ウェス・アンダーソンやポール・トーマス・アンダーソン、リチャード・リンクレイターら人気監督たちの日本劇場未公開のデビュー作を紹介する「ルーキー映画祭 ~新旧監督デビュー特集」が、京都の映画館・京都みなみ会館にて開催されることになった。「ルーキー映画祭 ~新旧監督デビュー特集~」は、8月23日(金)にリニューアルオープンする京都みなみ会館のオープニング特集で、日本未公開映画を上映・配給してきたグッチーズ・フリースクール(以下、GFS)との共同企画によるもの。これまで、「青春映画学園祭」や「傑作?珍作?大珍作!! コメディ映画文化祭」などを手掛けてきたGFSによる、関西で初の映画祭となる。「ものごとを面白くさせるのはいつだってルーキーたち」というテーマの元、新旧問わず「これだ!」と思った作品をセレクト。いまや映画界の寵児となった、ポール・トーマス・アンダーソンやウェス・アンダーソン、さらに『ハロウィン』続編のヒットも記憶に新しいデヴィッド・ゴードン・グリーンに、『イット・カムズ・アット・ナイト』で日本デビューを飾ったエドワード・シュルツなど、幅広いデビュー作が集結した。また、特集に加え、GFSが配給したデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督『アメリカン・スリープオーバー』の上映を含む2夜連続のオールナイトも行われる。(text:cinemacafe.net)
2019年08月17日肌着ブランド「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」が、スナイデル(SNIDEL)、ジェラート ピケ(gelato pique)などを手掛けるマッシュスタイルラボから誕生。第1号店が2019年8月29日(木)、東京・新宿ニュウマンにオープンする。肌着ブランド「アンダーソン アンダーソン」では、「和紙がつくる健やかな肌。」をコンセプトに、“和紙”から作られた新素材「ワシファブリック(WASHIFABRIC)」を使用。メンズ・レディース・ベビーに向けたアンダーウェアを中心に、ルームウェア、雑貨などを展開していく。「アンダーソン アンダーソン」は、日本古来の伝統素材として長きにわたり日本人の暮らしを支えてきた“和紙”の特長に注目。1,000年以上の保存に耐えると言われている耐久性などに着目し、16年もの歳月をかけ、伸縮性のある新素材「ワシファブリック」を生み出した。「ワシファブリック」は、肌に触れる部分の99.9%に天然素材の和紙を使用。シリコンを使用せず、自然のままの風合いと和紙本来の機能性を最大限に生かした。【店舗概要】「アンダーソン アンダーソン ニュウマン新宿店」オープン日:2019年8月29日(木)所在地:東京都新宿区新宿4丁目1-6 NEWoMan 4FTEL:03-6709-8369(営業開始日より開通)■アイテム例:・ウィメンズ ブラ 3,600円+税・メンズ アンダーウェア 3,600~3,900円+税・ルームウェア(トップス) メンズ 10,800~14,900円+税、ウィメンズ 10,800~14,100円+税・ルームウェア(ボトムス) メンズ 9,000~14,500円+税、ウィメンズ 7,800~13,700円+税・ベビー用肌着 10,000円+税
2019年08月04日ユニクロ(UNIQLO)とジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)のコラボレーション「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO and JW ANDERSON)」2019年秋冬コレクションが、2019年10月に発売される。英国の伝統ある装いをコンテンポラリーに昇華するジェイ ダブリュー アンダーソンの革新的なデザインと、素材・機能性を追求するユニクロの服作りを掛け合わせる「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」は、ユニクロが数多くの国際的アーティストやデザイナーとタッグを組んで制作する“LifeWear”の中でも、毎シーズン人気を博しているコレクションだ。2019年秋冬シーズンは、ジョナサン・(ウィリアム)・アンダーソンの生まれ故郷である英国の伝統をさらに強調し、タータンチェックやケーブルニットなどのトラッドで洗練されたデザインを採用。グレイト ブリテッシュ アウトドア(the Great British Outdoors)をテーマに、メンズでは、タータンチェックのシャツやボアジャケット、ウィメンズではケーブルニットやプリーツスカートなどを展開するほか、マフラーやニット帽といった冬に欠かせない小物類も揃える。【詳細】「UNIQLO and JW ANDERSON」2019年秋冬コレクション展開時期:2019年10月
2019年07月28日今週末に楽しめるニューなトピックスをまとめてチェック!ユニクロ×JW アンダーソン2019春夏新作が発売、アートブックの祭典「TOKYO ART BOOK FAIR」が約2年ぶりに開催、伊勢丹新宿店のコスメイベント「イセタン メイクアップ パーティ」に約40のコスメブランドが集結etc...週末のお出かけ情報をピックアップしてお届け! ーー今週のお出かけ情報の詳しい内容はこちらからーー
2019年03月08日JW アンダーソン(JW Anderson)の2019-20年秋冬コレクションでは、これまでよりも大人っぽい新たな女性像を追い求める。エレガントなシルエットを探求探求したのは上品なシルエット。ドレスやパンツはどれもロング丈に整え、量感をたっぷりと取ることで、ゆったりとテキスタイルが揺れ動くエレガントなフォルムを作り出す。ドレスは太いベルトでウエストマークし、腰からふわっと広がるボリューミーなスタイルを楽しんでいる。紳士服の要素でシャープさをプラスまた、大人な女性像を描くにあたり、マニッシュな要素をプラスした。網目のつまったコットンやテーラーでみられるウール、ハウンドトゥース柄のテキスタイルなどを積極的に取り入れ、落ち着きのある雰囲気を作り出している。紳士服のアウターに使われるコットン地で仕立てたドレスは、バックスタイルはケープに変わるユニークなピースだ。デフォルメされた縫い目ディテールに遊び心を加えているのも特徴。縫う作業からヒントを得て、ニットワンピースには、デフォルメさせた縫い目をジョーゼット地を使って表現。レースをのせたシャツドレスは、右半身・左半分で加工を変え、プリーツ加工のレースとしわ加工のレースを共存させた。1着で“決まる”こだわりアウター今季は、アウター群が充実。1枚羽織れば“JW アンダーソンらしくなる”ものを追い求め、ビッグサイズのケープ、バルーンスリーブのロングコートなどを提案している。
2019年03月06日ユニクロ(UNIQLO)とJW アンダーソン(JW Anderson)のコラボレーション「ユニクロ アンド JW アンダーソン(UNIQLO and JW ANDERSON)」の2019年春夏コレクションが、2019年3月8日(金)よりユニクロ店舗とオンラインストアにて販売される。JW アンダーソンならではのウィットに富んだデザインと、ユニクロが追及する上質な素材・フィット・機能性との融合させた「ユニクロ アンド JW アンダーソン」。3シーズン目となる今回は、ユニセックスのベーシックアイテムをはじめ、メンズ・ウィメンズともに着回しの効くラインナップを豊富にそろえている。リバーシブルトレンチ、ペイズリー柄ワンピなど全14型ウィメンズでは、英国ブランドらしいクラシカルチェックをペールトーンで表現し、リバーシブルトレンチに。トラッドな表情と遊び心たっぷりのチェック柄、その日の気分にあわせてそれぞれのテイストを楽しめる。また、トレンドのマリンボーダーをラッフル付きのワンピースやタンクトップなどに採用。JW アンダーソンのランウェイにも登場したペイズリー柄は、本コレクションのためのアレンジを加えて展開し、ワンピース、ブラウス、スカートに落とし込んだ。そのほかアシンメトリーなトップスなど、アンダーソンの遊び心に溢れたデザインが目を惹く。さらに、前シーズン好評を得たユニセックスのバケットハットが、ストライプ、タツノオトシゴ、フラワープリントなど新柄を揃えて引き続き登場する。【詳細】ユニクロ アンド JW アンダーソン発売日:2019年3月8日(金)フルラインナップ取り扱い:銀座店、ビックロ ユニクロ 新宿東口店、吉祥寺店、マークイズ みなとみらい店、札幌エスタ店、名古屋店、ユニクロ オオサカ、心斎橋店、キャナルシティ博多店など全55店舗とオンラインストア※一部商品は国内全店舗にて販売。ウィメンズ:全14アイテムアウター 4,990~14,900円+税ブラウス 2,990円+税パンツ/スカート 2,990~3,990円+税ワンピース 2,990~4,990円+税
