デザイナー・渡辺淳哉のこだわりの定番服を提案する「コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARCONS HOMME)」。15-16AWコレクションは、定番の中にメンズクロージングの奥行きを見せた。ブランドらしいブラックスーツにパッチワークシャツを合わせたスタイルから様々なバリエーションが広がる。プレーンなテーラードジャケットやチェスターフィールドコートはシワ加工が施されたり、袖をまくって裏地を見せたりと渡辺らしいギミックを利かせた。目を引くのはアウターのレイヤリング。テーラードにライダースやジップブルゾンをON、ステンカラーコートにスタジャンやテーラードジャケットをON、など丈感や前開きをアレンジすることで、メンズクロージングの幅のあるスタイリングを見せる。このアレンジ感は単体のアイテムにも落とし込まれており、テーラードとサファリジャケットを組み合わせたかのようなアウターは通常のボタン掛けの他、ジップ、スナップボタンなど、様々な留め方で着用することが出来るディテールの利いたアイテムだ。セットアップだけではなく、コットンパンツや温かみのあるメランジのニットジャケット&キルティングジャケット、マウンテンブルゾンなどユーティリティー溢れるカジュアルスタイルも提案。スカラップのシャツが可愛い。今回ボトムはすべてダブル裾で統一されている。丈はクロップド。「インディヴィジュアライズド シャツ(INDIVIDUALIZED SHIRTS)」「シーラップ(Sealup)」「ジム(gim)」などのファクトリーブランドとのコラボレーションアイテムは引き続き登場している。
2015年02月14日パリのショールームでショーを開催したコム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)。冒頭では、フレッシュなイメージでまとめたシャツ ボーイラインのルックを披露。ボーダーのカーディガンや、ジャケットのようなラペルのシャツには、サスペンダー付きのくるぶし丈のパンツをコーディネート。シャツラインでは、ポスターのような絵柄を繰り返したグラフィカルなモチーフのプリントシャツや、鉛筆のようなアウトラインとアップリケでアーティスティックな雰囲気を出したシャツ、リボン状にカットした布を格子状に組み合わせたシャツなどが登場。様々なストライプを組み合わせた清涼感溢れるトレンチコートや、パッチワークスエードのジャケット、ペンキがはねたようなハンドペイントのシャツとジャケットなども目を引いたアイテム。染料を吹き付けて、グラデーション効果を出したジャケットやコート、シャツでショーを締めくくった。
2015年02月09日コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN)が1月23日、パレ・ドゥ・トーキョーの最上階で15-16AWコレクションを発表。レッドカーペットが敷き詰められ、天井から吊られたミラーボールが回転し、ソウルミュージックが流れる中、モデルたちは各々踊ったり睨みをきかせたりしながらウォーキング。今シーズンのテーマは「フォーマル」。男性の正装をジュンヤ ワタナベらしい様々なディテールで崩すというスタイルを見せた。サヴィルロースタイルのオーセンティックなジャケットやコート、クラシカルなブレード素材を縫い付けた19世紀風のジャケット、50年代のアメリカのコーラスグループをイメージさせるショールカラーのジャケットなど、バリエーション豊かな構成。また、得意とするパッチワークジャケットも健在。異素材を組み合わせたリーバイスとのコラボブルゾンや、デュペチカとのコラボダウンジャケット、「トリッカーズ(Tricker’s)」のコラボシューズも引き続き注目したい。ショー最後は、モデル全員がホワイトシャツ姿で登場。会場からは割れんばかりの拍手が起き、感動的なフィナーレで幕を閉じた。
2015年02月09日1月24日、パリ20区の元自動車整備工場のギャラリーを舞台にショーを開催したコム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)。映画『アイズ ワイド シャット』の挿入曲が流れ、不穏な雰囲気の中でモデル達が登場。今シーズンのテーマは「儀式」。“儀式はある種のパワーが集中して発揮される”とし、その言葉通り、様々なエレメントを含んだ力強いコレクションとなった。両身頃の布を中央に向けて交差させるように配したジャケット、テープ状にカットした布を螺旋状に繋いだジャケット、身頃を斜めに傾けたアシンメトリーのジャケット、パーツをアップリケしてカット効果を出したジャケットなど、豊富なアイデアで彩られている。それらにはスカートのようなボリュームのあるショーツがコーディネートされた。ニューヨークをベースに活動するタトゥーアーティスト、ジョセフ・アリ・アロアが描いたモチーフは、肌に吸い付くようなストレッチ素材にプリントされ、ジャケットやパンツの他にアームカバーやレッグカバーとして登場し様々なルックを彩った。また、ヨハネスブルグ在住のアメリカ人フォトグラファー、ロジャー・バレンの作品がバックサイドにプリントされたコート類も注目すべきアイテム。2人のアーティストの作品を取り込みながらも、儀式というテーマでまとめ上げたコレクションとなった。
