『マンガ発達障害の子どもと私たち』シリーズの連載がスタート!こだわりで登下校トラブル、放デイ選び失敗談なども【2024年6月】発達ナビでは、発達ナビ読者の困った経験、こうしたら良かったといった経験を読者体験談としてお届けしています。今回は2024年6月に公開した読者体験談をご紹介いたします。『マンガ発達障害の子どもと私たち』シリーズの連載がスタート!6月にはプロローグと第1話が公開されました。発達障害のある子ども、そして子どもを育てる保護者が悩み、戦った記録をぜひご覧ください。7月以降も定期更新予定です。その他、ルールやルーティンにこだわりのあるお子さんの登下校トラブル、ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの放課後等デイサービス探しについての体験談など、参考になるコラムが満載です。発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたストーリーマンガ「発達障害の子どもと私たち」のプロローグ編です。この物語の主人公は、発達障害のある子ども、そして子どもを育てる保護者たち。学校に行けない、学校でのトラブル……初めて社会で「壁」にぶつかった子どもたちを見て、あなたは何を感じますか?こちらは『はるき編 第1話』になります。 3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けたはるきさんは、小学2年生まで元気に学校へ通っていました。しかし運動会が終わった5月の下旬頃から「学校を休みたい」というように。「無理はさせたくないけれど、完全な不登校になってしまったら……」と焦りが膨らむ状態に共感される方も多いのではないでしょうか。『はるき編 第2話』も公開中ですので合わせてぜひご覧ください。こだわりが強いという特性のあるASD(自閉スペクトラム症)のお子さん。小学校1年生の時、通学路が工事の関係で変更になることになりました。こだわりの道が変更になり、どうなるかと青ざめたところ……。学年が上がるにつれてのお子さんの変化も必見です。就学後、体育の時に走るのが遅いことをからかわれてから学校を休みたがるようになった娘さん。そのため運動療育ができる放課後等デイサービスを利用することになったのですが……。経験して感じた利用のポイントなども放課後等デイサービス探しの参考になりそうです。ご自身のエピソードを投稿してみませんか?『発達ナビ 読者体験談』はみなさんのご経験を基に制作されています。ご投稿いただいたエピソードは、連載ライターさんのイラスト、専門家の先生からのコメントをつけた上で掲載させていただきます。「あの時は悩んでいたけれど、今はこうなった……」など、発達障害のあるお子さんを育児しているみなさんへ、ご自身の経験をお届けいただけないでしょうか。ご応募は以下の応募フォームから受け付けております。みなさまのご投稿を、お待ちしております。【現在の募集テーマ】・障害告知・パートナー(夫婦) 関係・両親(義両親)、親族関係・進学・受験関係・冠婚葬祭関連・反抗期、思春期・自傷・学習関係・不登校、行き渋り・ゲームとの関わり・不器用さについて・ママ友や、ほかの保護者の方とのエピソード・ご近所関係(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年07月07日今年、小学校に入学したわが家の6歳の長男。毎朝、義母と一緒に見送るのが日課となっています。ある日、出発直後に転んでしまった長男を目撃した義母の行動に、イラッとしてしまい……。学校へ向かう長男が転んだ!義実家で敷地内同居をしているわが家。もともと過保護、過干渉なところがある義母は、毎朝長男の様子を見に来て、門扉付近で私や3歳の次男と一緒に長男を見送ります。 ある日、家まで迎えに来てくれた近所のお兄ちゃんの後について、早歩きで集合場所へと向かっていた長男。私たちのほうを振り返りながら歩いていたためか、家から40mほどのところで転んでしまいました。 お兄ちゃんは転んだ長男を気にしながらも歩き続けており……。転んだ恥ずかしさもあったのか、長男はサッと立ち上がり、涙を手で拭いながらお兄ちゃんの後を追ったのです。 聞く耳を持たない義母が…義母は長男の名前を叫びながら「大丈夫~?」と何度も大声を出していました。一方私は、痛いのを我慢して立ち上がり、一生懸命お兄ちゃんの後をついて行こうとする長男の姿に感動しながら、心の中で「頑張れ」と応援していました。 すると義母が「ちょっと見てくるわ!」と言い出したのです。私はすかさず「いや、本当に痛かったら保健室に行くから大丈夫! 行かなくて大丈夫だと思います!」と義母に訴えました。私としては、長男が小学生になったことから、過度にフォローするのではなく、少し距離を保ちながら成長を見守りたいと思うようになったからです。 しかし、義母は私の言うことを聞かず、自転車にまたがり様子を見に行ってしまいました。戻ってきた義母いわく、長男は幸い手のひらを少し擦りむいた程度で、出血もしていなかったそうです。 正直なところ、義母には様子を見に行ってほしくありませんでした。義母からしたら私は厳しい母親だと思われているかもしれませんが、このときばかりは親である私の意見を尊重してほしいと思いました。 とはいえ、孫のことを心配する義母の気持ちも理解しなければならないという思いもあります。敷地内同居をしている分、関係がこじれないよう義母の思いを受け止めつつ、自分の意見を主張していくことを心がけています。 イラスト/ミロチ著者:鬼頭いちか
2024年06月30日ある日、2才の息子を連れて公園に行くという義母。出かけた2人を見ると、まさかの光景に驚いてしまったのです!公園に向かう義母と2才息子。出かける様子をふと見ると…息子がまだ2才のころのことです。義母が孫を連れて、公園へ行きたいというので、お願いすることにしました。 しかし、ふと見ると、義母は2才の息子の手を握らず、息子のあとをついて行こうとするのです。「もし車やバイクでも来たらとうするんだ!」と、私はもうヒヤヒヤ。思わず大きな声で「手をつないで!」と叫びました。 しかし、伝えたときには手をつなぐ義母ですが、2才の息子があっちこっち行きたがったり触りたがったり、動き回ったりすると、義母はすぐに手を放してしまうのです。私は恐ろしくて、結局、後ろから一緒に公園までついていってしまいました。 すると、義母は「そんな心配ばっかしてどうするんだ!」と言ってきましたが、まだ心配していないと、何をするかわからない時期の子どもです。保護者の責任でもあると思うので、ちゃんと安全に手をつなぐくらいのことはしないといけない、と思っています。 作画/加藤みちか著者:山田聡子
