成田空港第2旅客ターミナル本館4階北側に10月30日、パイロットグッズを販売する「Virtual Aerospace Japan」の期間限定ショップがオープンする。同店は、世界的パイロットグッズブランド「DESIGN 4 PILOTS」の日本総代理店であるVirtual AerospaceJapanが空港に初めて展開するショップとなる。パイロットが実際に使用する機能性・耐久性に優れたバッグや、同ショップ限定のオリジナルスマホケースなどここでしか買えない商品も取りそろえる。展開は10月30日~11月30日の期間限定で、営業時間は08:00~20:00(期間中無休)。
2015年10月27日京成バスと成田空港交通、京成バスシステム、リムジン・パッセンジャーサービスの4社が共同運行する東京都心と成田空港を結ぶ高速バス「東京シャトル(TokyoShuttle)」では、11月1日~2016年1月31日までの期間中に出発する成田空港「行き」の運賃が800円になる「粋割」(いきわり)を実施する。東京シャトルはLCC(ローコスト航空会社)国内線就航に伴い、早朝・深夜時間帯の旅客輸送にも対応するため2012年7月3日から運行を開始した。早朝時間帯における成田空港へのアクセスも含めて1日113便を事前予約(決済)で900円という低価格運賃で提供することで、開業から3年を経て利用者は延べ200万人を超えている。今回の運賃割引キャンペーン「粋割」では日ごろの感謝を込め、東京都心(東京駅・東雲車庫・銀座駅・大江戸温泉物語)から成田空港「行き」の東京シャトルを事前予約(決算)で800円にすることで、今まで以上に利用しやすいものにする。実施期間は11月1日~2016年1月31日(予約受付期間は10月1日~2016年1月29日)で、運行経路は大江戸温泉物語・東雲車庫・東京駅(八重洲北口向かい京成バス3番のりば)・銀座駅(有楽町)から成田空港(第3ターミナル、第2ターミナル北、第2ターミナル南、第1ターミナル)まで。東京シャトルの運行本数は、東京発が1日54便、成田空港発が1日59便で、1日計113便となる。運賃は東京発を「粋割」で利用すると800円、成田空港発を事前決済して利用すると900円、未予約で利用すると1,000円となる。なお、深夜・早朝便(東京都心午前1:00~5:00発)を未予約で利用すると2,000円となる。
2015年10月20日写真提供:ANAANAが2015年9月1日から「成田—クアラルンプール線」を新規就航させる。機材はボーイング787-8を使用し、ビジネスクラス、エコノミークラスともに薄型タッチパネル式液晶モニターを装備。片道約7時間の快適な空の旅を提供する。毎週7往復運航でマレーシアがもっと身近に!写真提供:マレーシア政府観光局「成田—クアラルンプール線」は2015年9月1日より毎日運航予定。スケジュールは以下の通り。(クアラルンプール発の便は2015年9月2日から。)NH815 成田発:17:20ークアラルンプール着:23:35NH816 クアラルンプール発:07:00ー成田着:15:00詳細はこちら>※スケジュールは予告なく変更になる可能性があります。※機材は予告なく変更になる可能性があります。クアラルンプール発成田行き朝食メニューに「ハラール機内食」を提供主に海外の乗客よりハラール認証の機内食オーダーが増加している傾向※を受け、ハラール認証を受けた機内食メニューを2015年7月より充実させているANAでは、イスラム教徒の人口が全体の6割と言われるマレーシアからの乗客を想定し、クアラルンプール発成田行きの朝食メニューは、マレーシアのハラール機内食世界最大手「ブラヒム」によるハラール認証メニューを特別機内食ではなく、通常メニューとして提供する。写真提供:マレーシア政府観光局 左:ビジネスクラス和食(イメージ) 右:エコノミークラス洋食(イメージ)※ハラール機内食オーダー数 : 2015 年度は 2011 年度比較で約 2 倍(他社受託分含む)新規就航を記念したツアー(航空券+宿泊)も発売中なので是非チェックしてみて。詳細はこちら>
2015年08月07日成田国際空港はこのたび、日本国内の空港で初めとなる「交通アクセス情報総合ナビゲーション・デジタルサイネージ」を7月30日より設置することを発表した。同サイネージは、主要方面別の時刻表や各交通機関の運行情報等を一元的に表示する大型ディスプレイ(パブリックディスプレイ)と、利用客一人ひとりの目的地となるホテルやランドマーク、駅等までのバスを含めた最適なアクセス手段を検索できる小型ディスプレイで構成。同社の公式Webサイト上でも、サイネージと連携した経路検索サービス「成田空港アクセスナビ」を同時公開する。パブリックディスプレイでは、成田空港発の鉄道運行状況と高速道路混雑状況を切り替え表示。主要地までの鉄道と道路の所要時間を時間帯や交通状況に応じて可変表示する。また、成田空港発の鉄道時刻表と主要目的地行きバス時刻表を同時に表示することも可能だ。一方、交通案内検索システムでは、スーツケースなど大きな荷物を持つ利用客のため、通常検索とは別に「ゆったり経路で検索」モードを搭載。歩く速度を「ゆっくり」に設定することで、乗換回数が少なく、複雑な駅を利用しないように設定するなど利用客に配慮した乗換方法を案内する。また、利用客の目的地となるホテル名やランドマーク、駅名を入力するだけで、最適なアクセス手段と所要時間も案内され、これら検索結果は利用客のスマートフォンへの表示も可能となる。同サイネージは、04:00~25:00まで利用可能。設置場所は、「第1ターミナル北ウイング1階/南ウイング1階」と「第2ターミナル本館1階(Aゾーン/Bゾーン)」「第3ターミナル 2階フードコート脇」で、対応する言語は、日本語と英語、中国語、韓国語となる。
