野菜や魚などの食材や、花や昆虫を素材に特異なオブジェを制作、それを撮影し印画紙に焼き付け、作品にしている写真家・今 道子(こん みちこ 1955- )。11月23日(火・祝) から神奈川県立近代美術館 鎌倉別館にて、日本の美術館では初となる個展が開催中だ。創形美術学校で版画を学んだ今は、写真を用いたリトグラフなどで非現実的なイメージを追求するなかで、1980年前後から本格的に写真の制作を始めた。彼女はまず、靴や帽子、市場に並ぶ魚や野菜などの食材や日常的なモノを素材に、それらを組み合わせたオブジェを創作。それを自然光で撮影して印画紙に焼き付けるという独自の手法で、作品を制作している。不可思議に組み合わされたモノたちが生み出す幻想的なモノクロームの世界は、最初の写真集『EAT』(1987年)以来一貫しており、第16回木村伊兵衛写真賞受賞(1991年)をはじめ、 国内外で高い評価を得てきた。日本の美術館では初めての個展となる同展では、初期の代表作《蛸+メロン》《キャベツ氏》から、メキシコ国立写真美術館での個展(2017年)以降の近作《繭少女》《シスターバンビ》、初公開となる新作の《巫女》(2020年)など、モノクロ70点余とカラー7点、ポラロイド16点を紹介。鎌倉を拠点に40年にわたり制作してきた今の作品群が一堂に会す貴重な機会だ。今道子《キャベツ氏》1981年 作家蔵 (c)Michiko Kon, Courtesy PGI今道子《蟹+剣道面(セルフポートレート #4)》1990年 作家蔵 (c)Michiko Kon, Courtesy PGI今道子《小鯵+帽子+髑髏》2002年 作家蔵 (c)Michiko Kon, Courtesy PGI今道子《シスターバンビ》2017年 作家蔵 (c)Michiko Kon, Courtesy PGI【開催概要】『フィリア — 今 道子』会期:2021年11月23日(火・祝)~2022年1月30日(日)会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館開館時間 : 9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(1月10日は開館)、12月29日(水)~ 1月3日(月)料金:一般700円/20歳未満・学生550円/65歳以上350円/高校生100円●公式サイト:
2021年11月25日マガジンハウスは6月6日、エッセイ『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(森綾 著/税込1,296円)を発売する。著者の森綾さんは、1992年からフリーライターとして人物インタビューを主に手がけ、2000人以上の話を書いてきた。これまでに出会った女性たち、28人から人生の折々に学んだことをまとめたのがこの一冊。さまざまな立場の女性が語った「素のひとこと」「素の姿」が、ひとりよがりでも決めつけでもない女性の品位を磨くヒントをくれるという。登場する顔ぶれは、岸順子さん、きんさんぎんさん、鈴木保奈美さん、黒木瞳さん、石田ひかりさん、山本容子さん、野際陽子さん、マダムフランソワース、加藤登紀子さん、大久保麻梨子さん、黒柳徹子さん、津田妙子さん、服部和子さん、高橋充代さん、伊原純子さん、寺井尚子さん、八神純子さん、岡崎裕子さん、北原佐和子さん、今道しげみさん、浅井佳代子さん、落合真由美さん、田辺聖子さん、安田成美さん、大野えりさん、徳丸昌代さん、鶴田真由さん、山田詠美さん(順不同)。森さんは同書の中で、「年齢を問わず、有名無名を問わず。経済格差を問わず。誰でも生き方なら一流を目指せる!」とメッセージを送る。さらに、一流の女の共通点として以下のようなことを挙げている。・頑張りどき、休み時を知っている。・謙虚であるが、ここと思ったときに主張できる。・思いやりのレベルが深い。・予想もしない出会いや運命を前向きに受け入れる。・ずっと見ていたいような魅力がある。・言葉より行動で示す。・人を大切にする。・いいと思ったことを惜しげなく人に教える。・物腰が美しい。
2015年06月04日