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伊勢谷友介の『カクト』以来となる監督作『セイジ−陸の魚−』が完成。1月24日(火)に試写会が行われ、上映前には伊勢谷監督と音楽監督を務めた渋谷慶一郎のトークセッションが行われた。西島秀俊、森山未來、裕木奈江らをキャストに迎え、辻村智貴の小説「セイジ」(筑摩書房/光文社文庫)を実写化した本作。自転車旅行で山奥のドライブインに立ち寄った僕(森山さん)は、普段は寡黙ながらも心を捉える言葉を持つ雇われ店長のセイジ(西島さん)や店に集まる常連客たちに惹かれて住み込みで働き始めるが、ある日街で凄惨な事件が起こり…。伊勢谷さんと渋谷さんは、学科は違うものの東京芸術大学の同窓生であり学生時代からの付き合い。伊勢谷さんは「渋谷さんが乗っけてくれた音が映画の世界観を高めてくれたし刺激的でした」と満足そうに作品をふり返る。だが、現場では衝突もあったようで渋谷さんが「一度、帰ろうとした」こともあったとか。「それは僕にひとつの意見があって、監督にもひとつの意見があって、それが全く違うものであるなら、そこで着地点を見つけてしまったらクオリティが下がる」と渋谷さんは互いの仕事に敬意を払いつつも妥協することのない現場について明かす。本作を含め、映像関係のオファーが続く渋谷さんだが「(監督の)言うこと聞かないから使いにくいと思うんだけどね」と笑いつつ「最初に話が来て、『こういう風にしよう』ってひらめくときは良い仕事ができるもの」と説明。複数のミュージシャンが参加した本作のサウンドについて「僕も参加した映画『告白』の音楽は、いろんな人が参加しているんだけど、それと同じようなことを電子音楽の人たちでできればと最初に思った」と最初から手応えをつかんでいたよう。伊勢谷さんも「改めて、渋谷さんと向き合えたことが嬉しい」と笑顔を見せた。劇中に使われている主題歌は、渋谷さんが作曲し、作詞を菊地成孔が担当、太田莉菜がボーカルを務める。渋谷さんは人から太田さんを紹介されて会って話をしてその声を耳にしたことで彼女をボーカルとすることを決めたそうだが、「話し声の方がその人の本質が出る」と語る。サウンドトラックのアルバムと共にシングル「サクリファイス」として2月15日(水)に発売されるが、「僕はこの映画を“自己犠牲”として読んでいる」と同曲のタイトルに込めた思いを語った。映画について渋谷さんは「かなりの数の人が出てくるし展開も多いけど、パーソナルな映画。彼(伊勢谷さん)が考えていることが分かると思います。年上の女性が好きなんだな、とかね(笑)」と語ったが、これに伊勢谷さんは「大学のときって年上の女性が好きだったりするじゃないですか(苦笑)」と慌てて言い訳。会場は笑いに包まれた。『セイジ−陸の魚−』は2月18日(土)よりテアトル新宿ほかにて公開。■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:西島秀俊×森山未來登壇!『セイジ−陸の魚−』完成披露試写会に20組40名様ご招待【TIFFレポート】西島秀俊、“力石”伊勢谷友介も認める体脂肪ゼロの役作り!伊勢谷友介の監督第2作は「王様のブランチ」で絶賛のベストセラーの映画化!
