誰からも怖がられることのない妖怪“豆富小僧”が現代で大冒険を繰り広げる…。日本アニメ界を代表するベテラン監督の杉井ギサブローが、京極夏彦の「豆富小僧双六道中ふりだし」を3Dアニメ化する話題作『豆富小僧』。すでに主人公・豆富小僧の声に深田恭子、そして豆富小僧の“指南役”こと達磨に武田鉄矢が起用されると報じられたが、今回、俳優の松平健が本作に出演することが明らかになった。松平さんが声優を務めるのは、意外にもこれが初めて。豆富小僧の父親で、妖怪の総大将でもある“見越し入道”役を演じる。「私が演じた見越し入道と息子である豆富小僧との関係から感じたことは、子供は純粋、その純粋な気持ちを大切にしないといけないということ。最近は、怒鳴る頑固親父がいなくなった様に感じるのですが、時には怒鳴ることも、親子の関係を築くという意味では、大事なのかなと思いました」と松平さん。一方、エグゼクティブ・プロデューサーの小岩井宏悦氏によると「主役である豆富小僧に、『このおから頭があ!』と怒鳴るときに誰が一番怖いか…と想像し松平さんがすぐに思い浮かびました。そして、何よりも重要なことは“真剣に怒るってことは、その裏に父親としての愛情が溢れている”ということなので、その意味でも愛情深い人柄がにじみ出ている松平さんしかいませんでした」と今回の起用は“即決”だったとのこと。確かに解禁された見越し入道のキャラクターデザインは、どことなく、松平さんに似ているような…!?実はオファーする際、スタッフ陣は「ふざけるな!」と怒鳴られる覚悟だったというが、松平さん本人はすんなり快諾したそうだ。人間と妖怪が共に暮らす江戸時代。妖怪・豆富小僧の取り柄は、お盆に載せた豆腐を持つことだけ。間の抜けた外見と、弱虫な性格で、人間を怖がらせることもできず、父親である妖怪総大将の見越し入道からは怒られてばかり。そんな豆富小僧が、ひょんなことから現代の日本で目を覚まし、妖怪指南の目付け役である達磨と共に大冒険を繰り広げる。松平さんの初声優ぶりやいかに?深田さんとの親子のかけ合いも今から楽しみだ。『豆富小僧』はGW、全国にて公開。■関連作品:豆富小僧 2011年GW全国にて公開© 2011「豆富小僧」製作委員会■関連記事:深キョンが白くてかわいい豆腐の妖怪に!京極夏彦の異色の妖怪小説がアニメ化
2011年01月25日京極夏彦の小説を3Dアニメーションで映画化した『豆富小僧』のボイスキャストを深田恭子と武田鉄矢が務めることがわかった。『豆富小僧』は、京極氏の小説『豆富小僧双六道中ふりだし』が原作。江戸時代、お盆に載せた豆腐を持つことだけが取り柄の弱虫な妖怪・豆富小僧が母を求めて旅に出るも、なぜか現代の日本へとたどりつき、大冒険を繰り広げる。本作のプロデューサーを務めるワーナーエンターテイメントジャパン株式会社の小岩井宏悦氏は「豆富小僧は、色白でプクっとしてかわいらしいので、すぐに深田恭子さんの顔が浮かびました。すべての世代に愛される、という意味でも彼女しか思いつきせん」と起用の理由を説明。深田は「アフレコは、声の出し方や声だけの演技が難しく、苦戦していますが、自分の声でスクリーンを動き回る豆富小僧を見るのが今から楽しみです。3Dで見る妖怪たちの迫力もすごいと思いますので、是非たくさんの方に映画館で見ていただきたいです」とコメントを寄せている。また、武田は豆富小僧と共に旅に出るダルマ役を演じているが、小岩井氏は「武田さんは、わずかなセリフしかなかったにもかかわらず、すべてのセリフで爆笑を取る、という神業を見せてくれました」とその演技を絶賛。本作を手がける杉井ギサブロー監督も「武田さんに関しては、役に合わせていただくのではなく、役と武田さんのキャラがシンクロする事で、映画としての完成度が上がると思っています。武田さんのそのままを出して欲しいです」と武田の演技に絶大な信頼を寄せている。映画は現在も製作中で、来年1月に完成し、ゴールデンウィークにワーナー・ブラザース映画の配給で全国公開される。『豆富小僧』2011年GW全国ロードショー(C)2011「豆富小僧」製作委員会
2010年11月17日