ROBEがお届けする新着記事一覧 (6/11)
いつだって、おとぎ話はハッピーエンドだ。逆境に立ちひどい仕打ちを受けるお姫様には、かならず白馬の王子様が現れる。苦労は報われ王子様に見初められ、キスのひとつで永遠の眠りからだって目を覚ます。幸せむんむんの場面は《END》の文字であっさり幕引き、残されたわたし達は、わずかな高揚感を抱えながらいつもの日常へと戻る。"越境レディ" はそんなお姫様を羨ましくも恨めしく、挙句のはてにあたしにゃ関係ないと強がるかしら。この連載【 洒脱なレディ論 】では毎回映画や音楽、文学から舞台に至るまでさまざまな作品を通じて "レディ" を論じていく。第一回目の今回のテーマはROBEのキーワードでもある "越境レディ" 。そもそも越境とは境界を超えることーーー、白馬の王子様におんぶに抱っこじゃお荷物だって思うよね?おとぎ話はハッピーエンドと相場が決まっているけれど、現代において白馬の王子様の出現率は極めて低い。じゃあわたし達は現実世界において、幸せむんむんになる資格はないって?もちろん、そんなはずはない。血眼になって王子様を探すのもいいけど、まずは王子様に求める「なに」を考えてみるのは如何だろう。すこし迷った女友達がいると真っ先に手渡してしまう映画を紹介したい。マフラーで顔の半分を隠した女の子が印象的なメインビジュアル。2008年に公開された映画、『PENELOPE(ペネロピ)』である。名前はペネロピ、歳は25。名家の一族生まれで、生まれたときからブタの鼻を持つ。それは遡ること五代前、親戚の過ちが招いた呪いによるものだった。世間の好奇の目から娘を守らんとする母親により、自室と邸宅内でペネロピの人生は完結していた。その、クスッと笑ってしまう設定にあくまでもおとぎ話であることを想うが、"レディ" にとって顔面中央がブタのパーツだなんて死活問題。言わずもがな、愛娘を持つ母親にとっては、耐え難い事実だ。しかもその呪いを解く鍵は王子様からキスされること、愛を誓い合うこと、らしい。おとぎ話の相場通りだ。よしんばこのおとぎ話において、ペネロピが "越境レディ" な理由はふたつある。ひとつは外の世界へ自力で足を踏み入れたこと。25年間の箱入り生活/18歳から7年間ものお見合い生活(しかも専用のお見合いスタッフまで雇って!)に辟易した彼女は、ある夜こっそりロンドンの街へと逃げ出す。家(といっても名家だから超豪邸!)から街へと越境し、マフラーで鼻を隠して心ゆくまま自由を享受する。夜の出店から漏れる光、大道芸人にはしゃぐ子供たち、公園に溢れるシャボン玉、パブで知り合う女友達、壁に根を張るクリスマスローズ、そしてア・パイント・オブ・ビール。見るもの嗅ぐもの飲むものすべてが新鮮で、と同時にペネロピは自分の足で立つことを知る。誰かに依存するでも、誰かに過保護にされるでもなく、幸せの手綱を手繰り寄せられることを知る。そして、呪いを解く鍵はキスだけではない、と。ブタの鼻という最上級のコンプレックスを抱えていた彼女は、箱入り娘から華麗な展望を遂げる。そんな生活を経て、"I like myself the way I am!(わたしはいまのままのわたしが好きなの!)” と母親に言い放った彼女は、紛れもなく "越境レディ" に違いない。もちろん、相場通りに『PENELOPE』はハッピーエンドで完結する。この場合、ハッピーエンドとは呪いが解けること。というと、ペネロピには白馬の王子様が現れ……たかどうかはぜひ確認して欲しい。しかしながら、ひとつ断っておくと、王子様からのキスでペネロピの魔法が解けたわけではない。解決方法は実にわたし達のリアリティとなんら変わらない。そこには、越境をするまでのお手本のような道のりが描かれているのだ。ところで、誤解を恐れず書くとすれば "越境レディ" は欲張りだ。あたしにゃ関係がない、と前述したことを取り下げるつもりはない。が、決してお姫様願望がないわけじゃない。選んだ先で王子様が白馬に乗ってるのならば万々歳、手放しで喜んじゃったりもするだろう。だからこそ、待ってるだけじゃないんだよ、とわたし達は声を大にして言っているのだ。想い人を前に、"I’m still me.(わたしはわたしのままよ)" と言ったら貴女は、すでに "越境レディ" だ。そしてそれは、ペネロピが "越境レディ" であるもうひとつの理由。 "越境レディ" とは、詰まるところ自分の選択に素直で居続けられることに帰結する、のかも。超える手筈は整えるまでもなかったみたい。王子様に求める「なに」を考えてみたら、見えるものは案外ある。なぜならリアリティは〈END〉ひとつで幕引きなんてしないんだから。飛んでくぐってその先へ。数多の越境繰り返し、〈END〉のその先は、それまでよりずっと長く続いていく。だからこそ越境の向こうにある〈エンド(END)〉抜きの〈ハッピー〉を、わたし達は手に入れるのだ。 『PENELOPE / ペネロピ』監督:マーク・パランスキーキャスト:クリスティーナ・リッチ、ジェームズ・マカヴォイ ほかこんな時に観たい:自分の背中をちょびっと押したいとき、俗気のないキュンが欲しいとき 〈 おこぼれ話 〉小汚いもののトラッドスタイルを見に包むジェームズ・マカヴォイが、終始醸し出す雰囲気も本作大きな魅力のひとつ。名家の子息として登場したものの、昼夜ポーカーに明け暮れるギャンブル漬けで訳ありげな雰囲気。好きなタイプは王子様!と言いながらも、結局惹かれるのはこういう男性でしょ?を具現化しちゃった感じがたまりません。その背徳感くすぐるは、なんといってもその瞳。見透かされたような澄んだ瞳は、あゝ眼福です。 過去のコラムを覗いてみよう【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokioka
2017年01月28日忘年会やクリスマス、カウントダウン、初詣、など年末年始のイベントに胸を踊らせながらも、残り約1ヶ月半、今年の自分を省みる時間は用意している?そこで、どのライフステージにいてもきっと共感してもらえる書籍をまとめてみました。 "越境レディ" に相応しい一冊としてあなたならどの本にする?『 情熱がなければ伝わらない! アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 』ファッションを伝えたいすべての人の必携書著者:伊藤美恵ジャンル:産業研究アタッシェ・ドゥ・プレス育成スクール、M.I.Cの学長・伊藤美恵さんはファッションデザイナーとして活躍後、アタッシェ・ドゥ・プレスに転身。自身のキャリアで日本進出に尽力したブランドは、MARNI、BALLY、MAX&Co.、VIVIENNE WESTWOOD、MARC JACOBS、PAUL&JOE、FOREVER 21…と挙げたらキリがありません。それらの経験を生かし "伝える" ことの本質を、本書を通じて説かれています。ちなみに実弟はなんとYMOの高橋幸宏さん。ご兄弟や豪華な交友関係が垣間見えるインスタグラムでは、ダンディなファッションセンスもたびたび披露。Yukihiro Takahashiさん(@room6666)が投稿した写真 - 2015 9月 20 3:27午前 PDT 『 蜷川実花になるまで 』実録:写真家になるために蜷川実花でいるために、これをした著者:蜷川実花ジャンル:エッセー・随筆極彩色で知られる、日本を代表するアーティスト・蜷川実花さん。写真家としてはもちろん、複数の映画を監督したり、M / mika ninagawaで洋服作ったり、つい先日もすみだ水族館で「蜷川実花×クラゲ」コラボレーション展示をリリースしたり、2020年オリンピック・パラリンピックでは大会理事としても!活躍の場は広がり続けています。そんな彼女が写真家になるまで、写真家になってから写真以外の分野に手を広げ今日に至るまでのことが口語体で綴られています。サクサク読み進められてしまうので、思わず隣で蜷川姐さんに人生相談でもしているかのような感覚に。『 Nasty Galaxy 』Girls be "GIRLBOSS" !筆者:Sophia Amorusoジャンル:Graphic Design破産のニュースが飛び込んできた(!)けれども、現代版アメリカンドリームと称されていた時期もあったNasty Galの創設者、ソフィア・アモルソ。学歴なし、金なし、コネなし、おまけにちょっとヤンキー気質。その彼女は、今やレディスECのパイオニア的存在。処女作『#GIRLBOSS』は日本語版も出版され本屋さんで手に取った方もいるのでは?『Nasty Galaxy』は、GIRLBOSSの定義でもある "自分の人生を自分で決める人のこと" を地でいきながら、各フィールドで活躍する女性をフィーチャーしたGIRLBOSSの決定版。彼女がホストを務めるポッドキャスト《Girlboss Radio with Sophia Amoruso》も配信中。豪華ゲストに触発されてあなたがGIRLBOSSになる日も近いかも?『 コッコロから 』" 私、恋って、どっか美人だけがするもんだって思ってた "著者:佐野洋子ジャンル:小説以前、某モード誌編集長も読むべき本に挙げていたこの小説。サクッと読める可愛らしい若い男女の恋愛小説です。相手の見た目や肩書きに惑わされない "純朴な" 主人公・亜子ちゃんに、読後、誰もが "コッコロ" 奪われることでしょう。『百万回生きたねこ』の作者でもある佐野さんの挿絵も必見です。『 純情ババァになりました 』" わかり合うのが無理でも、分かち合う。もっと励ましあう "著者:加賀まりこジャンル:演劇・舞台『月曜日のユカ』に代表されるように、和製BB(ブリジット・バルドー)と称された若き日の加賀まりこ様。ROBE世代の私たちにとっては『花男』道明寺司の母親・楓役の印象でしょうか。当時のコケティッシュな風貌はもちろん、自由奔放で大胆な彼女らしいエピソードが詰まった半生を綴った一冊です。1,000万円抱えてパリに豪遊しに行ったり、イヴ・サンローラン本人にオートクチュールを依頼したり。どれも浮世離れした自慢話かと思いきや、読み進めるとこれ以上ない人情話になってくるから、あら不思議。『 結婚のずっと前 』" だいじょうぶ、ちゃんと幸せになれるよ "著者:坂之上 洋子ジャンル:倫理学・道徳最後はこちら。経営ストラテジストとして第一線でご活躍している坂之上洋子さんが、いまから5年前に出版された詩集。働く女性を中心に、共感が共感を呼び2016年10月現在では第14刷というロングヒットを記録しています。女性のライフステージに合わせた章立てになっており、カメラマン野寺治孝氏の美しい写真たちがそれらを引き立てます。友人へのちょっとしたギフトとしても◎。おさらい 情熱がなければ伝わらない! アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 / 伊藤美恵 蜷川実花になるまで / 蜷川実花 Nasty Galaxy / Sophia Amoruso コッコロから / 佐野洋子 純情ババアになりました / 加賀まりこ 結婚のずっと前 / 坂ノ上洋子仕事とイベント事での忙しい日々も、あったかいコーヒー片手にぬくぬく読書する時間があってこその楽しみになるかもしれませんね。最後にこちらの言葉を。どうしたらいいかわからず悩む時には自分で色々考えず友人の意見だけに頼らず本をたくさん読むといいよ同じことで悩んでいた人に必ず出会えるからその人たちがもがいて苦しんで出した答えや考え方に目から鱗が落ちる瞬間がきっとあるその時なにかが変わるんだ(『結婚のずっと前』より)【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokioka (@mdrtkk)Illustration. Sandra
