シャープは2日、ローン計算などのシュミレーションに向いた金融電卓「EL-K632」を発表した。発売は7月10日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別4,000円前後。EL-K632は、不動産や金融関連の業務に使用する電卓。固定金利計算、段階金利計算、元金均等固定金利計算、繰上返済計算、借換計算、年賦償還計算、複利商品計算、積立預金計算、外貨預金計算に対応する。計算結果を10件まで保存できる「金融メモリー」機能を搭載。計算結果は12桁まで表示できる。計算桁数は、電卓機能の場合が概算13~24桁、金融計算の場合が最大12桁。本体サイズはW114mm×H81mm×D13.5mmで、重量は約115g。電源はアルカリボタン電池×1個。本体表面は、高級感を演出した革調の仕上げになっている。
2015年06月02日シャープは6月1日、縦型洗濯乾燥機の新製品として、洗濯容量9kgの「ES-GX950」と洗濯容量8kgの「ES-GX850」を発表した。発売は6月25日。価格はオープンで、推定市場価格はES-GX950が170,000円前後、ES-GX850が160,000円前後だ(いずれも税別)。ES-GX950とES-GX850は、「WIDEマウス&LOWボディ」によって衣類を出し入れしやすくした縦型洗濯乾燥機。投入開口部の面積は前モデル「ES-TX840」に比べて約23%拡大し、投入開口部の高さは前モデルより25mm低くなった。前モデル同様、内フタを省略しているのも特徴だ。投入開口部を新設計にしたことによって、洗剤ケースは幅135mmの「ワイド洗剤ケース」を新たに採用した。洗濯槽には引き続き「ダイヤカット穴なし槽」を採用。槽内壁に施されたダイヤカットの凹凸によって、水流を加速するほか、こすり洗い効果を発揮する。パルセーター(洗濯槽底部の羽根)には、イルカの尾びれ形状を応用した「Wウイング ドルフィンパルAg+」を搭載。竜巻状の巻き上げ水流で汚れを落とす。洗浄方式「穴なしサイクロン洗浄」に、衣類の上から水を注ぐ「パワフルシャワー」を追加した。パワフルシャワーによって、洗濯物を沈めてすばやく洗浄液に浸す。乾燥機能では引き続き、水洗いできない衣類をプラズマクラスターイオンによって除菌・消臭する「ハンガードライ&リフレッシュ」、部分洗いした場所のみをすばやく乾かせる「スポット乾燥」を搭載している。デザインは一新され、ガラストップを採用した。フラットなデザインで、簡単に掃除できるとしている。内フタがなく、ガラス素材を使用しているため、洗濯中の様子も観察可能だ。ダンパー機構のため、軽い力で開閉できるほか、手を放しても静かに閉まる。サイズと重量はいずれもW600×D665×H1,020mm/46kg。洗濯・乾燥容量はES-GX950が9kg/4.5kg、ES-GX850が8kg/4.5kg。消費電力量は洗濯のみでES-GX950が90Wh、ES-GX850が67Wh、洗濯~乾燥で1,600Wh。カラーはES-GX950がゴールド系、ES-GX850がピンク系とシルバー系。
2015年06月01日シャープは5月21日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」シリーズから、4K(3,840×2,160ドット)表示に対応した80V型の「AQUOS 4K NEXT LC-80XU30」(以下、LC-80XU30)を発表した。発売は7月10日。価格はオープンで、推定市場価格は税別168万円前後だ。LC-80XU30は、1画素内を分割駆動することで輝度ピークを4点作って、8K相当の解像感を得られる4Kテレビ。通常、明暗を感じる輝度ピークが多いほど解像感が高まる。画像処理+液晶駆動エンジンには、新開発の「X8(クロスエイト)-Master Engine PRO」を採用した。ノイズの低減を図るとともに、映像に応じてコントラストや色を自動補正する。さらに、同エンジンは4K映像やハイビジョン映像を8K映像の情報量に変換する「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載。映像の輝度と色情報を高めたうえで、4K液晶パネルに再構成することで、なめらかな表示を実現する。液晶パネルの3原色(赤・緑・青)に黄色を加えて表示する「4原色技術」を搭載し、色の表現力を高めている。新たな蛍光体を採用したLEDバックライトシステムと、色復元回路による「高演色リッチカラーテクノロジー」を搭載するため、従来モデルと比較して約1.4倍の色再現範囲を実現した。2015年秋にサービス開始予定のVODサービス「NETFLIX」に対応するほか、「ひかりTV 4K」も利用可能だ。ただし、NETFLIXもひかりTV 4Kも、別途視聴契約が必要となる。主な仕様は、パネル解像度が水平3,840×垂直2,160画素、使用光源がLED(直下型)。スピーカー部はツィーター×2、ミッドレンジ×2、サブウーファー×2。音声実用最大出力は65W(15W+15W+35W)。外形寸法、重量、消費電力、年間消費電力量などは未定となっている。
2015年05月21日シャープは5月14日、東京都内で2014年度決算および新中期経営計画に関する説明会を開催した。2014年度の最終損益は2,223億円の赤字となった。同社は6月23日の株主総会を経て、主力2行と投資会社から2,250億円の金融支援を受け、3月末時点で1,218億円の資本金を5億円に減資する。今回発表された巨額の赤字は、2014年度の営業損益が480億円の赤字だったことに加え、第4四半期に液晶や電子デバイス工場などの減損損失として995億円、海外液晶テレビ事業などの事業構造改革費用として65億円を計上したことが主な要因。2,250億円の金融支援の内訳は、みずほ銀行が1,000億円、三菱東京UFJ銀行が1,000億円、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズが250億円、優先株による出資を行う。シャープは再建策として、本社ビル売却、3,500人規模の希望退職募集、組織改革などを行うことを明らかにした。2014年度決算と新中期経営計画の詳細については、追って説明会のレポート記事を掲載する。
2015年05月14日番町製作所は12日、同社が提供するスマートフォン向けゲームアプリ「家電少女」と、シャープのコラボレーションイベントを近日中に開催すると予告した。「家電少女」ゲーム内に、シャープ製品をイメージしたキャラクターが登場する。今回キャラクター化されるシャープ製品は「プラズマクラスタードライヤー」「お茶プレッソ」「どっちもドア冷蔵庫」「3Dファン」の4種類。対象のキャラクターは、期間限定のイベントクエストに挑戦することで入手できる。イベント開催日などの詳細は、家電少女およびシャープの公式Twitterにて告知される。「家電少女」は、家電と合体した少女たちが悪の組織と戦う家電育成RPG。ゲーム内には家電をイメージしたキャラクターが100種類以上登場する。対応OSはiOS 6.0以降。Android版の要件は4.0以上。
2015年05月12日シャープは5月11日、同社が1,200億円以上ある資本金を1億円まで減資すると日本経済新聞などが報道した件について、公式コメントを発表した。コメント文には「資本政策については、優先株式の発行や減資を含めた様々な検討を進めておりますが、決定した事実はありません」と記されている。今回のコメントは、5月9日に日本経済新聞など複数の報道機関が、同社が99%以上の減資を行うと伝えたことに対してのもの。5月11日の東京株式市場では、これらの報道が影響したためか、シャープの株価が一時ストップ安となった。シャープは5月14日15時に資本政策を含む新中期経営計画を公表する予定だ。
