ドラマの世界、その半分以上は夢物語。「普通のサラリーマンはこんなにリッチじゃない!」、「こんな偶然はあり得ないだろ!」などと突っ込みを入れながらも、いつしかハマって感情移入……そんな経験、あなたにもありませんか?では、20代ビジネスマンにとって、今までで一番印象深かったドラマとは何だったのでしょう。人気ドラマ枠として名高い「月9」(フジテレビ月曜夜9時)でこれまで放送された作品の中から選んでもらいました。Q、あなたが今まで一番ハマった「月9」ドラマは?1位『HERO』(2001)19.3%2位『101回目のプロポーズ』(1991)13.2%2位『東京ラブストーリー』(1991) 13.2%2位『のだめカンタービレ』(2006)13.2%5位『ガリレオ』(2007) 12.2%■『HERO』にハマった理由・「木村拓哉演じる主人公の、諦めない姿勢が格好良かった」(26歳/化学/企画開発)・「この作品が放映されていたときは自分自身も法曹を目指していたため、毎週刺激を受けてモチベーションが上がっていました」(24歳/精密機器/法務)・「脇役が充実!」(28歳/金融/営業)・「1話完結で、ユーモアも交えつつ真面目なところはきちんと見せてくれるので、面白かったです」(24歳/IT/SE)■『101回目のプロポーズ』にハマった理由・「武田鉄矢の『僕は死にましぇ~ん』という台詞がが一時期学校で流行った」(25歳/自動車関連/設計)・「『僕は死にません』……これは名言ですね。『努力すれば……』と思わせられる、力強いドラマでした」(29歳/通信/総務)■『東京ラブストーリー』にハマった理由・「当時は大人がものすごくかっこよく見えて、将来このドラマみたいな恋愛をしてみたいと思っていました」(25歳/卸/総務)・「小学生だったが毎週楽しみにしていた。どう考えても(結果的に選ばれなかった)赤名リカの方がいい女だろうと思っていた」(28歳/倉庫/事務)■『のだめカンタービレ』にハマった理由・「出演者が原作のキャラクターに恐ろしいほど合っていて、漫画の中から飛び出してきたのかと思った」(23歳/学校/非常勤講師)・「このドラマでクラシックに興味を持った」(29歳/精密機器/営業)■『ガリレオ』にハマった理由・「科学が好きなので、毎回の展開が楽しみだった」(28歳/機械/設計)・「理系出身なのでハマった。これを見て『理系はカッコいい!』と思えたので嬉しかった」(29歳/精密機器/研究開発)■その他の「月9」ドラマにハマった理由・『あすなろ白書 (1993) 「学生の青春時代をいい感じで描いている」(29歳/教育関連/営業)・『ロングバケーション』(1996)「南と瀬名の関係には憧れた。年上の女性の良さに気付かせてくれたドラマ」(26歳/鉄鋼/マーケティング)・『ひとつ屋根の下2』(1997)「『心にダムはあるのかい』というセリフが印象に残っています。子供の頃、友達に何度も使った記憶があります」(23歳/卸/システム)・『ビーチボーイズ』(1997)「このドラマを見て、反町さんの真似をしていました」(27歳/自動車関連/生産管理)・『やまとなでしこ』(2000)「自分が本当にやりたいことは何かを考えさせられた」(22歳/ソフトウェア/SE)・『ランチの女王』(2002)「このドラマに出てきそうなメニューを食べに行った」(22歳/マスコミ/営業)・『プロポーズ大作戦』(2007)「このドラマの頃から結婚に関していろいろ考えるようになった」(25歳/IT/プログラマー)・『ヴォイス~命なき者の声~』(2009)「主演の瑛太がかっこよかったので、毎回見ていました」(24歳/IT/営業)完全版(画像などあり)を見る
2009年08月11日木村拓哉主演で大ヒットを記録した『武士の一分』、日本アカデミー賞で全部門優秀賞受賞の快挙を成し遂げた『たそがれ清兵衛』など、近年、映画化が続く文豪・藤沢周平の作品がまたひとつ映画化。珠玉の短編小説「花のあと」(文春文庫刊)が映画化されることになり、主人公の以登を北川景子が演じることが決まった。「花のあと」は、藤沢さんが郷里の山形県・鶴岡をモデルに創作した海坂藩を舞台にした短編を集めた作品集「海坂藩大全」の中に収められた一編。女でありながら、男顔負けの剣術の腕を持つ以登は、ただ一度、竹刀を交えた江口孫四郎に一瞬にして恋心を抱く。だが、以登、孫四郎ともに決まった許婚があった…。凛とした佇まいの以登を演じる北川さんは今回が時代劇初挑戦となる。