シャープは8月6日、シンプル&スマートがデザインコンセプトの「S-style(エス-スタイル)」シリーズから、プラズマクラスター空気清浄機「FP-FX2」とプラズマクラスター加湿器「HV-EX30」を発表した。発売はFP-FX2が9月19日、HV-EX30が10月20日。価格はオープンで、推定市場価格はFP-FX2が45,000円前後、HV-EX30が30,000円前後だ(いずれも税別)。S-styleシリーズは、「上質な空気のカタチ」をコンセプトにした新たな製品群。FP-FX2は、前面部に透明度の高いパネルを採用し、送風ファンの動きが透けて見える空気清浄機。空気の汚れ具合をセンサーでモニタリングし、空気がキレイになったら吹き出し口の「きれいモニター」が光って知らせる。送風ファンには、トンボの羽根の形状を応用し、送風効率を高めた薄型「ネイチャーファン」を採用した。「高感度ホコリセンサー」によって微細なゴミを検知し、PM2.5などの目安濃度を色で知らせる「PM2.5モニター」機能も持つ。0.3μm以上の微細なゴミを99.97%以上集じんし、ニオイも低減できる「静電HEPA・脱臭一体型フィルター」を搭載する。HV-EX30はタンクの水量や部屋の湿度、運転状態を7色のイルミネーションで表現する気化式の加湿器。1時間に最大300mlの加湿性能を持つ。水タンク容量は約2.4Lだ。サイズと重量はFP-FX2がW430×D98×H444mm/4.9kg、HV-EX30がW345×D207×H347mm/3.5kg。消費電力はFP-FX2が2.4~12W、HV-EX30が3.5~8W。
2015年08月06日シャープは7月23日、電子辞書「Brain」シリーズの新モデルとして、タイプライターキー配列の「PW-NA1」と50音順キー配列の「PW-NK1」を発表した。発売は8月6日。価格はオープンで、推定市場価格は税別18,000円前後だ。PW-NA1とPW-NK1は、コンパクトタイプの電子辞書「Papyrus」シリーズから発売された「PW-AM700」と「PW-AM500」の後継モデル。今回の新モデルからハイエンドシリーズの「Brain」とブランドを統一する。入力キーの最上段には、コンテンツボタンなどのほか「調べる」ボタンを装備。調べるボタンを押すと、コンテンツをまたいで検索結果を表示するため、はじめにコンテンツを選択する必要がない。また、うろ覚えの言葉を検索する際に役立つ「ブランクワード/ワイルドカードサーチ」も採用。単語の途中、一部の文字がわからないときでも言葉を見つけられる。両モデルともキーの数を5個ずつ削減し、PW-NA1が49個、PW-NK1が71個。キーの数を減らしたことで、ゆったりしたキー配置になり、押しやすくなったとする。文字サイズは9ドット / 12ドット / 16ドット / 24ドット / 48ドットから5段階で選択可能だ。コンテンツは「スーパー大辞林3.0」(三省堂)、「漢字源 改訂第五版」(学研)、「ブリタニカ国際大百科事典」(ブリタニカ・ジャパン)、「ウィズダム英和辞典 第3版」(三省堂)、「ウィズダム和英辞典 第2版」(三省堂)、「ブルーガイドわがまま歩き旅行会話」<英語 / イタリア語 / フランス語 / スペイン語 / ドイツ語 / 韓国語 / 中国語<(実業之日本社)と、日常生活や海外旅行などで役立つ12個を厳選して収録した。スーパー大辞林、ウィズダム英和辞典、ブルーガイドわがまま歩き旅行会話は音声も収録。そのほか、計算機能として電卓、通貨換算、単位換算、年号計算、年齢計算の機能も備えている。突起部を含む閉時のサイズはW132.5×D90×H16.6mm、電池を含む重量は185g。電源は単4形アルカリ乾電池×2本、もしくは単4形Ni-MH×2本で、電池寿命は約150時間。表示部は4.7型(縦53.7×横107.5mm)、320×160ドットのモノクロ液晶。PW-NA1のカラーはブラック系とレッド系の2色。
2015年07月23日シャープは7月21日、今秋、東京都内にソーラー充電スタンド「シティチャージ」を設置すると発表した。ソーラー充電スタンドは、太陽光パネルが発電する電気でスマートフォンなどを無料で充電することが可能で、すでに米国・ニューヨークなどでは設置が広がっているという。今回設置される「シティチャージ」は、太陽光パネル、蓄電池、LED照明、充電テーブルで構成されており、太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に蓄電、その電気をスマートフォンなどの充電や夜間のLED照明に使用する。同社は今秋、旅行者が多い東京タワー付近とビジネスパーソンの多い虎ノ門ヒルズに設置し、順次設置を拡大していく予定。「シティチャージ」は東京都環境公社が東京都と連携して、太陽光発電の啓発、非常用電源としての活用、そして外国人旅行者へのおもてなしに資するものとして実施予定となっている。
2015年07月22日シャープは7月21日、キャニスター型サイクロン掃除機の新モデルとして「EC-VX700」と「EC-LX700」を発表した。EC-VX700は3種類のアタッチメントと低騒音ナイトモード、EC-LX700は2種類のアタッチメントを備える。価格はオープンで、推定市場価格はEC-VX700が80,000円前後、EC-LX700は60,000円前後(いずれも税別)。EC-VX700とEC-LX700は、ペットの抜け毛掃除に適した「パワフル一毛打尽(いちもうだじん)自走ヘッド」を搭載するキャニスター型掃除機。コシが強く、幅28cmとワイドな太径ブラシで、ラグマットなどに絡みついたペットの抜け毛をかき取る。ブラシ側面には「スミブラシ」を配置しており、壁際のゴミも逃がしにくい。自走式のため、ラグマットやじゅうたんでも軽い力で操作可能だ。ヘッドは分解でき、回転ブラシカバー、回転ブラシ、ヘッドカバーを水洗いできる。サイクロン部には、従来のサイクロン部の周囲に8つの小型サイクロンを配置した「パラレルフローサイクロン」を採用。内と外の2段階のサイクロンで、微細なゴミを99.9%以上遠心分離できるため、ダストカップ上部のフィルターが不要になった。本体にはプラズマクラスターイオン発生ユニットも搭載し、静電気を抑制。ダストカップ内部へのゴミやホコリの付着を低減できる。EC-VX700のみ「フッ素加工ULPAクリーンフィルター」を搭載しており、0.3μm以上の微細なホコリを99.999%キャッチできる。49dB(目安として、50dBで静かな事務所、家庭用エアコンの室外機といわれる)の運転音で掃除できる「ナイトモード」も搭載。本体パワーとブラシ回転数を自動でコントロールし、夜間でも周囲に気兼ねなくフローリング掃除できるとしている。布団やソファーの掃除に適した「2WAYベンリヘッド」が付属する。EC-VX700の本体サイズはW215×D350×H241mm、本体重量は3.1kg。ホースと延長管、吸込口を合計した重量は4.7kg。吸込仕事率は210W~約15Wで、ダストカップ容量は0.25L。カラーはゴールド系で、2WAYベンリヘッドと2段伸縮すき間ノズル、ベンリブラシの3種類が付属する。EC-LX700の本体サイズはW215×D350×H241mm、本体重量は2.9kg。ホースと延長管、吸込口を合計した重量は4.5kg。吸込仕事率は210W~約40Wで、ダストカップ容量は0.25L。カラーはレッド系。2段伸縮すき間ノズルとベンリブラシが付属する。
2015年07月21日シャープは7月16日、液晶テレビ「AQUOS K30」シリーズを発表した。24型のLC-24L30と22型のLC-22K30は7月30日発売、19型のLC-19K30は8月30日発売。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はLC-24K30が50,000円前後、LC-22K30が45,000円前後、LC-19K30が40,000円前後(いずれも税別)。3製品ともパーソナル向けの液晶テレビ。LC-22K30のみ1,920×1,080ドットのフルハイビジョンパネルを採用しており、他の2モデルは1,366×768ドットのハイビジョンパネルを採用している。USB HDDを使用した番組録画にも対応。チューナーは、地上デジタル、BS/110°CSとも2基内蔵しており、裏番組録画も可能だ。入力端子は、HDMI×2、D端子×1、ビデオ入力×1、ミニD-Sub15ピン×1を装備する。MHLにも対応しており、スマートフォンの画面を表示することも可能だ。