2017年01月28日GWみなさんいかがお過ごしですか?GW話題の映画を並んで観るのもいいけれど、せっかくのお休みだしインドア映画鑑賞に勤しむのもおすすめです。そこでレディの皆さんに向け、とっておきの3本の映画セレクトしました。どれも、観て心がフッと軽く温かくなる映画なので、ぜひレンタルや配信サービスでチェックしてみて。1. なにを喪っても、自分を待っててくれる場所がある 〈エリザベス・タウン〉監督の原体験でもある、父親の死という喪失と、その際出会った人々との温かい関わりによる再生をテーマに描かれる物語は、主人公同様に日常を見つめ直す機会になるはず。キルスティンとオーランドのカップルも、文句無しの見惚れる美男美女。物語をあれこれ語るよりまずは観て感じる映画。ひとつ言及するのなら、10代の頃から『ローリング・ストーン』誌の記者を務めていたキャメル・クロウ監督らしい、幅広い選曲が劇中を彩ります。映画の持つ温かくゆったりした雰囲気を決定付けた Nancy Wilson の 60B は必聴。サウンドトラックを入手して遠出したくなってるかも。『エリザベスタウン』(2005)監督:キャメル・クロウキャスト:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、ジェシカ・ビール ほかこんな時に観たい:日々を新鮮に感じたいとき、閉塞感から抜け出してスカッとしたいとき 2. 失恋は、あたらしい自分と出会う章の始まり 〈マイ・ブルーベリー・ナイツ〉一つの恋の終わりと始まりまでを描いたロードムービー。ノラ・ジョーンズのうぶな演技を固める豪華な共演者は必見。特にジュード・ロウの安定のイケメンぶりには、毎度のことながらため息が出ます。彼の持つ気怠さにすら心奪われてしまうこと間違えなし。ほか、エリザベスが旅先で出会う二人の女性をそれぞれ ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズという実力派が固めます。特に品行方正なイメージのある普段のナタリー・ポートマンとは全く異なる不良女子っぷりは気持ちいい。そしてこの映画はなんといっても鍵になるのはブルーベリーパイ。せっかくお家で鑑賞するのなら、ちょっと贅沢に帝国ホテル内ショップで購入できるガルガンチュワのブルーベリーパイをお供になんていかがかしら?主人公エリザベスのほろ苦い恋の終焉と端緒を一緒に味えば、また違った映画の楽しみ方もできるはず。『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(2007)監督:ウォン・カーウァイキャスト:ノラ・ ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ ほかこんな時に観たい:真夜中に一本観たいとき、だれかに会いたくなったとき 3. 最高の友情があればどんなことでも乗り越えられる 〈きっと、うまくいく〉原題を直訳すれば ”3人のバカ”……その言葉通り、何もかもが型破り!スピルバーグ監督も手放しで褒めちぎった、ボリウッド映画の勢いが詰まった一本。過度な格差社会や学歴社会が問題視されている今日のインド。ある大学での学生生活を通じ、その実状を皮肉たっぷりに描いた爽快な友情ストーリーに、ついつい「そうそう!」と膝を打って笑っている貴女がいるはず。観終わった頃には “Aal is well (All is well)” と口走っていること請け負いです。目先の利益のために何かに迎合するんだったら、真にかけがえのないものを見つけるためにいますべきことは?そんなことを思わず考えてしまう3時間です。『きっと、うまくいく』(2009)監督:ラージクマール・ヒラニキャスト:アーミル・カーン、R.マドハヴァン、シャルマン・ジョシ、カリーナ・カプール ほかこんな時に観たい:閉塞感から抜け出してスカッとしたいとき、なにかに迷ったとき 過去のコラムを覗いてみよう【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日「ロックンロールは "リスク" だ。やるからには笑われる覚悟を持て」鑑賞中にノートとペンが手放せないわたしが走り書きしていたのが、タイトルにしたこの台詞。その日の夜、感傷に浸りながらサウンドトラックをDLしたらご丁寧に楽曲#0にそのまま収録されていた。イヤホン越しにそれを聞いて思わず、胸を撫でおろす。どうやら製作陣からの投げかけをきちんと受け取れていたようだ。音楽映画ファンの心を虜にしてやまないジョン・カーニーの最新作は、前作につづき舞台はダブリン。時は1980年、思春期真っ只中の引っ込み思案の少年コナーがバンド活動を通じて成長していく様を瑞々しく描いた良作だ。不況ゆえに失業した父の独断で、敬虔な私立学校から荒れる男子校へと編入することになるコナー。自己確立のために、そして一目惚れした女の子を振り向かせるため、バンド「シング・ストリート」を結成し音楽の世界へとのめりこんでいく。お読みの通り、これだけだとありがちな青春映画のような筋書きであり、実際にその指摘は間違ってはいない。しかし多くの映画人音楽人といった玄人が口を揃えて絶賛する理由は、この2つに絞れるような気がしている。「音楽愛溢れる緻密なスタッフワーク」と「 "青春が持つ純粋なまでの輝き" の再現性」だ。音楽愛溢れる緻密なスタッフワーク何と言っても特筆すべきは劇中を彩る名曲の数々。ジョイ・ディヴィジョン、デュラン・デュラン、ザ・キュア、ザ・クラッシュといった、当時の80年代UKロックへのオマージュをまぶした挿入歌の数々は、鑑賞後も一向に鮮明さを失わない。同時に、この年代はMTVに端を発した、"音" のみならず当時最先端のイケてる表現とされた "MV映像" が、この映画をより映画たらしめる役割を果たしている。(UKロックの主戦場がロンドンともなれば、リアルタイムでアントン・コービンがUKロックスター達を片っ端から撮影していた時代。実際にアントンは初の監督作品〈コントロール〉でジョイ・ディヴィジョンのボーカル、イアン・カーティスの自伝を撮影している。)70年代のパンクからの反動か、内省的で陰鬱さが色濃い80年代のUKロックは、思春期の果てしない悩みと相性が良い。それが特に特徴的なシーンは、"happy-sad feeling" の形容としてコナーの兄・ブレンダンが選んだザ・キュア。これが90年代の出来事だとしたら真っ先にHighをコナーに差し出してたかしらと思わず広がる想像、妄想。UKロックに限らず、ラフィーナの登場シーンは〈グリース〉のサンディのそっくりのロカビリールック、校内ディグのシーンでは赤い革ジャンを羽織ったブレンダンはまるで〈ウェストサイドストーリー〉のリフではないか!ご丁寧にランブルシーンまで再現されており当時のファンには涙ものだ。"青春が持つ純粋なまでの輝き" の再現性往往にして、青春だけの輝きみたいなものに人はめっぽう弱い。80年代に "青春" を過ごした人は幾度となく首を縦に振ったろうし、ミレニアル世代のわたしたちは似て非なる80年代の "青春" を追体験しただろう。似て非なる、を増幅させているのがやはり技術革新によるところ。2016年なら、彼女の自宅のポストに録音したカセットテープを投函しなくてもスマホで録音してボイスメールを送ればいいし、急に遠くへ行ってしまってもSNSでストーキングしてしまえばどこで何をしているかはだいたいわかる。不便さと空白がもたらす余計な解釈は、現代社会の "青春" にとってはむしろ新鮮だ。もうひとつ言及しておきたいのが、青春映画のエンディングについて。ハッピーエンドのエピローグがhappily ever afterだという保証はないし、コナーとラフィーナは早々にダブリンへ舞い戻ったかもしれない。よしんば今回に限っては、エピローグの考察はナンセンスだと言いたい。なぜって、『シング・ストリート 未来へのうた』は他の誰でもないジョン・カーニー自身の青春が原案であり、ダブリンから遥か遠いトーキョーにはこの映画を観んとて足を運ぶ人たちがいるからだ。その上でラストシーンを観ると、祖父のクルーザーのシーンはこれ以上なく眩しい。BGMはマルーン5の “GO NOW” 。同監督の前作〈ONCE ダブリンの街角で〉からのエールのような出来すぎた演出。それは80年代のUKロックへのオマージュを描き切ったカーニー自身が、まるで2016年以降の未来へと歴史を紡いだようだった。1人で天才になる人間などいないし、誰もが誰かの系譜を引き継いで今日に至るわけで、歴史とフィクションが混同する瞬間を垣間見て、思わず目頭が熱くなってしまう。もし、やってみたいことがあるのに胸が燻って見えない何かが足かせになっていたら、 貴女はコナーの勇姿に魅了されるはず。最後の最後にコナーみたいな選択が採れますよう、引用のダメ押しで締めくくろう。「汝の道を進め、そして人々をして語るにまかせよ!」(ダンテ『神曲』より)『 シング・ストリート 未来へのうた 』監督・脚本:ジョン・カーニーキャスト:フェルディア・ウォルシュ‐ピーロ、ルーシー・ボイントン、ジャック・レイナー ほかこんな時に観たい:やりたいことに一歩踏み出す勇気が欲しいとき 【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。お久しぶりの気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第22回目になりました。前回はコレクションシステムの変化の話。今回は先日行われたパリコレ取材の1日をご紹介!山あり、谷あり、涙ありのパリコレ追っかけ日記をお届けします。9月27日から10月5日まで開催されたParis Fashion Week 2017SSでは来年の春夏のトレンドを左右するコレクションが次々と発表されました。主要ブランドはみなさんチェック済みですか?私は会場外をひたすら巡っていたのでちっとも確認していません笑前回3月に行われたパリコレでは、主にランウェイ外の会場で見かけたリアルトレンドを小物編、服編1、服編2でお届けしました。これが結構人気でして、じゃあぜひこの9月も!ということでクラウドファンディングの力をお借りしてパリへと飛び立ったわけです。今回も主に会場外スナップを行っていたのですが、いくつかのブランドではショーを見させていただき、展示会にもいかせていただきました。その様子は主にROBEツイッター(@robetokyo)、インスタグラム(@robetokyo #ROBEパリコレ隊 )にて公開しているのでご覧くださいませ〜!朝は10時のショーからパリコレの朝は早い。9日間ぶっ通しで朝の10時から遅い時は夜の21時まで、1時間刻みでショーが開催されています。これは開始時間なのですが、交通渋滞やスナップ合戦でゲストが揃わないことがよく(というか100%)あるので、基本的にショーは10分から長い時は40分ほど遅れることも。私たちスナップ隊は来場者のスナップを撮ることが目的なので開始時間の30分前には会場に到着しなければいけません。宿泊先から会場までの移動時間は大体20分前後、もろもろの準備を考えたら毎朝8時には起きる必要があります。(あれ、普通?)それでも毎日元気にGO!スナップ隊が休める時間はショー中のせいぜい15分だけなので、一息つけるのは少しの間のみ。ショーが終われば会場から一斉に出てくるゲストを見逃さないようにまた全身を使って写真を撮りに走るのです。しかしここで粘って会場に残っても次の会場に間に合わなくなるだけなので、いい頃合いを見計らってまたメトロで移動。これが大変足にきます。パリのメトロにはバリアフリーという概念はないので、とにかく階段の上り下りが激しい。一日7、8会場、9日間続けていると嫌でも太ももがたくましくなります。ショーはSNS勝負ランウェイ外ばかりにいるわけではありません。いくつかのブランドのショーを拝見させていただいたりもします。ROBEではまだまだ撮影などを沢山できるわけではないので(やりたい!ご一緒してくださる方募集!)ショーを見てSNSで発信することしかできませんが、それでも可能性を感じてご招待してくださるブランド様には感謝しかありません。なので個人のSNSでも発信しまくっています。ショーのゲストは世界中からやってきたバイヤーや編集者、スタイリストやインフルエンサーなど。もちろん座席数が限られているので、見たいと思ってもすべてのショーが見られるわけではありません。今回お邪魔させていただいたのは前回に引き続き日本のブランドANREALAGE、注目の若手WANDA NYLON、パリジェンヌといえばのagnès b.などでした。ファッションショーのレポートの方法は媒体によってそれぞれ工夫していると思いますが、個人的にはインスタグラムの新機能であるストーリー機能が良いかなと思っています。サクッと撮ってパパッと投稿、慣れればワンルックごとに動画を投稿できるので視聴者もストレスなくルックを見ることができます。前回の記事でも例としてあげたように、Eva Chenなどデジタルに強い発信者の投稿を追っていれば、どんなに忙しいファッションウィークでもキールックをサラッと確認することができるので、いちいちVOGUE RUNWAYを見て確認する必要はありません。Snapchatと同じ様に24時間で消えてしまうのですが自分で投稿した動画は保存できるので、あげたら即保存、編集して通常投稿もできます。来週のAmazon Fashion Week Tokyoでは私もEva並みに投稿できるよう挑戦してみますので、ぜひインスタグラムのフォローお願いします!→@robetokyo鮮やかなカラーパレット鮮明なプリントと。ストレートなシルエットが洗練されたパリジェンヌスタイルを作り出してます。パジャマシャツにロングガウンの組み合わせ気になります❤️ストーリーでも動画配信中☝️ #agnesbfashionshow #agnesb #アニエスベー #ファッションショー #fashionshow #defile #runway #pfw #pfw17ss #pfw2017 #parisfashionweek #パリコレ #ROBEパリコレ隊 #robetokyo #robe #越境レディ #fashion #mode #tokyoROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 4 4:08午前 PDT初めての展示会へ!ショーが終わるとすぐ翌日から展示会(海外ではReSeeと呼ばれます)がスタート。ショーでは見せきれなかったアイテムやコマーシャルライン(ショー映えのする服ではなく、実際に店頭に並ぶ着やすいもの)や見えづらかったアクセサリーなどもたっぷりと手にとって見ることができます。日本では展示会はよく行くのですが(それでも新しいブランドに行く時はど緊張します)パリコレ期間中に展示会に行くのは初めてでした。恐る恐る向かったのは、日本でも大人気のACNE STUDIOSのショールーム。ショーが終わってすでに数日経って来場客も落ち着いたそうで、さっきまでの緊張が一気にゆるむほど落ち着いた空間でした。じっくりと最新コレクションやブランドの話を聞き、どういう風にこの服を着ようか、伝えようか、と妄想を膨らましていきます。右側に並ぶのがショーで披露した春夏のコンセプトがつまった服たち。現代のネット社会にもはや国境なんて存在しない。