リクルーティング スタジオはこのほど、同社が展開する「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」をもとに、「2015年珍しい名字の現役プロ野球選手ベスト30」を発表した。同調査は、月間400万アクセスの「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」のデータベースから、電話帳データをもとに、実世帯が確認できるもののみを集計した。その上で、2月17日現在の日本人支配下登録選手を対象にし、人数が少ない順にランキングを作成している。1位は読売ジャイアンツの「江柄子(えがらし)」選手だった。「江柄子」さんは全国におよそ10人しかいない非常に珍しい名字で、現在の岩手県にあたる陸中国紫波郡江柄村発祥とも言われている。関連姓は江柄氏で、中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏(藤原氏)秀郷流がある。2位は中日ドラゴンズの「阿知羅(あちら)」選手で、3位は今シーズンから横浜 DeNAベイスターズの主将を務める「筒香(つつごう)」選手となった。「筒香」さんのルーツは、現在の和歌山県である紀伊国伊都郡筒香庄ともいわれている。実際に「筒香」選手は和歌山県の出身だという。同ランキングには、3月開催の欧州代表戦の日本代表である「赤見内(あかみない)」(登録名は銀次)選手が13位に、24位に「井納(いのう)」投手がランクインしている。17位には中日ドラゴンズの「谷繁(たにしげ)」監督兼選手、東京ヤクルトスワローズに移籍した19位「大引(おおびき)」選手など、注目選手が多く入っている。また、今回のランキングでは全国人数がおよそ100人以下のとても珍しい名字の選手が60%(18名)と半数以上を占めた。
2015年02月20日データで兵庫県を見てみると国際的な要素が多いようだが、戦国武将「黒田官兵衛」の出身地であったり、古くから名湯として知られる有馬温泉を抱えていたりと、日本の歴史や風流に触れられるところでもあるのが兵庫県というところ。そんな兵庫県に多い名字を調べてみた。○1,2位は西日本に多い名字「兵庫県の名字ランキングベスト30」の第1位は、およそ7万8,000人が兵庫県民の「田中」さんだった。「田中」さんは特に近畿地方など西日本に多く、兵庫県の他に福井県、滋賀県、京都府、大阪府、鳥取県、島根県、福岡県、熊本県の9府県で第1位となっている。そのため、全国順位でも4位という上位に食い込んでいる。「田中」姓は、田んぼに囲まれていた土地で小村が形成された際に、「田中」という地名ができたことに由来する地名姓と言われている。兵庫県出身の有名人には、ニューヨークヤンキースの「田中将大(たなかまさひろ)」選手がいる。2位は「山本」さんで、兵庫県での人数はおよそ7万4,000人。「山本」さんも「田中」さんと同様に西日本に多く、富山県、石川県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、高知県の8県で1位となっている。兵庫県出身者では、参議院議員の「山本太郎(やまもとたろう)」氏が有名だ。3位は兵庫県におよそ5万人が住んでいる「井上」さん。ちなみに、「井上」さんの全国順位は16位であり、県内順位で3位にランクインしているのは兵庫県のみ。「井上」さんも地名姓で、各地にあった井戸の周辺に住む人や、管理をする人がルーツという説がある。○兵庫県には「藤」が多い全国順位が30位圏外で兵庫県のランキングでベスト30にランクインした名字は、4位「藤原」さん(全国47位)、12位「藤本」さん(全国78位)、13位「岡本」さん(全国49位)、16位「大西」さん(全国100位)、17位「岡田」さん(全国33位)、20位「藤井」さん(全国42位)、21位「村上」さん(全国35位)、23位「西村」さん(全国43位)、25位「上田」さん(全国60位)。4位の「藤原」さんは、兵庫県に全国最多のおよそ4万5,000人が住んでいる。「藤原」姓は、中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏であるほか、各地の地名がルーツとなって呼ばれた地名姓という異なる起源をもっている。「佐藤」さん、「伊藤」さんなど「藤」の漢字が使われる名字の多くは、「藤原」氏が元となっている。