2015年07月23日NTTコミュニケーションズは、訪日外国人向けのSIMカード自動販売機を、24日より成田国際空港に設置し、販売を開始する。同SIMカード自動販売機は、成田国際空港の第1ターミナルおよび第2ターミナルの国際線到着ロビーに1台ずつ設置される。期間型プリペイドSIM「Prepaid SIM for JAPAN」のほか、スマートフォンやモバイルルーター、アクセサリーなども販売されるという。販売機には、タッチパネルが搭載されており、英語および中国語による商品説明を確認しながら購入できる。開通手続きでは、パスポートスキャンによる本人情報の登録も可能となっている。クレジットカード決済もでき、両替の手間なく購入・利用開始できるとしている。「Prepaid SIM for JAPAN」は、1日あたり100MBの通信容量で、短期滞在者向けの7日間、中期滞在者向けの14日間の2モデルを用意している。価格は、7日間モデルが税別3,450円、14日間モデルが税別4,950円。通信速度は、受信時最大150Mbps/送信時最大50Mbps。容量を超過した場合は、最大200kbpsに制限される。SIMカードのサイズは標準/micro/nanoの3タイプが用意されている。
2015年07月17日ジェットスター・ジャパンは6月1日、同社として成田国際空港発着の初の国際線である東京(成田)~香港線の運航を開始した。同社としては大阪(関西)~香港線につぐ2路線目の国際線となる。就航当初は週3便(往復)から運航し、9月1日以降は毎日1往復週7便を運航する。片道運賃は、エコノミー「Starter」で7,500円~4万5,700円(燃油特別付加運賃: 1,300円※2カ月ごとに見直し)となっている。なお、別途支払手数料(ひとり片道650円)や、空港使用料、諸税などが必要となる。2月28日に就航した同社初の国際線である大阪(関西)~香港線とあわせれば、2015年の夏期運航スケジュール期間中に香港を発着する同社の運航便は週最大11便(往復)になる。また、ジェットスターグループは現在、成田を発着する国際線として東京(成田)~ケアンズ/ゴールドコースト/メルボルンの3路線を運航しており、今回の香港線で4路線となる。さらに、今回の就航により、ジェットスター・ジャパンは成田と関空を拠点として、国内外12都市(国内11都市、海外1都市)、21路線(国内19路線、国際2路線)で、1日最大100便超の運航を行うこととなる。
2015年06月01日成田国際空港が提供する音声エージェントアプリ「成田コンシェルNariCo(ナリコ)」。スマホに話しかけると、成田空港内のあらゆる情報を案内してくれるアプリで、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」の技術が活用されている。2013年11月からアプリの提供が開始されているが、今年4月から英語への対応と、従来のAndroid版に加えiPhoneアプリの提供も開始される。今回は、NariCoの導入に至った背景とアプリ提供までの準備、実証実験などから見えてきた今後の展開について、IT推進部担当の3氏にうかがった。○必要な機能の洗い出しと膨大な辞書登録年間の利用客が3300万人にも上るという成田国際空港。特に近年、LCC(ローコストキャリア)が参入したため、「ターミナルの端から端までお客様が移動するようになり、ターミナルの中央に置かれている既存の案内カウンターだけでは、ご案内が行き届かないという問題が出てきた」(窪田氏)という。サービス向上のために、アプリケーションで何かできないかと考えていたときに知ったのが、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」で、企業が考える利用用途に応じてカスタマイズできるということだった。成田国際空港では、すでに音声翻訳アプリ「NariTra(ナリトラ)」をリリースしており、音声を使ったサービスに注目していたという。「ぜひ話をうかがいたいと、こちらからお声がけしたときに、しゃべってコンシェル単体ではなく、カスタマイズできるプラットフォームがあるという話をうかがい、やってみようということで話が進みました」(窪田氏)サービスを導入するには、「しゃべってコンシェル」に成田空港に関する情報を対応させる必要がある。「フライトやチェックインカウンターの場所を検索するためにはまず、フライト情報と連携させなければいけません」(窪田氏)ということで、その部分の連携を行い、ほかにも、空港内の店舗や、授乳室、シャワールームといったサービス施設の情報など、必要な情報や機能の洗い出しを進めていった。次に必要になるのが「辞書作り」。例えば、施設名や日本航空や大韓航空といった航空会社の名前、成田空港に関する情報を辞書に登録するのだが、その際にキーとなるのが「意図解釈」だという。例えば、「名古屋に行きたい」という発話があった場合、成田空港から新幹線で行かせるのか、あるいは中部空港までフライトで行かせるのか、どのように意図を解釈すべきかが悩ましい問題となる。