前回に続いてジェニファー・ロペス関連番組を取り上げるのは全くの偶然ですが、彼女が審査員を務める「アメリカン・アイドル」が今シーズンもいよいよ佳境に差し掛かってきました!4月20日現在、日本放送分では上位7人にまで絞られたところ。日本放送は全米放送より約10日遅れのため、全米放送分では上位6人にまで絞られていますが、日本放送分までのネタばれに留めてお話したいと思います。司会者のライアン・シークレストが放送中、「視聴率No.1だった時代が懐かしいなあ」なんて自虐的なジョークを飛ばしたことからも分かるように、かつては記録的高視聴率を誇っていた国民的オーディション番組「アメリカン・アイドル」もシーズン14を迎えてさすがに失速気味。あの手この手で人気回復を狙っているのが見て取れます。全米各地での地方予選に合格した歌声自慢の参加者たちが、審査に次ぐ審査でどんどんふるい落とされ、最後まで勝ち残った1人が“アメリカン・アイドル”に!という大まかな流れは同じですが、審査過程や投票方法をマイナーチェンジしたり、放送形態を変更したり。同じ局の大人気音楽ドラマ「Empire 成功の代償」のキャストをゲストに招き、劇中曲をパフォーマンスしてもらった回もありました。そんな中、私たち視聴者は今シーズンもやはりお気に入りの参加者を見つけ、応援するわけですが、今年の私のお気に入りはテネシー州出身のクラーク・ベッカム、22歳。青い瞳にプルプルの唇というルックスのよさもさることながら、パフォーマンス力が抜群。ややハスキーな声でセンスよく歌い上げる様が素敵で、今のところ勝ち残り方もスマート。シーズン7の優勝者デヴィッド・クックやシーズン11の優勝者フィリップ・フィリップスのように、このまま息切れすることなく余裕勝ちする予感すら漂っています。また、もう1人気になっていたのは、参加資格のある15歳(上限は28歳)になったばかりのダニエル・シーヴィ。とてもキュートにエド・シーランを歌うダニエルくんは、トップ8を前に脱落しました。若い参加者の活躍も目立つ「アメリカン・アイドル」ですが、もちろん彼は今シーズンの最年少。審査員のハリー・コニックJr.は彼の若さを心配していましたが、やはり番組で揉まれるには時期尚早でした。一方、「才能はあるし、キュートだし。でも若いし…」と迷いに迷った末、地方予選にやって来た彼を合格させたのはジェニファー・ロペスとキース・アーバン。審査員3人の真摯な批評と意見の食い違いも番組の楽しみではありますが、この件に関してはハリーが正しかったようです。かつて「アメリカン・アイドル」の名物審査員だったサイモン・コーウェルが、これまた審査員を務めるイギリスのオーディション番組「Xファクター」で2008年、とても歌が上手くて、チャーミングで、けれども若くて未熟な参加者にこう言いました。「2年経ったらまた挑戦しにおいで」。当時14歳だった男の子はサイモンの言葉を真摯に受け止め、2年後、再チャレンジにやって来ました。それがワン・ダイレクションのリアム・ペインです。「アメリカン・アイドル」においても、最年少でシーズン10を制したスコッティ・マクレアリーは当時17歳。シーズン6を制したジョーダン・スパークスも当時17歳。今後ダニエルくんがどんな道を歩むにせよ、鍵を握るのは“2年後”かもしれません。(text:Hikaru Watanabe)
2015年05月02日11月8日(日)に、全国10都市で第4回『クラシックソムリエ検定』の開催が決定した。クラシックソムリエ検定とは、一般財団法人クラシックソムリエ協会が主催する検定。クラシック音楽の魅力を存分に味わい、自ら音楽を選び、その素晴らしさを誰かと分かち合うことのできる知識を身につける、そのステップアップのための指針となるのが、クラシックソムリエ検定である。同検定は2012年9月に第1回が開催。昨年10月に行われた第3回では、入門レベルとなる「エントリークラス」、中級レベルの「シルバークラス」に加え、新たに上級レベルとなる「ゴールドクラス」の検定が行われ、1000人を超えるクラシック音楽ファンが受験。第4回となる今回は、協力に東映株式会社、ぴあ株式会社が加わり、札幌・仙台・金沢・千葉・東京・浜松・名古屋・岐阜・大阪・岡山の10都市で開催が決定。5月19日(火)にはぴあより、過去問題集が2冊発刊、7月にはエントリークラスに対応したダイジェストCDの発売も決定している。詳細は公式サイトでご確認を。現在チケットぴあで検定申込を受付中。
2015年05月01日クライムは4月30日、米HiT Softwareが開発し、クライムが国内で販売・サポートする異機種データベース間リアルタイム・レプリケーション・ツール「DBMoto(デービーモト)」の最新バージョン8.5のリリース開始を発表した。新バージョンではOracle、IBM PureData(Netezza)、SAP HANAなどに対する新たな機能を追加。リアルタイムに自社データベースのデータをIBM PureData(Netezza)やSAP HANAに対してレプリケーションすることができ、さらなる高速データ分析が可能になった。また、今回からマイクロソフトAzure SQL Serverに対する新規サポートも開始。クライムのWebサイトで評価版のダウンロードサービスが可能となっている。
2015年05月01日ガートナー ジャパンは4月28日、日本企業のクラウド・コンピューティングへの取り組みに関する調査結果を発表した。これによると、クラウド・コンピューティングの採用率は16%となり、2012年の10%から上昇したことがわかった。種類別では、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)が28%と最も採用率が高く、続いてプライベート・クラウド(23%)、ホステッド・プライベート(18%)、PaaS(サービスとしてのプラットフォーム、16%)、IaaS(15%)、ハイブリッド(12%)、デスクトップ(10%)の順となった。リサーチ部門 バイス プレジデント 兼 最上級アナリストの亦賀忠明氏は、「調査結果はあくまでも回答者が回答したものであり、世の中で必ずしもクラウドではないものまでがクラウドと呼ばれている状況、いわゆる『何でもクラウド』となっているなかで、回答には本来クラウド・コンピューティングとは呼べないものが含まれている可能性があることに注意が必要」とコメントしている。今回、クラウドIaaSに期待される稼働率についても調査が行われたが、40%以上が「99.999%でなくてもよい」と考えていることが明らかになった。この結果について、亦賀氏は「多くのクラウドIaaSが提示するサービス・レベル合意 (SLA) は99.95%であり、これは絶対に止まらないことを保障するものではない。日本では、業務システムは絶対に止まってはならないという暗黙の認識が根付いており、クラウド導入のハードルを上げている側面があったが、今回の調査の結果、多くのユーザーが、クラウドの実態に即した考え方を持っていることが明らかになった。企業は各業務システムに期待されるSLAには『松竹梅』のように異なるサービス・レベルがあることを理解し、その考え方に基づいて仕分け、各業務システムに合った適切なクラウドを選択することが重要」と述べている。
2015年04月28日日本IBMは4月27日、同社の2015年のクラウド事業戦略に関する説明会を開催。全方位でハイブリッド・クラウドを推進し、そのためにクラウド事業統括という、クラウド事業を社長直下の組織として統合したことを発表した。日本IBM クラウド事業統括担当 執行役員 小池裕幸氏は、「これまでのやり方を再構築するには、最前線でデータを示し判断をくだすことができる新しいアプリ、新しいデータからビジネス機会を見い出すこと、エコシステムをデジタルでまとめた新しいソリューションが必要になる」と指摘。そのためには、モバイルやソーシャル活用するSoE(Systems of Engagement)領域で、すばやくアプリを作成する必要があるとした。これらSoEのシステムは、クラウド上に構築されるケースが圧倒的に多いが、小池氏によれば、これらのアプリは、企業の活動を記録する従来の基幹系のシステムであるSoR(Systems of Record)のデータを参照するケースも増えているという。そのため、クラウド上のSoEとオンプレミス上のSoRのデータ連携も重要になるとした。これらを踏まえ小池氏は同社のクラウド戦略について、「これまでは、オンプレミスとオフミレスという2軸しかなかったが、最近はSoRとSoEという側面も出てきた。