ルイ·ヴィトンは、3月6日 午前3時(日本時間) 、パリにてアーティスティック·ディレクター ニコラ·ジェスキエールによる2024秋冬ウィメンズ·コレクションのファッションショーを発表しました。©LOUIS VUITTONニコラ・ジェスキエールが、ルイ・ヴィトンとの冒険の旅に出発してから早10年。今、これまでの記憶をイマジネーションの導き手として、その旅を回顧します。©LOUIS VUITTONこの内省的な探求の中で、記憶は感情、考察、そして参照の層として再び浮上します。これは、2024-2025年秋冬という限定的なシーズンの中にありながら、これまでの10年間にわたるファッションの証人でもある特別なコレクション。このクリエイティブな旅においては、正しい進路をとることがすべてであり、好奇心旺盛な旅人に欠かせないコンパスの役割を果たす自分だけの北極星に従って進むのです。©LOUIS VUITTON正しい方向を示し、進むべき道を照らしてくれるスタイリッシュな北極星。ここでは、デザイナーが独自の間テクスト性を駆使してさまざまな地平を探求する中で、10 年間にわたって蓄積されてきたボキャブラリーの不変性が保証されています。どことなく懐かしい感じが漂い、愛着のある衣服に染みついた親近感、ジェスチャーやカット、あるいは刺繍への愛情が感じられます。そのすべてがイマジネーションに吸収され、慣れ親しんだものは新しく生まれ変わります。明日はいつも新しい日なのです。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON2024 秋冬コレクションの会場となったのは、パリ ルーヴル美術館の中庭クール・カレ。ここは、メゾンにとってアイコニックなショー会場であり、ニコラ・ジェスキエールがちょうど 10 年前の2014年3月5日にファーストコレクションを発表した場所でもあります。今回も、アーティストのフィリップ・パレーノと、プロダクション兼デザイナー、ジェームズ・チンランドが舞台美術を担当。サウンドデザイナーのニコラ・ベッカーがサウンドスケープを手がけました。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON@LOUISVUITTON @NICOLASGHESQUIERE#LOUISVUITTON #LVFW24ルイ・ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。お問い合わせ:ルイ・ヴィトン クライアントサービスT 0120 00 1854
2024年03月08日ワールドグループの株式会社ピンク ラテが展開するティーンブランド「PINK-latte(ピンク ラテ)」は、ティーン向けのファッション雑誌「ニコラ」で活躍する池端杏慈さんを起用した2024年春夏のシーズンヴィジュアルを2月1日(木)より公式WEBサイトにて公開いたします。全国のショッピングセンターを中心に展開するピンク ラテは、中学生女子を中心に支持される、ファッションやトレンドに敏感なティーンの「今欲しい!」を叶えるブランドです。ピンク ラテのイメージモデルを務める爽やかで透明感溢れる笑顔がとても素敵な池端さんは、ファッションモデルのみならず、ドラマやCMに出演するなど、今最も注目されるネクストブレイク必至のひとりです。この春夏のピンク ラテのシーズンイメージは“Beeeee POP!”なスケーターガール!池端さんが元気&ハッピーに着こなすヴィジュアルルックでは、ユニフォームをイメージしたメッシュのトップスやカラーデニム、トレンドのカーゴパンツやグラフィックが可愛い短丈のTシャツなど学校やお出かけに大活躍のアイテムを多数ご紹介しています。池端さんが着こなすピンク ラテの2024年春夏新作コレクションは、以下の特集ページよりご覧ください!2024年 ヴィジュアルルックはこちら : ■ニットBIGベスト価格:¥3,289(税込)カラー:オフホワイト/ブルー/チェックサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■ライン入りカーゴパンツ価格:¥4,950(税込)カラー:パープル/ブラックサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■【2点セット】裏毛短丈フーディートップス価格:¥3,850(税込)カラー:ホワイト/ブルー/ブラックサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■サスペンダー付きカーゴパンツ価格:¥4,389(税込)カラー:ピンク/ブラックサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■裏毛ツイルアップリケロゴカーデ価格:¥4,389(税込)カラー:チャコールグレー/グリーン/ブルーサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■【ネクタイSET】短丈シャツ価格:¥4,389(税込)カラー:オフホワイト/ブルーサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■ダブルウエストデザインパンツ価格:¥4,950(税込)カラー:ベージュ/ブラック/ブルーサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■Gジャン価格:¥5,489(税込)カラー:ブラック/ブルー/サックスサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■クマカレッジプルオーバー価格:¥3,289(税込)カラー:オフホワイト/ライトグレー/イエローサイズ:140㎝/150㎝/160㎝■キュロットパンツ価格:¥4,389(税込)カラー:ブラック/ブルー/サックスサイズ:140㎝/150㎝/160㎝【 池端杏慈さんプロフィール 】2021年に行われた第25回ニコラモデルオーディションにてグランプリを獲得し、雑誌「ニコラ」の専属モデルとなる。2022年放送のTBS日曜劇場「オールドルーキー」でテレビドラマ初出演、同年12月公開の映画「かがみの弧城」にて映画初出演を果たす。2023年4月より「ポカリスエット」ブランドCMキャラクターを務める。【 商品のお取り扱い 】■ 全国店舗 ■ オンラインストア 【 Social Media 】■ Instagram @_pink_latte■ TikTok @pinklatte_official■ X(旧Twitter) @_pink_latte【 Brand Concept 】ウェアからコスメ、ステーショナリーにいたるまでファッションやトレンドに敏感なティーンズの「今欲しい!」を叶えるセレクトショップ。HARAJUKUからLATTE’Sトレンドスタイルを発信、提案します。<会社概要>・名称:株式会社ピンク ラテ(株式会社ワールド100% 子会社)・代表者:池田武史・所在地:〒150-0011東京都港区芝公園2-4-1芝パークビルB館6階〒107-8526 東京都港区北青山3-5-10ワールド 企業サイト: ワールドグループ 公式通販サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月01日ルイ・ヴィトンは、10月2日21:30(日本時間) 、アーティスティック・ディレクター ニコラ・ジェスキエールによる2024 ウィメンズ 春夏コレクションのショーを発表しました。©LOUIS VUITTONショーはシャンゼリゼ通り103番地の伝説的なパリの大通りにある、19世紀のアール・ヌーヴォーを象徴する歴史的建造物で開催されました。この建物は今後のルイ・ヴィトンの新しいプロジェクトの施設となる予定です。©LOUIS VUITTONまた、ニコラ・ジェスキエールは、今回で3度目となるプロダクション兼デザイナー、ジェームズ・チンランドとのコラボレーションを実現。スペインのプロダクション兼エージェンシー、Peniqueと共同でショーの舞台美術を構想しました。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON@LOUISVUITTON @NICOLASGHESQUIERE#LOUISVUITTON #LVSS24ルイ・ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年10月06日フレンチエレガンスを讃えて─ニコラ・ジェスキエールによる2023秋冬ウィメンズ広告キャンペーンにて、メゾンのアンバサダー エマ·ストーンがタイムレスなパリらしい魅力を伝えます。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTONルイ·ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年08月08日2022年アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞の『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』の日本語吹替版が決定。予告編が解禁された。本作は、世界中で愛されるフランスの児童書「プチ・二コラ」誕生秘話とともに、原作者2人の喪失と創造の人生を描く感動のアニメーション。世界を魅了した本作を世代問わず楽しんで頂けるよう、オリジナル版に加えて日本語吹替版の上映が決定。堀内賢雄(ルネ・ゴシニ役)、小野大輔(ジャン=ジャック・サンペ役)、そして小市眞琴(ニコラ役)ら豪華俳優陣が集結した日本語吹替版の予告編が解禁された。1955年、パリの街角にあるカフェでサンペ(CV:小野大輔)がゴシニ(CV:堀内賢雄)に「君は文才があるだろう。よければ一緒に組まないか。君が物語を作って僕が絵を描くのさ」と提案。親友同士の共同制作はアイディアと創る喜びにあふれ、小学生のニコラ(CV:小市眞琴)のキャラクターと天真爛漫な日常が色鮮やかに紡ぎ出されていく。一方、ゴシニとサンペはそれぞれ過酷な少年時代を過ごしており、親族をホロコーストで失ったゴシニが「君のように家族に囲まれてパリで暮らしたかった」とニコラに語りかけるシーンは創作の原点を想起させる。“悲しみを知っているから幸せな物語が紡げた”ゴシニとサンペの親友2人、それぞれ声を担当した堀内さんと小野さんは収録をふり返り、「すごくいいコンビでできた」(堀内さん)、「掛け合いの中で自然と『歳の離れた親友』になれたような気がしました」(小野さん)と語っているように相性は抜群。小市さん演じるキュートなニコラもファン必見で、オリジナル版とはまた異なる魅力たっぷりの日本語吹替版となっている。さらに、日本公開にむけて、アマンディーヌ・フルドン&バンジャマン・マスブル監督と本作音楽担当で『アーティスト』(11)でアカデミー賞音楽賞を受賞したルドヴィック・ブールスの熱い思いあふれるメッセージが到着。また、著名人からも「最後までワクワクが止まりませんでした」(ウマカケバクミコ/イラストレーター)、「1本で二度おいしいです!」(数土直志/アニメジャーナリスト)など賞賛の声が寄せられている。■監督:アマンディーヌ・フルドン&バンジャマン・マスブルこの作品は、50年前の古きよきフランスを舞台に、友情、家族、親子の関係という普遍的な物語を描いています。この映画をご覧になった方々に希望と幸福感を抱いてもらえるとうれしいです。■音楽:ルドヴィック・ブールス(『アーティスト』)子供の頃に読んだ「プチ・ニコラ」の物語は、周りの人に対して心を開くきっかけとなり、自分自身についての認識を形成してくれるものでした。私が音楽でこの映画に参加したことが、日本の皆さまの心の琴線に触れることを願っています。『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』は6月9日(金)より新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年06月01日アダマン号は、人々を孤独から引き出して、世界とつながる手助けをする場所アダマン号へ通う表情豊かな人々、そしてその表情の奥に隠された心の問題までを優しいまなざしで捉えた「アダマン号に乗って」。発達ナビでは、4年ぶりの来日を果たしたニコラ監督に、この映画への思いを伺いました。LITALICO発達ナビ編集部(以下――)アダマン号がどのようなところか、教えていただけますか?ニコラ・フェリベール監督(以下監督):アダマン号は2010年に開所した、デイケアセンターです。パリの中心部、セーヌ川に浮かんでいます。係留されているので、航行する船ではありません。言うならば「浮かぶ建造物」です。乗っているときは水の上にいる感覚があります。大きな船が近くを通ると、ゆらゆら揺れます。船の中にはさまざまな空間があります。患者はその中を自由に移動できて、閉ざされた空間はありません。事務所であっても自由に入れます。船の上なら自由に移動していいんです。船に使われている素材はガラスや木材など重厚感があり、光がたくさん入ります。パリの中心にいるのに別の場所に来たような錯覚にとらわれる、とてもゆったりとした場所です。水が近くにあるというのも重要ですね、場所そのものに癒し効果があるんです。通ってくるのは主にパリに住む患者さんです。精神科の医師や心理師にすすめられて通ってきます。