日本時間2022年12月6日に行われた、サッカーの世界大会『FIFAワールドカップカタール2022』の決勝トーナメント1回戦。クロアチアと対戦した日本は、PK戦にまでもつれこむ激戦の末、敗退しました。クロアチアの『ユニフォーム』に好感の声多くの人が固唾をのんで見守った今回の試合ですが、ネット上ではクロアチアのユニフォームについて、話題になっています。FIFAワールドカップのTwitterアカウントが投稿した、クロアチア代表のキャプテン、ルカ・モドリッチの姿を見てみると、胸のところにデザインされていたのは…。Can he find some magic? #HRV | #FIFAWorldCup pic.twitter.com/nI3xfZHfZu — FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) December 5, 2022 小さく日本の国旗が…!クロアチアでは、毎回ユニフォームに対戦相手の国旗をプリントしているといいます。さりげなく、相手に敬意を表する素敵な計らいですね。日本のサポーターからは好感のコメントが多数寄せられていました。・クロアチアのユニフォームがヤバい!対戦国へのリスペクトが嬉しいです。・日本国旗が入っているモドリッチのユニフォームとか、最高。欲しすぎる!・おお…!クロアチアのユニフォームに日本国旗が。こういうのシンプルにいいよね。日本を下したクロアチアは次回、ブラジル代表と対戦します。きっとまた、ブラジルの国旗を付けたユニフォームで素晴らしい活躍を見せてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年12月06日文学座が上演する『スリーウインターズ』は、クロアチア・ザグレブ出身の女性作家、テーナ・シュティヴィチッチが描く、ある家族の4世代にわたる物語。第二次世界大戦直後から、グローバリズムの波に飲み込まれてゆく現代まで、クロアチアの3つの時代を背景に、生き方を模索する女性たちの姿が綴られる。上演会場は、約70年にわたって数々の意欲的な舞台を生み出してきた文学座アトリエ。本日9月3日、ベテランから若手までそろう座組みによって、いよいよ初日の幕を開ける。第二次世界大戦後の1945年、ザグレブ。ローズは、かつてナチスの協力者だったブルジョワジーの家を手に入れる。この家は、ローズの母親がメイドとして働き、ある事情から追い出された家でもあった。時は移り、ユーゴスラビア分断が決定した1990年、さらにクロアチアがEUに加盟をした2011年と、ローズを取り巻く状況は大きく変化してゆく。人々は、そして女たちは、この3つの冬をどう受け止め、生きたのか。2014年にロンドン・ナショナルシアターで初演、2016年にはクロアチア国立劇場でも上演された本作。日本初演となる今回の演出を手がけるのは、文学座の演出家・松本祐子だ。文学座アトリエの会では、『ペンテコスト』『ホームバディ/カブール』など異文化間の対立を描いた問題作を発表してきた松本。外部公演でも、新たな視点による『ピーターパン』の演出で、第47回毎日芸術賞千田是也賞を受賞するなど、戯曲の魅力を引き出す手腕に定評がある。アトリエ公演という密な空間で、どんな物語を紡ぎだしてくれるのか期待はふくらむ。そしてこのたび、シュティヴィチッチの来日が急きょ決定。9月4日13:30の回の終演後に、シュティヴィチッチと松本のアフタートークが開催される(別日のチケットでも参加可能)。女性にとっての“自分らしさ”や幸せのありようが大きく変化するなか、著作が10カ国語で翻訳され、ますます注目が高まるシュティヴィチッチの戯曲。日本の観客にとっても、多くの示唆を与えられる舞台となるに違いない。文:佐藤さくら