いま、企業の投資は圧倒的にSoEで、それをクラウドで実現している。しかし、お客様にはSoRと連携したいという希望もある。そのため、これら4つ方向をすべてをカバーしていくのがIBMの戦略で、それができるのはIBMだけだ」と語った。そして小池氏が、4つ方向をすべてをカバーするためのハイブリッド基盤として挙げたのがBluemixだ。同氏は、BluemixではSoE向けのSaaSサービスが300以上用意されており、ユーザーは、これらをAPIを利用してサービスを組み合わせるだけで、簡単にアプリを構築できる点がIBMの大きなアドバンテージだとした。「これからは、APIエコノミーの時代だ。APIエコノミーでは、それぞれのシステムがAPIを公開することで、連携することができる。それを可能にするのが「API Harmony」でBluemixで公開している。これらをAPIを活用して組み合わせて利用するこことで、アプリを早く構築できる」(小池氏)。一方、これらBluemix上のアプリと、オンプレミスとの連携向けには、同社はBluemix上サービスカタログ「Secure Gateway」が用意されており、日本IBM クラウド事業統括 クラウドマイスター 紫関昭光氏は、これを利用することで、簡単の安全なトンネルを作成できるととした。また、同社はBulemixの環境として、マルチテナント型の「Public」、SoftLayer上の占有環境である「Dedicated」に加え、今後、自社のデータセンター内でのマネージドサービスとして展開できる「Local」も開始するという。
2015年04月28日富士通エフサスとサイオステクノロジーは4月23日、クラウドシステムの安定稼働を実現すべく、クラウドシステムの構築分野において協業すると発表した。これにより、両社はサイオスの HA クラスターソフトウェア「LifeKeeper」を活用し、同一クラウドのリージョン間での冗長化を実現するとともに、オンプレミスシステムとクラウド間、異種クラウド間の冗長化技術の開発に取り組む。あわせて、富士通エフサスは、「FUJITSU Managed Infrastructure Service パブリッククラウド導入・運用サービス」を6月より拡充し、同技術を活用したクラウドの冗長化の導入・運用サービスを順次提供する予定。同サービスは、パブリッククラウド上へのシステム導入にあたり、システム基盤の設計・導入・運用までをサービスとして提供するもの。FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5、FUJITSU Cloud A5 for Microsoft Azure、ニフティクラウドに加え、Amazon Web Services、VMware vCloud Air など、複数のパブリック・クラウドに対応している。また、同技術は、富士通の「FUJITSU Cloud Integration Service」にも適用し、より可用性の高いシステムを実現していく。
2015年04月23日ニフティは、クララオンラインが中国にて提供しているパブリッククラウドサービス「鴻図雲(ホンツーユン)」に共同提供社として参画し、4月16日(木)からサービス提供開始したと発表した。これは、同社が海外で提供する初のクラウドサービスとなる。同サービスは、ニフティクラウドの安定したインフラ基盤とクララオンラインの中国におけるビジネスノウハウを組み合わせることで、中国でもニフティクラウドと同じパブリッククラウドを利用できるサービス。中国の5つの通信キャリアとのBGP接続による中国全土へのインターネット接続性と、環境の違いに対する技術面およびビジネス面でのサポートを提供する。これらのサービスは、既に本田技研工業(中国)、タニタ上海といった企業がサービスを利用している。現在、中国で、ITビジネス市場の成長に伴ってクラウドサービスが急速に普及しており、これまで、「鴻図雲」をインフラ構築・運用の面で支援。今回、中国で安定稼動し、導入実績のある「鴻図雲」に共同提供社として加わることで、サービス促進を図るという。今後は、クララオンラインとの協業をより強化し「鴻図雲」のソリューション拡大を図り、中国でのビジネスを強力に支援するとしている。
2015年04月23日クラウドワークスは4月14日、サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営するクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」とのサービス連携を開始したと発表した。2013年8月にサービスを開始した「Makuake」は、実現したいアイデアや企画への支援金や協力を、インターネットを通じて不特定多数から募るというクラウドファンディングサービス。2015年4月現在、プロダクト/テクノロジー/映画・映像/アニメ・マンガなど全17カテゴリでプロジェクトを募集している。「Makuake」では、サイトに掲載するプロジェクトの実現性・信頼性を個別に審査しているが、利用者が増大する中で、プロジェクトの募集に際して必要になる、募集原稿の編集や、写真・動画等のビジュアル素材の制作や、成約したプロジェクトの実行に必要となるデザイナーやエンジニアの募集に関してクラウドワークスに相談する機会が増えていた。こうした中でクラウドワークスと「Makuake」は、プロジェクトの実現を目指す利用者へ向けて、「クラウドワークス」の50万人・188業種のプロフェッショナルな登録者の活用を提案・サポートするサービスを開始する。両社スタッフが連携し、「Makuake」ユーザーへ円滑なクラウドソーシング活用を支援するほか、ガイダンスページを設置し、円滑なクラウドソーシング活用を支援していく。
2015年04月15日Sansanは4月13日に、近畿大学が同社が提供するクラウド名刺管理サービス「Sansan」の利用を開始したことを発表した。「Sansan」は企業向けのクラウド名刺管理サービスで、名刺をスキャナやスマホアプリで読み取るだけで、入力オペレーターにより名刺情報が正確にデータ化され、クラウド型アプリケーションを通して組織内で名刺情報を共有できるというものだ。さらにその名刺情報を元にしたマーケティングや営業活動、顧客管理といった幅広く活用できる機能を備えている。近畿大学では、情報発信としてニュースリリースに力を入れており、年間350を超えるニュースリリースの配信を行っているという。このニュースリリースを各種メディアや今まで名刺交換した方により効率的に配信し、さらに組織的な情報管理を行えるようにするため、人脈情報が可視化されて簡単にメール配信を行える「Sansan」の導入を決めたとしている。
2015年04月14日アメリカン航空は現地時間の4月8日、アメリカン航空とUSエアウェイズが米国連邦航空局(FAA)から運航の一元化認可を取得したことを発表した。アメリカン航空とUSエアウェイズは2013年12月に合併。USエアウェイズは2014年3月にスターアライアンスを脱退し、アメリカン航空が加盟するワンワールドに加盟している。今回、両社は18カ月以上かけてFAAから単一の許可証の取得した。この決定により、両社それぞれのポリシーと業務手順が一本化され、4月8日から全てのフライト、メンテナンス、および運航管理(ディスパッチ)業務の大半が同一化された。航空管制の連絡には、アメリカン航空とUSエアウェイズの全ての便に対して「American」というコールサインが適用される。両社から持ち寄られた465種類のマニュアルやポリシー、業務手順、およびプログラムのうちどれが新たに統一された航空会社にとってふさわしいかの検証・選択を実施。また、11万人を超える従業員が複数のフェーズにわたる数十万時間相当のトレーニングを完了し、11万5,000ページを超える新たなポリシーと業務手順を発令した。なお、今回の運航の一元化認可による利用者への直接的な影響はなく、今年中に単一の予約システムに移行するまでの間、引き続き両社のホームページやチケットカウンターにてチェックインができる。