2015年07月17日シャープは7月14日、ドラム式洗濯乾燥機の新製品発表会を開催した。発表されたのは、プラズマクラスター洗濯乾燥機シリーズの「ES-Z210」と「ES-A210」の2機種。いずれも容量は洗濯が10kg、乾燥が6kgのタイプだ。機能や性能で差別化が図られており、ES-Z210が上位機種にあたる。○業界初の「ハイブリッド」乾燥方式今回、ES-Z210のみの新機能で大きな目玉となるのは、「サポートヒーター」の搭載といえる。現在、洗濯乾燥機の乾燥機能は、ヒーターで熱を発生させて洗濯物を乾かす「ヒーター式」と、ヒートポンプによる除湿効果で乾かす「ヒートポンプ式」に大別される。ES-Z210では、業界で初めてこの両方を採用した。ただし、サポートヒーターという名前のとおり、ヒーター乾燥はあくまでアシスト的な役割で、メインとなるのはヒートポンプ式だ。サポートヒーターは洗いと乾燥、2つの工程で動作する。1つめは今回新たに搭載された「極め洗いコース」。後述するマイクロ高圧洗浄との組み合わせで頑固な泥汚れや皮脂汚れも洗い落とすコースだ。極め洗いコースの運転直後には、サポートヒーターで約40℃の温風をドラム内に吹き付けて衣類を温める。これによって、洗剤を活性化させ、汚れを浮かせる。もう1つの工程が乾燥だ。こちらも新搭載の「ぽかぽか・おひさま乾燥」という乾燥機能では、ヒートポンプで乾燥させながら、サポートヒーターで熱を与えることにより、ふんわりとした天日干しのような仕上がりを実現できるという。ヒートポンプ式はヒーター式よりも低消費電力な点が魅力だが、シャープによると、ヒーターを追加することによる消費電力への影響はないそうだ。○進化したマイクロ高圧洗浄シャープのドラム式洗濯乾燥機は、2014年モデルから「マイクロ高圧洗浄」を搭載している。マイクロ高圧洗浄とは、毎秒100万個の微細な水の高圧シャワーを衣類に噴射して、繊維の奥の汚れをはじき飛ばす機能。少ない水量で叩き洗いを行うドラム式は、一般的に洗浄力に弱点があるとされるが、マイクロ高圧洗浄でこの問題を解消した。ES-Z210では、マイクロ高圧洗浄を強化。洗浄範囲を従来の約1.4倍に拡大した。シャープによると、「高圧洗浄の圧力を高めると衣類が痛んでしまう。そこで、洗浄範囲を広げて、洗いムラを低減し、洗浄力を高めた」とのことだ。前述の極め洗いコースでは、マイクロ高圧洗浄のシャワー量が標準コースに比べて最大約4倍量となる。そのほか、ES-Z210には新機能として「サッと予洗いコース」を追加。こちらもマイクロ高圧洗浄を利用した機能で、泥などがこびりついた、汚れのひどい洗濯物を、約5分で水だけの力で予洗いし、脱水まで行えるというものだ。○農業女子のための洗濯機これらの機能が生まれたのは、農林水産省が主導する「農業女子プロジェクト」に、シャープが家電メーカーとして唯一参画したことが背景にある。同プロジェクトは、農業に携わる女性の知恵を企業のノウハウと結びつけ、新たな商品やサービスの創出につなげるというものだ。シャープでは、新製品の開発にあたって、農業に従事する38人の女性にアンケートを実施、計4回にわたって延べ10人との意見交換を行ったという。さらに、全国から土のサンプルを集めて泥汚れの落ち具合を比較するなど、徹底した実験が繰り返された。発表会には、シャープ 取締役会長の水嶋繁光氏が出席。「シャープ創業者の早川徳次の言葉には『人に真似される商品を作れ』というのがあり、古くからシャープは会社の枠組みを超えた産学官共同の取り組みを行ってきた。今回もその流れのひとつとして、家電メーカーとして唯一プロジェクトに参画し、農業女子の方々の声をもとに、洗浄能力を飛躍的に高めた洗濯機を開発した。今後もこのようなプロジェクトを通して、新たな家電の可能性を追求していきたい」と挨拶した。また、発表会に駆け付けた農林水産副大臣のあべ俊子氏は「農業女子を応援していこう、というこのプロジェクトには、現在300人の女性と20社以上の企業が参加しています」と説明。さらに、「今回のような洗濯機の登場で、農業女子たちがもっともっとオシャレをできるようになり、もっともっとおいしい農作物を作ってもらえるのではないかと期待しています」とコメントした。そのほか、発表会には今回の新製品開発に携わった3人の農業女子も出席。「農作業によるひどい泥汚れが、水だけで落ちるわけないと思っていました。予洗いコースに関しても、どうせ洗濯前に手洗いをしているからいらないとか、1回目の意見交換会ではかなり厳しい意見を言って、ダメ出しをしました」「1回目の意見交換会では、タオルを洗うと逆に泥染めになってしまっていたのに、1カ月後に行われた3回目の意見交換会では、全国から集められた泥汚れがすべてキレイになっていました。たった1カ月でこれだけブラッシュアップさせるシャープの技術に感心しました」「汚れを落とすのは洗剤の仕事だと思っていたが、水だけでこんなにキレイになるのは衝撃でした。農業に携わる女性だけでなく、一般の方でも喜んでもらえるのではないかと思います」など、開発秘話や感想を明かした。このたび発表された新製品2モデルのちがいは、サポートヒーターの有無のほか、搭載するセンサーの数。センサーはES-Z210が7種類、ES-A210が5種類で、センサーが多いES-Z210のほうが、より少ない使用水量、消費電力で運転できる。また、センサーの情報をもとに洗濯機の使い方を音声で案内する「ココロエンジン」はES-Z210にのみ搭載する。
2015年07月15日シャープは7月14日、ドラム式洗濯乾燥機「ES-Z210」を発表した。農林水産省の「農業女子プロジェクト」と連携した製品だ。発売は8月27日。価格はオープンで、推定市場価格は税別300,000円前後だ。ES-Z210は、頑固な泥汚れや皮脂汚れ、黄ばみを落とせる「極め洗いコース」を新しく搭載したドラム式洗濯乾燥機。ヒートポンプに加えて新搭載された「サポートヒーター」が約40℃の温風を送り、濡れた衣類の汚れを温めて浮かす。汚れを浮かせた状態で、小さな水滴を勢いよく吹き付ける「マイクロ高圧洗浄」を行い、繊維の奥の汚れをはじき飛ばして洗浄する。マイクロ高圧洗浄は2014年度モデル「ES-Z200」に比べて、洗浄範囲が約1.4倍となり、ムラなく洗えるようになった。泥だらけのユニフォームなど汚れがひどい衣類だけを、マイクロ高圧洗浄で事前に洗える「サッと予洗いコース」を追加。洗剤を使わず、水だけで約5分間洗浄し、汚れをはじき飛ばす。サッと予洗いが完了した後は他の洗濯物とまとめて洗濯できる。乾燥機能では、従来のヒートポンプに加えてサポートヒーターを搭載し、ハイブリッド方式を採用したことで「ぽかぽか・おひさま乾燥」を実現した。除湿して乾燥させるヒートポンプに、サポートヒーターで熱を加えることで、乾燥後の衣類のふんわり感やあたたかさがアップしている。サポートヒーターはヒートポンプの効率が低下する間にだけ稼働するため、洗濯~乾燥(6kg)の消費電力量は590Whと抑えられている。ES-Z210は、農林水産省が推進している「農業女子プロジェクト」のメンバーと連携して開発した製品だ。農作業時、衣服に付いた汚れをシャープが分析。洗濯機で落とし切れていなかった頑固な汚れも洗い落とせる、新たな洗浄コースを開発したという。サイズはW640(ボディ幅:596mm)×D730×H1,114mm、重量は78kg。容量は洗濯が10kg、乾燥が6kg。カラーはゴールド系。シャープは同日、サポートヒーターを省略したドラム式洗濯乾燥機「ES-A210」も発表した。推定市場価格は税別230,000円前後だ。
2015年07月14日シャープは6月25日、人や動物などの心拍・呼吸・体動などの生体情報を非接触で検知できるマイクロ波センサモジュール「DC6M4JN3000」を開発したと発表した。同製品は、人や動物に対してマイクロ波を照射し、心臓や肺の動きでわずかに振動する体表面から反射するマイクロ波の変化をもとに、心拍や呼吸数などの生体情報を検知するもの。同社が長年培ってきた衛星放送用アンテナ技術や、独自の信号処理回路技術、生体情報検出アルゴリズムなどを組み合わせることで実現したとする。最大検知距離は約3mで、その際の誤差は心拍数の場合で、一般的な医療用パルスオキシメータ比で±10%。また、マイクロ波の特性を活用することで、マットレスやドア、壁などの電波を通す遮蔽物越しの検知も可能なため、プライバシーの保護が求められる浴室やトイレなどでの生体情報の把握もでき、これにより介護や見守りといった分野でのサービスを向上させることができるようになると同社では説明している。なお、同製品はセットメーカー向けに販売を計画しており、サンプル価格は1万8000円(税別)。2015年7月末より提供を開始する予定で、月産1000台規模を計画しているという。
