SOLOがお届けする新着記事一覧 (14/14)
昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)が好評の蛭子能収さん。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です。第3回は、おひとりさま流「孤独の耐え方」について語っていただきました。蛭子さんならではの具体的な提案もあるのでぜひ読んでみてください。第1回「自分の好きなことをしっかり持て!」、第2回「自己主張は自分自身にせよ!」もあわせてご覧ください。風俗店の前でのやり取りに孤独な気持ちが和らぐ蛭子能収――本のなかの「あんまり自分が孤独だと思い続けていると、いつしか得体知れない狂気に変わってしまうこともある」という部分が印象に残りました。おひとりさまってついつい「自分は孤独なんじゃないか」と落ち込むことも多いように思います。1人でいることが好きな蛭子さんの考える、孤独に耐える方法があったら教えていただきたいのですが。蛭子能収さん(以下、敬称略):孤独に耐える方法はね……、麻雀好きだったらフリー雀荘に行くこと。1人で行って、知らない人と麻雀を打てばいいんです。純粋にゲームを楽しめます。――そこは揺らがないんですね(笑)。蛭子:そう(笑)。あとね繁華街に出かけていくのもいいんじゃないかな、気が紛れて。俺どの地方に行っても繁華街を歩くのが好きなの。賑やかなところにいたいんですよ。人がいっぱいいるところに1人で出かけて、色んな人を見るのが好きなんです。――人間観察がお好きなんですね。蛭子:人がどういうものを好んでいるかを知りたいのかな……。風俗街も店に入りはしないんですけど、どういう人たちが来ているのか見るのが好きですね。こういうおじさんが行くんだとか(笑)。そういうのがすごく好き。――それは何かメモしたり記録したりするんですか?蛭子:メモはしないけど、昔は漫画のネタにしていたかもしれない。最近は忘れっぽいからすぐ忘れてしまうけどね。――人間観察も趣味にしてしまえばすごく楽しそうです。どういう醍醐味があるんですか?蛭子:俺、やっぱり風俗街を歩くのが一番好きなんですね。風俗店に従事している人と交流するのが面白い。女性は外に出てこないけど、入り口の男性に「あら蛭子さんじゃない、遊んで行きなよ」とか声かけられたりするのが。恥ずかしいから「いいです、いいです」って言って通り抜けるんですけど、そういうやり取りが全部好きなんですよ。――独特のコミュニケーションがある気がします。ある意味で気軽な、ちょっとしたやり取りに心励まされることもあるというか。商店街の会長気分で町歩きをしてみる蛭子:そんな風に街歩きを歩いていると、ときには個性的で面白い人も見かけるしね。どういう店があるのかなって1軒、1軒チェックしていくのも面白い。もし自分がこの繁華街の会長になったら、どう発展させたらいいのかな、何が足りないのかなって考えたりしてね。それで、だいたいパチンコ屋の数をかぞえます。――パチンコ屋の数が基準なんですね(笑)。でも蛭子さんがプロデュースした街があったら、とても自由な空間で、おひとりさまもすごく楽しめそうです。蛭子:やりたいです。おひとりさまシティつくりたいね。その街には風俗店も入れます(笑)。風俗もパチンコ屋も、本屋も映画館も全部いっしょくたんにある街にしたいね。真面目なものも不真面目なものもどちらも置いて、色んな人の楽しみを全部つぎ込みたいと思う。こういう人は来ないでくれっていうのは絶対なしで。そうしたら、寂しいって気持ちの人は減ると思うんだけどね。――蛭子さんは1人でいることは好きでも、決して“人間嫌い”というわけではないんですね。お互いに好きなことをやれる自由があって、それが共存できるのであれば賑やかな方がいいというか。蛭子:俺デパートにもよく行くんですけど、女性が1人でデパ地下をブラブラ楽しそうにしているのを見ることが多いんですよ。それって俺が競艇場に行くのと同じかなと思うんです。1人でいるのがどんなに好きでもやっぱり退屈はするから。人が賑やかなところは気を紛らわすことができるからね。でも、そこで誰かと知り合って仲良くするとか、そういうわけではないんです。1人でブラついて、たまに喫茶店に入ってお茶を飲んだりするだけでも十分楽しい。今日は渋谷のデパートに行ったから、明日は二子玉川のデパートに行ってみようかなと思ったり。気が向いたらそれぞれのデパートの特色をチェックしたりするのも楽しそう。あ、最近のショッピングモールのなかには映画館もあるし、あそこをブラつくのもすごくいいと思いますよ。でもショッピングモールにパチンコ屋もあるといいのにね。あとは馬券売り場とか、舟券売り場とかも……。――本当に賭け事がお好きなんですね(笑)!
2015年06月24日世の中の酸いも甘いもわからない少女にカレシがいない場合、「恋に恋する状態」などと言ったりします。でも、30歳過ぎて彼氏ナシの場合、どんな理由があるのでしょう。「いたって大していいもんじゃねえしな」なんて意見もありそうです。辛い現実を知ってしまったわけです。この際、シングルを満喫しきるために、心の萌えは現実ではなく少女マンガで消化しましょう、ええ、そうしましょう。「これさえあれば、男なんかいらないわ……」っていう少女マンガ、ご紹介します。イケメン高校生が料理男子になったわけ『銀のスプーン』(小沢真理/講談社 KCコミックス Kiss)既刊12巻「一人暮らしの経験のない男なんか絶対にイヤ」という女子は多いです。実家住まいで、家事をやったことがない男ほど面倒くさそうなのはいないからです。タオルが自動で洗い立てになるわけではなく、冷蔵庫の食料は自動的に湧いてくるわけではないことは、知っていても実感はなかなかできません。何日掃除をさぼると部屋が汚れるのかなんてのも、自分でやっていなければわからないでしょう。その割に男子は、一人暮らしの重要性を意識してないみたいだけどさ。『銀のスプーン』は、農業高校に通う男子が食の大切さを学ぶ話……嘘です。なんか似たような時期に似たようなタイトルの作品が出てきていて、なんの策略かと思いました。『銀のスプーン』は、超絶イケメン男子の律が、弟妹のためにご飯を作ったり、衝撃を受けたり、彼女ができたり振られたりする話です。しょっぱな、律の母親が入院することになり、律は弟妹たちのために料理をはじめます。これが、イケメン高校生の律が料理男子になるきっかけです。この家にはすでに父親がいないので、一家の切り盛りを長子である律がやることになったわけですね。家事って、料理がいちばん派手な種類で、ほかに掃除とか洗濯とか掃除とか掃除とか、めちゃくちゃ地味な作業もたっぷりあるんですが、作品には登場しません。リアルに家事をまかされたら「トイレが汚れるから座ってしてくれよ!」とかいう絵にならない話とかも出てきそうですけどね。そこは美しきかな、少女漫画です。出来がよすぎて振られちゃう律の悲劇Tony Alter律はシュッとしたイケメンで、これがもうとんでもなくかっこいいです。母親の入院で受験勉強が遅れたにもかかわらず、志望校を京大から都内の国立大に変更しただけであっさり合格。大してガリガリ勉強しないのにテストで点が取れるのは少女漫画的イケメンの条件ですな。しかも料理上手で、なんだかかわいらしい食べ物をいっぱい作ってます。『きのう何食べた?』のレシピがひたすら実用的なのに比べて、律が作るレシピは、小指が立っちゃいそうなシャレオツレシピです。簡単そうなんだけど、どこかロッジなペンション風。リアルの料理上手男って、他人の作ったもんにガタガタうんちく言ったり文句つけたりするので面倒だけど、律はかっこいいのでそんなことはしません。そもそも律はあんまり喜怒哀楽を表現しないので、バカ笑いもしないけど、ブリブリ怒ったりもしません。そしてちょっと事情があってアンニュイです。感情的な男はただ面倒なだけなので、セリフじゃなくてト書きが多いくらいの男子は女の理想です。律はイケメンの条件をすべて取りそろえておりますね。ところがですよ。少々ネタバレだけど、律は彼女に「あなたはあまりに出来がよくて辛い」と言われて彼女に振られてしまいます。ああ、なんてもったいない!でもこれ、よくわかります。いい男とっ捕まえてセレブになろうとかいう他力本願な女なら、出来がよくて恵まれてる男を捕まえて「ラッキー♪」でしょうが、自分の人生を自分で切り開こうと思っていたら、自分の凡庸さと相手を比較してしまい、辛いでしょう。ようは身の丈に合った相手が一番楽だということです。そして、いい男を捕まえて幸せになりたかったら、自分の人間的レベルを上げるしかないのです。ところでこの作品、昼ドラになってて驚きました。絵が洗練されてるのであんまり意識してなかったけど、確かに出生の問題や児童虐待など、ドロドロ要素たっぷり。見せ方、切り口って大事ですね。ぜんぜんイメージ変わります。Text/和久井香菜子
