エアバスは現地時間の9月14日、東欧・中欧でサービスを展開するローコストキャリアのウィズ・エアがA321neoを110機確定発注したことを発表した。今回の発注契約はパリ航空ショーで締結した覚書に基づくもので、A321neoに対する最大の発注数となる。現在、ウィズ・エアは63機のエアバス機を東欧・中欧の22カ所の拠点から380路線で運航している。発注されたA321neoには客室スペースを有効活用するエアバスの「Cabin Flex」仕様も含まれ、快適な座席幅18インチを確保しながら239席を装備する。新型エンジンを搭載するA320neoファミリーは大型のウイングチップであるシャークレットを装備。合わせて燃費を15%削減、さらに2020年までには客室やエンジン技術の改良によって20%の燃費削減を見込んでいる。A320neoファミリーは100席から240席装備のサイズの異なる機種(A319neo、A320neo、A321neo)でひとつのファミリーを構成し、需要の高い国内路線から長距離路線まで幅広い単通路型市場に対応する。A320ceo、A320neoファミリーはこれまでに1万2,200機以上の受注を獲得し、300社以上の顧客に6,700機以上が引き渡されている。
2015年09月16日ウィズテックは29日、同社のゲーミングPCブランド「RISINGFORCE」から、最新CPU「Intel Core i7-6700K」(開発コードネーム:Skylake-S)を搭載したデスクトップPC「飛燕スタンダードv2」を発売した。BTOに対応し、価格は155,800円(税込)。飛燕スタンダードv2は、GPUにNVIDIA GeForce GTX 960 2GBを搭載し、3画面マルチディスプレイ表示に対応(ディスプレイは別売)。そのほか主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700K(4.00GHz)、チップセットがIntel Z170 Express、メモリがPC4-17000 8GB(4GB×2)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960 2GB、ストレージが1TB SATA HDD、電源が750W、光学ドライブがDVDスーパーマルチ。OSは非搭載。ロジクール製光学式USBマウス、バッファロー製日本語USBキーボードが付属する。
2015年08月31日ゼリア新薬工業はこのほど、植物性便秘薬「新ウィズワン」のイメージキャラクターにタレントのおのののかさんを起用したことを明らかにした。おのさんが出演している新TV-CM『腸カワイイ』篇(15秒)も、全国でオンエアを開始した。同商品は「自然に近いお通じを」のコンセプトでつくられた便秘薬。食物繊維と生薬の2つの力によるおなかにやさしい効き目が特徴で、便秘薬を初めて試す人にも取り入れやすくなっているという。同社はこのほど、同商品のイメージキャラクターとしてタレントのおのののかさんを起用した。新TV-CMでは、おのさんが腸の中を駆け巡る演出で、同商品の働きを表現している。15秒という短い時間の中に、悩んでいる顔からキラキラした表情まで、さまざまなおのさんの姿を盛り込んだ。同商品の価格は、3包入り343円、12包入り838円、48包入り2,743円(税別)。
2015年07月22日ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』が3月7日、東京国際フォーラム ホールCで初日を迎え、Wキャストでヒロインのドロシー役をつとめる梅田彩佳、田野優花、魔法使いウィズ役の陣内孝則、、演出の宮本亜門が会見に登場した。ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』チケット情報AKB48グループ・メンバーより志望者108名の中から公開オーディションでヒロイン役を勝ち取ったふたり。梅田は「オーディションからこの日が来るまですごく早かった。今日から幕を開けるんだと思ってワクワクしています」。田野は「私は明日、初日を迎えますが、早くみなさんに見ていただきたいという気持ちでいっぱいです」と、それぞれ喜びを話した。また、田野は「ドロシーってソロ曲がものすごく多いんです。プレッシャーもありますが、そこをぜひ観ていただきたいです」と見どころについて話し、梅田は「愛を伝える楽しい舞台になっています。この作品を見た方がたくさんの愛に包まれたらうれしいなと思います。ぜひ見に来てください」と舞台をアピールした。東京公演は3月22日(日)まで。その後、大阪、愛知、福岡を巡演。チケットは発売中。
