メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夢も目標もなく、無気力な日々が続いている」という、かめさん(20歳・大学生)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■かめさんのお悩み無気力や逃げ癖が治らず困っています。幼少期より普通の人とはズレた行動をとるようで、過去いじめられた経験から人と関わることに苦手意識を持つようになりました。人の目を気にしなくていいインターネットに依存傾向にあり、一番楽しいことがスマホゲームで、他のことがおろそかになっています。 部活や長期アルバイトもやってみましたが、ボーッとしているつもりはないのに次にやることを忘れてしまったり、飲み込みが悪かったり。自分よりはるかに有能な人たちを見て、すぐに辞めてしまいました。今は短期のアルバイトを繰り返しています。自分の中では唯一真面目にやってきた勉強でさえも、「なんで皆そんなに頑張るのだろう」と思うようになり、放棄するように。大学3年生になりますが、今の自分の生活を鑑みて、「どうせ就職なんかできないだろう」とまた逃げ道を作っている自分が嫌です。高い授業料を払ってもらっている親にも申し訳ないです。 夢も目標もなく、他の頑張っている人を見るたび罪悪感を感じます。最近は周囲やゼミの学生からの視線も冷たく、相手にされていないように感じます。どうしたら私は変わること、頑張ることができるのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりかめさんこんにちは、心屋流カウンセラーの小林威之です。ご自身の無気力さや逃げ癖に嫌気がさしていて、かといって、どう対処したらいいのかわからず、悩んでいらっしゃるようですね。率直に申し上げますと、まったく問題ありません。大丈夫です。順調に人として成長しています。安心してください。かめさんは魅力や才能に溢れた人です。人はつい「結果」ばかりに目を向けがちです。会社員なら給料の額がいくらなのか。学生さんならテストの点数や友達の数、どこに旅行に行ったとか。年齢を重ねるなかでは結婚しているのか、子どもがいるのか、家をローンで買ったのか……等々。そんなことで人を評価しがちになります。でも、結果だけで「人としての価値」は計れないのです。結果だけの人生が、”中身空っぽ”の人生であることもあります。テストも同じ。点数を取るのが大切なのではなく、その点数を取るまでの「過程」が大切なのです。たとえばですが、英語のテストの点数が高い人が、必ずしも英語でコミュニケーションできるとは限らない。それよりも「どれだけ英語に興味を持ったのか、好きになったのか」のほうが大切になってくる。英語を使ってもっと会話してみたいと思ったり、英語を使ってやってみたい仕事や行ってみたい国を見つけたりして自分の人生を豊かにすることのほうが、テストの点数より100万倍大切なのです。大人になると、目に見える結果だけを大切にしてしまいがちです。ですが、人生の醍醐味は目に見えないものにあります。かめさんが「幸せだなぁ、生きててよかったな」と感じるのは、かめさんの心です。かめさんの「心」がどう響くかだけなのです。かめさんの心に響かせられるのは、かめさんの感情だけ。今かめさんがなんとなく「生きにくい」と感じるのは、自分の人生をもっと楽しむための準備です。自分の足りないところ、できないところ、ダメなところを、現実からまざまざと見せつけられている。そして、そのまざまざと見せつけられた現実から何を学ぶのか、かめさんは問われているのです。焦る必要はありません。今日明日で結果を出す必要もありません。もしかしたら10年、20年と長い単位で自分と向き合っていくことになるかもしれませんが、その間ずっと結果が出なくてもまったく問題はないのです。目に見える結果よりも、「その期間どう自分と向き合ってきたか」のほうが大事。あきらめずに自分の好きなこと、やってみたいことにチャレンジしてみたか? ということのほうが、ずっと重要になってきます。正しい選択より、楽しい選択をしよう。かめさんの人生は、かめさんのためにあるのですから。▼「自分の力を発揮する方法」を伝える:小林威之 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の人生に自信が持てない」という、はるさん(30歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■はるさんのお悩み自分を好きになれず、他人をうらやましがったり、人からの目を気にしたりしてばかりいます。「こんな自分だから異性とも付き合えないし、結婚ができないのでは」と心が痛くなります。周りは結婚して、子どももいて、マイホームもあって、専業主婦。一方の自分は結婚もせず、彼もいない、仕事も事務職で低所得。これからの将来が不安ですし、すべてがうまくいっていない気がして、「やはりそれは自分のせいなのではないか、自分がダメだから」と気持ちがグルグルしています。どうすれば自分を好きになり、自信を持って「他の人は他の人」と割り切り、自分の人生を好きになれるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんよりはるさん、ご相談ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。ちょうど周りが結婚や出産ラッシュで、ついつい比較してしまう時期なのかもしれませんね。はるさんは「それは自分のせいなのではないか、自分がダメだから」と書かれていますが、それは「どんな自分」だから、そう思うのでしょうか?例えば、女性としての魅力がない自分。特別な能力のない自分。ネガティブでつまらない自分。そんな〇〇な自分だから、〇〇な自分ではダメだから、自分のことを好きになれないし、結婚もできないし、すべてがうまくいかない…。そう思ってはいませんか?そういう状態のまま、たとえ結婚して、子どもができてマイホームを持ったとしても、何かしら『不足』の部分を探し出し、「やっぱりうまくいかない」「自分のことを好きになれない」と考えてしまうのです。結婚して、子どもがいて、マイホームをお持ちの専業主婦の方でも、ご自身のことを嫌いな方はいます。逆に、未婚で子どももいなくて賃貸に住んでいる方が、ご自身のことを大好きであることもあります。つまり「結婚しているかどうか」などは、自分のことを好きになるのに一切、関係がないということです。 はるさんは、どうして「〇〇な自分ではダメだ」と思うようになってしまったのでしょう?過去に誰かから、〇〇な自分を否定された。○○な自分を出したら怒られた。○○な自分でいたら、いじめられた。そのような経験があると、「〇〇な自分ではダメだ」と思うようになってしまいやすいですよね。けれど、それは「たまたま」起きた出来事。はるさんがダメだから、ではないのです。だから、「〇〇な自分でもいい」。そう何度もつぶやいてみてください。「どんな自分も許す」と決めてください。それから「結婚して子どもがいて、マイホームがあって専業主婦」な人のほうが素晴らしく、「未婚で彼氏がいなくて低所得」な人は不幸。そんな決めつけをしていませんか? 勝手に優劣をつけていませんか?どちらが上で、どちらが下。どちらが幸せで、どちらが不幸。そんなジャッジをしていると、「今」の自分を認められなくなってしまいます。そのジャッジは本当に正しいのか、一度じっくり考えてみるといいかもしれませんね。「どんな自分も許す」と決めることには、そうしたジャッジをやめることも含まれています。事実、許されてるのですから。はるさんが「すべてがうまくいっていない気がする」のは、決してはるさんがダメだからではありません。考え方が偏っていただけ。ありのままのはるさんを許し、認めればいいだけなのです。そして、ご自分のやりたいこと、好きなことに集中する。そうすると、他の人のことが気にならなくなりますよ。はるさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「定期的に落ち込んでしまう時期がある」という、ほうめぐさん(29歳・介護士)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■ほうめぐさんの悩み定期的に落ち込む時期(元気が出ないこと)があります。しかし落ち込む姿や元気のない姿は、人にはあまり見せたくありません。気を遣わせてしまったかなと後で落ち込みますし、「人には迷惑かけるな、努力しろ、素直が一番」という、亡くなった大好きな父に言われたことをずっと守っています。介護士になり、小規模施設のリーダーを任されてからは、「心ここにあらずだよ」と友人たちによく心配をされていました。大先輩ばかりの職場で、もっとうまく人に頼めないかと悩みましたが、任された仕事はきちんとこなし、周りの方もついてきてくれ、ありがたかったです。今はリーダーを辞めてスッキリしましたが、次は友人たちに子どもができて焦っています。妊活をして半年以上がたちますが、なかなか授からず、仕事も忙しいので「妊婦さんになって早く辞めたいな」と思ってしまいます。夫の「将来、必要だから」という意見により、今は妊活を中断して苦手な車の運転に取り組んでいます。上達するとは言ったものの、私の望みを後回しにされていることがとても悲しいです。今より気分が晴れやかになるには、どうしたら良いでしょうか。よろしくお願いします。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりほうめぐさん。はじめまして。心屋マスター講師のひらいなずです。ずっと気分が晴れない状態が続くというのは、つらいですね。ご相談内容から、とても気になったことがあります。それは、ほうめぐさんが「常に問題を探している」という点です。小規模施設のリーダーになった際、いろいろと心配事もあったようですが、実際にはきちんと仕事をこなされて、周囲の人たちも、ほうめぐさんについてきてくれていた。にも関わらず、その自分を評価していないように感じられるのです。そして、次は妊娠の心配。「妊娠しない自分はダメだ」と責めていると、旦那さんにもなかなか自分の本音を言うことができなくなります。ほうめぐさんは、自分ができていないこと、人よりも劣っていること、人と違うことをずっと気にして、”できないところ”を見つけては、「まだまだ」「もっともっと」「ここが問題」と自分を見張るクセがあるのではないかと思います。実際は「できていない」「ダメだ」と思う裏側に、できているところもたくさんあるはずなのです。常に自分の”できないところ”にフォーカスするクセを、できているところを見る視点に変えてみてくださいね。そして、「自分の本音を言うこと」も、とても大切です。人に落ち込む姿や元気のない姿を見せたくないということは、本音を隠して元気なふり、落ち込んでいないふりをし続けているということ。ご相談内容だけではわかりませんが、ほうめぐさんは小さい頃から、自分が思ったこと、したいことや嫌なことが言えなかったり、泣いたり騒いだり、だだをこねたりすることが少なかったのではないでしょうか?自分の気持ちを言えずに遠慮してばかりいると、感情が自分の中にどんどんたまって重くなり、気分が塞ぎ込みやすいです。ほうめぐさんが気分が晴れないのは当たり前のことなのです。ところで、ほうめぐさんが「自分の気持ちを言わない」と決めたのはなぜなのでしょうか? 大好きなお父さんの言葉にその理由のヒントがあります。「迷惑かけるな。努力しろ。素直が一番」相手の気持ちを考えて行動すること。わがままを言わないこと。自分のことは自分でやれるようになること。そんなふうに生きることが正しいと思って、これまで生きてきたのではないでしょうか?特に「素直が一番」という言葉を、ほうめぐさんは「お父さんの言うことを受け入れ、守ること」=「素直」だと勘違いしてしまったのかな?と思います。大好きだからこそ、お父さんの言葉に従うことで素直な自分をわかってもらおうと思ったし、お父さんの理想の娘になりたかったのではないかと思います。でもお父さんが本当に望んだのは、自分の気持ちを隠し、自分自身を偽って生きるほうめぐさんでしょうか? 私にはそうは思えないのです。お父さんが望まれたのは、ほうめぐさんがほうめぐさんらしく生きることだと思います。素直とは、自分の気持ちに正直であること。自分の気持ちを隠さないことです。落ち込んだら、落ち込んでいていいのです。元気がでないときは「今日はちょっと元気ない」「しんどい」と言っていいのです。そうやって自分を表現していいのです。もちろん、自分の本音を出せば断られたり、受け入れてもらえなかったり…ということも起きてきます。気分が落ち込むこともあるでしょう。しかし一方で、これまで思ってもみなかったうれしいことや、愛されていると思うこと、楽しいことも増えていきます。そうした気持ちの上がり下がりの”揺れ”を体感することが、自分を生きるということです。これまで気分が晴れない毎日を送ってきた一方、人の意見や気持ちを優先することで、ひどく落ち込んだり悲しんだりするような事態を避けてきたのではないでしょうか。それをやめること。気持ちの上がり下がりを、そのままに受け入れ、出していくこと。それを続けていくことで、本来のほうめぐさんが現れてきます。お父さんの価値観から卒業して、「自分らしく生きていく」をぜひスタートさせてくださいね。旦那さんとの関係や妊活の状況も、その過程できっと変化していくと思います。ほうめぐさんの人生が豊かさにあふれることを祈っていますね。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーにいつか捨てられるのでは…と不安」という、パンダさん(29歳・介護・子供関係)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■パンダさんのお悩み今、9歳下で20歳の方とお付き合いをしていますが、「いつか捨てられるのではないか」と怖くて、不安でたまりません。元彼とは7年ほどに別れ、6年間ひきずりました。また、あんな思いするのが怖いのです。もうひとつ前の恋愛では、最初から2番目か3番目だと分かってたので、「いつか捨てられる」と割り切れていました。元彼で初めて”1番”の立場になり、どうしていいかわからず、不安で自分から別れを告げた挙げ句、6年間ひきずりました。今の彼に出会ってからも、何度か別れ話をしてしまっていますが、彼が止めてくれました。とても良い方だし、信じたいのですが…怖いです。年が離れてるのも不安です。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小野美世さんよりパンダさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。今、お付き合いしている彼に、いつか捨てられるのではないかと不安でいらっしゃるのですね。ご相談を読むと、パンダさんの中に「私は、いつか捨てられる人」という前提が強くあるのを感じます。以前の恋愛では、2番目か3番目の位置にご自身を置いておられたとのこと。そういう経緯ですと、ご自身が彼にとって1番目の存在になったとき、とっても怖かったことでしょう。「お別れはいつくるの? どうせ来るんでしょう? いつなの? いつなの?」と気になって、お付き合いを心から楽しめなかった部分もあったのではないでしょうか。「私はいつか捨てられる」「好きになった人は離れていく」「私は好きでも、相手は私を1番に選ばない」「私は選ばれるはずがない」これらの前提は、おそらく初めての恋愛をする前に、すでにパンダさんの中にあったのかもしれませんね。小さい頃、家族の中にいたときに、すでにこの感覚を持っていたのではないでしょうか。パンダさんは今、これまでずっと握りしめてきた「私はいつか捨てられるんだ」を、少しずつ手放していく時期にいらっしゃるのです。現在の彼は、パンダさんがそれを手放すのをサポートしてくれるお相手、または、手放すところを側で見守ってくれるお相手なのかもしれません。年齢差のことを気にしておられますが、「年上の女性が好き」「そのほうが居心地がいい」と感じている男性は、本当にそう感じているので、どうぞご心配なさらないでくださいね。そして、最後にひとつご提案です。「私はいつか捨てられる」を手放すひとつの方法として、彼に不安を話すよりも、こんなふうに言ってみていただきたいのです。「私もう、お別れはイヤなの」「前に別れてつらかったから、もうお別れを経験したくないの」「長く一緒にお付き合いしたい」こうしたストレートな言葉を、彼に伝えたことはありますか? おそらく、ここまでストレートな形で言ったことはないのではと推測します。でも、パンダさんの心の中にある気持ちを入念によくよく見ていくと、このような気持ちがありませんか? もしも、そうかもしれないと思われるなら、「一番の存在になって、どうしていいかわからない。信じられない。不安になっちゃう、お別れしましょう」とお話するより、上記の言葉たちを、彼に差し出してみてください。きっと口に出しながら、「ああそうだ、私、本当はこう思っているんだ」と思える言葉ではないかなと思います。パンダさんの心を強くしてくれる言葉になると思います。これからもどうぞ、彼とお幸せに。