「実際に話しかけた単語が、こう話したらフライト情報だと認識してフライト情報に飛ばすという、ある種の人工知能というか、ドコモさんは意図解釈とおっしゃっていますが、意図を解釈してどっちに振るか、という話を1つ1つドコモさんと打ち合わせしながら決めていきました」(窪田氏)また、「日本航空」という単語を例に取ると、「にほんこうくう」と言う人がいる一方で、「JAL(ジャル)」、さらには「にっぽんこうくう」と発話する人もいるため、それらすべてに対して日本航空の情報を案内できるようにする必要がある。「これはすごいサービスなんですが、意外と手作業によるものが多く、1つ1つの登録作業を着実に実施していきました」(窪田氏)トータルの情報量で言えば、1万件以上にのぼり、この中には成田国際空港の豆知識的な情報も含まれているという。単語や文脈の登録は成田国際空港側が行うが、話した言葉を認識して画面に表示し、表示した単語を辞書から探して回答を画面に映し出す部分がドコモの「しゃべってコンシェル」の技術だ。「もちろん、まったく関係ないことを聞いたら返せませんが、音声が正しく認識されれば、私たちが期待していることについてはほぼ正しい回答が得られます」(窪田氏)○英語と"聞き返し"への対応とiPhoneアプリの提供このNariCoが、4月にいくつかのバージョンアップを行った。まずは英語への対応だ。これまではAndroid端末で日本語のみ利用できたが、今後は端末の言語設定に応じて、日本語か英語で起動する。なお、アプリのメニューから簡単に切り替えることもできる。また、4月中旬にはiOSにも対応し、iPhoneとiPadでもNariCoを利用できるようになる。iOSへの対応は「サービス検討当初から考えていた」(坂野氏)が、当時はドコモがiOS端末を取り扱っていなかったという背景がある。ドコモがiPhoneを端末ラインアップに加えた直後からiOS対応を検討し始め、一から作り込みを行って今回のリリースにいたった。さらに、聞き返し機能にも対応。前述の「名古屋に行きたい」という発話であれば、飛行機で行きたいのか電車でいきたいのかを聞き返す。あるいは「今日の出発便を教えて」という質問に対し、「目的地を教えてください」とNariCoが聞き返す。つまり、回答が複数考えられる、あるいはその質問だけでは答えられないような質問に対して、アプリ側から聞き返すことで回答の正確性を高めているわけだ。この聞き返し機能は通常の「しゃべってコンシェル」にはない機能となる。Webサイトでテキスト検索する場合には、目的の情報に辿り着くまでに数アクション経る場合が多いが、「音声検索はユーザーの自由な発話から一発で答えを導く」ことが利点だと松本氏は語る。ただ、人間の言葉なので、いつもこちらが期待しているように質問してくれるわけではない。その場合でも「聞き返すことで正しい回答に導ける。こちらで決め付けてしまうと、ユーザーのニーズに応えられない可能性がありますが、聞き返すことで高精度な答えを返すことができます。特にフライト検索で非常に有用だと思っています」(松本氏)と話す。なお、英語対応については、翻訳アプリのNariTraが一役買っている。というのも、「しゃべってコンシェル」の意図解釈エンジンは、現時点で日本語にしか対応しておらず、しゃべった言葉の意味を理解できるのは日本語のみだからだ。どうやってNariCoを英語に対応させるか考えたときに注目したのが、このNariTraだった。「英語のエンジンを作る際に、我々が注目したのが多言語音声翻訳アプリのNariTraでした。ユーザーが英語で話した内容を、NariTraが日本語に翻訳します。翻訳したものをドコモさんの意図解釈エンジンが認識して日本語で回答を出し、それを再びNariTraが英語に翻訳します」(窪田氏)もちろん、英語の回答は成田国際空港側が用意したが、すでに使っていた音声翻訳サービスを有効活用することで大きな投資が発生せずに済んだと皆が振り返る。実際に「どういう形で連携できるのか」「ユーザーが発話して回答が表示されるまでのスピード感が実用に耐えるか」などの項目をつぶさに検証し、提供に至ったという。「LCCの参入でこれまで飛行機を利用しなかった人が増え、案内を必要とする人のバリエーションも広がってくるので、iOSと英語対応ができたのは非常に有意義なこと」(坂野氏)○実証実験でわかったデジタルサイネージの可能性アプリのダウンロード数自体は、成田空港限定のサービスであることや、これまでAndroid版しか提供されていなかったこともあり、まだ期待する数には届いていない。ただ、昨年7月から今年の1月まで、デジタルサイネージにNariCoを表示して利用してもらった実証実験では、ユーザーの反応は上々だったという。「思いの外、多くのお客様に触れていただき、いい評判をいただきました。端末に話しかけて利用していただいたんですが、英語に対応するといいよね、という意見や、位置情報を利用してデジタルサイネージから最寄りのトイレを案内できるといい、というコメントもいただきました。今は完全ではなくても、将来性に期待されていると感じます」(窪田氏)英語への対応はこの4月に可能になったが、施設案内はもう1つのアプリ「NRT_Airport Navi(ナリタ エアポート ナビ)」を連携させて実現できると松本氏は話す。「NariTra、NRT_Airport Navi、NariCoと3つありますが、お客様に対してよりよいサービスを提供するためには、サービスとして1つにまとめる必要があるのかなと思っています。次のステップはこの作業ですね」(松本氏)実証実験の結果から、アプリをまとめることに加え、デジタルサイネージにも可能性を感じた松本氏ら。