「3年A組」のスタッフが再集結、同作と世界観を共有し賀来賢人の主演でおくるドラマ「ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―」が10月13日から放送開始。早速“考察タグ”が登場し、視聴者たちの考察合戦が始まっている。1月クール放送の「3年A組」から“半年後”を舞台にした本作。賀来さんが警視庁捜査一課の刑事・遊佐清春を演じ主演。目覚めた清春のそばで亡骸となっていた女性刑事・碓氷薫に広末涼子。薫の死を捜査する清春の先輩でもある公安部の超有能刑事・才門要に井浦新。捜査一課長の南武修介に北村一輝。捜査一課の刑事役で工藤阿須加、立花恵理、杉本哲太。そのほか夏帆、佐久間由衣、笹野高史ら。さらに「3年A組」にも出演した細田善彦、篠井英介、栄信らも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第1話は山小屋で目覚めた清春が薫の亡骸を発見。ここ数か月の記憶もなくなっていた清春は元ベルムスの喜志に証拠隠滅させ、事件のことを知らないふりをして現場に戻るが、その後の捜査会議で「警視庁のガン」とも称される前評判も相まって薫殺害の疑いの目を捜査員一同から向けられる。清春は南から薫の一人息子:碓氷克喜(田野井健)の世話をするように言われるのだが、この出会いが大きな運命の始まりとなる。さらに薫の死は、その直前に追いかけていた警察関係者が関与したと思われる「十億円強奪事件」に関連がある模様で…という物語。「3年A組」「あなたの番です」と“考察”が盛り上がった本枠だけに、今回も1話開始早々に“#ニッポンノワール考察”というタグが登場。「また考察楽しみ」「ニッポンノワール観るぞ!考察するぞ!」「今期も考察楽しめるドラマなのかな」などの声が投稿され、本編が始まると同時に冒頭の清春が見ていた夢(?)の映像に「最初ガルムフェニックスちょっと映った」、その後ベルムスの喜志が登場すると「ベルムズ~早速の繋がりにわくわく」といったツイートがタイムラインを流れていく。その後も考察ツイートは続々投稿。薫の息子・克喜の父親について「克喜くん、ワンチャン清春の息子説ないか…?」「まじで清春くんの息子なんじゃなかろうか」「どう考えても賀来賢人の息子のパターン」といった“清春の息子説”がネット上では主流となっている模様だ。(笠緒)
2019年10月14日初共演の原田知世と田中圭が演じる年の差カップルが“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくミステリードラマ「あなたの番です」が、バズっている。当初は、年上“妻”にベタ惚れの田中さんに「可愛い」「子犬」「天使」といったワードが飛び交っていたものの、回が進むごとにマンション住人たちの濃すぎるキャラクターとそれぞれが抱える“秘密”が露見し、連続殺人の謎が複雑化。視聴者を巻き込みまくり、令和に誕生した“常識”破りのドラマとなっている。異例の2クール連続ドラマ!4~6月に放送された第1章は、15歳の年の差新婚カップル、手塚菜奈(原田さん)&手塚翔太(田中さん)が都内のマンション“キウンクエ蔵前”の302号室に越してくるところから始まり、毎週、住人や関係者が死亡する事件が続発。その謎の連続死のきっかけとなったのが、住民会に参加した13人がそれぞれ冗談のつもりで(?)“殺したい人”の名前を書き、その紙をランダムに引いた“交換殺人ゲーム”。そのゲームに菜奈も参加していたことから、ミステリー好きが縁で結ばれた2人が謎を解き明かそうとする。そして“まさかの展開”で第1章が幕を閉じ、7月から第2章「反撃編」がスタート。田中さんと新住人・横浜流星の最旬俳優によるバディが注目を集めたこともあって、第2章初回の第11話の視聴率は番組最高9.2%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。日本テレビ系では1994(平成6)年10月~1995(平成7)年3月までの「静かなるドン」以来、実に25年ぶりという2クール連続のドラマは、後半戦も好スタートを切った。そもそも日本の連続ドラマは近年、3か月間・1クール、10~12回の放送が一般的。4月にスタートしたほかのドラマは、6月下旬で最終回を迎えている。例外的なのはNHKの朝ドラの半年単位(2クール)、大河ドラマの1年単位(4クール)だが、これらは実在の著名人や歴史上の人物をモデルにすることが多く、その生涯や家族や仲間の群像劇をじっくり描くために必要な長さでもある。