この男、いったいいくつの顔を持っているのか?つい先ごろ公開された『乱暴と待機』では「下半身のルーズな」(※劇中の実際のセリフ)ダメ男を演じたかと思えば、その公開直後にスタートした深夜枠のドラマでは一気に“闇金”という非合法な世界へ。外見もガラリと変えてトゴ(10日で5割の利息。もちろん違法!)で金を貸し付け、債務者たちを絞り上げていく社長・丑嶋を演じている。一種の“ダークヒーロー”にも見えるこのウシジマという男をどのように作り上げ、ここで繰り広げられる金を巡る悲喜劇をどのように見つめているのか?「頭の中で土下座してる債権者を踏みつけるシミュレーションをした」ドラマへの主演は4年ぶりだが、当の本人は「ドラマを離れていたっていう感覚は全くない」といつものマイペースな口調。企画の進行が早い映画の仕事が続いていたが、その一方で「ゴールデンの時間帯に比べて金はかけられないけど、その分、クリエイティブなことができる深夜ドラマで何かやりたいという気持ちはあった」とも。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で連載中の漫画。髪を30センチも切り、メガネも自前で用意してを原作のイメージに近づけたという外見がクローズアップされがちだが、丑嶋という男の内面をどのように捉え、演じたのか?「最初はとにかく無機質なイメージでしたね。よく言えば侍みたいな男と言えるのかも。ただ一つのことをひたすらやっている。だからこそ怖く見えたり、すごい男に見えたりするのかな、と。具体的に演じる上では、丑嶋のヤバさに関して『金属バットを他人の頭めがけて振り下ろせる人間』という設定があって、そういう気持ちは常に持つことを意識してましたね。土下座している債務者の頭をガチガチと踏みつける。自分の頭の中でシミュレーションして『そういうことができる男なんだ』と気持ちを作っていきましたね」。だが山田さん自身、丑嶋は“違法者”ではあるが、単純な“悪”だというレッテルを貼ることはない。「そもそも俺は、一方的な正義とか悪というものは存在しないと思ってる。いや、みんな自分自身の正義のために戦っているというか…。自分にとって正しいことが他人には悪であることもある。それは人間本来の姿でもあると思ってるから。特に丑嶋に関しては、ドラマではこの人の過去やら背景やらってのは全く描かれていないんですよね。この人がものすごく“変な”存在で、でもその変な部分についての説明はない。だから僕も、悪とか正義とかではなく、見えるままの男として捉えればいいのかな、と。あんまり深く考えず。先日、原作者の真鍋(昌平)さんに会ったときに真鍋さんが丑嶋について『虫みたいな存在にしたかった』と仰ってて。虫って形も変で感情もなくて、それが欲や願望が渦巻いた人たちの中に入ったらすごく変な画になるんじゃないかって。それを聞いたとき、自分のアプローチは間違ってなかったな、と思いましたね」。「お金はこの世で最強の兵器」一見、特殊な…だが現代社会において、もしかしたら我々の日常と紙一重のところに存在する“闇”の出来事を通じて人間の欲望や醜さ、生きることのおかしみをつぶさに描いていく本作。山田さんは言う「お金ってこの世で最強の兵器だと思う」。その真意は――?「目の前に拳銃と札束があって、どちらが強い?と単純に尋ねたら銃かもしれない。でもお金っていうのはそういう状況すら作らせないような強い力を持っている。この作品を見て思うのは、丑嶋という男は金に執着し、金の力だけ信じているからこういう男になったし、債務者たちは金が持つ力や強みを全く理解していないからああなってしまう。金というものがいかに恐ろしいものか知らな過ぎるんですよ」。それは今回の作品を通じて感じたこと?と尋ねると「いや、元々ですね(笑)」とそっけない。これがこの男らしさとも言えるのだが…。しかし、これだけ目まぐるしく、全くタイプの違う役柄を演じていく中で、役を通じて自身の内面が変わっていくことはないのだろうか?「それはありますね。実際、作品を撮る前と撮っている最中、撮り終えた後で、インタビューで言ってることも全く違ってたり。