各アプリのエンジン(機能)を活用し、ワンストップで色々なサービスを提供できる端末を作っていきたいと意気込む。「たまたまドコモさんが大きな画面にしてくれたんですが、使ってみたら、ターミナルの中に設置しても使えるじゃないかと。ドコモさんの持っている技術と、我々が持っているサービスを全部組み合わせていきたいなと思っているんです」(松本氏)NariCoの実証実験では、デジタルサイネージから一番近いトイレや喫煙所などの問い合わせが多かったという。ただ、スマホのNariCoでは屋内ナビゲーションはできない。一方、固定されたデジタルサイネージであれば、そこから一番近い施設の場所を登録しておけば案内できる。NFCをタッチしてスマホに引き継いで案内するという方法も容易に考えられる。実際、成田国際空港では、そういった端末でワンストップサービスを提供する将来的なイメージを描いている。そのイメージの中で、ユーザーは端末に向かってバスのりばを音声で質問すると、端末が乗り場を案内し、さらにバスのチケットも販売することが想定されている。ただ、端末がすべて対応するわけではない。端末で対応できない場合は、人間の案内スタッフがテレビ電話で対応する。こうした未来は現時点でもそれほど無理な話ではないという。「チケットの販売はまだ難しいかもしれませんが、音声入力もデジタルサイネージもあり、案内用のテレビ電話自体も実現しています。基盤技術自体はすでに実現しているんです」(窪田氏)○すでにフル活用されているタブレットでの案内なお、モバイル関連の導入事例で多いタブレットだが、成田国際空港ではすでに導入し、大きな成果を上げている。案内スタッフがカウンターを出てタブレットを持ち歩き、各所で来客者の質問に対応している。「案内スタッフは基本的にカウンターの中に固定されていましたが、LCCの参入などでお客様がターミナル内に広く滞留するようになりました。そこで、巡回するスタッフがタブレットを案内に活用しています。カウンターで参照できるデータベースをタブレットでも見られるようにし、フライト情報など必要な情報を閲覧できるようにしています。これはすごく役立っていますね」(松本氏)タブレットは相手に画面を見せやすい端末だ。画像として見る方が、言葉で説明されるより分かりやすいことも多く、スタッフ、来客者の両者から好評だという。現場ではさまざまな無料アプリをスタッフ自らインストールして活用しているそうだ。「片側に文字と書くと、反対側にも同じ文字が逆向きに表示される『筆談パット』という無料アプリを活用しています。中国語を話すお客様と漢字でコミュニケーションでき、使いやすいとスタッフから好評です。我々が整備した以上に、タブレットならではの機能を自分たちなりに見出してサービスに役立てているところがあります」(松本氏)○今後の展開について今後は、やはりデジタルサイネージの展開が大きな取り組みになってくる。案内カウンターは人が常駐しなくてはならず、カウンターの数を増やそうとするとコスト面で難しい部分があるが、デジタルサイネージならコストを抑えながらユーザーにも便利なサービスを提供できるという。「コンテンツは若干変えなきゃいけない部分もあるでしょうが、端末は1か所設置するのも、3か所、5か所設置するのも、コスト面でそれほど大きな影響は出ないかなと思います。そういう端末を空港のいろんなところに設置できるんじゃないかなと思っています」(松本氏)2020年の東京オリンピックに向けて、政府は訪日外国人旅行者2000万人を目指している。成田国際空港は海外からの玄関口であり、日本を最初に印象付ける場所。「空港でのおもてなしがすごく大事。我々として地道な努力を重ねながら、政府がやろうとしている色々なプロジェクトに歩調を合わせていきたい」と松本氏は広い視点で語る。アプリの統合やデジタルサイネージの展開など、具体的なアイデアも見えている成田国際空港の取り組みに今後も注目だ。
2015年05月13日Peach Aviation(以下: Peach)は3月29日より、関西空港と那覇空港に次いで新たに成田空港で東京(成田)~札幌(新千歳)/福岡線を開始した。就航開始となる3月29日には、成田空港第1ターミナルで、福岡、札幌に向かう初便の見送りを行い、また、新千歳空港と福岡空港でもそれぞれ成田空港に向かう便を見送る就航記念セレモニーを実施した。初便となった東京(成田)~福岡線(MM523便)にて行った就航記念セレモニーでは、Peach代表取締役CEO井上慎一氏より挨拶、写真撮影を行った後、出発する乗客をハイタッチで見送りを実施。乗客は166人で搭乗率は92%と、ほぼ満席での出発となった。井上氏は、「この度の新規路線開設を関西空港と那覇空港に次ぐ成田空港拠点化の第一歩と位置付けるとともに、Peachは既に2013年の10月より関西空港と成田空港をつなぐ運行を開始しており、これまでにも多くのお客さまにもご利用いただいております。Peachが飛ぶと、お客さまのライフスタイルを変え、就航地の変化が生まれます。本日から運行を開始する福岡線、札幌線も同じように皆さまになじんでいただけるよう、期待しております」とコメントしている。Peachでは、東京(成田)~札幌(新千歳)線を1往復/日、東京(成田)~福岡線を2往復/日開設し、今後も順次路線を拡大する予定となっている。また現在、「東京線就航記念セール」を実施している。