定期的に通う人もいれば不定期に通う人もいますし、複数や単体のワークショップに来る人もいれば、ただ雰囲気に浸ってコーヒーを飲みに来る人もいます。映画を見ていただいても分かると思いますが、スタッフも患者さんもみんな私服ですので、誰が患者さんで誰がスタッフなのかもわからない。レッテルがないんですね。この人は病気、患者、この人は支援者という区別がない、患者さんが「病気」の枠に閉じ込められておらず、ちゃんとした「人」として見られているんです。個性的で、人とは違うものを持ってはいるけれど、ジャッジされることもない、異常な人と見られることもないので、特に直すこところもない。ただありのままのその人として見られているんです。スタッフは、彼らの「勢い」を少し引き出そうとします。彼らを孤独から引き出して、世界とつながる手助けをするのです。アダマン号はそういう思想をもった場所です。Upload By 発達ナビ編集部――アダマン号の「アダマン」はどのような意味があるのですか?監督:「アダマン」はフランス語でダイアモンドの中心という意味です。ダイアモンドの核となる硬い部分ですね。フランス語ではあまり使われませんが、英語では比較的よく使われている言葉かもしれません。adamant は「確固たる」という意味です。「アダマン」って音的にもきれいですよね。Upload By 発達ナビ編集部映画「アダマン号に乗って」オフィシャルサイト精神科医療の世界は、私たちの世界や魂の「拡大鏡」のよう――本作を撮影したいと思ったきっかけを教えてください。監督:約25年ほど前に、精神科医療を舞台にした映画「すべての些細な事柄」(1997年)という作品を撮りましたが、私にとって、精神科医療はとても興味深いものなので、また撮りたいと思い続けてきました。私は、精神科医療の世界は、私たちが生きている世界や魂の「拡大鏡」のような場所じゃないかなと思っています。私たちは、普段自分の内面を隠して生きているところがあると思いますが、精神科医療の現場では、その内面をむき出しにされている人たちがいます。彼らに会うと驚かされたり、ちょっと動揺もすれば不安になったりということもあるかと思いますが、そうかと思うと、私たち自身のことを考えさせられたり、なんだかとっても楽しい気持ちにさせられたりということもあります。彼らと出会ったあと、すごくこう顔が明るくなるような、そういうこともあるんですよね。とにかく、精神科医療の現場というのは、いろいろな心のありようがあって、そういう意味では、映画監督としてとても豊かな現場です。Upload By 発達ナビ編集部考える時間、言葉を探す時間、話が自然な形まで展開するのをじっと待つ――監督は、映画の中で一人ひとりに時間をかけて、ゆっくりと話を聞き、返事を待ち、丁寧に、親切に撮影されていると感じました。「話を聞くことが大事」というセリフもありましたが、みなさんにインタビューしていた際、心がけていたことなどありましたら、教えてください。Upload By 発達ナビ編集部監督:必要な時間を取ることを大切にしました。私のカメラの前で語ってくれた方が考える時間、 これが自分の言いたいことなんだという言葉を探す時間、そして、話が自然な形まで展開するのをじっと待ちました。また、絶対にプレッシャーをかけないというのも重要です。なぜなら、カメラを向けられるということ自体とても威嚇的ですよね。それもあって、なるべく穏やかな空気というのが流れるように、そして信頼関係が生まれるように努めました。今の社会は、とてもスピーディーに全てのことが流れていきます。そして、人の話を聞かないで口を挟んだりする人もいれば、ネガティブな相槌をうったりする人がいます。これは私は暴力的なものだと感じています。だから私は、そういうことはせず、時間をかけることを徹底しました。――ありがとうございます。ゆっくりと待っていると、みなさんが言葉を選びながら、心のうちを語りだしてくれていました。その様子がとても心に残っています。また、監督は受賞のコメントで、「精神疾患への人々が抱く偏見を変えたいし、生産性がない人々に税金を使うのは無駄という風潮に抗いたい」とおっしゃっていました。このような偏見をなくすためには、どのようなことが必要だと思いますか?Upload By 発達ナビ編集部監督:やはり、彼ら自身の本当の声を聞くことから始まるのではないかと思います。精神疾患がある人たちを撮影したものにナレーションを入れたり、代弁をしたりして、彼らの声を直接聞こうとしないということがありますよね。それはよくないので、私は「アダマン号に乗って」ではナレーションを入れていません。私が思うに、偏見をなくすためには、まず彼らにも発言権を提供すること、そして、私たちと同等の場所にいてもらうということ大事なのだと思います。でも、今の社会は、彼らのことは見たくない、聞きたくない、知りたくないという人たちが多く、それが精神科医療をとても閉鎖的なものにしていると思います。そういう「無意味な恐れ」を消すには、当事者の声をちゃんと受け入れることが、最初の1歩になると思います。また、最初に触れましたが、「病人」というレッテルを張って、それで括っておしまいにしないっていうこと。「病人」というレッテルは、その人を人間として見ず、まるで1つのオブジェのようなものとして見ているのだと私は思います。 そうではなくて、この人も人間であり、ちゃんと考えている「主体」として見ること、これが大切です。そして、こういうことを実践しているのがアダマン号です。アダマン号ではみんな一人の人間として扱われていて、この人はこんな興味を持っているんだ、この人はこんな才能があるんだ、それが芸術的才能なんだって、その人が持っているものにちゃんとスポットを当てています。これが大切なのだと思います。実は、助けられているのは、私たちの方かもしれません――最後に、LITALICO発達ナビの読者へ、メッセージをお願いします。Upload By 発達ナビ編集部監督:私は30年前に「音のない世界で」 (1992)という聴覚障害をテーマにしたドキュメンタリーを撮りました。人は、聴覚障害のある方をハンディキャップを持ってかわいそうと同情の目で見ることが多いと思いますが、私はそれが大きな間違いだということを、このドキュメンタリーで伝えたかったんです。彼らの手話はとても素晴らしく、とても豊かなものです。顔、腕、手の表情を使い、これによって彼らの見えている世界を描写することができます。ひょっとしたら、飛行機の300個の部品を全部手話で表現できるかもしれません。みんなは聴覚障害をハンディキャップと言いますが、実はそうではなく、手話という豊かな表現方法を持っているというポジティブな形に受け止めることができるのです。ですので、ご本人も、それからそのご家族の方々もそっと見方を変えて、実はとても豊かなことなんだと自覚されるといいのではないかなと思います。障害がある人は、私たちに多くのことを学ばせてくれますよね。私たちの視野をすごく広げてくれるし、普段の生活にはない詩的な、ちょっとこう豊かなものを加味してくれます。競馬の馬が、前に集中するために視野を遮るマスクをつけることがあります。私たちはこれのマスクをつけているような生き方を、社会の中でさせられていると思います。 でも、ハンディキャップがある人は、マスクを着けている人たちからははみ出しますが、はみ出すことによって、私たちにそういう見方、感じ方があるんだと教えてくれます。実は、助けられているのは、私たちの方かもしれません。――ありがとうございました。「アダマン号に乗って」上映情報Upload By 発達ナビ編集部4月28日(金)より全国公開中パリの中心地・セーヌ川に浮かぶ木造建築の美しい船「アダマン号」は、精神疾患のある人々を無料で迎え入れるユニークなデイケアセンター。ここでは、絵画、音楽等のさまざまな文化活動を通じて、精神疾患のある人の支えとなる時間、安心できる空間を提供し、サポートしています。精神科医療の世界に押し寄せる均一化、非人間化に抵抗し、個人個人に共感的なケアをするこの魅力的な場所は、生きることの豊かさを教えてくれます。監督・撮影:ニコラ・フィリベール共同製作・配給:ロングライドインタビュー:発達ナビ編集部撮影/廣江 雅美
2023年05月04日フランスで50年以上愛される児童書「プチ・ニコラ」を初めてアニメ映画化した『Little Nicholas Happy as can be』(英題)が邦題『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』として6月9日(金)より公開されることが決定。日本版ポスタービジュアルも解禁された。パリの街並みを望む小さなアトリエ。イラストレーターのサンペと作家のゴシニは、いたずら好きの男の子のキャラクター、ニコラに命を吹き込んでいた。大好きなママのおやつ、校庭での仲間達との喧嘩、先生お手上げの臨海学校の大騒ぎ…。ニコラを描きながら、望んでも得られなかった幸せな子ども時代を追体験していくサンペ。また、ある悲劇を胸に秘めるゴシニは、物語に最高の楽しさを与えていった。児童書「プチ・ニコラ」の心躍らせる世界を創造しながら、激動の人生を思う2人。ニコラの存在は、そんな彼らの友情を永遠のものにしていく。フランスで50年以上愛され続け、世界30か国で翻訳されているロング・セラー「プチ・ニコラ」。その魅力の源は、親友同士の原作者、ジャン=ジャック・サンペとルネ・ゴシニの運命に屈することのない人生にあった。本作を初めてアニメーション作品として映画化するにあたり、原作のイラストレーターであるジャン=ジャック・サンペがグラフィック・クリエーターとして参加。原作者2人の人生に「プチ・ニコラ」の物語を交えて描く、子ども時代へのノスタルジーと創作の喜びに満ちた物語として完成させた。本作は、昨年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されると、「繊細で優しさにあふれた傑作」(Le Monde)、「心があたたまり、喜びに溢れる1本」(Screen Daily)と賞賛され、その後、2022年アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞となるクリスタル賞をはじめ、プチョン国際アニメーション映画祭、ケンブリッジ映画祭で観客賞を受賞するなど高く評価された。ジャン=ジャック・サンペはアニメ映画制作にあたり、親友でもあった亡きルネ・ゴシニの記録に基づくリアリティを大切にしたという。そしてカンヌ国際映画祭での上映やアヌシーでの最高賞受賞を見届けて、2022年に89歳で亡くなった。世界中で愛されるニコラの誕生と、作家とイラストレーターふたりの波乱に満ちた人生、その中で育まれた友情に誰もがノスタルジーと共感を覚えるに違いない。併せて解禁された日本版ポスタービジュアルは、“小さなアトリエから生まれた大きな物語”というコピーが配され、2人の原作者が、パリの小さなアトリエで「プチ・ニコラ」を創造する様子と、222作品もの物語が生まれた作家ルネ・ゴシニのタイプライターにやんちゃなニコラが横たわり、2人が創造する世界を待っているような様子を表現している。窓の外にはパリの街並み。パリを舞台に、原作者2人がどのようにプチ・ニコラを生み出したのか…?愉快で温かい物語の始まりを予感させるポスタービジュアルとなっている。さらに本作は、3月17日(金)~22日(水)に開催される第1回新潟国際アニメーション映画祭コンペティション部門に出品されることも決定しており、3月19日(日)、20日(月)には、2人の監督アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブルを迎えて、ジャパンプレミア上映が予定されている。『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』は6月9日(金)より新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年03月03日ベルリン国際映画祭金熊賞受賞のニコラ・フィリベール監督最新作『ON THE ADAMANT』が、2024年春に全国公開されることが決定した。日常の中にあるかけがえのない瞬間を優しさの溢れた眼差しで描く現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督。『ぼくの好きな先生』(02)はフランスのみならず、日本でも2003年に異例の大ヒットを記録し、近年では、若き看護師たちの奮闘の日々を捉えた2018年の作品『人生、ただいま修行中』が11年ぶりに日本で公開され、多くの感動を呼んだ。この度金熊賞を受賞した『ON THE ADAMANT』は、パリ中心部セーヌ川に浮かぶ、精神に障がいを持つ人々を受け入れるデイケアセンターの日々を描く5年ぶりとなる新作。自主性を重んじ、絵画や音楽、詩など自らを表現することで癒しを見出していく患者たち、彼らに寄り添って働く看護師・職員らを優しい眼差しで捉えている。『ぼくの好きな先生』以降、監督と21年の交流を持つ配給会社ロングライドが共同製作として参加している。『ON THE ADAMANT』(英題)は2024年春、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年02月27日ルイ·ヴィトンは、ウィメンズ アーティスティック·ディレクター ニコラ・ジェスキエールが手掛ける、2023 春夏 ウィメンズ·コレクションを2月24日にローンチします。フェミニニティにスポットライトを当てた同コレクション──限りなく大きいものと小さいものが溶け合うシルエットは、比率を再評価するスタイリングの試みです。