7月23日、東京・新国立劇場 中劇場にて舞台「憂国のモリアーティ」case2が開幕。併せて、代表者コメントとオフィシャル舞台写真が到着した。本作は竹内良輔(構成)と三好輝(漫画)により「ジャンプ SQ.」にて2016年9月号から連載され、コミックス累計発行部数400万部突破の同名漫画を原作とした舞台。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズにおけるホームズの最大の敵、モリアーティ教授を主人公とし、階級制度に縛られた大英帝国の闇と、変革の物語を描く。2020年1~2月、西田大輔の脚本・演出で、舞台化第一弾を上演。古くから根付く階級制度に蝕まれた社会を変え、理想の国を作ろうと誓うモリアーティ3兄弟の過去と現在、そして結ばれた強い絆の物語を、ストレートプレイならではの繊細な描写で創り上げ、好評を博した。今回の舞台ででは、悪によって悪を裁く“犯罪卿”となったウィリアム・ジェームズ・モリアーティと、ウィリアムが自身の計画に必要不可欠な“悪を暴く探偵”として選んだシャーロック・ホームズの関係性が、より深く丹念に描かれる。ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役に、第一弾で知性と大胆さを併せ持つウィリアムを見事に演じた荒牧慶彦。モリアーティ家の長男・アルバート役の瀬戸祐介、三男・ルイス役の糸川耀士郎もそれぞれ続投。3兄弟のコンビネーションのさらなる進化にも期待が高まる。そして、郷本直也、設楽銀河、松井勇歩、野本ほたる、さらに、第一弾でアイリーン・アドラーを演じた立道梨緒奈が今作ではアイリーンの新たな姿である男装のジェームズ・ボンドとして出演、かつて「切り裂きジャック」と呼ばれたジャック・レンフィールド役に萩野崇、シャーロックと犯罪捜査にあたる警部ジョージ・レストレード役に村田洋二郎。そして、シャーロック・ホームズ役に、こちらも第一弾から続投して、抜群の推理力をもつ名探偵を軽やかに好演した北村諒。確かな実力と華のある俳優陣が揃い、19世紀末の大英帝国を舞台に、悪による大胆不敵な革命、ウィリアムとシャーロックの因縁の物語が幕を開けた。本公演は、8月1日(日)まで上演。また、7月23日(金・祝)、31日(土)、8月1日(日)の公演は、ライブ配信も実施する。さらにアーカイブ配信期間中は何度でも視聴。ぜひこの機会に、舞台版の「憂国のモリアーティ」を楽しんでほしい。●ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役:荒牧慶彦 コメントいよいよ舞台「憂国のモリアーティ」case2の幕が上がります。前作ではあまり描かれなかったウィリアムとシャーロックの出会い、対決が描かれるということで、今作もとても楽しみにしていました。原作の持つパワーと、舞台で醸し出される雰囲気、熱量。それらが合わさって凄いステージが出来たのではないかと思っています。今作もどうぞご期待ください。●アルバート・ジェームズ・モリアーティ役:瀬戸祐介 コメント僕自身発表から楽しみに待っていた 舞台「憂国のモリアーティ」case 2。今回もアルバートを演じられることに喜びを感じています。西田さんのまるでウィリアムの計画のように高度に計算され尽くした演出、大胆かつ精細に目まぐるしく展開する舞台から繰り広げられるシーンの数々に、演者としても観客としても高揚しています。みなさんを「憂国のモリアーティ」の世界観にどっぷり浸りながら贅沢な演劇体験の世界へいざなえると自負しております。音、光、言葉、何一つ見落とさずみなさんの宝箱に詰めて持ち帰って頂きたいです。今回から僕たち三兄弟の先生も登場するのでお見逃しなく!僕の大好きなシーンです。●ルイス・ジェームズ・モリアーティ役:糸川耀士郎 コメントルイス・ジェームズ・モリアーティ役の糸川耀士郎です。稽古を終え、前作を遥かに上回る完成度に驚かされました。皆様にパワーアップした舞台「憂国のモリアーティ」を見て頂けるのが楽しみで仕方ありません。僕もルイスとしての佇まいに説得力を持たせられるよう、試行錯誤して役作りに勤しんできました。新しい仲間も増え、華やかさにより磨きがかかっている様にも思います。原作が好きなファンの方にもきっと愛して頂けるものに仕上がっていると思いますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです。応援よろしくお願いいたします!