2015年02月09日NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン)は2月3日、「マーケティング・オートメーション」への現状の認識や今後の意向に関する調査を実施し、その結果を発表した。これは、同社が運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」登録モニターの中から、Webマーケティング(Webサイトの戦略策定・企画、ネット広告による集客、Webサイト上での顧客の会員・顧客化のいずれか)に携わっている人を対象に2014年11月14日~11月17日の期間に実施したもの。有効回答者数は356名。マーケティング・オートメーションとは、リード(見込客)の獲得および育成プロセスの高度化をソフトウェアで支援することで、案件化確度の高いリードに対してメッセージを届ける施策のこと。それによると、マーケティング・オートメーションに関する認知度は、既に全体で約40%を超え、このうち、従業員数が100人以上の企業では60%以上を占めるに至る。特に1000人以上の企業では、「内容まで詳しく知っている」が32%と認知度が高く、大企業ほどマーケティング・オートメーションに注目している現状がみられた。次に、マーケティングや広告施策上の課題については、企業規模別に大きく異なる結果となり、特に企業規模が大きくなるにつれ、最新のアドテクノロジーやマーケティング・オートメーションに注目するだけではなく、「施策に対する効率化」によりROIが求められる傾向がみられた。また、1,000人以上の大企業では、マーケティング・オートメーションのメリットとして、「マーケティング活動の最適化」「見込み客へのアプローチを多様化しつつ大幅なコストダウン」「顧客へのアプローチの自動化」といった結果が出ており、大企業ほどリード(見込み客)を獲得したい、施策を多様化させつつ顧客へアプローチしたい、といったニーズが顕著に現れた結果となった。「マーケティング・オートメーション」ツールを提供している企業名では、Salesforce Marketing Cloudの認知率が全体で約4割を超え、この傾向は、特に1000人以上の大企業で顕著だった。アドテクノロジー関連広告・ソリューションでは、新たな広告のコンテンツ訴求施策である「ネイティブ広告」「インフィード広告」「動画広告」を重視される方が約半数に達しており、その関心の高さが感じられる。同時に、施策に対する効率性が求められていることから、今後は、その施策効果を検証していくための「効果測定とPDCAサイクル」が課題になると想定される。
2015年02月04日――ノーアベニューは、21世紀の今だから出来る「文化を開放するプラットフォーム」という感じなのでしょうか。インスピレーションはパリにある1887年創業のカフェ「カフェ・ド・フロール」なんです。かつては、ピカソやダリ、ジャン・コクトーが集ったお店です。でも、その当時でもアーティストもいれば近所のおじさんや子供もいたと思います。もしかしたら、近所のおじさんがワインを飲み過ぎて酔っぱらって言った言葉がピカソ達に影響を与えていたりしたのでは、と想像すると愉快ですよね。三島由紀夫、寺山修司などが通った昔の新宿ゴールデン街も同じですね。そういえばピカソは「良い芸術家は真似をし、偉大な芸術家は盗む」と言ったりもしていますね。――ノーアベニューのファッションにおける役割とはそもそもファッションの仕事は“modality(様相)”を作る仕事だと思っています。新しい装いという意味での“様相”を提案したり、新しい動きを作り出したりすることで社会や洋服の有様を変えていく行為です。そういう大局的な視点を忘れず考えていきたいです。折口信夫の言葉で「客人(まれびと)」というものがあります。異なった文化圏からやってきて、祭りや新しい文化をもたらす異邦人のことです。そういう人を呼び込みたい。また、我々自体がファッションにおいて客人のようなものでありたいという思いがあります。――ファッションにおいての客人とはどういうイメージですかファッションにおける客人はハッカーのような存在かもしれませんね。振り返ってみたとき、時代を作ったクリエーターは、社会へのハッキングを行っていたと思います。例えば、コレクションという概念を作ってみたり、それが定式化すると今度は、古着や黒やぼろ切れを出すのはありえないという一般常識と、そこに厳密なルールが存在しないことを逆手にとって、あえて出してみることでみんなハッとする。こういった一般常識や価値観のぎりぎりのせめぎ合いから文化を解放してきたところには「客人」の影がちらつきます。一般的な意味でファッションの客人というと難しいですが、例えばジュリアン・アサンジ(ウィキリークス創始者)はそのビジュアルだけでなく行動も新しいですし、今話題のピーター・ティール、あるいは神学研究から外交官を経て文筆家になった佐藤優のような人も非常に興味深いですよね。