■前回のあらすじ退職を撤回した若菜は、子育て中というハンデがある中、成果を出そうと頑張った。そんな彼女に結果はついてきてくれて…。今までつらく当たってきた、同僚からの反応は? >>1話目を見る 人生には予想もつかない出来事がいくつもあって、どうつまずくかわかりません。だからこそ、助け合える仲間を何より大切にしたいと思っています。※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月08日■前回のあらすじ退職を決意した若菜に上司からかけられたのは、どうしても受け入れられない言葉だった。私が辞めたら同僚たちまでママになろうと思わなくなる? そこで若菜は考えを改める。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月07日■前回のあらすじ社長との話し合いが行われた翌日、モモは会社を辞めることを決意。周りからどう思われようとかまわない! と自分を守ることを優先したモモでしたが、社長からのモラハラやパワハラの証拠だけは残しておきたくて…。会社にとって破壊的な状況ってなんですか。モラ子が危険なんでしょ…。こちらの漫画、全てマイルドにして描いてます!本当はもっと、ここには書けない内容を言われてるし、それら全てを文章化して送ったので、かなり長いメールでした。次回に続く「サレカノ」(全51話)は21時更新!
2022年05月06日■前回のあらすじ頑張りすぎて体調を崩してしまった若菜。体調不良をおしてなんとか出社したものの、同僚からかけられたのは追い打ちをかけるような言葉だった。体も心もボロボロになった若菜は…。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月06日■前回のあらすじ「突然休まれるならいない方がマシ」同僚からの冷たい言葉に、若菜はなんとか挽回しようと奮闘する。子どもがいても一人前に働きたい、そんな若菜の思いは叶うのか? >>1話目を見る あれから、昼間は会社、夜は自宅で仕事をする日々が続いていました。なんとか以前のような仕事量をこなせても、家事と育児ものしかかり、疲れは溜まります。そして限界が来てしまい……。このまま頑張り続けるべきなのか、仕事をあきらめるべきなのか。せっかく産休、育休を経て復帰したのに……。未来が見えなくなってしまいました。次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月05日■前回のあらすじ子どもが水ぼうそうにかかり1週間も出社できなくなってしまった若菜。在宅ワークで乗り切ろうとするものの、思うようにはいかず…。謝る若菜に、周囲からの反応は冷たいものだった。 >>1話目を見る みんなに迷惑かけた分を取り戻したい。時短であっても一人前に仕事したい。そんな思いから、私は自分を追い詰めてしまったのかもしれません。それがあんなことになるなんて……。次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月04日■前回のあらすじ職場復帰を果たした若菜。時短勤務は目の回るような忙しさ。そんな中、子どもが熱を出してしまい、保育園からの呼び出しが。周囲からは不満の声が聞こえ始め…。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月03日■前回のあらすじ上司や同僚たちといい関係が築けていた若菜。だからこそ出産後も、今の会社で働こうと決めていたのに…。育休中、すっかり変わってしまった会社の様子に、嫌な予感がする若菜だった。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月02日次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月01日『嫌われ松子の一生』の舞台挨拶に臨む中谷美紀(’06年)監督・榊英雄、園子温、俳優・木下ほうか、プロデューサー・梅川治男……日本映画界で名を馳せてきた男性たちの性加害報道が相次いでいる。これをきっかけに、映画界のハラスメント体質自体が問題視され、『万引き家族』などで知られる是枝裕和ら映画監督の有志らが、「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」とする声明を発表するなど、業界内からも意識改革が叫ばれている。こうした流れの中、以前では、“美談”として語られていた監督から俳優へのスパルタ演技指導も、今後は「ハラスメントではないか?」という厳しい目が向けられそうだ。「じゃあ、脱げ」「じゃあ、踊れ」一連の性加害報道の始まりは、3月10日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、「性被害」を題材にした映画『蜜月』の監督である榊の性行為強要問題を取り上げたことだった。「この記事が世間で波紋を広げる中、SNSでは、日本映画界のパワハラ問題にもメスを入れるべきという論調が高まりました。具体的に名前が挙がった監督の一人が、井浦新と成田凌の出演映画『ニワトリ☆フェニックス』の公開を4月15日に控えていた、かなた狼監督です。成田が、前作『ニワトリ☆スター』公開時に、『A-Studio』(TBS系)で明かしたところによると、役作りのためのワークショップを行う中、かなた監督からの『恥ずかしいことはあるか?』という質問に、『別にないです』と答えると、『じゃあ、脱げ』『じゃあ、踊れ』と指示され、全裸でAKB48の『ポニーテールとシュシュ』を披露することになったそう。あまりの厳しい指導に『それ(ワークショップ)を2回、3回目に行く中で、車中でおしっこをもらしました。監督に会いたくなさすぎて』とも語っていたんです。成田は『宝物のような作品ですけど』と、出演を後悔しているわけではないとフォローしたものの、SNS上ではあまりにも非人道的な指導であると、物議を醸しました」(芸能ライター)このように、日本映画界では、俳優本人の口から、“監督によるスパルタ演技指導”のエピソードが語られることは珍しくないが、「あらためて振り返ってみると、俳優側からパワハラで告発されていてもおかしくないというもの、少なくとも、今の時代では、世間から問題視されるものが散見されます」(同・前)という。かなた監督以外にも、すでにSNS上では、さまざまな監督の名前が取りざたされている。特に目立つのが、CM業界の第一線で活躍し、映画界に進出した中島哲也監督。これまで中島監督は、『下妻物語』(2004年)、『告白』(2010年)、『渇き。』(2014年)など、数多くの話題作を世に送り出してきたが、『嫌われ松子の一生』(2006年)の主演・中谷美紀が明かした彼の撮影中の言動は「想像を絶するものがある」(映画ライター)という。「下手くそ!」と罵られて「中谷は同作で、数奇な運命に翻弄される主人公を演じましたが、2015年放送の『A-Studio』で語った撮影現場のエピソードは、映画の内容以上にショッキングなものでした。なんでも撮影中、中島監督から怒鳴られ続けた中谷は、睡眠時間が1日1時間の日が続いたこともあり、『「辞めろ」とか「殺してやる」とか毎日言われていたので、途中で本当に嫌になってしまって、涙が止まらなくなって』撮影を放棄したというんです。ほかにも、中谷は公開当時から、撮影時のエピソードを各所で披露しており、撮影放棄のきっかけになったのは、監督の『あんたの感情なんてどうでもいいから』という言葉だったこと、また『顔が気持ち悪い』と罵声を浴びせられたことなども、つまびらかに語っていました。それでも中谷はのちに、中島監督に再会した際、同作の撮影期間について『今では豊かな日々だったと思います』と述べ、『思い出深い……何かの折に思い出す作品ですし、一生、私の原点になる作品だと思います』と断言しています」(同・前)また『渇き。』で、謎の失踪を遂げた女子高生役を演じ、スクリーンデビューを飾った小松菜奈も、中島監督の現場で涙を流したことを明かしている。「小松は、ウェブメディア『cakes』のインタビューで、中島監督から何度も『下手くそ!』と叱られていたと語り、『あまりに何度もダメ出しが入ったので、「どうしたら私に加奈子が演じられるんだろう?」っていう感情がガーッとこみ上げてきて、思わず現場で泣いちゃいましたね』と振り返っていました。ただ小松本人は、中島監督のことを『すごく優しい方だった』と受け止めているそうです」(同・前)『フラガール』(2006年)、『悪人』(2010年)、『怒り』(2016年)などで知られる李相日監督もまた、俳優への厳しい演出が疑問視されている。『怒り』で、当時未成年の広瀬すずは、沖縄の米兵に乱暴される女子高生という難役に挑んだが、李監督からの言葉に「恐怖」を感じたことを、2021年11月放送の『情熱大陸』(TBS系)で語っていた。「同作のラストシーンを撮影した際、1~2回でOKが出たものの、李監督の顔は『全然OKじゃなくて』、その後、誰もいないところに呼ばれ、「すごく冷静なトーンで『この映画壊す気?』って言われた」といいます。広瀬はその時の感情を『もはや悔しいというより恐怖でした』と表現していました。しかし、そうした厳しい指導も、『全てが愛情』と、ウェブメディア『シネマトゥデイ』のインタビューで総括しています」(雑誌編集者)『許されざる者』(2013年)に、渡辺謙扮する主人公・釜田十兵衛とともに賞金首を追う青年を演じた柳楽優弥は、李監督からOKが出ず、1カットに100テイクを重ねることもあったと、2021年放送の『A-Studio+』で告白している。Netflixはハラスメント研修を「渡辺ほか、柄本明や佐藤浩市といった大御所俳優の前で、何十、何百テイクもやったという柳楽は、『結構やっぱ怖かったですし、俺、このまま死ぬのかな(と思った)』『緊張して震えてるのか、寒くて震えてるのか、わからないぐらい』と、かなり精神的に追い詰められていたようです。それでも柳楽は、ウェブメディア『MOVIE WALKER PRESS』のインタビューで、『厳しくしてもらえる現場にいられることが幸せだと強く思いました』と語り、李監督に感謝しているといいます」(同・前)中谷、小松、広瀬、柳楽の例からもわかるように、「俳優が語る監督の鬼指導エピソードは、“何度も怒鳴られ、けなされても、必死になって食らいついていくことで、役者として一皮むけることができた……”というパターンが定番」(同・前)だという。「しかし、そのような美談によって、監督からの言動に苦しめられた俳優やスタッフの声がかき消されてしまう危険性もある。仕事中に罵声を浴びせられたり、『死ぬのかな』とまで追いつめられるというのは、やはり一般社会から見たら、あまりにも異様な光景といえるのではないでしょうか。最近では、Netflixが、現場でのハラスメント行為を防止するため、全ての関係者に『リスペクト・トレーニング』という研修を課すようになっています。ハラスメントに関する基本的な考え方を学ぶだけでなく、参加者が意見交換を行いながら、『何が問題となるのか』を共有していくという取り組み。今後、『リスペクト・トレーニング』を取り入れる作品は増えていくものとみられます」(前出・映画ライター)日本映画界は、ハラスメント体質から脱却できるのか……今こそ、膿を出し切るタイミングなのかもしれない。
