キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は1月28日、シグナルインテグリティ(SI)およびパワーインテグリティ(PI)に取り組むエンジニアに向けた電磁界(EM)解析ソフトウェアソリューション「SIPro」と「PIPro」の販売を2月より開始すると発表した。両ソリューションは同社のEEsof EDAのAdvanced Design System(ADS)で使用することが可能となる。「SIPro」には新しいコンポジットEMテクノロジーが使用されており、高密度化されたPCBデザインに必要な解析速度と解析規模に対応するだけでなく、高い周波帯域まで精度の良い解析が可能。また、20GHzを超える周波帯域まで有限要素法(FEM)シミュレーションと同等の結果を、短時間かつ少ないメモリで解析することができるとしている。一方の「PIPro」には、DC IRドロップ、電源供給ネットワーク(PDN)のインピーダンス、および電源プレーン共振の3つのPI専用シミュレーションエンジンが含まれている。また、DC IRドロップ解析により、PDN内の各ビア、ピン、シンク、電圧レギュレーターモジュールのDC電圧/電流テーブルが得られるため、SI/PIエンジニアは、電流をシンクするICのピンにおけるDC電圧を予測できるようになるほか、電源/グランドプレーンの電圧、電流密度、消費電力を表示することで、デザインの問題点を簡単に特定することも可能となっている。「SIPro」と「PIPro」の解析環境には3次元ビューワーが装備されており、設計者は、電磁界解析前に解析対象のネットの確認が、解析後にはフィールドデータを3次元で表示することができる。解析設定は、ネット・ドリブンで実施でき、設計者が解析したいネットを選択するだけで済むため、シミュレーション前にレイアウトを手動で編集したり、操作する作業は不要となる。同社は「『SIPro』および『PIPro』を利用した新しい設計フローでは、プリント基板の電磁界解析データをADSのチャネル、DDRバス、トランジェント・シミュレーションで簡単に利用できる様に、回路図が自動的に生成されます。設計者は、これらのシミュレーションエンジンを使用してSI解析(BER等高線測定など)を実行し、規格に準拠したコンプライアンス・テスト・ベンチを使ってデザインを検証できます。」とコメントしている。
2016年01月29日オウルテックは27日、Kailh社製のメカニカルキースイッチ「青軸」を採用したキーボード2モデルを発表した。発売は2月上旬。Kailh社製の青軸キースイッチは、カチッというクリック音と、軽い押し下げ圧のキータッチが特徴で、今回発売する製品は、109キーモデルと、92キーモデルの2モデルを揃える。Nキーロールオーバーに対応し、109キーモデルではPS/2接続時に、92キーモデルでは設定切替時に全キーの同時押しが可能。また、鉄板を筐体内部に設置し、5,000万回の打鍵回数に耐えうるという。109キーモデル「OWL-KB109BLJP-BK」の主な仕様は、キー配列が日本語JIS、インタフェースがUSBとPS/2、キーピッチが19mm、キーストロークが4mmなど。付属品は、パームレスト×1、PS/2変換コネクタ×1、ゲーム用予備キー×4、キー引抜工具×1、取扱説明書など。本体サイズはW448×D149×H35mm、重量は約1.16kg。92キーモデル「OWL-KB92BLJP-BK」では、109キーモデルの仕様からインタフェースがUSBのみに変更される。付属品は、USBケーブル、ゲーム用予備キー×4、キー引抜工具×1、取扱説明書など。本体サイズはW370×D140×H29mm、重量は約1kg。
2016年01月27日ロックバンド「RADWIMPS」のドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』が3月の公開に先駆け、キーアートが解禁された。野田洋次郎、桑原彰、武田祐介、山口智史の4人からなるロックバンド「RADWIMPS」。ボーカルの野田さんの創り出す独特の歌詞と音楽性で多くのファンを魅了し続け、昨年10周年を迎えた。本作は、昨年10月から行われたフランスや台湾など5か国6公演のアジア・ヨーロッパツアーと、「ゲスの極み乙女。」「いきものがかり」「Mr.Children」など彼らがリスペクトする豪華アーティストを招いて行われた国内の胎盤(対バン)ツアー、そして10周年の集大成とも言える幕張メッセでのワンマンライブを追ったドキュメンタリー作品。ツアー直前にメンバーの一人山口さんが突然の活動休止を発表し、サポートドラマーらを迎え、果敢にライブに挑んでいく舞台裏の姿などが、インタビューを交えながら綴られている。監督は、今年公開予定の『ドクムシ』なども手がける今最も注目を集める新進気鋭の女性監督・朝倉加葉子が務めている。今回解禁されたキーアートは、新体制で挑んだライブの1シーンが描かれた一枚。「つながりを断ち切って、人は生まれてくるんだよ。」というキャッチコピーが、映画タイトルの「HESONOO」と連動し、10周年を迎え次の10年へ向けて“新たに生まれ変わろうとするRADWIMPS”を表現したキーアートとなっている。『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』は3月11日(金)~24日(木)全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月22日シチズン時計は18日、光発電のエコ・ドライブムーブメントを搭載したアンティークデザインのレディスウオッチ「Kii:」(キー)を発表した。長角ケースの3モデルを用意し、2月中旬から発売する。税別価格は3モデルとも25,000円。ラインナップは、ケースとバンドのカラーがシルバーの「EG2040-55A」、イエローゴールドの「EG2042-50A」、ローズゴールドの「EG2043-57A」だ。ベージュカラーの文字板は3モデル共通で、すっきりしたインデックスを配置することで、時刻の読みやすさに配慮した。同じく共通仕様として、ケースとバンドの素材がステンレススチール、風防がクリスタルガラス、ケースサイズが縦22.8×横13.7×厚さ5.2mm(設計値)、防水性能が5気圧。