2015年06月23日“鍋パーティー”なんて言葉が定着するほど、人の集う場で人気の鍋物。野菜もたっぷり摂れることから好む女性が多いものの、いろいろな食材をひとり分で用意するのも大変だし、家族連れやグル―プで賑わう店内で一人鍋に向かう姿は哀愁が漂ってそうでイヤだし……なんて、おひとりさまでは口にする機会が少なかったりします。ところが、そんなちょっぴり人目の気になるおひとりさまでも、心おきなく鍋を堪能できるお店が銀座にありました!至れり尽くせりな鍋独り占めスペース高級な外観にテンションアップ誰に気兼ねするでもなく、鍋を独り占めして肉や野菜をしゃぶしゃぶできるそのお店は、「しゃぶせん銀座コア地下2階店」。銀座四丁目交差点すぐ、銀座コアビルの地下2階にあります。各席目の前には専用の鍋が!同ビル上階にテーブル席のみの系列店も入っていることから、昨今のおひとりさまブームに沿ったのかと思いきや、なんと今年で44周年を迎える老舗店とのこと。創業当時は高級料理としてあまり庶民に馴染みのなかったしゃぶしゃぶを「手ごろな価格で味わってほしい」との思いから、ひとり向けスタイルでオープンしたそうです。そんな店内85席はすべてカウンターで、一席ずつに専用の鍋が用意されています。OLさんや銀座に遊びにきたマダムなど、来客の6割近くは女性とのこと。20~30代のおひとり女性も多いそうです。取材に伺ったこの日も、ひとり優雅に鍋を嗜む女性の姿がチラホラありました。すぐに食べられますしゃぶしゃぶにつきものなのが、鍋が沸騰するまでの待ち時間。話す相手のいないおひとりさまにとって、おいしそうな食材を目の前にして待たされる一種拷問のようなこの時間も、同店にはありません。それは、あらかじめ大鍋で沸騰させておいたダシつゆを、目の前の鍋に注いでくれるから。ダシつゆの追加やおかわりの言い出しづらいおひとりさまにも配慮して、食事のペースを見ながらスタッフが声をかけてくれたり、席に余裕があるときには両サイドを空けて案内してくれたりと、おひとりさまへの心遣いも行き届いています。いざ、実食!「牛ロース+豚ロース」のコースがこちら気になるメニューは「肉・野菜の盛り合わせ・アスパラ豆腐orトマトサラダ・白飯orあずきがゆor中華麺・デザート」がセットになって、かなりのボリューム。お肉は「牛ロース」と「豚ロース」のほか、どっちも味わえる「牛ロース+豚ロース」、ちょっとリッチに「黒毛和牛ロース」のコースもあります。平日の16:00まで(土日祝は15:00まで)は、通常メニューのほかにリーズナブルなランチメニューも取りそろえていて、「すき焼定食」(1,338円)なるものも。牛も豚も捨てがたかった筆者、今回は「牛ロース+豚ロース」(2,880円・税込)のよくばりコースをチョイスしてみました。店内で丁寧にスライスされたお肉はどちらもやわらかく、肉の旨みが感じられるうえ臭みもありません。野菜の盛り合わせは「白菜、えのき、豆腐、わかめ、春雨」の5種。程よい酸味のポン酢だれとコク深いごまだれ卓上に置かれたオリジナルのごまだれやポン酢は素材の味を引き立てる上品な味ながら、しっかりとした個性を持ち、食べるたびにどちらにしようか悩んでしまうほど。ネギやもみじおろしなどの薬味もあり、自分好みに味わうことができます。ほんのり甘い「あずきがゆ」創業当時から提供しているという「あずきがゆ」は、なんと砂糖を和えていただく一品。「おかゆに砂糖!?」と驚きながらも恐る恐る一口含むと、赤飯のような優しい風味にほんのり甘さを感じ、懐かしさが胸に広がりました。ちなみにこちらのあずきがゆ、白飯とともにおかわり自由。白米とあずきがゆのチェンジも可能です。スープに浸すとラーメンのような「中華麺」中華麺を選んだ場合は白米やあずきがゆとのチェンジはできませんが、1回おかわりができます。鍋のダシつゆを注いでできるスープに浸ければ、ラーメンのような味わいでシメにぴったり。自家製の「くずきり」食事の最後を飾るデザートは、くずきりやアイスクリームぜんざい、シャーベットなど5種類の中から選ぶことができます。中でも一番人気のくずきりは同店の自家製。ひんやりした食感がしゃぶしゃぶ後の火照った体に心地よく、程よい弾力が黒蜜の甘みによく合います。これらの食材はすべて一品から追加オーダーができるので、心ゆくまで満喫することができます。高級感漂う店でひとりしゃぶしゃぶを食べる姿は、哀愁どころか気品さえ感じるほど。リーズナブルなのにお腹も心も満たしてくれる環境は、ハイステイタスな気分も味わえますよ。※表示価格は2015年6月19日時点の情報になります。しゃぶせん銀座コア地下2階店住所/東京都中央区銀座5-8-20銀座コアB2F電話番号/03-3572-3806営業時間/11:00~22:00(L.O.21:00)定休日/無休(ビルの休みに準ずる)Text/千葉こころ
2015年06月19日世の中の酸いも甘いもわからない少女にカレシがいない場合、「恋に恋する状態」などと言ったりします。でも、30歳過ぎて彼氏ナシの場合、どんな理由があるのでしょう。「いたって大していいもんじゃねえしな」なんて意見もありそうです。辛い現実を知ってしまったわけです。この際、シングルを満喫しきるために、心の萌えは現実ではなく少女マンガで消化しましょう、ええ、そうしましょう。「これさえあれば、男なんかいらないわ……」っていう少女マンガ、ご紹介します。幼女じゃないとプラトニックものは成立しない!?『明治緋色綺譚』(リカチ/講談社 BE LOVE KC)全13巻70年代の少女漫画は、平和でよかったなと思います。高校生がするのはせいぜいチューどまり、体つきも中性的で、性的ないかがわしさとはほぼ無縁でした。それが今や、学校は愛の楽園と化し、廊下でチューチュー校庭でチューチュー、図書館に至っては密室扱いで組んずほぐれつですよ。そのうち保健室で出産するんじゃないですかね。もちろん、イケメンとイチャイチャするシーンが楽しみ、という場合もあります。しかし私は、真剣なエロシーンが苦手です。乳首を見るとどうにも笑ってしまうんです。70年代のマンガは乳首が解禁じゃなかったせいなんですかね。オスカルさまとか、よくすっぽんぽんで衝撃的に考え込んだりしてましたが、全身つるりとしてたので、なんだか漫画における人の裸って、ああいうもんだと思っているみたいです。そういう意味でも、完全なプラトニックものはとても安心できます。そして、女子高生でも性を描くのが当たり前になってしまった今、主人公は第二次性徴前にしとかないとプラトニックにしにくいのかもしれません。『明治緋色綺譚』は、文明開化の明治時代、とっても頭のいい津軽というイケメンと、鈴子というこれまたとても頭のいい童女が、鈴子の住む場所でなんやかんや揉める話です。そしてふたりは、ご近所の小さな悩み事を解決しているうちに、どんどん大きな事件に関わるようになっていきます。鈴子は、姉と一緒に遊郭に売られていた没落華族の娘です。彼女を遊郭に売り飛ばしたのは、実の兄・春時。このへんの人間関係が作品のキモです。ちなみに私、病んでる人が好きなので、春時兄さんは好みです。病んでるといっても少女漫画なので、面倒くさいことは言いません。津軽がまたかっこいいんです。幼女を遊郭から身請けしたにもかかわらず、色気めいた感情は一切なし。お風呂を覗いたりとか体中なで回したりとか、そういう気持ち悪いことは絶対にしません。春時兄さんは、鈴子にぬるっとしたことしようとしてますが、鈴子一筋なので、まあいいでしょう。春時兄さんにしても津軽にしても、あまり感情を顔に出さないところがいいですね。男がいちいち怒ったり拗ねたりすると面倒くさいんで。思慮深く知性があって禁欲的な津軽がかっこいい!J3SSL33鈴子は、「津軽はあたしの知ってる男の人とは誰とも違う。他はたいてい見栄っ張りで強欲か、身勝手で好色か」と言ってますが、まあたいていの女にとって、男に対する感覚ってこんな感じですよね。だから、少女漫画に出てくる男は、見栄っ張りでもなく強欲でもなく、身勝手でもなく好色でもないのが多いんです。中盤で、春時と津軽が、ロリコンおっさんたちを交えて「手本引」という賭博で勝負をするシーンがあります。津軽は「賭け事にあせりは禁物だよ。熱くなったほうが負けだ」と言い、ディーラーの春時と津軽はお互いの手を読みあって勝負します。この2人が熱くなることはないので、もちろん2人の目的通りの結果になるのですが、このへんのやりとりがたいへん頭がよさそうでかっこいいです。知性と教養がある人ってステキ。この作品のいいところは、登場する男子がクールでかっこいいだけではなく、謎解きがおもしろいだけでなく、ちょっぴり説教要素があるところです。鈴子は、どんな環境になろうが「どうやったって幸せになる」と言います。幸せは環境ではなく考え方だとはよく聞きますが、本当にそう思って行動できる人ってなかなかいないと思うんですよ。なんか物事がうまく回る人、運がいい人、人生に悩みのなさそうな人って、基本的な考え方がポジティブだからだと思います。劣悪な環境に陥ろうが、年をとろうが、自分の可能性をつぶさない人が幸せをつかむのです。鈴子の姉や、春時兄さんがいまいち不幸せなのは、彼らが卑屈で後ろ向きだからです。人生フレキシブルに前向きに生きましょう。Text/和久井香菜子
