日立製作所と日立コンサルティングは11月30日、日立グループの構造改革「Hitachi Smart Transformation Project」で培ったノウハウを活用し、グローバルにビジネス展開する日本企業の抜本的な構造改革を支援する「Transformation支援サービス」を12月1日より販売開始すると発表した。同サービスは、構造改革を実行する製造企業に対し、プロジェクト体制や改革の進め方に関する上流コンサルティングから、SCM(Supply Chain Management)ソリューション、グローバル調達ロジスティクスサービスなどのバリューチェーンに関わる各種ソリューション・サービスを提供する。発表会では初めに、日立製作所 Smart Transformation Project強化本部 プロジェクト・マネジメント推進室 室長の村山昌史氏が、「Hitachi Smart Transformation Project」について説明した。同社はリーマンショック後、過去最大の赤字を計上したことから、事業構造の改革を着手。改善活動を進めてきたが、もっと革新的な変革が必要だとして、同プロジェクトに着手したという。同プロジェクトの基本コンセプトは「グループ全体での最適化を実現する」「しごとのやり方を見直し、コスト構造などを変革することで、『最適な品質を低コストで実現する』を体現できる体質に作り変える」だ。村山氏は、同プロジェクトの位置づけについて、「社会イノベーションの事業強化に向けた成長投資の資金を創出するため、コスト構造を抜本的に見直し、キャッシュの創出力を強化するもの」と説明した。実際、同プロジェクトはコスト削減の目標額である4200億円を達成する見込みだという。また、Cash Conversation Cycleに新たなKPIを設定し、キャッシュフローの改善を推進している。同サービスについては、日立製作所 社会イノベーション事業推進本部 ソリューション・ビジネス推進本部 インダストリープロジェクト本部 本部長の権守直彦氏が説明を行った。権守氏は、「Transformation支援サービスでは、当社がHitachi Smart Transformation Projectにおいて試行錯誤を続ける中で培ったノウハウや効果を創出したソリューションを提供する。すでに実績を出している試作は80種類以上に及ぶ」と、同サービスの特徴を語った。同サービスを利用すれば、Hitachi Smart Transformation Projectで活用した各種テンプレートやアプローチを活用できるので、プロジェクトを短期間で推進できるという。同サービスは、「全体改革計画策定フェーズ」「改革構想具体化フェーズ」「改革実行フェーズ」の3つのフェーズに基づいて具体的なサービスが提供される。「全体改革計画策定フェーズ」は日立コンサルが中心になって進め、「改革構想具体化フェーズ」はテーマによって2社で分担し、「改革実行フェーズ」は日立のカンパニーまで広げて連携して進めていく。全体改革計画策定フェーズで提供される「全体改革計画策定支援コンサルティングサービス」については、日立コンサルティング 取締役の久保年弘氏が説明を行った。久保氏は、「全体改革計画策定支援コンサルティングサービス」のポイントについて、「製造業のお客さまは他社のことを尋ねることが多く、日立を例に紹介することも多い。そうしたことから、効果が実証された80以上の施策群を提供できる点は有意義」とした。これまでのコンサルティングサービスとの違いについては、「ノウハウの活用により、インプットとリファレンスが増えるため、プロジェクトのスピードが上がること」と述べた。改革実行フェーズでは、ソリューション・サービスとして、「Hitachi Total Supply Chain Management Solution/IoT」「グローバル調達ロジスティクスサービス」「グローバル会計ソリューション」などが提供される。Hitachi Smart Transformation Projectでは、グループ全体で物流を最適化する輸送サービスが構築されたが、このサービスにより、製品の量がまとまることで輸送の頻度が上がり、在庫を減らすことができたという。Transformation支援サービスでは、このサービスもノウハウとして、も提供することができる。計画策定に関するサービスは大規模企業が想定されているが、テーマを絞った形で日立が提供するソリューションやプラットフォームを活用することで、中規模企業でも効果を得ることが可能だという。同社としては、売上1000億円を目安としているとのことだ。
2015年12月01日セイコーエプソンは11月19日、折りたたみ式新型アーム構造を採用した小型6軸(垂直多関節型)産業用ロボット「Nシリーズ」を開発したと発表した。同シリーズは、従来機種比で約40%減となる600mm×600mmの設置面積を実現したほか、重量も同2/3と軽量化が図られている。また、6軸ながら、ショートカットモーションで多面方向へのアクセスが可能で、繰り返し精度は±20μmを実現している。さらに、第3軸アーム肘が張り出していないため干渉物に当たらず、従来必要であった回避動作が減り、教示を含めた装置立ち上げ時間ならびにタクトタイムの短縮を図ることが可能だという。なお価格はオープンで、2016年5月からの出荷を予定している。
2015年11月20日岡山大学は11月19日、低温の水は均質ではなく、多様で豊かな内部構造を持っていることを明らかにしたと発表した。同成果は同大学大学院自然科学研究科(理)理論化学研究室の松本正和 准教授、矢ヶ崎琢磨 特任助教、田中秀樹 教授の研究チームによるもので、11月10日に米国物理学会の国際科学雑誌「Physical Review Letters」オンライン版に掲載された。水を4℃以下に冷やすと膨張しはじめることが知られている。低温での液体の膨張は、水以外の物質には見られない特異な性質あり、比熱が大きい、固体の密度が液体より低いなど、水の特異な性質と深く関わっているとされる。水を0℃以下に過冷却した場合にも膨張は続き、実際、水を急冷してできるアモルファス氷(非晶質の氷)の密度は、結晶の氷と常温の水の中間になる。このことから、過冷却された水やアモルファス氷は結晶氷に似た秩序構造を持つと考えられていたが、流動性のある過冷却水が結晶氷と同じ構造であるとは考えにくく、水が過冷却されるにつれてどのような構造になっていくのかは謎とされてきた。今回、同研究グループは計算機シミュレーションにより、過冷却された水の微細構造を解明。水は液体状態では、一般に分子の配置が結晶のような周期性をもたず、どこも均質に乱れていると考えられてたが、同研究により水を過冷却すると、「拡張多胞体」と呼ばれる、1nm程度の秩序あるクラスタが徐々に増え、不均一な構造となることがわかった。さらに、計算機シミュレーションに加えてグラフマッチングという手法を用いることで、液体のなかの乱れた構造を網羅的に分類して、拡張多胞体が過冷却水やアモルファス氷で最も主要な秩序構造であることを明らかにした。今回発見した拡張多胞体構造には、右手型と左手型の、互いに鏡映対称で重ねあわせられない2種類の構造(キラル構造)があり、過冷却水やアモルファス氷では、この2つの微細構造が混在していると考えられるという。同研究グループは、水を冷やすと徐々に顕著になる、さまざまな特異な性質が、この構造に由来すると考えると、従来よりも明確で一貫した説明を与えられると見込んでいるほか、同研究で用いた網羅的な構造分類手法により、細胞内などの狭い空間にある水や、電解質水溶液など、通常の水とは異なる性質の水の構造の違いを見つけ出し、その役割を詳しく解析できるようになるとしている。