2016年01月19日Kingston Technologyは7日、英数字キーパッドを搭載した暗号化USBフラッシュドライブ「DataTraveler 2000」を発表した。発売は2016年第1四半期。DataTraveler 2000は、ハードウェアに実装したデータ暗号化と、デバイス上に搭載する英数字キーパッドを用いた暗証番号入力機構を搭載。ハードウェアにXTSモードのAES 256方式フルディスク暗号化を実装し、複数のOSが使われているオフィスでも手軽に導入できるとする。本体には英数字キーパッドを備え、英数字を組み合わせた暗証番号でドライブをロック可能。オートロック機能も用意し、解除に10回失敗すると、暗号化解除鍵とパスワードがドライブ上から自動的に削除される。また、IP57準拠の防水・防塵機能も備える。本体サイズはW78×D18×H8mm(スリーブを除く)。インタフェースはUSB 3.0、対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1 /10、Mac OS X 10.8以降、Linux 2.6以降、Chrome OS、Android(対応デバイスのみ)。
2016年01月08日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は12月24日、92GSa/s、32GHz帯域幅を実現するモジュール型任意波形発生器「M8196A 任意波形発生器」を発表した。すでに販売開始となっている。同製品では、AXIeモジュール1スロットで、92GSa/sの最大サンプリングレート、32GHzのアナログ帯域幅、同期のとれた4チャネルの信号を発生可能。また、最大2Vppの差動出力電圧で、-1~2.5Vの出力範囲でDCオフセットの設定が可能となっている。同社は同製品について「優れた速度、帯域幅、チャネル密度を有しているため、同期のとれた偏波多重I/Q信号の生成が可能です。通信テストエンジニアにとって、100Gb/sと400Gb/sのイーサネットやコヒーレントアプリケーションでの課題を解決する新しいツールとなります」とコメントしている。
2015年12月24日大日本印刷(DNP)は、明治期に活版印刷で使用されていたイラストとDNPのオリジナル書体秀英体」を組み合わせたLINEスタンプ「レトロな活版印刷秀英体見本帳」を発売した。発売形態は「クリエイターズスタンプ」で、価格は120円(全40種類)。このスタンプは、大正3年に発行された「活版見本帖 Type Specimens」のレトロなイラストと、最新の「秀英体」デジタルフォントを組み合わせて制作されたものだ。「秀英体」には「秀英初号明朝」、「秀英角ゴシック金/銀」、「秀英丸ゴシック」などがあり、スタンプの種類ごとに異なる書体が採用されている。なお、「活版見本帖 Type Specimens」は、DNPの前身である秀英舎が発行した活字の総合見本帳。秀英体の他、さまざまな欧文書体や飾り罫、地紋、イラストなど、当時の印刷物で使用していたデザイン素材が400ページ以上にわたって多数収録されている。
2015年12月24日カスタマイズバッグブランドのニューニュー(newneu.)が12月16日から25日まで、伊勢丹新宿店本館2階の婦人靴フロアにてスリッポンのカスタマイズが出来るポップアップショップをオープンする。今年の9月にも開催された同ポップアップショップ。前回の好評を得て開催される今回は、シューズのサイズを前回より増やし5サイズ用意した。また、前回の開催時に即売してしまったファーピースの新色やアクセサリーブランド、プリズム・ジェム(PRISM GEM)のビジューピースの新型、新カラーなども先行販売される。
2015年12月19日ドスパラとデジカは20日、PCゲームのダウンロード販売とSteamキーの販売を行なうサイト「Gameliner」を開始した。「Gameliner」は、日本ユーザー向けに最適化されたPCゲーム販売サイト。タイトル購入はゲームデータのダウンロードもしくはSteamキーの形で配布され、支払いはクレジットカード、コンビニ支払い、銀行振込が選択できる。なお、Steamキーを利用するゲームをプレイするには、PCゲームのダウンロード販売プラットフォーム「Steam」から、Steamクライアントのインストールが必要となる。オープン時のラインナップは、シューティングゲーム「虫姫さま」や、RPG「Skyborn」、FPS「BioShock」など、国内外の約50タイトルを用意。今後ラインナップを増やしていくほか、ジャンル別の特設ページ、ドスパラ製ゲーミングPCごとのおすすめタイトルなど、国内PCゲームユーザーが使いやすい販売サイトを目指すとしている。
2015年11月20日英Sophosは11月9日、「Sophos Security Heartbeat」を発表した。この製品は、ネットワークとエンドポイント製品が通信してインテリジェンスを共有し、セキュリティ保護を改善できる。この詳しい技術について、同社のセキュリティブログで解説が行われている。これまでの間、セキュリティベンダーは新しい感染ポイントが出てくるたびに、"バンドエイド"を貼るような形で、増える脅威に対応していた。そして、バンドエイドの効果が薄れてくると、"次世代"バンドエイドが開発されて問題を修正するという繰り返しを行い、業界は顧客に新しいセキュリティのレイヤーを重ねるように指示していた。セキュリティレイヤーの上に異なるセキュリティのレイヤーを重ねることでは効果が出ず、実用的ではない。ことは非常に複雑となっており、コスト面でも高価なものとなりつつある。実装・保守や、他ベンダー製品と接続するためのリソースを持たない多くの企業には現実的な方法ではない。一方で今回の製品では、「Synchronized Security(同期セキュリティ)」を採用。