2015年06月18日時代錯誤なワンレン&ボディコンに身を包み、90年代バブル用語とアーパー(おバカ)な下ネタ全開のパフォーマンスで、今ギョーカイから大注目を集めている地下セクシーアイドルユニット“ベッド・イン”のかおり&ちゃんまい。ネクストブレイク確実の2人が、“自立した大人のナオン”を目指すバブリーな視点から、イマドキのトレンディな事象をあれこれ解釈しちゃう激マブな連載です!“おじメン”の定義に異を唱えちゃうゾ! みたいな♪~お前もバブルスターにしてやろうかッ!!~うしろゆびをさされるより、うしろ髪をひかれるより、渡り廊下を走るより、わかめ酒のませ隊!フランクフルト見とれ隊!!下のお口で愛し隊!!!ちゃんまいです。CoCoだけの話、ちゃんまいはSAY-JOE-Eのときですら自分から動く派なので……先日またアグレッシブが過ぎて、ピンクサファイア色のHIPを少しすりむいてしまいました……ショックス!てへぺろ!(自分のB-ticをメ~ナ~しながら)しかし、自己責任! ドンマイTOO MUCHなちゃんまい!みんなも、女なら自分の身は自分で守らなくちゃネ☆ハイスクール避妊組でイこう!だけど、バナナに涙を流させるコト……それだけは忘れちゃイカンぞェ♪ネコ舌ごころもタチ舌ごころも、恋のうち!そうDA•YO•NE?おっとととのおっとっと、またゼンギ(つかみはOK?)がグーロンになっちゃった。いつもイクまでが長くて本当メンゴメンゴな☆さっそく、本題に挿入(はい)りましょう。最近のお嬢さんたちが連発する、「あたし、女の子とも全然できちゃうしぃ」みたいな嘘くさすぎるレズアピールを一切したくないちゃんまいは、とにかくメンズがDAISUKI!春夏秋冬だいすっき!スカイツリーよりも東京タワーよりも男性自身(シンボルちゃん)を見上げたいし見とれたい……そんなナオンを自負しております♪それにしても、男の人って時代によって流行りの二枚目顔ってありますよね~。たとえばぁ、バブル時代に流行ったのは「しょうゆ顔男子」。少年隊のヒガシや、仲村トオルなどを代表とした、日本人らしいキリっとした顔立ちのコトを言ったそうです。しょうゆ顔、つまり「SHOW YOU FACE」=「顔を見せる」ことが許されるようなイケメンにしか使ってはいけない一語だったワケ~!いや~、さすがタカビ~女が闊歩していた時代! ヒールの高さは女のプライドの高さとはよく言ったものダネ!そしてそして、つい最近まで流行っていた「塩顔男子」。みんな、オシオ好きでしょ~?オシオといっても、タイホしちゃうゾされちゃった自称カートコバーンの生まれ変わりの似非ラップロッカーじゃなくてぇ~、男の人に吹かされるアレでもなくてぇ~、薄めの顔立ちをした男の子のコトだよ?たとえば、瑛太、加瀬亮、羽生結弦王子などなど……ひ弱そうなくせに意外とのど仏などがあり、ゴツゴツしているっつ~ギャップも条件に入るらしいです。ん~、でも、いまいち子宮に響かないっていうか、下半身のポケベルが鳴らないっていうか、仁丹スメル香る(昭和に造詣が深く、一緒にスナックでデュエットできて下ネタも言えちゃう)文系中年にしか興味のないちゃんまいにとっては、「男子」という言葉すらナンセンスなんだよなぁ……と思っていた矢先のコト。ちゃんまいに聞き捨てならないニュ~スが届いた!それが、「塩顔男子の次は“おじメン”ブーム」だって!?昭和のぎらついた中年スターこそ、真のおじメンでしょ!全く次から次へと……仕掛けるねぇ~やりよるねぇ~。少~し前に“枯れセン”ブームっていうのも若干の賑わいを見せたけど、ちゃんまいのソレとはほんのちょっとズレていて、ちゃんと現役で“オトコ”であることがもっとも重要な点なのです。落ち着いた口調と対応力、目元のシワや白髪混ざりの頭、ヒゲにも彼らの経験と色気を感じずにはいられないの……。白髪の一本も生えてないヘアー(上も下も)なんて、チャーシューの乗っていないラーメンと同じですよ。グラサンのない陽水と同じだし、ソバージュのかかってないパーソンズのジル姉と同じだし、足を見せない森高と同じだし、ロックを静かに流さない男闘呼組と同じだし、ベロを高速で出さないイジリーさんと同じだし、T-BACKを履かないT-BACKSと同じだし、プラモを売らないピンクサターンと同じです!そんなんじゃ、そんなんじゃ、実に味気ない!足りない!!!根っからのファザコン体質もあり、父親の加齢臭のついた枕をクンクン嗅いで育ったちゃんまいに、時代がやっと追いついてきたかと……恐る恐る“おじメン”をパソコン通信で調べてみました。ふむふむ。「現代のおじメンの定義は、30歳から。今、恋人にしたいおじメン芸能人1位は小栗旬、続いて福山雅治、藤木直人」……ウォォオオオオオオ!!(A作風に)っていうか、ぶっとびぃ~!渋くもないし、脂っこくもない!中年と呼ぶにはあまりにも頼りなさすぎる!オジサンじゃない!それ、ただのフッツーのイケメンです!シャバいよ~!甘いよ!甘すぎるわ~!マックスコーヒー缶くらい甘すぎだわ~!ていうか、ぎらついた中年といえば「バブルスター」でしょ?(説明しよう! バブルスターとは、原ヘルスが販売していたおウチのお風呂を超音波でブクブクに泡立ててくれる家庭用温水器のこと)千葉真一、梅宮辰夫、松方弘樹、北大路欣也、山城新伍っつ~、いわゆる当時のバブルスターたちが出演したCMは、中年の色香がたっぷり凝縮されています!それぞれの台詞は恐らくアドリブなんだけど、ちゃんまいは特に、山城新伍の「オナラも隠せるバブルスター」と、辰にぃの「精力、大盛り、バブルスター!」がDAISUKI!こんな色気のあるユーモア、ガキどもには真似できっこないぜ!おまけに大トリの千葉真一が「なんでもかんでもバブルスター」とか言っちゃうんだもんなぁー!さすがJAC!心技一体って感じするっス!みんな、キャラ勃ちしてるなぁ~☆とにかく、このCM見て濡れないオンナは、“おじメン”を語る資格無し!あんど、おじさんはおじさん臭いままでいてください!若者に媚びて歩み寄らなくてEのよ!オケカラでHYとかコブクロなんて唄わなくてEの!わっかるかなぁ~? わっかんねえだろぉなぁ~!(しんみり)ま、基本的に喰わず嫌いしない、子丑寅卯たつみたくろうな、食いしん坊万々歳のちゃんまいだもんで、コチラに興味と下心(チョメチョメ心)をムクムクさせて近寄ってきてくれるメンズは、老いも若きもとりあえずはパックンチョ!何事もヤってみなきゃワカンナイしね!とりあえず焼肉C万(ツェーマン)分まで食べイこうぜぇ~♪その後ゲーセンでワニワニパニックね♪そんじゃ、レッツラゴー☆☆(中尊寺まい)※この連載は、益子寺かおりさんと中尊寺まいさんが交代で担当します。ベッド・インの最新おギグ情報♪・6/21(日)「『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』発売記念イベント~ボディコン反逆同盟決起集会カーニバル in VV渋谷宇田川~」@ヴィレッジヴァンガード渋谷宇田川店・6/27(土)「『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』発売記念イベント~アキバでもっこりバブルオン祭~」@タワーレコード秋葉原店・7/4(土)ベッド・イン初の単独おギグ『ボディコン反逆ナイト ~売切れなかったらバブル崩壊おギグ!~』@下北沢SHELTER・7/10(金)「『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』発売記念イベント~SHINJUKUジュクジュク バブルオン祭~」@タワーレコード新宿店・待望の2ndシングルが好評発売中!『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』[CD+DVD]¥1,620(税込)・MOOSIC LAB 2015に主演映画が出品決定! 8/22(土)より東京・K’s cinemaにて順次上映サーモン鮭山+破れタイツ×ベッド・イン『101回目のベッド・イン』