かつてホームドラマが多かった昭和の時代には、2クールのドラマが主流だった。平成に変わったあたりから現在のスタイルとなり、民放で2クール以上のドラマは、1年かけて人間関係を密に描き続けた会話劇「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系・2011年に終了)など、ミステリーの2クール連続ドラマといえば、同じく長寿シリーズの「相棒」(テレビ朝日系)くらいなもの。令和では、2クールの民放連続ドラマ自体が異例なのだ。イッキ見で、さらにハマる人が続出しかも、「あなたの番です」が放送されている日曜22時30分からの「日曜ドラマ」は、2015年のスタート以来、「デスノート」「臨床犯罪学者 火村英生の推理」「ゆとりですがなにか」など、人気俳優を主演に企画力の高いチャレンジングな作品を世に送りだしてきた枠。特に「今日から俺は!!」「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」と、このところ2作続いてヒット作が生まれている。賀来賢人&伊藤健太郎らが出演した前者は、80年代のヤンキーが現代に受け入れられるのかと言われたが、親世代がまず盛り上がったことから若年層に伝播し、結果的には映画化が決まるまでに。また、菅田将暉が初めて教師役を演じた後者は、生徒役に永野芽郁や片寄涼太をはじめ世代きっての実力派&ブレイク予備軍の期待俳優が勢ぞろいし、SNSがもたらす余波や悲劇をエモーショナルに描き出した。いずれもSNSから火がつき、ネットニュースやメディアで話題となって、最終回に向けて盛り上がりを加速させていった。これには、日テレが保有する配信サービス・Huluもひと役買っている。「あなたの番です」もHuluで全話配信中であり、さらに「反撃編」の前には第1章全話が期間限定で異例の無料配信されたため、ここへ来て、イッキ見してリアルタイムに“追いついた”人たちも増殖中。今年『かぐや様は告らせたい』『殺さない彼と死なない彼女』などが待機するモデル・俳優のゆうたろうも、その一人らしい。好きな海外ドラマをイッキ見していたら休日が終わっちゃった…というのはよく聞く話だが、録画視聴に慣れ、動画配信サービスを日常的に利用している層には、日本のドラマをイッキ見する習慣も定着してきている。また、配信には地上波と連動したオリジナルストーリー(今作の場合は「扉の向こう」)があることで、登場人物たちへの理解がより深まることもポイント。その中の誰が犯人なのか検討もつかない、謎が謎を呼ぶ群像ミステリーは、海外ドラマでは当たり前のイッキ見と好相性だ。主要人物がまさかの退場!「あなたの番です」の登場人物は総勢30人以上にも及び、キャストには西野七瀬や浅香航大、菜緒、山田真歩、安藤政信、竹中直人、木村多江、生瀬勝久ら、「反撃編」からは横浜さんや田中哲司など、フレッシュな注目株から個性派、ベテランまで豪華俳優陣が名を連ねている。残念ながらゲームに巻き込まれ、すでに“退場”してしまったマンション住人も多いが、第1章の第10話ではなんと、W主演の一角である原田さん演じる菜奈までも“退場”するという誰も予想しなかった展開に。さらに402号室の榎本早苗(木村さん)が息子・総一(荒木飛羽)を隠し部屋に監禁していたり、ミキサーで襲いかかったあげく逮捕されたりと、怒涛の展開を見せた中での衝撃の第1章の終幕。想像よりもはるかにヤバすぎる住人たちの裏の顔をまざまざと見せつけられ、第10話放送後には「#あなたの番です」がTwitterの世界トレンド1位に躍り出たほど。続いてその翌週には、これまでの殺人事件をふりかえりながら菜奈&翔太のなれそめを描いた「特別編」が放送された。これもまた単なる総集編の域には収まらず、数々の伏線をあらためて提示し、第2章「反撃編」への序章となるものに。そのラストで、菜奈が殺される直前と思われる動画を見つけてしまった翔太…。ふだん穏やかで天真爛漫な人ほど、いざ怒りが頂点に達したときの豹変ぶりが凄まじい。最愛の人を失った翔太こと田中さんの怒り狂う演技も、観る者をさらに惹きつけている。SNSで真犯人予想が過熱!ミステリー好きのほんわかラブラブカップルが、次々と痛快に殺人事件の謎を解いていく…わけではないことが分かると、自分なりの考察をネット上にアップする視聴者が増え始め、いま大きな注目を集めている。ドラマを見た後は考察サイトや考察アカウントをチェックするまでが流れ、という人までも。それぞれが探偵となって、菜奈と翔太が決めた謎解きの時間“オラウータンタイム”を実践しているわけだ。