これによって、ネットワークとエンドポイントセキュリティの間の壁がなくなり、独立したエンドポイントとネットワークセキュリティ製品が協調して動くようになるという。同社によると、同期するセキュリティアプローチが「次世代と名乗るのにふさわしい」としている。これまでのように新しいレイヤーを重ねるのではなく、すでに持っているセキュリティ製品を最大活用できる。エンドポイントセキュリティエージェントと、ネットワークファイアウォールはあらゆる企業にとって必須のセキュリティ対策であり、この2つの間がやりとりすることでさらに能力を引き出すことができるという。Security Heartbeatは次世代型ファイアウォールとUTM(統合脅威管理)を直接結びつける次世代のエンドポイントセキュリティで、これにより脅威インテリジェンスを共有できる。エンドポイントとネットワークファイアウォールやUTMとの間の疑わしい振る舞いについてリアルタイムで情報を共有するため、瞬時にレスポンスをトリガーして停止したり、マルウェアの侵入やデータ漏えいに対する制御を支援できる。
2015年11月12日キーサイト・テクノロジーは11月11日、エレクトロニクスおよび産業用テスト部門向けハンドヘルドデジタルマルチメータ(DMM)の新しいシリーズとなる「U1280」シリーズと「U1240C」シリーズをリリースしたと発表した。U1280シリーズは、60,000カウントの表示と0.025%の確度を備えており、同社のハンドヘルドDMMで最高性能を誇るという。同シリーズの4.5桁ハンドヘルドDMMでは、電子機器の製造、設置、メンテナンスなどの厳しい要件にも対応できる精度、確度、再現性が得られる。U1240Cシリーズは10,000カウントの表示と0.09%の確度を持ち、設置とメンテナンス業務に必要なさまざまな測定機能を提供する。また、低入力インピーダンス測定、ハーモニックレシオなどの独自の機能もある。同2シリーズは、フィールドでの操作に適したもので、IP 67に準拠。水深1メートルまでの浸水および最大3メートルからの落下にも耐えることができる。また、CAT IV 600 VとCAT III 1000 Vに準拠している。U1280シリーズでは800時間、U1240Cシリーズでは400時間継続して測定ができる。
2015年11月11日ティファニー(TIFFANY & CO.)が11月14日、クリスマスシーズンに向けた日本限定ジュエリーとして、「ティファニー ノット キー」(9万2,000円)を数量限定で発売する。同ジュエリーは、“鍵”をモチーフにしたブランドを代表するコレクション「ティファニー キー」より、“ノット(結び目)”にインスピレーションを受けてデザインされたもの。センターには、可憐な輝きを放つピンクサファイヤがあしらわれた。取り扱いは全国のティファニー ブティック、及び公式ウェブサイトとなっている。
2015年11月10日ニューバランス ジャパンは11月2日~23日の期間限定で、東京・原宿にて「NB BETA STADIUM(ニューバランス ベータ スタジアム)」をオープンしている。同施設は、原宿・竹下通り交差点に立地する。ニューバランスが7月から掲げている新しいブランドプラットフォーム「ALWAYS IN BETA("私たちは常にもっと進化できる「BETA(ベータ)版」である")」の元、さまざまなスポーツを気軽に体験できる新コンセプトのスタジアムとのこと。オープン期間中は、ストラックアウトやキックターゲット、ランニングイベント、ヨガクラスなどのほか、高速サーブを体験できるバーチャル・テニスゲームや、サッカーに関するゲーム大会などを開催。また、ニューバランス製品を着用した人を対象にスナップ撮影を行い、優勝者にニューバランス商品をプレゼントする「NB BETA STADIUM SNAP コンテスト」も実施する。9つのパネルに球を投げて当てる「ストラックアウト」では、パーフェクトの達成者や成績優秀者に賞品をプレゼント。サッカゴールに配置された4つの的にボールを蹴って入れる「キックターゲット」でも、成績優秀者に賞品を贈る。テニスをテーマとした「ラオニッチチャレンジ」では、世界ランキング上位のテニスプレイヤーであるミロシュ・ラオニッチのショットを「ラオニッチ・ロボ」が再現。ラオニッチ・ロボから射出されるボールを打ち返して得点を競う。また、土・日曜日および祝日には、チュロスやスナック菓子を楽しめるカフェも施設内にオープンする。なお、同施設の面積は474.61平方メートル。営業時間は期間中の各日10~19時で、参加費は無料となる。開催イベントは日によって異なり、詳細は公式サイトにて公開されている。
2015年11月04日ニューバランス ジャパンが、様々なスポーツを手軽に体験できる屋外スタジアム「ニューバランス ベータ スタジアム(NB BETA STADIUM)」を、11月2日から23日までの期間限定で東京・原宿にオープンした。同施設は、ニューバランスの掲げるブランドプラットフォーム“ALWAYS IN BETA(私たちは常にもっと進化できるBETA版である)”のもと、日々にスポーツを取り入れ、自分の身体がどう動きどう反応するのかを体験できるという新たなコンセプトのスタジアム。原宿・竹下通り交差点に位置し、参加費やシューズのレンタル等も無料のため、買い物の途中でふらりと立ち寄って気軽にスポーツを楽しめるのが特徴だ。11月2日から8日まではランニング、その後フットボール、ベースボールと、週毎に異なる競技メニューを用意しており、ストラックアウトやキックターゲット、ランニングイベント、ヨガクラスなどの他、高速サーブを体験できるバーチャル・テニスゲーム、サッカーに関するゲーム大会などを開催。スタジアム内に置かれたコンテナ内には同ブランドの最新コレクションが展示され、シューズは試し履きもできる。また期間中は同ブランドのシューズを履いた人を対象にしたスナップ企画「NB BETA STADIUM SNAP コンテスト」も実施、優勝者には、ニューバランスの商品をプレゼントする。期間中は土日祝日にカフェ営業を予定しており、飲食物を持ち込んで公園のような感覚で利用することも可能だという。