2015年11月20日KODAWARIは、素材にポリカーボネートとTPUを採用した二重構造のiPhone 6/6s、iPhone 6 Plus/6s Plus用ケース「ITG Level PRO case」の販売を開始した。価格はともに3,100円(税抜)。同製品は、素材にポリカーボネートとTPUを採用した二重構造のiPhone 6/6s、iPhone 6 Plus/6s Plus用ケースである。本体背面に一般的なサイズのICカードを1枚収納可能なスロットを装備。付属の読み取りエラー防止シートも一緒に入れておくことで、Suicaなどを出し入れすることなく、そのままタッチして利用できる。また、背面にはICカードを差し込むスリットが切られており、スロットに収納したカードを差し込むことで、縦横どちらでも固定可能なスタンドとして使うことが可能となっている。ITG製の強化ガラスフィルムの保護を考慮して、装着したフィルムからの段差を1mm高く設計。iPhoneだけでなく、装着したガラスフィルムも保護する。本体を装着した状態でiPhoneの各種操作が可能。イヤホンジャックとLightning端子の開口部は広めにとってあり、接合部が大きいサードパーティのイヤホンやLightningケーブルでも余裕をもって対応する。さらに本体下部の左右にはストラップホールが穿たれており、各種アクセサリを装着できる。カラーは、ブラック、ホワイト、サンド、レッド、ピンクの5色。なお、ピンクは直販限定モデルとなっている。
2015年11月19日オムロンは11月6日、高精度な地震検知を実現した小型感震センサーを開発し、2016年1月より販売を開始すると発表した。同社によると、世界最小クラスの大きさになっているという。同センサーは、MEMS3軸加速度センサーと、独自のSI(Spectral Intensity:スペクトル強度)値演算アルゴリズムにより演算負荷を低減することで回路を小型化し、あわせて低消費電力動作を実現。機器組込みの際の設置の自由度を向上するとともに、電池での長時間駆動にも対応可能となっている。また、地震の揺れの大きさを表わす震度階級とも相関性の高いSI値を採用することで、震度5強相当以上の揺れを高精度に判定できるため、装置や設備の的確な停止を可能にする。このほかにも通信機能を搭載しているため、今後は感震センサーをネットワーク化し、地震による建物などの被害状況を把握することにより、地震発生後の復旧対策への活用が期待される。同社は2018年度までの販売目標を50万個としている。
2015年11月06日構造計画研究所は10月26日、屋内3Dデジタル化技術を提供するスタートアップ企業である独NavVisのインドア・マッピング及びナビゲーション・プラットフォーム「NavVis(ナビビズ)」の日本市場における販売及びソリューション展開について、業務提携契約を締結した。同製品は、「M3 Trolley」「IndoorViewer」「Navigation App」の3つのソフトウェアにより構成する。M3 Trolleyは、建物や地下街などの屋内空間を、1,600万画素の画像と点群でデジタル化する3Dマッピング・システム。マッピングした3D屋内空間データは統合したソフトウェアによりワンクリックで自動処理し、IndoorViewerによりブラウザで閲覧・共有可能になる。IndoorViewerは、M3 Trolleyでマッピングした3D屋内空間データをブラウザで閲覧・共有可能にするWebアプリ。閲覧に加えて、3D空間の任意の場所に設備や展示物の詳細や履歴・ストーリー・SNS連携などのコンテンツを付加でき、対話アプリケーションの構築を容易にするという。Navigation Appは、屋内位置情報サービス向けに開発したNavVisのビジョン・ベース測位エンジンであり、屋内でも歩行者・来場者への「turn-by-turnナビゲーション」が可能になるとのこと。同社は同製品の適用例として、設備管理、リテール、建設現場監理の3つを挙げている。設備管理では、巨大で入り組んだ建物や図面が無い建物でも1日で完全にモデル化し、迷路のようなフロアも完璧にナビゲーションするという。さらに、保有資産の情報を屋内の位置情報と紐付けることで、現場での作業管理とワークフローを最適化するとしている。また、リアルな3Dマップを利用した保守保全業務のオリエンテーションやノウハウ伝承も可能になるとのことだ。リテールでは、オンラインとオフラインそれぞれの良い点を組み合わせた、顧客にとって最良のショッピング環境を手頃な費用で簡単に実現し提供するとしている。また、リアルな仮想環境で商品を提示し活き活きとしたオンライン・ショッピングを体験できるという。建設現場監理では、計測した3Dモデルを元に、ブラウザ上でサイズや距離を算出したり、位置を測定したりできるとのこと。また、建設現場の状況と品質を記録し、各工程の進捗をオンラインで追跡可能にするという。工事関係者間での円滑で確実なコラボレーションを可能にし、効率的な建設管理を実現するとしている。構造計画研究所は今回の提携により、日本語での同製品の販売・サポートの他、実証実験的な取り組みから大規模なシステム構築までサポートすべく、同社の所員・機材によるマッピング・サービスの提供や活用ソリューションの提案からカスタマイズ構築まで、NavVisとのパートナーシップのもとで事業を展開していくという。
2015年10月27日サイコムは16日、Skylakeこと第6世代Intel Coreを搭載し、水冷静音構造を備えたファイナルファンタジーXIV推奨PC「G-Master Hydro Z170-FFXIV」を発売した。BTOに対応し、税込価格は185,540円から。独自の水冷静音システムでは、CPUとグラフィックスカードを水冷化。また、筐体内部にLED発光システムを備えるなど、ゲーミング仕様となっている。構成例として、Intel Core i5-6400(2.70GHz)搭載モデルの価格は185,540円(税込)。CPU以外の主な仕様は、チップセットがIntel Z170 Express、メモリがDDR4-17000 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970 4GB、電源が750W 80PLUS GOLD認証。OSはWindows 7 Home Premium SP1 64bit。本体サイズはW232×D531×H451mm。CPUを変更した構成例として、Intel Core i5-6500(3.20GHz)搭載モデルが187,980円、Intel Core i5-6600(3.30GHz)搭載モデルが191,460円、Intel Core i5-6600K(3.50GHz)搭載モデルが195,930円、Intel Core i7-6700(3.40GHz)搭載モデルが205,890円、Intel Core i7-6700K(4.00GHz)搭載モデルが213,340円(いずれも税込)。