それは、やっている最中に“自分”を捨てよう、消そうと思っているからでしょうね。それこそ口調や態度が変わる部分もあるし。だから、俺が女だったら絶対に俳優と付き合いたくないな、と思います。『言ってること違うじゃん!』、『しょーがねぇだろ、気持ち違うんだから!』って(笑)。それは、作品が終わってもすぐに抜けるものでもないし。でも俺は、それが楽しいからいいんですけど。自分に飽きないんですよ」。「ダメ男の役をやって『あいつ、最低だな』って言われたら…」それがこの男の“変身”の秘密なのか?自分で楽しみつつ、周囲の反応も楽しんでいる節も…。「結構、人に嫌われるのは好きですね(笑)。ダメ男の役やって『あいつ、最低だな』って言われたら『へへへへ』って。『いいひと』って言われるよりも、何か気に食わないけど、でもまあ芝居は嫌いじゃないって言ってもらえたら嬉しいですね。まあ本当に嫌われたら見てももらえないでしょうが…」。『乱暴と待機』で“変な人たち”と一緒に仕事をし、「闇金ウシジマくん」で自身、“変な人”を演じつつ「変な人、面白い人が多いですよね。そういう人たちと一緒に仕事したいですね」と真顔で答える。やはりこの男も“素”で十分におかしな男だと思うが…。嫌いになるか、抜け出せなくなるか?山田=丑嶋くんをまずは一見あれ!「闇金ウシジマくん」MBS・TBS他で放送中■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:人気ブランド「Laundry」とコラボ!『乱暴と待機』Tシャツを2名様プレゼントサプライズ帰国の浅野忠信美波から贈られた汗かきワイン「酸っぱかった」山田孝之、小池栄子、美波インタビュー翻弄し、翻弄され…男vs女 恋愛本音トークあまのじゃく女はモテるが同性には…『乱暴と待機』の女性心理をディスカッション!ちょんまげが似合う俳優ランキングは大混戦!大沢たかおが錦戸亮を抑え1位
2010年10月22日無謀、無茶だなどと思う前に“役者の本能”とでも言うべきものがうずくのか?阿部寛にとって、周囲の声など演じることを思いとどまる理由にはならないようだ。黒澤明の傑作『隠し砦の三悪人』のリメイクに、原作の熱烈なファンの多い司馬遼太郎の「坂の上の雲」(NHK)、東野圭吾の人気シリーズの「新参者」(TBS)など、「オリジナルを超えられない」、「映像化不可能」と言われる作品に次々と出演し、存在感を発揮してきた。そして今回、ヌーヴェルバーグの傑作『死刑台のエレベーター』に出演。製作決定の報に対して、おそらく否定派の方が多かったのではないだろうか?もちろん、それでも阿部さんは演じている…しかも楽しみながら。果たして阿部寛を突き動かすのは何なのか――?“エレベーターに閉じ込められる男”はシミュレーション済み?阿部さんが演じた時籐は、吉瀬美智子演じる愛人の夫を殺害し、逃走を図るもエレベーターに閉じ込められてしまう男。ほぼ全編にわたって阿部さんの演技は狭くて四角いハコの中…。「エレベーターに閉じ込められるって、誰でも夢で一度は見たことあるんじゃないかな?僕がよく見るのは、エレベーターが急上昇して止まらなくなって、100階くらいまで行っちゃう夢(苦笑)。だからある種、シミュレーションができてて、初めて演じるという気がしなかった(笑)。楽しく、孤独に(笑)やらせてもらいました」。映画で、ほかの共演者とほとんど絡むことがないというのもかなり珍しい。「たった一人で追い詰められた人間がどうするのか?それも面白かったですね。僕、『ランボー』なんか好きなんですよ(笑)。それが今回はエレベーター。隙間との戦いです。真四角のハコの中で大の男が繰り広げる必死の戦い。オリジナルを観たときに、最後の最後でドアが開いたときに男が見せる表情がすごく印象に残ってた。その“顔”こそが、この男の人生全てなんじゃないか?と。そういう男を演じるのは楽しかったですね」。「楽しい」とは言うものの、時籐という男の憔悴していく様子は“迫真”という言葉がぴったりの熱演である。