2015年03月30日成田国際空港は3月26日、成田空港に入港する際に求められた身分証での検問を3月30日に廃止し、新しい警備システムに移行することを発表した。この検問は成田空港が開港された昭和53年(1978)より実施されてきたもので、搭乗有無に関わらず入港する人全てに、運転免許者やパスポートなどの提示を求めてきた。しかし、成田空港と周辺地域とを隔絶しているという印象を与え、地域と空港の共生という新しい時代にあって今後見直していくことが必要として、見直しを進めていた。3月30日正午からは鉄道や車での入場で身分証の提示を求めず、ノンストップで入港できるようなる。
2015年03月27日成田空港第1ターミナルの免税エリアに「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)」「バオバオ・イッセイミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」の直営店がオープンした。現在は15SSコレクションを展開中だ。小物を中心に手に取りやすいアイテムを集めた「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」では、3月発売のアイテムとして三角をモチーフとした新ヌガーシリーズ「NOUGAT TRIANGLE」のバッグをラインアップ。その他、中東の土砂や建物を杢柄で表現した「MONTHLY COLORS :MARCH 2」、ギザギザのフリンジが龍のような力強さを見せる「DRAGON」などのアパレルが発売される。一方、「バオバオ・イッセイミヤケ」では、メンズも含め、ブランドのフルラインアップを展開。3月、「CRYSTAL」「ROCK-3」「LUCENT-2」などのバッグシリーズに加え、プラチナシリーズのピースを使用したヘアアクセサリーを発売。メンズアイテムも取り扱っている。
2015年03月20日成田空港の滑走路北側に位置する小高い丘の上にある公園「成田市さくらの山」に3月26日、新たな観光拠点として「空の駅 さくら館」がオープンする。館内には成田市の観光情報コーナーや、地元で採れた新鮮野菜や地域の特産品がそろう物販コーナー、焼き立てのパンが並ぶ軽食販売コーナーなどを設置。間近で見る大迫力の航空機と桜とともに、成田ならではのグルメをここで楽しむことができる。オープンする26日には9時30分から実施する開館式典のほか、地元農産物の無料配布や成田市観光キャラクター「うなりくん」グッズなどが当たるお楽しみ抽選会、消防音楽隊による演奏、さくらの山の航空写真展(5月6日まで開催)などを予定している。また、3月28日には航空写真家チャーリィ古庄氏とルーク・オザワ氏によるトークショーや、様々な国の料理が並ぶ国際村(3月28日、29日両日開催)なども実施する。「空の駅 さくら館」の住所は千葉県成田市駒井野1353-1で、営業時間は9時~18時(11月~3月は17時まで)、定休日はなし。
2015年03月19日4/8オープン! 成田空港LCC専用ターミナルで行くお得な女子旅ツアー空の旅を身近なものにしてくれるLCC(Low Cost Carrier、格安航空会社)。この春、ついに成田空港にLCC専用のターミナルが誕生!今回は、新ターミナルの最新情報と、女子にうれしいLCCで行くお得なツアーを紹介します。●4月8日(水)オープン! LCC専用「第3旅客ターミナル」近年LCCの就航が増えてきた成田空港に、4月8日(水)、ついにLCC専用の「第3旅客ターミナル」がオープン。「ジェットスター」「Spring Japan」(ともに国内線)、「バニラエア」(国内線及び国際線)の3つの航空会社が入る予定です。この第3ターミナルには、LCC利用者に向けたうれしい施設がそろっています。その筆頭は、2階の出発口そばにあるフードコート。国内空港では最大級となる約450席の規模で、空港初出店となる「宮武讃岐うどん」「リンガーハット」、立ち食い寿司「TATSUSUHI」など7店舗が集結します。機内食が別料金となるLCCの旅ですから、食事は搭乗前に手軽に済ませておきたいという人にオススメです。気になるショッピングエリアは、3階の国際線出発エリアに。24時間営業のローソンがあるので、日用雑貨・薬などの買い忘れや、お菓子や飲み物など、ちょっとしたものはここで調達可能です。成田空港最大の免税店も入るので、航空運賃が浮いたぶん、ショッピングを楽しむのもアリ!※情報はいずれも2015年2月時点のもの。第3ターミナルへのアクセスは、電車の場合は最寄駅である「空港第2ビル駅(第2ターミナル)」から、徒歩またはシャトルバスに乗り換えて10~15分ほど。高速バスの直行便については、まだ正式な時刻表や運賃の発表がされていませんが、乗降場は用意されており、高速バスの乗り入れは可能とのこと(一般車両の乗り入れは不可。ただし、体の不自由な方は除く)。現在、第2ターミナルへの高速バスは東京駅から約75分で1000円程度と便利なので、ぜひ第3ターミナルへの運行もしてほしいところ。今後の発表に期待大です。●働き女子のリフレッシュにおすすめ! LCC「バニラエア」利用のお得ツアー新ターミナルには3つの航空会社が入る予定ですが、その中の1つ、海外路線も扱う「バニラエア」から、特に女性にオススメのツアーをピックアップ!国内なら1万円以下~、海外でも2万円台~と、どれもお手頃価格です。