2024年06月30日小学1年生の次女のお友だちが、うちに遊びに来るたびに娘の物をうらやましがってきます。子ども同士によくあることだと思っていたら、お友だちのママから思いもよらない難癖をつけられて……!? 思いもよらない難癖をつけられ…何度かわが家に遊びに来たことがある小学1年生の次女の同級生Aちゃん。Aちゃんは家に来るたびに「その服かわいいね」「そのおもちゃ、ほしいな」「そのゲームいいなぁ」と何かしらをうらやましがっていました。次女も持ち物を褒められたと感じているのか、うれしそう。私は小学生ならよくあることだと思い、特に気にしていませんでした。後日、学校参観でAちゃんママに会います。私よりも一回り年上で、会うたびに「今の若い子は」「私より若いんだから」と、少し高圧的な態度をとることがあり苦手意識がありました。そんなAちゃんママは私の姿を見つけると、「娘がいつもお邪魔しているようで……」と話しかけてきました。「あれ? いつもよりやさしい雰囲気だな」と感じた矢先、Aちゃんママの声が急に低くなります。「あなた……うちの子に見せつけるために、服もおもちゃもゲームも買ってますよね? なんでも見せつけるために物を買うのはやめたほうがいいんじゃないですか?」とぼそり。Aちゃんママの思わぬ態度に私はあ然。「お言葉ですが、今言ったものはすべて娘が小学校入学前に買ったもので、Aちゃんと出会う前から持っているものです」とあくまで丁寧に言い返したのですが、Aちゃんママはフンと鼻を鳴らして「親子そろっていやらしい態度ね」と私のことをにらみつけてきます。話が通じないことに恐怖を感じたので「気に入らないのであれば、もうわが家には遊びに来させなくて結構です」と、はっきり感情をぶつけてしまいました。すると、Aちゃんママは「そこまで言ってないじゃない。娘はこれからもお邪魔させていただきますね」としれっと言ってさっていきました。私は図々しさにイラッとしましたが、子どもたちには関係のないことだと思い、ぐっとこらえることに。その後もAちゃんは度々わが家へ来ては楽しそうに遊んでいますが、うらやましいと言うことはほとんどなくなりました。Aちゃんママに抱いていた苦手意識は今回の出来事でさらに大きくなり、今では学校参観であっても会話はありません。しかし、娘とAちゃんが遊ぶ姿を見て、とっさに言ってしまった「来させなくていい」という発言は子どもたちを巻き込むかもしれなかったものだったと反省しました。今までのAちゃんママの態度にはモヤッとしていますが、今後は大人の事情で子どもたちに我慢させることがないよう気を付けようと感じた出来事です。 作画/Pappayappa著者:佐々木まいか
2024年06月30日1人目妊娠中の出来事です。妊娠初期、つわりもありましたが会社に迷惑をかけるまいと頑張って今まで通り仕事をしていました。しかしある日、病院で「切迫流産」と診断を受けてしまったのです。上司に報告をしたところ、まさかの言葉が返ってきて――!? 忘れられない上司の言葉「仕事に行ってもいいけれどなるべく安静にすること。立ち仕事や力仕事は控えてください」と医師。さっそく上司に話しました。しかし、あまり理解を得られず、「少しくらいなら大丈夫でしょ」と軽い感じで言われてしまったのです。そして特にこれまで通りの仕事を頑張ってとのこと。 上司にとっては、私の赤ちゃんよりも仕事の方が大事なのだと感じてしまい、切迫流産の診断に対して焦っていた私にとってはとてもショックな言葉でした。 結果的には同僚たちが「赤ちゃんを優先してね」と言ってくれて、私の代わりに力仕事などをしてくれたので、周囲のサポートを受けながら乗り切ることができました。そして、無事出産。助けてくれた同僚や周りの方に感謝の気持ちでいっぱいです。その反面、上司に対しては失望の気持ちがぬぐえず……、異動願いを出しました。 働く女性が増え、男性への育休などの整備も整ってきているこのご時世ではありますが、まだまだ妊婦や働く女性に対して理解をしていない上司もいることを痛感した出来事でした。今回、周囲がサポートしてくれたので事なきを得ましたが、もし今後2人目を妊娠することがあれば、医師に「連絡カード」(※)を書いてもらって職場に提出しようと考えています。 ※仕事を持つ妊産婦が、かかりつけの医師などから通勤の緩和、休憩時間、勤務時間などについて指導を受けた際に、その指導内容を事業主に的確に伝えられるようにするための「母性健康管理指導事項連絡カード」のこと。カードの提出があった場合は事業主は記載内容に応じた適切な措置を講じる必要があります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:佐藤かな
2024年06月30日出社するのは週に1〜2回くらいの夫。出社した日、仕事を終えて帰宅するのは24時過ぎで、0歳児の娘はぐっすり寝て夢の中です。出社して帰宅が遅いときに毎度といっていいほどする、夫のある行動に私は悩まされていました。眠る娘を起こす夫にモヤモヤ夫は出社をした日に帰宅すると、眠る娘を見ていつも私にこう言うのです。「起こしてもいい? 抱っこしたい」。そう言うと夜中に寝ている娘を起こし、抱っこをして愛情を注ぐ夫。 私は、夫が娘に愛情を注ぎたい気持ちは理解しつつも、眠る娘を大人の都合で起こすことに、いつもストレスを感じて過ごしていました。 さらに、娘が起きてしまったあと、育児用ミルクをあげて再び寝かしつけるのは私の役目。それにも腹が立っていました。そんなことが続いていたときに、夫はまた「起こしてもいい?」と言ったのです。 起こすのはかわいそう…?「遅い時間に起こすの、子どもがかわいそうだと思わない?」。ある日、我慢の限界を迎え、私は夫に言い放ちました。すると、夫からは予想外の返事が。 「いつも喜んでるから別に良くない?」。確かに娘は起こされても泣くことはなく、抱っこされていつも笑顔でした。 私は考えました。娘はかわいそうなのか? 喜んでいるのならいいのかな……そう思えてきましたが、再び寝かしつけるのは私も体力が限界。そこで私は夫に、「起こしたときは寝かしつけがきついから、あなたがミルクもあげて」と提案し、意外にも夫はすんなり快諾してくれたのでした。 きっと夫も、娘が泣いてしまったら起こすことはなかったのだと思います。自分もスキンシップをとりたいし、娘も喜んでいるから起こして抱っこしていたのだと思うと、夫の行動も理解ができました。 現在、夫はお願いした授乳と寝かしつけもしてくれています。理解できない相手の行動に悩んでストレスをためるより、早く思っていることを直接伝えればよかったと思いました。今では疑問に思ったことは、すぐに夫に聞いて解消するようにして、意見が食い違うときなどもストレスが減りました。 イラスト/キヨ著者:松田めぐみ
