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コモドドラゴン(コモドオオトカゲ) ©ASEAN-Japan Centre8つの世界遺産を要するインドネシア!“前回の記事”では有名な仏教寺院ボロブドゥールやバリ島など文化遺産4件を紹介しましたが、今回は多種多様な自然遺産4つをご紹介します!日本でも有名な「コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)」やオランウータンなど珍しい動物に会えたり、カヌーに乗ってマングローブを観察したり大自然を満喫できるのです!この4つの自然遺産は、コモド島、ジャワ島、スマトラ島、ニューギニア島と全て別の島にあるため、一度の旅行で4つまとめていくのは難しいのですが、バリ島の世界遺産だったり、マレーシアの世界遺産と合わせて旅程を組むと行きやすかったりします!一緒に行くならココ!という世界遺産をそれぞれ紹介しているので、要チェックですよ!コモド国立公園(自然遺産)登録基準:「自然の景観美」、「絶滅危惧種」インドネシアの自然遺産1発目は世界最大にして最強のトカゲ「コモドドラゴン」(写真一番上)が生息するコモド国立公園でございます!!人気番組「世界の果てまでイッテQ!」で、珍獣ハンターイモトアヤコさんと競争したことでも有名な「コモドドラゴン」は、体長2~3m、体重は100kgと巨体で、その姿はさながら恐竜のよう!乱獲によって生産数が激減し現在は絶滅の危機にさらされています。コモド島で食物連鎖の頂点に立つのはコモドドラゴン!彼らは野生のシカ、水牛などを毒などでじわじわと殺めて餌とします。コモド島周辺は海流が激しく天敵が入ってこなかったため、コモド島はコモドドラゴンの楽園となったのです。そんなコモド島へはバリ島から飛行機を使ったツアーが便利。バリ島のデンパサールから、まずは東へ飛行機で約1時間半のところにあるフローレス島へ飛び、フローレス島から船でコモド島とリンチャ島(リンチャ島でもコモドドラゴンが観察できます)をまわる日帰り、または1泊2日のツアーなら短期旅行でもコモドドラゴンを見ることができます。コモド島もリンチャ島もガイドの同行が義務付けられているのでツアーの参加は必須です!フローレス島からコモド島までは船で片道約3時間半、リンチャ島までは片道約2時間なので、時間に余裕があれば、どちらかの島に1泊するか船に泊まるツアーもゆっくりできて良いです。バリ島から東へ約50kmのところにあるロンボク島からコモド島、リンチャ島に寄ってフローレス島まで2泊3日のダイビングツアーなどもあるので、ダイバーの方にはこちらも人気!コモド島周辺はマンタやジンベエザメなど大物が多いんです!・アクセス成田からバリ島のデンパサールまで直行便で約7時間。デンパサールからフローレス島まで飛行機で約1時間半。フローレス島からコモド島までは船で約3時間半。・一緒に行くならこの世界遺産バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリ・ヒタ・カラナを表す水利システム「スバック」ウジュン・クロン国立公園(自然遺産)登録基準: 「自然の景観美」「絶滅危惧種」photo:ひさほ ゆう「ウジュン・クロン国立公園」は、ジャワ島の西の端のウジュン・クロン半島とその西にあるスンダ海峡の島々からなる自然遺産です。1883年にジャワ島とスマトラ島の間にあるクラカタウ火山が噴火しウジュン・クロン半島と島々は火山灰に埋もれてしまいましたが、現在は熱帯雨林が復活しています。川をカヌーで行くツアーがお勧め!photo:ひさほ ゆうこちらを楽しむには、インドネシアの首都ジャカルタや、ジャカルタからバスで約4時間のところにあるカリタやラブアンなどでツアーを手配するのが一般的。カヌーに乗って熱帯雨林のジャングルを体感しましょう。運が良いと絶滅危機にさらされているジャワサイや水牛など貴重な動植物に会えるかも?!・アクセス成田からジャカルタまで直行便で約7時間。ジャカルタからカリタやラブアンまでバスで約4時間。カリタやラブアンからのツアー。・一緒に行くならこの世界遺産同じくジャワ島にある世界遺産「ボロブドゥールの仏教寺院群」と「プランバナンの寺院群」ジャカルタから、ボロブドゥール、プランバナンの拠点となるジョグジャカルタまで 飛行機で約1時間。スマトラの熱帯雨林遺産(自然遺産)登録基準: 「自然の景観美」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」インドネシアの西の端にあるスマトラ島は、日本の国土の約1.5倍という巨大な島です。「スマトラの熱帯雨林遺産」は、3つの国立公園にまたがる広大な自然遺産です。スマトラオランウータン写真提供:市川市動植物園森の人オランウータンは、ここスマトラ島とボルネオ島だけに生息しています。絶滅危惧種「スマトラオランウータン」は、出っ張ったエラが特徴です(雄のみ)。3つの公園の1つ「グヌン・レウセル国立公園」では、スマトラオランウータンに会えるかもしれません。こちらの拠点となるのは、インドネシア第3の都市メダンから100kmほど北西にあるブキッ・ラワン。すぐ近くにオランウータン・ビューイングセンターがあり餌付けを見学するミニツアーなどに参加することができます。ラフティング付きの1泊2日のツアーや、ジャングルを移動する5日のジャングルトレッキングツアーなどもあるので、幅広く楽しむことができます。スマトラトラやスマトラゾウなど貴重な動物に会えるかもしれません!・アクセスジャカルタからメダンまで、飛行機で約3時間。メダンからブキッ・ラワンまでバスで約3時間。シンガポール、マレーシアのクアラルンプール、ペナンなどからも1時間前後なのでそちらを経由するのも良し。・一緒に行くならこの世界遺産「シンガポール植物園」メダンからシンガポールまで飛行機で約1時間半。ジェットスターも飛んでいます!2015年、今年登録されたばかりの、シンガポール初の世界遺産を一緒に観光しちゃいましょう!「メラカとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市」ジョージタウンがあるペナンとメダンは飛行機で約1時間!! LCCも各社飛んでいるので低コストで旅ができます。ペナンでマレーシアの歴史に触れつつ、屋台での食い倒れもいいですね。ロレンツ国立公園(自然遺産)登録基準: 「地球の歴史」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」世界で2番目に大きな島ニューギニア島の西部、スディルマン山脈のジャヤ山一帯を含む「ロレンツ国立公園」は東南アジア最大の面積をもつ自然公園です。ニューギニア島はインドネシアとパプアニューギニア2か国の領土で、西半分がインドネシア、東半分はパプアニューギニアとなっています!ちなみに世界で1番大きな島は北極海にあるグリーンランド、そして3番目に大きな島はボルネオ島(インドネシア、マレーシア、ブルネイの領土)です!インドネシアには世界で2番目と3番目に大きな島があるんですよ!美しい万年雪photo:インドネシア政府観光局ここには手つかずの自然が残されており、キノボリカンガルーやハリモグラなど100種類以上の哺乳類や、たくさんの鳥類などが確認されており、先住民族の部族も居住しています。「ロレンツ国立公園」には、ワメナなどからのツアーがお勧め。トレッキングをしたり、先住民族を訪問したり、伝統舞踊を楽しんだり、忘れられない体験ができることでしょう。・アクセスジャカルタからパプア州の州都ジャヤプラまで飛行機で約6時間。ジャヤプラからワメナまで飛行機で約30分。ワメナからツアー。・一緒に行くならこの世界遺産「ウジュン・クロン国立公園」先ほど紹介したインドネシアの自然遺産。ジャカルタを経由するので一緒に行っちゃいましょう。(text : 世界遺産イェーイ!鈴木かの子)(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』、『インドネシア共和国観光省』)4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラムその他の記事はこちら>
2015年09月02日©Singapore Tourism Board円滑なビジネスコミニュケーションに「おみやげ」が効く!?近年、東南アジアへの観光が活況になるとともに、多くの日本人ビジネスマンが東南アジアを訪れるようになりました。東南アジア諸国は世界的にみても高い経済成長率を誇っており、今後も日本人の訪問者数は増えていくと予想されます。そうした背景から、日本人ビジネスマンが東南アジア諸国で商談したり、海外展開を目的に現地に支社をおいたり、現地を訪れることも珍しくなくなりました。ただ、言語が異なることや習慣の違いからアジアでのビジネスの難しさを感じることもあるでしょう。そのようなときに、ビジネスやコミュニケーションを円滑にするコツは、日本でも身近な習慣「おみやげ」かもしれません。UBS銀行※のシンガポール支社で、日本も含むアジア、主に東南アジアの企業間の関係を強化する「Relationship Manager」として働いた経験のあるGabriel Tan氏(以下、Tanさん)によると、おみやげは円滑なビジネスコミュニケーションの助けになると言います。成長著しい東南アジアでは、シンガポールなどのハブ空港を経由地点にし、複数の国をハシゴすることもしばしば。それら全部の国々に、日本のおみやげをもっていくのも大変です。東南アジアで調達ができる、現地で喜ばれる東南アジア諸国のおみやげをTanさんに選んでもらいました。1. シンガポール「蘭」©Singapore Tourism Board東南アジアのハブ国でもあるシンガポール。東南アジア出張が多い日本人ビジネスマンの中でこの国を訪れないことは稀ではないでしょうか。そのシンガポールからお土産としては国花でもある蘭がおすすめ。蘭はシンガポール国民にも非常に大切に扱われており、空港や政府系の建物、ホテルでも装飾としてよく利用されています。蘭の花びらを金箔に漬け込んで固め、ネックレスにして大切にしている人も多いようです。日本では白い蘭をよく見かけますが、シンガポールではさまざまな色にブリードされており、珍しがってくれるお客様も多いのだとか。空港でも売られているようなので、空港でできた空き時間に調達できるのも便利です。2. フィリピン「マンゴー」マンゴーの生産量で首位のインドに次ぐ2位のフィリピンのマンゴーは、日本のスーパーやコンビニでもよくみられるようになりました。東南アジアのビジネスマンが小腹が空いたときに食欲を満たす食べ物としてドライマンゴーを持ち歩いている方々もいるそうです。東南アジアではフルーツを食べる習慣は共通してあり、美味しく、身近なものは万国共通で喜ばれるようです。とはいうものの、どこの国でもフィリピンのマンゴーは手に入るので、日本でもよく売られている、砂糖が多く添加されているものではなく、、シュガーフリーのものもあるのでそちらのほうが望ましいかもしれません。3. タイ「ツバメの巣」©PIXTA中華料理食材のツバメの巣は、東南アジアに生息するアナツバメの巣です。タイでは、プーケットで採れることがよく知られています。アナツバメの巣はアナツバメの唾液腺の分泌物で出来ているので食すことが可能で、さらに血流がよくなる効果など非常に栄養価が高いことでも知られています。中華系のお客様は健康志向であることが多く、特に喜ばれるかもしれません。4. ミャンマー「ルビー」ミャンマーの宝石と言えば、ルビーです。ミャンマーで採掘されるルビーは、周辺国で産出されたものが暗闇では色が燻んで見えてしまうのに対し、ミャンマーで産出されたものは美しい赤色を保つこともあって、世界で最高品質ともいわれています。最も安価なものは数万円から、最高級のピジョンブラッドは1カラットで数百万円するものもあるそうです。5. ベトナム「麦わら帽子」©TRIPPING!「ノンラー」とよばれる、ベトナム特有の麦わらの三角帽子です。ベトナム全土で広く利用される、元々はキン族がかぶっていた伝統的な帽子です。ベトナムは非常に暑いうえにスコールも非常に多いため、日よけと多少の雨しのぎに、外国人観光客がしているのをたまに見かけます。Tan氏のクライアントの家に飾られているのを何度も見たことがあるそうです。6. インドネシア「コーヒー」「コピ・ルアク」とよばれる、ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆です。ジャコウネコが実の表面を好んで食べた後、酵素と酸で独特な香りが形成され、評判が高いコーヒーです。その希少性から1kg500ドルほどで売れるようになり、ブルーマウンテンやコナコーヒーをしのぐ高価な豆となりました。元々コーヒー栽培でも有名なインドネシアですが、同じコーヒー豆でもジャコウネコが食べる前と後では、価格が2倍近く違うそうです。7. マレーシア「ビューター」©ASEAN-Japan Centreピューターとは錫(すず)に少量の銅とアンチモンを混ぜ合わせた合金のことです。錆びにくく長く使えるのと、保冷効果が高いという特徴があり、キッチン雑貨として実用的に利用できることもあり特に暑い国では喜ばれます。イギリス統治下の19世紀半ばに、クアラルンプールの周辺に位置するセランゴール州に錫が大量に発見されてから、マレーシアはピューターの主要産出国だった歴史があります。ミャンマーのルビーのように高価でなかなか手の届かないおみやげもあれば、フィリピンのマンゴーや、ベトナムの帽子など、ビジネスマン、特に富裕層にあげるものとしては庶民的なものだと意外に感じられたかもしれません。富裕層には一番高価なものを喜ぶ方もいるそうですが、彼にとって喜ばしいのは本人が一番好きなものやその企業・個人の原点をが知ることができるようなものとのことでした。彼が子どもの頃よく食べたお菓子やインスタント食品を渡し、それが会話をはずませることもあるのだそうです。では、東南アジアで喜ばれる日本の土産はどんなものがあるのでしょうか。東南アジアの方々は親日であることが多いのですが、遠い島国でもあるため日本が謎めいて見えていることも多いようです。そんな日本からなにをおみやげにすると、日本をより好意的に捉えてくれるのでしょうか。日本人からもらった日本のおみやげで嬉しかったものも聞いてみました。8. 日本「升」日本人からTan氏がもらったお土産で嬉しかったのはお酒の升だったそうです。家に大切に保管してあり、毎年来日してはその升で飲むための日本酒を買って帰国するそうです。9. 生い立ちや人となりがわかるもの・社風が垣間見れるもの単一民族ともいわれる日本人にとって、他国のビジネスマンと接することにドキドキしてしまう方も多いのではないでしょうか。ただ、それは対峙するひとにとっても同じ。独特な文化や習慣をもつ日本のビジネスマンとどう接していいか分からないことも多いそうです。そんなときには、相手のことをより深く知れるものが会話の促進につながります。自分の故郷や、会社が本社を置く土地の様子がわかる、例えば、地酒や伝統品、写真なども効果的のようです。Tanさんは、それらのお土産に助けられながらお互いの共通点や相違点を理解し尊重することで、信頼関係構築の入り口に立てると言います。いかがでしたか。Tan氏は、初対面での第一印象を重要視しています。はじめにお土産を渡す際に、簡潔にその解説をすることで自分のことをよりよく理解してもらえるのだそうです。その話は、最近行ってきた周辺国だったり、自分のルーツからくるものであったり。少しその話を挟んでおくことで、対峙する相手にとっても緊張をほどく、ちょっとしたアイスブレイキングになるでしょう。(text : 赤江龍介 編集協力:岡徳之)※UBS銀行:(正式名称:UBS AG)本店をスイスのバーゼルおよびチューリッヒに置き、世界の主要な金融センターを含む50カ国余で質の高い金融サービスを提供する、世界最大級の金融グループ。その年で最も優れたプライベートバンキングを選ぶ「GlobalPrivate Banking Awards」で、2014年のBest Global Private Bank部門、Best Private Bank in Asia部門でも1位を受賞。ビジネスコラム「アジBiz ~1分で読める東南アジアのビジネス情報」>その他の記事はこちら
