2024年3月2日(土)、神奈川県民ホールにて『TRUE 10th Anniversary Live Sound! vol.8 ~ANISON COLLECTION~』が開催された。2023年6月の『vol.7~アンサンブル~』以来となる『TRUE Live Sound!』シリーズ。今回は、2024年2月にアーティストデビュー10周年を迎えたTRUEによる、自身初の“全曲アニソン縛り”ライブだ。アニソンシンガー・TRUEだからこその構成となっており、唐沢美帆名義で作詞提供した楽曲のセルフカバーや新曲を含む全25曲が披露され、10周年イヤーの幕開けにふさわしいライブとなった。バンドメンバーによるオープニングナンバーで、本人登場前から大盛り上がりの神奈川県民ホール。バンドサウンドと拍手が止んで静寂と暗闇に包まれたその瞬間、ステージ上段に、凛と佇むTRUEのシルエットが浮かび上がる。まさにディーバ降臨と言えようその姿に見惚れるも束の間、アカペラで「UNISONIA」を歌い出し、己の歌声だけでホールの空気を掌握するTRUE。冒頭のフレーズを力強く響かせたあと、バンド演奏が加わると階段を駆け下りて、途中客席にマイクを向けながら一気にヒートアップさせた。「UNISONIA」「飛竜の騎士」「Divine Spell」からなる三種の神器の一つを1曲目から解放。バンドメンバーも、Gt.清水"カルロス"宥人、Ba.二村学、Key.森谷優里、Ds.直井弦太に加えVn.小林修子、Sax.真野崚磨、Tp.具志堅創、Tb.半田信英、Mp.大場映岳と豪華メンバーが集結し、そんな構成から並々ならぬ気合を感じるが、彼女の足元にもその気合は表れている。普段のレコーディング時は裸足で歌っているといい、昨年のバースデーライブでは、テンションが上がりすぎて途中でヒールを脱ぎ捨てていたTRUEだが、今回は最初から裸足なのだ。2曲目には、ステージにしゃがんで歌ったり、羽のようにしなやかに舞ったりと、歌に伴う身体表現も存分に魅せながら「TWIN BIRD」を披露した。「今日は思う存分、楽しんでね!」と声を上げるとそのままお立ち台に向かって飛び出し、自由に、そして元気に動き回りながら「BUTTERFLY EFFECTOR」でとことん騒ぎ、MCへ。「今日は10年分の感謝と愛を皆さんにお伝えしようと思います。どの曲も、懐かしみながら、慈しみながら大切に歌うので、最後まで楽しんでください。」そう一礼し始まった「ailes」は、ピアノ、サックス、バイオリンとともにスタート。それぞれの音色がTRUEの歌声と美しく共鳴し、温かな彩りをもたらした。そして、何かにとらわれたようにべったり座り込んだり脱力した姿と、立ち上がり、解放感たっぷりに歌う姿のコントラストが鮮やかな「Story of Lucifer」から、「黎明」へと続ける。切実に訴えかけるような、あるいは怯えたような……。ここまでのTRUEとは全く違う表情や、檻のように彼女に迫っていくレーザーの光が印象的だった。ここからは唐沢美帆として作詞した楽曲のセルフカバーコーナー。タオルを振り回しながら「ケサランパサラン/every♥ing!」をキュートに歌い、「スタートライン!/せな・りえ from AIKATSU☆STARS!」で明るくエールを届ける。スタンドマイクを使った少し大人な表現の「眠れる本能/YURiKA」は、落ち着いた照明の中にその色っぽさが際立つ。バンドメンバー紹介を交えた「閃光のPRISONER/南里侑香」は、「暗闇を撃て」という歌詞に合わせてゆっくり指で撃ち抜いたあとのニヤリ顔がたまらない。続くMCでは、「この10年間を振り返ったときに、TRUEとして歩んできた10年の軌跡、そして、唐沢美帆としてたくさんのアーティストさんと出会って共に歩んできた10年の軌跡は、どちらもなくてはならなかったもの。だから今日は、いつも以上にセルフカバーをたくさん歌わせていただこうと思っています。」と語ったあと、「みんなの聴きたい曲は聴けたんか?」とゆったり微笑みかけ、思い思いにその満足度合いを表現するファンに「え、ほとんどの人はもう聴けたの!?」と驚きを見せる。「まだ」というファンにも、「たぶんあとから歌うから大丈夫」と伝えると、今回のセットリストのこだわりを教えてくれる。一番のこだわりは「黎明(れいめい)」から、TVアニメ『レーカン!』EDテーマ「ケサランパサラン」への流れだそうで、「みんなを“ズコーッ!”ってさせたくて!」と声がワントーンアップ。リハーサル時に「レイメイからレーカンって!」と気づいてすっきりしたと言い、客席からは大きな笑いと拍手が上がった。