今回の出演について「元々、時代劇はずっと挑戦してみたいと思っており、藤沢映画は演技をする者みなの憧れの作品でもあるので迷わず出演させていただきました。藤沢作品にしては珍しく、女性が主人公だと聞いたことも興味深く、一生に一度あるか分からない藤沢作品との出会いで役者として成長したい、という気持ちで臨みました」とコメント。また、撮影については「最初は着物に慣れることが大変でした。着物を身に付けた状態での歩き方、座り方などの所作はとても難しく、クランクイン前にたくさん稽古しました。今回は、殺陣も吹き替えなしでやるということで、立ち回りのシーンもかなり練習が必要とされたので苦労しました」とふり返った。以登がほのかな恋心を抱く孫四郎を演じるのは、熊川哲也率いる「Kバレエカンパニー」に所属するバレエ界の期待の新星、宮尾俊太郎。以登の許婚の片桐才助には甲本雅裕が扮し、以登の父・寺井甚左衛門を國村隼が、そして孫四郎を罠に陥れる藩の重鎮・藤井勘解由を市川亀治郎が演じる。メガホンを握るのは、原田眞人監督や篠原哲雄監督の下で助監督を務め、2008年に阿部寛主演の『青い鳥』で劇場映画デビューを果たした新鋭・中西健二。監督にとってもこれが初の時代劇となる。これまで映画化された藤沢作品において『たそがれ清兵衛』では宮沢りえが、『隠し剣 鬼の爪』では松たか子が、主人公が恋に落ちるヒロインを、『武士の一分』では檀れいが盲目の主人公を支える妻の役を演じた。北川さんが演じる以登は、たおやかさと、凛とした独立心を併せ持った女性。女性剣士としてどのような姿を見せてくれるのか?『花のあと』は2010年春、全国にて公開。■関連作品:花のあと 2010年春、全国にて公開
2009年08月04日前回アンケートを取った「海に行きたい異性タレント」の、同性編です。サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツを楽しむ?思い切ってナンパに興じる?それとも男同士で海をバックにアツク語り合う?それぞれ思い描く過ごし方があるでしょう。20代男性227名の意見やいかに?結果はコチラ!1位坂口憲二7.0%2位木村拓哉5.2%3位所ジョージ4.8%4位反町隆史4.4%5位福山雅治3.0%・アクティブ派坂口憲二:サーフィンを教えてもらいたい(29歳/電気/人事)所ジョージ:いろいろと遊びを知っていそう(26歳/商社/営業)所ジョージ:遊びの天才。何やっても面白いと思う(28歳/小売/販売)岡村隆史:一緒にサーフィンやマリンスポーツをしてみたい(28歳/電気/営業)桑田佳祐:一緒に『TSUNAMI』を歌いたい(26歳/IT/SE)上地雄輔:性格がいいし、一緒に遊ぶと楽しそう(27歳/団体/事業開発)アンタッチャブル山崎:芸人さんとみんなでワイワイ楽しみたい(29歳/小売/販売)さまぁ~ず:テンションがあがりそうだから(26歳/通信/SE)石塚英彦:現地のおいしい食材をほとんど網羅できそうだから(25歳/建築/総務)・モテたい派木村拓哉:おこぼれにあずかりたい(28歳/理容/サービス)反町隆史:一緒に「ビーチボーイズ」してみたい(28歳/男性/官公庁/総務)福山雅治:一緒に女の子をナンパしたい(笑)(23歳/建築/財務)速水もこみち:一緒にいるだけで自分も注目されそう(22歳/飲食/財務)瑛太:砂浜と海がとても似合いそうだから(25歳/官公庁/公安職)・アツク語らい派イチロー:夕方の海で語らいたい(29歳/食品/研究開発)阿部 寛:人生観を語り合ってみたい(31歳以上/ソフトウェア/プログラマー)明石家さんま:どんなに暑くてもしゃべり続けていそう(25歳/医療品/研究開発)・その他ソフトバンクのお父さん犬:散歩してあげたい(27歳/官公庁/その他)北島康介:平泳ぎ対決をしてみたい(25歳/卸/法務)梅宮辰夫:トローリングをしてみたい(28歳/官公庁/その他)完全版(画像などあり)を見る