2015年09月02日フランス・パリを拠点とする世界最大級のインターナショナルホテルチェーン・アコーホテルズが、バンコク市内に3番目となるプルマンブランドホテル「Pullman Bangkok Grande Sukhumvit Hotel(プルマンバンコクグランデスクンビットホテル)」を2015年8月オープンさせた。バンコク市中心部のスクンビットに位置する5つ星ホテルプルマンバンコクグランデスクンビットホテルは、スワンナプーム空港からは車でわずか30分、地下鉄およびスカイトレインの駅の側に位置しており、どこへ行くにも便利なロケーションも魅力のひとつ。観光からビジネス、あらゆるニーズを満たしてくれる。タイ風モダンな装飾が施された325室の客室とスイート客室はデラックスルーム、プレジデンシャルスイートを含む全325室。無料のWi-Fiも完備されている。ホテル内には2つのレストランに、デリラウンジ、 カクテルバーの飲食施設に加え、屋外プールやフィットネスセンター、スパなどのリラクゼーションルームや、最大500名規模のイベントにも対応できる大小合わせ10のミーティング施設も用意されており、用途に合わせて利用できる。プルマンブランド第一号としてオープンした「プルマンバンコクキングパワー」、ソフィテルシーロムバンコクのリブランドにより加わった「プルマンバンコクG」に続き、今回3軒目をオープンさせたアコーホテルズは、タイ国内でラグジュアリーからエコノミーまで幅広いブランドを展開。現在約40の開業プランが進行中で今後がさらに楽しみだ。Pullman Bangkok Grande Sukhumvit Hotel(プルマンバンコクグランデスクンビットホテル)詳しくはこちら>©all photos to Accorhotels
2015年09月01日「ハリラヤ」と名の付くイスラム教の2大祭りの一つ「Hari Raya Haji(ハリラヤ・ハジ)」。その意味から別名、巡礼祭や犠牲祭とも呼ばれる。東南アジアからも敬虔なムスリム(イスラム教徒)がメッカに巡礼に訪れるイスラム歴の12月10日は、シンガポールやマレーシア、インドネシアでも国民の休日に定められている。2015年は9月24日。「巡礼祭」としてのハリラヤ・ハジ「ハリラヤ」とは、日本語で「偉大な日」。「ハジ」は、メッカ巡礼を達成した男性や、この大巡礼自体を指す言葉。このハリラヤ・ハジという祭りはイスラム教徒にとって2つの意味を持つ。その一つは、メッカへの巡礼の祭りという意味。イスラム教の聖地、サウジアラビア王国にあるメッカ。そこを目指して世界中のムスリムが集まり巡礼をする月の最終日が、ヒジュラ歴(イスラム歴)の12月10日、2015年は9月24日に当たる。巡礼を終えた男性は「ハジ」、女性は「ハジャ」と呼ばれ、その時だけ白い帽子を被る事ができる。夢でお告げを受けた者だけが、一生のうちに1度はメッカを訪れなければならないイスラム教の教え。お告げがなかった者や、行けない環境にある者は、各々の国にて祈りを捧げる。当日は、夜明け前に起き、身体を清め、新しい服を着て、日の出から正午までモスクで礼拝する。その後は家に帰って家族でご馳走を食べるのが習わし。「犠牲祭」としてのハリラヤ・ハジこの祭りの2つ目の意味は、犠牲祭。あるイスラムの故事が元になる犠牲祭。神の預言者が、息子を犠牲にするように命じられる夢を見た。苦悩の末、息子をアラーの神の犠牲にすることを決めた親子に対し、その信仰心に感動した神が、息子の命の代わりにヤギやヒツジ、牛などの家畜を犠牲にすることで息子を救った。この言い伝えから、各国では、家畜の解体が行われる。この家畜は、祭りの後梱包され、貧しい家に配られるそう。富はみんなで分かち合おうとするイスラムの考え方の象徴的な場面だ。東南アジアからも多くのムスリムが巡礼へこの時期は、世界中の敬虔なイスラム教徒がメッカに集合する。その数は数千人と言われ、東南アジアからも多くのイスラム教徒が旅立つ。メッカで巡礼の最終日に行われるヒツジなどの解体による犠牲祭は、東南アジアの国々でも行われる。イスラム教徒の子供たちは、この生贄の様子を見ると言うが、子連れの旅行者は、子供への配慮が必要。この日はシンガポールやマレーシア、インドネシアでも国民の休日。互いの宗教的儀式を尊重する東南アジアの多様性と、イスラム教徒にとってのこのお祭りの意味深さを感じさせられる。華やかな街の装飾やバザーなどで盛り上がりを見せる、モスクのあるようなイスラムの文化が色濃い地域では、祝祭の雰囲気を味わうことができる。©All Photos to Singapore Tourism Board
2015年09月01日世界遺産で知られている古都・アユタヤの新名所として人気を集めているのが水上マーケット。2010年に登場した「アヨダヤ水上マーケット」は、運河を使った交通手段が一般的だった古き良き時代を再現したテーマパーク。外国人のみならず、地元タイ人にも人気の観光スポットで、週末となればバンコク等周辺エリアから訪れるファミリーや学生グループで賑わう。「ワット・マヘーヨン」近くに造られた人工池の周りには、タイの古い街並みが再現され、施設の名称もあえて伝統的な「アヨダヤ」とネーミング。大きな池を囲むように、土産店や飲食店等たくさんのお店がずらり軒を連ね、ショッピングやちょっとしたランチ、軽食が充実している。初めて訪れるなら、船で広い敷地内を巡る約15分の遊覧コース(大人20バーツ、子ども15バーツ)もおすすめ。もちろん水上マーケットならではの、水路に浮かぶ小舟のお店から気に入った品を買うという体験も楽しい。隣接の「エレファントビレッジ」では象に乗って遺跡見物することが可能。象の他にもトラやヘビ等の動物と間近で触れ合えることが出来る。「アヨダヤ水上マーケット」は入場無料で、タイの伝統的生活の雰囲気を気軽に味わうことが出来るので、アユタヤの遺跡巡りついでに立ち寄ってみては。アヨダヤ水上マーケット&エレファントビレッジ(Ayothaya Floating Market & Elephant Village)・住所:Phai Ling, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya, Thailand<水上マーケット>・利用時間:8:00~18:00・利用料金:無料<エレファントビレッジ>・利用時間:8:00~17:00・利用料金:20分で1人400バーツ©all photos to Tourism Authority of Thailand
2015年09月01日©Aman日本では、ジャワ更紗とも呼ばれる、ろうけつ染めの布バティック。古くからインドネシア各地で作られ、2009年には、ユネスコの世界無形文化遺産に指定されている。バティック 著者撮影主産地のジャワ島でも、各地に、それぞれの歴史を誇るバティックがある。より深く知り、良いクオリティのものを手に入れるなら、旅立ちたいのは、ジャワ島中部の古都ソロとジョグジャカルタへ。老舗の工房「グナワン・スティナワン」を訪ねて「グナワン・スティナワン」の女性職人 著者撮影ソロは、今も、のんびりとしたよい風情を残す街。人力車ベチャが、まだ人々の足として機能している。カスナナン王宮の近く、細い路地が縦横に続くカウマン地区のバティック村は、王宮御用達のバティック職人たちが集まっていたエリア。ショッピングができる工房も多い。老舗の工房「グナワン・スティナワン」では、バティック製造の様子を見学できる。女性の手描き職人が、チャンティンという筒状の銅製の道具に熱いロウを入れ、細かな点や線、面を、正確にゆっくりとロウ置きしてゆく様子は、まるで何かの修行のようでもある。深い意味を持つバティックの紋様ダナール・ハディ アンティーク・バティック博物館 著者撮影ソロで、ぜひ訪れたいのは、「ダナール・ハディ アンティーク・バティック博物館」。インドネシアの三大バティック企業のなかでも、中国系ではなくジャワ系オーナーによる経営で知られ、館内には、貴重な古いバティックが数多く展示されている。中部ジャワを中心に、インドネシア各地のバティックの歴史を、クロニクル的に知ることができるのが興味深い。中部ジャワの伝統紋様は、ジャワ王家に由来する幾何学模様が多いのが特徴。短剣クリスを図案化した、王権を象徴するS字の連続模様『パラン』。若芽や発芽を意味する『スメン』は、ジャワの精神世界観を表現し、植物の芽を様式化した点描とともに、霊山、炎、玉座、船、生命の樹などが描かれている。すべてのバティックの紋様は、美しいだけではなくて、深い意味を持っている。ダナール・ハディ アンティーク・バティック博物館 著者撮影ジャワ美術の中心ジョグジャカルタへジョグジャカルタの王宮 著者撮影ソロから車で約1時間のジョクジャカルタは、伝統的なジャワ美術の中心地。まずは、ジョグジャカルタ王宮を訪ねてみよう。王宮内には、インドネシア独立に貢献した名君ハメンク・ブオノ九世の博物館のほかに、バティック博物館もあり、王家とバティックの関連性がよくわかる。ショッピングなら、繁華街のマリオボロ通りへ。クラシカルなものから、伝統柄をポップにアレンジしたものまで、通りの左右に数多くの店が並び、目移りしながらの買い物も楽しい。バティックビジネスが盛んなジョグジャカルタでは、工房もどんどん進化している。伝統を踏まえながらも、ファッション性の高い高級バティックを生産する注目ブランドが、「バティック・ニョニャ・インド」。天然染料と科学染料とを巧みに用いた、鮮やかで華やかな布は、なかなかにファッショナブル。ジャワ、ヒンドゥー、中国、イスラムなど、さまざまな文化が融合する、今のインドネシアを具現化するかのような、優雅なバティックだ。神聖な雰囲気に包まれる「アマンジウォ」にステイ©Aman王宮や博物館を訪れて、美しい布を見て、触れて、ジャワ文化の片鱗を感じたら、ステイは、「アマンジウォ」で。©Amanボロブドゥール寺院遺跡群に近く、断崖絶壁の山々の側に建つ「アマンジウォ」は、リゾートとは言え、どこか神聖な雰囲気に包まれている。鬱蒼と繁る密林の中に現れる、ボロブドゥール寺院の建築様式を取り入れた建物。銀色に輝く天井を備えた、荘厳な円形の本館は、どこか儀式の場のようでもある。施設のそこそこに配されたバティックも、もちろん美しく、本物の価値を放つものばかり。©Aman翌日、「アマンジウォ」の宿泊者だけに許された特権として、早朝まだ暗いうちからボロブドゥール寺院へと入ることができる。世界最大級の仏教寺院から拝む朝日は、心身を浄化し、新しいエネルギーで満たしてくれるようだ。ジャワ島中部で美を探す旅は、自己の内面へと気持ちを向ける旅でもある。AMANJIWO(アマンジウォ)住所:Ds. Majaksingi, Borobudur, Magelang , Central Java, Indonesia電話:(+62) 293 788 333HP:www.aman.com/resorts/amanjiwo/(text : 坪田 三千代)大人の東南アジアご褒美旅~テーマとスタイルのある旅~その他の記事を読む>