2019年02月25日JW アンダーソン(JW Anderson)とアーティストデュオ・ギルバート&ジョージ(Gilbert & George)のコラボレーションによるユニセックスのカプセルコレクションが登場。ギルバート&ジョージは、イギリスを代表する反体制のアーティストデュオ。自らを彫刻作品として定義する「リヴィング・スカルプチュア」という概念のもと、自作自演のパフォーマンスやビデオ作品を制作しており、作品を通して社会全体やアート界におけるタブーについて果敢に言及し続けている。今回のカプセルコレクション、そして2019年春夏コレクションの一部では、そんなギルバート&ジョージの活動と、彼らが作品の中で度々扱う「マスキュリニティ(男性らしさ)」と「モダンライフ(現代生活)」という2つのテーマにフォーカス。クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・ウィリアム・アンダーソンが、彼らの作品の中から、いずれも1980年代に制作された「Guard Plants」「Dog Boy」「Heavy」の3作品を選び取り、ライダースジャケット、ストライプのトップスやショーツ、ビッグシルエットのコットンチュニック、Tシャツ、スウェット、大ぶりのバッグにプリントした。またギルバート&ジョージの作品の本質は、彼らが50年以上住むイーストロンドンにあると考えたアンダーソンは、1980年代当時のイーストロンドンの空気感や、平凡な日常の中に特異さを見出す彼らの鋭敏な視点を、カプセルコレクションに反映させようと試みた。悪戯で挑発的、それでいて深遠なグラフィック作品の魅力を、余すことなく詰め込んでいる。【詳細】JW アンダーソン×ギルバート&ジョージ カプセルコレクション発売日:2018年12月3日(月)展開店舗:国内多数 ※詳細は下記問い合わせ先に確認。※12月10日(月)よりJW アンダーソン公式ウェブサイトでも販売。アイテム例:・Oversized Printed Duffle 86,000円+税・Gilbert And George Crew Neck 129,000円+税・Gilbert And George Printed Overdyed Tunic Shirt 57,000円+税【問い合わせ先】エドストローム オフィスTEL:03-6427-5901
2018年12月07日東京のミニシアター、ユジク阿佐ヶ谷にて「特集:ウェス・アンダーソンの世界」と題し、ウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』と2012年公開作品『ムーンライズキングダム』の上映を行う。『犬ヶ島』の上映は8月25日から9月14日まで、『ムーンライズキングダム』は9月1日から7日まで。『犬ヶ島』 ©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation最新作『犬ヶ島』は、近未来の日本が舞台。日本を深く愛するウェス・アンダーソン監督は「黒澤明をはじめとする日本の巨匠たちから強いインスピレーションを受けて作った」と語る。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることに。12歳の少年・小林アタリは愛犬スポッツを捜し出すため、たった1人で小型機を盗んで犬ヶ島へと向かうというストーリー。4年の歳月をかけて670人ものスタッフが作り上げた登場人物と犬たちが、一つ一つ精巧にデザインされた驚愕の日本セットを舞台に、壮大な旅を繰り広げる。2012年公開の『ムーンライズ・キングダム』は、60年代のニューイングランド島を舞台に、一風変わった12歳の少年少女が企てる秘密の逃避行の物語。養子であることを寂しく思いつつ、周りの友達とは違う自分に違和感をもちながらボーイスカウトで生活をするサム。彼は、本が大好きな少女スージーに恋をする。やがて、キャンプの生活を窮屈に思った2人は文通を始め、駆け落ちを決意し脱走計画を企てる。ハリウッドスターたちの、大いなる遊び心が散りばめられたとびきりハッピーなエンターテイメントだ。『ムーンライズ・キングダム』©︎2012 MOONRISE LLC. All Rights Reserved.『犬ヶ島』をもっと楽しめるイベントとして、8月25日の18時40分の回終了後に日本を代表する人形アニメーション演出家の真賀里文子と映像研究家の叶精二によるトークショーが開催される。また、8月23日発売の『犬ヶ島』コミカライズ単行本(講談社「モーニング」連載)をユジクにて8月25日以降に購入すると、作者の望月ミネタロウのサイン入りポストカードを入手できる。さらに、ロビーでは1話分の複製原画も展示予定。ぜひ映画とあわせて楽しんで。【イベント情報】ウェス・アンダーソンの世界日時:8月25日〜9月14日場所:ユジク阿佐ヶ谷住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-19 B1F料金:『犬ヶ島』一般1,600 円、学生1,300 円、シニア1,100 円、会員1,000 円、サービスデー(木曜・1日)1,000 円※9月1日〜9月7日、19:40〜の回は“レイト友割”割引あり。2名以上の来場で一名1,000円『ムーンライズ・キングダム』一般1,200 円、学生・シニア1,000 円、会員800 円、サービスデー(木曜・1日)1,000 円
2018年08月23日日本を舞台にしたストップモーション・アニメ『犬ヶ島』の公開を控えるウェス・アンダーソン。一般の観客から映画関係者まで、年齢、性別、国籍問わず大勢のファンを持つアンダーソン監督だが、世界中に存在する作品ファンに共通するのは、ずばり熱狂的であること!では、ウェス・アンダーソン作品の何がファンを夢中にさせるのか。その理由に迫ってみたい。■一番の魅力は、ほかの誰にも真似できない世界観!ひと言で言うなら、ウェス・アンダーソン作品の魅力は独特の世界観にあり。アンダーソン監督ならではの見方、センス、構図、ユーモアで描かれた作品世界は、誰にも真似できない唯一無二のものだ。なかでも目を引くのは、その色彩センス。ソフト化されたウェス・アンダーソン作品を持っている人は、それらを並べてみてほしい。『ライフ・アクアティック』の水色、『ムーンライズ・キングダム』の黄色、『グランド・ブダペスト・ホテル』のピンク色にウキウキさせられるはずだ。そのカラフルな色づかいを生かした美術こそが特徴の1つで、『ダージリン急行』でインドを走る列車も、『グランド・ブダペスト・ホテル』のホテルも身悶えさせられるほどキュート。『ムーンライズ・キングダム』に至っては、ボーイスカウトの隊長用テントがまさかのチェック柄。「乗りたい」「泊まりたい」「何なら住みたい」と思わせられる。また、美術のみならずファッションでもセンスは炸裂していて、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』ではテネンバウム一家が「ラコステ」のポロワンピや「アディダス」の真っ赤なジャージを着用。『ライフ・アクアティック』の船長はじめ乗組員たちは、水色のトップス&ボトムスに赤い帽子をコーディネートしてカラーを統一。『ムーンライズ・キングダム』の少女はピンク色のミニ丈ワンピースで、ワッペンがいちいちかわいいボーイスカウトの制服を着た少年と駆け落ちをする。さらに、『ダージリン急行』の三兄弟は野生動物のイラスト柄スーツケース(ルイ・ヴィトン製!)を抱えて旅に出発。「乗りたい」「泊まりたい」「住みたい」に加え、「着たい」「持ちたい」「身につけたい」もアンダーソン作品には溢れている。■愛おしいキャラクターたちが様々な“旅と冒険”を繰り広げるもちろん、おしゃれなだけで素敵な作品世界は仕上がらない。『天才マックスの世界』のマックスから『グランド・ブダペスト・ホテル』のグスタヴまで、こじらせがちでクセのある登場人物たちは一様に愛おしいキャラクターばかり。彼らの挙動も、放つ言葉も、悩ましいほど絶妙に生まれる間もどこかユーモラスで、ビター&スウィートな展開を駆け抜ける姿がやはり愛おしい。そんな登場人物たちの心情と向き合うかのような真正面のショットにも、追いかけるカメラワークにも愛がにじんでいる。時折見られるカートゥーン風の描写も愛くるしさに拍車をかけてきて、どのシーンを見てもときめきが止まらない。掲げられるテーマ、展開するストーリーは様々だが、キーワードの1つは“旅と冒険”。成長という名の心の旅、人生と向き合うまでの旅、大海原を駆ける旅、列車で行く旅、戦いの旅、プチ家出の旅、謎を巡る旅など、ウェス・アンダーソン作品の主人公たちはそれぞれの“旅と冒険”を繰り広げる。そして、ほっこりさせたり、やるせない気持ちにさせたり。パーソナルな題材もあれば、時代や社会を映し出す内容も見られるが、観る者にとっての大切な1本、忘れられない1本になるのはどれも一緒だ。■最新作『犬ヶ島』はウェス・アンダーソンのネクストレベル最新作の『犬ヶ島』は、そんなウェス・アンダーソン作品のネクストレベルを感じられる作品でもある。日本画を意識したという都会の街並み、ラーメン屋の内装の一部に使われる水玉模様、交換留学生の下宿先のおばさんが髪の毛に巻いたカーラーのお花など、“らしい”要素は随所に見られるが、その一方、主な舞台となる犬ヶ島はゴミを廃棄する荒地で、カラフルさとはかけ離れたブラウンの世界。しかしながら、島に暮らす犬たちの毛の色も1匹ずつ違えば、空き瓶の山がジェリービーンズのように見える瞬間もあり、色のマジックは存在する。また、愛犬を捜すため、やはり主人公は旅に出る。今の日本社会をぞっとするほど映し出した世界の中で。これだから、ウェス・アンダーソン作品はやめられない。