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「周囲にマイナスな感情をぶつけられやすく、疲弊している」というゆりさん(25歳・飲食)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■ゆりさんのお悩み優柔不断で気弱な性格のせいか、家族や身の回りの人間から、機嫌が悪いときなどにマイナスな感情をぶつけられやすく、「ゴミ箱」のようにされることが多いです。そのたびに相手はスッキリしているように思えますが、私は惨めで悲しい気持ちになります。和を乱したり、揉め事になったりするのが昔から苦手な為、喧嘩はできず、相手の言うことをただ我慢して聞いているだけ。とても心が疲弊していますが、解決方法がわかりません。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりゆりさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。今、変わりどきですね! どうしていけば良いか、アドバイスさせていただきます。「ゴミ箱のように扱われる人」。残念ながら、これが今のゆりさんの自己イメージです。だから嫌だと思いながらも、どこかで、周囲からそう扱われることも仕方がない、と許している自分がいます。そしてともすると、それが自分にできること、誰かの役に立つ方法だとも思っている節があります。「私さえ我慢すれば、うまくいく」。そんなふうに思ってはいませんか? そこから卒業する時が来ているようですね。今までは、ずっと悲しみの中にいたことでしょう。それは先ほども触れたとおり、ゆりさん自身がそのポジションにいることに甘んじ、「どうにもできない」「そうでなくなるなんて思えない」と強い諦めを感じていたからです。しかしこうしてアドバイスを求めてこられたのは、ゆりさんの中で何かが変わってきた証拠。ゆりさんに芽生えてきたものがあるはずです。今、感じてほしいのは、怒りです。どんどん怒ってください! 「私はそんな扱いを受けるような人じゃない!」「大切な私に何してくれてんだよ!」「私は姫だよ!」と、ひとりで叫んでみてください。まずは、自分が自分を舐めないこと。失礼な扱いをする周囲の人たちと、それを許す自分自身に怒ってください。「こんなのもう、嫌だ!」と心底、怒ってください。それがエネルギーになります。それから、自分で自分は”姫”なのだと自覚して、姫として大切に扱ってみてください。そして次に、これまで避けてきたことを覚悟しましょう。つまりそれは、「和を乱してもいい」「揉めてもいい」「喧嘩になってもいい」「相手の言うことを聞かなくていい」「もう我慢しなくていい」ということです。その覚悟を持って、周囲の人たちに「私に当たらないで」「そうされると、ゴミ箱扱いされているようで嫌なんです。やめてください」と真剣に伝えてみてください。初めは、ただ喚くだけで精一杯かもしれません。うまく言葉にならなくても構いません。泣いてもいいです。感情的になる人は嫌いかもしれませんが、それでも「感情的になってもいい!」と思って、とにかく自分を表現してみてください。今までそれをしてこなかったから、周りは「そうしてもいいんだ」と勘違いして、ゆりさんを”許してくれる人認定”してきてしまったのです。だから皆、最初はびっくりするかもしれません。でも、それでいいのです。新たな関係性を築いていくために、一旦壊すくらいの覚悟でいきましょう。「今度そんなことがあったら言うぞ♪ カモン!」くらいの気概があれば、それだけで望まない扱いをされなくなることも十分期待できますよ。もしかすると、「ゴミ箱役」のゆりさんだけを欲していた人は離れていくかもしれません。でも、そんな人には離れていってもらっていいのです。そうじゃない人と繋がりたいですよね! 必ずいますから、大丈夫です。嫌なことは嫌、嬉しいことは嬉しい(プラスの方も)と喜怒哀楽を出して、意思表示をする練習をしていきましょう。新たな関係性の中で、凛々しく楽しく生活するゆりさんを応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「すぐにイライラし、周りの人が敵に見えてしまう」という、さちさん(25歳・フリーター)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■さちさんのお悩み最近自分でも「どうしたんだろう」と思うほどイライラしてしまいます。イライラで終われば良いのですが、周りが全員“敵”に思え、人を見下して怨んでしまいます。通りがかった人と目が合ってもイライラして舌打ちしたり、この前は職場でひとりになった時、外にまで聞こえる勢いで、さんざん文句を叫んでしまいました。そんなことをした後には、こんな自分が嫌で嫌悪感で泣いてしまいます。どうしていいかわからず泣いてしまいます。傷つけたくなかった人を傷つける自分がとにかく悲しいです。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりさちさん、ご相談ありがとうございます。はしぐちのりこと申します。さちさんの、非常にしんどそうな様子が伝わってきました。周りが全員敵に見えてしまうというのは、目に入ってくるもの全てが疎ましく、攻撃したくなる存在に見えてしまうということでしょうか。そうであればいつでもどこでも“臨戦態勢”の状態。気が休まる暇がなく、常にイライラ、神経が緊張しておられるのではないかと思います。少しでもいつものさちさんを取り戻して、安心して過ごせる時間が持てるように、さちさんの心を一緒に紐といていきましょうね。さちさんにとって、周りの人は具体的に「どんな敵」に見えているのでしょうか。さちさんのことを攻撃してくる人でしょうか? それとも無関心で、自分のことしか考えないような非協力的な人でしょうか? 「人を見下して怨んでしまう」と書かれてありますので、能力の低い、役に立たない人たちに見えているのかもしれませんね。まずは、その敵(周りのひと)に言ってやりたい言葉を、紙に書き出してみてほしいのです。汚い言葉でOKです。罵詈雑言、普段は口に出して言えないような言葉で書いてみてください。溢れ出てくるままで大丈夫。自分の中からこれ以上言葉が出てこないほど、空っぽになるまで書きましょう。ひどい言葉、たくさん出てきましたか? 出てきたら今度はひとりになって、その書いたものを口に出して言ってみてください。涙が溢れてきたら、そのまま、流れるままにしましょう。「こんなこと言ってはダメだ」という気持ちが出てきても、止めないください。そこに書いたことが、正真正銘、「敵」にぶつけたい、あなたの本当の気持ちです。ちゃんと声に出して、あなたのお腹の中にある声を言葉にして全部出してあげてください。言えましたか? 言いながら嫌な気分になったかもしれません。怒りや恨みが大きくなったかもしれません。その時はもう一度書いた言葉を口にしてみましょう。人は「こんなこと言ってはいけない」と思うと、その気持ちは「認めろ」と言わんばかりに余計に大きくなっていきます。相手は目の前にいません、安心して口に出してみてください。そして言い尽くした時、さちさんの中で新たな気持ちが湧き上がってくると思います。それを感じてみてください。その上で、ここで、「あー、さみしいなぁ」 と言ってみてほしいのです。いかがでしょうか。どんな気分になるでしょうか。「周りが全員が敵に見える」ということは、「自分の味方は誰もいない」と思っているということ。「自分の気持ちをわかってくれる人は誰もいない」「自分はひとりぼっちだ」「自分はひとりで戦っている」そんな気持ちがさちさんの中に渦巻いていないでしょうか。周りが自分の気持ちをわかってくれないから、ひとりぼっちになるのだと思うかもしれません。でも実は逆なのです。さちさんが「私はひとりぼっちだ」とどこかで思っているから、周りが敵に見えてしまうのです。人が孤独感を感じる時、それは「ひとりで頑張り過ぎ」のサインです。さちさん、あなたは本当にひとりぼっちなのでしょうか。ひとりぼっちになるように、誰にも頼らず、ひとりで頑張ってしまってはいませんか? 誰にも迷惑かけないように、一生懸命頑張って、仕事ができるひとになろうとしていませんか? 自分ができる人になればなろうとするほど、周りにはできない人が集まってきます。さちさんが「頼りにならない敵」と思っている人は、実はさちさんを“助ける機会”がないだけなのかもしれません。さちさんがひとりで頑張りすぎることで、その機会が訪れないだけなのかもしれません。私たちはひとりで頑張ろうとする時、心の中では、必ず自分を叱咤激励しています。その言葉は、最初に書いてもらった「周りのひとに言ってやりたい言葉」と同じだったりします。「こんな私ではダメだ」「もっとできる人間であれ」そんな厳しい言葉を自分に投げかけていたりしていませんか?もしそうであれば、その自分にかけている厳しい言葉をゆるめましょう。そしてひとりで頑張るのをやめてみてください。周りを頼って「助けて」と言ってみましょう。さちさんが先に手をのばすことで、「自分はひとりではない」と気づくことができれば、周りへの見え方もイライラも変わってきますよ。勇気をもってやってみてくださいね。ありがとうございました。 ・このカウンセラーのブログを見る
2018年03月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「仕事を失い、自分の存在を否定された気分」という、アラカンさん(50歳以上・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■アラカンさんのお悩み繊維関係の専門職として 現在5社目で8年間勤務しています。あと2年ほどで定年になりますが、その後の就労計画を始めなければ……と考えていた矢先、会社側から【今期の契約は更新しません】と一方的に言い渡されてしまいました。 会社が私を必要としていないのなら致し方ないことですが、自分としては頑張ってきたつもりなのに、自分の存在を否定されたような、あまりにも冷たい仕打ちに思えてがっくりきています。 あるブログで「自分が幸せになるために試練が与えられた…」と読み、今の自分に必要な内容に感じていますが、どのように自分が立ち直り、幸せを感じながら生きていけるようにすればいいのかがわかりません。 まだまだ経済的に働く必要があり求職活動中ですが、心から幸せを感じながら毎日生きていくのは、私にはとてもハードルの高いことのように思えます。人生はつらいことの連続だとしか思えず、今日まで我慢ばかりしてきたような気分にも。「幸せな人生だった!」と最後に心から思えるよう、これからの生き方を考えたいのですが、どう歩みだせばいいのか。アドバイスをいただけたら幸いです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより陰気な気分を早く抜け出したい。幸福感を味わいたい。そのお気持ち、とてもよくわかります。けれど、もうしばらく”落ち込んだ気分”でいてもいいのでは…と私は思いました。いきなり契約の打ち切りを言い渡されたら、それはがっくりきますよね。落ち込みますよね。何年も専門職として頑張ってきたならばなおさら、会社に裏切られた気分にもなりますよね。悔しさや怒りを覚えて当然だと思います。文面から察するに、アラカンさんはとても丁寧で、相手を思いやり、今まできちんと生きてきてこられた方なのでしょう。怒ったり、不機嫌になったり、そんな態度は人前で見せないように努力してこられたのでしょう。そのことに、ご自身でも気づいていらっしゃる。「今日まで我慢ばかりしてきたように思います」と。それなら、我慢を減らせばいいのですよね。嫌がる。拒否してみる。そのような言葉を口にしてみる…等々。でも、いきなり我慢をやめろと言われても、どうすればいいのか、分からないかもしれません。私も最初は、「我慢をやめるって何?」と思いました。仕事なのに、わがままを言っていいのか? 我慢をやめるって、人としてどうなのか? と。誰かに迷惑をかけるのではないか。嫌われるのではないか、怒られるのではないか…。そんなことが気になって気になって、怖かったです。アラカンさん、「私はもっと怒ってもいいのかもしれない」「私は嫌だと言ってもいいらしい」と思ってみてください。温かさや喜びを感じられる心というのは、うれしい気分と嫌な気分、両方を感じられることだと私は思います。嫌な気分はとても大事です。それは「自分が何を我慢しているのか」に気づくチャンス。「本当はどうしたいのか」に気づくチャンスなのです。自分をねぎらう、自分を褒める、自分を甘やかす。そんなことにぜひ挑戦してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年03月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「家事の手を抜けず、毎日疲れ果てています」という、お子の木さん(50歳以上・事務)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■お子の木さんのお悩み日々の生活に疲れています。 一日の時間が足りず余裕がありません。年齢を重ね、以前と同じ事をしているのに時間がかかるようになりました。いろいろな所が痛くなり体も思うように動きません。無理のきかない年齢になったと実感させられます。それでも、やることをやらないと気になるので寝る時間を削ってでもやりきります。手を抜く方法がわかりません。「ま、いっか」と思うことができません。週末の休みも、平日できない家事に追われて終わってしまいます。休日の方が忙しいようなものです。疲れた体で一週間が始まり、この繰り返しです。これでいいわけないとわかっているのに、どうしたらいいかわかりません。家事はたまるとしんどくなるので、ためたくなくて日々やりきります。きれい好きだとは思いますが、潔癖症ではないと思います。毎回、同じこと同じ場所ばかりに手をつけ、隠れている押入れや食器棚の奥とかはほとんど気になりません。もっと、時間を有効に使いたいです。休みの日は友達にあったり、お祭りに行ったり、実家に顔出したい。何より、休みの日は休みたいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりお子の木さん、こんにちは。心屋塾認定講師の野田です。ご相談ありがとうございます。お子の木さんは、だいぶお疲れがたまっていらっしゃるようですね。「何より、休みの日は休みたい」と書かれていることがそれを表していると思います。今、お子の木さんの一番にしたいことは、「休む」「何もしたくない」ということではありませんか。もしもこのままのやり方を変えないで続けていたら、一日が48時間になっても、お子の木さんの身体の疲れも、家の中の状況も変わっていくことはないでしょう。なぜなら、年齢的な原因もあるかもしれませんが、お子の木さんがひとりで何もかもしようと、頑張ってらっしゃるからです。誰にも頼らず、誰にも甘えず、家事をぜんぶ自分でしようと、ずっとずっと頑張っていらっしゃったから今のような状態になってしまったのです。では、このままの状況が続いていったら、お子の木さんはどうなると思いますか。思うように身体が動かなくてしんどいのに、休まないでいたらどうなってしまうと思いますか。寝る時間を削ってまでもやり続けていたら、お子の木さんの心も身体も壊れてしまうのではないでしょうか。時間は有限です。有効に使いたいと思うのなら、心身ともに健康でいることが一番です。そして、健康でいるためには、今の状況から何かを捨てなければならないでしょう。もしも健康を害してしまったら、好きなこともできないしですし、好きなところへも行けないのですから。ところでお子の木さんは、ご自分のことを「誰も助けてくれない」「どうせ手伝ってもらえない」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。心の奥底で自分のことを「助けてもらえない人」と思い込み、「家事は主婦がすべてやるべき」と決めていると、それを証明するような現実が目の前にやってきてしまいます。お子の木さんにとっての「手を抜く」とは、「やめる」ことです。「やらない」ということです。お子の木さんにとっての「まっ、いっか」とは、「家事をしないで寝てしまうこと」です。怖いかもしれませんが、汚いままにして寝てしまってください。どんな困ることが起きるのか、やってみてください。やってみないと現実は何も変わらないのです。そうすると、家族の誰かがやってくれるかもしれないですし、そのままの状態かもしれません。そのままだったら、便利家電を買う、家事代行サービスを頼む、など次の方法を見つければ良いのです。でもその前に、怖いでしょうけれど一番現実が変わる方法があるかもしれないですね。それは…、身近にいる人に「助けて」と勇気を出して伝えることですよ。世界はあなたが思っているより優しいです、きっと。「もうダメ」「疲れてできない」と、あなたの弱さやダメさをさらけ出したとき、あなたはもう「ひとりで頑張る人」から卒業できるのです。もっと周りの人を信じてみてください。もっと周りの人の力を使ってください。あなたが頑張れば頑張るほど、周りの方の力は小さくなっていきます。お子の木さんが、ご自身を信じること、そして周りの人の力=他力を信じることで、毎日の家事がラクになるだけでなく、人生が好転していくはずです。あなたの身体が動かないということは、そのチャンスが来ていることを、あなたに教えてくれているのです。