ひと笑い取ったところで、次は自身の楽曲のアコースティックコーナー。そう聞いて自発的に着席するファンと、それを「素晴らしいです、さすがです。ありがとうございます」と褒めてくれるTRUE。とにかく温かい現場だ。「“おかえり”とか“ただいま”って、私たちが日常で使っている言葉。ありふれた毎日の中にこそ幸せってあるんだなって、改めて皆さんに感じていただきたいなと思います。あったかくて優しい時間になりますように」Key.森谷と目を合わせると、エレクトリックピアノのメロウな音色がじんわりと広がり、先ほどの言葉の通り「フロム」を優しく歌い上げた。続く「アンサンブル」は、アコースティックバージョンでもしっかりと返ってくる「La la la……」のシンガロングにその喜びからか一瞬のけぞりつつも、幸せそうな表情を見せていた。ありったけの感謝と愛を込めた「Sincerely」じっくりとその景色・音を噛み締めてから、「ここからは、『マクロスΔ』の世界です」と一言。再びセルフカバーだ。客席からは、「愛する人のために、愛する星のために、命をかけて戦ったフレイアのために歌います。」と言うTRUEの声をかき消すほどの歓声が上がり、『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』より3曲を続けて披露。神聖で荘厳な雰囲気の中、まずは「りんごのうた/フレイアΔ鈴木みのり」「ALIVE ~祈りの唄~/ワルキューレ」。祈りを捧げるような澄んだ歌声と、かすかに聞こえる息遣いの一つ一つまでが心に沁み入る。そして「ワルキューレはあきらめない/ワルキューレ」の始まりの4カウントで、ここまで着席していたファンは総立ち。TRUEもそれに応えるように、パワフルに聴かせた。七変化する曲調が楽しい「Another colony(Band Inst Ver.)」がバンドメンバーのみで演奏されたのち、強烈なバックライトの中、衣装チェンジしたTRUEがステージ上段にせり上がりで登場。4月24日(水) に発売の両A面シングル『ReCoda / ブルーデイズ』より、TVアニメ『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』OP主題歌である「ブルーデイズ」をフルサイズで初披露。疾走感たっぷりに歌い上げた。作品の主人公、アルス・ローベントは「人のいいところを見つける天才」ということで、「私も相手のいいところや素敵なところを見つける人でありたい、アルスに出会ってそんなふうに思ったんです。」「大人になると自分と向き合わなきゃいけない時間ってたくさんあるでしょ?私もそうなんだけど、そんなときに、自分自身のいいところとか素敵なところをもっと私自身が見つけてあげたいなって」とTRUE。自分自身と向き合わなければいけない瞬間にはぜひ『鑑定スキル』や「ブルーデイズ」をそばに置いておいてほしいそうで、「4月放送開始なんですけど……めちゃめちゃ面白いの!実は担当させていただけるって決まる前に、身近なスタッフさんから“すごい面白い作品なんだよ”って聞いていて。今回お話をいただいたときに初めて読んだんだけど、あまりに面白すぎて、寝ないで一気見したんだけど、もうね、ほんとにめちゃくちゃ面白い!」と作品愛を早口で喋り倒した。最終パートを前に「今来たばっかり!」と口々にするファンには「好き、それ」とにんまり。そのあとTRUEライブではおなじみのVn.小林に「中野サンプラザで演奏を見たときに、バイオリンは剣にも盾にもなるんだ、と。剣を振り上げているようなエモーショナルな演奏をありがとうございます。暴力的なバイオリン、期待しておりますのでよろしくお願いしま~す!」と声をかけ、まずは落ち着いたトーンで「さあ、ここからは情緒が壊れるお時間となります」と一言。「皆さん本当にお行儀がよくてマナーを心得ているんですが、最後のブロックでめちゃめちゃ壊れるんですよね(笑)。今日も思うがままに壊れていただけたらと思います。みんな最後まで盛り上がってくれますか!天井突き刺さってくれますか!情緒ぶっ壊れる覚悟、できてますか!一緒に新たな物語作りましょう、『Storyteller』!」元気いっぱいのタイトルコールの直後、TRUE期待通りの空気を切り裂くような鋭いバイオリンをきっかけに、恒例の“情緒が壊れるお時間”が始まった。「人の力以上に凄いものなんてない」というフレーズでバンドメンバーに目を向け、割れんばかりの歓声、クラップ、ラストサビ最後の歌詞「さぁ!」の後には「さいっこう!」と叫び、全身で音を奏で浴びる彼女の姿はとにかく輝いている。そこから一瞬にしてダークで異様な空気感に包まれ、重く響くイントロと大歓声。