ドレスキャンプ(DRESSCAMP)と人気アーティスト「AAA」のメンバーである宇野実彩子がコラボレーション。バッグコレクションが2017年12月20日(水)より販売される。登場するのは、宇野らしい“大人かわいい”バッグ全6型。「ハートスタッズ」シリーズは、ゴールドとピンクゴールドのスタッズでデザインされたハートマークが中央にデザインされており、日常使いにぴったりのトートバッグやミニバックパックに加え、パーティバッグの3型が揃う。ブラックとブルーの2色展開となっている。一方、パステルカラーのファーがあしらわれた冬にぴったりの「ファー」シリーズ。こちらはハンドバッグやチェーンストラップのクラッチバッグ、そしてポーチが展開される。【詳細】宇野実彩子 x ドレスキャンプ発売日:2017年12月20日(水)※12月14日(木)よりシフォンオンラインストアで先行予約価格:・「ハートスタッズ」シリーズトートバッグ 15,000円、ミニバックパック 15,000円、パーティバッグ 18,000円・「ファー」シリーズハンドバッグ 15,000円、クラッチバッグ 12,000円、ポーチ 6,000円取り扱い:シフォン ヴィーナスフォート店、シフォン オンラインストア、他全国取扱い店、量販店、ドン.キホーテなど
2017年12月18日QXQX © Aquirax uno/APJ 撮影協力/Haute Mode Hirata モデル/晶(Trapeziste) フォトグラファー/藤井由依(Roaster)1960年代から現在に至るまで、第一線で活躍し続けている伝説のイラストレーター・宇野亞喜良が監修するブランド、QXQX -クスクス-がデビュー。これを記念し、ブランドの世界観を堪能できる期間限定イベント「QXQX more AQUIRAX」が、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区にて11月29日から12月12日まで開催される。ブランド名であるQXQX -クスクス-は宇野亞喜良による造語で、作家名のAquiraxと少女たちのクスッと笑い声を重ねた、ガ―リーでスキャンダラスな妄想世界を表現。また、日常生活の中で、ちょっとオシャレでユーモラスな情景が演出できるようなモノを作っていきたいという思いが込められている。「スカジャンDX<我ら猫族>」(税込16万2,000円) QXQX © Aquirax uno/APJ 撮影協力/Haute Mode Hirata モデル/晶(Trapeziste) フォトグラファー/藤井由依(Roaster)アート作品のような美しさの描き下ろしスカジャン「スカジャンDX<我ら猫族>」(税込16万2,000円)は、限定10部制作にて、作家サインとシリアルナンバーの刺繍入りで販売。また、ブランドミューズのイメージで羽に「QXQX」と描かれた天使の絵柄のシャツ「襟シャツ<QXQX天使>」(税込5万4,000円)も描き下ろしの一着。その他、1960年代のビンテージ絵柄を使用した「スカジャン<サイケデリックの花園>」(税込4万3,200円)や、目にも鮮やか色彩の「タイツ」(税込5,400円)、1960年代のビンテージ絵柄タンクワンピ「ミケランジェロの言葉」(税込2万1,600円)など、宇野亞喜良の世界観を存分に表現したアイテムが登場。「カップ&ソーサー」(税込9,720円)や「プレート」(税込2,484円)、クッション(税込7,020円)、ブランケット(税込3万2,400円)といった、オリジナルアイテムも展開する。【イベント情報】QXQX more AQUIRAX会期:11月29日~12月12日場所:伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区