2012年01月24日映画『セイジ−陸の魚−』が開催中の第24回東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、メガホンを握った伊勢谷友介と主演の西島秀俊が記者会見と舞台挨拶に出席した。辻内智貴の小説を映画化した本作。学生生活最後の夏休みに自転車での一人旅に出た青年が、旅先でひょんなことから手伝うことになった寂れたドライブインの物静かな店主との交流を通して人生を模索する姿を描く。2002年の『カクト』以来8年ぶりの最新監督作について伊勢谷さんは「映画化するのも売るのも難しいテーマの作品。本質的に人が生きるということを考えさせられる要素を含んでいると思います」と語る。「自分のために撮るのではなくなった」と8年前との映画を作る上での姿勢の違いを語り「自分の成長を考えると意味をなした8年だったと思います」とふり返った。西島さんは森山未來、津川雅彦、裕木奈江、新井浩文、渋川清彦といった共演陣の名を挙げ「俳優の世界で、徹底的に役作りをし、先輩だろうと遠慮なく演技をする役者が揃っていた。その中の一人に選ばれて光栄でした」と語り、オファーを受けた理由を「セイジという役はとてつもなくハードルが高かったこと」と説明した。伊勢谷さんは現場での西島さんについて「難しいシーンもサラッとやって、サラッと帰っていく。何てドライな人だろうと思いました。ほとんど演出はしてないですよ」と語る。一方の西島さんは伊勢谷“監督”を「普通の監督のように外から客観的に見て演出するのではなく、俳優と一緒に役を作っていく。それぞれの役柄に愛情を注いでくれる監督でした」と評した。また、西島さんは役作りのために徹底的に体を絞り込み、体脂肪率はほとんどゼロになっていたという。伊勢谷さんは「本当に脂肪ないです。『あしたのジョー』に出て、そういうのは僕のお株だと思ってたんですが、まさか自分の監督作品でそんなことになるとは…(笑)」と冗談交じりに西島さんのストイックな姿勢を称えた。東京国際映画祭は10月30日(日)まで六本木ヒルズほか都内各所で開催中。『セイジ−陸の魚−』は2012年2月18日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。特集「東京国際映画祭のススメ2011」■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd第24回東京国際映画祭 [映画祭] 2011年10月22日から10月30日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2011 Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.■関連記事:【TIFFレポート】仲里依紗、“妊婦パワー”で「日本を元気に!」宣言名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす【TIFFレポート】山田孝之、司会者に「本当の恋愛って何ですか?」と逆質問
2011年10月27日映画『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』の完成披露記者会見が10月6日(水)、東京国際フォーラムにて開催され、藤原竜也、伊勢谷友介、吉高由里子、佐藤東弥監督、原作者の福本伸行が出席した。人生を懸けてギャンブルに挑む青年・カイジの姿を描いた人気漫画の実写映画化第2弾。2週間で2億円を稼ぐためにカイジが裏カジノで勝負に挑む。前作に続きカイジを演じた藤原さんは「続編に参加させてもらえるということは前作を多くの人が観てくれたということ。その嬉しさを感じながら撮影に臨みました」と充実の表情。伊勢谷さんとは初共演、吉高さんとは前作で共演しているものの、本格的に芝居で絡むのは初めて。「初めて一緒にどっしりと芝居させてもらいましたが、嬉しかった。伊勢谷くんのプライベートの話も吉高さんの話も聞きました」と笑顔をのぞかせた。伊勢谷さんは「新参者だったので心配だったけど、温かい現場でした。最大限、悪い人をやらせてもらいました」とニヤリ。吉高さんも「映画が公開されたら会えなくなるのが寂しい」と仲の良さをうかがわせた。撮影中、藤原さんが「餃子を食べたい」と言い出し、3人でじゃんけんをして負けた人がスタッフも含めた全員分の餃子を買ってくるという劇中さながらの“大勝負”に挑んだことも。結果は「言いだしっぺが負けるもの」(伊勢谷)ということで藤原さんが自腹で130個の餃子を買いに行かされたとか。