次は「飛竜の騎士」だ。今回、1曲目から三種の神器が解放されていたが、残り2曲はここで登場。「Divine Spell」もあわせて披露され、会場は大きく揺れた。くらくらするほどの音圧と圧倒的パフォーマンスに情緒をかき乱されながら、体力をすべて使い切る勢いで「サウンドスケープ」まで一緒になって盛り上がった。「良いことも、悪いことも、嬉しいことも、悲しいことも、ほんっとにこの10年でたくさんあって。でも、その一つ一つをちゃんと全部受け入れて、そして、止まることなく、逃げることなく、離すことなく、全部を音楽に変えてきた……そんな10年間でした。改めて、私の言葉に耳を傾けてくれて、私の歌に心を預けてくれて、本当にありがとうございます」目をうるませながらそう伝え、最後に、ありったけの感謝と愛を込めて「Sincerely」を届ける。大切に大切に紡がれていく言葉たちを、ファンもペンライトを置いて静かに聴き入った。マイクを通さずに「ありがとうございました。」と小さく口を動かすTRUE。長いお辞儀のあと、大きな拍手に包まれながら静かにステージを去ったが、「お鶴」コールに応え再登場し、「10年分のありがとう、受け取ってねー!」とアンコールをスタートさせた。銀テープが降り注ぐ中、まずは1曲、客席のあちこちに手を振りながら「Happy encount」を一緒に歌い、お知らせコーナーへ。新情報もあり、「これまで『UNISONIA』『飛竜の騎士』『Divine Spell』を一緒に作ってくださったArte Refactさんと、なんと四種目の神器を作っています!」と、10周年テーマソングを制作中であることを告知。さらに、2018年以来6年ぶりのツアー『TRUE 10th Anniversary Live Tour Sound! vol.9~TRUE×FALSE~』を発表。Billboard Liveで行う正統派なライブと、ライブハウスで行う異端なライブ。それらを同じセットリスト・違うアレンジで披露するコンセプチュアルなツアーということで、7月・10月両公演のチケットのファンクラブ先行を2024年3月9日(土) 23時59分まで受け付けている。ホールやライブハウスでのライブのほか、アコースティックライブ、小編成のストリングスライブ、大編成のオーケストラコンサートなど、様々な表現を経験しているTRUEだからこそのステージが期待できそうだ。また、今回のライブ入場時に配布されたステッカーは今後のライブでも配布予定で、それらをシール帳に集めると何やらいいことが……?「この曲を掲げてみんなと一緒に歩んでいきたいと思います。」との宣言からTVアニメ『響け!ユーフォニアム3』のOP主題歌「ReCoda」を歌ったあと、ラストは「みんなで一緒に音楽しようぜー!!」と「DREAM SOLISTER」でアンコールを締めくくる。「やめない勇気こそ強さ。私は絶対に諦めないでずっとここにいるから、何度でも続いていく道の先で再会しましょう!」というメッセージを交えつつ、ファンとの大合唱でライブをハッピーな大団円へと導いた。Text:友安美琴Photo:江藤はんな<公演情報>『TRUE 10th Anniversary Live Sound! vol.8 ~ANISON COLLECTION~』3月2日(土) 神奈川・神奈川県民ホール 大ホールセットリストM1. UNISONIA(TVアニメ『バディ・コンプレックス』OPテーマ)M2. TWIN BIRD(TVアニメ『バディ・コンプレックス完結編―あの空に還る未来で―』挿入歌)M3. BUTTERFLY EFFECTOR(TVアニメ『ひなろじ~from Luck & Logic~』OP主題歌)M4. ailes(TVアニメ『純潔のマリア』ED主題歌)M5. Story of Lucifer(TVアニメ『コメット・ルシファー』 イメージソング)M6. 黎明(TVアニメ『転生したらスライムだった件 第2期』前奏曲)M7-a. ケサランパサラン/every♥ing!(セルフカバー)(TVアニメ『レーカン!』エンディングテーマ)M7-b. スタートライン!/せな・りえ from AIKATSU☆STARS!(セルフカバー)(TVアニメ『アイカツスターズ!』オープニングテーマ)M8-a. 眠れる本能/YURiKA(セルフカバー)(TVアニメ『BEASTARS』エンディングテーマ)M8-b. 