デザイナーはファッションの外にいる人をアイコンにしたり、新しい感覚を求めてきた風潮もありますから、潜在的には客人を求めているのだとおもいます。今は一般的にはファッションからほど遠そうな、中曽根康弘とか渡辺恒雄のようなキャラクターが“ファッションアイコン”になったりするかもしれませんね。その時々の相対的な空気感、ウィットや自由な発送、人間のその人らしさの追求というのがファッションの面白いところですから。――今後の展望について教えてくださいノーアベニューには、まだ歴史や過去のコンテクストがないので、既に確立していて過去の分脈がある組織や企業にはリスクがあってできないような事を積極的に試みて十何に動かしていきたいと思っています。また、そういったコンテクストのある組織や企業とも何かできればとも思っています。ノーアベニューはバーチャルからリアルを自由につなげていくものなので。ターゲットを整理しつつ、マネタイズの方法も含め柔軟にポビットやチューニングをする必要はありますし、今は独自のテクノロジーの開発も進めています。1/2に戻る。
2015年01月25日「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」は2015年のDM(ダイレクトメール)にパリを拠点に活動するアーティスト・JRを起用した。コム デ ギャルソンのDMは毎年選んだアーティストの作品を川久保玲が自由に用いてデザインするもの。JRは世界各地で貧困や差別に苦しむ人達と建物の壁面などに写真を貼る制作活動を実施しているストリートを美術館に変えるアーティスト。日本では2013年にワタリウム美術館で個展を開催した。DMには彼の作品にコム デ ギャルソン15SSコレクションを思わせる血しぶきのような赤のグラフィックが施されている。今年の初号は例年より判型が大きくなり、「The Spring-Summer 2015 collections have arrived 2015年春夏のコレクションがそろいます。どうぞおでかけください」とのテキストが入ったカードが挟まれている。例年DMに関連したアイテムや特別インスタレーションなどが発表されており、今回も期待される。同社DMには、今まで現代美術家のアイ・ウェイウェイ(艾未未)、写真家のルネ・ブリ(Rene Burri)、漫画家の大友克洋などが起用されている。
2015年01月08日ユニットコムは11日、外貨投資を快適に行うことを目的とした「外為パソコン」を発表した。同社通販サイト「パソコン工房」などで同日より販売開始する。価格は税別79,980円から。FXトレーディング事業などを行う外為どっとコムとの共同企画で生まれたデスクトップPC。外為どっとコムが提供するソフトウェア「外貨ネクストネオ リッチアプリ版」をプリインストールし、多画面モデルでは設置の負担を軽減するため、専門スタッフによる訪問設置サービスを標準で提供する。ラインナップは4画面モデル、2画面モデル、1画面モデルの3種類。いずれもBTOカスタマイズが行える。4画面モデルの「PRO PRO-Gaitame.4」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-4590(3.3GHz)、チップセットがIntel B85 Express、メモリがDDR3-1600 4GB×2、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)/NVIDIA GeForce GTX 750 1GB、光学ドライブが24倍速DVDスーパーマルチドライブ、OSがWindows 8.1 Pro 64bitなど。ディスプレイは21.5型のiiyama製フルHD(1,920×1,080ドット)液晶「E2280HS」×4台となる。この構成で価格は税別199,980円。2画面モデルの「PRO-Gaitame.2」の主な仕様は、上記仕様からCPUがIntel Core i3-4160(3.6GHz)に、グラフィックスがIntel HD Graphicsのみとなり、ディスプレイは2台になる。価格は税別124,980円。Lite(1画面)モデルの「PRO PRO-Gaitame.Lite」は上記仕様からCPUがIntel Pentium G3240(3.1GHz)に、ストレージが500GB SATA HDDになり、ディスプレイは1台となる。価格は税別79,980円。訪問設置サービスはオプションとなる。なお、発売記念キャンペーンとして、2015年1月16日まで、USBメモリと外為どっとコムオリジナルマウスパッドを先着限定でプレゼントする。
2014年12月15日ユニットコムと富士通グループは共同で、ユニットコムが運営するPCショップ「パソコン工房香椎店」(福岡県福岡市)において、中小企業向けの「ITヘルプデスクサービス」を開始した。九州地区のパソコン工房各店と法人営業部でも対応する。地域の中小企業向けサービスとサポート強化、および対応力向上を目的に、富士通、富士通コワーコ、富士通パーソナルズと、ユニットコムが、共同で設置・展開。富士通コワーコのオフィスソリューション(オフィスの新設・リニューアルとネットワークを含む各種工事)、富士通パーソナルズのソリューションサービス(サーバーやストレージの導入支援)、ユニットコムのパソコン導入とサービス・サポートを、パソコン工房の店頭にて提供する。合わせて、パソコン工房香椎店では、企業向け法人相談カウンターを設置した。やりたいことは決まっているが社内に詳しい人間がいない、人手が足りない、複数拠点への導入、といった問題に対応する。