そのため、放送後はTwitterのトレンド上位を独占することにもなり、さながら先日最終章を迎えた世界的メガヒットシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のよう!?また、考察には様々な説が飛び交っているが、子犬と狂犬のギャップがあまりにも激しいことから翔太の二重人格説、急にケガをしなくなり口数も増えた黒島ちゃん(西野さん)の双子説、主人公の死はさすがにあり得ないと菜奈の双子説などが根強いところだろうか。住人のゴミを集めていた401号室の木下(山田さん)をはじめ、翔太への執着がドン引きレベルの301号室の尾野(菜緒さん)や、交換殺人ゲームに参加していなかった204号室の西村(和田聰宏)や404号室の江藤(小池亮介)などもおり、観れば観るほど全員怪しい!さらにTwitter上には“キャラ住民bot”も多発しており、それぞれが登場人物になりきったツイートを炸裂させ、住人同士の交流も(?)始まっている。とにかくみんな、このドラマが大好きすぎるのだ。そして第12話(7月7日放送)では…木下(山田真歩)のに踏み込んだ翔太(田中圭)と黒島(西野七瀬)、二階堂(横浜流星)たち。部屋中埋め尽くされた事件の資料や凶器、薬品、人体解剖図…。木下の正体とその目的とは一体…!?翔太は木下が集めたマンション住民のゴミを、半ば強引に持ち出して調べ始める。各部屋のゴミからは、複数の交換殺人ゲームの紙をはじめ、怪しい証拠品が次々と出てくる。二階堂がそのデータをパソコンに入力していく。調べていくうちに黒島のゴミから香典袋が見つかり、翔太は彼女に疑念を抱く。翔太は、これまでの推理をまとめたホワイトボードを黒島の202号室から自分の部屋302号室へ移すことに。翔太と二階堂がボードを運び出していると、203号室からシンイー(金澤美穂)が出てくる。ボードに書かれた推理の内容を見たシンイーはすぐ部屋に戻り、同居人のクオン(井阪郁巳)、イクバル(バルビー)と話し合う。翔太は、二階堂のために鍋を作って304号室を訪ねる。「他人の手料理は苦手」と断る二階堂に翔太は、犯人を捕まえるまで毎日、二階堂のために料理を作ると大まじめに告げる。 二階堂から、もっと菜奈(原田知世)の情報が欲しいと言われた翔太が部屋に戻ると、玄関に見慣れない靴が…。なぜか301号室の尾野(奈緒)が菜奈の書斎にいて…!「あなたの番です-反撃編-」は毎週日曜22時30分~日本テレビ系にて放送中。(text:Reiko Uehara)
2019年07月06日さて、4歳になる娘。本当にかわいくて仕方がない(親目線)娘なんですが、イヤイヤ期はそれなりに壮絶でした。いや、「それなりに」っていうのは、あくまでも他のお子さんも同じくらい大変だろうな、という意味で……ええ、まあ、一時期我が家から笑顔が失われるレベルで壮絶でした。そんなわけで、今回は我が家のイヤイヤ期の話です。イヤイヤ期のスタート1歳半くらいの頃から「まめー」「まみー」といろいろな事に対して拒否をするようになりました。どうも「だめ」と言っている様子。「あー、これが俗に言うイヤイヤ期ってやつかな」なんて思ってたんですが。甘かった。ゲロ甘でした。あの時の私に伝えたい、それはイヤイヤ期ではない。本格的に始まったのは2歳半。もうあれもこれもそれもどれもぜーんぶイヤ! イヤったらイヤ! 妥協なんて一切しない! 譲りません勝つまでは! という状況に陥りました。ただ、それでもまだマシだったんですよ。ギャン泣きすると全く手に負えないのですが、ギャン泣きがセットではなかった。イヤイヤ極期2歳7~8ヵ月頃、全てが「いや!」+ギャン泣きセットになった頃を、我が家では「イヤイヤ極期」と名付けています。もうね、ひどかったですよ。徒歩1分のコンビニに、アルミホイル1個買って帰るのに1時間。家を出るまでに40分かかりました。理解できます? すいません、私も書いてて理解できない。公園で「帰るよ」と声をかけて、すぐ横の駐車場の車に乗るのに30分。車に乗ってからベビーシートに座るまで30分。全部ギャン泣きセットです。砂場でひっくり返って泣きわめき、かわいいピンクのダウンジャケットが砂まみれになったりね。もうね、なにを言ってもなだめても、優しくしても厳しく言っても、なーんの効果もありません。具体的になにがイヤかって、もう全部です。起きたくない。寝とくのもイヤ。起きたはいいがパジャマは脱ぎたくない。でもパジャマのままはイヤ。着替えが自分の着たいのじゃない。でも自分で選びたくない。無理矢理着せられたのは心外だから一旦脱いでから自分で着る。