閃光のPRISONER/南里侑香(セルフカバー)(TVアニメ『魔法戦争』オープニングテーマ)M9. フロム(TVアニメ『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』エンディングテーマ)M10. アンサンブル(『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』主題歌)M11-a. りんごのうた/フレイアΔ鈴木みのり(セルフカバー)(『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』挿入歌)M11-b. ALIVE ~祈りの唄~/ワルキューレ(セルフカバー)(『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』挿入歌)M11-c. ワルキューレはあきらめない/ワルキューレ(セルフカバー)(『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』挿入歌)M12. Another colony(Band Inst ver.)(TVアニメ『転生したらスライムだった件』エンディング主題歌)M13. ブルーデイズ(新曲)(TVアニメ『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』OP主題歌)M14. Storyteller(TVアニメ『転生したらスライムだった件 第2期』オープニング主題歌)M15. 飛竜の騎士(TVアニメ『最弱無敗の神装機竜』OP主題歌)M16. Divine Spell(TVアニメ『レガリア The Three Sacred Stars』OP主題歌)M17. サウンドスケープ(TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』OP主題歌)M18. Sincerely(TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』OP主題歌)アンコールEN1. Happy encount(TVアニメ『リアデイルの大地にて』OPテーマ)EN2. ReCoda(新曲)(TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』OP主題歌)EN3. DREAM SOLISTER(TVアニメ『響け!ユーフォニアム』OP主題歌)<ツアー情報>TRUE 10th Anniversary Live Tour Sound! vol.9 〜TRUE × FALSE"TRUE side"7月9日(火) 神奈川・Billboard Live YOKOHAMA1stステージ 開場17:00 / 開演18:002ndステージ 開場20:00 / 開演21:00"FALSE side"7月10日(水) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA開場18:30 / 開演19:00"FALSE side"10月11日(金) 大阪・OSAKA MUSE開場18:30 / 開演19:00"TRUE side"10月12日(土) 大阪・Billboard Live OSAKA1stステージ 開場15:00 / 開演16:002ndステージ 開場18:00 / 開演19:00公式サイト:
2024年03月05日2014年にアーティストデビューを果たし、激しく熱い楽曲から、壮大なバラードまであらゆるタイプの楽曲を歌いこなす“TRUE”。“唐沢美帆”名義で作詞家としても活躍し、多数のアニメ作品や声優、アーティスト、キャラクターソングなどの楽曲制作に参加している。そんな彼女が、2024年2月にアーティストデビュー10周年を迎え、3/2(土)にはチケットがソールドアウトとなった、自身初となる“全曲アニソン縛り”ライブ「TRUE 10th Anniversary Live Sound! vol.8 〜ANISON COLLECTION〜」を神奈川・神奈川県民ホールで開催!MUSIC ON! TV(エムオン!)では、これを記念して、2ヶ月連続でテレビ初放送となる彼女のライブをオンエア!第2弾となる2月は、2023年6月に東京・中野サンプラザで行われた「TRUE Live Sound! vol.7 ~アンサンブル~」の模様をテレビ独占初放送!■■番組情報■■<番組名>M-ON! LIVE TRUE 「TRUE Live Sound! vol.7 ~アンサンブル~」<放送日時>2024/2/6(火)22:00~24:00\第1弾「TRUE Live Sound! vol.6 ~Encount~」もリピート放送!