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2018年03月22日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「遅刻癖が治らない」という、わたりさん(18歳以下・高校生)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■わたりさんのお悩み小学生の頃から遅刻癖が治りません。現在高校2年ですが、年々悪化しています。理由は、ヘアセットも服装も何もかも完璧に仕上がらないと行けないから。遅刻しては元も子もないと分かってはいますが、いざ朝になると、見た目のほうを優先してしまいます。絶対に間に合わないとわかると、後から授業に入る気まずさもあり、「○限目から行こう」とのんびりしてしまうことも。ずるずると行く時間を延長し、結局休んでしまうこともあります。 週に4〜5回遅刻しており、先生から単位が危ないとも言われました。 そんな自分が嫌で、泣くほど後悔する日もあります。このままではいけないと早起きもしてみましたが、早起きしても遅刻するときはするし、寝坊しても見た目を整えられたら遅刻せず行けます。両親が働いたお金で行かせてもらっている学校ですし、本当はしっかり勉強したいです。このままでは将来どうなるんだろうと不安です。 大切な約束の時に遅刻してしまったら……と想像すると怖いです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりわたりさん、こんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。今高校に通われていて、頻繁に遅刻してしまうことに悩んでいるのですね。遅刻の理由が「ヘアセットも服装も何もかも完璧に仕上がらないと行けない」ですから、周りの人、特にご両親や先生にはなかなか理解してもらえないだろうと思います。でも心配しないでください。自分の外見に興味を持つのは、とても素晴らしいことです。それは、わたりさんが「大人になる」という過程において、ものすごく必要で、大切なことなのです。「自分が何者か」「自分とは、どういう人なのか」と自分に興味を持ち始めている。それは「ちゃんと大人になろうとしている」という証拠でもあるのです。程度の差はあれ、わたりさんの年齢ならば、誰でも外見のことは気にしています。しかし、周りの大人は「さっさと学校行きなさい」「遅刻する人は社会に出たら信用されないよ」「外見をそんなに気にする必要はない」「人は外見よりも中身の方が大事」などと、色々なアドバイスをしてきますよね。それらのアドバイスがなんとなく正しそうに聞こえるので、わたりさんは、自分が間違っているような気がしてしまっている。しかし実は、それこそが大きな問題なのです。「なんとなく自分が間違ってる」と感じてしまうことが、一番の問題。わたりさんにとって、遅刻すること自体はそれほど問題ではありません。この先どんな未来が待っていようと、遅刻することで好きな人と結婚できない、好きな仕事ができない、人生を楽しめない……ということはありません。遅刻しても大抵のことはなんとかなりますし、おそらく年齢を重ねるうちに遅刻の回数や時間も減っていくでしょう。遅刻したときの対処法も身につけていけるはずです。それよりも、わたりさんが「遅刻してしまう私はダメな人間」だと思ってしまうことのほうが、よっぽど問題です。「周りの人の意見」は自分が楽しくなったり、自信が出たり、自分を好きになれると思ったりしたとき、どんどん参考にし、採用していけばいい。しかし、わたりさんが苦しくなったり、しんどくなったりしてしまうような意見については、「あーそういう考え方もあるのね」と受け流しても構わないのです。この先わたりさんは、両親や先生以外の”大人”にたくさん出会っていくでしょう。大人の人たちの「なんとなく正しそうな意見」をすべて取り入れていたら、どうなるか。自分はどうやって生きていくのか、どうやったら自分らしく生きられるのか、わからなくなってしまいます。それは、とても勿体ないことです。なぜならこの先わたりさんには、今想像している以上に楽しくて、ロマンチックで、ステキな人生が待っているからです。たかが遅刻ぐらいではビクともしないくらい、夢が詰まった最高の人生が待っています。ぜひそんなふうに、未来の自分に期待してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年03月20日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子育てに神経質な自分が嫌です」という、ガチャピンママさん(28歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■ガチャピンママさんのお悩み1歳8ヶ月の女の子の母親で、今妊娠8ヶ月です。育児に神経質な自分がすごく嫌です。少しでも子どもの機嫌が悪いと、私まで機嫌が悪くなります。「具合悪いのかなぁ?」「熱でも出るのかなぁ?」「予定つぶれちゃうのかなぁ?」「はぁ~あ…」と終わる1日がとても嫌で仕方がないです。そして、子どもを監視してるレベルで見てしまう自分が嫌です。遊びにでかけても、「風邪もらってくるんじゃないか」「うつるんじゃないか」「吐いたりするんじゃないか」など。子どもの病気を恐れている自分も嫌です。前提を変えよう。変えても幸せなことばかり起きるわけではない。わかっているのに、モヤモヤや罪悪感が止まりません。旦那さんはすごく手伝ってくれます。旦那さんや実家に甘えまくっている自分も嫌です…。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりガチャピンママさん、ご相談ありがとうございます。子どもが小さいうちは、ただでさえ何をするか分からないですもんね。神経張りつめている毎日ではしんどいですよね…。それでは、早速ですが、次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。「神経質な私、ありがとう!」「監視して子どもを守れている私って、最高!」言ってみて、どんな感じがしていますか?神経質だったり監視してしまう自分って、疲れ果ててしまったり、子どもを自由にさせてあげられない気がして、嫌になりますよね…。けれど、やめたくてもやめられない自分というのは、実は今の状態でいた方が、安心だったり安全だと感じていて、無意識のうちにその自分でい続けることを、自分で選んでいるのですね。でも、神経質や監視してしまうことは、悪いことばかりではありません。守れている事がいっぱいあります。例えば、子どもの安全。チョロチョロする子どもを、危険から守ってあげることができます。それから、子どもの体調の悪化を未然に防ぐこともできます。未然に防げれば、予定をキャンセルせずに済み、ママ自身の機嫌が悪くならず、子どもを怒り過ぎることも防げたりします。嫌っている自分の中には、実は自分や子どもを守れていることがたくさんある、ということに目を向けてみて下さい。そして、そんな自分に「そのまんまでいいよ」「いてくれてありがとう」と、言葉をかけてあげてみてくださいね。その上で、なぜ自分を嫌ったり、罪悪感を感じるようになったのかを、考えてみませんか?それでは今度は、次の言葉を言ってみてくださいね。「私は失敗する人です」「私は選択を誤り、人に迷惑をかける人です」言ってみて、どんな感じがしていますか?ガチャピンママさんは、小さい頃からがんばって気をつけていないと、ついうっかり気を抜いてボーっとしてしまったり、ミスをしてしまいやすかったのでしょうか?がんばらずにそのまんまの自分でいると、周りに甘え過ぎて「もっとがんばりなさい!」と怒られたり、「もっとしっかりしなさい!」と責められたことはなかったでしょうか?もしくは、お父さんやご兄弟などが、お母さんに迷惑をかける姿を見て育ち、せめてガチャピンママさんだけは迷惑をかけないようにと、気を張っていたのでしょうか?そうやって、怒られたり、責められたり、お母さんが困っている姿を見たりすると、怖くなって「もっとがんばらねば!」「もっと神経を使わなければ!」と、自分を奮い立たせていたのかもしれませんね。それなのに、どんなにがんばっても、どんなに神経を使っても、お母さんは一向に幸せそうにはならず、「私のがんばりが足りないせいだ」「私のせいでお母さん助けてあげられなくて、ごめんね」と罪悪感を抱えるようになったのかもしれませんね…。そこからずっと、周りの人の不幸はみーんな自分のせい! と、罪人を続けていませんか?子どもの機嫌が悪いのも、喜ばせられない自分のせい…子どもが風邪をもらうのも、防ぎきれなかった自分のせい…子どもに何かあるたびに、こんなふうに自分を責めていたのでは、それはそれは気は重くなるし、毎日ビクビクと恐ろしくなってしまいますよね。それでは最後に、ガチャピンママさんに魔法の言葉をプレゼントします。「病気もケガも失敗も、体験するほど生命力がメキメキ育ち、甘えるほど回復が早まる」どうぞ、お子さんに風邪をもらわせてあげて、免疫力を働かせてあげてください。失敗を体験させてあげて、心の免疫力をつけさせてあげてください。困る体験をさせてあげて、「助けて」と自分から声を上げる練習をさせてあげてください。そして、これはガチャピンママさんご自身にも、言ってあげて下さい。困ったときや怖いとき、旦那さまやご実家は、手伝ってくれたり甘えさせてくれるんですよね。ここでも罪人を手放し、「申し訳ない」ではなく「ありがとう」とただただ受け取る練習をしてみて下さい。ガチャピンママさんのお子さんが、困ったときに「申し訳ないから…」と、甘えずに遠慮してひとりで苦しんでいたら、どう感じますか?いつまでも、私たち親がそばにくっついて回り、監視して守り続けることはできません。けれど、実際に困ったときに、「助けて」って甘えてくれたら、親や周りの人は気付いてあげやすいですよね。どうぞお子さんに、助けてもらいながら周りから愛されて生きる、幸せなママの背中を堂々と見せてあげてくださいね。ガチャピンママさんがお子さんと一緒に、心と身体に免疫力をつけ、肩の力を抜いて子育てできることを、これからも応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2018年03月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「異動先の仕事を好きになれない」という、gyokuhakuさん(43歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■gyokuhakuさんのお悩み全く経験のない部署へ異動して5年が経ちましたが、どうしても今の業務を好きになる事ができません。そもそも異動自体、納得のいくものではなく、かといって断ることもできず、異動を拒めば退職するという道しかありませんでした。泣く泣く異動し、猛勉強し、ひと通りの業務をこなせるようになりましたが、そのことが私の評価に影響を及ぼしてはいません。大企業の子会社なので潰れる心配はありませんが、殆どの社員がゆるく適当に仕事をこなし、上司に気に入られれば上に上がれる、といった職場です。私は上司にゴマをすれない性分のため、入社10年、給料は殆ど上がっていません。子どもにはこれからお金がかかるため、正社員の立場は貴重ですし、年齢的にも転職はたやすいものではありません。この職場で何とか納得しながら仕事をしていくために、どのような気持ちと考えでいればよいでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんよりgyokuhakuさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。納得のいく異動でなかったにもかかわらず、「猛勉強し、ひと通りの業務をこなせるようになった」とのこと、素晴らしいですね!さて、ご質問には「この職場で”何とか納得しながら”仕事をしていくために、どのような気持ちと考えでいればよいでしょうか」と書かれていますね。つまり、gyokuhakuさんは今の状況に「納得をしていない」。自分の意にそぐわない異動も受け入れ、頑張っているのに評価してもらえない。それなのに、ゆるく適当に仕事をこなしている人が、上司に気に入られれば上に上がれる。そんなの納得いかない!と腹も立ちますよね。おそらく、gyokuhakuさんが最も納得できる形は、「上司にゴマをすることができない性分」のまま、上司から評価されることなのだろうと思います。ただそれを叶えるのは、今の職場では不可能だとgyokuhakuさんも分かっていらっしゃる。「他人と過去は変えられない」と、心理学でもよく言われていますよね。私が以前、会社員だった頃、同じ状況を体験したことがあります。「上司に気に入られれば上に上がれる」という状況に遭遇し、納得いかないと感じていました。当時は「こんなに私は頑張ってるのに、なんであの人の方が評価されるの?」とイライラしていました。結局、羨ましかったんですね、評価されている人のことが。私も評価されたかったし、気に入られたかったのです。そして、逆だったのです。「頑張ってるのに」評価されないではなく、「頑張っているから」評価されない、だったのです。当時の私の「頑張る」は、「上司にゴマなんてすらない!」「仕事は誰にも頼らない! 迷惑かけない!」でした。私の「頑張ってるのに!」というイライラオーラは、今思えば、さぞかし周囲に迷惑だったと思います。心屋を学び、そういう自分を直視した私は、評価されている人のマネをすることにしました。上司に相談する、頼る、感謝する。同僚にも相談する、頼る、感謝する。そうしているうちに、肩の余分な力が抜けて、仕事がラクに上手くできるようになっていることに気付きました。それに比例して、評価もされるようになりました。評価されると、イヤだった業務も不思議と楽しくなっていました。gyokuhakuさんが今の職場で楽しく働けるようになるために、私のお恥ずかしい過去の経験が少しでも参考になったら嬉しいです。心から応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2018年03月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「待つべきか別れるべきか。彼との今後に悩んでいます」という、あいさん(28歳・事務職)に、心屋塾上級認定講師のあいさんからアドバイスをいただきました。■あいさんのお悩み交際5年になる彼のことで悩んでいます。当初から遠距離で、月1回は会うようにしていました。「もうそろそろいい年齢だし、結婚したい」と言うと「そうだね」との返事あったので、プロポーズ待ちをしていましたが、いくら待っても気配がないので、先日「する気あるの?」と尋ねました。すると彼は「今はしたいと思わない。お前とはしたいと思うけど、俺がいつ結婚したくなるかわからない。待たせるわけにもいかないから別れた方がいいのかな、でも好きだから別れたくないとも思ってる」と。さらに彼の浮気も発覚したので、問い詰めて「別れたい」というと「嫌だ!離れたくない!」と言われ…。「結婚するか別れるか決めて!」と伝えて待っている状態なのですが、正直なところ、待つべきか、今すぐ別れるべきか悩んでいます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりあいさん。はじめまして。心屋塾マスター講師・ひらいなずです。ご相談内容を読ませていただいて、あいさんはとても優しい方なのだろうなと思いました。彼の状況や気持ちを尊重しながら、遠距離恋愛を続けてきたようにお見受けします。彼にとっても、あいさんは何よりも安心できる、気を使わない相手なのだと思います。あいさんご自身も、そんな彼の気持ちを「愛情」と受け取って、2人の関係を育んできこられたのでしょうね。でも、もうそろそろ、あいさんの中で、彼の気持ちを「愛情」と受け取ることに無理が生じてきたのではないかと思うのです。その無理とは「自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先して、相手に合わせること」。ご相談内容を見る限り、あいさんは彼からのプロポーズを待っていたり、結婚か別れるかの結論を迫ったり、今後の2人の関係を常に「彼だけ」に決めさせよう、選択させようとしています。「そんなことはない! 私は自分から結婚したいと言った」という反論が聞こえそうですが、彼のほうは、それをあいさんの意思表示と受け取ってはいない。どちらかと言うと、彼の意思を遠回しに確認され、試されたと感じたのでは…とも思うのです。 彼もあいさんと同様、優しい方なのだと思います。あいさんをがっかりさせたくない思いもある。もちろん嫌いではない。けれども、具体的に結婚の話を進めるのはためらわれる…。そんな葛藤のなかで出した答えが「今、結婚したいとは思わない。お前とは結婚したい」という答えになったのだと思います。それは彼なりの愛情なのかもしれません。実際、あいさんはこれまで、それを「彼からの愛情」と理解して関係を続けてきましたね。しかし冒頭でも述べたとおり、そこにもう無理が来ているのです。この無理=自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先して、相手に合わせることが、あいさんを悩ませる根源です。そこから開放されるには「彼の気持ちがどうなのか?」から「自分はどうしたいのか?」へ視点を変えること。「自分がこうしたいを選択できていないこと」に気づくこと。