて時が流れ、帝国軍の究極兵器デス・スターの完成が迫る中、成長したジンは、兵器の開発者でもある“父の真実を明らかにする”ために極めて危険な作戦に身を投じる。しかし、危険に挑むのは彼女だけではない。このミッションは決してひとりでは達成できないため、ジンは仲間を集めチーム“ローグ・ワン”で行動。映像の後半は様々な出自をもつ仲間たちがチームになって戦う場面が描かれる。ちなみに映像によると、幼いジンは、愛する家族とはなればなれになる際、ペンダントと「フォースを信じて…」という言葉を受け取っている。これらが成長したジンのドラマにどう絡んでくるのかも気になるところだ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年11月11日ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のシリーズ完結編『バイオハザード:ザ・ファイナル』の最新ポスターが公開された。その他の画像本シリーズは、記憶を失った状態で目を覚ました女性アリスが、自身の過去を取り戻しながら、恐ろしいウィルスが蔓延する世界で、すべての元凶と思われるアンブレラ社と熾烈な戦いを繰り広げる様を描いてきたシリーズで、最新作ではすべての物語が始まった場所ラクーンシティが舞台になる。このほど公開になったポスターは、倒れたアンブレラ社の工作員たちの上で、両手に銃をもったアリスが最後の戦いに備えている姿を描いたもの。新作では、“48時間で世界が滅びる”と告げられたアリスが、限られた時間の中で、敵を倒し、これまでのシリーズで描かれ来たすべての謎を解き明かすべく最後の戦いに挑むという。ジョヴォヴィッチだけでなく、クレア役のアリ・ラーターがシリーズに復帰するなど最終章を飾るにふさわしい布陣が組まれているそうで、“バイオ生誕の地”である日本でも好評を集めそうだ。『バイオハザード:ザ・ファイナル』12月23日(金) 世界最速公開
2016年11月11日有名楽団と間違われて屋久島にコンサートに来てしまったアマチュア楽団と、ミスで彼らを呼び寄せた島の女性職員が主人公のコメディ映画『東京ウィンドオーケストラ』の予告編映像が公開になった。『東京ウィンドオーケストラ』予告編映像物語の舞台は、美しい自然が広がる世界遺産の島・屋久島。ここで日本有数の吹奏楽団がコンサートを開くことになり、役場だけでなく島の人々も浮き足だっているが、訪れたのはどうみても観光に来たとしか思えないアマチュア楽団。実は、女性職員の樋口が、間違って似た名前のアマチュア楽団を呼んでしまったことがわかる。まともに演奏もできない楽団員に大舞台など務まるはずもなく、彼らは島からの逃走をはかるが、樋口は自分のミスを隠すため、彼らに“本物”として人々をダマし通すことを提案する。コンサートの開演時間は迫るが、彼らの演奏能力は、島の中学の吹奏楽部以下。映画は彼らが絶体絶命のピンチを乗り越えるドラマを描く。本作を手がけるのは、東京藝術大学大学院在学中に発表した『神奈川芸術大学映像学科研究室』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013で、審査員特別賞を受賞するなど注目を集める坂下雄一郎。初の商業作品だが、オリジナル脚本を執筆。中西美帆、小市慢太郎、水野小論、近藤フクらが出演する。『東京ウィンドオーケストラ』2017年1月21日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
2016年11月11日こうの史代原作コミック『この世界の片隅に』が、片渕須直監督によりアニメ映画化された。主人公・すずは、第二次世界大戦下、突如広島から呉にお嫁に行くことになる。戦火にさらされ大切なものを失いながらも、明るく前を向いて生きる18歳のすずの日々が描かれている。その他の画像声優を務めるのは、女優・のん。監督たっての願いだったそうだ。「のんちゃんにお願いをしたいっていうのは、そこはかとなくずっと思っていて。いつのまにか、絵を描くときに、頭の中でのんちゃんの声が鳴っていたんです。それが僕だけでなくて、他のスタッフたちも同じだったんです」(片渕監督)。