2009年07月17日せっかく海へ行くなら「素敵な男性と一緒がいい」と言う女性も多いハズ。それが憧れの男性タレントなら……と妄想はふくらむばかり。しかし男性タレントと言ってもタイプはさまざま。「アクティブ派」と「ロマンティック派」と「まったり派」、20代のビジネスガールはどちらがお好みなのでしょうか?20代女性708名に調査してみました!1位坂口憲二8.3%2位玉木宏5.6%3位木村拓哉5.1%4位瑛太4.5%5位福山雅治4.2%・アクティブ派坂口憲二:サーフィンが上手く、海男という感じがするから(23歳/金融/金融系専門職)坂口憲二:ハワイに住んでいたことがあると聞いたことがあるので、いろいろ知ってそう(30歳/ソフトウェア/総務)木村拓哉:サーフィンを手取り足取り教えてもらいたい(27歳/官公庁/専門職)木村拓哉:海の楽しみ方を知ってそう(24歳/医療/総務)伊藤英明:一緒にスキューバダイビングをしたい(22歳/福祉/その他)佐藤隆太:一日中、笑って泳いで疲れるまではしゃぎたい(24歳/IT/クリエイティブ)妻夫木聡:映画『ウォーターボーイズ』のシンクロ技を見せてもらいたい(25歳/商社/秘書・アシスタント)・ロマンティック派玉木宏:きれいな顔を眺めて現実を忘れたい(25歳/金融/金融系専門職)水嶋ヒロ:英語の出来る彼に、外国のビーチをガイドしてもらいたい(26歳/小売/販売岡田准一:浜辺と夕日が似合うから(25歳/電気/クリエイティブ)玉山鉄二:手をつないで浜辺を散歩したい(30歳/医療/研究開発)・まったりしたい派瑛太:ビーチでまったりしたい(23歳/官公庁/総務)福山雅治:沈む夕日をバックにギターで歌を歌って欲しい!あの低くて甘い声で、自分だけのために歌われたらとろけちゃいます(26歳/商社/総務)向井理:さわやかだから、ビーチでまったりしているだけで幸せになれそう(30歳/官公庁/サービス)・その他バダ・ハリ:いい体の外国人を連れて一緒にビーチを歩きたい(22歳/金融/販売)さかなくん:魚のマニアックな話を聞きたい(26歳/マスコミ/クリエイティブ)はるな愛:経験豊富で、いろんなことを知っていそうで、退屈しなさそう(25歳/不動産/総務)完全版(画像などあり)を見る
2009年07月15日木村拓哉、イ・ビョンホン、ジョシュ・ハートネットという日・韓・米のスターが顔を揃えた『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。先日公開を迎えヒットを記録している本作だが、これを記念して2つの特別キャンペーンが行われることが発表された。6月27日(土)に全国の公開劇場で行われる“数量限定!入場者プレゼントキャンペーン”では、合計16,000枚限定で、当日劇場を訪れ映画を鑑賞した方に、先着でスペシャル・ポストカードをプレゼント。加えて、メイン館であるTOHOシネマズ 六本木ヒルズでは、同日初回上映の回に来場した方に、映画公開直前に木村さんらが来場して開催されたワールド・プレミアの際に、非売品として配布されたオリジナルビニール傘がプレゼントされる。そして2つ目は、公式サイト内で展開される“大ヒット記念!カルトクイズキャンペーン”。3問のクイズの全問正解者の中から抽選で1名様に、何と木村さんのサイン入り特製傘をプレゼントする。この傘は、先日の初日舞台挨拶で使用されたもので、世界にたった1本しか存在しない、ファンにとっては垂涎の品。さらに別の1名様には、イ・ビョンホンのサイン入りの本作のポスターが、そして10名様に本作のオリジナルビニール傘が当たる。カルトクイズと銘打つだけあって、3問のクイズはいずれも難問!「シタオ(木村さん)を探すため、クライン(ジョシュ)の前に送りこまれた探偵の名は?」、「シタオは劇中、銃で何発撃たれたか?」、「ス・ドンポ(イ・ビョンホン)が最後にシタオに言った一言は?」と、既に一度映画を観た人も、もう一度観ないと分からないであろうレベルの高さである。応募期間は7月3日(金)まで。映画館に行く際は、クイズの答えをメモする筆記用具を忘れずに!『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』はTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開中。『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』公式サイト■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographer■関連記事:キムタク、ビョンホン&ジョシュとの共演は「悪ガキ3人の空間」単独で初日舞台挨拶“堕天使”ジョシュ・ハートネットが語る『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?
