フリーアナウンサーの小林麻耶が20日、自身のブログを更新し、乳がん闘病中の妹・小林麻央の飲食の力が戻ってきたことを喜んだ。麻耶は「妹の飲食の力が戻ってきてようやく、すこしほっとしました」と安心した様子で、「昨日は『退院したら○が食べたいな』と、話していて、退院のことを口にし始めたこと、食べたいものが出てきたなんて、感動の領域です」と打ち明けた。そして、「感動なんて、大げさと思われるかもしれませんが...感動の領域なんです」と伝え、「食べられること本当に有難いことですね」としみじみ。「食べたいものがある、というこの気持ちも大事にしたいと思います」と記した。麻央も19日に自身のブログで、「食べる私が戻ってきて、家族が喜んでくれています」と明かし、「食べているだけで誰かに喜んでもらえるなんて、照れくさいですが、ありがたいです」とつづっていた。
2017年01月20日歌舞伎俳優の市川海老蔵が16日、自身のブログを更新。乳がん闘病中の妻・小林麻央の姉、小林麻耶が自宅に来ていることを明かし、「我が家の変化の主」と表現した。海老蔵はまず、子供たちの写真を公開。「おーきた」というタイトルで、ディズニー映画『トイ・ストーリー』シリーズに登場するキャラクター・リトルグリーンメンのかぶりものを身に着けた長女の麗禾ちゃんの写真をアップし、「可愛いのかぶっとる笑」とコメントした。続いて、「お!カンカン」というタイトルで更新し、ピースサインをしている長男・勸玄くんの写真もアップ。「なんだなんだ?!我が家の雰囲気が何か違うぞ、なんだなんだ?!」と記し、「わかりますか?」と問いかけた。そして、「いた!我が家の変化の主」というタイトルで、ぬいぐるみなどに囲まれて子供たちと遊んでいる笑顔の麻耶の写真を公開し、"変化"の原因が麻耶であると発表。「こんなところに」「な、なにをしてるだー笑笑」と楽しそうにつづった。
2017年01月16日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が15日、自身のブログを更新し、子供たちの写真にパワーをもらっていることを明かした。麻央は「がんばれ」というタイトルで更新し、「今日は、朝からモンキーまおと化し、バナナを完食」と報告。「負けないスイッチを忘れないように子供たちの写真や動画に底力を支えてもらっています」と明かし、「がんばれ自分」と自身を奮い立たせた。そして、鉄棒に挑戦している長女の麗禾ちゃんと長男の勸玄くんの写真を公開し、「今日は、体操のお兄さん先生に鉄棒を教えて頂いたようです」と説明。「がんばれ 子供たち」とエールを送った。
2017年01月16日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が7日、自身のブログを更新し、家族に放ったひと言を反省する思いをつづった。麻央は「眠れない夜のひとりごと」というタイトルで更新し、家族が麻央の食欲や痛みについて心配し、いろいろ提案してくれたときに「私の身体は私が一番わかってるから」と言ってしまったことを告白。「うん。そうだよね!」と優しく返されたというが、「病室で ひとりになり、家族にとっては悲しい一言だったのではないかと、、、私も寂しい気分になってきました。ごめんね」と反省した。そして、「『苦しい、痛い、疲れた』と家族の前で、口に出して言ってしまう時があります。病気の本人は許されるけれど、支えている家族は、『苦しい、疲れた』と言えない空気があるかもしれません」と麻央。「私がいないところで、皆で言い合ってくれていたらよいな、、、と思う時があります」と打ち明けた。さらに、「病人と、看病する家族の立場を越えてお互い、ちょっと疲れたねと、泣いて抱き合うこともありだと」とし、「私は、母と一度そんなふうに抱き合って泣いたことがあるので、思います。母は前よりとても痩せていました。でも、弱っている私でも、母を抱きしめてあげられました」と回顧。「私が ごめん と思うほどきっと家族は笑顔になるし。闘病が特別でなく、日常にならないと解決しないのかもしれません」と記し、「そんなことは望んでいませんが」と加えた。
2017年01月08日体調不良で休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶が3日、自身のブログを更新。乳がん闘病中の妹・小林麻央の長男、勸玄くんの優しさに感動したエピソードを披露した。麻耶は「任務 完了!」というタイトルで更新し、「姪っ子甥っ子と会って病院に来ました」と報告。勸玄くんから「まやちゃん!これ、まおちゃんに渡して~」と託されたという飴の写真をアップし、「カンカン!ちゃんと、届けたよ~」とつづった。そして、「実は、最初は、2つの飴だったのですが、家を出るとき、玄関で『待ってー!もう一個持っていって』と、合計3個も」と1つ追加で渡されたことを明かし、「入院中のママを少しでも元気付けようと大事な飴をプレゼントするカンカン。優しい気持ちにぐっときました」と打ち明けた。
2017年01月04日体調不良で休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶が24日、自身のブログを公開。妹で乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央のお見舞いに訪れたことを報告した。麻耶は「"乾杯" with 妹」というタイトルで更新し、「今日は、妹が大好きなケーキを届けに病院に行ってきました」と報告。「しかーし痛恨のミス。サンタさんの帽子を忘れていってしまいました。『メリークリスマス』と、低めの声で!帽子をかぶって病室に入りたかったのに...」と残念がった。そして、「でもとっても喜んでくれて笑顔も見られて幸せな時間を過ごせました!」とつづった麻耶。「やぁと言ってハグをして帰ってきましたドラマ逃げ恥のみくりちゃんの真似です」と、20日に最終回を迎えたTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で新垣結衣演じた森山みくり風のハグをしたことを明かした。麻央も同日、ブログで「私のサンタが来てくれました」と麻耶の訪問を報告し、2ショット写真を公開。「しかし、サンタの帽子を忘れて、落ち込んでいる。帽子なくても、私にはサンタにしか見えないよ」とつづっていた。