2017年11月27日日本のイラストレーター宇野亞喜良(うのあきら)が、自身のブランド〈QXQX-クスクス-〉をスタート。新ブランドの誕生を記念して、伊勢丹新宿店にて2017年11月29日(水)から12月12日(火)まで期間限定イベント「QXQX more AQUIRAX」を開催する。ブランド名の〈QXQX-クスクス-〉は、宇野亞喜良による造語。作家名をフランス語風スペルAQUIRAXへ転換し、そこから「Q」「X」の2文字を取って、少女たちのクスッとした笑い声に重ねた。〈QXQX-クスクス-〉では、宇野亞喜良のアート作品を存分に用いて、宇野のデザイン監修のもと製作を行う。ガーリーでスキャンダラスな“妄想世界”を表現したファッションアイテムを展開する。デビューコレクションでは、独自のイラストを取り入れたスカジャン、開襟シャツがローンチ。1960年代のビンテージ絵柄を使用した「スカジャン<サイケデリックの花園>」は、総刺繍でサイケデリックな色彩のイラストを描き、背中に大きく配している。「開襟シャツ<QXQX天使>」には、ブランドのミューズをイメージしたという天使のイラストを大きくのせて。羽にはブランド名の「QXQX」の文字が刻まれている。期間限定イベント「QXQX more AQUIRAX」では、これらの新作を実際に手に取ることができるので、宇野亞喜良の世界観を存分に楽しむことが出来そうだ。【詳細】宇野亞喜良〈QXQX-クスクス-〉・スカジャン<サイケデリックの花園>40,000円+税・開襟シャツ<QXQX天使> 50,000円+税・タイツ 5,000円+税・ブランケット 30,000円+税・カップ&ソーサー 9,000円+税ほか■期間限定イベント「QXQX more AQUIRAX」開催期間:2017年11月29日(水)~12月12日(火)場所:伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1※ジェイアール京都伊勢丹でも展開予定。
2017年11月18日男女6人組のグループAAAの宇野実彩子が19日、都内で行われた映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』(11月3日公開)の日本最速試写会に登場した。『マイティー・ソー』シリーズの最新作となる本作。死の女神・ヘラに故郷を奪われたソーは、盟友のハルクや宿敵のロキらと型破りのチーム"リベンジャーズ"を組んで、ヘラに究極のバトルに挑む、というストーリーとなっている。マーベル作品初心者という宇野は、"マーベルコーデ"に身を包んで登壇。本作について「初心者の私でもすごい分かりやすい。見ていて思いっきり痛快なところもたくさんあったし、笑えるところもふんだんにあって長く感じなくてあっという間でした」と『マイティー・ソー』の世界に魅了された様子。本作で誕生したソーとハルクの新しいコンビについては「二人のギクシャクした不器用な仲直りが可愛かったですよ。強い2人なのに、喋ると不器用で可愛いなって思いました」と感想を語った。また、ソーらキャラクターの中で異性としての理想的なキャラクターについて「『アベンジャーズ』の時のソーは金髪で長髪でしたよね。今回は髪を切って、より爽やかなルックスになっていました。すごく厚い筋肉で、申し分のない美しい身体を兼ね備えていて、守って欲しいなって思いますね。ハルクはちょっとマッチョ過ぎるかな(笑)」とソーのような細マッチョがお好みのようだった。宇野が大好きだというソーとハルクの前に大きく立ちはだかるのが、死の女神・ヘラ。「怖かったですね。ソーを前にしてあの強さは驚きで、あんなに強くて冷たい美しさがある感じが魅力的だけど怖かったです」とヘラの強さに驚きを隠さず、「髪をかき上げて変身する瞬間は真似したくなりましたよ。とても魅力的な悪役でしたね」とヘラを演じたケイト・ブランシェットを絶賛していた。なお、イベントには、アーティストのPUNPEE、アメコミライターの光岡三ツ子も出席した。映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、11月3日より全国公開。
2017年10月20日東京国際フォーラムで3月17日から19日まで開催されるアートフェア東京2017のエキシビション・スペースAPJブース内にて、宇野亞喜良と石黒亜矢子の2人展「変奏曲」が開催される。同展では、物憂げな中にユーモアを秘める画風の巨匠・宇野が“文字”をテーマに謎かけのような作品「姉妹」を、空想の生き物や猫も絵で人気の若手実力派作家の石黒は“幻獣”をテーマに気迫あふれる作品「森獣」をそれぞれ発表する。巨匠と若手作家、共鳴し合う二人の妄想世界が堪能出来る展覧会となっている。また、17日と19日の各日午後には宇野が、19日午後には石黒が来場する予定だ。【イベント情報】「宇野亞喜良×石黒亜矢子展 変奏曲」会期:3月17日は13:00~20:00、18日は11:00~20:00、19日は10:30~17:00会場:東京国際フォーラム ホールE アートフェア東京2017エキジビション・スペースAPJ ブースN90住所:東京都千代田区丸の内3-5-1入場料:1DAYパスポート前売り券は税込2,300円、当日券は税込2,800円