© Giovanni Giannoniルイ·ヴィトンのDNAに深く刻み込まれたメゾンのシグネチャーは、不均衡な性質であり、コレクションを語る上で不可欠なもの。スケールを再解釈したアウトサイズなジッパーやスナップボタン、クラスプはベルトのバックルに、そして1枚のレザーは衣服へと変貌を遂げます。© Giovanni Giannoni女性のワードローブを構成する要素に着目し、ディテールがドラマティックに際立つ最新コレクションをぜひお楽しみください。© Giovanni Giannoniルイ・ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年02月21日ルイ・ヴィトンは、 ニコラ・ジェスキエールによる新作の2022秋冬ウィメンズ ・コレクションを日本時間の3月7日午後10時30分(*日本時間)にオルセー美術館にて発表しました。オルセー美術館が、 ファンションショーの会場として使用されるのは、 同館史上初となります。 あえてミニマリスティックな舞台美術を採用して、 芸術的伝統と技術的革命の交差点に位置する建物の古典様式建築を際立たせています。若さに捧げた今季のコレクションには、 鮮烈なロマンティシズム、 心を掻き立てる理想主義、 より良い世界に向けた未来への希望、 完全を目指す夢に溢れながら、 完璧なアイテムが体現する、 答えのない青春時代の詩的な世界を保ち続けられるようにという願いを込めています。メゾンのアンバサダーを務め、Netflixのドラマシリーズ「イカゲーム」で一躍時の人となった、女優でモデルのチョン・ホヨンがファーストルックを纏い登場しました。2022 秋冬ウィメンズ・コレクション決まり事に囚われず、身に纏いたいと直感が告げるものと再び繋がる。自身の個性を形成する時代特有のユニークなあの瞬間に──ルイ・ヴィトンは、2022 秋冬ウィメンズ・コレクションにおいて、本質を見つめ直す旅を再開したいと願いました。純粋に、物事の本質に迫り、すべてが表面に躍り出る時、それを知覚できる決定的な一瞬に出逢う旅。儚く、美しく、心が揺れ動く青春時代へ──吟味する、試す、遊ぶ、知る、憧れる、望む──そして、すべてを手に入れたいと願う。どのような制限もなく、世界に羽ばたき、すべてを包み込み、心の趣くままに自分の世界を築き上げる。なぜなら、個性こそが運命を導くものだから。誰の命令も受けず、何にも妨げられない、自由がすべて──若さに捧げた今コレクション。鮮烈なロマンティシズム、心を掻き立てる理想主義、より良い世界に向けた未来への希望、完全を目指す夢に溢れながら、完璧なアイテムが体現する、答えのない青春時代の詩的な世界を保ち続けられるようにという願いを込めて。ルイ・ヴィトンについて1854年創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを、常に最高級な品質で提供し 続 けています。現在でも、ルイ ・ ヴィトンは、トラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながら、エレガントで、実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは、「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。詳細は、www.louisvuitton.com をご覧ください。
2022年03月09日前シーズンに引き続き、本キャンペーンでも、ウィメンズ・コレクションのアーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールが演出・撮影を担当。ルイ・ヴィトンのアンバサダーや友人たちからなる豪華キャストが、二コラのレンズを通して、2021 春夏広告キャンペーンを体現します。本キャンペーンのために、自由と大胆さのエスプリを象徴する存在としてニコラ・ジェスキエールが招いたのは、ユニークな個性とオリジナリティを持つアスリートやモデル、俳優、ミュージシャンたち──グラミー賞にノミネートされたR & Bデュオ、ハリー & クロイ・ベイリー、オスカー女優のジェニファー・コネリーやエマ・ストーン、テニス選手の大坂なおみのほか、ソフィー・ターナー、コーディー・ファーン、ローラ・ハリアー、キャロリン・マーフィー、ジェイデン・スミスなど、錚々たる顔ぶれが揃いました。今シーズン、才能溢れるキャストたちがトリビュートするのは、2021春夏コレクションの最新レザーバッグ、「クッサン」と「ランデヴー」。多彩なスタイリングが可能なバッグはいずれも、複数のコンパートメントを特徴とし、スタイルとジェンダー、双方の境界を押し広げます。ジェイデン・スミス、ジェニファー・コネリー、ソフィー・ターナー、アンジェリカ・ロスが表現するのは、「クッサン」のしなやかなシルエットと外観。また、「ランデヴー」の洗練された雰囲気は、エマ・ストーン、ハリー & クロイ・ベイリー、ローラ・ハリアーが完璧に演出。そして、メゾンのアイコンであるレザーバッグ「カプシーヌ」や「ツイスト」のタイムレスな魅力を、女優のリウ・イーフェイとモデルのキャロリン・マーフィーが魅せます。本キャンペーンは、2021 年 2月下旬より世界各国の主要雑誌で掲載予定です。【お問合せ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854#louisvuitton #LouisVuitton #ルイヴィトン企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月15日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『マーメイド・イン・パリ』です。怖い人魚物語だけど超かわいいのよ~。みなさん、人魚っていうとどういうイメージを持ってるかしら。きっとディズニープリンセスのアリエル姫か、そのベースになったアンデルセン童話の『人魚姫』か、はたまたその童話をベースにした、“世界三大ガッカリ名所”のひとつ、デンマークの人魚姫像あたりが代表的なイメージよね。ノンノン、古くから伝わる人魚って違うのよ。けっこう怖い魔物として伝わる架空の生物で、世界各国に伝説が残ってるの。とくに西欧の伝説では、人魚が美しい歌声で船人たちを惑わせて殺しちゃうとか、人魚が現れると嵐が起きるとか。不吉な話ばっかりなのね。今回紹介する『マーメイド・イン・パリ』で出てくる人魚は、不吉バージョンの人魚と、おとぎ話に出てくる美しくてかわいい人魚をミックスした感じなの。記録的な長雨で冠水しているパリ。老舗バーで、ウクレレの弾き語りをしているガスパールは、ある夜、傷ついた人魚を見つけて(この時点でありえないんだけど)、彼女を病院に連れていくのね。すると、病院は急患で行列状態。ガスパールが受付でもめている間に、たまたま人魚の近くに居合わせた医師が診察を始めると、彼女は目を覚まして歌を歌い始めるのよ。きたきた、呪いの歌声~!彼女の歌声を聞いた男性は、催眠状態になって歌声に魅了されちゃうのね。それと同時に、その歌声は男性の命を奪うっていうヤバいやつ。で、医師はほどなくしてオダブツ。ガスパールはそんなことも知らずに「待つくらいなら家に連れて帰るわい!」と、自宅に人魚お連れ込み。彼女を浴槽に入れて、なんとか対処しようとするも、彼女はまた歌いだすのよ。ところがガスパールには歌の効果なし!?何度歌ってもダメで、人魚根負け、ガスパールきょとん。ガスパール、じつは失恋の痛手から立ち直れてなくて、誰も愛せなくなってるの。だから、他の男性のように人魚の美貌と美声にヤラれることもなく、一緒に暮らせちゃう!とにかくかわいいお話!人魚がかわいいのはもちろん、献身的に人魚をケアするガスパールもかわいいし、出てくるインテリアもいちいちかわいいのよ。たとえば、ガスパールが人魚のひまつぶしに、と小型テレビでビデオを見せようとするんだけど、そのテレビ、いったいどこで見つけたの!?ってくらいのレトロなテレビで(しかもビデオは懐かしのVHS)。そのうえ、見せるビデオがこれまたキュートで、人形アニメ風の悲恋モノ。これに感動しちゃう人魚にもキュンとするのよね。映画の冒頭で出てくるアニメーションからしてかわいいもんだから、人を殺める人魚が主人公なのに、グロさゼロ(ちなみに、歌声を聞いた男性陣の死因は「心臓破裂」で、被害者総数は40人以上と、人魚が自白します)。それと、もう一つ映画好きの方に向けてのかわいいポイントが。回想シーンや妄想シーンが盛りだくさんなんだけど、それらがなんとミュージカル。とくに、ガスパールが勤めるバーの歴史を語る回想シーンでは、ド派手な衣装の群舞とともに、パリのアングラな歴史がサラッと語られてためになるのよ~。ミュージカルがお好きならこのシーンだけでも観る価値があると思うわよ。ファンタジーに没入したい人、ぜひぜひ!『マーメイド・イン・パリ』監督・原作/マチアス・マルジウ出演/ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマ、ロッシ・デ・パルマ、ロマーヌ・ボーランジェほか2月11日より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。©2020-Overdrive Productions-Entre Chien et Loup-Sisters and Brother Mitevski Production-EuropaCorp-Proximus※『anan』2021年2月17日号より。文・よしひろまさみち(オネエ系映画ライター)(by anan編集部)
2021年02月11日バレンタインデーを目前にひかえ、ここで一気に恋愛モードへと気持ちを高めたいところ。そこで、“愛の国”フランスから届いたオススメの注目作をご紹介します。それは……。『マーメイド・イン・パリ』【映画、ときどき私】 vol. 358記録的な雨によって浸水してしまったパリ。セーヌ川に浮かぶ老舗バー“フラワーバーガー”のオーナーの息子であるガスパールは、ウクレレを持って歌うパフォーマーとして働いていた。ある夜、ガスパールはルラという名の人魚が倒れているのを見つけ、自宅で懸命に看病することに。美しい歌声で出会う男性を虜にし、恋に落ちた男性たちの心臓を破裂させて命を奪っていたルラ。ガスパールの命も奪おうと試みるものの、過去の失恋の経験から恋する感情を一切捨ててしまっていたガスパールには効かなかった。2人は徐々に惹かれ合っていくが、ルラは2日目の朝日が昇る前に海に帰らなければ、命を落としてしまうという。はたして、2人の恋の行方は……?女心をくすぐるような美術と音楽が満載のオシャレなラブストーリーとして話題の本作。今回は、生みの親でもあるこちらの方にお話をうかがってきました。マチアス・マルジウ監督音楽をはじめ、執筆や映像でも才能を発揮し、独創的な世界観から“フランスのティム・バートン”とも呼ばれているマルジウ監督。本作は自身の小説を原作に、初の長編実写映画に挑んでいます。そこで、作品を通して伝えたい思いや愛とは何かについて語っていただきました。―ガスパール役のニコラ・デュヴォシェルさんは、ガスパールには監督が投影されていると感じ、2か月間ずっと監督を観察して役作りをしたそうですね。ご自身でも、そのような意識はありましたか?監督確かにガスパールは、ほとんど私だと思います。なぜなら、彼が感じていたことは、自分も感じていたことで、分身のようなところがありましたから。ある意味で、自伝的な映画になったと言えるかもしれません。いつもは、自分から遠く離れた人物を作るほうが好きなんですけどね。ただ、彼のほうが私より悪いところもあれば、私より強いところもあるとは感じています。まず、私よりもよくない点は、恋愛に対して極端な考えを持っているところ。私自身も過去には恋に苦しんだことがありましたが、彼のように愛をまったく感じられないところまではいってませんでしたからね。そして、ガスパールが私よりも強いと思うところは、彼には勇気があるところ。この物語は3日間のお話ですが、彼は短い時間で自分の心を開き、ふたたび感情を取り戻すことができたのです。すべての燃料になるのが愛―実際に、ご自身の経験も反映されているところはありますか?監督これはすごくおもしろいことなんですが、実はこの本を書き終わってから私はガスパールと同じ経験をしました。それは、ある女性と出会ったときのこと。私はガスパールと同じように、3日間で彼女に心を開いてしまったんですよ(笑)。なので、私の人生哲学は彼と同じになったと言えるかもしれませんね。その素晴らしい女性とは、いま一緒に暮らしています。―自分が書いた物語が現実になるとはすごいですね。劇中では「愛とは燃料だ」というセリフがありましたが、監督にとっての愛とは何ですか?監督いまの質問をひっくり返してお答えしますが、「すべての燃料になるのが愛だ」と言いたいと思います。それが私の基本です。たとえば、病気になったときや何かを失ったときにも、抵抗する力をもたらしてくれるのは愛ですし、愛があるからこそいまを強く感じることができるとも思っています。つまり、すべての源に愛があるのです。それは、一種の宗教のようなものと言えるかもしれません。宗教であれば神を信じるものですが、私は愛を信じています。これは恋愛においてだけでなく、親子や友人に対する愛も含まれていますが、自分を豊かにしてくれる愛が重要なのです。私は、人生において愛以上に重要なことがあるとは思えません。人生は短いもので、通りすぎる鳥のようでもあると言われています。