国境を越えてそれぞれの文化を尊重しよう、という大きなメッセージが軽やかに表現されたコレクションでした。スカーフが繋ぎ合わされたワンピースやトライバルな柄のポンチョ、和装を思わせるデニムのアウターなど、一つのコレクションに多様な要素が盛り込まれています。毎コレクションテーマに合わせて作るという花瓶などの小物やオーガニックのケータリングなど、元はクリエイティブ集団として発足したACNEというブランドの世界観を空間全てを使って表現していました。隣で海外バイヤーさんが真剣に選んでいる横で、春夏の個人的買い物リストを考えていたことはここだけの秘密です。ショールームは光が差し込むモダンな空間。毎シーズンテーマに合わせて作るというこだわりの小物、そしてオーガニックのケータリングも見所なんだとか。 拘りとホスピタリティに感動???? #acnestudios #acne #resee #pfw #pfw17ss #pfw2017 #parisfashionweek #パリコレ #ROBEパリコレ隊 #robetokyo #robe #越境レディ #fashion #mode #tokyoROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 4 10:30午後 PDT癒しはワン!朝から晩まで、パリ中を行ったり来たりしてクタクタの私を癒してくれたのは、パリのあまーいスイーツと美味しいカクテル、そしてパリのワンちゃん達!CHANELの会場に同伴していたセレブ犬からムッシュとSHIBA犬、パパラッチ隊にひっついて回るフレンチりぼんのわんちゃんまで、見かければついついパシャり。動物達はいつだって癒しですね。気づけば9日間の総歩行距離は100km以上。フルマラソン2回分歩いたと考えたら鳥肌が立ちました。それでも歩いて回った分、素敵な出会いが必ずあるのがパリコレという世界。これからスナップトレンドなど配信していくので9日間の成果をお楽しみに!Text : Azu Satoh
2017年01月26日特別な日にはいつもと違ったマインドで服選びを。ROBEで実施したクリスマス緊急街頭アンケートの結果発表もいよいよ最終回!第1弾の「クリスマスデートで行きたい場所」、第2弾の「彼女から欲しいクリスマスプレゼント」に続き最終回では「彼女に着て欲しいコーディネート」をご紹介!何を着て行こうかお悩みレディの助っ人になれますように。第3位 ニットにシャツが一番。いつものカジュアルな君が好き!以外にも男性から多く上がったのは「カジュアルな格好」「いつもの服装」といった声。そのままの君が好き、という前向きな感情として受け止めておいて、そのままの私でも最上級の私で挑みましょう。代々木上原のセレクトショップBurnishはカジュアルでボーイッシュながらも上品なレディを演出してくれるコーディネートを提案。回答にあった「シャツにニットにコートが一番」という優しい声にお応えしました。コーディネートの格をあげてくれるシックなミニバッグはショルダーストラップ付きで機能性もバツグン。テーマパークで1日はしゃぐデートでも大丈夫。ワインレッドのヒール付きバレリーナで乙女心も忘れずに。ITEM creditコーディネート上からアイテム名 (色名)/ ブランド名 / 税込価格ビーバーメルトンステンカラーコート / AURALEE / ¥91,800クルーネックニット / CARON CALLAHAN / ¥47,520シャツ / GALLEGO DESPORTES /¥28,080ヤングスタージーンズ / YOUNG&OLDEN The DRYGOODS DTORE / ¥27,000アレグラミニバッグ / melimelo / ¥166,320カミーユ / Repetto / ¥42,120BurnishAddress〒151-0066 東京都渋谷区西原3-5-4Tel03-3468-0152Open11:00 〜 20:00(月曜定休)HP / Instagram / STYLER第2位 エレガントなコートで聖夜だけのドレスアップをあなたに全体的にいつもより少し気合を入れてドレスアップしてきて欲しいという意見が多かったよう。中には「似合っていれば何でもOK」という紳士的な声も。一方で、女子的にはせっかくのおめかしのチャンスだから気合を入れたい、という本音もアリ。Coutulifeが提案するのは大人エレガントなパンツのセットアップスタイル。程よい透け感のレースと薄いベージュが上品なジャージー素材の異素材ミックスで遊び心を発揮しているセットアップは、コンサバ過ぎない垢抜けたエレガンスを演出。アクセントには変形パールとゴールドの対比が表情豊かなロングネックレスをチョイスしました。クリスマスらしくモスグリーンのスエードパンプスで差し色を。シチュエーションはおしゃれなレストランで決定!ITEM credit袖レースハイネックブラウス / HiROMITHiSTLE / ¥20,520レースパンツ / HiROMITHiSTLE / ¥25,920ラビットファーウールコート / PALTO / ¥129,600パンプス / PELLICO / ¥49,680バッグ / MARIA JOBSE / 35,640ロングネックレス / ohrola / ¥31,320CoutulifeAddress 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 恵比寿アトレ5FTel03-5475-8427Open10:00 〜 21:30(不定休)Instagram / STYLER 第1位 やっぱりキュートがお好きなの?王道ふわふわ白ニット男子人気不動の1位はふわふわニット、白いニット、柔らかそうなものといったワードがずらりと並びました。やはり冬は触れたくなる素材感が人気です。着ている自分も気持ちいいし、抱きしめたくなるふわふわニットは一枚持っていて損はなし!SLOBE IENA 渋谷店が作るふわふわニットコーデはブークレ素材のスカート、コートと合わせて羊さんのようなほっこりした質感に。デコルテが綺麗に見えるポートネックなのでふわふわニットでも着ぶくれせずに顔をスッキリ見せてくれます。顔周りにはトレンドのボリュームイヤリングをプラスして、イマ感も忘れないところに胸キュン!一緒にイルミネーションを見に行きたくなる、可愛いレディの完成です。ITEM creditチャイニーズラクーンチュニックプルオーバー / SLOBE IENA / ¥12,960ブークレWノーカラーコート / SLOBE IENA / ¥27,000ウールブークレミニスカート / SLOBE IENA / ¥12,960バケツ型BAG / PELLETERIA VENETA / ¥14,040ヴィンテージパーツイヤリング / THE Dallas / ¥10,800カシミヤカラーストール / SLOBE IENA / ¥17,280スエードパンプス / SLOBE IENA / ¥11,880SLOB IENA 渋谷店Address〒150-0041 東京都渋谷区神南 1-15−5Tel03-5456-6972Open11:30 〜 21:00(不定休)HP / Online SHOP / STYLER 自分らしさを貫く毎日もいいけど、たまには彼好みのスタイルに変身するのも気分転換になっていいかも。今年のクリスマスは王道で行く?ちょっぴりドレスアップする?特別な日だからこそ、真剣にお洋服と向き合いたい!photo : Azu Satoh
2017年01月26日今年もあと少し。年始のセールでは何を買おうかな、と画面を見ながら考えている越境レディのみなさん、手持ち無沙汰な数分でファッション業界のことを少しお勉強してみませんか?第3回にわたってご紹介する《連載:ファッション業界って何?》シリーズ、第1回はファッションウィークという言葉に関して少し復習していきましょう。ファッションウィークって何?ROBEでも場外スナップなどで定期的にレポートしている“パリコレ”という言葉がファッションウィーク、コレクションの代名詞として一番馴染みがあると思います。ファッションウィークとは、連続する数日間のうちに複数のブランドがファッションショー、コレクションを発表する期間のこと。1日にいくつものブランドが立て続けにショーを行い、都市によっては10日間も続くファッション業界の一大イベントです。ファッションウィークは世界各地で行われていて、NY、London、Milano、Parisで3月、9月の年2回ずつ開催されるコレクションが現時点では最も強い流行発信力を持っています。それに次いで、世界から注目を集めているのが東京のファッションウィークであるAmazon Fashion Week TOKYOです。参加ブランドはbeautiful peopleやTHEATRE PRODUCTS、Ujohなど東京に拠点を置くブランドが多数。最近ではフィリピンや香港などアジア各国からの参加もみられます。ファッションショーって何?そもそも、ファッションショーって何?という方のためにショーの仕組みについても少しだけ復習しましょう。モデルが急ぎ足(演出によっては驚くほど遅い時もありますが)でランウェイを歩く、たった10分足らずのイベントがファッションショー。出てくるモデルが着ているのは半年先に売り出される服、つまり店頭に並ぶ商品の見本です。簡単に言えば、ファッションショーは来季に売り出す服の発表会ということになります。たとえば、2016年10月に発表された服は2017年の春夏(だいたい2月初旬くらいから店頭に並び始めます)に売り出される服たち。こんな服着れないよ〜!というものもショーだとチラホラ見かけますが、あくまでブランドのシーズンコンセプトを伝えることが目的なので、実際に売り出すものは発表されたものをよりデイリーに着られるようなデザインに落とし込んで展開されることもあります。ショーを見ることができるのはセレクトショップや百貨店のバイヤー、ファッション誌やWeb媒体のエディター、ファッション業界を俯瞰的に見るジャーナリスト、SNSで即時性の強い発信力を持つインフルエンサーなどです。バイヤーは買い付ける商品を決めるため、エディターはトレンドを拾い上げ誌面の構想を練るため、ジャーナリストは今のファッションシーンを分析して時には厳しく批評するため、それぞれ真剣に服=半年先の未来と向き合う10分間を過ごします。そしてすぐ後に開催される展示会へと続きます。ただ見て終わり、ではないのです。いかがでしたでしょうか。ファッション業界の仕組みを知ればもっともっとファッションを楽しむことができるはず。次回は展示会について解説していきます。※ 文中の写真は全て2015年10月に行われたMercedes-Benz Fashion Week TOKYO(現 Amazon Fashionweek TOKYO)にて撮影※ この記事は2015年10月12日にS MAGAZINEに掲載された記事をリライトしたものです。Text : Azu Satoh
2017年01月26日今何時と尋ねられてスマホを見るようじゃあまだまだ?メーカーやクリエイターの技術力・デザイン性を掛け合わせたオリジナル商品の開発を行っているパルコの自主編集ショップ「ミツカルストア」が「Meets Technology」をテーマに人気ファッションブランドのスマートウォッチをプロデュース!今回発表されたのはSONYが手がけるAndroid Wear搭載スマートウォッチ「SmartWatch3」と「PORTER」「A BATHING APE」「ANREALAGE」の3ブランドによるコラボレーションモデル。スマートウォッチはガジェット感がありすぎて苦手、、、という人も身につけやすいブランドらしいデザインに注目!PORTERカバンブランドPORTERが発表したモデルはまるでミニPORTER?バンド部分はPORTERそのもの。裏地のオレンジとぴったりなフェイスに浮かぶのはなんとも可愛い小人さんです。「時計を守る」というカバーは一目でPORTERとわかる存在感とデザイン。スマートウォッチは画面の損傷が心配だけれど、これならアクティブに使えそう。ちらりと見えるオレンジとカーキの配色が可愛い!A BATHING APEエイプといえば!の迷彩柄が浮かぶA BATHING APEのコラボモデル。3ブランドの中では一番シンプルなデザイン。フェイスのカラーはカスタマイズできるので、ピンクの迷彩にすれば一気にアクセントに!バンド部分も迷彩模様でフェイスと一体化するようなデザインになっています。カモフラージュを着る!ANREALAGEパリコレにも進出し世界から注目を集めはじめたブランドANREALAGEからは、秋冬コレクションのシーズンテーマにあったモデルが登場。タッチするとテレビの砂嵐のような画面の中に時刻が浮かび上がってきます。実はこの砂嵐、3月のパリコレクションで発表された 2016AWコレクションのテーマ「NOISE」が反映されています。このショーではモデルがフィルムで覆われたボックスに入ることで服に描かれた模様が浮き出てくる仕掛けが発表されました。一見すると「ノイズ」のような柄同士が重なることで模様が現れます。ANREALAGEのインビテーション、今回もワクワクしながら開封!NOISEと書いてあるけど。。。?????⚡️ 初めてのパリ。。。本当にありがとうございます>< そこでしか見てこれないものを、しっかり自分の目で見てきます。 #anrealage #invitations #noise #fashion #mode #pfw #parisfashionweek #pfw16aw #アンリアレイジazさん(@azunne0217)が投稿した動画 - 2016 2月 11 10:45午後 PSTバンドはフィルムが重なっている2重の仕様。洋服の仕組みと同じように、フィルムを重ねることでノイズが動くように模様が現れます。角度によって表情を変えるので、アクセサリーのような感覚で女子もつけやすいかもしれません。3ブランドとのコラボモデルは今年夏の発売予定。ファッションは着るだけの従来の意味を超えて自由に身につけカスタマイズする時代。お気に入りのブランドを見つけて、スマートウォッチデビューのきっかけにしてみてはいかが?Photo,Text : Azu Satoh