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:犬ヶ島 2018年5月25日より全国にて公開©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年05月24日近未来の日本を舞台にした最新作『犬ヶ島』を引っ提げ、ウェス・アンダーソン監督が13年ぶりに来日!本作の声優を務めるコーユー・ランキン、ジェフ・ゴールドブラムとともに5月22日(火)、都内で行われた来日記念舞台挨拶に登壇した。■今年ナンバー“ワン”候補!『犬ヶ島』ってどんな映画?近未来の日本。犬インフルエンザの感染拡大を理由に、すべての犬が“犬ヶ島”と名付けたゴミ集積場に追放してしまう。愛犬のスポッツを救おうと、単身犬ヶ島に上陸した12歳の少年アタリ(ランキン)は、そこで出会った勇敢な犬5匹と一緒に、スポッツ探しを始めるが…。なんと445日もの時間をかけて、14万枚以上の静止画を撮影したストップモーション・アニメーションで、第68回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)に輝いている。■日本愛が炸裂!黒澤明、宮崎駿、そして高畑勲にリスペクト示す本作について、「黒澤明から強いインスピレーションを受けた」と公言しているアンダーソン監督。日本のファンを前に「(構想から)6年間の間、ずっと日本のことしか考えていなかったし、今日という日を心待ちにしていた。すでに各国で公開されているけれど、僕にとっては、真の意味でのワールドプレミアなんだ」と感無量の面持ちだった。さらに「この作品を作る上で、考えたことはただひとつ…。(日本語で)黒澤さんなら、どうするだろうか?」とメッセージを読み上げると、客席からは大きな拍手が。黒澤監督に加えて、「インスピレーションの源」として宮崎駿、高畑勲、庵野秀明、今村昌平、北野武、仲代達矢、三船敏郎、志村喬、香川京子、大友克洋といった日本が世界に誇るクリエーターの名前を挙げて、リスペクトの念を示していた。■豪華日本人ボイスキャストも集結!アフレコはiPhoneで?アンダーソン監督の呼び込みで、ステージには本作のボイスキャストを務めた野村訓市、夏木マリ、村上虹郎、伊藤晃、池田エライザが登場!村上さんは劇中に登場する“火の玉”がモチーフになった浴衣姿で登場し、「この浴衣、実はウェス監督にいただいたんです」。アフレコは主にiPhoneのボイスメモで行われたそうで、「監督にお会いしたのも、ついさっきで。やっと今日、実感が湧きました」と喜んでいた。「こんなに長く日本を思ってくださり、それを形にしてくださる監督さんがいることが幸せ」(池田さん)、「ウェスの世界の一部になれて感激している」(夏木さん)と女性陣も感激しきりだった。『犬ヶ島』は5月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬ヶ島 2018年5月25日より全国にて公開©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年05月22日日本を舞台に、離れ離れになった愛犬を探す少年と犬たちの旅と冒険をストップモーション・アニメで描いた『犬ヶ島』がまもなく公開される中、監督のウェス・アンダーソンほか主要キャストが来日し、トークイベントが実施された。5月21日(月)に実施された「公開記念スペシャル・ナイトイベント」に登場したのは、『ライフ・アクアティック』以来、約13年ぶりとなるウェス・アンダーソン監督ほか、本作でウェスに見初められ、主人公アタリの声を務めた美少年コーユー・ランキンや、ウェス組として数々の作品に参加してきたジェフ・ゴールドブラム、そして声の出演だけでなく、製作としても参加した野村訓市がトークイベントに参加した。■念願の日本を舞台にしたウェス・アンダーソンの日本愛が炸裂本作の製作期間は、およそ6年。長い年月をかけて作られたが、実はインスペレーションが沸いたのはさらに前だとウェス監督は語る。「2004年にはじめて来日したとき、本当に日本が大好きになったよ。その時は絶対に日本を舞台に映画を撮りたいという気持ちで日本を離れたんだ」と初来日のときから日本に大きな影響を受けたとコメント。また「この映画の日本は、僕のイマジネーションで出来ていて、日本の文化や日本の方々、そして何より日本の映画に影響を受けている。日本人のみんなからすると慣れ親しまない部分もあるかもしれないけれど、とにかくみんなには楽しんで欲しいと思っているよ」と、自身の集大成ともいえる作品に熱いコメントを残した。■日本人ボイスキャストはどのように決まっていった?「RADWIMPS」の野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリといった錚々たる日本人ボイスキャストも出演している本作。キャスティングした野村さんは「日本のキャストを集めるとき、どこかお互いを知っていて、監督と決めたキャラクターの年齢や背格好にマッチしていて、さらに、僕の言うことを聞いてくれそうな人を集めて声を掛けました(笑)」とお茶目にコメント。さらに「ウェスは秘密主義だから彼らに細かい情報を与えてあげられなくて、簡単な役と台詞だけ話してもらって、録音した音を毎回ウェスに聞いてもらいOKをもらうって感じでした」と収録の流れも告白。「例えば、洋次郎は、ウェスに声を聞かせたら『彼はニュースキャスターだ』って言うんで、『君はニュースキャスターになった』って洋次郎の声を録り直したりもして(笑)映画を観てもわかりにくいかもしれませんが、この声は誰かなって見つけながら観るのも楽しいかなって思います」と明かした。■完成した作品を見たキャスト陣は?ジェフは当時のアフレコを「ウェスは6年この映画に関わったけど、僕がレコーディングに参加した時間は2時間だけ。しかも、監督はNYにいたからアフレコの演出も遠距離で演出されたんだよ(笑)」とユーモアたっぷりにコメント。そんなジェフを含めたキャスト陣たちが、完成した映画を観たのはベルリン国際映画祭のオープニング上映。ジェフは「僕はほかの犬たちとは一緒に収録ができなかったんだけど、映画を観たら、僕らの音やキャラクターがジグソーパズルのようにぴったりとはまっていて嬉しいショックを受けたんだ!」と圧倒された様子。続けて、主人公に大抜擢されたコーユーも「2月のベルリンで初めて見たときは感動しました。ストップモーションと思えないくらい色や音もすごくて素晴らしいです」と太鼓判。また、自身のアフレコ収録をふり返って「ウェス監督はとっても優しくて落ち着いている人。僕は本当に緊張していて、アフレコも難しかったけど、落ち着いたウェスと過ごすと、僕も落ち着いた気持ちでアフレコすることができました」と、隣のウェスとアイコンタクトしながらコメント。苦労した点を聞かれると「全部です」と困った様子で即答し、その可愛らしさに会場は和やかな空気に包まれた。最後にウェス監督は「日本が好きで作った映画だから、皆さんがこの作品を観て楽しんでくれれば本当に嬉しいな。日本の文化や日本の人々への敬愛を感じ取ってもらえれば幸せです」と、作品にあわせて、この場を皆で共有できたことを大いに喜んだ。『犬ヶ島』は5月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬ヶ島 2018年5月25日より全国にて公開©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年05月22日全編日本を舞台にしたウェス・アンダーソン監督のストップモーション・アニメーション『犬ヶ島』。この度、犬たちが互いの好物を明かし合う本編映像がいち早くシネマカフェに到着した。会話を楽しむ、そのすがたはまるで人間のよう?公開された映像は、少年アタリが島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちと共に、愛犬であり親友のスポッツを救う旅に出るその道中で、犬たちが互いに好きな好物や過去の飼い主について明かし合う場面。エドワード・ノートンがボイスキャストを務めたレックスが、「ドギーチョップ2缶分にビスケットとビタミンを混ぜたやつ」が好物だったものの、飼い主は教師でお金がなかったため、たまにしか食べられなかったと言うと、続けてキングが「塩コショウで味付けをした神戸牛のリブ・アイステーキ」、ボスが「焼き鳥タイプのソーセージ」、デュークが「抹茶アイス」と、驚きの好物を次々と明かしていく。しかし、独りで生きてきたノラ犬のチーフに尋ねると…「生ゴミ、くず、ガラクタ、残飯に慣れてる」との返事が返ってきて、ほかの犬たちは神妙な面持ちに。そんな空気を察してか、チーフは昔からノラだったわけじゃないと告白すると、レックス、キング、ボス、デュークは興味津々となり、チーフは過去を話しはじめる…。豪華キャストが個性的な犬に!本作では、ボイスキャストに豪華な面々が名を連ねているが、今回犬たちを演じたキャストが、自身のキャラについてそれぞれに分析、独自の見解を明かした。独立心が強い迷い犬チーフの声を演じたブライアン・クランストンは、「チーフは浮いた存在だが、偉大な高潔さがある。これは権利をはく奪された犬たちの物語だが、現代の人間にも当てはまる。とてもタイムリーなテーマだと思うね。僕がチーフを好きなのは、希望があれば2度目のチャンスが来ることを教えてくれるからだ」とコメント。仲間の平和の維持を目指すレックスの声を担当したエドワード・ノートンは、「レックスは肝が据わっていて機知に富み、自分が必要なもののために戦いたいと望んでいる」と説明し、以前はスポーツ・マスコットだったボス役のビル・マーレイは、「犬は天国からの贈り物だ。