2015年09月16日信州大学は9月14日、独自の人工タンパク質を用いた「タンパク質ナノブロック(PN-Block)」を開発し、複数種類の超分子ナノ構造複合体を創り出すことに成功したと発表した。同成果は同大学大学院総合工学系研究科博士課程3年の小林直也氏、同大学学術研究院繊維学系の新井亮一 助教、横浜市立大学大学院生命医科学研究科の雲財悟 助教らの共同研究グループによるもので、米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」の9月9日発行号に掲載された。同研究グループは、独自の二量体人工タンパク質と三量体ファージタンパク質を融合することで「PN-Block」を開発し、樽型(ラグビーボール型)や正四面体(テトラポッド型)などの超分子ナノ構造複合体を自己組織化により同時に創出することに成功した。同技術は将来的に次世代半導体のための有機無機ハイブリッドナノ材料開発、次世代医薬品のためのドラッグデリバリーシステムや人工ワクチン開発などへの応用が期待されるという。
2015年09月14日東京大学は9月8日、折紙の数理を用いることで展開時に従来の100倍の固さを持つ折り畳み構造を開発したと発表した。同成果は同大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の舘知宏 助教、イリノイ大学アーバナシャンペーン校工学部エフゲニ・フィリポフ大学院生、ジョージア工科大学工学部グラウシオ・ポーリーノ教授の研究グループによるもの。折紙を応用すると、シート材料を折り畳んで収納し、必要に応じて三次元的に展開して用いる展開構造物として利用することができる。しかし、従来の折紙構造物はシート材料自体が曲がることで、意図しない変形が容易におき、展開時に構造的な固さが得られないという制限があった。今回、研究グループは折紙に基づく変形可能な立体構造を組み合わせることで、従来の100倍の固さを持つ折り畳み構造を開発。この構造は、部分的な展開が起きず、全体形状が一様に変形するため、端部を駆動すると変形が全体にすみやかに波及して展開することが可能となる。この性質は形状によって決まり、さまざまな大きさでの応用でき、可動式の屋根や折りたためる建築、航空宇宙分野の展開構造物、ロボットのアクチュエーターなどへの応用に適しているほか、マイクロスケールで実現すれば収縮・膨張し、固さがコントロール可能な材料などの開発につながることが期待される。
2015年09月08日広島大学は8月27日、理論的に予言されていた液体ビスマス中の原子が等間隔に整列した構造(パイエルス歪)の実証に成功したと発表した。同成果は、同大の乾雅祝 教授、梶原行夫 助教、宗尻修治 准教授、熊本大学の細川伸也 教授、慶應義塾大学の千葉文野 専任講師、高輝度光科学研究センター(JASRI)の尾原幸治 研究員、筒井智嗣 主幹研究員、理化学研究所(理研)のアルフレッド・バロン准主任研究員らによるもの。詳細は米国科学誌「Physical Review B」(オンライン版)に掲載された。ビスマスは安定な元素の中で最も原子番号が大きく、各原子が3本の短い結合と3本の長い結合で結ばれた歪んだ立方構造をとる半金属として知られており、その構造はパイエルス歪が形成されることで実現されている。融点が271℃、沸点が1551℃と約1300℃の温度範囲にわたり液体状態を示すことでも知られており、近年の科学演算の性能向上により、液体中の原子や分子が、協調的に集団運動することによって生まれる縦波音波(粗密波)や横波音波である「音響モード」が10nm-1以上の運動量の大きい領域まで残存し、励起エネルギーが運動量に依存しない一定値になる特異な領域が現れることが予言されるようになっていた。今回、研究グループは、SPring-8を用い、運動量の小さな領域で広い範囲の励起エネルギーを測定したところ、液体ビスマスの音響モードを表す非弾性散乱ピークの振る舞いが理論による予言と一致することが証明されたとするほか、ナノオーダーの領域で見た場合、パイエルス歪を伴う結晶の原子配列が形成されていることが示唆されたとする。この結果について研究グループは、液体中には、原子間にはたらく力を忠実に反映した規律のある構造がナノメートル程度の範囲にわたって形成されていることが示されたことから、原子間に働く力を制御することでナノ構造をデザインできることが実験的に明らかとなったと説明しており、今後、液体母合金からの新物質創成やナノテクノロジーなどの分野に、大きなインパクトを与えることが期待されるとしている。
2015年08月28日IDC Japanが8月25日に発表した「国内非構造化データ向けストレージシステムのユーザー利用実態調査結果」によると、非構造化データ向けストレージ・システムの法人ユーザーは、半数近くが2年後に総容量が増えると見ているという。近年、非構造化データの大容量化や種類の多様化、個数の増加などにより、非構造化データ向けのストレージ容量が急激に増加している。特に、同社が提唱する「第3のプラットフォーム」に含まれるクラウドやモビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術の台頭によって急増しているデータやコンテンツは非構造化データが主体となっており、今後の非構造化データの増加を牽引する大きな要因になるとのことだ。同社の調査結果によると、回答者が所属する組織において保有・管理している非構造化データ向けストレージの総容量の2年後の増減見込みは、「変わらない」が32.0%で最多だったが、「10~30%増」が17.7%と2番目に多かった。また、31%以上の増加を見込む回答が合わせて17.0%に上り、従業員規模が大きいとその割合はさらに高くなっているという。同社ストレージシステムズ マーケットアナリストの宝出幸久氏は、「非構造化データ向けストレージにおいて、既存の投資パターンを踏襲した投資を継続することは投資や運用管理コストの増加に繋がるであろう。効率的かつ戦略的な非構造化データ向けストレージ投資の実現のためには、スケールアウト・アーキテクチャ、Software-Defined Storage、オブジェクト・ストレージ、ハイブリッド・クラウドといった新しいアーキテクチャを積極的に採用すると共に、横断的な分析ニーズにも対応可能なデータの一元管理プラットフォームを実現し、ビジネス価値の創出に直結するストレージ・インフラを構築することが重要である」と分析している。
2015年08月26日メリタジャパンは8月18日、保温性のあるステンレス製真空二重構造のポットを採用したコーヒーメーカー「NOAR(ノア)」を発表した。発売は8月下旬で、希望小売価格は税別12,000円だ。NOARは、コーヒーサーバー部に保温性のあるステンレス製真空二重構造のポットを採用。ヒーターなどを使わないため、長時間コーヒーを保温しても煮詰まらず、コーヒーの香りや味が長持ちしやすい。氷を入れれば保冷もできる。また、ポットは持ち運び可能だ。また、コーヒーの抽出には、同社独自の1つ穴フィルターを採用。内側に刻まれたミゾで熱湯の流れをコントロールし、最適な状態でコーヒーを抽出する。フィルター底面にはしずく漏れ防止機能が搭載されており、ポットを外してもプレート部が汚れにくい。ポットは容量が700mlで、口径が約70mmと大きく内部まで洗いやすい。フタはレバー式を採用。本体にはコーヒー抽出時と終了時に音で知らせる「お知らせアラーム」機能を持つほか、抽出終了の約1分後に自動で電源を落とす「オートオフ」機能も備える。カラーはブラックとホワイト、グレーの3色。サイズはW269×D152×H311mmで、重量は1.7kg。
