日本ラッドと電気通信大学(電通大)は3月25日、大容量、高速処理が要求されるビッグデータ領域において、FPGA(Field Programmable Gate Array)を活用した高速処理装置の実用化に向けて、技術連携を行っていくことを決定したと発表した。今回、同分野で研究を進めている電通大の吉永・吉見研究室が開発したFPGAを用いた高速処理基盤(アクセラレータ)の使用権を日本ラッドが得たことにより、産学共同での実用化が進められることとなった。日本ラッドでは、今後の主要な事業領域の一つとしてビッグデータ関連事業を強化してきており、リアルタイムデータ処理(ストリーミングデータ処理)領域の高速化手段としてFPGAの活用を進めていた。FPGAは、書き換え可能な論理回路が多数配列された大規模集積回路で、ハードウェア処理による高い性能をもちながら、その回路構成を自由に書き換えられるという特性がある。ソフトウェア処理だけでは限界が見えてきた大量・リアルタイムデータストリーミングに対して、このFPGAの特性を生かし、アクセラレータとして組み合わせることにより、極めて大きなパフォーマンスの向上が期待される。今後、日本ラッドでは、研究の成果をHadoopやApache SPARKなどのビッグデータ処理技術と組み合わせ、同社ビッグデータサービスの処理速度向上、サーバー台数の大幅な集約による省電力化などへ応用することにより、2015年度中の実用化、商品化を目指すという。
2015年03月26日駐車場の上部空間を活用した空中店舗「フィル・パーク」事業を展開するフィル・カンパニーはこのほど、東京都渋谷区に「フィル・パーク代官山」をオープンし、鉄板焼きダイニングの「彩食鉄板 逸品」を誘致した。○3台分のコインパーキング上空を有効活用同社は、「駐車場」と「人」と「植物」が共生できる「フィル・パーク事業」を展開。これまで首都圏を中心に50カ所の実績がある。今後は展開をさらに加速し、2015年までに全国主要都市で100カ所の展開を目指すとしている。同施設の所在地は、東京都渋谷区恵比寿西2-13-16。敷地面積は、163.84平方メートル(49.56坪)。1階はコインパーキング3台と店舗24.16坪、2階は店舗、3階はオフィスで、いずれも27.96坪となる。2階には、ラ・コパックジャパンが運営する「彩食鉄板 逸品」を誘致した。同店は、ハラルビーフと有機野菜を中心とした鉄板焼きを提供。店内内装は「台湾の九彬」をイメージしているという。
2014年11月07日ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とサントリーホールディングス株式会社が10月13日に会見を開き、来年4月、公益財団法人サントリー芸術財団に「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金」を設立すると発表した。東日本大震災の被災地と日本全体に活気を与える支援活動の一環として、音楽を通じて復興支援を行う。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のチケット情報会見でクレメンス・ヘルスベルク楽団長は、「1956年より55年間、日本を訪れてきました。わたしたちオーケストラにとって日本はとても大切な国です。今回の震災でわたし自身大変心を痛めています。音楽の力によって勇気を感じて欲しいという思いから、復興支援として、10月18日(火)に東京・サントリーホールでチャリティコンサートを開催します。また、それだけでは十分でないと感じ、寄付を申し出ました」と支援に至るいきさつを述べた。ウィーン・フィルが100万ユーロを寄付することに合わせ、主旨に賛同したサントリーホール側も同額を拠出する。活動内容として、全国の音楽団体から同基金の目的に沿った活動を募集し、「音楽復興祈念賞」を授与し、助成金を交付する。活動期間は2013年から2022年までの10年間。また、ウィーン・フィルの楽団員が被災地を訪れ、「こどものためのコンサート」を開催することも発表された。こちらの活動期間は2012年から5年間を予定。堤剛サントリーホール館長は「音楽の力により息の長い支援活動をしたい」とコメントした。なお、ウィーン・フィルは同日、東京・サントリーホールで演奏を行い、10月17日(月)と19日(水)にも同ホールで公演が開催される。チケットは追加席を発売中。
2011年10月14日