2015年06月18日昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)が好評の蛭子能収さん。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です。第2回は、おひとりさま流「自己主張」の流儀に解き明かしていただきます。他人に干渉するのもされるのも嫌だけれど、自分の意見は他者にうまく伝えたい…いう方はぜひ読んでみてください。第1回「自分の好きなことをしっかり持て!」もあわせてご覧ください。人の上に立ちたいなら頭が良くないといけない蛭子能収――この本のなかで蛭子さんは、自分が"いじられキャラ"になれば自分から無理に話しかける必要がなくていいと言っています。すごく面白い発想だと感じますが、誰しもがそういうキャラになれるわけでもないと思うんです。何か秘訣ってあるのでしょうか?蛭子能収さん(以下、敬称略):それはもう、プライドをあんまり持たないことですよ(笑)。とにかく自分が下っ端であると常に思っていればいい。謙虚にしていれば、いじられてもなにくそって思ったりしないで済むし。もともとそういう風にいじられてなんぼの人間だと思うというか。そうすれば気が楽になると思うんですよね。――なるほど……。蛭子:やっぱり人の上に立ちたいという人は、頭が良くないといけないと思うんだよね。――確かに、真理ですね(笑)。蛭子:それで包容力もあって、知識もいっぱいないと。そういうものが俺にはちょっと足りないから、本当に。知識がもうちょっとあればね。――いえ、蛭子さんは考え方そのものがすごく面白いです。おひとりさま女性って、「何者かにならなきゃ」という焦りがあると思うんです。夫も子供もいないなら、たとえば仕事で何か成し遂げないと自分には意味がないんじゃないかって……。蛭子:えっ、そうなの!?――ちょっと極端な話ですけど、自分でキャリアを切り拓こうとしていくときって少なからず自己主張や自分を表現することが求められると感じます。でも別にみんながみんなそれを上手にできるわけではありません。そういうちょっと内向的な人はどうしたらいいと思いますか?蛭子:対人で主張ができないんだったら、まずはこっそり本の原型みたいなものを書くことが一番いいんじゃないかな。とにかく何でもいいから日記を毎日書いてみて、たまってきたらエッセイみたいにして、出版社に持っていけばいいんですよ。「私書いてみたんですけど、どうですかねって」。そんなにグイグイいくんじゃなくて、ちょっと笑いながら、冗談っぽくね。――なるほど、出版社にもっていくというのは考えたことがなかったです……。蛭子:ダメでもともとって感じで行けば、断られても恥ずかしくない。出版社も新しい人をいつも探しているから、万が一「君、ちょっと面白いね」って言われることだってあるかもしれない。そしたらすごく楽しくなるじゃない。書く内容はなんでもいいと思うんですよね、自分の好きなことで。自分はこんな風にして遊ぶのが好きだとか、こうやって時間を過ごしているんだとかね。ちょっとしたことを記録しておけばいいんですよ。すぐに持っていくんじゃなくても、いつか出版社に持っていってみようかなとか思ってやってみると面白いんじゃないですかね。俺、独身女性にはそういうのをすすめたいね。――具体的な何かに結びつかなくても、毎日が楽しくなりそうですね。蛭子:楽しくなってくると思うし、出版社の人も書いた本は気に入らなくても、書いた人を気に入ったりして、そこからまた新しい遊び方が見つかるかもしれない。――広がり方はなんだっていいってことですね。紙と鉛筆、パソコンさえあれば1人でできちゃいますしね。お金もかからないし、おひとりさま向けです。蛭子:もし何か表現したくて悶々としている人がいればですよ。なんにもしなくても楽しい人は、それはそれでいいと思います。自己主張すると何かと面倒が多い!?――自分をアピールしろと言われがちな社会ですけど、この本の一章分を割かれていた「自己主張しない」というメッセージは新鮮でした。ただ、現実的にはまったく自己主張しないわけにはいかないとも感じていて。蛭子さんのこれまでのご経験のなかから、最低限ここだけは周りに主張した方がいいということはありますか?蛭子:俺の思う「自己主張しない」というのは、集団がいたときに自分がそこのトップになるんじゃなくて、隅の目立たないところにいた方がいいよってことなんですね。トップに立つと人の面倒を見たりする責任が出てきます。そんな立場にはならない方が自由に心を持っていられるということなんです。自己主張は自分の心のなかにこそ持っているべきで、それを口に出して言わない方がいいと思うんですよ。自分にただ言い聞かせるだけで。そうしたら人と喧嘩しなくて済むし。自己主張を口に出していうと、ほかの人の自己主張と対立してしまうかもしれないから。だからわざわざ対立しないでこっそりやっちゃえばいいんですよ。――仕事や人間関係などにおいては、お互い納得するまでぶつかったり、言い合ったりするべきだと言われたりもします。蛭子:でも言い合ったところで、たいした問題じゃないかもしれない。そういう場合は、意見があったとしても向こうがそう言っているならその場は降りる。相手を立たせてあげるということも大事ですよ。――蛭子さん自身、そういう風にした方が最終的にうまく行くことが多かったんですね。蛭子:そうですね、やっぱり相手にゆだねることで自分が責任者にならなくて済むというのが大きいです(笑)。――(笑)。確かに、むやみに敵をつくらないのもいいなと思います。ただ、そうすると自分のやりたいことが最終的にできないということはありませんか?蛭子:自分のやりたいことができるかできないかは、そのやりたいことに他人が関わる程度によると思います。自分がどうしてもやりたいことで他人が関わってくる話ならば、やっぱり相手をしっかり説得する必要があります。ただ、説得は自己主張とは違います。必ず相手も面白いと思えるようなことを提供するのはもちろんだし、協力をお願いする相手に対して自分を落として話をできるかどうか、それが相手とうまくいく方法だと思うんですよ。――やはりどんな場合でも、相手を尊重する姿勢が大事なんですね。蛭子:そうです。でも大体は説得しなくてもいいんですよ。たとえば俺が競艇に行きたくて、マネージャーが競馬に行きたいとする。それで2人で遊びに行こうとして、俺が競艇に行きましょうと言ったとする。それで俺が無理やりマネージャーを競艇に連れて行くんじゃなくて、別々に行けばいい。俺は競艇に行くし、マネージャーは競馬に行く。――すごくシンプルです。蛭子:下手に一緒に行動したり、協力し合うってことをがんばりすぎたりしないで、無理やりに引っぱっていかない、お互い好きなようにするのが一番いいんですよ。マネージャーの立場だったら「蛭子さんが競艇に行きたいんなら、ぼくも競艇に行きますよ」って言うかもしれないけど……。マネージャー氏:言いますよ(笑)。蛭子:アハハ!(笑)でも、自分の好きなところに行きなよって思います。まあ自分が上の立場だと相手があわせてくるかもしれないけど、そうだとしてもできるだけ平等に遊ぶということを心がけてます。自己主張を強くして、本当は嫌だと思っている人を無理やり従わせるのは好きじゃないし何にも楽しくない。自分自身が自己主張をするかどうかよりも、お互いに自由を楽しむことの方が大切じゃないですか。俺はその方が、長い目で見てうまく進むと思うけどなぁ。
2015年06月16日ぴっちり七三分けのショートヘアがトレードマーク。理想が七分であきらめ三分の31歳独身女子“七・三ちゃん”が送る、ささやかだけどまずまずのソロ充ライフ。『女の生き方シリーズ』『猫と負け犬』などで、男性でありながら複雑な女心を勝手に描いて共感を呼んだ河井克夫さんが、共感と妄想でおひとりさま女性を応援します!第四回「ソロ・ウエディング」(c)katsuo kawai/Sony Digital七・三ちゃんのLINEスタンプ発売中!七・三ちゃん(しちさんちゃん)は31歳独身女子。今日もお酒を飲みながら王子様が現れるのを待ってるの!理想が七分であきらめ三分。今日も元気に頑張るの!今回のソロ充キーワード「ソロ・ウエディング」「ソロ・ウエディング」とは、結婚の予定はないが、若くてきれいなうちにウエディングドレスを着ておきたいという独身女性に向けて、京都の旅行代理店チェルカトラベルが行っているサービス。実際の結婚式を挙げるのと同じクオリティで、打ち合わせからドレスのフィッティング、フラワーデザイナーとのブーケ作成、宿泊、ヘアメイク、撮影まで含めて予算は約30万円。結婚はしているが式を挙げられなかった既婚女性の利用もあるとか。comic/河井克夫