2022年04月14日2012年、代官山蔦屋に訪れるTKO木下「何度も同じことやってたんだな、そういう印象ですね。ましてやコロナを利用して……」そう話すのはお笑いイベントを多数手掛ける芸能プロの関係者。話の登場人物はここ数年幾度もの“ハラスメント”が報じられ続けてきたあの人物……。TKOの木下隆行。相方である木本武宏は松竹芸能所属。木下は現在はフリーであり、『TKO』は有名無実化している。後輩にペットボトル投げつけ、クロちゃんの顔を革靴で…「最初に報じられたハラスメントは、’18年末のこと。事務所の先輩芸人である『よゐこ』の濱口優さんの結婚パーティーに出席した木下さんは、“濱口さんに渡す”と後輩から集めた会費を着服したと報じられました。さらに、その疑惑をライブの舞台上で問いただした後輩芸人に対し木下さんが激怒し、ライブ後の楽屋でその後輩芸人の顔めがけてペットボトルを投げつけたことも報じられました。後に木下さんはこの件について、“集めたお金を預かっとくわ”と言ったのが、普段の行いもあって、“ネコババしたんちゃうかというネタになった”と語っていました」(スポーツ紙記者、以下同)ハラスメントは続く。「’19年10月には今では引っ張りだこの人気芸人、『安田大サーカス』のクロちゃんへの暴行が報じられました。数年前の出来事とのことでしたが、“後輩のクロちゃんが木下をイジる”というドッキリ番組でイジられたことに激怒した木下さんが、クロちゃんに対し土下座を要求し、そのうえ革靴で顔を踏みつけたと……」これでは終わらない。 『週刊女性PRIME』も木下のハラスメントを報じている。’19年11月のことだ。木下が自身が立ち上げた洋服ブランド『BUCCA 44』の展示会での出来事だ。付き合いのある芸人たちが顔を出してくれたのだが、お金に余裕のない後輩芸人が買わずに展示会を後にすると、“あれ?何も買わへんの?ウソやろ?”などと迫られるのだ。先輩から後輩にこのように迫るとは、“押し売りパワハラ”である。押し売りについての直撃に木下は当時、次のように答えている。「じゃあ、来ないでええと俺は思ってて。半額なんですよ!それを高いととるか、“ありがとうございます!”ってとるかは、人それぞれの感覚で。後輩はたしかにお金ない。ほんなら買わなくてもいいし。半額で買えて、衣装やったら、あの……どうとるかなんですよ。俺が正規の値段で“買わへんの?”って言うのは怖いことやし、俺はアカンことやと思うけど、半額にしてるから。“買わへんの”とか……言わないけど、何も悪くないよね。悪くないというか、ケチじゃないよね。半額やから。これ、どうですか?友達が半額で売ってくれたらうれしいよね?誰が言うたとか、犯人探しとかやめとこ思てるけど、う〜ん、それはない話です」木下は後に久々のテレビ出演となった『ワイドナショー』(フジテレビ系)にて、上記のパワハラ疑惑をすべて認めている。ガーシーが暴露したこととは…冒頭に戻るが、最近またも木下の“悪事”が明るみになった。「今、“暴露系ユーチューバー”として、一般視聴者からは人気を集め、関わりのあった芸能人たちを戦々恐々とさせている “ガーシー”こと東谷義和氏による暴露です。東谷氏は自身のユーチューブチャンネルにて木下さんが、 “コロナによって困っている人のために団体にお金を寄付しようとしていた”と。ここまでなら良い話です。しかし、木下さんは“寄付をマスコミに報じるように団体に交渉”、“マスコミに伝えられないなら寄付はしない”ということがあったと暴露したのです」(前出・スポーツ紙記者)コロナとなればここ2年の話ほどの話なのだが……。冒頭の芸能プロ関係者が次のように話す。「 “寄付をする。ただそれが公表される形にしてほしい”ということは、木下さんはコロナより全然前から言っていて、芸人界隈、お笑い界隈ではかなり有名な話ですね。“だからあの人ダサいんだよ”と、パワハラがどうのではなく後輩芸人たちから冷ややかな目で見られていましたね。今回ガーシー氏の暴露でまた聞いて、まだやってるんだこの “手口”……って感じです。けど、木下さんの寄付が報じられたことってないと思うので、結果的に一度も寄付したことないんじゃないですかね(苦笑)」この件について、木下が松竹芸能を退社した後に立ち上げた事務所に問い合わせると、木下本人より以下の回答があった。「その様な事実はございません」木下は東谷氏の暴露についても、一部週刊誌の直撃に答える形で、「全くの嘘」と否定している。「東谷氏は後日、ファンからの“チクリ”があったことを報告しました。内容は生配信後に木下が複数人と食事に出かけ、そこで東谷氏の悪口を言いまくっていたというもの。こちらの真相は定かではありませんが、その後に木下さんは自身のツイッターにて、“みんな詐欺師の言う事信用するんやなぁこれが洗脳なんやなぁ”とツイート。名指しはしてませんが、明らかに東谷氏を指しており、再度否定しました。しかし、このツイートはすぐに削除しています」(前出・スポーツ紙記者、以下同)不可解な弁明はさらに続く。「二度、暴露を否定された東谷氏は、この一連の流れがあった後に木下さんから“悪口を言ってごめん”と謝罪のDMが届いたことを明らかにしました。表では否定しつつ、裏では謝っている形です。何に対しての謝罪なのかわかりませんが……。以前のさまざまなパワハラ騒動も報道当初はどれも否定しており、すべて後に“事実”と認めているわけです。なので木下さんの否定はどうにも信用が……」現在はネットの配信番組や自身のユーチューブが活動の主戦場となっている木下。何度もテクニカルノックアウト級の不祥事を起こしているのに、未だ芸能界で立ち続けているのはある意味すごいと言えるが……。
2022年04月08日~エアトリが「パワハラ防止法」の調査を実施~One Asiaのビジョンをかかげ、ITの力で、エアトリ旅行事業、ITオフショア開発事業、訪日旅行事業・Wi-Fiレンタル事業、メディア事業、投資事業とヘルスケア事業を手掛ける株式会社エアトリ(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CFO:柴田 裕亮、証券コード:6191、以下当社)は、20代以上の男女972名を対象に、「パワハラ防止法」に関する調査を実施しました。■調査背景2020年より大企業において義務化された「パワハラ防止対策」ですが、2022年4月から中小企業でも義務化されます。働く場における「パワーハラスメント」は病の原因にもなりうる深刻な社会問題です。その実態について知るべく「パワハラ防止法」について調査しました。■調査結果概要調査1:2022年4月から中小企業にて施行される「パワハラ防止法」を知っていますか?パワハラ防止法を「知っている」人は半数以下の42.7%。パワハラ防止法を知っているか聞いたところ、「はい」と回答したのは42.7%でした。「いいえ」と回答した人が57.3%となり、知らない人が多い結果となりました。調査2:「パワハラ防止法」についてどう思いますか?「賛成」と回答した人が8割。80.0%の人がパワハラ防止法について「賛成」と回答した一方で「反対」は1.3%でした。また「どちらでもない」は18.7%となりました。調査3:パワハラを受けた経験がありますか?6割の人がパワハラを受けたことが「ある」と回答。全体の60.1%がパワハラを受けたことが「ある」と答え、パワハラを受けたことが「ない」人は39.9%でした。調査4:(パワハラを受けたことがあると回答した人)どんなパワハラでしたか?【複数回答可】「精神的な攻撃」を受けた人が圧倒的多数!受けたパワハラの種類で最も多かったのは「精神的な攻撃(471票)」でした。2位は「過大な要求(248票)」、3位は「人間関係からの切り離し(185票)」となりました。調査5:(パワハラを受けたことがあると回答した人)社内で相談・通報しましたか?社内で相談できる環境にある人はたったの2割。パワハラを受けたことがある人に社内で相談・通報したかを聞いたところ、「はい」が20.4%と2割しか相談・通報されていないことがわかりました。一方で「相談・通報したかったができなかった(17.0%)」、「いいえ(36.6%)」、「相談・通報窓口がそもそもない(26.0%)」と何らかの理由で相談・通報していない人は79.6%にのぼります。調査6:(パワハラを受けたことがあると回答した人)そのパワハラが原因で休職・退職したことはありますか?「いいえ」が最多で6割超え!パワハラを受けたことがある人の中で、パワハラが原因で休職・退職したことが「ある」人は28.1%でした。「いいえ」と回答した人は64.7%と最も多い回答となりました。調査7:(現在就業中の人)就業中の会社におけるパワハラなどのハラスメントに関する防止対策などはありますか?「いいえ」が「はい」より5ポイント多い結果に。就業中の会社内で、パワハラ防止対策がなされているかを聞いたところ、「はい(43.7%)」「いいえ(48.7%)」となり、わずか5ポイントの差ですが、パワハラ防止対策がない会社の方が多いことがわかりました。調査8:(現在就業中の人)大企業だけでなく中小企業でも「パワハラ防止法」が施行されることにより、就業中の会社では改善されると思いますか?「変わると思う」「少しは変わると思う」と考える人が合わせて7割超え。今回、中小企業においても施行される「パワハラ防止法」によって改善されるかどうかを聞いたところ、「少しは変わると思う(57.5%)」「変わると思う(17.0%)」と合わせて74.5%の人が改善されることを期待しているとわかりました。一方で「全く変わらないと思う」と回答した人は25.5%になりました。