2015年06月25日マイクロソフトは6月11日、シャープへのMicrosoft Dynamics CRMの導入事例を公開した。シャープはB2CからB2Bへのシフトを進めており、B2B事業の情報基盤として「Visions」を構築している。その開発の土台となっているのが Microsoft Dynamics CRMで、エンタープライズでも利用可能なスケーラビリティ、ユーザーにとってのわかりやすさ、開発のしやすさなどが、同社で高く評価された。「Visions」は、まず、シャープ グループにおけるB2Bビジネスの中心的存在であるシャープビジネスソリューション(SBS)で活用されており、案件の可視化や業務効率の向上、商談総額の増大、PSI計画の精度向上など、さまざまな効果をもたらした。具体的には、案件の可視化により、商談の登録数が1年間で4.5倍に増加、商談の平均単価も1.8倍となり、その結果、商談金額総額も、この1年で7.7倍に増加し、生産計画の精度向上や在庫最適化にも貢献した。シャープが構築に向けた検討を開始したのは、2013年1月。同社グループで活動する国内営業担当者、約5,000名を支えられるスケーラビリティがあることと、オンプレミス型でシステムを構築できることを条件に、複数製品の比較検討が進められ、2013年5月にMicrosoft Dynamics CRMの採用を正式に決定。採用理由は大きく「Microsoft Officeとの親和性が高く、ユーザーにとってわかりやすいこと」「リーズナブルなコストで導入できること」「既に数多くの先行事例が存在していたこと」「社内の開発リソースを新規の技術教育を行うことなく、そのまま活用できること」の4つ。Microsoft Dynamics CRM の導入決定後は、すぐにプロトタイプの開発に着手。社内4名の開発体制によってわずか2か月で完成させ、約100名のユーザーに対する展開を行った。対象となったのはIDPビジネスを手掛ける営業担当者。業務プロセスの中にVisionsを組み込み、ここにデータ入力しなければ次のステップに進めない仕掛けを作ると共に、Visions 活用の効果をデータで示すことで、Visions 活用に対するモチベーションを高めていくという取り組みが進められていった。シャープではこれを、今後、あらゆる情報の起点となる存在として、「Visions」をグループ全体へと展開していくという。
2015年06月12日6月9日、シャープは東京都内で、4K液晶テレビ「AQUOS 4K」のプロモーションに関する記者発表会を開催した。6月26日より歌手・モデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したプロモーションを実施する。シャープは、4K液晶パネルで "8K解像度" を実現する「AQUOS 4K NEXT」をはじめとした新製品「AQUOS 4K」計7モデルの投入に合わせ、6月26日より歌手・モデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したプロモーションを実施する。今回は、きゃりーぱみゅぱみゅさんが出演するテレビCMの予告篇を、本人を招いてお披露目するとともに、プロモーションのコンセプトについての発表が行われた。まずはシャープ デジタル情報家電事業本部 国内営業統轄の戸祭正信氏から「AQUOS 4K」のプロモーション展開について説明があった。戸祭氏は、4Kテレビ市場が拡大基調にある動向に触れ、「めざしている映像は臨場感。そのために、本物感を醸し出す高解像度、実物感を生む光を表現する高コントラスト、自然の豊かな色を表現する広い色域を追求している」と語った。こうした映像へのこだわりを、シャープは「美は、細部に宿る。」というメッセージに込め、テレビCM、Web、交通広告、デジタルサイネージ、そして店頭を含めたトータルプロモーションとして展開。きゃりーぱみゅぱみゅさんが若い世代を中心に人気と共感を集め、クールジャパンのアイコンでもあることから、プロモーションに起用したと説明した。続いて、舞踏会のシーンを描いた新テレビCMの予告篇が放映。さらに新CM曲の「おしえてダンスフロア」が流れる中、CMでまとう和洋折衷の衣装に身を包んだきゃりーぱみゅぱみゅさんが登場した。きゃりーぱみゅぱみゅさんは衣装について「マリー・アントワネットのような気品のあるドレスを、和の素材をモチーフに作っていただきました。『美は、細部に宿る。』ということで、メイクも細部にこだわりました。ドレスもすごく繊細なので、いつものパステルカラーとはちがって、すごく大人っぽいと思います」と感想を述べ、「新CMの見どころは、いつもより大人っぽい私になっているので、楽しみにしてほしい」と語った。このあと会場では、4Kカメラによる"日本の美"を描いたデモムービーが放映された。きゃりーぱみゅぱみゅさんは、つつじの花びらの立体感や、和菓子の臨場感、毬の糸の繊細感、着物の中間色や黒い部分を表現した広色域で高コントラストな映像を見て、「きれい」「おいしそう」「鮮やか」と感動していた。さらには、前日に自動車運転免許を取ったばかりであることを公表。「さっそく新橋まで運転して、焼き鳥を食べて戻ってきました」「この夏は海とかいろんなところに運転していきたいですね」と語った。新テレビCMの全国放映は6月26日から。9日より同社のWebサイトにおいて予告篇が公開されている。なお、このプロモーションに合わせてキャッシュバックキャンペーンも実施。発売から8月15日までのキャンペーン期間中、対象の「AQUOS 4K」を購入すると、最大2万円がキャッシュバックされることも発表された。
2015年06月09日シャープは6月3日、ウォーターオーブンレンジ「HEALSIO(ヘルシオ)」の新製品発表会を開催した。2004年の初代モデル発売以降、最初から最後まで過熱水蒸気で調理するウォーターオーブンとして、進化を続けてきた本シリーズ。2014年9月に"プレミアムヘルシオ"として発売した「AX-XP100」の後継機が、今回発表された「AX-XP200」だ。AX-XP200はヘルシオシリーズの最上位機種に当たる。○○いらず」でハードルを低く新製品のコンセプトは、これまでの「健康」「おいしさ」に加えて、「○いらずで毎日使える!」。発表会に登壇した、シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部長の久保正史氏は「今までヘルシオユーザーの方から『メニューがいっぱいあって使いこなせない』『毎日使うにはちょっと難しそう』というハードルの高さに対する不満の声をいただいていた」と、製品コンセプトを追加した背景を説明する。ユーザーが不満を抱えているハードルの高さを解消するために、新しく搭載されたのが「まかせて調理」機能だ。まかせて調理機能とは、食材の種類や量、温度にかかわらず、一度に自動調理できるというもの。レシピに書いてある食材がなくても好みの材料で調理でき、食材の分量を計測する必要もなく、さらに冷凍・冷蔵・常温の食材が混在した状態でも同時に調理できるという、「レシピいらず」「はかりいらず」「解凍いらず」の3つを実現する機能だ。○「まかせて調理」はどうやって実現?まかせて調理機能は、従来から採用されているシャープ独自の「ウォーターヒート技術」と、新たに加わった「赤外線ムーブセンサー」の合わせ技で実現。庫内天面の赤外線ムーブセンサーがスイングすることにより、左右・中央の各エリア別に食材の温度を見分ける。温度を見分けたら、食材の状態に合わせて過熱水蒸気の量を制御しながら加熱を開始。さらに、加熱をスタートしてからも「温度センサー」によって温度をモニタリング。温度の上がり具合から食材の量を検知して、最適な加熱時間に調整する。ウォーターヒート技術は、温度が低いほうに、より多くの熱を与える特徴を持っている。これを利用することで、温度の異なる食材を一緒に調理しても、加熱ムラを抑えた仕上がりにできるとのことだ。○ケーキとプリンも同時調理シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 商品企画部の川村有里氏は、商品説明とデモンストレーションを行った。