2015年08月31日©PIXTA数あるアジアンリゾートの中でも長きに渡って世界中のトラベラーを虜にしているのが、タイを代表するリゾートアイランド「プーケット」。周囲をエメラルドグリーンのアンダマン海に囲まれる一方、島の77%が熱帯雨林の山という顔を持ち合わせている。そんな自然豊かなこの島を訪れたら、思いっきり体を動かしてアクティブに遊び尽くしてみるのはいかが?あなたは海派?山派?プーケットの大自然で遊ぶプーケットで体験できるアクティビティはバリエーション豊富。エリアごとに特徴が異なるビーチや、船に乗って出かける離島、はたまた島の中心にうっそうと茂るジャングルが「遊び場」!さぁ、あなたならどこに出かける?1. マリンスポーツを楽しむ!©Tourism Authority of Thailandプーケットを訪れたら外せないのが、マリンスポーツ体験!青い空の下、童心に帰って遊んでいると思わず時間を忘れてしまうほど。アンダマン海の生物と一緒に海中散歩を楽しむシュノーケリングは、生物が集まる珊瑚礁や岩場がおすすめ。もちろんビーチの浅瀬にもカラフルな魚が泳いでいることも。写真提供:H.I.S.海中散歩の合間には、空高く浮かび上がるパラセイリングで空中散歩はいかが?風を受けながら進んで行くパラセイリングにスリルを感じつつも、眼下に広がる美しい景色に感動すること必至。海上でスリルを求めるなら、バナナボートにトライしてみて!コーラル島 ©TRIPPING!マリンスポーツを体験するなら、プーケットから船に乗って離島に出かけるのが断然おすすめ。日本人に人気のコーラル島ならスピードボートで約20分程度。更に、映画「THE BEACH」のロケ地として脚光を浴びた「ピピ島」までも約2時間でアクセス可能。好みに合わせて計画してみよう。ピピ島 ©ASEAN-Japan Centreシーカヌーで探検しよう©Tourism Authority of Thailand冒険好きなら、シーカヌーに乗って海に繰り出すのはいかが?マングローブの生い茂る湾内に分け入ったり、狭い洞窟に入ってみたりとシーカヌーならではの体験は冒険心をくすぐるはず。パンガー湾 ©ASEAN-Japan Centre特におすすめしたいシーカヌーのスポットといえば「パンガー湾」。プーケットの北東に位置するパンガー湾には、大小160もの島々が浮かび、奇岩や洞窟も点在。シーカヌーを漕いで鍾乳石の洞窟を巡るツアーが人気。パンガー湾を訪れたら映画『007/黄金中を持つ男』のロケ地である「ジェームス・ボンド島」の見学もお忘れなく!エレファント・トレッキングでジャングル探検写真提供:H.I.S.象の背に乗って、熱帯雨林のジャングルを歩くエレファント・トレッキングは、プーケットならではの魅力的なアクティビティ!プーケットの山地はアップダウンが激しいのでスリル満点!いつもと違った目線でジャングルを散策すれば、出会ったことのない景色にも出会えるかも!?小高い丘をゆっくり歩くツアーは、気軽にエレファント・トレッキングを体験したい人向き。森の空中散歩!フォレスト・アドベンチャー©Flying Hanumanプーケットの最新アトラクションといえば「Flying Hanuman」。ジャングルの木々に張り巡らされたワイヤーをターザンのように滑りながら進んで行くアドベンチャー型アトラクション。まるで猿になったような気分になるユニークな体験を楽しんでみて。©Flying Hanuman大型リゾートホテルにステイして遊ぼう!滞在型の大型リゾートホテルにステイすれば、わざわざ外に出かけなくても敷地内でアクティブに遊ぶことができる。特に子連れ旅行の場合は、子供も大人も楽しめるこの旅のスタイルがおすすめ。複数のプールがあるのはもちろん、中にはウォータースライダーなどの施設が備わっているホテルもあるので、プール好きの子供からしたらパラダイスだ。アンサナ・ラグーナ・プーケット ©Laguna Phuket高級リゾート地「バンダオビーチ」に位置するプーケット随一のリゾート地区「ラグーナ・プーケット」はホテルステイをアクティブに楽しみたい人にぴったり。東京ドーム約87個分(!)という広大な敷地に、バンヤンツリー・プーケットや、アンサナ・ラグーナ・プーケットといった錚々たる高級ホテル6つとゴルフ場、ショッピングセンター、スパが揃い、どのホテルに滞在していても敷地内の他のホテルや、施設を利用できる。長期滞在をしていても飽きないほど。ヒルトン・プーケット・アルカディア・リゾート&スパ ©Hilton HOTELS & RESORTSカロンビーチに隣接する「ヒルトン・プーケット・アルカディア・リゾート&スパ」はトロピカルガーデンに囲まれた老舗リゾートホテル。5つのプールにウォータースライダーも完備。キッズ用のプレイグラウンドもあるので、お子様も納得のステイ先のはず。思いっきり遊んだら、スパでカラダも心も癒してザ・ウェスティン・スィレイベイ・リゾート&スパ & ©The Westin Siray Bay Resort & Spa, Phuketアクティブに遊んだら、スパで身も心も癒して旅の締めくくりとしたいところ。プーケットのスパは、ラグジュアリーなホテルスパから、大型のデイスパ、さらには庶民的なタイ古式マッサージまで、バリエーションが豊富。日本よりもリーズナブルにスパ体験ができるので、目的や予算に合わせて好みを見つけてみよう。広大な敷地に佇む「スコーカルチャラルスパ&ウェルネス」は、様々なスパメニューを楽しめるスパ・コンプレックスであると同時に、タイ式ヨガやムエタイなどタイのヘルシーな文化を体験できる世界初のカルチュアル・スパ。オーガニックにこだわった食事も楽しめるので、のんびり滞在して、帰国後の英気を養ってみるのもいいかもしれない。自然派のトリートメントが気分なら「ムックダースパ」をチェックしてみて。緑豊かな敷地内には茅葺き屋根のコテージが点在。のどかな景色を楽しみながら受けるスパは、タイのハーバル製品をふんだんに使ったもの。タイの伝統的な美容法に触れてみよう。「アクティブ派のプーケット旅行」特集の“後編”では、旅の計画に役立つ実際のツアーやおすすめのホテルをご紹介!アクティブ派のプーケット旅行特集前編:プーケットで遊ぼう!アクティブ派に嬉しいリゾートアイランド後編:プーケットで思いっきり遊ぶための旅の計画!
2015年08月31日海外旅行が決まったら、まずリサーチしたいのが現地で評判のレストラン。しかし、あまりのレストランの多さに「どのお店を選べばいいのか分からない!」という人もきっと多いはず。そこで今回は、ホーチミンに数あるレストランの中から、味も雰囲気もいいおすすめのお店を紹介。さらに、ほとんどのメニューが1品10万VND(約550円)以下というコストパフォーマンスにも優れたところを5店ほど厳選した。お店選びの参考にしてみて。1.BLOOM Saigon(ブルーム・サイゴン)中心部からタクシーで約10分の静かな住宅街にある邸宅レストラン。孤児支援団体(ACWP)運営のレストランで、売り上げの一部を子供たちに寄付するなどの活動も行っている。料理は伝統的なベトナム料理のほか、欧米料理を融合させた創作料理もある。写真左:Bun thit nuong cha gio(豚焼肉と揚げ春巻きのせサラダ麺)、Thien ly xao toi(ティエンリーのニンニク炒め)写真右:フレンチコロニアルの建物————————————BLOOM Saigon(ブルーム・サイゴン)URL:www.bloom-saigon.com営業時間:10:30~22:30電話番号:(+84)8-3910-1277住所:3/5 Hoang Sa , District 1 , Ho Chi Minh2.Cuc Gach Quan(クック・ガック・クアン)ハリウッドセレブが訪れたことで一躍有名になった一軒家レストラン。中心部からタクシーで約10~15分の場所にある。アンティーク調の店内でゆったりと食事を楽しめる。写真左:Bun bo xao(牛焼肉のせサラダ麺)、Dau hu trung chien sa ot(揚げ玉子豆腐のレモングラス&唐辛子がけ)写真右:内装はベトナム人建築家のTran Binh(チャン・ビン)氏が担当————————————Cuc Gach Quan(クック・ガック・クアン)URL:営業時間:10:30~22:30電話番号:(+84)8-3848-0144住所:10 Dang Tat , District 1 , Ho Chi Minh3.Chi Hoa(チー・ホア)日本人街のレタントン通りにあるレストラン。有名レストラン「PROPAGANDA」「Hoa Tuc」の系列店とあり、その味はお墨付き。素材にこだわった料理の数々が楽しめる。写真左:お通しで出てくるさつまいもチップス(写真手前)も美味写真右:1階では、店内で使用している魚柄のバッチャン焼(ベトナム北部の陶器)や調味料などの食材を購入することができる————————————Chi Hoa(チー・ホア)URL:www.chihoacuisine.com営業時間:11:00~22:00電話番号:(+84)8-3827-3155住所:31A Le Thanh Ton , District 1 , Ho Chi Minh4.Quan Bui(クアン・ブイ)レタントンエリアにあるお洒落なレストラン。アンティーク調でまとめられた居心地の良い空間が魅力。店内で使用しているソンベ焼(ベトナム南部の陶器)の器は購入も可能。写真左:Nem cua be(北部風蟹の揚げ春巻き)、Rau muong xao toi(空芯菜のニンニク炒め)写真右:4階建てのレストラン。屋上のテラス席は開放感抜群!————————————「Quan Bui」の詳細はこちら>5.Secret Garden(シークレット・ガーデン)“secret”の名のとおり、まさに隠れ家という言葉がぴったりのガーデンレストラン。地元の人が暮らす古いアパートの屋上に、緑あふれるオープンエアの空間が広がっている。写真左:Nem sa nuong(つくねのレモングラス挟み焼き)写真右:アパートのある路地の入口————————————「Secret Garden」の詳細はこちら>野菜をたっぷりと使い、やさしい味に仕立てるベトナム料理は日本人の味覚にもよく合う。居心地のいい空間で、ベトナム人が普段食べている家庭の味を心ゆくまで楽しもう。(text & photo:グッチ)ぐるりホーチミン歩き~美味しいと可愛いを探して~その他の記事を読む>
2015年08月31日©Accorhotels東南アジアの中でも、ここ数年でますます魅力を増している注目株がベトナム。ハノイは、ベトナムの首都にして文化・政治の中心地。11世紀から長らく繁栄を極めた街は、ベトナム戦争の戦火をまぬがれたことから、旧市街として今もその歴史的情緒のある街並みを留めている。さらにハノイのシンボルともいえるホアンキエム湖周辺の牧歌的な風景も印象的だ。首都だけあって、憧れの5つ星ホテルから、評判の小さなブティックホテルまでホテルの選択肢は多彩。今回の「MY HOTEL CHOICE」では、観光の中心地でもあるホアンキエム湖にフォーカスして、ハノイでの滞在を最大限に楽しめるおすすめホテルをピックアップ!Sofitel Legend Metropole Hanoi hotelソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ©Accorhotelsフランス統治時代の情緒や文化をバックグラウンドに持つベトナムの首都ハノイ。だからこそ、コロニアル建築のホテルはまさにこの街を代表するスタイルでもある。旧市街の中心地の街角にパリを思わせる洒落たオープンカフェがある。ここが100年の歴史を持つ老舗ホテルにして輝かしい受賞歴を誇る、かの有名な5つ星ホテル「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」だ。©Accorhotels364室の客室とスイートのほか、フランス料理店、ベトナム料理店、イタリア料理店、バー3軒、ファンクションルーム7室、温水プール、それに高級スパ「ルスパデュメトロポール」を備え、そのどれもが格式高く、まるで絵に描いたようなラグジュアリーさ。現代的な快適さは言うまでもなく、プライベートな滞在からビジネス、社交イベントなど幅広いニーズにこたえる懐の深さは老舗ホテルならでは。客室は歴史的な趣のあるヒストリカルウイングと、ネオクラシックな気品が漂うオペラウイングの2棟があり、それぞれに異なる独特な味わいがあっていずれも捨てがたい。でも、どちらかを選ぶとすれば、1920年代のフランス特有の豊かで洗練された内装が秀逸なヒストリカルウイングだろうか。アンティークなインテリアやフローリングは、長い時をかけて磨きこまれなければ持ちえない美しいツヤを放っている。©Accorhotelsサマセット・モーム、チャーリー・チャップリン、グレアム・グリーンといったあまたの世界的著名人が滞在したヒストリカルウイングの「レジェンダリースイート」に至っては、ホテルが“ただ滞在するためのもの”ではなく、ここでなければ過ごせない時間とストーリーがあることを感じさせてくれる。もしこのホテルに滞在する幸運にめぐりあえたなら、世界中のセレブに愛され続けてきた百年ホテルが刻むストーリーのいち登場人物になったような優越感に浸れるはず。------------------------*宿泊料金:一泊24,713円~*部屋数:364室(スイートルーム22室)住所:15 Ngo Quyen StreetHoan Kiem District,10000 – HANOI,VIET NAMTEL:(+84)4/38266919www.accorhotels.com/ja/japan/Apricot Hotelアプリコットホテル©Apricot Hotelフランス語でホテル(hôtel)は男性名詞になるが、ハノイの新しいブティックホテル「アプリコットホテル」に性別をあてるとすれば女性になるかもしれない。たとえば、ゲストルームの卓上にさりげなく置かれたアンティークなフォトフレームや、鏡台の傍にしつらえられた季節の花たち。ベッドや寝具、カーテンや絨毯のテクスチャーにいたるまで、ラグジュアリーなムードの中にも女性的な繊細でしなやかな気配が漂う。©Apricot Hotelそれはこのホテルが、ベトナムの芸術、文化、伝統を大切にするというスピリットを持っていて、館内にはいくつものオリジナルのアートワークが展示されていたりすることと関係があるかもしれない。白い床と壁面に囲まれた広いロビーの天井には、豪華な2つのシャンデリアがきらめいている。ロビーのティーラウンジでは、ファーストクラスのアフタヌーンティーのセレクションが用意されていて、贅沢な気持ちでくつろぐことができる。©Apricot Hotel庭園を眺めながら食事ができる「L’artiste」や色彩豊かでアーティスティックな一皿を供する「Palette」の2軒の多国籍料理レストランがあって、洗練された食事が滞在の楽しみのひとつになる。屋上のバー「ONE 36」は、ハノイのパノラマビューを独り占めできるエクシクルーシヴな空間。©Apricot Hotelホテル特製のオシャレなカクテルに酔いながら、煌々と輝くハノイの夜景を眺めれば、火照った体と頭は自然とクールダウンされて、一日の終わりに向けて余計な思考をシャットダウンしてくれる。------------------------*宿泊料金:一泊 USD95.00~*部屋数:123室住所:136 Hang Trong, Hoan Kiem Dist , Hanoi, VietnamTEL:+84 4 3828 9595Email:info@apricothotels.com Hanoi Operaヒルトン ハノイ オペラ©Hilton Hanoi Opera高級ブランドショップが軒を連ねる高級なホアンキエム地区の中心で、ひときわ目を引くコロニアル建築が、フランス領時代にパリのオペラ座を模して作られた「オペラハウス(ハノイ大劇場)」だ。夜になると美しくライトアップされる壮麗なその建物に並び立つのが、「ヒルトン ハノイ オペラ」。こちらも街のランドマーク的な存在としてベトナムの人々に親しまれている。©Hilton Hanoi Operaホテルは、ハノイ・ノイバイ国際空港からタクシーで40分ほど。美しいホアンキエム湖、旧市街からも徒歩圏内で、市内の活気あるビジネス街や主要な観光スポットへも数分で出かけられるというハノイ観光には絶好のロケーションも魅力だ。©Hilton Hanoi Operaシックで洗練されたベトナムの伝統的なインテリアを配したゲストルームはもちろん、ホテル内にあるベトナム料理と多国籍料理を楽しめる5つのレストランやカフェ、バー、それに屋外プールからも、隣接するオペラハウスを望むことができるのがこのホテルの特権だ。