2015年03月09日3月7(土)から22日(日)まで、東京・東京国際フォーラム ホールCで上演されるミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』の公開稽古と記者会見が2月9日に都内で行なわれ、翻訳・演出の宮本亜門、主役の梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)らが出席した。【チケット情報はこちら】同作は2012年に初演。その時と同様、主人公ドロシー役はAKB48グループ・メンバーより、志望者108名の中から公開オーディションにて選考。見事主役の座を射止めた梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)が、Wキャストでドロシーを演じる事で話題を集めている。同作について宮本は「この作品は東日本大震災があって、若い人が未来を信じにくいなと思っていたのがスタートのきっかけ。元々この「ウィズ」という作品は「オズの魔法使い」から、ブロードウェイを目指して黒人たちが“自分たちが時代を変えるんだ!”という想いで作ったもの。初演の時はその想いに負けないだけの作品にしようと思っていました。そこから時間が経過しても、日本にはまだまだ元気のない人が多いですが、この作品でお客さんと最高の時間を過ごせたら」と語った。また、ダブルキャストについては「最初は絶対ひとりに決めようと思っていたんですが(笑)。どうしてもふたりとも見せたくて」と説明。ドロシー役の梅田は「前回の公演を観に行った時、ドロシー役の(増田)有華が凄くキラキラしていて楽しそうで、後から本人に聞いても“楽しかった!”って言っていたので、絶対にこの役をやってみたいと思っていた。稽古も凄く楽しいし、その楽しい気分を舞台上で活かせたら」とコメント。また、同じくドロシー役の田野は「ドロシーは自分と似ている所があると思っているので、あえて役作りとかをせずに、稽古に臨んでいます」と話した。ドロシー役ふたりの印象について記者から聞かれると、宮本は「梅田さんは1回目のオーディションの時、主役に選んだ増田さんの次点だった。でも今回は歌を大分勉強したのが伝わってきて、この人のドロシーが見たい!って思ったんです。あと、田野さんはダンスがとにかく凄かったのと、1次、2次とどんどん成長していった柔軟性を買いました。ただ、オーディションの途中で、前回のオーディションの時、“疲れてるなら、やる気ない人は帰っても良いよ”って言ったら、一番最初に帰った子だって後で思い出して(笑)。もう稽古がスタートしたんで、今回は帰らないでね(笑)」と田野に語りかけ、会見場は笑いにつつまれた。ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』は3月7日(土)から22日(日)まで東京国際フォーラム ホールCで上演。その後、大阪、愛知、福岡を周る。チケットは発売中。
2015年02月10日ウィズテックはこのほど、同社のゲーミングPCブランド「ライジングフォース」より、MSI製パーツを採用したコラボレーションPC「RISINGFORCE ゲームPC/りほ&藍スペシャル」を発売した。エントリーモデルの価格は129,800円から。マザーボードやグラフィクスカードMSI製PCパーツを採用した「Powered By MSI」認定モデル。コラボPCとして、、RISINGFORCEのキャラクター「遊機りほ」と、MSIのキャラクター「美星藍」の名を製品に冠した。エントリーモデル「RISINGFORCE ゲーム PC/りほ&藍スペシャル/4690K/GTX760」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-4690K (3.50GHz)、チップセットがIntel H97 Express(H97 GAMING 3)、メモリがDDR3-1600 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA3 HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 760 2GB(N760 2GD5/OC ITX)、光学ドライブがなし、OSがオプション。標準ケースはSharkoon BD28、電源は750W(HEC-750TB-2WK)。本構成の価格は129,800円から。