2015年05月11日どこの職場にも、オリジナリティー溢れるルールはあるものですよね。それが、“誕生月はプチボーナス”なんて洒落たルールならいいけれど、中にはシャレにならないトンデモルールも!効率も人間関係も悪くなるようなルールに従わなくちゃいけないなんて意味不明だし、毎日が憂鬱になりますよね!そんなわけで今回は、職場で理解に苦しむ規則について調査。すると、なんと27%の人が「ある」と答えました。しかも、アンケートに寄せられた具体的な回答を見ていくと、かなりシビアで社会的な問題であることも発覚!その中身の一部を、以下からご紹介したいと思います。■まだまだ根強い女性蔑視のルール「理解に苦しむ職場の規則はありますか?」男性:19%女性:34%職場ルールに困惑しているのは圧倒的に女性の方が高い、という結果に。それは、日本はまだまだ男性中心の会社が多いことが原因でした。女性差別のルールに悩む社員が多いこと多いこと……。「育児明けの人には特別ルールがある」「うちの職場では、なぜか女性だけが清掃をしなければならない」「女性が管理職になれない暗黙のルールがある」「女性社員が日替わりでお茶を準備することになっている」「“女性は早く帰るように”と言われる。いつの時代だ。仕事が終わらないのだから、残業させろ」「パートから契約社員にするには、20代男子に限られている。これが女性蔑視だと思っている」どれも、男女差別の呆れた現実です。ある世代以上の日本人には、男女平等の意識がまだ昭和で止まっている人々がいるようですね……。■アナログ脳のぺーパレスが残念!また、デジタル時代で“ペーパレス”突入 のはずが、職場ルールで紙の使用を強要されるケースも……。「ペーパレスでエコやコスト削減を推進しているのに、メールの文章をわざわざ人数分コピーして回覧している。バカじゃないかと思う」「交通費精算を、紙と電子で二重に処理している」う~ん、こんな状況だと、アナログ脳の上司世代にとっては、ぺーパレスは“書くのが紙とペンじゃない”って意味なのかと疑ってしまいますよね。あ~面倒くさい!■差別から不倫まで闇ルールだらけ他にもまだまだ、呪いのような職場ルールがてんこ盛りでした!「飲み会全員参加になっている」「バレンタインとホワイトデーは会社全員参加」「ワイシャツの裾をパンツの中に入れないといけない謎ルールがある」一人が好きな人もいるのに、お祭り好きの「どうだ?楽しいだろ?」的なことを押しつけられるのはウザすぎですよね!「残業規制されている。でも、仕事は多いとかわけわからん……」「非合理的な仕事方法でも、前任者のやり方を踏襲しなければならない」「やることがなくても“帰っていい”と言われなければ終電まで帰れない」「役員によるパワハラ・セクハラ・職場での不倫関係が迷惑」「派遣は45分休憩、社員は50分休憩。5分の差がよくわからない」「40歳以上の人だけが夏休みが2週間取れるルール。それ以下は、なぜか1週間しか取れない」ちょっと理解できないを越えて、労働基準監督所に相談したいレベルかも。残業については困っている人も多いのでは?社会の風潮が強く影響して現場が置き去りの印象です。今回の調査で、えげつないルールが数多くあることが分かりました。職場ルールって入社するまで見えにくいものですが、入社したら、振り回され続けるか辞めるか。改革なんて並大抵ではありません。みなさん、転職する時はくれぐれも気をつけて。会社情報や面接に散らばるトンデモ職場ルールの匂いを、できる限り見抜いてくださいね!(文/茶柱ズバ子)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『リサーチプラス』調査期間:2014年3月27日(金)調査対象:全国30代の男女300名
2015年05月05日アニプレックスは4月27日、シャープのロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズとコラボレーションした特別モデル「プレミアムなCOCOROBO <黒執事Ver.<」の予約受け付けを開始した。シャープの社内プロジェクト「プレミアムなCOCOROBO」の第2弾として開発されたモデルだ。4月27日17時から5月31日23時59分まで、「aniplex+」にて予約を受け付ける。価格は税別150,000円。別途送料として540円かかる。台数限定販売のため、予定上限台数に達し次第、予約受付を終了する。○その執事、掃除本製品は、シャープのロボット掃除機「COCOROBO」の最上位モデル「RX-V200」をベースに開発された特別モデル。枢やな氏原作のマンガ作品「黒執事」の主人公であるセバスチャン・ミカエリスをモチーフとしている。ボディ天面のイラストは描き下ろしで、「COCOROBO」のロゴもオリジナルだ。本体に収録された音声は、テレビアニメでセバスチャン役を務める声優の小野大輔氏による録り下ろし。ユーザーが「きれいにして」など呼びかけると、おなじみの「イエス、マイロード」というセリフとともに掃除を開始する。そのほか、「お願い」と呼びかけると「おねだりの仕方は教えたでしょう?」、「愛してる」と呼びかけると「もったいないお言葉、恐縮です」などと返答。「お話して」「セリフ言って」という呼びかけに対しては、「一体、何をどうしたら、こういうことになるんです?」「都合が良い時ばかり、子どもになられるのですね?」といった作中に登場する名ゼリフで返事をしてくれる。RX-V200のクラウド連携機能を活かして、天気情報やニュースを教えてくれるほか、目覚まし、献立の提案などの機能も持つ。ただし、ニュースや献立を尋ねた際、セバスチャンがしゃべるのは「御意、クラウドさんに聞いてみましょう」などのつなぎのセリフのみ。ニュース内容などをしゃべるのは、ベースのRX-V200と同様の音声だ。○コラボはなぜ実現?シャープはプレミアムなCOCOROBOの第一弾として、すでに<妹Ver.<を販売した実績を持っている。これは、他企業や大学、研究機関などと広く共同で開発を行ってクラウドサービスを作り出す「SHARP Cloud Labs(シャープ・クラウド・ラボ)」によるプロジェクトだった。「前回の<妹Ver.<を発表した際に、『黒執事のセバスチャンバージョンが出たらすぐに買うのに……』というご意見を、1人ではなく何人かの方からいただきました」と語るのは、シャープ 研究開発本部 クラウド技術開発センター 所長 上田徹氏だ。シャープ側が「名作としてすでに高い評価を得ている黒執事にコラボを持ちかけるなど、おこがましいと考えていた」ところ、黒執事の制作会社であるアニプレックスからラブコールがあり、今回の協業に至ったとのことだ。シャープ 研究開発本部 クラウド技術開発センター 技術企画室 副参事 徳永礼氏は、「黒執事という作品の持つ世界観をジャマしないよう設計した」と説明。「黒執事ファンの人がニヤリとしながら使っていただけるようになっていると思う」を自信を見せた。購入方法など詳細は、「プレミアムなCOCOROBO <黒執事Ver.<商品情報ページ」を参照のこと。
2015年04月27日シャープは27日、静電容量方式タッチパネルを採用した「BIG PAD」シリーズの新製品として、80V型タッチディスプレイ「PN-L803C」を発表した。8月上旬より発売する。価格はオープン。静電容量方式タッチパネルを採用する80V型ワイド液晶ディスプレイ。複数のタッチセンサーでの同時読み取りと、ノイズを除去する独自技術を採用。ノイズを従来機の1/8以下に抑え、約15mm角の小さな文字の書き込みを可能にした。ペン先3.5mmの新タッチペンも付属する。会議などでホワイトボードとして活用できるソフト「SHARPペンソフト」を同梱。最大4人の同時書き込みが可能なほか、「マルチボード」機能により3台並べてシートを左右にスライドさせながら同時に表示することもできる。またスマートフォンなどと連携し、画面の共有や双方向書き込みができるミーティング支援ソフト「タッチディスプレイリンク」も同梱されている。「SHARPタッチビューアー」では、様々なファイル形式のデータをタッチ操作で手軽に使用できる。主な仕様は、画面サイズが80V型ワイド、液晶パネルがUV2、解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が4,000:1。本体は縦向き / 横向きの両対応。映像入力インタフェースはHDMI×3、D-Sub×2、DisplayPort×1、コンポーネントビデオ×1、コンポジットビデオ×1。通信用に10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN×1を搭載。本体サイズはW1850×D96×H1,072mm、重量は約77kg。
