国内外で活躍するスタイリスト小山田孝司が、西武渋谷店館内からアイテムをセレクトしたポップアップショップ「INNOCENT BLACK~無垢な黒 by COMPOLUX & KEY TO STYLE~」が、11月19日から25日まで、西武渋谷店 A館1階=プロモーションスペースにて開催。西武渋谷店は、“Art meets Life”「暮らしに、もっとクリエーティブを。」をコンセプトに、これまで多くのコラボレーションを実現してきた。今年の冬は「無垢な黒」をテーマに、国内外の雑誌を中心に広告・カタログ、アーティストのスタイリングを手掛ける小山田孝司とコラボレーションする。アイテムは、西武渋谷店の国内外の人気のブランドを集めた自主編成売場「キートゥースタイル」と「コンポラックス」からピックアップ。また、日高俊が手掛けるファッションブランド・ヒダカ(HIDAKA)と、服だけでなくアートやデザインのプロジェクトも手掛けるボディソング(BODYSONG.)の2ブランドを加え、「無垢な黒」をセレクトし、黒の新しい価値観とファッションの魅力を紹介する。メインビジュアルには、今注目のモデル美絽を起用。黒に潜む“純粋さ”を表現した。【イベント情報】INNOCENT BLACK~無垢な黒 by COMPOLUX & KEY TO STYLE~会期:11月19日〜11月25日会場:西武渋谷店 A館1階=プロモーションスペース
2019年11月18日12月9日(火)、東京都千代田区の秋葉原UDXギャラリーNEXTにて「マイナビニュースフォーラム2014 Winter for データ活用」が開催される。「データ分析」をテーマに掲げた今回のフォーラムでは、マーケティングやデータ分析の分野で名を馳せる3名をKeynoteに招聘。O2O/オムニチャネルの鉄則から、プロ野球データ分析の専門家による"弱者のためのビジネス戦略"まで、さまざまなノウハウが語られる。ここでは、そのKeynoteの内容を簡単に紹介する。○[Keynote 1] 無印良品 奥谷氏顧客の"時間"に入り込み、商品開発/レコメンドにつなげるオープニングKeynoteを飾るのは、O2O/オムニチャネルの分野で先進的な取り組みを続ける良品計画 WEB事業部長 奥谷孝司氏。同社は、無印良品各店舗の在庫確認機能や、買い物/チェックイン/レビュー投稿によるポイント獲得機能などを備えたスマートフォンアプリ「MUJI passport」をリリースし、固定客の増加を実現している。実のところこのアプリは、顧客の利便性向上のみならず、購入/使用の場所、時間帯、プロセスを可視化して商品開発、レコメンドに結びつけるという側面も併せ持ち、すでに大きな効果が表れはじめているという。同社がどういった考えでマーケティングを展開し、今後はどういった施策を考えているのか。今年7月にリリースされた「MUJI to Sleep」の提供背景なども併せて、ポイントを解説していく。○[Keynote 2] DELTA 岡田氏プロ野球分析屋が実践する、弱者が勝つためのダメージコントロール術2つ目のKeynoteに登壇するのは、合同会社DELTA 代表社員の岡田友輔氏。岡田氏は、セイバーメトリクス分析の専門家としてプロ野球界で知られる人物。実際に某プロ野球チームと契約も交わしている。同氏は日本の球団や企業に対して、「データの分析結果を"戦術"に反映できても、"戦略"には落とし込めていない」という見解を抱いている。米国においては戦術に落とし込む手法が確立されており、例えば、昨年田中将大投手の移籍に際しては、メジャー移籍後に予測される活躍度や故障リスクが詳細に分析されており、年俸算出においても日本での実績よりもそちらの分析結果が根拠になっているという岡田氏は、とくに弱者が強者に立ち向かううえではデータ分析が効果を発揮すると紹介する。「データに基づいて自分のチームのウイークポイントを知り、この傷口を広げずに補完するためのダメージコントロール策を繰り返し実施していけば負けない組織が作れる」という。講演では、この考え方を一般的なビジネスに応用する方法についても解説する。○[Keynote 3] 楽天研究所 森正弥氏わからないことも重要な情報として活用するマイナビニュースフォーラム最後の講演に登壇するのは、楽天グループの各種サービスにおいてさまざまなデータの分析や開発を行っている楽天研究所 代表 森正弥氏だ。データサイエンティスト育成委員会 委員やビッグデータ戦略的ビジネス活用コンソーシアム副委員長を務めるなど、長年にわたりデータ分析と向き合ってきた森氏だが、妖怪ウォッチの大ヒットなどを例に、数字や統計だけではわからない現象も多いという。「大事なのは、自社の商品が他社の商品に比べて(ユーザーにとって)どのような位置づけなのか、(商品を買おうとしているユーザーに対して)きちんと必要とされる情報を提供できているのかを把握して分析すること。"わからないこと"も重要な情報と捉えれば、うまく活用できる」と語る森氏。講演では、そうした考え方に基づいて実践されている楽天の分析手法が明かされる。