でもやっぱり着れないから着替えさせて。あ、でもやっぱりこっちの服はいやだからあっちがいい。やっぱりこっちはいやだから元の服じゃなきゃイヤ。とまあ、こんな感じです。一言言おう。お前は何をしたいのか地獄のトイトレそして、そんな時期にトイトレをしたから、もう地獄ですよ。できるわけないですよね、今ならわかる。でも当時は焦ってました。「来年は幼稚園だから、3歳までにオムツを卒業しなきゃ……」無理ですよ。できるわきゃないです。(できませんでした)トイレにすら入らない、なんとか座らせてももちろん出ない、粘って粘って出なくて諦めて、オムツ履かせて遊びだした途端「でたー」トイトレ怒るななんて無理でした。というか私自身が泣きました。今だから言えますが、怒らないとできない状況ではトイトレしない方がいいです。そもそも膀胱容積その他の発達との兼ね合いもあるので、個人差あるんですよ。できる目処が立つまで焦らなくてよい! と言いたい!イヤイヤ期の出口はいきなりやってきたそんなイヤイヤ極期が1ヶ月半ほど。我が家からは笑顔が消え、温厚な旦那ですら苦虫を口いっぱいにつめた弥勒菩薩のような顔になった頃、イヤイヤ期の出口は突然やってきました。「ぼーるぽーんあそびしたい!」「今ご飯中だから、ご飯の後にしようね」「……(しぶしぶ)わかったー」わかります? これ。初めて「あとで」が通じたんですよ。それまで全く通じなかったんですよ。本当に突然でした。これまでも根気強く言ってもなにしても絶対通用しなかった「あとで」が通じたんですよ。ここからあとはスムーズで、99%イヤイヤ期が98%イヤイヤ期になり、それが90%になり80%になり……いつの間にか、普通にイヤな事はイヤと言うけどギャン泣きしなくなりました。そして気がつくと、語彙が爆発的に増えていました。イヤイヤ期ってなんだろう?イヤイヤ期は「自我の芽生え」なんて言われます。ただ、娘を見ていると、自我が芽生えたから、自分の考えを通したいから、自分でやりたいから、やりたい事をうまく言えないから「イヤイヤ」している、というより……頭の中がものすごい発達をしていて、頭がパンクしそうなほど情報を吸収しているのだけどそれを整理しきれず、頭の中がぐっちゃぐちゃになっていて、もうなにがなんだかわからないけどイライラする! 不愉快! だから目の前のものは全部イヤ! 何がイヤか自分でもわからないんだもーんギャー(ギャン泣き)という感じに見えました。脳の発達が追いついて、いろいろな情報が処理できるようになって、自分の中にうずまくよくわからないものが整理できるようになって、言葉にして出せるくらいになった時にはイライラが落ち着いてイヤイヤ言う必要がなくなったのかな……と。あ、もちろん医学的な根拠のある話ではないです。あくまで振りかえって感じた私の感想です。たとえどんなに親が子供の言う事を叶えても協力してもなにしても納得しないのは、「イライラ」が根底にあるんじゃないかなって。イヤイヤ期には向き合いすぎない方がいい個人的な意見ですが、イヤイヤ期を前向きにとらえるのは、無理です。いや、少なくともうちは無理でした。自我の芽生えだからあたたかく見守って……なんてやってたら、多分夜までに朝ごはんすら食べ終わりません。で、うちはどうやってやり過ごしたか。親が正面から子供のイヤイヤと対決しませんでした。いや無理でした。解決するような問題は一緒に解決するけど、もう本人にもどうしようもないイヤイヤギャーのパニックになったら、一旦お互いに頭を冷やすのが一番効果的でした。子供を安全な空間で遊ばせて、私は一旦寝室でクールダウンする。旦那がいる時はバトンタッチして、外の空気を吸う。とにかく一旦離れる。それから、危ない事、人に迷惑をかける事以外は無駄に叱らない(叱るのもエネルギー使うので、これは自衛のためです)。それから、子ども自身をリセットさせるのも効果的でした。あまりのイヤイヤ期のひどさに友人に泣きついたら、「『それはお辛いですね。ところで今日はいいお天気ですね』って言うといいよ」と教えてもらいました。そんなバカなと思って娘に言ってみたら、キョトンとして泣き止みました。多分一旦受容してから違う話題で気をそらすのがいいんだと思います。今、お子さんがイヤイヤ期でお悩みの方へごまかしごまかし、気がついたら親の努力とは無縁なところで、イヤイヤ期は終わっていました。大丈夫です、イヤイヤ期はどこかで終わりがきます。4歳の今でももちろんわがまま言ったり、眠い時にイヤイヤギャーという事もありますが、イヤイヤ期のそれとは全く別物です。だから、とにかくまずはあなたや家族が限界にならないように、大人の心の健康にも目を向けてあげてください。大丈夫です、終わりはきます。
