アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた、“食”の安全に焦点を当てた映画『フード・インク』。来年1月の公開を前に東京・神宮前のレストラン「COPON NORP」で本作の試写会が行われ、上映終了後には日本における“オーガニックコンシェルジェ”第1号として知られる岡村貴子さんによるトークショーが開催された。体によいオーガニック・フードとスーパーに並ぶお手頃の食品の間にある価格差。その裏にある、農業自体が“巨大企業”となってしまった現実や農業スタイルの変化、いびつな経済構造、さらには遺伝子組み換え食品についての問題など、食にまつわる数々の矛盾を映し出していく本作。この日は、映画に内容に合わせて上映後には会場となった「COPON NORP」よりオーガニックワインと有機栽培による無農薬野菜を中心としたオーガニック食材を使用した食事が観客にふるまわれた。衝撃的な“現実”を伝える映画とあって上映直後にはこわばった表情を見せていた観客も多かったようだが、おいしくて安心できる食材を使った食事にありつき、岡村さんのトーク中、多くの人が笑顔で舌鼓を打っていた。岡村さんは、意外と知られていない“オーガニック”と銘打たれた食材の定義や、野菜に限らない牛や鶏肉におけるオーガニックについて説明。また、映画の中でも描かれている遺伝子組み換えのトウモロコシが、数多くの食品に使用されている現状などについても明かした。実際、スーパーの商品の7割にトウモロコシが使用されているという現実も!観客に映画の感想を尋ねると「企業中心で、食が成り立っているという現実に驚いた」、「トウモロコシが実際にこんな使われ方をしていたかとびっくりした」といった率直な声が寄せられた。司会者から「まず明日すぐにできることは?」と尋ねられた岡村さんは「1日3回の食事のうち、まずは1回でいいのでオーガニックにしてみること。それから、食材を買う前に必ずパッケージを見ること」などを呼びかけた。『フード・インク』は2011年1月22日(土)より全国にて順次公開。特集「映画で考える私たちの“食”『フード・インク』、『ありあまるごちそう』」■関連作品:フード・インク 2011年1月22日より全国にて順次公開© Participant Media■関連記事:オーガニックワイン&お食事付!『フード・インク』試写会に5組10名様ご招待『フード・インク』宣伝会社社長が映画公開に合わせて食で肉体改造を実践!観たら食生活が変わる!?オスカー候補作『フード・インク』予告編を初公開
2010年12月19日食にまつわる笑えない事実や矛盾を突きつけ、今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた映画『フード・インク』。本作の公開に合わせて、配給および宣伝を手がける会社の社長が自ら「身体によい食生活」を実践し、クリスマスまでに体重10キロ減を目指すというユニークな企画が開始された。体によいオーガニック・フードとスーパーに並ぶお手ごろ価格の食品。同じ肉や野菜なのになぜこれほど値段が違うのか?など食にまつわる謎に切り込み、オーガニック・フードの本当の価値を訴えていく本作。映画の宣伝にあたり、宣伝するのならば自分たちも実際に体験・実行すべしとの考えから、宣伝協力を行う「株式会社 アステア」代表・平野博靖氏が「『フード・インク』を観れば明日からの食事が変わる!」を合言葉に食生活の改善を実践!配給会社「アンプラグド」の代表・加藤武史氏や管理栄養士のサポートを受けながら、公式ブログやTwitterでその日の食事の内容や体重、心情などを綴っていく。平野氏は現在、身長178センチで体重118キロ、ウエストは123.5センチ、ヒップ119センチ。「旬のものを食べる」、「よく噛んで食べる」、「寝る前に食べない」というルールを課し、クリスマスまでに体重10キロ減を目指すという。見事、10キロ減量すれば映画のヒットは間違いなし…かも?果たして結果は?『フード・インク』は2010年お正月、全国にて順次公開。『フード・インク』公式サイト■関連作品:フード・インク 2010年冬、全国にて順次公開© Participant Media■関連記事:観たら食生活が変わる!?オスカー候補作『フード・インク』予告編を初公開
2010年11月18日今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた、“食”をテーマにした映画『フード・インク』の予告編がいち早くシネマカフェに到着した。“食の社会見学”と銘打って贈る、世界の食の現状から日本のごはんのあり方を問うシリーズの第1弾として公開される本作。本国アメリカではドキュメンタリーとして異例とも言える大ヒットを記録した。体に良いオーガニック・フードが注目を集める一方で、不況の影響もあってか多くの消費者が口に運んでいる、“お手ごろ価格”でスーパーに並ぶ肉や野菜。同じ食品でありながらここまで価格に差が出るのはなぜか?どのようにして、ここまで安値での提供が可能なのか?その裏には農業そのものが“巨大企業”と化してしまった現状、そして危険が隠されていた――。“モノ”として大量生産される命。「安く、効率よく」というスタイルが生み出したのは、数社のみが莫大な利益を得る業界のいびつな構造だった。さらに、問題は経済だけにとどまらない!日本でもいまだに表示が義務付けられていない遺伝子組み換え食品の問題や値段の安さからジャンクフードに偏りがちな食生活。笑えない食の事実と矛盾を突きつけ、“本当のおいしさ”とは何かを鋭く問いかける――。観たらあなたの食生活が変わる?『フード・インク』は今冬、全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:フード・インク 2010年冬、全国にて順次公開© Participant Media
2010年10月08日