福士蒼汰ら出演「大奥」17話が11月15日オンエア。阿部正弘を演じた瀧内公美に「正弘役の瀧内さんに心打たれました」「10話くらい家定と正弘の話を見ていたかのような濃さ」などの声が送られるとともに、井伊直弼役・津田健次郎にも注目するコメントも上がっている。若い男子にのみ感染する病のせいで女性が社会の担い手となったパラレル江戸時代を舞台にした、よしながふみの人気コミックをドラマ化。大政奉還までの長大な歴史絵巻を豪華キャストと美麗な映像で描き上げる本作。前回から放送されている「幕末編」ではついに赤面疱瘡を撲滅し、男子も社会で活躍できるようになった時代に、父である家慶から虐待を受けてきた家定が、老中となった阿部正弘と大奥に上がった瀧山によって救われ、そこに家定の正室として薩摩から胤篤がやってくるまでが描かれた。キャストは家慶の慰み者であったが、正弘に救われた13代将軍の家定に愛希れいか。家康の影武者・阿部正勝の子孫、阿部正弘に瀧内さん。正弘を守るため家慶にすら刃向かった瀧山に古川雄大。正室として薩摩からやってくる胤篤に福士さんといった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。家定の正室としてやってきた胤篤の美貌に瀧山は驚き動揺する。油断はできないと心配する瀧山だが、一方で家定は胤篤と距離を縮めていく。家定がアメリカとの通商条約について思案を巡らせるなか市中ではコレラが蔓延。そんななか胤篤は家定を散歩に連れ出す。歩くことで食事をとるようになり体力がついていく家定。だが家定が健康になっていく一方、正弘が病に倒れる…というのが17話の物語。病で侵された正弘は瀧山に自分たちが出会った頃を思い返し「あの頃の私は広い空さえあれば、自分がどこまでも羽ばたいていけるものと考えておった。まさか己の翼が折れて飛べぬようになる日がくるなど、夢にも思わなんだ」と悔しさをにじませる。そんな正弘を瀧山は抱きかかえ家定のもとに連れて行く。病で弱った正弘を前に家定は乗馬を披露してみせ、「今度は私がそなたの身代わりを務める」と告げる。すると正弘は身代わりは自分の役目、としたうえで最後まで自分に役目を全うさせて欲しいと話す。「上様の過去も病も全て私があの世に、私にお運びさせてください」と口にし、「どうかこれよりは誰よりもお幸せになってくださいませ」と号泣する…。「時代を見据えていながら志半ばでの悔しさを語る場面…正弘役の瀧内さんに心打たれました」「もう10話くらい家定と正弘の話を見ていたかのような濃さでめちゃくちゃ感情移入してしまった」「明らかに命の灯火が消えゆくさなか、最後まで笑顔を絶やさず「私も悔しいのだ」と涙を零すその姿。ドラマ大奥の阿部正弘の真骨頂だった」など、正弘を演じた瀧内さんの演技に感動の声が殺到。一方、今回のエピソードでは井伊直弼役で津田健次郎が出演。「津田健次郎の顔芸がすごかった」「出て声を発するだけで、その世界が津田健次郎さんになってしまうのすごい」「津田さんの井伊直弼が暗躍しそうな次回も楽しみ」などの反応が上がっていた。【第18話あらすじ】通商条約の調印を進めていた堀田の失態に加え、正弘の死が重なった家定の心痛は尽きず、床にふせてしまったという知らせを聞き家定を心配する胤篤のもとに瀧山から思いもよらぬ知らせが舞い込む。開国派と攘夷派の思惑がひしめきあうなか、大老に就任した井伊は徐々に立場を強めていく。瀧山と胤篤は条約の締結を推し進める井伊を懸念するが…。ドラマ10「大奥」は毎週火曜22時~NHK総合ほかで放送中。(笠緒)
2023年11月15日●各種4K VODや話題のNETFLIXにも対応パナソニックは4月2日、4K対応ビエラ「CX800シリーズ」6機種と同「CX700シリーズ」3機種を発表。5月下旬から発売する。同社は4月1日付けで、アプライアンス社のなかにテレビ事業部を新設しており、今回の新製品を新生テレビ事業部の第1弾製品と位置づけた。パナソニック アプライアンス社 テレビ事業部の品田正弘事業部長は、「CX800シリーズによって実現されるジャパン・プレミアムの価値は、なんといっても画質にある。CX800シリーズは高画質化回路であるヘキサクロマドライブの搭載により、日本の美しい風景を余すことなく映し出すことができる。