2014年12月13日ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DSMG)は11月29日、コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)とマスターマインド・ジャパン(mastermind JAPAN)のコラボレーションブランド「マスターマインド ジャパン ブラック コム デ ギャルソン(mastermind JAPAN × BLACK COMME des GARCONS)」のエクスクルーシブアイテムを発売する。マスターマインド ジャパンのスカルロゴと、ブランドイニシャルの“MBCDG”がアイコニックな今回のDSMG限定アイテム。ウエアにはパイル地を、キャップには光沢のある刺繍糸を用いることで、立体的な仕上がりとなった。Tシャツ(2万円)、クルーネックスウェット(3万6,000円)、スウェットパーカー(4万2,000円)、ニューエラキャップ(1万円)の全4アイテムの展開となる。
2014年11月26日ユニットコムとアニマックスブロードキャスト・ジャパンは、アニメ専門チャンネル「アニマックス」がプロデュースする「アニマックス CAFE」を、東京都・秋葉原にオープンする。オープン日時は2014年12月11日(木)の17時。アニマックス CAFEは、ユニットコムが運営し、アニマックスがプロデュースするコンセプトカフェだ。アニマックスに関連するアニメやコミック、アニメミュージック、声優など定期的にテーマを入れ替えながら、アニメファンやアニマックス視聴者とのコンタクトポイントとして、アニマックスを体験できる。店内には、物販コーナーやテイクアウトコーナーを併設したファーストフード形式カフェエリア、イベントができるステージを設けたエリアなどを用意。様々な飲食形式エリアに分かれたアニマックス CAFEを楽しめる仕様になっている。今後は、アニマックス CAFEでしか見られない作品資料やアーティストのライブ衣装の展示、アニメやコミック、アーティスト、声優とのコラボメニュー開発、オリジナル商品の発売などを予定している。また、声優のトークショーやアニメミュージックアーティストによるライブなどのイベントも、定期的に開催していくという。営業時間(年中無休)は、平日が12時から22時、土日祝日が11時から22時となっている。詳細はアニマックス CAFEの公式Webサイトを参照いただきたい。
2014年11月18日クリエーティブマガジン『プラス・エイティ・ワン(+81)』は最新号vol.66(1,200円)で「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」のDMを特集している。2008年より始まった、1組のアーティストやクリエーターをセレクトして川久保玲がデザインするコム デ ギャルソンのDMシリーズ。+81は、08年から14年までそれぞれモンドンゴ(Mondongo)、ブラザーズ・クエイ(Quey Brothers)、アイ・ウェイウェイ(艾未未)、アシューム ヴィヴィッド アストロ フォーカス(assume vivid astro focus)、ルネ・ブリ(Rene Burri)、大友克洋、ロービジョン(RAW VISION)が起用されたDMを撮り下ろし、22ページにわたりビジュアルで紹介している。同号は5年ぶりのファッションイシュー。他に「ケンゾー(KENZO)」クリエーティブディレクターのウンベルト・レオンとキャロル・リム、ガレス・ピュー(Gareth Pugh)、イザベル・マラン(Isabel Marant)らデザイナーへのインタビュー、広告ビジュアルを作るKiDS(アレキサンダー・マックイーン、バレンシアガなど)、Lloyd & Company(ボッテガ・ヴェネタ、Y-3など)らクリエーティブエージェンシー、ショーを演出するサンプロデュースらを紹介。モードフリークにとって読みごたえのある内容となっている。
2014年11月17日「トリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARCONS)」の15SSコレクションは涼しげでナチュラル。デザイナーは栗原たお。“うすく軽やかで、自然な風合い。乾いた印象の夏”を表現したという。ルックの軽やかさとは対照的に、モデルのメイクは汗ばんだようなウェットな肌作り。異常気象かヒートアイランド現象の影響か、年々熱帯化しているように感じる日本で過ごす身としては「乾いた涼しい夏」をまとえる今季のコレクションは理想的に思える。自然な風合いを象徴するのは、生成りの綿リネンシャンブレーやガーゼのように柔らかいテキスタイル。レース柄にプリントされたブラックの薄いラミー(麻)のドレスをはじめ、フラワープリントの透けるオーガンジーのセットアップ、ギンガムチェック、かぎ針編みのレースそのもの、またはそれを柄にしたプリントなど、どこか素朴な中にも洗練された表現が見ていて楽しい。バストラインからフレアに広がるシルエットは禁欲的かつロマンティックな雰囲気。頭にぽんと乗せられた、コック帽のようにボリュームのあるストローハットはコレクションのユニークさを際立たせる。全体を通して、生成り、グレー、モカ、黒をメインに、色数少なく、落ち着きのあるカラーでまとめられた。