その癖が、恋愛の問題として浮上しているのです。あいさんが本当に望んでいることは何ですか? 「結婚して家庭を築くこと」でしょうか? それとも「彼と一緒にいること」ですか?その答えによって、彼と別れるのか、そうでないのかは自ずと見えてきますよね。そしてどちらをとっても、なんらかの損をすることになります。彼との別れを選択したら、もしかすると、この先、交際相手が見つからないかもしれない。彼と一緒にいることを選択したら、このまま彼が結婚する気にならないかもしれない――。「別れる、別れない」の選択をしたときに、それぞれに起きる「怖いこと」が何なのかを書き出してみてください。その怖いことが起きそうで、あいさんは「選択できない」のです。でも、それは本当に起きることなのでしょうか? それを疑ってみてほしいのです。 「選択しない」というのは心の癖なので、練習すれば直すことができます。その第一歩目として「いつその癖がついたのか」を考えてみてください。もしかするとご両親から、色々なことを厳しく制限されてきたのかもしれません。「あれをしてはダメ」「そんなことをしたらうまくいかない」「もっとこうしなさい」。そんなふうに、自分がやろうとすることや、決めたことを否定されるような経験をたくさんしてきたのかもしれませんね。もしくは、過保護と言われるほど愛され、大切にされて、「人に任せておけばラク」という経験をしてきたのかもしれません。その経験が、「自分で決めると間違う」「自分のすることは迷惑をかける」「人に合わせておけばよい」という前提を作りあげています。その前提を書き換えること。「自分で決めていい」「こうしたいとはっきり言っても大丈夫」「わがままを言っても嫌われない」などと自分に言ってあげてみてくださいね。そして、普段の生活の中で「決める」練習をしてみましょう。恋愛のことだけではありません。家から駅まで歩くのか? バスに乗るのか? タクシーにするのか? そんなことも「お金がないから、時間がないから」ではなくて、「自分がどうしたいのか?」で決めてみましょう。「ランチに何を食べるか?」などもいい練習になります。つい同僚と同じものでいいとか、カロリーの低いもの、値段の安いものといった理由で選んでいませんか? それを「私が食べたいものは何か?」と自分と相談しながら選んでいくようにしてみてほしいのです。最初は自分が何を望んでいるか分からず、戸惑うことも多いと思います。決めるのにも時間がかかるでしょう。それでも、諦めずに続けてみてくださいね。それが、あいさんの幸せなパートナーシップへと繋がっていくと信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年03月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「緊張せずに自分の意見を言えるようになりたい」という、まぁちゃんさん(50歳以上・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■まぁちゃんさんのお悩み自分の意見を話さなければならない場面で、緊張もあり、話すことができません。小さい頃からあまり親に逆らうことがなく育った影響もあるのか、そういった場面では思考停止してしまいます。後から「ああ言えばよかった」と後悔することも多々。せめて必要な場面では、緊張せずに自分の思いを言えるようになりたいです※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりまぁちゃん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。「自分の意見を言えようになりたい」との思い、しかと受け止めました。まず、まぁちゃんが意見が言えないのは、「緊張」よりも「怖さ」という表現がぴったりだろうと思います。 (緊張しないための魔法の言葉は、こちら())まぁちゃんのような悩みを持った方は、沢山いらっしゃいます。そんな皆さんの参考に少しでもなれば嬉しいです。まず、どうしてそのような傾向を持つようになるかをお話ししますね。まあちゃんも感じているように、小さい頃の環境が強く影響しています。自分の意見が言えないのは、いわゆる「いい子」でいた方の傾向です。そのまま、大人になっても周りに対して「いい子」でいる状態です。「いい子」は相手の望むことを察して期待通りに動く、相手に合わせる、人の顔色を伺う傾向が強い。それが人とうまくやっていく方法だと学び、信じています。その自分で好かれても、本当の自分ではないので虚しくなりますが、それで好かれているので、本当の自分がますます出せなくなるのです。なぜ「いい子」になったのか。それは「いい子でいることで、親に可愛がられる」と思ったからです。誰かを見てそう学ぶこともあれば、何度か逆らったり、自分の意見を言ったりしたけれど、怒られた、あるいは言ったところで耳すら傾けてもらえなかった――。そのような悲しい体験をすると心の傷となり、「もう言わない」を選択して「いい子」になります。つまり、裏を返せば「いい子でいなければ、可愛がられない」のであり、結果、「自分の意見を言わないこと」に安心感があり、言うことが怖くなってしまうのです。さらに長年いい子でいると、自分を押し殺す癖がつき、自分の意見がわからない、意見がない(自分がない)という状態に陥ってしまいやすいです。そのような場合、自分の希望を察して動いてくれる人が周りにいるときはいいのですが、いない場合、自分ばかりが一方的に合わせることになり、理由不明のモヤモヤやイライラが募ります。そして、ある日突然に「なんで私ばっかり!」「こんなに頑張ってるのに!」と爆発する……なんてことも。そうすると周りからは「わがままだ」と言われ、さらに「いい子」になろうとします。悪循環ですよね。これまで我慢しすぎた結果、そうなってしまうのです。 どうやったら自分の意見を言えるようになるのか。それには、2つのステップがあります。1つ目は「自分の意見を自分でわかるようになる」こと。2つ目は「それを伝えること」です。これまで「言わないようにしてきた」、さらに「わからないように麻痺させてきた」分、意見を言う経験値が極端に少ないのが現状です。逆に言えば、ただの経験不足。だから、今から練習するつもりで取り組んでくださいね。自分を育て直すリハビリです!練習は次のようにしていくといいでしょう。まずは、1つ目のステップから。生活の中の小さいことからでいいので、自分の意見をまず自分に聞いてあげましょう。例えば、ランチを決めるにしても、皆がどうかではなく「私は何が食べたいか」「飲み物は紅茶がいいのか、コーヒーがいいのか」。そこから始めてみてください。テレビなどを見ているときにも「心の中で言っている意見」にも耳を傾けてみましょう。続いては、2つ目のステップ。意見が言えないのは、心の底にある「怖さ」がブレーキになっています。ですから、まずは自分に許可を出してあげること。「自分の意見を言ってもいい」「私の意見をみんなも聞きたがってる♪」と呟いてみてください。そして、いい子とお別れするために「人の期待に応えなくていい」「人に合わせなくてもいい」「人の機嫌を取らなくていい」の魔法の言葉も言ってみてください。それから、「意見を言うことで起こるかもしれないと恐れていること」を引き受ける魔法の言葉。「嫌われてもいい」「否定されてもいい」「揉めてもいい」など。相手の反応よりも、意見を言えた自分を褒めてあげてください。始めから上手に言おうとしなくて構いません。意見を言うときは、「否定されること」に敏感になってしまうかもしれません。しかし、反論があっても、相手もただ単に自分の意見を言ったにすぎないケースが殆どです。意見が違っているとわかれば、そこから「じゃあ、どうしようか」の話し合いがようやくスタートするのです。そうしたやり取りも含め、意見は一方的に一度言って終わり…ということはほぼありません。意見に対して相手も何かを言って、その意見に対して自分も…とキャッチボールになるのが普通です。もちろん、すぐにはそうした対応力を発揮できないと思いますが、それでオッケーです。後から「ああ言えばよかった、こう言えばよかった」と思うかもしれません。でもこれは「後からでも自分の意見がわかる」ということなので、途中段階として順調ということ。そのうちにその間隔がどんどん短くなり、瞬時に言えるようになります。そう思っておいてくださいね。後からでも「本当は何と言いたかったのか」をしっかり考えることは、次へ向けてのいい練習です。次に言える機会があるかもしれませんし、どうしても言い直したいことがあれば、自分から切り出してもいいわけです。最後にひとつだけ。「せめて必要な場面では自分の意見を言いたい」という記述もありますが、これが「怖さ」マックスの最終到達点だと思っておいてくださいね。そこでだけ言おうと思うと練習は進みません。まずは、どうでもいいところから自分の意見をどんどん言ってみてください。そして「言っても大丈夫なんだ」を体験してください。自分の意見を伝えれば伝えるほど、「本当のまぁちゃん」と相性ぴったりの方々が周りに集まってくることと思います。応援していますね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那とセックスレス、不倫に走ってしまいました」という、みやさん(34歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■みやさんからのお悩み結婚8年目、子どもは2人いる主婦です。 誰にも言えない悩みがあります。 夫との関係は「親」としては良好なのですが、スキンシップが一切ありません。 元々主人は淡白だったので、結婚する際もとても悩みましたが、「セックスレスになることは絶対ないから」と約束してくれて、結婚を決めました。 ところが産後から完全なレス、それが嫌で何度も話し合いを設けました。 その後、数回は復活するものの、私から誘わなければ一切ありません。 私に対して誉めることも一切なくなり、卑下することばかり言われる毎日。 私から誘うこともなくなり、スキンシップもなくなりました。 そんな時に、ふと出会い系サイトを見てしまい、一人の男性と出会いました。 彼も結婚して子どももいますが、夫婦関係は冷めているそうです。 彼は写真交換の段階から私に好意を持ってくれて、会うとすぐに好きになってくれました。 好きだ好きだと毎日優しい言葉で話してくれる彼に、私も惹かれていき、不倫関係になってしまいました。 主人や子どもへの罪悪感はもちろんあります。でも私だって女として見られたい、扱われたいと思うことはいけないのでしょうか。 罪悪感と彼への思いで葛藤し毎日つらく、彼と付き合い出してから睡眠薬なしでは眠れなくなりました。 彼は私がつらいなら、苦しめたくないからやめようと言います。 でもこんなに好きなのに、どうすればやめられるのかもわかりません。 彼と別れた後、またただの母親でしかない生活を送るのが耐えられません。 どうすればいいのでしょうか。■心屋塾上級認定講師の小野美世さんよりみやさん、初めまして。心屋塾上級認定講師の小野美世です。ご相談読ませていただきました。とても人に話しにくいテーマなので、つらい気持ちをひとりで抱えていたのだと思います。私がカウンセリングで扱っているテーマは、セクシュアリティや性、夫婦関係です。みやさんのようなお悩みを、既婚女性のクライアントさんからたくさんお聞きします。そういう方々に、私がいつもお伝えするのは、意外に思われるかもしれませんが、次の3つです。・その婚外の関係、今すぐにやめなくていいです・一度罪悪感を持たずに、その彼にも、旦那さまにも愛されてみてください・自分が、婚外の関係で満たされた分を、旦那さまとの関係に還元することを考えてみてくださいもともと、既婚女性の不倫というのは、夫との関係で得られないものを外に求めに行くことで起こります。夫以外の男性を好きになる前の段階では、・夫からとても欲しいものがあった・でもそれがもらえずに傷ついてしまい、さみしくなっているという状況があることが多いのです。みやさんの場合、旦那さまから欲しかったものは、日々の優しい言葉と、セックスを含むスキンシップ。そして、これは想像ですが、セックスができないならできないなりに、みやさんのことを大事にしようとしてくれる旦那さまの姿勢…ではなかったでしょうか。これを伝えたけれど、旦那さまからはもらえなかった。性に関するお話というのは、夫婦の間でも話しづらく、何度も否定されれば、言い出す側も気持ちがくじけてしまい、悲しいまま心を閉ざしてしまいます。みやさんも、旦那さまにお話しされたときには勇気を出されたことでしょう。なのに、お互いの気持ちが通じ合わず、悲しい思いをたくさんされたのではないかなと思います。こういう場合、ご夫婦の間からは性的な部分だけではなく、日常でも思いやりや温かい気持ち、お互いのエネルギーの循環がなくなっていきます。相手から何も気持ちを向けられていないように感じる。少し向けてくれても、それを受け取れなくなっていく。相手から受け取らないと、自分の中のエネルギー残量も減ったままですので、相手にも、やさしい気持ちを向けられなくなります。こういうときに、「夫以外の男性」が登場することが多いです。婚外の関係をやめなければという罪悪感を、一度このように捉えてみてほしいのです。「今は、夫婦間でのエネルギー循環ができない状態になっている。私はもうひとり男性を登場させることで、自分の気持ちやエネルギーを回復しようとしている」と。先にあげた、みやさんの欲しいものが他の男性からでも得られれば、みやさんのエネルギーは多少なりとも回復します。なので、言い方は悪いですが、「不倫関係にある彼」の力を借りて、自分のエネルギーを回復させて、また旦那さまと向き合うことを考えてほしいのです。こんなことをしたら取返しのつかないことになるんじゃないか…と思われるかもしれませんが、過去にこのようにアドバイスをしたクライアントさんたちの中には、・夫と前よりも仲良くなれた・夫とのレスがなぜか解消した・もういいや、と思って婚外の関係をやめられたという方も実際にいらっしゃいます。そして、婚外の関係は、「(外にいく)必要がなくなれば終わる」といつもお伝えしています。一般的には、「セックスレスに関する話し合い」はどうしても、拒否している旦那さま側は、自分は責められている、今の自分は妻に認められていない、という感覚を感じます。旦那さまが、みやさんを卑下することばかり言われるのも、頷けます。ここを夫婦で変えていくには、時間もエネルギーも必要になります。みやさんの現状で、一番に考えてほしいのは、罪悪感にとらわれることよりも、自分の気持ちやエネルギーの回復です。参考になれば幸いです。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2018年02月22日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の気持ちに蓋をして、笑顔でいることがつらい」という、 迷い羊さん(18歳以下・高校生)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■迷い羊さんのお悩み昔、親にこう言われたことがありました。『お前は男なんだから辛い気持ちを押し殺してでも頑張るんだ』と。今は辛い気持ちを抑えて笑顔で過ごしています。けどそれが何の意味になるのかと考えることがあるんです。もしかしたら自分がこうして辛い気持ちを我慢しているのも、周りの人はわかっているのかもしれない。我慢しなくてもいいかもしれない。でも、いざ振りまいてる笑顔をやめて本当の自分をさらけだしたら…? それで周りが自分から離れてしまったら?そう思ってしまうんです。素の自分を知ってもらうべきか、仮面を被って笑顔を振りまき続けるか。最近はそのことで勉強も手がつかず、気がつけばポロリと涙が出ることもあります。どうすれば、自分にとっても周りにとっても辛くない結果になるのでしょうか?■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんより迷い羊さん、はじめまして。はしぐちのりこと申します。ご相談を読ませていただきました。長い間、親に言われたことを守り、自分のつらい気持ちを抑えてがんばってこられたのですね。気がつけばポロリと涙が出るほど、そのことで勉強も手につかないほどとのこと。とても苦しそうな様子が伝わってきました。もうそれは迷い羊さんにとっての「限界」であり、「次の選択に進んでいいよ」のサインではないでしょうか。結論から申し上げますね。どうか素の自分をさらけ出して生きていってください。「つらい気持ちを押し殺すのをやめて、本当の自分をさらけ出して生きていく」というのは、迷い羊さんにとって、親に背いて生きていくような気がするのかもしれません。男らしくなくなってしまうという恐れもあるのかもしれません。書いてくださっているように周りのひとが自分から離れていくという怖さもあるでしょう。いままで自分が守っていた均衡を崩して新しい世界で生きるわけですから、たくさんの怖さが出てくるのも当然かと思います。怖いままでいいです。その怖いままで、迷い羊さんには次の一歩を踏み出して頂きたいのです。迷い羊さんの人生です。親に背いたっていいじゃないですか。親に言われた生き方は、親御さんがそうやって生きてこられたのだと思います。そしてそれがたまたまうまくいったから、迷い羊さんにもそう言っているだけかもしれないのです。