ヴァレンティノ(VALENTINO)が、パリウィメンズファッションウィークで開催する2018-19年秋冬ウィメンズコレクションショーをライブストリーミングで配信する。3月5日1時(パリ現地時間4日17時)より。また、SNSのハッシュタグは「#ValentinoFW1819」、ハンドルネームは「@MaisonValentino」。ショーの様子はこちらからも視聴が可能。
2018年03月04日ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるヴァレンティノ(VALENTINO)が1月24日、パリの旧ロスチャイルド邸で2018年春夏オートクチュールコレクションを発表した。様々な技術を擁する伝統的なオートクチュールにリスペクトを示しつつも、現代に適合するスタイルを表現。レトロな雰囲気にまとめることもフューチャリスティックに見せるのでもなく。今という時代を強烈に感じさせる、ウルトラモダンなクチュールを示して見せた。フィリップ・トレーシー(Philip Treacy)によるオーストリッチのフェザーハットをコーディネートしたファーストルックは象徴的。ドレープを描くボリュームあるボールガウンには、ワークウエア風のバギーパンツにオールハンドのバテンレースによるタンクトップを合わせている。ピッチョーリはプレタポルテでスポーツウエア、ワークウエアの概念を貪欲に取り入れているが、このクチュールコレクションでも1つの新しいスタイルを完成させていた。ベージュにブルーのリボン、パープルにミントのリボン、そんな意外性ある色の取り合わせは、ルネッサンス期の画家ポントルモからインスパイア。フォルムは、初めてキャットウォークショーを開催したとされるイギリスのデザイナー、ルーシー・ダフ=ゴードン(Lucy Duff-Gordon)の作品から影響を受けたとするが、スポーティーかつマスキュリン・フェミニンな要素を加えることで印象の全く異なるスタイルに仕上げている。ボタニカルモチーフのガウンドレスやコートドレスも、カッティングの美しさを堪能できる新鮮な作品となっていた。コレクションは全68ルックで、一点一点の完成度の高さには溜息がこぼれる程。フィナーレではプッチーニ作『トスカ』のアリア『Vissi d’arte』が流れる中、会場は感動の拍手で割れんばかりだった。Courtesy of Valentino
2018年01月30日ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるヴァレンティノ(VALENTINO)が、1月17日、パリの旧ロスチャイルド邸を会場に2018-19年秋冬メンズコレクションショーを開催した。ロマンティシズム、アリストパンク(貴族とパンクの折衷造語)といったキーワードを掲げながら、スポーティーな要素を加え、オートクチュールブランドとしての技術力を最大限に生かした、絶妙なバランスを見せる美しいコレクションとなっていた。ジャパン、デヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)、坂本龍一、ヴィサージ(Visage)などの80年代の曲をバックに登場したのは、スウェットにジャージーのブルゾンを重ね、ダブルフェイスのコートを羽織ったモデルたち。足下にはスニーカーを合わせ、コートの袖ぐりや裾にはスタッズを打ってパンキッシュに。スポーティなブルゾンもダブルフェイスカシミア製で、VLTNのロゴをアップリケし、ほぼすべての行程に手作業を要し、ハンドクラフトの美しさをさりげなく見せている。前シーズンから登場しているVLTNのロゴは、特にスポーツアイテムに多用され、モンクレール(MONCLER)とのコラボレーションジャケットにも登場。細かなパーツをつなぎ合わせてモチーフを描いたインレイ仕様のコートやブルゾンは、ヴァレンティノならではのクチュールテクニックを駆使。モチーフとしては花やカモフラージュの他に、タイガーやドラゴンが登場。特にタイガーとドラゴンは、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)による1967〜68年のオートクチュールコレクションからインスパイアされたもので、バッグなどのアクセサリーにも転用され、コレクション全体に華を添えている。スタッズ、インレイ、ビーズ刺繍といった装飾的な側面はしっかりとあるものの、シルエットをシンプルにし、ダブルフェイス素材使いで軽く仕上げているのが今シーズンの特徴。どのルックにもモダニティーを感じさせ、限りなくフレッシュな印象を与えるコレクションとなっていた。
2018年01月19日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2018年プレフォールコレクションが発表された。今季メゾンは、モンクレール(MONCLER)とのコラボレーションを実施。ピエールパオロ・ピッチョーリデザインのもと2つのデザインのダウンジャケットを完成させた。ベースとなったのは、艶やかなファブリック、頭をすっぽり覆うフーディといったスポーティーな要素を内包するブラックのダウンジャケット。そこにメゾン特有のエレガンスを注ぎこむため、身丈を長くとり裾はフレアにカッティングした。コラボレーションの象徴としてあしらったのは「VLTN」のロゴ。2018年リゾートコレクションから生まれたこのロゴは、背中に大胆に花咲き、メゾンの歴史とともに革新的な姿勢も伝える。コラボレーション同様に、コレクション全体も斬新さに溢れ、“今のスタイル”を追い求めるストイックな姿勢が印象的だ。デザインポイントとして挙げられたのは、意外にもヴァレンティノのアーカイブである。1967年のタイガー、1968年のドラゴン、1971年のスネークといった力強い動物たちが、過去との関係性を示しながら、未来へ向けた架け橋となる。青い目をしたトラはミニ丈のトレンチ風コートの右胸から顔を出し、全身ビビットピンクに染まったタイガーはMA-1の上に鎮座。天へ昇るように上へ上へと進むドラゴンはフーディジャケットから登場している。動物たちそのものはエキセントリックに描かれ、彼らが住む装いそのものはデイリーの要素をはらませて現代仕様に。また、スポーツウェアにはフリルがのせられ、Tシャツにはエナメルレザーを。素材や装飾の取り入れ方も伝統とは一線を画している。古くから伝わる伝統に敬意を表しつつも、その使い方はアグレッシブ。現代のメゾンを象徴するかのように新しい可能性に満ちたコレクションに仕上がっている。