2009年06月26日L.A.からフィリピン、香港へと国境をまたがり、それぞれに痛みを抱えた3人の男たちが激しい闘いを見せる注目のサスペンス『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。韓国からイ・ビョンホン、アメリカからジョシュ・ハートネット、そして日本から木村拓哉と各国のトップ俳優が華麗なる競演を果たした本作が遂に6月6日(土)に公開初日を迎えた。タイトルにふさわしく雨天でのスタートの中、木村さん単独での舞台挨拶が行われ、会場は満員の観客と大勢のマスコミ陣で賑わいを見せた。先日3人揃って行われたワールドプレミアでも3,600人以上のファンが駆けつけ、大きな注目を集めた本作。今回、木村さんは他人の痛みを身代わりに引き受け、癒すという謎の青年・シタオを演じたが、初日を迎え「(映画は)もうみなさんの物になりました。来る前は、会場の空気がどういう風になっているの想像つきませんでしたが、でもいま、僕の体には傷は一つもありません!」と冗談を交えながら挨拶した。また、本作では多国籍なスタッフ・キャストが集結して撮影されたが、英語でコミュニケーションを取りながら撮影に挑んだという木村さん。ビョンホンとジョシュとの共演について「ハリウッドと韓国を代表する役者さんですが、みなさんが思っている以上に普通なんですよ。3人がオフタイムのときは、悪ガキが3人集まったような空間になってました」と肩の力の抜けた現場の雰囲気を明かした。そして最後に、「劇場でこの作品を観て過ごしてくれただけで、僕は本当にやった甲斐があったなと嬉しく思っています。ありがとうございます」と感謝の言葉で締めくくった。その後のフォトセッションでは、劇中で木村さんが着ていた黄色のレインコートを模したレインコートを着た観客と一緒に撮影。最後まで黄色い声援が飛び交う中、木村さんは会場を後にした。全国117館でで好調なスタートを切った本作は、早くも興行収入15億を見込む大ヒットが予想がされる。『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』はTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開中。■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographer■関連記事:“堕天使”ジョシュ・ハートネットが語る『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?