でもそれは親自身の生き方であって、迷い羊さんの生き方の正解ではありません。迷い羊さんご自身も書いておられますよね。「それが何の意味があるのか」もうその言葉が答えです。答えは迷い羊さんの中にすでにあるのです。いざ振りまいてる笑顔をやめて本当の自分をさらけだしたら? 安心してください。笑顔の迷い羊さんだけが好きだった人は離れていきます。でもそれでいいのです。笑顔仮面をかぶった自分を好きでいられると、それを裏切れなくなりますから、この先の人生ずっと笑顔仮面でいなくてはいけません。それは自分の感情を押し殺す行為です。私達の中には、悲しさや怒りといった、いろいろな感情が沸き起こってくるもの。それをまるごとひっくるめて、ひとりの人間です。たとえ一部であっても、感情を押し殺すことは、まるごとの迷い羊さんを殺すことと同じなのです。ちなみに押し殺された(悲しさや怒りの)感情は、残念ながらなくなることはありません。認めてほしいと迷い羊さんの中でくすぶり続け大きくなって、何かのタイミングで出てきます。その期間が長ければ長いほど、心の底では大きく重たくなり、現実での苦しさは増すだけになってしまうのです。つらい気持ち、弱いところ、ぜひ見せてください。男性がふと吐く弱音って何よりも魅力的なんですよ。ずっと笑顔でいるひとってなんだか嘘くさいじゃないですか。心からの笑顔ではなく、何かを押し殺して無理している笑顔って、やっぱりバレるもの (そう書いてくださっていましたよね)。笑顔ばかりのうちは、怒らない、当たり障りのないひとと思われているかもしれません。そうすると、自分の周りにも当たり障りのないひとばかりが集まり、どこか上辺だけのような人間関係になってしまうのです。笑顔の素敵な迷い羊さんも、弱音を素直に吐ける迷い羊さんも両方出してみましょう。そうすると、その両方を見せてくれる迷い羊さんをまるごと好きだと感じてくれるひとが集まってきます。それは今までそばにいた人とは違う人かもしれません。でもそうして、一緒に怒ったり、悲しんだり、楽しんだり、喜び合ったり、いろんな気持ちを共有しながら、人間らしい生き方をしてみませんか。そこには苦しさはありません。ただ気持ちを感じ、感情を共有しながら生きていくことが、自分にとっても相手(周り)にとっても幸せな生き方なのです。人は、「わかってもらいたい」生き物です。自分の中に沸き起こってくる気持ちをまるごと認めて、感じて、表現して、人間らしく生きてみてください。まずはその勇気を出すだけ。最初の一歩として、迷い羊さんの中にある辛い気持ちを「辛いんだ」と、そっと差し出して周りに見せてみてください。自分にとっても周りにとっても、今までとは違う方向に人生が回り始めますよ。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2018年02月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「息子が学校へも行かずオンラインゲームばかり」という、ろばくんさん(50歳以上・主婦)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■ろばくんさんのお悩み50歳主婦の情けない悩みです。21歳になる大学生の次男が、4ヶ月前から大学も行かず、毎日オンラインゲームに夢中になっています。夜中に大きい声を出すなどして眠れませんし、翌日の昼近くまでやっていることも。夫は長期出張で不在。私が何を言ってもだめです。どうしたらいいのでしょうか。解決法がありましたら教えてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりろばくんさん、こんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。息子さんがオンラインゲームに夢中で大学にも行かず、将来が心配なのですね。確かにこのまま10年20年とゲームばかりをやり続けていたら、就職もしないかもしれない。ずっと家にこもりっきりでは経済的にも不安ですし、何のための人生か、わからなくなりますよね。さて「解決法」を知りたいとご相談されていますが、ろばくんさんは、何をもって「解決した」と判断されますか? 大学に通い出したら解決ですか?それとも大学を辞めて、息子さんが自分の好きな道を歩き出したら「解決」になりますか? オンラインゲームに興じる息子さんがどうなったら「解決」になるのでしょうか?おそらく、息子さんが何をしても「解決」には至りません。息子さんがどんな状況になろうとも、たとえ大学を無事卒業して一流企業に勤めたとしても、「リストラされたらどうしよう」「働きすぎて過労で倒れたらどうしよう」などと、心配が尽きないことでしょう。息子さんがどうなっても、おそらくろばくんさんは「解決した」とは感じないのです。そうはいっても、このままでは不安で仕方ないですよね。オンラインゲームにはまってしまった息子さんの「解決法」を伝授いたします。息子さんがオンラインゲームをしてしまうのは、他でもないろばくんさん、あなた自身に理由があります。息子さんがオンラインゲームをやるよう仕向けているのは、何を隠そう、お母さん本人なのです。本当にオンラインゲームが憎くてしょうがないなら、ゲームをできなくする方法はいくらでもあります。インターネットを解約したり、電気を使えないようにしたり、課金できないようにお金を渡さないようにしたり。本気でオンラインゲームをできなくする方法は、いくらでもあります。それをあえてしないのは「怖いから」です。オンラインゲームができなくなった息子さんが怖いから。何をしでかすか、わからないから。怖い息子さんと向き合いたくないし、見たくもないからオンラインゲームをやらせてしまっている…。怖いならば、長期出張中の旦那さんに一時的にでも戻ってきてもらえばいい。遠慮する必要はありません。”いいお母さんのフリ”をやめるときが来たのです。本当にオンラインゲームのやりすぎでダメになると思ったら、息子を一人暮らしさせればいい。もちろん仕送りなんて一切せずに、です。そうすれば息子さんは、嫌でもバイトくらいするでしょう。それができないから、オンラインゲームをやらせて自分の手元に置いているだけなのです。大学に行かなくなったとか、オンラインゲームを夜通しやっているとか、それは問題ではありません。ただ、お母さんが息子さんと本気で向き合うときが来ただけの話。そして本気で向き合えば、息子さんも次へ進むべき道が自分で見つけられます。大丈夫です。あなたの息子です。ぜひ信じてあげてください。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「言っても言わなくても後悔してしまう」という、トムさん(40歳・主婦)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■トムさんのお悩み人間関係で必要以上に悩んでしまいます。人に言いたいことを言った時には、言いすぎてしまったと後悔し、言わないでやり過ごした時には あの時しっかり言っておけばよかったと後悔します。過ぎたことをいつまでも悔やんでも仕方ないのはよく分かっているのですが、何度も思い返してしまい、なかなか前に進めません。また、人との関係が、私が何か言ったことによって、希薄になってしまったりすると、さみしく思います。 アドバイスお願いします。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりトムさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。トムさんのご相談を読ませていただき、かつての私も同じだったことを思い出しました。言いすぎてしまったことを後悔し、しっかり言えなかったことも後悔してしまう。どんなときの自分にもOKが出せない、これで良いと思えないのはつらいですね。なぜならトムさんのこのような状況は、今の自分を認めていないというだけでなく、ダメな自分を責めていることにもなっているのですから。では、トムさんが望む人間関係とはどのようなものでしょうか。この問いに答えようとするとき、無意識につくられた「人との関係はこうあるべき」という価値観や思い込みが、トムさんの心にきっと浮かんでくると思います。もしかするとトムさんは、いつも良い娘・良い人で生きることを自分で決めて生きてきませんでしたか。あるいは、お父さんやお母さんは、親密で熱いくらいの人間関係が、良いものだと話していませんでしたか。おそらくトムさんは、自分の思いを思い切り表現してこなかったのではないかと思います。あるいは、表現したことを否定されたり拒絶されたりした経験があるのかもしれません。その結果「私は人との関係をうまく築けない人」という「自分」を決めて生きて来られたのだと思います。そのような「自分」を「セルフイメージ」といいますが、そのセルフイメージが心の奥底にあるために、人は無意識にそれを確認するような行動に出てしまうのですね。そして、それを繰り返すことによってますますそのセルフイメージを強力なものにしてしまい、その過程で自分を否定し、どんどん嫌いになり、寂しく感じたり悲しく感じたりしてしまうというマイナスのスパイラルに入ってしまうのです。では、このスパイラルから抜けるにはどうしたらよいでしょうか。それは、トムさんが人との関係がうまく築ける自分になろうとしないことです。人との関係の良し悪しで自分の価値を決めないことです。つまり、今のままの「人との関係がうまく築けない自分」にOKを出す、ということなのです。トムさんは何を言ってもいいですし、何も言わなくてもいい。どんなあなたでも、価値があると認めてください。人はある条件が満たされたら愛される存在になるのではなく、また愛することができる存在になるのでもありません。同時に、人には良い面も悪い面も、できるところもできないところも両方あって、まるごと一人の人として「今このとき」完全完璧な存在なのです。「どんな私でも大丈夫!」「私は何を言っても言わなくても関係なく、この世で唯一無二の愛される存在です」トムさん、ぜひこの言葉を口にしてみてください。最初は抵抗があるかもしれません。しかし、抵抗がありながらも、「信じてみようかな」と素直に行動される方は、このようなセルフイメージがいつのまにか当たり前のものになって、同じ現実でも見え方や受け取り方が変わってくるのを実感されるのです。トムさん、後悔よりも「今」に目を向けて、自分を受け入れることから始めてみませんか。小さな積み重ねがあなたの自信をつくっていきますよ。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2018年02月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「些細なことで、すぐイライラしてしまう自分が嫌」という、かおりんごさん(41歳・保育士)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■かおりんごさんのお悩み小さいことで、すぐにイライラしてしまいます。人に優しくしたいのに怒ってしまいます。すごくズボラで適当なのに、人によく思われたいために、よくしようとしてしまいます。自分もそれほど勤勉なわけでもないのに、ちゃんとやっていない人を見ると不快になります。自分でも何にムカついているのかわかりませんが、不安なときにイライラしていることが多い気がします。どこかすっきりしないで、生きている気がします。「それでいいんだよ」と誰かに言ってもらいたいだけなのでしょうか。今の自分でいいと思えませんし、自信がありません。イライラせず、心穏やかに、人に優しくして生きていきたいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんよりかおりんごさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。小さいことにイライラしてしまうのですね。すぐイラついてしまうのは、疲れますよね。私も以前はそうでした。「イライラ」って、何かをガマンしてると発生するのです。かおりんごさんは、「人に優しくしたいのに怒ってしまう」のですよね? 本当の自分は怒りを感じてるのに、「人には優しくしなきゃダメだ!」と考えるから、イライラは表しても、本当に感じていることはガマンしてしまう。本当の自分は「ズボラで適当でいたい」のに、「良い人でいなきゃダメだ!」と考えるから、そんな自分をガマンしてしまう。本当の自分は「ちゃんと」ではなくユルユルと自分のペースでやりたいのに、「ちゃんとやらなきゃダメだ!」と考えるから、そんな自分の気持ちをガマンしてしまう。本当の自分の気持ちがあるのに、それを「こうしなきゃいけない」「こうするべき」という思考で抑えようとするから、イライラしてしまうのですね。人に優しくできなくてもいいのです。ズボラで適当でも、ちゃんとやらなくてもいいのです。そのままで、かおりんごさんのままで、いいのです。「それでいいんだよって誰かに言ってもらいたいだけなのか」と書かれてますよね? その言葉は、かおりんごさんが、かおりんごさんに言ってあげて欲しいのです。自分が「自分の本当の気持ち」を許していないから、ガマンするから、イライラしてしまう。自分が「自分の本当の気持ち」を許していないから、周りからも許されていないように思うだけ。怒りを感じる自分、人に優しくできない自分、ズボラで適当な自分、そんなに勤勉でない自分。何ひとつ問題ないです。それでいいのです。「怒ってもいい。人に優しくできなくてもいい。ズボラで適当でもいい。そんなに勤勉でなくてもいい。だって人間だもの」。そんな魔法の言葉を、毎日ブツブツと呟いてみてください。許してあげてください。そうしたらきっと、今よりも「イライラ」が減っていることに気付く日がやってきますから。かおりんごさんを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに友達を作ってあげられない」という、ななこはるさん(40歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■ななこはるさんのお悩み子どもにお友達を作れない母親は、子どもにどうしてあげたらいいでしょうか。「自分が母親じゃなければ」とか、「自分自身いなければ良かったのに」と、プライベートで遊ぶ人たちを見ると、死にたいくらい辛いです。助けてほしい。誰か助けてほしい。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりななこはるさん、ご相談ありがとうございます。子どものお友達が、親子で幼稚園以外の時間も約束をして一緒に遊んでいる様子を見ると、「私がお友達を作ってあげられないせいで、ごめんね」と罪悪感を感じてしまうお気持ち、とても良く分かります…。私も少し前までは、子どもの夏休み前などに、ほかのママ達が約束をしている会話を聞き耳を立てては、心が凍りつき、落ち込むことの繰り返しでした。けれど、ななこはるさんも、そんな辛さから必ず抜け出すことが出来ますよ!それでは早速ですが、ななこはるさんが幼稚園生ぐらいの子どもに戻ったつもりで、口に出して次の言葉を言ってみて下さいね。「お母さん、私お友達がいなくて寂しいよー」「お母さん、私が寂しい気持ちに気付いてー」「お母さん、お友達ができないようなダメな子でごめんね」「お母さん、寂しい顔を見せて、心配させてごめんね」「お母さん、こんな私でガッカリさせてごめんね」言ってみて、どんな気持ちが湧いてきましたか?子どもの頃のななこはるさんは、お友達を自分からたくさん作ることができていましたか? もしかしたら、人見知りだったり、数少ない決まったお友達とだけ遊んでいたのではないでしょうか?自分からお友達に声をかけるのが恥ずかしかったり、怖かったりした時、本当はお母さんにどうして欲しかったですか? 何て言って欲しかったですか?こちらのご相談にも『死にたいくらい辛いです。助けてほしい。誰か助けてほしい。』と書かれているように、ななこはるさんは、死にたいくらい辛くならないと、人に助けを求めてこなかったのではないでしょうか。小さい頃に、お母さんにちょっとした事ですぐに助けを求めてしまうと、どんな顔をされそうで怖いですか? 何て言われそうですか?・迷惑をかけてしまいそう?・心配をかけてしまいそう?・嫌がられてしまいそう?・甘えるなって怒られそう?子どものななこはるさんは、自分だって寂しかったのに、そんな自分の気持ちより、お母さんに迷惑をかけたくないとか、心配をかけたくないという、お母さんの気持ちの方を優先させてきたのかもしれませんね。いつもいつも、自分は後回し。そして「友達を作れない自分がいけないのだから、寂しいだなんて助けを求める価値なんてない!」と、寂しがる自分さえも責めていたのではないでしょうか。そんな寂しさや自分を責めて苦しかった小さな自分と、目の前のわが子が重なって見えるから、「あの時の自分と同じ思いを味わわせたくない!」「助けてあげたい!」「助けなければ!」と、死にたくなるぐらい必死に自分を追いつめているのかもしれませんね…。『子供にお友達を作れない母親は、子どもにどうしてあげたらいいのでしょう』と書かれていましたが、助けてあげるべきは、目の前の子どもではなく、ななこはるさん自身なのかもしれませんね…。それではひとつ、ワークをしてみたいと思います。お友達をうまく作れなかった、子どもの頃の自分を、お水を救うようにして手の平に乗せてみて。