「フリーター、家を買う。」など女性読者を中心に高い支持を集める人気作家・有川浩による人気シリーズ小説で、累計280万部を超える「図書館戦争」(角川文庫刊)が、初共演となる岡田准一と榮倉奈々を迎えて実写映画化されることが決定した。舞台は2019年の日本。公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まるための検閲が法律によって認められた近未来。不当な検閲から“本”を守るため、武力行使を許された自衛組織「図書隊」の隊員たちによる命を賭けた戦いと、図書隊員の教官・堂上篤(岡田さん)と新米女性隊員・笠原郁(榮倉さん)の恋愛模様を描き出す。自衛組織「図書隊」で“鬼教官”堂上篤役を演じる岡田さんは、今回の抜擢について「初共演となる榮倉奈々さんを始めとするキャストのみなさまと、原作者の有川浩さんの世界を壊すことなく、映像を通じてリアルな世界を作り上げていけるよう撮影に臨みたいと思います」とコメント。「大人気シリーズの原作の映画化ということで、原作ファンの母にも喜んでもらえると思います」と一層気合を込める。これまでにも『SP』シリーズを筆頭に、数々の本格アクションをこなしてきた岡田さんだが、本作でもド派手なアクションシーンに挑むことになりそう。一方、本格アクションは初挑戦となる榮倉さんは、さぞかし緊張しているだろうと思いきや、原作を読み「SFファンタジーの中で描かれる登場人物の細やかな心情の動きに、ページをめくる手が止まりませんでした。いつしか本当に図書館戦争のような組織ができるのではないかと思ってしまうくらい日常になじむ、不思議な感覚でした」とその独特の世界観にどっぷり浸かっている様子。また「ファンの方がたくさんいらっしゃる作品に出演させてもらえるのは、大変ありがたいと思っています。同時に責任を感じながら、撮影を頑張りたいと思います」とコメントを寄せている。2人を率いて斬新な世界観を映像化するのは、『砂時計』や『GANTZ』など、恋愛映画からアクション大作まで幅広いジャンルでヒット作を送り続ける佐藤信介監督。岡田さんと榮倉さんのキャスティングについて、原作者・有川さんは「岡田さん、榮倉さんは以前『ダ・ヴィンチ』の読者アンケートでも一位になったキャスティングです。堂上と郁役には最初からこのおふたりしか挙がっておらず、原作を大事にしたいという意志を痛いほど感じました。お任せしたいと思いました」と後押しをする。映画『図書館戦争』のクランクインは今年10月から、公開は2013年GW予定。TVアニメ、劇場版アニメーション化もされてきた人気作が、果たして実写ではどう描かれるのか?■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会図書館戦争 2013年GW、全国東宝系にて公開図書館戦争革命のつばさ 2012年6月16日より角川シネマ新宿、シネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開© 有川浩・角川書店/図書館戦争フィルムパートナーズ 2012天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会
2012年08月01日シリーズ累計280万部を突破した有川浩の人気小説『図書館戦争』が、岡田准一、榮倉奈々の初共演で実写映画化されることが決定した。その他の情報『図書館戦争』は、人権を侵害する表現を取り締まるための検閲が法律によって認められ、武力行使が許される近未来の日本を舞台に、不当な検閲から“本”を守る、自衛組織“図書隊”の隊員たちによる奮闘や恋愛を描いたヒューマンドラマ。『砂時計』『GANTZ』2部作などを手がけた佐藤信介が監督を務める。物語は、岡田演じる図書隊員の鬼教官・堂上篤と、榮倉演じる新米女性隊員の笠原郁を軸に、ふたりの恋愛模様やアクションシーンも繰り広げられるという。ふたりの配役について原作者の有川は、「『ダ・ヴィンチ』の読者アンケートでも一位になったキャスティング」だといい、「映像化の企画段階のイメージキャストは複数の役者さんが挙げられるものですが、堂上と郁は最初期からこのおふたりしか挙がっておらず、お任せしたいと思いました」とコメントを寄せている。岡田は「原作者の有川さんの世界を壊すことなく、映像を通じてリアルな世界を作り上げていけるよう、撮影に臨みたいと思います」といい、榮倉は「原作を読ませていただきました。SFファンタジーの中で描かれる登場人物の細やかな心情の動きに、ページをめくる手が止まりませんでした。ファンの方がたくさんいらっしゃる作品に出演させてもらえるのは、大変ありがたいと思っています。