東京・清澄白河のタカ・イシイギャラリー東京が5月下旬、北参道に移転した。新ギャラリースペースのオープニング展として、6月27日までトーマス・デマンドの個展「Model Studies(Koto-ku)」を開催中だ。新しいギャラリーは、北参道駅から徒歩3分ほどに位置。二つに分けたスペースの一方には、清澄白河で同じビルに入居していた小山登美夫ギャラリーが引き続いて同居する。トーマス・デマンドは、主要メディアから引用した歴史的、社会的事件の記録写真や映像をもとに、その現場を着色紙や段ボールによって実物大の模型で再現。出来上がった模型を再び撮影することで、まるで本物の事件現場を写したような大判の写真や映像作品を生み出してきた。また、11年には米国人建築家のジョン・ロートナーによる建築模型に出会ったことを機に制作された、トーマス・デマンドが自分以外の人間の模型を初めて撮影した作品「Model Studies」を発表している。トーマス・デマンドは13年に入ると、東京・江東区にある日本人建築家ユニットSANAAの事務所を訪れるようになる。トーマス・デマンドはそこで、いつどこで芽を出して大樹に育つかわからないアイデアの生きた種として、オフィスに散在するSANAAの模型をいくつも撮影した。同展では、「Model Studies」シリーズから、最新写真作品約8点を展示。建築模型をアイデアを具現化させた彫刻と捉え、生じては破棄されるアイデアの束の間の美質にフォーカスし、模型が持つ豊かな可能性を探っている。また、今回の個展に際し、トーマス・デマンドによるエッセイを収録した書籍『Model Studies: Koto-ku』(8,000円)も発行されている。さらに、イギリスの出版社「MACK」から発行された最新作品集 『Blossom』の国内先行発売も本展に合わせて代官山蔦屋書店にてスタート。紙で作られた“Blossom=桜”は、13年5月4日にニューヨークタイムズ紙に掲載された、同年4月に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件のタメル ラン・ツァルナエフ容疑者の妻、 キャサリン・ラッセルの写真にまつわるもの。デマンドの作品は撮影され、壊され、見る人を目の前にある現実とは違った、仮想現実の世界 へと引き込み、そこへアメリカ人小説家・詩人 のベン・ラーナーの文章を添えることで新たな解釈が提案されている。【イベント情報】「Model Studies(Koto-ku)」会場:タカ・イシイギャラリー東京住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-10-11 地下1階会期:6月27日まで
2015年05月24日「2002年にガンダルフとお別れしたつもりだった」と話すイアン・マッケラン。イギリスで“ナイト”に叙勲されて“サー”の称号を持つ名優は、いまではすっかり“ガンダルフ”として知られている。映画、テレビ、舞台でおよそ50年のキャリアを持つ彼は、『ロード・オブ・ザ・リング』から『ホビット 決戦のゆくえ』まで全6作に出演。その思い入れは誰よりも深い。「私の人生そのもの」と語るイアンに、シリーズ完結編が公開されたいまの気持ちを聞いてみた。「お別れは言わないよ。ガンダルフとして最後のアフレコが終わって帰ろうとしたときに、『ガンダルフ役はこれで最後ですね』と言われたが、その直後に『ああ、そういえば来週また戻ってきてもらわないと』と言ってた(笑)。だから、どうなるか分からないよ」と、ガンダルフを演じているときと同じようなお茶目な表情で笑う。当初、『ホビット』シリーズは、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロがメガホンを握る予定だったが、スケジュールの都合で降板。『ロード・オブ・ザ・リング』に続き、ピーター・ジャクソンが監督となり、2部作から3部作に変更された。「ニュージーランドには、おそらく10回は行った」と言うイアンは、「毎回戻るたびに、みんながそこにいる。まるで家族と一緒に仕事をしている感覚だった。ニュージーランドでの日々は、私の人生そのものだ」と話す。「本作のおかげでとてもよい友人ができた。私と同じイギリス在住の人もいる。つい先日は、ルーク(・エヴァンス)が私の自宅に来てくれた。マーティン(・フリーマン)の舞台『リチャード3世』や、リチャード(・アーミティッジ)の舞台『The Crucible』も観に行った。私が舞台のためにニューヨークに滞在しているときは、オーランドもブロードウェイに出演していたので、ルームシェアをしてたんだ。だから毎日会っていたよ」と、キャストたちの仲のよさを明かす。ビルボ役のマーティン・フリーマンは、BBCのドラマ「SHERLOCK/シャーロック」で世界的にブレイクし、大スターの仲間入りを果たした。そして、同じくBBCのドラマ「FARGO/ファーゴ」で、ゴールデン・グローブ賞にノミネート。その演技力には、イアンも一目置いているようだ。