そして、大人のあなたから手の平の子どもの自分に、こう話しかけてみて下さいね。「お友達が作れなくて、寂しかったね。」「お友達の輪に入って行くのは、怖かったね」「そんな寂しさや怖さに、気付いてあげられなくてごめんね」「こんなに寂しいのに、お母さんに心配かけさせないようにと、助けてと言わせてあげなくてごめんね」「あなたに我慢させ続けて、ごめんね」「助けて欲しかったら、助けてと言ってもいいよ」「もう一人きりで頑張らなくていいよ」「あなたの気持ちを、教えてくれてありがとう」手の平の子どもの自分は、どんな表情になりましたか?お友達が欲しいのは、もしかしたら目の前の子どもというよりは、ななこはるさんの方なのかもしれませんね。ななこはるさんが、ひとりきりで頑張らなくてもいいのだとしたら、どうしたいですか? もし、助けを求めてもいいのだとしたら、もし寂しいと言っていいのだとしたら、誰に何て言いたいですか?今、頭に思い浮かんだその人に、とっても勇気が要るし、とっても怖いと思いますが、小さい頃の自分が言えなかった言葉を、大人になった自分が今、自分のために言ってみてあげませんか?お子さんは自分のために、ママがママ自身を責めて苦しむことを、望んでいないのではないでしょうか。まずは、ななこはるさんが「寂しい」と言ってみましょう! 「助けて」と言ってみましょう!ママが一人きりになることを終わらせると、子どももママの背中を見て学び、子ども自ら助けを求め、声を上げられる子どもになります。ママが子どものためにできることは、自分で自分を幸せにする姿を見せてあげることです。幸せなママの背中を見せてあげることです。ななこはるさんが、周りの人から愛され助けられながら、親子で幸せに過ごされることを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2018年02月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「輝いている人を見ると、自分は劣っていると落ち込んでしまう」という、Mikiさん(28歳・セラピスト)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■Mikiさんのお悩み学生の頃、人に嫌な言葉を言うなどして孤立してしまい、引きこもりになりました。男性との問題などもあり、異性の声や人の目も怖くなりました。5年間経ったある日、思い立って働きだして今に至ります。今は好きなことも見つかり、やりたかったことも形になっています。ですが、自分よりも輝いてる人や容姿のキレイな人を見ると、どうしても「自分より幸せになる」「私は幸せになれない」と思ってしまい、嫉妬したり、その人が苦手になったりします。私がしたいことや起きてほしいことが起きている人を見ると、友達なら一緒に喜べるのに、友達でない人や苦手な人だと比べてしまいます。人と比べて「自分は劣っている」と思い、落ち込みます。恋愛もしていましたが、どの相手も遊びでした。最近では、初めから分かっているので傷つかないと思い、明らかに遊びと分かっていた人を好きになりました。とても楽でしたし、最後もさっぱり終われました。私は依存的でコントロールが下手で、自信があるのにない。とっても矛盾しています。 私が幸せな恋愛をしたり人間関係を築いたりするには、どうしたらいいですか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりはじめまして。心屋塾マスター講師のひらいなずです。ご相談内容を読ませていただいて、Mikiさんがご自分のことを「自信があるのにない」と思われているのが、とても印象に残りました。あくまでも想像ですが、きっと小さい頃から成績もよく、かわいらしい女の子だったのではないでしょうか? 何をしてもそこそこできるけれど、ナンバー1にはなれない。そんなことが多かったのかなぁと思うのです。なぜならば、お悩みの内容がすべて人との競争のことだからです。例えば「人に嫌な言葉を言って」という部分。相手が嫌がる言葉を言いたいときは、大抵の場合「相手を打ち負かしたい」「負けたくない」「自分が正しいということを納得させたい」といった思いがあるときです。友達ではない人、苦手な人より劣っていると落ち込むのも「自分が負けた」と思うから。常に人との競争の中で、自分の価値を決めているのですね。 このように他者との比較の中で、Mikiさんが常に抱えている「自信があるのにない」という葛藤。ここに大きな勘違いが隠れているように思うのです。Mikiさんにとって、自信とは何を示すのでしょうか? もしかするとそれは「負けられない」というプライドであり、「負けなかった」もしくは「負けたとしても、プライドを傷つけないうまい言い訳がついた」という結果なのではないでしょうか?もしそうだとすれば、それは残念ながら、本当の意味での自信とはいえません。本当の自信とは、たとえ負けてもその自分を肯定することができる、自分を信じる力です。ご相談内容を拝見する限り、Mikiさんは負けられないというプライドがあるけれども、「どんな自分も信じる」ということができずにいるようにお見受けします。Mikiさんがおっしゃる「自信がない」というのはこの部分で、「油断したら負けてしまうダメな私」という前提があり、そんな自分が許せていないのだと思います。「負けたら価値のない自分」という前提は、いつ、どこで生まれたものなのでしょうか?ヒントは、ご両親の価値観と関係しているように思います。例えば「いい成績をとりなさい」「あんな子みたいになっちゃダメ」「お姉ちゃん(お兄ちゃん)みたいにやりなさい」「妹(弟)はできるのに」など、物質的な価値観や比較があったのかもしれません。Mikiさんが小さな頃、ご両親からよく言われた言葉はなんでしょう? 思い出してみてほしいのです。そこに「負けられない。負けたらダメ」というプライドと「負けてしまうかもしれないダメな自分」という前提を作り上げた元があるはずです。その恐れの元をみつけて、「それは親の価値観であり、自分の存在価値とはまったく関係ないんだ」と気がつくことが大事です。そして、もうひとつ、大事なことがあります。それは「とことん負けてみる」を体験すること。これまで、Mikiさんは負ける勝負はしてこなかったはずです。恋愛にしても、遊びの恋をすることで傷つかないように自分を守ってきましたね。そうやって落ちないように落ちないように、安全と思えるところだけを歩いてきて、結果的に身動きがとれなくなってしまった。恋愛も人間関係も幸せだとは思えないのは、本当の意味で「自信をつける」ということを今までしてこなかったからです。上述もしたように、本当の自信とは「負けても、その自分を肯定することのできる自分を信じる力」です。それは負けない限り、手にすることができないものなのです。負けるとは傷つく覚悟のことです。フラれるとわかっていても、好きならぶつかっていく覚悟。失敗するかもしれないけど、やりたいからやってみる覚悟。それは、自分の本音に素直になるということでもあります。これまで負けたくなくて、傷つきたくなくて、隠してきた本当の自分の気持を出してみてください。結果を恐れず「本当にやりたいこと」をやってみてください。そして、「負けるのを恐れて、我慢しながらやってきたこと」をやめてみてください。安全の枠の外に、思いきって出てみること。とことん傷ついてみること。その先で「傷ついても大丈夫なんだ」ということが実感できたとき、人間関係でも恋愛でも、素晴らしい出会いが待っているのではないかと思います。Mikiさんの勇気を応援していますね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年01月30日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分を好きになりたいのに、母親そっくりな自分が嫌い」という、ドーラさん(50歳以上・看護師)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■ドーラさんのお悩み50歳にして、未だに「自分のことを好きな人」になりたい、という夢が捨てられません。私は、ガミガミうるさくて意地悪で被害者ぶっている実の母親が大嫌いです。ですが、最近自分が母親に似ていることに気付いて愕然とし、ますます自分が嫌いになっています。心屋の考えに触れ、”自分の中の小さい子ども”に声をかけてあげていますが、その度に泣けて泣けて…。母親そっくりの「ガミガミうるさくて意地悪で被害者ぶる自分」を好きになれる日は来るのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりドーラさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。「自分を好きになりたい」と心屋に触れ、自分に向き合っていらっしゃるとのこと。素敵だなぁと思いました。ぜひ好きになっていただきたいですし、なれますよ!ただ、もしも「どんな自分も好きと言えなければいけない」と思っているのだとしたら、それを叶えるのは苦しくなっていくことでしょう。なぜなら、それが”完璧主義”な考え方だからです。欠点もあるけれど、なぜか憎めず、その不完全さが逆に安心感や親近感を生み出している人が、ドーラさんの周りにもいませんか? 欠点も時に顔を出すけれど、「好きな部分もたくさんある」と許せる――。「自分を好きな人」というのは、そんなイメージだと思ってみてくださいね。「出来が悪いほど可愛い」になったら最高です(笑)。ですから、ガミガミうるさいところ、意地悪なところ、被害者ぶっちゃうところが時々顔を出して、「嫌だな」と思う瞬間があってもいいのです。そうした自分の欠点もわかっているからこそ、それでも一緒にいてくれる人に感謝も湧いてくるもの。相手に悪かったなと思ったら、素直に謝ってみてください。そして、必要以上にその自分を責めず、「そういう自分もいていいよ(そういうときがあってもいいよ)」と許してあげてください。「自分の嫌なところ」は、目につきやすいですよね。目につくと、時々しか顔を出さないのに、「それが私という人間」だと極端に捉えてもしまいやすいです。でも、そんな自分を撲滅しようとも思わなくていいのですよ。ドーラさんには、ガミガミうるさくない穏やかなときも、意地悪でなく優しいときも、被害者ぶらないときもありますよね? ともすると、本当はそういった時間のほうが多くを占めているのではないでしょうか。そんな時間のドーラさんのいいところや好きな部分を、もっと好きになってもいいのです。なぜ「自分の嫌な部分」をそんなに嫌うのか。それは、ドーラさんも気づいているとおり、お母様の嫌いな部分にそっくりだからです。小さい頃から、お母様のその部分を嫌ってきたからこそ、自分も嫌いだと思ってしまう――。(※)「自分はそうならないつもり」がなってしまう仕組みについては、 こちらのページ も参照してみてください。お母様のその嫌な部分のせいで、ドーラさんも嫌な思いをしてきたことと思います。ですが、その「被害者」も、もう終わりにするときが来ているのかもしれませんね。そのお母様を許すことは、自分を許すことでもあり、一石二鳥です。お母様が目の前にいるイメージで、こんな言葉を、上から目線で言ってみてください。「お母さん、大嫌い! ガミガミうるさくて意地悪で被害者ぶっているとこが大嫌い。そのせいで私、嫌な思いをいっぱいしてきたよ。なのに、私もそんな人になっちゃった。だから、お互い様ってことで許してあげる。私の被害にあった人に感謝してよね。でも、その嫌いな部分以外は大好きだよ。お母さん、大好き!」と。そして、こんなふうにも呟いてみましょう。「お母さんみたいになってもいい。っていうか、もうなってるし!」「たまには、人に私のような思いをさせてもいい」。私が好きなインドの言葉に、「人は生きていれば、迷惑をかけあうもの。だから、あなたも許しなさい」という趣旨の言葉があります。「社会全体で、お互い様」ということで、それが「許し合う」ということなのでしょうね。この許すには、「自分を許す」も入っていると私は思っています。ドーラさんが、いろんな自分との関係を良好にしていくことで、人間関係も良くなり、楽しく過ごされていくことを応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2018年01月23日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「交際相手に八つ当たりをされてばかり」という、はなさん(39歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■はなさんのお悩み交際3年になる彼は家庭のある身で、いつか彼と一緒になることを目指して過ごしています。彼とは僅かな時間しか会えないのに、その時間すら彼は全く楽しくなさそうに、イライラと私に当たります。イライラの理由は仕事なのか家庭なのか分かりませんが、「私の存在がウザイ。気持ち悪い。触るな、近づくな、もう終わりにする、終わりにすればいいだろ!」などと、私に暴言を吐き続けます。私の心の在り方が原因と考え、心屋さんの本を読み、講演会にも参加させていただきました。とても沢山泣いて笑いました。その翌日、彼が来てくれたときには幸せを感じられたのですが、その後もまた私への対応が悪化していき、以来、会いに来てくれてもいません。「どうせ愛されてる」と思っていた私は、ひとりで勘違いをしているのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりご相談ありがとうございます。つらいですね。はなさんは今、ご自分を幸せにしてあげるレッスンの最中なのかもしれません。そんな視点からお伝えさせてくださいね。今彼との間で起こっていることは、自分の心の中の「思いグセ」もしくは「セルフイメージ」が現実に投影されている可能性がある。そう考え、現状を落ち着いて観察してみてください。つらい恋愛が続いたり、繰り返したりしてしまう人は、「私は粗末に扱われても仕方ない」もしくは「愛してもらうためには相手を理解し受け止めるなど頑張らないといけない」「ありのままの自分は愛されるはずがない」などの罪悪感やセルフイメージをぎゅっと握り締めていることが多くあります。すると、そのセルフイメージを強化するような現実やパートナーを選び、「やっぱり私は愛されない」と確認する…。そのようなループに迷い込んでしまいがちです。相手との苦しい現実に悩む人は、問題そのものよりも、まず「自分が頭の中でどんなことを信じていて、どんなことを勘違いしているか」、そこに気づくだけで現実が変わることがあります。はなさんはどんなセルフイメージを持っているでしょうか。「どうせ私は○○だし」。この○○にどんな言葉が当てはまりますか? これで今のセルフイメージを簡単にチェックすることができます。そしてこのセルフイメージを簡単にひっくり返す方法が、心屋の伝えている「どうせ愛されてるし」です。はなさんも、この考え方に出会ってくださったのですね。「どうせ愛されてるし」と実際声に出してつぶやくことで、あなたが何もできなくても、何も持っていなくても、それでも愛されている存在で、あなたは確実に愛で満たされている…という現実がたくさん見つかります。愛されている証拠集めをしているうちに、古いセルフイメージが実際に書き換わっていきます。冗談みたいですが、これで人生が変わった人がたくさんいますので、騙されたと思って引き続きやってみてくださいね。ただ注意点もあります。この方法は、特定の誰かの愛を自分に向けたいから、他人を変えたいから自分が変わろう…と期待しても効果はありません。他人の心は誰にもコントロールできないからです。もしも今の状況が変わらないとして、それでも、はなさんは魅力も才能も愛情も全て持っていて、存在自体が世界から愛されているとしたら、どんな選択をしますか? それでも誰かにぞんざいに扱われる自分を許しますか? それとも、安心しあえる人たちと心から笑いあって暮らしますか?その答えを心の軸に置いた状態で、今この瞬間からひとつひとつ選択していった先に、見たかった景色が広がっていることでしょう。「自分を幸せにする」と心から決めるだけで、その後は「豊かさ」しか巡ってこなくなることにも、やがて気づいていくかもしれません。はなさんは今この瞬間も、たくさんの愛が注がれているはずです。誰かのおかげで美味しいご飯が食べられる。あったかいお布団で眠れる。このように質問の回答に選ばれることも、愛されている証拠のひとつなのでしょう。まずは、あなたの周りの「ある」をたくさん見つけてみると、自ずとあなたの幸せにふさわしい、本当の「愛」を選んでいくことができると思います。はなさんの幸せを心より応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年01月16日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「義母が生理的に嫌になりました」という、ふーたんさん(30歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■ふーたんさんのお悩み結婚して1年。子宝にも恵まれて日々子育てに奮闘してます。ですが、妊娠から出産にかけてのデリケートな時期に義母から色々言われ、生理的にムリになりました。顔をみただけで、吐き気がくるほどに…。頭では分かっていているのですが、心がついていきません。何があったかは書ききれないほどです。 