同時に責任を感じながら、撮影を頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。また、佐藤監督は「本を守るという、特別な使命を持った“図書隊”の過酷なバトルがある一方で、コミカルで瑞々しいラブストーリーでもある。それが『図書館戦争』の魅力であり、多くのファンを生んだ秘密ではないかと思いました。有川先生の生み出された、他では決して味わえないこの世界を、映画化できることにとても興奮しています」とコメントしている。撮影は10月にクランクインし、2013年のゴールデンウイークに公開される。『図書館戦争』2013年GW 全国東宝系にて公開
2012年08月01日明治大学和泉キャンパスに5月1日、地上4階建て、総面積約9,000平方メートルの新図書館がオープンする。スタイリッシュな外観に、ホテルのラウンジのような開放感にあふれた館内。蔵書数は約30万冊からスタートし、最終的には約60万冊にまで増やす予定だという。テーブル席やソファ席、ブース席など用途に合わせてさまざまなタイプの閲覧席を用意し、総閲覧席数は1227席あるとのこと(ベンチタイプの席を含めると1259席)。また、図書館には珍しくカフェを併設。コーヒーを飲みながらゆっくり読書を楽しむ事もできるなど、快適な環境を備えた“滞在型図書館”になる。また、地下にある事が多い書庫も、同図書館は2~4階にガラス張りの「積層集密書庫」を配置。棚は通常よりも4度傾いているために、地震でもすぐには書籍が落下しない仕組みとのこと。1階にはホール(124席)を設け、講演会や図書館に関する授業など多目的に使用できる。新図書館は学生や教職員以外にも、杉並区民の方々(20歳以上)も登録すれば利用可能。開館時間は平日8時30分~22時、土曜日は8時30分~19時。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月27日東京・世田谷区の公共劇場、世田谷パブリックシアターの平成24年度の劇場プログラムに関する発表会が4月11日に行われた。会見には芸術監督を務める野村萬斎と、主催公演を担当する栗山民也、長塚圭史、三浦康嗣、白井晃、森新太郎が登壇した。『南部高速道路』チケット情報会見で萬斎は「劇場も15周年になります。古典から新作まで、時代を意識しながら民間では出来ないことをやりたい」と挨拶。その中で、昨今の税に対する関心の高さを意識してか、「みなさんの税金を使ってやっていることもあります。売れるに越したことはないですが、(出席者に向けて)価値のある作品づくりをお願いしたい」との要望も。それに応えるように、6月にラテンアメリカの作家、フリオ・コルタサルの短篇小説『南部高速道路』をもとに新たな作品を作る長塚は「(この本は)渋滞に巻き込まれ、終わらないというシンプルな話。頼もしい俳優に集まってもらい、いい形で稽古も進めている。税金も無駄にしないんじゃないか」と自信をのぞかせた。6月はもう1本、井上ひさし生誕77フェスティバル2012の第4弾として萬斎主演で『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』を上演する。これは井上ひさしの存命中から企画していたもの。演出の栗山は「井上さんの芝居は声が重要なファクターになる。(萬斎主演の)『国盗人』を観て、(主人公の)杉の市と萬斎さんがなぜかだぶった」とキャスティングした理由を明かした。これを受けて萬斎は「指名してもらい光栄です。久々に腰が上がりました。『オイディプス』以来です」と嬉しそうに話していた。また、井上ひさしの希望もあり、初演時と同じく井上の兄(井上滋)の音楽を使用する。10月は3人の先鋭的作家がタッグを組み、既存のミュージカルや音楽劇に囚われない、次世代の音楽劇『魔笛』(仮)を上演する。脚本は第54回岸田國士戯曲賞を受賞した柴幸男、音楽は□□□(クチロロ)の三浦康嗣、振付はモモンガ・コンプレックス主宰の白神ももこが担当。ただし、三浦曰く「現状ではどういうものを作るのかまったく決まっていない」そうで、担当するパートも変わる可能性があるとか。タイトルもモーツァルトとは関係ないと説明し、「演劇を観に来ているはずなのに、いつの間にか音楽のルールで観ているような錯覚」といった、音楽と演劇の壁を越えたようなものを目指していきたいと意欲を見せた。この他、11月は川村毅が書き下ろした作品を白井晃が演出する、死刑制度に纏わる話『「4」four』を、12月は英国の人気劇作家リチャード・ビーンの作品を、日本初登場で上演。演出は期待の若手森新太郎が担当する。2013年2月から3月は「シェイクスピア×野村萬斎」の第3弾として、2010年に初演した『マクベス』を再演。演出も手がけた萬斎は「決まってないが海外出品も考えている」と構想を明かした。『南部高速道路』は6月4日(月)から24日(日)までシアタートラム、『藪原検校』は6月12日(火)から7月1日(日)まで世田谷パブリックシアターで上演。その他の公演詳細は公式サイトで随時発表する。