●ジョン・H・ワトソン役:松井勇歩 コメント皆様!ただいま!!ジョン・H・ワトソン役の松井勇歩です。遂に来ました!!!舞台「憂国のモリアーティ」case 2待ち望んでいました。今回も盛りだくさんそして前作よりも遥かにパワーアップして、濃くて美しくて怪しげなモリステの世界を存分に味わってください。今年も所狭しと走り回り、ワトソン君の魅力をシャーロックとの相棒感増し増しで届けたいと思います。心からお楽しみください!!●シャーロック・ホームズ役:北村諒 コメント舞台「憂国のモリアーティ」case2いよいよ開幕です。新キャストを迎え、さらにパワーアップしたモリステ。原作もどんどん進み、ミュージカル化や、アニメ化もされたりと、どんどん展開していく「憂国のモリアーティ」に日々、活力を貰っています。そんな僕ら自身も作品に、役に、さらに深く入り込んで、素晴らしい舞台に仕上がっていると自信を持って言えます!是非、時代を変えるエネルギーを受け取りに来てください!配信もありますので、劇場へ足を運ぶのが難しい方も画面を通して楽しんでいただけたら嬉しいです!千秋楽までどうぞ、よろしくお願い致します!【公演概要】舞台「憂国のモリアーティ」case2原作:《構成》竹内良輔《漫画》三好 輝(集英社「ジャンプSQ.」連載)脚本・演出:西田大輔 / 音楽:YOSHIZUMI主催:舞台「憂国のモリアーティ」製作委員会バンダイナムコアーツ / バンダイナムコライブクリエイティブ / Office ENDLESS<キャスト>ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:荒牧慶彦アルバート・ジェームズ・モリアーティ:瀬戸祐介ルイス・ジェームズ・モリアーティ:糸川耀士郎セバスチャン・モラン:郷本直也フレッド・ポーロック:設楽銀河ジョン・H・ワトソン:松井勇歩ミス・ハドソン:野本ほたるジェームズ・ボンド:立道梨緒奈ジャック・レンフィールド:萩野崇ジョージ・レストレード:村田洋二郎シャーロック・ホームズ:北村諒公演期間:2021年7月23日(金)~8月1日(日)会場:新国立劇場 中劇場チケット:全席指定9,900円(税込)※未就学児入場不可※お席によっては、出演者・演出等が一部見え辛い場合もございます。公式HP: お問い合わせ:インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(平日13:00~15:00)<ライブ配信情報>舞台「憂国のモリアーティ」case2■定点映像配信※カメラ1台による舞台全体がご鑑賞頂ける映像をお届け致します。・7月23日(金・祝) 12:00公演※初日公演・7月23日(金・祝) 17:00公演■スイッチング映像配信※カメラ複数台による配信オリジナルのスイッチング映像をお届け致します。・7月31日(土) 12:00公演・7月31日(土) 17:00公演・8月1日(日) 12:00公演※千穐楽公演■配信プラットフォームStreaming+■チケット料金(1) 定点映像配信:3,300円(税込)(2) スイッチング映像配信:4,400円(税込)☆配信チケット購入特典☆選べるスペシャルブロマイド付き!※配信チケット1枚購入につき、以下(1)~(5)からお好きなブロマイドを1枚お選び頂けます。※ファミリーマートにてプリントアウトして頂く仕様になります。(1) 荒牧慶彦(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ 役)(2) 瀬戸祐介 (アルバート・ジェームズ・モリアーティ 役)(3) 糸川耀士郎 (ルイス・ジェームズ・モリアーティ 役)(4) 北村諒 (シャーロック・ホームズ 役)(5) 松井勇歩 (ジョン・H・ワトソン 役)■チケット販売期間:2021年7月16日(金) 12:00~販売開始