2017年03月17日宇野亞喜良の描く、耽美的で抒情的な世界は、多くの人々を魅了してきた。歌人で劇作家の寺山修司もその一人だ。宇野は、寺山の舞台や宣伝美術、印刷物のイラストやアートディレクションなどを担当し、共に時代をつくってきた。数々の作品の背景には、どのような体験や記憶があるのだろうか。子どもの頃の思い出を含め、当時の空気や、受けた影響について、さまざまな話が飛び出した。■「少女性」のイメージの共有――宇野さんが、少女の絵を意識的に描くきっかけになったのは『For Ladies(フォーレディース)』(新書館)という寺山修司さんの手がけていた、若い女性を対象にした絵本のシリーズだと聞いています。昭和20~30年代、中原淳一さんという人が、『ひまわり』『それいゆ』という、少女たちを対象とした雑誌を発行していました。この雑誌を妹が購入していて、僕はその雑誌をよく読んでいたんですね。僕の「少女」のイメージとの邂逅は、実人生というよりは、むしろこの雑誌の中で起きた気がします。その後、寺山修司さんが昭和39~40年に、『For Ladies』という小冊子のシリーズを企画して、声をかけてくれました。若い女性を対象に、寺山さんが詩を書いたり、読者投稿詩を編集し、私がアートディレクションとイラストレーションを担当しました。――寺山さんとの仕事はどのようなものでしたか?寺山さんはアンダーグランンドな演劇を手がけ、前衛的な俳句や詩を書いていたので、抒情的なものには興味がないのかと思っていました。しかし『For Ladies』で寺山さんが書いた文章は抒情的で独創的でした。当時、「アメリカの『セブンティーン』という雑誌に使われているピンク色がとてもきれいだ」と、寺山さんにいったことがあります。ピンク色には猥褻なイメージがあり、馬鹿にされそうでしたが、僕は少女性を象徴する美しい色だと思っていた。だから「ピンク色って、いいでしょ」っていったら、「ああ、桃色ね」って、独特の言葉が返ってきました。――寺山さんの意外な言葉ですね。寺山さんは1957年の処女詩集『われに五月を』の扉や本文のカットを、『それいゆ』などに絵を描いていた鈴木悦郎さんに依頼していました。女の子の心をくすぐる才能が、寺山さんに備わっていたのですね。のちに中原淳一さんのご家族と話をしていた時、寺山さんは『ひまわり』『それいゆ』の編集部に詩を投稿していたと聞きました。採用には至っていないのですが、意外に特殊な少女をターゲットにした出版物が好きだったんだと、合点がいきました。――寺山さんは宇野さんの絵をどう見ていたのでしょうか。1967年に寺山さんは「天井桟敷」という劇団を旗揚げするのですが、僕には声をかけず、横尾忠則さんをスタッフに入れてチームをつくりました。その時思ったのは、僕を入れると少女相手の抒情的なものに見えてしまう。前衛というのは、もっと尖っていないといけない。甘すぎず、もっと辛口のことをやりたい。そういう寺山さんの分析は当たっていたと思います。僕の本質をよく理解していて、いわば宇野亞喜良批評を、寺山さんは展開したのではないかと受け止めています。天井桟敷「星の王子さま」■忘れられない風景の数々――子どもの頃からずっと覚えている記憶はありますか?敗戦直後には、リアルでナンセンスは記憶がたくさんあります。バラックの窓から、ある時母親が外を見ていたら、向こうから浮浪児がやってきて、キョロキョロあたりを見渡しながら、何かに瓦を被せて隠して去っていった。母親が瓦をどけてみたら、大きな鯛が一匹出てきた。たぶん夜中にこっそり戻ってきて、ひとり鯛を焼いて食べようと思ったのでしょう。母親はその鯛をぶら下げて帰ってきて、ひさしぶりにお頭つきで鯛のご馳走を食べました。父親がぶつぶつと母の不道徳を攻めましたが、「それくらいで餓死するほど気弱な浮浪児じゃあるまいし」と。その豪胆で無頼な生き方、女性のエネルギーというか、精神のたくましさに胸を打たれましたね。――社会道徳ではなく、ご自分の規範で生きていた。戦時中の疎開先でも、ルールとして食べ物は持ち込み禁止でしたが、母は見舞いに来た時便所に僕を連れ込んで、饅頭を食べさせてくれました。