川村氏は「おまかせ調理機能のおかげで、お弁当や朝食のおかずを一度で調理できるなど、子育て中のお母さんにとっては時短にもつながる。火の消し忘れが心配な高齢者にも、ボタンを押すだけで簡単に使ってもらえる」とメリットを語った。そのほか、従来機種とのちがいはメニュー数。8~10分で調理できる「スピードメニュー」は100種類となり、従来の67種類の約1.5倍となっている。また、上段で過熱水蒸気による焼き料理、下段でパワースチームによる蒸し料理を作れる「焼き・蒸し同時メニュー」には、「カンタンスイーツ」を追加。たとえば、上段でケーキを焼きながら、下段でプリンを蒸すなどが可能となり、同時調理メニューのバリエーションがスイーツにまで拡充されている。手動オーブン(熱風コンベクションとウォーターオーブン)の最高設定温度は、これまでの250℃から300℃にまで強化。庫内の気密性を高めたうえ、過熱水蒸気や熱風を効率よく循環させることで、よりすばやい加熱が可能に。予熱時間は300℃の場合が約18分、200℃の場合が4分台を実現した。一方で、外形寸法や庫内容量については従来機種を踏襲。横幅49cm×奥行き43cmというコンパクトな設計ながら、約41cmとワイドな庫内幅を実現している。
2015年06月03日シャープは6月3日、ウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズの新製品として「AX-XP200」「AX-SP200」「AX-MP200」「AX-CA200」を発表した。発売は7月24日。価格はオープンで、推定市場価格はAX-XP200が170,000円前後、AX-SP200が130,000円前後、AX-MP200が100,000円前後、AX-CA200は67,000円前後(いずれも税別)。最上位機種となるAX-XP200は、新機能として「まかせて調理」を搭載。まかせて調理とは、「ウォーターヒート技術」と「赤外線ムーブセンサー」「温度センサー」を組み合わせることによって、「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の調理を自動で行える機能だ。食材を角皿に並べて上記4つの調理方法から選択すれば、AX-XP200が食材の種類や量を判断して最適な温度と時間で調理する。調理中は、庫内天面の「赤外線ムーブセンサー」が食材の温度を細かくチェックするほか、「温度センサー」が加熱開始後から温度の上昇率を監視。温度の上がり方から食材の量を検知し、加熱時間を自動調整する。調理開始から終了まで、すべて過熱水蒸気のみで調理するシャープ独自の技術「ウォーターヒート技術」も進化。ウォーターヒート技術は、温度が低い食材により多くの熱を加えるという特性を持つ。この特性を利用し、AX-XP200では今まで難しかった「冷凍」「冷蔵」「常温」など、状態の異なる食材を一度に調理できるようにした。AX-XP200とAX-SP200は、上段を集中的に加熱することによって8~10分で調理が完了するスピードメニューを、従来の約1.5倍となる100種類搭載している。手動オーブン機能では、最高300℃のハイパワー設定を実現。予熱温度まで一気にすばやく加熱する。また、上段で焼き料理、下段で蒸し料理を同時に作れる「焼き・蒸し同時メニュー」は、「カンタンスイーツ」を新たに搭載した。上段ではアップルケーキを焼き、下段ではなめらかプリンを蒸すといった、異なる調理方法のスイーツを同時調理できる。AX-XP200の焼き・蒸し同時メニューには、ファンデリーの管理栄養士と共同開発した5メニューを追加した。AX-XP200とAX-SP200、AX-MP200は幅49cmながら庫内幅41cmを実現。さらに、背面と側面を壁にピッタリと付けて設置できる。外形寸法と重量はAX-XP200とAX-SP200がW490×D430×H420mm / 25kg、AX-MP200がW490×D435×H385mm / 21kg、AX-CA200がW490×D400×H345mm / 17kg。総庫内容量はAX-XP200とAX-SP200が30L(2段調理)、AX-MP200が26L(2段調理)、AX-CA200が18L(1段調理)。
2015年06月03日シャープは2日、ローン計算や預金計算などの複雑なシミュレーションを簡単に行える金融電卓「EL-K632」と、手帳タイプ電卓「EL-VW31/WA21/WA10」3モデルを7月10日に発売すると発表した。価格はオープン。金融電卓「EL-K632」は、主に不動産や金融関連の業務用途で使用される専用電卓。不動産関連の場合は顧客のローンの支払総額や月々の支払額を、金融関連の場合は預金の受取総額や月々の積立額などをシミュレーションすることができる。金融計算では、万円単位の数値入力が行えるほか、固定金利計算や3段階金利までの段階金利に対応し、繰上返済や借換なども簡単に計算できる。また、「金融メモリー」を10個搭載し、計算結果を記憶して複数の金融商品と比較することも可能だ。デザインは見やすい大型表示で、本体表面は高級感ある革調に仕上げている。手帳タイプ電卓3モデルは、使いやすくスタイリッシュなデザインが特徴。「EL-VW31」は、表面に光沢のあるアルミパネルを使用した高級感あるデザインで、本体色は「シャンパンゴールド」「ディープブルー」「スタイリッシュレッド」の3色を用意した。10桁の大型表示で、「税計算機能」「早打ち対応」などの機能も搭載する。「EL-WA21」は、大型で見やすい液晶表示を採用し、液晶表示部にアクリルパネルを使用して高級感を演出。「EL-WA10」は、小型で8桁の表示が行える。
2015年06月03日シャープは2日、ローン計算などのシュミレーションに向いた金融電卓「EL-K632」を発表した。発売は7月10日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別4,000円前後。EL-K632は、不動産や金融関連の業務に使用する電卓。固定金利計算、段階金利計算、元金均等固定金利計算、繰上返済計算、借換計算、年賦償還計算、複利商品計算、積立預金計算、外貨預金計算に対応する。計算結果を10件まで保存できる「金融メモリー」機能を搭載。計算結果は12桁まで表示できる。計算桁数は、電卓機能の場合が概算13~24桁、金融計算の場合が最大12桁。本体サイズはW114mm×H81mm×D13.5mmで、重量は約115g。電源はアルカリボタン電池×1個。本体表面は、高級感を演出した革調の仕上げになっている。
2015年06月02日シャープは6月1日、縦型洗濯乾燥機の新製品として、洗濯容量9kgの「ES-GX950」と洗濯容量8kgの「ES-GX850」を発表した。発売は6月25日。価格はオープンで、推定市場価格はES-GX950が170,000円前後、ES-GX850が160,000円前後だ(いずれも税別)。ES-GX950とES-GX850は、「WIDEマウス&LOWボディ」によって衣類を出し入れしやすくした縦型洗濯乾燥機。投入開口部の面積は前モデル「ES-TX840」に比べて約23%拡大し、投入開口部の高さは前モデルより25mm低くなった。前モデル同様、内フタを省略しているのも特徴だ。投入開口部を新設計にしたことによって、洗剤ケースは幅135mmの「ワイド洗剤ケース」を新たに採用した。洗濯槽には引き続き「ダイヤカット穴なし槽」を採用。槽内壁に施されたダイヤカットの凹凸によって、水流を加速するほか、こすり洗い効果を発揮する。パルセーター(洗濯槽底部の羽根)には、イルカの尾びれ形状を応用した「Wウイング ドルフィンパルAg+」を搭載。竜巻状の巻き上げ水流で汚れを落とす。洗浄方式「穴なしサイクロン洗浄」に、衣類の上から水を注ぐ「パワフルシャワー」を追加した。パワフルシャワーによって、洗濯物を沈めてすばやく洗浄液に浸す。乾燥機能では引き続き、水洗いできない衣類をプラズマクラスターイオンによって除菌・消臭する「ハンガードライ&リフレッシュ」、部分洗いした場所のみをすばやく乾かせる「スポット乾燥」を搭載している。デザインは一新され、ガラストップを採用した。フラットなデザインで、簡単に掃除できるとしている。内フタがなく、ガラス素材を使用しているため、洗濯中の様子も観察可能だ。ダンパー機構のため、軽い力で開閉できるほか、手を放しても静かに閉まる。サイズと重量はいずれもW600×D665×H1,020mm/46kg。洗濯・乾燥容量はES-GX950が9kg/4.5kg、ES-GX850が8kg/4.5kg。消費電力量は洗濯のみでES-GX950が90Wh、ES-GX850が67Wh、洗濯~乾燥で1,600Wh。カラーはES-GX950がゴールド系、ES-GX850がピンク系とシルバー系。