原宿は東京のみならず、アジア・グローバル圏に向けてのファッションや文化の発祥地であり、また今やニューバランスの代名詞である“スニーカー”のカルチャーにとっても重要な場所であることから、施設オープンにこの地を選択。ビルの建設予定地のため3週間の期間限定となるが、JR原宿駅竹下口から流れてくるティーンエイジャーと、明治通り沿いを行き交うファッションコンシャスな人々をターゲットに、ファッションの中心地で敢えてスポーツを喚起させる体験型イベントを実施して、この場所に集まる感度の高い人々への刺激となることを目論んだ。2日に行われた記者発表会に登壇した、株式会社ニューバランスジャパンの代表取締役社長富田智夫は、「日本では昨今のブームによりニューバランスと言えば“スニーカー”というイメージが強いと思うが、同社は世界3位のアスレチックブランドとなることを目標に掲げている。最もシェアが高いのはランニングだが、その他にもテニス、サッカー、野球とスポーツカテゴリーも徐々に拡大しており、各国のビッグクラブやトップアスリートとの契約を進めている。同施設はその一環として、スポーツに励む人たちを応援したいとの想いから誕生した。ファッションの聖地である大都会の原宿で、人工芝を敷いた開放感溢れる空間でスポーツを楽しんで欲しい。LEDライトも設置しているため、夜のライトアップにも注目してもらえたら」と述べた。この日は同社契約アスリートのトライアスリート上田藍選手が出席し、あらたにアスリート契約を結んだマラソンランナーの五ヶ谷宏司選手の締結発表も行われた。
2015年11月04日英ARMは20日(現地時間)、ウェアラブルデバイスやIoT(Internet of Things)デバイス向けのGPU「Mali-470」を発表した。ライセンス供与はすでに開始しており、搭載デバイスは2016年後半に量産される見込みという。スマートウォッチやホームゲートウェイ、産業用制御パネル、医療モニターといった消費電力に制約がある製品向けに電力効率を高めたGPU。ARM Cortex-A7またはCortex-A53といったプロセッサと組み合わせることで、これらの機器に適したSoCが構築できるという。既存の「Mali-400」と比べて、フレームレートと反応速度の向上に加え、半分の消費電力、2倍のエネルギー効率を実現。また、シングルコア構成で最大640×640ドットの解像度に対応するほか、マルチコア構成の場合はさらに高い解像度をサポートする。このほか、ダイ面積を「Mali-400」比で10%削減した。
2015年10月26日英BBCは10月15日、新たに、日本語版ニュースサイト「BBC.jp」を公開した。今後、英BBC.comの中より選りすぐったニュースを日本語に翻訳し配信していく。同日、ヒルトン東京にて記者会見が開催され、BBCグローバルニュースリミテッド CEOのジム・イーガン氏(以下、イーガン氏)と、BBCワールドジャパン 代表取締役マーケティング・ダイレクターの渡辺雄二氏が出席した。BBCは、1922年にロンドンのラジオ局としてスタートし、世界初のテレビ放送やラジオ短波による世界放送など、メディアにおける技術革新と共に歴史を歩んできた。現在は、世界200以上の国や地域でテレビ・ラジオを配信するほか、WebサイトではPCやモバイル端末から月間5,800万UUにニュースを提供。動画配信やソーシャルメディアも積極的に活用している。日本においては、1994年よりケーブルテレビやCS放送においてニュース・ドキュメンタリーを中心とした「BBC WORLD」の放送を開始。オンラインでは、2012年よりニコニコ動画に有料チャンネルを、今年(2015年)のはじめにはYouTubeに公式チャンネルを開設し「期待をはるかに超える数字を出している」(イーガン氏)という。日本語版ニュースサイトの開始は、まさに満を持してという形となる。○視聴者の変化に対応し、革新し続けるメディア記者会見の冒頭、あいさつに立った渡辺氏は、BBCのスピリットとなる「LIVE THE STORY」という言葉を挙げた。この言葉には「ニュースを生きる、生きたニュースを配信するという精神が込められている」という。「BBCの最大の特徴は、世界最大規模の拠点とジャーナリストを持つこと。物事が起きてからレポーターを派遣するのではなく、その国で暮らし、歴史と背景を理解している記者が、生きたニュースを伝えています。それが『LIVE THE STORY』です」(渡辺氏)続いて登壇したイーガン氏は、昨年も、BBC WORLD日本版放送開始20周年記念式典のために来日したばかり。この20年といわず、この1年間でもニュースを取り巻く状況が大きく変わっていることを実感していると話す。「ニュースは日々動き、報道機関は遅れをとらないように走り続けています。BBCのような伝統的な報道機関は、それにどのように対応していくかが大きな課題です。その答えは93年前から一貫して同じ"革新していくこと"です」(イーガン氏)視聴者の変化に対応し、自分たちも革新しなくてはならないとジム氏は主張。そのための取り組みとしてBBCは、Twitterで最もシェアされるニュースブランドであり、Facebookの「Like!」は5000万回を超えると話した。また、番組をモバイル機器のみで制作する、番組内の議論をモバイルで続ける、視聴者からアイデアを募るなど、多面的な施策が行われていることを映像で紹介した。○BBCが考える「ニュース機関の存在意義」目の前で起きたことを誰もがすぐに世界へ向けて発信することができる時代だ。では、ジャーナリストの存在にはどんな意味があるのか。イーガン氏は、誰もが発信できるからこそ、BBCのような機関がこれまで以上に重要になってくると説明する。「誰でもいろいろな意見を表明できるようになり、プロパガンダと事実の間が曖昧になってしまう中で、中立公正なニュースを得る機会と、背景をきちんと説明し視聴者が判断するための手助けになる情報が必要です。私たちのような機関が、デジタルの世界ではこれまで以上に重要になってくるわけです」(イーガン氏)ソーシャルメディアで知ったニュースも、BBCで見るまでは信じないというユーザーの声も多いという。