レオナルド・ディカプリオが主演を務めるクリント・イーストウッド監督の最新作『J・エドガー』の日本版ポスターが公開され、イーストウッド監督のコメントが届いた。その他の写真映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。72年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を実話を基に描いた作品。イーストウッド監督は圧倒的なスピードで新作を発表し、その多くが極めて高い完成度を誇る現代最高の映画作家のひとりで、多くの企画や脚本が寄せられているはずだ。その中でイーストウッド監督が新作の題材として選んだのが実在のFBI長官の半生を描いた大作だ。フーパーが長官を務めていた時代を生きたイーストウッド監督だけに、何かしらよせる想いがあることが予想されたが、意外にも「私は彼についてあまりよく知らなかった」と語る。監督は本作を「これは人間関係を描いたストーリーなんだ。フーパーと、彼をめぐるあらゆる人々との親密な絡み合いが描かれている」と説明。さらに「これが単なる伝記映画だったら、私はやりたいと思わなかっただろうね。私は人間関係を描く映画が好きなんだよ」とコメントしている。近年でも、ラグビー南アフリカ代表の実話を基にした『インビクタス/負けざる者たち』や、太平洋戦争を日米双方の視点で描いた『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』など、実際にあった出来事をベースに映画を発表してきたイーストウッド監督だが、確かにいずれの作品も“物語”だけでなく、そこでの人間関係や、事件の背後にひそむ巨大な力、どんな事件にも内在している普遍的な真理や不条理を描き観客を圧倒的してきた。日本の観客にとって、フーパー長官はなじみの薄い人物かもしれないが、イーストウッド監督のコメントの通り、『J・エドガー』は観客が米国史の予備知識がなくとも向き合える“人間関係を描く映画”に仕上がっているようだ。『J・エドガー』2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年12月02日クリント・イーストウッド監督待望の最新作『J・エドガー』の予告編がこのほど公開になり、主演のレオナルド・ディカプリオ演じる実在の人物ジョン・エドガー・フーパーの姿がお披露目された。『J・エドガー』予告編映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。72年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えるながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を実話を基に描いた作品。ディカプリオのほか、ナオミ・ワッツ、ジュディ・デンチ、ジョシュ・ルーカスらが出演し、『ミルク』でアカデミー賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが脚本を執筆。そのほか、撮影のトム・スターン、編集のジョエル・コックス、プロダクション・デザインのジェームズ・J・ムラカミら『グラン・トリノ』『チェンジリング』『インビクタス/負けざる者たち』などを手がけてきたイーストウッド常連スタッフが顔を揃えている。このほど公開された予告編では、ディカプリオ演じるJ・エドガーのナレーションと陰影に富んだ映像によって、彼の半生が次々に展開。自らの正義を信じ、米国の治安を守るために駆け足で権力の階段を駆け上がるも、常に多くの問題を抱え、母の愛に干渉され続けながら、その一生をまっとうした彼の姿がテンポよく描かれている。イーストウッド監督は、過去にも20世紀を代表する音楽家でジャズ・ミュージシャンのチャーリー・パーカーを主人公にした『バード』や、映画監督ジョン・ヒューストンをモデルにした『ホワイトハンター ブラックハート』、太平洋戦争を戦った栗林忠道陸軍大将を主人公にした『硫黄島からの手紙』など、史実を題材にした作品を発表しており、最新作『J・エドガー』も多くの映画ファンの注目を集めることになりそうだ。『J・エドガー』2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2011年11月11日名匠クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演という最強タッグで、早くもアカデミー賞受賞の呼び声高い『J・エドガー』の予告編と2種類のアメリカ版ポスタービジュアルがこのほど解禁となった。1924年にアメリカ連邦捜査局(FBI)の前身、捜査局(BOI)の長官、35年に改名した連邦捜査局の初代長官に任命され、1972年に亡くなるまで半世紀近くにわたってアメリカの法の番人の長として一国を支えたとされる“英雄”ジョン・エドガー・フーバーの輝かしい功績の裏に隠された真実を暴き出す本作。その巨大な権力から歴代の米国大統領でさえ畏怖と非難と崇拝の対象だったというJ・エドガーだが、予告編に映るエドガー役のレオナルドの姿からもその片鱗が垣間見える。まず冒頭で、彼の口から「道徳の低下を放置しておけば、悪がはびこる」と、確固たる信念が語られる。彼の無慈悲なまでの悪への断罪の心からくる行動は数多くの功績を残し、崇められる一方で、超法規的とも言える強引なやり方が“影の支配者”としてのイメージを生むことに。さらに、指紋照合による“国民の管理”を法として成立させるため、右腕である部下の制止も聞く耳持たず「国家保全には、法を曲げることも必要だ」と、大統領を相手取った裏工作を淡々と進めていく、エドガーの姿が映し出される。まるで“正義”という名の魔物に服従する奴隷かのように、危険を顧みず徹底的に“悪”を斬っていく、エドガーの姿はまさに冷淡。その半生に隠された真実が明かされたとき、彼の成したかった正義がどのように評価されるのかも興味深いところ。また、今回予告編と共に公開となったアメリカ版のポスターには、何かを強く主張しているような表情のエドガーの背景にアメリカ国旗の赤と白のストライプが全面に敷かれており、エドガーがいかに同国で影響力を持った人物であったのかが伺い知ることができる。果たして、彼が人生を賭して貫いたものは正義か、それとも悪だったのか?まずは予告編映像をチェック!『J・エドガー』は、2012年1月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:収監を目前に控えたリンジー・ローハン、レオの新作アフター・パーティに乱入?【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?レオナルド・ディカプリオ、うら若きモデル2人を手玉にとる二股交際?クリント・イーストウッド、3年ぶりに俳優業に復帰か?映画主演を検討中レオ、FBI長官役で悲願のオスカーなるかイーストウッド監督作とのタッグ作公開決定
2011年11月11日