2018年01月18日ヴァレンティノ(VALENTINO)が、パリで開催する2018-19年秋冬メンズコレクションショーをライブストリーミングで配信する。1月18日4時(現地時間17日20時)より。なお、Instagram、Twitter、Facebook、Snapchat、WeChat、Weiboなどのオフィシャルハンドルネームは「@maisonvalentino」、ハッシュタグは「#ValentinoMenFW1819」。ショーの様子はこちらから視聴が可能(※会場の都合により遅れる場合あり)。
2018年01月17日ヴァレンティノ(VALENTINO)の新しいVLTN メンズコレクションを紹介するポップアップストアが、1月27日から2月12日までの期間限定で東京・表参道にオープン。「スニーカー」(9万円)VLTN POPUP STORE限定同コレクションは、ヴァレンティノの2018年春夏メンズコレクションからセレクトされたカプセルコレクションであり、新たな発展を表している。新しいカルチャーコンセプトの中に再び現れるスポーツ、動的な美、そしてヒップホップカルチャー。スポーツのワードロープは、一見するとニッチなアーティスティックの象徴のよう。アクティブなトラックスーツといったアイテムは、異なる視点や異なる表現方法によってメンズのエレガンスを完成させ、モダンに作り変える。ポップアップストアでは限定の「スニーカー」(9万円)、限定色の「Tシャツ」(3万9,000円)、「ヨガマット」(1万円)などを販売。「Tシャツ」(3万9,000円)VLTN POPUP STORE限定色会場はコンクリートやウッド、メタリックネット、ベンチが配置された白や無彩色を基調としたジムを思わせるスペースで、マスキュリンな世界観を披露する。詳細はヴァレンティノ公式サイト(www.valentino.com/vltn)にて。【イベント情報】VLTN ポップアップストア会期:1月27日~2月12日住所:東京都渋谷区神宮前4-21-8
2018年01月17日ヴァレンティノ(VALENTINO)のバッグ「デミルーン」に2018年リゾートコレクションの新作が登場。「デミルーン」は、柔らかなフルグレインの上質なカーフスキンレザーを使用したダブルハンドルバッグ。ナチュラルな光沢のある仕上げは、職人の手仕事によるものだ。チューブ状のアーチを描くハンドルと、取り外し可能なショルダーストラップによって2通りの使い方が楽しめる。新作の「デミルーン」は、フラップの縁に施された流れるフリンジが印象的。フラップを縁取るように配されたゴールドのスタッズと留め具部分、そして濃厚な赤色も相まって、ヴァレンティノウーマンらしいエレガンスとタフさを表現する。【詳細】ヴァレンティノ 2018年リゾートコレクション「デミルーン」発売時期:2018年1月下旬~2月中旬(予定)価格:357,000円+税サイズ:W38×H20×D14cm【問い合わせ先】ヴァレンティノジャパンTEL:03-6384-3512
2017年12月16日ヴァレンティノ(VALENTINO)2018年リゾートコレクションから「ALWAYS」「ANYWHEN」コレクションが登場する。ヴァレンティノの2018年リゾートコレクションは、ストリートカルチャーやスポーツウエアからインスパイアされたアイテムがラインナップ。その中でも、キーアイテムとなるのが、「ALWAYS」「ANYWHEN」のボックスプリントが施されたアイテムたちだ。「ALWAYS」がプリントされたアイテムには、ヴァレンティノのアトリエのあるローマ、スペイン広場の緯度経度が、「ANYWHEN」がプリントされたアイテムには、ヴァレンティノのパリオフィスがあるヴァンドーム広場の緯度経度のプリントをそれぞれデザイン。この緯度経度が記されたプリントは、アウターからシューズまで、様々なアイテムに施される。なお、この「ALWAYS」「ANYWHEN」コレクションは、2017年11月27日(月)から2018年1月10日(水)の期間、他店舗に先駆け、ドーバー ストリート マーケット ギンザで先行発売。いち早く、最新のアイテムを手に入れてみてはいかがだろうか。【詳細】ヴァレンティノ 2018年リゾートコレクション 「ALWAYS」「ANYWHEN」コレクションアイテム価格例:・Tシャツ 50,000円+税・ポーチ 70,000円+税※どちらもドーバーストリートマーケットギンザ限定アイテム。<先行発売情報>場所:ドーバー ストリート マーケット ギンザ期間:2017年11月27日(月)~2018年1月10日(水)営業時間:11:00~20:00【問い合わせ先】ヴァレンティノジャパンTEL:03-6384-3512
