今回の「やさしいママのひみつ」は、モデルで、キッズブランド「kitutuki(キツツキ)」のディレクター、ケータリング「マフィオ」など、幅広く活躍するasacoさん。9歳の女の子、7歳の男の子、3歳の女の子の、3人のママです。asaco(アサコ)さん娘さん:里稔(りねん)ちゃん9歳、翠(すい)ちゃん3歳 、息子さん:理財(りざい)くん7歳モデルとして、雑誌や書籍、CMなどで活躍する。2013年より、キッズブランド「kitutuki」をスタート。オリジナルテキスタイルを用いて、子どもたちの生活がより楽しくなる洋服や小物を提案するほか、キッズ向けのワークショップも開催している。また2015年より、主人とフードユニット「マフィオ」も始動。雑誌や広告のフードスタイリングをはじめ、ケータリング業を手がける。 instagram: @hiratoko_asaco 、 @hiratoko.mafio asacoさんが子育てを通して、悩みながらたどり着いた、家族が仲良く、笑顔でいられる秘訣を教えていただきました。■チームのように、いつも一緒の家族早速、asacoさんの1日のスケジュールを見てみましょう。7:00 : 起床。朝食7:50 : 長女、長男が小学校へ9:00 : 次女保育園へ。「マフィオ」の仕事があるときは仕込み12:00 : マフィオ配達、モデルの仕事、kitutuki作業、打ち合わせなど15:00 : 長女、長男帰宅。(できるだけ夫婦どちらかが在宅)18:00 : 次女のお迎え19:00 : 夕食20:00 : 映画鑑賞21:30 : 子どもたち就寝、夫婦の時間0:00 : 就寝 ナレーターやフリーランスで音楽関係の仕事をするご主人は、ケータリング業でも活躍。asacoさんはモデルや「kitutuki」の仕事をしながら、フードユニットとして、ご主人をサポートしています。料理の下ごしらえや盛り付け、雑誌でのフードスタイリングなどを担当しているそう。「お互いに事務所に所属していますが、自分でスケジュールを組めるので、家族でいる時間を最優先しています。小学生の2人が15時に帰ってくるので、夫婦どちらかがなるべく家にいるようにする、というのがルール。とはいえ、子どもたちが帰ってきても、それぞれが家でできることをしているので、次女が帰ってくるまでは仕事と家族の半々。夕食を食べてから寝るまでは家族の時間ですが、それまでは側にいて、顔が見えるということが大切だと思っています」長女の里稔ちゃんが産まれてから、会社に勤めていたというご主人。現在のような、夫婦で子育てをするスタイルになったのは、自然な流れだったのだそう。「会社勤めで安心していたのですが、合わなかったみたいで、長男の理財が生まれてすぐの頃に急に辞めると言われたんです。不安が大きかったですね。今になってやっと、あのときに会社を辞めたから今の働き方になり、家族で過ごす時間を大切にすることに繋がっているんだなと思えます。今は、朝食も夕食も一緒に作って食べる。東京は特に、夫婦ともに忙しく働いている人がほとんどだから、そういうことができるのは珍しいのかなと思います」■飲みに行けないなら、友人を自宅に招くご主人のことを“お母さん”のようだと話すasacoさん。誰よりもご主人が、家族との時間を大切に考えているのだそう。夫婦で一緒に子育てに取り組んできたからこそ、仕事と両立ができ、3人目のお子さんまで考えられたといいます。「子育てをしているとイライラすることもありますが、夫婦で見ているから、どちらかが緩衝材になっている、というのはありますね。私は感情のままに怒ってしまいがちですが、夫の冷静な言葉にハッとしたり、バランスを保つことができている気がします。夫が会社勤めをしている頃は、付き合いで飲みに行くこともあって、お酒が大好きな私は、彼だけが飲みに行くことがストレスになっていました。でも今は、私も子どももみんなが楽しめるように、友だちを家に呼んでみんなでごはんを食べています。そういう機会がたくさんあるから、子どもたちも『今日も誰か来る?』って楽しみにしている。夫はもてなすのが好きだから、そんなときはごはんもほぼ全部作ってくれるんです」モデルの仕事では、お子さんたちと一緒に撮影することも多く、いつも家族一緒。でもときには、一人になりたいときもあるのだとか。