富士通と富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は4月14日、聴覚障がい者参加型コミュニケーションツール「FUJITSU Software LiveTalk(フジツウ ソフトウェア ライブトーク)」を2015年5月中旬に販売することを発表した。同製品は、会議や授業など、複数人が情報を共有する場において、発話者の発言を音声認識し、即時にテキストに自動変換して複数のパソコン画面に表示することで、聴覚障がい者を含む参加者全員がリアルタイムに情報を共有できるソフトウェア。音声認識技術には、アドバンスト・メディアの音声認識ソフトウェア「AmiVoice SP2」が採用されている。パソコンからのテキスト入力や、簡単に意思表示できるスタンプツールなどの機能を装備し、これまで聴覚障がい者と健聴者の情報共有の場で必要とされた筆記通訳などがなくても、円滑な双方向コミュニケーションを実現できる。同製品の開発にあたって、富士通と富士通SSLは聴覚障がい者を交えて共同で開発を行ったという。これまで、聴覚障がい者が会議に参加する場合、筆記通訳などによる情報伝達では議論の内容をリアルタイムに把握することが難しい、話者を特定しづらいという課題があり、聴覚障がい者が適切なタイミングで発言することが難しかった。また情報伝達者側も、聴覚障がい者が会議や打ち合わせに参加する際に要約筆記者を確保する必要があるなど、負荷が高いという。これらの問題に対して、「LiveTalk」はハンドマイクやヘッドセットマイクを通して発話を音声認識し、テキスト化した文字情報がパソコンの画面に表示されるため、文字によるコミュニケーションを可能にした。また、同一の無線LANルータ環境で接続されたすべてのパソコンに対し、テキストがリアルタイムで転送されるため、タイムラグが発生しない。さらに、複数人が同時に発言した場合も同時に表示されるため、話の流れを正確に把握できる。テキスト化された発言内容に誤りがあれば、それをパソコンから修正することも可能だ。富士通 グローバルマーケティング本部 総合デザインセンター 部長の森淳一氏は、「「日頃の経験から、聴覚障害者が業務を行ううえで、会議や打ち合わせが最も支障を来していることがわかった。そこで、パソコンによって、発言者の音声を簡単にビジュアライズし、発言できるようにする製品を目指して開発した。LiveTalkは、筆記通訳を用意できない少人数の会議や打ち合わせで手軽に使ってもらいたい」と語った。富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 公共ビジネス本部 第三システム部 部長の塚野芳一氏は、「最初に制作したプロトタイプの評価結果から、『テキスト情報が表示されるまでにタイムラグが発生する』『聴覚障がい者の発言の入力手段が必要』といった課題が見つかった。LiveTalkでは、それらを解決する機能を整備した」と開発の経緯を語った。競合製品として、NTTソフトウェアの「こえみる」があるが、「こえみる」はWebを介して音声認識を行うため、レスポンスの速度においてLiveTalkはアドバンテージがあるという。販売売価格、および出荷時期は下記のとおり(パソコン、音声認識ソフトウェア、マイク、無線LANルータの価格は含まれない)。「LiveTalk」を利用する際、音声認識を行うパソコンは、別途、アドバンスト・メディアの音声認識ソフトウェア「AmiVoice SP2」を導入する必要がある。
2015年04月15日山本裕典主演、宮本亜門演出の舞台『耳なし芳一』がKAAT 神奈川芸術劇場で上演中だ。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『耳なし芳一のはなし』を原作に、平家物語弾き語りの名手、盲目の琵琶法師・芳一の運命を描く舞台。開幕直前の4月11日、宮本と山本に加え、出演の安倍なつみ、益岡徹によって行われた会見を、以下レポートする。舞台『耳なし芳一』チケット情報舞台の見所は?宮本「『耳なし芳一』の見所と言えば…首切りでしょ!」キャスト一同「え!? 」宮本「あ、違った!耳切りだ(笑)。あとはやはり、芳一が体にお経を書く場面でしょうかね。今回の舞台では、原作者の小泉八雲も登場しますし、安倍さん演じる亡霊とか、本来目に見えないものが舞台に立ちます。そういったものをあえて登場させ、共に生きているという事が伝わればと思います」山本さんを選ばれた理由は?宮本「役者として面白いと思ったんです。稽古に対しては非常に誠実ですしね。 今回の舞台では、彼の従来の明るさ元気さではなく、ぐーっと入る役をどう演じるのか見てみたかったんです」劇中で琵琶を弾かれるということですが、大変でしたか?山本「琵琶を弾くのは初めてで、稽古に入る前から琵琶の練習は始めていたのですが、なかなか琵琶の先生とスケジュールも合わず…。一時はどうなることかと思ったのですが、初日まであと2日あるので、それまでにはなんとか皆さんにお見せできるものになると思います。今回弾く琵琶は、音楽性というよりは運動神経を必要とする楽器だそうで、僕、運動得意なので、それにいっぱい助けられてます(笑)」今回は裸も披露されるとか…?山本「会見の時に、裸体にお経を書くシーンがあるので、体鍛えますと言ったのですが、よくよく考えたら、マッチョな芳一ってちょっと変じゃないかなと思いまして…。ですので、特別なことをせず、己のままでいようと思います」初めての人形の操作はいかがですか?(安倍は安徳天皇の姿をパペットで表現する)安倍「すべてが難しいです。稽古の時よりもとても重くなって、見た目よりもとても重いんですよ。人形の軸になる部分をやっているのですが、人形に命を吹き込むのがとても難しいです。皆さんに助けられてやっています」宮本「安倍さんに黒子をやらせるって僕ぐらいしかいないよね(笑)」初めての亜門さんの演出はいかがですか?山本「恐いかな、僕で大丈夫かなと思っていましたが、亜門さんがコミュニケーションを取ってくれて、悩んだ事を汲み取って演出して頂けるので助かります。粘り強くて、次々と演出が変わっていくので、本番を通してもっと成長出来るかなと思います」公演は4月21日(日)まで。なお、公演のチケットは4月18日(木)23:59まで発売中。
2013年04月17日4月にKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで上演される『耳なし芳一』に山本裕典と安倍なつみの出演が決定した。舞台『耳なし芳一』チケット情報同作は、KAAT芸術監督・宮本亜門が「我々はなぜ生きるのか、どのようにして生きるのか」をテーマに日本文学を取り上げる、NIPPON文学シリーズの第3弾として上演されるもの。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が作品に残した、平家物語弾き語りの名手、盲目の琵琶法師の運命を通して、テーマに迫っていく。出演は、現在放送中のドラマ『あぽやん~走る国際空港』や昨年の舞台『トロイラスとクレシダ』などで注目の若手俳優・山本裕典、元モーニング娘。のメンバーで卒業後も数々の舞台に出演している安倍なつみ、若手俳優・橋本淳、ベテラン・益岡徹ほか。4月13日(土)から21日(日)までKAAT神奈川芸術劇場のみの限定公演。チケットの一般発売は2月16日(土)午前10時より。
2013年01月22日