イーガン氏は、最終的に事実を確認し背後の真相を伝える責任を担うことにプロのニュース機関としての存在意義があると主張し、BBCは、ニュース報道において世界から信頼されるリーダー的存在としての地位を維持できる立場にあるとの自負を示した。また、日本における調査では、9割以上が国際ニュースに関心を持ち、4分の3が世界情勢に対する関心が増していると回答したという。同時に、3人に1人が主なニュースソースをオンラインサイトであると回答し、この数字は前年と比較して50%増加している。こうした背景から、「BBCのデジタルイノベーションの中で、日本におけるサービスを開始するのは当然の流れ」だったわけだ。「BBC.jp」が提供するニュースは、国際問題やビジネス、エンタテイメント、テクノロジー、および世界の旬の話題といったカテゴリに沿ったもの。東京を拠点とするエディターが、日本のユーザーにとって有意義で興味を引く話題を英語サイトから選び、記事やビデオコンテンツを作成していく。デジタルプラットフォームにおけるニュース消費が急拡大し、ソーシャルメディアが台頭する現在。イーガン氏は、「ヤフーやスマートニュースなどのユーザーにもBBCのニュースに触れていただくことが目標です。これは我々にとって非常に良いビジネスモデルとなるでしょう」と日本における活動の方向性を述べた。
2015年10月16日ワイヤレス専業ベンダーの英Telit Wireless SolutionsはLTE(Long Term Evolution)チップセット・プロバイダであるイスラエルAltair Semiconductorと提携し、市販される製品の中では最小クラスとなるLETモジュールを発表した。Telitが発表した「LE866モジュール」は、AltairのIoTに最適化したチップセット「FourGee-1160/6401」をベースとした新シリーズ製品で、 MTC(マシンタイプ通信)用のLTEカテゴリ拡張機能をサポートするよう設計されている。LE866のLGAパッケージのフットプリントは15mm×25mmで、UEカテゴリ1デバイスとしてダウンリンクで10Mbps、アップリンクで5Mbpsの最大データ速度を実現している。また、3GPPがRelease 12でMTC用に策定した低電力モード(PSM)をサポートするよう、ソフトウェアでアップグレード可能。最初に米国市場向けに商用リリースされた後、各地域向けの変更機種がリリースされる予定となっている。なお、2016年3月に予定されている3GPP LTE標準のRelease 13では、消費電力、コストと複雑性、IoTおよびM2Mアプリケーションのカバー率が改良される予定だが、Telitでは、LE866の投入により、先行して電力、サイズ、およびコストの組み合わせを生かし、対象市場の拡大を図ることができるとしている。
2015年10月01日カスタマイズバッグブランドのニューニュー(newneu.)が9月末より、新たにスリッポンのカスタマイズサービスを開始する。これに先立ち、9月2日から15日まで伊勢丹新宿店本館2階の婦人靴売り場にて、スリッポンのカスタマイズが出来るポップアップイベントを開催することが明らかとなった。07年より、ベルクロのシステムを使ったバッグのカスタマイズサービスを展開してきたニューニュー。今回から開始されるスリッポンのカスタマイズでは、アッパーにニューニューのメインファブリックを採用する他、張って剥がせる様々なアートピースで自分好みのスリッポンを製作することが出来る。アートピースは今季新作のリボンやスマイル、足元をモードに演出出来るスタッズなど。カラーはグレーとブラックの2色展開で、本体価格は2万2,000円となっている。なお、アートピースは別売り。またスリッポンに加え、スリッポン用のピースや、アクセサリーブランドのプリズム・ジェム(PRISM GEM)がニューニューのために作ったビジューピース、チェーンピース、メタルピースなどの先行販売も行われる。
2015年08月31日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は8月17日、無線通信の研究開発向けソフトウェアの大手サプライヤーであるAniteを約6億ドルで買収したと発表した。同買収は、無線通信ビジネスの成長とソフトウェア製品の拡大という同社の戦略を推進するものとなる。キーサイトは「Aniteの買収は、キーサイトの無線通信のポートフォリオを強化し、当社がソフトウェアを中心とするソリューション企業へ移行するために、ソフトウェア製品の拡充を促進するものです。この統合により、お互いの強みを補完しあい、お客様に優れた価値とさらなる可能性を提供していきます。私たちは、Aniteがキーサイトに加わることを大変喜ばしく思っています。」とコメントしている。
2015年08月17日Razerは24日、8方向サムパッドとプログラマブルキーを備えるゲーミングキーパッド「Razer Tartarus Chroma」を発表した。6月21日から発売し、価格は79.99ドル。日本での発売や価格は未定。プログラム可能な25個のアンチゴーストキーを備えるゲーミングキーパッド。より正確なキー操作が求められるPCゲームでの使用に適している。プログラムキーは自由にキーコンフィグやマクロを設定でき、8方向サムパッドも搭載。本体にはChromaライトを搭載しており、1,680万色カラーオプションから発光色を自由にカスタマイズ可能。本体サイズはW15.3×D54.8×H186mm、重量は370g。
