アカデミー賞最優秀脚色賞受賞、主要4部門にノミネートされた『君の名前で僕を呼んで』で、世界中の映画ファンを魅了したティモシー・シャラメ。映画界だけでなくファッション界においてもいま一番ホットな男の最新作『Beautiful Boy』が邦題を『ビューティフル・ボーイ』に変えて公開される。■ティモシー・シャラメ、GG賞助演男優賞にノミネート!本作は8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服し、現在はNetflixの人気ドラマ「13の理由」の脚本家として活躍する人物と、彼を支え続けた家族の物語。息子と父親それぞれの視点から描いた2冊の回顧録を原作とした“愛と再生”を描く本作で、ティモシーはその息子ニック役を、父親デヴィッドを『フォックスキャッチャー』のスティーヴ・カレルが熱演。ティモシーは、先日発表されたゴールデン・グローブ賞で助演男優賞にノミネートされるなど、賞レースを牽引中。すでにアカデミー賞助演でのノミネートが有力視されている。■ジョン・レノン同名楽曲との意外な関係「ビューティフル・ボーイ」といえば、1980年に発表されたジョン・レノンによる同名楽曲がある。ジョン・レノンが当時5歳だった息子・ショーンのために書き、世界中で愛される名曲だ。劇中でも、父・デヴィッドが、息子・ニックの子守唄として口ずさむ場面に使用されており、観客の感情を大きく揺さぶるシーンとなっている。さらに、スティーヴ・カレル演じるデヴィッド本人は、人気音楽ライターとして活動しており、なんとジョン・レノンの生前最後のロングインタビューを担当したという背景も。このタイトルは、父・デヴィットから見た息子・ニックを表現しているが、ニックを演じるティモシーは、まさに“ビューティフル・ボーイ”そのもの。観客の心を魅了する美しい姿はもちろん、今後の賞レースの行方からも目が離せなくなりそう。『ビューティフル・ボーイ』は、2019年4月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビューティフル・ボーイ 2019年4月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定© 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.
2018年12月19日いま最も旬な俳優ティモシー・シャラメの幻の主演作『ONE & TWO』(原題)が、『シークレット・チルドレン禁じられた力』の邦題で2019年1月18日(金)より「未体験ゾーンの映画たち2019」にて緊急公開されることが決定した。『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ大ブレイク、日本でも女性を中心に圧倒的な人気を誇るティモシー・シャラメ。本年度映画賞レースでもドラック依存症の少年を演じた『Beautiful Boy』(原題)で助演男優賞に続々とノミネートされており、『Hot Summer Nights』(原題)など話題作公開が控え、ますます注目を集めている。今作でティモシー演じる主人公ザックと妹のエヴァは、瞬間移動の超能力を持つ姉妹。その力を畏れる父ダニエルの意向で、超能力の使用を固く禁じられた2人は、外界から遮断された森の奥に秘匿されていたが、ある日、父の目を盗み超能力を使って家を抜け出す。誰にも言えない秘密を抱え、過酷な運命に翻弄されるエスパー兄妹の“禁断の日々”を覗き見る、珠玉のSFスリラーとなっている。監督は、アダム・ウィンガード監督の『ユーアー・ネクスト』などを手がけ、いま注目の映画スタジオ「A24」によるスマッシュヒット作『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』で大絶賛を浴びた撮影監督のアンドリュー・ドロス・パレルモ。これが初監督作品となるが、カメラマン出身の監督ならではの美的センスで、ティモシーの匂い立つようなフレッシュで瑞々しい魅力を、余すところなくカメラに収めている。また、妹役には海外ドラマ「MAD MEN マッドメン」に出演した後、NETFLIXオリジナルシリーズ「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」での主演により全米で大ブレイクを果たしたキーナン・シプカ。兄と共に秘密を抱え葛藤する美しい少女を、可憐に、そして逞しく演じている。■STORYそれは兄妹だけの危険な秘密――両親と森の奥でひっそりと暮らすエヴァとザックの兄妹。実は兄妹には瞬間移動の超能力があり、その力を畏れる父ダニエルの意向で、外界から遮断された世界に秘匿されていたのだ。母のエリザベスは病弱で、ダニエルはそれが子どもたちの反自然的な能力に対しての神からの罰だと信じ込み、能力を使うことを固く禁じていた。しかしある日、兄妹は父の目を盗み超能力を使って家を抜け出す。2人だけの秘密の時間は、天国のように清らかで、甘く魅惑的だった。しかし、その代償はあまりにも大きく、家族の運命を狂わせてゆく…。『シークレット・チルドレン禁じられた力』は2019年1月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて「未体験ゾーンの映画たち2019」として公開。(text:cinemacafe.net)
2018年12月14日今月初め交際が報じられたティモシー・シャラメとリリー=ローズ・デップが、街中で映画のワンシーンさながらの美しいキスを披露した。小雨が降る夜のニューヨークで、ティモシーは左手でリリーの腰を引き寄せ、リリーはティモシーの首に手を添え、唇にキス。ティモシーはフリースの黒いジャケットにダークデニム、リリーは白いTシャツにライトカラーのデニムで、カジュアルなファッションもぴったりマッチしている。このとき、ティモシーはピンク色のニューヨーク・ヤンキースのキャップをかぶっていたが、同日、フライドチキン・レストランではリリーがかぶっていた。ファッション小物をシェアし、パパラッチに狙われていても情熱的にキスしてしまう姿は、「ただの友達ではない」ことを証明した形に。2人は2019年配信予定のNetflix映画『The King』(原題)で共演しているため、「仲の良い共演仲間」と思いたかったファンもいたようだ。今年のアカデミー賞で史上3番目の若さ(22歳)で主演男優賞にノミネートされたティモシー。今月全米公開された『Beautiful Boy』(原題)での演技も高い評価を受け、来年のアカデミー賞に再び参戦することが予想されている。過去にジェニファー・ローレンスが「ETonline」に対し、「才能があってホット」なティモシーが「30歳くらいになるのを待っている」とラブコールを寄せたことも。リリーのライバルは多そうだ。(Hiromi Kaku)
2018年10月23日『君の名前で僕を呼んで』で世界中の映画ファンを魅了した、いま最もホットな若手俳優ティモシー・シャラメが出演する最新作『Beautiful Boy』(原題)の日本公開が2019年4月に決定。ブラッド・ピットがプロデューサーに名を連ねている。本作は、長年のドラッグ依存を克服し、現在は人気ドラマ「13の理由」の脚本家として活躍するニック・シェフの半生を描いた実話に基づく物語。ニックと、彼の父デヴィッドがそれぞれの視点で書いた2冊のノンフィクションを原作に、8年間の間に13回の依存症再発、7度の入院を経て更生にいたるまでを描き出す。依存症に苦しむ息子とその家族との愛と再生を描く本作で、ドラッグ依存と闘ったニックの青年時代を演じるのは、『君の名前で僕を呼んで』の鮮烈な演技で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、映画界だけでなくファッション界においても、いま最もホットな男ティモシー・シャラメ。その父親を『フォックス・キャッチャー』『リトル・ミス・サンシャイン』のスティーヴ・カレルが演じる。また、製作はブラッド・ピットが代表を務め、『ムーンライト』『それでも夜は明ける』などアカデミー賞受賞作を続々送り出している「プランBエンターテインメント」。ブラッド本人がプロデュースを手掛けている。現地時間10月12日(金)にアメリカ公開を迎えると、館アベレージ($5万5,359)が公開週末1位&配給元アマゾン・スタジオ最大のヒットスタートを記録。本国のメディアや評論家からはアカデミー賞主演、助演でのWノミネートが有力視されており、賞レースのキックオフといわれるハリウッド映画賞でティモシーが助演男優賞を受賞することが11日に発表されている。