2017年11月23日ヴァレンティノ(VALENTINO)の期間限定ストアが表参道にオープン。会期は2017年10月26日(木)から11月19日(日)まで。期間限定ストアでは、ヴァレンティノ2018年リゾートカプセルコレクションを展開する。このシーズンのインスピレーション源はスポーツ。ランウェイを彩るワードローブにも、ジャンプスーツやスイムスーツなどが見受けられた。これらアイテムはもちろん、店内では限定コレクションを展開し、バスケットボールやヨガマットなどまさしく“スポーツ”を表すアイテムを取り揃える。また、クリエイティブ ディレクター・ピッチョーリが手掛ける新生ヴァレンティノのアイコン的存在になりつつある、“VLTN”のロゴを配したTシャツも登場。アクセサリーでは、日本限定カラーのショルダーバッグやデザインスニーカーも用意する。そのほか、スペシャルプロダクトとしてロサンゼルスの「マックスフィールド」、ロンドンの「ハロッズ」、フィレンツェの「ルイザ ヴィア ローマ」といった各地の有名セレクトショップとのコラボレーションアイテムもともに展開される。【詳細】VLTNトウキョウポップアップストア会期:2017年10月26日(木)~11月19日(日)時間:11:00〜20:00住所:東京都渋谷区神宮前4-21-8アイテム:・Tシャツ(3色) 各39,000円・フリー ロックスタッズ スパイク ミディアムショルダーバッグ 日本限定カラー 300,000円・日本限定デザインスニーカー 90,000円・バスケットボール 15,000円・ヨガマット 10,000円
2017年10月19日ヴァレンティノ(VALENTINO)が10月26日から11月19日まで、2018年リゾートカプセルコレクションを取りそろえたポップアップストアを東京・表参道にオープンする。コレクションのインスピレーション源はスポーツ。先日、ニューヨークで発表されたランウェイショーにおいても、ジャージーやスタジアムジャケットなどのスポーティーなアイテムに、ヴァレンティノらしいフェミニティーを融合させたルックが多く見られた。ポップアップストアでは、ジャンプスーツやドレス、スイムウエア、サンダルなど、2018年リゾートコレクションからの最新アイテムとアクセサリーを始め、バスケットボール(1万5,000円)やヨガマット(1万円)など、コンテンポラリーにアップデートされた本格的スポーツアイテムをラインアップ。さらに、アイコニックな‟VLTN”のロゴを配したTシャツ(全3色/各3万9,000円)、日本限定カラーの‟フリー ロックスタッズ スパイク”のショルダーバッグ(30万円)や日本限定デザインのスニーカー(9万円)なども登場。また、スペシャルプロダクトとしてロサンゼルスの「マックスフィールド(MAXFIELD )」やロンドンの「ハロッズ(Harrods)」、フィレンツェの「ルイザ ヴィア ローマ(Luisa via Roma)」といった各国のマルチブランドストアとのコラボレーションアイテムも展開する。【イベント情報】VLTNトウキョウポップアップストア会期:10月26日~11月19日住所:東京都渋谷区神宮前4-21-8 QC cube時間:11:00~20:00
2017年10月17日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。コレクションノートには、ルドヴィーコ・アリオストによるルネサンス期イタリアの叙事詩『狂えるオルランド』の一節と、月と星の物語が綴られている。詩的で優雅で、そして前衛的なシーズン。ヴァレンティノならではのクチュール的テクニックを随所に散りばめながらも、掛け合わせたのはモダンな視点だ。スタートダッシュは特に斬新なもので、PVCで作ったライダースジャケット、大きなポケット付きのフーディジャケット、袖口を大きく開けたタンクトップが続いた。素材、シルエットは現代的であるが、重なるようにのせたスパンコール装飾や、派手になりすぎないソフトな色使いなどがメゾンの品格を香らせる。その後も続くチャレンジングなピース。ジャンプスーツ、ウエストポーチとショルダーストラップが一体となったバッグ、クロップド丈のフルジップトップス。春らしい優しい色味で染められたワンピースは、タンクトップタイプでミニ丈。ポルカトッド柄が軽やかなテキスタイルの上で踊り、襟元にはカラーアクセントが添えられている。足元にはソックスタイプのスニーカーを。一つひとつのピースがまとまり集合体となり、若々しくフェミニン、それでいて上品な新しいヴァレンティノスタイルを築き上げていく。ラストにかけては、ピエールパオロ・ピッチョーリの新しい世界に”ザ・ヴァレンティノ”という優美なドレスを溶け込ませた。おとぎ話のようにロマンティックなドレスのキーワードは花。大小様々なエンブロイダリーが並んだり、オーガンザを花びらのように仕立てたり…表現方法は様々だ。
2017年10月11日レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)の期間限定ストアが2017年10月13日(金)から2018年3月11日(日)まで表参道にオープンする。限定ストアでは、レッド ヴァレンティノの2018年春夏プレコレクションが世界に先駆けて展開される。グリーン、ブルー、レッドをメインカラーとし、ラインやストライプ模様を配してスポーティに仕上げたコレクションだ。光沢のある素材使いやクチュール感のある花柄装飾など、レッド ヴァレンティノらしいロマンティックでラグジュアリーなウェアも展開される。大きなガラスとゴールドファサードから連なる店内空間も、洋服と同様のドリーミーな雰囲気で統一され、ショッピングタイムをより一層盛り上げてくれる。なお、来店者には数量限定のギフトも用意されているという。【詳細】レッド ヴァレンティノ表参道期間:2017年10月13日(金)~2018年3月11日(日)住所:東京都渋谷区神宮前6-2-9TEL:03-5962-7711