いつか許せる日がくるのでしょうか? 今は許す方法を考えてる自分が嫌です。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の小野美世さんよりふーたんさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。日々、育児に奮闘されているのですね。妊娠から出産にかけてのデリケートな時期に、お姑さんからいろいろ言われて生理的に受け付けなくなってしまったとのこと。自分にとって初めての経験ばかりが降りかかってくるこの時期に、お姑さんに味方になってもらえなかったのはとてもお辛かったですね。きっといろいろなことがあったのだろうとお察しします。おそらくふーたんさんは、こう考えられたのではないでしょうか。「お義母さんとはこれからも顔を合わせないといけない仲。『生理的にムリ』ってずっと言い続けるのもよくない。なんとかしないと。私がお義母さんのことを気にしなければいいんだ。私がお義母さんのことを許せればいいんだ」でも、心はついていきませんよね。「許したほうがいいんだろう、だけど本当は許したくない」というのが、ふーたんさんの心の中にある声ではないかなと思いますが、いかがでしょうか。ふーたんさんには、まずこの言葉をプレゼントさせてください。・あの人のことを、もう許さなくてもいい・あの人のことを、絶対許さなくていいこの言葉を口に出して言ってみると、どんな感じがするでしょうか。そして、「吐き気が出る」ということを、こんなふうに考えてみていただきたいのです。・本当は嫌なのに、取り繕って相手の前で笑おうとしていませんか?・本当は私のやり方でやりたいのに、相手に合わせていませんか?・本当は「ちょっと待って」と言いたかったのに、その言葉飲み込みませんでしたか?・本当は居留守でも使いたかったのに、相手を家に入れませんでしたか?自分の気持ちとは違う、「こうしておくべきだろう」と頭で考えたことに、もしかしたら従いすぎてしまったのかもしれません。それに加えて、妊娠・出産・赤ちゃんのお世話…と、初めてのことで「これで合っているのかわからない」という自信のないところに、お義母さんからいろいろ言われて、言い返せなかった“気持ち”が、溜まっているのかもしれません。我慢を飲み込んでいると、自分の外に出れずに抑えられているものが、「吐き気」になって表れます。飲み込みすぎなのかもしれません。「吐きたい」のだと思います、自分の本当の気持ちを。次のような言葉は、お義母さんに対して普段言えますか?「えー、お母さん、ひどいです、それー」「それ、私がしようと思ってたことと違いますー」「えー、お母さん、それ、わたし傷つきますー」何て言っていいかわからないうちに、自分側の我慢だけがどんどん積み重なっていく状況なのだとしたら、「ひどい」「傷ついた」「それ違う」だけでも、自分の口から出せると、また違います。そして、お義母さんへの本音や愚痴を「吐き出せる」場所はありそうですか? 子育て中のお友達でも、旦那さまでも(旦那さまには、お義母さんとの間に入ってもらうという大事な役目がありますが…)、ネットでも、自分しか見ない日記アプリでも、何でもいいです。自分の我慢をそのままにして、相手を許そうとしなくていいのです。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2018年01月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「職場で涙が止まらなくなってしまうことが悩みです」という、みーさん(25歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■みーさんのお悩み社会人3年目になりますが、毎日怒られてばかりで辛いです。そして、職場で涙が溢れてきて止まらなくなってしまうことが悩みです。私のミスだけではなく、理不尽な理由で怒られることもあります。ミスをしたときは悔し涙、理不尽に怒られたときは「言い返したいけど先輩にそんなこと言えない」という、もどかしい涙です。目つきや態度が怖い女性上司への怯えからも、涙が出ることがあります。 私はもともと人前で泣くタイプではなく、厳しかった前の部署でも泣いたことはありませんでした。しかし今は心が弱っているのか、すぐに泣いてしまいます。色々と泣かない工夫もしていますが、今はもう効果なしです。「怒りたくて怒ってる人はいない」「あなたのことを思って怒ってる」「成長を期待してるから怒ってる」といった言葉は聞き飽きました。仕事を頑張りたい気持ちはあるんです。こんな私が前に進める方法はないでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりみーさんこんにちは、心屋流カウンセラーの小林威之です。どうやら最近、お仕事であまりうまくいかないことが多いのですね。本当につらいのであれば、その職場を辞めてもいいのです。辞めるのは、逃げることではありません。しんどくなりすぎて自分を見失い、「辞める」という選択肢すら浮かばなくなるのは、もっと危険です。みーさんが「やってみたい」「好きだな」と思える仕事に出会えるまで探し続けてもいいのです。その選択肢も考えた上で、みーさんが「もうちょっと今の職場で頑張ってみたい」と思うならば、2つ、覚えておいてほしいことがあります。1つ目は「理不尽な目に遭っているみーさんには、何も問題がない」ということです。物事がうまくいっていないと、つい「自分に何か原因があるのではないか」と問題の原因探しを始めてしまいますが、それは全くの無駄です。仕事に対する能力が足りないならば、身に付ければいいだけ。知らないことがあるならば、学べばいいだけ。そこは問題ではないのです。もし、知らないことを馬鹿にされたり、できないことをやって失敗し、責められたりするのであれば、それはみーさんの責任ではありません。馬鹿にした相手にも、仕事を任せた上司の側に問題がある。仕事でうまくいかないこと、失敗して落ち込むようなことがあっても、上司や配属した人事の問題と考えて、みーさんは淡々と仕事をすればいいのです。みーさんは、何も悪くないのです。2つ目は、みーさんはもう既にとても素晴らしい人だ、ということです。みーさんは自分のことを「足りない」「まだまだ」と思っていませんか? 今よりももっともっと努力して、会社に貢献できるようになろうと頑張っていませんか?もう、そんな必要はないのです。既にみーさんは、貢献できる人になっています。努力したり、頑張ったりするのは悪いことではありませんが、それを誰かに認めてもらう必要はないのです。それよりも、まずはみーさん自身が自分のことを認めてあげてください。みーさんが、心の中で「まだ足りない」「もっとがんばれ」「もっとできるようになれ」「もっとちゃんと仕事しろ」と自分に言えば言うほど、上司や先輩の言葉がどんどん心に突き刺さってきます。では、この状況を乗り越えるためにどうすればいいのか。実はとっておきの方法があります。知りたいですか?それは「何もしなくてもいい」です。みーさんはこれ以上、何もしなくてもいいのです。その時々の状況下で、「みーさんができること」だけをやっていればいいのです。また理不尽に怒られることもあるかもしれません。それでも頑張りすぎることなく、時には定時に帰り、ちゃんと有給も使いましょう。どうやら、自分らしく人生を生きている人や、好きなこと・やりたいことをして生きている人は、そうした理不尽な目に遭ってしまうことも多いようです。しかし、そうした「なぜだかわからないけど、理不尽な目に遭ってしまう人」たちも今回のような気づきを得ると、その後の人生をめちゃくちゃ楽しんで生きています。みーさんも、今後の自分にぜひ期待してみてください。間違いなく素敵な未来が待っています。そう思ったらら、みーさんは明日から何をしてみたいですか? その「したいこと」に、ぜひ取り組んでみましょう。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年01月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人の行動や考えに流されやすく、自分がありません」という、ゆーきさん(18歳・学生)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■ゆーきさんのお悩み私の悩みはいつも周りを気にしてしまうことです。人のペースや考えにのまれやすく流されやすく、人の目や、人がやってることがとても気になります。ほかの人が褒められたり自分本意に生きていると、自分が取り残されている気がして、焦りと嫉妬で自分のことを冷静に見れなくなってしまいます。また、仲のいい友人と一緒にいても、友人の良い所をみて嫉妬してしまったり、勝手に競って「負けたくない」と思って弱みを見せず、意地を張っている自分がいます。また、そんなことばかり考えているからか、自分がどうしたいのか、何をやるべきなのかがいつもわからなくなってしまいます。この他人を基準にしてしまう考え方は、どうしたらいいんでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりゆーきさん、はじめまして。ご相談ありがとうございます。はしぐちのりこと申します。いつも周りを気にしてしまい、人の目線や行動がとても気になるとのこと。ゆーきさんの意識はいつも自分以外の誰かに向いてしまうのですね。自分はこの世にひとりだけですが、その他はすべて、自分以外の他人。そんなたくさんの人に対してアンテナを張って、常に意識し続けていらっしゃるのであれば、自分の持っているエネルギーをそちらに使うばかりでとてもしんどいのではないかなと思います。一方、自分に対して考えるエネルギーは残り少なくなってしまいますから、自分を充分見てあげる余裕もなく、書いてくださっているように、どうしたいのかがわからなくなってしまっても当然かもしれません。そこをゆるめられるように一緒に考えていきましょう。まず、人のペースや考えにのまれて流されて生きていくのはそんなに悪いことではありません。ゆーきさんのように人に同調して生きていけるひとがいるからこそ、ほかの誰かの主張が通る場面があるわけです。自分の主張を通せたひとにとっては、ゆーきさんの存在は、とてもありがたいことだったりします。ですので、ご自分の今の状態をそんなに嫌わないであげてほしいのです。そんな場面があってもいい。一方で、自分の主張を通したい時は通せる場面があってもいい。どっちでもいい。そう受け止めていただいた上で、次を読んでみてください。焦りや嫉妬や負けたくない気持ちが出てくるとのこと。その焦りや嫉妬は、実は「自分もあんな風になりたい」と思っている憧れのサインです。自分もそうなれることをどこかで知っている、その要素が自分にあることを知っているからこそ出てくる気持ちです。焦りや嫉妬がでてきた時には、「ああ、私もああなりたいと思ってるんだなぁ」「私もああなれることを知っているんだなぁ」と、まず声に出してつぶやいてみてください。いかがでしょうか。意識が他人ではなく自分に向いていくのを感じていただけるのではないでしょうか。そして気持ちが少し落ち着いてきませんか。ザワザワしたり、焦ったり、不安になったり、苛ついたり。こういった感情はもちろんあっていいものですが、「自分を見てあげていない」サインとして捉えてみてほしいのです。そして気づいたらその都度、自分に視点を向けるようにしてみてください。そして「自分が何をしたいかわからない」のも、自分の気持ちとつながっていない、自分をみてあげていない証拠なのです。これはもう練習というか場数だと私は考えています。日常の行動のひとつひとつから「自分はどうしたいのだろう?」と一度止まって考える癖をつけてみてください。今日の朝ごはんは何を食べたいだろう? 昼はどこでどうやって過ごしたいだろう? そしてそれをひとつひとつ行動に移してみてほしいのです。何も考えず、冷蔵庫にあるものでごはんを済ませていたりしませんか? 友人と喫茶店に入った時、みんなが珈琲を頼むからと、自分も自動的に珈琲を頼んでいませんか? 「自分がどうしたいのかわからない、自分は何が好きなのかがわからない」そうご相談に来てくださる方は、実はたくさんいらっしゃいます。そんなみなさんに共通しているのは、今まで常に“誰かの意見を尊重”して生きてきたということ。それは元をたどると自分の“親”であることが多いです。幼い頃から親の言うことが絶対で、自分の意見は聞いてもらえなかった。わかってもらえなかった。そんな経験を繰り返しているうちに、自分が考えることはいつも間違っていて、ほかの人の意見が正しいに決まっているのだ…。そんな思い込みをしている方は少なくありません。自分がどう思っているかを考えることすら諦めているひともいます。もし、ゆーきさんもそう思っていらっしゃるのであれば、それは勘違いです。親や他人の言うことをきかないと生きていけない時代があっただけ。大人になった今は自分の意見を大事にしても主張しても誰も文句は言わないのです。「私はもう自分の気持ちを大事にしていい」そうつぶやいて、自分の気持ちとつながる時間をできるだけとってみてくださいね。そうしていくことで、自分を自由に表現できる、自分中心の生き方に戻っていけますよ。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年12月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫の不倫が発覚。修復したいですが、パニック状態です」という、るぅさん(38歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の紀凛さんからアドバイスをいただきました。■るぅさんのお悩み夫の不倫が発覚しました。夫曰く、私が子どもたちにくどくど怒ることや、投げやりな言い方が嫌で不倫した、とのこと。「それとこれとは別問題でしょ」と思いつつも、私も悪いところがあったなと反省しています。しかし夫は話すのも面倒、私が何か言えば「めんどくさい、ウザイ」と小声で言うのでカチンときます。私は再構築したいですが、あちらは離婚したいようです。小学生の子ども二人のことを考えると、私が我慢するほうがいいのかなと思い、我慢して生活していますが、ご飯が食べられない、髪が抜けるなどのストレスも感じていて、自分でもどうしていいか分かりません。離婚して子供たちを育てていけるのか、自分一人で子どもたちのケアができるのか。反抗期の子ともたちを怒らずに育てていける自信がありません。夫の気持ちもないようなので、パニック状態です。 ※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の紀凛さんよりるぅさん はじめまして。心屋塾認定講師 紀凛(のりりん)です。ご相談ありがとうございます。 今まで、ご主人とお子さんのために、必死に頑張ってこられたのですね。そうして自分を抑えて頑張り続けた結果、ご主人の不倫発覚。本当につらかっただろうと思います。 頑張ってもうまくいかない。そして体が悲鳴をあげている。今後どうしたらいいかわからなくなるのも、無理はありません。 ではなぜ、どうしたらいいかわからなくなったのでしょう?それは、自分を置き去りにしてしまったからです。 離婚や今後のこと、今は少し横に置いて、置き去りにした自分を取り戻してあげましょう。まずは、不倫が発覚したときの気持ちを、吐き出させてあげるのです。 口から出して呟いたり、誰もいない時に叫んだり、紙に書きなぐったりするのでも構いません。心の奥にしまい込んだネガティブな感情を、すっきりするまで出してみてください。 そのうえで、今までご主人とお子さんのために、100%注いできたその力を半分に減らし、余った半分の力で、自分を喜ばせてあげませんか? わがままになってみましょう。 わがままとは、「ありのまま」ということ。それはつまり、自分の気持ちをまず優先してあげるということです。そうすると、るぅさんに笑顔が戻ってきますよね。実はその「笑顔」が、現在の問題を自然と解決していってくれるのです。 何とかしようとしなくても、私の笑顔が何とかしてくれる。自分の笑顔がどれほどの効果をもたらすか、その力を信じてみてください。 これから迷ったときには、自分の心が笑顔になれるほうを選んでくださいね。るぅさんとご家族の幸せを応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年12月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「天然キャラと言われ仕事にも影響、どうしたらいい?」という、アンテプリコさん(49歳・派遣社員)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■アンテプリコさんのお悩み私は子どもが手を離れた2年前から働き始めている派遣社員です。短期の仕事から始めて、去年からフルタイムで働くようになりました。頑張っていますが、緊張と焦りで空回りする毎日。同期の派遣社員から、仕事ができないレッテルを貼られ、口も聞いてもらえないこともありました。その上、ちょっとずれた事を言ってしまうのか、周りから「天然」と言われます。真面目にやっていても、どうしても本来のキャラクターが隠せず、周りから馬鹿にされている気がします。 ママ友ならばそれも個性、といえますが、周りは子どものいない既婚者や独身者でずっと働いているひとばかり。