2015年04月10日○オンプレミスと同様の安心を提供するクラウドサービスクラウドファーストの時代になったといえども、企業内のすべてのシステムをクラウド化できる例は少なく、オンプレミスシステムとの混在環境となるケースがほとんどである。このとき、どのようにバランスを取って最適化を図るかというのが、多くの企業の悩みでもある。特に規模が大きいほど、その課題は顕著となる。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、日本を代表するシステムインテグレーターの1社である。世界各国のIT企業とのグローバルパートナーシップを生かし、新たな製品を発掘する「目利き」力には定評があり、オープン系システム基盤構築における長年の経験と実績、ノウハウを基に、コンサルティングからインテグレーション、運用、アウトソーシングまで提供するトータルソリューションプロバイダーとして、数多くの顧客に最適解を提供している。同社は、クラウド化のニーズをいち早く捉え、2008年にIaaS型クラウドサービス「TechnoCUVIC」の提供を開始。2014年1月には、ユーザーが仮想サーバを自由に増減できるIaaS型プラットフォームサービス「TechnoCUVIC Virtual Platform(VP)」の提供を開始している。クラウドサービス企画開発部 クラウドサービス企画開発第2課 課長の前田正重氏によれば、CTCにとってTechnoCUVICは、ITシステムの課題を解決してビジネスに貢献するための重要なコンポーネントの1つだと言う。「単にクラウドを"利用させる"サービスでは、ユーザーは安心できません。当社では、クラウドサービスであってもオンプレミスシステムと同等の品質を提供するために、専任のアカウントSEをアサインし、ドキュメント管理やトラブル対応など、フェイス・トゥ・フェイスで細やかなサポートを提供しています」(前田氏)○TechnoCUVICの要はVMwareテクノロジーすでに、TechnoCUVICは5年以上の運営実績をほこり、多くのエンタープライズユーザーに好評のサービスである。ファイアウォールやロードバランサー、バックアップなど、IaaSに必要となるコンポーネントサービスも豊富で、必要に応じて柔軟なシステム構成を採ることができる。オンプレミスのプライベートクラウドと同様に、基盤の構築や運用はすべてCTCに任せることができ、システム障害などのトラブルにも、迅速に担当者が機器交換などを実施するため、ユーザーは基盤上で稼働するアプリケーションに集中できるというメリットがある。前述したように、オンプレミスシステムと同じような高度なインテグレーションを受けられるほか、CTCのハウジング/コロケーションサービスを活用したオンプレミスシステムとの構内LAN連携が可能で、効率化を図ることができる。一方、TechnoCUVIC VPは、TechnoCUVICのITリソースをユーザー専用のリソースプールとして提供し、資産を持たずに利用できる"プライベートクラウドサービス"である。ユーザー専用の管理画面(VMware vCenter)から、自由に仮想マシンの管理が可能で、柔軟な運用が可能となる。これらTechnoCUVICサービスのベースとなっているのが、VMwareのテクノロジーである。CTCでは、2005年ごろからVMware製品の提供を始めており、仮想化技術やクラウド技術のノウハウを蓄積してきている。その知見は、プライベートクラウドを短期間で構築できるソリューション「VM Pool」などにも生かされている。クラウドサービス企画開発第2課 渡邊泰祥氏は、「VMwareはクラウドにおけるキーテクノロジー」と評価し、特にTechnoCUVIC VPについて次のように語っている。「オンプレミスシステムでVMwareを活用し、サーバ仮想化やプライベートクラウドを構築しているユーザーは数多くいます。TechnoCUVIC VPは、使い慣れたVMware環境をそのまま利用できることから、特に自社で運営体制を整えているユーザーに好評です。例えば、オンプレミスのVMware環境のDRサイトとして、TechnoCUVIC VPを活用している例があります」(渡邊氏)例えば、ファミリーマートでは、海外の基幹システムを構築する際のインフラとしてTechnoCUVICを採用し、素早いグローバル展開の要として活用している。さらに同社は、仮想デスクトップ環境のインフラとしてTechnoCUVIC VPを活用し、ワークスタイル変革を目指している。これらの構築と運用は、CTCグループが総合的に支援しており、「密な会話がないと実現できないシステム」(渡邊氏)だという。またアサヒグループホールディングスでは、2011年の東日本大震災を受け、TechnoCUVICとDRアウトソーシングを活用して関西のデータセンターにBCP環境を構築し、大規模災害時でも安定的に飲料水を供給できる仕組みを設けている。同社は仮想サーバ30台、物理サーバ20台というDRシステムを、たった3カ月で実現したという。データセンター間のネットワークサービスも、CTCが提供している。「将来的には、オンプレミスとTechnoCUVICのハイブリッド環境の連携を強化する必要があり、そのために仮想ネットワーク基盤のVMware NSXや統合管理環境のVMware vRealize Automationが重要な役割を担うと考えています。さらに、VMware vCloud Airを活用して他社とは異なる連携を提供できれば、さまざまなニーズに応えることができるでしょう」(渡邊氏)○大きなビジョンでパートナーを導いてほしいCTCは、古くからVMwareのテクノロジーを取り扱っており、ハイパーバイザーやクラウドの日本市場開拓を通じて、VMwareの日本法人であるヴイエムウェアと強力なパートナーシップを形成してきた。今や日本屈指の販売代理店として、膨大なノウハウと実績を持った強力な"VMwareインテグレーター"である。「ほとんどの企業にとって、オンプレミスシステムもクラウドサービスも、重要なインフラであり続けるでしょう。特にエンタープライズにおいては、ハイブリッドシステムの提供が非常に重要です。これが実現できるのも、ヴイエムウェアの協力によるものです」(前田氏)ますます進むクラウドサービス時代において、リニューアルされたVMware vCloud Air Networkによってパートナーシップの強化を図る中、CTCもヴイエムウェアに大きな期待を寄せている。「クラウド技術のトップベンダーとして、大きく明確なビジョンを描いて、私たちを導いていただきたいですね。そうすれば、当社の"システムインテグレーション力"を最大限に活用し、VMwareのテクノロジーを最適な形でユーザーに提供していけると考えています」(前田氏)
2015年04月02日●農業支援クラウドサービス「食・農クラウドAkisai」モバイルやスマートフォンとの連携が農業を変えるかもしれない。26日、富士通はクラウド技術を農業に生かす事業に関する説明会を開催。富士通とオリックス、増田採種場、静岡県磐田市は農業による地方創生の実現を目指し、スマートアグリカルチャー事業の立ち上げに向けた検討を開始することで基本合意した。○富士通の農業支援クラウドサービス「食・農クラウドAkisai」とはIT企業である富士通が農業を手掛けるという話はイメージしがたいかもしれない。しかし、発表会で登壇した富士通執行役員イノベーションビジネス本部の廣野充俊本部長によると、企業的農業経営を支援するICTサービス「食・農クラウドAkisai」を開発し、2008年に実証実験を2012年にイオンアグリ創造やJR九州ファームといった農業法人にサービスを提供しているとのこと。この「食・農クラウドAkisai」では、農場やビニールハウスといった施設にセンサーを取り付けてLANにつなぎ、ネットを使ってどこからでも施設の状況が確認できるだけでなく、農産物の販売や農業経営のコンピューターによる管理や、空調や温度・水といった栽培において重要な要素をパソコンや携帯を使ってリモート制御が可能だ。また、クラウドに蓄積したデータを活用することで栽培技術の向上も目指しているという。廣野充俊本部長は「空調や風のコントロール、温度のコントロール水のコントロールを標準化して、どこのベンダーさんや施設でも誰でも安くつなげられることを目指している」とコメントしている。また、富士通のイノベーションビジネス本部、須藤毅本部長代理は、事業立ち上げのため4月1日に「磐田スマートアグリカルチャー事業準備株式会社」を設立し、自身が代表者になると発表。須藤本部長代理によると、新たな作物の研究開発するところからスタートして、農業らしい情報を活かした産業モデルと情報を基盤にした経営モデルを確立していくという。●各企業も期待○農業の企業化で強い農業を目指すまた発表会には、富士通と基本合意した企業の首脳陣も登壇し、スマートアグリカルチャー事業に対する期待を述べた。