彼らが地上に存在する目的は、彼らの面倒を見る人間を啓発することだ」と独自の意見を述べる。また、話好きで好奇心旺盛なデューク役のジェフ・ゴールドブラムは、「デュークはバランスの取れた食事、定期的なグルーミングと健康診断を望んでいる。これは僕が必要としている3点と大体同じだ」と言い、犬界のセレブだったキング役のボブ・バラバンは、「彼は自分のことを多少特別だと感じていたと想像するね」と話している。『犬ヶ島』は5月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:犬ヶ島 2018年5月25日より全国にて公開©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年05月18日ウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』のメイキングブックのポピュラーエディションが2018年5月25日(金)に発売される。第87回アカデミー賞において衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞を受賞し、そして絵本のような美しい世界観や、有名ブランドとの協力による衣装などが高く評価された映画『グランド・ブダペスト・ホテル』。そんな『グランド・ブダペスト・ホテル』のメイキングブックは2016年に初版が登場し、発売後に即完売。今回、そんなメイキングブックが中身はそのままに、軽装版としてリニューアルして発売される。メイキングブックでは、監督であるウェス・アンダーソン本人が作品づくりについて詳細に語り、影響を受けた映像作品や、インスピレーション源であるオーストリアの作家ツヴァイクの作品などを紹介。著名な映画理論家であるデイヴィッド・ボードウェルをはじめ、批評家たちによる本作の論考も必見だ。【詳細】『ウェス・アンダーソンの世界 グランド・ブダペスト・ホテル』ポピュラーエディション発売日:2018年5月25日(金)著:マット・ゾラー・サイツ、訳:篠儀直子価格:3,600円+税
2018年05月12日先日開催された第68回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞し、日本の映画ファンのみならず、世界中から注目を集めるウェス・アンダーソン監督が贈る『犬ヶ島』。本作の日本公開日が5月25日(金)に決定し、日本オリジナル版本予告映像がお披露目された。近未来の日本を舞台にしたストップモーション・アニメーションとなる本作。オスカー女優のフランシス・マクドーマンド、常連のビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートンらに加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストンらも集結。ベルリン国際映画祭には、日本からのボイスキャスト「RADWIMPS」野田洋次郎と夏木マリが駆けつけたことも話題となった。架空都市“メガ崎”市から犬ヶ島へ!1人と5匹の冒険が始まる今回解禁された待望の予告映像に映し出されているのは、ウェス・アンダーソン監督の独特の視点によってストップモーション・アニメーションで見事に描き出された近未来の日本。架空都市“メガ崎” 市という地名はもちろん、東京駅を彷彿とさせるドーム型の建物や下町風の商店街、相撲や和太鼓、浮世絵といった伝統的な日本のカルチャーが切り取られ、日本をこよなく愛するアンダーソン監督の熱烈な思い入れが見てとれる。主人公の少年・小林アタリは捕われた愛犬スポッツを探すため、日本列島にあるメガ崎市から1人で小型機に乗り込み、ある島へと向かう。その島こそ、犬インフルエンザの蔓延により隔離された犬たちが暮らす犬ヶ島。アタリはそこで出会った5匹の犬たちともに壮大な旅へと足を踏み出すことに。言葉が通じないながらも、スポッツを探して少しずつ絆を深めていく1人と5匹。やがて、その冒険はメガ崎市の住人を巻き込み、「戦いです!」と大騒動へと発展していくことに。果たして、少年アタリは無事、スポッツと再会することができるのか?彼らの前に待ち受けるものは何なのか?日本が舞台の“ワンダフル”・アドベンチャーに期待していて。『犬ヶ島』は5月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬ヶ島 2018年5月、全国にて公開
2018年03月16日エフケーエー・ツイッグス(FKA twigs)が主演を務めたアップル(Apple)「HomePod」の最新CM、「Welcome Home」が公開された。監督はスパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)、音楽はアンダーソン・パック(Anderson .Paak)が担当した本作。スパイク・ジョーンズによる不思議な映像世界の中で、アンダーソン・パックの新曲「Til It’s Over」に乗せて披露されるエフケーエー・ツイッグスの華麗なダンスは必見。HomePod — Welcome Home by Spike Jonze — Apple
2018年03月12日ユニクロ(UNIQLO)と、ロンドンのファッションブランドJW アンダーソン(JW Anderson)のコラボレーション「ユニクロ アンド JW アンダーソン(UNIQLO and JW ANDERSON)」の2018年春夏メンズ・ウィメンズコレクションが、2018年4月20日(金)より発売される。コラボレーションは2017年秋冬のメンズ・ウィメンズコレクションに続く第2弾となる。2018年春夏のテーマは「ブライトン・ビーチ」。1950年代よりバケーションの地としてイギリスの人々に親しまれ、色彩豊かで活気のある「ブライトン・ビーチ」は、サブカルチャーの発信地でもある。海辺の鮮やかなカラーリングやオープンな雰囲気を、JW アンダーソンのエッジの効いたデザインに取り入れ、ユニクロの上質で機能的な素材と融合させたコレクション。全体的に軽やかでリラックスしたムードが漂う。アイテムはアウター、シャツから小物までウィメンズ10型、メンズ19型を展開し、一部ユニセックスアイテムも含まれる。世代やジェンダーを超え、幅広い組み合わせが実現可能だ。ウィメンズアイテムをピックアップラッフルやリボンでロマンティックにキーカラーとなるのは、ソフトなブルー、ポピーレッド、ホワイトやベージュ、セージグリーンなど。海辺で日焼けしたような柔らかな色が揃う。マリンテイストのボーダーやセーラーストライプといった柄に、2枚の布を重ねアシンメトリーになったドレープを組み合わせ、JW アンダーソンの美学を感じさせるオリジナリティ溢れるアイテムに仕上げている。ピクニックバスケットの裏地から着想を得たイエローとブルーのチェック柄が鮮やかなシャツには、シアサッカー地を採用して軽やかに。ロマンティックな雰囲気を演出するのに一役買っているのは、襟もとのラッフルや袖に垂らしたロングリボンだ。爽やかなストライプやブルーに彩られたワークシャツワンピースには、スタンドカラーや大きめのポケット、肩章など英国の伝統的な警官服からインスパイアされたディテールを。ボタンを開けてTシャツやデニムを合わせカジュアルに、あるいは同素材のウエストベルトで腰をマークしてエレガントにと、様々な着まわしで活躍してくれそう。パッチワークを施したスカート様々なストライプをパッチワークのように縫い合わせたハイウエストのロングスカートには、サラッとした質感とふんわりとした柔らかさを両立したリネンコットンが採用され、リラックスしたムードが漂っている。さらにユニセックスモデルとして、2つに裁断しドッキングしたような50年代風のデニムジャケットや、カラーブロックデザインのポケッタブルパーカーも展開される。メンズコレクションもあわせてチェックユニセックスのアイテムだけでなく、メンズコレクションで提案されているジャケットやTシャツなどにも注目したい。少し大きめに着こなして、マスキュリンなスタイルを楽しむことができそうだ。詳細「UNIQLO and JW ANDERSON」2018年春夏コレクション発売時期:2018年4月20日(金)場所:<フルラインナップ>ユニクロ銀座店、ビックロ ユニクロ 新宿東口店、ユニクロ吉祥寺店、ユニクロ MARK IS みなとみらい店、ユニクロ札幌エスタ店、ユニクロ仙台泉店、ユニクロ名古屋店、ユニクロ 大阪、ユニクロ心斎橋店、ユニクロキャナルシティ博多店など全58店舗とユニクロオンラインストア※その他一部商品をユニクロの全店舗にて販売。※一部の地域では発売日が異なる。※店舗により取扱商品が異なる。■アイテム<ウィメンズ>・アウター(ユニセックス) 2,990円~5,990円+税・パンツ/スカート 3,990円~4,990円+税・Tシャツ(一部ユニセックス) 1,500円~1,990円+税・ワンピース 2,990円~4,990円+税・ブラウス/ニット 2,990円+税・ハット/バッグ(ユニセックス) 1,990円~3,990円+税<メンズ>・アウター(一部ユニセックス) 2,990円~5,990円+税・パンツ 2,990円~3,990円+税・シャツ 2,990円~3,990円+税・Tシャツ/ポロシャツ/ニット(一部ユニセックス) 1,500円~2,990円+税・ソックス 390円+税・ハット/バッグ(ユニセックス) 1,990円~3,990円+税