2019年09月03日前回に続き、後編スタートです! スロベニアとクロアチアのプリトヴィッチェへのレンタカー旅。ドゥブロブニクのあとは、プリトゥヴィチェ湖畔国立公園へ。大小16の湖と92個の滝を持つ広大な公園で、こちらもユネスコ世界遺産です。遊覧船やバスを使いながらいろいろなウォーキングコースがあり、すべての湖をめぐろうと思うと5~6時間かかります。地球の歩き方など有名なガイドブックでも3ページしか内容のない公園ですが、ここを訪れた友人がとても感動したと話していたので、山や森好きなわたしたち家族はここには絶対に行こうと決めていました。湖畔に降りる前に上からみるとこの景色。 カメラについてくわしくないわたしたちが撮ってもこの美しさ。 実際にみる湖のエメラルドグリーンは息をのむほどきれいでした。こんな色が自然にあるのか、という感じでした。天気があまりよくなかったのにもかかわらず、湖は透きとおって輝き、白い岩の崖と木々との色の対比にもはっとさせられ、滝の流れる音が心地よくて、癒しの光景でした。 この日の朝まで灼熱のドゥブロブニクにいたのに、ここは深い森と谷で空気が凛として涼しかったです。ドゥブロブニクもとてもよかったのですが、わたしはここの気持ち良さには勝てないぞと思いました。 小雨も時折降りました。少し残念だなと思いましたが、そのおかげかもやが山の上のほうにでてきて幻想的な景色も見れました。湖の横からみた色のグラデーション、この景色をずっとみながら歩くことができます。 ここもみんなが寄るスポットのひとつで、最大の滝ヴェリキ滝です。落差78メートルあって、広い面積で落ちてきます。わたしの写真じゃその迫力が伝えられないのが残念。 16個の湖に落差があるので、湖と湖の間は滝があったり、急流の川になっています。川のところは透明で澄んだ水が白い水しぶきをあげながら勢いよく流れていきます。階段も多く濡れているので、3歳の次男はけっこう抱っこの時間が長くわたしたち親も疲れましたが、6歳の長男はすべて歩ききりました。 ベルギーは山が少なく、川も身近じゃないので、雄大な自然の芸術を実際に体験できてとてもよかったです! ドゥブロブニクでもそうでしたが、日本人はほとんどいませんでした。ただ韓国の方がとっても多くびっくりしました。ツアーで来られている方が多かったのですが、話を聞くと韓国でヒットしたドラマの舞台になっていたそうです。なるほど~笑アンニョハセヨと声かけられることもあってびっくりでした。 プリトゥヴィツェに行く前にレンタカーで向かったのが隣国スロベニアのポストイナ鍾乳洞。ヨーロッパ最大級の鍾乳洞で長さが奥に約27キロも広がっています。鍾乳洞の奥に行く際に、トロッコ列車に乗って向かうと聞いて、こどもたちも楽しいかな、とここに行くことを決めました。 …ただまず不安だったのが国境の超える際の検問です。ベルギーに住んでいると隣国のオランダ、フランス、ドイツに入るのになんの検問もありません。ただクロアチア周辺はそれぞれが独立してからまだ日が浅く、友好関係がまだ薄い国同士もあって、検問がきびしく、例えばボスニアやセルビア方面からの車がいると大渋滞になるそうです。もともとはみな同じ国だったことを思えば悲しい現実ですが、民族や宗教の違いはきっと日本人がすんなり理解できない深い根っこのようなものがあるのでしょうね。 わたしたちが行ったときはそこまでの渋滞はなかったのでよかったのですが、検問はとても厳重でした。レンタカーを借りるときにスロベニアにも行きたいと伝えていたので、なにか書類を書いてくれていました。それがあってよかったです。 ポストイナにつくと思っていた以上に観光客がいっぱいでした。トロッコもほぼ満席!ベルトもなにもないトロッコだったのに思った以上にスピードはでるし、壁すれすれだし、日本人にとってはスリル満点でした。日本でこんなトロッコ許可降りないんじゃないかしら?気温はみるみる下がり、中の気温は8~10度。外は27度くらいだったのでもう寒くてびっくりでした。トロッコにしばらく乗って鍾乳洞の中心につき、そこからはガイドさんの説明を聞きながら歩いて散策です。