そのなかで、愛や情熱のない人生など考えることが私はできませんから。―心にメモしておきたくなるようなステキなお言葉ですね。監督そして、愛とはサプライズでもあるので、自分自身を動かし、自分と他人を驚かすものでなければなりません。だからこそ、私は人生において絶えず冒険を続けていきたいと思っています。決められたプログラムに沿っていくのではなく、そのなかで必要なのは即興性とユーモア。愛が大河なら、それらはその分流であるとも言えるでしょう。私はこれからもすべてのことに対して枯れないように愛を注ぎ続けていきたいと思います。我慢と努力を続ければ、必ず晴れの日は来る―ただ、年齢や失敗を重ねていくとガスパールのように、恋することを諦めてしまう人も多いと思います。愛に対して臆病になっている人たちに監督からどんな言葉をかけたいですか?監督「まずは辛抱強くあれ。そして勇気を持て」と言いたいと思います。愛を諦めてしまうのは、エゴが傷ついているからにすぎません。子どもの頃に自転車で転んだときのことを思い出してみてください。痛い思いをしたくないから、もう乗りたくないと思いますよね?でも、これこそがこの作品のなかでつねに訴えていたことでもあります。つまり、人生は失敗だらけで自尊心が傷つくことばかりだけれども、本当に重要なのは失敗したあとにふたたび立ち上がってまた始めること。人生では仕事がうまくいかなかったり、失恋したり、いろんな失敗がありますが、この障害をどう乗り越えるかが一番大切なんです。―確かに、人生では成功よりも失敗のほうが多いかもしれませんね。監督いい物語というのは、A点からB点に直接行くのではなく、その間にある障害を飛び越えるのか、下に穴を掘っていくのか、よそを回るのかといった具合に、どうやってそれを克服するのかを考えることで、初めておもしろいストーリーになります。もちろん、行動するよりも言うほうが簡単ですけどね。ただ、私は恋愛において、かつてないほど幸せな気持ちをいま味わっています。だからこそ思うのは、雨のあとには必ず晴れが来るということ。一生雨が降り続けるんじゃないかと思うくらい時間がかかるときもありますが、忍耐強く我慢し、がんばって努力を続け、勇気を持って光を探して行けば、必ず晴れの日に到達するとみなさんに伝えたいと思います。夢を追いかけて、情熱のままに生きている―心強いお言葉をありがとうございます。では、いまは素晴らしいパートナーとの愛が、監督の創作活動にも大きなインスピレーションを与えていると感じていますか?監督まさにその通りですね。実は、私は昨年の3月に詩集を出版しましたが、その本のコラージュやイラストを担当してくれたのが彼女です。「恋の詩の楽しい変調」という意味のタイトルで、朗読をしたレコードも出し、コロナで中止になってしまいましたが、舞台やショーも予定していました。そういった意味でも、人魚に出会って創作力を取り戻したガスパールと私は同じと言えるでしょうね。しかも、私が彼女に出会ったのは、ガスパールが人魚と出会った場所の近くでもあるんですよ(笑)。ちなみに、私の彼女はDaria Nelsonといって、インスタグラムやYouTubeでも活動しているので、よかったらみなさんもチェックしてみてください。―それから、劇中でパフォーマーとしての誇りについて話しているシーンも印象的でした。「誇りはあらゆる物事の核心である」というセリフがありましたが、幅広い創作活動をしている監督にとっての“誇り”とは何ですか?監督とてもいい質問ですね。まず私が誇りに思うのは、いろいろなものを人とわかちあえるということ。そして、愛を維持できるということです。その愛というのは、クリエイションにおいても、友情においても、恋愛においても言えることですが、自分が夢中になり、それを突き詰められるようになることです。私にとって大事なのは、自分のしていることと自分であることが一致していること。そして、自分の好きなことをしてお金を稼げるということです。多くの人が、食べていくために仕事をして、残った時間を自分の好きなことに費やしているかもしれません。ただ、私の場合は趣味がないので、自分の好きなことや夢を追いかけ、自分の情熱のままに生きているんです。結果的にそれが生計を立てることにも繋がっているので、私はそれをとても誇りに思っています。自分にとっての冒険は、生きること―そのなかで、学んだこともありましたか?監督当然のことながら、私は多くの間違いをしてきましたし、これからも間違い続けるでしょう。でも、学び続けていくなかで、自分の情熱を追求し続けられる人生を送れることには誇りを持てると思います。もちろん、そういった人生を送るために多くの犠牲を払っていますし、少し変わった人でいるために戦わなければいけないこともありますが、私にとっては楽しい戦いであり、喜んでしていることですから。そして、そういった人生を送っているからこそ、素晴らしい人にも出会うことができたので、私にとっての冒険は生きることなんです。―なるほど。本作では、どのシーンでもインテリアが非常に素敵だったので、監督から特に注目してほしいポイントがあれば、教えてください。監督今回は自分の部屋にあったものほとんどを装飾として持っていったので、みなさんにお見せしたいものはたくさんあります。たとえば、劇中に出てくる鳩時計やメキシコの人形は、実際に私のものですし、あとは次のアニメ作品に使う女の子の人形も出ているんですよ。それから、映画のなかでは頭がハートになっている人物の絵がガスパールのコップや冷蔵庫に描かれていますが、これは私が前に出したアルバムのキャラクターで、私が骨髄移植を受けて入院していたときのことと関係しています。ここでもまた愛が重要になってきますが、頭の代わりにハートであるのは、自分を愛し、自分が愛される存在にふたたびなるんだという意味が込められているので、この作品にもシンボルとして入れたいと考えていました。いろいろなものが隠しアイテム的に映っているので、ぜひみなさんも注目してみてください。目も心も楽しませてくれる!“恋の都”パリが魅せる美しい景色とともに、切なくてキュートなラブストーリーが堪能できる本作。恋している人も、恋に臆病になっている人も、胸が高鳴るのを感じられる大人のためのおとぎ話です。大切な人を誘って、劇場へと行ってみては?ドラマチックな予告編はこちら!作品情報『マーメイド・イン・パリ』2⽉11⽇(⽊・祝)新宿ピカデリーほか全国公開配給:ハピネット©2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximus
2021年02月10日ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマを主演に迎えて描いた、恋を知らない人魚と恋を捨てた男のラブストーリー『マーメイド・イン・パリ』から、本編映像が解禁となった。今回解禁された本編映像は、マリリン・リマ演じる人魚ルラと、バーで“サプライザー”と呼ばれるパフォーマーとして働く、ニコラ・デュヴォシェル演じるガスパールが夜のパリへデートに繰り出すシーン。エッフェル塔のふもとにトゥクトゥクを停め、ガスパールが取り出したのはハーモニカがいくつも連なった不思議な形の楽器。初めて見る楽器に興味津々のルラは、ガスパールに続いてハーモニカに口をつける。2人の絶妙な距離感と、見つめ合いながら奏でるハーモニカの音色に思わずドキドキしてしまう映像となっている。また、2人の前方にはキラキラと輝くエッフェル塔の姿が。シャンパンフラッシュなどと呼ばれるこのライトアップは、1日1回5分間だけしか見ることのできない特別なもの。「最高のサプライザー」とルラも大絶賛のロマンチックなデートシーンとなっている。『マーメイド・イン・パリ』は2月11日(木・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マーメイド・イン・パリ 2021年2月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximus
2021年02月09日ルイ・ヴィトンは2月2日 パリ時間 午後12時、ウィメンズ アーティスティック・ディレクター ニコラ・ジェスキエールによる新作2021プレフォール・コレクションを発表しました。新コレクションは「Vuittamin(ヴィトン+ビタミン)」をテーマに、明るくアップビートな価値を提案します。ニコラ・ジェスキエールは、テクノロマン主義・エネルギッシュなスポーツウエア・エッセンシャルな要素の再発見の3つのスタイルを軸に、「ルイ・ヴィトン ウーマン」の本質を象徴する独自の視点からデザインを発信します。2021プレフォール・コレクションのアンバサダーを務めるのは、ステイシー・マーティン。二コラ・ジェスキエールは写真撮影も自ら行い、 「ステイシーには天性のエレガンスがあり、人々にインスピレーションを与える個性を持っています。キャリア、大胆な選択、彼女が担う役割。どれを取っても、尊敬できる女性です。ステイシーとの写真撮影はとても楽しかったですね。クールで飾らない雰囲気で、コレクションの着こなしも見事でした」と語りました。Photographer Nicolas GhesquièrePhotographer Nicolas GhesquièrePhotographer Nicolas Ghesquière【公式サイト】【ルイ・ヴィトンについて】1854年創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを、常に最高級な品質で提供しつづけています。現在でも、ルイ・ヴィトンは、トラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながら、エレガントで、実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは、「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、ファッションアイテムやファインジュエリーをはじめとした多岐にわたる分野を展開しています。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。【お問合せ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854#LouisVuitton #ルイヴィトン企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月03日ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマを主演に迎えて描いた、恋を知らない人魚と恋を捨てた男のラブストーリー『マーメイド・イン・パリ』から、2人のデュエットシーンが解禁となった。今回解禁されたのは、美しい歌声で男性を魅了してその命を奪ってきた人魚ルラと恋を捨ててしまった心優しい男性ガスパールが録音ブースでレコードの収録を行うシーン。次第に心を通わせはじめていた2人は、ガスパールの発案でオリジナルの歌をレコードとして残すことに。「僕の浴室の人魚 ゴムのアヒルたちの女神 どうやって僕の悲しみを消し去ったんだい?」と歌うガスパールに、「あなたは少しずつ私に恋しているの 私の歌を聞いた男は誰だってそうなる」と答えるルラ。対して、「今の僕は喜びを忘れた壊れたオモチャさ もう扉は閉ざした僕には免疫がある」と牽制するガスパール。しかし、電話ボックスのような狭い録音ブースで見つめ合う2人の唇は次第に近づき…。恋に気づき始めた2人の心ときめくシーンとなっている。歌唱に挑戦したルラ役のマリリン・リマは「歌うことに魅了された。マチアスは私たちを信頼してくれたし、コーチは素晴らしかった。記録的な早さで私たちを上達させた」と語る。またガスパールを演じたニコラ・デュヴォシェルは「自分とは全然違う声の他人の曲を歌うのは必ずしも単純なことではない。でも素晴らしかったよ。マチアスも僕も音楽の愛好家だからね!」と語り、歌うことを満喫したようだ。監督は「2人の俳優には、まるで協定を結ぶかのように歌を歌ってもらいました。彼ららしさが出て今の人物が出来上がりました。今思うとニコラとマリリンにしか演じられなかった役だと思います」と2人が挑戦した歌唱について賛辞を送る。また、レトロな録音ブース“ヴォイス・オ・グラフ”にもアーティストである監督のこだわりを感じることができる。主題歌でもあるこの楽曲をはじめ、劇中の音楽はマチアス・マルジウ監督が率いるバンド「ディオニソス」が手掛けており、監督の才能が遺憾なく発揮されている。『マーメイド・イン・パリ』は2月11日(木・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マーメイド・イン・パリ 2021年2月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximus
2021年01月29日ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマを主演に迎えて描いた、恋を知らない人魚と恋を捨てた男のラブストーリー『マーメイド・イン・パリ』から、本編映像が解禁となった。今回解禁されたのは、マリリン・リマ演じるルラが人魚の不思議な力をニコラ・デュヴォシェル演じるガスパールに告白するシーン。傷を負いセーヌ川のほとりで倒れていたルラは、バーでパフォーマー(サプライザー)として働くガスパールに助けられ、彼の家のバスタブで傷を癒していた。献身的に介抱をするガスパールに、「私の歌を聞いた男は、恋に落ちて心臓が破裂する」と人魚が持つ不思議な力を告白する。ガスパールはそれを鼻で笑い、「心なら既に破れてる。何度も繰り返し、感情が消えた」と過去の失恋でもう恋する感情が失われてしまった自分はそんなことにはならないと言うが、「今回こそ確実に破裂するはずよ」とルラは断言。2人の恋がどのように始まるのか、期待が高まる映像に仕上がっている。また、映像では緑を基調としたガスパールのバスルームや、ピンクを基調とした隣人ロッシのバスルームなど、マチアス・マルジウ監督のこだわりの美術・装飾を見ることができる。監督は、「装飾は僕にとっては根幹だった。世界観や雰囲気は、基礎だ。遊び場は重要だからね。ガスパールとサプライザーの精神を映し出す魔法世界に浸りたかった。多くのシーンが浴室のシーンなので、アパートの真ん中に浴室に置くことにした」と、大胆な間取りへのこだわりをはじめ、想像性と創造性に満ちた劇中の美術について語っている。『マーメイド・イン・パリ』は2月11日(木・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マーメイド・イン・パリ 2021年2月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximus
2021年01月13日2021年の始まりは元気にスタートを切りたいもの。そんなときこそエンタメコンテンツでチャージ!ストーリーはもちろん、ファッションやヘアメイク、ロケーションが魅力的で楽しめる作品が2021年も目白押し。特に上半期は、“目も心も満たされる”個性的な恋愛映画が続々とラインアップされている。◆内気なヒロイン×アトラクションの恋!『恋する遊園地』1月15日公開テーマパークの夜間スタッフとして働くことになった内気なヒロイン・ジャンヌが恋に落ちたのは…なんと遊園地のアトラクション!?煌々と輝くライト、美しいメタリックのボディ、熱く流れる油圧のオイル…アトラクションの全てに魅せられたジャンヌは、それを「ジャンボ」と呼び夢中になる。すると彼女の想いに応えるように、ジャンボのライトが点灯し動き始めて――!?前代未聞の“アトラクションに恋をするヒロイン”を演じるのは、『燃ゆる女の肖像』で注目を集めるノエミ・メルラン。異色のストーリー設定はもちろんのこと、素朴で内気な女性と、夜の遊園地に浮かび上がる美しくライトアップされたアトラクション、“2人”のコントラストが目を惹く注目の1本。◆病を抱える少女×不良少年の恋『ベイビーティース』2月19日公開本作で描かれるのは、病を抱える16歳の少女・ミラと孤独な不良少年・モーゼスの恋物語。初恋によって生きる希望をもたらされたミラが、刺激的かつ刹那的な日々を過ごしていく様子が、色鮮やかにまぶしく映し出されている。やわらかなブロンドからビビッドなターコイズブルーと、移り変わるミラの様々なヘアカラーにも注目だ。ミラ役には、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でも話題を集めたエリザ・スカンレン。モーゼス役は、ヴェネチア国際映画祭・最優秀新人賞に輝いたトビー・ウォレスと、世界が注目するフレッシュなコンビ。ミラの人生が色鮮やかに輝き出す瞬間を、ヴィヴィッドな映像と共に堪能してほしい。◆恋を知らない人魚×恋する心を捨てた男の恋『マーメイド・イン・パリ』2月11日公開恋の都パリである晩、ガスパールが出会ったのは、傷つき倒れていた人魚のルラ。その美しい歌声で、男性を虜にしては命を奪ってきたルラだったが、過去の失恋から恋をやめてしまった彼にはそれがまったく効かず…。本作では、恋を知らない人魚と、恋する心を捨ててしまった男、衝撃の出会いからおとぎ話のような恋に落ちていく2人の姿がファンタジックに描かれている。ガスパール役には、フランスを代表する人気俳優ニコラ・デュヴォシェル。人魚ルラ役には、『青い欲動』で鮮烈なデビューを果たした新進女優マリリン・リマ。そんな異色カップルを演じる2人を取り巻くのは、カラフルでキュートなファッションやセットの数々。特にルラが生活するガスパールの部屋のバスタブは、ゴムのアヒル人形など様々な小物で彩られた印象的なアイテムとなっている。映画本編では互いに惹かれ合うも、「2日目の朝日が昇る前に海に帰らないと、命を落としてしまう」ミラと、「彼女への想いに気付いたことで、体に異変が起きてしまう」ガスパール、2人の命がけの恋の行方に注目が集まる。◆最愛の人が自分を知らない世界…『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』5月7日公開ひと目惚れから結婚したラファエルとオリヴィア。長年の夢だった小説家として成功し身勝手になっていくラファエルと、孤独を感じ始めたオリヴィアは、ついに大喧嘩に発展。翌朝ラファエルが目覚めると、自分はしがない中学教師でオリヴィアは人気ピアニストという、立場が逆転した“もう一つの世界”になっていた!しかもその世界のオリヴィアは、ラファエルのことを知らない。さらに、オリヴィアに自分以外の婚約者がいることも発覚し…。不思議な設定のロマンチック・コメディながら、オリヴィアの心を取り戻そうとするラファエルが、やがて本当の愛に目覚めていく姿に注目。舞台となるパリのオシャレな街並みや、オリヴィアの洗練されたファッションも大きな見どころだ。フランスの権威ある映画サイト「ALLOCINE」では、2010年代のロマンティック・コメディ映画ランキングで名作『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』を抑え、堂々の1位を獲得した本作。ラファエル役には、『パリのどこかで、あなたと』『私の知らないわたしの素顔』と主演作の公開が相次ぐ注目俳優フランソワ・シビル。オリヴィア役には、フランスの名門校を卒業する才女にして『最後のマイ・ウェイ』などにも出演しているジョセフィーヌ・ジャピ。この2人は本作での共演から実際に交際へも発展。2人ならではの息の合った演技は必見だ。『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』は2021年5月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから 2021年5月7日より全国にて公開© 2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMSマーメイド・イン・パリ 2021年2月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximusベイビーティース 2021年2月19日より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開© 2019 Whitefalk Films Pty Ltd, Spectrum Films, Create NSW and Screen Australia恋する遊園地 2021年1月15日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2019 Insolence Productions – Les Films Fauves – Kwassa Films
2021年01月02日ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマを主演に迎えて描いた、恋を知らない人魚と恋を捨てた男のラブストーリー『マーメイド・イン・パリ』から、特別映像が解禁となった。今回解禁されたのは、マチアス・マルジウ監督と、主演のニコラ・デュボシェルとマリリン・リマ、そしてロッシ・デ・パルマのインタビューを交えた特別映像。冒頭から登場するマチアス監督は、本作について「“もう恋愛はコリゴリだ”“恋に免疫ができた”と男は思っていた。そこへ最悪で最高の娘が現れる。次々に相手を激しい恋に陥らせては心臓を破裂させる人魚だ」と、恋を捨てた男・ガスパールと恋に陥らせて命を奪う人魚・ルラが出会う物語であると解説する。そして、ガスパールとルラを演じたニコラとマリリンは、出会いの後に2人に訪れる変化を「恋だな」と断言。2人の恋の手助けをするアパートの隣人を演じるロッシ・デ・パルマは、幻想的なラブストーリーを描いた本作を「“魔法”そして“詩的”で”愛”に満ちている」と3つの言葉で表す。本作ではカリスマアーティストであるマチアス監督の独創性が発揮され、細部まで工夫を凝らしたセットで撮影が行われた。「セットを見た時、すごく感動した。部屋のセットは隅々まで観察した」とマリリンも魅了されていたようで、特に彼女が過ごすガスパールの家の浴室は印象的なものになっている。また、監督はマルチな才能を発揮し、自身が率いるバンド「ディオニソス」が本作の音楽を手掛けている。劇中ではガスパールとルラの恋模様を描いた歌を主演の2人がデュエットしており、インタビューでは監督とニコラ、マリリンが「僕の浴室の人魚 ゴムのアヒルたちの女神」と歌い出す楽しげな様子も見られる。『マーメイド・イン・パリ』は2021年2月11日(木・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マーメイド・イン・パリ 2021年2月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximus
2020年12月28日ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマを主演に迎えて描いた、恋を知らない人魚と恋を捨てた男のラブストーリー『マーメイド・イン・パリ』から、本予告が解禁となった。今回解禁された予告編は、セーヌ川で倒れていた人魚・ルラ(マリリン・リマ)をバーのパフォーマーとして働くガスパール(ニコラ・デュヴォシェル)が助けるシーンからはじまる。眠りから覚めたルラは、ガスパールの命を狙おうとするが、過去の失恋から恋を捨ててしまったガスパールに徐々に心を許していく。お互いに惹かれ始める2人だが、再び恋に目覚め始めたガスパールの体に異変が。胸がギュッと締め付けられるように苦しいのだ。ガスパールの命の危機を感じたルラは海へ帰ろうとするが…。映像の最後には、ルラがガスパールとともにパリの水族館の巨大水槽で泳ぐシーンも。恋を知り始めたルラと、再び恋に目覚め始めたガスパールの運命の行方が気になる予告編となっている。また、全てのシーンにおいてマチアス・マルジウ監督のこだわりが詰まった映画の世界観を感じることができ、特にガスパールの部屋の中心に配置され、ルラが生活をする場所となるバスタブの周りにはゴムのアヒルの人形をはじめ、様々な小物が置かれている。ガスパールが倒れたルラを見つけたセーヌ川をはじめ、ライトアップされたエッフェル塔など、ファンタジックなラブストーリーにぴったりなパリの街の風景にも注目だ。『マーメイド・イン・パリ』は2021年2月11日(木・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マーメイド・イン・パリ 2021年2月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximus
2020年12月16日フランス映画『マーメイド・イン・パリ』が、2021年2月11日(木・祝)より、新宿ピカデリーほか全国公開される。人魚と男が奏でる“大人のおとぎ話”映画『マーメイド・イン・パリ』は、<恋を知らない⼈⿂>と<恋を捨てた男>ふたりが奏でる、⼼ときめく大人のおとぎ話。フランス・パリを舞台に、偶然出会ってしまった男女の恋物語を、フランスのカリスマアーティスト、マチアス・マルジウがドラマティックに描き出す。ストーリー物語の主人公は、過去の失恋で、恋する感情を捨ててしまった⼼優しい男性ガスパールと、美しい歌声で男性を魅了し、その命を奪ってきた人魚ルラ。セーヌ川に浮かぶ老舗のバーで、パフォーマーとして働くガスパールは、ある日傷を負い倒れていた人魚のルラを見つけることから物語は始まる。いつものようにガスパールの命を奪おうとするルラだったが、恋心を捨て去ってしまったガスパールに、彼女の歌声はまるで届かない。そればかりか、ルラを懸命に看病するガスパールの献身的な優しさに、彼女も次第に心惹かれていくのだった。しかしルラは2日目の朝日が昇る前に、海に帰らねば命を落としてしまうという。と、同時にガスパールの身体に異変が起こる。胸がギュッと締め付けられるように苦しいのだー。そんな中、ルラに夫を殺された女医のミレナがルラを探しあててしまう…。パリで出会った心優しき孤独な男と人魚は、無事に恋を成就させることができるのか―?フランスの名俳優が出演物語を彩るフランスの実力派キャストにも注目だ。恋に落ちる主人公の男女を務めたのは、⼆コラ・デュヴォシェルと、マリリン・リマ。また共演には、ロッシ・デ・パルマや、ロマーヌ・ボーランジェ、チェッキー・カリョらフランスの名優たちが脇を固めている。作品詳細フランス映画『マーメイド・イン・パリ』公開日:2021年2月11日(木・祝)新宿ピカデリーほか全国公開出演:ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマ、ロッシ・デ・パルマ、ロマーヌ・ボーランジェ、チェッキー・カリョ監督:マチアス・マルジウ原題:Une sirène à Paris 2020/仏/102分/G提供・配給:ハピネット