2015年06月01日シャープは5月21日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」シリーズから、4K(3,840×2,160ドット)表示に対応した80V型の「AQUOS 4K NEXT LC-80XU30」(以下、LC-80XU30)を発表した。発売は7月10日。価格はオープンで、推定市場価格は税別168万円前後だ。LC-80XU30は、1画素内を分割駆動することで輝度ピークを4点作って、8K相当の解像感を得られる4Kテレビ。通常、明暗を感じる輝度ピークが多いほど解像感が高まる。画像処理+液晶駆動エンジンには、新開発の「X8(クロスエイト)-Master Engine PRO」を採用した。ノイズの低減を図るとともに、映像に応じてコントラストや色を自動補正する。さらに、同エンジンは4K映像やハイビジョン映像を8K映像の情報量に変換する「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載。映像の輝度と色情報を高めたうえで、4K液晶パネルに再構成することで、なめらかな表示を実現する。液晶パネルの3原色(赤・緑・青)に黄色を加えて表示する「4原色技術」を搭載し、色の表現力を高めている。新たな蛍光体を採用したLEDバックライトシステムと、色復元回路による「高演色リッチカラーテクノロジー」を搭載するため、従来モデルと比較して約1.4倍の色再現範囲を実現した。2015年秋にサービス開始予定のVODサービス「NETFLIX」に対応するほか、「ひかりTV 4K」も利用可能だ。ただし、NETFLIXもひかりTV 4Kも、別途視聴契約が必要となる。主な仕様は、パネル解像度が水平3,840×垂直2,160画素、使用光源がLED(直下型)。スピーカー部はツィーター×2、ミッドレンジ×2、サブウーファー×2。音声実用最大出力は65W(15W+15W+35W)。外形寸法、重量、消費電力、年間消費電力量などは未定となっている。
2015年05月21日シャープは5月14日、東京都内で2014年度決算および新中期経営計画に関する説明会を開催した。2014年度の最終損益は2,223億円の赤字となった。同社は6月23日の株主総会を経て、主力2行と投資会社から2,250億円の金融支援を受け、3月末時点で1,218億円の資本金を5億円に減資する。今回発表された巨額の赤字は、2014年度の営業損益が480億円の赤字だったことに加え、第4四半期に液晶や電子デバイス工場などの減損損失として995億円、海外液晶テレビ事業などの事業構造改革費用として65億円を計上したことが主な要因。2,250億円の金融支援の内訳は、みずほ銀行が1,000億円、三菱東京UFJ銀行が1,000億円、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズが250億円、優先株による出資を行う。シャープは再建策として、本社ビル売却、3,500人規模の希望退職募集、組織改革などを行うことを明らかにした。2014年度決算と新中期経営計画の詳細については、追って説明会のレポート記事を掲載する。
2015年05月14日番町製作所は12日、同社が提供するスマートフォン向けゲームアプリ「家電少女」と、シャープのコラボレーションイベントを近日中に開催すると予告した。「家電少女」ゲーム内に、シャープ製品をイメージしたキャラクターが登場する。今回キャラクター化されるシャープ製品は「プラズマクラスタードライヤー」「お茶プレッソ」「どっちもドア冷蔵庫」「3Dファン」の4種類。対象のキャラクターは、期間限定のイベントクエストに挑戦することで入手できる。イベント開催日などの詳細は、家電少女およびシャープの公式Twitterにて告知される。「家電少女」は、家電と合体した少女たちが悪の組織と戦う家電育成RPG。ゲーム内には家電をイメージしたキャラクターが100種類以上登場する。対応OSはiOS 6.0以降。Android版の要件は4.0以上。
2015年05月12日シャープは5月11日、同社が1,200億円以上ある資本金を1億円まで減資すると日本経済新聞などが報道した件について、公式コメントを発表した。コメント文には「資本政策については、優先株式の発行や減資を含めた様々な検討を進めておりますが、決定した事実はありません」と記されている。今回のコメントは、5月9日に日本経済新聞など複数の報道機関が、同社が99%以上の減資を行うと伝えたことに対してのもの。5月11日の東京株式市場では、これらの報道が影響したためか、シャープの株価が一時ストップ安となった。シャープは5月14日15時に資本政策を含む新中期経営計画を公表する予定だ。
2015年05月11日アニプレックスは4月27日、シャープのロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズとコラボレーションした特別モデル「プレミアムなCOCOROBO <黒執事Ver.<」の予約受け付けを開始した。シャープの社内プロジェクト「プレミアムなCOCOROBO」の第2弾として開発されたモデルだ。4月27日17時から5月31日23時59分まで、「aniplex+」にて予約を受け付ける。価格は税別150,000円。別途送料として540円かかる。台数限定販売のため、予定上限台数に達し次第、予約受付を終了する。○その執事、掃除本製品は、シャープのロボット掃除機「COCOROBO」の最上位モデル「RX-V200」をベースに開発された特別モデル。枢やな氏原作のマンガ作品「黒執事」の主人公であるセバスチャン・ミカエリスをモチーフとしている。ボディ天面のイラストは描き下ろしで、「COCOROBO」のロゴもオリジナルだ。本体に収録された音声は、テレビアニメでセバスチャン役を務める声優の小野大輔氏による録り下ろし。ユーザーが「きれいにして」など呼びかけると、おなじみの「イエス、マイロード」というセリフとともに掃除を開始する。そのほか、「お願い」と呼びかけると「おねだりの仕方は教えたでしょう?」、「愛してる」と呼びかけると「もったいないお言葉、恐縮です」などと返答。「お話して」「セリフ言って」という呼びかけに対しては、「一体、何をどうしたら、こういうことになるんです?」「都合が良い時ばかり、子どもになられるのですね?」といった作中に登場する名ゼリフで返事をしてくれる。RX-V200のクラウド連携機能を活かして、天気情報やニュースを教えてくれるほか、目覚まし、献立の提案などの機能も持つ。ただし、ニュースや献立を尋ねた際、セバスチャンがしゃべるのは「御意、クラウドさんに聞いてみましょう」などのつなぎのセリフのみ。ニュース内容などをしゃべるのは、ベースのRX-V200と同様の音声だ。○コラボはなぜ実現?シャープはプレミアムなCOCOROBOの第一弾として、すでに<妹Ver.<を販売した実績を持っている。これは、他企業や大学、研究機関などと広く共同で開発を行ってクラウドサービスを作り出す「SHARP Cloud Labs(シャープ・クラウド・ラボ)」によるプロジェクトだった。「前回の<妹Ver.<を発表した際に、『黒執事のセバスチャンバージョンが出たらすぐに買うのに……』というご意見を、1人ではなく何人かの方からいただきました」と語るのは、シャープ 研究開発本部 クラウド技術開発センター 所長 上田徹氏だ。シャープ側が「名作としてすでに高い評価を得ている黒執事にコラボを持ちかけるなど、おこがましいと考えていた」ところ、黒執事の制作会社であるアニプレックスからラブコールがあり、今回の協業に至ったとのことだ。シャープ 研究開発本部 クラウド技術開発センター 技術企画室 副参事 徳永礼氏は、「黒執事という作品の持つ世界観をジャマしないよう設計した」と説明。「黒執事ファンの人がニヤリとしながら使っていただけるようになっていると思う」を自信を見せた。購入方法など詳細は、「プレミアムなCOCOROBO <黒執事Ver.<商品情報ページ」を参照のこと。