2015年08月18日米Googleは8月10日(現地時間)、新たに「Alphabet」というホールディングカンパニーを設立し、Googleなどを傘下に置く大胆な構造改革を発表した。Google共同創業者であるLarry Page氏がAlphabetのCEO(最高経営責任者)に、もう1人の創業者であるSergey Brin氏が社長に就任。最大の傘下企業となるGoogleは、プロダクト担当シニアバイスプレジデントだったSundar Pichai氏を新CEOとして再出発する。Web検索から始まったGoogleは、YouTubeを買収して成長させ、ブラウザを開発し、そしてモバイルに進出、インキュベータプロジェクトでは自動運転カーや医療・バイオなども手掛けている。革新的なアイディアを実現するのがGoogleの企業精神だが、変化を生み出し、新たな分野へとアイディアを広げるにつれて、Web企業の枠を超えて事業が拡大し、事業同士の関連性は薄れていた。そこで関連性のある事業同士をまとめ、それぞれが強いリーダーシップを持ったCEOの下で成長できるように複合形態を採用した。アルファベットは人類の最も重要なイノベーションである言葉を表す文字であり、また「Alpha(金融用語のアルファ値)-bet」と読むことでGoogleから培ってきた企業精神が伝わるため、Alphabetという社名を選んだという。Page氏とBrin氏の他は、Eric Schmidt氏がAlphabetのエグゼクティブチェアマンに、David Drummond氏がCLO(最高法務責任者)に就任、Ruth Porat氏がAlphabetとGoogleのCFO(最高財務責任者)を兼務する。8-K文書によると、最大の傘下企業であるGoogleは検索、広告、マップ、アプリ、YouTube、Adnroidと関連する技術インフラを手掛ける。Calico(バイオテック)、Nest(家電)、Fiber(光回線)、Gogole Venture(ベンチャーキャピタル)、Google Capital(同)、Google X(インキュベータプロジェクト)などはGoogleビジネスから分離される。Alphabet Inc.は、株式公開企業としてGoogle Inc.に置き換わる。すべてのGoogle株式は、同じ発行数、同等の権利のままAlphabet株式に切り替わるが、Nasdaq市場において引き続きGOOGLとGOOGとして取り引きされる。
2015年08月11日カシオ計算機は23日、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新製品として、過酷な陸上環境で役立つ耐振動構造や、新開発の防塵・防泥構造を採用した「MUDMASTER」(マッドマスター、型番:GWG-1000)を発表した。バンドカラーとして、カーキ、イエロー、ブラックの3種類を用意。8月7日から発売し、税別価格は各カラーとも80,000円。MUDMASTER(GWG-1000)は、陸・海・空をテーマにした人気シリーズ「Master of G」の新モデルだ。2015年3月にスイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」において、カシオのブースで発表、初披露。このたび日本でも正式に発表となった。製品がイメージしているのは、土砂や瓦礫が積もる厳しい「陸」環境でミッションを行うレスキュー隊。新たな防塵・防泥構造では、ボタン周りをパイプでガードしつつ、ガスケットを封入。りゅうずにもガスケットを装着し、りゅうずをねじ込んだ時の密封性を高めた。また、ドリルや重機などの振動に耐えるよう、耐振動構造も装備した。機能面では、方位・気圧、高度、温度を計測する「Triple Sensor Ver.3」を搭載。目印のない場所で役立つ方位計測、天候の悪化などを予測できる気圧計測機能によって、自然環境をいち早く察知し、ミッションの遂行をサポートする。フェイスデザインには、注意喚起に使われる矢羽形の矢印をモチーフにした極太の時分針や、大型のインデックスを採用。バンドには滑り止めをイメージしたテクスチャーを施すなど、随所にミリタリーテイストを盛り込み、力強く仕上げた。
2015年07月23日富士フイルムは6月18日、ツヤのある肌は肌内部の細胞構造の乱れが少ないことを確認したと発表した。今回の研究では、ヒトを若々しく見せる要素である「視覚的ハリ感」に注目。20~50代の女性被験者の肌内部の状態を解析し、肌がどのような構造になっていればツヤがあるように見えるのかを調査した。その結果、ツヤの目視評価が高い被験者ほど、肌内部における細胞構造の乱れが少ないことがわかった。また、肌表面について、マイクロスコープを用いて肌画像を取得し、皮溝の幅や肌の密度などキメ形態の定量解析を実施。従来から知られている通り、肌表面の凹凸形状であるキメが荒くなると肌のツヤが減少することを確認した。さらに、肌のツヤを再現できる独自開発の光学画像シミュレーションシステムを用いて、細胞構造の乱れの程度やキメ形態をそれぞれ変化させた複数の肌モデルを作成し、ツヤの状態を可視化したところ、微細な細胞構造の乱れを抑制することでしっかりとしたツヤになることを実証することができたという。同社は「今回の光学画像シミュレーションおよび解析結果により、肌表面だけでなく肌内部の細胞構造の乱れを整えることでツヤがある肌になり、『視覚的ハリ感』が向上することが示唆されました。今回の研究結果で導き出した条件を満たすことで肌のツヤを向上させ、視覚的ハリ感を生むスキンケア化粧品の開発に応用していきます。」とコメントしている。
2015年06月18日東京大学(東大)と国立天文台は6月9日、アルマ望遠鏡と重量レンズのかけ合わせで、117億光年の距離にある銀河の内部構造を解明したと発表した。同成果は東京大学理学系研究科の田村陽一 助教と大栗真宗 助教および国立天文台の研究グループによるもので、6月9日付けの「日本天文学会欧文研究報告」に掲載された。重力レンズとは、質量が時空の歪みを介して光を曲げる減少で、非常に重い天体の周囲で生じ、その向こう側の天体の見かけの姿を拡大・増光する性質がある。今回の研究では、今年2月にアルマ望遠鏡がとらえた117億光年の距離にあり、爆発的に星を生み出しているモンスター銀河「SDP.81」の画像を、同研究グループが提案した重量レンズ効果モデルを用いて解析した。その結果、「SDP.81」では差し渡し200~500光年の塵の雲が、およそ長さ5000光年の楕円状の領域に複数分布していることがわかった。この塵の雲は、巨大分子雲と呼ばれる、恒星や惑星が生まれる母体だと考えられるという。また、重力レンズ効果を引き起こしている手前の銀河に質量が太陽の3億倍以上におよぶ超巨大ブラックホールが存在することも判明した。今後、アルマ望遠鏡と重力レンズの組み合わせで、なぜモンスター銀河が形成されるのか、どのように超巨大ブラックホールが成長するかの解明につながることが期待される。