「マーティンは、演技スタイルをどんどん進化させていく役者だ。映画界にはスペンサー・トレイシー、ハンフリー・ボガート、マーロン・ブランドといった素晴らしい役者たちがいたが、その後、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロなど、さらに演技を進化させた役者が存在し、彼らの演技スタイルが模倣されるようになった。マーティンは、そういう役者の一人だと思う。彼の演技を間近で見ることができて光栄だよ。“マーティン演劇学校”に入学して、演技のアドバイスをしてほしいと言っていたんだ。本気でそう思ったのさ。私たちの世代は、自分で演技のやり方を学ばなければならなかった。いまだにそう感じてるよ。マーティンは素晴らしい」と大絶賛。しかし「彼以外の連中はひどいものだけどね(笑)」とブラックジョークも。具体的にマーティンの素晴らしさを聞いてみると「彼はとてもリラックスしていて、同じくビルボを演じたイアン・ホルムのようなんだ。イアンが“役者としての使命は、自分がキャラクターについて知る限りのすべてを、監督のために提供すること”と言っていたのを思い出すよ。彼は同じシーンであっても、次のテイクでは違う演技を見せるものだと認識していたし、常にキャラクターを探求していた。監督は、それを編集してパフォーマンスとして作り上げる。これが役者と監督の関係であるべきで、舞台でのそれとは違う。驚いたことに、彼は私の声だけを頼りに演技をする場合にも、毎回違う、偶発的な反応をした。まったく頭が下がる思いだよ」と、名優イアンも感服する。そして、エルフを演じたケイト・ブランシェットとは、「お互いのことを愛してるんだ(笑)」と、相思相愛であることを告白。「彼女に結婚してほしいと言われたよ(笑)。そんなことを言われたら、たいていの男は決して忘れないだろうが…、もちろん彼女には旦那さんがいるがね」。「私とケイト、そしてヒューゴ・ウィーヴィングは3人組だったんだ。今回2人と一緒だったのは2週間だけだったが、それでも3人で楽しく仕事ができた。私たち3人はみんな、舞台俳優だからね。ケイトは偉大な映画スターだが、彼女の仕事の中心は、ご主人と一緒にシドニー・シアター・カンパニーを運営することだ。だから、彼女とは分かち合える話題がたくさんある。ピーターは、私たちの互いへの愛情が、キャラクターの関係にもぴったりだと考え、スクリーン上でも化学反応が起こることを可能にした。これは『決戦のゆくえ』で、ご覧いただけるだろう」。そして共演者だけでなく、この大規模なシリーズを成功させたジャクソン監督にも、絶大な信頼を置いているようで、「ニュージーランドがどこかを侵略することがあれば、ピーターが先導するべきだ(笑)」と、やや過激な冗談も飛び出した。「人柄が素晴らしい。彼は問題があったとしても、決してそれを表に出さない。いつも落ち着いていて、集中している。私には分からないほど数多くの仕事をこなし、天気の心配をしながら、現場では台詞の終わりや、抑揚について気を配っている。細かい部分まですべてを把握しているので、俳優の私たちはとても頼もしいと感じるよ。彼が最終的に『これでよし』と言ってくれたら、その決断を信頼できる。時にはそこに到達するまでに、相当な時間がかかることもあるけどね。彼はテイク数か多いことでも悪名高いんだ。クリストファー・リーが撮影初日にうなっていたよ(笑)。『260作の映画を撮った気分だ』と言ってたが、『それは君だけではないよ』と慰めた(笑)」。“世界で最も多くの映画に出演した俳優”としてギネス認定されている、現在92歳のクリストファーにそこまで言わせたとは、ジャクソン監督の尋常じゃないこだわりがうかがえるエピソードだ。「この大規模な作品に出演して、最も印象的だったのは、ピーターの頭の中だ(笑)。ショートパンツをはき、ソックスに靴というニュージーランド人のね(笑)」。最後に、ガンダルフから学んだことを聞いてみた。「さて、どうだろう。ガンダルフを通して。多くの人に影響を与えることができたのは嬉しいことだね。ガンダルフは象徴的な存在だった。原作が出版された当時は、“ガンダルフを大統領に!”というバッジがあったんだよ。彼のマインド、スピリット、7000歳などの要素を、私はスクリーン上で体現することができた。その結果、彼に対する愛情や、尊敬の念を私に向けてもらえたんだ。私自身は台詞を覚えて、ヒゲをつけて、キャラクターを演じるているにすぎないが、そういう意味では、これまで演じてきたどのキャラクターとも異なる」。「観客との間には、エモーショナルな絆があるものだが、この役の場合は、その絆がとても強いんだ。ファンは8歳くらいの子どももいるんだ。映画を観た後に、何度も自宅でビデオを見続ける。『オズの魔法使い』、『カサブランカ』、『ゴッドファーザー』など、人々がクリスマスになると必ず観る名作に出演することはいいことではないか、とよく言われたが、この映画もその仲間入りをした。多くの人々が夢中になり、何度観てもまた観たいと思える作品だ。