2015年04月27日シャープは27日、静電容量方式タッチパネルを採用した「BIG PAD」シリーズの新製品として、80V型タッチディスプレイ「PN-L803C」を発表した。8月上旬より発売する。価格はオープン。静電容量方式タッチパネルを採用する80V型ワイド液晶ディスプレイ。複数のタッチセンサーでの同時読み取りと、ノイズを除去する独自技術を採用。ノイズを従来機の1/8以下に抑え、約15mm角の小さな文字の書き込みを可能にした。ペン先3.5mmの新タッチペンも付属する。会議などでホワイトボードとして活用できるソフト「SHARPペンソフト」を同梱。最大4人の同時書き込みが可能なほか、「マルチボード」機能により3台並べてシートを左右にスライドさせながら同時に表示することもできる。またスマートフォンなどと連携し、画面の共有や双方向書き込みができるミーティング支援ソフト「タッチディスプレイリンク」も同梱されている。「SHARPタッチビューアー」では、様々なファイル形式のデータをタッチ操作で手軽に使用できる。主な仕様は、画面サイズが80V型ワイド、液晶パネルがUV2、解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が4,000:1。本体は縦向き / 横向きの両対応。映像入力インタフェースはHDMI×3、D-Sub×2、DisplayPort×1、コンポーネントビデオ×1、コンポジットビデオ×1。通信用に10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN×1を搭載。本体サイズはW1850×D96×H1,072mm、重量は約77kg。
2015年04月27日シャープは4月24日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」への搭載に向けて、空気中を浮遊する細菌などの微生物の量を自動計測できる微生物センサー「BC-300C」3台を宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納入したと発表した。「BC-300C」は計測エリアの空気を吸引した後、独自手法を加えた蛍光検出法により、微生物の量を約10分で自動計測することができる。連続計測も可能なため、微生物量の経時変化を監視することも可能だ。シャープは今回、同センサーを微小重力に対応させたものを納入した。密閉空間である「きぼう」内の適切な環境維持のためのモニタリング装置として利用される予定だ。
2015年04月24日シャープは4月23日、小学生向けの個別学習サポートシステム「STUDYFIT」を開発したと発表した。全国自治体や小学校を対象に、5月から販売を開始する。副教材大手の日本標準と共同開発したデジタル教材を採用。日本マイクロソフトとも協力して全国展開を図っていく。STUDYFITは、診断テストと指導問題からなるデジタル教材と、Windowsタブレット向けアプリケーション、教員用のサーバーアプリケーションで構成された学習支援システム。ハードウェアとしてはペン入力可能なWindowsタブレット、教員用サーバー・PCで構成され、無線LANやルーター、インターネット回線などの通信環境も提供する。全国の自治体では、文部科学省の音頭もあって教育にITを組み込もうという動きが進展している。115自治体が教育にITを活用しているとされており、タブレットを児童・生徒一人一人に貸与予定の自治体も6自治体になり、佐賀県では県立高校生全員に配布している。シャープはこれまでもInteractive StudyやSTUDYNOTEといったSTUDYシリーズを提供することで、東京都日野市平山小学校や茨城県つくば市春日学園といった導入例がある。ただ、こうした取り組みの中で教材不足、学校のネットワーク回線の貧弱さ、先生への負荷、通常授業への影響といった課題が見えてきているという。こうした課題に対応するために開発したのがSTUDYFITだ。教材不足の解消のため、学校の現場で実績のある日本標準とともにデジタル教材を開発。シャープの電子書籍技術で教材をHTML5化・DRMの付与を行ってWindowsタブレットで利用可能にした。学校によってはネットワーク環境が貧弱で、佐賀県立高校へのタブレット導入で問題になった「一斉にアプリケーションをダウンロード、インストールするため回線がパンクする」といったトラブルを回避するため、学習履歴の送信のみにネットワークを使い、アプリケーションのインストールなどはUSBメモリやSDカード経由で行うようにした。デジタル教材は自動採点や児童の自己採点が可能なため、教員への負荷も少なく、学習履歴が教員のサーバーにすぐにアップロードされるため、児童それぞれのつまづきポイントや苦手分野がすぐに分析できる。学習指導要領に応じたカリキュラムに影響を与えないように5~10分程度で終わる問題にすることで、すき間時間に学習ができる。さらに、児童個人個人の学習ポイントを分析したあとは、学習状況に応じて問題を変更するなど、個人に合わせた学習が可能になるという。2014年11月下旬~2015年3月にかけて、佐賀県多久市の公立小学校3校の5年生186人に対して実証実験も実施。約3カ月間、毎日の始業時間前に「朝のタブレット学習」を設けることで検証をした結果、診断テストの結果が学習前後では国語で8点、算数で12点上昇した。成績順では、下位層が減少し、中位層、上位層がそれぞれ上昇して、全体的な底上げとなったという。教員にとっても児童全員の学習ポイントが把握でき、それに応じた問題を提示できるため、偏りなく学習指導ができるようになった。そのため、成績上位の児童の成績もさらに上がるといった効果もあったという。朝学習を習慣づけることで集中力が増し、さらに個別学習で進度に応じた問題にすることで児童の学習意欲が上昇した点も大きな効果だったとしている。実際の現場でも、児童、教員ともに前向きな反応をもらった、ということで、シャープでは今回のシステムに手応えを感じているようだ。多久市の横尾俊彦市長は、「1点を挙げるのも大変な中、わずかな期間で点数を上げられたのは大きな成果」と評価。学習効果だけでなく、朝学習で集中力が向上し、「校内の雰囲気も落ち着くという効果も出た」ということで、教育環境の向上にも役立ったと指摘する。タブレットの導入では、児童はすぐに慣れて使いこなせるようになり、教員も多少の負荷は増えても児童が熱心に取り組んで学習効果も出ていることで指導意欲も増すという効果もあったそうだ。端末のトラブルがあっても、予備を用意することでその場ですぐに交換していくなどの対策を実施していたことで、学習への影響は「ゼロだった」(シャープ)という。多久市には複数のメーカーのWindowsタブレットを貸与しており、今後の実導入の際は、教育委員会の要望などに応じてタブレットの選定や配布なども行う。現在はインストールのためにメモリカードやUSBメモリといったメディアに対応している必要があり、教材もWindows向けのため、導入はWindowsタブレットとなるが、シャープ自身はマルチプラットフォーム対応の電子書籍技術を持っており、教材もすでにHTML5アプリ化しているため、将来的にはiPadなどへの対応も可能だという。また、デジタル教材は今のところ5年生向けのものしかないが、今後3~6年生用の教材も開発し、提供していく。同様に、国語・算数だけの対応強化も拡大していきたいとしている。多久市でも新5年生に対して実証研究を継続し、STUDYFITの効果を検証していく。今後、教材がそろえば他の学年にも広げていきたい考えだ。シャープでは、こうした実証研究の効果測定を継続して効果をアピールしていき、16年度末までに100自治体での導入を目指す。導入の価格は、児童1人当たり年額5,000円に、教員用の管理システムが1校あたり30万円となり、例えば児童100人の場合は年額80万円程度になるということだ。