2016年12月25日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が24日、自身のブログを更新。クリスマスイヴにお見舞いに訪れた姉でフリーアナウンサー・小林麻耶との2ショット写真を公開した。麻央はこの日、「クリスマスイヴ」というタイトルで更新。「今日は特別に、、、ケーキが食べたいな。きっと、あの人がもってきてくれる予感私のサンタさん」と"サンタ"が訪れてくれることを期待した。その後、「乾杯」というタイトルで更新し、シャンパングラスを手にした麻耶との2ショット写真を添えて「私のサンタが来てくれました」と報告。「しかし、サンタの帽子を忘れて、落ち込んでいる。帽子なくても、私にはサンタにしか見えないよ」とつづった。さらに、クリスマスケーキの写真もアップし、「あー久しぶりに 酔っちゃおっと。主治医の先生がブログ見ませんように。、、、という人になってみたい」とおちゃめにコメント。「もちろんノンアルコールです」と付け加えた。
2016年12月25日体調不良で休業中のフリーアナウンサー・小林麻耶が20日、自身のブログを更新し、乳がん闘病中の妹・小林麻央について「入院してくれてよかった」とつづった。麻耶は、入院していることを報告した麻央の投稿をリブログ。「自宅にいたい気持ちも充分すぎるほど、分かる。けど、けど、今回は...入院を選択してくれて良かった」と安心した気持ちを明かした。そして、「『今は、がんばる時ではないよ。医療の力を借りて、回復させよう』という先生のお言葉、優しいお気持ちに妹の心が動かされました」と説明。「頼ろう、頼ろう。力を借りよう。今回の自分の学びです!!」と記した。また、「今夜は、TBSドラマ『逃げ恥』最終回だー!!」と、新垣結衣主演の人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の最終回を楽しみにしている心境もつづった。
2016年12月21日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が20日、自身のブログを更新し、入院中であることを明かした。麻央は「体力回復に向けて」というタイトルで更新し、「入院中」と報告。「本当は自宅にいたかったので、気力で復活させようとしてきたのですが、『今は、がんばる時ではないよ。医療の力を借りて、回復させよう。』と主治医の先生に言われ、ここ最近の踏ん張りを一度、休止することにしました」と説明した。そして、「入院しようと何度か言われても『負けてたまるかー』と謎のひとり勝負を続け、そして今になり、あっけなく入院。またやってしまいました。頑固」と反省するようにコメント。「自分を思い知らされることばかりです」とつづった。
2016年12月20日体調不良で休業中のフリーアナウンサー・小林麻耶が17日、自身のブログを更新し、乳がん闘病中の妹・小林麻央について「偉いなぁ」「多くのことを学ばせてもらっています」とつづった。麻耶は自身の今年の漢字を「生」とし、「生きている!生きる!について向き合った一年でした」と説明。「愛する人が今、生きていることがどれほど有難いことなのか...大事に大切にしていきたいと思っています」と記した。そして、「自分自身は五月に心身ともにダウンし何もできなくなり、、、たくさんの気づきがありました」と回顧。「自分を生きる当分は、これしか、ないですね休養中、とことん練習します」と宣言した。さらに、「今年の一文字」と題した麻央のブログも紹介し、「本当によく頑張っています。偉いなぁ。その姿勢から多くのことを学ばせてもらっています。ありがとう」と締めくくった。
2016年12月18日フリーアナウンサーの小林麻耶が16日、8日ぶりに自身のブログを更新し、乳がん闘病中の妹・小林麻央を心配しすぎてしまうという思いをつづった。麻耶は「お久しぶりです!!」というタイトルで更新。「『心配ではなく、信頼だよ』健康に戻る!妹を信頼することが大事。と、アドバイスを頂き、なるほど!と、思ったものの...妹を前にすると心配しすぎてしまうアタシです」と打ち明けた。そして、「なので、、子供たちの信じる力から学ばせてもらっています」と続け、麻央の長女・麗禾ちゃんと長男・勸玄くんと一緒にお絵描きなどを楽しんだことを報告。「この日はサンタクロースや雪だるま、クリスマスツリーを作れてクリスマス気分を楽しめました!」とコメントした。さらに、「今日は金曜日...TBSドラマ『砂の塔』だーーー!誰だぁーー?!犯人!!毎日、妹と予想していました」と麻央との日々についてつづった。妹の麻央は15日に更新したブログで、「ブログが久しぶりになってしまいました。だいぶ弱ってしまい、すみません」と体調が悪かったことをを明かし、「昨夜は姉が一晩中私の背中をさすってくれました。本当に優しい手。みんなみんなありがとう」と麻耶への感謝の思いを伝えていた。
2016年12月17日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が4日、自身のブログを更新。「『生きたい』のではなく、『生きる!』のでした」とつづった。3日のブログで「強烈に、想いました。生きたい。もっともっと思い出をつくりたい」と強い思いを明かしていた麻央。この日は、「生きる」というタイトルで更新し、「皆様、メッセージありがとうございます」と感謝し、「『生きたい』ではなく『生きる』と思って下さいという言葉を見て、心が晴れました」と伝えた。そして麻央は、「『生きたい』のではなく、『生きる!』のでした」とあらためて記し、「『~したい』だといつまでも、そうなれるよう未来を追いかけ続けなくてはいけないですものね。それは疲れます。もう『生きる』道を選んで、既に歩いてると思うと、自信が湧きます」と2つの言葉の違いを述べ、「大丈夫!」と自分に言い聞かせるようにつづった。