約2キロ中を歩きます。 私、日本でも鍾乳洞には行ったことがなくて初体験!細かい人工的な装飾のようなのに自然がつくったものということに感動しました。これなんてウェディングケーキみたいです。 静かで暗い洞窟の中を歩くと、水が上から落ちてぴちゃんという音が響くとても幻想的な冒険でした。 鍾乳石が1mm成長するだけで10~30年かかるといわれているそうです。大きな鍾乳石ばかりなのでその途方もない時間と地球の神秘にただただびっくりです。 そしてトラブル発生。鍾乳洞を歩いて散策する途中、深い鍾乳洞の中で停電したのです。もう真っ暗!なにが起きたのかよくわからず、とりあえず本当に真っ暗で危ないのでスマホのライトをつけました。周りにひともいなかったので、とりあえず誰か同じトロッコのメンバーの近くには行こうと真っ暗な中こどもたちを抱っこして進みました。 でもびっくりしたことに誰も慌てていないんです。すごい。ヨーロッパの人、停電に慣れています笑すぐなおりますので、といったアナウンスもなにもありません。 ベルギーに住んでいてもそういえば一度停電しました。よくわからないまま、しばらくしたら復旧したのですが、そういう環境になれているからかみんな動じません。日本だったらパニックになっていそうですよね。無事5分後くらいに復旧しました。 とまあトラブルもあったものの、トロッコも停電もおもしろく、鍾乳洞は美しく雄大で、スロベニアに寄ってよかったです。とてもたくさん歩いた2日間になりました。 《today’s knitting 》 rustic flowers of croatia 美しかったプリトゥヴィツェの湖畔に咲く素朴な花がとてもかわいく、夜ホテルで図案をせっせと描きました。図案にしたいものは出会うとほんとにビビビッときます。そしてさっと図案が描けます。今期の新作です。日本のお店に冬のはじめに納品予定です。 編み物やベルギー生活の日々のことはinstagram@shiotasunaoもご覧ください。 文・塩田素直(編み物作家・handmade mittens SUNAO)インスタグラム::
2018年10月14日夏休みがやってきた!「魔女の宅急便」でおなじみのクロアチアへ。 ヨーロッパでは夏に1~2週間ほど、長い人だと1か月くらいの「長期旅行」に行くのが一般的。その夏のお楽しみのために、みんな仕事をしているのではないかというくらいです。ベルギーでも学校は6月末で終了し、7,8月は夏休みなので、最後の日は「Bon vacances!」といってバイバイします。会社も日本のようにお盆あたりに夏休みが設定されているわけではなく、みんなそれぞれ取りたいときに有休を使って休みます。わたしたち家族は、この夏は1週間、クロアチアとスロベニアにバカンスに行ってきました。最初の数日はアドリア海の真珠と呼ばれる、クロアチアのドゥブロブニク(Dubrovnik)です。この橙色の屋根が続く突き出た旧市街をみると、魔女の宅急便や紅の豚を思い出す人もいるのではないでしょうか? ジブリ映画のモデルになったとも言われているドゥブロブニクの旧市街は、ユネスコ世界文化遺産でもあり、アドリア海に面し、城壁がぐるりと取り囲んだ要塞です。端から端まで徒歩10分で行けてしまう小さな街なのですが、ロープーウェーや宿泊したアパートメントからみると海に映える橙の景色がとても美しくかっこよく、迫力があります。 旧市街は城壁に囲まれているので、4つある門からしか入れません。車も入れません。 白くて古い壁に緑の窓が印象的な街並みで、大通り以外は細い階段の多い路地ばかりです。大通りにもにぎやかでとても楽しいのですが、細い路地をめぐるのがわたしはとっても楽しかったです。 細い路地にもレストランや、ショップがちょこちょこあったり、普通の住居らしく洗濯物が干してあってここに暮らす人々の生活が垣間見れます。どこを切り取っても絵になる街でした。 