◇バニラエアで行くパーソナル高雄3日間(シティスイーツカオシュンチェナイ指定)(主催:ビッグホリデー/価格:2万7800円~/出発日:3/29~7/13)台湾南部の高雄は、古くから港町として栄え、海鮮グルメが魅力の南国ムードあふれる街。2015年2月1日からLCC初となる東京・羽田‐高雄の直行便が就航しており、台北に行ったことのある人も、また違った魅力を楽しめます。「宿泊は人気のデザイナーズホテル。充実したアメニティと朝食ビュッフェが女性に人気です。午前中出発、帰りは午後の便でベストの時間帯です」(担当者)。◇バニラエアで行く初めての香港3日間(ホテルMK指定)(主催:ビッグホリデー/価格:2万3800円~/出発日:3/29~7/13)海外旅行に不慣れな人、時間がなくてなかなか自分で下調べができない人にオススメなのがこちら。日程の2日目に観光と飲茶の昼食、ショッピングの時間がついているので、安心して参加できます。「ホテルは、繁華街であり交通の便も良い旺角エリア。自由時間の観光にも便利ですよ」(同)。◇お得にワクワクし得! 春夏バニラエアで行く札幌・小樽・定山渓・ルスツ2日間(主催:ビッグホリデー/価格:8900円~/出発日:3/29~7/14)宿泊地は札幌周辺のホテルから選ぶことができ、旅行期間も1泊2日から最長7日間まで延長OK。春から夏のさわやかな北海道を自由に楽しめるツアーです。「基本便以外も選択可能(割増料金あり)なので、都合に合わせて出発できます」(同)。バニラエアは燃油サーチャージ不要なのもうれしいところ。また「当社ツアーであれば、1人20kgまでの受託手荷物料金も込みの価格です」(同)とのことなので、お土産をたくさん買っても大丈夫ですね。※座席指定はツアー申し込みとは別に自分で要予約。料金別途。※オンラインシステムでは24時間、出発7日前まで予約可能。働く女子は、何かと忙しい3月。仕事が一段落したら、友達や家族とリフレッシュの旅に出かけてみてはいかが?<取材・文/島田彩子取材協力/ビッグホリデー>
2015年03月19日LCCのバニラエア(所在地: 千葉県成田市)は3月13日15:00~3月16日15:00の期間限定で、成田-新千歳線が2,490円、成田-沖縄線が3,990円になるになるタイムセール「わくわくバニラ」を実施する。搭乗期間は4月1日から6月30日まで。なお、セールのわくわくバニラ運賃は一部設定のない日もあり、支払手数料が別途必要となる。そのほか詳細はホームページを参照。
2015年03月13日成田国際空港は5日、成田国際空港のホームページが、第三者からの不正アクセスにより改ざんされたと発表した。改ざんされた可能性がある期間は、2015年3月3日0時20分~同年3月5日1時00分。同サイトは2015年3月5日1時00分~17時37分まで閉鎖していたが、6日時点では復旧している。ホームページの改ざんは、成田空港および成田国際空港株式会社のサイトを更新するシステム(Contents Management System:CMS)が外部から侵入され、ホームページの一部がウイルスに感染する外部サイトへ誘導するよう書き換えられ発生。ユーザーの個人情報の流出などは確認されていないという。同社は対応として、ファイル更新を手動で行う設定に変更し、外部から書き換えられないようCMSを閉鎖。また、全サイトコンテンツで不具合箇所を修正し問題がないことを確認した。サーバ上の全ファイルのセキュリティチェックも実施し、ウイルス感染がないことを確認したとする。同社はサイト改ざんの可能性がある期間中にページを閲覧したユーザーに対し、手持ちのセキュリティソフトウェアを最新の状態にした上で、PCのウイルス検査および駆除の実施を呼びかけている。
2015年03月06日エミレーツ航空(本社: アラブ首長国連邦・ドバイ)は3月4日、日本国内初となる専用ラウンジを成田国際空港(千葉県成田市)に開設することを発表した。このラウンジ開設は日本市場に対するエミレーツの取り組み強化の表れであり、投資額は400万米ドルを超えるという。新ラウンジは2015年第2四半期(4月~6月)中に成田国際空港第2ターミナルにオープンし、エミレーツのファーストクラスおよびビジネスクラスの乗客、また、フリークエント・フライヤー・プログラム「エミレーツ・スカイワーズ」のゴールド/プラチナ会員が利用できる。新ラウンジの内装は、エミレーツの拠点であるドバイ国際空港コンコースAにあるラウンジで採用した現代的なスタイルに、日本的要素を融合させたデザインで、特注のアート作品もあしらう予定。快適な座り心地のレザーシートをしつらえた室内には、最新の液晶ディスプレーを設置し、ニュースやエンタテインメント・プログラムを放映するほか、無料Wi-Fiサービス、シャワー施設も備える。料理は日本食を含む上質で多彩なフード&ドリンクをビュッフェ形式で提供。また、フライト直前まで仕事を続けられるよう、各種機器を取りそろえたビジネスセンターも設置し、ビジネス、レジャー利用者ともに充実した出発前の時間を過ごせる環境を提供するという。エミレーツは現在、就航する世界6大陸32空港に37カ所の専用ラウンジを設置しており、これまでの投資額は3億1,900万米ドルを超えるという。ドバイ国際空港で最初のラウンジをオープンして以来、2,200万人以上の乗客にサービスを提供している。