2016年11月04日フリーアナウンサーの小林麻耶が26日、自身のブログを更新。母親とランチを楽しんだことを明かし、外食できる喜びをつづった。麻耶は、料理の写真を添えて「母とランチしましたー」と報告し、「食後は、季節のパフェ」と、パフェの写真もアップ。「食べ物UPが多いのですが..ちょっと前までは外で何かを食べることも出来なかったし、人がたくさんいるお店にも行けなかったから、外食できることが本当に嬉しいんです」と説明し、「その喜びから、ブログに投稿しています!幸せの感度が上がっていいコトばかり」とうれしい気持ちを記した。この投稿に、「麻耶ちゃん、外で食事できるようになってよかったですね」「麻耶ちゃんが、快方に向かっていて、とても嬉しいです」「無事にランチ出来て良かったですね一歩一歩、克服ですね」「美味しいものじゃんじゃん食べてじゃんじゃん元気になって下さい!」などと、麻耶が回復傾向にあることを喜ぶ声や応援メッセージが多数寄せられている。
2016年10月26日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が24日、自身のブログを更新し、「へこたれません!」とあたためて前向きな思いをつづった。麻央は、義理の母・堀越希実子さんの著書『成田屋の食卓』の表紙の写真を掲載。「母の本。『私が伝統を伝える相手は麻央ちゃん』という母の言葉があった」と明かし、「まだ何も受け継げていないまま病気になり、闘病で時が過ぎていくことを悔しく思う」と複雑な思いを吐露した。そして、「ある人曰く、『このくらいでへこたれる嫁ではないだろう』と父は天国から優しく言っているそうだ」と、2013年に亡くなった12代目市川団十郎さんの励ましについても記し、「へこたれません!やるべきことが、たくさんあります!」と前を向いた。
2016年10月24日阿部寛が“ダメ人生”を送る中年男を演じた是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。このほど、北欧ノルウェー最大の国際映画祭、第26回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭にて、グランプリに当たるシルバー・ミラー賞を受賞したことが分かった。ダメ人生を更新中の中年男、良多(阿部さん)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家。いまは探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母・淑子(樹木希林)。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなり、“元家族”で一夜を共に過ごすことになるが――。“海よりもまだ深い”人生の愛し方を優しく教えてくれる本作が、毎年約3万人の観客を動員するノルウェー最大の映画祭、フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭にてシルバー・ミラー賞(グランプリ)を受賞。今年は10月6日(木)~10月16日(日)まで開催されていた同映画祭は、1991年からノルウェーの首都オスロで開催、アジア、アフリカ、ラテンアメリカから約100本の長編映画が上映され、メイン・コンペティション部門では1本の作品をグランプリとして選出する。今回の快挙に是枝監督は、「寒い北国の、小さな映画祭で、とても暖かなご褒美をいただきました。勲章が似合わない映画だと自分では思っていましたが、国境を越えて観客の方々に泣いて、笑って貰えるのは、やはりとても嬉しいことでした」と、その喜びを語っている。『海よりもまだ深く』ブルーレイ&DVDは11月25日(金)より発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月18日休養中のフリーアナウンサーの小林麻耶が18日、自身のブログを更新。乳がん闘病中の妹・小林麻央がブログで、祈りの効果が科学的にも証明されているとつづったことを受け、「私のおかげ、大きいっぽい」とユーモアを交えてアピールした。麻央は17日にブログで、お見舞いとして送られてきた千羽鶴の写真を公開し、「祈りの効果は科学的にも証明されているそうです」「祈ってもらっていることを本人が知らなくても、その効果は表れるそうです」と、祈りの効果をつづっていた。これを受け、麻耶は「妹のブログを読み祈りの効果が科学的に証明されていると知りました」と伝え、「私は毎日!カナリ強めに妹のことを祈ってきたので...私のおかげ、大きいっぽい」とお茶目にアピールした。そして、「一方、私自身への祈りはすっかり抜けていましたが」と打ち明けるも、「大丈夫だよ焦らずにねと声をかけてくださったり元気になりますように笑顔をまた見られますようにと思ってくださるここの皆様が優しいので...安心ですいつもありがとうございます!」とファンの優しさに感謝した。
2016年10月18日休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶が17日、自身のブログを更新し、乳がん闘病中の妹・小林麻央への思いをつづった。麻耶は「写真を整理していたら2014年10月17日のスポーツ紙が!」と、2年前に2人で出演したイベントについて掲載しているスポーツ紙の紙面を紹介。「2014年10月21日に妹の病気の告知だったのでこの時は...検査結果待ちだったんですよね」と振り返った。そして、「妹がいると安心感があって仕事現場でも家にいるようなリラックス感があったのを思い出しました」と打ち明け、「写真を見ると、私、相当楽しそう!!」と2年前の自分を見ての感想を記した。さらに、「どんなに怖くても...辛くても苦しくても...1秒でも笑顔になれる瞬間を選べる自分でありたいです。笑えるって、強いと思うから」とつづった麻耶。最後に、「また、いつの日か共演したいな」と麻央との再共演を願った。
2016年10月17日休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶が10日、自身のブログを更新し、乳がん闘病中の妹・小林麻央の子供たちの運動会に行ったことを報告した。麻央もこの日、ブログで運動会に行ったことを報告。麻耶はその投稿をリブログし、「運動会、私も行ってまいりました」と伝え、「妹が行けて、本当に本当によかった。目標達成」と喜んだ。そして、「私は去年に引き続きカメラマンand応援団として参加してきました」と説明し、「もうすでに全身筋肉痛。気合いの入れすぎかな?!」と、筋肉痛になるほど奮闘したという。また、「姪っ子が運動会終わったあとに『ママ、応援に来てくれてありがとう』と、妹をギュッと抱きしめていて涙をこらえることができませんでした」と麻央と娘の麗禾ちゃんのやりとりに涙したことも明かした。最後に、「幼稚園の先生方お母様、お父様方ありがとうございました!!」と感謝の言葉を記した。