ベトナムの伝統とフレンチシックな文化、芸術の息吹を感じながら、優雅な気分で滞在を楽しんでみたい。ちなみに1911年に完成した劇場は、今でも定期的に、ベトナムの伝統芸能や国内外のクラシックコンサート、演劇のコンサートが上演されている。ハノイの伝統芸能である「水上人形劇」も楽しめるので、ぜひチェックを。------------------------*宿泊料金:一泊USD66.00~*部屋数:268室住所:1 Le hanh Tong St, Hoan Kiem Dist, Hanoi, VietnamTEL:+84-4-39330500övenpick Hotel Hanoiモーヴェンピック ホテル ハノイ©Mövenpick Hotel Hanoi何度もリピートしてしまうホテルの特徴は、なによりもまず“快適さ”が挙げられると思う。初めての渡航になるならばなおのこと、モダンでコンテンポラリーなホテルを真っ先に選んでしまうことになる。格式高いホテルや、ユニークな空間のデザイナーズホテルなども、もちろんそれぞれにいいとは思うけれど。©Mövenpick Hotel Hanoiヨーロピアンスタイルで洒落た造りのエクステリアが印象的な「モーヴェンピック ホテル ハノイ」は、154室のモダンでスタイリッシュな客室はクリーンで落ち着いた雰囲気の一軒。ホエンキム湖から徒歩13分、ハノイのビジネス街の中心部に位置し、大教会や旧市街にも歩いて行けるほどの距離。立地が良くて、部屋は広くてキレイ、快適な設備。3拍子揃った使い勝手の良さで、ホテルはいつも家族や恋人、女性同士の旅行はもちろん、ビジネス利用者など、たくさんの人が訪れている。©Mövenpick Hotel Hanoi朝食はパーフェクトなコンチネンタルブレックファーストが用意されているのだが、せっかくハノイに来たなら、周囲の屋台街へ繰り出すか、人気のローカルベトナムグルメを探しに出かけてみるのも捨てがたい。また近くにはホアンキエム湖(還剣湖)の北岸の玉山祠や、ベトナムの伝統芸能であるタンロン水上人形劇場など、ハノイ観光のハイライトになるスポットもたくさんある。気の向くままにハノイの街をそぞろ歩きしてみてはいかが?------------------------*宿泊料金:一泊USD 82.50~*部屋数:154室住所:83A Ly Thuong Kiet Street | Hoan Kiem District, Hanoi , VietnamTEL:+84 4 38 22 28 00Email: hotel.hanoi@moevenpick.com : Miwa Ogata)TRIPPING!編集部がリアルに泊まりたいホテルをピックアップ!【MY HOTEL CHOICE】>>その他の記事はこちら
2015年08月31日今年シンガポールは建国50周年を迎えました。今年の3月にリークアンユー元首相が死去し、建国50周年祭典に建国の父であるリー氏自身が参加できなかったことは、恐らくシンガポール国民だけでなく、在星外国人でさえも残念に感じた人々が多かったのではないでしょうか。盛り上がりを見せた建国記念日やはり今年のナショナルデー当日の8月9日の混雑ぶりはすごいものがありました。セレモニーが行われる会場やその付近はかなりの混雑ぶりでクローズせざるを得ないエリアもありました。恐らく、政府がこの日の公共交通機関を独立50周年を記念して始発から終日無料にしたのもその理由かと思います。当日は街全体が、国旗と同じ色の赤と白に染められ、外に出ればほとんどの人が赤と白の服を着用。なかなか日本では見られない光景です。今年はシンガポールにとっても本当に特別の年でもあり、大きな節目となった年でもあると思います。例年にもまして思いのつまったパレードや花火を味わうことができました。政府から子供たちに粋なプレゼントを配布ナショナルデーのセレモニーが終わり少し落ち着きを取り戻してきたいてきたころですが、建国50周年を祝いシンガポール政府が行った驚きの取り組みをご紹介させていただきます。それは、公立小中高校生に通う生徒と先生向けに”Building My SG”というオリジナルレゴを無料で配布したこと。このプレゼントには、シンガポールらしいなと考える方も多かったです。この国の勢いや太っ腹な部分を垣間見れました。 レゴは計244ピースあり、難易度が3段階に分かれ、それぞれのレベルで楽しめるような仕組みになっています。組み立てられる建造物は全部で3つ。シンガポール最古のつり橋でもある「カベナ橋」、世界有数のハブ空港である「チャンギ空港」、マリーナエリアに現れる不思議で広大な「ガーデンズバイザベイ」。レゴで遊ぶ前にはシンガポールの歴史をこの建造物を通して親子で学んでほしいという思いもあるとのこと。学校によっては、ナショナルデー前にレゴを授業で楽しむ学校もありました。また楽しみはそれだけではなく、生徒がオリジナルの作品を作り、”Build the Best Model of Future Singapore Contest”に参加することもできます。指定されたウェブサイトに自分が通う学校名を選択したあと、ウェブ上に作品の写真を投稿できるようになっています。応募は8月31日までで、最優秀賞の発表は9月7日に”Building My SG”のウェブサイトにて発表の予定とのこと。S$668相当のMindstorm Education EV3 Core SetやS$1000相当の商品券を用意しているとのこと。勉強一筋の教育熱心な国というイメージも大いにありますが、節目である歴史の1ページを過ごす生徒たちへ、シンガポール政府からの粋な贈り物。オリジナルレゴを受け取った生徒たちは喜びの笑顔です。今後のシンガポールの成長を担う子供たちのこれからが楽しみですね。Building My SG
2015年08月30日バンコクの夜を走る。黄色と緑は個人タクシーだタイは世界で2番目にタクシー料金が安いともいわれている。街を走るタクシーはピンクやオレンジ、黄色といったカラフルな車体を多く見かける。このカラフルなタクシーは、タクシー会社が運営しているもの。黄色と緑のツートンカラーの車体は個人タクシーとなっている。昔は料金は交渉制だったため、慣れないタイ語の発音で行き先を上手く言えなかったり、外国人だとわかると通常より高い料金を提示されることが多かった。今ではメーター制になりその心配は減ったが、それでもメーターを使わなかったり、乗車拒否も多く見られる。特に夕方のラッシュ時、雨の日、深夜時間帯だと乗車拒否の可能性はかなり高くなる。繁華街で客待ちしているタクシーには、メーターを不法に改造し、実際より高く表示させるという悪質なドライバーもいる。最近では「GRAB TAXI」や「UBER」といったタクシーの配車アプリの登場により、多少は問題は解消されたように思える。「GRAB TAXI」は基本的に営業ナンバー(タイでは黄色)を取得している正規のタクシーのみが登録されているが「UBER」には、営業用ナンバーを取得していない車も登録されているようである。もっとも異なるのが支払い方法だった。「GRAB TAXI」は降車時に、メーターの金額+25バーツ(使用サービス料)を現金で支払うのに対し、「UBER」はアプリに登録しているクレジットカードからの引き落としでキャッシュレスとなる。料金はタクシーの運転手の携帯端末に表示される。「UBER」で配車される車にはメーターがついていなかった。おそらく通常は、レンタカーや企業のお抱えハイヤーとして営業しているが、そちらの業務が無い場合に「UBER」として走っているような印象を受けた。5月からは長距離バスを運行する大手が「オール・タイ・タクシー」をスタートした。乗車拒否無し、料金交渉なしで通常のメーター使用が原則。専用のスマホのアプリやコールセンターから配車することも可能(配車料金20バーツ)クレジットカードやデビットカードの決済にも対応するという。一般のタクシーのサービス向上につながると良いのだが。なぜが派手な色が多いタイのタクシー夕方も行き先によっては乗車拒否されてしまう事が多い渋滞にはまるとあっという間にメーターは上がってしまう個人タクシーは乗用車タイプ以外もたまに見かける(text & photo : 中島貴義)熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」その他の記事を読む>
2015年08月30日一年を通じて暑く、雨も多いタイ・バンコクでは子どもの外遊びの機会が少ないため、室内プレイグラウンドが重宝されています。在住者に人気のプレイグランドのなかから、今回は2015年8月にオープンしたばかりの新施設「IMAGINIA」をご紹介させて頂きます。エンポリアムデパート内にオープン在住外国人が多く住むスクンビット・エリアの中心にあるエンポリアムデパート。館内のリニューアルが進むほか、隣接する商業施設も新たにオープンし、ますます便利なデパートへと変貌を遂げています。2015年8月には待望の室内プレイグランドもオープンし、子どもを持つ在住者の間で早速評判になっています。以前は昔ながらのゲームセンター兼プレイグラウンドがあったこちらのデパート。今回オープンした「IMAGINIA」には子どもの想像力を高めることを目的とした遊具やプレイゾーンが用意されており、ハイテク技術を取り入れた近代的な遊び場となっており、以前の遊び場を知る者としてはあまりの様変わりにびっくりしてしまいました。入場料はシングルパスで大人と身長71~100cmまでの子どもが各200B(約670円)、身長101cm以上~15歳までの子どもが500B(約1,680円)となっており、こちらのチケットで3時間滞在することが可能です。チケットカウンターでは保護者の連絡先の確認が徹底されているほか、子どもと同伴者一緒の写真撮影も行われ、セキュリティ面は非常にしっかりとしている印象を受けました。先進的な遊具に子どもたちは大興奮館内は19ものゾーンに分かれ、年齢に応じた様々な遊びを体験することができます。従来の遊び場にあるような体を動かすことを目的にした遊具に、子どもがいろいろな想像を膨らませることができるような仕掛けがされており、大人から見ても興味深いものが多かったです。特に子どもたちに人気があったのが「TIME TUBESLIDER」。宇宙のような空間を滑り降りることが出来るとあって、大人も子どもも大はしゃぎ。滑り落ちてくる様子は自動撮影されており、自分のメールアドレス宛に無料で写真を送付することも可能です。また、大きいお子さん向けにはDJ体験コーナーも。おもちゃではなく、本物の機材を扱うことができるとあって人気を集めていました。館内にはカフェもあるので、子どもたちの遊ぶ様子を見守りながらゆっくりすることも可能です。日本人が多く訪れる場所ということもあり、館内は日本語の案内が完備されていますので、旅行者の方にも安心。バンコクでのショッピングの合間にお子さん連れで訪れるにはおすすめのプレイグラウンドです。
2015年08月29日© ASEAN-Japan Centre遠くからでも巨大仏塔が一際目立つ「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」。パーサック川の東側に位置する寺院は1357年、アユタヤ王朝の初代王であるウートン王がセイロン(現スリランカ)に留学中の修行僧たちの明造場として建てたもので、別名「ワット・プラ・チャオプラヤータイ」とも呼ばれている。象徴的な高さ72mの仏塔は、1592年に19代ナレスアン王がビルマ王子との一騎打ちで、ビルマ軍との戦いに勝利した記念の塔。当時、ナレスアン王はビルマが先に建てた「ワット・プーカオトーン」に対抗してこの仏塔を建立したが、高さはわずかに及ばなかった。この仏塔には仏舎利が収められていると言われ、階段で途中まで登ることが可能。上部の回廊は、アユタヤの街を一望することが出来る絶景スポット!但し、急傾斜やレンガが崩れている個所もあるので足元に気をつけて。途中階内部には8体の仏像と井戸のように掘られた穴があり、20バーツを支払うと金箔を仏像に張りお参りすることも出来る。アユタヤ市内から少し離れているため戦火や仏像の倒壊はまぬがれたという、貴重な場所。塔の周囲をぐるりと囲む、鮮やかな黄色の衣をまとった数十体の仏座象は圧巻。境内にはほかにも寝釈迦象や小さな市場もあり、ゆっくり見物したい。ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(Wat Yai Chai Mongkon)・住所:Khlong Suan Phlu Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya・利用時間:8:00~17:00・利用料金:20バーツ
2015年08月29日圧倒的な自然の豊かさで有名なボルネオ島。688種類もの鳥が生息するこの島で毎年開催される「Borneo Bird Festival(バード・フェスティバル)」は、珍しい「鳥」が主役の祭典。ユネスコ世界遺産Kinabalu Park(キナバル自然公園)にて2015年10月23日~25日に開催。鳥たちのパラダイス!ボルネオ島の魅力© cedeprudente.com マレーシアのボルネオ島(サバ州)は、その豊かな自然で知られ、この時期は動植物愛好家の間でも特にバードウォッチングに適していると評判の地。それは、一年中温暖な気候が、北半球の冬に近づく寒気から逃れてくる渡り鳥達が集まって来るのに適した場所だから。ここに集まる鳥たちは全688種、その内この地にしか生息しない固有種が60種も。圧倒的な種類の多さは、鳥たちにとってこの地がいかに居心地がいいかを物語っている。フェスティバルの会場となるキナバル自然公園は、東南アジア最高峰のキナバル山を中心とし、2000年にはマレーシアで初めて「ユネスコ世界遺産」に登録された公園。保護されている75,370ヘクタールという広大な土地は、標高差もあり、あらゆる鳥たちが更に集まりやすい立地だ。園内だけでもボルネオ緑カササギや、ヘキサン、キヌバネドリなどの17の固有種を有する。世界でも珍しい鳥が主役のフェスティバル© Borneo Bird Festival 20153日間に渡って開催される鳥の祭典。その内容は、写真コンテストや鳥レース、野鳥観察のガイドツアー、子供向けのゲームなど盛り沢山。単なる研究者たちのバードウォッチングのためのイベントではなく、熱帯雨林や鳥の生態を1から学べる、素人にも開かれた祭典になっている。© Borneo Bird Festival 2015会場までは、コタキナバル空港から車で2時間。アメリカやヨーロッパからもファンが集まるこのイベントは2015年で7回目を迎える。子供から大人まで楽しめるフェスティバル、ぜひ家族で参加してみては?