また、12位にランクインした「藤本」さんも兵庫県におよそ3万1,000人がおり、その数は全国最多となる。「藤本」姓のルーツのひとつに、「藤原兼実(ふじわらのかねざね)」を祖とするものがあるため、「藤原」さんと同じく、兵庫県に多くみられると考えられる。○名字「能年」さんは姫路市発祥今度は、兵庫県にみられる珍しい名字を追ってみよう。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒットした「能年玲奈(のうねんれな)」さんは、実は兵庫県の出身。そんな名字「能年」さんはというと、播磨国飾東郡南畝村(現在の兵庫県姫路市南畝町)発祥とされており、全国人数はおよそ30人だ。また、全国におよそ60人みられる「栗花落(つゆり)」さんは、摂津国八部郡原野邑(現在の兵庫県神戸市北区山田町原野)発祥と言われている。全国人数およそ200人の「鼎(かなえ)」さんは、兵庫県加古川市がルーツのひとつとの説がある。ちなみに、現在も兵庫県加古川市には西神吉町鼎という地名がある。他には「一番合戦(いちまかせ)」さん(全国人数およそ30人)、「温泉(おんせん)」さん(およそ100人)、「春風(はるかぜ)」さん(およそ200人)などがある。○全国で最多の「黒田」さん県名と同じ「兵庫」さんの全国人数はおよそ2,000人で、兵庫県には都道府県別で最多の200人が住んでいる。また、有馬温泉と同じ表記の「有馬」さんは、全国におよそ3万5,700人みられ、兵庫県での人数はおよそ1,900人。ルーツのひとつに、現在の有馬温泉の所在地である摂津国有馬郡より起こった赤松氏族がある。なお、歴史上の人物では、戦国武将の「黒田官兵衛」が播磨国の出身として知られている。「黒田」さんは、全国人数およそ13万3,000人のうち、およそ1万4,000人が兵庫県にみられ、最も多くの「黒田」さんが住んでいる。兵庫県の名字ランキングでは、全国順位1位の「佐藤」さんが29位、全国2位の「鈴木」さんは40位、全国3位の「高橋」さんは15位となっており、全国順位とのかい離がみられる結果となった。※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに兵庫県・全国で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出している。本文と写真は関係ありません○筆者プロフィール: 名字由来 net(リクルーティング スタジオ)月間400万アクセスの「名字由来 net(アプリ・Web)」や月間200万アクセスの「無料 赤ちゃん名づけ」アプリなど、名字・名前・家系図に特化したサービスをアプリとWebで提供している。「名字由来 net」はApp Store 総合第1位200万ダウンロード、「無料 赤ちゃん名づけ」は App Store、Googleplayジャンル第1位の実績。名字情報を生かしたシミュレーションゲームアプリ「戦国村を作ろう!」に引き続き、2014年11月には「世界村を作ろう!」をリリース。また同月より、調査・作成した家系図をデジタルデータとして半永久的に家の歴史を保管・管理できる「家系図作成サービス(生涯データサポート)」を開始した。
2015年01月19日旧都である京都府ではその地理的な由縁のほかにも、天皇家に縁が深い名字も多い傾向がある。全国ランキングや首都である東京都で多い名字ランキングとも比較しながら、京都府ならではの名字事情に迫ってみよう。○特に近畿に多い「田中」さんが第1位京都府の名字ランキング第1位は、京都府におよそ4万2,000人いる「田中」さん。「田中」さんは特に近畿地方に多く、大阪府、兵庫県、滋賀県でも1位、奈良県、和歌山県では2位となっている。なお、全国順位は4位だ。田中姓は、田に囲まれた場所に住んでいた人が名乗り始めたことがきっかけと言われている。水田の開発は文化の発展した地域から進んでいったとされているため、古来より朝廷が置かれていた近畿地方に「田中」姓が多くなったと考えられる。2位は「山本」さん。京都府に住む「山本」さんの人数はおよそ3万5,000人で、全国順位7位の「山本」は、特に近畿・中国地方にみられる名字となっている。「山本」さんの語源は、山のふもと・山の中心にあり、山の神との関連から神官が多いと言われている。3位は「中村」さんで、京都府にはおよそ2万7,000人の中村さんがいる。なお、中村さんは全国でも8番目に多い名字だ。