2015年04月27日シャープは4月24日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」への搭載に向けて、空気中を浮遊する細菌などの微生物の量を自動計測できる微生物センサー「BC-300C」3台を宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納入したと発表した。「BC-300C」は計測エリアの空気を吸引した後、独自手法を加えた蛍光検出法により、微生物の量を約10分で自動計測することができる。連続計測も可能なため、微生物量の経時変化を監視することも可能だ。シャープは今回、同センサーを微小重力に対応させたものを納入した。密閉空間である「きぼう」内の適切な環境維持のためのモニタリング装置として利用される予定だ。
2015年04月24日シャープは4月23日、小学生向けの個別学習サポートシステム「STUDYFIT」を開発したと発表した。全国自治体や小学校を対象に、5月から販売を開始する。副教材大手の日本標準と共同開発したデジタル教材を採用。日本マイクロソフトとも協力して全国展開を図っていく。STUDYFITは、診断テストと指導問題からなるデジタル教材と、Windowsタブレット向けアプリケーション、教員用のサーバーアプリケーションで構成された学習支援システム。ハードウェアとしてはペン入力可能なWindowsタブレット、教員用サーバー・PCで構成され、無線LANやルーター、インターネット回線などの通信環境も提供する。全国の自治体では、文部科学省の音頭もあって教育にITを組み込もうという動きが進展している。115自治体が教育にITを活用しているとされており、タブレットを児童・生徒一人一人に貸与予定の自治体も6自治体になり、佐賀県では県立高校生全員に配布している。シャープはこれまでもInteractive StudyやSTUDYNOTEといったSTUDYシリーズを提供することで、東京都日野市平山小学校や茨城県つくば市春日学園といった導入例がある。ただ、こうした取り組みの中で教材不足、学校のネットワーク回線の貧弱さ、先生への負荷、通常授業への影響といった課題が見えてきているという。こうした課題に対応するために開発したのがSTUDYFITだ。教材不足の解消のため、学校の現場で実績のある日本標準とともにデジタル教材を開発。シャープの電子書籍技術で教材をHTML5化・DRMの付与を行ってWindowsタブレットで利用可能にした。学校によってはネットワーク環境が貧弱で、佐賀県立高校へのタブレット導入で問題になった「一斉にアプリケーションをダウンロード、インストールするため回線がパンクする」といったトラブルを回避するため、学習履歴の送信のみにネットワークを使い、アプリケーションのインストールなどはUSBメモリやSDカード経由で行うようにした。デジタル教材は自動採点や児童の自己採点が可能なため、教員への負荷も少なく、学習履歴が教員のサーバーにすぐにアップロードされるため、児童それぞれのつまづきポイントや苦手分野がすぐに分析できる。学習指導要領に応じたカリキュラムに影響を与えないように5~10分程度で終わる問題にすることで、すき間時間に学習ができる。さらに、児童個人個人の学習ポイントを分析したあとは、学習状況に応じて問題を変更するなど、個人に合わせた学習が可能になるという。2014年11月下旬~2015年3月にかけて、佐賀県多久市の公立小学校3校の5年生186人に対して実証実験も実施。約3カ月間、毎日の始業時間前に「朝のタブレット学習」を設けることで検証をした結果、診断テストの結果が学習前後では国語で8点、算数で12点上昇した。成績順では、下位層が減少し、中位層、上位層がそれぞれ上昇して、全体的な底上げとなったという。教員にとっても児童全員の学習ポイントが把握でき、それに応じた問題を提示できるため、偏りなく学習指導ができるようになった。そのため、成績上位の児童の成績もさらに上がるといった効果もあったという。朝学習を習慣づけることで集中力が増し、さらに個別学習で進度に応じた問題にすることで児童の学習意欲が上昇した点も大きな効果だったとしている。実際の現場でも、児童、教員ともに前向きな反応をもらった、ということで、シャープでは今回のシステムに手応えを感じているようだ。多久市の横尾俊彦市長は、「1点を挙げるのも大変な中、わずかな期間で点数を上げられたのは大きな成果」と評価。学習効果だけでなく、朝学習で集中力が向上し、「校内の雰囲気も落ち着くという効果も出た」ということで、教育環境の向上にも役立ったと指摘する。タブレットの導入では、児童はすぐに慣れて使いこなせるようになり、教員も多少の負荷は増えても児童が熱心に取り組んで学習効果も出ていることで指導意欲も増すという効果もあったそうだ。端末のトラブルがあっても、予備を用意することでその場ですぐに交換していくなどの対策を実施していたことで、学習への影響は「ゼロだった」(シャープ)という。多久市には複数のメーカーのWindowsタブレットを貸与しており、今後の実導入の際は、教育委員会の要望などに応じてタブレットの選定や配布なども行う。現在はインストールのためにメモリカードやUSBメモリといったメディアに対応している必要があり、教材もWindows向けのため、導入はWindowsタブレットとなるが、シャープ自身はマルチプラットフォーム対応の電子書籍技術を持っており、教材もすでにHTML5アプリ化しているため、将来的にはiPadなどへの対応も可能だという。また、デジタル教材は今のところ5年生向けのものしかないが、今後3~6年生用の教材も開発し、提供していく。同様に、国語・算数だけの対応強化も拡大していきたいとしている。多久市でも新5年生に対して実証研究を継続し、STUDYFITの効果を検証していく。今後、教材がそろえば他の学年にも広げていきたい考えだ。シャープでは、こうした実証研究の効果測定を継続して効果をアピールしていき、16年度末までに100自治体での導入を目指す。導入の価格は、児童1人当たり年額5,000円に、教員用の管理システムが1校あたり30万円となり、例えば児童100人の場合は年額80万円程度になるということだ。
2015年04月23日シャープは4月22日、サイクロンふとん掃除機「Cornet(コロネ) EC-HX100」を発表した。シャープ初のふとん掃除機で、約40℃の温風を吹き出しながら同時に吸引する「ヒートサイクロン」の搭載が特徴だ。発売は5月21日。価格はオープンで、推定市場価格は税別40,000円前後だ。Cornetは、約40℃の温風を吹き出しながらダニを引きはがして吸引する「ヒートサイクロン」方式を採用したふとん掃除機。ヒートサイクロンは、シャープが徹底して行ったというダニ研究から生まれた。ダニは掃除機で吸引されると、それに抵抗するべく、するどいツメで繊維にしがみついてしまう。ところが、ダニが嫌う温度である約40℃の熱を与えると、そこから逃げ出そうとして、繊維から手を離すということが実験から明らかになった。そこでシャープは、温風でダニに熱を与えつつ吸引するヒートサイクロンを開発。吸い取られたダニは、遠心分離サイクロンの高速旋回気流によって99%以上が死滅するという。加えて、布団の微細なゴミなどもたたき出して捕じんできるよう、1分間に最大約6,000回振動する「たたきパワーブラシ」を装備。モーター駆動の回転ブラシとゴムブレードでハウスダストをかき出す。Cornetは温風を吹き出すためにヒーターを搭載しているわけではなく、掃除機の内部で発生するモーターなどの熱エネルギーを掃除機の底面で循環させている。消費電力は280W、最大でも530Wだ。