東京都企業立地相談センターは、「moftech(モフテック)」のブランド名で、猫グッズの企画・製造・販売を手掛ける「コワーキング合同会社 西田 貴弘氏(所在地:東京都江東区)」に取材を行い、その内容を東京都企業立地相談センターホームページにて2024年2月27日(火)に公開しました。コワーキング合同会社代表社員 西田 貴弘氏■優しい木の温もりも魅力、持続可能な猫グッズで存在感を示す犬と違い散歩の必要がない、SNS映えする、コロナ禍で猫がもつ癒やしの力が再認識された……等々の理由から、終わる気配のない猫ブーム。キャットフード、グッズなど猫に関連する費用や支出を計算した経済効果「ネコノミクス」は、年間約2兆円にのぼるという試算もあるほど、“猫ビジネス”は過熱しています。「moftech(モフテック)」のブランド名で、猫グッズの企画・製造・販売を手掛けるコワーキング合同会社は、愛猫家におなじみの、ある猫グッズを改良・販売し、業界で確かなプレゼンスを示している企業です。代表社員の西田 貴弘氏に、事業内容や今後の展望、東京立地のメリットなどを取材しました。■ものづくり系コワーキングスペース入居で開発加速まず、西田氏にこの仕事を始めた経緯を聞きました。「文具、オフィス用品などの企画・製造・販売企業でのマーケティングや、保険会社での営業を経て、2013年に独立しました。現在の仕事を選んだのは、自分の愛猫のために、従来にないグッズをつくりたかったからです。ニッチな領域ではありますが、市場的には決して小さくない猫ブームもあり、良質な製品を安定してつくることができれば勝負できると考えました」そこで西田氏が着想したのが、猫の遊具、キャットタワーです。キャットツリーとも呼ばれ、愛猫が室内で運動できるアイテムとして知られています。「ただ、従来の商品は形、高さがほぼ決まっているため、個々の家で異なる室内環境にフィットしなかったり、置く場所が限られてしまったりするケースもありました。そこで、玩具のブロックのように組み立てられ、高さや形状をフレキシブルに変えられるキャットタワーをつくれないかと考えました。また、素材に木を用いることで耐久性を持たせ、多様なインテリアにもなじむアイテムにできないかとの思いもあったのです。そうしたアイデアを形にするため、最初は模型や工作の材料などに用いられ、加工しやすい『スチレンボード』で試作を重ねました」その後、基礎的な部分はできたものの、完成させるためには大きなハードルが待っていました。本物の木材を使って本格的なプロトタイプをつくるには、専用の加工機や、より広い作業スペースが必要です。しかし機械は高額の上、作業場を借りるのにもかなりのコストが必要。そこで西田氏が注目したのが、東京都江東区青海の「アジアスタートアップオフィスMONO」でした。ここは、ものづくり系スタートアップに特化した創業支援施設。先端機械をそろえた工作室や広大な作業スペースを備えています。「比較的リーズナブルな料金でオフィスを借りられる上に、木の加工に欠かせないレーザー加工機や、3Dプリンター、3DCADなども無料で使うことが可能です。私の入居当時にいらっしゃったインキュベーションマネジャーのサポートで、機械の使い方を一から指導いただき、ここに入居してから一気に開発が加速しました」■恵まれた環境や助言も活かし、一生涯使えるキャットタワーが完成そして、1年ほどで完成したのが『moftech にゃんこタワー』です。材料は六角形のシナ材のパネルと、パイン材のポール。それらを組み合わせ、猫の成長や個性に合わせて、自由に形を変えることができます。「猫の誕生からおよそ12ヵ月までは、高さを抑え、パネルを広めにした『Kitten Style』、1歳~10歳頃は活発に運動することを想定して、背の高い『Adult Style』、そして10歳以上は再び低くしてパネルを広げた『Senior Style』と、一生涯使うことができます。組立は簡単で、およそ40分程度で終了。必要な工具も付属しています」moftech にゃんこタワーは、TV番組や情報誌、Webニュース、業界新聞など多様なメディアでも紹介され、愛猫家に浸透。新しいタイプの猫グッズとして、根強く売り上げを伸ばしています。「MONOに入居していなければ、moftech にゃんこタワーは完成しませんでした。都内にスタートアップ対象のコワーキングスペースは多々ありますが 工作機を無料で使わせてくれるところは極めて希少です。また、ほかのものづくり系企業から、忌憚のない意見をもらえる環境も良いと感じています。