また、日本人が美しいと感じる色を再現するために、日本で設計し、日本で作りあげた製品である。高い信頼性と高品質を実現するメイド・イン・ジャパンの取り組みも、ジャパン・プレミアムの条件のひとつである。これによって4Kの次元をさらに引き上げたい」と述べた。とくに4K対応テレビでは、「パナソニックはリーディングメーカーになっている。現在、4Kテレビ市場において30%以上のシェアを持つ」と胸を張る。「パナソニックは、2013年に初めて4K対応テレビを発売。後発で市場投入したが、2014年春にはAX800シリーズを投入し、同年秋にはAX900、AX700シリーズを投入。現在は5シリーズ12機種まで拡大し、多様なニーズに合わせたラインナップを構築し、一気にリーディングメーカーになった」とする。また、今後の4Kテレビの需要動向については、「2014年の4Kテレビの販売台数は、前年比約5倍の25万台であり、2015年には約3倍の77万台、2016年には前年比約1.7倍の約127万台に達するだろう。2015年の4K対応テレビの販売台数構成比はテレビ全体の10%強だが、46型以上の大画面に占める構成比でみると過半数に達する。2016年には大画面テレビの約8割が4K対応テレビになる。つまり、4K対応テレビが今のテレビ市場を大きく牽引している」とした。さらに、「4Kコンテンツも急速に充実して行くと予想される」とし、CSでは、スカパープレミアムサービスが4Kの実用放送を開始し、VODサービスでは、アクトビラ、ひかりTVが4Kコンテンツの配信サービスをスタート。NETFLIXも今年秋のサービスインにあわせて、4Kコンテンツを配信する予定を明らかにしていることを指摘。また、リオ・デ・ジャネイロでオリンピックが開催される2016年には、BSにおいて4Kの試験放送が行われ、ピョンチャン冬季オリンピックやサッカー・ワールドカップ ロシア大会が開催される2018年にはBS実用放送がスタート。2020年の東京オリンピックでは4K放送および8K放送が本格化する方向が示されている。「今後のスポーツのビッグイベントは放送環境を大きく進化させることになる。パナソニックは、1988年からオリンピックの公式スポンサーとして、テレビをはじめとする最先端のAV機器を開発、納入して、オリンピック大会の運営をサポートするとともに、映像技術や放送環境の進化に貢献してきた。2020年の東京オリンピックに向けた4Kにおいて、放送の現場から家庭までをエンド・トゥ・エンドで、新たな感動を届ける機器の開発に取り組んでいく構えである」とした。●広色域4Kパネルを採用したCX800シリーズCX800シリーズは広色域4Kパネルを採用。独自の忠実色再現技術「ヘキサクロマドライブ」を搭載することで、原色に加えて中間色の微細な色合いまで描き出すことが可能。原画に忠実で高精細な映像が楽しめるという。通常は3原色(RGB)の3つの座標軸で行う色補正処理を、補色となる(CMY)も加えた6つの座標軸で行うほか、3次元方式のカラーマネジメント回路により、忠実に色を再現。低輝度シーンでの暗部の色や中間色の微妙な色合いも自然に映し出す。ヘキサクロマドライブと高輝度IPSパネルの組み合わせによって、従来比1.6倍の色表現が可能になったという。さらに、4K放送に向けた策定された新たな国際標準規格「BT.2020」に対応。オリジナルに迫る広色域にまでをリマスターし、本来の映像が持つ自然な階調と豊かな色彩を再現するという。そのほか、明るいものをより明るくし、映像本来の明るさを復元できる独自技術「ダイナミックレンジリマスター」や、シーンに最適化した光源制御でハイコントラストな映像を実現する「バックライトエリア制御」を採用。現在のデジタル放送を4K解像度にアップコンバートする4K超解像エンジン「4Kファインリマスターエンジン」も搭載した。ULTRA HD Blu-rayの高輝度HDRにも対応する予定だ。さらに、ダイナミックサウンドシステム PROを搭載。迫力ある低音を楽しめるのも特徴だ。クリアな重低音を鳴らす「クアッド・パッシブラジエーター」と、力強い音を再生する「ネオジウムスピーカー」、40Wの高出力アンプにより、パワフルな音声再生を実現する。また、同製品は日本で設計・生産した「ジャパン・プレミアム」シリーズとして展開する。