2015年06月16日こんにちは、「ひとりBPO」こと、福田フクスケです。最近なにかとピンチとかオワコンとか言われがちなテレビについて、その魅力と俗悪さの両方を、清濁併せ呑むハードボイルドでジャーナリスティックなスタンスで書いていこうと思います。気分は池上彰です。……というのは嘘で、まあ半熟くらいの生半可な気持ちで、ゆるゆるやっていけたらと思います。気分は“テレビ画面に向かって話しかけるおじいちゃん”です。よろしくお願いします。コンプレックスを笑いで昇華する『アメトーーク!』 さっそくですが、“おひとりさま”について考えさせられる番組を見ました。だいぶ前になってしまいますが、2015年2月5日に放送されたテレビ朝日系『アメトーーク!』の「独身こじらせ芸人」の回です。『アメトーーク!』といえば、「家電芸人」「餃子の王将芸人」など、ある属性によって集められた芸人たちによる“くくりトーク”の手法を確立させたバラエティ番組。中でも、名作「中学のときイケてないグループに属してた芸人」に代表されるように、世間から欠点やコンプレックスとされる部分をあえて笑いの俎上にあげ、この世には“笑われる”ことで救われる鬱屈やルサンチマンもあるのだ、ということを示した功績は大きいでしょう。しかし、この手の企画は、何をコンプレックスとして設定し、どう笑いの対象にするかを見誤ると、単にその属性を嘲笑することになりかねない、という実にあやういバランスボールの上に成り立っているのも事実。失敗すると、ぐるんっとコケて後頭部を強打します。この「独身こじらせ芸人」の回は、千原ジュニア、アンジャッシュの渡部、チュートリアルの徳井と福田、サバンナの高橋、麒麟の川島という6名のアラフォー独身男性芸人が、「結婚に向いてないこじらせてる行動」をあげつらわれる、という内容でした。でも、そこで挙げられた行動は、「スパゲティナポリタンを作ってTwitterに画像をアップする」(徳井)、「ぬか漬けにハマり、後輩との飲みを断ってぬか床をかき混ぜるために早く帰宅する」(渡部)、「休日は、洗濯機が回るのを見ながらビールを飲むのが楽しみ」(川島)など、単に“趣味や好きなことに打ち込んでいる”だけで、それがなぜ「結婚に向いてない」のかわからないものばかり。……いや、あえてわからないフリをしてみせましたが、本当はわかってますよ。“一人で自己完結できてしまうような趣味は、それだけで寂しさを満たせてしまえるので、出会いにつながらず、彼女ができないですよ”と言いたいのでしょう。しかし、それだけではなく、そこにはもうひとつ、別のバイアスが乗っかっているような気がしました。オバサンみたいな趣味”はなぜ“結婚に向かない”のかそれは、食器集めが趣味の川島が、京都でかわいい爪楊枝入れを自分へのお土産に買ったところ、雨上がり決死隊の蛍原に「それ、要る?」としつこくイジられ続けて不機嫌になった、というエピソードに象徴的です。「奥さんや彼女に買って帰るならいいけど……」という蛍原の発言からは、そういうのは“女の趣味”であって“男らしくない”、だから“モテない”という余計なお世話を感じます。さらに、FUJIWARAの藤本が、彼らの趣味を評して「オバサンやん!」というツッコミをしきりに繰り返していたのも、なにやら気になります。単に“男らしくない”ことをツッコミたいのなら、「女子やん!」でもいいはずです。パスタを作ったり、ぬか床を混ぜたり、洗濯を楽しんだり、食器に凝ったり……といった趣味は、“オバサン(すでに結婚して家庭に入った女性)がすること”だから“よくない”というニュアンスが、このツッコミからはほの香ってきます。もっと言ってしまえば、男が“家事”を趣味にしてしまうと“結婚する必要がなくなる”、つまり“男が結婚する動機は、家事をしてくれる女性が欲しいからだ”という、男にも女にも失礼な結婚観がベースに流れているような気がしてしまうのです。もちろん、藤本本人にそんな偏見を助長する意図はなかったと思います。単に、芸人として「女子やん!」よりも、「オバサンやん!」のほうが、語気が強くて笑える、と直感的に選んだ言葉だったのでしょう。しかし、直感的な判断だからこそ、“家事ができる男は結婚に向かない”という偏見が、暗黙の共通認識としていまだに世間に流れていることを、藤本が敏感に察知して読み取ったということではないでしょうか。後輩がいないとデートできない高橋の闇ただ、中には確かに「結婚に向かないかも……」と思わせるエピソードもありました。興味深かったのは、「彼女とのデートに、つい後輩芸人を呼びつけて同席させてしまい、彼女に嫌な顔をされる」という高橋と、「番組で海外のリゾート地の映像を見ると、女性ではなく後輩芸人を連れて行ってやりたいと思ってしまう」というジュニア。聞けば、2人ともここ5年くらい、彼女と2人きりでご飯に行ったことがないと言います。「だってそのほうが(彼女と2人きりよりも)盛り上がるじゃないですか」という高橋の言葉からは、男性同士のホモソーシャルなノリを介さないと、彼女とどうやって一対一のコミュニケーションをとればいいのかわからない、という非常にいびつで不器用な問題を彼らが抱えていることがわかります。彼女と2人きりでデートや旅行をしたいと思うのが世間の“普通”だとするなら、確かに彼らの行動は「こじらせている」のかもしれません。でも、言い換えれば、彼らは人生のプライオリティが“恋人”よりも“男友達”にあるだけ。だったら、“無理して恋愛しなくてもいいんじゃない?”という疑問が湧いてきます。彼女との一対一のコミュニケーションをさほど求めていないのに、それでも彼女は欲しい(恋愛はしたい)のだとしたら、自分が恋愛に求めているものは何なのか、それは恋愛でなくては満たせないものなのか、ということを、一度自問自答してみたほうがいいかもしれません。この回からは、「結婚に向いてない」という属性をでっちあげるために、“本人が好きでやっている趣味”や、“向いてないならしなくてもいいこと”を、わざわざ「こじらせてる」とジャッジして、無理やりコンプレックスに仕立て上げて笑おうとしている作為を感じてしまいました。まあ、番組のノリ的には「なんでそんなことで“結婚に向いてない”とジャッジされなきゃいけないんだ」という“理不尽さ”自体を笑う、という空気もあったので、正直そこまで深刻に批判したいわけではないのですが、なんだか、世間が“おひとりさま”に対して強いる“生きづらさ”のムードの一端を垣間みた気がしました。「回る洗濯機を見ながらビールを飲む」ことを「何が楽しいの?」と聞く宮迫に対して、川島が「宮迫さん、サッカー見ながら酒飲むでしょ? 僕、洗濯機。それだけの話。僕もサッカー何がおもしろいのかわからない、ごめんなさい」ときっぱり言い返してスタジオの笑いを取っていたのが、この日もっとも痛快な瞬間だったのでした。Text/福田フクスケ
2015年06月15日時代錯誤なワンレン&ボディコンに身を包み、90年代バブル用語とアーパー(おバカ)な下ネタ全開のパフォーマンスで、今ギョーカイから大注目を集めている地下セクシーアイドルユニット“ベッド・イン”のかおり&ちゃんまい。ネクストブレイク確実の2人が、“自立した大人のナオン”を目指すバブリーな視点から、イマドキのトレンディな事象をあれこれ解釈しちゃう激マブな連載です!第4回:太さだけじゃなくて、形も大事MAN!~ザ・太眉ロード~ 今宵もおみ足でGoo・Lee-Goo・Lee♪東京砂漠に舞い降りたバブルのチン善大使、ベッド・インのカオリよ。もうすぐ夏ですね、ちょっとサカってみませんか? ってなワケで、おSOLOを勃ち読みしてる性徒諸クンもハメハメ波大王しちゃってるぅ~?最近、ぶっとびぃ~! なチン事がこのお耳に入っちゃったワケなんだけど……なんと! 世の中、「太眉ブーム」らしいじゃない?フッ、ついに時代が私たちに追いついたわネ……オホホホ!(高笑い)今度こそマンをジして、ウチらの出番ってか……!?そう、イベントなどでナニかと誰かにバブルON(バブル時代の髪型やメイクで変身すること)させていただく情事が増えてきているトゥデイ。以前、1日で50人のナオンを太眉化させるっちゅ~機会があって以来、その人の顔を見ただけでTHE 虎舞竜もクリビツな「眉ロード」が見えるように……!栗間太澄ことMr.