臭い便所で饅頭を食べながら、背徳感に包まれつつ、良心とは異なる母の哲理のようなものが伝ってきました。■人に伝える絵を描く――疎開先でも絵を描いていたそうですね。疎開先から家に「元気です」という絵葉書を送ったのですが、文章では埋められず、「今日のおやつは、芋でした」「茹でた落花生でした」と、絵を描いていました。人に理解されるように絵を意識的に描いたのは、この疎開先での経験がはじまりかもしれません。落花生はなかなか難しいんですよ。――最近はマジョリカマジョルカとのコラボ「マジョリ画」という似顔絵のウェブサイトやパッケージ制作など、多彩なメディアで表現されていますね。昔は写真とイラストを合成するのにも、手間がかかりました。いまはコンピュータで簡単にできるから、幻想的なことが自由にできるようになり、可能性は広がったということでしょう。いろいろな切り口で面白がってもらえるのは、とても嬉しいです。――新しいファンの方が増えそうですね。「おもしろかった」と思ってくれた人が、絵本を買ってくれるといいですね。僕自身は絵本の可能性にどんどん踏み込んでいきたい。絵本がもっと面白いと思われて、みんなの好奇心を受け止め、僕は僕で、いろいろな作家と組んで本の仕事ができたらいいな、と思っています。宇野亞喜良さん「ちょっと待って!」『おばあさんになった女の子は』より 紙/色鉛筆・水彩 230×367mm12月20日より伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリーでは、宇野亞喜良の絵本原画展「宇野亞喜良展《絵本の城》」がスタートする。本展では、宇野亞喜良が約10年程前に手掛けた二つの絵本、『白猫亭 追憶の多い料理店』(小学館)、『おばあさんになった女の子は』(講談社)の原画約60点、版画約10点に加え、書籍や本展初出しとなる「宇野亞喜良 描き下ろし絵柄2017年イヤープレート」などが出品される。ぜひこの機会に、宇野亞喜良の絵本の世界を堪能していただきたい。【展覧会情報】 ■宇野亞喜良展《絵本の城》会場:伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:12月20日~24日時間:10:30~20:30■作家来店サイン会日時:12月23日 14:00~17:00※12月20日より額装品・カレンダー購入者、先着100名を対象にサイン会整理券を配布。※サインの対象は、会場で購入した作品またはカレンダーに限る。前編「宇野亞喜良“絵本でなければ出来ない表現”」へ戻る
2016年12月14日イラストレーターでグラフィックデザイナーの宇野亞喜良は、ファンタスティックで神秘的な少女像を特徴とする絵を描き、戦後の日本のイラスト界を牽引してきた。82歳の現在も、第一線で精力的に活動を続けている。12月20日から伊勢丹新宿店にて開かれる展覧会「宇野亞喜良展《絵本の城》」では、これまで宇野が取り組んできた絵本の世界を題材にしている。制作プロセスの特徴、作品づくりの原動力など、長年に渡り絵本に注いできた愛情について話を聞いた。■絵本ならではの表現の面白さ――宇野さんにとって、絵本による表現の魅力は、どのようなところにあるのでしょうか?いろいろなタイプの絵本があると思うのですが、文章では表現できない、不思議、幻想的、シュール、ファンタスティック、あるいは残酷な表現に惹かれます。僕が絵と文章をかいた『白いサーカス』(ぽるぷ出版、1991年)という絵本があります。サーカスの団長のもつペン先から一本の線がはじまり、一筆描きで、象、ペンギン、アシカ、馬と、どんどん絵が出てきて、つぎのページにつながり、物語が展開していきます。最後には7匹の子ヤギが狼に食べられそうになり、ライオンにも狙われて……、というところで、「それではかわいそう」と団長が線をひっぱって、絵を線に戻しちゃう。その線を空中に投げて、それがキャンバスになり、団長が入って消えていく。そういう展開なのですが、この表現は、絵本という媒体でなければ成立しません。個人的にとても好きな本です。『白いサーカス』(ぽるぷ出版、1991年)――手がけられた絵本の中で、印象的だった作品について教えてください。『だれかたすけて』(国土社、1996年)という絵本は、文章を映画「魔女の宅急便」の原作者でもある角野栄子さんが書いています。