相手は見えない中でどのようにあのテンションを保ち、役を作り上げていったのだろう?「今回は運よくと言いますか…蜷川(幸雄)さんの10時間もの芝居を終えた翌日にクランクインだったんです(笑)。それこそ(公演期間の)2か月ずっと追い込まれてて放心状態で。緒方監督からは『そのまま来てください』って言われました。だからもう、脱力した状態で現場に行って、それをそのまま役に移行した。時間が経ってから自分の芝居を見たとき、こんな芝居を演じていたことを忘れていたら面白いだろうなと思いました。計算も何もなく演じた。『覚えてない』ってことはそういうことですから。もう一度同じ芝居やれと言われても、変に考えちゃってだめだろうね」。「自分に肉付けできるように考え、楽しんで演じてます」では、改めて冒頭の質問に戻ろう。「この作品をなぜ映像化?」と反対する者の声が決して少なくない作品になぜ挑戦するのか?その裏にはどんな思いがあるのか?「『原作、オリジナルを超えることはできない』と言われることは多々ありますが、そこで役が自分の一部になる、肉付けをできるようにと考えながら楽しんで演じてますね。例えば『隠し砦の三悪人』で、三船敏郎さんが演じた役をやったとき、あの役のどんなところを盗んで自分のものにするか?僕にとっては馬上のシーンがそうで、あそこだけはあのまま表現してやりたかった。あとは自分流に分解して、最終的な到達点が同じ意味になるようにする、ただそれだけです。今回も本当に有名な作品で、この“力のない男”を演じるチャンスだ!と。フランス映画のフッと力を抜いたあの世界観に身を投じて、自分を映像で客観的に見ることができる。自分の中でもすごい経験になるとね」。常に演じる役から何が吸収できるかを考える。そんな阿部さんのスタイルがうかがえるが…。「リメイクの場合は特にそうかな。(オリジナルの)この役者は、自分の発想にないものを持ってる。それを真似して、盗んで、自分の肉にしようとする。あとは、新しい作品に臨む上ではこれまでと同じことをやるのではなく、できるだけ違う方向に引き離していこう、ということは意識してますね。もちろん、自己満足にだけ陥ったら見ている人は醒めてしまうからそこは気をつけていますが」。つかこうへいとの出会いが教えてくれたこと幾度となく口をつく「楽しい」という言葉。演じることに楽しさを覚えるようになったのは、今年亡くなった演出家のつかこうへいさんとの出会いがきっかけだったという。20年近くも前につかさんの「熱海殺人事件 モンテカルロ・イルージョン」に出演。バイセクシャルの刑事役が称賛されると共に、二枚目役の多かった阿部さんのイメージを一新した。「そのころは自分の幅なんて本当に小さかった。イメージとか、くだらないものが邪魔してて。そこをつかさんが、舞台で強制的に壊してくれた。そのときは理解できなかったんだけど、2年、3年と経つうちに、『あのとき、あそこまでできたんだから今回はこれができるんじゃないか?』と自分で考えるようになった。最初に思い切り広げてもらったから、そこで自分なりの選択肢が持てるようになった。すごく演じるという世界の中で“遊ばせて”もらったんだなと思います」。「僕は決して芝居がうまくない。だからこそ越えたい壁がいろいろあるんです。壁を高く感じ続けているうちは大丈夫かな(笑)と思いますが」。演じ続ける、挑戦し続ける理由をこう語り、“不敵”とも言うべき笑みを浮かべる。。少なくとも彼がチャレンジし続ける限り、どんな「映像化不可能」作品もまずは観てみたい――。そう思わせてくれる笑みだった。■関連作品:死刑台のエレベーター 2010年10月9日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「死刑台のエレベーター」製作委員会■関連記事:吉瀬美智子「毛穴が分かる顔アップ」に困惑吉瀬美智子&阿部寛、年代物の貴重なワインを壇上でゴクリ!2つの事件が導く衝撃の結末『死刑台のエレベーター』試写会に20組40名様ご招待阿部寛悪女に悩まされる恋「したことある」仏映画の傑作『死刑台のエレベーター』が吉瀬美智子×阿部寛でリメイク!