2024年06月30日数カ月前に娘を出産したので、ベビーイベントに積極的に参加している私。ある日、イベントで出会ったママさんの図々しさに驚愕してしまいました……。 試供品を欲しがるママさん1月に女の子を出産し、最近はベビーイベントに積極的に参加しています。ある日、試供品のプレゼント付きの育児教室に参加しました。参加者にはLサイズのおむつ数枚とベビー用の肌ケア用品、オーガニックの砂糖がプレゼントされました。 帰り道、同じイベントに参加していたママさんから声をかけられました。そのママさんは0歳児の男の子ママです。最初はママ友がいないから仲良くなってほしいと言われ、いろいろと楽しくおしゃべりをしていました。 するとそのママさんは途中から「男の子育児は大変なの!」と一方的に話をし始めたのです。私は疲れてしまい、適当に切り上げて帰ろうとしたところ、「私の子は大きい男の子だから、Lサイズのおむつは入るけどあなたのところはまだ早いでしょう?よかったら荷物になるしもらうよー!」と試供品のおむつを渡すよう言われました。 さらに「うちは男の子だから食費もかさむし……砂糖ももらえるとうれしい!」と言われあまりの図々しさに驚愕しました。なんだかマンガにでてきそうな人が本当にいるんだなと感じました。 「うちの娘は乾燥肌で肌ケア用品はたっぷり使用したいので、肌ケア用品もらえますか?」と笑って言ったらママさんがびっくりして帰っていきました。私はおむつも砂糖も試してみたかったのでひとまずよかったです。 ママになって今まで出会わなかった人たちとの新しい出会いがあり、世の中いろんな人がいるなと感じています。いろいろな人がいますが、自分がされて気になったことはしないように気を付けつつ、気の合う方や刺激をくれる方もいるので、これからもイベントなどに参加して出会いを広げていきたいなと思います。 著者:白川もも
2024年06月30日7才の誕生日プレゼントで乗馬体験に行った娘。そこで落馬し、打撲という診断を受けていたのですが…。落馬をした娘。当時、打撲という診断を受け…子どもたちが小さいころ、わが家はニュージーランドに住んでいました。 7才だった娘は、ニュージーランドの小学校に通ってたのですが、お国柄なのか、小学校低学年の女の子の夢は、「大人になったら獣医さんになりたい」という子が多い気がしました。確かにちょっと郊外に行けば羊、牛、馬がたくさんだし、家に小さな牧場がある家族もいましたから、不思議ではないかなと思います。 わが娘も馬が大好きだったので、7歳の誕生日に3日間の乗馬体験教室をプレゼントし、毎日楽しく通っていました。 最終日には牧場の外に馬に乗って出かけることになったのですが、娘の乗った馬は神経質だったようで、車に驚いて急に立ち上がり、娘はおしりから落ちてしまったそうなのです。おしりに青アザができた娘を、馬主である乗馬の先生が応急手当。その後、医師にも診てもらいましたが、X線検査などはせず、「打撲」という診断を受けたのです。 それから約8年。娘は15才となり、水泳部に所属しているのですが、なんと尾骨が痛くて、床にすわって腹筋運動ができないというのです。慌てて、再度受診すると、落馬したときに尾骨が少し欠けていたのかもしれないが、今はもう何もできないとの診断でした…。あのとき、ちゃんとX線検査をしてもらっておけばよかった…と、今更ながら悔やんでいます。 作画/きりぷち著者:小ちゃん
2024年06月30日私は1歳半の娘がいる30代のママです。先日、新しくできたショッピングモールで娘とショッピングを楽しんでいると、店員さんが話しかけてきました。その店員さんとの会話でこんな思いをすることになるとは……。もしかして、勘違いされている…!?娘はベビーカーに乗っていて、ご機嫌。私もニューオープンのお店のため、とてもワクワクした気持ちで、買い物を楽しんでいました。途中で少し疲れたので、通路にあるソファに座り、娘とおしゃべりをしながらお茶を飲んでいると、近くのお店にいた50代くらいの女性の店員さんが話しかけてきました。「赤ちゃんかわいいですね! ここはお孫さんを連れていらっしゃるお客様も多いんですよ。私もよく孫と出かけます〜」と言われ、私は「そうなんですね」と返事をしたあと、“どうして急に孫の話をされたのかな”と思っていると……。 店員さんは、「おばあちゃんは幸せですね、お孫さんと一緒で」と言ったのです。そこで私は、私自身が娘のおばあちゃんと間違われていることに気づきました。ショックを受けて返事に困っている私の様子を見て、「あ……おばあちゃん……ではない? あ、ほら、最近は若いおばあちゃんもいますから……」と店員さんも明らかに慌てている様子。 私は、「この子は娘なんです」と努めて明るく答えましたが、ショックを隠しきれず、その場をすぐに離れました。 店員さんに悪気がないことはわかっています。しかし、おばあちゃんに間違われたことはショックでした。また、私も初対面の方と話すときは、思い込みで話すことがないよう気をつけようと思った出来事でした。 イラスト/うちここ著者:海原えめ
2024年06月30日息子が小学生になったころ、義実家を訪問しました。義母は夫を溺愛しているのは分かっていたのですが、まさか自分の孫に私の悪口を言うとは思ってもみませんでした――。 ありえない義母の発言義母は息子である夫を溺愛しています。子離れができてないという表現がピッタリだと私は思っています。息子が小学生になったばかりの頃、義実家に連れて行った時のことです。 息子に向かって義母がとんでもないことを伝えました。 「お父さんのかわりはいないけど、お母さんの代わりはいくらでもいるから、お母さんはいなくなっても全然大丈夫だからね。あなたのお母さんは今は仕事もしていなくて役立たず、という状態なのよ」 私は驚きと怒りで言葉が出ませんでした。 子どもに向かってそんなことを言って、なんのメリットがあるのでしょう。腹も立つしこんな義母とは縁を切りたいと心底思いました。 するとそれを聞いた息子が「お母さんは役立たずではないよ。毎日おいしいごはんを作ってくれて、お世話をしてくれて、どんなときも守ってくれる。でもお父さんは都合が悪いとすぐ怒鳴るからお母さんがいないと絶対ダメなんだ」と言ってくれました。 義母はバツが悪そうにして黙って部屋を出ていってしまいました。私は息子の言葉を聞いて、息子がわかってくれているのだから、義母の言葉なんて気にすることないと思えるように。今では義母が何を言ってきても動じないようになりました。息子にとても感謝しています。 著者:さくら
2024年06月30日息子がケガをしたという連絡をママ友からもらった日の出来事です。 ママ友の行動に感謝…仕事が早く終わり、職場の人達とランチを終え帰ろうとしていると、近所のママから電話が来ました。「◯◯(うちの子の名前)が転んで動けないって言ってるの、今どこ?」と。 近くにいてもうすぐ帰ることを伝えて急いで帰宅したところ、電話をくれたママの家の前で息子が倒れていました。どうやら自転車を使って犬の散歩をしていたら転んでしまって、そのあと、なんか動けないと言っているとのこと。 見た目はまったくどこにも外傷はありませんでしたが、偶然にも近所にお住まいの看護師ママが「動かさない方がいいよ、頭うってるかもしれないから救急車呼ぼう」と指示してくれ、すべてを対処してくれました。 救急車で病院に着くまでの間、本人はしっかり受け答えをしていたこともあり、病院での診察も大丈夫だろうとすぐに終了。大したことなくて安心しました。 自分で転んで救急車を呼んだ場合、事故扱いになるようで、私たちが病院に行っている間に警察も来たらしく、対処してくれたママたちがすべてやってくれました。ものすごく迷惑をかけてしまいましたが、「本人が何もなくって良かったわ」と言ってくれてとてもありがたかったです。(女性/50代/派遣社員) 作画/miyuka