2017年10月09日ヴァレンティノ(VALENTINO)が10月6日まで、フランス・パリの「ホテル コスト(Hotel Costes)」にポップアップストア「I ♥ SPIKE」をオープン。同ポップアップストアには、煌びやかなスペシャルインスタレーションとクリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)がデザインした「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ スパイク バッグ」の限定バージョンが登場。バッグは、ホテル コストのシグネチャーである“バーガンディー”を想起させるバーガンディーレッドのベルベットボディーに、プラチナ仕上げのメタルパーツをあしらった華やかで存在感のあるデザイン。さらに期間中、インスタグラムのセルフィーコンテストを開催。店内で「I ♥ SPIKE」のハートとともに撮影した写真をタグ付けしてインスタグラムに投稿し、一番多くの「いいね! 」を獲得した投稿者にヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ スパイク バッグがプレゼントされる。ピエールパオロ・ピッチョーリが「第二の我が家のような存在」という同ホテルでの初ポップアップストア。「ホテルに足を踏み入れたときに感じる匂い、音楽、照明、ドアマン、そしていつも私を迎えてくれるコスト氏。そのすべてが、自宅にいるような心地よい気持ちにさせてくれるのです。このホテルはもっともアイコニックな場所のひとつであり、また、ロックスタッズ スパイク バッグのこの特別な機会にとってパーフェクトな場所なのです」とピエールパオロ・ピッチョーリはコメントを寄せている。【イベント情報】ホテル コスト ポップアップストア「I ♥ SPIKE」会期:10月6日まで会場:Hotel Costes住所:239-241 Rue Saint Honore, 75001 Paris営業時間:11:00~20:00
2017年10月03日ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるヴァレンティノ(VALENTINO)は、パリ17区のカルノー高校の体育館を会場に2018春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。ヴァレンティノを全身にまとった顧客たちが大挙して押し寄せ、全世界のハイソサエティーでの圧倒的な認知度を見せ、またヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)と、ヴァレンティノ社創立時から社長職を歴任したジャンカルロ・ジアメッティ(Giancarlo Giammetti)も来場して、その期待の高さを伺わせた。ピッチョーリはルネッサンス期の詩人、ルドヴィーコ・アリオスト(Ludovico Ariosto)の代表作『狂えるオルランド』の第34歌「汝は月で見つけるだろう、この地球で失ったあらゆるものを」という一節を引用。月は光り輝くミステリアスな惑星だが、地球の美しさを見出すことのできる場所でもある、つまりは月を目的地のひとつとして捉えるジャンル、一方で異なる視点から新たに発見するジャンルとし、その両面性を指摘。ノーマルなものが想像豊かなものとなり、フォルムや色が実用性を失うことなく驚きを与える、と唱えていることから、装飾的な側面と実用的な側面の両者のバランスを考慮したアイテムが多く見られた。オールインワンや大きなポケットを配したトレンチ、Gジャンなどのワークウエアは、リアルクローズでありながら、洗練された色とフォルムによってハイファッションになり得ることを証明。ロングドレスもタンクトップを重ねたものだったり、ミニドレスのインナーにデニムのショーツを合わせたり。そうすることで、限りなくモダンな仕上がりを見せている。結果、クチュールブランドの伝統を保ちながらも、ウルトラコンテンポラリーなアイテムを続け様に登場させて若々しさを印象付け、グレイス・ジョーンズ(Grace Jones)の『La vie en rose』が鳴り響く圧巻のフィナーレまで、息つく暇を与えない力強いコレクションとなった。
2017年10月02日ヴァレンティノ(VALENTINO)が、パリウィメンズファッションウィークで開催する2018年春夏ウィメンズコレクションショーをライブストリーミングで配信する。10月2日0時(パリ現地時間1日17時)より。また、SNSのハッシュタグは「#ValentinoSS18」、ハンドルネームは「@MaisonValentino」。ショーの様子はこちらからも視聴が可能。
2017年10月01日ヴァレンティノ(VALENTINO)2018年春夏コレクションが、日本時間2017年10月1日(日)24:00より、フランス・パリで発表される。ファッションプレスではその模様をライブ配信。2017‐18年秋冬コレクションは、80年代にムーブメントを起こしたデザイナー集団・メンフィスからインスピレーションを得て、相反するものを結びつけ、一つのピースに形成することをテーマにしたコレクション。鮮やかな色彩、有機的な形状、キッチュなモチーフを並べ、様々な要素が一つにまとまっている。フリルや刺繍などフェミニンな要素に混ざって登場する、幾何学的なパッチワークやポップな手のモチーフ、数字ロゴが印象的だった。パリからリアルタイムで届く、最新コレクションに注目したい。【詳細】ヴァレンティノ 2018年春夏コレクション開催日時:日本時間 2017年10月1日(日)24:00現地時間 2017年10月1日(日)17:00