2014年10月21日「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)」の15SSコレクションはポップでサイバー、底抜けに楽しいショーだった。テーマ「グラフィックマーチ」。先シーズン用いたパッチワークの技法を今回も採用。サークルが幾重にも連なり、重なった部分は色を替えて別布で切り替える。ビニル素材やポリエステルオーガンジーと接ぎ、軽やかな雰囲気。折り紙のように折られたかに見えるサークルやトライアングルが連続するワンピースはすべて縫ってパッチワークされたもの。明るい赤・青・黄の色合いと手の込んだディテールがかつての「テクノクチュール」コレクションを思い起こさせる。後半にはこれらのパッチワークがプリントになって登場。ブランドの定番であるライダースジャケットがプリントされたトロンプルイユカットソーも。カットソーに無理やり縫い付けたようなサークルの袖がユニークだ。
2014年10月17日「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」の15SSコレクションは真っ赤だった。デザイナー・川久保玲が掲げたテーマは「Roses and Blood(血とバラ)」だ。ボーンとテープのみで構築したルック、ギャザーや縫い重ねたフェイクレザーにより布を積層したドレス(バラの花弁だろうか?)、詰め物で抽象的な紋様を描き出したドレス、血しぶきのようなプリント、臓物を抉り出したかのようなディテール、テープから滴り落ちるコサージュ、フリルを幾重にも巻き付け上下半身に作り出されたバラ、全体的に不規則なボリュームとバランス……美しい花の裏に潜む狂気を描いたかのようだ。2シーズン前から続く非ウエアラブルなコレクションで川久保は何を訴えたいのだろう。ただただ怒りのみを感じる。
2014年10月15日ユニットコムは7日、パソコン工房ブランドの新製品として、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 980を搭載したデスクトップPC「PASSANT Gx7800-i7-VM」を発売した。価格は税別162,980円。PASSANT Gx7800-i7-VMの主な仕様は、CPUがIntel Core i7-4790 (4GHz)、チップセットがIntel H97 Express、マザーボードがASUS H97-PLUS、メモリが8GB、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980 4GB GDDR5、ストレージが1TB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、OSがWindows 7 Home Premium 64bit。価格は税別162,980円。
2014年10月07日コム デ ギャルソンが展開するブランド、「ノワール・ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」が14-15AWコレクションをそろえるポップアップショップを7月30日、伊勢丹新宿店3階にオープンした。期間は8月5日まで。シーズンごとのテーマを特に設けないブランドだが、14-15AWコレクションは「黒くて静か、そして力強い。同じ“黒”の中にも動きと奥行きがある」(デザイナー・二宮啓氏)をキーワードに製作。新たなテクニックとして、布にリングを通して、服とアクセサリーを一体化させる技法を取り入れ、普通の縫製とは違う“違和感”の表現に挑戦したという。会場では、コム デ ギャルソンのデザイナー・川久保玲がデザインした漆黒の格子の中にガーメントが並ぶ。約70型あるコレクションのうち、20から30型を販売。腕から背中に掛けてフェイクレザーを重ね、シルエットを立体的に出したライダースジャケット(18万5,000円)、前見頃にプリーツ加工と丸いパンチングを施したドレス(9万4,000円)、キルティングスカート、レースのロングスカートなど、ブランド名でもある「ノワール(黒)」のアイテムがそろった。黒の中に素材や技法・加工を駆使して様々な表情を生み出している。13SSの発足から1年半が経ち、徐々に取扱店舗が増えている同ブランド。今シーズンから西武渋谷でも販売を開始。ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)では1フロア下り、5階に常設スペースができた。アジア・ヨーロッパなど海外からの客も増えており、8月にはパリの老舗百貨店・ボンマルシェのイベントで扱われる。二宮氏は「日常生活に取り入れにくいデザインもあると思うが、これからも、服に対しての驚きと、着た時のドキドキ感を伝えていきたい」と話した。