「子どもが小さいときはできなかったけれど、次女が3歳すぎて、ようやく夜、友だちとごはんに行けるようになって、すごく嬉しかったです。そういう時間はお互いに作るようにしていますね。この9年間、ずっと母だったけれど、ようやく女性として、違うスイッチを入れていきたいなという気持ちになりました」■限られた時間だからこそ、親ができること弟と妹の面倒を見てくれる、しっかり者の長女・里稔ちゃん、好きなこと(今は相撲に夢中!)に没頭する長男・理財くん、そして家族のアイドルでみんなを笑わせてくれる、次女の翠ちゃん。3人でずっと楽しそうに遊んだり、とても仲良しな兄弟です。「子どもたちは家族が大好き。でも、もうちょっと上の年齢になったら、親や家族より友だちが一番になるから、一緒に出かける機会も減ると思います。子どもが3人もいると、外出するのは結構大変で、ようやく目的地に着いたと思ったらクタクタになりますが、限られた時間だと思うと、そんなイライラも収まります。いま私たちにできることは、いろいろなものを見せてあげたり、経験させてあげることかなと思っているんです」そんなasacoさんが、最近家族で楽しんでいるのが、映画鑑賞。スクリーンを下ろして、プロジェクターで映像を投影し、寝る前のひとときを楽しんでいるのだそう。「テレビを持っていない代わりに、映画を子どもたちに観せたいと思ってはじめました。ディズニー系の映画から、『ローマの休日』のようなクラシックな映画まで。下の2人は寝てしまったりもしますが、長女は結構観ていますね。まだ理解が難しい字幕も、ストーリーを想像してほしいなと思って観せています。丸一本観るのではなく、続きは明日ねって。子どもたちも楽しみにしていますね」■大人がガチッと決めず、子どもの感覚に任せるもうひとつ、asacoさんが「家族みんなが楽しめる」と発見したのが、散歩でした。「長女一人のときは、遊園地などいろいろな場所へ連れて行ったのですが、あまり楽しんでいなかったりして、『こんなに頑張って連れてきたのに』と思うこともありました。もともと、私も夫もあてもなく街歩きをするのが好きで、それに子どもたちを付き合わせるようになったら、みんな楽しくなったんです」「歩いた先にあった公園で遊んだり、用事のついでに街を散策したり。その日の目的地を決めるより、何気ない散歩が休日の過ごし方で一番多いですね。きっと喜ぶだろうと連れて行った場所が、子どもにはあまり響かなかったりもするけど、ただ街を歩いていると、『こんなところに寄りたいの?』と、新しい発見があります。なんでもない段差でずっと遊んでいるのを見ると、こんなにシンプルなことでいいんだと思って。子どもはどんな場所でも遊べるから、子どもが反応したところに寄り添ってあげる。大人がガチッと決めないで、子どもの感覚に任せて過ごしています。兄弟3人で一緒にいるだけで楽しそうだから、そんなに無理をしなくてもいいんですよね」 ■誰かが「無理」をしている空気感はない「うちは子どもに合わせない」と話すasacoさん。インテリアも子どもっぽくなりすぎないようにしているのだそう。「もともとシンプルなインテリアが好きなので、さりげなく子どもらしさを取り入れるのが好きですね。子どものものは『これはここに片付ける』ときっちり決めると片付かないので、決まりを決めず、『子ども部屋に置いてあればいい』くらいのゆるさにしています。」「決めてしまうと、できなかったときにイライラしてしまうんですよね。時間があるときにきちんと片付けますが、基本はざっくり。悩んだ末に、もういいやと諦めました(笑)。子どもたちは勝手に、自分たちで気に入った絵を壁にマスキングテープでどんどん貼っていくのですが、それも面白いです」リビングのすぐ隣が、2人の仕事場になっているご自宅。そこに扉や仕切りはなく、子どもたちが遊びながら、両親の仕事する姿を見ることができます。「パソコンや機材も、リビングの延長上にあります。ここは誰のスペースというものはなくて、オープンですね。使い方さえ正しければ、子どもが触ってもいいということにしています。隠すと余計に気になってしまうものだし、どんな作業をしているのか見せることで、仕事への理解も深まるのかなと思います」「うちはすべてにおいて境界線がないというか、生活の延長線上に仕事もある。