2018年11月09日どんな女性が結婚できるのでしょうか? やっぱり美人な女性? いえ違います! 恋愛経験豊富なanan総研メンバーが考察する、男性に愛される女性の特徴をおつたえします。文・mimi【アンアン総研リサーチ】vol. 229自分よりちょっとおブスなあの子が結婚?実際に、その事実を知ったときの気持ちはどのようなものなのでしょうか?「あの子が結婚してるのに私ときたら……」(29歳 事務職)「とりあえず相手の顔をみよう!」(29歳 その他)「なんであの子が結婚できて私が結婚できないの?」(35歳 事務職)「素直におめでたい気持ちが大きいですが、やはり羨ましい!」(28歳 デザイン職)「中身で選んだ彼氏さんは良い人だと思いました」(26歳 その他)「特に羨ましい相手ではなかったので良かったねって感じでした」(31歳 営業職)人生において大イベントのひとつである「結婚」。おめでとう!という気持ちと同時にいろんな感情が渦巻いています。ちょっとおブスな子はココがすごかった!華麗なルックス、同性からも羨ましがられるスタイル、華やかなキャリア、明るい性格など。総研メンバーは誰から見ても申しぶんのない女性たちが多くいます。そんな彼女たちが思うちょいおブスな子のすごいところってどんなところなのでしょうか?「一途なところ」(31歳 事務職)「身の丈を知り、身の丈に合った行動ができた点」(30歳 その他)「尽くす。相手に多くを求めない」(31歳 営業職)「素直でかわいい。愛嬌がある」(26歳 その他)「誰に対しても優しかったりおだやかだったりする」(29歳 その他)「積極的。行動力がある」(30歳 事務職)「家庭的なところ」(31歳 その他)努力して身につける華やかさではなく、結婚する際に男性が重視したい内面的な良さや、さりげない気遣う面が多くあがりました。どうしてあの子は結婚できたの?「とにかく彼に優しい。超がつくほど純粋」(26歳 その他)「高望みをしなかった。運が良かった」(30歳 その他)「自分に合った人生を歩んでいて、それがちっとも恥ずかしいことではなく胸を張って生きているから」(29歳 事務職)「自分を飾らないけど、相手を思いやれるところ」(30歳 その他)「理想が高くない」(31歳 営業職)多かれ少なかれ男はみんなマザコン。見た目の良さもさることながら、結局はお母さんのように自分を大切にしてくれる女性と結婚したい! そんな女性をほかの男性に渡したくない! と思うのではないでしょうか?結婚に近づくのって結局…流行りのファッションやメイク、キャリアアップはもちろん大切。だけど、プラスアルファで男性の心をつかむママ的な小技を身につけるのが、意中の彼との結婚に一歩近づけるのではないでしょうか?※2017年3月2日作成
2018年10月05日---------------------------------------------------------------------------ドラマにありがちなシチュエーション、バラエティで一瞬だけ静まる瞬間、わずかに取り乱すニュースキャスター……テレビが繰り広げるワンシーン。敢えて人名も番組名も出さず、ある一瞬だけにフォーカスする異色のテレビ論。その視点からは、仕事でも人生の様々なシーンでも役立つ(かもしれない)「ものの見方」が見えてくる。ライター・武田砂鉄さんが執拗にワンシーンを追い求める連載です。---------------------------------------------------------------------------○私たちは時間を確認しすぎているハイソを気取る男性ファッション誌が「男の価値は時計と靴で決まる」と繰り返してくるのだが、時計もせずにサンダルで方々へ出かけていくこちらは、男としての価値を保有していないのだろうか。もしくは、本当はとてつもない価値を持っているのに時計と靴を得ていないから気付かれていない、ということなのだろうか。後者だとしたら、私は没後、「あの人は時計さえしていれば……」と近親者に悔やまれるのだろうか。みんな、腕時計をしすぎである。バレンタインなんてチョコレート業界の戦略だろ、ハロウィンなんて広告代理店が盛り上げているだけだろ、という意見はあちこちで聞くが、私はそれよりも「腕時計は時計業界の策謀である」と力強く訴えたい。こちらが腕時計をしないのには明確な理由がある。そこらじゅうに時計が溢れているからだ。