2015年08月28日まだまだ日本人には珍しい南タイ料理日本人にはあまり馴染みのない南タイ料理。味の特徴で良く言われるのが、「辛い、味が濃い、酸味がある、甘さ控えめ」。中部タイ料理が甘味が強いのに対し、正統な南タイ料理には甘味をあまり使いません。味がとにかくしっかり濃いのは、ガピという小エビを塩漬けにして発酵させた調味料が主に使われているから。味が濃いため、料理には必ずフレッシュな生野菜が添えられています。ルーツを見てみると、仏教徒からの文化、タイ南部国境地帯のマラユー族と言われるイスラム教徒からの文化、そしてタイ全土に広がる華僑からの文化が混ざり合って出来たもので、中でも南インド料理が、南タイ料理の味に最も大きな影響を与えているそうです。また、南タイは海に囲まれているため、海の幸が豊富。そのためシーフードを使った料理も多く存在します。また、イサーン(東北)地方と同様に、魚を使った発酵調味料も作られています。一年を通して気温が高く雨も多いため、プリックゲーン(カレーなどに使われる香辛料のペースト)は、体を温め、不調を治すためのスパイスが多く使われているそうで、身体にも良いとされています。まだまだ馴染みの薄い南タイ料理ですが、見つけたら是非食べたい!王道の南タイ料理をご紹介します。1. マッサマンカレー(ゲーンマッサマン)南タイ料理の中でも文句なしに知名度が高いメニューがこのマッサマンカレーではないでしょうか?CNNが選ぶ「世界で最もおいしい料理50選」に選ばれてから、人気に一気に火がつきました。今や日本では、お菓子やカップ麺、レトルト食品などにもお目見えするほど。クミンシード、カルダモン、シナモンなど、香りの強いスパイスを多種混ぜ込んだペーストを使い、ココナッツミルクで仕立てたとてもコク深く食べやすいカレーです。その地位や、トムヤムクンと並んだタイの代表的な料理と言っても過言ではないでしょう。2. カオヤム見た目も鮮やかなカオヤムは、南タイで最もポピュラーな、海魚を塩水に漬けて発酵させた「ナーム・ブドゥー」を使ったサラダご飯。お店によっては、ご飯がバタフライピーの花で炊いた青色や、ターメリックで炊いた黄色など、目でも舌でも楽しめる色鮮やかな料理です。口の中でナーム・ブドゥーの独特な香りとハーブたちが絶妙に混ざり合う一品、是非一度試してみて!3. サトー豆のガピ炒め(サトーパッガピクン)サトー豆、(和名はネジレフサ豆)をガピと海老で炒めた、南タイ料理の特徴である、「辛い、味が濃い、酸味がある、甘さ控えめ」を地で行く王道のような一品。このサトー豆。大きな空豆のような風貌で、房から種子を取り出して食べるのですが、かなりクセのある強い匂いが特徴。しかしそれが好き、とサトー豆にハマる人多数!かくいう私も、サトー豆の出回る季節には、かなりの頻度で食べています。トンローは南タイ料理激戦区!これら南タイ料理は、やはり南タイ料理専門のレストランで食べたいところ。中部のタイ料理しか知らない人は、味の出し方の違いに驚く人も多いでしょう。次回はバンコクで本格南タイ料理を出すレストランをご紹介します!(photo&text : NatJanG)タイグルメライターのバンコク美食巡りその他の記事はこちら>
2015年08月28日大手旅行代理店 エイチ・アイ・エスは、夏そして、一ヶ月後にせまるシルバーウィークに向けて、インドネシア・バリ島やフィリピン・セブ島をはじめとした東南アジアビーチ18ヶ所を厳選。「行ってみたい!東南アジアビーチ投票キャンペーン」を集計しランキングを発表。1位に輝いたのは注目度急上昇中のベトナム・ダナンが選ばれた。2015年行ってみたい!東南アジアビーチランキング TOP101位 ダナン(ベトナム)2位 バリ島(インドネシア)3位 セブ島(フィリピン)4位 プーケット島(タイ)5位 フーコック島(ベトナム)6位 ボラカイ島(フィリピン)7位 ボルネオ島(マレーシア)8位 コンダオ島(ベトナム)9位 セントーサ島(シンガポール)10位 サムイ島(タイ)そこで、上位5カ所のビーチリゾートをご紹介!1位 ダナン(ベトナム)写真提供:株式会社エイチ・アイ・エス成⽥から直⾏便で約5時間半。近年リゾート開発が進み注目を集めているダナン。ビーチ沿いには高級ホテルが建ち並び、充実したリゾートを満喫できる一方、まだまだ素朴でのんびりとした秘境リゾートの雰囲気も楽しむ事ができる。また、他リゾートより比較的リーズナブルな価格で豪華ホテルや食事が出来るといった物価の低さも人気の理由。世界遺産ホイアンの街やミーソン遺跡、フエの町などビーチ以外に歴史深い世界遺産散策も味わえるのも魅力!>>ダナンの最新情報はこちら2位 バリ島(インドネシア)写真提供:株式会社エイチ・アイ・エス成田から直行便で約 7 時間。豊富な自然とスパやヨガ、美しいビーチから、独自に発展した豊かな文化や遺産観光など、エリアにより好みにあった滞在が楽しめるアジアンリゾート代表格のバリ島。バリ島に続き開発の進むロンボク島も新たなビーチリゾートとして注目を集めている。>>バリ島の最新情報はこちら3位 セブ島(フィリピン)写真提供:株式会社エイチ・アイ・エス成田から直行便で約5時間の距離にあるセブ島。青い海と澄んだ空、真っ白な砂浜が続くリゾートパラダイスが魅力。シュノーケルやダイビングでのジンベイザメウォッチングツアーも人気で、マリンスポーツ以外にもカジノなど、色々な楽しみ方の出来るリゾートアイランド。>>セブ島の最新情報はこちら4位 プーケット島(タイ)写真提供:株式会社エイチ・アイ・エス成田からバンコクまで約7時間、そこから国内線で約1時間半でプーケット島へ。エメラルドの海と真っ白な砂浜の美しさから「アンダマン海の真珠」とたとえられ、年間を通して、ビーチリゾートやマリンスポーツを堪能できるほか、熱帯モンスーン気候のうっそうとしたジャングルを体験する事も出来る。>>プーケット島の最新情報はこちら5位 フーコック島(ベトナム)写真提供:株式会社エイチ・アイ・エス成田からホーチミン、またはハノイまで約6時間半、そこから国内線でフーコック島へ。ホーチミンからは約1時間、ハノイから約2時間で到着。まだ、開発のあまり進んでいない秘境リゾートなので、のんびりビーチを眺めながらゆったり過ごすのがおすすめ。他のリゾートに比べラグジュアリーホテルでもリーズナブルな価格で利用できるのも魅力。参照元:株式会社エイチ・アイ・エス
2015年08月27日フィリピンの「HALO HALO(ハロハロ)」といえば、誰もが、あの具だくさんかき氷を想像しますが、実は温かいハロハロもあることを最近、発見しました!GINATAANG HALO HALO(ギナタン ハロハロ)「GINATAANG」とはタガログ語で「ココナッツ」、「HALO HALO」は混ぜるという意味です。ココナッツミルクでさつまいも、タロイモ、ジャックフルーツ、タピオカ、白玉などを煮込んだココナッツミルクのお汁粉のようなおやつです。薄紫色なのはウベ(紫芋)ペーストが入っているためです。さつまいもや白玉などが入っているので、結構腹持ちのいいおやつです。ふーふーしながら食べると、冷房で冷えた身体(フィリピンのショッピングモールは冷房が効いています!)も温まり、ほっこりします。GINATAANG HALOHALOはショッピングモールのフィリピン料理のあるフードコート等で試せると思います。私はボニファシオにあるショッピングモール「MARKET!MARKET!」の一階にある「ELSIE’s by OWLISMS」というフィリピン料理カフェ(下の写真)で食べています。こちらだと一杯60ペソ(約150円)で販売しています。※日本円表記は、2015年8月27日現在の為替レートに準じます
2015年08月27日イギリス領だった時代の影響を色濃く残す「Tanglin Village(タングリン・ビレッジ)」。その一角の「Dempsey Hill(デンプシー・ヒル)」は、現在でもシンガポール在住欧米人コミュニティの中心。日本未上陸のオシャレなカフェで昼下がりを過ごせば、チャイナタウンやリトルインディアとはまた違うシンガポールの多様性を感じる事ができる。タングリン・ビレッジの歴史1858年、英国政府直轄の植民地となったシンガポール。東南アジアの代表的な貿易港であったこの地は、英国軍の拠点としても栄えた。その英国軍キャンプがあったのが、タングリン・ビレッジ。この付近は現在欧米人を中心に、有名アーティストやセレブリティが住む高級住宅街になっている。兵舎の跡地であるデンプシー・ヒルの緑豊かな土地に建ち並ぶ平屋には、30を越えるレストランやカフェ、アンティークショップなどが入っている。赤い屋根が特徴のこの平屋は、古い建物がリノベーションされたもの。シンガポール人の、古き良きものを大切にする精神と通じる英国人の感性が、現在でもなお続くタングリン・ビレッジの人気を支えているのかもしれない。日本未上陸のショップも多数!注目の店舗は?近隣に住む欧米人にはもちろん、感度の高いローカルや在住日本人にも高い支持を集めるタングリン・ビレッジ。そこは、デンプシー・エリアとミンデン・エリア、ラーベン・エリアの3つの地区に分けられる。デンプシー・エリアにはオシャレなカフェやショップが集中し、中でもブロック8~11はデンプシー・ヒルと呼ばれ、この地区の中心となっている。デンプシー・ヒルの中でも常に賑わいを見せているのがオーストラリア発の「jones the grocer(ジョーンズ・ザ・グローサー)」。食材やワイン、調理器具などを扱う同店は、イートインも充実。素材の味が活かされたサンドイッチやバーガーの他、編集部のおススメはコーヒーの「Flat White」(コーヒー:ミルク=2:1のラテ)。ヨーグルトも、濃厚だが癖がなく美味。「Huber’s Butchery(ヒューバーズ・ブッチャリー)」では、シンガポール内でも珍しいヨーロッパからの食材が豊富。新鮮な肉をグラム単位で買う事ができる。ハムは試食もさせてもらえるので、ホテルに持ち帰ってワインと楽しむのもアリ!キッズのプレイグラウンド「Go-Go Bambini(ゴー・ゴー・バンビーニ)」で、お買い物に飽きてしまった子供を遊ばせることもできる。デンプシー・エリアの隣のミンデン・エリアにある「P.S Café(ピー・エス・カフェ)」は、言わずと知れた大人気カフェ。週末は予約ができないので入口は大混雑だが、緑に囲まれた店舗でいただくエッグベネディクトの朝食は最高。2014年には、芦屋の洋菓子店「henri charpentier(アンリ・シャルパンティエ)」もオープンし、日本人観光客にもぐっと身近な場所となったデンプシー・ヒル。オーチャードからタクシーで数分とアクセスしやすい距離で、観光客にも人気のスポットだ。目的のショップなどがある場合は、ブロック番号をはっきりタクシードライバーに伝えるとスムーズ。ぶらぶら散策したい場合は、「デンプシー・ヒルの噴水へ」と伝えよう。Dempsey Hill(デンプシー・ヒル)・アクセス方法:オーチャードからタクシーで10分弱。バスは7番、105番、106番、123番、174番で「Aft Peirce Rd駅」下車。©All photos to Singapore Tourism Board
2015年08月27日バリから飛行機に乗り降り立ったのは、スンバワ島東部に位置するビマ空港。インドネシアの片田舎にあるこの空港に、サーフボードを何本も抱えたサーファー達が連日のように訪れる。彼らの目的の場所は同じなのだ。空港からその村までのタクシーは、以前は値段が交渉性であったが、現在は一律料金が決められていて値段交渉の必要がない。(2014年は70万Rpくらいだった)タクシーの値段は1台の料金なので、サーファー同志は「タクシーシェアしないか?」などと声をかけあうこともある。同じ目的を持ったサーファー同志、話は早い。もちろん送迎のついているホテルもある。空港から車で3時間。フゥという小さな村に到着する。この写真を見てピンときたサーファーの方も多いのではないだろうか。そう、有名なAフレーム※1のバレルポイント※2『レイキーピーク』である。バリからたった4時間。ここは極上波の宝庫である。絵にかいたようなAフレームの波。ライトとレフト両方に行けるが、レフトの波のほうが若干ロングライド可能だ。レイキーピークは1年を通してサーフィン可能だがメインシーズンとなるのは4月~6月で、バリより少し早い。私が訪れたのも5月のメインシーズンである。人はそれほど多くなく、時間を選べば混雑なしでのサーフィンだって可能。特に私が気に入ったのは、レイキーピークの左側に位置するレイキーパイプだ。ここはレイキーピークほどロングライドはできないものの、テイクオフ後すぐにチューブを巻く、ボディボーダーには楽しい波なのだ。そして人も少ない!!(筆者はレイキーピークに訪れる世界中のサーファーから波をとれるほど上手くないので…)海底はリーフなので、失敗して海底にたたきつけられたら、怪我は免れない。こんなに波が良いのに貸切サーフできることもしばしば・・・テイクオフから一気に波がホレてくる。そしてチューブを狙う。狙った波でも、だれかが先に乗っていたらもうその波には乗れない。その波もいい波だったけど・・・すでにサーファーが・・・恐るべし、ローカル・キッズサーファー!!