この日は映画にちなんで本物の2億円の現金が用意されたが、伊勢谷さんは「いまなら震災復興支援に使いたい。お金は人間が作り出したもので素材は紙。社会の中で後から価値がつけられたもの。(映画は)それに固執する社会へのアンチテーゼになっているのかなと捉えた」と作品を通じて考えたお金の在り方について思いを語った。吉高さんは「持って帰ったら刺されそうですね」と笑いつつ、脇に控える警備員を見やり「警備員さんて全然笑わないんですね。さっきから目を合わせてくれない」と巨大な現金を前にしつつも妙なところに興味津々だった。さらに「おかえり、クズの皆様」という強烈なキャッチコピーにちなんで自らのクズな部分について尋ねられると、藤原さんは「休みの日に競馬場で飲んで、負けたらスナック寄って…クズだな、と毎回思ってます」とプライベートでの意外な一面を告白。負けじと(?)吉高さんは「スナックは行きませんが、3日くらい休みだと遮光カーテン閉めて、ベッドから動かないです」と“クズ自慢”に花を咲かせていた。『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』は11月5日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:カイジ2 〜人生奪回ゲーム〜 2011年11月5日より全国東宝系にて公開© 2011「カイジ2」製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第19回)“駆け引き上手そうな”俳優は?吉高&香川『カイジ2』続投!本物のライオン登場のオリジナルゲームも
2011年10月06日山下智久が主人公・矢吹丈を熱演し、大きな話題を集める『あしたのジョー』の完成披露試写会が1月17日(月)、東京国際フォーラムで行われ、山下さんをはじめ、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、メガホンを取った曽利文彦監督がファンに作品をお披露目した。昭和40年代、東京の下町で殺伐とした生活を送る矢吹丈(山下さん)は、元ボクサー・丹下段平(香川さん)に出会い、ボクサーへの道を志すが、問題を起こし少年院へ。そこで運命的に出会ったのが、チャンピオンレベルの力を持つプロボクサー・力石徹(伊勢谷さん)だった。山下さんと伊勢谷さんが取り組んだプロ顔負けの肉体改造が話題の本作だが、それと同じくらい注目を集めるのが、特殊メイクで丹下段平になりきった香川さんだ。自他ともに認めるボクシングファンの香川さんは「あまりに恐れ多い。神聖な領域であり、(実写化は)禁断の一線を越えてしまうこと」と恐縮すると同時に、完成した本作に手応えは充分の様子。「丹下段平を知らない世代の方もいると思うので説明しておきます。変なおじさんが出てきますが、それが僕です!後で『出てない』って言われちゃうんで」と笑いを誘う場面も、自信の表れ?撮影中は、山下さんと伊勢谷さんがテンションを上げるため、本番前から本気で打ち合っていたといい「ボクシングは大好きですが、今回は選手役じゃなくて本当に良かった」と胸をなで下ろした。曽利監督も真剣勝負の2人を目の当たりにし「いつ割って入ろうかとヒヤヒヤした」そうだが、香川さんが「もっと行け!」と檄を飛ばし、打ち合いはさらにヒートアップしたという。『ピンポン』でもライバル同士の戦いを見事に描いた曽利監督は「言葉を超越している。2人とも拳と拳で会話していた」。一方、香里奈さんは「2人の愛情にも似た友情に嫉妬しながら、演じました。(矢吹と力石の)恋愛映画なんじゃないかって思うくらい、お互いが執着していて、私は1人さみしかった」と矢吹VS力石の関係性にジェラシーを燃やしていた。『あしたのジョー』は2月11日(金・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:あしたのジョー 2011年2月11日より全国東宝系にて公開© 2011 映画「あしたのジョー」製作委員会■関連記事:山下智久、ジョーが教えてくれた「挑戦することが大事」『あしたのジョー』主題歌に宇多田ヒカル!「夢じゃなくて愛を見せてよって感じ」