旧市街を取り囲む城壁は歩いて1周することができます。城壁の上からみるメイン通りはこんな感じ。 近くから見下ろすと、旧市街の橙の古い屋根が所せましと建っているのがわかります。 こちらは、過去の爆撃で壊されたままになっているところです。多くはありませんが、いまだ復旧できてないエリアもあって、戦争が起こっていたことをまざまざと見せつけられました。 クロアチアは旧ユーゴスラビア連邦から1991年に独立したまだまだ新しい国です。1991年なんてわたしがこどものころで、そんな時代に戦争をやっていたなんて改めてびっくりしました。実際には1995年までユーゴスラビアとの戦争は続きました。ドゥブロブニクもそのときに砲撃を受けてかなりの被害がでて、ロープーウェーも破壊されたそうですが、急速に復旧し世界遺産としての美しさを取り戻しました。 6歳の長男はこの景色をとても考えいった様子で眺めていました。日本にいると戦争という過酷な環境は遠い昔のこと、遠い世界の国のことのように感じてしまいますが、いまでも世界のあちこちで起こっているということを幼いながら理解してほしいです。 少し暗い話になりましたが、ここからはおいしい食の話!クロアチア料理というとあまりピンとこないかもしれませんが、とっても美食の国なのです。わたしの住んでいるブリュッセルは海から遠いこともあって新鮮な魚介があまり食べられず、高価なので、アドリア海の海産物を食べるのを家族みんな楽しみにしていました。まずは生牡蠣!アドリア海の牡蠣は日本のものと違って丸くて平たい形です。レモンを絞っていただくのですが、日本の牡蠣よりさっぱりしているように思いました。 ベルギーに比べてとっても暑く、湿度もあって日本のような気候なので、冷たい牡蠣とクロアチアのあっさりしたビールが最高でした。 タコも有名です。ベルギーではほぼ食べられることのないタコ。日本のガイドブックにこのタコのカルパッチョが載っていてこのお店はぜったいいくぞと決めていました。カルパッチョというとオイルと塩でいただくのかなと思っていたら、なんとチーズとレモンとケッパーでした。ケッパーをペーストにしたものとレモンを合わせるとゆずコショウのようでした。しっかりした触感のタコ、うれしかったです。 こちらはちょっといいお店でいただいた海老とトリュフのフェットチーネです。ドゥブロブニクは海に面した街ですが、クロアチアのイストゥラ半島の山ではトリュフが名産です。すりたてのトリュフはとても香りが高くて、海と山の幸のコラボにうっとりでした。 こちらはイカ墨のリゾット。イカとムール貝も入ってとてもおいしかったです。イカ墨を食べる文化も強く、クロアチア料理のひとつです。 海外にいるとお米を食べる機会が少なく、こどもたちはごはんを欲しがるのですが、クロアチアはリゾットもおいしく、助かりました。気候もそうですが、海も山も資源が豊富なクロアチアは、日本人の食の嗜好と近いものがあるのかな?と思いました。海水浴も楽しみ、2泊3日まるっと遊んだドゥブロブニク、大人も子供も楽しめてとてもよかったです!階段や坂、石畳が多く、夏はかなり暑いので、気になる方はあまり歳を重ねないうちに旅行にいかれることをおすすめします。次回はスロベニアとクロアチアのプリトヴィッチェへのレンタカー旅をご紹介します! 《today’s knitting 》鎌倉のpstroneさんでの souvenir 展 ミトンが会期前半に間に合わないハプニングがあり、大変ご迷惑をおかけしましたが、なんとか後半お店に並びました。現品販売もオーダー販売も完売いたしました。本当にありがとうございます。オーダーミトン、ていねいにおつくりさせていただきます。 編み物やベルギー生活の日々のことはinstagram@shiotasunaoもご覧ください。 文・塩田素直(編み物作家・handmade mittens SUNAO)インスタグラム::
2018年09月01日