■調査結果調査1:2022年4月から中小企業にて施行される「パワハラ防止法」を知っていますか?「パワハラ防止法」に関して知っているかどうかを聞いたところ、「はい」が42.7%、「いいえ」が57.3%となりました。大企業においては2020年6月より施行されていましたが、およそ2年経過した今でも認知度は4割程度にとどまっていることがわかります。調査2:「パワハラ防止法」についてどう思いますか?「パワハラ防止法」についてどう思うかを聞いたところ、「賛成」が80.0%、「反対」が1.3%、「どちらでもない」が18.7%となりました。「賛成」意見の中でも、ただ法が施行されるだけに終わることのないよう、社内外で理解が深まるような説明の場が必要、ニュースなどで取り上げて認知・理解を深めるべきといった声が多く寄せられました。調査3:パワハラを受けた経験がありますか?パワハラを受けた経験があるかどうかを聞いたところ、回答者の半数以上である60.1%が「パワハラを受けたことがある」と回答しました。パワハラに関するニュースがたびたび取り上げられる昨今、実態として半数を超える人がなんらかの形でパワハラを受けたことがある、ということがわかりました。調査4:(パワハラを受けたことがあると回答した人)どんなパワハラでしたか?【複数回答可】パワハラを受けたことがある人に、どんなパワハラだったかを聞いたところ、2位以下に大きな差をつけ最も多かったのが「精神的な攻撃(人格を否定するような言動、名誉毀損や侮辱、暴言など)」で471票でした。続いて2位は「過大な要求 (業務上不要なことや不可能なことの強制など)」が248票、3位は「人間関係からの切り離し( 仲間外しや無視など、職場での孤立を招くもの)」が185票となりました。経験者の事例として・異常な量の仕事が与えられる(長時間残業せざるをえない業務量にされる)・自由に有給取得ができない(取得すると嫌味を言われる)・休日も構わずLINEが来る・外見に対してなにか言われる、などが特に多く寄せられました。その他、パワハラに類似してセクハラ・マタハラと思われるような言動・行動も見受けられ、女性だからという理由で「転勤させる」「昇格させない」と言われる、妊娠中の体調不良でも休みを「許さない」といった発言など、多くの女性が活躍している現社会でも未だに起こっているとわかる声が集まりました。調査5:(パワハラを受けたことがあると回答した人)社内で相談・通報しましたか?パワハラを受けたことがある人に社内で相談、通報したかを聞いたところ、「いいえ(36.6%)」が最も多く、次いで多かったのは「相談・通報窓口がそもそもない(26.0%)」という回答でした。「相談・通報したかったができなかった」人も17.0%となり、およそ8割となる79.6%の人がなんらかの事情・状況によって相談・通報できない環境にあったことがわかります。一方で「はい」と回答した人は20.4%となりました。今回のパワハラ防止法の施行で現状よりも環境が改善されることを願います。調査6:(パワハラを受けたことがあると回答した人)そのパワハラが原因で休職・退職したことはありますか?パワハラを受けたことがある人に、パワハラが原因で休職・退職したことがあるかどうかを聞いたところ「はい(休職・退職したことがある)」と回答した人は28.1%でした。「休職し復職した(2.6%)」人や「異動希望などの制度を利用し他部署・他業務へ異動させてもらった(4.6%)」人は少数となりました。パワハラを受けても休職・退職を「しない」人が64.7%と6割以上おり、「しない」だけでなく「できない」環境の人もいるのかもしれません。調査7:(現在就業中の人)就業中の会社におけるパワハラなどのハラスメントに関する防止対策などはありますか?就業中の会社内で、パワハラなどのハラスメントに関する防止対策があるか聞いたところ、「はい(43.7%)」と「現在準備中(7.6%)」であわせて51.3%、「いいえ」が48.7%という回答になり、対策が講じられている会社とそうでない会社はおよそ半数ずつという結果になりました。大企業では2020年より「パワハラ防止法」は施行されており、2022年4月から中小企業でも施行されるにも関わらず、企業内での対策などはまだしっかりと準備されている会社が少ないように見受けられます。調査8:(現在就業中の人)大企業だけでなく中小企業でも「パワハラ防止法」が施行されることにより、就業中の会社では改善されると思いますか?現在就業中の人に、「パワハラ防止法」の施行によって改善されると思うかどうかを聞いたところ、「少しは変わると思う(57.5%)」、「変わると思う(17.0%)」が合わせて74.5%となり、7割以上の人が変化を期待していることがわかりました。その一方で「全く変わらないと思う」人は25.5%でした。「全く変わらないと思う」人の意見として、法律が施行されるだけでなく上司・経営者がしっかり理解していないと意味がない、トップダウンで変わらないと意味がない、といったコメントが多く寄せられました。●パワハラ防止法についての意見・パワハラを受けた人が勇気を出して訴えても泣き寝入りすることのないような法律になることを望んでいます。(30代・女性)・実施される際に、会社側からも社員にちゃんと説明をすべき。書面や通達だけで、全員が見たかどうかもわからないような状態や、会社側が有利なのは意味がないと思うし改善されないはず。(30代・女性)・世の中のルールが変わってきている昨今、必要な法律だと思います。適用するかしないかは難しい判断かもしれませんが、悲しくつらい思いをする人が減るように活用されることを願っています。(40代・女性)・どんなことでも不愉快なことは告発した方が良いと考える人もいて、難しい。パワハラとは、人格や尊厳を傷つけることであって、不愉快なだけでハラスメントと告発することを防ぐ仕組みが必要だと思います。(40代・男性)・防止法ができて、まともな会社であれば自浄作用で改善が期待されますが、そうでない組織では絵に描いた餅になってしまいます。相手は組織や権力を持つ上司なので、たった一人で対抗するにはあまりに大きな存在です。労働組合がなかったり組織内では解決できなかったりするような場合に、訴えられる機関・仕組みがあればいいなと切実に思います。(50代・男性)●判断しにくい事例・パワハラされたと訴えた社員がいたが、周りへの聞き取り、本人への聞き取り調査の結果、本人に問題ありと結論付けされた。パワハラを受けたと主張する本人の証言のみで判断できない事もあると思う。(40代・女性)・少し指導・注意しただけで「それ、パワハラですよね。」という逆パワハラも発生している。(60代・男性)●パワハラの解決事例・組織内で権力がある人に対し反論したことがきっかけで、仕事をまわしてもらえなかったり、避けられたりといったことがあった。数人での打ち合わせの時だけは普通に接してくるため、パワハラなのかどうか周りには気づかれなかったが、直属の上司に相談したり、同僚に助けてもらったりした。その後組織変更があり、働きやすくなった。(30代・女性)・後から入社した新入社員から、パワハラ上司への対処法を学んだところあっさりクリア出来た。今まで全ての仕事を自分で完璧にこなそうとしていたことが良くなかった。それ以降は人に頼れるようになった。(50代・女性)※本リリースに使用している画像・グラフなどの加工はご遠慮ください。■調査概要調査タイトル:「パワハラ防止法」に関するアンケート調査調査対象:男女972名調査期間:2022年3月22日~3月27日調査方法:インターネット調査調査主体:株式会社エアトリ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月07日立場を利用し、他者の心身や尊厳を傷付ける、許しがたいハラスメント行為。性的な加害をするセクシャルハラスメント(通称:セクハラ)や、職場で加害行為を行うパワーハラスメント(通称:パワハラ)など、被害は絶えません。加害者の方が立場が上であるため、被害者はどれだけつらい思いをしても、泣き寝入りをせざるを得ないケースが多いといいます。中川翔子、芸能界を夢見る人に注意喚起2022年3月31日、タレントの中川翔子さんがTwitterを更新。芸能界を夢見る若い人たちに向けて、20年間芸能活動を続ける立場から、真剣なアドバイスをしました。ニュースを見て思う芸能界を夢みる若者たちへパワハラ、セクハラなんかの誘いになんか絶対に乗らないでそもそもそんな人なんの力もないしそんな話に乗っても仕事なんかにならないしそんなことしても絶対に売れないそんな世界ではない。— 20周年の中川翔子 (@shoko55mmts) March 31, 2022 中川さんがなんのニュースを見たかは書かれていませんが、同月28日に、俳優の木下ほうかさんが芸能活動の休止を発表したことが話題になりました。仕事をだしに、複数の女性俳優に性加害を行ったことが報じられた、木下さん。後にTwitterアカウントを通して「おおむね間違っておりません」と報道を認めました。今回の件だけでなく、芸能界で『立場を利用し、仕事をだしに性加害をする』という騒動はたびたび明るみに出ています。中川さんは20年におよぶ芸能界での経験から、ハッキリと「そんな話に乗っても売れない」とコメント。華々しい芸能界を夢見る若者がこれ以上被害に遭わないよう、こうして注意喚起を行ったのです。【ネットの声】・20年選手のしょこたんがいうと、説得力があるな。・セクハラやパワハラには、社会全体が「NO」といい続けなくては!・芸能界に限らず、そういう話は耳にします。新社会人も気を付けてほしいですね。社会ではあらゆるところで上下関係が構築されるため、残念なことにあちこちでハラスメント行為は行われているのでしょう。中でも、まだ判断力が低い若い人や、地位が低い人、抵抗しない物静かな人などが狙われやすいといいます。社会全体が「ハラスメント行為はいけないことだ」という意識を持つことが、被害者を減らすことにつながるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年03月31日『ようこそ!!ワンガン夏祭りTHEODAIBA2018』制作発表に出席した木下ほうか「牧場」の持つ牧歌的で生産的な意味とはまったく違う、心底ぞっとする言葉。アンジャッシュ・渡部建(49)の“多目的トイレ不倫”も不快だったが(多目的トイレという名称は、その後変更になった)、それを凌駕する不快さ。「君も『ほうか牧場』の一人なんでしょ?」