2020年12月10日『狩人と犬、最後の旅』『ベル&セバスチャン』のニコラ・ヴァニエ監督の最新作が邦題を『グランド・ジャーニー』として公開されることが決定した。併せて、ポスターと予告編が解禁となった。■ストーリークリスチャンは一風変わった気象学者で、フランス・カマルグで雁の研究をしている。超軽量飛行機を使い、渡り鳥に安全な飛行ルートを教えるという、誰もが無茶だと呆れるプロジェクトに夢中だ。そんな変わり者の父親と大自然の中で過ごすバカンスなど、オンラインゲームに夢中な思春期の息子・トマにとっては悪夢でしかない。湿地に囲まれたWi-Fiもつながらない田舎で暇を持て余したトマは、ある出来事をきっかけにその無謀なプロジェクトに協力することに。こうして父子と渡り鳥たちの驚くべき冒険がはじまった―。■実話に基づく父子の奇跡の旅描く!ニコラ・ヴァニエ監督最新作監督を務めたのは、世界的ベストセラー「アルプスの村の犬の少年」を実写映画化した『ベル&セバスチャン』で映画監督として高く評価され、自身も冒険家であるニコラ・ヴァニエ。エミー賞を受賞したBBCドキュメンタリーシリーズ「Earthflight」や『WATARIDORI』の制作にも関わった活動家クリスチャン・ムレクの実話を基に、絶滅危惧種の渡り鳥を救うため、ノルウェーからフランスまで超軽量飛行機を使って安全な渡りのルートを飛行するという驚くべき挑戦に挑む父と子の奇跡の旅を描いている。フランス公開の際は環境問題に熱心な国民にも熱を持って受け入れられ、名だたる大作を抑え2019年の国内映画興行収入TOP10入りを記録、フランス全土に爽やかな旋風を巻き起こした。本作の自然保護活動に対するメッセージに感銘を受け、日本国内でもWWFジャパン、日本自然保護協会、日本国際湿地保全連合など環境保全団体の後援が決定している。今回解禁された予告編では、前代未聞の計画を立てる変わり者の父クリスチャンに戸惑いながらも、誕生した小さなヒナたちに触れるうちに徐々に変化していくトマの姿が垣間見え、映像の後半では「僕は君たちの親だから」と逞しく成長した姿も確認できる。まるで本当に空を飛んでいるかのような浮遊感を観客に与える父子の壮大な空の旅は、『WATARIDORI』のスタッフの協力をもとに、実際に野鳥たちと空を飛び撮影された。国境に縛られずヨーロッパの大空を野鳥たちと舞い、人間と動物という種別さえも超えて紡がれる絆を、他に類をみない映像美で描き出している。予告編と同時に到着したポスターでは、ヒナたちを見つめながら「君たちの翼は、決して奪わせない」という決意を固めるトマと、成長した鳥たちとともに大空を舞う父子の姿が。父と息子、そして鳥たちとの言葉を超えた奇跡の絆と、壮大な冒険を経て成長していく少年の未来を予感させるビジュアルに仕上がっている。『グランド・ジャーニー』は5月15日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年02月05日世界的な大ヒットを記録した『ぼくの好きな先生』や『パリ・ルーブル美術館の秘密』、『音のない世界で』などで知られるフランスのニコラ・フィリベール監督。フレデリック・ワイズマンらと並ぶドキュメンタリー映画界の世界的巨匠である彼は、寡作ながらこれまでに数々の傑作ドキュメンタリーを生み出してきた。今回の新作『人生、ただいま修行中』は、実に11年ぶりの日本公開作品。来日した彼が今回の作品について語るとともに、これまでのキャリアを振り返った。そこにカメラがあるとは思えない。まるで、その人を温かく包み込むかのような眼差しで、その人物の普段着の姿を収めてきたフィリベール監督。そんな彼の温かな眼差しによるカメラが見つめたのは、パリ郊外にあるクロワ・サンシモン看護学校だった。看護師を目指す若者たちに密着取材するに至るきっかけは自身の体験にあったと明かす。「2016年1月のこと、わたしは塞栓症で救急救命室に運ばれました。その後、集中治療室に移り、幸い一命をとりとめました。それで回復したとき、思ったのです。『医療関係のみなさん、特に献身的にサポートしてくださった看護師のみなさんに敬意を表したい』と。その気持ちがこの映画を作ることにつながっていきました」学校で学ぶ生徒たちは、年齢も性別も国籍も出身地も宗教もさまざま。フィリベール監督は、マネキンを相手にしての訓練から、実際に患者さんを相手にしての実習まで、生徒たちの研修の日々をつぶさに見つめている。そして、初めて患者さんを前にして戸惑いと緊張、生徒間でのおどけた様子など、生徒ひとりひとりのさまざまな表情を収録。そうしたシーンで編み上げられた作品は、生徒たちの肖像を浮かび上がらせると同時に彼らが右も左もわからないひよっこから、一人前の看護師へと成長していく過程が見事に収められている。「医療というのは命の最前線とでもいうべき現場。さまざまな困難があることが容易に想像できます。その世界に飛び込んだ彼らのファーストステップをつぶさに見つめることに徹しました」通常ならば、撮られたくないと思われる、指導官と生徒の面談の場面。そこも記録することに成功している。「指導官から厳しい意見が飛び交いますし、生徒のほうからも不平不満を漏らすことや今後の不安の言葉が出る。できれば表に出したくない、本音が吐露される場所ですから、撮影を断られてもおかしくないところでした。でも、彼らはカメラが入ることを快諾してくれたんです。いまはもう感謝の言葉しかありません」では、フィリベール監督が、今回の看護師を目指す若者たちと同じころ。見習い時代ともいえる助監督時代はどんなことを考えていたのだろう。「そのときから変わらず、今もまだまだわたしは修行中と思っています(笑)。自分が映画を撮り続けている理由のひとつは、自分自身がまだ修行の身で『いろいろなことを学びたい』と思っているからといっていい。もちろん多くの経験を積んで、それによっていろいろな知識が増えてはいます。ただ、そうした長年の経験によるテクニックやノウハウを土台に、ある種の馴れをもって映画を作りたくない。まだ、何か自分は学ぶべきことがあるんじゃないか。世界に対して、社会に対して、自分に対して学ぶべきことが無限にある。そうした好奇心が次回作への原動力や意欲になっているんです」その上で、近年のドキュメンタリー作品の作り方にこう疑問を呈す。「いまの映画学校では、たいがい講師たちは、生徒にきちんと下調べをして完璧に準備を整えて臨むようアドバイスする。事前にロケをきっちりして、ある程度、撮るところを決めて、自分で常に現場をコントロールして撮れと。僕も学生に教えることがあるんだけど、まったく逆のことを言います。なぜなら、自分はまったく逆だから(笑)。まず、わたしは最初から先入観をもって現場に入ることはない。たとえば今回なら看護師を目指す生徒といって、もちろんそこで自分なりにイメージをすることはあるんだけど、『こういう人物や職業だ』といった決めつけや固定観念はもたない。まっさらな状態で、どんな発見があるんだろうという気持ちでその現場に入っていきます。いまはドキュメンタリー作家でも、あらかじめおおまかなシナリオを書いて、それを映像として再現しようとする人が多い。僕は自分の食指が動くというかな。現場に身を置いて、『これを撮りたい』と自分の気持ちが動かないと嫌なんだ。撮りながら、なにを発見して、学ぶことができるのかがとても大切だと思っている。若い人たちがドキュメンタリーを撮ろうとすると、だいたいはテレビのプロデューサーが横から入ってきてね(苦笑)。まず、どういった内容になるのか企画書を求められる。事前に内容を把握しておきたいのがテレビ局だからね。となるとそれに沿った映像を撮ることに終始してしまう。僕は、日常に起きる突発的なことを取り込むことこそがドキュメンタリーの醍醐味だと考えている。だから、翌日に何を撮るかはノー・プラン。事前に決めることはないんだ」25年前の作品『動物、動物たち』から自らカメラを回し撮影するスタイルをとっているが、撮影で大切にしていることも同じだという。「相手に対して、わたしからこうしてくれああしてくれといったリクエストや押し付けをすることは一切ない。『ここをまずは撮影して、次はここを押さえる』みたいな撮影プランもない。一番大切にしているのは、彼らが発信してくれるものをきちんとキャッチすること。彼らが発信してくれるものを、見逃さずにきちんととらえられることに僕は集中している。いつでもキャッチできるようスタンバイの状況に常に自分の精神を置いているよ。あとはやはり、被写体との信頼関係が大切。きちんとした信頼関係を築いた上で、彼らがこれはとってもいいよと受け入れたものをありがたく撮らせていただく。そういう姿勢で常に臨んでいるつもりです」監督デビューをして40年以上が経過した。このキャリアもある意味、疑っているという。「志は常に高く、自分に対して厳しくありたい。だから、長いキャリアであり、そのキャリアによって培われた自信であり、それによって持ったノウハウといったこと。これに自分が甘んじてしまうことをわたしはすごく警戒しています。これまでのキャリアに胡坐をかいて撮るようなことだけは絶対にしたくない。常に新人のような状況に自分の身を置きたい。へんなノウハウや経験によって、苦手なことからうまく回避してはいけない。むしろ、そういう苦手なことに自ら飛び込んで、克服しないといけないと思っています。初心を忘れないでいたい。だから、わたしの映画作りは一生修行中と思っています」『人生、ただいま修行中』11月1日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次公開取材・文・写真:水上賢治
2019年10月31日1970年アメリカ生まれのピアニスト、ニコラ・アンゲリッシュが来日する。熱烈なピアノ・ファンが相手ならば、過去の来日時におけるソロ・リサイタルやオーケストラとの共演、さらには「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」での素敵なパフォーマンスでもお馴染みのアンゲリッシュについて、前置きなしですらすら話ができそうなところだが、一般の方々に彼の魅力を伝えることは、原稿用紙(今やPC)を前にしたこの期に及んでなかなか難しいことにはたと気がつく。そう、アンゲリッシュには、これといった強烈な個性が見当たらないのだ。しかしながら、「だったらだめじゃん」などと思うのは大間違い。強烈な個性というものは、一歩間違えば奇をてらった陳腐な演奏と紙一重であるということも認識しておきたい。アンゲリッシュには、そのあたりの世界とは全く無縁の領域に生息するピアニストとしての存在価値があるように思えるのだ。言い方を変えればオーソドックス。しかしそのオーソドックスの絶対的な高みとは、他に代えがたい価値であるということを知ってほしい。特に今回のプログラムに並ぶドイツの作曲家たちの作品においては、オーソドックスであることの意味が大きく物を言いそうだ。音楽の価値や演奏の価値とはいったいどこにあるのだろう。そんな事を改めて考えさせられそうな重みを持つアンゲリッシュのリサイタルになりそうだ。●公演概要10月15日(火)紀尾井ホール「ニコラ・アンゲリッシュピアノ・リサイタル」●ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)(c)Jean-François-Leclercq-Erato1970年アメリカ生まれ。5歳で母からピアノの手ほどきを受け、7歳でモーツァルトのピアノ協奏曲K.467を弾き演奏会デビュー。13歳でパリ国立高等音楽院に入学し、アルド・チッコリーニ、イヴォンヌ・ロリオ、ミシェル・ベロフ、マリー=フランソワーズ・ビュケに師事した。ピアノと室内楽で1等賞を授与され、同音楽院を卒業。レオン・フライシャー、ドミトリー・バシキーロフ、マリア・ジョアン・ピリスのマスタークラスも受講。クリーヴランドのロベール・カサドシュ国際ピアノ・コンクールで第2位(1989年)、ジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールで第1位(1994年)に輝く。ドイツでは、フライシャーの推薦でルール・ピアノ音楽祭の新人賞を受賞。2013年、フランスのヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークより年間最優秀器楽奏者に選出された。2003年5月、クルト・マズアの指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番の独奏を務め、ニューヨーク・フィルハーモニックにデビュー(リンカーン・センター)。マズア指揮フランス国立管弦楽団の日本ツアーでは、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏した。2007年10月にはウラディーミル・ユロフスキよりモスクワに招かれ、ロシア・ナショナル管弦楽団のシーズン・オープニング・コンサートに出演した。