2009年06月08日いま、世界で最も注目を集める映画監督のひとり、トラン・アン・ユンの最新作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』がついに公開を迎えた。この俊英ベトナム系フランス人監督は、物語の中心に“痛み”と“狂気”をまとった3人の男たちを据えたが、木村拓哉、イ・ビョンホンという日韓のスターと共に、アメリカから監督の招集に応じたのはジョシュ・ハートネット。ハリウッドの大作に背を向け、己の道を突き進む姿は自らが演じた探偵・クラインそのもの。何が彼を突き動かすのか?その柔和な笑顔の奥に迫った。「監督は独特の“声”を持っている」今回の出演の決め手を「何よりトラン・アン・ユン監督の存在」と語るジョシュ。以前から監督の作品を観て、その表現力に心酔していたという。「独特のユーモア、“声”を持っている監督だと感じて、前から一緒に仕事がしてみたいと思ってたんだ。でも、最初の段階では、クラインは45歳という設定。当時27歳の僕には無理だと思っていたよ。初めて監督と会って5分くらい話をしたとき、彼はただ、ニヤニヤしてるだけでほとんど喋らなかった。そのミーティングが終わって車に戻るまでにエージェントから『君に決まったらしい』って電話があったんだ」。何ともこの2人らしいやり取りとも言えるが…。では実際に監督の演出はどうだったかというと?「彼は現場でもすごく優しくて、知的な人間だよ。いつもいろんなことを考えていて、僕の演技を見終わるとこう言うんだ。『うん、少し違うことをやってみようか。もうちょっと面白いことをやってみない?』ってね。演出というよりは、僕にもっと実験することを求めているような感じかな。物腰はすごくソフトで静かなんだけど、鉄の意思を持ってる。アーティストとして確固たる自信を持っていて、何が正しいかということをよく分かっているんだ」。今回演じたクラインは、かつての殺人の記憶に苦悩する元刑事の探偵。木村さん扮する青年・シタオを始め、捜している人物に“同化”するという独特のアプローチ方法をとるが、ジョシュ自身はこの男にどうやってなりきったのだろうか?「監督が現場で物語をどんどん変えていくというタイプだったので、僕としてはまず、どんな変更があっても自分のキャラクターから離れないように心がけたよ。昨年、自分でプロデュースした作品では、徹底的なリサーチを基にキャラクターを自分で作り上げていったけど、今回に関しては“狂気”を秘めた男なんて周りにいないからリサーチのしようもなかった。想像力を武器に作っていったよ」。この世の地獄に舞い降りた堕天使と悪魔と救世主クライン、シタオ、そしてビョンホンが扮したス・ドンポと非常に複雑な内面を抱えた3人を、ジョシュはどのように捉えたのか?その考察は興味深い。「クラインに関して、“狂気”と表現したけど、もちろんそれだけじゃなく、彼は捜している人物にあまりにも共感し、同化してしまうところがある。それは欠点であり、自らを痛めつける原因になってしまうけど、そうせずにはいられないんだ。作品自体、非常に宗教的で、監督が描いているのはこの地球上に存在する地獄だと思う。クラインは、そこで苦悩し、迷う“堕天使”とも言うべき存在なんだ。ドンポはまさにこの世の“悪”を体現している人物だ。でも冷血な彼にも一つだけ弱点があって、それはある女性を愛し過ぎているということ。彼の執着心は、まさに人間が持つ欲望を象徴している。そして、シタオは現世におけるイエス・キリスト、救世主と言える。とはいえ、簡単にカテゴライズできないのがこの映画、キャラクターたちの特徴。観る人に全ての解釈を委ねているんだ」。この説明を聞いただけでも、本作がハリウッドのブロックバスター(莫大な予算で作られた作品)とは一線を画した作品だとお分かりいただけるだろう。ハリウッドでの“成功”に背を向け、こうしたアート志向の作品への出演を続けることについて、彼はこう語る。「確かに、ハリウッドで仕事をしていれば、いろんな監督と仕事をするチャンスがある。もちろん役柄もね…例えばヒーローの役だったり。でも、僕自身は一人のアーティストとして、もう少し実験的なことに挑戦していくのが好きなんだ。エージェントから何か言われないかって?実際、解雇したヤツも数人いるよ(笑)。まあ、僕の存在が忘れられないように、もう少しバランスを取る必要があるとは自分でも思っているんだけどね。でも、こういうことをやってるときの方が楽しいんだ。中でも今回の作品は、もう二度と経験できないだろうっていうぐらい、ユニークなものになったし満足してるよ」。最後にお気に入りのシーンを尋ねると、とびっきりの笑顔を浮かべながら「ドンポが部下をハンマーで殴り殺すところ!」との答えが…。ハリウッドという大きなエネルギーの中心にいながら、常に新たな“実験”に挑み続ける、そんな男の素顔が垣間見えた。■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographerノルウェイの森 2010年秋、全国東宝系にて公開■関連記事:“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?原作ファンの賛否やいかに?村上春樹の「ノルウェイの森」が遂に映画化!
2009年06月07日