ダニエル・クレイグが『Kings』への主演を交渉している。1992年のL.A.暴動を扱う映画で、監督は『裸足の季節』のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン。ハル・ベリーも出演する。その他の情報クレイグが演じる主人公は、L.A.のサウスセントラルに住む。黒人の多いこのエリアで、唯一の白人だ。L.A.暴動が起こった時、彼は仲良くなっていた近所の女性(ベリー)を助け、子供たちを探そうとする。L.A.暴動はロドニー・キング事件に関して、白人警官に無罪判決が出たことをきっかけに、1992年4月29日に勃発した。収まったのは6日後で、53人の死者を出している。L.A.暴動についての映画は、別のところでも進んでいる。脚本家ジョン・リドリー(『それでも夜は明ける』)が書き下ろしたもので、一時はジャスティン・リンが監督をする予定だったが、リンが『スター・トレック BEYOND』の監督を受けたため、リドリーが監督も兼任することになった。プロデューサーはブライアン・グレイザー。この2作品のどちらが先に公開されることになるかは明らかでない。文:猿渡由紀
2016年06月30日第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた映画『裸足の季節』のジャパンプレミアが6月9日(木)、東京・エスパスイマージュで開かれ、デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督をはじめ、キャスト陣が艶やかに登壇した。『裸足の季節』は、トルコの小さな村を舞台に、自由を奪われた美しい5人姉妹の末っ子ラーレが、運命を掴み取るため奮闘する姿を描いた物語。昨年のカンヌ国際映画祭で上映後に各国マスコミが大絶賛したほか、フランスでは約50万人動員のロングラン大ヒットを記録している話題作。この日は劇中で姉妹を演じた末っ子ラーレ役のギュネシ・シェンソイ、四女ヌル役のドア・ドゥウシル、三女エジェ役のエリット・イシジャン、そして長女ソナイ役のイライダ・アクドアンが美しい「シャネル(CHANEL)」を纏って登壇した。というのも、「シャネル」のデザイナーであるカール・ラガーフェルド氏が彼女たちを応援したい思いから、映画祭やプロモーションで着用する衣装をすべて提供しているのだ。衣装サポートについて、デニズ監督は「ある意味、『シャネル』は甲冑のようなものです。この映画はトルコで反発などのリアクションがあったので、『シャネル』を着ることでわが身を守っているという感じです」と話すと、笑顔で話を聞いていたエリットが、「私はうれしい気持ちになります。とても歓喜しますし、エネルギーをもらえます。カーニバルやパーティに行くような感じです」と、少女らしく楽しそうにコメントしていた。デニズ監督は本作の成功について、「日本まで反響をいただけたこと、そして女性の目で、女性って一体何だろうという視点を持ちました。アートの歴史において、女性はオブジェとして扱われていますが、そうではなく主体なのだということを示すことができたと思います」と、熱心なシネフィルの一端を見せた。この日は花束ゲストで、天才少女Laraちゃんがゲスト登場。Laraちゃんは10歳にして天才的なイラストを描くことで知られており、またその私生活のセレブリティっぷりがうけ、いまやInstagramのフォロワー数が7万人を超えているほどの人気。突如現れたジャパニーズガールに、5人の美女たちは「かわいい~」というフランス語を連発。ハグをしたり、一緒に写真を撮ってとせがんだり、大興奮だった。Laraちゃんが自作の絵をプレゼントで渡すと、中でもイライダは感極まって涙ぐんでいた。『裸足の季節』は6月11日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年06月10日