2018年02月12日『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が、名優ダニエル・デイ=ルイスと2度目のタッグを組んだ『ファントム・スレッド』が、5月26日(土)より日本公開されることが決定。あわせてティザービジュアル&予告編が到着した。1950年代のロンドンを舞台に、英国ファッションの中心的存在として社交界から脚光を浴びるオートクチュールの仕立て屋、レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)と、若きウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)との究極の愛を描いた本作。第90回アカデミー賞(R)の、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・衣装デザイン賞・作曲賞の6部門にノミネートされ注目を集めている。このほど解禁されたのは、今作で引退を表明しているダニエル演じる仕立て屋の主人公の後ろ姿と、表情の読めない女性が写るビジュアル。華やかなドレスは、レイノルズが仕立てるオートクチュールで、顔を見せないことで2人の関係性が謎に秘められつつも、艶やかな雰囲気に惹き込まれる印象的な一枚となっている。また、ジョニー・グリーンウッドが手掛けた美しき旋律が流れる予告編では、豪華絢爛なドレスとこの時代のロンドンの華やかなファッション業界が映し出され、さらに主演男優ノミネートも頷ける、ダニエルの熱演も垣間見える。『ファントム・スレッド』は5月26日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月31日アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』の製作陣が再結集するウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』。このたび、本作が2018年2月15日(現地時間)より開催される第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品、オープニング作品として上映されることが決定した。本作は、全編にわたり日本を舞台に、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描き出す。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュレイバー、ランキン・こうゆう、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結。さらには、日本人ボイスキャストとして「RADWIMPS」野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙ら、日本を代表する異色キャスト陣の参加も決定している。独特な世界観で数多くの映画ファンを魅了してきたアンダーソン監督は、これまで第52回(2002年)『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』、第55回(2005年)『ライフ・アクアティック』がコンペティション部門に出品されており、今回で4度目。オープニング作品としては審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)以来、約4年ぶり、2度目の選出となっている。現在、映画祭での上映日に合わせキャスト、スタッフの渡航は調整中。単に日本を舞台としているだけでなく、天才監督ウェス・アンダーソンの視点を通じた日本のカルチャーを世界へ発信する一大プロジェクトとなっており、世界の観客がどのように受けとめるのか、早くも注目を浴びている。『犬ヶ島』は2018年春、日本を含む全世界にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月05日ユニクロ(UNIQLO)と、ロンドンのファッションブランドJW アンダーソン(JW Anderson)のコラボレーション「ユニクロ アンド JW アンダーソン(UNIQLO and JW ANDERSON)」の2018年春夏メンズ・ウィメンズコレクションが、2018年4月20日(金)より発売される。コラボレーションは2017年秋冬のメンズ・ウィメンズコレクションに続く第2弾となる。英ブライトン・ビーチがテーマ2018年春夏のテーマは「ブライトン・ビーチ」。1950年代よりバケーションの地としてイギリスの人々に親しまれ、色彩豊かで活気のある「ブライトン・ビーチ」は、サブカルチャーの発信地でもある。海辺の鮮やかなカラーリングやオープンな雰囲気を、J.W.アンダーソンのエッジの効いたデザインに取り入れ、ユニクロの上質で機能的な素材と融合させたコレクション。全体的に軽やかでリラックスしたムードが漂う。アイテムはアウター、シャツから小物までウィメンズ10型、メンズ19型を展開し、一部ユニセックスアイテムも含まれる。世代やジェンダーを超え、幅広い組み合わせが実現可能だ。メンズアイテムをピックアップ日焼けしたようなニュアンスカラーキーカラーとなるのは、ソフトなブルー、ポピーレッド、ホワイトやベージュ、セージグリーンなど。海辺で日焼けしたようなニュアンスのソフトカラーが揃う。コレクションにリズムを生むのは、マリンテイストのボーダーやストライプなどの印象的なパターンだ。素朴な風合いのシアサッカー地のボンバージャケットは、ピクニックバスケットの裏地から着想を得たイエローとブルーのチェック柄で彩られた。イギリス諸島のアイコン、カモメのプリントTシャツやバッグも、遊び心を加えている。ワークウエアの要素をプラス50年代風のデニムジャケットやパンツなど、ワークウエアの要素もプラス。ジャケットは2つに裁断しドッキングしたようなデザインや、エルボーパッチなどが施されており、細部までこだわりを詰め込んでいる。デニム生地には日本のメーカー・カイハラの生地を採用。洗いこまれたような素材感のネイビーのワークマンジャケットは、ポケットにJW アンダーソンのロゴを飾った。英国の伝統的な警官服から連想したロングシャツは、スタンドカラーや大きめのポケット、肩章などのディテールを取り入れつつ、爽やかなストライプやブルーのカラーリングを採用することで、リラックスしたムードを纏っている。さらに、ユニクロのリネンコットンを採用することで、柔らかく清涼感のある質感が実現した。高機能素材を使用ユニクロ独自の機能性に優れた素材も、アイテムのクオリティを高めている。耐久撥水加工を施しシワになりにくい素材のポケッタブルパーカーには、カラーブロックのデザインを落とし込み、シティライクな表情に仕上げた。このパーカーやデニムジャケットはユニセックスモデルとして展開される。ウィメンズコレクションもあわせてチェックコレクションは、メンズ・ウィメンズと別れてはいるものの、ウィメンズコレクションで提案されているニットなどをタイトに着こなしても決まる。お洒落上級者は、ウィメンズコレクションもあわせてチェックすることをお勧めする。詳細「UNIQLO and JW ANDERSON」2018年春夏コレクション発売時期:2018年4月20日(金)場所:<フルラインナップ>ユニクロ銀座店、ビックロ ユニクロ 新宿東口店、ユニクロ吉祥寺店、ユニクロ MARK IS みなとみらい店、ユニクロ札幌エスタ店、ユニクロ仙台泉店、ユニクロ名古屋店、ユニクロ 大阪、ユニクロ心斎橋店、ユニクロキャナルシティ博多店など全58店舗とユニクロオンラインストア※その他一部商品をユニクロの全店舗にて販売。※一部の地域では発売日が異なる。※店舗により取扱商品が異なる。■アイテム<メンズ>・アウター(一部ユニセックス) 2,990円~5,990円+税・パンツ 2,990円~3,990円+税・シャツ 2,990円~3,990円+税・Tシャツ/ポロシャツ/ニット(一部ユニセックス) 1,500円~2,990円+税・ソックス 390円+税・ハット/バッグ(ユニセックス) 1,990円~3,990円+税<ウィメンズ>・アウター(ユニセックス) 2,990円~5,990円+税・パンツ/スカート 3,990円~4,990円+税・Tシャツ(一部ユニセックス) 1,500円~1,990円+税・ワンピース 2,990円~4,990円+税・ブラウス/ニット 2,990円+税・ハット/バッグ(ユニセックス) 1,990円~3,990円+税
