日曜劇場「下町ロケット」で阿部寛演じる主人公の元・部下役として、民放連続ドラマ初出演を果たしている“ミュージカル界のプリンス”山崎育三郎が、その美声でナレーションに初挑戦。12月12日(土)15時から放送の「下町ロケット」ダイジェスト番組にて、役柄の“真野賢作”としてこれまでの物語をふり返っていることが分かった。半沢直樹シリーズや「空飛ぶタイヤ」「ルーズヴェルト・ゲーム」などヒット作を連発する池井戸潤の第145回直木賞受賞作を原作に、主演を2010年4月期の「新参者」以来、5年ぶりに日曜劇場に帰ってきた阿部寛が務めている本作。阿部さんや魅力的なキャスト陣の演技合戦もあり、原作「下町ロケット」は、ドラマ開始後も増刷を重ねて155万部を突破。ドラマ後半部分の原作となる「下町ロケット2 ガウディ計画」も45万部に到達し、シリーズ累計で200万部を超える大ベストセラーとなっている。阿部さんが演じる主人公の佃航平は、宇宙科学開発機構の研究員だったが、自分が開発したエンジンを載せたロケットの打ち上げ失敗の責任を取らされ退職。父親が遺した「佃製作所」を継いで社長として第二の人生をスタートさせ、仲間たちとともに新たな夢に向かって突き進んでいく。そんな本作で、民放の連ドラ初出演の山崎さんが演じている真野賢作は、いま大反響を呼んでいることもあり、今回は“ミュージカル界のプリンス”といわれるその美声でナレーションに挑戦。クライマックスに向けて激動の展開が待ち受ける13日(日)放送の第9話の放送を前に、「下町ロケット」のスペシャルダイジェストと9話の見どころを、“真野”としてお届けする。山崎さんは、「医療やロケットの専門用語が出てくるので、やってみて難しかったですし、また緊張もしました。やはり役の真野として読んだほうが気持ちが入るので、その点を意識して収録させていただきました。ただ気持ちが入りすぎ、懐かしいシーンを見て、自分でぐっときてしまいました(笑)」と明かしており、その気持ちの入り方が伺える。いよいよ最終回まで残すところあと2回となった「下町ロケット」に、引き続き注目だ。「下町ロケット」スペシャルダイジェストは12月12日(土)15時より放送。第9話は12月13日(日)21時よりTBS系列にて放送(15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2015年12月12日昨年、芸歴50周年を迎えた北島三郎。今年も座長をつとめる恒例の北島三郎特別公演が、7月1日(日)からの東京・明治座を皮切りに、福岡・博多座、名古屋・御園座の3都市にて上演される。明治座での特別公演は今回が初。4月12日には都内にて、北島とともに共演の星由里子、松村雄基、大江裕らが制作発表記者会見と囲み取材を行った。「北島三郎特別公演」チケットじょうほう芝居と歌の2部構成で、第1部では芝居『火消し一代め組の辰五郎』が上演される。「火事と喧嘩は江戸の華」と謳われた江戸時代に、庶民から尊敬され信頼をよせられた江戸町火消し・め組の組頭である辰五郎の生き様を描いた物語だ。女房役を演じる星は「北島さんとの共演は今回で4回目。北島さんの舞台では終演後にお客様からよく『良かったよ』と気さくに声をかけてもらえて、元気をいただけるんです。今回も皆さんにお声がけいただけるようにがんばります」と意気込みを語った。北島とテレビでの共演はあるものの、舞台では初めてとなる松村は「緊張していましたが、先ほども北島さんがお声をかけてくださって解きほぐしてくださいました。優しさと大らかさと男気がある方なので、ご一緒させていただくのが楽しみ。稽古を含めると6か月に及ぶ公演。体調を整えながらがんばりたい」とコメント。数ある演目の中でなぜ『め組の辰五郎』を選んだのかという質問に対して北島は「冷めた日本を熱くする、燃えるような元気のでる芝居を、と考えました。人との大事な絆もあり、威勢がいいところをみせて、『がんばろうぜ!』