由来は、小さな村が大きくなって分村ができた時に、もともとの村の名前を「中村」と呼んだことが始まりとされている。○「源平藤橘」のひとつ「藤原」姓に注目京都府ならではの傾向はどうだろう。京都府のランキングでは30位圏内でありながら全国順位が30位以下だった名字は 、6位「西村」さん(全国順位43位)、14位「中川」さん(50位)、15位「谷口」さん(70位)、16位「上田」さん(60位)、18位「岡本」さん(49位)、29位「藤原」さん(47位)などがある 。6位の「西村」さんの語源は、大きな村の西側の分村と言われており、「中村」さんと名字の成り立ちは同じあると考えられている。29位にランクインした「藤原」姓は、大化の改新で知られる「中臣鎌足」が「天智天皇」に賜ったことに始まり、平安時代に隆盛を極めた「藤原道長」などがいる天皇家に縁が深い名字。長く朝廷が置かれていた京都府に「藤原」さんが多いのは、その名残であると考えられる。また「藤原」姓は、同じ「藤」のつく「伊藤」さん(17位)、「佐藤」さん(25位)、「加藤」さん(26位)などのルーツとなっている。ちなみに、「藤原」氏のように天皇から名字を賜り、特に繁栄して巨大な権力を持っていった「源」氏、「平」氏、「橘」氏の4つをまとめて「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」と言い、多くの名字の元となっている。○希少姓には公家に関連する名字も一方、京都府にまつわる珍しい名字は、「近衛(このえ)」さん、「徳大寺(とくだいじ)」さん、「大炊御門(おおいのみかど)」さんなどの公家に関連する名字がある。他にも、「勘解由小路(かでのこうじ)」さん、「宇多小路(うたこうじ)」さん、「万里小路(までのこうじ)」さんなどがあり、「○小路」という名字の多くは京都府の地名がルーツとなっている。他にも全国におよそ60人の「太秦(うずまさ)」さんの発祥は、山城国葛野郡太秦邑と言われている。現在でも京都府右京区に地名が残っており、東映太秦映画村が有名だ。また、全国におよそ9,700人いる「四方(よも)」さんは、全国人数の57%にあたるおよそ5,500人が京都府民である。京都府と言えば、清水寺や嵐山など多くの紅葉の名所があることでも有名。京都府と紅葉に因んだ名字として、全国におよそ60人の「鴨脚(いちょう)」さん、全国人数80人の「鶏冠井(かえで)」さんがいる。「鴨脚」さんは、鴨の脚が銀杏の葉の形に似ているため、「いちょう」と読み、世界遺産の下鴨神社の神官がルーツとされている。「鶏冠井」さんは、楓の葉が鶏のとさかに似た形のため「かえで」と読み、京都府向日市には鶏冠井(かいで)町がある。○「京都」さんのルーツは九州!?京都府と同じ表記の「京都」さんは全国におよそ80人の希少姓。しかし、ルーツは京都府ではなく、現在の福岡県の一部と大分県北部である豊前国京都郡とされており、現在でも福岡県に多く見られる名字である。なお、「京都府」そのものの地名の由来は、高台や大きい場所を意味する「京」から発生したという説や「天皇の在所」という説がある。首都である東京都と旧都の京都府で比較すると、京都の名字ベスト3である「田中」さんは4位、「中村」さん7位、「山本」さんが10位となっている。一方、東京都の1位「鈴木」さん、2位の「佐藤」さん、3位「高橋」さんが、京都府で33位、25位、12位と必ずしも上位にはなっていない。東西の都では名字の分布が異なることが分かる。※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに京都府・東京都で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出している。本文と写真は関係ありません○筆者プロフィール : 名字由来 net(リクルーティング スタジオ)月間400万アクセスの「名字由来 net(アプリ・Web)」や月間200万アクセスの「無料 赤ちゃん名づけ」アプリなど、名字・名前・家系図に特化したサービスをアプリとWebで提供している。「名字由来 net」はApp Store 総合第1位200万ダウンロード、「無料 赤ちゃん名づけ」は App Store ジャンル第1位の実績。名字情報を活かしたシミュレーションゲームアプリ「戦国村を作ろう!」に引き続き、2014年11月には、現世界を舞台にした「世界村を作ろう!」をリリースした。
2014年12月01日