2014年07月30日「コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARCONS HOMME)」が7月29日、15SSメンズコレクションショーを開催した。デザイナーは渡辺淳弥。前半はチャコールグレーや深いネイビー、黒のスーツやセットアップスタイルがメイン。全体的に細めのシルエットで、パンツ丈は短い。細かいチェックやボーダーのシャツは淡く明るいカラーだ。素足にレザーシューズを履いたスタイリングで爽やかな夏のテーラードを提案した。後半は、ハーフパンツのセットアップや白のステッチを効かせたインディゴのブルゾン、ボーダーのカーディガンやパンツなど。マリンテイストを含んだリラックスしたカジュアルな雰囲気。今季の特徴は、アイテムを仕立てた後に加工を施すことで、新たな表情を作り出したこと。ベジタブルコーティングで古着のような風合いを出した綿麻のアイテム、パーカやブルゾンなどに使用されたナイロンも紙のような質感、後染めのスニーカーなどが登場した。毎回様々なブランドとコラボレーションするコム デ ギャルソン・オムだが、今季は1035年創業のイタリアブランド「シーラップ(Sealup)」とのボンディングコートを製作した。
2014年07月30日パリのショールームでショーを開催した「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)」。メンズシャツに使用されるオーソドックスなストライプと、鮮やかな色を対比させ、凝ったアイテムを交えながらポップでフレッシュなコレクションを見せた。ヴィヴィッドカラーのパッチワークシャツや、星等のモチーフを縫いつけたピンストライプのシャツには、ロールアップさせたパンツやバミューダをコーディネイト。サイケデリックな色合いのプリントは、ブルックリンを拠点に活動するアーティスト、マイク・ペリーとのコラボレーション。ケープのように両サイドが開いたシャツは、このブランドらしい斬新なアイデアによるもので、一際印象的だったアイテム。清涼感溢れるストライプジャケットのシリーズでショーは終了。ビーチや避暑地をイメージさせ、会場は最後までオプティミスティックな雰囲気に包まれた。
2014年07月23日7月1日発売のメンズカルチャーマガジン『アイスクリーム(EYESCREAM)』8月号(スペースシャワーネットワーク)は、メイン特集として「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」を取り上げる。題して特集タイトルは「99人によるコム デ ギャルソン(99 PERSPECTIVES on COMME des GARCONS)」だ。内容は、同誌がクリエーター99人に対し異なった質問を投げ掛け、彼らが自分にとっての「コム デ ギャルソン」を語るという単純明快なもの。同社がリクエストしたことは「同じことは繰り返したくない。やるなら新しい切り口を考えて欲しい」と、特集巻頭に掲げられている。よしもとばなな、ファレル・ウィリアムス、操上和美、森永邦彦、中村ヒロキ、蘆田裕史、高橋盾、真鍋大度、菊池武夫、妹島和世、大友克洋、猪子寿之、ヴァーバル、ジュリアン・ディス、栗野宏文、加茂克也、バジョウ、草間彌生、フィリップ・パゴウスキー等々コム デ ギャルソンとかかわりが深い者からニュージェネレーションまでが54ページにわたり登場。各々が対談・寄稿・ビジュアル製作など様々な形で“語る”。表紙のグラフィックは、アーティスト・河村康輔がコム デ ギャルソンにまつわる様々な印刷物をコピーして製作したもの。彼は以前大友克洋とコラボレーションしている。過去、『ハイファッション(high fashion)』『ペン(Pen)』『美術手帖』などで大きく特集されたコム デ ギャルソンだが、ストリート的側面が強いEYESCREAMという意外な雑誌と組むことになった。
2014年06月30日「プレイ・コム デ ギャルソン(PLAY COMME des GARCONS)」は4月9日から15日まで、伊勢丹新宿店伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージにて「MARKET」をテーマにしたポップアップショップをオープンする。会場は異国のマーケットをイメージ。今イベント限定アイテムとしてブランド初披露となるリュック(1万7,000円)・バッグ(1万6,000円)の他、過去に製品化されたニットやコットンアイテムを解体し、リメイクしたトップス(2万8,000から3万円)、後染めのハンドメイドリメイクTシャツ(8,500から8,800円)、スニーカー(1万2,000円)などを用意。これらは青山のコム デ ギャルソン路面店でも展開されない予定。どのアイテムにもアイコンのハートマークがワンポイントで入る。9
