日曜日(現地時間)、3月14日に亡くなったスティーブン・ホーキング博士の葬儀がケンブリッジ大学の教会で営まれた。葬儀の始まりにはホーキング博士が生きた76年分の人生を表す76回の鐘の音が鳴らされたという。「The Sun」紙によれば、『博士と彼女のセオリー』でホーキング博士を演じ、ケンブリッジ大卒の後輩でもあるエディ・レッドメイン、同作でホーキング博士の最初の妻を演じたフェリシティ・ジョーンズ、「クイーン」のギタリストで天文学者のブライアン・メイら500人が葬儀に出席。エディは旧約聖書の「伝道の書」の1節を引用して弔辞を読んだそうだ。過去、役作りのためにホーキング博士と出会い、特別な絆を結んだエディ。エディがホーキング博士を演じてアカデミー主演男優賞を獲得した際、ホーキング博士は「『博士と彼女のセオリー』でぼくを演じてアカデミー賞を獲ったエディ・レッドメイン、おめでとう。きみをとても誇りに思うよ」とFacebookで称賛した。ホーキング博士は火葬後、ウェストミンスター寺院に埋葬される。同寺院にはイギリス出身の世界的な科学者アイザック・ニュートンやチャールズ・ダーウィンも眠っている。(Hiromi Kaku)■関連作品:博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開© UNIVERSAL PICTURES
2018年04月02日スティーヴン・ホーキング博士の死去報道から一夜が明け、さまざまな著名人から追悼メッセージが寄せられている。『ホーキング』でホーキング博士を演じたベネディクト・カンバーバッチは博士のいままでの功績を称え、「もう一緒にマルガリータを飲めないんだね。でも、マルガリータのグラスを星空に掲げるよ。彼の人生と、彼が聡明さでぼくたちを明るく照らしてくれたことを祝ってね。彼はぼくや世界の何百万の人にとって、過去もこれからも本当に刺激を与えてくれる存在だ。ありがとう」と感謝した。『博士と彼女のセオリー』で博士を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインは、「とても美しい心を持ち、類まれな科学者で、ぼくがいままであった人の中で最高におもしろい人を亡くしました。博士の素晴らしいご家族に心よりお悔やみ申し上げます」とコメント。「車いすの天才科学者」と呼ばれ、映画の題材にもなったホーキング博士だったが、自身が本人役でテレビドラマに出演したことも。最近では「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」、古くは「新スター・トレック」、「ザ・シンプソンズ」などへの出演経験があった。(Hiromi Kaku)
2018年03月15日スティーヴン・ホーキング博士が亡くなったことが明らかになった。享年76。14日朝(現地時間)、ホーキング博士の子どもたちのルーシーさん、ロバートさん、ティムさんが「本日、私たちの最愛の父が亡くなり、深い悲しみに包まれています」と声明文で「BBC」に発表。「父は偉大な科学者であり、素晴らしい人でした。彼の研究や遺したものは、これから何年も生き続けるでしょう」。学生時代に筋萎縮性側索硬化症を患い、以降車いすに乗り、重度障害者用の意思伝達装置を使って意思の疎通をとりながら物理学者として生きたホーキング博士。その人生は2004年に『ホーキング』として映像化されベネディクト・カンバーバッチがホーキング博士を演じ、2014年に『博士と彼女のセオリー』として映画化され、エディ・レッドメインが演じてアカデミー主演男優賞を受賞した。生前、ホーキング博士は人気番組「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」に本人役で数回出演したことがあった。レナード役を演じているジョニー・ガレッキはSNSにキャストとホーキング博士が仲良く写っている写真を掲載し、「RIP(安らかに眠れ) あなたの素晴らしい才能だけでなく、ユーモアのセンスもみんなが惜しむでしょう」と悼んだ。(Hiromi Kaku)