ちなみに、Cornetという名称はフランス語で円錐や角笛を指す「cornet」と、布団が清潔になって「コロっと寝られる」という2つの意味を込めて付けられたそうだ。○「ふとん掃除機=ダニ退治機」という認識発表会には、シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部長 林一正氏、シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 国内商品企画部 手塚萌子氏が登壇した。林氏はまず、掃除機の市場について説明した。2014年4月の消費税増税の影響もあり、2014年度の掃除機販売台数は減少。しかし、コードレス式掃除機やロボット掃除機など新ジャンルの掃除機は伸びを見せた。特にふとん掃除機の市場は大きく伸長し、ニーズが拡大していることから今回の発売に至ったという。続いて、手塚氏が新製品のCornetを紹介した。実際に撮影されたダニの映像を見てみると、確かに室温25℃ではダニがきっちりと繊維にしがみついて離れない。Cornetを用いて約37℃の状況で吸引してみると、ダニは繊維から手を離し、スルっと吸い込まれていってしまった。そのほか、手塚氏は使い勝手についても説明。ベッドと敷き布団の使用者割合が日本では半々に近いことから、どちらにも対応できる持ち手「ラウンドハンドル」を採用した。ベッドを掃除したい時は真横から、敷き布団を掃除したい時は少し上部を持つようにするとラクに掃除できるとしている。実際に使ってみると、持ち上げるのは「重い」と感じたが、ベッドと掛け布団の上ではスルスルと滑らせるような感覚で、使い心地は軽かった。○プラズマクラスターイオンで寝具の消臭もCornetはプラズマクラスターイオンを放出する機能も持つ。プラズマクラスターイオンによって寝具についたニオイなどを消臭できる。
2015年04月22日シャープは4月22日、サイクロンふとん掃除機「Cornet(コロネ) EC-HX100」を発表した。発売は5月21日。価格はオープンで、推定市場価格は40,000円前後(税別)。掃除機で布団のダニを吸い込もうとすると、ダニがツメで繊維にしがみつくため、なかなか吸い込めない。しかし、ダニは熱を嫌う習性があり、温風を当てると逃げ出そうとする。EC-HX100はこの習性を利用した「ヒートサイクロン」を搭載するふとん掃除機だ。温風を当てながらダニを吸引することで、ダニを繊維から引きはがす。吸引部には、布団に振動を与えてハウスダストやダニの死がい・フンなどをたたき出す「たたきパワーブラシ」を装備。たたきパワーブラシは、最大6,000回/分で振動する。温風の熱には、掃除機内部のモーターなどから発生したものを利用し、ヒーターは搭載していない。プラズマクラスター発生機構も装備しており、温風とプラズマクラスターの組み合わせにより、布団や枕に付いたニオイや湿気を除去できる。本体サイズはW304×D405×H254mmで、質量は2.4kg。電源はAC100Vで、消費電力は280W(最大消費電力530W)となっている。ダストカップの容量は0.1L。カラーはシルバー系とピンク系の2色。
2015年04月22日シャープは4月3日、液晶ディスプレイを複数繋ぎ合わせたマルチディスプレイや4K対応ディスプレイによる大型デジタルサイネージシステムを、東京都・新宿駅西口広場に納入し、4月9日より運用を開始すると発表した。納入するシステムは、70V型 4K対応液晶ディスプレイ<PN-H701×2台>や、32V型 4K対応液晶ディスプレイ<PN-K322B×2台>、60V型 液晶ディスプレイ<PN-V601A×12台>、47V型 液晶ディスプレイ<PN-U473×10台>、32V型 液晶ディスプレイ<PN-Y325×7台>などとなる。60V型液晶ディスプレイを12台繋ぎ合わせた約227インチ相当の大型マルチディスプレイには、東京都からの行政情報や電車・バスなどの交通情報を表示。4K対応の70V型/32V型液晶ディスプレイでは、高精細な4K表示で周辺地域の地図案内を行う。また、32V型液晶ディスプレイでは、簡単なタッチ操作で地図情報を検索できるほか、検索した情報を70V型の大画面液晶ディスプレイに表示し多人数で確認することも可能だ。さらに、災害発生時には災害情報や道路情報などを提供し、地域の防災活動支援にも活用される予定となる。なお、同システムは、公益財団法人東京都道路整備保全公社により設置・運営される。参考記事 : 東京都・新宿駅に新大型デジタルサイネージ - 情報提供を強化
2015年04月06日現在テレビ朝日系で放送中の特撮TVドラマ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のアイテム「五トン忍シュリケン」を玩具化した『回転超忍法 五トン忍シュリケン』が、バンダイより3月21日に発売されている。価格は1,944円(税込)。「五トン忍シュリケン」は、ニンニンジャー5人の共通装備で、さまざまな忍術を発動する忍シュリケン。通常の「忍シュリケン」とは異なるデザインで、周囲に書かれた火、水、木、金、土といずれかの文字を五トン忍シュリケンの上部に表示させるとその能力に応じた忍術が、めらめらじゃー(火炎の術)、じゃぶじゃぶじゃー(水の術)といった専用の音声とともに発動する。『回転超忍法 五トン忍シュリケン』は劇中と同じく、ブレードを回転させて忍法を選択すると、5つの忍法の音声が発動。「火炎の術」「水の術」「木の術」「金の術」「土の術」と5つの音声パターンが用意されている。さらに別売の『変身忍刀 忍者一番刀』や『手裏剣装着 ニンニンバックル』とも連動しており、『忍者一番刀』は連動した音声遊び、『ニンニンバックル』には側面に装着してなりきり遊びを楽しむことができる。商品価格は1,944円(税込)で「プレミアムバンダイ」ほか、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどで販売中。なお、現在「プレミアムバンダイ」では『手裏剣戦隊ニンニンジャー 超合金 オトモ忍シノビマル』の予約も受け付けている。(C)2015 テレビ朝日・東映AG・東映
2015年03月31日●どこが進化した?シャープが4月1日に発売するスロージューサーの新モデル「ヘルシオ ジュースプレッソ EJ-CF10A」。2012年6月に初代、2013年4月に2代目を発売し、今回で3代目となる新製品は、従来機種の使い勝手を改善しながら、新たにフローズンメーカー機能を搭載した。ウォーターオーブンやお茶プレッソと並んで、"健康的な食生活"を家電で実現する新製品をひと足早く体験したレポートをお届けしたい。○手入れしやすくなったスクリュー&フィルターまずは本製品で一番の改良ポイントとなるのが、「フィルター分離型スクリュー」だ。2代目モデルでは、フィルターと一体型のスクリューを採用し、部品のコンパクト化や装着、手入れなどのわずらわしさを改善したが、今回はフィルターとスクリューを分解できるようにした。分解できるようになったことで、フィルターの網の目に詰まった食物の繊維など搾りかすを取り除きやすくなった。従来はスクリューと一体になっていたぶん、重くて扱いづらかったのだが、新製品ではフィルターのみを洗えるため、かなりラクになった。また、フィルターは袋状になっており、手を差し入れられるため、握りやすく洗いやすいというのもメリットだ。スクリューとフィルターを分離したことによって新たに実現したのが「フローズンメーカー」としての機能だ。ジュース用のフィルター部分をフローズン用アタッチメントに付け替えることができる。どちらの発想が先だったのかは不明だが、仕様を一つ変更したことにより、二つの恩恵が受けられるという一石二鳥の改良といえる。スクリューとフィルターが一体の従来モデルは、使用時の装着部品が少なく、組み立てがシンプルだという長所があった。フィルター一体型スクリューを本体の容器にセットして、フタをしたら上から材料を投入する、という単純なステップだけ。新製品はフィルターとスクリューが分離したとはいえ、複雑な構造というわけではなく誰でも迷わず部品を装着できるようになっている。これなら機械操作が苦手な人でも安心して使えるだろう。