2024年06月30日家族でプライベートビーチのあるホテルに泊まったときの話です。急に泊まることになり、手持ちの水着は妊娠前のものしかありませんでした。ラッシュガードがスケスケ!?産後、おなかまわりの贅肉が気になるようになり、新しい水着を買おうと考えていました。しかし、しっくりくるものがなく、仕方なく白いラッシュガードだけ買い手持ちの水着の上に着ることにしました。 当日、水着の上にラッシュガードを着て、海に入り遊んでいました。そして、少し休憩しようと海から上がるとラッシュガードがスケスケ!! おなかの贅肉が丸見えでラッシュガードの意味がほとんどありませんでした。 ◇◇◇ その日は、できる限り手でおなかを隠しながら歩きました。白いラッシュガードがこんなに透けるなんて思いませんでした。これからは買う前に透け感があるか説明文をしっかり読むか、色の濃いものを選ぶようにしようと思いました。 作画/さくら著者:佐藤ちあき30代、5歳・7歳を育てる母。卸売業の事務員。趣味はお笑い芸人のラジオを聴くこと。
2024年06月30日息子が小学校に登校した初日。近所の高学年のお兄さんと一緒に通学班の集合場所まで歩いてい行く息子の姿を感慨深く眺めていると、同居中の義母が大慌ててでやってきました。義母は何かに気付いた様子なのですが――!? 集合場所を見てきた義母どうやら義母は、集合場所へ先回りしており、そこでほかの小学生たちが皆マスクをしていることに気付いた模様。長男は普段からマスクをしたがらず、この日も着用していませんでした。 義母は「皆マスクつけてるからさせたほうがいいわ!」と言うのです。私は長男から事前に「マスクはしたくない」と確認を取っていることを義母に説明。それでも義母は「マスクどこ?届けてあげるから早く出して」と強引にマスクを届けようとしました。 私は以前長男がマスクをつけて頭痛を起こしたことや、マスクをしていると息がしづらく慣れない登下校で息があがってしまうかもしれない、と義母を説得。なんとか義母に理解してもらえました。 コロナ禍で登下校時にマスクを着用する習慣になっていた上級生たちは今でもマスクをしている子が多かったそうです。義母はマスクをしていない長男が逆に目立ち、変な目で見られるかもしれないと心配したのかもしれません。 ですが、帰宅した長男曰く、1年生のほとんどはマスクをしていなかったとのこと。そのことを聞いた義母は少し反省した様子。今後は長男の意見にも耳を傾け、意思を尊重してくれるといいなと思っています。また何かあったときは、少しでも理解してもらえるよう、小さなことでも義母とは話し合いを重ねていこうと思った出来事でした。イラスト/まげよ著者:鬼頭いちか
2024年06月30日次女が3歳だったころの話です。家族で晩ごはんを食べ終えて、リビングでゆったりくつろいでいたとき、急に次女が私のほうを見て不思議そうな顔をしました。娘の謎発言「どうしたの?」と声をかけると、「ママの肩に小さい子の手がのってる」と言うのです! 怖くなった私は後ろを振り向きましたが、誰もいませんし何の気配も感じません。近くで聞いていた夫も驚いて「えっ、手だけ? 顔は見える?」と聞きます。すると次女は「女の子だよ。ずっとママの肩に手を置いてニコニコしてる」と言いました。それを聞いて怖さが無くなった私は、「ニコニコしてるんなら、ここにいさせてあげよう」と答えていつもの生活に戻り、次女の話もしばらくすると忘れていました。 その2〜3年後、私は妊娠して女の子を出産。そのときにふと次女の言葉を思い出し、あのとき私の後ろにいたのは、早く生まれてきたかった3人目の子どもだったんじゃないかなぁと思いました。それからときどき「赤ちゃんまた来てる?」と次女に聞いてみましたが、一度も見えなかったそうです。言葉では説明しにくいことですが、霊感的なことはあるものなんだと感じました。 作画/森田家著者:峰 かおり
2024年06月30日義実家へ帰省したときの話です。私は現在不妊治療を開始して4年目で、流産も経験し妊活にとても苦労しているのですが……。デリカシーのない発言…妊活についてはあまり触れてほしくなかったのが本音です。しかし帰省したとき、義母に「そろそろ1人くらい孫を連れて帰ってきてほしいわ」など、散々嫌みを言われ……。私の顔はずっと引きつっていたと思います。義母にはなかなか妊娠できず苦しんでいることを伝えていたのに、この発言。さらには「なんで子ども作らないの?」「早く作ればいいのに」という圧力がひしひしと伝わってくる発言を連発。夫とよく話し合い、次に帰省するのは妊娠してから! ということになりましたが、電話であれこれ言われそうでこの先の対応を考えないといけません。 この一件を通して、相手の立場になって話すことの大切さを改めて実感しました。家族だからといって、デリカシーのない発言が許されるわけではないと思います。義母を反面教師にして、私も人を傷つける言葉を言ってしまわないよう、今後も気をつけていこうと思いました。 作画/赤身まぐろ著者:ちい
2024年06月30日私は長男の出産を機に専業主婦になりました。初めて仲良くなったママ友と飲みに行こうかなと夫に伝えたところ……思いもよらない言葉を返されました。 ママはダメでパパはいいの!?専業主婦の私は、子どもが生まれてから夜に子どもを置いて家から出たことがありません。友人との飲み会や同窓会のお誘いがあっても、子どもを理由に断っていました。 上の子が5歳になり、初めて仲の良いママ友ができたときのこと。飲みに行きたいねという話になり、夫に子どもをお願いしたいと相談したのですが……。夫は「ママ同士の飲み会って大事なの?子どもを置いてまで行く必要がある?」と攻めてきて。結局、行く事ができませんでした。 この件があってから、夫が飲みに行く姿を見るたびに「私はダメなのになんで?」とイライラしてしまいます。 ◇ ◇ ◇ ママも息抜きが必要ですし、どちらかが我慢している関係はよくないですよね。パパが何かのきっかけで、協力の大切さに気づいてくれるといいのですが……。当事者意識をもってママの気持ちに寄り添い、家庭のことも考えてほしいですね。 イラスト/森田家著者:たかはしあきな
2024年06月30日包丁でにんじんを切れば左手人差し指を切り、スライサーで玉ねぎを切れば右手親指を切って……。料理が苦手なりに頑張っていましたが、息子からは冷たい言葉をかけられてもう限界!? 「保育園の給食のほうがおいしい」私は2歳の娘と5歳の息子を育てるワーママです。仕事が終わって保育園にお迎えに行き、帰宅したあとの料理が毎日苦痛でした。子どもたちから「ママ、おなか空いた」と言われ、バタバタと夕食の準備をしていると、包丁やスライサーで指をざっくり。血が止まらず病院へ行くこと2回。娘はごはんを残すことも多く、息子からは「ママのごはんより保育園の給食のほうがおいしい」と言われ、結局食べてくれず撃沈ということも……。 心身ともに限界でしたが、息子を責めるわけにもいかないので「え~! ママ頑張ってるんだけどなっ」と笑顔を見せて、強がっていました。そんな私に息子が「ママの手が切れちゃうから、包丁は捨てちゃおうよ」とまさかの提案をしてきます。「そうか……。包丁を捨てれば……」と息子のひと言にハッとした私。これまで料理本やネットレシピに頼っていましたが、「きちんとしなくては」という思いから、時短レシピには手を出していませんでした。 早速、SNSや動画サイトを見漁り、炊飯器や電子レンジを使う包丁不要レシピをいくつかピックアップ。また、食材はハサミでカットしたり、カット野菜や便利食材を使ったりしてみることに。お迎え前に炊飯器調理できるものはセットして、電子レンジ調理できるものは、食事の直前にスイッチを押すだけ。すると、時短になった分、腹ペコの子どもたちを待たせることもなくなったことで「ママのごはん、おいしい〜!」と食べてくれるようになったのです。毎日憂うつだった夕飯づくりの負担が軽くなり、ストレスが激減! 気持ちに余裕がある休日は、もう一度包丁を使った料理にも挑戦してみようかな? とやる気もアップしています。 「便利なものに頼ってもいい」と思えるようになり、子どもたちとおいしく食事ができるようになりました。なにより、調理時間が大幅に削減され、保育園後に公園に立ち寄ることもでき、子どもたちと遊ぶ時間が増えたのもうれしいポイント。苦手なことを無理に頑張るのではなく、別の方法でできないか試してみることも大切だと、息子の何気ないひと言から学んだ出来事です。 作画/Pappayappa著者:井島りほ