これまでソリストとして、シャルル・デュトワ、ロジャー・ノリントン、ウラディーミル・ユロフスキ、ヤニック・ネゼ=セガン、トゥガン・ソヒエフ、ステファン・ドゥヌーヴ、マルク・ミンコフスキ、エマニュエル・クリヴィヌ、チョン・ミョンフン、ジャナンドレア・ノセダ、ダーヴィト・アフカム、パーヴォ・ヤルヴィ、クリスチャン・ヤルヴィ、ダニエル・ハーディング、ヴァレリー・ゲルギエフ、ミヒャエル・ザンデルリング、クシシュトフ・ウルバンスキ、デイヴィッド・ロバートソン、ヘスス・ロペス=コボス、ケネス・モンゴメリー、アレクサンドル・ドミトリエフ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ヒュー・ウルフ、クリスティアン・ツァハリアス、大野和士らの指揮のもと、フランス国立管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、フランス国立リヨン管弦楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロサンジェルス・フィルハーモニック、ピッツバーグ交響楽団、サンクトペテルブルク交響楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、モンペリエ管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、hr交響楽団、スイス・イタリアーナ管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、トーンキュンストラー管弦楽団、モントリオール交響楽団、アトランタ交響楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、ソウル市立交響楽団、マーラー・チェンバー・オーケストラ、ヨーロッパ室内管弦楽団などと共演。ロンドン、ミュンヘン、ジュネーヴ、アムステルダム、ブリュッセル、ルクセンブルク、ローマ、リスボン、ブレシア、東京、パリを始め、各地でリサイタルを行っており、ヴェルビエ音楽祭、マルタ・アルゲリッチ主宰のルガーノ音楽祭より定期的に招かれている。2009年7月には、ヤニック・ネゼ=セガン指揮スコットランド室内管弦楽団との共演で、BBCプロムスへのデビューを果たした。古典派・ロマン派作品を得意とし、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲やリストの《巡礼の年》全曲を世界中で演奏。さらに20・21世紀の音楽にも関心を寄せ、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、バルトーク、ラヴェル、メシアン、シュトックハウゼン、ピエール・ブーレーズ、エリック・タンギーらの作品を演奏。ブルーノ・マントヴァーニの《Suonare》、ピエール・アンリの《オーケストラのないピアノ協奏曲》、バティスト・トロティニョンのピアノ協奏曲《Different Spaces》(Naïveレーベルに録音)をそれぞれ初演している。室内楽にも精力的で、マルタ・アルゲリッチ、ギル・シャハム、ヨーヨー・マ、ジョシュア・ベル、マキシム・ヴェンゲーロフ、諏訪内晶子、ドミトリー・シトコヴェツキー、ルノー・カプソン、ゴーティエ・カプソン、ジャン・ワン、ダニエル・ミュラー=ショット、レオニダス・カヴァコス、ジェラール・コセ、ポール・メイエ、エベーヌ四重奏団、モディリアーニ四重奏団、イザイ四重奏団、プラジャーク四重奏団、パヴェル・ハース四重奏団がらと共演している。レコーディングでは、代表的なソロ・アルバムに、『ラフマニノフ:ピアノ作品集』(Harmonia Mundi)、『ラヴェル:ピアノ作品集』(Lyrinx)、『リスト:巡礼の年』(Mirare、「ル・モンド・ド・ラ・ミュジク」Choc賞、「クラシカ」推薦盤)、『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番、第21番「ワルトシュタイン」、第32番』がある。Eratoレーベルとはブラームスに重点を置き、ピアノ三重奏曲(共演:ルノー&ゴーティエ・カプソン、ドイツ・レコード批評家賞)、ヴァイオリン・ソナタ(共演:ルノー・カプソン、ディアパゾン・ドール、「ル・モンド・ド・ラ・ミュジク」Choc賞、「グラモフォン」エディターズ・チョイス、「スケルツォ」特選盤)、ピアノ独奏曲(「ル・モンド・ド・ラ・ミュジク」Choc賞、「BBC ミュージック」優良盤)を録音。さらに諏訪内晶子との共演で『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」、第7番 』(Decca)を、パーヴォ・ヤルヴィ指揮hr交響楽団との共演で『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、第2番』(Erato)をリリースしている。このほか、フォーレの室内楽作品、J.S.バッハの《ゴルトベルク変奏曲》、『Dedication:献呈されたピアノ作品~リスト、シューマン&ショパン』などの録音も高い評価を得ている。最新盤は、『ベートーヴェン: 三重協奏曲、ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」』(共演:パーヴォ・ヤルヴィ、フランクフルト放送交響楽団、ギル・シャハム、アンヌ・ガスティネル)、またロランス・エキルベイ指揮、インスラ・オーケストラとの最新レコーディング『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番・第5番「皇帝」』も2018年9月にリリース。
2019年10月10日ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)のアイコンバッグ「ニコラ」から、デニム素材を使用した「ニコラ デニム」が登場。ブランド初の日本限定バッグとして、2019年8月21日(水)より、全国のケイト・スペード ニューヨーク 直営店で販売される。「ニコラ」はケイト・スペード ニューヨークのクリエイティブディレクター、ニコラ・グラスが就任後初めてデザインを手がけたアイコンバッグ。スペードからハートへと姿を変えるターンロッククロージャーが魅力で、最新の2019年フォールコレクションでも、様々なバリエーションが展開されている。ブランド初の日本限定バッグとして登場する「ニコラ デニム」は、日本の伝統的な藍染の技術や、現代女性たちのデニムスタイルからインスピレーションを得たバッグ。カジュアルなデニム素材のボディに、ブラック&シルバーのスペードモチーフを合わせることで、洗練された印象に仕上げている。なおケイト・スペード ニューヨーク 銀座店では「ニコラ デニム」の発売記念イベントを、8月23日(金)から8月25日(日)まで開催。オーストラリア出身のクラフトアーティスト・ハロー サンドウィッチ(HELLO SANDWICH)を迎え、「ニコラ デニム」など対象アイテム購入者に、ハンドクラフトによるフラワーコサージュをプレゼントする。また、期間中の来店者全員へオリジナルうちわや、ノベルティも配布する。【詳細】“ニコラ デニム”ツイストロック ミディアム ショルダー バッグ発売日:2019年8月21日(水)展開店舗:全国のケイト・スペード ニューヨーク 直営店(※一部店舗を除く)価格:50,000円+税■ニコラ デニム 発売記念イベント期間:8月23日(金)~8月25日(日) 11:00~20:00場所:ケイト・スペード ニューヨーク 銀座店(東京都中央区銀座5-5-19)【問い合わせ先】ケイト・スペード カスタマーサービスTEL:050-5578-9152
2019年08月09日ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)は、新クリエイティブディレクター、ニコラ・グラス(Nicola Glass)による2019年春コレクションを、日本では世界に先駆けて1月23日より発売。コレクション発売を祝し、写真家ティム・ウォーカー(Tim Walker)によるビジュアルを発表した。新クリエティブディレクター、ニコラ・グラスの初コレクションを祝し発表された、写真家ティム・ウォーカーによるビジュアル。ティム・ウォーカーはストーリー性の強いシュールレアリスティックな作風で知られ、今回は創業者であるケイトとアンディ・スペード夫妻とともにコラボレーションした1999年から2006年以来のカムバックとなる。キャンペーンのヒロインは、女優のジュリア・ガーナ―、サディ・シンク、そしてキキ・レーン。3人はいずれも、ニコラ・グラスがブランドコンセプトとして掲げる“optimistic femininity(楽観的な女性らしさ)”を体現する、前向きで自信に溢れながらも、あたたかで心地良い感性をもった女性たちだ。今回のビジュアルは、ニコラ・グラスの新しいブランドビジョンの核である楽観的でフェミニンな世界観を表現したもので、週末に友人同士が思いつくままに集まり、ふとしたことから人生の喜びや親密な瞬間を分かち合う、というコレクションのテーマにインスピレーションを受けている。スタイリングはサラ・ムーンが手掛けた。今も昔も変わらない、ブランドの核となるDNA“モダンな色使いとオーセンティックなデザイン”を尊重しながらも、ニコラは彼女らしい手法でブランドらしさを進化させた。ブランドの原点にインスピレーションを受けながらも、シーズンを重ねるごとにどのカテゴリーでも共通する、ブランドにとってたしかなコアエレメントを根付かせようとしている。その一つが“スペード”。コレクションを通して、スペードがデザインの一部として多数登場する。スペードを象った柄、ハードウェア、モチーフというように、ときに大胆に、ときにささやかにあしらわれている。70年代と40年代を感じさせるフェミニンなシルエット、モダンで想像もつかないようなコンビネーションのカラーに溢れたパレット、発見に満ちたユニークで他にはないプリント、そして一つ上のステージへと導く丁寧に考え抜かれたハンドバッグタグ、これらすべてがニコラの思い描く“every day luxury”を表現している。初のコレクションは、日本では世界に先駆けて1月23日より発売。1月25日・26日には、銀座店1階にて、コレクションの発売記念イベントを開催。フォトブース、ケータリングなどが用意され、ニコラがディレクションしたストアデザインを体験できる。2月9日と10日には一部店舗でもドリンクサービスを実施する。【イベント情報】ニコラ・グラス初コレクション 2019 Spring 発売記念イベント会期:1月25~1月26日会場:ケイト・スペード ニューヨーク 銀座店 1階会期:2月9日~2月10日会場:ケイト・スペード ニューヨーク 一部店舗
2019年01月21日●吉田凜音との共演で「やばい!やばい!」2012年、小学校6年生の時に受けた「第16回ニコラモデルオーディション」でグランプリに選ばれ、『ニコラ』専属モデルとして4年半の間に11回表紙を飾った久間田琳加(17)。昨年、同誌を卒業して『Seventeen』に加入し、現在はツイッター13万人、インスタ15万人超のフォロワーをかかえるなど、十代を代表するトップモデルになるまで急成長を遂げた。また、近年は『ミックス。』(17)、『青夏 きみに恋した30日』(18)に出演するなど、女優業にも進出している久間田に大役が舞い込む。『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』で、公私共に親交の深い歌手・吉田凜音とのダブル主演に抜てきされたのだ。劇中の2人が演じるのは、“双子コーデ”で人気を博した読者モデルコンビ。しかし、次第に格差が生じることによってすれ違いはじめ……。熾烈な争いの中で、ほんの一握りが生き残ることができる芸能界。同作は、その光と闇をリアルに映し出す。久間田演じる里奈は街中で誰もが振り返るほどの美貌を持ち、まるで久間田自身を投影した役柄のようにも思えるが、実は違う。『ニコラ』でモデルデビューを果たしてから流し続けた悔し涙が、今の彼女の礎となっていた。○新垣結衣&瑛太W主演『ミックス。』が転機に――映画の制作発表時、「昨年映画に出演させていただき、演技のお仕事って楽しい!と思っていたところにこのお話を頂いて最初はビックリしましたが、とても嬉しかったです」というコメントが印象的でした。『ミックス。』は……中学2年生ぶりぐらいの映像作品で、その頃と比べて気持ちも大人になって。ちょうどそのタイミングに『青夏 きみに恋した30日』のお話をいただいて、そうやって作品を重ねるごとに少しずつ演じる楽しさを感じられるようになりました。――『ミックス。』の時は不安もあったでしょうね。めちゃくちゃ不安でした。キャストの方々が豪華すぎて緊張していたんですが、みなさんすごく話しかけてくださって。コミュニケーションをどんどんとって、役に近づけていました。その当時では状況もわからないまま撮影が進行して、ついていくのが精一杯だったんですけど、今回はセットの状況や撮影の流れも理解することができました。――その上、今回は初主演という大役でした。いきなりの主演ではなく、そうやって経験させてもらっていたことがよかったのかなと思いますし、作品が続いたことも気持ちが途切れずよかったと思います。「女優モード」のまま入ることができたというか(笑)。そこはすごく恵まれていました。――そのほか、「共感できる部分がたくさんありました」というコメントも残されていましたね。具体的にどのあたりですか?台本読んですぐはそう思えなかったのですが、インする前にリハーサルがあって、そこで監督と一緒に役を作っていく流れがあって、だんだんそういうふうに思えてきました。オーディション後に「葵みたいにできない」と言うシーンがあるんですけど、私も思うように動けないタイプなので……。――今もですか?そうですね。(吉田)凜音と比べると(笑)。彼女は思ったことをストレートに言えるし、思うがまま行動するタイプ。すごくうらやましいです。私は、どちらかというと慎重タイプ。行き詰まるシーンがあって、凜音に「どうしたらいい?」と聞いてみたら、「思ったようにやっちゃいなよ」と言われて(笑)。