パーツどうしをかみ合わせなければならない部分などに、マークやガイドが描かれているのも地味ながら親切な心遣いだ。●ジュースとフローズンを作ってみる○低速だからなめらかな仕上がりEJ-CF10Aは、モーターが1分間に32回転するスロージューサーだ。低速回転のおかげで、モーターによる温度の急上昇を抑えて食材の酸化や栄養素の破壊を防ぐ。低速だとアスパラガスなどの硬い食材や、水分が少ない葉物野菜などからもしっかりジュースを搾り取れ、ニンジンなど繊維の多い食材でも、なめらかでサラッとしたジュースを搾れる。カッターで食材を切り刻んで液状化させるフードプロセッサーやミキサーの類とはまったく異なるできあがりだ。○フローズン機能の追加はうれしい進化フローズン用アタッチメントに付け替えると、凍らせた食材をすりつぶしてシャーベットやジェラートのような冷たいデザートを作ることができる。世間一般的にみれば特段珍しい機能ではないが、ジュースプレッソでは今回が初の対応である。フローズン用アタッチメントが1つ追加されただけのように思われるかもしれないが、実際には凍った食材をすりつぶせるだけの十分な馬力(トルク)を持つモーターを組み込む必要があり、本体の大きさをそれほど変えずに実現したのはスゴイことなのだ。前述のとおり、分離可能なスクリューとフィルターの採用により、手入れはかなりラクになった。それに加えて、フローズン機能の搭載だ。順当な進化を遂げた3代目で、スロージューサーとしての完成度はかなり高いと評価できる。●"とりあえず冷凍"の救世主スロージューサーとしては高評価だが、フローズンメーカーとしては"あと一歩"と思うところもある。すりつぶして外へ押し出す過程で、押し出しきれずに中に食材がたまってしまうのだ。特に水分が少ない食材や粘り気の多い食材をフローズンにすると顕著で、容器内側の溝やスクリューの溝・隙間に留まってしまう。洗い流して捨てるのももったいないので、この点はぜひ改善してほしい。とはいえ、スロージューサーとしての完成度の高さとフローズンを楽しめるということを考えれば、全体的に満足できる製品と言ってよい。いろいろな食材で、オリジナルのメニューを、しかも添加物など余計なものを加えずにフレッシュな状態で、自宅にいながら楽しめるというのは何と言っても贅沢。また、腐らせてしまう前にとりあえず冷凍保存したものの、結局そのまま使わずじまい、なんて食材をフローズンメニューとして再生させれば、食費節約のためのちょっとした救世主にもなるかもしれない。
2015年03月31日シャープは3月25日、「HEALSIO(ヘルシオ)」シリーズのお茶メーカー「ヘルシオ お茶プレッソ」の新モデルとして「TE-TS56V」を発表した。発売は4月24日。価格はオープンで、推定市場価格は税別28,000円前後だ。お茶プレッソは、本体に備わったセラミック製の「お茶うす」で茶葉を粉末状にしたうえで、湯などを注いでお茶を淹れてくれるお茶メーカー。このたび発表されたTE-TS56Vは、2014年4月に発売された初代モデル「TG-GS10A」の後継モデルに当たる。TE-TS56Vでは、一度沸騰させた湯を空冷方式で冷ましてからお茶を淹れる「湯ざまし機能」を追加。従来は85℃の「温茶」しか淹れられなかったが、70℃の「ぬるめ」を選択できるようになった。70℃まで冷ましてからお茶を淹れることによって、カフェインやカテキンの苦みを抑えたまろやかなお茶を抽出できる。お茶を淹れるのにかかる時間は従来モデルと同じだ。お茶うすは、さらにきめ細かい粉末茶を実現するために下臼の溝部分に設けられた紋様を変更。茶葉がより長時間臼に留まるようになったため、約15ミクロンから20ミクロンの粒度のきめ細かい粉末茶を挽ける。摩擦熱で茶葉にダメージを与えないよう、臼の回転速度は従来モデルと同様の1分間100回転のままだ。また、下臼中心の軸に「茶葉引掛け突起」を新たに装備。突起に茶葉を引っ掛けて引き込むことで、臼挽き時間を従来の2分から1分40秒に短縮した(1杯分の場合)。従来モデルでは、飛散した茶葉や粉末茶が静電気によって本体に付着してしまうことがあった。TE-TS56Vではお茶うすを本体にセットする箇所に帯電防止樹脂を採用し、付着を防止する。また、置き台とつゆ受けトレイが取り外しできるようになり、丸洗いできるようになった。サイズはW233×D225×H296mm、重量は3kg。容量は従来より140ml増量した560ml。消費電力は940W。カラーはグリーン系とレッド系。別売のオプションとして、お茶うす「TH-GU2」もTE-TS56Vと同日に発売する。推定市場価格は税別6,000円前後だ。シャープは下位モデルとして、湯ざまし機能を省略した「TE-GS10B」も発表した。サイズはW220×D207×H277mm、重量は2.6kg。容量は420ml。消費電力は930W。カラーはグリーン系とブラウン系。推定市場価格は税別25,000円前後だ。
2015年03月25日シャープは3月19日、さまざまな業務用システムの構築を可能とする「ITユニバーサルボックス(品名:SC-BX2)」を開発し、2015年4月下旬より提供を開始すると発表した。これまで業務用途のシステムではWindowsベースのものが多かったが、近年、スマホの普及のほか、カスタマイズのしやすさなどが受け、Androidを使おうという機運が高まりを見せている。一方、テレビなどの表示機器もスマート化が進んできており、業務用ではAndroidを搭載したITテレビモニターなども提供されるようになってきている。シャープではそうした動きを受け、テレビの業務用途展開の加速を目指して取り組んできたが、新たにそうしたITテレビモニターを購入するのではなく、最新世代のテレビを手軽にスマート化したいというニーズもあったことから、今回の製品の開発に至ったとする。同製品は、用途に合わせてソリューションの提案を可能とするAndroidの外付けボックス型端末でCortex-A17クアッドコアSoCを搭載。メモリはRAMとしてDDR3が2GB、ROMとしてeMMCが8GB搭載されているほか、1000Base-Tの有線LAN、IEEE802.11 a/b/g/n/ac対応(5GHz帯対応)の無線LAN、Bluetooth 4.0+EDR/LEのネットワークに対応している。またインタフェースとしてはHDMI出力×1、USB 2.0×2、microUSB(容量としては128GBまでは同社にて確認済み)×1、microSDカードスロット×1を揃えており、4k@60fpsの動画再生にも対応している。さらにCEC信号にも対応しているため、CEC信号に対応しているテレビのリモコンで操作することが可能。加えて、高圧縮動画デコード「H.265/HEVC」にも対応しており、画像伝送時のサーバ負荷の軽減を可能とする。OSにはAndroid 4.4.2を採用しているが、今後のアップデートについては配信サーバとのセットソリューションで提供するソリューションの場合でサポートをすることを検討しているほか、サーバを介さずにクラウドベースでアップデートを行うといったサービスもニーズや案件に応じて検討を進めていくとする。さらに、業務用途としての信頼性を確保するために、GoogleのCTS認証も取得しており、Androidアプリの安定した動作が保証されている。また、システムハングアップ時の自動再起動機能やシステムファイル破損時の出荷時情報への復帰機能のほか、コイン電池を用いることで電源が供給されていない場合でのカレンダー情報保持が可能となっている。なお、同社では自社販売のほかSIerなどを経由して販売していくとしており、価格は台数次第のところはあるが5万円前後を予定しており、年間1万台の販売を目指すとしている。