オリックスの執行役松崎悟氏は、同社が加太菜園やカゴメなどと植物工場の運営や、農業用機械のシェア・レンタルにおける取り組みを行なっている実績を挙げ、農業に事業会社としての経営という観点・視点を入れていることを強調。「我々、オリックスとしての農業への思いと、今回のスマートアグリカルチャー事業というものには非常に共通点が多い。そのコンセプトに非常に共感し、我々もこれに参画させていただこうと思った」とコメントしている。また、キャベツなど葉物野菜の種苗メーカーで機能性野菜などの品種改良も行っている増田採種場は、参画した理由として、スマートアグリカルチャー事業が品種の創出から行い、種子生産技術のシェアリングモデルの実現を目指すという2点を挙げている。同社専務取締役の増田秀美氏は「流通されにくい品種に付加価値をつけ、安定生産まで実現するこの事業はこれからの農業に新しいビジネスモデルを創出すると期待している」と話した。●地方創生に繋がるか○地方の雇用創出につながるスマートアグリカルチャーまた、富士通の取り組みは企業だけでなく、地方自治体においても大きな期待が寄せられている。今回の事業の場となる静岡県磐田市の渡部修市長は、地方創生が叫ばれる中でも地域や雇用を守るため、各自治体の首長が苦戦していることを挙げ、「農業を見ると地域に根の張った方たちが多い。今はグローバル社会なので製造業は、生き残るため、世界制覇のために海外展開をしているが、日本発そして地元に根を張ったような雇用形態、そして産業を育成したい」と農業の企業経営について期待するコメントをした。企業経営としての農業はすでにオランダなどで行なわれているが、IT技術を大規模に導入した農業は世界に類を見ないものになっている。須藤本部長代理は「農業ダイバーシティを目指す」とコメントしているが、はたして新たな農業の形はどんなバリュー築いていくだろうか。
2015年03月26日朝日新聞社は25日、クラウドファンディングサイト「A-port(エーポート)」をオープンした。全国紙によるクラウドファンディングサイトの開設は初という。同サイトのクラウドファンディングは、資金を必要とする「プロジェクト」に対し、支援者がWeb決済でワンコイン(500円)から支援でき、金額に応じて起案者が設定したリターン(特典)を受け取る「購入型クラウドファンディング」となる。 プロジェクトの内容については、同社が審査する。なお、決済システムや運営については、クラウドファンディング大手のMotionGallery(モーションギャラリー)のサポートを受ける。まずは映画制作や伝統工芸、地域活性化など8件のプロジェクトから開始。今後は新ビジネス創出や地域活性化などにつなげることも視野に、同社が持つ編集力・情報発信力を生かし、紙面や関連媒体でプロジェクトの魅力を発信していくとともに、クラウドファンディングのしくみ自体の普及も図る。「A-port」は、夢やアイデアを乗せた船が、帆を立てて沖にこぎ出す港(port)のようなサイトにしたいとの思いで名付けたという。また、「A」には、起案者と支援者がつながって一緒に冒険(Adventure)し、行動(Action)を起こすという意味を込めたとしている。
2015年03月25日メディバンは、同社の無料マンガ制作ソフト「クラウドアルパカ」に、クラウド経由で10書体の有料フォントを無償で提供する機能「「クラウドテキスト」」の提供を開始した。「クラウドテキスト」は、フォントワークスが有償で提供しているフォント10書体を、同ソフト利用者が漫画制作をする際に無料で利用できるというサービス。提供されるフォントは商用利用が可能で、クレジット等も不要。クラウド経由での提供のためWindows・Macともに対応しており、異なる環境下でも同じフォントでセリフの入力を行える。今回提供されるフォントは、アンチックセザンヌ、スキップ、マティス、マティスEB、ニューロダン、スーラ、万葉古印ラージ、コミックミステリ、マティスえれがんと、コミックレゲエの10書体。マンガで喜怒哀楽の多彩な表現に対応でき、マンガやアニメで使用された実績のある人気の書体を厳選したという。なお、「クラウドテキスト」で提供されるフォントの種類は随時追加されていくとのことだ。
2015年03月24日GMOクラウドは、パブリッククラウドの乗り換えまた新規導入検討する企業向けに「AWSと国産クラウドの使い分けで無駄なコスト削減セミナー」を開催する。開催日は4月16日(木)で、会場は東京・渋谷の東急セルリアンタワー11階GMOグループセミナールーム、参加無料で先着順。このセミナーでは、話題のAWS(アマゾンウェブサービス)と国産クラウド)と国産クラウドの優位性をクラウドベンダーの立場で分析。それぞれのメリットをコスト面、ユーザビリティ面などで最大限に享受するクラウド運用方法を提案する。実際にAWSと国産クラウドを使い分けて運用されているユーザ企業からゲストを招いての講演もあり具体的な運用イメージが分かりやすい内容となっている。セミナー開催概要は以下のとおり。・日程2015年4月16日(木)・時間15:00~16:20 (14:30受付開始)・場所東京・渋谷の東急セルリアンタワー11階GMOグループセミナールーム・定員30名(先着順、1社につき2名まで)・対象・AWS(または他のクラウド)からの乗り換えを検討中の企業・クラウドの無駄なコストを削減したい経営者・クラウドを活用したビジネス連携を検討中の企業など・費用無料・セミナー内容の詳細および申込
2015年03月20日日立システムズは3月17日、アマゾンウェブサービス(AWS)を活用したシステムにおけるクラウド基盤の運用から業務BPOまでワンストップで支援する「クラウド向け統合運用サービス」を販売開始した。同サービスは、高負荷時に仮想サーバの台数を自動的に増減できるオートスケール機能があり、災害対策サイト(バックアップ用システム)を低コストで構築できるためBCP(事業継続計画)目的で活用されることも多いというAWSの特性を踏まえ、サーバの台数ではなく、インシデント数に応じた課金体系で提供される。AWSは、海外拠点向けシステムの基盤として活用されるケースも多いことから、日本語に加えて英語でも24時間365日の体制で監視・運用・問い合わせ対応を行う。さらに、既存のマルチベンダー・サポートサービスと組み合わせて利用することで、AWS以外のシステム基盤、ハードウェア、ソフトウェアなどに関する問い合わせ対応にもワンストップで対応可能。同サービスにかかるコストは、基本料+インシデント数による費用となり、運用費は月額13万円から(税別)。顧客の要望に応じ、各種プランが用意されている。
2015年03月17日バットマンが誕生する前のゴッサム・シティを舞台にしたクライム・アクションドラマ『GOTHAM/ゴッサム』のブルーレイ&DVDが夏にリリースされる。これを記念してゴッサム・シティの住民として認定される新企画が実施されている。その他の写真ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』は、バットマン=ブルース・ウェインの信頼できる協力者で、のちにゴッサム市警の本部長となるジェームズ・ゴードンを主人公に、彼の若き刑事時代を描いた作品。ゴードンと犯罪現場で出会う12歳のブルースとの交流を主軸に、なぜゴッサム・シティは“闇の騎士(ダークナイト)”の存在を必要とする街へと変貌をとげたのかが明かされる。『The OC』で人気を博したベン・マッケンジーがゴードン刑事を演じ、『メンタリスト』『ROME [ローマ]』を手掛けたブルーノ・ヘラーが製作総指揮と脚本を担当している。“ゴッサム・シティ住民企画”は、特設サイトにアクセスし、会員登録をすると特別住民票と住所が発行され、架空都市ゴッサム・シティの住民として認定される。住民になると、住民同士で交流できるゴッサム・シティBBSや、街に関するニュース“ゴッサム・タイムズ”が配信されるほか、4月に開催予定の『GOTHAM/ゴッサム』特別試写会へ応募できる。『GOTHAM/ゴッサム』夏ブルーレイ&DVDリリース、デジタル配信開始(C)GOTHAM and all pre‐existing characters and elements TM and (C)DC Comics.Gotham series and all related new characters and elements TM and (C)Warner Bros. Inc. All Rights Reserved.