アドバイスではないのかもしれないですけど、気持ちは楽になりました。――もともと仲が良いそうですね。きっかけは?中2のときの初出演映画で凜音と共演したことがきっかけです! 共演した方とここまで仲良くなることはあまりないです。――話しかけたのはどちらから?凜音です(笑)。それより前に同じ誌面で私たちが取り上げられたことがあって、そのことを凜音が教えてくれたんです。はじまりがそんな感じだったので、「フットワーク軽い系女子かな」とも思っていたんですが、根がすごく真面目。自分でも「はっちゃけ系に見られるけど実は静か」と言ってて、そういう部分も互いにしっかりハマってるから居心地が良いんだと思います。一緒にいるとすごく落ち着きます。――そんな2人がW主演というのはすごい偶然ですね。ビックリしました。私は相手が誰なのか聞かされていなくて。正式なお知らせがあってから2人で会って、ひたすら「やばい!やばい!」って(笑)。――4年越しの再共演。その間には友人として親睦を深めていたと思いますが、演技に影響することは?そこは自然と入ることができたような気がします。「恥ずかしい」と思えるような仲じゃなくなっていたのかもしれません。そこは意外と気にならなかったので凜音で良かったと思います。●ポージングができなくて泣いて帰った――映像からも仲の良さがすごく伝わりましたよ! MVクランクアップの喜び方、半同棲生活でじゃれ合うシーンとか。あれは演出? それとも自然と生まれたものですか?アーティスト、モデルという立場から互いに「お芝居をしなきゃ」みたいな意識があってガチガチになってやっていたんですが、監督に「素の凜音と琳加でいてほしい。オフの時に2人がしゃべっているのを見てるから、そういう感じもカメラの前で出してほしい」と言われて気持ちが楽になりました。――モデルとしてデビューしてからの浮き沈みが描かれていましたが、どんな人でも多かれ少なかれリンクするところがありそうですね。そうですね。私もすごく昔を思い出しました。オーディションもたくさん受けて、たくさん落ちました。監督もカメラが回る前に「いちばんつらかったことを思い出して……」みたいにボソッと言ってくるんですよ。思い出したくないことを思い出すのって精神的に結構キツくて(笑)。でも、ケンカのシーンでは「良い表情が撮れた」と言ってくださったので、よかったなと思います。○「悔しい!」「やってやる!」を繰り返す――そう言われるとどのようなことがあったのか聞きたくなります(笑)。はい(笑)。『ニコラ』をはじめてすぐの頃はなかなか誌面に出られない時期がありました。普通の小学生がいきなり芸能界に入ったわけですから、ポージングも全く分からない状態で。ポージングができなくて泣いて帰ったりしたこともありました。そういうことを思い出すと、やっぱりつらいなと(笑)。入りたての小6の頃なんか、本当につらかったです。家の鏡の前ではできていることが、なぜ本番になるとできなくなるんだろう……って。――どのあたりで乗り越えられたんですか?たぶん中2ぐらいだと思います。プロの世界というものを理解しないまま入ってしまったので、その状態でひたすら時が過ぎていくみたいな……。一応、専属モデルではありましたが、つらい時期でした。――泣くぐらい精神的な負担があるのに、なぜそこまで耐えられたのでしょうね。ただの負けず嫌いなんだと思います。落ち込んでから、「悔しい!」「やってやる!」を繰り返す中で、ようやく中2ぐらいで慣れて。「誰かに憧れて」とかではなくて、「自分との闘い」でした。周りがすごい人ばかりなので、「私もやってやる!」。本当に昔から負けず嫌いなんです(笑)。でも、今思えばよくがんばれたなと思います。今の自分があの時のように追い込まれたら……同じようにできるか自信ないです。いろいろな物事を知らない小中学生だったから乗り越えられたのかもしれません。――『ニコラ』を卒業する時に思いをつづったブログがすごく長文かつ名文でした。苦しい時代のことから、お世話になった人が書かれていて。今の久間田さんを形作る上で、『ニコラ』での日々はかけがえのない時間だったのでは。『ニコラ』は、4年半ですね。つらかったことも多かったし、それを乗り越えて楽しさを感じることができた大切な場所。初期の頃にそういう経験ができたのは、すごく自分にとっては幸せなことでした。後半になると自分の立ち位置もわかっていて、自分が引っ張っていかなければいけない立場になって。編集部にモニターチェックに行ったりしていました。――「負けず嫌い」から生まれる行動力がすごいですね!「キラキラした場所を与えてくれたのがニコラでした」と書いてありました。あー! 私でも何年も読んでいなかった部分を(笑)。「琳加のようになりたい女の子がたくさんいて、別冊を作ることになったよ」と聞いた時、すごくうれしかったです。「私服企画が人気だよ」と教えてくださったときもすごくやる気になりましたし、編集部に貼り出されていた「人気のコーディネート」に自分が入っていたときも、すごくうれしくて。○ファンの支えを原動力に――前回の取材では『ヒルナンデス!』の放送直後でした。Twitterの反響がすさまじかったのですが、当時からファンの存在は久間田さんにとって大きな支えになっていたんですね。もう、私にとっては大きすぎる存在です。熱いファンがすごく多くて、本当にありがたいです。デビュー当初から応援してくださっている方もいます。――そういう方にもぜひ見てほしい作品ですね。そうですね! 成長した私の姿をぜひ見ていただけたらと思います。――横田真悠さん演じるスーパーモデルに「何を考えて仕事をしてるんですか?」と問いかけるシーンがありました。久間田さんが同じ質問をされたら、何と答えますか?やっぱり、ファンのみんなが喜ぶ反応を見たい。自分自身というよりは、「みんなが応援してくれたおかげで自分がこういう仕事をできるようになったよ」と。ファンのみなさんのことを考えながら仕事をしている気がして、それがモチベーションになっています。そして、いろんな世代の方に知ってもらいたい。『Seventeen』を読んでくださっている方には知ってもらえていると思うんですけど、20代、30代、40代と年齢が変わっていくごとに、認知されるような人になりたい。そのためには、モデルだけじゃなく、女優もバラエティの仕事もがんばらないと!――それを達成した先には……?「久間田琳加みたいになりたい」と多くの人に憧れられる存在になれればいいなと思います。
2018年12月07日ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)から、新クリエイティブディレクター ニコラ・グラスによる2019年春コレクションが登場。ニコラ・グラスによる新生ケイト・スペードニコラ・グラスは2018年1月にケイト・スペード ニューヨークのクリエイティブディレクターに就任。ブランドのDNAであるモダンな色使いやオーセンティックなデザインはそのままに、「optimistic femininity-楽観的な女性らしさ-」をコンセプトとしたコレクションを展開していくという。"スペード"モチーフのバッグなどを発売日本では2018年11月より東京・大阪・名古屋の4か所にオープンした限定ストアにて、バッグやスカーフなどを先行発売。2019年1月より、これらのアイテムを含め、ウェア、シューズ、アクセサリーなどが全国の店頭に並んだ。多くのアイテムにアイコニックなスペードモチーフを印象的に取り入れており、中でもバッグはその象徴と言えるだろう。クロスボディバッグ「ニコラ」は、滑らかなレザーと、丸みのあるシルエットが特徴。スペードからハートへと姿を変えるターンロッククロージャーを配したモデルや、4つのスペードからなるフラワーモチーフを3Dプリントであしらったモデルなど、バリエーション豊富に取り揃える。ハンドクラフトタッチのレザースペードを無数に編み込んだバケツ型バッグ「ドリー」は、取り外し可能なピンク色のインナーバッグがセットになっており、異なる2つの表情を楽しむことができる。【詳細】ケイト・スペード ニューヨーク 2019年春コレクション発売日:2019年1月23日(水)販売店舗:全国のケイト・スペード ニューヨークアイテム例:・ニコラ ツイストロック ミディアム フラップ ショルダー イン ロココ ピンク 60,000円+税・ニコラ フローラル スペード ミディアム フラップ ショルダー イン ブライト ピンク マルチ 66,000円+税・ドリー ラージ バケツ イン ブラック 74,000円+税・ジオスペード スペード スクエア スカーフ イン ブルー 12,000円+税■渋谷西武A館1F 期間限定ストア期間:3月19日(火)~3月25日(月)場所:渋谷西武A館1F プロモーションスペース取扱アイテム:2019年春ハンドバックコレクション※先行販売・限定販売アイテムの販売、対象商品へのモノグラミングサービスも実施。※2019年夏コレクションに登場する二コラ ツイストロックの新色ジューシーオレンジの先行予約を実施。■インストアイベント内容:ドリンクやスイーツサービス、フラワーやステッカーオリジナルラゲッジタグのプレゼント。日程・実施店舗:3月16日(土) 丸の内店/3月23日(土)・3月24日(日) 銀座店/3月23日(土)六本木店、神戸店/3月30日(土) 名古屋ミッドランドスクエア店※リニューアル店舗・新店でも実施。3月14日(木) 小倉井筒屋店/3月21日(木) 吉祥寺パルコ店/4月12日(日) なんばパークス店【問い合わせ先】ケイト・スペード ジャパンTEL:050-5578-9152(平日10:00~18:00)
2018年11月05日「JUG」(各2万5,000円)上質な生活を提案するマーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)のハウスホールドグッズより、イギリスの陶芸家ニコラ・タッシーにスペシャルオーダーしたジャグが新たなカラーで登場。英国家庭の伝統にルーツを持つ作品を制作するニコラ・タッシー(NICOLA TASSIE)は、世界的にも評価され、ロンドン・アーツによるヴィジュアル・アーツ・アワードを受賞。制作する数量を制限することで、粘土・質感・釉薬・模様の開発にも力を注いでいて、独特の作風であるフォルムと質感のコントラストを生み出している。カラーはヴァーミリオン、カーキ、ペールピンク、タンの4色展開。神南店および全国直営店の一部店舗で販売する。
2017年12月22日原宿の人気シュークリーム専門店「ニコラハウス」が、サンリオとコラボしたシュークリームを限定販売しています。見て可愛く、食べて美味しいサンリオキャラクターたちのシュークリームをほおばりましょう。銀座三越で2016年9月28日(水)~10月11日(火)の期間のみの販売です。ニコラハウスの絶品シュークリーム料理研究家ニコラシャールがシェフパティシエを務めるニコラハウスは、原宿キャットストリートに店を構えるシュークリーム専門店。クッキーとシューの2層仕立ての生地に、素材の味を生かしたカスタードクリームがぎっしり詰まったシュークリームは絶品です。生地の食感や美味しさを楽しめるよう、シュークリームは「焼きたて」「作りたて」にこだわっているそう。作りおきはせず、いつでもできたてホヤホヤのシュークリームを提供しています。テレビ番組でも取り上げられた、1度は食べてみたいシュークリームです。ニコラハウス×サンリオのコラボメニューは全7種ハローキティ:378円(税込)ハローキティを描いた記事の中に、紅茶ベースのクリームがぎっしり。さらにハローキティの大好物のりんごをゼリーにして合わせています。ひと口食べれば紅茶クリームがふわっと香り、プルプル食感のリンゴゼリーの甘酸っぱさがいっぱいに広がりますよ。マイメロ:378円(税込)フランス産ラズベリーピューレのムースに桃ゼリーをプラス。桃の甘さにラズベリーの酸味がほどよいアクセントになっています。ムースのふわふわ、ゼリーのぷるぷる。2つの食感の違いが面白いシュークリームです。キキララ(いちご):378円(税込)みんな大好き、いちご風味たっぷりのシュークリームです。濃厚なカスタードといちごの酸味がマッチしたいちごカスタードとマシュマロが詰まっています。いちごカスタードとマシュマロが溶けあう瞬間は至福。ぐてたま:378円(税込)大人や男性におすすめ、ほろ苦いシュークリーム。ほろ苦さの理由は、カスタードと合わせたビターなコーヒー。コーヒーと相性がいいヘーゼルナッツが混ざっています。トロっとしたコーヒー風味カスタードクリームとヘーゼルナッツのザクザク食感を楽しみましょう。ほかにもシナモロール、ポムポムプリン、キキララ(チョコ)とコラボした、全7種類のシュークリームが登場します。どれも素材の斬新な組み合せと食べるのがもったいないくらいキュートな見た目です。全種類買って食べくらべたいですね。●コラボシュークリームはどこで買える?サンリオとのコラボシュークリームは、銀座三越で開催される「ハローキティフェア」で購入できます。「焼きたて」「作りたて」にこだわるニコラハウスは、ポップアップショップでも作りおきはしません。できたての美味しさを堪能してください。期間限定の味わい、超レアなシュークリームを楽しみましょう。手土産にすれば、歓声が上がること間違いなしのシュークリームですよ。■イベント概要名称:ハローキティフェア開催期間:2016年9月28日(水)~10月11日(火)場所:銀座三越所在地:東京都中央区銀座4-6-16発売商品:ハローキティ、マイメロなど全7種類のコラボシュークリーム公式サイト:(銀座三越)(ニコラハウス)
2016年10月03日