そのほか、お気に入りの画面にすぐにアクセスできる「かんたんホーム」を搭載。Firefox OSベースの新たな操作体系によって、直感的な操作が可能になった。さらに、画面を3度傾斜させた「スラントデザイン」と、低い姿勢からの視聴にも適した「フラットデザイン」を採用。スラントデザインでは、ローボードにテレビを置いてソファに座った際に、見下ろす体勢になることで、見やすい角度で視聴できる。フラットデザインは和室に座った際に、低い姿勢から見ても見やすいデザインとし、横幅を取らず、置き場所を選ばないスタンドによって上質感を演出したという。スラントデザインモデルでは、60V型のTH-60CX800N(市場想定価格は47万円前後)、55V型のTH-55CX800N(同40万円前後)、49V型のTH-49CX800N(同35万円前後)の3機種。フラットデザインモデルでは60V型のTH-60CX800(同46万円前後)、55型のTH-55CX800(同39万円前後)、49V型のTH-49CX800(34万円前後)をラインアップしている。○4Kテレビを身近にするCX700シリーズ一方、CX700シリーズはより気軽な4Kテレビライフを提案する製品と位置づけており、4K解像度の高輝度液晶パネルを採用し、明るい4K映像を表現できるのが特徴。超解像技術の4Kファインリマスターエンジンの搭載や、倍速駆動の実現、様々な高画質化機能を搭載することで、デジタル放送やブルーレイソフトなどの様々な映像を、滑らかな4K高画質で楽しめる。従来モデル比で最大10倍となる大容量スピーカーボックスの採用により、音質強化を図った「ダイナミックサウンドシステム」のほか、USBハードディスクに録画した番組をスマートフォンやタブレットに転送して視聴できる「外からどこでもスマホで視聴」にも対応した。H.265/HEVCのデコーダーを内蔵しており、すでにサービスが開始されている4K動画配信サービスや、将来、開始予定のサービスにも対応できる。また、「NETFLIX」ボタンを配置しており、今年秋にもサービスが開始されるNETFLIXのVODサービスが簡単に利用できる。55V型のTH-55CX700(市場想定価格は30万円前後)、50V型のTH-50CX700(同25万円前後)、40V型のTH-40CX700(同20万円前後)を用意している。●新生テレビ事業部の目指すところ品田事業部長は「4K時代の到来となる2020年に向けて、テレビ市場は新たな変革期に入った」と定義。「4K化だけでなく、VODの普及に伴う新たな視聴への対応、スマートフォンとの連携、さらには2009年から始まったアナログ停波特需でテレビを購入したユーザーの買い替え期に入るというなかで、パナソニックは、住空間の価値を高め、家庭に感動を届けするディスプレイを提供していきたい」と語った。さらに品田事業部長は、「こうした新たなテレビを提供するという点に新生テレビ事業部の役割がある」とし、「新生テレビ事業部の日本市場における使命は、顧客起点で、独自のプレミアムな価値観を確立していくことにある」と位置づけた。また、「新生テレビ事業部の役割は、第1にテレビは単なるテレビではなく、住空間の価値を高めるディスプレイに進化させること。第2にパナソニックならでは安心・信頼と先進性を兼ね備えることで、日本のお客様の暮らしに寄り添った商品を提供すること。第3にパナソニックの強みを武器に、感動の高画質と驚きの使いやすさをお届けすること」をあげた。パナソニックは課題事業のひとつに、テレビ/パネル事業をあげていたが、PDP事業の終息、LCD事業の転地により、方向づけが完了。2014年度は赤字が残り、7期連続の赤字となるが、2015年度には黒字化する予定だ。パナソニックの津賀一宏社長は、「今後は、テレビの常識を覆すような新たな価値、あるいは新たな住空間にマッチした製品を投入する」と、新たな取り組みを開始する姿勢を示している。新生テレビ事業部が、その役割を牽引することになる。これまでは、「テレビではない新たなテレビを創出する」ことを掲げてきたが、あえてテレビという名称を事業部名に復活させ、新たなテレビの姿を模索することになる。だが、新生テレビ事業部の第1弾製品では、まだその片鱗が見えにくい。今後、どんなテレビを創出するのかに注目したい。
2015年04月06日