テレビを見ていた主人公の女の子は、「電気を消して寝なさい」といわれるのですが、豆電球がヒョウの目になり、ソファがカバになりヒョウを追っ払い、ピアノがシマウマに、スリッパがハリネズミに、そして回転椅子がぐるぐる回りながらゴリラになって……、という日常生活と幻想が紙一重のような文章です。そういう絵本ならではの魅力を発揮できるテキストに出会ったり、僕が考えてもみなかったような発想でテキストを書いてくれる作家にめぐり合うと、グンと仕事が楽しくなります。『だれかたすけて』(国土社、1996年)――他にも出会いによる刺激がありますか?『りゅうのおくりもの―江ノ島妖怪伝』(教育画劇、2004年)は、ポップアップ、飛び出す絵本です。開けたり閉めたりすると、音まで出ます。ストーリーと構成は自分で考えたのですが、ポップアップ専門のデザイナーに依頼すると、さらに工夫を加えてくれて、予想していたよりも立体化が進み、さらに大きく飛び出した迫力あるものになりました。デザイナーとのコラボレーションだからこそ為し得た作品です。『りゅうのおくりもの―江ノ島妖怪伝』(教育画劇、2004年)■仕事には「遊び」をつくる――作品が生まれるまでの宇野さんの思考やイマジネーションについて。絵をただ描くのではなく、その中にさまざまなトリックを仕組むことが好きです。例えば、これは今年、銀座三越で開かれた個展「綺想曲」に出品した作品です。ピカソの描いた猫の上に、藤田嗣治の描いた猫がいて、その上にミロの描いた猫がいて……という絵で、タイトルは「ピカソとフジタとミロとわたしの猫、そしてコクトーの猫」。「ピカソとフジタとミロとわたしの猫、そしてコクトーの猫」制作年 2016年, 技法 ジクレー版画 ・70部限定来年用のカレンダーも、表紙が箔押しで、猫の目が片方だけで、もう一つの目はくりぬいて猫目石として一緒にいる女の子の指輪におさまっている。そうやってこの猫は女の子と恋愛している。絵をただ描くのではなく、さまざまなトリックを仕組むことが好きです。このようにムフフと思うようなゲームを仕込んで、自分で仕事を面白くする。そうすると絵を描く作業が「労働」ではなくて「遊戯」に変わるんです。2017年のカレンダー――絵本はどのようなプロセスでつくるのでしょうか?絵本のラフをお見せしましょう。束見本に直接、実物通りになるよう、文字も貼り込んで絵を描いていきます。これは『シンデレラ』(フレーベル社 2017年)の時のラフです。描きながら、「シンデレラに対して魔女はもう少し上にいた方がいいな」「もっと大胆な構図に」といった画面構成を、このラフの時点でかなり調整しています。『シンデレラ』(フレーベル社 2017年)のラフ描きながらキャラクターの詳細についてアイデアが湧くこともあります。たとえば、シンデレラの姉の近くには常にダックスフンドを配し、シンデレラは猫とセットに。姉たちも、もう少し意地悪な顔にしようなどと、ラフをつくりながら考えていきます。本番よりラフの方がいいと思えてしまうこともあって、ラフの方の絵を本番に使ったこともあります。――本としての面白さが伝わりますね。絵本の立体的な形が大好きです。どんな紙を選んで、どんなインクで擦るのか。いろいろな工夫を考えます。そして読者の方々には、手元において、眺めて、触って、感じてもらい、その絵本の世界観に浸ってほしい。スマホにはない味わいが、絵本にはありますから。■絵本をテーマにした展覧会の理由――今回の伊勢丹での展覧会に寄せた文章にある、「ちょっと昔の絵本の絵を見ています。口惜しいことに今より良かったりするのがあったり、修正したあとを見つけたり、そしてそれらはすべて、ぼくの青春だったわけで」という言葉が印象的でした。僕はこれまで何十冊も絵本をつくってきたのですが、それぞれ違っていて、展覧会にあたり、描いた時の状況を思い出しながら、自分の絵本を改めて見直してみました。いろいろなテクニックを駆使して、その時代には、こういうことを考えていたな、という感慨がよぎり、その時の気分がよみがえってきました。実は僕、一度も売れる絵本に携わったことがありません。いつの時代も売れる絵本をつくりたいと思ってきたのですが、ヒット本を手がけたことがないんです。なぜでしょうね(笑)――宇野さんの描く絵は、特定のコアで熱烈なファン層に、深く愛されているイメージがあります。僕は子ども向けの絵本は得意じゃない。本のなかに読者が主体的に参加して、何か新しい発見をしたり、想像力を掻き立てられるような、こういう「遊び」も、僕は面白がっているのですが、むしろ大人向けですね。最近は大人向けの絵本も増えてきましたが、まだまだ絵本自体の市民権が確立されていないと感じます。本屋さんでも、児童書のコーナーなのか、アートのコーナーなのか、「絵本」というジャンルは、どこに所属するのか、カテゴリーが曖昧です。「絵本」という確立したジャンルが成立するようになり、もっと多くの人が絵本を楽しめるようになることを願っています。後編「宇野亞喜良“絵の奥にある背景の記憶”」へ続く