スタンダードモデル「RISINGFORCE ゲーム PC/りほ&藍スペシャル/4790K/GTX970」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-4790K (4.0GHz)、チップセットがIntel Z97 Express(Z97M GAMING)、メモリがDDR3-1600 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA3 HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970 4GB(GTX970 GAMING 4G)、光学ドライブがなし、OSがオプション。標準ケースはSharkoon BD28、電源は750W(HEC-750TB-2WK)。本構成の価格は169,800円から。プレミアムモデル「RISINGFORCE ゲーム PC/りほ&藍スペシャル/5820K/GTX980」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-5820K (3.3GHz)、チップセットがIntel X99 Express(X99S GAMING 7)、メモリがDDR4-2133 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA3 HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970 4GB(GTX970 GAMING 4G)、光学ドライブがなし、OSがオプション。標準ケースはSharkoon BD28、電源は750W(HEC-750TB-2WK)。本構成の価格は169,800円から。
2014年12月16日AKB48グループ・メンバーが参加するスーパー・ソウルフル・ミュージカル『ウィズ-オズの魔法使い-』の公開オーディションが10月21日、都内で行なわれ、主役のドロシー役を梅田彩佳(NMB48 チームB II)と田野優花(AKB48 チームK)が射止め、ダブルキャストで行なう事が発表された。オーディションに参加したメンバーは梅田、田野のほかに、横山由依(AKB48 チームK)、岡田奈々(AKB48 チーム4)、高柳明音(SKE48 チームKⅡ)、仲川遥香(JKT48 チームJ)の6名。審査は同作の演出を手がける宮本亜門が担当。オーディションは課題曲でのダンス、劇中の1シーンを使った演技、同作の劇中歌『Home』の歌唱3つの審査で行なわれた。演技の審査後、印象に残ったメンバーを司会に問われた宮本が思わず全員の名前を挙げてしまうほど、高レベルなオーディションが繰り広げられた。全ての審査が終了し、宮本の口から梅田と田野の名前が発表されると、ふたりは歓喜のあまりその場に座り込んで涙。梅田は2年前、同作のオーディションで最終審査まで残りながら惜しくも選ばれなかったことを引き合いに「2年前見られなかった景色を見られるのは嬉しいですが、何より応援してくださるファンの方が喜んでくれるのが嬉しいです。(田野と)ふたりでドロシーの違うカラーを出せれば良いなと思います。嬉しくて今夜は早く眠れそう(笑)」とコメント。また、田野は「(ドロシー役に選ばれるのは)ひとりだと思っていたので、梅田さんが先に呼ばれた時は正直悔しかったんですが、もうひとり、私の名前が呼ばれて良かったです。公開オーディションなので、ファンの方の前でこの報告ができることも本当に嬉しいです。(初日は)私の誕生日の次の日でもあるので、より頑張りたい」とそれぞれ喜びの声をあげた。宮本はふたりに決めた理由について「今回は決めるのが正直辛かったです、全員どんどん上達しているから。ただ、その中でも梅田さんは、2年前の『Home』と今回の『Home』は全く違っていて、よくぞ上達した!と思いました。また田野さんは、はっきり言ってまだまだ未完成な部分がありますが、彼女の声はこの物語に合っているんです。なのでどうしてもこのふたりと仕事がしたいと思ってしまいました」と急遽ダブルキャストになった経緯を踏まえて話した。ミュージカル『ウィズ-オズの魔法使い-』は前述のふたりのほか、ウィズ役に陣内孝則、かかし役に佐賀龍彦、ブリキ男役に施鐘泰(JONTE)、ライオン役にエハラマサヒロ、南の善い魔女・グリンダ役に小柳ゆきなどが出演し、2015年3月8日(日)から22日(日)まで東京・東京国際フォーラムホールCで上演。その後、大阪、愛知、福岡を周る。