週刊文春3月31日号が報じた俳優の木下ほうか(58)の若手女優蹂躙(じゅうりん)騒動。被害者の女性が、ある日、男性の映画監督にそう言われたという。木下も最低だが、映画監督も最低。同罪だ。「木下君が君とヤったって言ってたよ」前述の言葉に続け、監督は被害女性にそう言い放ったという。それを言われたときの若手女優のくやしさが想像できる。やり直しのチャンスはあっても芸能界は永久追放スポーツ紙女性記者は怒り心頭だ。「その会話から透けて見えるのは、木下が複数の女性と交際しているということ。そしてその女性たちを、自分の牧場に家畜のように飼っているという意識。さらに彼女たちとの“関係”を、自慢げに映画監督に漏らしている点。酒の肴のつもりなのか、そんな場面が容易に想像できて、本当に汚らわしい。女を性の対象としか見ていない!という感じです」やり口がまた、薄汚い。自分の立場を利用して、「井筒和幸監督に紹介してやる」とか「業界の常識だから」とか顔の広さをにおわせて、肉体関係を迫っている。「複数の女性と関係しても、そこに愛情、恋愛感情があればまだましですが、1ミリもない。パワハラだし、性犯罪に近い。木下は芸能活動無期限休止と所属事務所との契約解除、山下智久主演のNHKドラマ『正直不動産』の降板を発表しました。芸能人が不祥事を起こし、ほとぼりが冷めるころになると必ず、復帰のチャンス、セカンドチャンス、やり直しのチャンスを与える、という論調が出てきます。木下にも、セカンドチャンスがあってもいいと思いますよ。生きて行かなきゃならないわけですから。ただし、芸能界以外で。映画業界、テレビ業界は木下を永久追放にしてほしいですね。業界全体の信用を棄損したわけですからね」(前出・スポーツ紙女性記者)報道から5日後、木下は所属事務所を“クビ”になり、自身のツイッターで「記憶にない」を2回繰り返しながら「概ね間違いない」と謝罪するも、世間の目は冷たいままだ。名脇役、代役が見つけにくい俳優としてプロデューサーや監督に重用されてきたバイプレイーヤーという立場を悪用し、まるで業界に暗部があるかのように女性に迫り、自ら暗部を作り出していた罪は大きく、消えることはない。〈取材・文/薮入うらら〉
2022年03月30日愛カツ編集部に寄せられた体験談を漫画にしました。今回のテーマは「パワハラ上司」です。毎日上司からのパワハラに耐える主人公。ある朝出勤すると、とんでもない事件が起こって……。上司からの毎日の暴言で精神をむしばまれていた主人公。周りもよく思っていなかったようですね。今回の事件が決め手となり、周囲の助けもあり上司は退職をしたそうです。このように、酷いパワハラをする上司はたくさん存在します。暴言を吐かれたり圧をかけられたりすることで、自己肯定感が下がったり精神を壊してしまう人も……。パワハラをする人は、自分の不機嫌や気に入らないことを他人にぶつけているだけなので、あなたが気に病む必要はありません。あまりにも酷い場合は録音したり日記をつけたりして、しっかり証拠を残しましょう。ひとりで悩まないようにしてくださいね。作画:れれそふと原案:愛カツ読者編集:恋愛メディア・愛カツ編集部presented by愛カツ ()
2022年03月28日愛カツ編集部に寄せられた体験談を漫画にしました。今回のテーマは「パワハラ上司」です。仕事において人間関係はかなり大事です。上司が最悪だと、仕事にもかなり支障をきてしてしまうもの。今回は、パワハラ上司に悩む女性のエピソードをご紹介します。毎日上司のパワハラに耐える日々。すごくつらいですよね。優しい同僚男性は、そんな主人公のことを気にかけてくれます。しかし、上司はそれをよく思わないようで……。作画:れれそふと原案:愛カツ読者編集:恋愛メディア・愛カツ編集部presented by愛カツ ()
2022年03月09日権力や優位な立場を利用して、部下や同僚に対する嫌がらせ行為を指す『パワーハラスメント(以下、パワハラ)』。上下関係を利用したパワハラは近年問題視されており、各企業はあらゆるパワハラ防止対策を講じています。そんな上司のパワハラ行為を、すべて前向きにとらえたら…漫画家のコハラモトシ(@kohara_motoshi)さんが投稿した創作漫画をご紹介します。『パワハラをポジティブに受けとるヤツ5』パワハラをポジティブに受けとるヤツ 5 pic.twitter.com/2CAnMCuOsD — コハラモトシ@「パズあに」コラボ中! (@kohara_motoshi) February 8, 2022 「お前の代わりなんていくらでもいる」「明日から会社にこなくていい」など、パワハラに該当する言葉をかける上司。しかし、男性は上司の言葉をすべてポジティブにとらえ、落ち込むどころかどこか誇らしげなのです…!男性の強靭なメンタルに、「こうなりたい」「人生が楽しくなりそう」「ポジティブにとらえられるのは素敵」などの声が続出しました。万が一パワハラ行為を受けた場合は、企業の専用窓口を利用したり、周囲に助けを求めたりすることが大切です。パワハラ行為をする人が悪なのは明らかですが、他人の心ない言葉で自分を追い詰めないためにも、ポジティブに変換するとよいかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2022年02月09日みなさんは、人間関係のトラブルに巻き込まれたことはありますか? 今回は実際に募集した人間関係トラブルのエピソード「転職先でのパワハラ」をご紹介します!「転職先でのパワハラ」
2022年02月07日園児の死亡事件が起こった双葉幼稚園’21年7月29日、福岡県中間市の私立『双葉保育園』であってはいけない事故が起きた。園児の倉掛冬生ちゃん(当時5歳)が帰りの送迎バスに乗っていなかったことから、母親が同園に連絡した。「同園は2台の送迎バスがあり、その日は朝と帰りでバスを替えていた。冬生ちゃんは、駐車場にあったバスの中で倒れていた」(地方紙記者)朝の送迎バスは前園長みずからが運転していて、その日は7人の園児が乗っていたが、「冬生ちゃんは後部座席で寝ていたため、前園長は気づかなかった。バスから降ろし忘れて、そのまま駐車場に止めていたんです」(同・記者)車内の温度が50度以上になったバスの中、冬生ちゃんは9時間も放置されることに。発見後すぐに病院に搬送されるも、間もなく死亡が確認された。死因は熱中症によるものだった。■園児への虐待が指摘されて事故から5か月がたった’21年12月17日、福岡県警は業務上過失致死の疑いで職員4人を福岡地検に書類送検した。送検されたのは当時、バスを運転していた前園長(44)、降車補助の保育士(58)、当時の担任保育士(29)、副主任保育士(53)。4人とも容疑については認めている。その後、福岡県は同園の安全管理体制に複数の問題があったと指摘。同園は県に対して改善案を提出するも、「“園長が朝の出欠確認をすることが記載されていない”と内容が不十分として再提出を求めました」(福岡県庁の子育て支援課担当者)園児への虐待を指摘する保護者からの意見もあり、「再度、特別指導監査を実施して調査を行いました」(同・担当者)同園は前園長の祖父が40年以上前に設立。叔父が2代目の園長に就任したが、10数年前に他界して、後を継いだのが前園長だ。だがこの事故を機に、前園長はもちろん、理事長兼主任保育士を務めていた前園長の母親も辞任。前園長の姉も保育士として働いていたが、現在は休養中だ。■園児の数は130人から90人に「こうした悲惨な事故を二度と起こしてはいけない。送迎バスはなくしました」そう話すのは、9月から同園の新園長で、別の保育園で園長経験のある梅田典子さん(75)。事件後、送迎バスの運行はやめていたが、10月の保護者会で正式に廃止することを発表。同園はもともと送迎バスの利用者が少なかったため、保護者からの反対はほとんどなかったようだ。だが、事故の影響で園児の数がおよそ130人から90人へと激減したという。「不安になった保護者の方が子どもさんを転園させたんです。でもそれは仕方のないことでしょう」(新園長、以下同)前園長らについては、「尊い園児の命を奪ったわけですから、その責任は取らなければいけない。それがどういう結末になるかは想像がつきませんが……」私たちの役目は預かった子どもをしっかりと守りながら、導いていくことだ、と新園長。「大変なことですが、子どもたちのために頑張りたい」幼くしてこの世を去らなければならなかった冬生ちゃんの無念。決して無駄にしてはいけない─。
2022年01月11日大人になると、同僚や知人との人間関係を良好に保つため、イヤなことをいわれても我慢することがありますよね。反論したり指摘したりすることで、さらに厄介なことに発展してしまうため、空気を読んで黙ることがよいとされる状況も。ただ、空気を読むことが当たり前になると、パワハラが横行してしまうかもしれません。漫画家の、るびー(@rubydaysart)さんが描いた創作漫画『空気を詠むマイケル』をご紹介します。『空気を詠むマイケル』空気を詠むマイケル『働いてる時に出会ったヒーロー』というお題で描きました〜! #スタンバイで仕事が見つかった pic.twitter.com/ttO7JiWX0S — るびー (@rubydaysart) November 30, 2021 パワハラな上司に対し、部下たちは最低限のコミュニケーションで厄介ごとを回避していました。周囲の人々が空気を読んでいることに気が付いたマイケルは、上司に一句。『空気読め』部長が1番読めてないいいにくいことをズバッといってしまう、マイケルの見事な一句にスカッとしますね!この作品は、『「スタンバイで仕事が見つかった」マンガ大賞』へ応募した作品なのだとか。同作品の読者からは、さまざまな声が寄せられています。・この漫画、とっても好きです!・空気は読むものでなく、詠むものか~!今度イヤなこといわれたらやってみようかな。・最後の「マイコー」のオチに笑ってしまった。ナイスコンビになりそう。周囲の人からイヤなことをいわれたら、マイケルのように一句詠みあげてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2021年12月07日職場での悩みの1つである、『パワーハラスメント(以下、パワハラ)』。関係的に優位な労働者が、業務上の必要な範囲を超えた言動で、相手の心身に苦痛を与えて就業を困難にしたら、パワハラに相当します。パワハラが発生しないよう、研修を行う企業も増えましたが、まだ怒鳴り声などで相手をコントロールしようとするような人はいるでしょう。