2017年12月01日9月16日、J.W.アンダーソン(J.W.ANDERSON)が2018年春夏ウィメンズコレクションを発表した。前日、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)のインスタグラムのアカウントには、“CIRCLE”というキーワードに関連するポストをアップし、今季のテーマであることを予感させた。ここ数シーズンは、観客同士がランウェイを隔てて向かい合わせになる席並びだったが、今季は円を描く席に配列され、中央には円形ロープマットが敷かれていた。ファーストルックはサマーニット素材のタンクトップロングワンピース。足元は多くのルックで登場した、サンドブーツ風のスニーカー。その後のルックも彼の故郷であるアイリッシュ産のリネン素材や、洗いざらしのコットン、柔らかいナッパレザーなどの、着心地のよい自然素材が多用されていた。体のラインを描くフィット感とフレアで広がりを見せる絶妙なバランスのとれたルックや、マルチストライプの組み合わせ、アシンメトリーのデザインなど、J.W.アンダーソンらしいアプローチはあるが、全体的に柔らかい印象でウェラブルな要素を強めた。エネルギーに溢れ、1ルックごとに独立した意味を持たせるような、難解なコレクションを披露してきたが、ここに来て一旦立ち止まり安らぎを求めたようだ。毎シーズン、高く評価されるコレクションを創り続けるということは、それだけ乗り越えるべき壁も高くなり続ける。ある種狂乱的ともいえる状態の中で感じるプレッシャーは計り知れないが、彼は渦に巻き込まれることなく“安らぎの場所”へと辿り着いたのかもしれない。決してそれは期待を裏切る内容ではなく、むしろ退屈さとは無縁で、J.W.アンダーソンの新たな一面と捉えられる。メンズから始まり今年で10年目。J.W.アンダーソンを次なるステージへと押し上げる、素晴らしいコレクションだった。
2017年09月19日ユニクロ(UNIQLO)と、ロンドンのファッションブランド「J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)」がコラボレーション。「ユニクロ アンド JWアンダーソン(UNIQLO and JW ANDERSON)」が、2017年9月22日(金)より発売される。本記事では、メンズ・ウィメンズ全33型のうちウィメンズコレクションを紹介する。伝統的な英国ファッションがユニクロの機能性と融合J.W.アンダーソンのデザイナー、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンは、ロエベ(LOEWE)のクリエイティブ・ディレクターとしても活躍する人物。今回のコラボレーションコレクションでは、彼の故郷であるイギリスの伝統的な装いに、ユニクロの機能性の高い素材を融合させ、英国ファッションをモダンにアレンジする。発売されるのは全33型。メンズは、アウターが9,990円~、シャツやニットに関しては2,990円~の展開。ウィメンズも同様にアウターは9,990円~、パンツ&スカートは3,990円~発売を予定している。取扱いは、ユニクロ銀座店、ビックロ ユニクロ 新宿東口店など全63店舗とユニクロオンラインストアの予定だ。ウィメンズアイテムをピックアップウィメンズでは、レディライクなアイテムを豊富に揃える。ラップスカートには、ボリューミーなラッフルをあしらって、華やかかつポップな印象を添えた。また、メンズで登場するキルティングのアウターに代わって、ウィメンズではキルティング加工のサーキュラースカートが登場する。程よいボリューム感で、フレアを効かせた上品なシルエットが魅力だ。アウターは、オーバーボリュームのダッフルコートを提案。ポップなレッドのカラーリングも注目したいところだ。さらに、メンズのコートとは異なり、ウィメンズのトレンチコートは、ウエストで絞めれば、英国の女性たちの気品を想わせるエレガンスなシルエットを築く。表はスタンダードなベージュ、裏はキーテキスタイルのタータンというリバーシブルで楽しめるデザインとなっている。そのほか、トップスでは、フェアアイル柄のカーディガンやケーブル編みのニット、ボックスシルエットのタートルネックがラインナップ。一見スタンダードなアイテムに見えるタートルネックには、袖にリボンをあしらうことで、コラボレーションならではの一癖をプラスした。ジェンダーレスに使えるアイテムも素材選びにも、イギリスカルチャーを反映し、ツイードやキルトなど秋冬らしい温かなファブリックを用いた。また、ユニクロの代名詞といえるヒートテック、日本のデニム生地メーカー・カイハラのデニム地、美しい光沢感のあるエクストラファインメリノニットなど、こだわり素材もラインナップする。ヒートテック素材のストール、袖口にリブをあしらったダウンジャケットなど、保温性と防寒性に配慮したアイテムは注目だ。また、小物類もバリエーション豊かな今回のコラボレーション。マフラーやバックパック、トートバッグなど、デザインだけでなく機能性にも優れたアイテムをそろえた。なお、バッグにはポイントとして、J.W.アンダーソンのブランドロゴが大きくあしらわれている。メンズコレクションもあわせてチェックをコレクションのなかで、メンズ・ウィメンズと別れてはいるものの、メンズコレクションで提案されているニットなどを少し大きめで着こなしても可愛い。お洒落上級者は、メンズコレクションもあわせてチェックすることをお勧めする。ジョナサンのコメントコラボレーション発表後「ユニクロと言えば、多くの時間を費やして考え抜かれた完璧なものづくりが思い起こされます。」と評価し、「ユニクロとの仕事は、おそらく最も優れたファッションの民主化のモデルケースと言えるのではないでしょうか。また、自分のデザインを手に届く価格で多様な人々に届けられることを嬉しく思います。」とクリエーションに大きな期待を寄せる姿を見せていた、ジョナサン。発売を目の前に、「ユニクロとJ.W.アンダーソンに共通するのは、常にワクワクするような『新しい服』をつくるという考え方です。素材やシルエットを際立たせるために他のすべてをそぎ落とし、最も強いインパクトを生むという発想の美学においても同じ考えだと思います。」と、コラボレーションに対して印象的なコメントを残している。【アイテム詳細】ユニクロ アンド JWアンダーソン(UNIQLO and JW ANDERSON)発売日:2017年9月22日(金)取扱店舗(予定):ユニクロ銀座店、ビックロ ユニクロ 新宿東口店、ユニクロ吉祥寺店、ユニクロ MARK IS みなとみらい店、ユニクロ札幌エスタ店、ユニクロ名古屋店、ユニクロ 大阪、ユニクロ心斎橋店、ユニクロキャナルシティ博多店など全63店舗とユニクロオンラインストア■ウィメンズ・アウター 9,990~14,900円+税・パンツ&スカート 3,990~4,990円+税・ブラウス 2,990円+税・ニット 3,990~4,990円+税・ニットワンピース 12,900円+税
2017年07月21日アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)の製作陣が再結集するウェス・アンダーソン監督最新作『Isle of Dogs』が、邦題『犬ヶ島』として2018年4月20日の全米公開、2018年春に日本を含む世界で公開されることが決定。さらに、第1弾日本人ボイスキャストとしてロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎と女優の夏木マリの出演が決定した。同作は、全編にわたり日本を舞台とし、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く。声優陣として、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、野村訓市といったアンダーソン監督作品常連の俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結したことでも話題となっている。大ヒット映画『君の名は。』(16)の音楽を担当し、幅広い世代から支持を得るRADWIMPSのボーカル&ギタリストである野田は、映画『トイレのピエタ』(15)で主演を務め俳優デビューを果たし、第39回日本アカデミー賞・新人賞を受賞。現在放送中の連続ドラマ『100万円の女たち』でも主演を務めるなど、役者としても類まれな才能を発揮しているが、今回ハリウッドでもその才能を発揮することとなった。野田は「ニュースキャスター役で参加させてもらいました。iPhoneのボイスメモ機能を使ってのセリフのやり取りから始まりました。そのデータを送って、返ってきて、修正して。初めての経験で面白かったです」とコメント。「僕自身ストーリーの全容をまったく見ずに断片的に関わらせていただいたので完成を観るのが今から楽しみです。とても幅広いキャストに象徴されるように、きっとボーダーレスでどこまでも自由なウェス・アンダーソン監督の作品になるのかなと期待しています」と話している。さらにこのたび、オンラインポスタービジュアルが全世界同時公開。"犬ヶ島"らしき場所についさっき降り立ったようなパラシュートを携えた飛行服を来た少年とその周りを囲む5匹の犬。果たして、少年と犬たちはどんな冒険を繰り広げるのか? ウェス・アンダーソンが描く日本はどんなものとなるのか? "犬ヶ島"のタイトルロゴにもアンダーソン監督のセンスとこだわりを感じる、映画への期待膨らむビジュアルに仕上がっている。