何度も言うが、ここは海底がごつごつしたリーフで、大変危険なポイントなのだ。レイキーにはパパサーファーが、自分の子供にサーフィンを教えている姿も多く見かける。こんな小さな子が数年後にはプロと肩を並べるほどのスーパーキッズサーファーになっているかもしれない。ビキニ姿でビーチを歩いていると、必ずといっていいほど声をかけられる。「3●歳の(秘密!?)私も捨てたもんじゃないな・・・ムフフ♡」と思って振り返ると、そこにあるのは、子どもたちの満面の笑み。少しだけインドネシア語を話す筆者だが、それも超初心者レベル。・・・が、そんなのお構いなしに、どんどん話しかけてくる子どもたち。女の子はヒジャブと呼ばれるスカーフのようなもで頭部を覆っている。スンバワ島に住む人々のほとんどがイスラム教を信仰しているのだ。バリはヒンドゥー教徒がほとんどなので、たった1時間のフライトで、そして同じ国の中で、違う宗教の人が、違った文化の中で生活している、というのを目の当たりにするのも実に興味深い。子どもだけでなく大人もフレンドリーに声をかけてくる。インドネシアの女性はイスラム教徒でもヒジャブで頭部を覆っていなかったり、被っていても、下は足の形がはっきりわかるスキニーパンツを履いていたりと、中東で見かけるような、真っ黒い大きな布で全身を覆っているイスラム教徒の人たちとはまた違った印象を受ける。それをなぜだろうと考えていくのも面白いけど、サーフィンの話とは離れていってしまうのでまたいつか(笑)しかし、こういった違った文化に触れ、感じ、学んでいくことは旅の楽しみの一つである。さて、レイキーには「アマンガティホテル」というここ周辺では有名な、エアコン・プールなど設備の整ったホテルが海の目の前にあったが、今回は地元の方が家で経営している「クリニア・ファミリー・ホームステイ」というところに宿泊した。日本の「民宿」といったところだろうか。ホテルとは違った温かさを感じる。そしてローカル家庭の日常を垣間見ることもできる。 これぞ、わたしの旅の醍醐味の一つ。ここはレイキーピークのあるフゥという村のメイン(?)ストリート。海にそった数100mの一本道。良い波に乗り、お昼寝をし、お散歩しつつ波チェック。そして夕方も波乗り。サンセットで心を洗われた後は、美味しいローカル飯を食べながら、インドネシアのビンタンビールを飲み今日の波の話をする。最高じゃないか。これだからサーフトリップはやめられない。さて、次はどこに行こうか・・・<レイキーピークポイント情報>・波のコンスタントさ:★★★★★・サーフィンレベル:中級者~上級者・ボトム(海底):リーフ・シーズン:4月~7月(乾季)だが通年を通してサーフ可能・ベストサイズ:腰腹サイズからサーフ可能だが、頭以上が面白い。ダブルオーバーまでサーフ可能・宿/レストラン:ビーチの目の前に数件のホテルとレストランあり。ホテルは1泊1500円のロスメンから、このあたりでは一番設備の整ったアマンガティ・ホテルでも1泊53ドル(1部屋)~とリーズナブル。・アクセス:バリからスンバワ島ビマ空港まで1時間のフライト。そこからフゥの村まで車で3時間<サーフィン用語解説>※1 Aフレームとは、正面から見ると底辺が長い三角形の形をした波。左にも右にも滑れるパーフェクトな波(=三角波)※2 バレルとは、巨大な波の空洞(Photo & text: 響子)サーフィンコラム「インドネシアの波に魅せられて……」その他の記事を読む>
2015年08月26日お店の外観では味は判断できないが中華の奥深さタイ最大のチャイナタウン、ヤオワラート。中国語の看板が目立ち多くの中華系タイ人が暮らしている。路地を入れば中華系食材の独特の匂いが嗅覚を刺激する。現在のヤオワラートが形成されたのは今から約200年以上も前のこと。貧しさから抜け出すため大陸からやって来た華人たち。初めから今のような華やかな地位を確立していた訳ではない。当時は湾港の荷受、道路工事、建築現場などの肉体労働に従事するものが大半だった。貿易の増加により財をなしてゆくものも増え、徐々にその地位を向上していった。その後、第二次世界大戦の勃発やタイ政府の移民政策により多くの華人が帰化しタイ人社会に同化していった。その勤勉さや華人ならではのネットワークにより次第に経済界に君臨するようになる。タイ料理でありながら中華料理にもあるメニューも多く存在する。その代表は「カオマンガイ」だろう。カオマンガイは鶏肉で出汁を取ったスープでご飯を煮込み、そのご飯の上に鶏肉が盛りつけられたタイ料理を代表するメニューのひとつだ。カオマンガイと同様な「チキンライス(鶏飯)」は、中華系の人々が暮らす東南アジア各地に存在しマレーシア、シンガポールにもある。元を辿ると「海南鶏飯」と言われ、中国の海南島がルーツとされている。中華料理を食べるならヤオワラートに行けば間違いない。100年以上続く老舗もあれば、簡単な屋台飯もある。外見がキレイなお店もあれば、お世辞にもキレイとはいえず入るのにちょっと勇気があるようなお店もある。ひとくちに中華料理といってもジャンルは様々。フカヒレや北京ダックといったちょっと値段の高いもの、小籠包といった点心系といった王道もあれば名も知れぬ家庭料理もある。地域別に大きく分けると8種に分類されると言われている。ヤオワラート以外にも隠れた名店が存在する。中華の王道「北京ダック」一羽で300バーツ台というお店もタイでもフカヒレは高級食材だが日本に比べるとお手頃だ小籠包といってもお店によって味もちがう少し北の「フアイクワーン」周辺にもリトルチャイナタウンの気配が(text & photo : 中島貴義)熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」その他の記事を読む>
2015年08月26日プーケットの豊かな熱帯雨林Kamalaに2015年9月に誕生するプール・ヴィラ&コテージ「KEEMALA(キーマラ)」。想像上の4つの民族をテーマとしたそれぞれの部屋で過ごせば、今までになかった”Beyond Enchating”(魅力を超越した)体験ができるかも。お気に入りが見つかる個性溢れる4タイプの部屋KEEMALAの最大の特徴は、何と言ってもテーマ別に作られた個性的な部屋にある。ゲストの個性や職業を象徴する4つの架空の「民族」。彼らを癒すというコンセプトで作りこまれたヴィラやコテージからは、きっとお気に入りの一部屋が見つかるはず。CLAY POOL COTTAGES(泥のプールコテージ)は、「Pa-Ta-Pea族」のため部屋。大地が健康をもたらしてくれるという考えの、農業を営む働き者の人々を癒す。大地に這うように建てられたコテージは、屋根や家具、ベッドまでもがアースカラーで統一。このタイプの部屋は16部屋用意され、KEEMALA内で最多。4人まで宿泊できる。TENT POOL VILLAS(テントのプールヴィラ)は、「Khon-Jorn族」のためのヴィラ。物々交換をしながら生活をつなぐ、冒険者や貿易業者、狩猟民族などの自由な放浪者を迎える部屋は、テントのような屋根が特徴的。そこに定住しない、身軽な彼らにふさわしい外観。家具や内装も野性的で開放的なイメージで作られる。2人部屋。TREE POOL HOUSES(木のプールの家)は、「We-ha族」の部屋。クリエーターやアーティスト、音楽家を含む民族のためにつくられたこの部屋は、宙に浮かんでいるような2階建てのコテージ。天井から吊られた椅子に座って窓の外の熱帯雨林を眺めれば、クリエイティブな感覚が研ぎ澄まされそう。BIRD’S NEST POOL VILLAS(鳥の巣プールヴィラ)は、「Rung-Nok族」のヴィラ。華やかな世界で生きるセレブリティたちの、プライベートへの渇望をテーマにつくられた部屋は、鳥の巣をモチーフとした、囲われた空間。月の下で入浴すれば、世間に削られた魂が補充されることだろう。哲学者や司祭を含むこの民族の部屋は、どことなく神秘的で幻想的な雰囲気が漂う。どの部屋にもプライベートプールが付き、完全に外界から独立したプライベートな時間を愉しむ事ができる。更なる癒しを求めて特徴的な部屋以外にも、KEEMALAは美と健康を考えた施設が充実。スパでは、8つのトリートメントルームが用意され、ホットストーンやアーユルベーダなどのホリスティックで伝統的な施術が受けられる。食へのこだわりも見せるKEEMALAでは、ヘルシーなタイ料理を学ぶクッキングクラスも開催。食事場所も、ゲストが心地よい場所を自由に選ぶことができる。レストランの他、各ヴィラの外やプールサイド、ラウンジエリアでも食事ができ、プールサイドバーベキューや、ルームサービスも充実。熱帯雨林に囲まれたホテルからKamalaビーチへは、送迎シャトルにて10分という距離。有名なLaguna Phuketゴルフクラブまでも車で15分と、ホテル外でのアクティビティも充実しているのが嬉しい。一つ一つの部屋にストーリーが宿り、まるで別世界に迷い込んだような冒険心溢れるステイに。極上のプライベート空間で、大人の余暇を楽しんでみては?©All photos to KEEMALA
2015年08月26日ペナン島の世界遺産の街「ジョージタウン」。ショップハウスが軒を連ね、どこかノスタルジックなこの街の散策は、ペナン島を訪れたら必ずやりたいこと。近年は古いショップハウスをリノベーションしたハイセンスなカフェも続々とオープン。散策中に立ち寄るのもお楽しみの一つに。そこで、一休みするにも、食事を楽しむにもぴったりな、今知っておきたいカフェをご紹介。Soul Caféひときわ目を引くショプハウスの一角にあるのが、写真をテーマにした個性派カフェ&レストラン「Soul Café」。店内では若手フォトグラファーの個展を随時開催していて、アートな気分でお茶や食事を楽しめる。コーヒーにもこだわりがあり、おすすめのコーヒーを月替わりで味わえる。食事は、素材にこだわった健康志向のイタリアンがメイン。Soul Café住所:12, Jalan Kek Chuan ,Georgetown, Penang電話:(+60) 4 226 8200営業時間:11:00~23:00(日休み)HP: Magshot café地元の人や、駐在外国人に人気のベーカリー「レインフォレスト」が経営しているカフェ「The Magshot café」。店内には、大きな石釜があり焼き立てのベーグルサンドを味わえる。ふわふわでもっちりとしたベーグルはペナンで一番美味しいとの声も。ハイセンスで洗練された雰囲気は、正に「ペナンの今」を感じる空間。The Magshot café住所:302 Chulia Street, George Town, Penang電話:(+60) 12 405 6276営業時間:8:00~24:00HP: dessert Penangペナンの中で一番美味しい!と呼び声高いフルーツタルトが味わえるケーキ店「Dolce dessert Penang」。店内は、遊び心溢れる可愛らしいペイントが至ところにあり、乙女心をくすぐる。カラフルなお店の外観に負けず劣らず、ショーケースにも色鮮やかなスイーツが並ぶ。Dolce dessert Penang住所:No. 18 , Jalan kek chuan, Penang電話:(+60) 16 441 9120営業時間:火-木12:00~22:30金土11:00~23:30日11:00~22:30HP: Alleyお洒落なカフェが集まるスチュワート通りに佇むカフェ「The Alley」は、観光名所の観音寺からも程近く、散策の途中で立ち寄りたい一店。焼き立てチュロスとアイスカフェモカで一休みして、散策の続きに出発しよう。The Alley住所:5, Stewart Lane, George Town, Penang電話:(+60) 4-261 3879営業時間:12:00~24:00HP:情報&写真提供:きゆ*ひろ)