エッセイ漫画をSNSに投稿している、海原こうめ(umihara_koume)さんは、友人の体験談を漫画化。友人は、出向先の会社でパワハラを受けてしまったそうです。『パワハラ男が追ってくる』友人が振り返ると、いつの間にか男性が背後に立っていました。何か様子のおかしさを感じたら…。突然の爆発上司に相談すると、幸いにもプロジェクトの作業を抜けることが決定。すると、男性は友人の腕をつかみ、強引に話し始めます。パワハラ男性の本意コミュニケーションが一方通行の男性に、恐怖を覚えた友人。別の会社に出向となり安心したのも束の間、嫌な予感が…。歓迎できない新人友人の会社に転職してきたのは、あのパワハラ男性でした。接触を極力避け、電話にも出ないでいたのですが、歓迎会は避けられず…。隙を見て、男性は友人に接近してきます!拒絶しても気持ちを押し付けてくるパワハラは、不当な言動を行う者の役職は関係ありません。ですが、パワハラを行っている自覚がない男性は、友人の指摘を否定して、強硬手段に出ようとします。間に入ってくれた人男性の暴走を止めたのは、友人の恋人でした。事前に相談し、パワハラ男性への対応を決めていたからこそ対処できたのです。パワハラ男性をあきらめさせることに成功した2人は、晴れて結婚。やっと平穏な日々を取り戻せましたが、心の傷は簡単に癒えるものではありません。友人を大切に想うからこそ、海原さんはパワハラ男性の言動について「本当に許せん!」とつづっています。投稿には、「本当に逃げられてよかった」というコメントが寄せられています。また、同じくパワハラを受けた人からは、「相手から『特別にしてほしかった』と聞いてゾッとした」との体験談も。コミュニケーションの方法が間違っており、なおかつ気持ちを一方的に押し付けるタイプの人は一定数いることでしょう。そういった人たちがコミュニケーションの仕方を学び、他人を加害することがなくなるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年11月03日9月1日、河野太郎行政改革相(58)の“パワハラ発言”が「文春オンライン」によって報じられた。記事によると、河野大臣から問題の発言が飛び出したのは8月24日に行われた「エネルギー基本計画」の策定を行うオンライン会議の場。河野大臣は、資源エネルギー庁が提示した素案の“2030年に総発電量のうち再生可能エネルギーの比率を36~38%程度にする”という記述について、36~38%が“上限”ではないとして、「程度」を「以上」に変更するよう求めた。しかし、“以上”という表記を誤ったメッセージ性を持ちかねないと考えた同庁の職員は、河野大臣の要求を固辞。すると河野大臣は、幹部職員に対し「日本語わかる奴出せよ、じゃあ!」などと声を張り上げて激しく叱責。その後も、官僚の発言に対し「はい、次」「はい、ダメ」などと13回にわたって言葉を遮り、時には怒鳴る場面もあったという。職員への威圧的な発言が報じられた河野大臣だが、実は“パワハラ撲滅”の旗振り役だ。防衛大臣時代には、自衛隊のパワーハラスメントの処分の厳罰化を決定。さらに、内閣府のHPによると’20年9月の内閣府特命担当大臣就任記者会見で《この霞が関のブラックな状況を、何とかホワイト化するということを優先順位高くやっていかなければいけないと思っております》と発言し、霞が関のホワイト化にも意気込んでいた。「内閣人事室が’19年に行った調査で、30歳未満の若手男性官僚の7人に1人が、数年内に辞めたいと考えていることが判明しました。また、2020年度国家公務員試験の総合職の申込者が前年度から3.3%減少したこともあり、河野大臣は官僚の働き方について危機感を募らせているんです」(全国紙記者)各メディアによると、昨年10月、河野大臣は国家公務員の「在庁時間」の調査を要請。今年1月には、調査により明らかになった公務員のサービス残業の横行を受け、中央官庁に対して残業時間に見合った超過勤務手当を支払うよう指示したという。自らが霞が関の“ホワイト化”を先導する立場でありながら、矛盾するかのような“パワハラ発言”が報じられた河野大臣。それだけにネットでは落胆の声を寄せる人が相次いだ。《つい最近 自衛隊のパワハラを厳罰化したところなのに…》《「他人がパワハラするのは許さん。自分がするのはOK」という思考回路かな。》《ホワイトな職場を目指してる河野さんにパワハラ疑惑出てます》《霞が関のブラック労働環境を是正するとヒーローぶりながら恫喝行為で疲弊させてるのはこいつ》昨年10月に行われたFNNのインタビューに対し、「今の霞が関の働き方を見える化することが必要だ」と語っていた河野大臣。今回の報道で、残業時間には表れない霞が関の働き方も“見える化”したようだ。
2021年09月02日8月20日放送の情報番組『モーニングショー』(テレビ朝日系)で、金曜日コメンテーターを務める長嶋一茂(55)の態度が“パワハラ”だとして物議を醸している。番組では、東京五輪陸上男子110メートル障害で金メダルを獲得したジャマイカのハンスル・パーチメント選手を救った大会スタッフを紹介。「当時、『選手村に戻ってバスに乗り直したら間に合わない』と困っていたパーチメント選手に、女性スタッフがタクシー代を貸したのです。その後、金メダルを獲得したパーチメント選手は、女性の元に戻って感謝の気持ちを伝え、借りたお金を返しました。この出来事は心温まるエピソードとして、注目を集めました」(スポーツ紙記者)このエピソードに、「いい話ですね」「彼女とパーチメント選手が出会わなかったら金、とってなかったと思う」と絶賛した長嶋。続けて、「でも、他のボランティアも同じようなことを、僕は日本人だったらしてたという風に思ってます」と持論を展開した。すると、山本雪乃アナウンサー(30)が被せるように「まさに私、オリンピックの取材に行っているんですけど、びっくりするぐらいのおもてなしなんですよ」などと体験談を語った。ところが長嶋は、感動を共有しようと入ってきた山本アナに向けて「今、山本、俺がしゃべっていたんで入ってきて欲しくなかったんだけど」と不機嫌そうな口調で嗜めたのだ。山本アナはすぐさま、「それはごめんなさい。すみませんでした。ごめんなさい」と平謝り。そこへ司会の羽鳥慎一アナウンサー(50)が「びっくりするほどの割り込みでした」と、合いの手を入れる一幕も。さらに長嶋は自ら注意したにも関わらず、「そのカットインはいいんだけど、でも、ごめん。もうしゃべることないわ。本当に心が満たされているんで。満たされるとしゃべりたくなくなるんでね、人間ってね」と、突き放すように締めくくったのだった。長嶋の女性アナに“マジギレ”したような一連の態度に、視聴者からは「パワハラでは」と批判が相次いだ。《長嶋一茂のさっきの発言ってパワハラやろ。日本中で見られてる状態であの言い方よ。そんなの番組終了後に反省会的なのでやれよ》《あんまタレント批判とかしないけど、たった今喋ってた長嶋一茂のパワハラっぽい発言で一瞬番組の空気凍ってて、進行役のアナウンサー可哀想だった》《長嶋一茂心狭すぎるんだろ 地上波でこんな事言っても許されると思ってるあたり環境や他人見下してるのバレバレ》■玉川氏の“フォロー”に涙を堪える一幕もいっぽう、レギュラーコメンテーターの玉川徹氏(58)は “カットイン”には触れず、「人に親切にすると気分が良くなるのは、経験上わかっているんだけど、なかなかできない」「だけど、雪乃さんだったらできると思うんだよ」とコメント。以前に山本アナが視覚障害者を助けている記事を読み、感激したというエピソードを伝えた。一瞬凍りついた空気のなかで、玉川氏の“フォロー”に涙を堪えるように「とんでもないです」と答えていた山本アナ。そんな彼女を慮る声も広がっている。《今の言い方キツくなりすぎてない?大丈夫?と思ってたら、やっぱり山本アナも泣きそうなの耐えてるように見えた、泣きそうなのによく耐えた、頑張った…》《山本アナかわいそう。長嶋一茂みたいなの本当嫌い。玉川さん優しい》《山本アナ、負けずに頑張ってほしい》
2021年08月21日児童の不審死が起きた双葉保育園「炎天下、バスに閉じ込められて、どんなに暑かったんやろうかと。そう考えると、いても立ってもいられなくて娘と花を手向けにきたんです……」福岡市内から車で献花に訪れた50代の母親と中学生の娘は手を合わせていた。かつて炭鉱で栄えた福岡県の筑豊炭田の一翼を担う中間市。そこにある私立『双葉保育園』で7月29日、変死事件が発生した。同日夕方、園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)が帰りの送迎バスに乗っていなかったことから、母親が同園に連絡した。「同園は2台の送迎バスがあり、その日は朝と帰りでバスを替えていました。冬生ちゃんは、駐車場に置かれていた朝の送迎バスの中で倒れていたんです。すぐに病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認されました。死因は熱中症によるものでした」(地方紙記者)■園長は「気づかなかった」朝の送迎バスは、40代の女性園長みずからが運転していて、その日は7人の園児が乗っていた。「冬生ちゃんは後部座席で寝ていたため、園長はそれに気づかずに、降ろし忘れたのです」(同・地方紙記者)気温30度を超える真夏日の中、冬生ちゃんは9時間も置き去りにされていたわけだ。同記者は続ける。「送迎バスは園長が1年半前から運転手を担当していました。本来はもう一人添乗員が必要なのですが、バスに乗っていたのは園長だけ。さらにその日は出欠確認をするカードを冬生ちゃんからは受け取っていませんでした」事件の2日後、保護者に向けて行われた説明会で園長は、こう話している。「冬生ちゃんは寝ていたようですが、泣いているほかの園児に気を取られてしまって、彼に気づかなかった。また、到着時は、出迎えた職員がバスに忘れ物がないかを点検することになっているが、それをしていなかった」だが“ほかにもチェックできるポイントがあったはず”と、保育園関係者は話す。「園児が無断欠席の場合、担任が保護者に確認します。もし給食があれば、そこでも一人分多いとなって冬生ちゃんに気づけたはず……。すべてのチェックから漏れるなんて、普通の保育園じゃあり得ないことです」■聞こえてきた園長の“パワハラ”あまりにも杜撰な体制だった双葉保育園とは、いったいどんな保育園なのか――。同園は園長の祖父が40年以上前に設立。叔父が2代目の園長に就任したが、10数年前に他界して、あとを継いだのが現在の園長だ。