2024年06月30日現在、1歳8カ月の娘の子育て中です。義母はとても穏やかな性格で、嫁である私にもやさしく接してくれていました。しかし娘が1歳になったタイミングで職場復帰をしたとき、義母の心ない言葉を耳にすることが多くなり悩んでしまいました。今回は「働くママ」に批判的な義母とのやりとりや、私なりの対処法をお伝えします。娘の人見知りに対する義母のひと言現在1歳8カ月になる娘は、生後半年ごろから激しい人見知りがあります。なるべく外の空気を吸ったり人が集まる支援センターに出かけたりして、少しでも人見知りを克服できるよう過ごしていました。 ある日、娘を連れて遠方に住む義母宅に行ったのですが、3カ月に1回程度しか会う機会がないため人見知りをして泣き出してしまったのです。義母は、泣き出してしまった娘を見て微笑みながら「お母さんが働きながらおなかの中で育てちゃったからだね。ごめんね」と言ったのです。 たまにしか会えないので、人見知りをしてしまい申し訳ないとは思っていたものの、まさかそんな言葉を投げかけられるとは思わず、驚いてしまいました。 義母は働くママ=私が嫌い!?その後、少しずつ義母に慣れて人見知りしなくなっていく娘を見て安心しました。しかし、育休を経て娘が1歳になった時点で保育園に通わせている私に、「女の人が仕事をして子どもを保育園に預けるなんて、育児放棄だ」、「妊娠がわかった時点で仕事をやめないから、子どもが病気がちで人見知りもする」など、義母は子どものことで気になることはすべて「働くことが原因」と結び付けて言うのです。 口調はやさしいのですが、私が働きながら育児をしていることを快く思っていないようで、かなり悩んでしまいました。 義母に同調しつつも私の考え方は曲げない義母の心ない発言にはショックを受けました。きっと義母自身が家事や育児に専念してきた方だったため、専業主婦が正しいという自負があるのだと思います。実際に4人の子どもを育て上げた義母に対して尊敬の念もあります。 とはいえ、働く必要があって育児と家事の両立に四苦八苦しているのに……と悲しくなってしまいました。 それでも働きながら育児をする選択は、私自身にも家族にとっても正しいという考えは曲げないようにしています。義母からの言葉はつらいですが、「お義母さんはすごいですね」と角が立たないように返しています。 義母の言葉はグサグサと刺さるものがありますが、受け流しながらなるべく穏やかに過ごすことにしています。ただ、その言葉が子どもに直接向けられたときには、夫を介して義母に「やめてほしい」と伝えるつもりです。そして、いつか義母が働くママの気持ちを少しでもわかってくれるときがきたらいいなと願っています。 イラスト/(c)chicchimama著者:河相 さくら国内外問わず旅行が大好きな1歳女の子のママ。育休中に小学校英語指導者資格を取得。主に子育て・英語育児を中心に執筆中。
2024年06月30日私は2人の娘たちを育てています。今回は3月生まれである次女の保育園選びについて、どういった経緯で保育園を選んでいったか、決め手は何だったのかお話ししたいと思います。生後2カ月から保活スタート次女の保育園選びは、次女が生後2カ月くらいから始めました。狙うは次女が1歳過ぎに入所できる4月入園の1歳児クラスです。私の住んでいる自治体は激戦区で、人気の園は1歳児クラスが50人くらい待機している状態も普通にあります。したがって、早期から保活を始める必要がありました。 ちなみに私は「自宅で仕事をしている個人事業主」という扱いになるので、正直言って保活の持ち点が低く、元から人気の園は選ばないつもりでした。 小規模保育園を選択肢として挙げた次女は早生まれだったので、なるべく家庭的な手厚い保育をしてくれる保育園を希望しており、「小規模保育園」を選択肢として挙げていました。 もちろん、小規模保育園だからどこでも良いというワケではありません。慎重に決めたかったので、保育園の見学は小規模保育園を中心に10カ所は見て回りました。 自由度の高さが保育園選びの決め手たくさん見学してきた中で一番よかったのは、「モンテッソーリ教育」を取り入れている小規模保育園でした。「モンテッソーリ教育」は、“自由に個別活動をさせる”という特徴があるそう。具体的には、公営住宅の中に園があるので、お散歩や外遊びも必ず一斉におこなうわけではなく、個々に「外に出たい気持ちになれば出る」といった具合でした。 また、モンテッソーリ教育独特の「おしごと」と呼ばれる普段の活動は、自己選択が重視されます。そのため、手先の作業を集中しておこなう遊びに夢中になっている際は、無理に外遊びへ連れていかず、室内遊びに集中させてもらえるのです。 ほかにも、この園では食育を大切にしていて、昼食はもちろんのことおやつまですべて手作りで、園児たちと一緒に野菜を洗うなど「お料理のお手伝いをしてもらう」ことに積極的な園であることも好感度が高かったです。そして、何よりも良いなと思ったことは、午後睡のあとも外遊びができるということでした。 小規模保育園には園庭がないところが多いようです。私の選んだ園も園庭はありませんが、公営住宅の中にあるため、午後睡のあとも簡単に敷地内の広場や散歩道に出入りしやすいなど、自由な環境が好印象でした。また、私自身が1歳から保育園に入っていたこともあり、「子どもが今したいことを尊重してくれる園」ということを重要視しました。 イラスト/塩り著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月30日夫の嗜好品代が家計を圧迫していたわが家。注意すると怒ってケンカになってしまっていたのですが、ある作戦を実行すると、夫がまさかの豹変をして…夫の嗜好品が家計を圧迫。そこで取った作戦は…毎月の家計のやりくりをする上で、夫のハイブランドの洋服代、タバコ代、お酒代が家計を圧迫していたわが家。節約主婦としてはもう限界でした。しかし、このことを夫に言うとケンカに発展し、夫の怒りが収まらないのです。 そこで、私は考えました。一週間後に「夫褒め褒め作戦」を実行することにしたのです。まずは服装について。 「あなたはそういうテイストの服より、シンプルなコーデが似合うって。この前、家に遊びに来た友だちがみ~んな言ってた!」 