2015年03月19日シャープは3月12日、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズの新モデル「RX-V95A」を発表した。部屋の隅を特に念入りに掃除する機能を搭載している。発売は4月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別90,000円前後だ。RX-V95Aは、部屋の隅にたまったゴミを風でかき出す「エアーすみブラシ」搭載したロボット掃除機。部屋の隅を検知すると「ここは念入りに」という音声を発して、首振りを3回する。首振りの間に、エアーすみブラシから吹き出す風でゴミを進行方向へ移動させて、後で回収する仕組みだ。走行システムは、部屋の隅を丁寧に掃除する「首ふり走行」のほか、掃除スタート時に壁際などを規則正しく走行する「縦・横ジグザグ走行」、物が多い時に採用される「ランダム走行」、家具の脚まわりに沿うように走行する「くるりん走行」、ゴミを検知した際に吸引力をアップして念入りに掃除する「8の字走行」を組み合わせた「縦横無じんシステム」を採用している。人工知能「ココロエンジン」は進化し、より多彩な言葉を話すようになった。掃除中に「ここは念入りに!」「壁際やりまーす!」「ゴミ発見!」「パワーアップ!」など自分の動作状態を知らせるセリフや、起動時の挨拶などのバリエーションを追加。そのほか、ユーザーが留守中に行った掃除を報告してくれる「聞いてボタン」を新たに搭載した。また、発話音声を自分の好きな声に差し替えられる「音声カスタマイズ」では、これまで別途マイクやパソコンが必要だったが、RX-V95A本体にマイクとSDカードスロットを搭載。これにより、RX-V95Aだけで音声の録音が完了する。そのほか、プラズマクラスターイオンでウォークインクローゼットなどのスポット脱臭を行えるモードなどを備える。内蔵バッテリーは交換可能で、サービスセンターなどへ持ち込まなくても、ユーザーが交換できるようになっている。サイズは直径310×90mmで、重量は2.3kg。約3時間でフル充電される。連続運転時間は最大約100分で、およそ40畳を掃除できる。シャープは同日、エアーすみブラシや縦横無じんシステムを搭載したスタンダードモデル「RX-V70A」も発表した。サイズと重量、充電時間、連続運転時間などの仕様はRX-V95Aと共通だ。価格はオープンで、推定市場価格は税別75,000円前後。
2015年03月12日シャープは3月5日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス) W20」シリーズから40V型の「LC-40W20」を発表した。発売は3月20日。価格はオープンで、推定市場価格は95,000円前後(税別)。LC-40W20は、スリムベゼルを採用した40V型の液晶テレビだ。使用している液晶パネルの解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。チューナーは、地上デジタル×2とBS/110度CSデジタル×2(うち、1基は裏番組録画専用)を搭載している。USB HDDへの録画機能を搭載しており、裏番組録画も可能だ。ただし、2番組同時録画には対応していない。DLNAプレーヤー機能も搭載しており、DLNAサーバー機能を搭載したレコーダーなどに保存されているコンテンツを、ホームネットワーク経由でLC-40W20から再生可能だ。そのほか、無線LAN(Wi-Fi)機能を持つため、ネットサービス「AQUOS City」から、YouTubeやTSUTAYA.TV、アクトビラ、Huluなどのコンテンツを利用可能だ。また、番組情報とネット番組を一覧表示する「ビジュアルモーションガイド」を採用し、利用したいコンテンツへすばやく移動できる。入力はHDMI端子×3、D5端子×1、AV入力端子×1、PC入力(ミニD-Sub15ピン)を装備。USBポートはHDD接続用×1と、写真や音楽、動画入力用×1を装備する。本体サイズはW901×H550×D221mmで、質量は約14.5kg。消費電力は約82Wで、年間消費電力量は60kWh/年となっている。
2015年03月06日ロドルフォ・パリアルンガ2シーズン目となるジル・サンダー(JIL SANDER)2015-16秋冬コレクションはシャープな中に柔らかい温かみがある。張り感のあるドライな質感のカシミア×ウール素材のテーラードジャケット、ミニマムなコート、ワンピースなどアウター類は細く縦長なシルエット。ひざ下まで覆うコートとワンピースは脇や前後にスリットが入り、動き安さに配慮されている。シャープな印象だが、素材のダブルフェイスカシミアが温かみを醸す。ベルトのみで留めるコートはローブのようで、リラックス感に溢れる。この柔らかい印象はホームカーペットやラグのようなテクスチャーと柄でデザインされたファーコートも同様。パッチワークやジャカードで作られた手の込んだアイテムだ。インナーに合わせられるのはタートルネックニットやジル・サンダーには珍しいフリルのシャツ。付け襟タイプもあり、二重にしたり、襟のみ着用と様々なルックでスタイリングされている。カラーは深いグリーンとネイビーに明度の高いオレンジ、ピンク、イエローなどをミックス。このミニマルな色合わせに斜線やチェックが挿入され、よりグラフィカルな印象が増す。チョークストライプのようなラインの大判チェック、レザーテープをミシンで叩いて作り出したストライプ、レザーをボンティングしたジオメトリック模様などスパイスの利いた柄パターンだ。新バッグはフラップの中央部にスリットが開いたデザインのショルダーとフラップにハンドルが穿たれた2タイプが登場。様々な色とレザーで展開されている。
2015年03月04日シャープは2月24日、電子黒板用途などに適した新しい手書き入力を実現できるタッチパネルシステムを開発したと発表した。今回開発したタッチパネルでは、ボタンなどで複数のペン機能を利用できるアクティブ方式のスタイラスを同時利用でも認識できるようになった。具体的には、2012年12月に、多点入力を一括して検知・処理できるシャープ独自の並列駆動方式のタッチパネルを発展させたもので、タッチパネルを制御するコントローラICのソフトウェアを改良し、スタイラスにこのICと連携する回路を内蔵したことで個々のスタイラス識別や、指とパッシブペンとの同時認識を可能にした。アクティブ方式のスタイラスは、現在も様々な製品が市場に投入されているが、有線による接続でなければ遅延なく同時認識できない制約がある。無線によるスタイラスを実現していたとしても、タッチ信号処理とペン信号処理を時分割していたため、タッチとペンを同時に利用するとタッチ性能が劣化するケースが多かったという。一方で、今回のアクティブスタイラスを統合した静電容量方式タッチアーキテクチャは、タッチ信号処理とペン信号処理をCDMAによってマルチプレクスした。Drive Chに割り振るコードと同様に各アクティブペンにコードを割り当て、タッチコントローラはアクティブペンをDrive Chの1つとして信号復調を行い、ペン位置を特定している。現時点で、アクティブペンの同時認識は2本となっており、4本~10本程度は大きなシステムの改修なしで対応できるという。これは、各アクティブペンに割り当てる符号をどれだけ長くできるかにかかっており、長い符号を割り当てられれば、それだけ多くのアクティブペンを利用できることになるという。ただ、100本単位になると、コントローラICの並列読み出しに負荷がかかってしまうので、現在のICでは難しいようだ。アクティブペンの電池は、開発レベルの素子にFPGAを利用していることもあって消費電力が大きく、単4電池となっているが、商品化する際にはIC化を図り、単6電池で1000時間の設計仕様を目指すという。これは、1日2時間の利用を想定した場合、2年間もつ計算で、十分実用に耐えうるレベルだろう。ICの回路設計はほぼ完了しており、製品化は遠くないタイミングで実現できるとしていた。現在はパッシブペンであっても、ホバー操作が可能なディスプレイがスマートフォン向けに投入されているが、タブレット端末やさらなる大画面では実現が難しい。アクティブペンは、ペン先から信号を出しているため位置検知が可能だが、今回のタッチパネルでもホバー操作を実現している。試作ディスプレイでは、2cm程度離しても利用可能で、商品化時でも1cm程度離しても位置を特定できるようにするようだ。アクティブペンは、ペンに付いているボタンとホバー操作を含めて多様な操作を実現できるため、プロ用途としても潜在的な需要が大きい。今回の発表では、「電子黒板に適した手書き入力」としているが、記者向けに行われた説明会では、タブレット端末への導入も視野に入れているとした。ただ、シャープのタッチパネルディスプレイはTVなどの大型製品であっても静電容量方式タッチパネルの性能が高いため、アーケードゲーム機などのエンタテインメント活用や、情操教育といった電子黒板以外の教育用途の利用も面白いかもしれない。なお、米国・サンフランシスコで22日~26日に行われている半導体技術の国際学会「ISSCC 2015」で、この新タッチパネルシステムの論文が採択されている。