だからこそ、全6作に出演できてよかったよ」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホビット 決戦のゆくえ 2014年12月13日より全国にて公開(C) 2014 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2014年12月31日ピーター・ジャクソン監督が手掛ける『ホビット』シリーズ完結編『ホビット 決戦のゆくえ』(公開中)で、魔法使いガンダルフ役のイアン・マッケランが「とてもいいシーンだ」と熱弁する本編シーンの一部が20日、公開された。12月10日(日本時間11日)より、日本を含む世界37のマーケットで順次公開された本作は、興行成績でのランキングで、すべての国で初登場1位を記録。14日までの5日間で約147億円を稼ぎ出した。観客からも「最高のラストに号泣! ありがとう!」「感動しました! これで完結なんて涙が出ます!」など絶賛の声が寄せられている。そしてこのたび、ファン号泣の本編シーンの一部が公開された。世界を二分する壮絶な戦いのさ中、仲間たちが絶体絶命の状況に陥り、主人公ビルボ・バギンズがガンダルフに重要な任務を志願するシーンで、成長を遂げたビルボが垣間見れる。魔法使いガンダルフ役のイアン・マッケランも「とてもいいシーンだ。ガンダルフとビルボの関係において、これは極めて重要な瞬間だ」と熱く語る名場面だ。ビルボを演じたマーティン・フリーマンは「ビルボは、最初に登場した時と同じキャラクターだよ」と分析。「最後に偉大な戦士になったりはしない。でも、少しだけ率直さが増し、ためらいが少なくなる。それは単に、そうなるしかないからだ。だが、アクションは激しくなる。彼は剣さばきに関しては確実に上達しているので、彼なりの荒削りで即興的な形で戦闘に懸命に加わっていくからね」と話している。『ホビット』シリーズは、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する"中つ国"の60年前を舞台に、ホビット族のビルボ・バギンズが、魔法使いと13人のドワーフと共に、恐ろしい竜"スマウグ"から奪われた王国を取り戻す旅を繰り広げる物語。完結編では、強大な敵・冥王サウロン率いる闇の軍勢や、財宝をめぐる仲間同士の対立など困難が待ち受けている。(C)2014 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.
2014年12月20日森永乳業は10月14日、「サー・トーマス・リプトン」シリーズから「アールグレイミルクティー チルドカップ」を全国で発売する。価格は160円(税別)。紅茶業界における功績により「サー(Sir)」の爵位を授かった、リプトンの創始者トーマス・リプトンの名を掲げる同シリーズ。ティーエキスパート(お茶の専門家たちの総称)が厳選した茶葉を使用し、ワンランク上の香りや味わいを楽しめる。同シリーズは、30年近く高級ホテルや高級レストランなどで業務用として展開してきたが、今年8月、家庭用として「ダージリンストレートティー チルドカップ」が発売となった。第2弾となる「アールグレイミルクティー チルドカップ」は、スリランカのヌワラエリア地方で作られる茶葉を100%使用。この茶葉自体が柑橘系の香りを持つことに注目したとのこと。
2014年10月08日アミューズメント施設を運営する富士急行は、同社が運営する富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)で、クリスマスイベント「トーマスのパーティーパレード クリスマスバージョン」を開催している。期間は11月3日から12月25日まで。「きかんしゃトーマス」のテーマパーク「トーマスランド」にある「トーマスのパーティーパレード」は、貨車に乗り、トーマスに案内してもらいながらソドー島(同作品の舞台である架空の島)をめぐる屋内ライド型アトラクション。途中トーマスの仲間たちと出会い、最後はイルミネーションが輝くパーティーに参加する内容となっている。期間限定リニューアルとなる同バージョンは、トーマスがクリスマスのパーティー会場に案内するという設定。クリスマスの帽子をかぶったトーマスの仲間に出会え、クリスマスにちなんだセリフが飛び出したり、クリスマスならではのにぎやかなパーティーになるという。また、アトラクションのクライマックスとなる「機関庫」には、たくさんのプレゼントが並び、トーマスたちと一緒にクリスマスの写真撮影をすることができる。さらに、アトラクションに乗車すると参加できる「パーティーパレードクイズ!」では、正解するとクリスマス限定シールがもらえるとのこと。利用料金は300円。フリーパス・キッズパスも利用可能。なお、11月下旬には、「トーマスランド オリジナル クリスマスカード&切手セット(200円)」を発売。同カードにメッセージを書いて切手を貼り、ランド内にあるポストに投函(とうかん)すると「トーマスランドオリジナルスタンプ」が押されて後日届くという。