2010年10月15日恋人との甘い生活を体験できる話題のゲーム『ラブプラス』。2010年6月には新作も発売され、その人気は増す一方。しかし、女性の皆さんは恋愛シミュレーションゲームに熱中する男性を、一体どう見ているのでしょうか。聞いてみました。調査期間:2010/5/11~2010/5/16アンケート対象:COBS ONLINE会員有効回答数 女性327件(ウェブログイン式)■恋愛シミュレーションゲームに熱中する男性をどう思いますか?・あり得ない……15%・ちょっと引く……48%・できればほかのゲームをやってほしい……15%・別にいいと思う……22%「あり得ない」、「ちょっと引く」、「できればほかのゲームをやってほしい」を合わせるとアンケートに答えた女性の約8割が恋愛ゲームをする男性に否定的。一方で、「あり得ない」だけに限定すると15%と少ない様子。このあたりが微妙な女心というやつでしょうか。では、もし恋愛シミュレーションゲームに熱中しているのが「彼氏」だったら、どう思うのでしょうか。・別にいいと思う……20%・やめてほしい……45%・自分の前ではやらないでほしい……28%・別れたい……7%なんと!ここでも約8割の女性が厳しい意見……。それでは、二つの質問について、肯定派と否定派からそれぞれ理由を伺ってみましょう。【肯定派】・「どうせゲームだから問題ない」(20代/女性)・「人それぞれ趣味があるし、個人の自由だから」(20代/女性)・「むしろ彼氏と一緒に楽しみたい」(20代/女性)【否定派】・「好きな人が恋愛ゲームをやっていたらがっかりする」(20代/女性)・「現実から逃げているような気がする」(20代/女性)・「そういう男性とは気が合わない」(20代/女性)・「彼氏がやっていたら『私がいるのに』と思ってしまう」(20代/女性)・「熱中する彼氏の姿を見たくない」(20代/女性)肯定派としては「あくまでゲーム」と割り切れるとのこと。しかし否定派からは「がっかりする」、「姿を見たくない」など、痛烈な意見が多く見受けられました。また、ゲームという非現実の世界に恋愛を持ちこむことを嫌がる女性も。そして、熱中しているのが彼氏となると「自分とゲーム内の彼女を比べてしまう」というねたみが発生する人も多いようです。それならば、と最後にちょっと意地悪な質問をしてみました。■彼氏が恋愛ゲームに熱中していたとして、ゲーム内の彼女に勝つ自信はありますか?ある……47%ない……53%意見が真っ二つになりました。理由を聞いてみましょう。【自信がある派】・「ゲームはプログラム通りにしか動かない」(20代/女性)・「ゲームの彼女には人間の温かみがない」(20代/女性)・「思い通りにならない現実にこそ楽しさがある」(20代/女性)・「リアルな私に勝てるわけがない!」(20代/女性)【自信がない派】・「あのかわいさには勝てない」(20代/女性)・「性格もいいし欠点がない。完全無欠だから」(20代/女性)・「男性にとっての『理想の女性』を形にしたものだから」(20代/女性)・「ゲームはマニュアルがあるから、男性の思い通りになる」(20代/女性)女性にとって「ゲーム内の彼女」に感じる最大の脅威はやはり「かわいさ」。「男性の理想が詰まっている」という意見には思わずうなずいてしまいました。しかし、「人の温かみ」や「先を予想できない」面白さは現実だけのもの。この戦いは、そう簡単には決着がつかないでしょう。今回はあくまで仮定の話でしたが、いつか本当に近い未来には「ゲーム内の彼女」と「リアルな彼女」が彼氏を奪い合う日は来るのでしょうか。そしてそのとき、男性は一体どちらを選ぶのか。ぜひ今度は、男性側の意見も聞いてみたいところです。(J.B.河合/プレスラボ)【関連リンク】【コラム】制限時間内に脱出せよ!『リアル脱出ゲーム』に参加してきた【コラム】1日の最長ゲーム時間ランキング【コラム】信頼できるゲームメーカーランキング