2015年02月24日シャープは2月23日、従来機からハイブリッドパワーコンディショナの定格出力と、リチウムイオン蓄電池の容量を増強した「クラウド蓄電池システム」を発売すると発表した。同システムは、ネットワーク上で情報を管理する「クラウドサーバー」と連携し、電気料金プランや季節・時間帯によって変化する電力使用状況に合わせたエネルギーマネジメントを実現する。太陽光発電と蓄電池を制御するハイブリッドパワーコンディショナは、従来機と同サイズながら定格出力は30%向上し5.5KWを実現、入力回路は2回路から3回路へと増えた。また、リチウムイオン蓄電池本体は、容量が9.6kWhと従来機の2倍に拡大した。さらに、大雨や暴風、高潮などの気象警報が発令されると、自動的にリチウムイオン蓄電池本体を満充電の状態に維持し、停電時に備える機能が搭載された。この「クラウド蓄電池システム」は5月26日の発売を予定しており、希望小売価格は356万円(税別)となっている。
2015年02月23日シャープは2月13日、液晶事業説明会を開催し、2014年度の液晶事業の見通しと、今後注力する車載用ディスプレイの取り組みについて発表した。2014年度第3四半期の同社液晶事業の売上高は、前期比6.3%減、前年同期比14.2%減の2380億円だった。第4四半期は前期比13.8%増、前年同期比15.3%増の2710億円を見込んでいる。これにより、2014年度の営業利益は400億円となる見通し。第3四半期の業績悪化は、タブレットなどの中型市場の需要拡大の遅れや、中国スマートフォン市場の競争激化によるパネル価格の下落、WQHDなどの高精細パネル市場の立ち上がりの遅れにより、流通在庫が増加したことなどが要因だったという。そして、これらに加え、中国のサプライチェーンでのトラブルも挙げた。昨年夏のタッチパネルメーカー台湾Wintekの経営破綻によるもので、「月産100~150万枚規模のスマートフォン向け液晶とタッチパネルの貼り合わせ工場が、夏以降も稼働していたが、12月初旬に突如閉鎖しストップした。徐々に他のタッチパネルメーカーへの切り換えを進めていたが、このルートに当社製品が多かった」(代表取締役 専務執行役員 デバイスビジネス担当 方志教和氏)と詳細を述べた。一方、今後の展開について、2015年度以降の直近の対応では、中型パネルの新規顧客開拓と拡販を図り、亀山第2工場(三重県)の中小型生産比率を50%まで引き上げることを目指す他、中国市場での競争優位性を確立するため、スマートフォンメーカーが多く集まる華南地区の営業強化、IGZO液晶の高性能化、インセルタッチパネルの早期量産化を進める。なお、インセルタッチパネルについては、今年6~7月より量産を開始する予定で、スマートフォン向けの中小型では、WQHD対応品の量産を低温poly-Si(LTPS)でスタートさせる。17型クラスの中型はIGZOで進めていく方針で、サイネージ向けなどの大型に関してはIGZOとコントローラを組み合わせた「フリードローイング技術」で実現していくとした。2017年以降の中期の対応では、液晶事業のポートフォリオを転換し、車載、IA、医療など社会インフラなどを中心としたBtoBtoB市場に注力して、その比重を拡大していく。スマートフォンやタブレット、液晶TVなどのコンシューマ製品扱うBtoBtoC市場は、低価格志向が強く、サイクルタイムが短い。さらに市場の変動が激しく、急激な売価ダウンのリスクが高い。これに対し、BtoBtoB市場はカスタム性が強く、品質力、技術力、サポート力などが必要で、強みが生きるとシャープでは考えており、「液晶事業のBtoBtoB構成比を2014年度の15%から、2021年度には40%まで引き上げたい」(方志氏)とした。また、BtoBtoB市場の中でも、特に注力する分野として車載を挙げた。バックミラーにディスプレイを内蔵した製品や、超低反射ディスプレイ、インパネ向けにフリーフォームディスプレイ(FFD)、高感度タッチパネルやジェスチャセンサ、さらにディスプレイ技術以外ではカメラを生かしたビューシステムなど、次世代技術をユーザーに提案し普及を目指すとしている。
2015年02月16日シャープは2月10日、「HEALSIO」シリーズから、スロージューサー「ヘルシオ ジュースプレッソ」の「EJ-CF10A」と「EJ-ST1」を発表した。発売は4月1日。価格はオープンで、推定市場価格はEJ-CF10Aが37,000円前後、EJ-ST1が33,000円前後(いずれも税別)。ジュースプレッソは2012年6月発売の初代、2013年4月発売の第2世代に続いて、今回のEJ-CF10AとEJ-ST1が第3世代にあたる。初代から"低速圧縮搾り"と呼ばれる方式を採用しており、栄養素の破壊と酸化を抑えてジュースを搾れる。EJ-CF10AとEJ-ST1では、"分離型スクリュー"と呼ばれる新たな部品を採用。第2世代のフィルター一体型スクリューを分解できるようになり、内側に詰まった食物の繊維といった絞りかすをしっかり取り除けるように改良された。EJ-CF10Aはフローズンデザート作りにも対応。フィルターを新たに用意したフローズン用のアタッチメントに付け替えることで、凍らせた食材からフローズンデザートやフローズンサラダを作ることができる。EJ-ST1は従来モデルのデザインを引き継ぎ、EJ-CF10Aは竹をイメージした直筒状のデザインとなっている。本体カラーは従来のレッドに加えて、フルーツや野菜をイメージしたビタミンカラーの全5色で展開。EJ-CF10Aがレッド系、グリーン系、オレンジ系の3色、EJ-ST1がイエロー系、ブルー系の2色を用意する。サイズと重量はEJ-CF10AがW150×D177×H425mm/4.7kg、EJ-ST1がW150×D194×H435mm/4.6kg。いずれも1分間に32回転する。○手入れもしやすい"フィルター外搾り"方式製品の発表に先駆け行われた記者説明会でデモンストレーションなどを行った、シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 副事業部長兼商品企画部長の田村友樹氏は「現在市場に出ているスロージューサーは、スクリューとフィルターの間で食材を搾って、ジュースが外側へ濾される"フィルター内絞り"方式を採用している。これに対して、シャープのジュースプレッソは2代目以降、一体になったスクリューとフィルターで、ジュースが内側へ濾される"フィルター外搾り"を採用しているのが特徴。フィルター内絞りタイプに比べて、繊維質をあまり含まずに搾れることや手入れのしやすさに優位性がある」と説明。さらに、「従来モデルでも、弊社はDCモーターを採用して小型化を図っていた。今回のフローズン対応にする際にも、十分な馬力(トルク)のモーターを組み込むところが大変だった」と製品設計上の苦労を明かした。