2017年01月25日ユニセックスブランド caart. の人気アイテム「A3トートバッグ」の ver.4 が8月8日(月)に発売開始!秋冬の展示会でも話題になったA4以上まで入る噂のトートバッグです。シーズンを問わず使用できるミニマルさに、男女問わず支持を集めている優秀アイテム。A4サイズが入っても、A3まで収まるバッグはなかなかありません。せっかく思いを込めて作った資料も折り曲げてしまったら台無しですが、そんな時に活躍するのがcaart.のトート。もちろん書類だけではなく、PCやタブレット端末を持ち運ぶことが多い人も多いはず。薄くコンパクトな見た目ですが、内部の構造・仕様は耐久性もバッチリです。内部は仕切りを設け、左右に書類・PCを分けて収められる構造。内側側面にはポケットを2つずつ付け、間口より7cm下げることで、中に入れたものが外に見えず深くしっかりと収まるように工夫されています。これらなPC周りのコードなどもすっきりと収納できます。表地はなめらかな肌触りとさりげない光沢感が美しい上質なテンセル素材、しっとりと柔らかいモダールとコットン混合素材を使用しています。裏地はペットボトルや汗を拭ったタオルを入れても大丈夫なよう、撥水性のある丈夫なナイロンオックスを使用。外観はぱきっとミニマルな印象のバイカラー、内側は収めた物が見つけやすい様にホワイトになっています。A3 tote bag¥6,900 (+tax)一見するとシンプルな形ですが、機能性と気軽さを大切にしながら丁寧に細やかに仕上げられたトートバッグはどんな服装にも似合うはず。カラーバリエーションは全8色。自分にぴったりの相方を見つけてみてはいかがでしょうか。caart.デザイナー橋本知子が手掛けるユニセックスブランド。モノ・プロダクトとして成立するような美しい日常着であること、毎日の暮らしに寄り添い、やわらかい・しなやかな佇まいを感じてもらえる服であること、という2つのことを大切にしている。HP / Facebook / TwitterText. Azu Satoh
2017年01月25日スカート。それは女性に許された纏うエレガンスという特権。2017年春夏コレクションよりデビューする「SHE Tokyo」は、私たち大人の女性が求めていた気品とモードを併せ持った程よい存在感を放つ「至福のスカート」を提案するオンリースカートブランド。「出過ぎず、存在感のある佇まい」まさにそんな言葉がぴったりのスカートたち。ファーストシーズンは「ボリューム」をテーマにボリューム感、ドレープ感、素材感に拘った、多様なひざ下丈のスカートを展開。ボックスプリーツの入ったふんわりシルエットのフレアスカートや裾がアシンメトリーになっている細かなプリーツスカート、バッグにボリュームを持たせプリーツを忍ばせたお姫様のようなシルエットのデニムスカートなど、どれもエレガントな佇まいながらも「それどこの?」と聞かれるような唯一無二の存在感を放ちます。ボーダーやチェックといったシンプルな柄でも細い柄もあれば大きい柄もあったり、着る女性それぞれの好みに沿うようなラインナップ展開も嬉しい。ベーシックな形でありながらもこだわり抜いた素材やオンオフで着ることができる程よいさじ加減のデザイン性に思わず唸ってしまいます。今を生きる大人の女性を考えて生まれたスカートたち、来年の春にはきっと、街中で咲き誇るでしょう。SHE Tokyo 2017SS LOOKデザインチームSHE消費経験豊富な大人の女性に向け、女性がもっとも美しく見えるシルエットを追及したスカートを創りたいという思いから、women’s、men’s数々のブランド経験を経て、昨今ではディレクター業も務めるデザインチームと、販売・バイイング・マーケティング経験を積んだメンバーが集結し、デザインチームSHEを結成。Text. Azu Satoh
2017年01月24日Acne Studios(アクネストゥディオズ)のSmall leather goodsコレクションからアーティスト Jack Pierson(ジャックピアソン)とコラボレーションしたポーチが11月17日に登場。Limited edition collaboration with Jack PiersonJack Piersonは看板用の文字などを用いた彫刻やフォトグラフィーやムービーなど様々な芸術分野で活躍するアメリカ人アーティスト。今回のコラボレーションでは1994年にロサンゼルスの現代アートギャラリーRegen Projectsで開催されたJack Pierson自身のエキシビジョン用カタログとして制作された作品集 ”Caught in the Rain Broken in the Stardust”より5つの代表作を起用。それらが刻印されたポーチを世界限定100個で展開します。さらに今回のコラボレーションを記念して、作品集 ”Caught in the Rain Broken in the Stardust” をJack Piersonの直筆承認番号と共に100冊限定で再版する事が決定。リミテッドエディションポーチとセットでアクネストゥディオズ青山店及び公式オンラインストアで販売されます。作品集 ”Caught in the Rain Broken in the Stardust”Peridot-Dreams ¥58,000model : Peridot - イブニングクラッチとしても使える、大型でミニマルなエンベロープポーチPeridot-Beautiful+Alone ¥58,000Malachite-Endless ¥52,000model : Malachite - 携帯電話やiPad miniなどのパーソナルアイテムにぴったりの、コンパクトでミニマルなエンベロープポーチ。Malachite-Heres-your-money ¥52,000Small leather goods FALL Collectionコラボレーションの発表と同時に、コインケース、財布、キーリング、ポーチなどバリエーション豊かなスモールレザーグッズのFall新作も仲間入り。シャープなグラフィックモチーフが特徴的なシルバージップディテールや、ブラックレザーにホワイトトリミング、 コニャックレザーにオリーブグリーントリミングなど、クラッシックからポップまで、幅広いカラーバリエーションで登場。ギフトなどで人気の刻印サービスも利用できます。Fall新作はアクネ ストゥディオズ直営店及び公式オンラインストアにて展開中。Bell ¥20,500Csarite ¥42,000Elmas ¥15,000(右)Elmas(左)FlouriteFluorite ¥53,000Garnet ¥20,500Kei ¥24,500Malachite ¥47,000Peridot ¥53,000
2017年01月24日モデル・梨花がプロデュースする代官山のライフスタイルショップ「MAISON DE REEFUR(メゾン ド リーファー)」が4月で4周年を迎えました。このアニバーサリーを記念して、4月16日(土)から様々なブランドとのコラボアイテムが登場。併設されているカフェ「GLOUGLOU REEFUR」も1周年を迎え、季節ごとに替わるSPECIAL MENUに和食メニューが登場しています。中でも気になったアイテムをピックアップしてご紹介!メゾン ド リーファーがこだわり抜いてコラボしたアイテムたちは、洗練された大人の女性のための力強い味方になること間違いなし。お子さんとも一緒に楽しめるアイテムはあのキャラクターとのコラボ!Chloé “lauren” メゾンドリーファー限定カラーChloé laurenMAISON DE REEFUR 限定カラーDark Khaki / Pink Berry ¥57,000 (+tax)Pastel ¥64,000 (+tax)「Chloé (クロエ)」からは別注カラーのバレリーナシューズが登場。クロエの人気シリーズ、lauren(ローレン)は足の甲に優しく波打つスカラップがシンプルでフェミニンな印象。足に馴染むしなやかなシープスキンを使用した履き心地抜群の一足です。今回限定で登場するのは、上品でフェミニン な印象のPink Berry、どんなコーディネートにも合わせやすいDark Khaki、キラキラと華やかな Pastelの3色。サイズはハーフサイズを含めて35~38の展開です。こちらは代官山本店のみで販売する限定アイテムなので、気になる人は早めに足を運んで!LI HUÀ Kidsとバーバパパがコラボ!ロゴTシャツ ¥7,000 (+tax)、ボーダーTシャツ ¥7,000 (+tax)メゾン ド リーファーのキッズラインLI HUÀ Kids(リーファーキッ ズ)がコラボしたのはなんとバーバパパ !大人から子供まで、世界中から愛されるバーバパパとタッグを組むと、思わず大人も欲しくなるキュートなアイテムが誕生しました。今の季節に大活躍しそうな半袖Tシャツは“LI”の文字に変身したバーバモジャに目が釘付け。サイズは100〜130センチまで展開。テーブルウェアセット ¥4,500 (+tax)、マグカップ ¥1,000 (+tax)家族の食卓を彩るアイテムとして、小さいお子さんでも安心して使えるメラミン食器、スプーン、フォークのテーブルウェアセットと親子で使えるマグカップが登場。ブックセット ¥6,000 (+tax)「家族愛」を発信し続けるバーバパパのストーリーに共感したLI HUÀ Kidsとのコラボレーションでは、メインキャラとしてバーバパパファミリーの中でも芸術家肌であるバーバモジャを迎えました。絵を描くのが 大好きなバーバモジャにちなんだ塗り絵と絵本、キャンバスバッグのセットはプレゼントにも喜ばれそう!バーバパパグッズの取り扱いは代官山本店、OFFICIAL WEB SHOP、ZOZOTOWN、MAGASEEKの4店舗。今週末はメゾン ド リーファー4周年限定アイテムを覗きながら「GLOUGLOU REEFUR」でヘルシーランチなんてプランはいかがですか?MAISON DE REEFURAddress東京都渋谷区猿楽町24-7 代官山プラザビル 1F Tel03-3461-0921 Open11:00~20:00不定休HP / Blog / EC / InstagramText. Azu Satoh
2017年01月20日もうすぐやってくるジメジメした梅雨の季節...そんなブルーな時期だからこそ楽しめるファッション、してみませんか?フランス発アウトドアライフスタイルブランド「AIGLE」が「ADAM ET ROPÉ」とコラボ!機能的でファッショナブルなレインウェアが登場します。“毎日に、洗練された心地よさと新しさを”と掲げる ADAM ET ROPÉ らしいシンプルでリラックスしたデザインと、AIGLEが持つ技術力が合わさると、憂鬱な梅雨もアクティブに乗り切れるおしゃれレインウェアの完成です。携帯性に優れたポケッタブル仕様なので夏フェスや旅行の緊急時にもぴったり!AER PONCHO¥25,000 (+tax)流れるようにしなやかなドレープがデイリーウェアでも着たくなるほど美しいポンチョ。アイボリーで暖かみを感じて、空色のようなブルーなら心まで晴れやかになりそう。AER SKIRT¥18,000 (+tax)レインウェアと言ったらかぶりもののイメージ。でも以外と雨の日にありがちなのがボトムスが微妙に濡れて気持ち悪いくなること。そんな時にも安心のスカートも登場です。スリットが入っているので歩きやすさもバッチリ。サイズはS,Mの2展開です。5/27(金)の発売に先駆けて、エーグルオンラインストアにて先行予約を受け付け中。 来たる梅雨に備えて、どんなシチュエーションでもファッショナブルに楽しむ準備を始めませんか?販売開始日:5月27日(金)販売店舗:エーグル渋谷本店、 二子玉川店、 アミュプラザ博多店、 エーグルオンラインストア、 ZOZOTOWN、 アダム エ ロペ全店