本国批評の声「この役でティモシーは、アカデミー受賞式でオスカー像を手にするだろう」―BBC「スティーヴとティモシーがオスカーにダブルノミネートするのは確実だろう」―THE HOLLYWOOD REPORTER「同世代の俳優の中でティモシーがダントツであることがこの映画で証明される」―Los Angeles Times「この役でティモシーが、アカデミー賞レースに帰ってくる」― ROLLING STONE「『君の名前で僕を呼んで』の時のようなエモーショナルな演技で、観客をまたも魅了する」―VOGUE『Beautiful Boy』(原題)は2019年4月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年10月22日『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ(22)と、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの長女リリー=ローズ・デップ(19)が交際中のようだ。2人は今後配信となるNetflixの映画『The King』(原題)で共演。すでに撮影は終了している。1日(現地時間)、2人がニューヨークのカフェ「MUD」に来店した姿がキャッチされた。リリーはティモシーの腰に手を回しており、友達以上の親密さを感じさせている。また、カフェのみならず、セントラルパークや街中のストリートなど、ここ最近ニューヨークでデートする姿が頻繁に見かけられている2人。「路上でティモシーがリリーを抱き寄せてキスし、その後1分ほどいちゃついていた」という目撃情報もある。「E!News」によれば、ティモシーのファンたちは、ティモシーとリリーがお互いのSNSをフォローし合った1月から「付き合っているのかな?」と噂していたという。とはいえ、リリーは当時、モデルのアッシュ・スタイメストと交際しており、4月に破局。ティモシーは5年ほど前に、マドンナの娘のローデス・レオンとの交際が報じられたことがある。(Hiromi Kaku)
2018年10月02日『ムーンライト』『レディ・バード』など話題作を続々と配給し続けている北米の映画会社A24が贈る、ケイシー・アフレックとルーニー・マーラの共演作『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』から、幻想的な場面写真が公開となった。■『セインツ -約束の果て-』の再タッグが実現!本作はシーツ姿のゴーストでもあり、自宅前の自動車事故で死んでしまう夫「C」を演じたケイシー・アフレックと、1人残され、悲しみに暮れる妻「M」を演じたルーニー・マーラといった、ハリウッドきっての実力派俳優による共演によって、彷徨い続けるゴーストの、時空を超えた旅路を紡ぎ出している。そして誰もが一度は目にしたことのある「幽霊」のイメージをそのままに、幻想的で少し切ない大人のゴースト・ストーリーを作り上げたのは、ディズニーの「ピートとドラゴン」のリメイク『ピートと秘密の友達』や、本作と同じく、ケイシー・アフレックとルーニー・マーラを迎えた『セインツ -約束の果て-』のデヴィッド・ロウリー監督。最新作では、自分のいなくなった世界で、残された妻を見守り続ける、ひとりの男の切なくも美しい物語を描き切った。すでにサンダンス映画祭の観客賞を筆頭に、世界各国の映画祭でノミネート&受賞を受け、米映画批評サイトRotten Tomatoesでは驚異の91%をたたき出している。■シーツ姿のゴーストを捉えた場面写真を公開今回解禁された場面写真では、子どもの仮装のような造形ながらもどこか幻想的な雰囲気を漂わせているゴーストの姿を捉えている。ケイシー・アフレック演じる「C」のゴーストは廃墟にたたずみ、少し寂しそうな姿を見せたり、美しい夜景を眺める様子を見せたりと、本作の魅力が存分に伝わってくる写真が目白押しだ。そしてルーニー・マーラ演じる「M」をそっと背後から見守るゴーストの姿や、まだ亡くなる前の「C」と「M」の2人が寄り添う姿が写し出された写真も確認できる。神話やファンタジーの要素をたっぷり詰め込んだ“壮大な愛”の物語をお見逃しなく。『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』は11月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー 2018年11月17日より全国にて公開©2017 Scared Sheetless, LLC. All Rights Reserved.
2018年09月27日TVプロデューサーのリンゼイ・シューカスと1年以上に渡り交際していたベン・アフレックに、新恋人ができたという。「プレイボーイ」誌のモデル、ショーナ・セクストンとのディナーデートが報じられた。38歳のリンゼイに対し、ショーナは22歳。46歳のベンにとっては娘にもなりうる年の差だ。「Us Weekly」誌によればディナーデートの日、ベンはボディーガードを大勢連れてマリブの和食レストラン「NOBU」に登場。緊張していたのか「堅苦しい雰囲気」を醸し出していたというが、ボーイへのチップは100ドルと太っ腹だった。昨年11月からニューヨークのマンションで同棲を始め、先月には一緒にプエルトリコに旅していたベンとリンゼイは、いつのまに破局していたのか…。ベン&ショーナのデート写真が出回ると、リンゼイが密かにインスタグラムのアカウントを削除していたことも発覚。別れてしまった可能性が高そうだ。ショーナとのディナーデートが報じられる直前、アルコール依存症と闘うベンは、友人に「健康にフォーカスしたハッピーな生活を送っている」、「いろんな集まりに参加したり、瞑想やヨガをやったりと、すごく努力している」と褒められたばかりだった。それは、リンゼイとの安定した関係によるものだと思われたが、新恋人のおかげ…?(Hiromi Kaku)
2018年08月20日『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックが出演する最新作『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』。この度、この切なくも美しい物語から、待望のキービジュアルと特報が解禁された。■ストーリー田田舎町の小さな一軒家に住む若い夫婦のCとMは幸せな日々を送っていたが、ある日夫Cが交通事故に遭い死んでしまう。妻Mは病院でCの体にシーツを被せ病院を去るが、死んだはずのCはシーツを被った状態で起き上がり、そのまま幽霊となって妻のいる自宅まで戻ってきた。Mは彼の存在には気づかないが、それでもCは、悲しみに苦しむ妻を見守り続けていた。しかしある日、Mは前に進むためある決断をし、残されたCは妻の残した最後の想いを求め、彷徨い始める――。■ケイシー・アフレックが次に挑むのは…幽霊?本作の主人公は、レトロな雰囲気さえ感じる、シーツ姿のゴースト。漫画やアニメではよく見かけるビジュアルのゴーストを、あえて実写で映し出す映像は、懐かしいのにどこか新鮮。不慮の事故死を遂げ、シーツ姿の幽霊となって彷徨い続ける夫を演じるのは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したケイシー・アフレック。夫に先立たれた妻を演じるのは『キャロル』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したルーニー・マーラ。本作の監督は『セインツ -約束の果て-』でケイシーとルーニーを共演させた、デヴィット・ロウリーが再び超実力派の2人を迎えメガホンを取る。■切なさ溢れる大人のファンタジー公開されたキービジュアルは、コスミック感を感じられる背景にゴーストが佇むというファンタジーな印象に仕上がっている。また特報映像では、妻とゴーストの“近くて遠い距離”が切なく表現され、夫に先立たれ悲しみの表情を見せる妻だが、傍で見守るゴーストの“シーツに隠れた”表情も気になるところ。シーツ姿のゴーストの物語がどのように描かれるのか注目が集まる。『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』は、11月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月09日ティモシー・シャラメ主演のNetflixオリジナル映画『The King』(原題)に、ロバート・パティンソンとリリー=ローズ・デップが加わることになった。6月1日(現地時間)からイギリスで撮影が始まるという『The King』(原題)は、ウィリアム・シェークスピアの「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」をベースとして描かれる映画だ。ティモシーは若きハル王子ことヘンリー五世、やんちゃなハル王子を真の王へと導くフォルスタッフをジョエル・エドガートン、ヘンリー四世をベン・メンデルソーンが演じる。ジョエルは監督のデヴィッド・ミショッドと一緒に本作の脚本も手掛けている。そして、新たにキャストに加わるロバートはフランスの王太子、リリーはフランスのカトリーヌ王女を演じるようだ。ともにオーストラリア出身のジョエルとデヴィッドは、いままでにも共同で脚本を執筆しており、『奪還者』(’14)にはロバートが出演したことも。さらにデヴィッドが監督・脚本を担当した『アニマル・キングダム』(’10)にはベンが主演している。ジョエルとデヴィッドは、デヴィッドの作品をこれまで多数プロデュースしてきたリズ・ワッツと共同で本作のプロデューサーも務め、“デヴィッド・ファミリー”の色が強い作品になりそうだ。さらに、ブラッド・ピットも自身の製作会社「プランB」を通してプロデューサーとして参加している。『The King』(原題)は2019年に配信予定。(Hiromi Kaku)