2011年01月17日人気俳優・伊勢谷友介の監督2作目が、辻内智貴のベストセラーを原作とした『セイジ−陸の魚−』であることが発表され、つい先日、撮影が無事終了したことも明らかになった。NHK大河ドラマ「龍馬伝」高杉晋作役で強烈な印象を残し、伝説的ボクシング漫画を実写化した来年公開の『あしたのジョー』では力石徹役を演じ山下智久(NEWS)と共演するなど、俳優として目覚しい活躍を見せている伊勢谷さん。一方で環境問題に目を向け、自ら「リバースプロジェクト」という自然環境の再生をテーマにしたプロジェクトの代表を務めるなど、その活躍は多岐にわたるが、その才能が再び映画製作に向けられることに!本作は太宰治賞受賞作家・辻内智貴の小説「セイジ」(筑摩書房刊)が原作。若さゆえの苦悩や葛藤、苦しい現実や人が人を癒すことの難しさを描いた物語は、各地の書店で、書店員がオススメする一作として評判を呼び、これまでに累計10万部を突破している。「王様のブランチ」のブックコーナーで“泣ける本 オールタイムベスト10”にランクインしたことでも話題を集めた。いまから20年前、大学最後の夏休みに自転車で一人旅をしていた「僕」は、いまはもう寂れてしまった国道沿いにある一軒のドライブイン「HOUSE475」で、不器用だが、ただ純粋に生きる男・セイジに出会う。「生きるって何だ」、「人生っていったい何だ」――そんなことを考えながらも気の置けない仲間たちと楽しく過ごしていたある日、町で凄惨な事件が起きる、というストーリーが展開。伊勢谷さんは「主人公である“セイジ”の行動に自分自身のテーマを大きく重ね合わせることができたことが大きな原動力になった」と語る。伊勢谷さんにとって本作は、脚本と主演もこなした『カクト』以来、8年ぶりの監督作。時間を見つけては共同で脚本の開発、改良を行ったそうで、2005年に監督のオファーを受けてから映像化するまで5年の歳月を費やした。このことからも伊勢谷さんの本作に対する強い思い入れが感じられるが、監督業を含む、自身の活動について伊勢谷さんは「監督業も、リバース・プロジェクトも、俳優も、自分自身の異なる“感覚”を使えるので飽き症の僕にとっては、とても良い刺激になっています。これからも自分が出来ることの中で、活動していきたいと思っています」とコメントしている。苦い現実、人と人との関わりが描かれた緻密な人間ドラマを伊勢谷さんはどう調理し、どう描き出すのか?来年の期待の一本となりそうな『セイジ−陸の魚−』。誰が出演しているのかも気になるところ。2011年、全国での公開を予定。■関連作品:セイジ−陸の魚− 2011年夏、全国公開予定© 2010「セイジ―陸の魚―」
2010年12月01日元横綱の朝青龍が6月23日(水)、東京・新宿フェイスで行われた、映画『プレデターズ』の宣伝“横綱”就任イベントに出席。新聞記者への恨み節を噴出させた。最強の地球外生命体=プレデターと人類側の戦闘エリートたちとの戦いを描く本作にちなみ、オーダーメイドのプレデターコスチュームで登場した朝青龍は「あれ(アーノルド・シュワルツェネッガー現カリフォルニア州知事が主演した1987年公開の『プレデター』)、大好きだったから。今回迫力あるもの(コスチューム)作りたいと思っていろいろ注文したよ。記念に欲しいなぁ」とゴキゲン。俳優業進出についてMCから聞かれると「興味津々だね。いまの顔を映画で残して子供たちに見せたい」とやる気満々だった。さらに、人類を狩るプレデターそのままに、網を撃ち放ち標的を捕獲するネットランチャーを手にすると、「昔の新聞記者いないかな?」と獲物探し。万一の危険性を考慮し、主催者があらかじめ用意した男性へ発射させたが、気が収まらないのか取材者席をキョロキョロと見渡して「その辺にいる人でやりたいね」と自身が起こした数々の不祥事を書き立てた記者たちへの逆恨みを“噴射”。集まった約200人の取材陣を笑わせた。一方で、開催中のFIFAワールドカップの話題になり、MCから「横綱もサッカーをたしなまれますよね?」と聞かれると、2007年に疲労骨折したとして夏巡業を休場しながらモンゴルでのサッカーイベントに参加し処分された騒動を思い出し「まあ、いろいろありました。子供とサッカーを見ると、仕事を忘れちゃう」と頭を掻くひと幕も。24日(木)深夜に決勝トーナメント進出をかけたデンマーク戦を控える日本代表に「厳しいことを言われていますけど」と同情を寄せつつ「ぜひ勝ってください、応援しています。ハンデはありますけど、あるものを全て出し切ればいい。岡田監督にエールを送りたい」。と言いつつも「アルゼンチンが1番いいかな!」と全勝でグループリーグを突破した優勝候補に魅了されている様子だった。『プレデターズ』は7月10日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:プレデターズ 2010年7月10日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:『プレデターズ』特別映像先行配信!R・ロドリゲス監督自ら解説「最も危険な男」
2010年06月23日