2015年03月17日カルバン・クライン(Calvin Klein)が、15年スプリングシーズンにおけるグローバル広告キャンペーンを公開した。「カルバン・クライン コレクション(Calvin Klein collection)」「カルバン・クライン プラチナム(CALVIN KLEIN PLATINUM)」では、ヴァネッサ・アクセンテ(Vanessa Axente)とクラーク・ボックルマン(Clark Bockelman)の2人がモデルに選ばれた。ヴァネッサは現在ウィメンズ向けのフレグランス「エンドレス・ユーフォリア カルバン・クライン」の顔を務めており、過去にはブランドの広告キャンペーンを3度経験。一方のクラークも今回が3度目のキャンペーンモデルへの起用となり、このブランドに縁の深い2人を、カメラマンのデヴィッド・シムズが写真に収めた。一方、「カルバン・クライン パフォーマンス(Calvin Klein Performance)」では、モデルにイエヴァ・ラグナ(Ieva Laguna)を起用。撮影はグレッグ・ハリスが行い、ニューヨークを舞台とした色鮮やかなビジュアルが、ブランドの躍動感や力強さを表現している。既に先行して発表されている「カルバン・クライン ジーンズ(Calvin Klein Jeans)」と「カルバン・クライン アンダーウェア(Calvin Klein Underwear)」のグローバル広告キャンペーンと共に、これらのビジュアルは新聞、雑誌、デジタルメディアなどで展開される予定。
2015年03月10日クリント・イーストウッド監督作品史上最大のヒット作となった『アメリカン・スナイパー』(公開中)が、3月8日までで全米興行収入3億3,720万9,000ドルに達し、『ハンガー・ゲームFINAL:レジスタンス』を抜いて、2014年の年間全米興行収入1位に踊り出た。本作は、2014年12月25日より4館で限定公開され、今年1月16日から全米3,555館で拡大公開。全米興行ランキングで3週連続1位を獲得し、その後も勢い止まらず、7週連続で10位圏内をキープした。そして、拡大公開8週目となる先週3月8日に3億3,720万9,000ドルに達し、3億3,696万2,000ドルの『ハンガー・ゲームFINAL:レジスタンス』を抜いて、2014年公開の全作品の中で年間全米興行収入1位の座を獲得した。また、世界57のマーケットで公開された本作は、全米を含む世界興行収入5億ドルの大台を突破。34本目の監督作にしてイーストウッド監督史上最大のヒット作となっている。戦争映画としても、17年ぶりに歴代興行収入の記録を更新した。公開3週目となる日本でも、先週末2日間で1億8,099万9,400円を記録し、興行ランキング2位を獲得。3月8日までで観客動員数114万757人、興行収入14億5,878万6,900円をたたき出している。(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年03月09日クラウドサービスの利用が急速に普及しています。総務省が2014年7月に公表した「平成26年度版 情報通信白書」によると、国内においてクラウドサービスを利用している企業の割合は前年の28.2%から33.1%へと上昇。資本金規模別に見ると、資本金50億円以上企業では5割以上がクラウドサービスを利用しているという結果が出ています。インターネット経由でデータをやりとりするクラウドは、以前はセキュリティの面で不安視されたこともありましたが、サービス事業者の企業努力により現在では安心して使えるようになってきています。ビジネスでも幅広く利用されるようになったクラウドサービスですが、サービス事業者によって提供されるサービス内容が異なるため、どのようなクラウドサービスを導入すればよいのか迷うこともあるでしょう。本稿ではIaaSを中心にクラウドの基礎知識から、自社にあったサービスの選び方までを解説します。クラウドサービスの特徴やメリットを理解しておけば、業務内容にあわせて適切なクラウドサービスを選ぶことが可能です。○そもそもクラウドってどんなもの?クラウドサービスとは、さまざまなコンピュータ資源をネットワーク経由で利用できるサービスのことです。各種サービスの中から、ユーザーが必要な機能を必要なだけ利用できます。以前は、利用するコンピュータのハードウェアやソフトウェア、そこで作成したデータなどは、ユーザー自身が管理していました。これに対してクラウドを利用する場合、ユーザーはクラウドサービスに接続するための最低限の環境を用意するだけでよいのです。実際の処理を行うコンピュータやデータを保存するストレージなどは、サービスを提供する側が保有・管理します。高度な処理能力を持つコンピュータを用意したり、専用ネットワークを構築したりする必要がないので、時間やコスト、運用工数の面でも大きなメリットがあります。○クラウドサービスの種類一般的に「クラウド」と呼ばれるサービスには、大まかに分けて3種類のサービスがあります。SaaS、PaaS、そしてIaaSです。SaaSSaaSは「Software as a Service」の略で、インターネットを経由してソフトウェアのパッケージを提供するサービスです。カレンダーやスケジュール管理のアプリケーション、電子メールサービスなどがこれにあたります。PaaSPaaSは「Platform as a Service」の略で、アプリケーションを実行するためのプラットフォーム、OSにあたる機能を提供するサービスです。ユーザーは、提供されたプラットフォーム上で、任意のアプリケーションを利用することができます。IaaSクラウドサービスの根幹に位置するのがIaaS「Infrastructure as a Service」で、サーバーなどのマシンやネットワークインフラを丸ごと提供し、ユーザーが任意のプラットフォームとアプリケーションを使えるようにしたものです。物理サーバーを直接提供するレンタルサーバーとは違い、マシンの処理能力や記憶容量を必要に応じて必要なだけ利用することができます。○SaaS/PaaS/IaaSを構成する主な要素ここからは、クラウドサービスの中でもIaaSを中心に基礎知識から選定ポイントまでについて、主に解説を行っていきます。IaaSとホスティングサービスとの違いは?ここまでの解説で「IaaSはホスティングサービスとなにが違うの?」と疑問を持たれた方がいるかもしれません。そこで、IaaSとホスティングサービスの違いについて見ていきましょう。まず大きく異なるのは、サーバーを構築する際に選べるスペックの自由度が高いことです。ホスティングサービスではある程度スペックが固定化されており、事前のシミュレーションが必須であるなど、業務内容に応じた最適なサーバー構築が難しいといえます。たとえば、メモリ使用量が多い業務のため構築時にメモリの増強を考えた場合、CPUまで一緒にランクアップしなければいけない、といったケースも多く見られます。その点、IaaSならばCPUやメモリなどを個別に細かく設定できるのです。また、将来的なビジネス規模の拡大に合わせて、迅速かつ柔軟に対応できるのもポイントです。たとえば、Web系の中でも特にゲームやソーシャルなどは短期間でブレイクすることが多いのですが、IaaSならサーバーのスペックを増強するスケールアップが細かい単位で簡単に行えます。さらに、IaaSはわずか数分でサーバーを構築できるため、複数台のサーバーを仮想的にまとめて増やすスケールアウトも容易です。申し込みから利用開始まで数日を要するホスティングサービスでは、ここまでの手軽さとスピードは得られません。そのほか、サービスのピークを過ぎてオーバースペックになった際など、簡単に縮小してコストが抑えられるのもIaaSならではの特徴といえるでしょう。○実際のサービス選定時に重視すべきポイントは?では実際にIaaS導入を検討する際、どのような点に着目すればよいのでしょうか。ここでは、サービス選定時に重視するポイントを3つに絞って解説していきます。注目点(1) 性能第一に、クラウドの性能にはCPUの処理能力、ディスク書き込み・読み出しの早さなどの要素があります。しかしながら、一言で「性能」と言っても、実際にどのクラウドの性能が優れているかは、カタログスペックだけでは分からないのが現状です。実際に各サービスの「性能」を確かめてみたいといった時には、ぜひ各ベンダーが用意しているトライアルなどを利用して、テストしてみましょう。いくつかのサービスを利用してみることで、各サービスの個性を感じることができます。まずは自社の求める要件を確認し、それに沿ったベンチマークを取得してみることが重要です。注目点(2) セキュリティ次にセキュリティに関しては、データセンターの施設そのものが信頼できる環境にあるか、監視・認証などの対策がきちんととられているかが重要になってきます。こうした情報についてもきちんと公開されているサービスを選ぶ方がよいでしょう。また、「サービスそのもののセキュリティ機能が充実しているか」についても注目することが大切です。ログイン時のセキュリティを守る2要素認証や、操作権限の設定などができる機能があることで、更なるセキュリティ強化を図ることができます。どの程度のセキュリティ要件を満たすことが必要になるかは、情報の機密性や利用するサービスによって異なる点ではありますが、最低限上記のポイントは事前に確認しておくことが望ましいでしょう。注目点(3) サポートもうひとつ、ベンダーによるサポート体制にも注目しておきたいところです。