/■■番組情報■■<番組名>M-ON! LIVE TRUE 「TRUE Live Sound! vol.6 ~Encount~」<放送日時>2024/2/26(月)23:00~25:00▼番組に関する詳細は、こちらをご覧ください 以上MUSIC ON! TV(エムオン!)は、スカパー!、ケーブルテレビ、ひかりTVなどでご覧いただける音楽チャンネルです。詳しくは、MUSIC ON! TV(エムオン!)公式サイト( )まで。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月30日2014年にアーティストデビューを果たし、激しく熱い楽曲から、壮大なバラードまであらゆるタイプの楽曲を歌いこなす“TRUE”。“唐沢美帆”名義で作詞家としても活躍し、多数のアニメ作品や声優、アーティスト、キャラクターソングなどの楽曲制作に参加している。そんな彼女が、2024年2月にアーティストデビュー10周年を迎え、3/2(土)に神奈川・神奈川県民ホールで自身初となる“全曲アニソン縛り”ライブ「TRUE 10th Anniversary Live Sound! vol.8 〜ANISON COLLECTION〜」を開催!MUSIC ON! TV(エムオン!)では、これを記念して、2ヶ月連続でテレビ初放送となる彼女のライブをオンエア!1月は2023年2月に東京・NHKホールで行われた「TRUE Live Sound! vol.6 ~Encount~」の模様をテレビ独占初放送!■■番組情報■■<番組名>M-ON! LIVE TRUE 「TRUE Live Sound! vol.6 ~Encount~」<放送日時>2024/1/9(火)22:00~24:00※2月放送番組の内容は決まり次第、エムオン!公式サイト( )でご案内いたします▼番組に関する詳細は、こちらをご覧ください 以上MUSIC ON! TV(エムオン!)は、スカパー!、ケーブルテレビ、ひかりTVなどでご覧いただける音楽チャンネルです。詳しくは、MUSIC ON! TV(エムオン!)公式サイト( )まで。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月27日7月まで3カ月にわたって開催中の「さよなら中野サンプラザ音楽祭」。6月2日(金) には、数々のアニメソングをヒットさせてきたTRUEがステージに立つ。50年の歴史を持つこの会場に、小さい頃からゆかりがあったとのこと。惜別の想いと共に、コロナ禍を経て声出し解禁になった中で、一緒に歌って楽しめる「参加型のライブになります」という。――中野サンプラザが閉館すると聞いたときは、どう思いました?ただただ寂しかったです。私にとっても、すごく思い出深い場所なので。何年か前からなくなるかもしれないと聞いていて、本当にそうなるんだと実感させられました。――中野サンプラザにどんな思い出があるんですか?私が生まれて初めて観たコンサートが、中野サンプラザでの中山美穂さんだったんです。叔父がバックでドラムを叩いていた関係で、招待してもらって。小学2年か3年生の頃で、真っ白いドレスを着たお姫様のような人がステージで歌っているのが、幼かった私には衝撃的で、記憶に強く残っています。――その頃から、自分も将来は歌手になりたいと?子供の夢として、漠然と思っていた感じです。いつか中野サンプラザのステージに立ちたいと、ずっと憧れはありました。実は、祖母が中野に住んでいるんです。私の誕生日にサンプラザの上の階のレストランで、家族でごはんを食べたりもしていました。――では、中野の街にも馴染みがあったんですか?そうですね。中野ブロードウェイは昔はもっと飲食店がたくさん入っていて、回転寿司があったり、定食屋さんがあったり。家族で行くと「今日はどこで食べる?」と話していました。まんだらけさんも今は大きいですけど、当時は確か2フロアで、『SLAM DUNK』とか『幽☆遊☆白書』とかマンガはいつもそこで買っていました。――デビュー後も、中野サンプラザにお客さんとして行くこともありました?数えきれないくらい、足を運んでいます。入口から客席までの階段を上がるたびに、「始まるんだ」とワクワクしていました。アイドルさんや声優さん、コンテンツもののライブもよくやっていて、私は特に『アイカツ!』が好きで。中野サンプラザでライブにうかがって、楽屋でご挨拶したのをきっかけに、『アイカツスターズ!』のテーマ曲で作詞に入らせていただきました。いろいろな縁を繋いでくれた会場でもあります。――「さよなら中野サンプラザ音楽祭」にも声が掛かりました。すごく光栄ですし、同時に「私でいいんでしょうか?」