と言うと夫はまんざらでもない様子で、早速ファストファッションのショップへ。 「こういうシンプルなアイテムを着こなせる人が、結局いちばんオシャレなんだよね。魅力的だわ~」 と言うと、そのコーデを気に入った様子の夫。意外にもとんとん拍子で作戦が成功していくので、私はついでに帰りの車内で 「この前、友だちと家計の話しになってさ、友人のご主人たちはみんなお小遣いからお酒とかたばこ代を出しているって言うのよ。その時にいたA子のご主人なんか『自分だけのものだから当たり前じゃん』って。目からうろこだったわー」 と言ってみたのです。すると夫は少し考え込んで「まぁ…確かに」と言ったのです!そして、それ以来、お酒やタバコはお小遣いの中で買ってくれるようになりました。 この経験から、否定から入らず、こういうのはどうかと案を出すと、少しはケンカになる確率が低くなると感じた私。ダメなときはダメですが、やってみる価値はあると思います。うちの場合、「友だちのAちゃんがあなたを褒めていた」という言葉が意外なほど効きました! 作画/加藤みちか著者:田島はる
2024年06月29日夫は普段はやさしい人で、私が選ぶ娘の育児グッズや服装に口出ししたことはありません。そんな夫と生後10カ月の娘と3人で、娘の夏服を購入するために出かけましたが、そこで事件が起きるのです……。 信じられない夫の発言娘の夏服を買いに家族で出かけたときのことです。私はどれを娘に着せようかとウキウキしながら店内を見て回っていました。そんな中、小花柄のかわいらしいワンピースに心を惹かれた私は「これ、かわいいね! 娘ちゃんに似合うと思うんだけどどうかな?」と夫に話しかけました。夫はなぜかムスッとして「センスないね」「そんなゴミみたいなデザインのどこがいいの」とぼそり。普段はやさしい夫から飛び出たひどすぎる言葉に私は驚きを隠せません。「前から言おうと思っていたんだけど、どうしてそんなフリフリした洋服ばかり着せるの?」と夫はイライラした様子。これまで娘の服は私が選んだものばかり着せていました。ボーイッシュな服を好む夫は、私が選ぶ服のデザインがいつも気に入らなかったようで、意見するのを我慢していたそう。そうだったんだ……と今まで夫の意見を聞いてこなかったことを反省しつつも、娘の前で暴言を吐かれたことに怒りが湧きました。 しかし、「娘の前で『ゴミ』とか、そんな言葉使わないで!」と厳しく注意すれば、火に油をそそぐだけ。私はいったん怒りを堪えて冷静に「これまで意見を聞かなくてごめんね。でも、今みたいな態度をこれからもされると、言葉を理解できるようになったときに娘が嫌な気持ちになると思わない?」と伝えてみることに。ベビーカーの中でニコニコしている娘を見て、夫も冷静になったのか小さく「ごめん」と謝ってくれました。結局、私が選んだ服と夫が選んだ服をそれぞれ一着ずつ買うことを提案。「両方買って、どっちを着るかはその日の娘に選んでもらおう」と言うと、夫は納得してくれたようです。 まだ言葉がわからないとは言っても、いつか娘がその言葉遣いのまねをするようになるかもしれません。夫が不満を溜め込んで娘の前で暴言を吐かないように、定期的に意見を聞くよう心がけています。 作画/Pappayappa著者:伊藤まりな
2024年06月29日息子が6歳のころの出来事です。ある日、私が自宅で用事を終えて息子の様子を見に、息子のいる部屋へ行くと……息子の姿がありません。家じゅうどこを探しても見つからない息子。夫に連絡して一緒に探しますがなかなか見つかりません。私は目を離したことを心から後悔しました……。 消えた息子…ある日の事、その日はショッピングモールに行こうかと息子と話していました。すると息子は子どもの遊び場で遊ぶのを楽しみにしているようでした。 しかしその後、私に急用が入ってしまい行くことができなくなってしまいました。そのことを伝えると、最初は怒っていたものの、急に静かになり隣の部屋へ行ってしまった息子。 その後、その用事を終えて、ふと気になって隣の部屋を見ると息子がいません。家中探したけれどどこにもおらず、息子がお気に入りの子ども用キャリーバックがないことに気が付きました。 「まさか……」と思って玄関を見たら靴も見当たりません。家の周りを探しても気配はなく……。夫にも連絡して仕事を早退して帰宅してもらいました。しかし、一緒に近所を探しても見つからず、私は目を離していた時間を心の底から後悔しました。そして「もしかしたら行こうと言っていたショッピングモールにいるのでは」と思って行くと……。 なんと息子がいたのです! 傍らにキャリーバックを置いて子どもの遊び場で黙々と遊んでる息子が。ホッと安心して涙がでそうでした。ただ、ショッピングモールまでは結構な距離。歩いて行ったこともないはずなのにどうやって行ったのかとその行動力に驚くばかりでした。 あまり一人でいることを怖がらない子なのでどこでも行ってしまうタイプですが、さすがに家から一人で出たことはなかったので、今回ばかりはかなり焦りました。どうして一人で行ったのかと聞いたら「今日は行く約束したでしょう。先に来ただけだよ」とまるで当たり前のように言う息子。子どもから目を離さないのはもちろん、お出かけの約束は慎重にしようと心に誓いました。 著者:佐藤麻子
2024年06月29日子どもができずに悩む妊不妊治療中だった私に、あるとき、身近なところから魔の手が伸びてきました。以前に勤めていた職場でのトラブル体験談です。職場が徐々に不穏な空気にかつて私が働いていた会社の社長は、私の親と同世代。厳しいときもありましたが、基本的にはとてもやさしく信頼できる人です。非常に忙しい仕事でしたが、雰囲気の良い職場でした。ところがあるときから、会社にこれまでと違う問い合わせの電話が増え始めたのです。 顧問先から「おたくの社長、最近どうしたの?」と言われることが多くなり、話を聞いてみると、怪しげなサプリの勧誘を受けたとのこと。「何とかしてよ」という顧問先からの苦情。私たち従業員は勧誘の場面を見ておらず、どうしたらいいのか困ってしまいました。 ついに私にも勧誘の手が!?そしてついに、社長が従業員を1人ずつ呼び出し、勧誘が始まったのです。「会員になるとお得」「勧誘して会員を増やすとさらにお得」など、不審な点だらけです。 私が長年不妊治療をしていることを知っていた社長は、「不妊にも良いらしいよ」と勧めてきました。「本当に良いサプリなんだ」と、本人は良いものを勧めているつもりだからこそ、断りづらかったです。 勇気を出して危機回避!すると…結局、私の夫が医療関係者だと社長も知っていたので、「夫がそのサプリは必要ないと言っています」と断るとしぶしぶ納得してくれました。その後、私は不妊治療に専念するため退社。会社を辞めたのち、すぐに妊娠しました。 栄養の問題ではなく、激務によるストレスが不妊の原因だったのかもしれません。そしてしばらくして、社長に勧められたサプリの会社が特定商取引法違反で業務停止になったとニュースで知りました。やはり問題がある会社だったようです。 社長から直接の勧誘は断りにくく、非常に困惑しました。でも、勇気を出して断ってよかったなとしみじみ思った出来事でした。 イラスト/うちここ著者:中越 美織