2018年06月01日4月27日(金)より全国公開され、満席回続出の大ヒットとなっている『君の名前で僕を呼んで』。本作で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた主演のティモシー・シャラメは、その溢れ出る才能と美貌から“ディカプリオの再来”といわれる、いま大注目の若手イケメン俳優。2018年は、24歳の青年と恋に落ちる無垢な少年を演じた本作含め、女子高生が思わず心を奪われるバンドマンを演じた『レディ・バード』が日本公開間近、さらに7月全米公開の『Hot Summer Nights』(原題)ではドラッグディーラーを演じるなど、話題作が続々と控えており、ますます目が離せない存在となっている。■『君の名前で僕を呼んで』全国公開中映画レビューサイト「ロッテントマト」による「2017年度ベスト・レビュー映画NO.1」の輝かしい実績を持つ本作は、80年代の北イタリアの避暑地を舞台に、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いたラブストーリー。第90回アカデミー賞主演男優賞ほか4部門にノミネートされ、巨匠ジェームズ・アイヴォリーが脚色賞を受賞した。1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオ(ティモシー)は、大学教授の父(マイケル・スタールバーグ)が招いた24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく――。■『レディ・バード』6月1日(金)公開カリフォルニア州のサクラメントは閉塞感漂う田舎町。カトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティン(シアーシャ・ローナン)が、高校生活最後の年を迎え、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしくユーモアたっぷりに描いた作品。ティモシーは一転、チャラくて“ゲスな”バンドマンを演じている。監督・脚本は、『フランシス・ハ』『20センチュリーウーマン』など、女優としても高い評価と人気を誇るグレタ・ガーウィグ。本作も第90回アカデミー賞にてグレタの監督賞、主演女優賞、助演女優賞ほか5部門ノミネートにノミネートされた。■『Hot Summer Nights』(原題)7月27日(金)全米公開予定『ルーム』(’15)、『ムーンライト』(’16)など賞レースを席巻する作品を次々送り出す気鋭のスタジオ「A24」製作の話題作。恋愛模様を描いた青春映画でありながら、リアリティある薬物依存の描写も強烈と話題になっており、ティモシーはドラッグディーラー役を熱演している。監督・脚本は新人のイライジャ・バイナム。田舎にある親戚の家で過ごす少年ダニエルは、ひょんなことをきっかけにドラッグに手を出してしまう。友達も恋人もいなかった彼は、孤独の中でドラッグディーラーの道に進み…。『イット・フォローズ』のマイカ・モンロー、ディズニー・チャンネル『ティーン・ビーチ・ムービー』のマイア・ミッチェル、『フィフス・ウェイブ』アレックス・ロウらが共演。■『Beatutiful Boy』(原題)10月12日(金)全米公開予定『ムーンライト』『それでも夜は明ける』で2度のオスカーに輝く、ブラット・ピットが立ち上げた「PLAN B」が製作。ドラッグ依存症の息子を抱えた、米作家デビッド・シェフによる自伝的ノンフィクション「Beautiful Boy: A Father’s Journey Through His Son’s Addiction」(原題)の映画化し、「メス」「スピード」などと呼ばれる覚せい剤メタンフェタミンでドラッグ依存に陥ったニック(ティモシー)の壮絶な葛藤を、父親(スティーヴ・カレル)の視点から描く。共演に、『デトロイト』のケイトリン・ディーヴァー。■『A Rainy Day in New York』(原題)2018年全米公開予定巨匠ウディ・アレン監督最新作。人気女優のエル・ファニングとセレーナ・ゴメスに、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ、リーヴ・シュレイバー、レベッカ・ホールと豪華な顔ぶれ。初恋の喜びと痛みを知る無垢な少年から、若すぎるドラッグディーラーまで変幻自在のティモシー。いま最も熱い俳優に、引き続き注目していて。『君の名前で僕を呼んで』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君の名前で僕を呼んで 2018年4月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefactureレディ・バード 2018年6月、全国にて公開© Universal Pictures
2018年05月16日ショートフィルムを無料配信するライフスタイルウェブメディア「ブリリア ショートショートシアター(Brillia SHORTSHORTS THEATER)」が旬のショートフィルムを紹介する金曜日連載「週末の短編映画」。今週は、『サインスピナー(原題: Spinners)』。先日授賞式が行われた第90回アカデミー賞にて主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)が出演したショートフィルムです。《あらすじ》砂漠に囲まれたとある町で、サインスピニングで小遣い稼ぎをしているジェイスとデレクは、日ごろ彼らをバカにする奴らに仕返しをしようととある計画を思いつく。しかし一人の母親が2人の前に現れたとき、彼らの計画は思いもよらぬ方向に......。『君の名前で僕を呼んで』(2017年)で、第90回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされ、注目を集めティモシー・シャラメ。ジェイソン・ライトマン(Jason Reitman)監督作『ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界』(2014年)で長編デビューをし映画界で名が知られるようになりましたが、その前に制作された短編が本作です。あどけない少年の表情を魅せるティモシー。大人になるちょっと手前、でも子どもじゃない。背伸びをしてかっこつけたくもなる一方で、うまくいかずに堪えるモヤモヤとした時間。ティーンエイジャーの微妙な心の動きを写し撮った映画だと言えます。さて、本作で主人公と友人の二人がくるくると回している板。タイトルともなっている「サインスピナー」とは、広告のボードを回すパフォーマンスのこと。舞台はリーマンショック後のアメリカの田舎町。すさんだ世相の中でも少年たちは黙々とボードを回す。その姿の逞しさ、大人には真似のできないひたむきな姿勢に胸が打たれます。【作品情報】『サインスピナー(原題: Spinners)』監督:Erik Barnes制作国:アメリカジャンル:ドラマ制作:2013年上映時間:13分受賞歴:ニューオリンズ映画祭 2012 (アメリカ)、インディー・メンフィス 2012 (アメリカ)「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」にて期間限定配信中。URL:
2018年03月30日『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『レディ・バード』の公開も控える若手イケメン俳優ティモシー・シャラメが主演するショートフィルム『サインスピナー』が、ショートフィルム専門のオンラインシアター「ブリリアショートショートシアター オンライン(以下、BSSTO)」にて配信スタートした。『サインスピナー』はロサンゼルス郊外、“スピナーズ”と呼ばれる看板回しの仕事をしながら、その日々の生活に不安や鬱憤を感じ、傷つきやすくも残酷な少年の姿を描いた作品。アメリカで多発し、社会問題化するティーン・エイジャーの銃撃事件の背景を思わざるを得ないリアルな社会描写と、そこに暮らす一触即発の繊細な少年たちの表情が心に残る。主人公の少年ジェイスを演じたティモシーは、その後、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』に出演するなど、映画界が最も注目する若手俳優への道を歩んでいくことに。また、「BSSTO」には、2月28日(水)よりショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016でグランプリを受賞後、見事に翌年のアカデミー賞短編実写部門に輝いた『合唱』が追加されており、3月28日(水)からは『ネガティブ・スペース』が今年のアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた桑畑かおる監督による2011年のショートフィルム作品の公開が予定されている。世界が注目する俳優やクリエイターたちの作品を満喫できるショートフィルムのラインナップをぜひチェックしてみて。■『サインスピナー』(Spinners)13分16秒/2013年/アメリカ第90回アカデミー賞主演男優賞ノミネート ティモシー・シャラメ主演砂漠に囲まれたとある町で、サインスピニングで小遣い稼ぎをしているジェイスとデレクは、日ごろ彼らをバカにする奴らに仕返しをしようと、ある計画を思いつく。しかし1人の母親が2人の前に現れたとき、彼らの計画は思いもよらぬ方向に…。■『合唱』(Sing)25分/2015年/ハンガリー第89回アカデミー賞短編実写映画賞受賞おとなしい10歳の少女ジョフィーは転校したばかり。最初は少し慣れなかったが、すぐに校内で有名な合唱団に入ることを決め、人気者のクラスメイト、リザと仲良しに。ほどなく、彼女たちは一致団結して合唱団の指揮者である先生に立ち向かうことになる。彼女は見た目と違い、本当は意地悪な人物だった――。■『犯罪オタクのカップル』(Something Left, Something Taken)10分/2011/アメリカ第90回アカデミー賞短編アニメ賞ノミネート桑畑かおる監督作品「犯罪現場では何かが残り 何かがなくなる」。犯罪マニアのカップルが出くわしたゾディアック事件の犯人は…?マックス・ポーター&桑畑かほる夫妻によるパペット・アニメーション。サンダンス映画祭などでも絶賛された。ブリリア ショートショート シアター オンラインにて『サインスピナー』『合唱』は配信中、『犯罪オタクのカップル』は3月28日(水)より配信予定(※視聴は無料だが初回に会員登録が必要)。(text:cinemacafe.net)
2018年03月19日今年『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー主演男優賞を獲得したケイシー・アフレックが、ジェニファー・ガーナーと離婚した兄ベンに続き、サマー・フェニックスと離婚することになった。2人は2015年11月から別居を初め、2016年3月に別れることを公に発表していた。ケイシーは2000年から故リバー&ホアキンを兄に持つフェニックス家の末っ子サマーと交際をスタートし、2006年6月に結婚した。2人の間にはインディアナくん(12)、アティカスくん(9)の2人の息子がおり、「People」誌が入手した離婚申請書によれば、離婚を申請したサマーはケイシーに息子たちの共同親権と扶養費を求めているようだ。サマーはケイシーと交際後、2004年の『Suzie Gold』(原題)への出演を最後に2016年まで女優業を休業していた。2003年から友人とマンハッタンでヴィンテージ服を扱うショップを経営していたが2012年に閉店。ケイシーとの別れを決意した2016年に女優業に復帰している。今年は精力的に映画に出演し、『The Mad Whale』(原題)でジェームズ・フランコ&カミーラ・ベルと、『The First』(原題)でバルサザール・ゲティらと共演している。ケイシーは義兄ホアキンとともに製作したモキュメンタリー映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』以来8年ぶりに自身で監督・脚本・主演を務める『Light of My Life』(原題)が待機中だ。(Hiromi Kaku)
2017年08月02日ワーナーブラザースが『ザ・コンサルタント』の続編製作に向け、主演のベン・アフレックと交渉を始めているようだ。アメリカで昨年10月、日本では今年1月に公開された『ザ・コンサルタント』は、ベン主演作でかつてないほどの“はまり役”として大ヒット。ベンは自閉症で会計士と殺し屋の2つの顔を持つクリスチャン・ウルフを演じた。ベンの親友マット・デイモン主演作の『ボーン・アイデンティティー』のようにシリーズ化してほしいとの声が方々で上がった作品だ。「The Hollywood Reporter」によると、脚本を担当したビル・ドゥビューク、監督のギャヴィン・オコナーも交渉中で、リネット・ハウエル・テイラー、マーク・ウィリアムズも引き続きプロデューサーに就くとのことだ。現在ベンは11月に公開予定の『ジャスティス・リーグ』の再撮影に臨んでいる。同作は監督のザック・スナイダーが娘の自殺により降板し、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンが引き継いだ。ベンはバットマンの単独映画への主演も控えており、『ザ・コンサルタント』続編の製作時期は明らかになっていない。(Hiromi Kaku)
2017年06月27日“ポスト クリント・イーストウッド”ともいわれる俳優ベン・アフレックの監督・主演最新作『夜に生きる』。本作に出演するエル・ファニングは、わずか14歳のときに本作の脚本を受け取っていたという。脚本を読み、すぐに「この役を射止めたいと心に決めた」と明かすエルが、ベン・アフレックがつくり出す撮影現場や彼女が演じたキャラクターについて、さらに新たな挑戦についても語ってくれた。本作は、ベンの長編初監督作でケイシー・アフレックが主演を務めた『ゴーン・ベイビー・ゴーン』以来2度目となるデニス・ルヘインの同名原作を基に、ベン自ら脚色に関わり、『アルゴ』以来5年ぶりに監督・主演を務める入魂の一作。本作でベン演じる主人公・ジョーが、タンパの町で出会う警察署長の娘・ロレッタを演じているのがエルだ。18歳という若さながら『マレフィセント』『ネオン・デーモン』をはじめ数々の話題作へ出演し、今年もカンヌ国際映画祭ではアウト・オブ・コンペティション部門で主演作『How to talk to girls at parties』(原題/ジョン・キャメロン・ミッチェル監督)が上映されるなど、引っ張りだこ。ファッションアイコンとしても注目を集める彼女は、本作で1920年代の少女と大人の狭間で揺れ動く女性ロレッタを圧倒的な存在感で演じた。初めて脚本を読んだときをふり返るエルは、「これは私にとって、スペシャルな役柄なの。私が“若い女性”として描かれた初めての役柄だと思うの。誰かの子ども、っていう役じゃなくてね」と特別な思い入れを明かす。その作品は、自身初となるベンとの共演にもなった。「“ベン・アフレック現場”の体験は、言葉で表すのは難しいの。驚異的だった。ほかのどのセットとも違うフィーリング。この現場では、1920年代のセットだからなのか、壮大な叙事詩(エピック)を感じた。まるで、50年代の古きハリウッドの映画に出ているような気分」と語るエル。「彼は監督ではなく、私たちにキャラクターであるジョーのように感じさせた。それで彼はベストの監督だと感じたわ。私たち共演者たちを批判する目で見ているということはなく、彼は現場の雰囲気を大切にしていて、私たちが安心してクリエーティブになれる場所をクリエートしてくれた」。物語が進むにつれ、エル演じるロレッタは、ギャングとしてタンパでのし上がろうとするジョーの行く手を阻む存在へと変化していく。ロレッタが群集の前でスピーチするシーンでは、脚本3ページ分の長台詞を2週間もの時間をかけて作り込んだそう。「エイミー・センプル・マックピアソン(Aimee Semple McPherson)という女性がいて、彼女は20年代の福音伝道師で、禁酒法時代の説教師だったから、彼女がアルコールやギャンブルに抗議して話す様子などを動画で見たりして、私は彼女を多いに参考にしたの」と役作りを明かす。「ベンと話したのは、彼女は少女であり、それはそのまま保持したい、ということ。そして、彼女には想像を絶するような痛みや闇があるということ。