とも思いました。本当に長い年月にわたり、たくさんのアーティストさんが様々な想いを抱えながら立ってきた歴史あるホールで、最後を締め括るひとりとして選んでくださって。任せていただいたからには、精いっぱいやろうという気持ちです。――TRUEさん自身の初の中野サンプラザ公演は2021年の1月でした。コロナ禍の真っただ中で、本当に開催できるかどうか、直前までスタッフさんと協議を重ねていました。中野サンプラザさんにもご協力いただいて「やりましょう」となって。私のアーティスト人生の中でも、忘れられないステージです。――小学生の頃からの夢ですからね。目標のひとつでしたし、ライブ自体が開催できない期間も長かったので、幕が開いたときには胸がいっぱいでした。最初はお客さんが声を出せない、立ち上がれないというのがすごく悔しくて。やっと夢が叶うのに、そんな制約のあるライブになってしまって……と思っていたんです。でも、お客さんはマスク越しでもボルテージがすごく高くて、大きな拍手もいただきました。言葉のやり取りがないライブでも、心はちゃんと通うんだなと。あのときにしかできない音楽を皆さんに伝えることできて、たくさんの人の想いが乗った、我ながら良いライブだったと思います。――ステージから見た中野サンプラザには、どんな印象がありました?お客さんの表情が見やすかったです。上にせり上がっていくような会場で、後ろのほうまでお顔がきちんと見えて。あと、イスの色や雰囲気も相まって、あのホールが培ってきた歴史がそのまま温かさになったようなぬくもりも感じました。――そのときのライブで、特に覚えていることはありますか?あのライブから、バンドメンバーを入れ替えたんです。今までのメンバーと培ってきたものから、その先のステップに進むために、音楽を新たに1から構築したいと思って。今回もそのメンバーなので、感慨深いものがあります。2年前にはなかった歓声を、今回は浴びることができる。しかも、中野サンプラザの締め括りのライブのひとつとして……。想像するだけでも、目頭が熱くなりますね。――今回は、8月公開の劇場アニメ『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』主題歌の新曲「アンサンブル」の初披露と、過去の『響け!ユーフォニアム』楽曲をすべて歌うことが予告されています。デビューしたてで、『響け!ユーフォニアム』のオープニング主題歌として「DREAM SOLISTER」を制作して以来、自分のアニソンシンガーとしての歴史を一緒に歩んできた作品なんです。かつ、もともとポップスシンガーとして活動していた私に、「音楽はこんなに楽しいんだよ」と改めて教えてくれたのも『響け!ユーフォニアム』でした。――高校の吹奏楽部が舞台のアニメということも相まって?アニメ自体は音楽の楽しさだけでなく、苦悩も伝えてくれますけど、この作品と出会って「もっと自由に音楽を作っていい」と教えてもらった気がします。それまでは「アニソンを歌うならこんなふうに正しくないといけない」と、自分の中でガチガチに決め込んでいたところがあって。それが「DREAM SOLISTER」を作っていく中で、自分が感じたままを音楽に転換していいんだと思えました。だから、思い入れは一番強いです。――8月の劇場版に続き、来年にはTVシリーズ第3期も始まります。再始動ということで、お客さんと一緒に『響け!ユーフォニアム』の歴史も音楽で辿っていけたらいいなと思って。過去の楽曲を一気に歌う機会は、おそらく最初で最後。初めてライブを観て憧れた会場で、改めて音楽の楽しさを教わった作品と共に、ステージに立てる。すごく運命を感じます。――それから、唐沢美帆として作詞した曲のセルフカバーも5年ぶりに復活です。今回、ライブのタイトルも「アンサンブル」と付けたので、誰かと作って奏でた音楽という意味で、セルフカバー復活にはいいタイミングだと思いました。作詞した曲も膨大な数で、仮歌を自分で録っていたので、歌いたい曲は山ほどあります。応援してくれる皆さんに聴きたい曲を募って、合致したところから披露したいです。――さらに、9周年のYouTube配信では、「Storyteller」と「JUMPIN’」を歌うことも宣言されました。前回のNHKホールでのワンマンでは、直前まで声出しをしていいかわからなかったんです。「JUMPIN’」はお客さんの声がないと成り立たない楽曲なので、今回歌えたらいいなと。「Storyteller」も発表してから、「ほんとの僕よ生まれ変われさぁ…」というフレーズを、皆さんの声で聴いたことがなくて。ぜひ中野サンプラザで“生さぁ”を聴きたいです(笑)。