2015年03月04日成田国際空港は2月26日、空港容量30万回化を契機に、国際線および国内線ネットワークのさらなる拡充と既存路線の増強を目的として、新たに「成田ハブ化促進インセンティブ」を導入することを発表した。このインセンティブは成田空港への路線誘致を図るため、「着陸料を最大で1年間無料」とする航空会社向けのプロモーション施策。これにより、国内外の利用者にバラエティーに富んだ旅行の選択肢を提供できるよう、就航都市数や就航便数のさらなる充実を図るという。同プロモーションは4月1日~2018年3月31日の3年間実施。具体的な内容は、「国際/国内線ネットワーク拡充割引」と「国内線増量割引」で、両方適用となった場合、着陸料が最大100%割引となる。「国際/国内線ネットワーク拡充割引」は、国際・国内線定期便(旅客・貨物便)の定期便としての運航実績のない空港(路線)に、航空会社が新規就航した便の着陸料を割り引きするもの。その路線が成田空港と定期便で結ばれていない空港の場合は、さらに割引率を加算する。割引率は、1年目が航空会社の新規路線の場合は20%、成田空港の新規路線の場合は30%で、2年目はそれぞれ割引率が10%、15%となる。「国内線増量割引」は累積着陸料が前年度同期比で増加した場合、その増加分に対して50%の割引を適用する。対象便は国内線定期便(旅客/貨物便)で、航空会社単位(旅客便と貨物便は合算)で実施。単位期間は1年間を上期(4~9月)と下期(10~3月)に分け、各期における累積着陸料を前年同期と比較する。なお、国際線に関しては現在すでに導入している「国際線増量割引」の期間を延長して適用する。
2015年02月27日UQコミュニケーションズは26日、東京国際空港(羽田空港)と成田国際空港にて、最大通信速度が220Mbpsとなる同社のモバイル通信サービス「WiMAX 2+」の提供を開始したと発表した。今回「WiMAX 2+」に対応したのは、羽田空港の国内線第1・第2旅客ターミナル、および国際線旅客ターミナルと、成田国際空港の第一ターミナル、および第二ターミナル。日本の空港でWiMAX 2+に対応するのは、現時点ではこの2空港のみ。同社は同日、福岡市地下鉄でもWiMAX 2+サービスを提供開始したと発表。今後もWiMAX 2+基地局およびエリア拡大を順次進めるとする。
2015年02月26日Peach Aviation(以下、Peach)は3月29日より成田空港発着路線を拡大し、これまでの東京(成田)-大阪(関西)線に加え、新たに東京(成田)-札幌(新千歳)、東京(成田)-福岡線を開設することを発表した。東京(成田)-札幌(新千歳)線は1往復/日、東京(成田)-福岡線は2往復/日で開設し、順次路線を拡大する予定。成田空港からの発着路線を拡充することで、首都圏に在住者でこれまでPeachを利用する機会のなかった人も、Peachを気軽に利用できるようになる。また、今回の新規路線開設を関西空港と那覇空港に次ぐ成田空港拠点化の第一歩と位置付けるとともに、関西空港、那覇空港、成田空港以外の空港の拠点化も検討していくという。3月29日~10月24日における、東京(成田)-札幌(新千歳)線の運賃は片道3,990円~2万3,190円(ハッピーピーチ)、東京(成田)-福岡線は片道4,790円~2万3,590円(ハッピーピーチ)となる。なお、これらの計画は関係当局の認可を前提としており、都合によって変更となる場合がある。
2015年02月10日成田国際空港は2月、バレンタインや雛祭りの時季に向けたさまざまなイベントを開催する。○成田空港でHOTな冬を!~"KAWAII"イベントでおもてなし~2月の成田空港は、海外でも人気の高いキティちゃんが空港内を散歩したり、バレンタインや雛祭りの時季にふさわしい"HOTな"イベントで利用者を"おもてなし"する。2月1日~14日は、「成恋神社で恋愛成就祈願」を実施。バレンタイン期間限定で、成田空港に神社を設置する。恋愛成就の願い事を、「成田空港で恋愛成就」の意味を込めた「成恋(なりこい)カード」に書いてお参りできる。海外からの利用者にも楽しんでもらえるよう、英語・中国語・韓国語でも説明書を設置して迎える。場所は、第1旅客ターミナルビル 出国審査前4階南ウイングGカウンター付近。2月14日の「マイメロディのハッピーキャラバン!」では、利用者のバレンタインデーを盛り上げるため、サンリオキャラクターがダンスで応援。マイメロディとキティのダンスショーのほか、バレンタインの小さなギフトも用意している。時間は、11時~、13時~の各回30分。場所は、第2旅客ターミナルビル 出国審査前3階南側ウエイティングエリア Narita Airport Stage "SKYRIUM"。2月16日~3月3日の平日開催の「内裏雛のグリーティング」では、まるで、雛飾りから抜け出てきたような男雛と女雛が制限エリアに出現。女子の健やかな成長を願う日本の素晴らしい伝統文化を、海外からの利用者に紹介しながらロビーを回遊する。時間は、14時~、15時~、16時~の各回30分。場所は、第2旅客ターミナルビル 出国審査後3階全域。「ハローキティin 成田空港」は、2月18日~20日、23日~27日開催。海外でも人気のキティちゃんがグリーティングをする。春節のシーズン(今年は2月19日)で、中国を中心に海外からの利用者が多い中、日本の"KAWAII"の代表、キティちゃんとのひとときを楽しめる。時間は13時~、14時30分~、16時の各回30分。場所は、第1旅客ターミナルビル 出国審査前4階全域(18~20日)と、同 出国審査後3階全域(23~27日)。そのほか、日本を代表する和楽器「琴」の生コンサート「KOTO☆LIVE」と、日本の伝統文化に触れられる「日本伝統文化のワークショップ」は引き続きの開催となる。