2017年01月20日つまらない日常を刺激するために冒険へ出るのもいいけど、いつもの日常にひとさじのユーモアと輝きを足すだけで、世界が30度くらい、いい感じに傾くこともある。洋服が「外」の世界と私を繋いでくれる通信手段だとしたら、この服は「内」の世界に暖かな光を灯してくれる間接照明みたいだ。Lisa Larson WARDROBE dress¥7,020 (tax.in)Lisa Larson(リサ・ラーソン)は1931年生まれのスウェーデンの陶芸家。可愛らしい顔つきで温かみのある動物や人間をモチーフにした陶器など、彼女の作品はどこかで目にしたことがあるはず。まるで羽根を広げた天使のような陶器は、ハイウエストのベルトがおしゃれなドレスの形。空に馴染んでいくような優しいブルーのドレスを部屋におけば、どこからか風が吹いてきそうな心地よさが訪れる。サイズは一輪挿しにちょうど良い高さ。ダリアのような大輪を飾って、陶器のROBEに花を咲かせましょう。Lisa Larson WARDROBE skirt¥5,940 (tax.in)手に取ると艶やかな表面はぽこぽこと波打ち、それが優しい手作りによるものだとはっきりとわかる。ぺろっと垂れたベルトがちょっと間抜けで可愛らしい。トップスには何を飾る?濃いブルーにインスパイアされて、明日はこんなスカートを探しに行ってみようかな。 洋服の形をした陶器“Wardrobe(ワードローブ)”は1990年代からはじった人気のシリーズ。他にもコートやベスト、セーターなどがあるので、一式揃えて空間のコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょう。HOEKAddress〒150-0001東京渋谷区神宮前5-12-10鈴木マンション 406Tel03-6805-0146Mailinfo@hoek.jpOpen12:00-19:00(水曜定休)HP / Blog / Facebook / InstagramText. Azu Satoh
2017年01月18日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第21回目になりました。前回は夏に巡った島々で感じた思い出の捉え方の話。今回はちょっぴり続き、そして時事ネタ、ファッション業界を騒がすランウェイシステムの進化系 See now, Buy now について考えます。 150年で変わらなかったファッションショーファッションショーって、そもそも何の為に行われているのでしょうか。よっぽどのファッション好き以外その実態をあまり知らないのが本音だと思います。パリコレ(パリコレって何?はこちら)のように、大人数のプレスやバイヤー、インフルエンサーを前にしてモデルが長いランウェイを歩く形式ではなく、かつては顧客や重要なプレスなど限られた関係者のみに見せるこじんまりとした新作発表会でした。ファッションショーは19世紀半ば、オートクチュールのシステムと同時に誕生したと言われています。それから約150年。次の季節に売る服をモデルに着せてバイヤー、プレス、顧客などに発表するというファッションショーのシステムはほぼ変わらず今に至りました。そしてみなさんご存知の通り、ここ数年でブランド・消費者ともにSNSの利用が広まったことで、ショーの様子は世界中リアルタイムで見ることができます。InstagramやSnapchatで有名エディター・インフルエンサーをフォローしておけば彼女たちの目線でPickした最新ルックを見ることができるし、ブランドによっては生中継も行っているので誰でもフロントロウ目線になれる時代。例えばInstagramファッション部門のトップであり、元ファッション誌編集者であるEva Chen(Instagram @evachen212 )のタイムラインを追っておけばとりあえず必要な情報は拾えるでしょう。8月に登場したばかりのInstagramの新機能「ストーリー」を見事に使いこなしていて、一体何本腕があるの?というほどの大量高速ポストは必見。PFW14AWの会場にて。小汚い娘にも笑顔でピースしてくれていつもニコニコのEvaは一児の母でもあり大尊敬する存在。そして美脚。See now, Buy nowとはさて、話をシステムの変革へ戻しましょう。数シーズン前から約150年間続いてきたファッションショーのシステムに変化が起こっています。「See now, Buy now」と呼ばれる新たなシステムは、その文字通りショーで今見た商品をすぐ買うことができるシステム。例えば今までだと9月に発表された春夏の服はだいたい5か月から半年ほど待たないと店頭に並ばなかったのですが、See now, Buy nowでは1週間ほど、早ければその日に買うことができるという、ファッション業界の常識を覆す衝撃的なシステムなのです。つまり、9月に発表するのはすぐ着ることができる秋冬モノということ。今月開幕した2017年春夏ニューヨークコレクションではパリやミラノ、ロンドンなどの他のファッションウィーク都市に先駆けてSee now, Buy nowを導入するブランドが目立っています。通常2017年春夏コレクションを発表するのですがTom FordやTommy Hilfiger、Ralph Laurenなどは今すぐ着られる2016年秋冬コレクションを発表。先シーズン、一足先にSee now, Buy now形式のショーを行いECと店舗で過去最高の売り上げを立てたRebecca Minkoffではお店の前の道路をランウェイにし、見たルックの大半をそのままお店で買うことができました。unforgettable. thank you everyone for your support #myRM #RunwaytoRetailRebecca Minkoffさん(@rebeccaminkoff)が投稿した写真 - 2016 9月 10 6:02午後 PDTこうしたSee now, Buy nowの対象は主にブランド顧客。Rebecca Minkoffのショー会場にもファンが駆けつけ、撮影しようと手を伸ばしてスマホをかざす様子が公式アカウント(@rebeccaminkoff )に投稿されていました。写真からでも伝わってくる熱気!ここで、もしあなたがブランドのファンで現場にいたらどう思うでしょうか?「可愛い!あれ、欲しい!」と直感的に感じるアイテムが幾つかあるはずです。そしてショー後に目と鼻の先のお店へ直行。その場で見た感動と興奮は購買意欲に変換されますが、続くのはほんの一瞬なので、その瞬間を逃さず販売につなげることができるのがSee now, Buy nowの最大の特徴なのです。#streetsquad on point, shop these looks online and in stores now #myRM #RunwaytoRetail ????Rebecca Minkoffさん(@rebeccaminkoff)が投稿した写真 - 2016 9月 12 6:03午後 PDTネット上でショーを見ていた人が「欲しい!!」と思ったらどうするか。答えの一つはInstagramの中にあります。例えばこの投稿の左のルックのバッグが可愛いと思ったら、プロフィールに貼ってあるリンクを踏みます。するとInstagramに投稿されたルックやアイテム写真が並ぶ画面に飛び、タップするとそのままECへジャンプ!お店にすぐ行けなくてもInstagram経由で今見たアイテムを買うことができるのです。その手順はたったの3タップ。待つ時間も大切。それはなぜ?ここまで便利に物が買えてしまう世の中になるとは、150年前は誰が想像したでしょうか。顧客一人一人の要望を聞き採寸縫製を行っていた時代から3タップで最新のコレクションが買える時代になったのです。便利、画期的だな、ともちろん思います。欲しいと思ったものがすぐ手に入るんだから嬉しくないわけがない。私だってファッションショーに招いていただいて生で洋服を見た後は欲しくて欲しくてたまらなくて、あれと合わせよう、こう着ようって妄想ばかりしてますから。この妄想がファッションにおいて大事なのではないでしょうか。半年間待って、欲しかった憧れのものとうとう再会する瞬間。前回のケセラセラの文末でも語ったように、薄れていく記憶から溢れてくる曖昧な記憶こそ、ファッションをよりワクワクさせるトリックなのではないかなと思うのです。現像するまでちゃんと写ってるかわからない。この間の写真を待つドキドキって、ファッションショーで服を見てから実際に袖を通すまでの半年間待つ感覚にちょっと似ているような。鮮明だった記憶がどんどん曖昧になって「あれ、こんな形だったっけ?」「こんな色してたっけ」「やっぱり素敵だなぁ」と、どんどん低くなっていく思い出の解像度が、実物を見た瞬間にふわっと一定値まで戻るあの瞬間。そこには写ルンですには写しきれなかった思い出がじんわりと浮かんでくるような気がするんです。だから、どんなに便利でも、効率が良くても、次の季節まで待つ楽しみ、想像の余白を残す仕掛けを失ってしまっては寂しい。ファッションシステムは変わるべき時期に突入しているのだろうけど、ファンタジーとリアリティの狭間で消費しつくされるだけではない在り方を見つけていけたら良いのかなと思います。ファッションは永遠にファンタジー派。Text. Azu Satoh
2017年01月17日ミニマルでスポーティーなテイストで大人の女性の心を掴むユニセックスブランドcaart.から2017年春夏コレクションのルックが届きました。先シーズンからユニセックスブランドとして展開を始めたcaart.の特徴はそのミニマルで洗練されたシルエット。動きやすくかつシルエットも美しく見えるカッティングは働く女性の必見ワードローブです。来年の春には店頭でチェック!caart. 2017 SS LOOKcaart.デザイナー橋本知子が手掛けるユニセックスブランド。モノ・プロダクトとして成立するような美しい日常着であること、毎日の暮らしに寄り添い、やわらかい・しなやかな佇まいを感じてもらえる服であること、という2つのことを大切にしている。HP / Facebook / Twitter
2017年01月16日「今年は例年に比べて....」いかがでしたか?ボジョレー・ヌーヴォー、もう味わった方も多いのではないでしょうか。毎年11月第3木曜日に解禁になるボジョレー・ヌーヴォーは、解禁を祝うパーティーが世界中で開催され一大イベントとなっています。そもそもボジョレー・ヌーヴォーとは、フランス南部のボジョレー地方でその年に収穫された新しいブドウを使用して作られた試飲用のワイン。それ以降に醸造されるワインの良し悪しを確かめるためのワインなのです。ボジョレー・ヌーヴォー解禁パーティーレポート解禁は11月17日午前0時。その瞬間を祝うべく、同じくフランス発のライフスタイルブランド LACOSTE とのコラボレーションによるカウントダウン解禁パーティーが前日16日の21時~17日深夜2時にかけて開催されました。その様子を写真とともにレポート!会場となったのは渋谷の松濤ギャラリー。来場者は昨年獲れた様々なボジョレーを片手に解禁の時を待ちます。2016年の最新ボジョレーはしばらく観賞用に。Special Runway Show22時からはラコステによるスペシャルランウェイショーがスタート!先日発表されたばかりのJEAN–PAUL GOUDEとのコラボレーションアイテムも登場。いつものワニさんがパレードをしているようなジャン=ポール・グードらしいハッピーなグラフィックで思わず笑顔に。生演奏でヒートアップ解禁直前にはモデル・シンガーとして活躍する沙羅マリーさん率いるバンド LEARNERS(ラーナーズ)による生演奏がスタート!ワイン片手のロカビリー&ロックンロールで会場の熱はMAXに。解禁の瞬間は新しいグラスに持ち替えて、みんなで乾杯!フルーティーで軽やかと称された今年のボジョレー、あなたはどう楽しみますか?Text : Azu Satoh
2017年01月10日ファッション好きなら一度は覗いてみたい、ファッション業界。【Interview -ファッション業界で働く-】はファッション業界で働く方々に、ファッションに目覚めたきっかけや今の仕事に就いた経緯、お仕事の魅力などを伺うインタビュー連載です。第3回は、フリーランスPR小高 妃登美さんに登場していただきます。前編では販売員から留学を経てPR会社に入社する経緯を語ってくださいました。後編では忘れられないエピソードやフリーランスになってからの働き方の違い、これからの目標などをお伺いします。Interview— 一見するとファッションショーの現場は華やかな世界に見えますが、裏ではそんな緊張感のある攻防戦が繰り広げられていたんですね… 様々な現場を経験されてきたと思いますが、今までの仕事の中で忘れられないエピソードはありますか?入社して4、5年目かな。海外のコレクションブランドの仕事が入るかもしれないということで、(海外出張中に)デザイナーとの打ち合わせがありました。通訳はいたんですけど、なぜか通訳の言葉が通じないということで、私が英語で話すことに。偉大なデザイナーを前にして通訳をするという一大任務。まずは会社の説明をしていたら、「君の会社の自慢はいい」と言われてしまったという失敗エピソードでした。本当に緊張していたので、突然重役を振られて頭が混乱してしまったんですよね。今思えばこの仕事をやっていないと経験できない本当に貴重な機会でした。PRにとって重要な要素をひとつに定義するのは難しいけど、想定される様々なことを先回りして考えて動かないといけないということを、その時に学びました。— (ブランドの名前を聞いて)それは、緊張どころの話ではないですね。私だったら泡を吹いてしまう… 常に最悪のケースまで想定して動くということでしたが、PRで必要な力は想像力、緊急事態にも対応できる即断力なのでしょうか?何が一番重要かはわからないけど、「幅広いことに興味を持って常に勉強する、物事を俯瞰して見る力」が大切です。仕事の依頼があるときによく言うんですが、「PRをする=売上が上がる」訳ではなくて、セールスとPRが密に連携しないと結果は生まれません。PRの仕事は商品のリースをして終わりと思われがちだけど、ブランドがどういう風に誌面や世の中に紹介されて、どのようにセールスに繋がっているか、PRの活動がどう活かせれているかを最後まで見届ける。