2017年10月01日ヴァレンティノ(VALENTINO)パルファムから2つの新しいフレグランス「ヴァレンティノ ドンナ アクア オーデトワレ」と「ヴァレンティノ ウオモ アクア オーデトワレ」が登場。2017年9月1日(金)より、全国発売される。<ドンナ アクア>梨やプルメリアの甘美な香り「ヴァレンティノ ドンナ アクア」はグリーンアーモンドとペアーに、プルメリアの温かいアコードと、かすかに香るサンダルウッド、そして美容フルーツとされるサンザシを混ぜ合わせた、女性らしい甘美な香り。ボトルは、ヴァレンティノのアイコニックなスタッズをモチーフにしたデザインだ。ボックスは、フレグランス同様ローズピンクに染められている。<ウオモ アクア>マンダリンやレザー調で強さ&爽やかさ一方「ヴァレンティノ ウオモ アクア」はマンダリン、シトロン、グリーントマトなどをミックスしたアロマティックグリーンを中心に、深みのあるホワイトレザーやクラリセージのエッセンスやパチョリハートが用いた。強さと爽やかさを感じさせる香りとなっている。パッケージは、「ドンナ アクア」同様スタッズモチーフだが、グレーとシルバーを貴重にしており、よりシックに仕上げた。男女ペアで使ってみてはいかがだろう。【詳細】ヴァレンティノ ドンナ アクア オーデトワレヴァレンティノ ウオモ アクア オーデトワレ発売日:2017年9月1日(金)・ドンナ アクア価格:30ml 7,200円+税、50ml 10,200円+税、100ml 14,400円+税・ウオモ アクア価格:75ml 8,800円+税、125ml 13,300円+税【問い合わせ先】インターモード川辺 フレグランス本部TEL:0120-000-599
2017年08月28日ヴァレンティノ(VALENTINO)は、"ロックスタッズ スパイク"バッグの限定ショップ『I ❤ SPIKE』を2017年8月30日(水)から阪急百貨店うめだ、8月31日(木)からギンザ シックスにて開催する。キルトレザーにスタッズがあしらわれた、ヴァレンティノ"ロックスタッズ スパイク"バッグの美しさを紹介し、ニューカラーを先行販売する本イベント。ピーコックブルーが美しい「PEACOCK」や、淡いパールピンクにゴールドのスタッズが女性らしい「LIPSTICK」、黄金に輝く存在感大な梅田阪急限定バッグがラインナップする。【詳細】VALENTINO『I ❤ SPIKE』■ヴァレンティノ 阪急うめだ 限定ショップ期間:2017年8月30日(水)~9月5日(火)住所:大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 1階コトコトステージ11営業時間:日~木 10:00~20:00、金・土 10:00~21:00問い合わせ先:06-6313-7381■ヴァレンティノ 銀座 スペシャルウィンドウ期間:2017年8月31日(木)~住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 ギンザ シックス問い合わせ先:03-5537-7717商品価格:梅田阪急限定バッグ W23,5×H15.5×D6 300,000円+税PEACOCKバッグ(銀座店&梅田阪急先行発売アイテム) W23,5×H15.5×D6 300,000円+税PEACOCKクラッチバッグ(銀座店&梅田阪急先行発売アイテム) H14×W23.5×D5 178,000円+税LIPSTICKクラッチバッグ(伊勢丹BAGショップ先行発売アイテム) H14×W23.5×D5 178,000円+税
2017年08月11日ヴァレンティノ(VALENTINO)の新作フレグランス「ヴァレンティナ ブラッシュ オーデパルファム」が、2017年7月28日(金)より発売。「ヴァレンティナ ブラッシュ オーデパルファム」は、茶目っ気があって予測不可能な香りで、魅惑的な女性らしさを演出してくれる。プラリネの濃厚な甘い香りの中には、弾けるように爽やかなオレンジブロッサムを忍ばせて。五感すべてがその甘美な香りにうっとりと酔いしれるフレグランスだ。ボトルのデザインもキュート。まるで彫刻のようなフラワーアップリケや、こっくりとしたオレンジのカラーは、ポップで遊び心に溢れている。インテリアのように置いておくだけで、部屋をモダンに彩ってくれる。【詳細】ヴァレンティノ「ヴァレンティナ ブラッシュ オーデパルファム」発売日:2017年7月28日(金)価格:50ml 10,300円+税 / 80ml 14,200円+税【詳細】 インターモード川辺 フレグランス本部 TEL:0120-000-599
2017年07月27日ヴァレンティノ(VALENTINO)の、ヴァレンティナ コレクションに、新作「ヴァレンティナ ブラッシュ オーデパルファム」が新登場。ちゃめっ気のある予測不可能なフレグランスとなっている。上質なシルクの裁ち端のように予想を覆し、五感を虜にする香り。思考ではなく感覚によって、ヴァレンティナ ファミリーでの地位を確立したこの新しい香りは、ヴァレンティナストーリーの新たなページを綴る。調香師アレクシス・ダディエによるこの予測不能なビジョンは、プラリネの甘いノートに包まれたオレンジブロッサムの香りに現れている。彫刻のようなフラワーアップリケがあしらわれた丸みを帯びたボトルはかつてない変貌を遂げ、トップからボトムまでシングルトーンで統一。全体に着色されたボトルは視覚的に目を引くと同時に、美に対するヴァレンティナの遊び心があふれる挑戦的な姿勢を表現している。商品詳細・ヴァレンティナ ブラッシュ オーデパルファム 50ml【価格】10,300円(本体価格)・ヴァレンティナ ブラッシュ オーデパルファム 80ml【価格】14,200円(本体価格)【発売日】2017年7月28日(金)