つくるプロダクトの種類は違っても、基本はものづくりであり、起業家としての目線は同じなので、デザインやコストなど有益なアドバイスをたくさんいただくことができました。もちろん私も同様に彼らに対して率直な意見を申し上げる機会も多く、互いに刺激し合える仲間であると考えています」■江東、東京立地のメリット~国内外の優れた人材から成長の糧を得られるさらに続けてMONOの魅力を聞いてみました。「東京都が認定するアジアスタートアップオフィスということで、海外、特にアジアのものづくり系スタートアップも多く入居しており、彼らとの交流も財産になっています。深夜でも彼らが仕事に集中している姿を見ると刺激を受けますし、付き合いが深まるにつれて初級の中国語を身につけることもできました。製品の材料を中国から購入する際、自分自身でコミュニケーションできるくらいになれたのは財産です」さらに、かつてMONOに入居していた企業と協働して、週末を利用したスタートアップのリアルな体験イベント「スタートアップウィークエンド東京 2019」に参加。「飼い主向け 留守宅の猫の活動量を計測するIT装置」をプレゼンし、3位に入賞した実績も。これもMONOにいたからこその経験だったそうです。「経済的支援を受ける機会に恵まれていることも大きな魅力です。MONO事務局の強力なアシストによって民間銀行や、江東区の創業支援の融資を有利な条件で受けることができました。東京都の認定を受けており、日本だけでなく海外のスタートアップを支援するMONOで仕事を継続していることで、年々対外的な信用度が上がっていることも実感しています」最後に「東京立地」のメリットを伺いました。「やはり世界に認知されているネームバリューが有利に働くと思います。かつて“ものづくり大国”として世界をリードした日本の首都、東京のアドレスは、海外企業の認知度も高い。moftech にゃんこタワーに加えて、当社製品の猫のプライベート空間『にゃんこカプセル』も木製であり、オーストラリア、中国、香港などから『日本らしさを感じさせる木製の猫グッズ』として注目され、問い合わせが増えています。これも、当社が『Tokyo』にあることがひとつの要因だったと思います」■企業概要会社名 : コワーキング合同会社所在地 : 東京都江東区青海2-5-10 テレコムセンタービル東14階代表 : 西田 貴弘設立 : 2013年(平成25年)2月19日事業内容 : ネコ関連商材の企画・製造・販売ホームページ: ■情報配信元東京都企業立地相談センターホームページ: ■東京都企業立地相談センターとは企業や個人事業者様を対象に創業や事業拡大する「場所」探しのご相談を不動産専門アドバイザーが無料で承っております。ご希望条件をお伺いし、事務所、店舗、工場、事業用地などを取り扱う民間不動産事業者に一斉照会いたします。その他、都や都内区市町村の公的物件情報や支援制度もご案内しております。(東京都企業立地相談センターは東京都産業労働局が運営しております。)■記事掲載東京都内に立地し活躍されている企業様や区市町村の企業支援担当者へインタビュー記事を東京都企業立地相談センターホームページに掲載しております。ページURL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月27日JR東日本スポーツ株式会社は、「からだとココロの健康づくりに貢献する」を企業理念に掲げ、東日本エリアに総合フィットネスクラブ「ジェクサー・フィットネス&スパ」、小型ジム「ジェクサー・ライトジム」などの施設を展開しています。JR新宿駅から徒歩5分の「ジェクサー・フィットネス&スパ24新宿」施設内に、会員登録の有無に関わらず誰でも利用可能なコワーキングスペースを6月1日(木)にOPENします。コワーキングスペース利用者限定で、自慢のサウナ・スパもお楽しみいただける新サービスも提供することで、都会でのワーケーションなど、フィットネスクラブの新しい活用提案に取り組みます。都会でのワーケーションなど、 フィットネスクラブの新たな活用方法を提案1. フィットネスクラブの新しい活用提案(1)新サービス「コワーキング×サウナ」で思考もからだもととのう新体験コワーキングで仕事をした後の“ご褒美サウナ”、仕事の効率が落ちた時の“リフレッシュサウナ”など、「コワーキング×サウナ」ならではの“ととのい方”を提案します。(2)「コワーキング×サウナ」による都会でのワーケーション体験時間と場所にとらわれない働き方・暮らし方である「ワーケーション」先の施設として活用することで、単なるビジネス出張が“都会のワーケーション”へと変わる新体験を提案します。