園長の母親が同園の理事長兼主任保育士、姉も保育士として勤めていて、一族で運営してきた。近隣住民は同園について、「よか評判ですよ。毎年、年末に園内で餅つきをやっとるんですが、“来年もよろしくお願いします”ってお餅をお裾分けしてくれる。非常に心遣いのある保育園ですよ。また、園長はマーチングに力を入れていて、ちゃんとやっていない子がいると“あんたたち、ちゃんとせんね!”と叱る声が響いています。まるでわが子に言うような、愛情を感じるよねぇ」保育園の管理・指導をしている中間市役所のこども未来課の担当者も、こう話す。「ここ数年で、同園に対する苦情は数件程度。たとえば“園で猫を飼っているが、不衛生ではないか”といったようなクレームでした。問題の多い保育園という認識はないです」福岡県庁の子育て支援課に聞いても、「大きな改善命令や指導はしたことはなく、問題のない園でした」これらの評判から置き去り事故を起こすような保育園とは到底思えない。だが、取材を進めていくと、反対の意見も多く噴出した。「40代の女性園長は“子ども嫌い”を公言していて、ずっと独身。あの保育園は家業として継いだだけで、子どもにえらい厳しい人らしい。双葉保育園に通っていた近所の子も“私も叩かれたし、倉庫にも閉じ込められたことがある”って言うとった」(近所の主婦)■園長の信じられない言動同園に子どもを通わせていた保護者からはこんな話も。「あの園長は、子どもにひどいことをする人。特に嫌われている園児がいたんですが、“あんたのお父さんは好かん”ってその子に面と向かって言うんですよ」その園児には上にきょうだいがいて、同園の卒園生だったのだが、「学校に置いてある卒業アルバムを取り出してきて、その子のお父さんの写真の目を園長が黒く塗りつぶしたという話もあってね……」園長の園児に対するパワハラとも言える行為。前出の説明会でも、悪いことをしたら園児を叩いたり、倉庫に閉じ込めたりするなど行き過ぎた指導についても、保護者たちが追及。ある保護者からはこんな発言もあった。「朝のバスで寝ていた冬生ちゃんにお仕置きとして、わざと閉じ込めたのではないか。そのことを園長が忘れてしまい、起きてしまった事故なのではないか」だが、園長の回答はなかったという……。また、園長のパワハラは職員に対しても行われていたようで、「歯に衣着せぬ人だから、職員を厳しく怒るんです。ときには怒鳴ったりするから、若い職員はすぐ辞めちゃうんです」(別の保護者)パワハラが原因で、園長が送迎バスの運転手をしなければいけないほどの人手不足だったということなのか――。同園は園児が130人程度で、職員数は正規と非正規を合わせると30人ぐらいになるという。「保育園はどこも慢性的な人手不足ですよ。朝7時ごろ開園すると、早出の職員が数人出勤して、登園児童を預かります。0歳児なら、抱っこやおんぶをしなければならず、通常出勤の職員が来るまではてんてこまいです。だから同園の園長は自分が運転手をして、一人でも多くの職員が園にいられるようにしたんだと思います。ですが園の総責任者が毎朝、園にいないというのはあまり聞いたことがないです」(前出・保育園関係者関係者)事件の真相を知るべく、園長の自宅を訪ねるも、インターフォンを鳴らしても出なかった。電話をかけても出ず、と取材に応じる気配がまったくなかった。犠牲になった冬生ちゃんは、明るくて、活発な子だった。「カレーとパンケーキが大好きな子だった。お母さんは、彼のためにそれをよく作ってあげていたわね」(別の近所の主婦)冬生ちゃんの母親を訪ねると、インターフォン越しにこう応えてくれた。「どうか、お察しください。もう、涙が止まらなくて……」警察は現在、業務上過失致死を視野に入れて捜査している。対象は当事者の園長、バスを出迎えて車内の忘れ物を点検する職員、被害児童の担任の3人だという。冬生ちゃんのような悲劇をもう二度と繰り返してはいけない。
2021年08月07日「本当にいい旦那さんねぇ」優しくて真面目で、仕事にも育児にも一生懸命な夫。周囲にもうらやましがられた、幸せを絵に描いたような家族に、ある日訪れたのは予期していなかった「夫の失踪」。なぜ――? その理由と結末に、編集部には「涙が出た」「他人事じゃない」との感想が多く寄せられました。■いったい何があったの!? 夫の失踪の原因は?中学の同級生だった夫と結婚。子供にも恵まれ、真面目な夫とは夫婦関係も円満。ところが、ある日……。真面目な夫のこと、「浮気」が原因ではないと考えた妻は自分の夫への言動を省みます。そして義母から聞かされた、夫と義父との関係。追い詰められた夫はどこに行くことができるのだろう……? 罪悪感が募ります。夫は会社でも追い詰められていたさらに、会社の同僚から、夫がパワハラに悩んでいたことも知ります……。■気づかなかった…つらかったであろう夫を思い涙読者からは“良い旦那さん”が「じつはしんどかった」ことに対して、同情する意見が寄せられました。また、ご自身の経験に重ねた方も多かったようです。泣きました。たった2日でも、すごく長く感じたでしょうね。私も主人に対して一方的にイライラしていたので、反省する部分も…SOSにお互い気付ける関係でいたいと思います。自分のことかとおもったほどむねにささり、涙が出ました。私もパワハラにあっている時毎日辛かったです。なのに上司は今でものうのうとしている。そしてこの記事のように家族も本人も苦しんでいる。すごく痛いほどわかります。夫を追い詰める。 私もそうでした。すごく心が苦しくなりました。■妻の夫に対する態度に感心する声も夫の失踪の理由は自分にあったのではないかと反省する妻を称賛する意見も多く見受けられました。この奥さんは自分の言動を省みることができる素晴らしい奥さんだと思います。 いまの世の中は自分の感情、考えを優先させる人が多いなかで冷静に客観視して、素直に謝ることができ、ご主人に対する感謝も伝えられる素敵な女性だと思います。旦那さまがいつも機嫌が悪い奥様に全てを話す勇気を振り絞ったのと同じくらい、自分の否を認める勇気が奥様にもあったのだと思います。家族や職場のことで悩んで押しつぶされそうになるのは、どんな人にも生きていれば有り得ることだし、人の核心の部分でどんな背景や考えがあるのかは、本人にしかわからない(本人も知らないことあるかも)ので、パートナーのことをちゃんと見るのは大切だと、改めて実感できる興味深い記事でした。他人だからこそ、相手の気持ちに寄り添うことは大切。そんなことを改めて思うきっかけとなる連載はウーマンエキサイトで掲載されています! ▼漫画「ある晴れた土曜日、夫が消えました」
2021年08月06日職場内で、嫌がらせやいじめによって相手の心を傷付ける、パワーハラスメント(以下、パワハラ)。自分の地位が高いことを利用し、部下をいじめるケースも多いといいます。イラストレーターの、なかきはらあきこ(@nakakihara_hibi)さんが描いた作品が「心にしみた」「考えさせられる」と話題です。『なぜパワハラしてはいけないのか?』新卒で、あるデザイン会社へ就職した、なかきはらさん。その会社での、上司の言葉が心に残っているといいます。なぜパワハラしてはいけないのか? #仕事探しはスタンバイ #コルクラボマンガ専科 pic.twitter.com/vgjuL7nwuI — なかきはら あきこ(日々) (@nakakihara_hibi) May 17, 2021 ある日、新人たちに「なぜパワハラをしてはいけないのか」と聞いた、社長。すると同僚は、「人を新たに雇うのはお金がかかるから」という模範的な解答をします。もちろん、それは正しいのですが、社長はこう付け加えたのです。どんなに優秀でも、年をとったら、いつか若い人に追い越される日がくる。だから、人間的に尊敬できないと「その人についていこう」って思えないよね。パワハラをする上司の中には、仕事ができる人もいるでしょう。しかし、どんなに優秀な人でも、いつか若手に追い越される日は訪れます。その時に必要なことは『信頼関係』だと話したのです。パワハラが将来的に引き起こす弊害を、新人へ分かりやすく説明した社長。投稿は反響を呼び、読者からは共感の声が相次ぎました。・なんて素敵な上司。こんな職場が増えていくといいな。・確かにそうですよね。パワハラは絶対によくないし、結局自分の身に返ってくると思います。・本当に大切なこと。社長の言葉が心にしみました…。社長の言葉に救われた人も多くいたようです。パワハラに対して正しく理解し若手を育てようとする上司が、少しでも増えていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月23日※写真はイメージです長引くコロナ禍により失業者は10万人を突破、ハローワークには連日、多くの人たちが相談に訪れている。その様子を窓口から見ながら、関東地方のハローワークで相談員として働く本間洋子さん(仮名=40代)は、「明日はわが身」と思わずにはいられなかった。本間さん自身、不安定な働き方を強いられる非正規職員だからだ。■非正規職員は3年を迎えると「雇い止め」に社会に出るタイミングが就職氷河期にぶつかった本間さんは、ブラック企業で身体をこわしたり、子育てや介護と仕事の両立に苦しんだり、働くことをめぐって悩みが尽きなかった。その体験から、自分と同じように困難を抱える人の支援をしたいと決意。産業カウンセラーやキャリアカウンセラーの資格を取得し、ハローワークの非正規職員に応募、数年前から相談業務を担っている。ハローワークの相談業務は、単なる仕事の紹介や就職支援にとどまらない。「雇用保険の専門知識やそれに基づく手続きも必要になりますし、働きすぎやブラックな職場でメンタルを病んだ求職者も多いので、丁寧に話を聞き出し問題を解きほぐす、カウンセリングの技能も求められます。仕事が決まったら就職先との折衝や調整も必要で、幅広いことに対応しなければならないんです」そんな専門性の高い仕事でありながら、窓口に立つ相談員の6割以上を非正規職員が占めている。その多くが女性だ。しかも、非正規が連続で採用されるのは2回まで。3年を迎えたら、仕事の実績にかかわらず、任期は更新されず機械的に「雇い止め」になってしまう。「それ以上働き続けたかったら、一般の求職者に交じってハローワークが出す“公募”に応募し、面接を受け直さないといけません」上限の3年を迎えた本間さんは今年2月、公募試験を受けて選考を通過、再び相談員の職に就くことができた。しかし、気持ちはいっこうに晴れない。「年度末の3月を迎えるたびに、多くの非正規相談員が雇い止めの不安にさらされ、おびえています。うつや不眠に陥る人も少なくありません。