2014年04月03日パリファッションウィーク中の3月3日、コム デ ギャルソン・パルファム パルファム(COMME des GARCONS parfums PARFUMS )の新香水「ウィステリア・ヒステリア(Wisteria Hysteria)」のローンチイベントがパリ・サントノーレ通りの同社ショップ、トレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソンで行われた。このアイテムは帽子デザイナー、スティーヴン・ジョーンズと2回目となるコラボレーションフレグランス。香りは藤をベースに清楚かつ誘惑的、フューチャリスティックかつロココ、と相反する要素を追求したという。スティーブンとのコラボらしくミニハットケースに収められる。イベントでは今回のために製作されたムービーを披露。また、ジョーンズの過去作品もディスプレイ。アントニオ・ベラルディ、マーク・ジェイコブスらとのコラボハット等が並ぶ。日本では5月発売予定。1万6,500円。
2014年03月06日「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)」が14-15AWコレクションを発表した。デザイナーは川久保玲。日本を中心に活動する仏出身アーティスト、ニコラ・ビュフ(Nicolas Buffe)とコラボレーションし、彼のグラフィックを用いたルックを多く見せた。ビュフは日本の漫画やアニメをモノクロのアールデコ調に落とし込んだ作風が特徴。その独特なキャラクターがプリントされたシャツや、Tシャツが披露された。シャツは多く展開され、前立てをフリルで切り替えたもの、タックを取り、フレアを入れたものなどパターンに凝ったものも登場した。
2014年02月08日「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)」が14-15AWコレクションを発表した。デザイナーは川久保玲。ポケット部分に穴が穿たれたジャケットを多く披露。穴からは内に着たシャツのフリルが覗く。この穴はジップでも表現される。今回のテーマは「holy(神聖な)jacket」。このholyは穴(hole)との言葉遊びともとれる。ジャケットのバリエーションは様々に提案され、ポケット口を別布で切り替えたもの、チェンジポケットを複数配したものや、背面に抽象的な紋様縫い付けたものが登場した。ラペルのみのベストを上から羽織ったルックなど、レイヤードでも遊ぶ。ボトムはかなりゆとりのあるワイドパンツが目を引いた。
2014年02月05日コム デ ギャルソンは12月21日、米・ニューヨークに「ドーバー ストリート マーケット ニューヨーク(Dover Street Market New York)」(160 Lexington Avenue New York, NY 10016)をオープンした。ロンドン、北京、銀座に続く4店舗目。店舗コンセプト&ディレクションを手掛けたのは川久保玲。マンハッタンの住宅街キップス・ベイ地区に位置するニューヨーク女子美術工芸大学をリノベーションした。この地区は飲食店などがまばらにある程度で、いわゆるファッションエリアではない。ショップは総面積1,674平方メートルで地上7階を占める。川久保氏が「私は様々なバックグラウンドを持つクリエーター達が、“美しいカオス”のコンセプトのもとで集い、新たな価値を創造するようなマーケットを作りたい」とコメントを発しているように、店内は様々なコンテンツで埋め尽くされる。1階からそびえる3本のアートタワーが、銀座店の名和晃平のアート作品のようにカオスの中でも全体の統一感を均衡。エレベーター手前のロンドン フィールドワークス(London Fieldworks)によるウッドパネルを施した「Spontaneous City NY」とマグダ サイエグ(Magda Sayeg)によるカラフルな「Everlasting Gobstopper (Alcohol inducing)」が6階まで貫き、レオ スーエル(Leo Sewell)による様々なマテリアルで装飾された「Rap Wrap」は7階まで届く。階段周りにはアラカワ&ギンズ(Arakawa&Gins)によるアートトンネル、視覚だけでなく聴覚にも訴えるためサウンドアーティストのカルクス・ヴァイヴ(Calx Vive)の音響作品が至る所にあるオブジェから放たれる。その中で扱われるのはコム デ ギャルソン社の各ブランドの他、「アライア(Alaia)」「ダニエラ・グレジス(Daniela Gregis)」「ジル・サンダー(Jil Sander)」「J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)」「パコ ラバンヌ(Paco Rabanne)」「ラフ シモンズ(RAF SIMONS)」「サカイ(sacai)」「サンローラン(Saint Laurent)」「シモーネ ロシャ(Simone Rocha)」「トム ブラウン(THOM BROWNE.)」「ビズビム(visvim)」などだ。また今回、ドーバー初取り扱いとなる「プラダ(PRADA)」の売り場が最上階に設けられた。プラダはアップデートしたアーカイブコレクションを特別に製作。