2017年07月24日レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)2017年プレフォールコレクションから、新作バレリーナシューズが登場。”伝説のホテル”との愛称を持つ、アメリカ・ニューヨークの「ホテル・チェルシー(Hotel Chelsea)」をテーマにした今季。ジャニス・ジョプリン、ボブ・ディラン、パティ・スミス…名声が受け継がれるアーティストたちの雰囲気を取り入れ、少しハードで華やかな装いが揃った。そんなシーズンルックの足元を飾るのは、バレリーナシューズ。ブラックのシンプルなデザインに、フラワーパネルのストラップが映える。一つひとつの花モチーフには、シルバースタッズをあしらって、洋服からのロックな要素を継承。パテントレザージャケットにドット柄のタイツを合わせたクールなルックにも、シフォンドレスを中心にしたスイートな着こなしにも相性抜群だ。【アイテム詳細】レッド ヴァレンティノ バレリーナシューズ※現在店頭にて発売中価格:47,000円+税取扱店舗:全国のレッド ヴァレンティノ直営店【問い合わせ先】ヴァレンティノ インフォメーションデスクTEL:03-6384-3512
2017年06月12日レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)の2017年プレフォールコレクションは、アメリカ・ニューヨークの「ホテル・チェルシー(Hotel Chelsea)」がテーマ。”伝説のホテル”との愛称を持つこのホテルは、その名に相応しく多くの芸術家、著名人が集った。シド・ヴィシャス、ボブ・ディラン、イギー・ポップ…など、今なお色褪せることなく、その名声が受け継がれている人物たち。彼らの思い出を記録したフォトダイアリーをめくるように、レッド ヴァレンティノの今シーズンはスタートする。ゴールド刺繍のナポレオンジャケット、肌を大きく露出したブラトップ、シースルー素材のセクシードレス、ハードなバイカージャケット。60年代から80年代にかけてのエッセンスを投影した一つ一つのピースは、舞台へ上がるときの衣装のように強い個性を放つ。レッド ヴァレンティノにとって珍しいタキシードは、パティ・スミスの輝きを象るように存在し、どこかノスタルジックな思いも運ぶ。 スターの象徴・星のモチーフは、シフォンドレスにプリントで、デニムオールインワンの上にパッチワークで、ハーフスリーブニットにラメ加工で…と手法も様々に描かれていく。少しシワの入ったミニドレスは、ロックスターの彼女の持ち物をイメージして。恋人に付いていった旅先、トランクを開けるとドレスは”しわくちゃ”。でもそのまま纏ってライブへ出かける、そんなおてんばな女の子の姿を表現した。リブニット、エアリーなドレス、丸襟のコート。ストライプに、花模様、ハート柄。ルールにとらわれず集められた要素たちは、アンバランスな集合体。しかし、それは時代を象徴するミュージシャンたちの集いのようで、人を魅了する大きな力を持っている。
2017年06月10日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2018年リゾートコレクションが5月24日、ニューヨークで発表された。コレクションのエレメンツは、シャツ、ドレス、プリーツスカート、トラックジャケット、トレンチコートなど。それぞれのベーシックなシルエットは保ちつつ、ボリュームを足したり、新しいカットで表情を一変させて、洗練さを際立たせている。カラーパレットは、クリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)がこだわりを持って表現する、さまざまなトーンのピンク、レッドやバーガンディー、モスグリーン、スカイブルーなど、ビビッドなカラーを効果的に使った躍動感のある色彩が心地よい。70年代のトラックスーツをモダンにチューニングしたアイテムは、大胆なシアーカットやドローストリングがアクセントとなり、動くたびに揺れるステッチのラインでさらに表情豊かに。トップスにはボリューミーなファーコートやボタニカル柄のジャケット、なめらかなフーディーシャツがスタイリングされ、フェミニンなムードも薫り立つ。ツタンカーメンを思わせる古代のシンボルや野獣、鳥、蝶など、いくつものユニークなモチーフがスパンコール刺繍やステッチで彩られ、時空を旅するかのようにボーダレスな世界へと誘う。そして、イギリス出身のデザイナー、ザンドラ・ローズ(Zandra Rhodes)のイラストを起用したドレス。今シーズンは、彼女が1970年代に発表した“口紅と唇”のモチーフを採用。先シーズンの「ラブブレード」が新ラインとして人気を博しただけに、今回のコラボレーションも大いに注目を集めた。さらに、ソックスとスニーカーが一体化したようなストライプファーのシューズや、アイコニックな角鋲をあしらったカラフルなキルティングバッグ、エスニック調のジュエリーなども、ピッチョーリの洒脱なアイデアとアヴァンギャルドな精神を強く印象付ける要素となっていた。
2017年05月30日ヴァレンティノ(VALENTINO)2018年リゾートコレクションが、アメリカ・ニューヨークで日本時間の2017年5月24日(水)0:00より発表される。ショーの模様はファッションプレスでも生中継。先シーズンは、80年代にムーブメントを起こしたデザイナー集団・メンフィスからインスパイアされた、色鮮やかなロングドレスやコートが提案された。フリルや刺繍といったフェミニンな装飾に加え、幾何学的なパッチワークをデザインに取り入れた。【詳細】ヴァレンティノ 2018年リゾートコレクション開催日時:2017年5月24日(水)0:00 ※日本時間現地時間:2017年5月24日(火)11:00