2021年07月26日竹内良輔(構成)と三好輝(漫画)による同名漫画を原作とした舞台『憂国のモリアーティ』case 2が7月23日(金・祝)より上演。西田大輔の脚本・演出による舞台化第二弾となる本作は、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティとシャーロック・ホームズの“運命的な出会いと再会”をメインテーマとして描く。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズにおけるシャーロックの最大の敵、モリアーティ教授を主人公に、階級制度に縛られた大英帝国の闇と変革の物語を描く漫画「憂国のモリアーティ」。舞台版はウィリアム・ジェームズ・モリアーティに荒牧慶彦、シャーロック・ホームズを北村諒が演じる。荒牧、北村、そして脚本・演出の西田の3人に、第1弾上演時の手応えや今作の見どころを聞いた。アニメ化前に上演された第1弾での手応え――第1弾の反響も大きかったと思いますが、手応えはいかがでしたか?荒牧手応えはめちゃくちゃありましたね。第1弾のときはまだアニメ化はされていなかったんですけど、ミュージカル版が先にあって、ミュージカルの方でも『憂国のモリアーティ』がすごく面白いと盛り上げてくださり、それからの舞台版だったのでお客様の期待値も高かったと思います。でも本当にミュージカル版と舞台版の演出もまったく違うもので、「同じ作品をやっているのに、こんなに違うものになるんだ!」と、お客様には演劇の面白さを体感してもらえたと思うので、ファンの心を掴めたな、と手応えはありました。北村当時は(コロナ禍前で)まだ客席の間を歩くことができた時代だったので、本番は劇場でのリアクションやお客様の表情だったり、間近でお客さんの反応を感じられました。(case 2の上演に先駆けて)YouTubeで第1弾の無料配信なども行われたんですが、そのコメントを見てすごく楽しんでくださっているのが伝わってきたので、手応えを感じることができました。――西田さんは第1弾をどう作っていったのでしょうか?西田ミュージカル版が先だったというのはあるんですけど、僕は荒牧ウィリアムの闇への光をどう美しく魅せるか、みたいなところから始まって、それに相対する北村シャーロックという、原作とこのふたりを物語としてどうやって美しく魅せるかを考えていきました。そういう意味では、舞台ならではの世界観をふたりを中心に構築してこられたな、という思いはすごくありますね。――第1弾上演後にアニメも放送され、さらにキャラクターへの解釈が深まったと思いますが、改めて担当されているキャラクターの印象を教えてください。荒牧カッコよくて美して儚いのがウィリアム・ジェームズ・モリアーティです。最大の自己犠牲をもって、この国を美しい姿に変えたいというウィリアムの姿は原作の漫画でもアニメでも変わらず美しいという印象です。北村シャーロックはピュアさがすごく素敵だなと思っていて。謎に対するピュアさだったり、自分の好奇心に真っ直ぐに進んでいけるところ。止められないくらいの衝動が湧き出てくるというか、そこが一番素敵だなと感じます。見た目や雰囲気は大人っぽいんだけど、子供みたいな表情をするときや、キラキラした笑顔を見せる瞬間もあるので、そこはやっぱりウィリアムと対比している部分でもあり、魅力でもあるなと思います。役者・荒牧慶彦、北村諒の演技の掛け合いをキャラの関係と重ねてできる――アニメを踏まえて今回取り入れる部分や、第1弾からの変化はありますか?荒牧アニメの情報が何もないところから自分で作り上げ、アニメ化されたものを見て、「ああ、やっていたものは間違いがなかったな」と思いました。声優さんの演じ方も僕が目指していたところと似ているところもあったので、前作から変わらずキャラの感情を原作から持ってきて、荒牧慶彦なりのウィリアム・ジェームズ・モリアーティを作り上げるところは変わりないなと思っています。北村僕も僕なりのシャーロックを演じたいと思います。原作ものの舞台がたくさんある中で、もちろん『憂国のモリアーティ』のアニメも素敵でしたが、前作も漫画から得る情報やイメージから膨らませていったものが大きかったので、今回もベースはそこにあるなと思っています。西田第1弾のときはアニメはなかったので原作と自分たちで手探りで作っているなかで、まっきー(荒牧さん)が何気ない稽古の合間で、「西田さん、僕はこの作品がすごく面白いと思っているんですよ。アニメが出来てお客さんがこの世界観に触れて、舞台にも足を運んでくれる人がたくさん増える気がするんです」と言っていたんですよ。それがすごく印象的で。真ん中に立つ子がそれを言ってくれるのであれば、原作の世界観を真摯に誠実にやっていれば間違いないと思ったことを覚えています。――第1弾はモリアーティ陣営でのストーリー展開が多かったですが、今回はシャーロックと対峙するシーンも多くなりますね。荒牧前作はそんなに絡みがなかったですが、ウィリアムってけっこうシャーロックに対して興味を抱いているだけじゃなくて、“好き”なんですよね。やっと自分と同じレベルの思考能力を持っている人と高次元での会話ができる。