2016年12月14日イラストレーター・宇野亞喜良の原画展「宇野亞喜良 展《絵本の城》」が、2016年12月20日(火)から24日(土)まで、伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリーで開催される。今回フィーチャーされるのは、宇野亞喜良が約10年前に手掛けた絵本『白猫亭 追憶の多い料理店』と『おばあさんになった女の子は』。この二つは、数多い宇野の作品の中でもとりわけ人気が高いことで知られる作品だ。会場には絵本原画約60点、版画約10点、書籍などの展示に加え、宇野が書き下ろした「2017年イヤープレート」の販売も行われる。なお展覧会初日である2016年12月20日(火)より、額装品・カレンダーを購入すると、先着100名に、購入した作品に直筆のサインを施してくれるサイン会の整理券が配布される。【開催概要】「宇野亞喜良 展《絵本の城》」会期:12月20日(火)~12月24日(土)会場:伊勢丹新宿店本館=5階アートギャラリー■作家来店サイン会開催日時:2016年12月23日(金・祝) 14:00〜17:00内容:会場で購入した作品またはカレンダーに直筆サイン。参加方法:12月20日(火)より額装品・カレンダーを購入した先着100名にサイン会整理券を配布。
2016年12月12日日本を代表するイラストレーターの宇野亞喜良による個展「綺想曲」が、9月28日から10月4日まで銀座三越7階のギャラリーで開催される。同展では、1960年代から現在に至るまで第一線で活躍してきた宇野が、テーマを定めずに感性のままに描いた作品が展示される。個展のタイトルである音楽の「綺想曲」は狂想曲とも呼ばれ、気まぐれに曲が組み合わさりながらひとつの大きな楽曲を形づくるもの。同展のために書き下ろされた新作は宇野が思い思いに描いた作品であるものの、描き終えてみるとひとつのトーンを保っており、まるで綺想曲のような作品構成の展示となった。展示内容は、書き下ろし原画24点に、版画は新作・旧作あわせて15点、そして3点の立体オブジェ。原画はすべてキャンバスで、0S、SSM、4S、8S、50Fで構成され、中でも普段作品としては描くことがほぼない50F(116.7cm×91.0cm)サイズの大作「私は海…」は大きな見どころのひとつとなっている。宇野は今回発表した新作について「ちょっと風変わりなコントのような、絵でしか在りえないジョークのような、ナンセンシカルな詩のような、つまりこれらの絵は発狂した百科事典のようなもののつまりです」とコメントしている。なお、10月2日の14時から17時にかけては宇野自身が在廊する。【イベント情報】宇野亞喜良 展「綺想曲」会場:銀座三越7階ギャラリー住所:東京都中央区銀座4-6-16会期:9月28日~10月4日時間:10:30~20:00(最終日は18:00まで)
2016年09月25日イラストレーター・宇野亞喜良の展覧会「綺想曲」が、2016年9月28日(水)から10月4日(火)まで、東京・銀座三越7階ギャラリーで開催される。1960年代から現在に至るまで、常に第一線で活躍し続ける宇野亞喜良。本展では、描き下ろし原画や新作版画、立体オブジェなど、様々なジャンルの作品を通して、日本を代表するイラストレーターの一人である宇野亞喜良の世界を紹介する。【開催概要】宇野亞喜良 展覧会「綺想曲」開催期間:2016年9月28日(水)〜10月4日(火)時間:10:30〜20:00※最終日は18:00閉場。会場:銀座三越7階ギャラリー(東京都中央区銀座 4-6-16)作家在廊日時:2016年10月2日(日) 14:00〜17:00出品内容:描き下ろし原画、新作版画、立体オブジェ、書籍 【問い合わせ先】銀座三越(大代表) 7階ギャラリー宛TEL:03-3562-1111