2014年11月06日「MUJI DIGITAL MARKETING 3.0」というスローガンのもと、独自の会員システム「MUJI passport」を開発し、マーケティングの "オートメーション化" に取り組む良品計画。EC事業への積極的な施策の背景について「広告宣伝費がないから(笑)」と冗談半分に語るのは、同社 WEB事業部長 奥谷孝司氏だ。そんな同社のリアル店舗とWebをつなぐ取り組みは現在、新たなステージを迎えている。試行錯誤を経て到達した同社のマーケティング施策の「いま」を奥谷氏に聞いてみた。○「I Know シンドローム」に要注意!!「ビッグデータ」がバズワードとして扱われたのは過去の話である。もしかするといまだに、「どうせ時期が過ぎれば誰も口にしなくなるでしょ」と考えている人も少なくないかもしれない。しかし良品計画では、このビッグデータを最大限に活用し、EC事業の成長に結びつけてきた。これまでの同社のマーケティングキャンペーンは、マーケティング担当者が「おススメしたいもの」をユーザーに都度提案するケースがほとんどだったが、現在の同社の施策は、「ユーザーが好むであろうもの」をユーザーの行動や購買履歴のデータを分析して予測し、自動的にレコメンデーションを行う仕組みに移行している。これを実現しているのが、まさしくビッグデータである。同社は7月、取扱製品と連動した「MUJI to Sleep」というスマートフォン用のアプリ(無料)をリリースしている。多くのユーザーは眠りについて自然と多くの知識を身に付けており、「いまさら『眠り』にフォーカスしたキャンペーンを実施しても訴求力が低いのではないか」と考えがちだが、眠りの"質"を向上させることについては、潜在的なニーズが国内外において存在しており、同社は「MUJI to Sleep」によってこのニーズの掘り起こしに成功したのだ。「ユーザーがすでに知っている」=「売れない」ではない。奥谷氏はこれを「I know シンドローム」と表現し、事業者側が自らこのようなアイデアの "壁" を作るべきではないと指摘している。「直販というチャンネルコントロールが容易な販売形態をとり、世界的な人気ブランドに成長した "無印良品(MUJI)" だからこそできるという側面はありますが、このような施策は、メーカーであれば(ハードルの高さに差はあったとしても)どの企業でも実現可能なアイデアの1つだと思います」(奥谷氏)例えば、JANコードと製品情報を正確に紐付け、その製品をアプリと連動させることで、メーカー側は次の製品開発のヒントとなるユーザーの "生" の行動データを蓄積することが可能となる。今回の例で言えば、「購入された製品が、ユーザーの手元で『いつ、どのような場所で』使われているのかを、メーカー側が定量データとして把握することが可能になるわけだ。このようなデータの蓄積があれば、製品開発のみならず、アイデア次第でさまざまなマーケティングキャンペーンにも活用できるようになる。○顧客の「時間」に入り込む方法奥谷氏はこれまでにも講演やメディアを通じ、マーケティングにおける「顧客時間の重要性」を訴えてきた。「顧客時間」とは、顧客が製品(やサービス)の検討から購入、使用(消費)に至る一連のプロセスであり、同社はこれを可視化して、各種ツールや施策を通じ、この中に入り込むことに注力してきた。それは「MUJI to Sleep」よりも1年以上前にリリースされたスマートフォン向けのアプリ、「MUJI passport」である。「MUJI passport」の大きな目的は、「オフライン(店舗)での情報をオンライン経由で可視化し、お客様との絆作りに努める!」というもの。同アプリは、同社のポイント還元サービスである「MUJIマイルサービス」と連動しており、来店や製品購入、ECサイトへの投稿といったアクションに対してユーザーにインセンティブを付与する仕組みが提供されている。リリースから1年が経過し、「顧客時間」の把握を可能にした同社の「MUJI passport」施策によるデータの蓄積は膨大なものとなってきた。これにより、冒頭で触れた「マーケティングの "オートメーション化"」によるレコメンデーションは精度が向上し、同社の戦略に不可欠な要素となっている。奥谷氏は、「特にメーカーの "中の人" は、ビッグデータによる自社の可能性にもっと気づいてほしい」と語り、日本の製造業にもっと頑張ってほしいとエールを送っている。本稿の詳細については、奥谷氏が登壇するイベント「マイナビニュース フォーラム 2014 Winter for データ活用」(開催日: 2014年12月9日(火) / 会場: UDXギャラリーネクスト(秋葉原) / 開場: 9:30)にて語られる予定だ。データ活用に課題を抱える企業の担当者は、ぜひ会場に足をお運びいただきたい。
2014年11月05日