そのほか、写真スポットのトーマスモニュメントの公開や、エントランスのクリスマスデコレーション、レストランでのクリスマス限定メニュー提供などが行われる予定とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月09日富士急ハイランド(山梨県)は同園内のきかんしゃトーマスのテーマパーク「トーマスランド」において、ハロウィンイベント「トーマスのパーティパレードハロウィンバージョン」を開催する。同イベントは9月29日から10月31日まで、期間限定で行われる。同イベントは、トーマスランドの屋内ライド型アトラクション「トーマスのパーティーパレード」が、ハロウィンバージョンに期間限定リニューアルしたもの。トーマスに案内してもらいながら貨車に乗り、ソドー島を巡るという内容となっている。途中でハロウィンの仮装をしたトーマスの仲間に出会えたり、ハロウィンにちなんだセリフが飛び出したりと、にぎやかなパーティー気分が楽しめる。アトラクションのクライマックスにはたくさんのカボチャが並び、トーマスやパーシーなどの仲間たちと一緒にハロウィンの写真撮影もできる(※写真は有料で販売)。さらに、アトラクションに乗車すると参加できる「仮装している仲間を探そう!クイズ」も実施。正解すると「ハッピー・ハロウィン限定シール」がプレゼントされる。また、カフェ「K’sトーマスカフェ」においては、ハロウィンオムライス(1,300円)、ハロウィンパーティーセット(800円)といった期間限定ハロウィンメニューも登場する。同アトラクションの利用料金は300円(入園料別。フリーパス、キッズパス利用可)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月02日創立800周年を迎えたライプツィヒ聖トーマス教会合唱団が、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともに、間もなく日本ツアーを開催する。「ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団」の公演情報1212年、ライプツィヒのアウグスティノ修道院の設立に伴って誕生した聖トーマス教会合唱団。あのヨハン・セバスチャン・バッハが1723年から27年間にわたってカントール(教会の音楽監督)を務め、その後半生を捧げた合唱団として有名だ。バッハはここで年間約50曲ものカンタータを作曲・演奏したほか、今回の日本ツアーのプログラムでもある「マタイ受難曲」など多くの傑作の初演をおこなっている。今回の日本ツアーは、同じくドイツのライプツィヒに拠点を置き、同合唱団とは160年以上にわたって交流を深めてきた縁の深いオーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団と共演。こちらも、1743年創設、メンデルスゾーン、フルトヴェングラー、ワルターら錚々たる巨匠たちが率いてきた欧州屈指の伝統を誇るオーケストラだ。両者ともに確かな伝統に根付いた珠玉の演奏で“人類の至宝”ともいわれる「マタイ受難曲」を披露する。ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の日本ツアーは、2月25日(土)より3月1日(木)まで、横浜、大阪、東京にて全5公演。チケットは発売中。《聖トーマス教会合唱団創立800周年記念公演》ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団2012年 日本公演スケジュール2月25日(土) 横浜みなとみらいホール(神奈川県)2月26日(日) ザ・シンフォニーホール(大阪府)2月28日(火) 東京オペラシティ コンサートホール(東京都)2月29日(水) サントリーホール(東京都)3月1日(木) サントリーホール(東京都)
2012年02月20日トム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で主演を務めた14歳のトーマス・ホーン少年が今月中旬にPRのために来日。オスカー俳優たちと対等に渡り合い“若き天才俳優”と称されるホーンが初めて日本の地を踏むことになった。その他の写真映画は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを、3世代に渡る壮大なスケールで描いたヒューマンドラマ。主人公オスカー役に抜擢されたのがホーン少年は、幼少期より読書を愛好し、アメリカの人気クイズ番組に出演して優勝を勝ち取り“天才少年”として注目を集めた経歴をもつ。演技経験はなかったが、『ソーシャル・ネットワーク』『トゥルー・グリット』の製作者スコット・ルーディンの目に止まり、オーディションを突破。デビュー作でハンクス、ブロックらと渡り合う鮮烈なデビューを飾った。