マリックさん並みの特殊能力を身につけたカオリ、そのときに大きく2つの眉毛マッチingが存在しているコトに気付いたの。ひとつ目は「工藤静香サン系・お下がり眉」!こちらはより可愛い系っつ~か、フェミニンなナオンや垂れ目フェイスの方に多いと思うわ。当時の細川ふみえサンやベッド・インの愛方のちゃんまいとかはコッチのタイプ。最近ホラ、ゆるふわ愛されガールの間では、カマトトぶりっこな「困り顔」っつ~のもナウいんでしょ? その方向性を維持しつつ太眉化を目指したいナオンにピッタシね♪ふたつ目は「武田久美子サン系・おイカり眉」!コッチはとにかくカッコよく、むせ返るCRYタカビーなイキフンを目指したいナオンに雄(オス)スメよ。当時のC.C.ガールズの原田理恵サンや青田典子サン、そしてわたくしカオリもこのタイプ。ツリ目や山口小夜子サン的な切れ長目の日本美人系のおフェイスともチリバツに相性E~♪迷走するZIG-ZAG眉ロード~かおりの場合~さて、かくいうカオリの歴代眉ロードは……というと、それはそれは修羅の道だったわ……(遠い目)。◇幼少期~あの頃君は太かった~バブルの始まりとほぼ同時期にこの世に生まれ落ちたBaBe。見よ!このロイク~でご立派な太眉を……!!哀愁のオイニ~Mung-Mungのロンリーウルフな表情はご愛嬌っちゅ~ことでシクヨロ~♪◇10代後半~眉毛クライシス~迷宮(ラビリンス)を彷徨うRunnerカオリ、絶賛アイデンティティ・クライシスなガラスの10代(ちなみに服装はZipper系)!ついでに眉毛もクライシスな氷河期突乳!薄眉が善と思い込み、ちまちまと眉毛ヌイてたもんだわ~(ジュリ扇を仰ぎながら)。◇20代前半~モッコリ戦国時代~ノリは今と変わらないというのに、何という眉山モッコリな細眉なのカシラ……。エッジの効いた細さは、心の隅に宿り続けるアムラー精神すら感じるわ。当時はまだ、神が与えたもうた天然の眉力に気付いていなかったのね……愚か~!◇20代後半~平成のバブル期突乳~さぁ、コレが今の姿よ……!(※カキカキなしの自眉でこの太さ)お手入れナシンコの堂々たる天然眉……!アララ?結局、幼少期と同じ眉毛に舞い戻り~! まわる、まわるよ時代はまわる~って、マキシマム・リスペクトしてる中島みゆき先生もイってるけど、正にSO。人間ってほんとにSF(少し不思議)な生き物よネ~!ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル!フッサフサの眉毛がタカビーの源自分自チンを振り返る限り、ふんぞり返って堂々としている眉毛っつ~のは、ある種、力強さ、誇示の表われなんかも感じるわ。昔、自分が細々と眉毛をヌキヌキしたり、眉毛の流線型のでき具合に一喜一憂するっつ~臆病さ?それこそ気が小さいオイニ~がムッシュムラムラで、何だかゲロゲロ~。今や、お眉の無法地帯こと安全地帯だけど、変に気を遣わなくて楽チング♪それこそ(誤った)自信も、気も、アソコもBIGになった気がするし♪ちなみにCoCoだけのショナイの話、ウチの愛方のちゃんまいは、思春期に眉毛をヌキ過ぎたせいで毛根がデストロイされて生えなくなり、まっ白いキャンパスな・の・ヨ……(ナイショdeアイアイね♪)だからねBoys&Girls、ヌくのは眉毛じゃなくて、下半身だけにしといた方がEわよ……!最近では太眉型プレートや、一筆書きのアイブロウペンシルなんかも購乳できて、真白いキャンパスの方が形を作りやすいかもしれないケド、スッピンでもタカビーさを維持するためにも、最終的にはウェルカム・トゥ・ザ・ジャングルよろしく、フッサフサに生やすことね……!強靭な眉毛の存在感こそが、タカビーさを作りアゲる!CHUワケで、今回紹介した2大眉巨頭「工藤静香サン」「武田久美子サン」の写真集を紹介するわ。まずは工藤静香サンの『Always』。工藤静香サンの少女のようなあどけない表情がたっぷり。そして何という美しい眉……アップで見ると、馬のタテガミのような毛並にフェチシズムすら感じてしまうわ。そして武田久美子サンの『Hello.B.B』。有名なのは貝殻ブラの『マイディア ステファニー』だけど、この写真集は水着やヌードに加えて私服風ショットも多くて、ファッション好きなナオンにはたまらない一冊。ボディコンやスーツの着こなし、アクセサリーにも注目よ♪そう、ムスコ君もただ単に太さだけが重要じゃないでSHOW-ME?凹凸のマッチング、フィット感、体の相性がナニより大事MANじゃな~い?それと一緒で、自分に一番しっくりくる太眉を探してみてチョンマゲ♪時代と寝て、むやみやたらに太くしたらおてもやんになっちゃう危険性があるから、きんぎょ注意報ヨ!「太眉似合わないカモ……」なんて諦め気味のギリギリガールズたちも、今すぐTRY ME!CHUワケで、またベッド・インしようね~♪(ちゅぱ~)(益子寺かおり)※この連載は、益子寺かおりさんと中尊寺まいさんが交代で担当します。ベッド・インの最新おギグ情報♪・6/12(金)「夏の魔物プレイベント~試練シリーズ その3~」@新宿レッドノーズ(※ユニット形式での出演)・6/14(日)「SOCORE FACTORY 1st Anniversary 夏まで待てない~? ベッド・インお色気ムンムン~??ツアーinOSAKA!!!バブルな一夜で☆☆☆」@南堀江SOCORE FACTORY・6/27(土)「『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』発売記念イベント~アキバでもっこりバブルオン祭~」@タワーレコード秋葉原店・7/4(土)ベッド・イン初の単独おギグ『ボディコン反逆ナイト ~売切れなかったらバブル崩壊おギグ!~』@下北沢SHELTER・待望の2ndシングルが6/3(水)に発売決定!『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』[CD+DVD]¥1,620(税込)・MOOSIC LAB 2015に主演映画が出品決定! 8/22(土)より東京・K’s cinemaにて順次上映サーモン鮭山+破れタイツ×ベッド・イン『101回目のベッド・イン』
2015年06月12日世の中の酸いも甘いもわからない少女にカレシがいない場合、「恋に恋する状態」などと言ったりします。でも、30歳過ぎて彼氏ナシの場合、どんな理由があるのでしょう。「いたって大していいもんじゃねえしな」なんて意見もありそうです。辛い現実を知ってしまったわけです。この際、シングルを満喫しきるために、心の萌えは現実ではなく少女マンガで消化しましょう、ええ、そうしましょう。「これさえあれば、男なんかいらないわ……」っていう少女マンガ、ご紹介します。父の葬儀で初めて知った異母妹の存在『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』(吉田秋生/小学館 フラワーコミックス)既刊6巻突然ですがわたくし、40過ぎて反抗期がやって来まして、何年か家族と縁を切ってました。なんか、いろいろ我慢していたことに気付いて馬鹿らしくなって、「次に会うのは葬式でいいや」と思ってたんです。結局、多少仲直りはしたけど、根本的解決はなさそうなので、この先もなんとなくモヤモヤしていると思います。家族って、「気が合うから一緒にいる」わけでもないのに付き合いが長いし、「どうせ縁は切れないだろう」という甘えがあるから馴れ合ってるし、しみじみ面倒くさいですね。で、『海街Diary』です。私、吉田秋生さんの描く、家族の話がとても好きです。というか、割といろんな話に、家族の問題を取り上げているので、ご本人になにか思うところがあるのかもしれません。ストーリーは、鎌倉に住む幸(サチ)、佳乃(よしの)、千佳(チカ)の三姉妹のところへ、15年も前に出奔した父親が亡くなったという知らせが入るところから始まります(姉妹の母は父の出奔のあとにこれまた出奔していて別居中)。姉妹がお葬式に出席するために山形に行ってみると、そこにはすずという異母姉妹にあたる女子中学生の妹がいてナニコレびっくり……という展開です。幸は看護師のお仕事をしています。人の死に多く立ち会ってきた看護師らしく、お葬式では、家族の死と向き合うこと、難病を得た子どもたちのことなど、生と死に関わる見地を話してくれます。この作品、雑誌の連載開始から読んでるんですが、そのラストですずが号泣するシーンがありました。カフェかなんかで読んでたんですが、思わずしゃくり上げ泣きしました。おい、周りドン引きだよ、どうしてくれるんだ吉田せんせいよ。恋愛や家族のベースに流れる“生と死”を描くGarry Knightすずは、三姉妹の父親が浮気相手の女と駆け落ちしてできた子どもです。