2016年10月11日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が22日、自身のブログを更新し、「人生に『たられば』は無し」とつづった。麻央は「たられば は無し」というエントリーで、「癌の告知を受けて、それを受け入れたとき、ほっとした自分もいた」と乳がんの告知を受けたときの心境を告白。「その1年半の間はとにかく身体が怠くて怠くて1日1日が精一杯だったのだ」と続け、「『癌になるくらいの身体だったんだ』と思ったとき、その間の自分を初めて分かってあげられて、受け入れられて、どこか、ほっとしたのだった」と説明した。そして、「今思えば、もっと前から癌にならないように努力できたことがあったかもしれない。主人が私の身体のためにしてくれていた助言にも、もっと耳を傾ければよかった」と後悔してしまうことがあるとしながらも、「でも、決して何かに怠けていたわけではない。あれがあの時の私なりの精一杯だった」と麻央。「だから、人生に『たられば』は無し」と自分に言い聞かせるように記し、「それでも、思ってしまうものだけれど」と加えた。
2016年09月22日休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶が17日、自身のブログを更新し、妹・小林麻央と市川海老蔵の子供に会いに行ったことを報告した。「宝物」というタイトルで更新した麻耶は、「今日は、身体と心の調子が良かったので姪っ子甥っ子に会いに行ってきました」と報告。ちょうど長女・麗禾ちゃんと長男・勸玄くんが入浴中で、麗禾ちゃんは「まやちゃ~ん、ここに座って、足を温めて」と桶にお湯を入れてくれ、「あったかい??」と"天使の笑顔"で微笑みかけてきてくれたという。「この時点ですでに泣きそうになってしまった」というが、続いて勸玄くんが「まやちゃん、手を洗ってあげる」と石鹸をつけて洗ってくれたそうで、「もう、涙を止められないっ」と麻耶。さらに2人は、タオルで麻耶の腕とふくらはぎを拭き、うるうるしていると顔も拭いてくれたそうで、「いつの間にこんなに成長を?!優しい。優しい。優しい。こんな愛に包まれたバスタイムは奇跡だ」とつづった。その後、みんなでDVDを見て、勸玄くんは爆睡。麻耶と麗禾ちゃんは「長女同士の会話」をしたという。帰り際に麗禾ちゃんが「麻耶ちゃん、1人で寝てるんでしょ?コレ、あげる」と自分の宝物をプレゼントしてくれたことも写真付きで明かし、「ええええええええええー。涙腺、崩壊」「ううううー。おばは、幸せです」と伝えた。
2016年09月18日休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶が6日、自身のブログを更新し、妹で乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央への思いをつづった。麻耶は、ブログを再開して「弱音を吐くということは恥ずかしいことでも、相手に迷惑をかけることでもなく、自分を救うことになるんだ」と気づいたと告白。「誰かに聞いて欲しいと 思いがちな私は、 ここの皆様と弱音を吐く会をしたいとふと思ってしまいました」と素直な思いを伝え、「しっかりものだったり頑張りすぎてしまう人はすっかり弱音を吐くことを忘れがちですが、良かったら、ここのコメント欄を利用して吐き出しちゃってくださいね」と呼びかけた。そして、麻央から最初のころに「家族は第二の患者」と教えてもらったという麻耶は、「そうなんだ。気をつけなくちゃ!と、思いましたが、どこかで...私は大丈夫。だって、妹は、すぐによくなるから!と、思っていました」と回顧。「あの頃の私は、病と向き合いきれてなかったのだと思います。長いたたかいになるなんて、想像もしたくなかったし、すぐよくなるって、強く信じてた」と振り返り、「でも、そんなに簡単なことではありませんでした」と記した。今はようやく、「妹の病ときちんと向き合い、自分の気持ちとも向き合えるようになってきました」と変化を明かした上で、「こんな状況なのに、姉の私より、頼り甲斐があって、しっかりしていて、いつも優しくて笑顔の妹を心から尊敬しています。まおちゃん、ありがとう」と麻央への尊敬と感謝の思いをつづった。麻耶はまた、たくさんの励ましのコメントにも感謝。「こんなにたくさんの方の愛情に触れ、祈りのパワーをいただき、妹の病もよくなる方向に行くとしか思えませんありがとうございます!!」と伝えた。
2016年09月06日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が5日、自身のブログを更新。姉で休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶への思いをつづった。「姉」というタイトルで更新した麻央は、「私の幸運のひとつは、姉の妹に生まれたことだと思っている」と書き出し、「これまで、『頼りになる姉』であろうと、精一杯がんばってくれた!」と感謝。「でも、最近、『頼りになる』に無理してこだわらず、ありのままを心がけているようだ」と変化を明かした。また、麻央の治療について一緒に医師から説明を聞いたときに、麻耶が「どうしよう。怖いよー。怖いよー。本当に怖いよー。」と麻央にしがみついてきたというエピソードを披露。「受けるのは私なので、私の方が怖いのですけど」と言ったら、「どうして分かるの?まおちゃんより、私の方が本当に怖いと思ってるかもしれないよ。こればかりは、比べられないよ」と真剣に言われたという。そんな姉について、「『本人が一番つらいのだから』というのは単純だけれど、まわりもつらいのは一緒。究極、人の不安、苦しみ、悲しみは上も下もなく、推し量れないと思う。やっぱり、その人自身のものだから。でも、それを分かりたいと思ってくれる分かろうとしてくれる存在は、本当にかけがえのない愛そのもの」と麻央。「姉は、日々私の感情に寄り添い、私以上に感じてしまっていることを知った。そんな姉をみてつい笑ってしまう心の余裕が今の私にはあるのだ」と続け、「ありがたい」という言葉で締めくくった。
