2022年7月3日、お笑いコンビ『TKO』の木下隆行さんが、自身のYouTubeチャンネル『TKO木下のキノちゃんねる〜天まで届け〜』に動画を投稿。ベトナムで、なんと総額270万円のスリ被害に遭ったことを明かしました。TKO・木下隆行、総額270万円のスリ被害に遭う転勤した友人に会うため、遠路はるばるベトナムを訪れたという木下さん。事前に「ベトナムはスリが多いから気を付けて」と助言を受けていたため、外出時はできるだけ財布を持ち歩かないように気を付けていたといいます。最悪の事態が起こったのは、旅行の最終日。木下さんはショッピングモールで買い物をするため、財布を持ち歩き、バッグを後ろ向きにして行動をしていました。そこで、スリ集団による盗難被害に遭遇。すぐに警備員に伝えたところ、監視カメラに犯行の決定的な瞬間が映っていたそうです。動画では、スリの実行犯である4人組の姿が。木下さんのバッグを開け、巧妙な手口で財布を抜き取る一連の行動が映っています。財布には、所持金の50万円と、免許や保険証が入っていました。また、盗まれた財布は高級ブランド『エルメス』のものであり、220万円相当の値打ちだそうです。不幸中の幸いか、パスポートは無事だったのだとか。木下さんは沈痛な面持ちで、動画を見る人に向けてこのようにコメントをしました。コロナで(いろいろな影響があり)、正直治安も悪くなってると思います。ベトナムだけじゃなく。どこの国も。だから、今まで以上に、もっとより気を付けなあかんやろうし。今からコロナ明けて、海外に行けるようになって、みんなが浮足立って、今まで溜めてたぶんバーンと開くと思うねんけど、本当にね、「誰がいうてんねん」やけど、本当にみなさんも(気を付けて)。TKO木下のキノちゃんねる〜天まで届け〜ーより引用自身の不注意を悔いた上で、今後海外旅行の予定を立てるであろう人たちに、木下さんは真剣な表情で注意喚起をしました。そして、最後は「まさか自分がこんな目に合うとは」とコメント。きっとスリ被害に遭ったほとんどの人が、同じ気持ちになったことでしょう。動画を見た人からは、木下さんに対する励ましの声や、注意喚起に対する感謝の声などが寄せられました。・絶対つらいはずなのに、こうして発信してくれてありがとう…!・ブランドものの財布を入れて、バッグを後ろに向けるのは確実にアウト。みんなも気を付けよう。・怖っ!決定的瞬間がしっかりと映ってて、すごく貴重な犯行映像だ…。日本でももちろん起こり得ますが、一般的に、海外は日本よりもスリの被害総数が多いといわれています。木下さんのように財布を持ち歩かないように心がけていても、油断をした隙に盗まれてしまうケースもあるでしょう。「自分が被害に遭うはずがない」という過信は捨て、旅行をする際はしっかりと対策をとりたいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月04日お笑いコンビ・TKOの木下隆行が、所属事務所の松竹芸能を15日で退所することが5日、明らかになった。松竹芸能が発表した。今後はフリーとして引き続き芸能活動を行っていく予定。TKOは解散ぜず、相方の木本武宏は引き続き松竹芸能に所属する。松竹芸能は「今までご支援いただきましたファンの方々や、関係者各位の皆様には心より感謝申し上げます」とコメントした。木下は、週刊誌などで後輩芸人へのパワハラ行為が報じられ、テレビ出演もなくなっていた。
2020年03月05日●いじりすぎると逆上も他局とは一味違った企画や番組で世間に認識されることの多いテレビ局、テレビ東京。2016年11月からは、社屋を六本木3丁目に移し、ノリにノった様子を見せている。1月15日に放送される日曜ビッグバラエティ『緊急 SOS!危険生物から日本を守れ!全国一斉大調査』(19:54~21:48)はかなり硬派なタイトルだが、全国の池の水を抜きまくるという、また”テレビ東京らしい”と思わせる内容になっている。この企画を担当したのは『モヤモヤさまぁ~ず 2』『やりすぎ都市伝説』『じわじわチャップリン』などの人気バラエティ番組を数多く世に送り出し、ついには『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』(集英社新書)というビジネス書も出版した、同局 伊藤隆行プロデューサー。