2人が駆け落ちしたあと、すずの母はすぐに亡くなり、のちに父が再婚します。すずは実の父と継母と、その連れ子たちと家族になりました。で、その継母というのがそれは自立心のない馬鹿女なんですよ。いろんな本を読んでいてしみじみ思いますが(この作品はフィクションだけど)、母親が馬鹿だと子どもが苦労します。間違いないです。母親の甘えを請け負う羽目になるのは子どもだからです。自立心がなく、考えの浅い人間というのは、自分に甘える言い訳を大量に持っているのです。そして自分が甘えた分、苦労するのは周り。特に、他に逃げ道を持たない子どもです。この作品で言えば、すずです。自分を理解してくれる人がいるって、どれだけ幸せだろうと思います。お葬式のあと、三姉妹はすずに「鎌倉で一緒に住まない?」と持ちかけます。すずは即答。そりゃあついていきますよ、自分が安心して身をゆだねられる大人が目の前に現れたんだから。そして、すずが鎌倉の三姉妹の元へやってきて、本格的に話が始まります。この作品は、コミックスの裏表紙には「家族の絆を描く」と説明書きがあり、どこかの紹介文には「恋愛ストーリー」と書いてあった気がするのですが、初めて読んだ時に感じたのは、「生と死」を見つめた話なんだな、ということです。幸が看護師であること(幸は後に終末期ケア病棟に異動)、父の死、さまざまな形で関わる相続の問題など、「生きる」「死ぬ」を見つめた話が非常に多いです。生きているから恋をして、トラブルが起こり、そして病と闘い、亡くなれば遺産の問題が起きる。四姉妹の体験を通して、そういう生と死にまつわる出来事を語っているように思います。逆境と挫折を抱えて自分と向き合う朋章にも注目この話は、非常に考えどころが多いので、萌えだの壁ドンだの軽薄な感想が全然思いつかないんだけど、強いて言うなら序盤に登場する朋章くんです。彼は、『ラヴァーズ・キス』という作品のメインキャストでした。時系列から言うと、『海街Diary』のあとに『ラヴァーズ・キス』という順番なのですが、となると両作品を読んでいる読者は、彼がこのあとどうなるかを知ってるわけです。読み進めながら、一生懸命登場人物たちに突っ込みを入れてしまいます。しかしこの朋章くん、いろいろ人生大変そうです。朋章は、死ぬギリギリのところで生きてきたような人なので、まさしくこの作品に登場するにふさわしい感じがします。いえね、でも順風満帆で失敗の経験のない男は、なんにも考えてないし思い上がっててあとあと面倒くさいので、やっぱり女はトラウマ抱えて頑張ってる男子が好きなんですよね。Text/和久井香菜子
2015年06月12日お酒と料理と食べ歩きをこよなく愛する、食ブロガーのツレヅレハナコさん。これまでにお店や料理研究家から教わってきたレシピは数知れず。彼女が紹介した「桃モッツァレラ(内田真美さんのレシピ)」や「味噌バター白菜鍋(重信初江さんのレシピ)」は、ネットで大きな話題となりました。そんなハナコさんが『SOLO』のために、夜遅く帰ってきて一杯やりたいとき、一人でもすぐに作れるおつまみと常備菜のレシピを教えてくれる連載です。バラバラの具をまとめてくれる卵黄がポイント!「なかなかのレベルでお疲れだわ~」と帰る夜。「最近、明らかに食べすぎだけど腹へった!」な夜。「暑くてガスコンロを使う気にならないんですけど……」な夜。そんなとき、けっこうな頻度で私の晩酌にあらわれるのが“豆腐”!豆腐は、すばらしいですよね。そのままでも食べられて、加熱してもおいしくて、ボリュームがあって、カロリーはそこそこあるけどたんぱく質豊富で、いろんな食材と相性がよくて、コンビニでも買えて、しかも安い(大事)!やーーーーー、日本人でよかった!!!煮ても焼いても蒸しても揚げてもおいしい豆腐ですが、すぐ食べたいときには、やっぱり冷やっこ。さすがに「ねぎと醤油」ではさびしいものの、「冷蔵庫のありとあらゆる具材をのせる」だけでステキなおつまみになります!もともと「麺やご飯にいろんなものをのせて、わーっと混ぜて食べる」という大変下品な食事が大好きでして……。その豆腐版が、コレなんです。(c)ツレヅレハナコ ねぎ、しそ、しょうが、みょうが、パクチーなどの薬味類から始まり、キムチ、納豆、めかぶ、明太子、塩鮭、しらす、漬物、佃煮などの「ごはんの友」。さらに、トマトやきゅうりやアボカドの角切り、にんじん千切りやカブの塩もみ、昨日の残りの豚しょうが焼き(細かく切ると食べやすい)やポテサラなんかも、まとめて豆腐の上にON!なんでものせてOK!とはいえ、大切なポイントは3つあるのです。1)きれいに並べる皿に豆腐を入れたら、その上にのせる具は美しくきっちり並べましょう。ただ放り込むと、カオス化して食欲が激減します。2)中央に卵黄をのせる「あー、ハナコさん、卵が好きだから……」と思うなかれ!(好きだけど)崩された黄身が、バラバラの具をひとつにまとめるという、大変よい仕事をしてくれるのです。全卵だと白身が邪魔をして、ただのべろべろした具になるので注意。3)食べる直前に、わーっと混ぜるこれがポイントです。豆腐と調味料と具、そして卵黄が一気に混ざり合い、見た目はかなりヤバい感じですが、本当においしい!!!(そして簡単)まさに、自宅晩酌でなくては味わえない、魅惑のおつまみ。のせる具の種類を増やすほどに栄養価もUP!半丁も食べればお腹も一杯!ぜひ、蒸し暑い夜にお試しくださいー。「わーっと混ぜる五目冷やっこ」一応、材料をご紹介しますが、のせるものはなんでもOK!冷蔵庫に入っている「ごはんに合いそう」的なものはすべて合います。強いて言えば、汁気が少ないものがオススメ。サイズは小さ目に切ると食べやすいです。(c)ツレヅレハナコ <材料>・豆腐(絹・木綿お好みで)・その日にある具(今日は、みょうが、チャンジャ、しらす、アボカド、トマト、きゅうり、みょうが)・生卵(c)ツレヅレハナコ <作り方>1.豆腐を崩して小丼に入れる豆腐を手で崩しながら小丼に入れます。具をたくさんのせるので、平皿よりも深さがあるものがオススメ。また、器に入れた豆腐を蒸し器や電子レンジで温めると、若干、料理っぽくなります(水切りもできるし)。(c)ツレヅレハナコ 2.具を選ぶできれば具は3種類以上のせると、五目感が増します(3目だけど)。のせるものは、正直なんでも大丈夫!でも、①薬味類(ねぎ、しそ、しょうが、みょうが、パクチーなど)②味が濃いもの(キムチ、明太子、塩鮭、漬物、佃煮など)③生野菜(トマトやきゅうりやアボカドの角切り、にんじん千切りやカブの塩もみなど)から1種類ずつのせるとバランスがいい。でも、それこそ昨日のおかずの残りとか、刺身を醤油漬けにしたものとか、面倒じゃなければゆでオクラ、ソーセージ炒め、鶏そぼろなんかもぜひ。(c)ツレヅレハナコ 3.豆腐にのせるなるべく区画をつくりながらのせていきます。色のバランス(同じ色が隣り合わないようになど)を考えながらのせると美しい。(c)ツレヅレハナコ 4.卵黄をのせる中央をくぼませ、卵黄をのせます。(c)ツレヅレハナコ 5.調味料をかけるもちろん、醤油だけでもよいのですが、私のオススメはこちら。・中国醤油+黒酢+石垣島ラー油(普通のラー油でもよいけど、石ラーはホントにおいしいので少々高くても買うといいと思う!)・ナンプラー+レモン汁+ごま油・めんつゆ+わさび+すりごまそれぞれの具についている味もあるので、控えめにかけましょう(写真は中国醤油+黒酢+石垣島ラー油)6.混ぜる絵的に微妙な感じなので写真は載せませんが、ぜひ、わーっと混ぜてどうぞ!Text&Photo/ツレヅレハナコ