2017年04月26日現在製作中のウェス・アンダーソン監督の最新作『Isle of Dogs』(原題)。日本を舞台にしたストップモーション・アニメーションとなる本作のアイデアには、黒澤明監督の名作と伝説のストップモーション・アニメーションが影響を与えているという。このたび、日本のファンに向け、アンダーソン監督本人からその件にまつわるコメントがシネマカフェに到着した。全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』(’14)の製作陣が再結集する本作は、2018年に全世界公開予定。全編にわたり日本を舞台とし、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を、『ファンタスティック Mr. Fox』(’09)と同じくストップモーション・アニメーションで描き出す。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントンほかアンダーソン監督作品常連の豪華俳優たちに加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーヴ・シュレイバー、コーユー・ランキン、オノ・ヨーコら多彩な才能が集結する本作は、ただいま絶賛製作中だ。先日、海外ニュースサイト「IndieWire」でのインタビューにおいて、最新作『Isle of Dogs』のアイデアの源泉について語ったアンダーソン監督。アンダーソン監督がまず挙げているのが、60~70年代にTVアニメ(ストップモーション・アニメーション)として一世を風靡した「ランキン・バス クリスマス スペシャル」。日本では「ルドルフ赤鼻のトナカイ」でもお馴染みだ。アーサー・ランキン・Jr.とジュールズ・バスによる「ランキン・バス・プロダクション」のもと、日本の人形アニメの第一人者・持永只仁(MOMプロダクション)が人形製作を手がけた。アンダーソン監督は、この作品を子どものころに夢中で見ていたそうで、「いつか自分でもあんな作品(人形アニメーション)を作って見たかったんだよ」と語っている。そして、もう1つアイデアの源泉として挙げているのが、黒澤明監督。本作を制作にするにあたり、黒澤監督への熱烈なる敬愛を余すことなく表明しているアンダーソン監督は、「新作『Isle of Dogs』は黒澤作品からの影響のほうが(ストップモーション・アニメーションより)大きいかもしれないね」と断言。そこで、今回特別に日本のファンに向け、アンダーソン監督本人にお気に入りの黒澤作品を聞いてみると、「もちろんお答えするよ!挙げるとすれば、『天国と地獄』『悪い奴ほどよく眠る』『酔いどれ天使』かな」と、意外にも混沌とした社会を見つめた人間ドラマやサスペンスが並ぶ。また、1つめに挙げた「ランキン・バス・プロダクション」は、日米合作作品も多く残しており、のちに関連会社が宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカ』の制作母体となったことでも知られている。黒澤監督同様、宮崎監督作品にも深い敬意を持っていると常々明かしているアンダーソン監督の日本文化への愛が伝わってくるコメントだ。日本を舞台というだけでなく、日本のエンターテインメントの源流にまで視野に入れた最新作で、どのような世界が展開されるのか期待が膨らむ。『Isle of Dogs』(原題)は2018年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年03月23日J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)2017-18年秋冬コレクションがイギリス・ロンドンで発表された。異なる表情を持つテキスタイルの組み合わせ。J.W.アンダーソンが得意とするパズルのようにパーツ当てはめ完成したアイテムの数々は、時代はおろか惑星を超えるかのような印象を与える。キャミソールのようなディテールやレースアップのブーツ、胸の位置に施されたポケットなど、ヴィンテージアイテムからピックアップしたようなディテールを随所に散りばめる。インスピレーション源は過去を振り返ることで生まれたのかと思っている矢先、シルバーの近代的なファブリックが現れ、近未来へと見るものを誘って行くのだ。アシンメトリーのデザインが、その印象を増長しているのだろうか。Tシャツやスカートといったアイテムと形容し難いボリューム感は、ブランドならではの遊び心といえよう。素材に話しを移すと、未来的な合繊とコットンなどの自然素材以外にも、ファーやムートンといった動物性のエッセンスも加わっており、重層的な世界観が見て取れるだろう。モチーフは多彩でありながら、女性的なテイストは散見される。カトリックのシスターが身に纏うコスチュームを思わせるアイテムや、腰の位置で絞られたドレスなど、根幹となる女性性という部分によってコレクションに統一感を持たせていた。
2017年03月08日J.W.アンダーソン(J.W.ANDERSON)が2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
2017年03月06日ウェス・アンダーソン監督の最新作・映画『犬ヶ島』が、2018年5月25日(金)より全国公開される。ベルリン国際映画祭では、銀熊賞(監督賞)を受賞した作品だ。最新作は、日本が舞台のアニメーション『犬ヶ島』の舞台は日本。”犬インフルエンザ”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬スポッツを探す少年アタリとほかの犬たちの壮大な旅と冒険の物語。愛犬を探す中でアタリたちは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく…。そんなストーリーはストップモーション・アニメーションで描かれている。ストップモーション・アニメとは、人形など少しずつ動かして1コマごとに撮影。多くの画像を繋ぎ合わせることで、まるで動いているかのように見せる手法。アンダーソン監督作では、『ファンタスティック Mr.FOX』でも用いられ、ユニークな世界を作り上げた。声優陣はスカーレット・ヨハンソンやRADWIMPS・野田など豪華メンバー声優陣は、アンダーソン作品常連の俳優陣であるビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバンに加え、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結する。日本人ボイスキャストとしては、ラッドウィンプス(RADWIMPS)の野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙の出演が決定。野田は、ドラマ「100万円の女たち」でも主演を務めるなど、役者としても活躍。『犬ヶ島』ではニュースキャスター役で登場する。グランド・ブダペスト・ホテルに続き、野村訓市も参加。大友克洋作"日本版"イラストもまた『犬ヶ島』の公開を記念して、漫画「AKIRA」の作者で知られる大友克洋とコラボレーションしたイラストが誕生。大友克洋の大ファンだというウェス・アンダーソンの熱望によって実現した作品には、傷を負いながら鋭い眼差しでこちらを見つめる一匹の日本犬が描かれた。そして本作のキャラクターたちを乗せた犬の背中は、物語の舞台である1つの島を表現したという。大友克洋は自身のイラストについて、「“犬ヶ島”を伝統的な日本犬に、伝統的な日本の木の床を海に見立てて描いています。僕の絵がこの映画が世界に広がるのに、少しでも役に立てば嬉しいです。」とコメントを寄せている。ウェス・アンダーソンのこだわりとセンスが詰まったモーションポスターモーションポスターには、ユニークで風変りな犬たちがぎっしりと集合。一匹の犬が突然クシャミをしたことをきっかけに、周りの犬から犬へと徐々に謎のクシャミが感染していく様子が見て取れる。たった20秒ほどの動画ではあるが、まるで”犬インフルエンザ”が大流行したことによって犬ヶ島へと犬が隔離されてしまう『犬ヶ島』のストーリーを物語っているかのようだ。制作陣は『グランド・ブダペスト・ホテル』のメンバーが再集結制作陣は全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞のウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)のメンバー。『犬ヶ島』のために再結集する。ウェス・アンダーソンとは…グランド・ブダペスト・ホテルのほか、天才マックスの世界、ザ・ロイヤル・テネンバウムズ、ファンタスティック Mr.FOXなど、実写からアニメまで抜群の映像センスで表現してきたウェス・アンダーソン。過去の作品では、ファッションも注目ポイントだった。プラダ(PRADA)、フェンディ(FENDI)などブランドからの協力を受け、出演する俳優たちはキュートに、時にスタイリッシュに着こなす。ブランドからの支持も強く、過去、プラダやH&Mのキャンペーン映像も手掛けてきた。アンダーソンは『犬ヶ島』に関して、以下のようにコメント。「物語はどこが舞台でも起こり得るものですが、私たちは今回、とてもシンプルな理由で最新作の舞台として日本を選びました。それは私が狂おしいほど、日本の映画、アート、食べ物、そして文化が大好きだからです!私たちは黒澤明監督、宮崎駿監督作品に対して深い敬意を持っているのと同様に、北斎や広重の絵画、そして今作に協力いただいている、現在活躍中の数多くの日本人俳優、アーティスト、ミュージシャンに敬意を感じています。願わくば、この作品を通して、外国人である私から日本のストーリーテリングに対する熱烈な関心、尊敬の念、そして賞賛を伝えられれば幸いです。」アンダーソンの見る日本とは一体どんなものなのか。