2016年09月17日パフォーマンスグループ、AAAの宇野実彩子が7月31日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店でフォトブック『Bloomin’』(発売中 3,000円税抜き 小学館刊)の発売記念イベントを行った。AAAのボーカルとして活躍している宇野実彩子の通算4枚目となる同フォトブックは、20代最後の姿を切り取ったもの。ファンを癒す眩しい笑顔はもちろんのこと、これまで誰にも見せたことがないセクシーな表情まで、完全撮り下ろしの144ページで構成されている。白のシースルーシャツに赤のミニスカート姿で報道陣の取材に応じた宇野は「撮影した時は29歳でしたが、一生懸命生きてきたこれまでの経験を生かして、いろんな感情や心を身体と表情を使って表現しました。今までの写真集よりは大人で女性としての楽しみや華やかさ、色気を閉じ込めた作品になっています」とフォトブックを紹介。お気に入りを横乳全開のノーブラでオーバーオールを着た写真をあげて「大人セクシーにオーバーオールを着てみました。元々は予定していなかったんですが、今の私ならオーバーオールをどう着るんだろうと思ったらそうなりました(笑)」とセクシーさアピールしながら「今までのAAAのライブに来てくれたファンからは驚きが多いですし、実際に私のことを知らなかった方も興味を持っていただけたので、本当にうれしいですね」とリアクションの多さに満足げだった。7月16日には30歳の誕生日を迎え、「自分を初めてちゃんと受け入れて好きになれている気がします」と心境の変化を告白。「仕事もプライベートも脂が乗った女性として思いっきり謳歌したいです」と30代の目標を語った。自身の恋愛や結婚の話題になると「全くないですが、出会いは急に訪れますので、電撃っていうことが無きにしも非ずかも」と含み笑いを見せつつ、「この前伊藤千晃ちゃんと渋谷を歩いていたら、ナンパされました(笑)。久しぶりの感覚で動揺しましたが、うれしいと思う自分たちを確認しあって笑ってましたね」と明かしていた。
2016年08月01日イラストレーター・宇野亞喜良の新たな魅力に出合える作品集『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』が、5月16日に発売される。リボン、水玉、猫、花、お姫様などは、大人になっても忘れることのないキラキラした世界。この本には宇野亞喜良の初期から現在までの絵本の挿絵やブックデザインを中心に、“ファンタジー”をテーマに集められた作品が収録されている。同作品集の発売を記念して、5月15日15時30分からは青山ブックセンター本店内の大教室では、トークイベント「宇野亞喜良の挿絵やイラストレーションについて」(定員110人、入場料1,000円)を開催。ブックデザイナーの名久井直子と評論家で作家の海野弘とともに、宇野亞喜良が自身の挿絵やイラストレーションについて語る。また、5月8日まで渋谷ヒカリエのCUBE 1, 2, 3で開催中の「ユリカナ展II」にも宇野の携わった作品が出展される。【書籍情報】『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』出版社:パイ インターナショナルB5版変形/ソフトカバー/280ページ発刊:2016年5月16日価格:3,200円
2016年05月04日イラストレーター・宇野亞喜良の作品集『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』が、2016年5月16日(月)に発売される。本書は、初期から現在までの絵本挿絵やブックデザインを中心に、「ファンタジー」をテーマにした作品を収録。宇野自ら「自分の作品集なのに、自分のものでないように見え、とても新鮮」と語る作品群は、往年のファンにとっても見応えたっぷり。リボン・水玉・猫・花・お姫様。大人になっても忘れることのない宝石箱のようにキラキラした世界観を詰め込んだこの1冊で、新しい宇野亞喜良を出来るかもしれない。なお、資生堂「マジョリカ マジョルカ」クリエーターによるヘア&メーキャップ展「百合 佐和子 x 金澤 正人『ユリカナ展 Ⅱ』 byマジョリカ マジョルカ」では、宇野亞喜良とコラボレートした作品も展示されている。【書籍情報】『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』発売日:2016年5月16日(月)定価:3,200円+税仕様:B5版変形(257×186mm)/ソフトカバー/280Pages(Full color)ISBN:978-4-7562-4776-6 C0071【問い合わせ先】株式会社パイ インターナショナルTEL:03-3944-3981