実際に雇い止めに遭った非正規の中には、コロナに感染したことを理由にされた人もいます。“(ハローワークの)施設を消毒しなければならなくなり、負担をかけたため”と、正規職員である上司に直接言われたそうです」と、本間さんは憤る。■契約の判断基準は上司の主観が大きいコロナ禍が襲った2020年は失業率の悪化に伴い、ハローワークでは非正規相談員が大幅に増員され、2万7000人にまで膨れ上がった。そのうち数千人から1万人の非正規相談員が上限の3年を迎え、雇い止めになるおそれが高いとして、有志のグループが田村憲久厚生労働大臣に要請書を提出、公募制度の改善を訴えている。国会でも野党議員が議題にあげているが、国は「公募は決まりなので」と繰り返すばかり。解決の糸口は見えてこない。「同じ非正規のなかでも、1年で契約を切られる人もいれば、再契約を繰り返して、10年以上も働き続けている人もいます。その判断基準はあいまいで、上司の主観が大きいように思います。問題が起きても話し合うのではなく“じゃあ、来年は(契約更新が)ないね”となってしまう」と、本間さん。実際、公募後も同じ相談員が採用されることは珍しくない。「雇い止めされた非正規相談員のうち、ある地方のハローワークでは、9割の非正規が再び採用されていたというデータもあります」そう指摘するのは、女性の労働問題に詳しいジャーナリストの竹信三恵子さんだ。大半が再契約されるなら、なぜ3年を上限にして、わざわざ公募にかけるのだろうか?「財政状況が逼迫する中、国が自由に数を増やしたり減らしたりできて、しかも安く働かせることのできる存在が必要だからです。常勤職員を増やすには、人件費に割く予算が必要になります。一方、非正規職員の定数は各年度の予算に応じて変わるため、非正規を増やせばコストカットできて、数を減らしたくなれば雇い止めにできるうえ、相談業務に必要な一定の人数を確保するという体裁も整えられるわけです」(竹信さん)■「わきまえない女」がパワハラの標的にいつ、誰が雇い止めにあってもおかしくない状況は、職場環境にも影を落とす。今度は誰が切られる?あの人?いや、自分かも……。疑心暗鬼になり、「非正規同士で誰かをターゲットにして、退職に追い込むところを何度も見ました」と本間さんはため息をつく。「露骨な無視や陰口はしょっちゅう。外見や体形を悪く言われることもあります。書類のファイル方法が違っていたとか、ちょっとしたミスがあるたび正規職員に伝えられ、同僚みんながいる前で注意される。まるで公開処刑です」学歴について揶揄されたこともある。「私は家の事情で大学進学できなかったのですが、それを知っているくせに、同僚から“第2外国語、何だった?”と、ニヤニヤしながら聞かれたりしました」いじめやパワハラがひどくなったのは、雇い止めなど非正規を取り巻く問題について、「これはひどいんじゃないですか?」と意見を言うようになってから。その後、ターゲットにされた本間さんは、職場全体に家族のことなど個人的な噂を流されてしまった。「LINEなどでつながっていた職場の友人たちからも連絡を絶たれました」公募を経て再契約された4月以降、嫌がらせはエスカレートしている。ある日、本間さんが出勤すると、自分の席が周りから離され部屋の隅に移されていた。おまけに机の周囲は、高い仕切りで囲われていたのだ。「なによりつらいのが、仕事を与えないという嫌がらせ。4月になり突然、私が担当していた相談支援の業務からはずされました」どういうことか上司にたずねると、3月31日までいた以前の上司が決めたことで、知らないと言われた。そこで以前の上司に問い合わせたら、4月1日からの現・上司がやったことなので「自分は知らない」とつっぱねられた。「それでも問い詰めたら、今の上司が“一昨年のデータを見て、ほかの人と公平になるようにした”と打ち明けました。でも、一昨年はコロナが騒がれる前で、今年に比べ相談件数も担当していた数も少ないので、参考にならないはずなんです。こんな仕打ちをされたのは初めてです」相談員の仕事に誇りを持って取り組んできた本間さん。応援してきた求職者の仕事が決まったときは、大きな喜びとやりがいを感じる。だが最近は、限界が見えてきた。「パワハラが原因で、眠れなくなったり、消えてしまいたくなります。でも、相談員を辞めたら子どもの学費を捻出できません。仕事で関わった企業で、うちの職場で働かないかと声をかけてくれた人もいますが、今より収入が低くなってしまうので」いじめや嫌がらせが蔓延しているのは、相談員の間だけではない。関東地方のハローワークで働く非正規の事務職員・土屋唯さん(仮名=40代)の体験が、それを裏付ける。「ゴミ出しなどの雑用をするのは私だけ。ゴミを机の上に置かれていたこともあります。電話対応も私ひとりに押し付けられています。コロナで逼迫した求職者からの電話も非常に増えていますが、研修も受けていないのに、助成金の申請方法や就職支援に関わることなど、専門知識が必要な対応をしなければならないんです。一方で、仕事をよそに私的なおしゃべりに時間を費やし、高給を得る職員もいる。こんなの変だと言ったら、さらにひどくなりました」雇い止めを前提とした公募制度があるから、非正規同士の対立を招き、パワハラが生まれやすい土壌となる。そう土屋さんは考えている。■女性だから非正規&低賃金でかまわない!?ハローワークの相談員をはじめ、DV被害者支援、保育や介護など、人のケアに関わる仕事を担う公務員には、非正規の女性たちが多い。これは偶然ではない、と前出のジャーナリスト・竹信さんは強調する。「生活に関わる重要な仕事をしているにもかかわらず、彼女たちの多くは低賃金で不安定な働き方です。その背景には、家事や家族の世話を軽くみて、無償で女性に押し付けてもいいとする“家事ハラ”的な価値観があります。女性が家でタダでやっているような仕事に、そんなにお金(国や行政の予算)を出せないと言った行政担当者もいます」夫の稼ぎがあるから、女性は非正規の低賃金でもかまわない。雇い止めにあっても、夫の扶養に入っているなら困らないはず……。そうした思い込みは根深いものがあり、“安く買いたたかれるのはおかしい”と思った女性の声を上げにくくさせる風潮を作り出している。「女性か男性かではなく、仕事の能力や、相談支援など提供するサービスの質で、正当に評価してほしい」そう本間さんは願ってやまない。さらに竹信さんが言う。「相談業務などの対人支援サービスは、行政と住民をつなぐ最初の窓口。そこで非正規女性が多くなり、低賃金で不安定な働かせ方や、パワハラが蔓延して働きづらい環境になると、結果として住民は質の高いサービスを受けられなくなります。すると行政への不信感が増し、公務員を減らせというバッシングに拍車がかかり、さらに公共サービスが縮小されるという悪循環に陥っていく。非正規相談員をめぐる問題は誰にとっても無関係なことではないのです」
2021年05月02日『二郎系ラーメン』というジャンルの本家であり、尋常ではないボリュームが有名なラーメン店『ラーメン二郎』。大量の麵の上には山のように具材が乗せられており、運動部所属の男子生徒や、大食いの成人男性を中心に人気を博しています。『ラーメン二郎』、ラーメンを使ったパワハラに注意喚起2021年4月12日、東京都江東区に店舗を構える『ラーメン二郎』亀戸店のTwitterアカウントが、客に向けた注意喚起を投稿しました。4月は学校や会社などに新人が入る時期。コミュニケーションの一環として、新人を連れて飲食店を利用する人も多いでしょう。『ラーメン二郎』にもそういった人が訪れるそうですが、店の性質上、あまりよろしくないやり取りを目にすることもあるのだとか。お世話になってます。この時期になると先輩社員や先輩学生さんが後輩を連れてきて無理矢理大盛りを注文させて食べるのに苦戦していたり食べ残してるのを見ながらニヤニヤしてるのをよく見かけます。あまり見ていて気持ちの良いものではないのでその様な行為はしないでください。よろしくお願いします。— ラーメン二郎亀戸店 (@jiro_kame) April 12, 2021 先述したように、『ラーメン二郎』はボリューム満点のラーメンを提供している店。ほとんどの利用客は自分の食べられる量を理解した上で、ラーメンを注文しています。しかし4月になると、新人に大盛りのラーメンを無理やり食べさせようとする人が散見されるのだとか。その行為は立場を利用したパワー・ハラスメント(通称:パワハラ)であり、食べ物を粗末にする可能性も生じます。店の従業員も、そのようなやり取りを見せられた挙句、せっかく作った料理を粗末にされるのは気持ちのいいものではないはず。『ラーメン二郎』の投稿は拡散され、多くの人から『お願い』の内容に共感する声が寄せられました。・どう考えてもパワハラ。作り手としても、一番腹が立つ行為だと思う。・昔、似たようなことを上司に強要されました。トラウマになっています。・うわあ、酒の一気飲み強要と同じじゃん。いじめに利用される店側も迷惑でしょ。きっと、この『お願い』は同店舗だけでなく、全国の飲食店からの願いでもあるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年04月13日弁論後の明石弁護士(左)と原告の渡辺さん。実名で取材に応じた「死ぬしかない──何度もその言葉が頭をよぎりました」悲痛に訴えるのは、NTTドコモ(以下、ドコモ)の元社員、渡辺哲也さん(36)だ。渡辺さんは、国内外での音楽業界での実績を評価され、’14年に同社に入社、音楽関連部署の営業管理の担当になった。これまでのキャリアを活かせると希望を抱いた渡辺さんだったが、入社直後からその後3年以上にわたり、2人の上司からセクハラとパワハラの被害に遭ったという。「入社直後にあった飲み会の二次会では、40代の女性上司に同僚と一緒に六本木のゲイバーに連れていかれました」その女性上司は「いつものシャンパンやろう」と言って渡辺さんの同僚男性を下着姿にした。すると店長は彼の股間めがけて至近距離でシャンパンを開栓して……。「上司は彼が痛がる様子を見て笑っていました。その後、僕も店長に顔中を舐めまわされ、下着の中に30分以上、手を入れられました。“やめてくれ”と抵抗しましたが、上司も同僚も誰も止めてくれなかった。帰り際に店長に抗議すると“ドコモの飲み会はいつもこうだから、ごめんなさい”と言われました」■日常的に無視されて、無理難題と人格攻撃通常の業務でも女性上司からは、「日常的に無視を繰り返され、メールでも威圧的、“社会人としてそもそもルールがなっていない”など人格を攻撃する言葉も浴びせられました。