そして結果を真摯に受け止め改善すべきところは改善していかないといけない。そして小さなことに気を配ること。例えばインヴィテーションの宛名貼りも大事な仕事の一つ。届いたインヴィテーションの宛名が曲がっていたら、それがそのままそのブランドの印象になってしまうかもしれません。一つ一つの小さな行動がブランドのステータスに繋がっていくので、雑に扱ったり考えずにやったことはそのまま結果に現れてしまいます。目の前の仕事だけをこなしていてもダメで、俯瞰して物事を見ることができないと最終的に良い仕事にはたどり着けないと思っています。— 俯瞰して見る力。様々な職種を相手にして繋ぐ役割があるPRの仕事だからこそ、より大切になってくるんですね。7年間会社で働いて、独立しようと思ったのはなぜですか?そろそろ自分自身でやってみたいと思ったんです。フリーになってからは以前からお付き合いのあったブランドや、紹介されたブランドなど、一時は1シーズンで6、7ブランドほど担当させてもらっていました。今は子育てと並行しているので3、4ブランドほどです。今は独立して10年くらいですね。— フリーになってからの働き方に違いはありますか?やっぱり責任感が違います。担当したブランドの業績が悪くて終了せざるをえないということになれば責任を感じるし、逆も然り、PRをしたことで活動が広がって売上が伸びたとか聞くと嬉しい、小高さんと一緒にやったことで良くなりましたと言われると本当に嬉しい。やった分だけ自分に直に帰ってくるので、フリーの方がモチベーションは高いかもしれません。会社に入ったばかりの頃は右も左もわからず言われたことしかできなかったし、目の前のことをこなすのに精一杯でした。でも今は自分にしっかり責任がある分、相手の真剣度を見て適当にやってはいけないなと思うし、自分のためにも戦略を立ててクライアントと共有して、同じ目標に向かって一つ一つの仕事を丁寧に、真剣に取り組んでいます。フリーになってから心がけていることはまずブランドに「最終的にどうしたいのか」を聞くこと。ゴールを念頭に置いて、露出する媒体の方向性を決めたり、そのシーズンの打ち出しの強化すべき点を決めたり、時にはBUZZを起こすためにニュース性のあるイベントを自ら企画したりもします。ブランドが進むべき道筋を描いていくというか、導いていく戦略を共に考えていきます。— 小高さんが考えるファッション論を教えてください。年齢とともに着る服はもちろん変わっているんですけど、分かったのは好きな服ってずっと一緒だってこと。気付くと同じような格好していることってありませんか?最近は子供もいるしライフスタイルの変化もあって、カジュアルなアイテムでいかにおしゃれできるかが大事かな。洗える服にしようとか、スニーカーにしようとか。「こういう恰好するよね」と言われるのが昔から嫌なので、いろんな格好をします。そういう意味で特にファッションに関してこだわりはないかも? 何故かはわからないけど、〜っぽいって括られたくないんですよね(笑)— 「括られたくない」ってこと自体がこだわりだと思います(笑)最後に、今後の目標を教えてください。軸にあるのは一緒に仕事をする相手が喜ぶような仕事をしたいということ。事業を無理に拡大したいという気持ちはありません。たくさんやりすぎて、気づいたら問題を放置してしまうことがあるといけないので、自分のやれる範囲で丁寧に質の良い仕事をしたいです。今はありがたいことにPRの仕事をもらえているので、自分がおばあちゃんになってからでも良いかなと思うんですけど、子供のための何かをしたいです。子供が生まれたことで、そう思うようになりました。ゆくゆくはファッション以外の分野でも仕事をしてみたいかな。 Text. Azu Satoh
2017年01月10日HOW TO WRAP_/ paper box¥864 〜 1,944 (tax.in)三寒四温が続くいまの季節、一足早く春の模様替えアイテム候補をHOEKでさがしましょう。HOW TO WRAP_は、「ギフトをより楽しく、気軽に。贈るカタチに個性とオリジナリティを。」 という想いをテーマにギフトの新しいカタチを提案しているブランドです。紙だと強度が弱いのでは?という心配があるかもしれないですが、実際見て触ってみるとその不安が無用なものだと気付くはず。職人の手により一つずつ手貼りされた箱は想像以上にしっかりしていて、少々ザラっとした触り心地にすら安心感を覚えてしまいそう。全3サイズの展開。レターセットをしまったりストックの化粧品を入れておいたり、カテゴリー毎にしまえば自然とお部屋に統一感が生まれそう。写真のように大中小サイズを置いて、インテリアとしても楽しんでみてはいかがでしょう? HOEKAddress〒150-0001東京渋谷区神宮前5-12-10鈴木マンショ ン 406Tel03-6805-0146Mailinfo@hoek.jpOpen12:00-19:00(水曜定休)HP / Blog / Facebook / InstagramText. Midori Tokioka
2017年01月09日MAISON EUREKA / OPERA SHOES PONY¥47,520 (tax.in)春の新作が並ぶショーウィンドウに映るのは、コートを着込んだ寒そうな私。2月ってファッションを楽しむには中途半端な季節。早く春物を楽しみたい心と「寒い…」のせめぎ合いです。「MAISON EUREKA」の思わずスキップしたくなるようなオペラシューズで足取り軽やかに冬を乗り越えましょう!「MAISON EUREKA(メゾンエウレカ)」はベルリン在住の日本人デザイナー、中津由利加が手掛けるブランド。シューズブランドのデザイナーやセレクトショップのバイヤーとして経験を積んだ彼女が作る靴は、シンプルながらも素材感やディテールでエッジィさを保った、時代の感覚に合ったデザイン。毛足の短いポニー素材は、なでると心地よい艶やかな質感。シンプルなコーディネートのスパイスとして、ダルメシアン柄で足元に遊び心を足してみませんか? CONTE-NUAddress〒151-0051東京渋谷区千駄ヶ谷2-6-1 千駄ヶ谷不二ビル1F Tel03-6447-0365Open12:00 – 19:00(木曜定休)HP / Blog / InstagramText. Azu Satoh
2017年01月09日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。ようやく更新気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第23回目になりました。前回は #ROBEパリコレ隊 の話(Inatagramでハッシュタグを検索!)でした。今回は「服ってそんなに必要?」というちょっと個人的には辛いお話。 今、あなたのクローゼットには何着の服が入っているでしょうか?少し前に『フランス人は10着しか服を持たない』という本が流行しましたが、最近は「服を所有しない」という選択が一種のムーブメントとなっています。所有しない、というのは本当に数着で着回すということだけではなく「シェア」することでも叶います。数年前からポコポコと現れてきた洋服やバッグのレンタルサービスや定額レンタルサービス(ファッション系サブスクリプションなどと言われます)はすでにマスにも認識されつつあります。断捨離という言葉が浸透して久しいですが、「所有しないこと」がある種ステータスになり、少ないモノで上手くやりくりすること自体がファッショナブルな生き方として捉えられているよう。消費しきれていない衣類先日、国内最大規模のアパレル展示会であるファッションワールド東京にてユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さんの講演会を聞く機会がありました。そこで耳にしたのはちょっと、いや、かなり衝撃的な数字。ファッション業界の業界紙である繊研新聞によると、2013年度の衣料品の年間供給量が41億点を超えたそう。(参照 : )当時の人口が1.27億人という数字と照らし合わせると、国民一人当たり年間32点の衣料品を購入しなければ消費しきれない計算になります。国民一人当たりということはもちろん赤ちゃんも中高生も高齢者も含んだ数字。主にファッション消費が盛んな20代ですら年間32着も買うとは思えないのに、これは異常な数ですね。(ちなみに余談ですがファッションモンスターと言われる私は年間30着前後購入しています)さて、ROBE読者の皆様は年に何着服を買うでしょうか?買うタイミングは?どんな服が欲しい?「セールでしか買わない」 「キャンペーン中しか買わない」 「ネットで安く買う」 「何を買えばいいかわからない」こんな声が聞こえてきそうです。そりゃそうですよね、これだけ服が溢れていて、どこも同じようなデザイン同じようなコンセプトでは価格が安い以外に買う決定打がありません。それでは、服を買う決め手とは?生活する場所はどこか以前も水曜連載で服にはリアリティが必要という話をしましたが、今わたしたち消費者(ファッションはあまり消費であって欲しくはないのですが)と生産者が認識すべきはまさにこのリアリティなのではないかと思います。自分が生活を送る場所、会話をする人々、遊びに行く場所、仕事で会う人々etc...衣食住と括られるように、服は生活の一部に溶け込む存在。だから、自分が身を置く環境をもう一度見直して服を選んでみてください。ひとりの人が生きる環境はひとつではないし、感情もひとつではありません。特に忘れがちなのが感情。「なんとなく」「妥協」で服を買ってしまうと、どんどん薄れていってしまうリアリティ。なんとなくで買ってしまって気分が乗らないからと服を早いサイクルで買い直し続けると、供給過多という望んではいない現実にぶち当たってしまうのです。“なんとなく買い”が生んでしまったイヤなサイクル。1年で32点も買わなくていいし、32点も作らなくていい。記事中の画像は先日 Amazon Fashion Week Tokyo で発表されたパリ発ストリートクチュールブランドKOCHÉのショーの様子。原宿という東京の生っぽさが漂う街で突如開催されたゲリラショーは、街に溶け込むファッションとは何かを体現してくれました。Amazon Fashion Weekよりも2週間前にパリのショッピングセンターで開催されたパリコレでのゲリラショーショットも混ぜているので、同じ服が違う街で着られるとどう映るか、少し考えるきっかけにしてみてください。デザイナーのクリステル・コシェはパリ在住。彼女が思うリアリティと、私たちが感じるリアリティは決定的に違うはず。身につける服が、私のリアリティに寄り添っているかどうか、私が持つたくさんの感情を滑らかに変換して引き出してくれるかどうか、服であふれた今だからこそ、選ぶ決め手はココにあるのだと思います。 Text : Azu Satoh
2017年01月08日ガウチョガウチョガウチョGA・U・CHO!この1年、魔法の呪文のように唱えられ続けられてきました。動きやすさや着まわしやすさで女性ファッションのNo.1ヒットアイテムに躍り出たガウチョパンツ。今ではよりスカートっぽいスカーチョなんていう派生アイテムも登場していますが、いい加減、飽きてきません?流行に敏感かつ飽きやすい越境レディの皆様に、ROBE的NEXTヒットアイテムとして、「やんちゃ丈冒険パンツ」を提案いたします。やんちゃ丈冒険パンツとは?デザインがぶっ飛んで冒険しているわけではありません。まるでやんちゃな少年を連想させるような膝丈のパンツです。大人目を狙うならハリがある素材のワイドめ5分丈が良さげ。冒険隊が履いているサファリパンツみたいなイメージで、ぐんぐん世の中を駆け抜けていきましょう。トレンド盛りすぎNGスタイル流行りものだからってスカジャンと組み合わせたらどこかのチンピラになっちゃうので避けて。スニーカーで抜け感!なんてやると色気も何もないので足元くらいは女度あげましょう。本当に冒険に出たいならスカジャンよりMA-1を。やんちゃレディはエレガントに冒険する膝丈はカジュアルなイメージがあるので、トップスと足元でバランスをとりましょう。巷にあふれるオフショルダー、白だとちょっとガーリーすぎて抵抗があるのだけど、ベージュの冒険パンツと合わせればあっという間にエレガント冒険レディの完成。冒険するので足元は歩きやすく、チャンキーヒールのエナメルパンプスで!illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年01月07日アフリカと言えばどんなイメージが湧くだろう。日本とは縁のない国、貧しい国、そういったイメージがあるかもしれない。では、アフリカのファッションと言ったら?なんとなく頭に思い描くのは、カラフルな色使いや大胆な柄、見る人に高揚感を与える鮮明なビジュアル。今日の主人公、根津朋子さんは現在早稲田大学に通う大学5年生。ふわりとした印象とは裏腹に、ハキハキと話す姿は周りを明るく照らすひまわりのような存在だ。2月にルワンダから帰国したばかりの根津さん。彼女は今年1月、ルワンダに留学中の女子大生仲間2人とともにメイド・イン・ルワンダのファッションブランドを立ち上げた。スワヒリ語でひまわりを意味する「Alizeti」(アリゼティ)というブランド名で、アフリカの彩り豊かな布地で作られた洋服たちを日本の女の子たちに着てもらおうとEC販売を軸に活動。今年5月にはクラウドファンディング・プラットフォーム CAMPFIRE にて資金調達に成功し、小物や男性向けの商品を企画するなど活動の幅を広げている。