彼女が家を出た後、彼女に何が起きたのかは映されない。私たちはそれが良い方法だと同意した。彼女が受けた残虐なことは、見るのではなく、観客が自分たちの頭で想像できるようにする。そういう想像のほうが、スクリーンで映し出されるよりも、うんと怖いものだったりするでしょ。でも、ジョーは彼女のキャラクターに少しばかり光を見出すのよ。だから、彼は彼女を殺さなかった」と、ベンと作り上げた彼女のキャラクターを説明、ロレッタが抱える痛みに触れる。本作で、ベンの仕事ぶりを目の当たりにしたエル。実生活では高校を卒業したばかりだが、今後の展望について「いつか、私は監督したいと思っているの。だから、もっと製作について、照明とかカメラとかDP(撮影ディレクション)とか、そういうことを学びたいわ」と語っており、本作で大きな刺激を受けたことは間違いない。女優としてだけでなく、今後のマルチな活躍にも期待が高まるエル。彼女の新たな挑戦に注目だ。『夜に生きる』は5月20日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夜に生きる 2017年5月20日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年05月17日マット・デイモンがプロデュース、ケイシー・アフレック主演、ケネス・ロナーガン監督の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が、5月13日よりいよいよ公開。本作でアカデミー賞主演男優賞に輝き、まさに俳優人生の代表作を手に入れたケイシー・アフレックのインタビュー動画が到着した。本作は、ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リーが、兄の死をきっかけに、二度と帰ることはないと思っていた故郷の“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく物語。映像では、主人公のリーを演じた感想を「最高だったよ。難しい場面や深刻な場面を撮影する日が多くて、1日の大半をセットで過ごす日々が延々と続いたけど、ルーカス・ヘッジズたちと会話を楽しんだよ」とふり返るケイシー。「共演したシーンにはとてもおもしろいシーンもあった。一見冗談っぽくないけど、大げさで馬鹿げたことよりおもしろくて、もっともらしいと感じた。僕が好きなタイプの“笑い”だった」と、撮影中は甥っ子役のルーカスと仲睦まじく交流を深めていたことを明かす。また、ロナーガン監督が手がけた脚本はアカデミー賞脚本賞に輝いた。ケイシーは、「脚本で重要なことは、物語の内容や登場人物たちの描写の仕方。彼の脚本は魔法みたいだよ。登場人物はみな複雑で、本物の人間みたいだ」と絶賛。ケイシーはじめ、どのキャストも本当にその土地で生きているかのようなリアリティがあり、強さも、弱さも併せ持った不器用な人間らしい姿がある。「素晴らしい脚本があったから、迷わずに信頼して進むだけだった」とケイシー。「だから僕がすべきことは、セットに現れて正しい感情を表現するのみだった。ケネスも共演者たちも素晴らしかったので、ただ、登場人物の感情を意識するだけでよかったんだよ」と、信頼のおける最高のチームワークのもとで演じられたことに喜びをにじませた。ケイシーは、兄で俳優・監督のベン・アフレックとは3歳違い、米マサチューセッツ州生まれ。『誘う女』(’95)で映画デビューし、2007年には兄ベンの初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で主演を務めた。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『オーシャンズ11』にも出演していたほか、ブラッド・ピット主演『容疑者、ホアキン・フェニックス』(’10)では監督・脚本・製作・撮影も手がけた。2002年、ロナーガンの舞台「This is our youth(これが僕らの青春)」でマットと共演し、同舞台で共演したサマー・フェニックス(故リバー・フェニックス、ホアキン・フェニックスの妹)と結婚していたが、昨年、離婚している。近年のアカデミー賞主演男優賞といえば、ノースタントで鼻を折るほどのストイック怪演をみせた『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオ、難病ALSと闘う博士を体当たりで演じた『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン、エイズ患者を演じるために約22.5kgもの減量をして挑んだ『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーなど、外見で魅せるインパクトの強い役柄が多かった。だが、そんな中、本作におけるケイシーの場合は、外見の変化ではなく、内面からにじみ出る演技が注目を集めた。過去に壮絶な悲劇を体験して生きる意味を見失った、孤独と哀しみを見事に体現しており、“引き算”の演技が特徴的だ。感情を押し殺し、多くを語らず、目の動きひとつで感情の揺れ動きを表現する手法は、批評家陣からも「アメリカン・ニューシネマ的名演の再来!」「人生に打ちのめされて表情を失った顔をこれほど魅力的に演じられる俳優を見たことがない!」と大絶賛されている。そんなケイシーの演技力の高さはもちろんのこと、本作で演じたリーとケイシー自身の実人生のシンクロ率の高さも、オスカーを手にした理由の1つかもしれない。10代からテレビに出演し、その後、映画界でも活躍するものの代表作といえる作品にはなかなか恵まれず、さらには自ら監督した『容疑者、ホアキン・フェニックス』ではセクハラ疑惑をかけられてしまうなど、決して輝かしい俳優人生とはいえなかった。そんな彼が演じた、孤独を抱え生きることに不器用な男リーの生きざまは、まさにケイシー自身と重なり合う。主人公のリーはやがて、絶望の淵から雪解けのごとく再生へと向かっていく。ケイシーもまさに、この役でオスカーを手にしたことで映画界への復活を果たすことができた。これ以上のハマリ役はないほどの作品との運命的な出会いにより、「ベン・アフレックの弟」という殻を打ち破ったケイシーの名演を、スクリーンで確かめてみてほしい。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マンチェスター・バイ・ザ・シー 2017年5月13日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
2017年05月14日ベン・アフレックが監督・脚本と主演を務める最新作『夜に生きる』。このほど、本作で禁断の愛と知りながらも逢瀬を続ける主人公ジョー(ベン)とその恋人・エマ(シエナ・ミラー)が、ベッドの上で駆け落ちをほのめかす本編映像がシネマカフェに到着した。本作は、ベンがアカデミー賞を受賞した『アルゴ』以来5年ぶりに監督・主演をつとめ、脚本も自ら関わる入魂の1作。彼の長編初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』以来2度目となるデニス・ルヘイン原作で「エドガー賞(MWA賞)」最優秀長編賞を受賞した同名小説を基に、極上のクライム・エンターテイメントを作り上げた。禁酒法時代のボストンを舞台に、ベンが緊迫感たっぷりに演じてみせるのは、父親が警察官という厳格な家庭に育ちながらも、ギャングの世界に足を踏み入れる主人公ジョー。今回到着した本編映像は、ジョーの人生を狂わせるきっかけにもなった1人、ギャングのボスの愛人・エマがジョーに駆け落ちを持ちかけるシーンだ。気候の暖かいところに逃げようと冗談交じりに誘うエマに対し、ジョーは「兄のダニエルがカリフォルニアにいる」と提案しながらも、「カタギの仕事はあまり…」と乗り気でない様子。そんな煮え切らない態度のジョーに対し、エマは「好きにやるのよ。好きなところへ行き、昼は眠るの」と切なげな表情を見せる。ギャングの愛人として生きる代償に自由を奪われたエマの、哀しみが垣間見られるシーンだ。そんなエマを自分自身の姿と重ね合わせたのか、ジョーはエマの誘いに乗ることを決意。誰かに命令される人生を捨て、ギャングが仕切る街で無法者として生きることを選んだジョーもまた、人一倍自由への願望を抱いていたはず。ジョーとエマの今後の悲恋を匂わすも、物語の核心に迫る必見映像となっている。エマを演じたシエナ・ミラーは、スリルを求め、どこか危なっかしいところがありながらも、男性に「守ってあげたい」と思わせる魔性の一面を持つこのキャラクターについて、「違法なポーカーゲームがおこなわれる禁酒法時代の潜り酒場で飲み物を給仕している。