2014年10月21日スズキは27日、福祉車両ウィズシリーズに軽乗用車「ワゴンR」をベースとした「ワゴンR 昇降シート車」を設定して発売した。価格は、2WD車が141万7,000円、4WD車が152万9,000円。同車は、スイッチ操作で助手席の昇降ができる、4人乗車可能な福祉車両。助手席を車外へスライドさせて車いすの座面に近い高さまで下げることで、車いす利用者の乗り移りと介助者の負担を軽減するよう配慮し、助手席の昇降を操作できる大型ボタンのワイヤレスリモコンが標準装備されている。さらに、電動シートスライドや電動リクライニングのスイッチを助手席足元の両側に設置し、運転席・助手席のどちら側からでも操作可能としたほか、シートの昇降に連動して背もたれが自動でリクライニングしてスムーズな乗り降りをサポート。胸部固定用ベルト、フロントピラーアシストグリップ(助手席)、左右アームレスト、専用フットレストも採用している。エンジンは 0.66L DOHC吸排気VVT、変速機はCVTを採用。ベース車の新型ワゴンR同様に、次世代環境技術「スズキグリーン テクノロジー」に基づくエネチャージ、エコクール等の低燃費化技術を採用しており、エコカー減税の免税対象となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月27日“超ど級・パワフルミュージカル”と銘打つ宮本亜門演出の舞台『ウィズ-オズの魔法使い-』が、KAAT 神奈川芸術劇場 ホールで9月28日(金)に開幕する。主役のドロシーを演じるのは、AKBプロジェクトメンバー186名の中からオーディションで同役を勝ち取ったAKB48の増田有華。前日27日には同劇場にて公開リハーサルが行われ、宮本、増田のほか、キャストのISSA、森公美子、小柳ゆき、陣内孝則が囲み取材に応じた。大竜巻によって魔法の国・オズに飛ばされてしまったドロシー(増田)は、優しいおじさんとおばさんの待つカンザスに帰るべく、脳がないかかし(ISSA)、心がないブリキ男(良知真次)、勇気のない弱虫ライオン(エハラマサヒロ)とともに、何でも願いを叶えてくれるという魔法使いのウィズ(陣内)に会うため旅立つ。ウィズに出会った4人は、願いを叶えるためにある条件を出される。それは西の悪い魔女イブリーン(森)を退治すること。見事、イブリーンを退治した一行が喜び勇んでウィズのところに戻ると、そこにはドロシーたちの期待を裏切るような事実が待っていた。「稽古場で、もっともっとおもしろくと追求していったら、想像以上のエネルギーが出てしまった。自分でも驚いているくらい」と宮本が語るように、舞台には喜びや楽しさといった前向きなエネルギーがあふれている。特筆すべきは歌とダンスだ。1曲1曲から壮大さが感じられ、たとえ楽しい曲であっても胸にグッとくる感動がある。このパワーと感動の源泉は、出演者たち自身が、何より作品を楽しんでいるからだろう。きゃりーぱみゅぱみゅなどを手がける増田セバスチャンが美術監修した世界観は、まさに魔法の国。ISSAが「誰もが楽しめるテーマパーク」と言うように、照明や舞台装置、衣裳など、舞台上のありとあらゆるものがカラフルで、とにかくかわいい。次から次へと、見る者を飽きさせない展開もまさにテーマパークだ。増田は「演じていて毎回、新鮮な気持ちでドキドキできる。カンパニーの仲の良さや活気が舞台に出ていると思う。ぜひこのパワーを皆さんにぜひ伝えたい」と意気込みを語った。森が「子どもミュージカルというより完全に大人用。というか、ちょっと落ち込んでる人用ですよね。これを観たら一気に気分が上がりますから」と言うように、老若男女、とにかく元気になりたい人は必見の舞台だ。KAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて9月30日(日)まで上演された後、10月6日(土)・7日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、10月18日(木)から28日(日)まで東京国際フォーラム ホールC、11月3日(土・祝)から5日(月)まで愛知・中日劇場にて上演。取材・文:大林計隆