2015年06月25日大日本印刷(DNP)は、明治から続く同社のオリジナル書体「秀英体」の新しいラインアップとして、「秀英角ゴシック金 M」、「秀英角ゴシック銀 M」、「秀英アンチック」、「秀英四号かな」、「秀英四号太かな」の5書体のデジタルフォントをリリースする。このたび「秀英体」の新ラインアップに加わる5書体のうち、「秀英角ゴシック金 M」と「秀英角ゴシック銀 M」は、ディスプレイに表示した際に読みやすい太さに調整されたゴシック書体。「秀英角ゴシック」にはこれまで、L(ライト)とB(ボールド)の2種類の太さが用意されていたが、今回ユーザー評価をもとに電子書籍等でも読みやすいLとBの中間の太さを持つ「M」が追加される。また、「秀英アンチック」、「秀英四号かな」、「秀英四号太かな」は、昭和初期から中期の金属活字のデザインを復刻したかな書体。辞書の見出しやコミックのふきだしに使用されてきた「秀英アンチック」は「秀英角ゴシック金 B」の、現在の秀英明朝のルーツとなる「秀英四号かな」は「秀英明朝 M」の、見出しや児童書の本文に用いられていた「秀英四号太かな」は「秀英初号明朝」のそれぞれの漢字や英数字・記号と組み合わせた総合書体となっている。なお、同社では秀英体の利用範囲を拡げるため、DTP用フォントのほか、Webサイト用のクラウドフォント、電子書籍、デジタルサイネージなど、多様な分野へのライセンス提供を推進していくという。また、これらの新書体を7月1日~4日に東京ビッグサイトで開催される「第22回 東京国際ブックフェア」に出展するということだ。
2015年06月25日ハンドメイド作品の通販サイト「minne(ミンネ)」は、andcompany leather designが製作した「手のひらサイズのネコ型キーケース」を販売している。○贈り物にもオススメ「andcompany leather design」のコンセプトは「革とデザイン」。使い勝手の良さにこだわり、ありそうでなかったデザインの革小物やバッグ・アクセサリーを作っている。同商品は、手のひらサイズのネコ型キーケース。本体は革製(姫路レザー)で、一般的な鍵が2個だけ入るサイズ感。バッグやポケットの中でかさばらない小さなキーケースを探し中の人におすすめという。カギは「猫目」なマイナスネジを外して取り付ける。猫目を軸にカギが回転して、胴部分に収納。尻尾のスナップボタンで留める仕組みとなる。カギ上部の穴が4mm以上あれば装着できる。サイズは、幅85mm×高さ50mm。素材は、牛皮(国産姫路レザー)と真鍮製のマイナスネジ式ビス。「黒猫」「白猫」「トラ猫」の3色展開。価格は2,000円(税込)となる。別途送料350円がかかる。購入は、ハンドメイドマーケットminneで可能。
2015年06月08日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は6月1日、FPGA処理カード「M9451A PXIe 測定アクセラレータ(M9451A PXIe)」を発表した。M9451A PXIeは、次世代パワーアンプの特性評価に必要なデジタル・プリディストーション(DPD)、およびエンベロープトラッキング(ET)の高速化を実現するもので、閉ループ/開ループのDPDおよびET測定を数十ミリ秒で実施でき、同社従来比で速度を最大で100倍高速化することができる。さらに、RFパワーアンプ特性評価/テスト用リファレンス・ソリューションと統合されたことで、Sパラメータ、高調波歪み、パワー、復調測定の高い確度を維持したまま、スループットをさらに高めることが可能となった。リファレンス・ソリューションで使われているDPDアルゴリズムは、同社がこれまで培ってきたノウハウと、SystemVueシミュレーション、N7614Bパワーアンプ・テスト用Signal Studioソフトウェアアプリケーションの要素技術を基に作られており、次世代パワーアンプ・モジュールのシミュレーションから製造まで一貫性のある測定を実現した。また、リファレンス・ソリューションに付属しているオープンソースのサンプル・コードはパワーアンプの特性評価に最適化されており、評価を開始するまでの所要時間を短縮できるとしている。
2015年06月01日リンクスインターナショナルは24日、Lazerwood Industries製のキースキンとして、本物の木材を使用した「Lazerwood keys for Apple MacBook Pro」シリーズと「Lazerwood keys for Apple Wireless Keyboard」シリーズを発表した。4月29日から発売する。店頭予想価格(税別)はともに7,980円前後。○Lazerwood keys for Apple MacBook ProシリーズApple MacBook ProのJIS配列日本語キーボードに貼る、リアルウッドタイプのキースキン。チェリーとウォールナットの2種類を用意。見た目も手触りも「木」そのもので、1つ1つ木目が異なるなど木の優しい質感を楽しめる。貼り付けはシール式となっており、接着面を汚さないタイプのシールを使用。制作はハンドメイドによる手作りで、すべてアメリカで制作されている。本体サイズはW260×D100×H2mm、重量は約15g。○Lazerwood keys for Apple Wireless KeyboardシリーズApple Wireless Keyboard(JIS配列)日本語配列キーボードに対応するキースキン。チェリーとウォールナットの2種類を用意。そのほかの仕様はほぼ共通。
2015年04月25日エレコムは7日、1,000万回のキーストロークに耐える高耐久性キーを採用したテンキーパッドを発表した。Bluetooth対応モデルやUSB接続モデルなど4機種を用意し、4月下旬の発売を予定する。いずれのモデルもテンキーに加えて、[00]キーやTabキー、BackSpaceキーを搭載する。キースイッチはメンブレン式。キー入力に不具合が起こる「NumLock」問題をハードウェア側で解決し、対策ソフトや専用ドライバのインストールは不要という。○スタンダードモデル「TK-TCM013シリーズ」テンキー機能だけのシンプルなスタンダードモデル「TK-TCM013シリーズ」の主な仕様は、キー配列が20キー、キーピッチが16mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはUSB、電源はUSBバスパワー。本体サイズはW78×D127.5×H24.0mm、重量は約97g。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、価格は税別2,640円。