全編通して、皆さんの声も含めて「アンサンブル」。声出しの楽曲をセットリストに多く入れているので、みんなも歌って楽しめる参加型のライブになると思います。――最初からやる曲がある程度固まっていた分、他のセットリストをどうするか、悩みませんでした?みんなの声がきちんと聞こえる、という基盤があったので、選曲はそんなに悩んでいません。バラードはいつもより少ないです。あと、編成がいつもと違って、私とバンドにバイオリンとサックスが加わります。これまでお届けしてきた楽曲でも、全然違うアプローチをしていたり、音楽的な偏差値が高いライブをお届けできるはずです。特にサックスの音色は『響け!ユーフォニアム』のファンの方は大好きだと思うので、期待して遊びにいらしていただければ。――そこに中野サンプラザへの「さよなら」要素も入るわけですか?入ります。個人的な想いがありすぎて!盛り上がるコンサートにすることが、コロナ禍にライブを開催させてくれたことへの恩返しだと思っています。これまで以上にアグレッシブなライブにします。――コロナ禍があった分、TRUEさんのライブを初めて観る人もいるでしょうね。ライブ会場まで来る方は、音楽をすごくお好きだと思うんです。アニソンというジャンルの中でも、こんなに様々な音楽の楽しみ方ができるんだと、肌で感じていただきたいです。――TRUEさんにとっては、10周年に向けた起点にもなりそうですか?来年2月から10周年がスタートするので、その前にいい起爆剤になればと思います。8月に『響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』も公開になりますし、私も作品と一緒にエンジンをかけて、より多くの方に自分の音楽に触れていただく準備はしてきました。初披露する「アンサンブル」も、めっちゃいい曲なんです(笑)!まっすぐで熱い歌詞で、今の私にはこれ以上のものは書けません。これから新たな経験を重ねて、また見えてくるものもあると思いますけど、現状でアーティストとしてやれることは、この1曲に思い切り注ぎ込んだつもりです。――生みの苦しみもありましたか?ありました。でも、苦悩より生み出したい気持ちがすごく強くて。何を書いたらいいのか、どう言葉にしたらいいんだろう……みたいなモヤモヤはあまりなかったかもしれません。作曲は2期の「サウンドスケープ」を作っていただいた渡辺拓也さんに、決め打ちでお願いしました。一緒にやってきた信頼感もありますし、『響け!ユーフォニアム』の世界観を共に歩いてきて、私のことも知ってくださっていて。一緒に考えながら、迷いなく制作できました。情熱的で人のぬくもりも感じる、ミディアムバラードになっています。――こちらのタイトルとしての「アンサンブル」にも、込められた想いがあるわけですね。意味はすごくあります。コロナ禍の3年間で、音楽はひとりでは奏でられないことを学びました。届けることはできても、届ける相手がいなければ、音楽はひとりよがりのものになってしまう。誰かと音楽を奏でて、想いを通い合わせることの大切さ。それを『響け!ユーフォニアム』の楽曲に込めたくて、「アンサンブル」というタイトルにしたんです。――結果的に、今回のライブにもハマったわけですか。そうですね。まさに誰かと音楽を作って形にしていくのが、今回のライブなので。現場を離れていた方もいらっしゃるでしょうけど、会場にいらしてくださったら、後悔させないものをお伝えできると思います。安心して戻ってきてください!Text:斉藤貴志Photo:岩佐篤樹<ライブ情報>「さよなら中野サンプラザ音楽祭 TRUE Live Sound! vol.7 〜アンサンブル〜」日程:2023年6月2日(金) 開場17:30 / 開演18:30会場:東京・中野サンプラザホール出演:TRUE料金:7,700円チケット発売中:「さよなら中野サンプラザ音楽祭」公式サイト:<リリース情報>『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』主題歌「アンサンブル」2023年8月4日(金) リリースプロフィールTRUE2014年に“TRUE”としてアーティストデビュー。「バディ・コンプレックス」OPテーマを皮切りに多数のアニメ主題歌を担当。激しく熱い楽曲から、壮大なバラードまであらゆるタイプの楽曲を歌いこなす。“唐沢美帆”名義で作詞家としても活躍。『アイカツスターズ!』、『マクロスΔ』といったアニメ作品や藍井エイル、水瀬いのりなど多数の声優、アーティスト、キャラクターソングなどの楽曲制作に参加している。TRUE公式サイト:
2023年05月12日