2016年09月05日昨年の1、2月に放送され大きな反響を呼んだ「岩井俊二のMOVIEラボ」のシーズン2の放送が決定。進行役の千原ジュニアをはじめ、堤幸彦、是枝裕和、長澤まさみといったゲストが登場する。最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』の公開を控える映画監督の岩井俊二が主宰を務める本番組。シーズン2の今回は、1回の放送ごとにそれぞれ「走る」「闘う」「恋をする」「嘘をつく」のテーマを設け、古今東西の映画から名シーンをセレクト。ゲストとともに、そのシーンがどうように撮影され、監督たちがどんなことを表現しようとしたのかを探求する。第1回及び第2回のゲストには、昨年『天空の蜂』を手がけた映画監督の堤監督とアクション・コーディネーターの諸鍛冶裕太が登場。第3回及び第4回のゲストには、第39回日本アカデミー賞で作品賞ほか最多12部門受賞『海街diary』の是枝監督と、同作で優秀助演女優賞を受賞した長澤さんが登場する。撮影の裏話はもちろん、岩井監督とどのような対話が繰り広げられるのかに期待がかかる。また、会場にはプロの映像クリエイターを目指す若者が聴講生として参加。「1分スマホ映画ロードーショー」として、彼らにスマホを使った1分間のミニ映画を制作してもらい、その優秀作品を講師陣が講評していく。新しい才能に対して、監督たちがどんなコメントするのかが楽しみだ。「岩井俊二のMOVIEラボ」のシーズン2は、2月4日(木)よりEテレにて毎週木曜日23時から全4回放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月22日『そして父になる』『海街diary』の是枝裕和監督の新作映画『海よりもまだ深く』が来年5月21日(土)から公開されることが決定した。阿部寛、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、樹木希林らが出演し、現代を生きる家族の姿を描くという。その他の画像本作で阿部が演じる良多は、15年前に1度だけ文学賞をとった売れない作家で、現在は“取材”と言い訳しながら探偵業をしている大人になりきれない男。息子がいるが、妻と離婚しており、母は団地でひとりで暮らしている。そんなある日、たまたま母の家に集まった良太と元妻、息子は台風のために翌朝まで帰れなくなり、夜が明けるまで“家族”として過ごすことになる。是枝監督は「この映画に登場する、阿部寛さん演じる息子も、樹木希林さん演じる母親も、真木よう子さん演じる別れた元嫁も、みな『こんなはずじゃなかった』という思いを抱きながら、夢見た未来とは違ってしまった今を生きています。そして、映画の主な舞台になる公団住宅も、建設された当時は思いもしなかったであろう、老人ばかりの現在を生きています。今回の映画は、そんなどうしようもない現実を抱えながらも、夢を諦めることも出来ず、だからこそ幸せを手に出来ないでいる、そんな等身大の人々の今に寄り添ったお話です」と説明。「なんというか、僕が死んだ後に、神様か閻魔様の前に連れて行かれて、お前は下界で何をしたんだ、と問われたら、真っ先にこの『海よりもまだ深く』を観せると思います。集大成とか、代表作といった言葉がふさわしいわけではないのですが、自分の今を一番色濃く反映出来た作品であることは間違いないです」と語っている。また主演の阿部は「是枝監督の現場は初めてではありませんが、監督は僕らの演技をしっかりと見ていてくださるので、すごく安心感があります。監督の判断にゆだねれば絶対大丈夫だという安心感。作品を最良のものにするための監督の精神は、本当に尊敬しています」と語る。劇中に登場する団地のシーンは、是枝監督が9歳から28歳まで住んでいた東京都清瀬市の旭が丘団地で行われ、樹木は「撮影中、子供時代を知ってる方々にすれちがう、我が団地の出世頭『コレエダ!』わたしは忘れものしても、とりに戻らない。さてこの映画、まあまあなのか上出来なのか、蓋をあけてみるのが楽しみ」とコメントを寄せている。『海よりもまだ深く』2016年5月21日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2015年12月25日小林聡美主演で好評を博したWOWOWのオリジナルドラマ「パンとスープとネコ日和」。このほど、小林さんが再び主演を務め、「クマのプーさん」を初めて日本に紹介し児童文学の第一人者として知られる石井桃子の物語を、ドラマW「山のトムさん」として実写化することが分かった。東京で暮らしていたハナ(小林聡美)は、友人のトキ(市川実日子)、トキの子どもトシ(佐々木春樺)と、慣れない田舎での生活を始めることに。そこに中学を卒業したばかりのハナの甥アキラ(伊東清矢)が加わり、4人の新しい家族の暮らしがスタートする。近くに住み、何かと相談に乗ってくれるゲン(光石研)とシオリ(高橋ひとみ)の夫婦に助けられながら、畑仕事の毎日に少しずつ慣れていくハナ。そんな中、ネズミ退治の目的で飼われた新しい家族、オス猫のトムが彼女のもとにやってくる――。小説「ノンちゃん雲に乗る」や「クマのプーさん」「ピーターラビット」シリーズの訳書などで知られる石井桃子の原作を、主演に小林さんを迎え、市川実和子、光石研、もたいまさこら、おなじみともいえる“癒やし”のメンバーで描く本作。脚本を群ようこ、音楽を大貫妙子が務める。やんちゃな子猫トムに、少しだけ振り回されながらも、人間と動物たちが、やがては楽しく共生していく田舎暮らしの物語は、児童文学の世界で自分自身の暮らしをモチーフに表現した石井氏ならでは。血のつながりだけではない家族としての暮らし、近隣の人たちとの優しいつながり、人を愛せるからこそ動物も愛せるという当たり前のこと、美しくも厳しい自然との共存など、石井氏自身の実体験からストレートに表現された、自然の中で“ともに暮らす”という感覚に溢れている。そんな石井氏の世界をドラマで体現した小林さんと市川さんから、素敵な“実感”コメントが寄せられている。