家庭をもつボスに囲われながら、影では敵と寝ているような女です」と説明。「彼女には何物にも動じないところがあって、そのおかげで、彼女はダークで残忍で女嫌いの世の中を渡っていけます。でもそれが彼女を、美しくて束の間の悲劇的なジョーとの恋愛に導いてしまいます。彼女は登場したときから、生き残るためならどんなことでもやる、強くて現実的なアイルランドの女なのです」と分析する。シエナは、活気にあふれた1920年代の女性を演じるために、アイルランド南部の陽気な話し方をマスターするほどの熱心さで、ベンも「シエナは微妙なニュアンスを見事に表現する女優。この映画の中で彼女は、目的をもち、繊細で、きめ細やかな演技をしてくれました」と大絶賛を贈っている。さらにエマだけでなく、ジョーと同じく警察官を父にもち、人生に冒険を求めるも成功と挫折を経験する少女・ロレッタ(エル・ファニング)や、タンパの街で出会った才色兼備の美女・グラシエラ(ゾーイ・サルダナ)が現れたことにより、ジョーの運命は激変することに。彼女たちがジョーにもたらすものとは何なのか…。“夜に生きる”と決意した男が辿り着く先を、その目で確かめてみて。『夜に生きる』は5月20日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夜に生きる 2017年5月20日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年05月07日先日、ついに離婚を申請したベン・アフレックとジェニファー・ガーナーだが、ベンは現在もジェニファーと子どもたちと一緒に同じ家に暮らしているという。「People」で関係者は「今後については思案中ですが、現時点ではみんな一緒に暮らしている。彼らが唯一、合意しているのは子どもたちがこの家に住み続けるということです」と話している。関係者によると、2人は「子どもたちのために、できるだけことをスムーズに進めることに専念」しているという。ベンとジェニファーの間には11歳と8歳の娘と5歳の息子がいて、2人とも、離婚が確定するまでの間も共同親権を求めているという。2人は交代で子どもたちを学校に送り迎えするなど、破局後も子育てに協力し合い、子どもの両親としての関係は良好だ。(text:Yuki Tominaga)
2017年04月17日「別れを決意した」と宣言してから約2年。それでも、ジェニファー・ガーナーが離婚申請を取り消したり、いままでのようにベン・アフレックと子どもたちと一緒に仲良く過ごす姿がたびたび目撃され、復縁もささやかれていたが…。2人はついに離婚することを決断したようだ。裁判所に離婚の申請を行ったことが「TMZ.com」などのメディアで報じられている。裁判所への提出書類によると、2人は弁護士を立てずに3人の子ども、ヴァイオレットちゃん(11歳)、セラフィーナちゃん(8歳)、サミュエルくん(5歳)の法的監護と共同親権を求めているという。2人は婚前契約書を交わしていないことから、婚姻中に得た財産などはすべて半分に分けられる見通しだが、こういった金銭面に関する交渉は今後行われ、最終的に半年ほどで離婚が成立するという。どんなに仲の良い夫婦でも、離婚となると醜い争いを繰り広げるのがハリウッドの常だが、ベンとジェニファーはこれまでにない「非常に友好的な」離婚申請であると話題だ。ベンは先月、アルコール依存症を克服するためのリハビリを終え、家族のサポートに感謝を伝えたばかりだった。(Hiromi Kaku)
2017年04月14日監督・主演を務めた『アルゴ』がアカデミー賞作品賞ほか3部門に輝いたベン・アフレック。彼の最新監督・脚本・主演作『夜に生きる』から、ベンやエル・ファニングら出演者たちの熱意が伝わるエピソードとともにメイキング写真が解禁となった。本作は、“ポスト クリント・イーストウッド”としてキャリアを重ねるベンが『アルゴ』以来、5年ぶりに監督・主演をつとめただけでなく、脚本にも自ら関わった入魂の1作。製作にはオスカー俳優のレオナルド・ディカプリオも名を連ねており、ベンの長編初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』以来となるデニス・ルヘイン原作で、エドガー賞(MWA賞)最優秀長編賞を受賞した同名小説を基にする。ベンは、厳格な家庭に育ちながらもギャングの世界に足を踏み入れる男・ジョーを、スリリングかつ緊迫感あふれる演技で熱演。監督として、豪華キャストたちをまとめあげている。このたび到着したメイキング写真は、魅力的な美女グラシエラを演じたゾーイ・サルダナや、ジョーと恋に落ちるギャングの愛人エマ役のシエナ・ミラーといった実力派女優たちと演出の相談をしている様子や、ジョーの良き相棒・ディオン役を務めたクリス・メッシーナと熱心にカメラチェック行っている場面など、制作現場の熱意が伝わる写真ばかり。それぞれの表情からも、本作の制作に一丸となっている様子が伝わってくる。シエナは「この映画に出演できるなんて、夢が実現したようなもの。でも、私にとってもっと重要だったのは、ベンが脚本を書き、主演し、監督することでした。彼のこれまでの作品を観てきて、この映画に参加できて、こんなに極上の役を演じられるなら、何もかも投げ打っても構わないとさえ思ったの」と語り、ベンとのタッグを熱望したことを明かす。また、『アルゴ』で共演しているクリスも「ベンが監督する映画で彼や他のキャストと共演できるとくればね、迷うはずがありません」と即決で出演を快諾したと語る。さらに、17歳で参加したエルにとっては刺激的な現場となった様子で、力を十二分に発揮することができたという。「ベンはもう最高!みんなが彼を尊敬していて。彼のほうも俳優たちをとても信頼してます。私もベンを心から信頼できました。彼が作ってくれる環境がいいので、みんなが創造性を存分に発揮できました」と絶賛を贈っており、ベンから学んだことは多かったようだ。一方、ベンにとっても、本作は特別な思い入れがあったようで、「映画製作者として、これは、1930年代から70年代にかけて作られたワーナー・ブラザースのギャング映画にオマージュを捧げる素晴らしいチャンスでした。私はそうした映画を観て育ってきました。そういう映画には壮大で無秩序な感覚があり、それが観る者を違う世界、違う時代に連れて行ってくれるのです」と、情熱を傾けたプロジェクトだったと明かしている。監督、俳優陣が心から信頼し合い、楽しみながら良い作品にしようと尽力された本作。濃密かつ重厚なストーリーと、役者陣の名演に期待していて。『夜に生きる』は5月20日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月26日第89回アカデミー賞にて主演男優賞、脚本賞を受賞したマット・デイモン製作、ケネス・ロナーガン監督・脚本、ケイシー・アフレック主演の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。待望の本予告編とポスタービジュアルが解禁となった。本作は、ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リー(ケイシー・アフレック)が、兄の死をきっかけに故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていくストーリー。主人公リーの絶望と再生の過程を、時折ユーモアを交えながら丁寧に紡ぎ出した珠玉の人間ドラマだ。本年度アカデミー賞では見事2冠(主演男優賞・脚本賞)に輝いたほか、第74回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)、第88回ナショナル・ボード・オブ・レビュー主要賞4賞(作品賞、主演男優賞、オリジナル脚本賞、ブレイクスルー・パフォーマンス男優賞)など、227部門ノミネート・108部門受賞と世界各国で映画賞を総なめ。なかでも、主人公リーの孤独と哀しみを体現し、主演男優賞を総なめにしたケイシーの渾身の演技に加え、リーの別れた妻役を演じたミシェル・ウィリアムズは本作で4度目のオスカーノミネート、新星ルーカス・ヘッジズも初ノミネートされる好演をみせている。今回解禁になった予告編は、兄の突然の訃報を受けて、ケイシー演じる主人公リーが、戻りたくなかった故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーへと帰ってくるところから始まる。甥の後見人になることを言い渡され、困惑するリー。心を閉ざすリーと、年ごろの甥パトリックとのぎこちなくもユーモラスなやり取り、涙する元妻ランディとの再会シーンなどを見せながら、絶望の中のリーの心が揺れ動き、その町で新たな一歩を踏み出していく、微かな希望を感じさせる予告編に仕上がっている。合わせて、「癒えない傷も、忘れられない痛みも。