トラブル発生時など、いつでも安心して問い合わせできる先があるかどうかということは、安定的なサービス運用の観点から非常に重要になってきます。各ベンダーが用意するサポート体制に関しては、各WEBサイトなどですぐ確認することができますが、実際のサポートの質については、実際に窓口を利用してみなければ判断の難しい部分であることも事実です。まずはどういった窓口が用意されているか、それらのサービスが有償なのか、無償なのかという点だけでも、事前にチェックしておくとよいでしょう。○システムの移行・運用が快適にできるかも注目このほか、システムの移行や運用が快適にできることも重要なポイントの一つです。システムの移行については、一番大きな壁となるのが専門的な知識やノウハウの不足です。たとえば従来の物理サーバーから仮想化環境へ移行するには、移行前後の互換性を保つためにソフトウェア・ハードウェアの両面で一定以上のスキルが求められます。自社内のスキルのみで移行が難しいような場合、サーバーを含む各種設定などができるだけ簡単に行えるクラウドサービスを選択すると良いでしょう。また、システムの移行には多くの時間と工数がかかるほか、予期せぬトラブルへの対応なども含めてIT部門の負担が非常に大きくなります。こうした負荷の軽減やトラブル回避という観点からも、できるだけスムーズに移行できるサービスがベストといえます。運用に関しては、“これから何年にもわたって使い続ける”ことを前提に選んでください。たとえば、業務規模の拡大に応じて柔軟にサーバーのスケールを変更できる拡張性に加え、日々の運用でIT担当者にかかる負担の少なさもポイントとなります。ツールやスクリプトなどである程度の自動化を図れる、といった点もメリットのひとつになるでしょう。○選定ポイントに留意し、快適でコストメリットのあるクラウド活用を本記事では、IaaS選定におけるポイントを解説してきました。コスト削減やIT部門の負担軽減など、さまざまなメリットがあるクラウドサービスですが、これから導入を検討するのであれば、性能・セキュリティ・サポートなどご紹介したポイントを念頭に、業務の内容や利用目的にあったシステムを構築できるサービスを選択するとよいでしょう。一般的なスペック比較ではなく、用途や目的に応じた項目にフォーカスして比較し、まずは使用感を試した上で最終的な導入を決定することをおすすめします。そのほか、システムの移行や運用に際してはIT担当者に無理な負担がかからず、快適に使い続けられるか、という価格とは別の部分のコストも重要です。
2015年03月04日先週末に公開され、初登場にして週末興行ランキングで第1位となった、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。このほど、壮絶な戦地・イラクを捉えた本編映像が公開された。本作の舞台となるのは、9.11以降のイラク戦争ーー米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)に課せられた任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」。その狙撃精度の高さで任務を遂行し、およそ160人もの敵を射殺し、仲間を守り抜いた。そうして“レジェンド”の異名を轟かせる一方、過酷で終わりのない戦争は幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいくのだった…。『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』を手がけたイーストウッド監督が贈る本作は、混迷が続くイラク戦争というセンシティブな問題を扱っているにも関わらず、主人公・クリスとその妻・タヤが織りなす家族の葛藤とエモーショナルなドラマが日本でも共感を呼び、公開2日間(※2月21日・22日)で3億3,200万円を突破し、今年最大のオープニング成績を記録。さらに、全米興行ランキングでも3週連続第1位を獲得し、昨年公開の全米興行記録第1位も射程圏内(2月23日時点では第3位)。世界各国で軒並み大ヒットを遂げており、世界の興行収入は4億3,000万ドル(516億円※1ドル=120円換算)を突破している。そんな注目を集める本作から今回届いたのは、凄まじい戦場の様子。冒頭では、クリスが、軍の同胞・ビグルスと何気ない会話が映し出されるものの…次の瞬間、ビグルスの頭が敵側のスナイパーに狙撃され、当たり一面が血に染まる。2001年~2014年の13年の間に、アフガニスタンとイラクの両国で戦死した米兵は約6,800人と言われており、今回の映像はそんな一瞬たりも気を抜くことが許されない戦場の過酷さを物語るワンシーンとなっている。また、先日の第87回アカデミー賞では「音響編集賞」を受賞しており、激しい銃撃戦のリアルな音も必聴だ。『アメリカン・スナイパー』は新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月27日クリント・イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』が先週末から日本でも公開され、興行ランキングで1位を記録した。本作は、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属していたクリス・カイルの自伝を映画化した作品だが、イーストウッド監督と主演のブラッドリー・クーパーは、なみなみならぬ決意と覚悟をもって映画化に臨んだようだ。ふたりが語る貴重なメイキング映像が公開になった。『アメリカン・スナイパー』メイキング映像本作の原作『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原書房)は、13週に渡ってニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位を獲得した書籍で、イラク戦争におもむき、仲間を守りながら、壮絶な戦いを繰り広げる一方で、戦争で命をかけながら同時に故郷に想いをはせ、良き夫、良き父でありたいと葛藤するカイルの物語が描かれている。このほど公開になったのは、監督、クーパー、主人公の妻タヤを演じたシエナ・ミラーらが作品について語ったインタビューと、撮影風景をおさめたもの。自ら映画化権を取得して主演を務めたクーパーは、カイルの家族に「正しい映画をつくる」と約束して撮影に入ったそうで「ものすごい責任とプレッシャーを感じた」と振り返る。実在の人物に“なりきる”ために徹底的に準備を重ねたクーパーの姿勢を多くのスタッフ・キャストが絶賛しており、イーストウッド監督も「彼は積極的で行動的な役者だよ。昔の私のようにね」と語っている。日本でも本作の完成度を高く評価する観客は多く、公開直前に行われたモニター試写会では参加者の8割超がこれまでのイーストウッド作品の中でも最高の作品あるいは、最高作と同じぐらいの完成度と回答しており、「ブラッドリー・クーパーの演技が素晴らしく、主人公の心情をよく理解することができた」「ただの戦争映画ではなく、イーストウッド監督のメッセージが感じられる映画だった」「間違いなくブラッドリー・クーパーの代表作になる映画だと思う」などの声があがっているという。『アメリカン・スナイパー』公開中(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED. WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月27日歌手のレディー・ガガがテレビドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」のシーズン5に出演すると「US Weekly」が報じた。シーズンごとにそれぞれテーマが決まっている「アメリカン・ホラー・ストーリー」だが、ガガが出演するシーズン5のテーマは“ホテル”になるようだ。ガガは自身のInstagramにて、不気味なマスクを被った彼女が「ホテル」と囁く動画をアップしている。このシリーズの中心的な存在を担っていた女優ジェシカ・ラングが降板すると伝えられ、ドラマを引っ張る新しい女性スターが必要だという観点からのガガの抜擢だという。ある情報筋は「ガガは最新シーズンの主役になりますよ」と語っているようだ。ガガは先日のアカデミー賞にて力強いパフォーマンスで話題になったばかり。長年の恋人との婚約も決まりプライベートでもノリに乗っているガガだが、今後は女優としてのキャリアも視野に入れていくようだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・ホラー・ストーリー [海外TVドラマ](C) 2011-2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