■小林聡美ひとが幸せに暮らすってこういうことなのかもしれません。一緒に暮らす仲間と、山と花と風と鳥と太陽と月。働いて、おいしいごはんを食べて、夜は星空を眺める。原作の石井桃子さんが終戦直後に実践したそんな暮らしは、生きるための必死の手段だったかもしれませんが、今を生きる私たちに、なんでもない暮らしの豊かさを伝えてくれるような気がします。■市川実日子新緑の季節の山で、ネコとヤギと子どもと大人たち、みんなで撮影をしました。家の軒下に、ツバメが巣を作り始める。なんにもなかった庭の池に、突然菖蒲の花が顔を出す。スズメバチがブーーーっと飛んでくる。青空に丸い虹。そういった大きな小さな変化を、みんなが感じながら現場に立っていたように思います。静かな中、どんな音がして、何が起こっているのか。そんなことをこの作品で楽しんでいただけたら嬉しいです。ドラマW「山のトムさん」は12月26日(土)21:00よりWOWOWにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月29日綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが姉妹を演じる、是枝裕和監督の『海街diary』。この度、スペインで開催された第63回サンセバスチャン国際映画祭にて観客賞を受賞したことが分かった。鎌倉で暮らす幸、佳乃、千佳の三姉妹は、15年前、家を出ていったきりの父の葬儀で、初めて異母妹のすずと出会う。身寄りのなくなった彼女が葬儀の場で毅然とふるまう姿に、幸は別れ際、とっさに「いっしょに暮らさない?4人で」と口にする。こうして、鎌倉での四姉妹の生活が始まった――。今回、世界の映画祭で評価をされた作品などでスペイン未公開作を上映するパールズ部門出品の13本に選ばれていた本作。本年度カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『黒衣の刺客』などもエントリーされていたが、10点満点中平均8.53点と最高点を記録した『海街diary』が見事受賞した。会場では、公式上映後も帰らない観客たちが劇場入口で拍手喝采で是枝監督を取り囲み大盛り上がり。過去には『奇跡』(’11)では脚本賞、『そして父になる』(’13)では観客賞を受賞している是枝監督。受賞を受けて監督は、「上映後に劇場から出てきたお客さんの表情がとても穏やかで、晴れやかだったので、それだけでも沢山幸せを頂いたと思っていたのですが、観客賞を受賞したと聞き、本当に嬉しいです。『そして父になる』に続いて2作連続の受賞というのも誇らしい限り。愛されてるなあ、としみじみ感じています」と喜びのコメントを寄せた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年09月28日それは熱望という以上の強い感情だった。現在の邦画界にあって、オリジナル脚本での映画作りを許されている数少ない映画監督の一人である是枝裕和監督。実際、長編映画デビュー作『幻の光』こそ宮本輝の小説の映画化であったが、2作目『ワンダフルライフ』以降はほぼ一貫してオリジナル脚本を自ら執筆しており、非オリジナル脚本作品は『空気人形』のみ。これとて原作となった業田良家の漫画はごく短いもので、監督自身が物語を膨らませることで長編映画に仕上げた作品である。そんな是枝監督が第1巻の最初の1話を読みながら自らの手で映画化したいと強く思った――いや、当人の言葉を借りるなら「これは絶対に誰かが映画化するって言い出すぞ。いやだ!撮られたくない!と思って手を挙げた」のが、吉田秋生の人気漫画である「海街diary」(小学館刊)である。物語の中心となる4姉妹に上から綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずを配し、原作の舞台である鎌倉での撮影を敢行し完成した映画『海街diary』。いまなお連載の続く漫画をどのように料理し、組み立て、新たな是枝作品は出来上がったのか?是枝監督にじっくりと話を聞いた。鎌倉の古い木造一軒家に姉妹3人で暮らす幸、佳乃、千佳。そんな彼女たちの元に、かつて家族を捨てた父親の訃報が届く。山形で行われた葬儀で3人は、父が遺した腹違いの妹・すずと出会い、幸のひと言で彼女を鎌倉の家に引き取ることになり…。「1巻の最初に3人が父親の葬式で山形に行って、(すずを加えた)4人が高台に登って街を見下ろす。そこですずが泣くんだけど、そこで4人のシルエットが重なって蝉時雨が…というシーンが素晴らしくて、やられちゃった(笑)。ここ、カメラは絶対にクレーンアップだし、音楽ももう鳴ってたもん(笑)。映像になるために描かれた画だったんです」。実は、そのタイミングでは、すでに原作の映画化権は別の人間に押さえられていた。「だから1回、あきらめたんですよ。そうしたら、(権利を)手放したという連絡が入って、じゃあ今度こそって。そこまでするのは初めてでしたけど、あきらめた後もずっと、いち読者として漫画は追い続けていたんですよ。読みながらいろいろ考えていたものが、もう一度できそうだということになって、思いのたけをぶつけてみようと。熱いんですよ、今回は(笑)」。映画化が決まり、脚本にしていく過程を是枝監督は「吉田さんの中に深く潜っていく感じ」と表現する。「何を考えて吉田さんはこういうシーンにしたのか?読み解いていきました。他人の作品をこんなに読んで、読んで、読んで…というのはなかなか。そこからスタートして、でも途中からは(綾瀬さんらキャスト)4人を選んだので、この4人をどう動かしていくか?という演出家の視点にシフトしていきました。例えばですが原作の1話目は、なぜ佳乃が恋人の部屋のベッドで目を覚ますところから始まるのか?家から始まってもいいはずなのになぜなのか?そんなことを考えていくところから始まりました」。「不在者」と「残された者」、「死」と「記憶」――海外映画祭の常連でもある是枝監督の作品について語る上で頻出するキーワードと言えるが、この脚本執筆の思考の過程でまさに、こうしたテーマとぶつかった。「原作者の吉田さんには『お任せします』と言われたんですが、唯一、『アライさんだけは出さないでください』と言われたんです」。