その心ごと、生きていく。」というコピーとキャストたちの表情が印象的な本ポスターも解禁。左から兄ジョー(カイル・チャンドラー)、元妻ランディ(ミシェル・ウィリアムズ)、主人公リー(ケイシー・アフレック)、甥パトリック(ルーカス・ヘッジズ)と、登場人物たちの顔が並び、彼らが織りなす人間ドラマを感じさせている。本作のプロデュースを手がけたマットは、当初、監督・主演も務める予定だったが、スケジュールの都合により監督をケネス・ロナーガン、主演をケイシーと、それぞれ信頼する友人へとゆだねた。先のアカデミー賞授賞式で、マットは自身のオスカー受賞作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の共同脚本で親友のベン・アフレックと共に脚本賞のプレゼンターを務め、「脚本賞はケネス・ロナーガン!」と名前を読み上げた。そして、主演男優賞の発表では、ケイシーの名前が呼びあげられるとすぐに兄ベンが立ち上がり、大きくハグ。壇上からはケイシーがマットへ「チャンスを与えてくれてありがとう」と心からの感謝を贈ったり、必死に涙をこらえるベンの姿がカメラで抜かれたりと、兄弟でオスカー受賞という快挙に沸き、劇中同様、感動の瞬間を届けてくれたことも記憶に新しい。「これは、人々の心にずっと残る映画だ。力ある役者と脚本、演出によって、この映画は忘れられないものになった」と、マット自身もその出来に感動を表明している本作。その珠玉の物語を、ここから確かめてみて。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マンチェスター・バイ・ザ・シー 2017年5月13日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
2017年03月22日ベン・アフレックがFacebookの公式ページでリハビリ施設でのアルコール依存症の治療を終えたと発表した。アルコール依存症に「過去、そしてこれからもずっと直面していかなければならない問題である」と向き合ったベン。リハビリを終えたいまは、「最大限ベストな父親として生きていきたい。助けを求めることは恥ずかしいことではないし、助けが必要なときに最初の一歩を踏み出すことの強さを子どもたちにも示したい」と父親としての目標も綴った。また、家族の献身的なサポートが効果的だったことにも触れ、「リハビリに取り組んでいる間に僕を支えてくれ、子どもたちの世話をしてくれたジェニファーを含む家族や友だちの愛に恵まれて、僕はラッキーだよ」と感謝の意を表した。ベンとジェニファー夫妻は約2年前に破局を発表。10年に及んだ結婚生活にピリオドを打つと見られたが、それからも変わらず家族で仲睦まじく過ごす様子が見られており、復縁の可能性もささやかれていた。そして先日、「People」誌などによりジェニファーが離婚申請を取りやめたことが明らかになり、それからまた数日後の今日、ベンがリハビリ終了を報告。良き父でありたいと努力を誓ったベンとジェニファーの本当の復縁も間近かもしれない。(Hiromi Kaku)
2017年03月15日先日、ついに離婚申請を決意したと報じられたベン・アフレックとジェニファー・ガーナー夫妻だが、結局申請はしないことにするようだ。「People」誌にジェニファーが離婚を思いとどまったと明かした関係者は、「彼女はベンとやり直したいと強く思っています。彼らはもう一度トライしています」と語る。ベンとジェニファーは『デアデビル』での共演をきっかけに交際を始め、2005年に結婚、11歳と8歳の娘と5歳の息子をもうけているが、2015年6月に結婚10周年を迎えた直後に破局を発表した。だが、その後も子どもたちを連れて、それぞれの出演作のロケ地に家族全員で移り住むなど、破局発表前と変わらない生活を続けている。関係者によると、夫婦としての関係は終わっているが、2人とも子どもたちをとても愛していて、子どもたちも両親が大好きでいることから、関係修復の可能性を探っている状態だという。「ジェニファーは結婚したままでいたいと願っていますし、ベンも離婚を望んではいません」「家族一緒にいたいと思っているんです」と関係者は話している。(text:Yuki Tominaga)
2017年03月10日2月26日に行われたアカデミー賞授賞式で『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の演技により主演男優賞に輝いた俳優のケイシー・アフレックは、受賞スピーチで自身の子供の名前を挙げることを忘れたことをとても悔やんでいるようだ。ケイシーは、両親と兄ベン・アフレック、プロデューサーの1人であるマット・デイモン、脚本と監督を務めたケネス・ロナーガン、友人や同じ部門でノミネートされていたデンゼル・ワシントンらに感謝の言葉を述べていたものの、別居中の妻サマー・フェニックスとの子供2人のことを忘れてしまったのだという。「バックステージに戻って3秒後くらいにうちの息子から『僕たちの名前を口にさえしなかったね』って言われて、意気消沈したよ」「受賞したショックで僕の頭は真っ白になっていたんだ」アカデミー賞という業界最高峰の栄冠に輝いたケイシーは、自身のキャリアについて「僕はこの業界に17歳の時からいるから、成功と失敗を味わって、辛い時期を味わった後にまた成功したりする俳優たちをたくさん知っているからね」「人のキャリアやそれに向けての取り組みを見てくることができたから、それが僕にとって勉強となってきたんだ」「だから僕のキャリアをすごく楽しんでいるよ。まさに自分が思い描いていた通りだし、とても恵まれていると感じていて、幸せさ」と語った。(C)BANG Media International
2017年03月05日今年のアカデミー賞授賞式で、主演男優賞のプレゼンターを務めたブリー・ラーソン。受賞したケイシー・アフレックに対する彼女の態度が話題になっている。ブリーは昨年、『ルーム』で性的被害者を演じ、アカデミー賞の主演女優賞を獲得した。昨年の授賞式では、大学でのレイプ問題を取り上げたドキュメンタリー『ハンティング・グラウンド』で歌曲賞にノミネートされたレディー・ガガが、レイプの被害者たちを招いて感動のパフォーマンスを行い、ブリーが彼女たちを涙ながらに抱きしめるという場面も観られた。そんな性的被害者の“味方”の立場であるブリーが今年アカデミー賞でトロフィーを渡したケイシーは、皮肉にも性的被害で訴えられた経験の持ち主。2010年にケイシーが監督、ホアキン・フェニックスとともに製作・脚本を務めた『容疑者、ホアキン・フェニックス』の撮影現場で、ケイシーからセクハラを受けたと女性スタッフ2人から訴えを起こされている。最終的に示談が成立したものの、ブリーにとって、ケイシーが“敵”であることには変わりないようだ。主演男優賞のケイシーの名前を読み上げた後の伏し目がちな無表情、トロフィーを渡した後にみんなが拍手をしているのに舞台の上で拍手しないまま直立不動でいる姿に注目が集まった。ブリーがケイシーにトロフィーを渡すのは、ゴールデングローブ賞に続いて2回目。さすがにうんざりだった…?(Hiromi Kaku)
2017年02月28日25日(現地時間)、最低映画に贈られるゴールデンラズベリー賞が発表になり、ベン・アフレックがヘンリー・カヴィルとともにワースト・スクリーンコンボ賞を受賞した。ベンの弟・ケイシーは翌26日(現地時間)の第89回アカデミー賞で主演男優賞(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)を受賞、兄弟の明暗がはっきり分かれてしまった。ベンとヘンリーは、バットマンとスーパーマンを演じた『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』で受賞。同作はジェシー・アイゼンバーグがワースト助演男優賞、ワースト・リメイク/パクリ/続編賞、ワースト脚本賞に選出され、最多4部門で受賞した。4部門受賞作はもう1本、ヒラリー・クリントンと民主党についてのドキュメンタリー『Hillary’s America: The Secret History of the Democratic Party』(原題)。ワースト作品賞、ワースト監督賞(ディネッシュ・ドゥソウザ、ブルース・スクーリー)、ワースト男優賞(ディネッシュ・ドゥソウザ)、ワースト女優賞(ベッキー・ターナー)を受賞した。民主党の歴史とヒラリー・クリントンに迫ったというふれこみだが、大統領選挙期間中に公開された同作はクリントン候補へのネガティブ・キャンペーンという批判が寄せられていた。