誰かが無理をしている空気感は、わが家にはないかな。自然と、家族一緒にいることを楽しんでいます」■環境にやさしいのが決め手食へのこだわりは、ご主人の方が強いと話すasacoさん。出汁は毎日きちんと取る、買い物をするときは成分をチェックする、添加物はできる限り取らないよう、作れるものは一から作る、など、すべてご主人のこだわりから影響を受けていると話します。そんなasacoさん一家が、洗濯洗剤から歯磨き粉まで、愛用しているのが、環境にも配慮した商品づくりをする「サラヤ」の商品。今回は「ヤシノミ・シリーズ」の洗剤や柔軟剤も試してもらいました。「夫は、子どもが生まれる前から環境問題にも関心が高く、ここ最近サラヤの商品を愛用しています。今回『ヤシノミ・シリーズ』を使ってみて、香りがないのがいいなと思いました。子ども3人だと洗濯が本当に大変で、毎日洗濯しているのですが、使う頻度が高いからこそ、洗剤にはこだわりたいですよね。地球にやさしく、結果的に汚れが落ちるというのが自然でいいなと思います。私は、洋服は着ていくうちに味が出ていけばいいなと思っているので、ただただ真っ白になることに固執していません。それよりも、しっかりと汚れが落ちて、地球にやさしい方を選びたいです」また食器用洗剤も、ケータリング業をしているので気になるというasacoさん。「使いやすいし、信頼感のあるサラヤの商品だから、安心して使えるのがいいですね。直接手に触れて洗うものだから、肌にやさしい方が絶対にいいと思います。使っていても変な負担を感じませんでした」 ■家族や夫婦、兄弟でけんかをするのは当たり前ご主人の全面サポートを受けながら、3人の子育てと仕事を両立するasacoさん。一番大切なのは、夫婦で生活や子育ての方向性を共有することだといいます。「なにかひとつ決めるにしても価値観が同じだと、ぶつかり合いがなくて楽ですね。どんな些細なことでも話し合って、けんかも、子どもの前でも隠さないでします。家族が喧嘩することは普通だし、『あ、仲直りしたんだ』とか『この二人、すごく機嫌が悪い』とか、子どもたちが感じて気を使ってくれることもあるくらい(笑)」「長女のときは周りにママ友もいなくて、子育ての正解がわからなかったから、育児書やネットの記事を読んで不安になったり、精神的に辛い時期もありました。3歳までは保育園に入れず、絶対に私が一人で見るとか、こうやって育児をしなきゃと思い込んで、辛くなっていたんですね。そんなときに相談した先輩ママに、「子どもは少しくらい放っておいても、強く育つから大丈夫』と言われて、神経質になりすぎていたかなと目が覚めました。子どもと向き合う時間が長いほど、いい母だと思い込んでいましたが、愛情の物差しはそこじゃない。自分に正直になろうと決めて仕事も再開し、保育園に預けることにしたらほっとしました。考えすぎないのがいいですね」最後に、3人のお子さんのこれからについて伺うと、「先のことは考えすぎない」とasacoさん。「私も夫も、10年後はこうしていたいとか、将来のために今これをしようというのがあまりなくて、その日その日を楽しんで、その先に10年後があればいいよねという考えなんです。」「長女が4年生になり、ついに『お受験』という言葉を耳にすることも増えました。幼少期を田舎で過ごした私は、東京の小学生事情に正直ひるんでいますが、わが家ではまずいま、子どもたちが好きなこと、興味あることを知って、そこを存分に伸ばしてあげたいねと話しています。選択肢を広げるために、いろいろな経験をさせてあげて、その先に、本当に向き合っていきたいことを見つけてくれたらいいなと思っています。勉強ももちろんですが、家族で一緒にごはんを食べたり、他愛のない話をしたり、そんな何気ない時間がより大切だと感じてくれたら嬉しいですね<asacoさん流 “子育ての秘訣” まとめ>1.子どもが帰ってきたとき、夫婦どちらかが家にいる。2.食事は家族揃って食べる。3.外食よりも家でごはん会。4.一人の時間も設ける。5.予定や決まりを決めすぎない。6.無理をしない。7.仕事と家庭に、境界線を作らない。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年04月18日