2015年06月09日KODAWARIは、素材にポリカーボネートとTPUを採用した二重構造のiPhone 6/6 Plus用ケース「ITG Level 1 Case for iPhone6 & 6 Plus」の先行予約を開始した。価格は2,500円(税抜)。同製品は、素材にポリカーボネートとTPUを採用した二重構造のiPhone 6/6 Plus用ケースである。本体は指紋や油分の付着を防止するためのマット加工が施されている。ハイブリッドな構造にしたことで衝撃に強い仕様となっているが、一般的なタフケースと比較して薄型軽量化に成功しているという。また、ITG製の強化ガラスフィルムの保護を考慮して、装着したフィルムからの段差を1mm高く設計している。本体を装着した状態でiPhoneの各種操作が可能。イヤホンジャックとLightning端子の開口部は広めにとってあり、接合部が大きいサードパーティのイヤホンやLightningケーブルでも余裕をもって対応する。発売は2015年7月6日を予定しているが、SHOWCASE OnlineとSHOWCASE Online 楽天市場、SHOWCASE Online Yahoo!ショッピング、SHOWCASE Online Amazonにて先行予約が始まっている。なお、SHOWCASE実店舗でも予約可能だ。期間は7月5日23時59分まで。
2015年06月09日岡山大学は5月29日、光化学系Iというタンパク質複合体の構造を解明したと発表した。同成果は同大大学院自然科学研究科(理)の沈建仁 教授(同大光合成研究センター長)、菅倫寛 助教と中国科学院植物学研究所の共同研究グループによるもので、5月29日付け(現地時間)の米科学誌「Science」に掲載される。光化学系Iタンパク質複合体は、酸素発生型光合成において、太陽光を生物が利用可能な化学エネルギーに変換する役割を担い、水からの電子と光エネルギーを利用して、二酸化炭素を糖に変換するために必要な還元力を作り出している。高等植物の光化学系I複合体は14個のタンパク質と90個以上のクロロフィル(葉緑素)、22個のカロテノイドなどで構成されており、外側に光エネルギーを集める集光性アンテナタンパク質が4つ結合し光化学系I-集光性アンテナタンパク質複合体が形成されている。光化学系I-集光性アンテナタンパク質複合体における光エネルギーの高効率吸収・伝達の機構を明らかにするためには、同複合体の立体構造を解明する必要がある。同研究グループは、エンドウ豆の葉から精製・結晶化した光化学系I複合体を、大型放射光施設SPring-8を利用することで2.8 Å分解能で立体構造を解析。その結果、155個のクロロフィル分子を同定し、これまで分かっていなかった多くのカロテノイド、脂質分子などの配置を解明した。さらに、詳細な構造が分かっていなかった多くのタンパク質サブユニットの構造を明らかにし、光エネルギーを吸収し、反応中心へ伝達する経路を同定することに成功した。同研究グループは今回の研究成果について、光合成の機構解明や人工光合成での光エネルギー利用効率の向上だけでなく、他の巨大膜タンパク質の結晶構造解析にも重要な知見を提供することになるとしている。
2015年05月29日理化学研究所(理研)と東京大学は4月9日、メタボリックシンドロームに関連する分子として注目されているアディポネクチン受容体の立体構造を解明したと発表した。同成果は理研横山構造生物学研究室の横山茂之 上席研究員と、東京大学大学院医学系研究科の門脇孝 教授、山内敏正 准教授らの共同研究グループによるもので、4月8日(現地時間)付の英科学誌「Nature」オンライン版に掲載される。アディポネクチン受容体は、細胞膜に存在する膜タンパク質で、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンによって活性化し、細胞において糖と脂質の代謝を促進し、抗糖尿病、抗メタボリックシンドローム作用を発揮する。タンパク質の立体構造を知ることは、創薬において有用とされる。特に、膜タンパク質は細胞外からの情報を細胞内へと伝達する役目を担っているため、薬の標的分子として注目されている。しかし、アディポネクチンは試料調整が難しく、その立体構造情報を得ることができていなかった。同研究では、高純度の膜タンパク質を大量に製造する手法や、結晶化手法などを使い、アディポネクチン受容体の結晶化に成功。この結晶を大型放射光施設「SPring-8」を用いてX線解析することでその立体構造を調べたところ、同受容体は現在までに知られている膜タンパク質とは異なり、膜貫通部位に亜鉛イオンを結合するなど新規の構造をしていることが判明した。今回の研究成果はアディポネクチン受容体の情報伝達メカニズムの解明につながるだけでなく、メタボリックシンドローム・糖尿病の予防薬や治療薬の開発に有益な情報となることが期待される。
2015年04月09日構造計画研究所は2月26日、建築構造物の地震時立体挙動を簡易的に検討できるプログラム「Quick-RESP」のベータ版の無料試用提供を開始したと発表した。Quick-RESPは同社が提供している構造解析プログラム「STAN/3D」や「RESPシリーズ」で培った技術を元に開発された。構造設計でよく使用されるプログラムのデータを変換し、立体振動解析を実施できるため、立体振動解析が必須ではない低層建物に対しても、設計時仮定条件の妥当性確認などに利用することができる。また、振動する様子をアニメーションにできるので、施主へのプレゼンテーションでも活用できる。ベータ版の提供期間は3月31日までとなっており、申込み後1週間試用することができる。なお、試用期間中の解析データを構造計画研究所へ提供すると、先着20名に1000円分のQuoカードがプレゼントされる。4月中旬から販売・レンタルが開始される予定で、予定価格は販売90万円/1ライセンス、レンタル8万円/1ライセンス・1週間~。また、STAN利用者向けのQuick-RESP for STANは販売30万円/1ライセンス、レンタル3万円/1ライセンス・1週間~となっている。予定価格はいずれも税抜き。
2015年02月26日フォーカルポイントは、アルミニウム製のフレームと本革張りのインナーケースの二重構造を採用したiPhone 6向け保護ケース「Just Mobile AluFrame Leather for iPhone 6」を発売した。価格は税別5,480円。「Just Mobile AluFrame Leather for iPhone 6」は、アルミニウム製のフレームと本革張りのインナーケースの二重構造を採用したiPhone 6向け保護ケース。アルミニウムフレームは端末の側面を、インナーケースは背面や周囲を衝撃から保護する。機能面では、ケースを装着している状態でも音量調節ボタンやサウンドオン/オフボタン、ホームボタン、電源ボタン、Lightningコネクタなど全てのボタンや機能にアクセス可能。音量調整ボタンと電源ボタン部分には、フレームと同じ素材のアルミニウム製パスするーボタンが採用されているため、ボタン部分も衝撃などから保護される。装着は、インナーケースを付けて、フレームをはめ込むだけで装着できる。端末に直接フレームが接触することがないため、端末を傷つけることがない。「Just Mobile AluFrame Leather for iPhone 6」のサイズ/重量は、幅約70mm×高さ約142mm×厚さ約10mm/約32g。カラーバリエーションはブラック、ブルー、グレイ、ベージュ、ピンクの5色。