最多9ノミネート作だった『ズーランダーNo.2』はクリスティン・ウィグが助演女優賞を受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2017年02月28日第89回アカデミー賞授賞式が2月27日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレックが「主演男優賞」を受賞。マット・デイモンがプロデューサーを務める本作。ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに、帰ることはないと思っていた故郷の“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく物語だ。監督・脚本は、自ら脚本を手がけた監督デビュー作『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(未)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、『ギャング・オブ・ニューヨーク』の脚本でもアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたケネス・ロナーガンが務める。主演は当初、マット自身が務めるはずだったが、親友ベン・アフレックの弟ケイシー・アフレックにその座を譲り、ケイシーはそれに応えるかのようにキャリアの中でも傑出した演技を披露。本役でゴールデングローブ賞をはじめ、放送映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞、ニューヨーク映画批評家協会賞ほか各賞レースで「主演男優賞」を受賞。そして今回のオスカー像獲得に至った。スピーチでは兄と抱き合い涙ぐむシーンも…。「最初に演技を教えてくれたのはデンゼルだ」とコメントを始めると「私がココに居るのは、多くの人たちの才能があるからです」と携わったスタッフや家族へ感謝をコメント。「もっと意義ある大きなことを言いたいのですが…」と動揺した表所を浮かべつつ「このコミュニティーであることを誇りに思います。本当に圧倒されているます…」。マット・デイモンにも、「こういうチャンスを与えてくれてありがろうございます」と感謝を伝え締めくくった。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月27日2015年に破局を発表し、別居状態が続いていたベン・アフレックとジェニファー・ガーナー夫妻だが、ジェニファーが離婚を申請する決意を固めたらしい。一男二女をもうけた結婚生活は10年で破局を迎えたが、当時理由とされたのがベンと子どもたちのナニーの浮気だった。ジェニファー自身は昨年、「Vanity Fair」誌のインタビューで「ナニーの話を聞くより何か月も前に、私たちは別居していたの。彼女は私たちの決意と何の関係もないわ」と話し、破局後も子どもたちを優先して友好的な関係を続けていると語った。実際、どちらからも離婚申請はしないまま、互いの仕事先に子どもたちと一緒に同行するなど、家族として過ごしてきた。カウンセリングにも通い、同居を再開した時期もあり、復縁もささやかれていた。「Us Weekly」誌によると、ジェニファーは近日中に離婚を申請する準備を進めているという。関係者は同誌に「何が起きようとベンとジェンはこれまでと変わらず、力を合わせて子どもたちを育てていきます」と語った。前述のインタビューでもジェニファーは「ベンの仕事は私を幸せにすることじゃない。大切なのは子どもたちなの。あの子たちのためなら、私たちは一緒に居られるの」と語っている。子どもたちの親でい続けながら、夫婦としてのあり方にけじめをつけるときを迎えたようだ。(text:Yuki Tominaga)
2017年02月23日ベン・アフレックが、“バットマン”とはひと味違うダークヒーローを演じていると話題の『ザ・コンサルタント』。本作から、昼はしがない会計士の仮面をかぶりながら、夜は裏社会をたった1人でかき回す最強無双の男クリスチャンが、アナ・ケンドリック演じる女性デイナを救うべく愛車を走らせる本編シーンがシネマカフェに到着した。大企業の会計調査依頼を受けたクリスチャン(ベン・アフレック)は、15年分の帳簿をたった一晩で調べあげ、不正会計の存在を明らかにした。それにより、マフィアから一度は襲われることになるが、見事返り討ちにする。しかし、マフィアの手が大企業の経理担当デイナ(アナ・ケンドリック)にもおよび始めていることに気づき…。今回届いた本編映像は、危険が忍び寄るデイナのもとにクリスチャンが急いで向かう緊迫のシーン!愛車のフォードF150を猛スピードで走らせるクリスチャンに、彼とタッグを組む謎の女性が電話越しに話しかける。クリスチャンは冷静に自身の銀行口座を海外へ移すとともに登録車、事務所の情報破棄を指示。すると、電話越しの女性は運輸省にハッキング、“クリスチャン・ウルフ”という名を抹消し、着実に逃亡の準備を進める。しかし、その女性にデイナを見捨てて早く逃げるように促されるも、クリスチャンは危険をかえりみずデイナを助けにいくことを決意する、という胸アツのシーン。忍び寄るマフィアの手からクリスチャンは無事デイナを救い出せるのか…?電話越しの女性の正体はいったい誰…?製作のマーク・ウィリアムズは、『ピッチ・パーフェクト』シリーズや『マイレージ、マイライフ』のアナ・ケンドリックが演じたデイナというキャラクターは、「ふわふわした陽気な性格で、それは仕事モードのクリスチャンにとってはいちばん迷惑なものなんだ」と語る。「だが、彼はすぐに、数字に関しては彼女が自分と同じ感覚をもっていることに気づく。彼女は、バラバラなヒントが1つの結論にまとまり始めると、彼と同じように興奮する。そのため、クリスチャンはデイナと絆を築き始め、彼女を守ろうとするんだ」と2人の関係性を説明する。危険を冒してまで、そんなデイナを助けに向かうクリスチャン、そこから生まれる2人の恋の予感(!?)も見逃せない。『ザ・コンサルタント』は1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・コンサルタント 2017年1月21日より全国にて公開(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2017年01月22日まもなく『ザ・コンサルタント』の日本公開も控えるベン・アフレックが、監督・脚本も務めた主演作『夜に生きる』(原題:Live By Night)。このほど、5月20日(土)の公開日決定とともに、初の映像となる予告編とポスタービジュアルが解禁となった。舞台は禁酒法時代のボストン。狂騒の時代に厳格な家庭に育ったジョーは、警官幹部である父に反発し、やがてギャングの世界に入りこんでいく。ある日、ジョーは強盗に入った賭博場でエマと出逢い恋仲となるが、彼女は対立組織のボスの娼婦だった。それは裏社会においては絶対に越えてはいけない一線であり、ジョーの運命は大きく狂っていく――。本作は、復讐と野心と裏切り、そして悲しくも切ない愛を胸に、激動の時代を生き抜こうとするギャングたちの生きざまを描いた犯罪ドラマ。映画化もされた「ミスティック・リバー」「シャッター・アイランド」のデニス・ルヘインによる傑作ノワール小説を、ベン自らが脚色し、『アルゴ』以来5年ぶりに監督・主演を務める。ベンは本作について、「原作小説を読んですぐに、映画館で素晴らしい時間を過ごしたいすべての人を満足させるものがあると、直感したんだ」と物語の魅力を語っている。今回解禁となった予告編は、フロリダで出会った美女グラシェラ(ゾーイ・サルダナ)と共謀し、ラム酒の密輸を企てるシーンから始まっている。警察官の父のもと、厳格な家庭に育ったジョーが、「俺の生きる道はここだ」というセリフとともに、過去を捨て去り、欲望渦巻くギャングの世界に足を踏み入れていく姿が緊迫感あふれる演出で描かれていく。ギャングのボスに、「お前がこの世界を選ぶなら後戻りはできん」と忠告されるシーンでは、ジョーが裏社会でのし上がるために背負った代償がどれほど大きいのかも連想させる。“夜に生きる”ことを覚悟した男が、愛と裏切りの果てに手にするものはいったい何なのか?ギャング同士の抗争で繰り広げられる、手に汗握るガンアクションや迫力あるカーアクションも散りばめられ、また、鍵を握る美女役のゾーイ・サルダナ、『ネオン・デーモン』でも注目を浴びているエル・ファニングのレトロファッションなど、見どころ満点。また、完成したポスターは、ギャングの世界に足を踏み入れることを決意したベン演じるジョーが鋭いまなざしで右手に銃を持ち、正面を見据えているもので、“夜に生きる”男の覚悟を映し出すビジュアルとなっている。『夜に生きる』は5月20日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月18日