夢に向かって歩みだした彼女にファッションブランドを立ち上げるまでのこと、将来目指す方向について伺った。Interview— アフリカへは今年の2月までインターンで1年間住んでいたんですよね。そもそもアフリカに興味を持ったきっかけは何ですか?最初はアフリカにこだわっていた訳ではなく、「貧困」ということに興味がありました。私は長崎県出身で、小さい頃から平和教育を受けてきた。高校生くらいまでは「平和=戦争がないこと」だと思っていたけど、学んでいくうちにイコールではないことに気づきました。じゃあ仮に戦争が無くなったらどうなるんだろうと考えた時、それでも貧困や差別はあるだろうと思って、貧困そのものに興味を持ち始めたんです。そこで、貧困の現場を知るべくアフリカでインターンをすることにしました。— なぜ留学ではなくインターンに?将来はアフリカで起業をしたいと思っているので、ノウハウを学ぶため日本人起業家の元でインターンをしました。— 初めからファッションが目的でアフリカに渡った訳ではないんですね。では、いつからファッションという側面とビジネスを結びつけたんですか?やりたいことの軸は貧困解決ですが、ファッションが結びついたのは偶然でした。初めてアフリカに来た時のことです。車から外の風景を眺めていたら、カラフルな布を巻いているアフリカ人女性に目を奪われました。腰に巻いてスカートにしていたり、頭に巻いたり、おんぶ紐にしていたり、自由な発想で布を使っていることに可能性を感じ「これはビジネスになるかも」と思ったんです。何よりその色柄が可愛いかった!その布を使って何ができるかと考えた時、道端に露店のように並ぶテイラー達のことを思い出しました。ルワンダでは仕事が足りなくて、仕事をくれと言ってくる人がたくさんいるんですが、仕事を創出できたら貧困解決につながるかもしれないと思ったんです。— 確かにあの色柄のインパクトはすごいですよね。見ただけでハッピーになれるというか。それにしてもテイラーさんが道端にいるって、すごいですね(笑)何故そんなにたくさんいるんですか?日本だと服を縫える人って少ないかと思いますが。テイラー全員というわけではありませんが、ルワンダには職業訓練校がありそこで習得する人も多く、一部の人は服を解体して独学で縫い方やパターンを習得している人もいます。現地の人は古着屋さんで買う他に、自前の布を持って行きテイラーに仕立ててもらって服を調達しているのでテイラーの需要はあるのですが、今はそのバランスが取れておらずテイラーが多すぎる状態です。— オーダーメイドが主流なんですね!それは素敵。布も簡単に買えるんですか?布は現地のマーケットでたくさん売られています。アフリカの伝統的なキテンゲやカンガといった布が野菜、肉、布、みたいな感じで並んでいます(笑)だいたい1.5m×1mが500円程度で売られていて、仕立ててもらうと古着と比べて5倍くらいの値段はするみたいです。— テイラーさんに頼んで作ってもらえる型はどれくらいバリエーションがあるんですか?現地の人が注文するもので多いのはタイトスカートとワンピースなど。Alizeti で販売しているのはフレアスカート、タイトスカート、ノースリーブトップス、ショートパンツサロペットなどです。小物にもチャレンジしたいのですが、テイラーさんには難しいみたいで、以前ポーチをお願いしたら頼んだ倍の大きさで出てきたことがあります(笑)— 服を仕立てる訓練は受けたものの、ですね(笑)専門でパターンを引いている人もいないということで、今後はパターンや小物の作り方などもこちらで提供できたらいいかもしれませんね。頼んだものと違うものができるなどハプニングもあったかと思いますが、現地とのコミュニケーションはどうしていますか?Alizetiは日本人スタッフ3人で運営しています。現地の方とのコミュニケーションは主にルワンダに留学中の2人が行い、デザインや生産を彼女たちに任せて私はEC販売の担当です。作業中のテイラーさん私も含めて3人ともファッションを学んでいるわけではないので、普通の女子大生らしい感性で可愛いと思った柄をマーケットで仕入れます。テイラーも質がバラバラなので現地の二人がしっかり見極めて、納期やオーダー内容をしっかり守ってくださる方に依頼し、少数に仕事が集中しないように常に良いテイラーさんを探しています。完成したスカートを披露するテイラーさん— 女子大生ならではの感性で選ばれた生地と聞いて納得です。どうしてもアフリカの柄ものって大人で渋いイメージがあったのですが、Alizetiのラインナップを見るとどれも目に映えるフレッシュなものばかり。例えばサークルなどでお揃いのユニフォームにしたら可愛いなと思うのですが、大量生産は可能なのでしょうか?今は難しいです。マーケットの布は2〜3週間に1度入れ替わってしまうので、気に入った生地があってもう一度作ろうと思っても次行った時には無いということもあります。まだ布の在庫を抱える余裕もないので、今は同じ柄で作れるのは数着です。その分、オリジナル感を楽しんでほしいかなと!「誰かのため」ではなく自分のために、可愛いと思って買ってほしい。— ブランドのターゲット、コンセプトは?20代前半から30代くらいの女性です。特に私たちと同じ、女子大生に着てもらいたい。昔から柄ものが好きで、アフリカの柄を着たいと思った時、学生にとっては高かったり大人向けのデザインのものばかりだったので、同世代が手を出せる価格で着たいと思えるものを作りたいと思いました。Alizeti / トップス ¥3,900〜コンセプトはブランド名の「Alizeti」が示す意味「ひまわり」に込めています。ひまわりって、芯をしっかり持って太陽に向かって生きているイメージ。今の日本人の女の子ってやりたいことはあるけど内に秘めている子が多くもったいないなと感じていて、服を通してひまわりのように、内に秘めたものを咲かせて欲しいという願いを込めています。そして、Alizetiに関わる人全員が輝いて欲しい。日本人の女の子だったら鮮やかなファッションを纏うことの楽しさ、ルワンダの職人さんは生活を豊かに、私たちはAlizetiを通してその先やりたいことを実現させていく、という風に、それぞれの色を持って輝いていくことが理想です。— アフリカの布を買って現地で仕立てて、貧困解決のビジネスとなるとエシカルファッションに括られると思いますが、それについてはどう思いますか?私自身、エシカルという認識はさほどありません。今まで「エシカルファッション」って価格が高くて、貧しい人たちのために貢献できるから買ってくださいというイメージでした。それには少し違和感があって、私たちの商品は単純に可愛いと思って買って欲しいです。価格とか背景とかを見ずに、可愛いと思って買ったらたまたまルワンダの貧困につながっていた、みたいな。— Alizetiの商品はだいたい4,000〜5,000円程度なので、学生にも買いやすい価格帯。可愛い洋服を買ったらたまたまアフリカの支援に繋がっていた、なんてダブルでハッピー!でもこれからビジネスをやっていく上で「エシカル」というポイントはブランドとしては売りどころになると思いますが、そことどう付き合っていくかが課題なのでしょうか。ブランドを続けていく上で、他に課題はありますか?そうですね、今はエシカルとどう向き合っていくかが葛藤です。でもエシカルと表立ってうたってしまうと、今までのエシカルファッションブランドと同じになってしまう。支援が前面に出ない、新たなエシカルのあり方はないかな?と模索中です。もう一点、今直面している課題が販売チャネル。今はECのみですがなかなか認知されません。実店舗への卸は考えているけど、まだ店頭に出すにはサイジングなど、課題が山積みです。Alizeti / タイトスカート ¥3,900〜— ECだと立ち上げが簡単な分、競合が多いですもんね。実店舗に置くには商品数や品質など様々な課題があるかと思いますが、この色柄は実物を是非見て欲しい。このタイトスカートなんか、光沢のあるハリのある生地でめちゃくちゃ可愛いんですよ!試着させていただきありがとうございました。では、ブランドとしてチャレンジしていきたいことは?エシカルファッションに新しい風を吹かせること。そしてファッションを通してアフリカのことをもっと知ってもらいたいです。アフリカは遠い貧困の国、というイメージが先行していると思うけど、こんな明るくて楽しい国なんだって、ファッションを通して伝えたい。彼らが作ったものを身につけることで遠い国も近くに感じられるかなと思います。— ありがとうございました。ファッションとアフリカの魅力を女子大生らしい等身大の目線で発信していく根津さんの姿勢に、背筋を正されました。最近ファッションに彩りを忘れていたので、明日からはカラフルに生きようと思います。最後に、根津さん自身の今後の夢は何ですか?今はAlizetiとしてファッションを通して日本でビジネスをやっていますが、将来的にはアフリカ人相手のアフリカ人による会社を作りたいです。今はアフリカと日本を繋いでどうビジネスができるか、自分ができる最善の方法で試している最中です。Alizetiアフリカの布を使った一点物のカラフルな服を手掛けるブランド。商品はすべてルワンダのテイラーが製作。2016年5月にはクラウドファンディング・プラットフォーム CAMPFIRE にて資金調達に成功し、活動を広げている。HP / Facebook / Instagram / CAMPFIREText. Azu Satoh
2017年01月07日待ってました、週末!金曜の夜は思う存分ナイトアウトを楽しむべし。とはいえシンデレラのように魔法はかけてもらえないし、一度家に帰ってお召し変え、なんてのもちょっと厳しい。そんな忙しいレディのために、オフィススタイルにプラスワンでデートコーデにグレードアップできる魔法をご紹介します!+大判スカーフでモードにきりりとした白シャツとパンツのTHEオフィスコーデには大判スカーフをプラス。冴えた色の大判スカーフを首に一周さらりと巻くだけでオフィススタイルから一気にモードなレディへと変身!今季まだまだ注目のスカーフは、首回りにもヘアアレンジにも応用できる万能アイテム。パリジェンヌたちを見習って、自分の魅力が最大限に引き出せる色柄を選んでみて。くるくるねじってまとめておいた髪を下せば程よいウェーブがつくので、ヘアアレンジも夜に向けて仕込んでおきましょう。+編み上げヌーディーパンプスでエレガントに清楚な青シャツワンピを脱コンサバに仕上げるには、小物でひとくせ効かせて。デスクの下に潜ませておいたヌーディーカラーの編み上げパンプスに履き替えて、足元にドキリとする魔法をかけてから夜のお出かけへ。アクセサリーを加えてゴージャスに飾るのではなく、あえてシンプルに素肌を見せることで上品なレディの雰囲気を手に入れられるはず。 イラストコーデはこちら:*浴衣ヘアアレンジ*秋まで着れるパジャマシャツコーデ*デニムミニスカ着まわし*オレンジ主役コーデ *ボーダー夏コーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年01月07日ARABESQUE バングル rattan AR102/ナチュラル ¥36,720 (tax.in)建物が一気にライトアップされ、街並みまでも冬の装いへ衣替えされるこの季節。今年もあと1ヶ月少し。もうすぐやってくるホリデーシーズンに向けて、1年間頑張った自分へのご褒美やパートナーへのプレゼントを何にしようかなと悩む時期でもあります。もう、ギフト選びは始めていますか?今回はギフトにぴったりのバングルをご紹介します。SIRI SIRIは意外性を感じさせるマテリアルと伝統的な職人技術との組み合わせにより、コンテンポラリーな作品を発信するジュエリーブランド。つるで編まれた水引のようなピアスやバレッタなど、日本の工芸技術や伝統的な美意識をベースとした作品が特徴です。ラタン(籐)を使用したバングルはボリュームがありながらも、透かしを入れた編み込みのデザインと素材の特性が相まって、爽快感と軽さを感じさせます。あえてゴールドの細いバングルと合わせて素材感のハイブリッドを楽しんでも良いですね。色味を抑えシンプルでありながらも存在感のあるデザインは、男性でも身につけられます。ギフトの定番として頭をよぎるのはマフラー、手袋といった小物やアクセサリー、ジュエリーなど。SIRI SIRIが提案するモードなアクセサリーは、女子は自分へのご褒美として、男子はパートナーへの贈り物の参考にしてみてはいかがでしょうか。STYLERはギフト探しにも役立つので、お悩みの方はぜひイライしてみてくださいね。Eight Hundred Ships & Co.大阪市中央区安土町1-5-7 e-FITビル4FTEL.06-7896-6429 OPEN.12:00〜19:00(不定休)Text. Azu Satoh