2015年04月23日シャープは4月22日、サイクロンふとん掃除機「Cornet(コロネ) EC-HX100」を発表した。シャープ初のふとん掃除機で、約40℃の温風を吹き出しながら同時に吸引する「ヒートサイクロン」の搭載が特徴だ。発売は5月21日。価格はオープンで、推定市場価格は税別40,000円前後だ。Cornetは、約40℃の温風を吹き出しながらダニを引きはがして吸引する「ヒートサイクロン」方式を採用したふとん掃除機。ヒートサイクロンは、シャープが徹底して行ったというダニ研究から生まれた。ダニは掃除機で吸引されると、それに抵抗するべく、するどいツメで繊維にしがみついてしまう。ところが、ダニが嫌う温度である約40℃の熱を与えると、そこから逃げ出そうとして、繊維から手を離すということが実験から明らかになった。そこでシャープは、温風でダニに熱を与えつつ吸引するヒートサイクロンを開発。吸い取られたダニは、遠心分離サイクロンの高速旋回気流によって99%以上が死滅するという。加えて、布団の微細なゴミなどもたたき出して捕じんできるよう、1分間に最大約6,000回振動する「たたきパワーブラシ」を装備。モーター駆動の回転ブラシとゴムブレードでハウスダストをかき出す。Cornetは温風を吹き出すためにヒーターを搭載しているわけではなく、掃除機の内部で発生するモーターなどの熱エネルギーを掃除機の底面で循環させている。消費電力は280W、最大でも530Wだ。ちなみに、Cornetという名称はフランス語で円錐や角笛を指す「cornet」と、布団が清潔になって「コロっと寝られる」という2つの意味を込めて付けられたそうだ。○「ふとん掃除機=ダニ退治機」という認識発表会には、シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部長 林一正氏、シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 国内商品企画部 手塚萌子氏が登壇した。林氏はまず、掃除機の市場について説明した。2014年4月の消費税増税の影響もあり、2014年度の掃除機販売台数は減少。しかし、コードレス式掃除機やロボット掃除機など新ジャンルの掃除機は伸びを見せた。特にふとん掃除機の市場は大きく伸長し、ニーズが拡大していることから今回の発売に至ったという。続いて、手塚氏が新製品のCornetを紹介した。実際に撮影されたダニの映像を見てみると、確かに室温25℃ではダニがきっちりと繊維にしがみついて離れない。Cornetを用いて約37℃の状況で吸引してみると、ダニは繊維から手を離し、スルっと吸い込まれていってしまった。そのほか、手塚氏は使い勝手についても説明。ベッドと敷き布団の使用者割合が日本では半々に近いことから、どちらにも対応できる持ち手「ラウンドハンドル」を採用した。ベッドを掃除したい時は真横から、敷き布団を掃除したい時は少し上部を持つようにするとラクに掃除できるとしている。実際に使ってみると、持ち上げるのは「重い」と感じたが、ベッドと掛け布団の上ではスルスルと滑らせるような感覚で、使い心地は軽かった。○プラズマクラスターイオンで寝具の消臭もCornetはプラズマクラスターイオンを放出する機能も持つ。プラズマクラスターイオンによって寝具についたニオイなどを消臭できる。
2015年04月22日シャープは4月22日、サイクロンふとん掃除機「Cornet(コロネ) EC-HX100」を発表した。発売は5月21日。価格はオープンで、推定市場価格は40,000円前後(税別)。掃除機で布団のダニを吸い込もうとすると、ダニがツメで繊維にしがみつくため、なかなか吸い込めない。しかし、ダニは熱を嫌う習性があり、温風を当てると逃げ出そうとする。EC-HX100はこの習性を利用した「ヒートサイクロン」を搭載するふとん掃除機だ。温風を当てながらダニを吸引することで、ダニを繊維から引きはがす。吸引部には、布団に振動を与えてハウスダストやダニの死がい・フンなどをたたき出す「たたきパワーブラシ」を装備。たたきパワーブラシは、最大6,000回/分で振動する。温風の熱には、掃除機内部のモーターなどから発生したものを利用し、ヒーターは搭載していない。プラズマクラスター発生機構も装備しており、温風とプラズマクラスターの組み合わせにより、布団や枕に付いたニオイや湿気を除去できる。本体サイズはW304×D405×H254mmで、質量は2.4kg。電源はAC100Vで、消費電力は280W(最大消費電力530W)となっている。ダストカップの容量は0.1L。カラーはシルバー系とピンク系の2色。
2015年04月22日新日鉄住金ソリューションズは4月9日、レオパレス21が法人向け賃貸契約の業務効率向上を目的として「CONTRACTHUB(コントラクトハブ)@absonne」を導入したことを発表した。同社によれば、賃貸業界では初となる契約業務の本格的な電子化への取り組みとなるという。電子帳簿保存法、電子署名法などの法整備により、紙でのやり取りが義務付けられていた契約文書を電子化することができるようになったなか、業務効率向上のため自社の契約業務の電子化に取り組んできた新日鉄住金ソリューションズは、このノウハウをもとに「CONTRACTHUB@absonne」を2013年12月より一般提供を開始した。「CONTRACTHUB@absonne」では、基幹システムとの連携などエンタープライズ企業に求められる機能を実装し、クラウド基盤absonne(アブソンヌ)でのクラウドサービスとして提供している。すでに高島屋やファミリーマートなど大手企業を中心に39社の導入実績があるという。レオパレス21では、2015年1月より、社宅などの法人向け賃貸契約を対象に、「CONTRACTHUB@absonne」の利用を開始。見積、新規契約、駐車場などのオプション契約、請求書など契約業務の一連の流れをすべて電子化することで、賃貸契約業務がスピードアップしたほか、ペーパーレス化によって業務効率の向上を実現している。今後は、同社の賃貸契約の約半数の利用を占める法人に対し、広く浸透させていく構えだ。契約文書の電子化により、郵送のための事務負荷や切手代の節約、ペーパーレスによる省資源化、文書のやり取りの時間短縮、情報の見える化などのメリットがあるという。
2015年04月10日シャープは4月3日、液晶ディスプレイを複数繋ぎ合わせたマルチディスプレイや4K対応ディスプレイによる大型デジタルサイネージシステムを、東京都・新宿駅西口広場に納入し、4月9日より運用を開始すると発表した。納入するシステムは、70V型 4K対応液晶ディスプレイ<PN-H701×2台>や、32V型 4K対応液晶ディスプレイ<PN-K322B×2台>、60V型 液晶ディスプレイ<PN-V601A×12台>、47V型 液晶ディスプレイ<PN-U473×10台>、32V型 液晶ディスプレイ<PN-Y325×7台>などとなる。60V型液晶ディスプレイを12台繋ぎ合わせた約227インチ相当の大型マルチディスプレイには、東京都からの行政情報や電車・バスなどの交通情報を表示。4K対応の70V型/32V型液晶ディスプレイでは、高精細な4K表示で周辺地域の地図案内を行う。また、32V型液晶ディスプレイでは、簡単なタッチ操作で地図情報を検索できるほか、検索した情報を70V型の大画面液晶ディスプレイに表示し多人数で確認することも可能だ。さらに、災害発生時には災害情報や道路情報などを提供し、地域の防災活動支援にも活用される予定となる。なお、同システムは、公益財団法人東京都道路整備保全公社により設置・運営される。参考記事 : 東京都・新宿駅に新大型デジタルサイネージ - 情報提供を強化
2015年04月06日●どこが進化した?シャープが4月1日に発売するスロージューサーの新モデル「ヘルシオ ジュースプレッソ EJ-CF10A」。2012年6月に初代、2013年4月に2代目を発売し、今回で3代目となる新製品は、従来機種の使い勝手を改善しながら、新たにフローズンメーカー機能を搭載した。ウォーターオーブンやお茶プレッソと並んで、"健康的な食生活"を家電で実現する新製品をひと足早く体験したレポートをお届けしたい。○手入れしやすくなったスクリュー&フィルターまずは本製品で一番の改良ポイントとなるのが、「フィルター分離型スクリュー」だ。2代目モデルでは、フィルターと一体型のスクリューを採用し、部品のコンパクト化や装着、手入れなどのわずらわしさを改善したが、今回はフィルターとスクリューを分解できるようにした。分解できるようになったことで、フィルターの網の目に詰まった食物の繊維など搾りかすを取り除きやすくなった。従来はスクリューと一体になっていたぶん、重くて扱いづらかったのだが、新製品ではフィルターのみを洗えるため、かなりラクになった。また、フィルターは袋状になっており、手を差し入れられるため、握りやすく洗いやすいというのもメリットだ。スクリューとフィルターを分離したことによって新たに実現したのが「フローズンメーカー」としての機能だ。