2015年02月21日前回までに、更新方法とその頻度でサイトの構造を考えることを学んだりん。でも、今回の案件で必須となっている要件「スマートフォン対応」は、サイト構造にどう影響を与えるんだろう?それに、Webの制作はこちらでやるけれど、制作後の更新をするクライアント側の担当者は何人かいるし、ほかにも関わる人が何人か思いつく。役割ごとに触れる場所・触れない場所をちゃんと分離しておかないと、あとでめんどくさいことになりそう。その辺も、サイト制作経験が豊富なはやせ先輩に聞いてみることにしたのでした。彼の言う意味の分からない小ネタは豪快にスルーしつつ、今回もがんばります!おはようございます! 早速ですが、今日もいろいろと質問したいことがあります!OK牧場!○2種類あるスマホ対応の方法、それぞれのメリット・デメリットは何だろう?(また来たよ……けど、めげずにスルーする!)今回の案件って、スマートフォン対応が必須なんです。スマホ対応する場合、前回作ったサイト構造にどんな影響があるんでしょうか?そうだね。スマホ対応する場合のやり方は、大きく分けると2つかな。それぞれメリット・デメリットがあるよ。1. レスポンシブレイアウトで、同じHTMLを表示1つは、PCと同じHTMLをブラウザの表示横幅にあわせて最適なレイアウトで見せる方法だね。【メリット】1ソースなので、大規模サイトでもメンテナンスしやすいモバイルからの閲覧性を重視し始めた検索エンジンからも、推奨されているどの端末からもURLが同じなので、ソーシャルでシェアされるURLが散逸しないシンプルなサイトであればベースとなるテンプレート等を用意しておけば素早く構築できる将来、PC・タブレット・スマホとは大きく異なるサイズのネット閲覧デバイス(TVなど)が増えても、そのまま対応できる【デメリット】同じHTMLを表示するため、デザインやサイト内要素の配置をPCとスマホを考慮して作る必要がある上記の考慮をした結果、デザイン上の制限が生まれるスマホでは画面上非表示にしても、コンテンツ自体は読み込むため、無駄に容量が大きくなり表示が遅くなる場合がある画面幅による自動レイアウトなので、スマホからPCサイトのスタイルに切り替えることができない2. スマホ専用のページを生成して表示2つ目は、閲覧デバイスに合わせて動的に表示サイトを分ける、または静的に/sp/などと別階層構造を作り、スマホ専用の表示ページを出力させるようにする方法かな。【メリット】それぞれのデバイスに合わせ、デザインやレイアウトの制約がなく自由なレイアウトができるスマホでの利用シーン・用途に特化したコンテンツのみをコンパクトに表示させることができる(特に大規模サイトで有効)上記と関連して、スマホに最適化された画像や必要な情報のみを提供できるので表示速度が速い【デメリット】URLが異なる場合は、検索エンジンから重複と見なされない設定にするなど運用が複雑になる同じくURLが異なる場合は、ソーシャルでシェアされるリンクとシェア数が分散するPC・スマホ・タブレットなどデバイスごとにサイトを開発し、分岐の仕組みを用意する必要があるため、デザイン・構築コストがかかる新しい種類のデバイスがでた時に、新規で対応が必要なるほどー。Googleがレスポンシブレイアウトを推奨しているからといって、「レスポンシブレイアウト、サイコー!」とはならないのですね。そうだね。個人的な経験からすると、小中規模なWebサイトの場合はレスポンシブレイアウトで、大規模Webサイトになると別にしたほうが良いという場合が多かったかなー。例えば、遊園地や展示施設などの場合、ユーザーが、家でじっくり下調べするときにPC版を使って、スマホ版では現地でリアルタイムなイベント情報を確認する、などWebサイトの役割や運用方針によっても選択が変わるよね。昨今は、極端な話だけど「スマホでの閲覧を優先してPCはとりあえず見られればいいや」という方針もありえるので、そのWebサイトがどういうユーザーをターゲットにしているか?なども考慮する必要があるね。ふむふむ。ターゲットユーザーや優先度、役割などを考慮するのですね。わかりました!! 今回のクライアントの場合は、中規模なのでレスポンシブレイアウトを提案してみようと思います!○役割ごとに、できること・できないことを分離するための権限設定って?ではでは、続いてWebサイト運営をするための権限の話にもどろうか。はい! お願いします!まず、Webサイト運営に関わる人ってどういう人がいると思う?規模によると思いますが、こんな感じですかね……。Webマスターニュースなどを書くライター書かれたニュースなどをチェックする編集長Webサイトを構築する人確かに規模にもよると思うけど、そんな感じだね。さて、この人たちが全員同様に、「すべてが管理できる権限」を持って運営したら何が起こる可能性があるだろう?おそらく、記事を書くだけの人の場合あまりWebに詳しくない人もいるだろうから、間違って重要な設定変更しちゃった……みたいなことが発生する可能性があります。うんうん、そうだね。「船の先端でポーズとってただけのつもりが、うっかり面舵一杯~!! 」みたいなとこ触っちゃって、氷山にぶつかって船が沈むーみたいな感じになるよね。(そんなことあるのか? ……ともあれ、話を進めるためにそういうことにしておこう)……はい、なりますね。そういうことが起きないように、必要な人に必要な権限を与えてWebサイトを運用することが大事だよね。例えば、今回利用するCMS「MovableType.net」の権限と照らし合わせて見てみようか。【Webマスター】まず、Webマスターとなる人は、Webサイトの全体を管理する必要があるので、サイト管理者(オーナー)の設定になるね。この人は、Webサイトの全場所を触れるよ。【ライター / 編集長】次に、例えば、ニュースは複数人のマーケティング担当者が書いて、公開前のチェックをマーケティングチームの上司が編集長として行うと仮定しよう。各マーケティング担当者は、ニュースブログのライター権限をもらう。また、広報担当者は自分が書く記事のみを編集できる。ただし、記事の公開はできない。上司は、ニュースブログの編集長権限を持っているので、全員が書いた全記事を閲覧・編集でき、また、記事を公開することができる。これにより、ライター権限を持つマーケティング担当者が書いた記事を編集長権限を持った上司が確認し公開する、という流れにできるんだよね。【プロダクトページの管理者】製品ページや事例ページは、プロダクト担当者が原稿を書いて、公開権限も持つとする。この場合、プロダクト担当者が担当製品のブログ管理者としての権限をもらう。【Webサイト構築をする人】Webサイト構築中は全権限をもらい、すべての部分をいじれるようにするけれど、実際にサイトの運用がはじまったら権限を抑えて必要に応じて権限を再度付与する。といった、きめ細やかな運用ができるよ。なるほどなるほど。必要な人に必要な権限だけを与えて運用できれば、間違いのない確実な運用が可能になりますね!今回のWebサイトの運用方法も、だんだんイメージできるようになってきました。早速、これをもとに制作を進めてみます!! また分からない部分が見つかったら教えてくださいー。OKぼくじょー(シャドーボクシング)(またやってる……。そーっと去ろう)スマートフォンに対応したサイトの構造、そして担当者の役割に合わせた権限付与などがなんとなく分かってきたりん。「Webサイト制作を進めていくのに、注意することとかあるのかなぁ」など疑問に思いつつ、帰宅するのでありました。次回は、バージョン管理システムで制作履歴を保持しながらの安心・安全なサイト制作についてご紹介します。○執筆者紹介早瀬将一シックス・アパートにて、主にWebサービス型CMS「MovableType.net」の製品企画を担当しています。個人活動として、大学時代から音を中心としたインタラクティブ作品を制作。音に限らない作品やソフトウェアも作ってます。詳しくはWebで!