例えば自分の家から最寄り駅までの12分の間に、マンションの管理人室、児童館、ミッション系女子大学のチャペル、コンビニ、パチンコ屋の電光掲示板、商店街のゲートの下と、少なくとも6ヵ所は時計が存在している。平均して2分に1度も他人様が時間を教えてくれるというのに、なぜ腕に縛り付けてまでも時間を確認しなければならないのか。それに今は、携帯がある。携帯電話・PHS・スマートフォンの普及率は、今年3月に総務省がまとめたデータによれば138.5%である。私たちは時間を確認しすぎている。○本当に「男の価値は時計で決まる」のかもやしみたいな細さの時計を腕に巻いている女性を見かけるが、なぜあそこまで細かい短針を見てまで時間を確認しようとするのだろう。本屋を通りかかる度に、片付け術の本が大量に出ているという大いなる矛盾状態を確認するが、断捨離のターゲットから時計の部類が除外されているのは納得がいかない。「携帯を持たずに出かけて自分を見つめ直す自由な時間を」なんてスローガンも時たま聞こえるが、無駄に哲学的な問答を繰り広げれば、「時間」が意識されている限り、それは純粋に「自分」と言えるのかどうか。時間を自分で専有するという意識が、時間から自由になれていない証左ではないか。これだけどこでも何度でも時間が確認できるというのに、時計産業は拡大を続けている。一般社団法人日本時計協会によれば、2013年のデータで、前年比120%の6,955億円、2010年以降4年連続のプラス成長だったという。その内訳はウォッチ(腕時計)市場が前年比121%、クロック(置時計・掛時計・目覚まし時計)市場が107%の成長である。この2つの数値を単純計算で合わせれば、前年比の成長は110%くらいになるはずだが、そうならないのは市場規模の差だ。確認して驚く。ウォッチ市場が6,405億円であるのに比べ、クロック市場は550億円。わずか8%なのである。街中では、腕時計が頻繁に巻き替えられ、その一方で、家の中ではおんなじ時計が使われる。この市場成長率は「腕時計は時折替えるべき」、つまり、「男の価値は時計で決まる」方向がリアルに機能していることを意味する。○時計の役割は目を覚まさせることだけだ時計とは本来、日々の暮らしを運搬するための、切実な要望に答えながら使われてきたものだ。決して男の価値を高めるためのものではなかった。「1円単位まで割り勘しようとする男」は漏れなく嫌われるが、「1分刻みで行動しようとする男」は嫌われないどころか、仕事の出来る人間として男の価値をどこまでも高めていくらしい。屁のつく理屈と自覚しつつも、「何事にも捕われないオレ」の豪快さを語るビジネスマンが高級時計をぎらつかせているのを見ると、時計嫌いとしては「え、捕われてんじゃん」と突っ込むのを忘れない。しかし、この意見に賛同者は少ないだろう。時計の役割とは何か。目を覚まさせることである。個人的にはそこに絞られる。7時なら7時に「7時です」と伝えることだ。「6時50分だ」と知らせて、まだ7時ではないけれどそろそろ起きておくべきと伝えてくれることだ。「いい加減起きろ」と何度も知らせ続けてくれることだ。単身で上京した学生が親のありがたみを痛感するのは、目覚まし時計をかけ忘れて眠りこけてしまっていたお昼前、と決まっているのだ。しかし、その役割も普及率138.5%の携帯電話が奪っていく。「望郷の目覚まし時計」はもはや朽ちていくアイテムである。○寝坊のエンタメ化毎度ながらの長い前置きをいい加減終えて本題へ入ると、テレビドラマではまだまだクラシックな目覚ましシーンが散見されるのである。これまで時計嫌いを徹底し、時計の役割とは目覚ましのみにあり、と強く信じてきたこちらは、そのシーンを観て「これぞ時計の真骨頂」と独りで興奮に包まれてきた。いくつかのパターンに分けられる。最もクラシックなスタイルは、ハッと飛び起き、目覚まし時計を持ち、その音に気付かなかった自分、慌てて時刻を見て、「やっばっ」と顔面蒼白になるパターン。デートへの遅延ならば、彼女からの着信が15件入っているスマホの画面を見て、青ざめる。急いで身支度を整えている最中に、ベッドの角に小指をぶつけるシーンが目立つが、あれはいったい誰が始めたのだろう。切迫した状況を際立たせる効果があるものの、ドジっぷりを強調する行動としての頻度が高すぎる。そこだけものすごく、振る舞いが昭和っぽい。「このシーンなんだけど、もう1アクセント入れられないかな~」が口癖の監督を納得させるための行為が今に引き続いているのだろうか。実際の事象としては、寝坊はただただ残酷であり、リアルに人間関係やビジネスを決壊させるわけだが、寝坊をポップに撮りたがる人々は、寝坊をエンタメ化させる。