天然のんびりのほほんキャラが、直せない、隠せないためか、受け入れられていない気がします。仕事も、何度教えられても間違える、気をつけても間違える、そして遅い…。生真面目なところがありマニュアルがある仕事は、きっちりこなせるのですが臨機応変な対応が苦手。 事務に向いてないのか、ただ頭が悪いのか…、と思うこともあります。 自分の人生を生きることのひとつとして、社会に出て働きたい。でも、何かが上手く回りません。主人は、子どもっぽさがある、そんな私をかわいいと言ってくれますが、社会人として「ほんわか、ゆったり、のんびり、癒される~、天然だよね」というキャラをどう活かしたらいいのかがわかりません。 社会に出て働きたいんです。主人も家計を助けるためにも働くことを希望しています。 アドバイスをお願いします。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんより「ほんわか、ゆったり、のんびり、癒される~、天然だよね」と言われるアンテプリコさん、ご相談ありがとうございます。さて、アンテプリコさんは、ちょっとズレたことを言っても「子どもっぽくてかわいい」とご主人にも愛されていらっしゃる。ご自分でも「天然・のんびり・のほほんキャラ」ということを承知していらっしゃる。これは、とても素晴らしいことですね。まずは、あなたのその良さを丸ごと受け入れてみてください。あなたのおっしゃる「本来のキャラクター」こそが、アンテプリコさんの個性なのです。ありのままのあなたなのです。それを認めていきましょう。でも、馬鹿にされている気がする…、受け入れられていない気がする…のですね。そう!「気がする」というところがポイントです。誰もそんなことは言っていないのですから。あなたがそのキャラクターをダメだと思っているから、そう思われている「気がする」という心の仕組みです。だから、あなたがご自分のことを、「天然・のんびり・のほほんキャラ」だから愛される存在であって、「私はこのままでOKなの!」と自分を受け入れることで、目の前の景色が変わるのを体験してみてくださいね。ところでアンテプリコさんにとって「社会人」とは何でしょうか。「家庭から出て働く人」が社会人ですか? 専業主婦は社会人ではないのですか? 社会人とは、「社会の一員としての人」という意味があります。ということは、お子さんを無事育てあげたことも、夫を支えて家事をしてきたことも、立派な社会人としての努めを果たしてきたということになりませんか。だとすれば、あなたの個性を活かせる場所で心豊かに過ごすことが、社会人として価値のあることであり、しあわせなことだと言えるのではないでしょうか。専業主婦であろうが、派遣社員であろうが、正社員であろうが、アンテプリコさんは、尊くて価値ある社会の一員なのです。ということは、向いていないと思われる仕事に就いて、自己嫌悪に陥り自分を責めていく毎日は、あなたらしさが発揮されないどころか、どんどん何かがうまく回らなくなってしまい、あなたが元々持っている魅力もパワーも減少してしまうのではないでしょうか。加えて、ご主人の希望だから家の外で働いて収入を得なければ、という理由で仕事に就こうとするのではなく、ほんとうに自分は家の外で働いて収入を得たいのか、自分がしたい仕事は何なのかを考えてみてほしいのです。なぜなら、自分の人生は、自分の選択で築いていくことができるからです。その選択に責任を持つのが、社会人としての努めでもあるからです。アンテプリコさん、もっと自分の心の声や身体の声を聴いてみてください。そして、その声に寄り添ったり、応えたりしてみてください。そのことが自分を大事にすることであり、この小さな積み重ねが、自分の人生の舵を、自分でとっていくことになるでしょう。「ほんわか、ゆったり、のんびり、癒される~、天然だよね」というあなたの良さが、さらに輝き、心豊かに過ごされることを願っています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年12月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「ひとりで生きていくと思うと、気が遠くなる」という、ラッキー7さん(45歳・福祉職員)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■ラッキー7さんの悩み心屋さんの書籍を何冊か読んでいます。5年前にプロポーズされ、「裕福でなくても、二人でささやかにやっていこう」と思っていた矢先に破局。相手からの一方的な断りでした。やっと幸せになれると喜んでいた矢先だったので、誰も慰められないくらいに落ち込みました。そして時間が過ぎ、子どもを得る年は超えて、自暴自棄になり、何もかもを諦めるようになりました。元彼は色々な女性を渡り歩いた挙句うまくいかなかったようで、突然、私に「結婚しよう」と言ってきました。5年前の私なら喜んで受けたでしょうが、寄りかかりたいためだけに言われている気がして、お断りしました。他に誰がいるわけではないですが、その気になれず、気が付けば「今の生活を大事にしたい」と言っていました。また、ひとりです。このまま結婚することもなく、ひとりを生きるのかと思うと気が遠くなります。複雑な自分の心がわからず、呆然としています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりはじめまして。ひらいなずです。書籍を何冊か読んでくださって、心屋の考え方やあり方を実践いただいてとてもうれしいです。きっとこれまでも、たくさんのバンジーやパターン崩しをされてきたのではないかと思います。ご相談を読ませていただき、私が最も気になったのは、ラッキー7さんが「今の生活を大事にしたい」と思っていながら、「ひとりでを生きるのかと思うと、気が遠くなる」と感じている点です。「結婚しない今の生活がこのまま続くと、気が遠くなる」と感じているのであれば、今の生活に満足していないということ。満足できない生活を大切にしている、ということですね。ここにラッキー7さんの苦しさがあるのだと思います。本当は納得していない。本当は今の生き方が自分の望むものではない。けれども、それ以外の生き方を望んでも「しょうがない」。そんな諦めが心の底辺に流れているように感じるのです。では、そのような「諦め」は、いつから生まれたのでしょうか? そしてその「諦め」の正体は何なのか? それをこれから一緒に紐解いていきましょう。まず、ラッキー7さんは「一方的に振られ」「子どもを得るチャンスを奪われ」ひどい目にあった自分をどう感じていますか? どんな自分だから、こんな事が起きたと思っていますか?「気が利かない」「魅力がない」「家事ができない」…など、どんどん書き出してみると、自分のことを自分がどう思っているのかが視覚化できるので、おすすめです。そして、もうひとつ。ラッキー7さんにとって、本当に「裕福でなくても、二人でささやかにやっていく結婚生活」が理想なのでしょうか? 心のどこかに「結婚とはそういうもの」という諦めや、「結婚とはそうあるべき」という正しさがありませんか?もしかすると、小さい頃から「コツコツと頑張れ」「無駄遣いはいけない」「でしゃばるな」などと言われたり、ご両親が「つつましく生きること」がモットーで、そのような結婚生活を送っていらっしゃったのかもしれません。「彼との結婚がダメになったのは、どんな自分だから?」という問いかけに出てきた”○○な自分”も、実はご両親から怒られたりした自分、あるいはお母さんと比べてできない点だったりはしないでしょうか。ご両親の言葉や生き方を見て、その価値観のなかで生きよう、とこれまで頑張ってきたのではないかと思うのです。そうやって両親の期待に応えようとしてきた。なぜならば「そうしないと愛されない」と思っていたから――。ラッキー7さんが諦めたのは、「結婚すること」ではなく「そのままの自分で幸せになること」。「どうせ愛されないのなら、もう幸せにならなくていいや」とすねているのです。それが、彼との結婚を通して「結婚生活が手に入らないのなら、もうひとりでいいや」という現実となっただけ。ひとりの生活を大事にすることで、「本当はそんな諦めと我慢の毎日はイヤだ」という自分自身を、なんとか説得しようとしているのです。本音を押し殺そうとしているのだから、気が遠くなって当たり前です。もしも誰かに愛されるとしたら、「今の自分で幸せになっていい」と自分を許したら、ラッキー7さんは結婚がしたいですか? それともひとりで自由に生きていきたいですか? 結婚したいとしたら、本当はどんな結婚生活がしたいのでしょうか?本当の望みを探し出すヒントは、「小さい頃に我慢していたことは何か」を思い出すこと。例えば、本当は派手なお洋服が着たかった。贅沢をしたかった。わがままが言いたかった。だけど、できなかった――。そんな自分がいるとすれば、その望みを今叶えてみましょう。ご両親の価値観に合わない願望を持ってしまう自分を許してあげてください。それが「自分は幸せになっていい、と許可する」ということです。そして、その自分で「私が望む幸せってどんなことか?」を、1から考えてみてほしいのです。もしかすると、これまで蓋をしていた、思いもしない”私の幸せ”が飛び出してくるかもしれませんね。ラッキー7さんが、自分の人生に夢をもって生きていけるよう、心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年12月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いじめられた同級生にビクビクする息子に、イライラしてしまう」という、Snowyさん(44歳・主婦)に、心屋塾認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■Snowyさんのお悩み小学校6年生の息子が学校でイジメにあい、 去年10月から不登校になりました。今はフリースクールに楽しく通っているのですが、 前の学校の同級生に会うのが嫌で地元ではビクビクしています。しょうがないのかもしれませんが、 「こっちは悪い事をしてる訳ではないのに」と私はイライラしてしまいます。そんな息子に対して、どうすれば一番良いのでしょうか?■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりSnowyさん、ご相談ありがとうございます。大切な我が子のビクビクした姿、見ていて辛いですよね…。それでは早速ですが、次の言葉を口に出して言ってみて下さいね。・息子くん、助けて上げられなくてごめんね・守って上げられなくて、ごめんね・こんな辛い思いをさせてしまって、ごめんね・ママのせいで、ごめんね言ってみて、どんな感じがしていますか?イライラするのは、罪悪感が刺激されるからなんです。「もうそんなビクビクした姿、見せないでよー」「ママまで苦しくなるじゃない!」って、自分で自分を責めてしまうのが苦しいから、子どもにそんな姿を見せて欲しくなくて、子どもにイライラして、責めたくなってしまうのかもしれませんね…。また、「こっちは悪い事をしてる訳ではないのに」と、おっしゃっていますが、本当に、その通りですよね…。Snowyさんたちは、何も悪くない。けれどこの、「私は悪くない!」という心の叫びは、もしかしたら小さい頃からSnowyさんが、心の中で叫んでいた言葉なのではないでしょうか?・お母さんを守ることのできない私・お母さんを助けてあげられない非力な私こんな風に小さい頃から、ご自分の事を思っていませんでしたか? 現在の悩みは、実は小さい頃のお母さんとの関係から影響を受けていることがあります。Snowyさんのお母さんは、ひとりで辛そうに子育てを頑張っていたのでしょうか? お父さんの助けも借りられず、いつもイライラしていたのでしょうか…。そんなお母さんをそばで見ていて、お母さんを笑顔にしてあげられない自分を、無意識に責めていたのかもしれませんね…。けれど、大人になった今、目の前の息子君の不登校の姿を見て、心が苦しくなっているのは、生き直しのチャンス到来です!小さい頃から抱えてきた、不要な罪悪感を手放すために、背中を押すきっかけを、作ってくれているんです!小さなSnowyさんが自分を責めながら、「お母さんを助けて上げられなくてごめんね」と言っている姿をイメージしてみてください。そんな小さなSnowyさんの目の前にいる、あの頃のお母さんは、どんな顔をしているだろう? 何て言葉をかけてきますか?大人のお母さんは、子どものSnowyさんに、助けてもらう事なんて、望んでいなかったかもしれませんね。あの頃のお母さんは、小さなSnowyさんがいてくれたから、あんなに辛くても、頑張れたのかもしれませんね。次の言葉も、口に出して言ってみて下さいね。・お母さんは、私がいたからこそ、幸せだったんだ・お母さんは、私がただいるだけで、幸せだったんだ続いてこちらも言ってみて。・息子は、私がいるからこそ、幸せだったんだ・息子は、私がただいるだけで、幸せだったんだ言ってみて、どんな感じがしましたか?「地元ではビクビクしています。そんな息子に対してどうすれば一番良いのでしょうか?」とありますが、Snowyさんは、何もしなくて大丈夫です。Snowyさんがいてくれるから、息子君は安心して、ビクビクできるのです。Snowyさんがただいてくれるから、息子君は怖いものを怖いと言えているのです。ママは、ただ子どものそばにいるだけで、十分なのです。息子君と一緒に、オドオドしてもいいし、ビクビクしてもいいし、イライラしてもいい。イライラ・ビクビク・オドオドするSnowyさんだからこそ、息子君のママでいる意味があるんですよ。Snowyさんも、息子君も、大丈夫です。どうぞ、そのままのSnowyさんで、息子君のそばにいてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年12月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「緊張と不安で、大勢の人前で話せない」という、しろちゃんさん(40歳・会社員)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■しろちゃんさんのお悩み仕事で数十名の前で話す機会がありますが、緊張が強く、その場から逃げたくなるのが悩みです。話している途中で動悸がしてきて、話を途中で止めたこともあります。ショックやら恥ずかしいやらで、以来、人の前で話すことが怖くなりました。日常生活でも「また動悸がきたら」と思うと、不安や恐怖を感じます。人の前で話すことを除けば、好きなことが多い仕事なので、離職したくはありません。安心して仕事をしたり、日常を送ったりするには、どうしたらいいでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の大竹公子さんよりしろちゃんさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。人前で話してる途中に、動悸が起きて、話を止めたことがあるのですね。それがショックで恥ずかしかったんですね。そういう経験をすると、人前で話すことが怖くなってしまいますよね。私も以前は、大勢の前で話すのがとても苦手でした。たくさんの人から見られている。そう感じるとすごく緊張してしまい、心臓はバクバク、膝はガクガク、手はブルブルと震えていました。でも今の仕事を始めてから、大勢の前で話す機会が増えてきたので、「どうしたら緊張しないで済むかな?」を考えました。まず考えたのは、「なぜ私は緊張していたのか?」という点。大勢の前で話しても、緊張しない人はいますよね。だけど私は緊張していた。それは「失敗したら恥ずかしい」という想いが私にはあったからなのです。 私が話すときは、言い間違いなどせず、よどみなく、完璧に、わかりやすくしなければいけない。そうできなければ「失敗」で、失敗する自分はダメな人間なんだ。失敗したら笑われる。失敗したら恥ずかしい――。失敗しないように常に自分を見張っていたので、緊張していたのですね。そして、自分がそう思っていると、人からもそう思われてるように感じるものです。自分の話を聞いている人数が増えれば増えるほど、たくさんの人から見張られている気がする。だから大勢の前だと、いっそう緊張が高まっていたのです。もし、しろちゃんさんが以前の私と同じように、失敗が怖いから緊張するのだとしたら。しろちゃんさんへの魔法の言葉は、「失敗してもいい!」です。他の人が話すとき、多少言い間違えたり、途中で止めてしまっても、そんなに気にならないですよね? そして、それくらいのことで「人間失格」の烙印を押されるわけでもない。しろちゃんさんも同じです。失敗しても大丈夫なのです。そしてもちろん、緊張しても大丈夫。「仕事でも日常でも、安心できるにはどうしたらよいでしょうか。」と書かれてましたね。安心するには、「どんな自分でも大丈夫」と決めることです。失敗しても、緊張しても、大丈夫。話を途中で止めてしまっても、大丈夫。万が一、また話の途中で動悸がきたら、「動悸がするので、途中だけど終えますね」と伝えればいいだけです。しろちゃんさんのことを、誰も裁きませんよ。ちなみに、大勢の前で話すことがとても苦手だった私は、今では400人の前でも楽しく話せるようになりました。だからしろちゃんさんも大丈夫! 心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年12月05日