○USB 2.0ハブ搭載モデル「TK-TCM014シリーズ」「TK-TCM015シリーズ」「TK-TCM014シリーズ」「TK-TCM015シリーズ」はそれぞれ、2基のUSB 2.0ポートを備える。このうち、「TK-TCM015シリーズ」はExcelや電卓ソフト、Webブラウザといったアプリケーションを起動できるホットキーや関数入力に便利な[=] / [(] / [)]キーなどを搭載する。「TK-TCM014シリーズ」の主な仕様は、キー配列が20キー、キーピッチが16mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはUSB、電源はUSBバスパワー。本体サイズはW78×D127.5×H24.0mm、重量は約97g。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、価格は税別3,530円。「TK-TCM015シリーズ」の主な仕様は、キー配列が27キー、ホットキーが3キー、キーピッチが19mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはUSB、電源はUSBバスパワー。本体サイズはW90×D170×H24.5mm、重量は約143g。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、価格は税別4,950円。○Bluetooth対応モデル「TK-TBM016BK」Bluetooth 3.0に対応した「TK-TBM016BK」は、Bluetooth HIDプロファイルに対応したPCであればレシーバが不要。非磁性体で約10m、スチールデスクといった磁性体の上でも3mまでの距離でも利用できるという。主な仕様はキー配列が20キー、キーピッチが19mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはBluetooth 3.0 Class2、電源は単3形乾電池。本体サイズはW90×D140×H26.5mm、重量は約107g。カラーはブラックのみ。価格は税別7,090円。
2015年04月08日キーサイト・テクノロジーは4月3日、LTE-Advanced 8×8 MIMO測定ソリューションを発表した。同ソリューションは、同社のPXIモジュール型ベクトル・シグナル・アナライザ(PXI VSA)「M9391A」、PXIモジュール型ベクトル信号発生器(PXI VSG)「M9381A」およびソフトウェアなどを組み合わせたもので、TDD方式のLTE-Advancedの商用化に必要な8チャネルを使うMIMO技術の特性評価に最適だと同社では説明している。具体的には、3.5GHz帯を利用したTDD方式のLTE-Advancedの2016年の商用化に向けた研究開発において、チャネル間の位相同期/時間同期を仕様化したほか、8チャネルまでの信号を位相コヒーレント状態で解析(最大周波数6GHz、最大帯域幅160MHz)することが可能。また、8チャネルまでの位相コヒーレントな入力信号生成(最大周波数6GHz、最大帯域幅160MHz)も可能だという。なお、同ソリューションは即日販売を開始しており、価格はLTE-Advanced 4×4 MIMO測定ソリューションで3400万円~(税別)、LTE-Advanced 8×8 MIMO測定ソリューションで6600万円~(同)となっている。
2015年04月03日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月31日、次世代移動体通信(5G)向けの空間電波伝搬特性測定ソリューションを発表した。同ソリューションでは、ミリ波周波数で最大帯域2GHzの入力信号生成、複数アンテナを使用した多チャネル伝搬測定が可能となる。また、伝送/反射ミリ波サウンディング信号の捕捉による選択したチャネル特性の抽出、オープンFPGAを使用したリアルタイム測定による長時間の連続したデータ収集、さらには指向性の強いアンテナの3次元測定が実現した。具体的には、M8190A任意波形発生器が業界最高のサンプリングレートと分解能を、PSGベクトル信号発生器が業界で最も広帯域のI/Q変調機能を提供する。また、ダウンコンバータおよびシグナル・コンディショニング・モジュールにより、5G研究に必要な確度を備えた、広帯域信号の捕捉/解析用のスケーラブルな構成が可能となる。さらに、5Gベースバンド エクスプロレイション ライブラリにより、現実的なチャネルモデルの抽出とシミュレーションが実現する。キーサイトは、「当社は無線通信技術において世界的なリーダーであり、また最適なソリューションを提供できるベンダーでもあり、お客様と連携し、5Gに必要な無線技術の研究開発をリードしています。この空間電波伝搬特性測定ソリューションは、当社が中心となり4Gから5Gへの進化を推し進めることへの新たな決意表明でもあります」とコメントしている。
2015年03月31日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月9日、USB3.1インタフェースやDDR4インタフェース、PCI-Express Gen4、MIPI Gear4などの信号解析に向けたデジタル・オシロスコープ「Infiniium Vシリーズ」の販売を開始したと発表した。「Infiniium Vシリーズ」はアナログ周波数帯域幅が最大33GHz、サンプリング速度が最大80Gサンプル/秒と高い。キーサイトが市販しているオシロスコープの製品ラインアップは主に、信号観測を重視したシリーズ「InfiniiVision」と信号解析を重視したシリーズ「Infiniium」に分かれる。信号解析を重視した「Infiniiumシリーズ」は、デジタル・オシロスコープ(デジタルオシロ)ではハイエンドの「Infiniium Zシリーズ」からローエンドの「Infiniium Sシリーズ」まで、4つのシリーズをそろえている。9日に発売した「Infiniium Vシリーズ」は、性能では上から2番目のシリーズに位置し、既存の解析向けデジタルオシロ「Infniium 90000 Xシリーズ」の後継機種に相当する。