2015年08月25日ペナンヒルまでは、ケーブルカーで登る 写真提供:マレーシア政府観光局マレーシアの東に浮かぶ、東南アジアでもひときわエキゾチックなリゾートアイランドペナン島。前回の特集「マレーシア屈指のリゾート『ペナン』」でもその魅力をお伝えしたが、今回はペナン島在住歴約5年のTRIPPING!レポーターが「ここは外せない!」と太鼓判を押す観光スポットをお届け。旅のプランの参考にしてみて!ペナンヒルと極楽寺写真提供:マレーシア政府観光局標高845mのペナンで一番高い山のペナンヒルと、その麓に位置する東南アジア最大の仏教寺院「極楽寺」は、是非訪れてほしい観光名所。ペナンヒルからは、ペナンの街並みやペナンブリッジ、海の向こうの半島まで見渡すことが出来る。極楽寺は旧正月の時期にはライトアップがなされ幻想的に。散策途中にペナン・アッサムラクサの名店「アイルイタム・ラクサ」に立ち寄るのも忘れずに!旧正月の極楽寺 ©きゆ*ひろ寝釈迦仏寺院とダーミカラマ ビルマ寺院寝釈迦仏寺院の涅槃像 ©きゆ*ひろ寝釈迦仏寺院とダーミカラマ ビルマ寺院は向かい合って位置しているので、合わせて回りたい観光名所。タイ仏教の寝釈迦仏寺院には、全身33mの黄金の寝釈迦仏が祀られており、その姿は荘厳だ。ダーミカラマ ビルマ寺院はミャンマーの仏教寺院で、金箔で覆われた仏像をはじめ、コインを投げいれて運勢を占う池などユニークなスポットも。ダーミカラマ ビルマ寺院の仏像 ©きゆ*ひろリトルインディア©きゆ*ひろジョージタウンに位置するインド系民族の町「リトルインディア」は、インド歌謡が賑やかに聞こえたり、スパイシーなカレーの香りが漂う異国情緒溢れる街。可愛らしいインド雑貨が安く手に入るのも嬉しい。屋台でロティチャナイとテ・タレ(インドの泡立ち紅茶)を楽しんだり、女性に嬉しいスレッディングエステ(糸エステ)を体験してみるのもいい思い出になりそう。プラナカン・マンション©きゆ*ひろマレー半島特有のプラナカン文化を感じることのできる「プラナカンマンション」は、実際にプラナカン一族が住んでいた邸宅。1890年代に建てられたこの邸宅には、プラナカンの豪華な調度品(ニョニャ食器や螺鈿のテーブル、当時使われていたベットやドレッサーなど)がそのままに保存されていて、見て回るだけで、優雅な気分に。©きゆ*ひろバトゥ・フェリンギとテロック・バハン周辺バトゥ・フェリンギ 写真提供:マレーシア政府観光局ペナン島といえば外せないのがビーチリゾート!バトゥ・フェリンギには世界的に有名なリゾートホテルが立ち並び、海でアクティビティを体験したり、スパなどを体験するのもおすすめ。夜はナイトマーケットでショッピングなど楽しむ事が出来る。左:バトゥ・フェリンギ 右:テロック・バハン 写真提供:マレーシア政府観光局バトゥ・フェリンギよりさらに奥の漁村が広がるテロック・バハンエリアにはスパイスガーデンやフィッシャーマンビレッジ、国立公園もあり、ボートをチャーターすると人が少ないモンキービーチへ行くことも可能。また、ドリアンシーズンには、テロック・バハンの山側で、採れたてのドリアンを食べることもできるので是非立ち寄ってみたい!(ペナン島のドリアンの季節:6月~7月頃)ペナン観光バス「Hop-On Hop-Off」©きゆ*ひろ昨年から導入された観光バス「Hop-On Hop-Off」を利用すれば効率よく観光スポットを巡ることができる。走行ルートは、ジョージタウンのヘリテージを回るシティールートと、バトゥ・フェリンギとテロック・バハンを結ぶビーチルートの2つで、計33か所の観光スポットを巡るので、ぜひ利用してみて!観光バス「Hop-On Hop-Off」についてはこちら>(情報提供:きゆ*ひろ)
2015年08月25日第一メコン橋を走行する「ローカル国際列車」鉄道の趣味のひとつに「乗りつぶし」というのがある。ある国や地域の鉄道にすべて乗ることを目的としているもので、日本の鉄道の「乗りつぶし」をしている人はたくさんいる。では、アジアで最も「乗りつぶし」が簡単な国はどこか。答えは2009年に鉄道が開業したラオス。タイの国境からたった1駅がラオス唯一の鉄道である。列車は僅か1日2往復、ローカルムード満点の国際列車に乗って、ラオスの鉄道全線完乗を目指そう。ラオスへの国際列車の出発駅は、タイ東北地方の国境の街ノーンカーイ。ノーンカーイへはウドンタニまで飛行機を使いそこから車で移動する方法もあるが、できればバンコクから夜行列車を利用したい。列車で約11時間、朝にはノーンカーイ駅に到着する。ノーンカーイから対岸のラオスを眺めるノーンカーイは、メコン川を挟んでラオスと向き合っており、国境の街として発展してきた。1994年にそれまでの渡船に替わり第一メコン橋(タイ=ラオス友好橋)が開通、バスやトラックで移動できるようになったが、引き続き入国審査はノーンカーイで行われており、国境の雰囲気は変わらない。ノーンカーイ駅は、以前は街の中心にあったが、鉄道がラオスへ路線が延長されるにあたり街外れに移転した。国際列車の発車まで時間があれば、ノーンカーイ駅前からトゥクトゥクに乗り、国境市場で買い物をしたり、メコンの川辺でお茶をしながら川越しにラオスの村を眺めるのもよいだろう。国際列車とイミグレーション窓口さて、ローカル国際列車の旅を始めよう。国際列車はノーンカーイ駅の専用のホームから出発することになっており、出発時刻近くになるとイミグレーションの窓口が開く。ここで出国手続きが済んだ乗客から列車に乗り込む。列車は2両編成の日本製ディーゼルカーだ。列車には「国際列車」との表示が鐘の合図で走りだした列車は、暫くすると路面電車のように道路の真ん中を走行する。ここは第一メコン橋の有料道路の上で、普段は自動車が走行しているが、列車が走る間のみ車はストップされ鉄道専用橋となる。この橋は開通時からレールが敷設されていたものの、前後の鉄道区間が完成していなかったため列車が走っていなかった。橋の開通後15年を過ぎ、ようやく鉄道橋としての役割を果たすようになった。道路と合流、車は通行停止列車はメコン川の上を走行していく。中間点にタイ、ラオス両国の国旗が掲げてあり、ここからがラオス領になる。橋の上は、タイ、ラオス双方から中間地点近くまで徒歩で見学することが可能であるが、国境を通過することはできないようになっている。タイ、ラオス国境を通過橋を渡りいよいよラオスに上陸。再び道路と別れた普通の線路となり、ラオス唯一の踏切を通過すると、終点、ターナレーン駅。僅か15分ほどで国際列車の旅は終わり、これでラオスのすべての鉄道に乗車したこととなる。メデタシメデタシ。ターナレーン駅にも当然、イミグレーションがありラオス入国の手続きをすることになる。駅前にはビエンチャンへの乗合バンが待機しているが、鉄道利用者は今のところ観光客が大半なので、乗合バンも強気の値段設定だ。駅周辺は全く店もない寂しいところだが、少し離れたところには、神、仏の巨大な像が展示されている謎の名所「ブッダパーク」もある。いよいよラオス上陸ラオス唯一の踏切不思議なテーマパーク「ブッダパーク」今のターナレーン駅は、ビエンチャンからも離れており中途半端なところにある。当初は、ターナレーンからビエンチャンへの線路の延長が計画されていたが、その後、中国による雲南~ラオス~タイの高速鉄道が計画され、路線が重複するこの区間の延長は、一旦棚上げされている。一方、ターナレーン駅の貨物用設備の建設は継続されているようで、将来は貨物列車が走ることが期待されている。ラオスは内陸の国、モノを輸出するにはどうしても他の国を通過する必要がある。もしラオスとタイの間で保税の仕組みが整備され、ターナレーン駅からの貨物列車がタイの港、レムチャバン港まで直接走ることになれば、ラオスは世界と繋がることができる。その時、僅か1駅ではあるが、ラオス国内に鉄道の駅があることは重要な意味を持つことになり、この国境鉄道も改めて注目を集めることになるだろう。ターナレーン駅(text & photo : 井上毅)バンコクから見る、東南アジア鉄道の楽しみ方その他の記事はこちら>
2015年08月24日©Singapore Tourism Boardシンガポール最大のイスラム寺院「サルタン・モスク」のお膝元に広がるのは、イスラムの世界。Arab Street(アラブ・ストリート)には、コーランが流れ、街角には顔以外を布で覆った女性たちが行き来する。そこにはイスラム教徒たちの生活が溢れる別世界だ。アラブ・ストリートの歴史©Singapore Tourism Board19世紀半ば、中東のイエメンからシンガポールに移り住んだイスラム教徒。彼ら商人の持ち込んだコーヒー豆や香料、砂金などは、アラブ・ストリートの発展を促した。カンポン・グラムと呼ばれるイスラム文化の濃い地域の、メインストリートの一つであるアラブ・ストリートは、今でもシンガポールに住むイスラムの人々の生活を支えている。生活に密着するユニークなお店たち©Singapore Tourism Boardシンガポール最大のイスラム寺院、サルタン・モスクに程近いアラブ・ストリートには、常に敬虔なイスラム教徒たちが集まる。1日5回、お祈りの時間にコーランが流れると、シンガポールにいることをしばし忘れ、ディープなイスラムの世界に包まれる。女性たちは肌の露出を抑え、顔以外を隠すため、スカーフのようなトドンと呼ばれる布で頭を覆うのが伝統。そのためのテキスタイルはアラブ・ストリートが得意。色とりどりの珍しい柄を扱う布地専門店やビーズ店が数多く並び、手芸好きにはたまらない。その他、アラビア絨毯や衣料品、毛織物、籠製品などの伝統的なショップが軒を連ね、世界中からの観光客が訪れている。掘り出し物が見つかるかも!?観光客におススメのお店©Singapore Tourism Boardオーチャードやマリーナ地区のような世界のトップブランドがほとんど見当たらないアラブ・ストリート界隈は、いくら観光大国とはいえ、入るのに物怖じしてしまう店舗もあるかもしれない。しかし、勇気をもって一歩中へ踏み込むと、美しいランプや珍しい生地などの掘り出し物が見るかるかも。香水やボディケア商品の専門店「ALJUNIED BROTHERS」(95 Arab Street)や、B級中東料理が食べられる「Singapore Zamzam Restaurant」(697 North Bridge Road ※Arab Street入口)などは、ガイドブック掲載常連店で、観光客でも入りやすい。「Café Le Caire」(39 Arab Street)のテラス席からは、黄金に輝くサルタン・モスクを眺めながらお茶を楽しむ事ができる。本格的な中東料理にも定評があり、観光客にはもちろん、駐在の欧米人などにも人気。©Singapore Tourism Boardアラブ・ストリート付近には、オシャレなファッションストリートHaji Laneや洗練された雑貨店やカフェが並ぶBussorah Streetなどがあり、この界隈は街歩きに事欠かない。イスラムの世界に浸る1日も、多民族国家シンガポールならではの旅の醍醐味だ。Arab Street(アラブ・ストリート)・営業時間:日曜日を定休日とする店舗が多数。・アクセス方法:MRTブギス駅(NE12もしくはDT14)下車。オーチャードからは7番、175番のバスで約10~20分。
2015年08月24日"Dior and I" ©A Design Film Festival2015アジア初の「デザイン」をテーマにした映画祭「A Design Film Festival 2015(デザイン・フィルム・フェスティバル)」がシンガポールで開幕。映画を通してデザインのプロセスを幅広く広め、自国並びに世界中の才能を世に発信していくこの祭典は、2015年9月5日~9月13日の期間に開催。デザイン・フィルム・フェスティバルとは808 ©A Design Film Festival様々な分野のデザインに精通する学際的なデザインスタジオ「Anonymous」がオーガナイズし、2010年から始まったデザイン・フィルム・フェスティバル。受賞歴のある著名なデザイナーらによって2005年に設立され、政府やスポンサーから完全に独立したスタンスを保つAnonymousは、独自の企画でこの祭典を取り仕切っている。その目的は3つ。映画を通してデザインのプロセスをプロから素人まで幅広く広めること、デザインの分野全体に連帯感を浸透させること、自国及び世界の才能を世に示すことだ。近年では、シンガポールを越えてバンコク、ニューヨークにも映画祭の拠点を拡大し、シンガポールのデザインの分野での認知に、高く貢献している。2015年のテーマは「Depth and Width」Barbicania ©A Design Film Festival「より深く、より広く」というテーマを掲げられた今回の映画祭は、過去最大規模。更に、2か所のシアターを会場とする初の試みも。2015年9月5日、6日は、大規模改装されたばかりの歴史的建造物「Capital Theatre」で、9月11日~13日は、オーチャードの「Shaw Theatres LIDO」で開催。150もの映画作品の中からAnonymousによって厳選された、7つのアジアプレミア作品、2つのシンガポールプレミア作品、そして東南アジアプレミアの1作品から成る全10タイトルが上映される。中でも注目なのは、「Dior and I」。Raf Simons(ラフ・シモンズ)が世界的ブランド「Christian Dior(クリスチャン・ディオール)」の主任デザイナーとなって初の、オートクチュールコレクションの舞台裏を描いたもの。ファッションハウスの裏側や、彼のデザインに対する愛情が描かれる。「The Salt of the Earth」は、写真家Sebastião Salgado(セバスチャン・サルガド)のアマゾンにおける生態保護活動の40年の記録を描く。彼の息子Juliano Ribeiro Salgado(ジュリアーノ・リベイロ・サルガド)らによって制作されたこの作品は、2015年アカデミー賞のベストドキュメンタリー賞を受賞している。The Salt of the Earth ©A Design Film Festivalその他、上映作品についてはこちら>限定記念グッズにも注目今回の映画祭では初の試みとなる、デザインメーカー「Supermama」とのコラボレーションが実現。シンガポールでデザインされたものを、日本の伝統技術で形にするオリジナル作品を手掛けるこのブランドは、有田焼とのコラボプレートで有名。この映画祭では、10種類のデザインの「足袋」が発売される。足袋の製造には奈良の工房が協力している。既にバンコクで7月に開催され、タイのクリエイティブ界の世界進出に重要な機会を与えたと賞賛されたこの映画祭は、9月のシンガポールの後、10月にニューヨーク・ブルックリンでの公演も待っている。デザインにおいてもアジアのハブ国となるべく躍進を続けるシンガポール。デザイン・フィルム・フェスティバルで、その勢いを目の当たりにしてみては。チケット情報はこちら。