2018年03月14日第87回アカデミー賞で見事「主演男優賞」を受賞したエディ・レッドメインが、“車椅子の天才物理学者”スティーヴン・ホーキング博士を熱演する『博士と彼女のセオリー』が、いよいよ今週3月13日(金)より公開される。実は本作のモデルとなったホーキング博士と妻ジェーンには3人の子どもがいたことや、現在は離婚し、お互いに再婚していることはあまり知られていない。さらに、夫婦を支え続けた1人の男性の存在をめぐり、不思議な三角関係があったことが明らかとなった。第72回ゴールデン・グローブ賞の「主演男優賞」(ドラマ部門)を始め、第68回英国アカデミー賞「英国作品賞」「主演男優賞」を含む 主要3部門、さらにアカデミー賞「主演男優賞」を受賞し、話題沸騰中の本作。エディ演じるスティーヴン・ホーキング博士と、彼を献身的に支え続けたフェリシティ・ジョーンズ扮する妻ジェーンの出会いから、恋愛、結婚生活と、苦難を乗り越えながら進んでいこうとする2人の姿が描き出されているが、本作をいち早く観た人からは「知らなかった!」という驚きの事実が、実は数多く存在する。余命2年と宣告をされたホーキング博士との結婚を、相当な覚悟で決断したジェーン。しかし、結婚生活がスタートすると、徐々に身体が不自由になっていく博士の介助と育児、そして家事、自らの学業と、彼女の負担は日に日に大きくなり、精神的にも追い詰められていく。そんなとき、彼女の母親は気分転換にと教会の聖歌隊に入ることを提案。そこで出会ったのが、聖歌隊の指揮者で、妻を亡くし心に傷を抱えるジョナサン(チャーリー・コックス)だ。彼は、ホーキング夫妻の子どもにピアノを教えるために家に出入りするようになり、少しずつジョナサンとジェーンの距離も近づく。やがて、そんな2人をホーキング博士も認める不思議な三角関係が始まることになる。この関係について、プロデューサーのリサ・ブルースは、「この映画は大人のラブストーリーであって、綺麗にリボンで飾った贈り物じゃない。結婚生活はみな変化していくものだけど、ホーキング家の結婚生活が直面した膨大な困難は、その早い時期から襲いかかったはず。だとしても2人は長い間一緒に暮らしたわ。2人が直面した困難は、私たちがラブストーリーで見てきたどんな出来事とも違う」と分析する。また、一見常識から外れたようにも見える彼らについて、フェリシティは「スティーヴンとジェーンは一緒に暮らしている間に、ジェーンは別の人と出会って、しかもスティーヴンも彼を家に迎え入れたの。こうしてこの3人の間には、慣習にとらわれない、本当にダイナミックな関係が結ばれたの」とふり返り、「だから私は、ジェーンとスティーヴンの関係はもちろん、彼女とジョナサンの関係も探求しなくちゃならなかったわ」と明かす。そして、「このころ、ジェーンとスティーヴンの関係はもう同じやり方では続けられない地点まで達していたと思うの」と続けた。さらに、メガホンをとったジェームズ・マーシュ監督は言う。「3人の大人たちの間に醸し出される美しいハーモニーを表現したかったんだ。ジェーンとジョナサンは、2人に共通する“渇き”から、どうしようもなく恋に落ちてしまい、それはスティーヴンも認めざるをえないものだったんだよ」。そして、ジョナサンを演じたチャーリー自身も、「アンソニー・マクカーテンの書いた脚本でとても良いところは、3人のどの人にも、それに彼らそれぞれのラブストーリーにも、完全に感情移入ができる点だ」と語っている。そんなチャーリーについて監督は「ジョナサンのジェーンへの愛情を控えめに演じてくれた。その演技はとてもセンスが良くて、微妙なニュアンスに溢れている。それが大切なんだ。それで初めて、スティーヴンがジョナサンに共感を寄せる表現が成り立つからね」と絶賛する。知られざる彼らの愛の物語の裏側を、ぜひ劇場でも確かめてみて。『博士と彼女のセオリー』は3月13日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開(C) UNIVERSAL PICTURES
2015年03月11日映画『博士と彼女のセオリー』が13日(金)から公開になる。本作は、実在の天才物理学者のスティーヴン・ホーキング博士の半生と、彼を支え続けた妻ジェーンの物語を描いた作品だが、ホーキング博士“本人”は完成した映画をどう観たのだろうか?その他の写真映画は、天才物理学者として周囲の期待を集めるも、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命2年を宣告されたスティーヴンと、それでも決して諦めることなく彼と生きることを決めたジェーンの愛のドラマを描く感動作。スティーヴンを演じたエディ・レッドメインは本年度のアカデミー主演男優賞に輝くなど高い評価を集め、妻のジェーンの演じたフェリシティ・ジョーンズにも賞賛が集まっている。本作は、ジェーンが執筆した書籍『Traveling to Infinty: My Life with Srephen』が基になっているが、ホーキング博士は「大手映画会社が私に関する映画を製作したいと思っていることに驚いた。