彼の独創的なイマジネーションが生み出す、“誰も見たことがない日本”に期待したい。公開記念セット展示『犬ヶ島』公開記念セット展示が、5月19日(土)から27日(日)まで、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ロビースペースにて開催される。ストップモーション・アニメ―ションの技術と日本へのこだわりを詰め込んだ、パペットや劇中セットを無料で見ることができる。また、アンダーカバー(UNDERCOVER)とコラボレーションしたTシャツも展示。デザイナーの高橋盾が『犬ヶ島』の吹き替えに参加したことから実現したコラボレーションTシャツは、アンダーカバー 六本木ヒルズ店限定で、5月25日(金)以降に50,000円以上購入した人に先着でプレゼントされる。『犬ヶ島』あらすじ舞台は近未来の日本。ドッグ病が大流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放してしまう。そんなある時、12歳の少年がたった一人で小型飛行機に乗り込み、その島に降り立った。それは愛犬で親友のスポッツを救うためにやって来た、市長の養子で孤児のアタリだ。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを新たな相棒とし、スポッツの探索を始めたアタリは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく…。詳細『犬ヶ島』原題:Isle of Dogs公開日:2018年5月25日(金)声の出演:ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノ、野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙■公開記念セット展示期間:5月19日(土)~27日(日)場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ロビースペース住所:東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内■アンダーカバー コラボレーションTシャツ5月25日(金)以降にアンダーカバー 六本木ヒルズ店で50,000円以上購入すると先着でプレゼント(白か黒、Mサイズのみ)。 ※Tシャツは無くなり次第終了。©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2017年02月27日第87回アカデミー賞にて最多となる9部門ノミネート&4部門を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』をはじめ、日本でも絶大な人気を誇るウェス・アンダーソン監督。このほど、その製作陣が再結集し、日本を舞台に贈るストップモーション・アニメ『Isle of Dogs』(原題)の製作開始が発表され、アンダーソン監督より日本のファンに向けた特別メッセージも到着した。本作『Isle of Dogs』は、全編にわたり日本を舞台とし、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を、『ファンタスティック Mr. Fox』(’09)と同様、ストップモーション・アニメで描き出す。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、野村訓市といった、アンダーソン作品常連の豪華俳優陣がずらり。さらに新たに、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーヴ・シュレイバー、コーユー・ランキン、オノ・ヨーコといった多彩な才能が集結する。知的で型破りな脚本と、それを独特の手法で映像化する才能、そしてユニークな映画作家としてだけでなく、アート映画をビッグヒットに導くことのできる唯一無二の存在であり、全世代において最も才能あるフィルムメーカーの1人であるアンダーソン監督。配給元・FOXサーチライトの共同社長であるナンシー・アトレー氏、スティーヴ・ギルラ氏は「私たちは、ウェス・アンダーソン監督の独創的な創造力から生み出される最新作で、行動を共にすることに興奮を覚えます」とコメント。また今回、アンダーソン監督より日本のファンに向けた特別メッセージも到着している。「物語はどこが舞台でも起こり得るものですが、私たちは今回、とてもシンプルな理由で最新作の舞台として日本を選びました。それは、私が狂おしいほど、日本の映画、アート、食べ物、そして文化が大好きだからです!私たちは黒澤明監督、宮崎駿監督作品に対して深い敬意を持っているのと同様に、北斎や広重の絵画、そして今作に協力いただいている、現在活躍中の数多くの日本人俳優、アーティスト、ミュージシャンに敬意を感じています。願わくば、この作品を通して、外国人である私から日本のストーリーテリングに対する熱烈な関心、尊敬の念、そして賞賛を伝えられれば幸いです」。アンダーソン監督からみた日本とは、いったいどんなものなのか?彼の独創的なイマジネーションが生み出す“誰も見たことがない日本”は、“アニメーション”というカルチャーが台頭する日本において新たな扉を開けることになりそうだ。『Isle of Dogs』(原題)は2018年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年02月24日2月19日、ロンドンでJ.W.アンダーソン(J.W.Anderson)が2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。ロンドン・ファッションウィーク一番の目玉であり、業界を牽引しているブランド。複雑さと独自性の強さがブランドの魅力ではあるが、今季はさらに複雑なデザインの意外な組み合わせによって、クリエーションに磨きがかかっていた。ファーストルックに登場したのは、ネックピースのポケットが備え付けられたギャザー入りの黒のバルーンワンピースにポインテッドトゥのブーツ。胸元や背中は大胆に肌が露出されていた。同じシルエットのワンピースはストライプ柄も登場したが、花柄のトップスとレイヤードされ足元はスニーカーと、全く異なる雰囲気を作った。ランダムな組み合わせはその後も続き、袖と肩以外取り除かれたレザージャケットとオーストリッチフェザーが自由に踊るスカート、フラワープリントとメタリック素材を合わせたワンピースにはムートンジャケットを。様々な素材、レイヤード、シルエットの組み合わせは破壊的ではあるが不自然ではなく、コントラストが美しかった。黒のロングドレスに白いプリーツの胸当てをしたルックはシスターを想起させ、その他チャイナドレス、カンフー衣装、ギリシャ神話の女神の衣装など、着想源は定かではないが、あらゆる方面からインスピレーションを得たことが伺える。予測不可能なデザイン構成や巧みなカッティングによって突如あらわになる女性の肌、優雅に揺らめくドレープなど、J.W.アンダーソンにしか生み出せない独自性の強いスタイルが印象的だった。歪めたり崩したりと意表をつくデザインではあるものの、ウェラブルであるということも特筆しておきたい。ボタンの付け替えによって長さを調整できるスカートや様々なルックに追加されたポケットは、スポンテニアスの要素と実用性を強調している。コレクションに大きなテーマを設けたというよりも、一つひとつのルック全てに意味があるようだった。全体像を把握するのが容易ではない分、その魅力に引き込まれる。高いクリエーションが目立つが、観る者を敬遠することなく程よい距離感で人々を引き付けるのが、J.W.アンダーソンの魅力なのだ。
2017年02月23日J.W.アンダーソン(J.W.ANDERSON)が2017-18秋冬メンズコレクションを発表した。
2017年01月15日J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)の2017年リゾートコレクションを紹介する。ジョナサン・アンダーソン手掛ける今季は、2017年春夏メンズコレクションに通じるところがある。一際目を引く抽象画のようなモチーフ。デフォルメされたような大きな鼻と口、そして厚いまぶたを持つ一人の女性は、髪を青やパープルに染め上げてニットトップスの上に登場している。2016年春夏シーズンで見かけた、パズルのようなモチーフは、彼女のオリエンタルな美しさを引き立てるように周りを囲んで存在している。ジョナサンは、こういったチャーミングな遊びが上手い。モデルの顔の半分くらいある大振りなピアスには、おすましした表情を添えて。甲を覆うほどのレザーシューズには、円柱状のヒールを合わせて、おもちゃのようなポップな姿に仕上げている。一見シンプルなワンピース、オールインワン、ワイドパンツにも、様々な仕掛けが健在。マルチストライプのワンピースは、随所につまんだような膨らみがあり、胸の辺りには細かな切替が。合わせたパンツは、足首の上あたりまでカッティングされ、ゆるりと広がった裾をあえてブラックのリボンで結わいて、フォルムに強弱をつけている。ホワイトのワンピースは、ポンチョのようなものを幾重にも重ね、進化型のティアードドレスといった具合。一枚一枚の生地の裾には透かし糸を取り入れて、女性らしさを香らせている。
2017年01月12日