2015年02月27日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門にノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。“戦争”を描きながらも、本作で描かれるのは葛藤するひとりの男、そしてその苦悩を支えるひとりの妻の姿が女性を中心に共感を呼んでいる。そこでシネマカフェでは、元プロテニスプレーヤーの杉本愛を招いての女性限定試写会を開催。同イベントに参加した女性たちにアンケートを実施。果たして、イーストウッド監督の最新作をどんな風に受け止めたのだろうか?本作はすでに海外で公開されており、“戦争”というセンシティブな問題を扱っていることもあり、賛否両論を巻き起こしながら、これまでの『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』といった自身の作品の記録を抜き去り、興行ランキングは3週連続NO.1を獲得し、3億5,000万ドル~4億ドル(約480億円※1ドル=120円換算)に達するのではないかと見込まれている。本作で描かれるのは、9.11以降のイラク戦争。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)に課せられた任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」だ。狙撃の精度の高さで任務をこなし、“レジェンド”の異名を轟かせる彼は、敵からは“悪魔”と恐れられていた。過酷で終わりのない戦争は、幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいく…。そんな彼の戦場に立つ最大の理由が“家族”だ。妻を、子どもたちを守るため…そんな思いで冷酷無比な銃弾をもって敵兵を射抜く天才。しかし、狂気渦巻く戦場で人の心はかくも脆くバランスを崩す。帰国し、妻のタヤと過ごしていても小さなもの音に過敏に反応し、ドライブ中も後ろの車に尾行されているような錯覚に陥る。虚空を見つめながら、その視線は遥か先の戦場で結ばれているのだ。本作のキャッチコピーとなっている「彼は帰ってきた。心は戦場においたままで。」という言葉は、まさに彼の妻・タヤの視線からのものだ。まずは本作について女性たちに「満足度」を聞いてみると、実に8割以上の女性が「満足した」と回答。さらに、「守るために殺すという、相反する行動の葛藤を感じました」(20代)、「戦争の不毛さ。クリントイーストウッド監督の素晴らしさを感じた」(30代)、「戦争は誰も幸せにしない。ハイテクの米兵に旧式の武器で向かっていく人たちにも妻がいて子どもがいたはず」(40代)とイーストウッド監督が込めたメッセージを真摯に受け止めた様子。さらに、夫婦の物語でもある本作については女性ならではの感想が多くの感想が寄せられた。特に目立ったのは、カイルの妻・タヤについての感想だ。「何も話してくれない夫(カイル)への不安はとても大きかったと思う。電話の向こうで銃声や爆発音がしていることに耐えながら、信じて待ち続けるのは、本当に過酷だと思うし、それでも愛する人の為、家族の為、耐え続けたことはとても偉大な母だと思う」(20代後半)、「夫のことが好きだからこそ、彼が望む任務を遂げてもらいたい。そして好きだからこそ危険なところへ行ってほしくない。その葛藤がとても伝わってきて、同じ女性として共感できました」(20代後半)といった妻として、母として、ひとりの女性としてタヤに共感する声が。そして、「私だったら待てないと思う。戦場に行く彼を見送れない。支える前に自分がダメになりそう」(30代前半)、「夫を支えるなら多くを言わずに追い詰めずに受け入れる器が私はほしい」(30代前半)「共感はできます。素晴らしいとも思ったけど、きっと自分にはできないな…と思った」(20代前半)など、タヤと自身を重ね合わせて本作を観賞したという女性たちも多かった。戦場に心を置いてきてしまった夫・カイルを“家族”として繋ぎとめようとする彼女の葛藤にもぜひ注目してほしい。最後にもう1問。戦場から帰ってきた夫と、会社から帰ってきた夫を同じ天秤で測るのは難しいかもしれないが、悩みや葛藤は日常生活の上でも誰もが抱えるもの…ということで、「もし、夫(または恋人)が密かに悩みを抱えていたらどうしますか?」という質問を投げかけてみた。「自分が想像する以上に重いものを背負っているであろう人に、どう言葉をかければいいのか分からない。何も言わずそばにいることが精一杯」(20代前半)、「相手を信頼・尊敬していれば見守る。美味しいご飯を食べさせ、清潔な空間を与え、時を待つ」(30代後半)、「黙ってハグ」(30代前半)、「自分の意見を押しつけず支えたい」(20代前半)と答える“黙って支える型”の女性たちがいる一方で、現代女性ならではの回答も。「悩みを打ち明けるように説得する」(20代後半)、「信頼できる夫の友人に助けを求める」(30代前半)、「本を読んだり、カウンセラーに相談すると思う」(40代後半)と快方に向かうようにと引っ張っていく“グイグイ型”の女性たちがおよそ半数だった。本作で描かれる妻・タヤは実はその両方を持ち合わせている。夫が戦場にいる時はじっと家庭を守り、帰還すればパーティを開き、それでも心が戦場から帰ってきてきないと察すれば「戻ってきて」と気付かせる。支え方にもいろいろある。ただ、支えてばかりも切ないはず…“家族”を続けていくには、男性たちはそんな女性たちの気持ちに気づいてあげられるかがポイントなのかも?『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月20日NTTドコモは2月19日から、Amazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドの導入を検討する企業が安全なクラウド環境を短期間で導入できる「ドコモ・クラウドパッケージ」を提供開始する。利用料金は初年度が年額19万円、2年目以降が同10万円(いずれも税別)。新サービスは、ドコモがエージェントサービス「しゃべってコンシェル」などのクラウドサービスにより蓄積したノウハウを提供することで、ユーザー企業がAWSなどのパブリッククラウドを短期間で導入し、安全に利用できるサービス。クラウド利用に必要なセキュリティ関連ツールなどのノウハウ提供に加え、クラウド利用に関するコンサルティングの実施により、クラウド導入における事前検討からシステム設計・構築までの時間を短縮できるという。さらに、ドコモが蓄積したノウハウをパッケージ提供するため、従来と比べて安価にクラウド環境を導入できるとしている。併せて、経済産業省が定める「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン2013年度版」に準拠するクラウド利用が可能となり、より安全にクラウド環境を利用できるとのことだ。なお、利用可能なパブリッククラウドサービスは、当面AWSのみの予定。
2015年02月19日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門でノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。このほど、先日妊娠を発表した元プロテニスプレーヤー・杉山愛のコメントが到着。さらに本作の本編映像の一部が解禁となった。9.11以降のイラク戦争を舞台に、米軍史上最多160人を射殺した実在の狙撃手クリス・カイルの真実を描いた本作。自国の守るために、家族を守るために戦場に立ったひとりの男の苦悩と葛藤を、ブラッドリー・クーパーが体当たりで熱演している。先日を本作を鑑賞した杉山さんは、「観終わった後、言葉を失いました。特に印象的だったのは、妊婦の妻が戦地の夫と近況を微笑ましく話している矢先、夫が敵軍に襲われるシーン。自分ごとのように、彼女の悲しみが心に刺さりました。ただ戦争を描きつつも、心に残ったのはーー主人公の友を想う気持ち、そして妻や子どもたち、家族へのあふれる愛。壮大なストーリー。まさに今の映画。是非、女性たちにも観て欲しい」と賞賛。今回シネマカフェに到着したのは、まさにそんな“家族への愛”ゆえに関係が歪んでゆく主人公・クリスとその妻・タヤのワンシーン。イラク遠征から戻ってきたクリスに、タヤが涙ながらに訴えるが、再び戦場へ向かおうとするクリス。「お前たちを守るため」「国のために戦う」と伝えるが、タヤは「家庭はここ。でも子供たちに父親はいない。人間らしさを取り戻して」と語りかける。すでにクリスの心はここにあらず、視線は遥か彼方の戦場を見つめているかのよう。家族を守るためだったはずが、いつしか戦場はクリスにとって“生”を感じる場へと変化していったようだ。その後の劇中では、残酷な戦場と幸せな家庭の狭間で、クリスが精神的に徐々に病んでいく様、そして妻・タヤが大きな困難を乗り越えようと、必死に夫を支え続ける姿が描かれる。タヤを演じた女優シエナ・ミラーは、「この映画の核にあるのは、2人の人物が関わり合う人間ドラマ。タヤはクリスの苦しさを理解し、辛抱強く夫を支えようとしている。そういう2人を描いているからこそ、魅力的で感動的なストーリーになったの」とコメント。また、タヤ本人は「この物語は私たちの愛の物語。クリスと私と子供たちの。そして神、そして我が国の。軍務についた兄弟の物語であり、男の物語、女の物語でもあります。この映画は、赤と白と青(軍服)色の服を過去に着ていたアメリカの家族、軍人すべての物語」と語っている。戦争という狂気に飲み込まれながらも、懸命に抗う夫婦の絆を見届けてみて。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月18日イランの最高指導者ハメネイ師が、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』を批判するコメントを出した。自分は映画を観ていないと認めながらも、同作品は「クリスチャンや、ムスリム以外の若者に、できるかぎりムスリムに嫌がらせをしろと奨励する映画だ」と国営の新聞に対して語ったもの。