『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、『イースタン・プロミス』で世界を驚愕させた鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作にして衝撃の問題作『危険なメソッド』がこの秋、遂に日本で公開となる。心理学における二大権威、ジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユングの出逢いと友情、決別に至らせた禁断の愛を描いた本作の注目の予告編がシネマカフェにいち早く到着した。20世紀初頭、1856年生まれのフロイトと1875年生まれのユングは出会い、師弟のような友情を育む。精神科医として病院に勤める29歳のユングは、フロイトの提唱する“談話療法”に刺激され、新たな患者・ザビーナに実践し、彼は彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めることに成功。だが、医師と患者の一線を越えてしまった2人は秘密の情事を重ねるようになり、ユングの中に生まれた葛藤はフロイトとの友情にも亀裂を生じさせていく…。若き日のユングを『プロメテウス』の公開を控えるマイケル・ファスベンダー、過激な情動を内に秘めた美しき患者・ザビーナをキーラ・ナイトレイ(『恋と愛の測り方』)、フロイトをこれが3度目のクローネンバーグ作品となるヴィゴ・モーテンセンが熱演。史実に基づく物語には偉大なる心理学者2人の友情、知られざる女性患者との愛、野心と挫折、欲望と嫉妬のドラマが凝縮されており、ユングがザビーナの心の奥底に眠る倒錯的な“性”を焙り出していく精神分析シーンや、ユングとフロイトが意見交換する夢分析のシーンなど、知的好奇心を刺激する描写も満載の一作に仕上がっている。3人の演技派によるぶつかり合いも気になるところだが、こちらの予告編映像を見るかぎり、キーラの演技が一際異彩を放っていることはお分かりいただけるだろう。鋭い感性と知性の持ち主にして、マゾヒスティックな性癖を隠し持つ女性を、絶叫シーンやセックスシーンなどをこなし、文字通り体当たりの演技で魅せている。さらに予告編で気になるのが、ユングに「自分の分析ができてないな」と助言(?)をする、ヴァンサン・カッセル演じる快楽主義者オットー・グロスの存在。どうやら彼はユングとザビーナの“触媒”役となるらしいが…?この危険なトライアングルで結ばれたユング、フロイト、ザビーナの行き着く先とは?まずはこちらの予告編からドラマティックかつスリリングな禁断の世界を覗いてみて。『危険なメソッド』は10月27日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。※こちらの映像はYouTubeシネマカフェチャンネルにてご覧いただけます。『危険なメソッド』予告編■関連作品:プロメテウス 2012年8月24日より全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX危険なメソッド 2012年10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved.
2012年07月25日映画『アフタースクール』の内田けんじ監督による新作『鍵泥棒のメソッド』が9月15日(土)から公開になるのを前に、ポスター画像が公開された。その他の写真本作は、売れない貧乏役者・桜井(堺雅人)が、銭湯で転倒して記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウ(香川照之)のロッカーの鍵と自分のロッカーの鍵をすり替え、コンドウになりすましたことでヤクザ絡みの事件に巻き込まれていく姿を描いた物語。今回、公開されたポスターには、桜井を演じる堺、コンドウを演じる香川、婚活中の女性編集長・香苗を演じる広末涼子の三者三様の表情が映し出されており、3人の背景には、それぞれが書いたと思われる“手書きメモ”が配されている。3人の微妙な表情と“手書きメモ”は、物語の“鍵”となるのか…。本作への期待が高まる。『鍵泥棒のメソッド』9月15日(土)よりシネクイント他 全国ロードショー
2012年07月06日『イースタン・プロミス』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のデヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作『危険なメソッド』が10月27日(土)から日本公開されることが決定した。その他の写真独創的な映像と、重厚な世界観で多くの観客を魅了してきた鬼才クローネンバーグ監督最新作の主人公は、歴史に名を残す心理学者のユングとフロイトだ。物語は、若き日のカール・グスタフ・ユングが、ジークムント・フロイトと出会い、友情を築きながらも美しい女性患者サビーナをめぐって葛藤し、決別の時を迎えるまでを綴る。ユングを演じるのは、『ジェーン・エア』や『プロメテウス』など話題作に次々と出演するマイケル・ファスベンダー。そして近年、クローネンバーグ作品の常連ともいうべきヴィゴ・モーテンセンがフロイトを、物語のカギを握る女性ザビーナをキーラ・ナイトレイが演じる。本作は『つぐない』の脚本家クリストファー・ハンプトンの戯曲を自ら映画脚本化したもので、フロイトとその家族が実際に住んだウィーンの家などで撮影を敢行し、20世紀欧州の美と苦悩に満ちた男たちの人間ドラマを描いている。『危険なメソッド』10月27日(土) TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
2012年07月02日再ブームの兆し!「フランス映画」&「映画好きが見る映画」に再び注目!色彩豊かでコミカルな映像から始まる、あのセドリック・クラピッシュ監督が長編10作目という節目に、満を持して挑んだ渾身の意欲作『フランス、幸せのメソッド』のDVD化を記念して、監督自身のインタビューをお届けする。Photo by Dave Kotinsky/Getty Images●この作品を作ったきっかけは?この作品を作ったきっかけは、現在の世界情勢にある。基本的には時事問題に関する映画をつくることはあまり良くないと考えていたので、実は初めはちょっと怖かったんだよ。一般的に物語を描く時には、社会学というよりも詩的な要素に注力するもの。だけど、今回はなぜだか分からないが、何か社会的なことにフォーカスする必要があると思ったんだ。今すごい速さで移り変わっているこの社会情勢についてね。●もっと具体的には何にフォーカスしようとしていたのですか?今、人類は大きな分岐点に立っていると感じて、それを表現すべきだと思った。19世紀末のフランスで産業革命が起こったのと同様に、21世紀の今、産業社会から、グローバリゼーション、デジタル革命へと変化していっている。暴力的に変化しているこの世界では、もはや産業というものが価値を持っていない。肝心なことは、流れと運動のみ。例えば、「バーチャル」な世界は「リアル」よりも価値を持っている。この作品の脚本を書いている時、「金持ちと貧乏」の対比ではなく、むしろ「バーチャルとリアル」の対比を描こうとしたんだ。●この映画のテーマについてロイック・デュリーの曲に、こういう歌詞があるんだ。「世界がどこに行くかはあなた次第…」。私はこの言葉を信じている。たとえ世界が問題ばかりでも、私たちはそれを受け止める必要性は必ずしもない。私は(不正に対する)反抗精神とレジスタンスを信じている。たとえ、理想的で幼稚な考えだと批判されても、私は「フランスの味方」でありたいと思っている。作品情報『『フランス、幸せのメソッド』TSUTAYAだけでDVDレンタル開始:2012年6月15日(金)DVD発売:2012年8月2日(木)発売元 :カルチュア・パブリッシャーズ(セル・レンタル)販売元 :カルチュア・パブリッシャーズ(レンタル)/ハピネット(セル)(c)2010 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURES - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - Tous Droits Reserves
2012年06月15日