池の水を抜く番組とはいったい何なのか、そして”テレ東”らしさの源とは何なのか、伊藤Pに話を伺った。○『イッテQ』の裏で、水を抜く――今回とにかく「池の水を抜く」という、非常にアツい企画と聞きまして、どういう経緯でこのような番組が生まれたのでしょうか?公園で水を抜いてるニュースを見たのが、発想の原点なんです。「どうやって抜いてるんだろうな」と思いながら見ていたのがきっかけで。この「日曜ビッグバラエティ」という枠(毎週日曜19:54~21:48の特番枠)をやることになり、自分の中に引っかかっていたことを企画にしました。普段見ている池の中に実はでかい生き物とか、昔の生活を感じるようなものとかがあったらワクワクすると思ったので、水抜くだけでも面白いだろうなって。「水、全部抜いちゃいました」という企画書を作って出したら、「何これ」と目にとめてもらえたんですね。「水、抜くの!? どうやって抜くの!?」と言われて、「わかんないっす」というところから始めました(笑)。調べたら普通は公共団体が、公的資金を使って清掃するらしいんですよ。実際に業者さんに聞いたら「結構抜いてますよ」と(笑)。じゃあ番組として抜いてみて、池が綺麗になって喜ぶ人がいたり、外来種が駆除できたりして、見た人も「うちの近所もなんとかならないかな」とか広がってくれたら、TVの役割としても良いだろうと思いました。――時間帯も、日曜のゴールデン帯という良い時間ですよね。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ/毎週日曜19:58~20:54)の裏です(笑)。22年、テレビ東京の社員やってるんですけど、非常にテレビ東京らしい企画だし、水を抜くだけで番組ができるのはすごいなと思いました。○1点突破の企画がテレビ東京らしさ――企画を伺った時に確かに「テレビ東京さんらしいな」と思ったのですが、その”らしさ”のポイントってどこにあると思いますか?「1点突破」ですね。非常に小さい穴だけで企画が進んでいくという。もちろんそれが通用しない場合も多くあるんですけど、いろんなことやればいいというよりは、「池の水を抜くだけで2時間お楽しみいただく」という発想でしょうか。――そういった1点突破の企画は、会社生活の中で培われるのでしょうか?非常に、企画をよく選ぶ会社なんですよ。その中で、パッと見せた時に相手が笑ったら「勝つな」と思うところはあって、今回もそのパターンですね(笑)。「お掃除特番!」と謳ってその中で「池の水を抜く」という番組もあるかもしれませんが、「池の水抜いちゃいました」だけでいくという。“これ”と決めたらそれでいく、ダメなら引くという感じは、もともと社風かもしれません。――『モヤさま』もそうですが、テレビ東京さんにはインターネットでの好意的な視線と言っていいのか、良い反応がすごく多いなと思っていまして、それはどういうところにあると思いますか?テレビ局っぽくないからでしょうか? 「面白いおじさんたちがいる」みたいな(笑)。”ネットの人”とくくることは難しいと思いますが、どこか発想が近い人たちに面白がっていただいているように思います。非常に局地的な面白がり方をするし、目線がそんなに離れていない気がするんですよね。出したい規模感が出せないというのはあるんですけど、「テレビです!」という顔をしないで、こじんまりと伝えていくスタンスとか姿勢があると言えばいいのか。クラスの中に必ず一人いる良い奴で、でも逆上するとめっちゃ怖いみたいな。いじってたら、「うわーーー!!!」ってめちゃくちゃに殴りかかってくるみたいな(笑)。僕の中の”テレ東”はそういう奴です。――「うわーーー!!!」となるのはどういう時ですか?それは、”いじりすぎ”ですね(笑)。「言う時は言うよ!」みたいな。365日中、364日は穏やかなんです。でもお笑いもドキュメンタリーもテレビ東京なりにやりたいし、ひねくれたところがある。クラスの変わった奴ですよね。