声優の経験は多くないのんだったが、「原作を読んで、やりたい! 私がやるんだ! という気持ちがすごく強くありました」とオファー当時を振り返る。「すずさんは、ぼーっとしているのに、すごくパワフル。そんななところが似ている」と、自身も話すほど、性格の印象もそっくりだ。片渕監督は制作にあたり、当時の防空頭巾、おしろい、雑誌、呉の航空写真といった資料集めはもちろんのこと、すずが劇中で作っている海苔の作り方まで習った。「街の風景も、天気も知った上で描いていったら、すずさんがより本当に存在しているように描けるんじゃないかな、って思ったんです」。のんも監督の徹底したリサーチに、「資料の多さに驚きました」と目を輝かせた。「のんちゃんは本当に努力家だと思います。それに、入れ込んでいくと芝居の熱量がどんどん上がっていくんです」。そう片渕監督が語るように、のんは役に対して誠実に向き合った。本作は原作をほぼ忠実に描いているが、一部台詞を変えているところがある。「のんちゃんは、台本と原作とを照らし合わせて、『ここ違っているんですけど、どういう意図なんですか?』って全部聞いてきてくれたんです」。それに対し、「わからない感覚は全て監督に相談をして、腑に落としました。そうしたことで、すずさんの感情が沸き立ったときの感覚もすごく共感ができました」とのんも話す。ひとつひとつを我が事のように捉えていくのんと、片渕監督の真摯さによって、作品に命が吹き込まれていった。最後にのんは、「普段は家族を誘って映画館にいかないかもしれませんが、家族や友人、大切な人と観ると、すごく素敵なものをみつけられると思うので、ぜひ誰か大事な人と観に行ってもらいたいです」と思いを語った。『この世界の片隅に』11月12日(土)より全国公開取材・文・写真:小杉由布子
2016年11月10日ディズニー/ピクサーの映画『ファインディング・ドリー』のデジタル配信とブルーレイやDVDなどが収録されたMovieNEXのリリースを前に、MovieNEXに収録されているメイキング映像の一部が公開になった。『ファインディング・ドリー』/特別映像『ファインディング・ドリー』は、ニモの親友で、忘れんぼうのドリーが幼い頃にはなればなれになってしまった家族に出会うために旅立ち、人間の世界を舞台に冒険しながら、家族と自身の謎に迫る姿を描いた作品。日本でも今夏に公開され、大ヒットを記録。ドリー、ニモ、マーリン、クラッシュなどおなじみのキャラクターだけでなく、新たに登場したタコのハンク、ジンベエザメのデスティニーなども人気を博した。前作『ファインディング・ニモ』に登場したドリーは、ニモを探す父親マーリンと行動を共にする“脇役”で、アンドリュー・スタントン監督は「金魚は5秒で忘れることをどこかで読んだ」ことから、ドリーが“忘れんぼう”の設定を思いつき、物語に活かしたという。しかし、本作でドリーは物語を引っ張る“主役”のため、監督はドリーについてさらに深く考え、「ドリーに自分自身を好きになって欲しい」という想いを込めて新たに語るべきキャラクター描写とストーリーを生み出した。その結果、人気キャラクターだったドリーは、さらに人気を獲得。間もなく発売になるMovieNEXでも、彼女の魅力に迫る様々なボーナス映像が用意されており、さらにファンが増えることになりそうだ。『ファインディング・ドリー』11月15日(火) 先行デジタル配信開始11月22日(火) MovieNEX 発売
2016年11月10日『ミッション:インポッシブル』6作目が、2018年7月27日に北米公開されることに決まった。パラマウント・ピクチャーズが発表した。その他の情報6作目の製作は、5作目『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の公開前から決まっており、すでに早期の製作準備も進められていたが、トム・クルーズがスタジオにギャラのアップを求めたことが理由で、一時ストップがかかっていた。しかし、交渉は成功し、お互い合意を得られたことで、あらためてスタートとなっている。監督と脚本には、『…ローグ・ネイション』のクリストファー・マッカリーが続投する。クルーズの最新作は、今週金曜日日本公開予定の『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』。来年は、『ザ・マミー(原題)』『アメリカン・メイド(原題)』の公開が控える。文:猿渡由紀