2010年07月14日大都会・東京で“虫”を依頼人に、浮気調査や虫探しなどの虫専門の探偵業務にいそしむ“昆虫探偵”の活躍を描いた『昆虫探偵ヨシダヨシミ』。本作に主演し、主題歌も担当する哀川翔による主題歌のレコーディングの様子が、1月13日(水)、報道陣に公開された。ハンチング帽に長丈のトレンチコートという探偵ルックでスタジオに登場した哀川さん。さらにこの日は、哀川さんの“共演者”であるヘラクレスオオカブト(中南米・グアドループ島産)とオオクワガタ(日本産)も応援に駆けつけた。報道陣が見守る中、主題歌「生きていることがいい」を少し切なげに歌い上げる哀川さん。「久々のレコーディングで新鮮な気持ちだね。デビューした頃、アルバム作りの中でソロで歌ったことがあったけど、その頃のようでいい感じです」とご機嫌な様子。芸能界きっての“虫好き”として知られる哀川さんだが、本作への出演の経緯について「突然、原作の漫画が届いて、1〜2ページ読んだだけで『これは映画だ!おれに似てない?おれか!』と思った」と語った。演技については「空想の世界で、実際に(虫の声が)聞こえているように芝居する…かなり不思議な動きになってます(笑)」と明かした。「虫と会話できる能力がほしいか?」という質問には「いらないですね、困っちゃうよ」と即答し「長く虫を飼ってると、虫が訴えかけているような、微妙に(虫の気持ちが)分かるような気になる」と言いつつ「分からなくもないような…いや、分からないですね」と笑顔でバッサリ。さらに、報道陣に促され、今年誕生予定の初孫の話題に。「生まれるまでは実感ないですね。でも、(自分のことを)どう呼ばせるか…。生まれてから考えようかと」と少し照れくさそうに答え、「運動会とか出ようかな」と笑顔を見せた。「超大作になっています!」と哀川さんが自信満々で送り出す『昆虫探偵ヨシダヨシミ』は4月3日(土)より新宿K’sシネマ、池袋シネ・リーブルほか全国にて順次公開。■関連作品:昆虫探偵ヨシダヨシミ 2010年4月3日より新宿K’s cinema、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開© 青空大地(講談社刊「モーニングKC」)/昆虫探偵製作委員会■関連記事:哀川翔、シマウマの次は昆虫探偵に!「この役はオレしかいない」
2010年01月13日「モーニング」(講談社刊)に5年にわたり掲載されている人気ギャグ漫画「昆虫探偵・ヨシダヨシミ」が、このたび芸能界屈指の虫好きと自他共に認める、哀川翔を主演に迎えて映画化されることが決定した。今回、哀川さんが演じるのは、どんな生き物とでもコミュニケーションをとることができる特殊能力の持ち主、探偵のヨシダヨシミ。虫と会話をし、虫の依頼を受け、報酬として「オオクワガタ」を受け取るという、昆虫専門の探偵だ。原作コミックの編集担当が、昆虫、特にカブトムシマニアで知られる哀川さんに同誌を送ったところ、本人から「おもしろいコミックがあるから映画化しよう!」と話を持ちかけ、本格的に企画が始動したとのこと。原作を読んだときの印象を「『あっ!これオレできる』、読み進んでだんだんオレに見えてきた。『ヨシダヨシミはオレしかいない』と思ったね」と自信満々の哀川さん。初めての“虫”との共演については、「大変だったよね。“虫待ち”とかあったからね」と楽しそうに語る。自宅ではなんと50匹以上の成虫とそれ以上の幼虫を飼育しているというが、「オレは、いかに長生きさせてやれるかをテーマに虫と付き合ってる」と言い切るほど。さらに主題歌と劇中歌も哀川さんが歌うというほどの熱の入れようだ。来年は『ゼブラーマン2ゼブラシティの逆襲』の公開も控える哀川さん。本作はそれに続くハマリ役になるか?『昆虫探偵ヨシダヨシミ』は2010年春、全国にて公開。■関連作品:昆虫探偵ヨシダヨシミ 2010年春、全国にて公開© 青空大地(講談社刊「モーニングKC」)/昆虫探偵製作委員会
