生理のとき、生理痛というより違う場所が痛くなる・・・。何かコワイ病気なのでしょうか?普通、生理痛といえば下腹が痛くなるイメージですが、肛門に痛みを感じる場合、どんな病気が考えられるのでしょうか。女性専用のクリニック、私のクリニック目白の平田雅子先生に聞きました。(以下、平田先生)可能性として高いのは、子宮内膜症でしょうか。子宮内膜症が子宮と直腸の間にある「ダグラス窩(か)」という部分にできてしまった人に多い症状です。そもそも生理は、受精卵が着床しなかった子宮内膜がはがれ落ちる現象。その際、子宮内膜の流出にともなって出血するのですが、出口となる子宮頸管(けいかん)は、とっても狭いんです。はがれた内膜や血液で、ただでさえ狭い子宮の出口は簡単にふさがれてしまい、なかなか排出されずにいる血液は、比較的流れやすい卵管へと逃げ場を求めようとします。また、卵管をつたって腹腔(ふくくう)内へ逆流した血液のなかには、まだ生きている内膜細胞も含まれています。生きた内膜細胞は卵巣、骨盤外腹膜、腸などいたるところにくっつき、その場所で増殖を始めてしまうことがあります。それが子宮内膜症と呼ばれる症状です。生きた内膜細胞は、先述のダグラス窩にもくっついて増殖することがあります。そして、数カ月、あるいは数年後には本物の子宮内膜と同じように月経を繰り返すようになります。ダグラス窩は直腸に隣接しているため、月経時になると直腸を圧迫したり神経を刺激するため肛門部分に痛みが出やすいのです。排便時はさらに痛みが増して、出したいのに出せないという苦痛を訴える人もいます。注意してほしいのは、流れ出た血液がドロドロに固まり始めると、さまざまな臓器を癒着させる危険性があること。異常を感じたら、できれば早めに婦人科を訪ねてほしいですね。ただし、子宮内膜症ではないとすれば、生まれつき子宮と直腸の間が狭いか、子宮が後ろに傾いている場合も、生理痛に肛門痛が現れやすいと言われています。いずれにしても、痛みが気になるようであれば一度受診されるといいでしょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年09月20日生理痛の時期に悩まされる女性は多いのではないでしょうか。下腹部に激痛が走ったり、腰痛をはじめイライラしたり憂鬱になってしまうこともあります。生理痛でも個人差があるので症状が違ったり、同じ人でも月によって変化する事もあります。やはり生理が来て初日や2日目がつらい方が多いみたいですね。出来れば体がつらい時は家で休んでいたいなんて思う方は多いと思いますが、大切な予定や仕事などなかなか自分の生理の不調に合わせたスケジュールを組むのは難しいですよね。出来るだけ症状を和らげるケアができるようにしましょう。■そもそも生理痛の原因はなに?生理痛の痛みには原因は大きく分けて二つあります。1.プロスタグランジンというホルモンがあるのですが、これは経血をスムーズに排出するために分泌されるものです。これが過剰に分泌されてしまうと子宮が激しく収縮してしまい痛みが発生しちゃうのです。出産の時に陣痛で痛みを伴う時も同じホルモンが分泌されるために痛むのですよ。2.2つ目は子宮の出口が狭い場合です。子宮の出口には子宮頸管という部位があって出産経験のない方などは、その管が細い状態なので、経血が通る時に痛みがでてしまうという事なのです。生理痛の原因の一つであるホルモンの過剰分泌は、ストレスなどの自律神経が乱れていたり、血行不良で起こりやすいようです。なので、体のケアはもちろん心のケアも欠かせないですね。後編では、生理痛を和らげるためのテクニックをご紹介したいと思います。---------------------------------------取材/ビューティーコーディネーター 平野宏枝セミナー講師、美容ライター、美容コンサルタント、読者モデルなどで活躍中。積極的にメイクボランティア活動も行う。独自の小顔マッサージ、 ファンデーションを使わないツヤ肌立体ベースメイクなど、好評なオリジナルセミナーを都内中心に行い、女性の美サポートに力を注ぐ。 Blogはこちら Facebookはこちら ---------------------------------------
2011年10月03日