●社長に「”テレ東”って言わない方がいい」と進言○しつこい人が多い――「池の水を抜くだけで2時間」ということですが、やはり2時間だから生まれる番組の面白さというのがありますか?池の水を抜いて何が出てくるのか、10分で作ろうと思えば10分で作れるんですけど、2時間作るとなると、そこに関わっている人にどんな思いがあるか、しつこく取材していくことになります。そういうしつこさというか、いろんなところ、意外なところを掘っていくというのはテレビ東京の特徴かもしれません。『家、ついて行ってイイですか?』や、『YOUは何しに日本へ?』といった人気番組も、普通に追っていたら、ああはならないでしょう。ものすごく追って、ものすごくしつこく編集すると、何か笑えたり泣けたりする部分が見えてくる。今に始まった話ではなく、僕が入社するずっと前からしつこいタイプのディレクターさんがいっぱいいて、「意地でも作る」ということはあったと思います。1個の現象をものすごい面白がる性質で、変わってるんでしょうね(笑)。僕は”テレ東”という言葉が愛称のような気がして、半分馬鹿にされているようなところが気持ちいいんですよ。僕が”テレ東”と言う時は、ちょっと馬鹿にする時です(笑)。1回、社長が挨拶で「テレ東は」と言ったんです。そのあとに食事する機会があって「社長、テレビ東京のことを、”テレ東”って言わない方がいいと思います」と言いました。社長に「僕は、”テレ東”と言う時は、ちょっと馬鹿にしてます。だから、『テレ東は』って言われたら馬鹿にされたようになってしまうので、『テレビ東京は』と言った方がいいと思います」と言ったら、頑張って直してくれているみたいです(笑)。○池を抜くならテレビ東京――今回の番組で苦労したのはどのようなところでしょうか?初めてやることだったので、池の水を抜くところから、抜いた後にさらった泥はどうするのというところまで、もう番組制作というより工事に近かったですね(笑)。MCの田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)、田中直樹さん(ココリコ)の2人が、「水を抜く」という企画に興味を持ってくれたんだと思います。タレントさんも含めて、全員が探りながらやっていました。撮影を進めていると、結構現場現場で、思いを持った人がいるんですよ。「ここを守りたい」とか「きれいにしたい」とか。地元の人もいっぱい集まってくれて、おじいちゃんおばあちゃんたちの話長くて(笑)。「ここで実は洗濯してたんだから」って昔話をしてくれたり、子供たちも集まって、淳さんに「がんばれー!」「ちゃんとやれー!」とか声をかけていて。みんなで一緒に番組を作った空気はありました。――「こういうのが出てきてほしい」と期待するものはあったんですか?主!! 謎のものが出てきてほしいな、と思っていました。ただ「人間、餌あげすぎ」みたいなでかい鯉とか、個人的にすごく苦手で。でかいのは出てきてほしいけど、でかくなりすぎちゃうと怖いし気持ち悪いですよね。今回は、淳さんのロケで、生物に詳しい人も驚くような主を見ることができますよ。――そういうのも抜かないとわからないですよね。何か、水を抜かないとわからない、「こんなのいたんだ」というのは見たかったかもしれません。発掘に近いですね。水が抜けた時に、本来見えないものが出てくる。何もなくなって底が見えた時に、恐怖があるじゃないですか。池の水を抜くバラエティって前代未聞なので、『イッテQ』はいったん休んで、面白がってもらいたいですね(笑)。――今後もいろんな池の水を抜きたいというような気持ちは。やりたいですね。次は日比谷公園を狙っているんです。みんながよく見ているものをやってみたいです。淳さんはお城が好きだから、お城の堀はぜひどこかやってみたいです。実は、日本は池大国なんです! 米を中心に作っている日本にしかないような、農業用の用水池が沢山あるらしいですよ。池抜きのノウハウはもう、だいぶ溜まってきましたし、成果を生かすためには、皆さんに番組を見てもらわなければいけないんです。僕たちに、ぜひ池を抜かせてください(笑)。ぜひ、水を抜くならテレビ東京で!
2017年01月12日