(3)運動も仕事も同一施設内で効率よく、タイムパフォーマンスの良いフィットネスクラブ利用職場や自宅からフィットネスクラブまでの移動時間を挟むことなく“仕事を終えて数分後にはトレーニングが開始できる”“レッスン開始数分前まで仕事ができる”など、タイムパフォーマンスの良いフィットネスクラブの利用方法を提案します。2. 「コワーキング×サウナ」のサービス内容(1)コワーキングスペースジェクサー・フィットネス&スパ24新宿の1階に、会員登録の有無に関わらず、誰でも利用できる「コワーキングスペース」を新設いたします。◆「コワーキングスペース」営業概要・開業日:2023年6月1日(木)・営業時間:月曜~木曜10:00~17:00※最終受付時間16:00・利用料金:60分550円(税込)・サービス:ワークスペース(全10席)、Free Wi-Fi、電源、複合機、トイレ、ワークスペース至近にSTATION BOOTHと自動販売機あり※別途有料・利用方法:セルフレジにて利用料金を支払い後、受付で利用手続きを行う(2)サウナ利用オプションコワーキングスペース利用者限定で「サウナ利用オプション」のサービスを開始します。◆「サウナ利用オプション」サービス概要・利用料金:1回1,100円(税込)・サービス:サウナ・スパ利用、レンタルタオル※スパ内にはシャンプー、ボディソープあり・利用条件:コワーキングスペースの事前および同日利用3. ジェクサー・フィットネス&スパ24新宿について2012年7月にジェクサーブランドの旗艦店として開業。その後、新宿を代表する総合型フィットネス&スパとして、10年以上に渡って新宿駅周辺にお住まいの方からビジネスワーカーまで、多くの方のからだとココロの健康づくりをサポート。・所在地: 東京都渋谷区代々木2-1-5 JR南新宿ビル1F・営業時間: 平日6:30~23:00、土曜8:00~22:00、日祝8:00~20:00・休館日: 毎週金曜日※プレスリリースに掲載されている内容、価格、お問い合わせ先、その他の情報は、発表時点の情報です。今後予告なしに変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年06月01日ロフトワークは10月、京都市下京区にクリエイター向けコワーキング施設「MTRL KYOTO(マテリアル京都)」をオープンする。○築110年の3階建て一軒家をリノベーション同施設は、明治時代に印刷工場として使われ、その後家具店を営んでいた築110年の3階建て一軒家(386平米)を改装。京都で活動するクリエイター、法人、団体、海外からの旅行者まで、クリエイティブな仕事環境を必要とするすべての人が手軽に利用できるようになっている。1階はコワーキングスペースとなる「ラウンジ」とコミュニケーションのハブとなる「カウンター」。1分10円から手軽に利用できるドロップイン型コワーキングサービスを提供する。キッチン付カウンターでは、デイタイムにスペシャルティコーヒーを自由に楽しめるドリンクスタンドを用意。ナイトタイムにはクリエイターが交流するバーとしても機能するという。個人作業、ミーティングやブレインストーミング、プレゼンテーションなどのグループ利用、デザイン制作や電子工作などのクリエイティブワークにも適した150平米の多目的ワークスペースとなる予定だ。2階はオープンエアーの「テラス」とマテリアルを展示する「ワークプレイス」。クリエイターのインスピレーションや試作の素材となるようなさまざまなマテリアルを収集。展示販売も行う予定。伝統的な素材から最新テクノロジー素材まで、来訪者がマテリアルに触れることができる空間を提供する。また、施設内には、工作機器を設置。さまざまなアイデアをすぐに形にできるラピッドプロトタイピングが可能になる場を用意する。なお、3階は同社のオフィスとなる。○カフェや宿泊施設も計画また、同施設では、トークセッション、ワークショップ、ビジネスセミナーなどの各種イベントを開催。2016年中には、世界5カ所に展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」のフード&ドリンクサービスを提供開始予定。さらに、2階の和室スペースを使った、海外クリエイター層にフォーカスした宿泊サービスも計画している。所在地は、京都河原町五条。同社は、同施設のパートナー(個人・チーム・法人)を募集中。内容は、展示マテリアルの提供、設置ツールの提供、イベントの企画、館内サービスなどとしている。
2015年08月12日