という姿を、舞台を通じて皆さんに観てもらいです」と答えた。第2部は歌謡ショー『北島三郎、魂の唄を…』と題して数々のヒット曲を披露する。フィナーレでの恒例の大仕掛けがみどころで、今回も健在とのこと。北島は「聞く歌、一緒に歌う歌、最後にはびっくりするような仕掛け。演歌は歌詞が暗いイメージもあるが、明るいショーにしたい」と抱負を語った。また今回は、愛弟子の大江裕が特別公演に初参加し、歌はもちろん芝居にも出演する。大江は「北島先生と同じ舞台に立てる自分は幸せもの。精進して一歩ずつ進んでまいりたい」と独特の語り口でコメント。それに対し北島は「大江は出るだけで舞台が明るくなるし、きっと一味つけてくれるでしょうね」とエールを送った。昨年は、震災の影響で東京公演が途中で休演となり、今回は例年以上にファンからの期待が寄せられている。北島は「私たちがやるのは大衆劇であり大衆の歌。難しくではなく易しく、ご年配の方まで皆さんに喜んでもらいたい。元気になってもらえるように、歳を忘れてがんばります」と意気込みを語った。明治座公演は7月1日(日)から7月29日(日)まで開催。チケットは5月28日(月)より一般発売開始。その他の公演詳細は公式サイトで随時発表される。取材・文:大林計隆
2012年04月13日犯人制圧や災害救助などの任務を行う“警備犬”と訓練士である警察官のきずなを描いた『DOG × POLICE 純白の絆』。俳優の時任三郎が、警備犬の訓練所である警視庁警備部警備二課装備第四係の係長・向井寛役で、主演の市原隼人らを静かに見つめるリーダー的ポジションを存在感たっぷりに演じている。その他の写真俳優デビューから早30年。それでも「役者ってキャリアは関係ないと思うんですよ。ときには子役から大切なことを学ぶことも」と語り、共演した市原を「すごくナイスガイで、作品や演技に対する姿勢がまっすぐ。今どき珍しいピュアな青年で『純白の絆』ってタイトルは市原君に捧げたいほど」と振り返る。刑事志望の主人公・早川勇作(市原)が、不本意な人事異動で警備部に配属。そこで人命救助や犯罪者の制圧に活躍する“警備犬”と出会い、絆を深めながら、成長を遂げる。これまで一般的にはほとんど知られることのなかった警備犬にスポットを当てた物語に、時任は「この作品をきっかけに、警備犬はもちろん、彼らに関わる人々の環境がより良いものになり『もっと頑張ろう』と思ってもらえれば、役者冥利に尽きる」と思いも格別だ。撮影中の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、ロケが一時中断。警視庁警備犬チームが東北の被災地に出動する中、「災害時に救助するのが警備犬。その事実を広く認知してほしいという気持ちがより強いものになった」(時任)。多くの被災者が困難と向き合う現実を前に、俳優として複雑な胸中にもなったというが「それだけに、社会的な意義も大きいこの映画に参加することで、気持ちの整理がついた部分もある」と今は胸を張る。自身が演じた役柄は「あくまで現場の自主性に任せる人物。もちろん責任者として最終的な判断は下しますが『ああしろ、こうしろ』って口出しするタイプじゃない。リーダー像も時代とともに変わりますからね」。出演作『海猿』シリーズの再始動も決定し「これからも日常性や生活者としての感覚は失いたくない。役者って特殊な職業だから、ついつい“普通”が薄れてしまいがち。でも、そういう部分を演じられなければ、役者とは言えないですからね」と眼差しは未来に向けられる。俳優にキャリアは関係ない。その言葉通り、今後も真摯に演技と向き合う時任の姿がスクリーンで見られるはずだ。最後に「ストレートに楽しめて、疾走感あふれる作品。犬と人間のきずなが、きっと感情に訴えかけてくれる。いろんな意味で大変だったから、その分愛着もありますね」と作品を力強くアピールしてくれた。『DOG×POLICE 純白の絆』10月1日(土)から全国ロードショー取材・文・写真:内田涼
2011年09月29日