アライさんとは原作にも幾度となく出てくる人物で、看護師である幸の後輩なのだが、連載を通じてなぜか幸をはじめ他人の会話の中でその存在が語られるばかりで、本人の姿は一度も登場しない。「それを深く考えていくと、この物語は、出てこない人間が重要な役割を果たす作品なんだと改めて思い直しました。そう思って読み直すと、キーになる人物――4人の父親やすずの母親などの姿は出てこないんですよね。その人たちを意識しながらみんな、生きている。生きていない人間を回想で出さずに、どうやって生きている人間に重ねながら生きていくか?すごくアクロバティックなことを要求されているんだなと受け止めて、細かい積み重ね、どうやっていない人を感じさせられるか?やれるだけやろうと覚悟が決まりましたね」。そうした作業の中で是枝監督は、原作漫画にはない映画オリジナルのシーンをいくつも加え、溶け込ませていった。その理由、それぞれのシーンの作られ方も千差万別である。例えば、3姉妹の母親でいまは再婚して離れて暮らす都(大竹しのぶ)とすずが顔を合わせる鎌倉での法要のシーン。都にとって、すずは夫を奪い、家族を壊した女の娘であるわけだが、ここで原作にはない、都とすずの2人だけのシーンを加えた。「(原作のまま)グループショットで押すというやり方もあったけど、一度、あそこですずを単独にしておいて、家に戻ってからの流れ(※帰宅後に起こる姉妹と母親たちの騒動)のために、彼女に強めの“圧”をかけておいた方がいいと思って、意地悪で書きました(笑)。あえて、そうやってバランスを崩すために加えたものもあります」。また、撮影が始まってから女優陣の芝居を見て急遽、新たなオリジナルシーンを加えたことも。「病院で幸と二宮(風吹ジュン)がバッタリ会って『最近、胃の調子がね』というやり取りを撮っていて『また来てちょうだいよ、お店』と二宮さんが言って、幸が『懐かしいな』と言うんですが、その顔を見て、幸は律儀な子だから、実際にお店に行くだろうと思ったんです。あの店には、(自分たちを捨てた)父親の記憶もあって、おそらく意識的に行ってなかったんでしょうけど、そう言われたら行く気がした。だから、原作に4人であの店に行くというシーンはないんですが、それで描いてみると『あ、このシーンがあれば最後のシーンも成立するな』とか、描いていく中で骨格が見えてきた。そういうことは今回、意外と多かったです」。キャスティング、オリジナルシーン、原作から削除されたシーン、世界観etc...人気漫画であればあるほど、連載が長いほどに映画化には賛否がつきまとう。是枝監督は完成した作品について「原作と映像の関係で言うとうまくいったと思う」と自信をのぞかせるが、その手応えの理由を語る上で口をついて出たのが、夏帆さん演じる三女・千佳の存在である。ちなみに幸ら姉妹のそれぞれの特徴や演出について語る文脈で、是枝監督は三女・千佳についてこんなことを語っていた。「撮影前に何組が3姉妹を取材したんですが、どこの家でも長女と次女は洋服の貸し借りをするけど、三女は趣味が変わってるからしないの。『あいつの服は借りられない。あいつの音楽の趣味もわかんない』って(笑)。上の2人を見て、違う道を行くんだよね。原作でも千佳は一人だけ違う服着て、髪型もアフロ。上の2人と違うノリとリズムで生きていて、2人の対立に左右されない子がいることで、対立が深まり過ぎないというバランスの取り方をしてるんです」。その上で、映画では千佳をアフロにはしないことにした。それを、監督は映画化の成功の“勝因”のひとつに挙げる「それは判断として大きかったと思う。アフロであるってどういうことか?と考えると、やはり姉たちとは違う美意識で生きてるということ。池田(貴史/※千佳の恋人)さんはアフロだけど、そのアフロのオヤジの隣に居場所を見つけているということ――つまり、趣味がきちんとそこにリンクしているのであれば、別にアフロじゃなくても行けるし、アフロにしてしまうとコミックをなぞる感じになって、人間としてむしろわかりやすくなっちゃう。だから、そこを一度、捨ててみようと思ったし、むしろ夏帆さんであればアフロにはしないだろうと思った。アフロにせずとも姉2人と違う感じが出せれば、映画としてはその方がいいんじゃないかという方向性に行けたのがよかったんじゃないかと思います」。改めて、吉田さんによる現在進行形の原作を是枝監督は「少女漫画の枠を超えてすごく“大きなもの”を描いていると思う。それは人間ではなく、街だったり、時間だったりしていて、だからこそ、これは『鎌倉4姉妹物語』ではなく『海街diary』なんだと思う」と評する。さらに、こうも続ける。「よく『この作品を撮って家族観が変わったか?』と聞かれますが、そもそも、自分に確固たる家族観があったのかがよくわからない(笑)。ただ、なぜこの原作漫画が面白いのかと言うと(同じく吉田作品の)『櫻の園』は『過ぎ去った時間はもう戻ってこない…』というある種の残酷さを描いているんだけど、この『海街diary』は『過ぎ去った時間が時と共に自分の中で形を変えていく話』を描いていると思うんです。特に幸にとっては。反発していた母親に久しぶりに会う。嫌って否定していた父親がすずを残してくれた。そうやって、幸の中で過去が書き換えられていくことが、彼女の成長になっていくというのが、すごく大人の人間描写だと思うんです。時間が彼女の中でどう変化するのか?それは見えないけど、この原作の豊かさなんだなと。それを何とか映画で描きたかった。自分が父親になったことで、もう亡くなってずいぶん経つ父親のことを思い返している自分がいるんですよ。この年齢のとき父は…と考えてる。疎遠だったんだけど、自分の中でちょっとずつ形を変えている。自分が子供と接する中で、そういうことが自分の中で起きているから、映画を撮りながら幸の変化にすごくシンパシーを感じていたんです」。美しき原作に、私小説のように監督自身の思いを編み込みながら、4姉妹と共に紡ぎ上げていった『海街diary』。観客がどのように受け止めるのか?是枝監督は静かにその反応を待つ。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年06月12日是枝裕和監督最新作『海街diary』公開を前に、是枝監督の前作『そして父になる』に続いて本作のカメラマンを務めた写真家の瀧本幹也が撮影の過程を収めた写真集「海街diary」が発売。