2024年06月29日息子が小学校に上がったばかりのころの話です。平日は息子を学童保育に行かせていました。ある日、グミを食べたあと、息子が嘔吐や下痢をしていると学童から連絡が! 息子が以前食べて平気だったグミのようで不思議に思いましたが、とにかく救急車を早く呼んでほしいとお願いをしました。 後悔の嵐…その日、学童で出ていたおやつは市販のグミでした。それを見た息子は「このグミ、食べたことあるから、僕もみんなと同じの食べたい」と言い出したそう。 学童の支援員さんは「食べたことがあるなら大丈夫だろう」と、そのグミを息子に与えてました。すると、息子の全身にあっという間に蕁麻疹が! さらに、激しい嘔吐、下痢。 慌てた支援員さんから、私に電話がかかってきました。私は間髪入れず「すぐに救急車を呼んでください!」とお願いしました。 すぐに救急車で病院に担ぎ込まれた息子。適切な処置のおかげで、大事には至りませんでした。 あとから確認したところ、たしかにそのグミは息子が食べたことのあるシリーズの物でした。しかし、それは別のフレーバーでした。学童で出されたグミはフレーバーが異なっていたため、原材料が違い、乳成分が含まれていたのです。 フレーバーが違えば必ず乳成分が入っていないか確認しておく必要があることを、よく言い聞かせておけばよかったと、私はひどく後悔しました。その後は、息子が自分で確認するようになったのと、また支援員さんもいっそうの注意を払ってくださるようになったおかげで、その後はアレルギー反応は出ておらず、学童生活を楽しんでいるようです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。イラスト/ぽん子著者:如月やよい監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月29日子どもが誕生してから、それまでまったく家のことにはノータッチで亭主関白態勢だった夫に、なんとか家事育児を分配しようと四苦八苦してきた私。そんな中、夫育て中に帰省した私の実家で、実母が夫にかけた言葉に絶句してしまいました……。 昭和の良き母私の母は昭和後期〜平成前期に現役で子育て真っ最中だった世代。当時、母親はフルタイムで仕事をしていましたが、父親は普段ほとんど家事・育児に参加していない家庭で私は育ちました。 他に借りられる手もなく、今思うと本当に母親は大変だったろうと思いますが、母は当たり前のことだと思っている様子。今も帰省するたびに母が持っている「お父さんは敬うべき人」という亭主関白思想を色濃く感じます。 母から出た発言に撃沈一方で子どもの出産後からは、亭主関白思想を毛嫌いするようになった私。夫以外に身近に手を貸してもらえる手段がなく、夫に動いてもらわねば家庭を回していけません。少しでも夫に家事をしてもらうように試行錯誤していました。 そんな中、私の実家に家族で帰り、夫がいつものように自分が食べた朝食の食器を片付けているときでした。母がその様子を目撃し、衝撃の一言を放ったのです。 「○○さん(夫の名前)あなたにそんなことさせちゃってごめんなさい。座ってていいのよ」と。 そんなことは妻がやるべきで夫がやることではないという母の思想を伝える言葉でした。何度言っても腰が重い夫が、やっと自分の食器は自分で片付けてくれるようになってきた矢先だというのに、私の努力ややり方を覆されたように感じました。 また、義実家も亭主関白色が強く、同じように世代の違いによる考え方の相違を感じ、両家への帰省のたびにモヤモヤします。しかし今は令和。母たちの苦労を理解することも必要だと思いますが、令和のやり方で現代の家族の形を作り、子どもにも伝えていくことが後続の世代のためにも大切だと私は思います。どうにか夫を令和のお父さんにするべく今も日々奮闘中です。 著者:澤崎 凪
2024年06月29日息子が1歳のとき。私たちは家族で近くのショッピングモールに出かけました。 ありがたいけど、恥ずかしい…!手荷物がたくさんあり、どうしても抱っこすることができなかったため、息子をカートに乗せようとしました。しかし息子は大グズり。抱っこしても仰け反ったり、髪の毛をつかんだりと大暴れ。 夫に代わっても息子は泣き止まず、また周囲の人たちの視線も感じ、なんとかしなくてはと焦っていました。そんな時にあるおばあさんが近づいてきて「あら、元気のいいこと。一体どうしたのかい。」と話しかけてくれました。しかし、やさしい言葉に安心した次の瞬間、私は凍りついてしまいました。 「ぼくちゃん、あまりおじいちゃんとおばあちゃんに迷惑かけていけないよ。」と。そのころ私は家事・育児・仕事が忙しく、自分のケアは後回し。その時もほぼすっぴんで髪の毛もボサボサで、服は着心地が楽なものばかりチョイスしていました。だから祖父母に間違われたのかもしれません。そのおばあさんは私たちが足早にその場を離れようとしてもずっと大きな声で「おじいちゃんおばあちゃんに迷惑かけるんじゃないよ。」と言っていました。 ありがたいのですが顔から火が出るほど恥ずかしかったです。とても忙しくて自分のことが後回しになっても、最低限のケアはして、高齢出産での子どもですが、ずっとかわいいママでいられるように頑張りたいと思いました。今はシートマスクをしながら家事や育児をするなど、頑張っています。 作画/市田スナオ著者:神宮寺 花蓮 長い妊活の末授かった息子を育てる母。お笑いを見るのが好き。
2024年06月29日次男が1歳のころのお話です。わが家はカウンターキッチンのため、目の前のリビングで子どもたちが遊んでいるのをキッチンから確認できます。そのため安心して日ごろから12歳の長男と11歳の長女に次男のお世話を頼んでいました。娘よ叱ってごめんね…いつものように仕事を終えて、次男を保育園へ迎えに行き、帰宅しました。長男と長女がリビングにいたため、この日も次男のお世話をお願いして、私は夕食作りを始めました。少し経つと長男は自分の部屋へ戻ってしまい、長女が遊び相手をしていました。次男にお菓子をせがまれた長女は、保管場所からお菓子を取って次男に渡してあげていました。そのとき、事件は起きてしまいました。 長女が私のほうに駆け寄り、「ヤバいかも……」とひと言。私は困惑し、「え? どうしたの?」と言いながら、次男を見ると、次男は固まっていて、なんだか苦しそうに見えました。すると突然、次男は大泣きし始めました。 私は、慌てて次男のほうに駆け寄ると、次男はひと口サイズのクッキーを大量に口に入れて喉に詰まらせてしまったのです。私は焦りながら、背中を叩いたり、口の中に残っているお菓子をすべて取り出しました。大泣きしながらも、少しずつ詰まったお菓子が出てきて、数分後やっと次男は落ち着きました。 このとき焦ってしまった私は、お世話をお願いした長女に「なんでちゃんと見ててくれなかったの?」と叱ってしまいました。あとから冷静になって考えてみると、長女は次男が欲しがったからお菓子をあげただけで何も悪いことはしていません。焦っていたとはいえ、そんな長女に怒ってしまい、私は反省しました。そして、見えるところでのお世話だからと長男や長女のお世話を過信していたことに気づきました。 長男や長女に次男のお世話をお願いするときは上の子たちに感謝し、私が親として目を離さないようもっと注意しなければならないと反省した出来事です。 ◇◇◇ 子どもがものをのどに詰まらせてしまうと心配で慌ててしまうかもしれません。ただ、口の奥まで指を入れて取り出そうとすると、かえって口の中に押し込んでしまうことがあり危険です。 もしお子さんが喉に物を詰まらせてしまったら、すぐに119番通報をし、以下の応急処置をおこなってください。 <意識がない、呼吸がない場合>心肺蘇生(気道確保・胸骨圧迫)をおこないます。※母子健康手帳に方法が記載されています。もしものときのために、日ごろから手順を把握しておくと安心です。 <1歳以上の子どもの場合>腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法・ハイムリック法)をおこないます。①子どもの背中側から救護者の両手を回す②みぞおちの前で両手を組み、勢い良く両手を絞ってぎゅっと押す <1歳未満の乳児の場合>①救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげる②子どもの背中の、肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩き、詰まった食品を吐き出させる(背部叩打法)。 それでも窒息が解除できない場合や意識がない場合には…… ③子どもをあお向けに寝かせ、心肺蘇生と同じように、左右の乳頭を結んだ線の中央で、少し足側を指2本で押す。 ※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通る物)は誤飲するおそれがあるため、 赤ちゃんや小さな子どもに渡さない、手の届くところに置かないということも心がけましょう。小さな子は口いっぱいに食べ物を詰め込むこともあるので、食事やおやつのときは子どもから目を離さないようにしてくださいね。 作画/いずのすずみ著者:鈴木はる12歳ともうすぐ2歳の男児、11歳の女児を子育て中の3児の母 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月29日今から約20年前の、長女が2歳、次女が0歳だったころの話です。夫は当時サービス業勤務だったため、土日に休みになる事はあまりなく、義実家に子どもたちを連れて行く機会がほとんどありませんでした。そんな中、まさかの事態に……。義母の困った行動孫のことが大好きな義母は、なかなか孫たちに会えないことが寂しいのか、娘が通っている保育所が休みの日曜日にアポ無しでわが家に来る事もしばしば。娘をかわいがってくれるのはうれしいのですが、アポ無しで来られると私も不在の場合などに困るので、夫にその旨を相談し、せめて『何時くらいに行く』と連絡がほしいと伝えてもらいました。しかし義母は、「息子の家に行くのに、アポなんか必要ない!」と言い張り、アポ無し訪問をやめてくれません。困った私は、義姉に相談しました。すると、パッタリ! 義母がわが家に来る事がなくなりました。私は、少しは気にしてくれたのかな? くらいに思い、深く考えずにいたのですが……。 ある日、娘を保育所に迎えに行くと、なんと娘がいないのです! 先生に事情を聞くと、「おばあちゃんがお迎えに来て帰りました」と言われました。当時は代理のお迎えに対して特に規定はなく、お迎えに来たと言われれば、本人確認などはせず引渡していました。私は驚いて、義母に無断でお迎えに行かないでほしいと伝えます。 このことを義姉に相談すると、義母に強めに言ってくれたらしく、それ以降アポ無し訪問もなくなり、勝手に保育所から連れて帰る事もなくなりました。保育所で本人確認を細かくするようになったのはそれからしばらく経ってからのこと。今だったら連れ去り事件になりそうなことを、義母が何とも思っていないことにも驚いた一件でした。義母にはただ「やめて」と言うのではなく、具体的な理由を添えて伝えればよかったかもしれません。 作画/赤身まぐろ著者:月岡 佑
2024年06月29日子どもが生後半年ごろ、義実家に行ったときのことです。子どもが泣き出してしまったので、「母乳をあげてきますね」と言って席を立つと義母に止められて……? 義父の前で?「あらあら、隣の部屋に行くことないじゃない、ここでやっていいのよ?」と義母。しかし、その部屋には義父もいるのです。 思わず、私は敬語も忘れて「は?」と言ってしまいました。慌てて「いや……隣の部屋に行きますので!」と言い直しましたが、「神経質ねぇ」と言わんばかりの反応。 最終的には、義母は面倒くさそうに「じゃあ、隣の部屋を少し片づけてくるから待ってて」と言いました。どうやら片付けるのが面倒だった様子。人前での授乳を嫌がる私が悪いみたいで、とても悲しくなりました。 義母が子育てをしているとき、義父の家族がいるところで授乳をしていたそうです。年代によって経験や考えが違うので、今後も何かとすり合わせが必要なことが出てくるのかなと感じた出来事でした。なるべく事前に話し合って、トラブルを避けられるよう気を付けようと思います。自分にもいつか孫ができたら、自分の子育て方法を押し付けないよう、今回感じたこと覚えておこうと思います。 イラスト/ぽん子著者:田中さきこ
2024年06月29日長女が1歳半だったころの話です。2人でお風呂に入り湯船で温まったあと、私は洗い場で体を洗っていました。長女は私の足元に座り、アヒルのおもちゃで機嫌よく遊んでいたのですが、このあとまさかの事態が発生するのです……。髪を洗っていた数秒間で…長女はお風呂が好きではなくいつも早く上がりたがってぐずるので、機嫌がいいなんて珍しいこともあるなぁと思いつつ、今のうちに自分の洗髪を済ませてしまおうと目を閉じ、シャワーのお湯を頭からかけました。 その間10秒にも満たないくらいだったと思います。目を開け、視界に飛び込んできたのは湯船から真上に突き出している2本の足でした。私は一瞬何が起こっているのか理解できませんでしたが、すぐにそれが長女だと気づき、叫び声を上げながら湯船から引き上げたのです。幸いお湯を少し飲んだだけで、軽くむせたあと泣き出して大事には至りませんでした。 5年以上経った今でも、長女を失っていたかもしれないというあの恐怖心は忘れられずにいます。しかし、一番怖かったのは長女自身のはず。一瞬の気の緩みが取り返しのつかない事態を招くのだと改めて感じ、育児の過酷さを実感した出来事でした。 ◇ ◇ ◇ お子さんが無事で、本当によかったです。今回お子さんは洗い場に座っていたようですが、数秒目を離したすきに、滑って浴槽へ落ちてしまったのかもしれませんね。 乳幼児はわずか10cmの深さでも溺れる可能性があります。お子さんをひとりで浴槽に入れるのは危険であるため、絶対にしないでください。また、洗い場に座らせる場合も、できる限り目を離さないようにしましょう。今回は目を閉じたわずか10秒たらずの間に事故が起きてしまっているため、先に自分の洗髪を済ませてからお子さんをお風呂に入れたり、自分の洗髪中は浴槽にフタをして、開けたり乗ったりしないよう伝えてあげると良いと思います。 作画/さくら著者:川原 ゆき子監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月29日