ホーン少年の今後はまだ未知数だが、本作を手がけたスティーヴン・ダルドリー監督は、過去に『リトル・ダンサー』で子役だったジェイミー・ベルを抜擢しており、彼が“未来の実力派俳優”になる可能性は高い。ちなみに本作でホーン少年は、名優マックス・フォン・シドーとも共演している。シドーはスウェーデン出身の俳優で、イングマール・ベルイマン、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグ、ウィリアム・フリードキンら数々の映画作家の作品に出演してきた。本作ではセリフを一切することなく、主人公オスカーの祖母の家に間借りしている謎の老人を演じ、本年度のアカデミー助演男優賞にノミネートされている。このほど公開された本編映像は、ホーン少年とシドーの共演シーン。一方が言葉を次々と発し、もう一方はセリフをまったく用いずにやりとりする“年の差68歳”のふたりの掛け合いを観賞できる。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年02月02日東京国際映画祭最優秀監督賞/観客賞 W受賞!1942年、パリでユダヤ人が“ヴェルディヴ(冬季競輪場)”に収容された悲劇を描いた衝撃のベストセラーが、12月17日(土)いいよ公開される。こちらを記念して、主演のクリスティン・スコット・トーマスのインタビューをお届けする。●原作タチアナ・ド・ロネの小説はすでにご存知でしたか?娘を通して知ったの。シナリオを読んで素晴らしいと思ったので、この小説知ってる?と娘にたずねたところ「その映画、絶対やらなきゃだめよ、すごいじゃない!」と言ってくれた。当時、私はブロードウェイの舞台に立っていたのだけど、「それならぜひ読まなくては!」と思ったわ。この小説と出来上がった映画は兄弟のような関係で、共通する部分もあれば、それぞれ違った素晴らしい個性があったりする。●貴女にジュリアという人物を演じる決意をさせたものは?まずはストーリー、人は前進を続けながらどのように過去と共存すればいいかを示しているわ。それにジュリアは素晴らしい女性なの。彼女は母親であり、人生に責任をもって行動するジャーナリストでもある。ジュリアは1942年7月のヴェルディヴのユダヤ人一斉検挙について、当時10才の少女だったサラについて調査をするけれど、今を生きながら戦争とも向き合うの。●ジル・パケ=ブランネール監督によると、貴女の人生はジュリアの人生に重なるものがあり、貴女のシンプルな演技が必要不可欠だったということですが。個人的には胸がいっぱいになるシーンは多々あったけれど、お涙頂戴な演技はご法度だった。私は外国人としてもう何年も前からパリに住み、医者やジャーナリスト、弁護士の知り合いが大勢いる環境で生きている。最近では、イラクやコソボの戦地を取材した素晴らしい女性報道記者と知り合いになったわ。現地で彼女は悲惨な情景を目の当たりにしたけれど、自宅に戻るまでは、気丈に取材を続けたそうなの。語り伝えることは私たちひとりひとりの義務じゃないかな。それはまさにこの作品を通して、監督が見事に実践していることだと思うの。●最後に。この映画が本当に描いていることを忘れないで欲しいわ。それは人生が続いていくということ、人間には立ち直る力があるということなの。最悪な悲劇に直面しても私達は進みつづけるのよ。作品情報『サラの鍵』配給:ギャガ12月17日 銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー(c) 2010 - Hugo Productions - Studio 37 - TF1 Droits Audiovisuel - France2 Cinéma
2011年12月05日『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのガンダルフ役や『X-MEN』シリーズのマグニート役でおなじみのイアン・マッケランが、ロンドンで1583年創業の由緒あるパブの購入手続きを進めている。マッケラン自身が行きつけのロンドン東部のライムハウスにあるパブ「ザ・グレイプス(The Grapes)」で、19世紀の文豪、チャールズ・ディケンズのお気に入りの店としても知られ、ディケンズの小説「互いの友」の中に“シックス・ジョリー・フェローシップ・ポーターズ・パブ”として登場する店だ。現在は1720年に建て替えられた店で営業が行われていて、重厚で伝統的な内装に趣がある。現在の女性オーナーはマッケランが手続きを進めていることを認め、購入理由は「近くに住んでいるからでしょう」と語った。マッケランは店のオーナーにはなるが、店に立つことはなく、営業のために人を雇う予定だという。(text:Yuki Tominaga)© Globe Photos/AFLO■関連作品:ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES■関連記事:「ホビット」2部作邦題決定!イライジャ・ウッド&K・ブランシェットらも再登場
2011年09月13日