最初は前妻ジェーンの著書に基づいた映画になると聞き心配だったが、脚本を読んで安心し、映画の最初のシーンを観てより一層安心した。私たちの結婚生活やALSとの闘いに関する描写が驚くほど誠実だった」と言い、自身を演じたレッドメインを「とても素晴らしい。彼はリアリティを追求するために、実際のALS患者と共に過ごして役作りをしている。時々、彼の姿が自分に見えた」と振り返る。博士は映画の撮影現場も訪れており、ジェーンも映画制作に協力。ふたりは現在、それぞれの道を歩んでいるが、博士は「これは困難な状況に打ち勝つという感動秘話である。障害は決してハンディキャップではないことを示している」と分析する。単なる偉人の伝記映画でも、“共感”や“困難に打ち勝つ”ためのドラマでもなく、スティーヴンとジェーンというカップルだけが体験した“愛のドラマ”を描くことで、多くの観客に感動を与える本作。ホーキング博士“本人”もその完成度には満足しているようで「予告編を見た友人が泣いたと言っていた。この映画は大きな心理的影響を与えると思う」と語っている。『博士と彼女のセオリー』3月13日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2015年03月10日『レ・ミゼラブル』のマリウス役で世界中を感動させたエディ・レッドメインが主演し、“車椅子の天才”スティーヴン・ホーキング博士と妻・ジェーンとの純愛を描く『博士と彼女のセオリー』。12月9日(現地時間)、本作のロンドンプレミアが開催され、主演のエディと妻役のフェリシティ・ジョーンズら主要キャスト、ジェームズ・マーシュ監督らとともに、ホーキング博士自らもレッドカーペットに登場した。理論物理学者として宇宙の起源の解明に挑み、ブラックホールを始め現代宇宙論に大きな影響を与えたホーキング博士の半生を、妻として献身的に彼を支え続けたジェーンの自伝を基に映画化した本作。ニュートンやアインシュタインと並ぶ天才とも称されるホーキング博士は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を抱えながら最先端の研究を精力的に行い、講演活動や執筆活動に取り組む“車椅子の科学者”として世界中に知られている。ロンドンはオデオン・レスター・ スクウェアで行われたプレミアのレッドカーペットに、ホーキング博士役を熱演したエディが登場すると、会場に集まった観客から大きな歓声が上がり、寒空のロンドンも一気にヒートアップ。エディはファンの声援に対し手を振ったり、一緒に写真撮影をしたり、サインにも快く応じるなど、ファンとの交流を楽しんだ。また、妻ジェーンを好演したフェリシティは、「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のホワイトのプリンセスラインドレスで登場。寒さをものともせず、エディとの呼吸もぴったりに観客たちを魅了した。さらには、レッドカーペットにモデルとなったホーキング博士も駆けつけ、会場からはひときわ温かい大きな拍手が贈られていた。ロンドンでのプレミアを迎えた心境を聞かれたエディは、「ジェーン、スティーヴン、ジョナサン(ジェーンの現夫)、そしてお子さんたちと久々に会えて嬉しかった。撮影に入って以来会っていなかったので、とにかく再会できて嬉しい」とコメント。オスカー候補と目されていることについては、「それはまだ分からない。いまは作品を世に出すことに注力しているので、まずは一歩ずつ着実に進みたい」と謙虚に話した。ホーキング博士には「伝えたいことがありすぎて…」というエディは、「お会いする度に、彼の前で恥をかかないようにすると余計に緊張してしまう。映画を観てとても気に入ってもらえたと聞いたので、ぜひ直接感想を聞きたい」と、本人と揃ってのレッドカーペットに期待を込めていた。一方、フェリシティも博士に対し、「彼にはいつも最高にカッコいいと言っている。彼は映画スターのようで、カリスマ性があり、言葉の使い方が素晴らしい。私たちとは違って、口に出す前によく考える時間があって羨ましい。そして、深く心を打つ表現をするところも」と尊敬の念を込めてコメントした。さらに、『レ・ミゼラブル』の大ヒットで日本でも人気急上昇したエディは、「日本のファンのみなさん、こんにちは!凍てつくロンドンから愛を込めて。お元気ですか?」と、公開を待つファンにうれしいメッセージも送ってくれた。『博士と彼女のセオリー』は2015年3月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日