2017年05月22日レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)の2017-18年秋冬コレクションが発表された。今シーズンは、自給自足の素朴な生活を営むアーミッシュからインスピレーションを得た。アーミッシュ風の質素でミニマルな装いに、現代の尖ったテイストを加えたスタイルが提案された。コレクションは、ブラックやグレー、ヌードカラーといった落ち着いた色がメイン。装飾を省いたダークトーン1色のコートが、今季の禁欲的な世界観を伝える。反対に、キーカラーを用いながらも、サークルを連ねたような大胆な装飾がインパクトのあるAラインスカートも登場し、素朴なテイストにモダンなひねりを加えた。アーミッシュからの着想は、カントリーな気分も引き出した。ブラウンのツイード地に花柄キルトのパッチワークを施したAラインスカートや、茶色のセーターに民族調の刺繍をしたニット、深い赤のスエードレザーに青で花模様をプリントしたスカートなど、田園風の空気に包まれたアイテムも印象深い。レッド ヴァレンティノらしさが存分に表現された華やかなピースも見逃してはならない。ピンクやイエローの軽やかな素材で仕立てられたロングドレスは控えめな少女のような雰囲気。黒のオーガンザのミニドレスは優雅な印象だ。これらのロマンティックなドレスには、スタッズ付の黒ベルトや、スタッズサンダル、バスケットボールスニーカーなど、趣向の異なる要素が組み合わされ、尖ったディテールが光るスタイリングを完成させていた。
2017年05月11日ヴァレンティノ(VALENTINO)は、新旗艦店を銀座・新商業施設ギンザ シックスに2017年4月20日(木)にオープンする。高級感漂う、こだわりの外装・内装5フロア、885㎡の面積を誇る新店は、ピエールパオロ・ピッチョーリによる革新的なコンセプトを起用。床にはヴェネチアンテラゾー素材を、また柱や階段にはカララマーブル素材を取り入れ、インテリアは重厚感あふれるものにこだわった。まさに上質を体現する空間となっている。ギンザ シックスのデザインテーマの一つである「のれん」は、ストアファザードに使用。部屋と部屋の間や戸口、窓辺にかける日本の伝統的な「のれん」を、硬いアルミシートのメッシュで表現し、内側からも外側からも向こう側を見通すことができる、明るく奥行きある空間を作り出した。夜にはライティングが灯されるので、昼と夜で異なる表情が楽しめるのもポイントだ。全カテゴリーが揃う豊富なラインナップ地下1階にメンズのアクセサリー、1階・2階はウィメンズのアクセサリー、3階にVIPルーム併設のウィメンズウェア、4階にメンズウェアをメインで取り揃える、メゾンの全カテゴリーを網羅したラインナップだ。それぞれのフロアで、ラグジュアリーなウェアや小物を目で見て、手に取って、全身で感じられる。オープン時には、メインとしてメンズ・ウィメンズともに2017年春夏コレクションが店頭を彩っている。なかでも象徴的な、レディ・トゥ・ウェアコレクションに登場する“パンサー”柄はブルゾンやコート、ワンピースなどあらゆるところに姿を現す。また、雰囲気ががらりと変わるリゾートコレクションもオープン時に展開される。“パンサー柄”の限定アイテム登場限定アイテムとして登場するバッグにも、“パンサー柄”は取り入れられた。チェーン付きのバッグは、レザープリント、エンブロイダリー、レザーアプリケーションといったあらゆる手法を駆使して制作されており、目を凝らすほどメゾンのクリエーションが感じられる。さらに、パンサーが顔をだしたもうひとつの限定アイテム、ローファーシューズも販売される。2017年春夏ウィメンズコレクションで印象的なカラーであったローズピンクのAラインドレス、メンズコレクションのメインテーマであるタトゥーをデザインインスピレーションとしたバックパックも限定でラインナップ。オープンに向けて来店者には嬉しい、ここだけでしか手に入らないアイテムを幅広く取りそろえた。メンズではオーダースーツ&デニムを展開メンズフロアでは、スーツのセミオーダーを実施する。2型のうちからシルエットを決定し、約75種類から素材を選び、ディテールなども決めていく。スペシャリストと相談しながら、自身にあった1着を制作できる。また、スーツだけでなく、ベストをプラスした3ピース、シャツのセミオーダーも可能だ。4階の見どころはそれだけでない。ここでは、デニムのオーダーも受け付けている。5種類からデニム生地を選び、ステッチのカラー、レザーパッチ、リベットボタンまでを選択でき、まさに自分だけの1本を手に入れられる。なお、価格はスーツで364,000円+税~、デニムで180,000円+税~が基本となっている。【ショップ詳細】ヴァレンティノ 銀座オープン日:2017年4月20日(木)住所:東京都中央区銀座6-10-1 ギンザ シックス営業時間:10:30~20:30【問い合わせ先】ヴァレンティノ インフォメーションデスクTEL:03-6384-3512
2017年04月13日ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるヴァレンティノ(VALENTINO)は3月5日、旧ロスチャイルド邸を会場に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションショーを開催した。19世紀のヴィクトリアンと80年代のムーヴメントであるメンフィスのスタイルを取り入れながら、画家でデザイナーのナタリー・ドゥ・パスキエ(Nathalie Du Pasquier)の作品を思わせるポップなモチーフも登場させ、両極にあるもの、通常では馴染まないものをあえて組み合わせてモダンなコレクションに仕上げている。そのコンセプトは素材使いにも現れており、ゴートファーやクレープなど、異素材同士を繋ぎ合わせるという高度な技術を用いたドレスも多く見られた。ポップなモチーフをカラーミンクのパッチワークで表現したコートと同モチーフをプリントしたニットドレスのセットアップがモダンな印象を与えるが、漆黒のジェットビーズを刺繍したレースとチュールのドレスなど、伝統的なクチュールのスタイルに則ったルックもしっかり見せている。その他にも、ほぼ全てを手縫いしたダブルフェイス素材のコートとトップスとパンツのセットアップや、ドットをマイクロシードビーズの刺繍で表現したフェルトパネルのドレスまで、クチュールメゾンならではの繊細な作品ばかり。グラディエーター風のレースアップブーツやソールにスタッズを打ったブーツ、ファーを飾ったサンダルなど、クチュールとは対極的なシューズを合わせることで各ルックはウルトラコンテンポラリーに変化。そんなところにも、ピッチョーリの巧みなセンスを印象付けた。