無理難題を投げかけられ“明日までに提示して”と言われることも」さらに渡辺さんは、別の男性部長からもパワハラの被害を受けていたと明かす。「自腹で楽曲を作るように言われ、3日間の徹夜を余儀なくされたことも」渡辺さんは、’18年に入り、社内のコンプライアンス推進委員会に被害を申告した。「会社側は、コンプライアンス違反はあったと認めたもののセクハラやパワハラには当たらない、と回答しました」それどころか“会社の秩序を乱した”という一方的な決めつけで、コンプライアンス違反を宣告されたのだ。「相談したのにまるで口封じするようにそんなことを言われて、ショックと恐怖はすさまじいものでした……」■「退職した今もフラッシュバックに苦しんでます」しかし、上司2人にはなんの処罰も下されなかった。一方、被害を申し出た渡辺さんは突然、これまでの業務とは全く関係のない食品ビジネス担当に異動させられた。一連のストレスで渡辺さんは適応障害や不眠、血尿などに苦しみ、’19年4月に休職し、6月に退職した。「退職してからも、フラッシュバックにたびたび悩まされました。家族も“そこまでして働くことはない、とにかく生きていてくれればいい”と心配して見守ってくれました。泣き寝入りもやむなしと思ったこともありました」昨年秋ごろからメディアがこの問題を取り上げたこともあり、社会の流れが変わってきていることを実感。「“きっと私のように苦しんでいる方がほかにもいる。勇気を持って声を上げないといけない”と思い、提訴することを決心しました」渡辺さんは’20年12月に前述の女性上司と男性部長、そしてドコモからセクハラとパワハラを受けたとして、東京地裁に提訴。治療費や慰謝料の損害賠償など計約463万円を求めている。渡辺さんの代理人で、労働問題に詳しい明石順平弁護士は「会社側は上司2人に処罰も与えず、逆に被害を訴えた渡辺さんは、畑違いの部署に異動させられる報復人事を受けた。被害者に追い打ちをかける企業のやり方は悪質です」と指摘する。今年2月下旬には、第1回の弁論が行われた。裁判後、渡辺さんは週刊女性記者に次のように語った。「男性が女性上司を訴える初めてのケースと言われていますが、裁判という公の場で企業側のコンプライアンス違反行為を明らかにしたい」4月には弁論準備手続きが取られる予定だ。渡辺さんの訴えは続く。《取材・文/アケミン》
2021年03月13日※写真はイメージですセクハラやパワハラといえば、『オヤジの悪行』という印象もあるが、加害者は男性に限らない。近畿大学教授でジャーナリストの奥田祥子さんは次のように指摘する。「ひと言で言えばパワハラは職場での優位性を利用した嫌がらせ、セクハラは性的な嫌がらせ。女性の社会進出が進み、女性上司からの被害を訴える部下も増えています」■女性上司が同性の部下に厳しい理由東京五輪組織委員会の新会長に就任した橋本聖子衆院議員が過去に起こしたセクハラ問題が指摘されているのも記憶に新しい限り。「『女王蜂症候群』と呼ばれる現象があります。これは女王蜂がライバルのメスを敵視するように、女性が能力の高い職場の同性の部下に手厳しく対応することを指します」奥田さんは、自身が過去に取材した独身40代管理職の女性と20代既婚女性の部下の事例を説明してくれた。「この女性上司は大勢の前でこの部下を叱咤したり、正当な育児のための時短勤務にもかかわらず帰宅を引き止めて仕事をさせようとしたり。結局、パワハラで訴えられて懲戒処分をされてしまいました」男社会で必死に生き残ってきた女性ほど、年下の同性に厳しくなる傾向があるそう。「もちろん“女性は全員そういう性質がある”というわけではありません。管理職として経験を積むことである程度、解消されることは、実証されています」しかし、日本では企業が“女性の管理職を増やす”ための数値目標にとらわれ、女性社員をスキル不足のまま“数合わせ”で登用するケースが問題を深刻化させていると奥田さんは指摘。「独身か既婚か、子どもの有無などの違いも衝突につながる場合がありますね」■ケース1:冗談で「不倫してるの?」業務に支障も個人の資質と社会の構造が複雑に絡み合う女性上司によるハラスメント。週刊女性には女性上司からのハラスメント経験のある当事者の声も多数寄せられた。「言ったほうは冗談だったかもしれませんが、今もモヤモヤは消えません……」IT企業に勤める片岡菜摘さん(29歳、仮名)がまだ入社2年目のこと。「新規事業プロジェクトに40代既婚の男性と2人で抜擢されたんです。その先輩とは、打ち合わせを兼ねてランチに行ったり、行動をともにすることが増えました」そんな菜摘さんの様子を見た50代の女性部長がある日、こんな言葉を投げかけた。「廊下ですれ違った際、“あなたたち仲よくて楽しそうね〜不倫してるの?ほかの部署でも噂よ!”と楽しげに言ってきたんです。さらにその男性について“あの人、まじめそうだけど風俗店の常連なのよ”とも言われました」もちろん不倫は事実無根だ。「それからは“不倫なんて絶対にありえない”と周囲にアピールをするために、先輩には必要以上にツンケンして、距離を置くようになってしまったんです。風俗の話も妙に生々しくて、私も同僚に“あの人、キモいよね”と言ってしまったことも……」当然、その男性にとって菜摘さんの行動の変化は不可解で戸惑うばかり。「たとえ軽口でもデリカシーはほしかったし、先輩にもいつか謝りたいですね」職場での無自覚な“からかい”もれっきとしたハラスメントになりうるのだ。■ケース2:厳しすぎる指導と価値観の押しつけコロナ禍で一気に加速したテレワーク。「嫌な上司とも直接、顔を合わせないため、ハラスメントとも無縁と思ったのですが」アパレル会社の営業職の田村雅史さん(30代、仮名)はうつむきながら語る。女性上司からのハラスメント被害に遭うのは同性部下だけではない。「女部長から週末や深夜にも“進捗はどう?期待をしているから頑張って”“こないだ紹介をした○○さん、メールしてる?契約が取れなくても、連絡は頻繁にして”と鬼のようにメールが来て、気が休まりません」また、女部長は過去に雅史さんの同僚女性にはこんな言葉を投げていたという。「部長はみんなの前で、生理痛がひどくて遅刻をした彼女に、“みんな、生理でしんどくても仕事してる!”“自己管理がなってない!私たちが若いころはガマンして外回りもしていたのよ”って怒鳴っていました。もちろん周囲には僕も男性社員も大勢いて……」その上司の口癖は「私が厳しく接するのは、愛のムチ」だとか。「そんな“愛のムチ”はいらないし、まさに“うっせぇわ”ですよ。最近はヤル気も落ち、いかにテレワーク中にサボるかばかり考えてますね(苦笑)」■ケース3:お茶くみで叱責、逆効果な世話焼き「“お茶くみは女子社員の仕事”って、いつの時代の話って感じですよね」ため息まじりに語るのは、税理士事務所の事務員、後藤綾乃さん(30代・仮名)。これは1年ほど前、綾乃さんの勤務する事務所に急な来客があったときの出来事だ。「私は電話に対応中だったので、ほかの男性スタッフが客人を応接室に案内してお茶を出してくれていました」それを見た50代の女性課長は大激怒、綾乃さんは給湯室に呼び出しをくらった。「“なんで男性社員にお茶を出させるの!あんたの仕事でしょ!”と叱られました。声はフロアに筒抜け、男性スタッフもバツの悪そうな顔をしていましたね」さらに別日の昼どき。「私が自宅から持参してきたお弁当を食べていたら、その課長が“栄養バランスが悪いわね、そんなに料理がヘタだと結婚できないわよ!”と言ってきたんです」後日、綾乃さんのデスクにはレシピサイトの切り抜きが束になって置かれていた。「どうも彼女には世話焼きな一面があるようで、よかれと思ってやっていたのかも。とはいえ、あまりに古い価値観を押しつけられるのはまっぴらですね」■「あなたのため」は実はパワハラ!前出の奥田さんは、「前後の文脈にもよりますが、上司の“あなたのためを思って”という言葉の背後にある思い込みが『無自覚パワハラ』につながるケースも多い」過去に奥田さんが取材した中でも、この無自覚パワハラは散見されたという。「40代の課長職の女性が30代の女性部下に、“あなたは管理職候補で期待しているから、いま出産は控えたほうがいい”と言い、セクハラ混合のパワハラで訴えられてしまいました。上司として、よかれと思って言った言葉ですが、言われた側はひどく苦悩したようです」労働問題に詳しい明石順平弁護士は次のように語る。「同性間でも、その行為に不快感を持っていれば、セクハラやパワハラにあたります。意図せずハラスメントの加害者にならないためにも、誰しもが“加害者になるかもしれない”という加害者性を常に意識することが大切ですね」さらに奥田さんは、「女性管理職には、ジェンダー問題や感情コントロールの学び直しや価値観のアップデートが求められますね。女性管理職のスキル不足を責めるのでなく、企業側が人材育成の制度を充実させることも喫緊の課題。社会全体の問題として取り組むべきです」各国の男女差を測るジェンダーギャップ指数が先進7か国最下位の日本でますます望まれる女性の指導者たち。男女平等を推し進めるためにも、自らの加害者性には自覚的でありたいものだ。■ついつい言いがち!文脈によってはハラスメントに◆「あなたのためを思って言っているのよ……」文脈例・「(出世に影響するから)2人目の出産を控えて」「(過剰ノルマを与えたうえで)もっと成果を上げなさい」──パワハラ・セクハラ(マタハラ)にあたる。◆「期待しているんだから……」文脈例・「もっと頑張って、営業成績をあげないとダメよ」「あなたならもっとできる」「あなたにしかできない仕事なのよ」(いずれも過重労働を強いたうえで)──パワハラにあたる。■文脈に関係なくセクハラに!◆「(男性上司からのセクハラについて)少しぐらい我慢しなさい。私も含め先輩女性たちはみんな、そういうのに耐えてきたの。しかたがないのよ……」→間接的に女性上司から女性部下へのセクハラになる。(奥田さんへの取材をもとに編集部で作成。上記の2つは励ましているように聞こえるが……)お話を聞いたのは奥田祥子さん近畿大学教授・ジャーナリスト。パワハラ・セクハラや女性登用、男性の生きづらさなどのテーマに取り組む。『社会的うつ』(晃洋書房)『「女性活躍」に翻弄される人びと』(光文社)『男性漂流』(講談社)ほか著書多数明石順平弁護士鳳法律事務所所属。主に労働事件や消費者被害事件を担当している。ブラック企業被害対策弁護団の事務局長も務める。著書に『アベノミクスによろしく』(集英社)『キリギリスの年金』(朝日新聞出版)など多数《取材・文/アケミン》
2021年03月13日