2015年02月10日シャープは2月5日、デジタルコードレスファクシミリ「UX-AF90CL」と電話機「JD-AT80CL」を発表した。新製品は、昨今問題となっている"振り込め詐欺"の対策に役立つ製品だという。○どうやって"振り込め詐欺"被害を防ぐのかUX-AF90CLとJD-AT80CLは、振り込め詐欺被害に遭うことを防ぐための7機能を搭載する。そのうちの1つが「自動聞いてから応答」機能だ。電話機本体の電話帳に登録されていない電話番号から着信した場合、振り込め詐欺対策モードが設定されていることを知らせる自動応答メッセージが流れる。その音声メッセージが、電話を掛けてきた相手に名乗るよう促すため、ユーザーは相手の名前を確認してから電話に出るかどうかを判断できる。そのほか、電話帳に登録されていない電話番号からの着信を赤色のランプで通知する「あんしんLED」機能や、非通知の電話を自動で通話拒否できる「非通知お断り」機能、警告メッセージを流してから通話内容を録音する「自動通話録音」、不審な電話などで困った時に家族や警察・自治体などあらかじめ登録した相談先にワンタッチで電話を掛けられる「あんしん相談ボタン」などの機能を備える。ファクシミリのUX-AF90CLは、2013年2月に発売されたUX-810CLの後継モデルだ。4.9型の視認性に優れた液晶ディスプレイや、ワンタッチで操作できる"音量大"ボタン・"音声案内"ボタンなど高齢者の使用を意識した操作性となっている。○足立区で新製品の効果を実証する実験新製品発表会には、シャープ デジタル情報家電事業本部 モバイルソリューション事業部 事業部長の辰巳剛司氏が登壇。「携帯電話の普及によって固定電話回線の加入者数は微減が続いているが、現在も約5,600万回線を維持している。ファクシミリや電話機端末の需要も減少傾向にあるが、2014年度の販売台数は年間約280万台に上る」と固定電話機に根強い需要があることを強調した。さらに「固定電話端末の購入者層は60歳代が30.9%、70歳以上が42.8%。全体の約7割が60歳以上のシニア層」と分析し、高齢者のニーズに合わせる形で、このたびの新製品に振り込め詐欺対策機能を搭載したと述べた。また、発表会にはゲストとして、足立区役所 危機管理室 危機管理課長の伊藤三津夫氏も登場した。軽犯罪が多いといわれる同区での犯罪防止の取り組みと、振り込め詐欺被害の実態を紹介した。伊藤氏によると、"特殊詐欺被害"と呼ばれる、いわゆる振り込め詐欺の被害件数は、足立区において2013年が107件、2014年が101件。被害額はそれぞれ約3億1,000万円、約3億4,000万円にも上ったとのことだ。足立区は、2014年8月から都内で実施されている「特殊詐欺根絶オール東京プロジェクト」のモデル自治体でもあり、区内では実証実験なども行われている。2015年4月から9月までの半年間、足立区内に住む65歳以上の100世帯に新製品を貸し出して行う効果検証には、シャープも協力する。伊藤氏は「1件でも振り込め詐欺を減らしたい。今回の新製品がその起爆剤となれば」と実験への意気込みを語った。
2015年02月05日シャープは2月5日、デジタルコードレスファクシミリ「UX-AF90CL」とデジタルコードレス電話機「JD-AT80CL」を発表した。発売はUX-AF90CLが2月27日で、JD-AT80CLが3月13日。いずれも価格はオープンになっている。UX-AF90CLとJD-AT80CLは、振り込め詐欺対策に役立つ機能を搭載したモデル。本体の電話帳に登録されていない番号から着信があった際、電話を掛けてきた相手に「振り込め詐欺対策モード」になっていることを知らせ、相手に名乗るように促す自動メッセージが流れる「自動聞いてから応答」のほか、電話帳に登録されている番号とそうでない番号を緑と赤のLEDで知らせる「あんしんLED」、非通知の電話を自動で通話拒否する「非通知お断り」、自動で通話内容を録音する「自動通話録音」、電話帳登録されていない番号との通話後に音声メッセージで注意を呼びかける「通話後声かけ」などの機能を搭載する。親機側だけでなく、子機にも電話番号や通話先などが見やすい大型の液晶パネルを採用。「保留/内線」「音量大」ボタンを通話中でも押しやすい位置に配置している。サイズと重量は、UX-AF90CLがW296×D256×H279mm/2.3kg、JD-AT80CLがW160×D212×H74mm/620g。推定市場価格は、子機1台の「UX-AF90CL」が28,000円前後、子機2台の「UX-AF90CW」が38,000円前後、子機1台の「JD-AT80CL」が16,000円前後、子機2台の「JD-AT80CW」が26,000円前後だ。
2015年02月05日シャープは1月26日、コンビニチェーンのコミュニティ・ストアと連携し、コミュニティ・ストアに設置する同社製マルチコピー機を使った行政サービス対応を2月に開始すると発表した。同サービスは、住民基本台帳カードを利用し、自治体が発行する住民票の写しなどの各種証明書をコンビニエンスストア店舗に設置のマルチコピー機から取得できるもの。2016年1月からの「個人番号カード」交付開始を控え、今後の利用拡大が見込まれている。同サービスの開始に合わせ、新聞などのコンテンツを有料でプリントできる「コンテンツプリントサービス」、専用サイトにデータを登録して最寄り店舗で出力できる「ネットワークプリントサービス」も提供を開始する。同サービスは2月2日に港区の芝浦カピラ店で開始された後、全国のコミュニティ・ストア約100店舗で順次展開される予定。
2015年01月27日シャープは1月22日、同社製「家庭用エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の3品目において、特定家庭用機器再商品化法(以下、家電リサイクル法)にもとづくリサイクル料金を引き下げると発表した。リサイクル料金の改定が実施されるのは4月1日から。家庭用エアコンは旧価格の1,500円から1,300円に、内容積170L以下の冷凍庫・冷蔵庫は旧価格の3,600円から3,400円に、内容積171L以上の冷蔵庫・冷凍庫は旧価格の4,600円から4,300円に、洗濯機・衣類乾燥機は旧価格の2,400円から2,300円に引き下げられる(価格はいずれも税別)。このたびのリサイクル料金引き下げは、解体後の素材回収技術が向上したことや、素材市況の価格動向を踏まえて決定された。
2015年01月22日シャープは1月20日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス) H20」シリーズを発表した。ラインナップは、40V型の「LC-40H20」と32V型の「LC-32H20」の2モデル。発売日は2月10日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はLC-40H20が90,000円前後、LC-32H20が60,000円前後(いずれも税別)。H20シリーズは、直下型のLEDバックライトを採用した液晶テレビ。明るさのムラが少なく、クリアな発色を実現している。パネルの解像度は、LC-40H20が1,920×1,080ドットで、LC-32H20が1,366×768ドットだ。搭載しているチューナーは、地上/BS/110度CSデジタル×各1。USB接続HDDへの録画機能を備えており、バッファロー製の長時間録画HDD「レコロング」にも対応する。同HDDを使用した場合、BSデジタル放送で4倍、地上デジタル放送では3倍の長時間録画が可能だ。入力端子はHDMI×2に、D端子×1、AV入力×1、PC入力(ミニS-Sub15ピン)×1、USBポート×1、LAN端子×1を装備する。HDMI端子は1080/24p入力とARCに対応している。また、HDMI 2端子はMHLと兼用になっており、スマートフォンなどのコンテンツを大画面で利用することも可能だ。USBポートは、録画用HDDのほかにUSBメモリも接続することができる。写真データを保存したUSBメモリを接続すると、H20シリーズをフォトスタンドとして使用することが可能だ。LAN端子は双方向通信用で、ネットワーク機能は装備していない。本体サイズは、LC-40H20がW926×D200×H603mmで、LC-32H20がW733×D170×H488mm。質量は、LC-40H20が約11.5kgで、LC-32H20が約6.3kg(いずれもスタンド込み)。年間消費電力量は、LC-40H20が76kWh/年で、LC-32H20が35kWh/年となっている。
2015年01月20日