2009年11月30日アコーディア・ゴルフの「広尾カントリークラブ」は、東京・港区という土地柄、都心にいながらにして、本格的なゴルフシミュレーションを楽しめる施設として人気があるようです。いったいどんな施設なんでしょうか。今回、ゴルフのイロハをまったく理解していない僕に、初心者向けのレクチャーをしてくださったのは、日本プロゴルフ協会会員で、同クラブのインストラクターを務める菊池英祥プロです。--手ぶらで来てしまったんですが、大丈夫ですか?「道具などはこちらでお貸ししますので大丈夫ですよ。パッと見たところ、根岸さんはサンダルのようですね。こちらで靴をお貸しします。あと、グローブも必要ですね。ちょっとお待ちください(菊池プロ)。」※クラブ、シューズのレンタルは無料。グローブは1枚1050円で買取になります。--すいません、なにからなにまで……。「では早速、レッスンをはじめましょう。まずは画面に向かって、適当に打ってみてください。もう自由に打っちゃっていいですよ」--えい!……って、先生。ボールにまともに当たらないんですが。「なるほど、ではまず基本の形から覚えていきましょうか。まずグリップは、左手の小指、薬指、中指の順に巻き込んでいくように握る。右手は添えるような形。クラブはボールと先端が当たる面を水平にして……、はい、これが正しい握り方です」--ははあ。僕、めちゃくちゃに握ってましたね。「手を痛めるので、握り方は覚えましょう。では、次は打つときの姿勢を正しましょう。まず、足は肩幅に開く。少し前傾になりつつ、お尻を突き出すようなイメージ。親指に力がかかる感じにしてください。その状態で少しだけヒザを曲げる。手はぶらーんと下ろしたところにクラブを持って、先ほどの握り方で構える。いいですね?」--こ、こうですか……?「意外にいろいろなところに負荷がかかると思いますが、それでいいんです。その状態で打ってみましょう。失敗しても、なんどもその形を思い出しながら、一つひとつ丁寧にいきましょう。始めはだれでもうまくいかないものです」(その後、スイングの際の理想的な体の運び方などを教えていただき、かれこれ30分。仕事を忘れ、ゴルフに夢中に……)--先生、なんだかいい感じになってきました!ボールもまっすぐ飛ぶし!「うん、よくなってきました。その調子でいきましょう、と言いたいところですが今日はここまでです。一度のレッスンでいろいろなことを教わってしまうと、覚え切れなくなって混乱してしまいます。ゆっくり進んでいけばいいんです。では、最後にお見せしたいものがあるので、ちょっとこちらに来てください」--お、なんですかこれは?僕が映っているじゃないですか。「根岸さんのスイングをカメラで撮影したものです。右側が指導前、左側が指導後です。ぜんぜん違いますよ。明らかに最初の方よりも、今の方がきれいで格好がいいです。こうして自分のスイングを確認しながら、少しずつ改良していくのが上達への道筋なんです」(菊池プロと反省会)(理想的な背骨の角度、スイングの軌道などを示したもの)--いやーなんだか、ちょっと教えてもらっただけでだいぶ変わったなあという印象があります。「プロのみなさんも自分のスイングを振り返りながら研究しています。ゴルフのスイングに完成形はないのですが、だからこそ奥が深くておもしろいのだと思います。もっといろんな人にゴルフを楽しんでもらえるとうれしいですね」--とても楽しかったです。ありがとうございました!