昨年逝去した劇作家、つかこうへいの代表作『幕末純情伝』が、つかこうへい追悼公演『新・幕末純情伝』として東京・大阪で9月・10月に上演される。鈴木杏演じる、主人公・沖田総司以外の男性キャストの配役がついに決定した。『新・幕末純情伝』のチケット情報発表された配役は、坂本龍馬:馬場徹、岡田以蔵:和田正人、桂小五郎:吉田智則、勝海舟:加藤雅也、土方歳三:山崎銀之丞。坂本龍馬演じる馬場と岡田以蔵演じる和田は、「今回、憧れの坂本龍馬の役をやらせていただくことになりました。僕なりの坂本龍馬を演じるため、毎日120%のエネルギーをぶつけて稽古をしています。つかさんの舞台がもつセリフ、動作など全ての熱量を観に来て下さる方々に伝えられたらと思います」(馬場)、「高知出身なので、土佐の幕末の偉人を演じられるのは役者冥利に尽きます。初めて殺陣があるので、今は一生懸命稽古をしていますが、若さを武器に自分なりの荒々しい岡田以蔵を演じたいと思います」(和田)とそれぞれ、意気込みを語った。『新・幕末純情伝』は幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという、つかこうへいならではの独特のユニークな作品だ。東京公演は9月13日(火)から25日(日)までPARCO劇場にて。大阪公演は10月1日(土)・2日(日)梅田芸術劇場・シアタードラマシティにて。チケットは発売中。
2011年09月02日昨年、62歳という若さで逝去した劇作家つかこうへい。彼の代表作のひとつである『幕末純情伝』が、つかこうへい追悼公演『新・幕末純情伝』として東京と大阪で上演されることとなり、21日都内で会見が行われた。『新・幕末純情伝』のチケット情報『幕末純情伝』は新撰組の沖田総司が実は女だったという大胆な設定で、1989年8月に東京・PARCO劇場で初演の幕を開け、その後、幾度となく再演されてきた人気演目。今回、20年ぶりにPARCO劇場での上演となるが、紅一点の五代目沖田総司役は鈴木杏が務める。これまでにも藤谷美和子、広末涼子、石原さとみら名だたる女優たちが演じてきた役だけに、鈴木も「つかさんにお目にかかる事はかないませんでしたが、つかさんのお芝居はよく拝見していたので、あの沖田総司をやらせていただけるなんてと驚いています。ちゃんとつかさんに届くようにしっかり務めたい」と意欲をみせた。演出の杉田成道は、以前の舞台ビデオを見直し、「『幕末純情伝』はつからしい作品。直球で勝負できる舞台。泣けます」と語った。また、男性キャストの配役はまだ決まっていないそうだが、会見に出席した馬場徹、和田正人、加藤雅也、山崎銀之丞は、沖田総司(役の鈴木)とキスができる坂本龍馬役を全員が“やりたい”と演出の杉田にアピールするなど、終始和やかな会見だった。鈴木杏をはじめとしたフレッシュなメンバーが揃ったことで、新たな『幕末純情伝』がこの秋誕生しそうだ。公演は9月13日(火)から25日(日)まで東京・PARCO劇場、10月1日(土)・2日(日)大阪・シアタードラマシティで上演する。チケットは東京・大阪ともに8月6(土)午前10時より発売。なお、東京公演は7月25日(月)午前11時までチケットぴあにてインターネット先行抽選のプレリザーブを受付中。
2011年07月22日7月22日(木)、開催中のぴあフィルムフェスティバルにて映画『ゲゲゲの女房』の特別上映が行われ、上映前に主演の吹石一恵、宮藤官九郎、鈴木卓爾監督が登壇した。本作は、「河童の三平」、「悪魔くん」、「ゲゲゲの鬼太郎」など名作漫画を世に送り出してきた漫画家・水木しげるの妻・布枝の自伝を基に、2人の結婚生活を描いたヒューマンドラマ。しげるのことをよく知る間もなく結婚し、思い描いていたものとはかけ離れた底なしの貧乏生活に困惑する布江。それでも互いを想い、支え合う2人の間には強い絆が生まれていく――。主演の吹石さんは「水木しげるさんに比べ、マスコミや世間への露出が多い方ではなかったので、ご健在でいらっしゃる布枝さん自身を演じることに関して特に大きなプレッシャーはありませんでした」とこれまで様々な役柄を演じてきた経験からか、余裕のコメント。しげるを演じた宮藤さんは「役作りにあたって、実際の奥様や、娘さんから『水木しげるは肩の力が抜けている人だから、リラックスして演じて下さい』と言われ、少し肩の力が抜けました」とこちらもリラックスして役に臨んだ様子。また、宮藤さんとの共演について聞かれた吹石さんは「出会って5日で結婚をした夫婦のぎこちなさを生み出すためにも、宮藤さんとは休憩中も少し離れるなどして、役作りをしたりもしました」と告白。一方の宮藤さんは、「しげるさんご本人ともお会いしてお話させていただきましたが、『映画は儲からないだろう、映画は儲からないだろう』と独特のねぎらいを下さいました(笑)」と水木さんとの出会いの秘話を明かしてくれた。これまで水木しげるを影で支えてきた妻・布枝さんにスポットを当てた本作。成功者の影に、支える者あり。誰もが知っている「ゲゲゲの鬼太郎」などの人気漫画も、その裏側に隠された苦労や原点を知ると、いままでとは違った目線で楽しむことができるかも?『ゲゲゲの女房』は2010年11月、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。■関連作品:ゲゲゲの女房 2010年11月、全国にて順次公開© 水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会
2010年07月22日