目覚まし時計を両手で持って「えーうそー」なんて言っている暇はないのだが、じっくり寝坊と向き合うのである。○このドラマはベタですと知らせる鳴り響く目覚まし時計に気付かずに寝たまんま、という描写も根強い。目覚ましの音にちょっとだけ反応して「むにゃむにゃ」と小声を出したりするのだが、起きることはない。一度手にした目覚ましが、寝相の流れのなかでベッドから落としてしまうというケースを見かけるが、本来はなかなかの偶然である。偶然をカウントしてみる。寝ぼけ眼で自分のところに目覚まし時計をたぐり寄せて(1)、その後で落としてしまう(2)。落としたことによって自分の耳元ではないところで再度鳴る(3)、その音に気付くことがない(4)。奇跡的な連鎖だが、寝坊とはもっとシンプルに、鳴る、でも起きない、という残酷なものである。時間に追われているオレが好き、という人は一向に減らない。経験上「あっ、そこの時間だったら何とかなります」とか言ってくる人は、往々にして、その前後の時間を指定し直しても別に大丈夫であることが多い。忙しいことが美徳であるとする風習は、もちろんドラマの中身にも影響を与え、寝坊シーンの量産に一役買う。目覚まし時計はこれまでの名作ドラマを支えてきた。しかしながら、腕時計ファシズムの進行によって、置き時計軽視が進むと、目覚ましドタバタシチュエーションは低減していくのだろうか。黒電話にかかってきた男の子からの電話に出たオヤジが不機嫌そうに「由実香とはどうゆう関係だい!?」と凄むシーンは、もはや現代のホームドラマではありえない。目覚まし時計が鳴り響くシーンも、次の時代では「まあコレは平成のホームドラマだよね、古い古い」と、すっかり過去のものとして語られるアイテムとなってしまうのだろうか。そうならないために、ベタな目覚ましシーンを意識的に愛でる。動物の耳のようにベルが付いている目覚まし時計がけたたましく鳴る、このドラマはベタですと知らせるベルだ。私は、そのベルを心から歓迎する。<著者プロフィール>武田砂鉄ライター/編集。1982年生まれ。2014年秋、出版社勤務を経てフリーへ。「CINRA.NET」「cakes」「Yahoo!ニュース個人」「beatleg」「TRASH-UP!!」「LITERA」で連載を持ち、雑誌「AERA」「SPA!」「週刊金曜日」「beatleg」「STRANGE DAYS」等で執筆中。近著に『紋切型社会言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)がある。イラスト: 川崎タカオ
2015年10月05日●Huluの自主制作ドラマ第一弾から考察する直近のニュース記事をピックアップして、「家電的な意味で」もうちょい深掘りしながら楽しい情報や役に立つ情報を付け加えていこう……という趣向で進めている当連載。今回取り上げる記事は以下のものだ。唐沢寿明久々の"がさつな役" 独ヒットドラマのリメイク版で破天荒な刑事に (4月22日掲載)家電の連載でなんで芸能ネタ!? と思われそうだが、注目はドラマの内容などではなく、このドラマが「Hulu」の自主制作ドラマ第一弾ということである。Huluは月額933円(税抜き)で見放題の「サブスクリプション型ビデオンデマンド(SVOD)」と呼ばれるサービスだ。日本参入は2011年9月だが、昨年4月に日本テレビに買収され、その子会社化となった。3月末には会員が100万人を突破したことも公表している。Huluはこれまで、コンテンツを外部調達に頼ってきた。要は、レンタルビデオと同じように、映画会社やテレビ局から、すでにあるコンテンツの提供を受けてきたわけだ。だが今回、親会社にあたる日本テレビと共同で、新作ドラマの制作に着手する。Huluでの配信は初夏。その後、日本テレビでも放映される予定だ。この他にもバラエティ番組の制作が発表されており、今後は同社内のオリジナル番組制作部門の手で、継続的に「Hulu制作の番組」を配信していくという。○SVOD各社が「オリジナル作品」に注力レンタルビデオ的なモデルであったHuluが、ここにきてオリジナル番組の制作に乗り出してきたのは、もちろん訳がある。ライバルが強くなってきており、サービスの魅力を強化する必要があるからだ。レンタルビデオ的であるということは、コンテンツの供給元はどの「店」でも同じになりやすく、差別化が難しい、ということでもある。まだ他では配信されていない番組を調達し「独占先行配信」する例も増えているが、これも差別化のひとつだ。