「Infiniium Vシリーズ」は、アナログ周波数帯域幅の違いやデジタル入力チャンネルの有無、解析オプションの有無によって3種類に分かれている。アナログ入力のみで解析オプションを載せていない基本モデルが「DSO」、DSOに解析オプションを載せたモデルが「DSA」、DSOにデジタル入力チャンネル(16チャンネル)を追加したモデルが「MSO」である。アナログ入力チャンネルはすべて4チャンネル。最大サンプリング速度は、4チャンネル使用時が40Gサンプル/秒、2チャンネル使用時が80Gサンプル/秒となる。アナログ帯域幅の違いでは、帯域幅が8GHzのモデル「V084A」、13GHzのモデル「V134A」、16GHzのモデル「V164A」、20GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V204A」、25GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V254A」、33GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V334A」がある。なお、上記で4チャンネル入力のアナログ帯域幅は、「V164A」以降はすべて16GHzになる。これらのモデル表記の組み合わせで、製品の形名を表示している。例えば解析オプションを搭載した33GHzモデルは「DSA-V334A」となる。すなわち基本機能の違いで3種類。アナログ帯域幅の違いで6種類。合計で18品種の製品が用意されている。「Infiniium Vシリーズ」の特徴の1つとしてキーサイトが挙げた機能に、ハードウェア・トリガがある。最大で160ビットときわめて長いシリアルパターンのシークエンスをトリガに指定できる。パターンの転送速度は480Mビット/秒~12.5Gビット/秒である。この機能により、PCI-Express Gen3の130ビットシンボルやUSB3.1の132ビットシンボルなどのパターンをトリガに指定できる。波形メモリの最大長も、特徴の1つである。波形メモリの大きさは、4チャンネル使用時に標準50Mポイント/チャンネル、2チャンネル使用時に標準100Mポイント/チャンネル。オプションによっていずれのチャンネル数でも、最大2Gポイント/チャンネルまで拡張できる。豊富な解析機能も、特徴の1つに挙げていた。16個の演算機能、26種類のプロトコルに対応したデコード機能、32個の技術仕様に対応した規格試験用測定機能、39個の解析ソフトウェアを用意した。モデル「MSO」のデジタル入力チャンネルは、最大サンプリング速度が16チャンネル使用時に10Gサンプル/秒、8チャンネル使用時に20Gサンプル/秒である。DDR4/LPDDR4メモリのトランザクション解析が実行できる速さだとする。
2015年03月11日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月6日、テスト時間を従来の10分の1に短縮するE5080A ENAベクトル・ネットワーク・アナライザの販売を同日より開始すると発表した。E5080Aは、差動部品を含め、増幅器、ミキサー、アンテナ、ケーブルなど、アクティブコンポーネントとパッシブコンポーネントの測定に必要なさまざまな機能を搭載。E5071C ENAネットワーク・アナライザと性能を比較すると、ダイナミックレンジが仕様で135dB(代表値147dB)と拡大した。測定速度は最大10倍高速化しており、精度とスループットを大幅に改善した。販売予定価格(税別)は以下の通り(いずれもバイアスティー付き)。・ E5080A-245 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 4.5 GHz 357万918円・ E5080A-265 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 6.5 GHz 394万5479円・ E5080A-295 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 9 GHz 441万3021円・ E5080A-445 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 4.5 GHz 573万6279円・ E5080A-465 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 6.5 GHz 598万4047円・ E5080A-495 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 9 GHz 633万7531円
2015年03月06日キーウェアソリューションズ(キーウェア)は3月4日、自治体向けに、農作物の品質・生産性向上や栽培技能の継承を支援する農業ICTサービス「OGAL(オーガル)」シリーズの提供を開始した。参考標準価格は、5年分のライセンス込みで約200万円だ。同サービスは、圃場に設置した各種センサーから収集する環境情報を、遠隔からリアルタイムでモニタリングできるクラウド型サービス。リアルタイムでハウスの内外をモニタリングする「OGALモニター」と、生産者間だけでなく自治体などの農業関係者間でのコミュニケーションが可能な「OGALリンク」、作業情報の収集・管理ができる労務管理サービス「OGAL-TM」にて構成する。これにより、農作物の品質や生産性の向上を実現するほか、経験と勘に頼らず長期間の環境情報を蓄積することが可能なため、次世代の担い手を支援することにも役立つという。また、経験と勘に頼らず長期間の環境情報を蓄積することが可能なため、次世代の農業の担い手を支援することにも役立つ。あわせて、農業情報共有サービスや農業向け労務管理サービスを提供することにより、生産ネットワークの強化と効率的な農業経営を支援する。同社は今後5年間で、売上1億円、OGALシリーズ導入累計100ライセンスを目指す。
2015年03月05日