5月27日(水)、是枝監督、瀧本さん、主演の広瀬すずによるトークイベントが開催された。現在も連載が続く吉田秋生の人気漫画の実写化で綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆という豪華女優陣が広瀬さんの腹違いの姉を演じている。育ての親の祖母亡きあと、鎌倉の家で暮らす3姉妹の元に、かつて彼女たちを捨てた父が亡くなったという知らせが届く。その葬儀の席で出会った腹違いの妹を鎌倉の家に引き取り、4人は一緒に暮らし始めるのだが…。先日閉幕した「カンヌ国際映画祭」に出品され、是枝監督、瀧本さん、そして広瀬さんを含む4姉妹が現地を訪れたが、是枝監督は「4人をカンヌに連れて行くことができて幸せな時間でした」と笑顔で語る。広瀬さんも「楽しかったです。映画の街だなというのが印象的でした。思ったよりも緊張することなく、お姉ちゃんたちとレッドカーペットを歩けたのが楽しかったし嬉しかったです」とニッコリ。カンヌ滞在の様子は日本でもTV番組などで紹介され、カンヌの常連である是枝監督のおすすめのパンナコッタを食べる様子なども映っていたが、広瀬さんは「いままで食べたデザートの中で一番おいしかったです!」と嬉しそうに語っていた。今回の写真集の写真は、瀧本さんが撮影の合間やセットチェンジの時間に撮影したものが収められている。広瀬さんは「映画の中で食事しているシーンでも、カットがかかっても4人ともずっとそこで食べ続けてるんです、おいしいから(笑)。そこで自然な世界に生きているのを感じたし、そういうところを撮られてる」と語る。是枝監督も「4姉妹のこの時しかない瞬間――特にすずは、そういう瞬間を切り取られています」と瑞々しい一瞬が収められていると強調する。瀧本さんは、4姉妹が暮らす古い民家の縁側に惹かれたようで、そもそも、そこに佇む姉妹の姿に写真家として刺激され、撮影が始まってから写真集という形で記録を残すことを考えたとのこと。「セットチェンジのときでも普通は控室に戻るのに、そのままみんな、縁側に座っていた」と述懐。広瀬さんはその時の会話について「あそこの食べ物屋さんがおいしいという話か、監督や瀧本さんの話もしてましたよ」といたずらっぽい笑みを浮かべていた。写真集「海街diary」(青幻舎刊)は発売中。『海街diary』は6月13日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年05月27日現在開催中の第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門のトップバッターとして『海街diary』が上映されたカンヌの常連・是枝裕和監督が、かつて同映画祭で審査員賞を受賞した『そして父になる』で主演を務めた俳優・福山雅治と豪華再タッグを組んだJCBオリジナルシリーズの新TVCM「かけがえのない毎日」篇。このたび、本CMカットとメイキング画像が解禁された。今年でデビュー25周年を迎え、8月には自身史上最大規模となるスタジアムライヴツアー「福山☆夏の大創業祭 2015」を開催予定、さらに6年ぶり、3度目となる故郷・長崎県の稲佐山での凱旋ライブ開催も決定し、ミュージシャンとして不動の人気を誇る福山さん。音楽活動だけに留まらず、ラジオパーソナリティやカメラマンなど多彩な活躍ぶりで人気を集め、俳優としても唯一無二の存在感を放つ。2010年にはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で主演を務め、フジテレビ系ドラマ「ガリレオ」シリーズではドラマが連続最高視聴率を記録したほか、シリーズ映画『真夏の方程式』が2013年上半期の邦画実写興行収入1位を獲得。さらに主演作『そして父になる』は第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて審査員賞を受賞し、日本を代表する俳優として各国から注目を浴びた。本CMでは、「AKB48」のミュージック・ビデオや、主演の柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で史上最年少の最優秀男優賞を受賞した『誰も知らない』を手掛けた是枝監督が、監督・脚本・編集を担当。一本のストールを巡った家族の絆や幸せを描き、“さりげない1日の中に、実は幸せが詰まっている”ことを表現している。撮影は、3月下旬とは思えないほどの暖かさの中、神奈川県横浜市内にて敢行。既に作品を作り上げたことがある福山さんと是枝監督なだけに、現場では互いの考えをすぐに理解し撮影に挑む場面が見受けられ、ほとんどNGも出ることがなかったそう。解禁されたメイキング写真でもにこやかな2人の様子が写っており、撮影が順調だったことが伺える。また、本編CM映像より、キーアイテムとなるストールを巻く福山さんや、家族で並んで歩く後姿が微笑ましく印象的なCMカット画像も解禁。映像では、是枝監督の心の動きを追う優しさあふれる演出や繊細な映像、そして全体を包む優しい音楽が揃い、まるで一本の映画のような仕上がりになっているようだ。気になる本CMのストーリー全貌が楽しめる80秒映像は、JCBオリジナルシリーズサイトにて限定公開中。また本CM「かけがえのない毎日」篇は、5月23日(土)より全国にてTV放映予定だ。(text:cinemacafe.net)
2015年05月23日東京都台東区浅草橋のレンタルギャラリー、Photons Art Galleryで、パンチラをテーマにした写真展、「パンチラ2015」が開催される。日時は2月9日~15日の10時~20時まで。○展示作品を集めた写真集も発売同イベントでは、写真家、CGディレクター、グラフィックデザイナー、イラストレーターなど、さまざまなクリエイターたちが「パンチラ」をテーマにした作品を発表する。出展作家は、フォトリアルCG制作・映像制作などで活躍する朝倉涼氏や、フリーランスフォトグラファーの小林裕和氏、写ガールで連載中の写真家・大村祐里子さん、イラストレーターの鉄鋼氏、コスプレなどで活躍するそらみみさん、漫画家・イラストレーター・再田ニカさんなど。また、会場限定で、パンチラ2015写真集「おもひで(仮)」を発売する予定とのこと。
2015年02月06日