ジュース用のフィルター部分をフローズン用アタッチメントに付け替えることができる。どちらの発想が先だったのかは不明だが、仕様を一つ変更したことにより、二つの恩恵が受けられるという一石二鳥の改良といえる。スクリューとフィルターが一体の従来モデルは、使用時の装着部品が少なく、組み立てがシンプルだという長所があった。フィルター一体型スクリューを本体の容器にセットして、フタをしたら上から材料を投入する、という単純なステップだけ。新製品はフィルターとスクリューが分離したとはいえ、複雑な構造というわけではなく誰でも迷わず部品を装着できるようになっている。これなら機械操作が苦手な人でも安心して使えるだろう。パーツどうしをかみ合わせなければならない部分などに、マークやガイドが描かれているのも地味ながら親切な心遣いだ。●ジュースとフローズンを作ってみる○低速だからなめらかな仕上がりEJ-CF10Aは、モーターが1分間に32回転するスロージューサーだ。低速回転のおかげで、モーターによる温度の急上昇を抑えて食材の酸化や栄養素の破壊を防ぐ。低速だとアスパラガスなどの硬い食材や、水分が少ない葉物野菜などからもしっかりジュースを搾り取れ、ニンジンなど繊維の多い食材でも、なめらかでサラッとしたジュースを搾れる。カッターで食材を切り刻んで液状化させるフードプロセッサーやミキサーの類とはまったく異なるできあがりだ。○フローズン機能の追加はうれしい進化フローズン用アタッチメントに付け替えると、凍らせた食材をすりつぶしてシャーベットやジェラートのような冷たいデザートを作ることができる。世間一般的にみれば特段珍しい機能ではないが、ジュースプレッソでは今回が初の対応である。フローズン用アタッチメントが1つ追加されただけのように思われるかもしれないが、実際には凍った食材をすりつぶせるだけの十分な馬力(トルク)を持つモーターを組み込む必要があり、本体の大きさをそれほど変えずに実現したのはスゴイことなのだ。前述のとおり、分離可能なスクリューとフィルターの採用により、手入れはかなりラクになった。それに加えて、フローズン機能の搭載だ。順当な進化を遂げた3代目で、スロージューサーとしての完成度はかなり高いと評価できる。●"とりあえず冷凍"の救世主スロージューサーとしては高評価だが、フローズンメーカーとしては"あと一歩"と思うところもある。すりつぶして外へ押し出す過程で、押し出しきれずに中に食材がたまってしまうのだ。特に水分が少ない食材や粘り気の多い食材をフローズンにすると顕著で、容器内側の溝やスクリューの溝・隙間に留まってしまう。洗い流して捨てるのももったいないので、この点はぜひ改善してほしい。とはいえ、スロージューサーとしての完成度の高さとフローズンを楽しめるということを考えれば、全体的に満足できる製品と言ってよい。いろいろな食材で、オリジナルのメニューを、しかも添加物など余計なものを加えずにフレッシュな状態で、自宅にいながら楽しめるというのは何と言っても贅沢。また、腐らせてしまう前にとりあえず冷凍保存したものの、結局そのまま使わずじまい、なんて食材をフローズンメニューとして再生させれば、食費節約のためのちょっとした救世主にもなるかもしれない。
2015年03月31日シャープは3月25日、「HEALSIO(ヘルシオ)」シリーズのお茶メーカー「ヘルシオ お茶プレッソ」の新モデルとして「TE-TS56V」を発表した。発売は4月24日。価格はオープンで、推定市場価格は税別28,000円前後だ。お茶プレッソは、本体に備わったセラミック製の「お茶うす」で茶葉を粉末状にしたうえで、湯などを注いでお茶を淹れてくれるお茶メーカー。このたび発表されたTE-TS56Vは、2014年4月に発売された初代モデル「TG-GS10A」の後継モデルに当たる。TE-TS56Vでは、一度沸騰させた湯を空冷方式で冷ましてからお茶を淹れる「湯ざまし機能」を追加。従来は85℃の「温茶」しか淹れられなかったが、70℃の「ぬるめ」を選択できるようになった。70℃まで冷ましてからお茶を淹れることによって、カフェインやカテキンの苦みを抑えたまろやかなお茶を抽出できる。お茶を淹れるのにかかる時間は従来モデルと同じだ。お茶うすは、さらにきめ細かい粉末茶を実現するために下臼の溝部分に設けられた紋様を変更。茶葉がより長時間臼に留まるようになったため、約15ミクロンから20ミクロンの粒度のきめ細かい粉末茶を挽ける。摩擦熱で茶葉にダメージを与えないよう、臼の回転速度は従来モデルと同様の1分間100回転のままだ。また、下臼中心の軸に「茶葉引掛け突起」を新たに装備。突起に茶葉を引っ掛けて引き込むことで、臼挽き時間を従来の2分から1分40秒に短縮した(1杯分の場合)。従来モデルでは、飛散した茶葉や粉末茶が静電気によって本体に付着してしまうことがあった。TE-TS56Vではお茶うすを本体にセットする箇所に帯電防止樹脂を採用し、付着を防止する。また、置き台とつゆ受けトレイが取り外しできるようになり、丸洗いできるようになった。サイズはW233×D225×H296mm、重量は3kg。容量は従来より140ml増量した560ml。消費電力は940W。カラーはグリーン系とレッド系。別売のオプションとして、お茶うす「TH-GU2」もTE-TS56Vと同日に発売する。推定市場価格は税別6,000円前後だ。シャープは下位モデルとして、湯ざまし機能を省略した「TE-GS10B」も発表した。サイズはW220×D207×H277mm、重量は2.6kg。容量は420ml。消費電力は930W。カラーはグリーン系とブラウン系。推定市場価格は税別25,000円前後だ。
2015年03月25日シャープは3月19日、さまざまな業務用システムの構築を可能とする「ITユニバーサルボックス(品名:SC-BX2)」を開発し、2015年4月下旬より提供を開始すると発表した。これまで業務用途のシステムではWindowsベースのものが多かったが、近年、スマホの普及のほか、カスタマイズのしやすさなどが受け、Androidを使おうという機運が高まりを見せている。一方、テレビなどの表示機器もスマート化が進んできており、業務用ではAndroidを搭載したITテレビモニターなども提供されるようになってきている。シャープではそうした動きを受け、テレビの業務用途展開の加速を目指して取り組んできたが、新たにそうしたITテレビモニターを購入するのではなく、最新世代のテレビを手軽にスマート化したいというニーズもあったことから、今回の製品の開発に至ったとする。同製品は、用途に合わせてソリューションの提案を可能とするAndroidの外付けボックス型端末でCortex-A17クアッドコアSoCを搭載。メモリはRAMとしてDDR3が2GB、ROMとしてeMMCが8GB搭載されているほか、1000Base-Tの有線LAN、IEEE802.11 a/b/g/n/ac対応(5GHz帯対応)の無線LAN、Bluetooth 4.0+EDR/LEのネットワークに対応している。またインタフェースとしてはHDMI出力×1、USB 2.0×2、microUSB(容量としては128GBまでは同社にて確認済み)×1、microSDカードスロット×1を揃えており、4k@60fpsの動画再生にも対応している。さらにCEC信号にも対応しているため、CEC信号に対応しているテレビのリモコンで操作することが可能。加えて、高圧縮動画デコード「H.265/HEVC」にも対応しており、画像伝送時のサーバ負荷の軽減を可能とする。OSにはAndroid 4.4.2を採用しているが、今後のアップデートについては配信サーバとのセットソリューションで提供するソリューションの場合でサポートをすることを検討しているほか、サーバを介さずにクラウドベースでアップデートを行うといったサービスもニーズや案件に応じて検討を進めていくとする。さらに、業務用途としての信頼性を確保するために、GoogleのCTS認証も取得しており、Androidアプリの安定した動作が保証されている。また、システムハングアップ時の自動再起動機能やシステムファイル破損時の出荷時情報への復帰機能のほか、コイン電池を用いることで電源が供給されていない場合でのカレンダー情報保持が可能となっている。なお、同社では自社販売のほかSIerなどを経由して販売していくとしており、価格は台数次第のところはあるが5万円前後を予定しており、年間1万台の販売を目指すとしている。
2015年03月19日