2016年11月10日来年11月に公開される『ブレードランナー』の続編の日本公開タイトルが『ブレードランナー 2049』(読み:ブレードランナーニーゼロヨンキュウ)に決定した。本作は全世界の熱狂的なファンがその動向を注視している作品で、2017年公開のタイトルの中でも大きな注目を集めることになりそうだ。その他の情報『ブレードランナー』は近未来を舞台に、過酷な労働に従事するために誕生するも、人間に反旗を翻すようになった人造人間“レプリカント”を逮捕・処刑する捜査官“ブレードランナー”のデッカードを主人公にしたSF大作。『…2049』は、前作に続いてハリソン・フォードが出演し、『プリズナーズ』『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務めるほか、ライアン・ゴズリング、ロビン・ライトが出演。前作を監督したリドリー・スコットが製作総指揮を務める。これまで繰り返し“伝説的”と呼ばれてきた『ブレードランナー』の続編は一体、どんな内容になるのか? いまだにすべてが謎に包まれているが、前作が2019年の物語だったことから、新作はタイトル通り“2049年”が舞台になる可能性が極めて高い。全世界のファンはすでに公開されている数少ない情報や画像から様々な予想や考察を進めており、フォードやヴィルヌーヴ監督ら4人が集まった写真が公開されると、テーブルの上に無造作に置かれた撮影用の拳銃(ブラスター)の分析をはじめるファンが現れるなど、すでに公開が待ちきれない状態だ。製作者たちも観客の期待が極めて高いことを承知しているようで、前作を手がけたスコット監督とフォードを迎え入れた万全な状態で製作をスタートさせており、ヴィルヌーヴ監督は「やる気に満ちた最高のチームだよ。僕らに失敗という選択肢はないんだ」と豪語している。『ブレードランナー 2049』2017年11月 全国ロードショー
2016年11月10日小栗旬が主演を務める映画『ミュージアム』が今週末から公開される前に、小栗のインタビューと劇中のキャラクターに迫った約9分間の特別映像が公開になった。映画館に行く前に観ると、作品をより深く、多角的に楽しめる映像になっている。公開された特別映像本作は、巴亮介の人気コミックを『るろうに剣心』の大友啓史が監督を務めて実写化したもの。小栗をはじめ、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋らが出演する。特別映像は、主演の小栗のインタビューを中心に、物語の概要や劇中に登場するキャラクターを紹介するもの。冒頭で小栗が「かなり衝撃的な作品が出来上がったと思います」と語る通り、本作は観客が息をのむ展開が次々に登場する。そもそも起こりは、雨の日に次々と起こる連続猟奇殺人。それらは犯行相手を徹底的に調べ上げ、準備を重ね、その結果を他人に“見せる”ことを目的とした事件で、刑事の沢村は現場に残された手がかりや目撃証言を集める中で、カエルのマスクをかぶった男の存在にたどりつく。通常であれば、この後、刑事が様々な証拠を集めて犯人を追いつめるが、本作では“カエル男”の周到な計画によって沢村が想像もしていなかった事態が次々に起こり、刑事である彼が“追いつめられる”立場になる。さらに大友監督は緻密に描かれた原作コミックを基にしながら、さらに設定やドラマを膨らませることで“目に見える”猟奇シーンではなく、“目に見えない”キャラクターの過去や内面が生み出す恐怖を描き出していく。特別映像にはメイキング映像も収録。本作は、沢村刑事の同僚の刑事たちや、事件を偶然に発見する人々、沢村が捜査の過程で聞き込みをする相手までが徹底的に描きこまれるなど、細部までこだわりぬいたキャスティングと撮影が行われており、特別映像でも重厚な世界観の一端を垣間見ることができる。『ミュージアム』11月12日(土) 全国ロードショー
2016年11月10日