2012年04月12日難民キャンプでの図書館活動を支援アイエヌジー生命保険は、日本の大手NGOである社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)が実施するミャンマー(ビルマ)難民キャンプでの図書館活動を支援します。2007年から4年連続でSVA主催の「絵本を届ける運動」に参画している経緯から、タイにあるミャンマー(ビルマ)少数民族の難民キャンプでの図書館再建を支援し、社員ボランティアを派遣するなどの計画を進めています。支援対象は、図書館の再建、現地の言葉での童話絵本や紙芝居の出版などに加え、図書館の継続的な運営のための支援などを含みます。アイエヌジー生命保険では、今年も全体の8割近い社員が絵本作成ボランティアに参加し、絵本作成冊数は、2007年から今年(2010年11月末時点)まで過去4回分をあわせると4,000冊を超えます。
2010年12月25日国立国会図書館に足を運ぶことがたびたびあります。整然とした館内で「あの文献の後はあれを見たいな~」と考えているだけでゾクゾクと興奮を覚えるというか、いるだけで「勉強している」気がしてきます。「ヨガを始めようと思ったらまずヨガウエアとヨガマットをそろえるタイプ」ですが、好きです国立国会図書館。そんな国立国会図書館。一利用者として訪れるたびに、気になっていることがあります。何かというと、館内にいるスタッフの方の多さ。もちろん、年間の利用者数は45万7,140人(平成20年)という巨大な図書館なのでスタッフさんが多くて当たり前。でも、図書カウンター(※1)や複写カウンター(※2)など複数の受付カウンターで働いている方の数を見るだけで、それぞれざっと数十人もいらっしゃるんです。皆さん、慌ただしく業務を行っているので、とても忙しいのだと思います。見えているところだけでもこの数なのであれば、一体、全体ではどのくらいなのか……。想像して途方に暮れたので、広報の方にぶつけてみました。広報の渡辺さん「国立国会図書館は東京本館(永田町)、関西館(京都・精華町)、国際子ども図書館(上野)の3館があります。3館合わせた職員数は現在898人です。東京本館については、現在約720人の職員がいます。ちなみに、建物の総面積は新刊と本館を合わせて148,000平方メートル。東京ドームの3倍以上です。ただ、大部分を書庫が占めるので、利用者の方はそれほど広くは感じないと思います」―そんなに!図書カウンターにいらっしゃる方だけでもすごい人数ですもんね。渡辺さん「現在カウンターの受付の一部や検索パソコン近くで操作のサポートしているのは外注業者なのです。ですから、職員の数には含まれません」ちなみに、外注業者の人数は増減があるので正確な人数を出すのは難しいそう。―それでは、720人の職員の皆さんはどんな業務をしていらっしゃるんですか?渡辺さん「利用者の方にあまり知られていない業務では、国会議員のレファレンスに対応する、調査及び立法考査局という部署があります。調査依頼に応えるほか、審議に使われそうなテーマを事前に予測してレポートにまとめます」―それは知りませんでした!渡辺さん「このほか、毎日納入される蔵書の受け取りとデータの作成や、壊れてしまった本の補修。『近代デジタルライブラリー』などウェブサイト上のさまざまなコンテンツ作成に関わるスタッフがいます」―分かりました。ありがとうございました。きっとすごい人数だろうと思ってはいましたが、私のちっぽけな予想をはるかに超えていました。これから利用する際には、書庫に眠るたくさんの蔵書だけでなく、働いているたくさんの方にも思いをはせたいと思います。すごく有益な勉強している気分になれそうです。※1蔵書はすべてスタッフしか立ち入ることができない書庫にあるので、利用者は図書カンターで利用したい蔵書を請求し、取り出してもらう(混んでいる際は20分くらい待つこともある)※2利用者が自分でコピーを取ることはできない。複写カウンターで依頼する(こちらも混んでいる際は20分くらい待つ)(小川たまか/プレスラボ)【関連リンク】国立国会図書館なかに食堂もあります銀行の窓口で、後ろでこちょこちょしてる人って何してるの?人のお仕事は気になる
2009年10月21日