そういう意味でもライバルで、影と光という意味でもライバルだと思うんですけど、そういうウィリアムの根っからの楽しさを前面に出せる。僕もきたむー(北村さん)と知り合ってから長いですし、そういう意味で役者・荒牧慶彦、北村諒の演技の掛け合いを楽しめる。そういったところを今回、キャラの関係と重ねてできると思っておりますので、僕も楽しんでいこうかなと思っております。北村単純にシャーロックから出てくる感情や表情が増えそうだなと思います。今までは色々な事件や謎を解決していくことが目的でしたけど、目の前にウィリアムが現れて一緒に推理対決をできることによって、掴めなかったものが目の前で掴めるところにきている、みたいな環境の変化があります。そこに対しての嬉しさや高揚、ワクワクみたいなものが今回は特に出るんじゃないかなと思っています。単純に稽古をやっていて楽しいです。――西田さんは今回ふたりのシーンが増えることで演出されていて面白いと思っている点を教えてください。西田あえて舞台版でやるとなったときに、第1弾では第一幕でウィリアムの過去やバックボーンを描いて、第二幕はアイリーン・アドラーを通してシャーロック・ホームズという人間を描いて、次のステージでふたりを会わせよう、という構想のもと始まっているんです。だから、満を持して今回列車の推理対決の話なんですけど、これから大きなうねりになっていくふたりの静かなる前哨戦というか。それはふたり自身にもすごく感じていて、僕が「この役はこういう気持ちだから」と言うことはひとつもないくらい、ふたりもちゃんと研究しているので、すごいふたりだな、と思います(笑)。荒牧・北村(笑)。――では稽古も、とてもスムーズに?西田いや、けっこう大変ですけどね。でも、第1弾以上のスケールになっています。荒牧それは間違いないですね。「このふたりのこの先を見てみたい」と思ってもらえるように――第1弾では、アンサンブルのダンスなどで魅せながら、非常にスムーズで美しいショーのような場面転換が印象的でした。今回はどんな演出を考えていらっしゃいますか?西田また新しい場面の変わり方になっているので、これはもう見てのお楽しみですけど、画期的なことをやっています!――前回とはまた全然違った雰囲気になると?荒牧違いますね。――おふたりは西田さんならではだと感じる演出部分はどんなどころでしょうか?荒牧階段ですね(笑)。階段が今回もひとりでに動きます。北村動く階段に乗っては回って、それがまた違う仕掛けになっていたりとか、その魅せ方は西田さんならではだと思いますね。荒牧あと、画作りが美しいなと感じます。台本を読んだときに、「これをどうやるんだろう?難しそうだな」という部分も、稽古場で大輔さんに演出を付けてもらうと「こういう表現の仕方があったんだ!」と驚きと発見が多々あるので、大輔さん素敵だなと思います。西田ありがとうございます!ほぼ全部稽古場から生まれているんだけど、やっぱりシャーロックは動くし走るから、比較的こういうことをやろう、とイメージしやすいです。ウィリアム陣営は基本は動かないところでどう感情のうねりで魅せていくかになるので、普通に終わってしまうところを終わらせない、みたいなところはすごく考えます。――では、今作の見どころを交え、楽しみにされている方にメッセージをお願いします。西田メディアミックス展開されている中で舞台は今回2回目だから、荒牧ウィリアムと北村シャーロックが僕の中で固まっていて、観客の中でも確実にそう思う人が多くなっていくと思うし、「このふたりのこの先を見てみたい」となる、何かを残せるように頑張りたいと思います。前回よりも大きなスケールになるように、このふたりを中心に他の俳優たちもすごく魅力的なので、このメンバーでしかできない、パワーアップした第2弾を楽しんでいただければと思います。北村ふたりの出会いもそうですし、その他の事件もとても派手さがあったり、目まぐるしく動いていく人たちがいて、本当に舞台上をみんなが走り回るので、それは迫力がすごいと思います。今回、新しいキャストの方も入ったりとパワーアップしているし、また一層『憂国のモリアーティ』の世界が広がったことを感じてもらえると思うので、西田さんが言ったように、この先を見てみたいと思えるような作品になると思いますので楽しみにしていてください。荒牧まず、大前提として謳っているウィリアムとシャーロック・ホームズ宿命の対決。出会いから見どころです。ミュージカル版ともアニメ版とも違う、舞台『憂国のモリアーティ』の魅力がふんだんに詰まっています。観に来ていただいたら、「ストレートプレイで表現するというのはこういうことなんだ!」と大好きだと思ってもらえるような世界観に仕上がっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。――楽しみにしています、ありがとうございました!取材・文:能一ナオ撮影:曽我美芽舞台『憂国のモリアーティ case2』2021年7月23日(金・祝)~2021年8月1日(日)会場:新国立劇場 中劇場※7月23日(金・祝)に定点映像、7月31日(土)、8月1日(日)にスイッチング映像のライブ配信あり。詳細は公式サイトへ