一回のレッスンは50分。朝から夜まで(営業時間:9:00~21:00/無休)開校しているので、会社帰りの社会人にはぴったり。女性ビギナーからアスリートゴルファーまで、個人個人のレベルに合わせた丁寧なレクチャーが好評のようです。いきなりコースに出るのは不安だなあ、という方は、まずはこうしたシミュレーションを導入として、徐々に本格的なコースプレイにチャレンジするといいかもしれません。「ゴルフの醍醐味は本番のコース」とは菊池プロ。少しの体験でしたが、僕も早くコースデビューがしたいという気持ちが強くなりました。(根岸達朗/プレスラボ)【関連リンク】広尾カントリークラブAGA広尾ゴルフスクール最新のゴルフシミュレーションマシンを体験できますペタンク,インディアカ 今後ブームになるかもなマイナースポーツちょっとマニアックだけどこんなスポーツもどうでしょうか?
2009年09月01日映画化もされ話題を呼んだ「恋空」、「赤い糸」といった人気ケータイ小説を生んだ「魔法のiらんど」において、異色のサスペンスタッチが女子中高生を中心に圧倒的な支持を集めた「携帯彼氏」が映画化!本作で映画初主演を果たした注目の若手女優・川島海荷を始め、共演の朝倉あき、石黒英雄、そして船曳真珠監督らが出席して、8月11日(火)に神田明神にてヒット祈願イベントが開催された。主人公の里美を演じた川島さんは、以前から原作を読んでいたという。「だから主演が決まったときはびっくりしました。嬉しいというより戸惑いが大きくて…『本当に私でいいのかな?』と。でも、いまの自分に出来ることを精一杯やろうと思いました」と語った。撮影の思い出を尋ねると「いままで、あまり同世代の方と共演することがなかったのですが、今回はあきちゃんとずっと一緒だったので、いろいろ話せて楽しかったです。ラスト近くに、強風でものが飛ぶシーンがあるんですが、顔に当たって大変でした(笑)」とふり返った。さらに「サスペンスは初めてで、恐怖の表情はゴキブリとか、怖いものがあると思ってやったり、ホラー映画を観て研究したりしました」と明かした。映画の中で、先輩役の石黒さんとのラブシーンも披露しているが「初めてだったので緊張しました」と語り、里美という役についても「回想シーンのところは、中学のときに先輩に憧れていたことを思い出して共感しました」と初々しい表情で語った。劇中に登場する、自分で好きな“彼氏”を作成する恋愛シミュレーションゲーム“携帯彼氏”が実際にあったらやってみたいか?と尋ねると、川島さんは「やってみたいですね。映画のようになったら怖いけど…。ゲームとしてだったらやってみたい!」と乗り気の様子。一方、朝倉さんは「(恋愛シミュレーションの)勉強のためにやってみたいですね。あと、みんながどんな携帯彼氏を作るのかは、興味あります(笑)」と慎重な答え。そして、石黒さんは「どこまでリアルか、ですね。アニメだったらやりたくないかな」と三者三様の答えが返ってきた。船曳監督は「初の長編劇場映画だったので大変でしたが、素晴らしい経験でした。ティーンムービーではありますが、老若男女楽しめるエンターテイメントになっています」と作品をアピールした。因みに神田明神は、商売繁盛と縁結びでも有名だが、秋葉原電気街を氏子に持つため、ケータイ、ITの神様との異名も。まさに本作にぴったりの神社で一行はヒットを祈願。果たしてそのご利益は――?『携帯彼氏』は10月24日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:携帯彼氏 2009年10月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009「携帯彼氏」フィルム・パートナーズ
2009年08月12日