2012年09月28日いま、世界で最も注目を集める映画監督のひとり、トラン・アン・ユンの最新作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』がついに公開を迎えた。この俊英ベトナム系フランス人監督は、物語の中心に“痛み”と“狂気”をまとった3人の男たちを据えたが、木村拓哉、イ・ビョンホンという日韓のスターと共に、アメリカから監督の招集に応じたのはジョシュ・ハートネット。ハリウッドの大作に背を向け、己の道を突き進む姿は自らが演じた探偵・クラインそのもの。何が彼を突き動かすのか?その柔和な笑顔の奥に迫った。「監督は独特の“声”を持っている」今回の出演の決め手を「何よりトラン・アン・ユン監督の存在」と語るジョシュ。以前から監督の作品を観て、その表現力に心酔していたという。「独特のユーモア、“声”を持っている監督だと感じて、前から一緒に仕事がしてみたいと思ってたんだ。でも、最初の段階では、クラインは45歳という設定。当時27歳の僕には無理だと思っていたよ。初めて監督と会って5分くらい話をしたとき、彼はただ、ニヤニヤしてるだけでほとんど喋らなかった。そのミーティングが終わって車に戻るまでにエージェントから『君に決まったらしい』って電話があったんだ」。何ともこの2人らしいやり取りとも言えるが…。では実際に監督の演出はどうだったかというと?「彼は現場でもすごく優しくて、知的な人間だよ。いつもいろんなことを考えていて、僕の演技を見終わるとこう言うんだ。『うん、少し違うことをやってみようか。もうちょっと面白いことをやってみない?』ってね。演出というよりは、僕にもっと実験することを求めているような感じかな。物腰はすごくソフトで静かなんだけど、鉄の意思を持ってる。アーティストとして確固たる自信を持っていて、何が正しいかということをよく分かっているんだ」。今回演じたクラインは、かつての殺人の記憶に苦悩する元刑事の探偵。木村さん扮する青年・シタオを始め、捜している人物に“同化”するという独特のアプローチ方法をとるが、ジョシュ自身はこの男にどうやってなりきったのだろうか?「監督が現場で物語をどんどん変えていくというタイプだったので、僕としてはまず、どんな変更があっても自分のキャラクターから離れないように心がけたよ。昨年、自分でプロデュースした作品では、徹底的なリサーチを基にキャラクターを自分で作り上げていったけど、今回に関しては“狂気”を秘めた男なんて周りにいないからリサーチのしようもなかった。想像力を武器に作っていったよ」。この世の地獄に舞い降りた堕天使と悪魔と救世主クライン、シタオ、そしてビョンホンが扮したス・ドンポと非常に複雑な内面を抱えた3人を、ジョシュはどのように捉えたのか?その考察は興味深い。「クラインに関して、“狂気”と表現したけど、もちろんそれだけじゃなく、彼は捜している人物にあまりにも共感し、同化してしまうところがある。それは欠点であり、自らを痛めつける原因になってしまうけど、そうせずにはいられないんだ。作品自体、非常に宗教的で、監督が描いているのはこの地球上に存在する地獄だと思う。クラインは、そこで苦悩し、迷う“堕天使”とも言うべき存在なんだ。ドンポはまさにこの世の“悪”を体現している人物だ。でも冷血な彼にも一つだけ弱点があって、それはある女性を愛し過ぎているということ。彼の執着心は、まさに人間が持つ欲望を象徴している。そして、シタオは現世におけるイエス・キリスト、救世主と言える。とはいえ、簡単にカテゴライズできないのがこの映画、キャラクターたちの特徴。観る人に全ての解釈を委ねているんだ」。この説明を聞いただけでも、本作がハリウッドのブロックバスター(莫大な予算で作られた作品)とは一線を画した作品だとお分かりいただけるだろう。ハリウッドでの“成功”に背を向け、こうしたアート志向の作品への出演を続けることについて、彼はこう語る。「確かに、ハリウッドで仕事をしていれば、いろんな監督と仕事をするチャンスがある。もちろん役柄もね…例えばヒーローの役だったり。でも、僕自身は一人のアーティストとして、もう少し実験的なことに挑戦していくのが好きなんだ。エージェントから何か言われないかって?実際、解雇したヤツも数人いるよ(笑)。まあ、僕の存在が忘れられないように、もう少しバランスを取る必要があるとは自分でも思っているんだけどね。でも、こういうことをやってるときの方が楽しいんだ。中でも今回の作品は、もう二度と経験できないだろうっていうぐらい、ユニークなものになったし満足してるよ」。最後にお気に入りのシーンを尋ねると、とびっきりの笑顔を浮かべながら「ドンポが部下をハンマーで殴り殺すところ!」との答えが…。ハリウッドという大きなエネルギーの中心にいながら、常に新たな“実験”に挑み続ける、そんな男の素顔が垣間見えた。■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographerノルウェイの森 2010年秋、全国東宝系にて公開■関連記事:“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?原作ファンの賛否やいかに?村上春樹の「ノルウェイの森」が遂に映画化!
2009年06月07日