「自分達のサービスでしか見られないオリジナル番組」を作れば、当然ながら、さらに強力な差別化策になり得る。Huluの船越雅史社長は「日本テレビの買収以前より(オリジナル番組の制作について)検討はされてきた」としつつも、「買収後に加速した」と説明する。日本においてSVODの業態では、携帯電話事業者の存在感が強い。ユーザー数トップであるNTTドコモの「dTV」(4月22日よりdビデオから改称)は約460万人、ソフトバンクの「UULA」は約141万人とHuluよりさらに多い。これらのサービスはエイベックスとの合弁事業であり、携帯電話事業者以上にエイベックスが主体となって運営されている。契約者は多いものの、特にdTVについては、過去2年間にわたって伸びが止まっており、サービス利用率も高くはない、と言われている。Huluとの競争は、数字の差ほど楽観できる状態ではない。エイベックスの方針もあり、特にdTVでは、前身であるBeeTV・dビデオの時代から、オリジナルコンテンツの制作に力を入れている。4月2日に開かれた会見では、夏に公開が予定されている実写版『進撃の巨人』のスピンオフ作品を、同時期にdTVで展開することが発表された(写真)。現在も、いくつものオリジナルドラマ・バラエティが公開中だ。これまでは残念ながら、オリジナルコンテンツがサービス加入の強い誘因力を持たなかった。しかし、dTVからはスマホ視聴に加え、テレビでの視聴機能が強化され、より「テレビ的」なサービスになる。となると、「見知った映画やドラマ」だけではなく、新たなコンテンツへの誘因効果が高まるのではないか……という期待があるようだ。そしてもちろん、「独自コンテンツ」が注目を集める理由は、世界最大のSVOD事業者であるNetflixが今年秋に日本参入を予定しており、活発に独自コンテンツ作成を行っているからでもある。これまでに40以上のオリジナルコンテンツを制作しており、日本でのビジネススタートの時点から、「Marco Polo」「Sense8」「Daredevil」といった新作・4K制作ドラマを配信する。また、日本国内でも独自コンテンツの作成をすでに始めている。世界的な巨人の参入を前に、国内で先行しているSVOD事業者が対抗策を準備しようとしているのだ。●本質はウインドウ戦略における「ネットの地位向上」だこれまで「番組」は、基本的にテレビのために制作されてきた。Vシネマやオリジナルビデオ・アニメは、その外で生まれたビジネスモデルだが、例外的にうまく行っているジャンルとも言える。それでもディスク販売の数量が減ってきた現在、配信を活路に見いだす人々は多い。ネット発信の動画というと、短尺で予算も少ないもの……というイメージが強かったが、テレビやディスクビジネスからの脱却・拡大を考えている企業にとっては、新たなビジネスチャンスといえる。一方で、ネット配信業界にお金がうなっているのか……というと、そういうわけでもないのが実情だ。Netflixのように資金が豊富なところは例外として、結局他の事業者は、「既存のコンテンツビジネスの延長線上」に存在する人々が、お金の出しどころを変えているに過ぎない。テレビや映画に割いていた予算がネットに回ってきただけなのだ。ここで重要なのは、「ネットという金づるができた」という発想をするのでなく、「映像をどの順番で出すのか、という戦略が変わった」という発想だ。映像の世界には「ウインドウ戦略」という言葉がある。例えば、映画として世に出た映像作品は、まず映画館で上映され、次にディスクメディアとして販売され、次に有料のネット配信に流れ、衛星放送などの有料放送で流れ、最後に無料の地上波で流れる。同じ映像で何回も収穫するわけだ。これがテレビドラマなら、一番最初のウインドウは地上波になる。ネット配信のオリジナルコンテンツが増えるということは、ネット配信が「最初のウインドウになる」と思えばいい。地上波や映画と同じ地位をネットが得た、ということなのである。さらに、「オリジナルの独占配信」でない場合も、ウインドウ順の変化と思えばいい。ディスクより前に来るのが「先行配信」であり、さらに他のSVODより前に来れば「独占先行配信」だ。映画が映像の王であった時代から、テレビが王の時代になり、さらにはネットの時代になっている。一見排他に見えるが、実は「すべてを使うのが前提」であるのが、今の映像ビジネスの巧みさといえる。我々にとっては、そうしたサービスの登場は、基本的に「自由度の拡大」こそが本質。映像配信のニュースも、そういう視点で見ると、ちょっと違った風景に感じられる。
2015年04月27日