2015年08月24日先日、国際展示場「IMPACT」で開催されていたOTOPフェアに遊びに行ってきました。こちらのフェアは定期的に大きな展示場で開催されるイベントなのですが、タイ国内の様々な場所から特産品が集結するということで、在住者の私も非常に楽しみにしているイベントです。タイの一村一品運動「OTOP」とはOTOPは「One Tambon One Product」の略で、日本の大分県発祥の一村一品運動をモデルに、タイの地方経済を活性化することを目的とした国家プロジェクトです。タイではバンコクなどの都市部と地方との経済格差がまだまだ大きいのが実情ですが、そういった格差を少しでも縮めるべく、各地域でOTOP製品を作るように国が働きかけています。OTOP製品はタイ政府の公認商品ということで、味や品質面でも上質のものが多いため、外国人だけではなく、バンコク在住のタイ人にも大変な人気があります。この日も会場には大きなカートやショッピングバッグを持参したタイ人のお客さんが多数。OTOP製品の人気の高さを実感したのでした。多彩なOTOP製品OTOP製品にはお菓子や加工食品などの食料品から衣料品、化粧品やボディケアグッズに至るまで様々なアイテムがあります。食品などは一見斬新なものもありますが、試食をさせてもらえるブースが大半なのでご安心を。また、地方から来場している出店者は外国人に対してフレンドリーな方が多いため、出店者との会話を楽しみながら、ちょっとした旅行気分で買い物することができます。また、このフェアで忘れてはいけないのが、屋台出店の充実ぶり。こちらもタイ各地から有名なお店・屋台が出店し、バンコクの物価からすると非常に安価な価格でタイ各地の味を楽しむことができます。冷房の効いた清潔な屋内で気軽に屋台料理を楽しむことができるのが嬉しいところ。人がたくさん行列しているお店に並ぶとまず外れが無いですよ。会場となるIMPACTはノンタブリーという場所にありますが、高速道路を使えばバンコク中心部からもすぐに遊びに行くことができます。滞在スケジュールとタイミングが合えば、OTOPフェアで高品質のお土産探しをされるのをおすすめします。街中で気軽に買うことが出来るOTOP製品ここまでご紹介してきたOTOP製品ですが、こういったフェアだけでなく、実はバンコクのデパートやスーパーマーケットでもたくさん販売されています。特に食料品はいたるところで販売されていますので、パッケージのOTOPと書かれたマークを目印に、是非OTOP製品を探してみてください。
2015年08月21日©Singapore Tourism BoardKampong Glam(カンポン・グラム)は、多民族国家シンガポールの中でも一際独特な雰囲気を醸す民族街。サルタン・モスクの球形の屋根が黄金に輝くアラブ・ストリート界隈には、布地、絨毯、宝石などを扱う伝統的なお店の他、新鋭のオシャレなカフェやセレクトショップも。旅行者にとって見逃せないスポットの一つだ。カンポン・グラムの歴史カンポン・グラムとは、ブギスやアラブ・ストリート界隈の地域を指す昔の呼び名。「カンポン=村」、「グラム=フトモモ科の樹木(ゲラム・ツリー)」の意味。1822年にマレー人やイスラム教徒、アラブ民族集団に公式に割り当てられ、1989年に保護区として政府に認定されたこの地区は、シンガポール内でも一段とノスタルジックな地域。もともとあった建物は修復され、今日まで大切に守られている。サルタン・モスクでイスラムを垣間見る©Singapore Tourism Boardこの地区のシンボルは何と言っても「サルタン・モスク」。シンガポール最大で最古のイスラム教寺院は、1826年に建造され、1928年に再建された。イスラム教徒は庭園の水場で全身を清めてから礼拝堂に入る事になっており、一般の見物客は、靴を脱いで見学することができる。注意しなければならないのが、厳格な服装規則。肌の露出は禁止されているので、極力肌を覆えるものを持って行こう。クロークでは、肌を隠す民族衣装を借りる事もできる。1日5回のお祈りの時間には、熱心な礼拝者たちが集まり、その祈る姿は荘厳なもの。もっとも盛大な礼拝は金曜日の正午だが、この時間帯は残念ながらイスラム教徒以外の立ち入りが禁止されている。個性的な通りでお買い物三昧!©Singapore Tourism Boardカンポン・グラム周辺は、トレンドに敏感なローカルの若者にも人気急上昇中のスポット。アラブ・ストリートの1本西に位置するHaji Lane(ハジ・レーン)のショップハウスには、センスの光るセレクトショップやオシャレなローカルブランドのお店が軒を連ねる。午前中は開いていないお店が多いので、午後の早い時間にショッピングするのがおススメ。©Singapore Tourism Boardアラブ・ストリートは、シルクなどの布やビーズ、絨毯などの老舗店舗が多く、もっとも文化を感じられる通り。老舗店でも手ごろな掘り出し物が見つかるかも!?お土産用にシルクのストールを購入する観光客の姿も多く見かける。ジャマル・カズラ・アロマティックスでは、日本語堪能なスタッフと共にお気に入りの香水が見つかるかも。香水瓶もおススメ。アラブ・ストリートの日曜日はほとんどのお店がお休みなので注意!サルタン・モスクの正面にあたるBussorah Street(ブッソーラ・ストリート)は、歩行者天国になっており、散策にピッタリ。トルコ料理のお店や、マレーの衣料品店、雑貨店などが軒を連ね、来る者を飽きさせない。レストランのテラス席に座り、モスクを眺めると、なんとも言えないノスタルジックな気分に。©Singapore Tourism Board断食月のラマダンが明けると、一気にお祭りモードになるこの地区。文化と雑貨の街「カンポン・グラム」で異文化体験してみては?Kampong Glam(カンポン・グラム)・アクセス方法:MRTブギス駅(NE12もしくはDT14)下車。オーチャードからは7番、175番のバスで約10分。
2015年08月21日人々はキッズフレンドリーで、料理は辛くなく優しい味わいのものが多いベトナム。子連れ旅行に向いている国だと言えるが、いざ旅行となると何かと心配事が多いのも事実。そこで今回は、赤ちゃんや小さな子供を連れてホーチミン旅行を楽しむためのポイント、目抜き通りのドンコイ通り周辺でおむつを替えられる場所、おすすめの親子カフェ3店を紹介。快適な旅を実現するために、事前に予習しておこう!ホーチミンで子連れ旅行を楽しむためのポイントは?■子供中心のスケジューリング疲れが出ないようゆったりしたスケジュールを組むことを心がける。観光をするなら、比較的過ごしやすい気温の午前中か夕方がおすすめ。■ホテル選びプールやキッズルーム等の施設、ベビーベッドや湯沸かし器の有無を確認しておく。■情報収集おむつを替えられる場所や授乳場所、日本語(または英語)が通じる病院の場所などを事前にチェックしておく。————————————その他、子連れ東南アジア旅行のまめ知識はこちらをチェック!「現地在住ママに聞く子連れ東南アジア旅行のまめ知識」>ドンコイ通り周辺、おむつはどこで替えられる?ホーチミンではおむつ交換台を設置しているところが少ないため、旅行中は宿泊先のホテルでおむつ替えを行うのが基本となる。左:ビテクスコフィナンシャルタワーのおむつ交換台右:スーパーのおむつ売場ドンコイ通り周辺でおむつ交換台が設置されているところは、シェラトンサイゴンホテル&タワーズ(住所:88 Dong Khoi)、ダイヤモンドプラザ(住所:34 Le Duan)、ビテクスコ・フィナンシャルタワー(住所:2 Hai Trieu)の3ヶ所。ダイヤモンドプラザには授乳室もある。スーパーではパンパースやマミーポコ、日本製のグーンやメリーズなどが売られているので、荷物を最小限にしたい人はおむつを現地で調達するといいだろう。子供たちが自由に遊べる遊具やキッズメニューを備えた、ホーチミンでおすすめの親子カフェ3店をご紹介。雰囲気が良く、大人だけでも利用したいお店をピックアップした。1. the Snap Café(ザ・スナップカフェ)2区にある砂場が併設されたオープンカフェ。2区は欧米人が多く住む高級住宅街で、ホーチミン観光の中心となる1区中心部からタクシーで約20分の場所。南国の緑に囲まれた開放的な空間で、ゆったりとした時間を過ごすことができる。カフェの入口前にはセンスのよい雑貨や子供服などを売るショップが並んでおり、ショッピングも楽しめるのが魅力!上:子供がのびのびと遊ぶ姿を見ながら、ゆっくり食事を楽しめる左下:南国らしい茅葺屋根の家右下:4人乗りと2人乗りのブランコ————————————「the Snap Café」の詳細はこちら>2. MAD House(マッドハウス)「the Snap Café」からほど近い場所にある、芝生とキッズルーム付きのカフェ。デンマーク語で“Food House”の店名どおり、ステーキやハンバーガーなどの洋風料理の他、スカンジナビアンテイストをプラスした独創的なベトナム料理などいろいろな料理が楽しめる。上:広々とした芝生で思いっきり駆け回れる左下:キッズルーム右下:キッズルームではおもちゃで遊んだり、DVDを観たり、壁に落書きをしたりして遊ぶことができる————————————MAD House(マッドハウス)URL:営業時間:月 17:00~22:00、火~金 11:30~22:00、土日 9:00~22:00電話番号:(+84)8-3519-4009住所:6/1/2 Nguyen U Di , District 2 , Ho Chi Minh3.The Nest(ザ・ネスト)3区のリーチンタン通りの路地裏にある一軒家カフェ。3区は1区中心部からタクシーで北へ約10分の場所。店内は1階が冷房の効いた空間、2階がオープンエアの空間となっている。食事メニューはバインミー(ベトナム風バゲットサンド)などベトナム料理が中心。上:1階にはブロックや木のおもちゃ、絵本(英語&ベトナム語)が置かれている左下:砂場。毎週末(10:00~17:00)は砂場の隣にビニールプールが設置される右下:2階にあるボールプール————————————The Nest(ザ・ネスト)URL:営業時間:7:00~23:00電話番号:(+84)907-000-213住所:21/3 Ly Chinh Thang , District 3 , Ho Chi Minh親子カフェをスケジュールに組み込めば、子供は思いっきり遊び、大人はリラックスする時間を持つことができる。きっと、家族みんなの思い出に残る旅となるだろう。次回の家族旅行をどこに行こうか迷っている人は、ベトナムに決めてみては!?(text & photo:グッチ)ぐるりホーチミン歩き~美味しいと可愛いを探して~その他の記事を読む>
2015年08月20日©ASEAN-Japan Centreアユタヤにある、木の根に埋まった仏頭が有名な「ワット・マハタート」。仏舎利が収められ、建築的にも13世紀の重要な寺院のひとつとされている。かつては塔の頂上が黄金に輝いていたここも周辺の寺院同様、ビルマ軍の侵略により廃墟と化し、今は木の根の間に眠る仏像の頭や、頭部がない仏像、崩れ落ちたレンガの壁や礼拝堂の土台が残るのみとなり、歴史を静かに物語っている。「ワット・プラ・シーサンペット」の西に位置する寺院は、1369年~70年の2代ラーメスアン王が建てたという説と、1370~88年の3代ボロムラーチャー1世が建てたという説があり、“仏舎利を祀る寺院”を意味する「ワット・マハタート」の名を持つ。クメール様式に影響された仏塔は、後にタイ全国で建てられた数々の仏塔のモデルに。1956年の修復の際、塔の跡から数々の黄金仏や宝飾品などが発見され、これらは現在「チャオ・サン・プラヤー国立博物館」に展示されている。「ワット・マハタート」を象徴するのが、仏頭が根に埋め込まれた菩提樹。一度はテレビやガイドブック等で目にしたことがある人も多いと思うが、これはビルマ軍が切り落とし放置したものが長い年月を経て、自然と木に取り囲まれたもので、その神秘的な姿は戦争の悲惨さや、時の流れについて考えさせられる。尚、この仏頭の前で写真を撮る際は、仏頭より高くならないようにしゃがむことを注意して。ワット・マハタート(Wat Phra Mahathat)・住所:Chikun Tha Wasukri Phra Nakhon Si Ayutthaya・利用時間:8:00~18:00、ライトアップは19:00~21:00・拝観料:50バーツこちらも合わせてCheck!タイの歴史を物語る古都「アユタヤ」を訪れてみようアユタヤの象徴的寺院「ワット・プラ・シーサンペット」
2015年08月20日