2017年03月12日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク6日目の2017年3月5日(日)に発表された。ピエールパオロ・ピッチョーリによる2017-18年秋冬シーズンは、繋がることさえ想像できない、対極なものを結びつけることを到着点とした。相反するものの衝突。その答えを導き出すための一つの道しるべとなったのは、80年代にムーブメントを起こしたデザイナー集団・メンフィスの存在だ。ブラック・ブラウンがスタンダードであった当時、インテリア業界に与えた一つの衝撃。鮮やかな色彩、有機的な形状、キッチュなモチーフを並べ、インテリアそのものの楽しみを説いたメンフィスの作品は色鮮やかで、色彩のパワーに引き寄せられるようにあらゆるものが一つにまとまっている今季のヴァレンティノに通じる。ベースとなるのはロングなドレスまたはコートで、イエローやライトブルー、ピンクなど明るい色たちが服地で顔を合わせている。フリルや刺繍といったフェミニンな装飾に混じって現れる、幾何学的なパッチワーク。手書き風の花々やグッド・ピースなどの形をとった手のモチーフ、数字ロゴもプリントまたはパッチワークされている。カラーパレットとモチーフが作り出したポップな世界をより大きく羽ばたかせるのは、シルエットの遊び。ウエストラインの切り替えや細かく配したプリーツ。ショルダーは丸みを持たせ、胸元は大胆にVの字でカットした。スリットは深く大きく。パネル状になった一つ一つのテキスタイルは、まるでそれぞれに意志を持ったように動き出し、コレクション全体をリズミカルに魅せる。アクセサリーは丸ビーズのネックレスで統一して。足元はブーツまたはフラットサンダルで軽さと躍動感を投じた。
2017年03月11日レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)の期間限定ショップを松屋銀座にオープン。会期は、2017年2月22日(水)から7月17日(日・祝)まで。レッド ヴァレンティノの2017年春夏コレクションは、サーフボードやカラフルなウェーブ、たくさんのクロシェと楽しさに溢れたビーチファンタジーがテーマ。中でも、コレクションを印象付けたのはフラミンゴモチーフ。常夏を思わせるピンクのフラミンゴがブラックの背景に散りばめられた、ガーリーで夏らしいプリントが夏の気分を盛り上げる。限定ショップでは、このフラミンゴプリントをあしらった「ロマンティックメモリーズ」シリーズが、国内でいち早く並ぶ。フラミンゴ柄のバッグや、マキシ丈のチュールがふわりとなびくワンピースなど、今ショップ限定のアイテムも。夏の午後に漂う、甘いムードを詰め込んだようなアイテムは、いっそう暑い季節を待ち遠しくさせる。また、この松屋銀座の限定ショップは、クリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリと建築家のインディア・マダヴィによる新しいコンセプトを基にデザインされた都内初の店舗となる。ホワイト、ピンク、オークルといったロマンティックカラーをシンボルに、什器やチェアを飾り夢のような空間を演出している。【詳細】レッド ヴァレンティノ 松屋銀座 限定ショップ開催期間:2017年2月22日(水)〜7月17日(日・祝)会場:松屋銀座 インターナショナルブティック 2F住所:東京都中央区銀座 3-6-1■アイテム例ドレス 128,000円 (松屋銀座限定)バッグ 98,000円 (松屋銀座限定)【問い合わせ先】ヴァレンティノ インフォメーションデスクTEL : 03-6384-3512
2017年02月16日イエナ大通の元邸宅のイベントスペースで2017-18年秋冬メンズコレクションショーを開催した、ピエールパオロ・ピッチョーリによるヴァレンティノ(VALENTINO)。コンビを組んでいたマリア=グラツィア・キウリがディオールへ移籍し、クリエイティブ ディレクターを1人で務めて初のメンズコレクションとなる。昨年発表されたウィメンズコレクションでも高い評価を得ていたが、多くの期待に応える充実した内容となった。冒頭4点のコート類は、ダブルフェイスカシミアをあしらったオートクチュールで、スローガン部分はパッチワークになっている。そのスローガンは、セックス・ピストルズのジャケットで知られるグラフィックアーティスト、ジェイミー・リードとのコラボレーション。スローガンは、その他にブルゾンやダッフルコート、インターシャニットやキャップなどに多用された。ブラック、ブラウン、グレーなどのベーシックなカラーパレットの他に、落ち着いた色調のピンクやミントグリーンなどが登場したが、これはフランシス・ベーコンの絵画からの引用。発色の良い赤やワインレッドなどの差し色とともに、美しいアクセントになっていた。ゼブラ柄にパッチワークしたフロックコートやブルゾンは、クチュールメゾンならではのアイテム。多くのコート類にレザーやフェルト製の付け襟があしらわれていたが、オーソドックスになりがちなものをモダンにアレンジ。それはコレクション全体に言及でき、一際ラクジュアリーであるのに一際コンテンポラリーで若々しい印象を与えた。
2017年02月06日