2017年01月06日春夏から続くオフショルダー旋風は秋冬も止まることなく吹き荒れる!春夏に買った素材感のものは一旦クローゼットにしまって、秋冬verのオフショルダーに衣替えを。でも、ただのオフショルじゃつまらない!Vネックとオフショルの境目を狙え!デコルテが美しく見えるVネックのトップスは女性の強い味方。今年は少し大胆に、肩がギリギリ見えるか見えないかくらいに大胆に開いたVネックでオフショルダーのテイストを加えてみて。URのニットトップスはシンプルなデザインと程よいV具合で着まわしやすさ抜群。トレンドの太ベルトと合わせて大人モードで秋の幕開けを。トロンプルイユなオフショル普通のオフショルダーでは刺激が足りなくなってしまったレディはトロンプルイユへと越境すべし。デコルテから首にかけての部分がリブニットになり、オフショルダーとタートルネックをレイヤードしているようなデザインはTARO HORIUCHIのもの。絶対にはだけない魔法のオフショルダーはプリーツ巻きスカートと合わせて少しだけすきを見せて、完璧には仕上げない。 イラストコーデはこちら:*太ベルト活用コーデ*ピンクコーデ*猫柄コーデ*ベージュコーデ*星空コーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年01月06日カナダ大使館内にある高円宮記念ギャラリーにて開催中のユニス・ルック展、その名も〈 完璧な卵などない(英題:No egg is perfect) 〉。その様子をご紹介します。ユニス・ルックについてユニス・ルック(Eunice Luk)は、1988年生まれのトロント出身のアーティスト。2012年にオンタリオ美術デザイン大学卒業以降、ワールドワイドに展示を成功させています。作品は、様々なメディアや技法を使って実物を自身の言葉に転換し、作品の中心(ポジティブスペース)とその背景(ネガティブスペース)をシンプルかつ主観的に記録することが持ち味。最近では、VACANT(東京) / スイス・インスティテュート(ニューヨーク) / プリンテッド・マター(ニューヨーク) / ウォルター・フィリップス・ギャラリー(バンフ) / アート・メトロポール(トロント) / エックスペース(トロント) / ノーファル・プロジェクト(トロント)ほかワールドワイドに作品展示を成功させています。また〈 スロー・エディションズ (Slow Editions) 〉から作品集や書籍を刊行。ニューヨーク、ロサンゼルス、東京のアートブック・フェアで定期的に展示を行っています。ユニス・ルック公式サイト / Instagram(@sloweditions)その彼女は、現在横浜で行われている「黄金町アーティスト・イン・レジデンスプログラム」に参加中。絵画 / 陶芸 / インスタレーションなどを制作し、2016年7月にはオンタリオ・アーツカウンシルおよびトロント・アーツカウンシルから助成を得て、信楽(滋賀県)での「陶芸の森アーティスト・イン・レジデンス」に参加したそう! 本展〈 完璧な卵などない 〉は、「陶芸の森」滞在中に制作されたものを含む、彼女の最新作を観ることができます。同レジデンスに滞在中、田園地域である信楽が紡いできた陶芸の "歴史" や "伝統" に深い感銘を受け、手びねりの陶芸作品と陶板画を制作。作品は、物事が衰退するサイクルや、自然を通じて暮らしの中で見出したささやかな喜びや安らぎから発想を得たものです。これらの作品の多くは、瞑想的な静寂、楽観、内省といった感覚を表現しています。広々とした空間にゆったりと展示された作品たちは、セラミックでできたペールトーンの卵を中心に、どれも緩やかで自然美を備え、まるで元からそこに存在していたかのような感覚を与えてくれます。不完全さが逆に手作りの温かみと親しみやすさを醸し出しているかのよう!最後に、気さくでチャーミングさが魅力のユニス・ルック本人から特別に、 "ROBE読者へ向けたメッセージ" もゲット♡ 写真撮影の際向けられたスマホを見て "Technologyいっぱいネ〜" と言いながらニコニコ応対してくれた姿に、一同キュン!" My message for visitors to the ’No egg is perfect’ is that I hope they are able to find small pleasures and comfort in every daily life. I was relieved to find beauty in life through nature in the countryside of Japan. I noticed the beautiful flora, colorful insects, soft, foggy sunrises while living in the slow countryside life in Shigaraki. It reminded me to cherish the small details around me even through difficult times. Nothing is perfect, yet we can always find beauty through the imperfection."(直訳:本展で伝えたいことは、ふだんの生活の中にある些細な幸せを見つけられるようになってほしいということです。わたしは、日本の郊外の自然を通じて、命の中の美しさを見つけることに心安らぎました。植物群や、多彩な昆虫、柔らかくてぼやけた日の出など、信楽でのスローライフを通じてわたしはその美しさに気づくことができました。完璧なものが無くても、わたしたちは、不完全の中から美しさを見いだすことができるのです。) カナダ大使館高円宮記念ギャラリーは入館自由滅多なことがないと入館できないというイメージが持たれがちな〈 大使館 〉。しかしカナダ大使館は身分証明書の提示のみで入場可能、館内のライブラリーやギャラリーを気軽に鑑賞することができます。平日のみの開館ですが、都民でも意外と知らない(?)穴場スポットなので東京を知っている方にこそ推したいスポットです。〈 完璧な卵などない:ユニス・ルック 〉展期間: 2016年11月29日(火)~ 2017年1月20日(金)会館時間: 平日(午前10時から午後5時半まで)休館日: 土・日、12月26日(月)~ 1月3日(火)は休館入場:無料場所:カナダ大使館高円宮記念ギャラリー(Google Mapsへ飛ぶ)※身分証明書の提示で誰でも入館可能お問い合わせ先:カナダ大使館広報部Tel:03-5412-6391 E-mail:TOKYO.CC@international.gc.caText. Midori Tokioka (@mdrtkk)
2017年01月04日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。新年あけましておめでとうございます。ROBEは元旦で生後11ヶ月を迎えました。本年も宜しくお願いいたします。さて、2017年一発目の気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》ではROBEが皆様にお伝えしていきたい思いを書き初めしていきたいと思います。2分ほど、お付き合いお願いします。選択という体力の浪費年末にベトナム旅行へ行ってきました。仕事で毎日毎日考え続けてきたファッションやデジタル、文字のこと、全部忘れてやる!とファッション&デジタルデトックスを掲げた完全プライベート旅行です。といいつつ、同時期に出張でベトナムを訪れていた上司&現地で働く上司と一日行動を共にしていたのですが。メコン川を一望できる素敵なレストラン The Deck Saigon(写真)や日本人経営のプラカゴバッグブランド&雑貨屋さん hansry japan、ベトナムのチーズ王(!?)が経営する絶品ピザ屋さん Pizza 4P’s など、ベトナム在住上司のお勧めスポットにたくさん連れて行ってもらう中で、ふとベトナム生活の話になりました。「この国では選択肢が少ないから、みんな購買意欲がある。日本のように選択肢が多いと悩み疲れて結局買わないことってよくあるでしょ?選択肢は多ければいいというものではないんだよね。」上司からの一言に、ぽろり、目からウロコ。選択肢の多さと比例して充実度も上がる!なんて考えていた私の小さな脳みそに浮かんできたのは「コンビニ巡り」でした。私には「コンビニ巡り」の癖があります。何となくチョコレートが食べたいと思いコンビニに立ち寄ってしまえばもう終わり。「あれでもない、これでもない、う〜ん、もう一軒行こう」そうしていつも3、4軒回った挙句、探すのに疲れて何も買わずに帰るということがしばしば。「あっちのお店に行けばもっといいものがあるかも」と選択肢を広げすぎたあまり疲れて決断力が鈍ってしまうのです。上司の言葉で気づきましたが、選択肢が多ければ良いわけではないという例を自ら実践していたよう。選択をするということはとても体力のいることなのです。選択肢を精査するために必要なことそしてこれ、まさしく今の時期にも言えること。初売りセールが繰り広げられているファッションビル、ショッピングモールは大賑わい。何となく欲しいものがあれば買おう、と足を踏み込んでしまえばそこはもう選択蟻地獄です。選択肢がありすぎて何を買えば良いかわからない、全てが正解のように見えて選べない。もうお買い物は疲れてイヤ!ファッションってめんどくさい。買うのやーめた。 ああ、そんな思いをさせないために! ROBEが今年伝えていきたいのは、選択肢を狭めていくための情報。一見矛盾しているようですが、“知っていれば選択肢に入れずに済むこと”も沢山あります。ただでさえ情報が溢れすぎているこの世界で、今必要なのは蓄積するだけの情報ではなく、手持ちの選択肢を切り捨てるための情報なのではないでしょうか。全ての人がファッションを自由に楽しめるように。毎朝ワードローブと睨めっこすることが幸せであるように。ROBEでは「そうなんだ!」だけではなく「むむむ...」と考えてしまうような記事をお届けしていきたいと思います。2017年も越境レディを目指していきましょう! Text. Azu SatohIllustration. Sandra
2017年01月04日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》も気づけば第25回目。前回は自分で服の型紙を組み立ててみた話です。今回はLAST CHRISTMASを脳内BGMに海外クリスマスの様子を楽しんでいただきつつ、クリスマスにまつわる重〜いお話をしましょう。クリスマスは好きだけど嫌いです。キラキラの街並み、大好きなチキン、あったかいココア、色とりどりのオーナメント、どれを取っても好きな要素ばかりのクリスマス。でも、どこか心に引っかかる、寂しいとも悲しいとも言えない感情が押し寄せてくるのもこの季節なのです。一緒に遊んでくれる友達もいるし、恋人だっている時はいるし、家族と一緒にチキンの丸焼きを作ったり、なんだかんだ毎年楽しんでいるはずなのに。ついこの前まで紅葉で彩られていた並木路がまばゆいイルミネーションで飾られた瞬間、その声は聞こえてきます。「いま、幸せ?」真っ暗闇の中、急にスポットライトで照らされたように不意を突いて襲ってくる焦燥感。幸せだよ!大丈夫だよ!と大声で叫んでも観衆のヤジでかき消される自信のない意志。街のどこを切り取ってもドラマのワンシーンのように見えてしまうクリスマスの魔法は、否が応でも私たちを舞台に上げてしまいます。そっとしておいてほしいのに「人生は光で満ち溢れているんだ!」というちょっぴりうるさい演出に圧迫されて、どこからともなく「この光の中では幸せでいなければならない」という強迫観念が生まれてくるのです。 《本当にいま、幸せなんだろうか。幸せなふりをしているだけなんじゃないか》 毎年この時期になると自問自答を繰り返しています。ちなみに去年はクリスマス直前で恋人にフラれたため、買っておいたプレゼントを箱付きでフリマアプリに出品しましたが売れませんでした。決してクリスマスに嫌な思い出があるわけではありません。生得ひねくれた性格が年末になると総決算としてより濃く滲み出てくるようで、クリスマスのイルミネーションも歪んで見えるのでした。今年はいかに。 Text : Azu Satoh
2017年01月04日半年に一度、ファッションに燃える一週間がやってきた!9月27日〜10月5日の9日間で開催されたパリコレクション。会場で目撃した2016年秋冬のリアルトレンドをスナップでご紹介!第一弾のトレンドアイテム編に続き、第二弾はトレンドディテール編その1。ストリートで観測されたリアルトレンドを自分らしく取り入れてみて!ウエストマークでメリハリレディベルト使い、怠ってません?アクセサリーまでこだわれば越境レディへの道が拓けるはず。太めでパンチがっつり太いベルトでウエストマークすればインパクトのあるルックがあっという間に完成。アウターの上から重ねて去年のコートもちょっぴり味付け!ベルトもくるりんぱおしゃれ上級者はベルトであろうが普通にはつけません。長めに垂れた先でくるりと輪っかを作って即席アレンジ!黄色か緑が大正解ストリートに溢れたのはこの二色!取り入れるならワンポイントではなくがっつりトップス、ボトムスで纏うのがおすすめ!幸せの黄色秋といえばこっくり色?いいえ、今は明るい黄色の気分!薄いデニムやシルバー、白シャツなど淡い色や無彩色と合わせて黄色のパンチを楽しんで!おとな緑緑の幅は広い。取り入れやすい濃い緑からチャレンジャーな明るい緑まで、大人のトレンドカラーはこれ!透け感がある素材も緑ならいやらしくなくモードに着こなせる。どこにだって丸バックル服のディテール、カバンの取っ手、靴の飾りまで、とにかく丸バックルがあれば安心安全。簡単にDIYも可能だから、 今ある小物を変身させてみる?トレンドアイテムをチェックしたら、自分らしく着こなすにはどう取り入れるか、ワードローブとにらめっこ。明日は浮かんだアイデアをベースにおしゃれを楽しみましょう!次回はトレンドディテール編その2!Photo & Text : Azu Satoh
2017年01月03日