2015年02月17日ディスコは2月2日、精密加工装置・精密加工ツールを製造する桑畑工場(広島県)に、免震構造の新棟を竣工したと発表した。スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器がけん引役となり、半導体市場は拡大基調にある。これに伴い、搭載される半導体・電子部品の生産設備投資が拡大し、同社の2014年度上期売上高は精密加工装置・精密加工ツールともに過去最高となったという。また、世界的なIoTの流れから今後新たなアプリケーションも登場し、半導体・電子部品需要はさらに拡大することが予測される。今回発表された新棟は、既存のA棟(2010年竣工)と接続することで、広い生産スペースが確保され、生産キャパシティは現状の約1.75倍となり、将来の需要拡大時にも対応できるという。また、同社では、BCM(Business Continuity Management:事業継続管理)強化のため各工場の免震化を進めてきたが、精密加工ツールの特定品種は桑畑工場に一部残った非免震棟にて製造していた。新棟の竣工により、すべての精密加工ツール、および精密加工装置を免震構造棟で製造できる体制が整い、大地震の際にも被害を最小限に留め、いち早い製品供給の復旧が可能となるとしている。なお、新棟は2月以降に順次稼働を開始し、10月に移設が完了する予定。
2015年02月02日NECは12月9日、道路橋などの構造物の内部劣化状態をカメラで撮影した表面映像から、計測・推定できる技術を開発したと発表した。同技術は、独自の超解像技術、映像・画像鮮明化技術、および4K超高精細映像高圧縮技術の開発などで培った映像・画像処理のノウハウを応用して実現したものである。具体的には、映像中の物体の微小な動き(振動)を高速かつ高精度に検出できる被写体振動計測アルゴリズムを開発した。同技術は、微小な振動の解析に必要な"カメラ画素数の100倍の解像度での動き解析"において、データ量が多く、従来時間がかかっていた解析処理を、映像圧縮などで培ったノウハウを用いて高速化した。これにより、高いフレームレートで撮影された映像の高速解析を可能とし、構造物表面の多数点の微小振動の同時計測を実現した。さらに、亀裂、剥離、空洞など、内部劣化が生じている箇所の振動パターンの違いを発見・検出できる独自の振動相関解析アルゴリズムを開発した。これにより、目視で発見できない構造物内部の劣化状態を高精度に推定できるようになったとしている。これらの技術により、カメラ映像から物体内部の劣化状態を推定できるため、点検による設備の一時停止など事業機会損失の低減が望まれる工場・プラント内の大型設備や、道路橋などの構造物インフラに加え、他の分野への応用も期待しているという。今後、同技術の実証を進め2015年度中の実用化を目指すとコメントしている。
2014年12月10日生理学研究所(生理研)などの研究グループは12月9日、遺伝性てんかんのひとつである常染色体優性外側側頭葉てんかん(ADLTE)の原因がタンパク質の構造異常に基づくことを見出し、薬剤で異常タンパク質を修復することによりてんかんが軽減することを明らかにしたと発表した。同成果は同研究所の深田正紀 教授、同 深田優子 准教授、同 横井紀彦 特任教授、北海道大学医学部の渡辺雅彦 教授、蘭Erasmus大学のDies Meijer 教授、東京大学先端科学技術研究センターの浜窪隆雄 教授らの共同研究によるもの。12月9日付け(現地時間)の米科学誌「Nature Medicine」に掲載される。同研究グループは、遺伝性側頭葉てんかんの原因遺伝子LGI1に注目し、ヒトの側頭葉てんかん患者で見られる22種類のLGI1変異を体系的に解析し、「分泌型」と「分泌不全型」の2種類に分類した。その後、「分泌型変異」あるいは「分泌不全型変異」を有する変異マウスを作成し、LGI1の変異がどのようにしててんかんを引き起こすのかを調べた。その結果、分泌型変異マウスでは、LGI1は細胞外に分泌されるが、受容体との結合が阻害されることを見出した。一方、分泌不全型変異マウスでは、LGI1がタンパク質の構造異常のため細胞内で分解されてしまい、脳の中で正常に働くLGI1が減少してしまっていることがわかった。これらの結果により、いずれの場合も、LGI1が本来の作用点である受容体と結合することができないことが、同てんかんの分子病態であると考えられるという。さらに、同研究グループは、たんぱく質の構造を修復しうる低分子化合物が分泌不全型LGI1の構造異常を改善し、分泌を促進することを突き止め、てんかん感受性が改善することを発見した。今回の成果は、タンパク質の構造異常に基づくてんかん治療に広く応用されることが期待される。
2014年12月09日坂本ラヂヲは、シリコン素材とポリカーボネート素材の2重構造で耐衝撃性のを高めたiPhone 6向けケース「FL364」を12月1日より発売する。価格は2,980円。「FL364」は、耐衝撃性に優れるポリカーボネートとクッション性の高いシリコンが2重構造になったiPhone 6向けケース。ICカードの収納ポケットを搭載しており、付属する磁気シールドシートによって電波干渉を抑え、ICカードを収納したままでの利用が可能。また、ケース本体右側面下部にはストラップホールを備えている。カラーバリエーションは、Camo、Zebra、Giraffe、Tokyo White、Tokyo Blackの5色。