2021年07月22日集英社「ジャンプSQ.」で2016年8月から連載されている構成・竹内良輔、 漫画・三好輝による『憂国のモリアーティ』を原作としたミュージカル、通称「モリミュ」の第3弾上演が決定した。コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』を原案に、ホームズ最大の宿敵であるモリアーティ教授視点で再構築された物語が描かれる『憂国のモリアーティ』。コミックスは最新13巻(2021年3月現在)まで刊行されており、発行部数は累計400万部を突破した人気作だ。アニメ・ストレートプレイ・ミュージカルと、「メディアプロジェクト」でも盛り上がりをみせている。ストーリーは、上流階級の人間達に支配され差別が蔓延している19世紀末の「大英帝国」を舞台に、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとするモリアーティと、宿敵シャーロック・ホームズの戦いを中心に描かれる。ミュージカル第3弾「ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊-」では、前作同様、脚本・演出にダイナミックな物語創りと繊細な心理描写を得意とし、幅広い物語作りの技巧に定評がある劇団「InnocentSphere」の西森英行を迎え、音楽は多数の企業CMを手がけ、演奏家としても多くのアーティストの作品に参加している、ただすけが担当。ピアノとヴァイオリンの生演奏を交えた舞台作品という、ライブエンターテイメントならではの魅力を楽しめるミュージカルとなっている。初演より引き続きウィリアム・ジェームズ・モリアーティを鈴木勝吾、 シャーロック・ホームズを平野良が演じ、さらにミュージカル初登場キャラクターには実力派俳優陣の出演が決定した。2021年8月より品川プリンスホテル・ステラボールにて東京公演、サンケイホールブリーゼにて大阪公演が上演される。詳しい公演日程やチケットなどの情報は追って発表されるので、続報に期待しよう。【公演概要】「ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊-」※Op.3は、オーパススリーと読みます原作:構成・竹内良輔 漫画・三好輝 『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンブSQ.」連載)脚本・演出:西森英行 / 音楽:ただすけ公演スケジュール:2021年8月会場:東京公演 品川プリンスホテル ステラボール / 大阪公演 サンケイホールブリーゼキャスト:ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ 鈴木勝吾 / シャーロック・ホームズ 平野良アルバート・ジェームズ・モリアーティ 久保田秀敏 / ルイス・ジェームズ・モリアーティ 山本一慶セバスチャン・モラン 井澤勇貴 / フレッド・ポーロック 赤澤遼太郎 / ジョン・H・ワトソン 鎌苅健太ジェームズ・ボンド 大湖せしる / ジャック・レンフィールド 石坂勇ジョージ・レストレード 高木俊 / ザック・パターソン 輝馬 / アータートン 奈良坂潤紀チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン 藤田玲Piano 広田圭美 / Violin 林周雅 他公式サイト: 公演に関するお問い合わせ:マーベラスユーザーサボート :