2016年05月01日1960年代から現在に至るまで第一線で活躍するイラストレーター・宇野亞喜良の描きおろし新作が公開される「~をかし愛らし~宇野亞喜良展@ISETAN」が、伊勢丹新宿店本館5階のアート&フレームで3月2日から15日まで開催される。同展では、平安時代の日本文学上における美的理念のひとつである「をかし」をテーマにした宇野の描きおろし新作を公開。平安時代に書かれた短編集『堤中納言物語』からの物語で『風の谷のナウシカ』の原案ともいわれている「虫めずる姫」を描いた作品などが登場する。その他、新作版画約20点、グッズ、書籍なども販売される予定だ。なお、3月5日、13日の14時から16時までは、宇野のサイン会を実施。作品やグッズを5,400円以上購入した先着100名に整理券が配布される。【イベント情報】「~をかし愛らし~宇野亞喜良展@ISETAN」会場:新宿伊勢丹本館5階 アート&フレーム住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:3月2日~15日時間:10:30~20:00
2016年03月04日デザイナーでアーティストとしても活動するコシノヒロコのアート作品を展示する東京・銀座のKH ギャラリーで、イラストレーターの宇野亞喜良とのコラボレーションによる展覧会「コシノヒロコ + 宇野亞喜良」が6月26日から7月26日まで開催される。同展では、ファッションとイラストレーションというそれぞれの分野で日本を代表する表現者である2人が、“肖像画”を主題に競演する。コシノヒロコは世界各地の民族衣装を身につけた人物画群を中心に、宇野亞喜良は世界的ミュージシャンの肖像画群から歌舞伎のポスター原画まで約60作品を出展。それぞれがジャンルを超えた活躍が注目を集める2人のアーティストの世界観が融合した、新たな切り口で魅せる空間となっている。同展について、コシノヒロコは「無言劇のように私の中を通り抜ける宇野さんの作品と出会って、もう何年が経つのでしょうか。昔から互いの活躍を意識し、それぞれに舞台を築き上げた今、肖像画を介してその世界を静かに見つめ合おうと思うのです」とコメント。宇野亞喜良は、「コシノヒロコさんは、まるで画家のように絵がうまい。水墨画から油彩まで、抽象から具象まで、その表現領域は広いのである。その中の肖像画というジャンルで2人展が企画された。同じ空間にぼくの絵のコレクターである岩田照雄さんの好意で50号大の肖像画群をお借りできることになり、ヒロコさんのエネルギーにやっと対応できるような気がしている」と語っている。【イベント情報】展覧会「コシノヒロコ + 宇野亞喜良」会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13和光並木通ビル 地下1階会期:6月26日~7月26日※会期中無休時間:10:30~19:00
2015年06月25日4ピースロックバンド、ART-SCHOOLの宇野剛史(ベース)、鈴木浩之(ドラムス)が12月31日をもって脱退。現体制での最後の単独ライブが、12月9日(金)に行われることが決定された。「ART-SCHOOL」の公演情報メンバーやスタッフとの度重なる協議の末に発表された宇野・鈴木両名の脱退。ART-SCHOOLオフィシャルサイトでは、今回の発表に至るまでの経緯や各メンバーのコメントなどを詳しく掲載。また今後のART-SCHOOLは、木下理樹(ボーカル/ギター)、戸高賢史(ギター)の2人体制で活動を継続していくことも合わせて発表されている。ART-SCHOOL現体制での最後の単独ライブは、12月9日(金)に東京・新木場のSTUDIO COASTで開催。チケットの一般発売は11月12日(土) 10:00より開始となる。また一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行抽選プレリザーブを10月14日(金)から20日(木)まで受付。
2011年10月14日