更にルイ・ヴィトンが1階イベントスペースに3ヶ月間の期間限定店舗を出店中。その他、4階にはヤングデザイナーのコーナーが設けられインキュベーションの機能も持つ。もちろんロンドン、銀座にも出店しているオーガニックカフェ「ローズベーカリー(Rose Bakery)」も出店。1階と中2階を占める。コム デ ギャルソンブランドのスペースでメインに用いられた内装材はウッド。そこには世界に先駆けて2014年春夏の商品が並ぶ。オープンを記念し、「シュプリーム(Supreme)」のTシャツ、「マスターマインド×ブラック・コム デ ギャルソン×ドーバー ストリート マーケット ニューヨーク」のスウェット、パーカ、Tシャツなどをエクスクルーシブで発売。当日にはショップ周囲にぐるりと長蛇の列ができた。今後の同地区の変貌に注目が集まる。
2013年12月24日「プレイ・コムデギャルソン(PLAY COMME des GARÇONS)」は、コンバースとコラボレーションした新スニーカーを発売した。ローカット(1万4,175円)とハイカット(1万4,700円)の2モデル。コンバースのバスケットボールシューズ“プロレザー(PRO LEATHER)”をカスタマイズし、アッパーにブランドのシンボルマークであるハートを全面にプリント。白と黒の2色展開。サイズは1cmピッチで22から29cmまで用意。全国のコムデギャルソン店舗にて扱われている。
2013年07月17日アパレル・ブランド「コム・デ・ギャルソン」のクリエイティブ・ディレクターを務める川久保玲が、「エルメス」と提携して同ブランドの定番シルクスカーフ「カレ」の限定バージョンとなる新作スカーフ・コレクション「コム・デ・カレ」を手がけることになった。同コレクションのデザインにあたって、川久保さんは「私は常にエルメスの伝統と職人技を尊敬してきました。今回のコラボレーションでは、身に着けるものとしてのスカーフという概念ではなく、むしろエルメスのカレが持つ美しいアートワークに導かれていったと言えます。そして、その美しさに抽象的なイメージと共に新たなエレメントを加えることで、私たちはユニークで全く新しいスカーフに仕上げることができたと思っています」と自信を覗かせる。抽象的なパターンが描かれたモノクロのファースト・コレクション「ノワール・エ・ブラン」は5種類での展開で、東京、ニューヨーク、パリのコム・デ・ギャルソンの店舗にて発売される予定だ。続いて、鮮やかな色に染められた6種類展開のセカンド・コレクション「クルール」は、川久保がロンドンにオープンさせたセレクトショップ「ドーバー・ストリート・マーケット」にて販売されるという。エルメスが「カレの伝統を覆した」と評する同コレクションは両方とも、来年2月より販売が開始される予定だ。
2012年11月27日美容室やヘアスタイルの検索サイトなどを運営する美美美コムは12日、「ネイル美美美コム」のサービスを開始した。同サイトは、全国のネイルサロンやネイルデザインを検索できるネイルポータルサイト。「ネイルサロン検索」では、エリア・駅・路線のほか、得意なネイルメニューや特別なネイルサービス、設備など、こだわりの条件で絞り込み、自分にあったサロンを見つけることが可能。「ネイルデザイン検索」では、スイート・クール・エレガントなどの雰囲気から検索し、カルジェル・バイオジェル・スカルプなどのベース、カラーやアートから、自分にぴったりのネイルデザインを見つけることができる。また、「ネイルサロン人気ランキング」では、同サイトで人気のあるサロンを紹介。「ネイルデザインランキング」では、人気の高いネイルアートを紹介している。さらに、ネイルデザインの最新流行も発信。会員登録すると、同サイトでの各種サービス(お知らせメール、ネット予約、クチコミへの投稿等)を利用できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月13日Androidアプリに次いでiPhoneアプリも提供開始美容室検索サイト「美美美コム」は、1月27日より「美美美コム」のiPhoneアプリ「ヘアサロン検索-美美美コム」(無料)を 「App Store」にて正式リリースした。Androidアプリ(無料)もリリース済みで、「Androidマーケット」からダウンロードできる。*画像はiTunesプレビュー「スクリーンショット」より快適にヘアサロンの検索・予約「ヘアサロン検索-美美美コム」は、エリアから美容室・美容院・ヘアサロンを探すエリア検索に加えて、GPSを使用した現在地から素早くヘアサロンをチェックでき、メニューやサービス、設備やその他こだわりの条件から絞り込め、さらに人気、価格、距離、クチコミ評価などで並べ替えができる。店舗詳細ページからは各ヘアサロンのクチコミ、クーポン、メニュー、ヘアスタイル、スタイリストもチェックでき、美容室に予約したり、地図ページで現在地から店までのルートを表示もできる。また、ヘアスタイル検索では、ショート、ミディアム、ロングなヘアスタイルを検索でき、性別、イメージ、年代から条件に合った髪型を絞り込むことができるという。元の記事を読む
2012年01月29日