2014年11月30日岡山大学は、光合成による水分解反応を触媒する光化学系II複合体の構造を1.95Åの分解能で突き止めることに成功したと発表した。同成果は、岡山大学大学院自然科学研究科の沈建仁 教授(同大光合成研究センター長)、菅倫寛 助教、秋田総理 助教、理化学研究所 放射光科学総合研究センター利用システム開発研究部門ビームライン基盤研究部の山本雅貴 部長、同生命系放射光利用システム開発ユニットの吾郷日出夫 専任研究員らによるもの。詳細は11月26日(英国時間)に、英国の科学雑誌「Nature」に掲載された。藻類や植物が行う光合成の酸素発生反応は、葉緑体にある「光化学系II複合体」と呼ばれる19個のタンパク質から構成されるタンパク質複合体によって行われている。これまで研究グループは日本の温泉由来のラン藻の一種から取り出した光化学系II複合体の結晶を作成し、その構造をSPring-8の放射光X線を用いて1.9Åの分解能で解析を行い、その成果を報告していたが、X線結晶構造解析で使用するX線回折写真の撮影に必要な数秒間のX線照射の間に、水分解反応を担う触媒中心の一部がX線による放射線損傷を受け、本来の構造とわずかに異なっている可能性があったという。そこで今回の研究では、X線による放射線損傷の影響のない光化学系IIの本来の構造の解析を目指し、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」を用いて実験が行われた。XFELは1パルスでX線回折写真を撮影でき、かつ、1パルスの継続時間が10フェムト秒と短いため、X線による放射線損傷で分子の構造変化が起こる前に、X線回折写真を撮影することが可能という特徴がある。具体的にはSACLAで開発した「フェムト秒X線結晶構造解析法」と世界最高品質の光化学系IIの結晶を作成する技術を組み合わせることで、光化学系II複合体の放射線損傷を受けていない本来の構造を、1.95Å分解能で解析することに成功。その結果、これまでSPring-8の放射光を用いて得られた構造よりも原子間の距離が0.1~0.3Å程度短くなっていることが判明したという。光化学系IIの触媒中心である「Mn4CaO5クラスター」は周りのアミノ酸が協調的に構造変化することで、周期的な5つの中間状態を経て高効率の水分解反応が行われるが、その動的メカニズムの詳細は不明となっている。研究グループでは、今回の成果について、光化学系IIの反応周期の第一状態について反応性を維持したままの本来のMn4CaO5クラスターと周辺の構造を明らかにしたものであり、太陽の可視光エネルギーを利用した水分解反応を人工的に実現するための触媒の構造基盤を提供することにつながるとしており、この反応を模倣した「人工光合成」が実現すれば、光エネルギーを高効率で電気エネルギーや化学エネルギーに変換することにつながり、エネルギー問題や環境問題、食糧問題など解決につながることが期待されるとコメントしている。
2014年11月27日岡山大学はこのほど、成体腎臓から取り出した幹細胞を用いて、試験管内での腎臓構造の再現に世界で初めて成功したと発表した。同成果は同大学病院腎臓・糖尿病・内分泌内科の喜多村真治 講師、槇野博史 病院長、杏林大学医学部薬理学教室の櫻井裕之 教授らの研究グループによるもので、11月24日(現地時間)に米・科学雑誌「STEM CELLS」に掲載された。同研究グループは大人のラットから採取した腎臓幹細胞を三次元培養することで、立体構造を持った腎臓構造体の作製に成功した。腎臓構造体は本物の腎臓の構造の最小構成単位であるネフロン構造を有しており、機能も一部確認された。成熟個体の細胞から腎臓構造体を作製できれば、創薬やオーダーメイド治療、動物愛護の観点から動物実験に変わる動物実験代替の臓器モデルになり得る可能性がある。また、幹細胞から腎臓構造再構築のメカニズムを詳細に検討することにより、腎不全の新たな治療や移植可能な臓器作製が期待されるという。
2014年11月26日大阪大学(阪大)は11月10日、有機半導体の表面では結晶内部と大きく異なる構造が実現していることを明らかにしたと発表した。同成果は、同大大学院 基礎工学研究科の若林裕助准教授らによるもの。東京大学の竹谷純一教授、堀田知佐准教授、理化学研究所の是常隆上級研究員らと共同で行われた。詳細は、「Nature Communications」に掲載された。有機半導体は安価、軽量なデバイス素材として、有機ELディスプレイなどで、すでに実用化されている。通常のシリコンの代わりに有機半導体を使ってトランジスタを作った場合、有機半導体の表面近傍数ナノメートルを電気が流れるが、このような表面付近の狭い領域で分子がどのように並んでいるかはほとんど知られていなかった。研究グループでは、高エネルギー加速器研究機構(KEK) 放射光科学研究施設 フォトンファクトリー(PF)の放射光を用い、ホログラフィの考え方を応用した特殊な解析法によって、表面付近の分子の並び方が結晶内部と大きく異なる例を発見した。さらに、この変化によって電気伝導性も表面と内部で差が出ることを理論計算によって確認したという。今回発見されたような自発的に生じる表面構造は、自己修復機能を持つ極薄膜が半導体表面に形成されることを示している。このため、利用する分子を選び、分子一層レベルで伝導性を制御することで、精密かつ安定な微細デバイス製造技術に繋がることが期待されるとコメントしている。
2014年11月13日フォーカルポイントは、ポリカーボネート製ケースとシリコンの多重構造を採用した耐衝撃性iPhone 6 Plusケース「OtterBox Defender for iPhone 6 Plus」を11月中旬より発売する。価格は税込み7,538円。「OtterBox Defender for iPhone 6 Plus」は、クリアウィンドウ付きのポリカーボネート製ケースと、各ポート部分をカバーするシリコンの多重構造を採用したiPhone 6 Plus向け保護ケース。インナーハードケースは、フロントとバックの2つのパーツで構成されており、端末を前後から挟むようにして取り付ける。スクリーン部分にはクリアプロテクターを採用し、傷や汚れを防ぎつつ、タッチ操作が行える。またホームボタン部分には特殊素材を埋め込み、ボタン部分を保護しつつ指紋認証機能「Touch ID」も使用できる。外側には、各ポート部分をカバーするアウターシリコンを装備。ポリカーボネートケースが装着された端末を衝撃から保護する。イヤフォンジャックや、サウンドボタンなどは開閉式のカバーになっており、内部への水滴や埃の侵入を防ぐ。パッケージには、ポリカーボネートを素材に使用した、ベルトクリップホルスターケースが付属。クリップ部分は360度回転するように設計されており、ベルトやバッグのストラップに好きな角度で取り付けできる。また、ベルトクリップホルスターケースはスタンドとしても使用することが可能となっている。「OtterBox Defender for iPhone 6 Plus」のサイズ/重量は、幅約90.2mm×高さ約172.5mm×厚さ約15.1mm/約169.2g。カラーバリエーションは、BLACK、GLACIER、OASIS、INK BLUEの4色。
2014年11月08日