2015年06月11日独特のタッチとナンセンスギャグが持ち味の漫画家であり、テレビ番組での"空気を読まない"、けれどなぜだか憎めない言動で、多くの人の心を惹きつけ続ける蛭子能収さん。昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)では、蛭子さんが"つながり過ぎ"の現代社会に異議を唱え、各方面で話題になりました。また同書内の数々のエピソードに表れる「ひとりぼっちの喜び」と社会生活とを両立させるバランス感覚の良さにも注目が集まっています。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに、独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です!同級生に非難されてもやり通した「熱湯風呂」 蛭子能収 ――新書『ひとりぼっちを笑うな』は発売してもうすぐ9か月が経ちますが10刷目(2015年3月末時点)だそうで、もはやロングセラーといった風格で書店でも目立っています。蛭子能収さん(以下、敬称略):えっ、10刷!?新書という形態もよく分からないし意識もしていないんだけどね。でも、周りではこの本読んだよって言ってくれる人いなくて、売れているって実感まったくないよ。芸人の又吉さんが書いた小説(『火花』(文藝春秋))なんかは月刊誌に出したとき、その号だけすごい部数がバーンと伸びたそうじゃないですか。それはめちゃめちゃすごいと思うけど、俺なんかまだまだで恥ずかしいよ。――多方面のお仕事をされている蛭子さんですから、いつか小説も読んでみたいです!このサイトでは“おひとりさま”女性向けの情報を発信していて、読者の方も独身アラサーが多いです。その世代で蛭子さんと言うと、「スーパーJOCKEY」(日本テレビ系)などが思い出深いと思うのですが、先日テレビ番組で、同番組の出演料について明かしていましたね。蛭子:「スーパーJOCKEY」の熱湯風呂は、1回分のギャラが当時の給料の1か月分。1か月働いてやっと稼ぐような金額を、1日というか半日で稼げてそれが1日2回録りってこともある。こんな労働があるのかってすごくびっくりしましたよ。――同級生に「お前あんな情けない仕事するなよ」と言われても、「自分は月給分にあたる金額をたった1日で稼いでいるのだからやめられるわけがない」と思っていたというエピソードが印象的でした。蛭子:初めてテレビに出たときはこれがいくらになるか、お金はどうやったら振り込まれるかって何も分からなかったんですよ。最初は事務所にも入っていなくて個人でやっていたから。だから俺テレビ局に聞いたんです、お金ってどうやってもらえるんですかって。そしたら請求書出さなきゃダメだって。漫画の仕事で取引していた出版社は向こうから振込番号とか聞いてくれていたので、あのとき初めて自分で請求書というものを作りましたね。ひとりでも平気なのは競艇・競馬・映画があるから 蛭子能収 ――先ほどの熱湯風呂のエピソードもそうですが、自由奔放にみえる蛭子さんの言動の根っこには確固たる信念が潜んでいることがこの本からすごく伝わってきます。つながりや絆を必要以上に大事にすることへの問題提起も鮮烈でしたが、そもそもこの本を書かれたきっかけは何ですか?蛭子:最近SNSなどでさまざまな人につながることが流行っていますが、一方で色々な事件も起こっていますよね。LINEのグループチャットで悪口を言われたひとりが、悪口を言っていた友達を殺してしまった事件とかね。昔の学生運動にしても、オウム真理教にしてもそう。最初は友達だったのに仲間割れしていく。だって人の考えなんてそれぞれだからね。それを無理やりまとめていこうとすると、最悪の場合殺人に行き着くことさえある。あんまり友達とべったり仲良くし過ぎると、将来敵同士になる可能性があるんです。そこまで考えると1人でいた方が気楽でいい。グループに入らずに個人で不特定多数の人と遊ぶのもいいと思います。ただ、いつも同じ仲間うちでいるのってつまらない。――芸能界というと派閥があるようなイメージですが、蛭子さんはそこにまったく寄りかからないという印象があります。蛭子:派閥も多分あるんでしょうけど、俺はまったくそういうのに関わっていないんですよ。だから誘われることもほとんどないし、飲みに行くこともない。誰も俺のことを友達だと思っていないんじゃないかな。――おひとりさまは、恋人不在、未婚などの現状を自分では肯定していても、世間からのプレッシャーに揺らぐことも多いです。そんなとき、「人と群れずにいたい」という気持ちと仕事という社会生活を両立している蛭子さんの姿勢はとても参考になるような気がします。女性はグループに引っぱられがちなので。蛭子:本音で言うと、1人になりたいと思うときってありませんか?本当に自由にできたら、正直なところ1人でいたいという人も結構いるんじゃないかな。仕事が終わったらさっさと支度して1人で帰る。それを後から人にあれこれ言われたりするのが嫌なのかもしれませんけど、俺は全然気にしません。スイスイ帰っちゃいますね。――すごく自由なあり方ですね。本のなかでも自由が一番楽しい、大事だとありました。自由は寂しさや責任と背中合わせだとも思うのですが、なぜ蛭子さんはそんなに自由が好きなのでしょうか?どうしてそんなにも自由を思い切り楽しめるのでしょうか?蛭子:やっぱり俺には好きなことがあるからだと思うんですよ。好きなことがしっかりあるんです。俺は競艇が好き、麻雀が好き、映画を見るのが好き。子どもの頃から、ビー玉やメンコとか、これで遊びたいってものが必ずあったんですよ。勝負して勝ったらそれを取り上げるものが好きだな。あとはトランプでお菓子を賭けて遊ぶとか……、あれ昔から賭け事ばかりだね(笑)。とにかく、「遊びたい」って気持ちが強いんですよ。でも本当はみんなあるはずだから、「遊びたい」って気持ちとは素直に付き合った方がいいんじゃないかなぁ。俺は高校卒業して看板屋に就職したんですね。看板屋で仕事をしながら考えていたのは、終わったらどこのパチンコ屋に行こうということ、ほんとそれだけ。仕事だけで1日を終えるのは、その日ただお金を稼ぐことだけに費やしたということになる。だから自分の好きなことを1つでもしてから家に帰りたいんですよね。だからね、働いた後に真っすぐ家に帰ったことって一度もなかった。だからといって誰かと遊ぶこともほとんどない、一人でパチンコに行って帰っていました。あのパチンコ屋は昨日負けたから、今日はこっちの店に行こうかとか仕事中に考えるのも楽しいんですよ。誰にも気兼ねせず、一人で遊ぶことを真剣に考えると本当にのびのびできますよ。おひとりさまにオススメはフリー雀荘!?――1人だと仕事が終わった後は誰かとごはんに行くか、職場と自宅の往復のどちらかに振れがちですが、その間をとって1人でどこかに遊びに行くというのはいいですね。蛭子:女性は男性よりも遊び場が少なそうですね。でも最近パチンコ屋に行くと半分は女性ですよ、みんなパチンコに狂ってますよ!――そうなんですね(笑)!蛭子:ほかに好きな遊びがあったらそっちやった方がいいと思いますけど、俺は女性がパチンコやったからって全然咎めたりしないですよ。むしろ若い女性がパチンコ屋に来ていたら頼もしく思うかも。あと、最近は行かなくなっちゃったけど、フリー雀荘にも女性が1人で結構来ていますよ。麻雀は知り合い同士でやるよりも、フリー雀荘で知らない人と卓を囲む方が緊張感あって好きなんですが、俺がよく行っていた店ではおばさん達がすごく楽しそうに遊んでいましたよ。「おひとりさま」の先輩ともいえるような、旦那さんに先に死なれたおばさん達も多かったように思います。――それは友達同士でやっているわけではなく、その場で知り合った人たちとやっているわけですよね。蛭子:そうそう、フリー雀荘には麻雀をやりたいよく知らない個人が集まって、みんなでやるんです。そこにさえいけば「この席が空いたからどうぞ」って従業員の人がアレンジしてくれるから、変な気遣いもほとんどしないですよ。――そういうシステムの遊びってなかなかないですよね。習い事も最初は楽しみで行っていたのに、そこに人間関係ができるとまた悩みが生まれたりもする。でも1人で行って、一期一会的に遊びを楽しめるというのはいい仕組みですね。蛭子:本当にすごくいいシステムだと思うんですよ。知り合い同士で麻雀をやると意地になったり、感情的になったりする人が出てくる。こうなるとまったく面白くない。これは麻雀に限らないと思う。純粋に遊びを楽しむためにはフリー雀荘で1人打ちした方がいいんです。給料の少ない人でも楽しく遊べるように料金も安いしね。あと、俺も好きだけど、映画館もおひとりさまにはいい遊び場だと思いますよ。本にも書いたけど、「ひとりだけどひとりじゃない」というような不思議な感覚がある場所。カップルやグループで来ている人がまだまだ多いようだけど、おひとりさま客ももっと増えたらいいね。――蛭子さんは優先順位がはっきりしているんですね。仕事はお金を稼ぐ手段であるとか、自分の好きなものはこれだという認識が明確にあって。だから、そのときどきの自分の目的に向かってシンプルに行動がとれる。蛭子:やっぱりまずは自分の好きなものをはっきりさせることですよね。本当に何でもいいので、人目を気にせず遊びの中からでいいので、自分はこれが好きだと思うものをまずは見つけて。本を読むのが好きだという人は本を読めばいいし。デパートが好きな人は、デパートをぐるぐる1人でまわってもいいんです。何か意味のあることをしようと思うと、好きな遊びは中々見つからないから、ただただ好きな気持ちを思い出してみてほしいですね。
2015年06月11日