その他の画像『アメリカン・スナイパー』は、イラクに遠征した米戦士クリス・カイルの自伝にもとづく戦争ドラマ。R指定のシリアスな映画であるにも関わらず、北米では3億ドル以上という、まるでスーパーヒーロー映画のような大ヒットとなり業界を驚かせている。アラブ諸国でもヒットしており、すでに30万人が観たとされている。イラクでも7000人が観たとされるが、上映される地域は偏っており、バクダットでは暴動の可能性などを警戒し上映されていない。『アメリカン・スナイパー』2月21日(土) 全国公開文:猿渡由紀(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月18日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門でノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。このほど、イーストウッド監督、主演のブラッドリー・クーパー、その妻役のシエナ・ミラーらが作品に込められた想いを語る特別映像が解禁!また、海外ですでに大きな注目を集めているが、日本でも各界の著名人たちが本作についてコメントを発表している。9.11以降のイラク戦争、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)の任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」。狙撃の精度の高さで任務をこなし、“レジェンド”の異名を轟かせる彼は、敵からは“悪魔”と恐れられていた。過酷で終わりのない戦争は、幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいく…。今回解禁された映像では、イーストウッド監督本人が「2つの大いなる責任の間で、苦悩する男(クリス・カイル)の話。母国に対する責任と、家族に対する責任、戦争が人に与えるダメージを伝えたい」と作品の核となるテーマを語り、驚きの“肉体改造”が注目を集めている主演のブラッドリーは「彼の内面を伝えるために体を鍛えたよ」とその意味を明かしている。また、そんな本作についてオノ・ヨーコ氏は「アメリカン・スナイパーは、勇気ある素晴らしい反戦映画で、戦争の実態を知るために日本のすべての若者が観るべき作品です」とコメントを寄せている。そのほかにも、「ー戦争は何も産み出さず、人間を人間でなくしてしまうーこの作品は冒頭からそんな命題をまざまざと私たちに突きつけます。その衝撃的な感覚は物語の展開とともに薄れ、ある種の麻痺状態に陥りました」(藤原紀香/女優)、「戦場とはいえ160人も殺した男が英雄なのか?アメリカで大論争!しかし、イーストウッドは問う。本当の悪はどこにいる?」(町山智浩/映画評論家)、「戦争は殺し合うこと。そこには勝者は存在しないということ。見終わってからしばらく言葉を失ってしまった。今だからこそ直視するべきストーリーがある」(安藤優子/ニュースキャスター)などなど本作の衝撃を目の当たりにした著名人たちの偽らざる胸の内が公式サイトにアップされている。戦争映画…というだけでは終われない人生のテーマが幾重にも折り重なって描かれる本作にさらなる注目が集まりそうだ。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月16日アカデミー賞「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門ノミネートのクリント・イーストウッド監督・最新作『アメリカン・スナイパー』のシネマカフェによる女性限定試写会が2月15日(日)に開催。上映前に元プロテニスプレイヤーの杉山愛によるトークイベントが行われた。イラク戦争に従軍し、米軍史上最高の狙撃手と言われた実在の人物の自伝を映画化。国のために戦い、英雄と称されると同時に家庭では良き夫、父親であった主人公が戦場と家との往復の中で心を失いかけていくさまを描き、ひとりの男の中にある光と影を掘り下げていく。映画を鑑賞した杉山さんは「壮絶、壮大な映画で見終わって言葉を発せられませんでした」と興奮の面持ちで本作の“衝撃”を語る。全米で既に300億円以上を稼ぎ出し、イーストウッド作品でも史上最高の興行収入を記録しているが、特に女性層の支持が高いと言われている。プロ引退後の2011年に結婚した杉山さんも「私も女性として、(主人公の)奥さんと自分をダブらせながら見ていました」と戦争にとり憑かれ、心を失っていく夫の隣で、本来の彼を取り戻させようと奔走する妻に強く共感したよう。「自分だったらできるのか?と不安になることもありました」と語り、もしも自分の夫が戦場に向かうことになったら?という問いかけにも「想像できない。『行かないで!』という気持ちはありますが、自分に旦那を止められるのか?奥さんはものすごい葛藤だったと思う。やはり愛にあふれた映画です」と語った。杉山さんは、17歳でプロとなり、ダブルス部門で世界1位を獲得し、3度にわたりグランドスラムを制覇するなど、2009年の引退まで17年間にわたって世界の第一線で活躍してきた。プロとしての生活は、毎週のように試合があり世界各国を転戦する日々で「(1年のうち)8か月は海外で、慌ただしい時間の中で戦っていた」という。「命をとられるわけではないので、戦場の比ではない」と決して戦争と同列に語れるものではないと断りつつも「注ぐエネルギー、懸けている気持ちは似ている」と戦場と家を行き来する主人公に自身を重ねる部分もあったよう。特に家で家族と過ごしながらも、戦場の仲間たちや戦況が気になり“心ここにあらず”の状態になるカイルについて「私も、日本に帰ると抜け殻のようになっていました。調子の良い時は意気揚々としてますが、苦しい時やうまくいかない時は、自分を取り戻すのに1週間くらいかかることもあった」とふり返る。ここでもカイルを支える妻の存在に言及し「戦場とテニスじゃ比べものにならないですが、彼を送り出す奥さんの愛情というのが本当に大きいと感じました」と語った。主演のブラッドリー・クーパーは本作で3年連続のアカデミー賞「主演男優賞」ノミネートとなったが、本作のためにトレーニングを重ねた上で、18キロも増量した。アスリートの目にも、その変身ぶりは凄まじいものに映ったようで杉山さんは「シャープなイメージの彼がたくましく、戦う男になっていてビックリしました。メンタルの部分でも相当、力を入れて臨んでいたことが伝わってきます。戦場で戦う緊張感をこの平和な世の中で出すのは難しい表現だったと思います」と称賛した。さらに話題はテニスにも及んだが、いま日本のテニス界の期待を一身に背負っている錦織圭選手の開催中のメンフィス・オープンで決勝進出を果たしたことに触れ「期待を背負い、成果を出す。相手に研究もされて手強くなっていきますが、それを打ち破っていくのが“天才”に課せられた使命」と期待とエールを口にした。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月15日戦場カメラマンの渡部陽一が2月13日(金)、『アメリカン・スナイパー』の特別試写会に出席した。イラク戦争で活躍した“米軍史上最強の狙撃手”の自伝を映画化。渡部さんは自身の経験を重ねながら、兵士やジャーナリストが危険な戦地に身を置く理由を語った。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとった本作の主人公は、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属し、4度のイラク遠征で多くの仲間を救った狙撃手のクリス・カイル。敵兵からは悪魔と恐れられ、常に命を狙われる彼の胸にあるのは「良き夫であり、良き父でありたい」という願いと葛藤だった…。2003年のイラク戦争で、米軍従軍(EMBED)取材を経験した渡部さんは、「ある兵士は『一度戦場に足を踏み入れた人間は、生還しても必ず戦場に戻ってくる。まるで中毒だ』と言っていた。僕もその言葉に大きく影響されている」と神妙な面持ちでふり返る。そして、「戦地での悲しい現実を目の当たりにし、また戻りたくなる衝動にかられる。それは兵士だけではなく、ジャーナリストも同じ。僕らの間では“戦場カメラマン症候群”という言葉もあり、実際、ベイルート、バグダッド、カンダハール…どこに行っても、現場にいるのは同じメンツですね」と当事者にしか知りえない本音と心境を明かしていた。「戦争の犠牲者はいつも子ども。彼らの声を世界に届けるため、今後も戦場カメラマンとして丁寧に取材を重ねたい」と渡部さん。映画が描く戦場の“リアル”にも太鼓判を押し、「どんなに経験を重ねたプロでも、戦争の狂気から逃れることはできない。ぜひ、この作品を通して、いまこの瞬間、何をすべきか考えてもらえれば。自分の足元を気づかせてくれる作品」と力強くアピールしていた。本作は米興行収入は2億5,000万ドル(300億円)を突破し、クリント・イーストウッド監督最大のヒットを記録中で、第87回アカデミー賞では「作品賞」をはじめ6部門で候補になっている。本作でイーストウッド監督と初タッグを組み、3年連続で「主演男優賞」にノミネートされたブラッドリー・クーパーが、プロデューサーも兼任している。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月13日