2021年03月29日2020年1月10日(金)、舞台『憂国のモリアーティ』の囲み取材が、EX THEATER ROPPONGIにて行われ、荒牧慶彦、瀬戸祐介、糸川耀士郎、北村諒、松井勇歩の5名が出席した。2016年より『ジャンプスクエア』にて連載中の同タイトルを舞台化した本作。コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズを原案に、ホームズの最大の宿敵であるモリアーティ教授を主役に据えたストーリー構成となっており、これまでにノベル化、ミュージカル化など、さまざまなメディアミックスが展開されている。また、昨年末に開催された「ジャンプフェスタ2020」にて、アニメ化が決定したことも発表された。主役のウィリアム・ジェームズ・モリアーティを演じる荒牧は「この作品はミュージカル版が大盛況で終わり、そのあとにアニメ化も発表されて、これから盛り上がっていく作品だと思います。僕としても、どのように進化していくのか見守っていきたい」と作品への愛を見せつつ「まずはこの舞台版を通して、『憂国のモリアーティ』の素晴らしさを届けていきたいです」と意気込んだ。アルバート・ジェームズ・モリアーティ役の瀬戸は「全部まっきー(荒牧)が言ってくれたとおり!」と笑いを取りながら「この作品は、人間の価値観の深層に迫る作品。自分の価値観と照らし合わせて観るのもおもしろいと思います」と、ファンの期待を煽る。続けて、瀬戸は「演出・脚本の西田大輔さんがすごくこの作品を理解してくれていたので、西田さんについて行くのが舞台を成功させる近道だと思ってやってきました。モリアーティ兄弟チームとシャーロックチームで空気感が違うので、2つのチームが混じり合ったときの緊張感を楽しんでほしい」と見どころを語った。ルイス・ジェームズ・モリアーティ役の糸川は、出演が決まった当時を振り返り「稽古に入る前から、このキャストの方々と舞台『憂国のモリアーティ』を作り上げられることが楽しみでした。先にミュージカル版が上演されていたので、舞台版として何を届けていけばいいのか悩んでもいましたが、稽古と場当たりを重ね、舞台にしかない魅力がたくさん詰まっているなと思いました」と手応えを感じた様子。ジョン・H・ワトソン役の松井は「ストーリーは暗めですが、僕が演じるワトソンはキャラクターの中で一番明るいキャラクター。ワトソンの存在意義を舞台上でお届けできたら」と自身が演じるキャラクター性をアピールした。シャーロック・ホームズを演じる北村は「西田さんが演出と聞いて、きっと人間味がある舞台になるだろうなと思っていました。モリアーティ兄弟チームとホームズチームのコントラストがはっきりと出ているので、そこを楽しんでいただけたら」と西田が作り上げる世界観について触れる。稽古場での印象的なエピソードを聞かれると、荒牧は「ルイス役の耀士郎がいじられ役になっていましたね。あまり喋らない役柄なので、シーン稽古のときに「(喋らないのに)なんでそこにいるの?」っていういじりをしていました(笑)」と裏話を明かす。これを受けた糸川が「僕に話を振れば、笑いが取れる、みたいな!」と便乗すると、すかさず荒牧と瀬戸が「それはないだろ!」とツッコミ。負けじと糸川も「僕をオモチャにしてたくせに!」と言い返し、兄弟さながらの仲の良さを見せつけた。また、囲み取材に出席していないメンバーで魅力的なキャストは?という問いに、荒牧がしばし悩みながら「魅力的な人ばかりなんですけど……」と前置きをしつつ、レニー・ダブリン男爵役の佐久間祐人の名を挙げる。佐久間は本作でキャストとして出演するだけではなく、演出助手としても舞台を支えている人物であるため「(キャストと演出助手の両方をやっていて)頭がこんがらがってしまいそうな複雑な計算をしながらも、西田さんの世界観を作り出している方。まさに影の功労者」と絶賛。松井は「ホームズチームのハドソンさん!」と野本ほたるを指し「漫画から出てきた!と思うぐらい、完成度が高い。同じシーンも多く、助けていただいています」と笑顔を見せた。最後に瀬戸が「あとはそうですね。ここにいないメンバーだと、ルイス役の糸川耀士郎かな」と、稽古場でのエピソードとかぶせて糸川をいじっていくも、シーンと静まり返る報道陣。その様子を見て、糸川が「全然ウケないじゃん!」と悲痛な叫びをあげ、その掛け合いでキャスト、報道陣を大いに笑わせ、囲み取材は終了した。東京公演は1月10日(金)~19日(日)EX THEATER ROPPONGIにて、そして大阪公演は1月31日(金)~2月2日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される©竹内良輔・三好 輝/集英社©舞台「憂国のモリアーティ」製作委員会取材・文/榎本麻紀恵
2020年01月13日