2015年01月27日JALは7月より同社では初めてとなる「SKY SUITE(スカイスイート)」仕様の787-9を導入し、成田~ジャカルタ線で就航することを発表した。JAL初の787-9には、2014年12月に成田~フランクフルト線に導入した787-8の「SKY SUITE 787」と同様に、ビジネスクラスはフルフラットシート「SKY SUITE(スカイスイート)」、プレミアムエコノミーはゆとりの居住空間を確保した「SKY PREMIUM」(スカイプレミアム)を採用。エコノミークラスの「SKY WIDER II(スカイワイダーII)」では、世界の航空会社の大多数が787では横9席配列の仕様とする中、同社では横8席配列にする。座席ピッチ(前後間隔)が約5cm拡大され、座席幅も横9席配列に比べて約5cm広くなっている。787-9型機は7月から成田~ジャカルタ線で就航を開始し、順次路線を拡大していく予定となっている。
2015年01月21日映画『ホビット』シリーズのキャラクターがデザインされたニュージーランド航空の特別ラッピング機が、12月28日の成田国際空港発着の便で運航することがこのほど、明らかになった。『ホビット』シリーズは、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する"中つ国"の60年前を舞台に、ホビット族のビルボ・バギンズが、魔法使いと13人のドワーフと共に、恐ろしい竜"スマウグ"から奪われた王国を取り戻す旅を繰り広げる物語。このたび、完結編『ホビット 決戦のゆくえ』(公開中)の日本公開を記念し、『ホビット』シリーズの特別ラッピング機が、12月28日の成田国際空港発着の便で運航することが決定した。日本にやってくるのは初となる。『ホビット』のラッピング機は、1作目『ホビット 思いがけない冒険』のデザイン、2作目『ホビット 竜に奪われた王国』のデザインの2種類あり、今回どちらが日本に降り立つかは決まっていない。1作目のラッピング機には、主人公ビルボ・バギンズや魔法使いのガンダルフ、ドワーフ一行が描かれ、2作目のラッピング機には、巨大なスマウグが描かれている。世界中で話題のホビット機では、ビジネスクラス限定で、『ホビット』シリーズのキャラクターをイメージしたアイマスクと靴下のアメニティを配布(日本を除く)。さらに機内では、『ホビット』シリーズとコラボした「壮大すぎる機内安全ビデオ」が流れる。同ビデオには、全3作品に出演しているイライジャ・ウッド(フロド・バギンズ)、ディーン・オゴーマン(フィーリ)、シルベスター・マッコイ(ラダガスト)が出演し、さらにピーター・ジャクソン監督もカメオ出演する豪華な内容となっている。なお、両機とも、通常は北米、ヨーロッパ路線で運航している。『ホビット 決戦のゆくえ』公開に先立ち、本作のロケ地であるニュージーランドを取材した際に、現地の空港で2種類のホビット機に運よく遭遇し、存在を放つ姿を見ることができた。大迫力のホビット機の日本初就航は見逃せない!(C)2014 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.
2014年12月26日成田国際空港は、TOTOとのコラボレーションにより、クライン ダイサム アーキテクツが手がけた"ギャラリー型トイレ"「GALLERY TOTO」を設置する。オープン時期は2015年4月中旬を予定。「GALLERY TOTO」は、本館とサテライトを結ぶ連絡通路連絡通路を拡張し、乗り継ぎまでの時間を過ごす旅行者向けの空間の中に開設される"ギャラリー型トイレ"。TOTOの最新機器を導入し、日本のトイレ文化・技術力を世界に発信していくことがねらいとなっている。また、同施設の空間デザインはクライン ダイサム アーキテクツ(KDa)が手がける。映像パネルを採用するなどして、上質なアート空間としても楽しむことができる施設とのこと。なお、KDaは、伊東豊雄建築設計事務所に在籍したこともあるアストリッド・クライン氏とマーク・ダイサム氏が1991年に設立した建築事務所。代表作は、「LEAF CHAPEL」、「代官山 T-SITE/代官山蔦谷書店」、「SHISEIDO THE GINZA」、「Google Tokyo Office」など。2003年にスタートし現在では世界800都市で行われている、20枚のスライドを1枚あたり20秒でプレゼンテーションするイベント「PechaKucha Night」も手がける。
2014年12月22日ANAホールディングスが100%出資するLCCの「バニラエア」(所在地: 千葉県成田市)は、12月19日15時から12月20日23時59分まで、成田-新千歳線の片道運賃が2,980円になる「わくわくバニラ 師走に馬(午)駆けま割る(回る)」セールを実施する。搭乗期間は2015年1月13日から1月31日まで。なお、セールのわくわくバニラ運賃は一部設定のない日もあり、支払手数料として400円が別途必要となる。そのほか詳細はホームページを参照。
2014年12月19日キャセイパシフィック航空はこのほど、香港~マンチェスター線の運航を開始した。○成田-香港-マンチェスター線を同日接続マンチェスターはイングランド北西部に位置し、歴史的建造物や文化、産業遺産、スポーツクラブなどで広く知られている。同地域における交通・ビジネスの拠点となっており、マンチェスター国際空港はロンドン・ヒースロー空港、ロンドン・ガトウィック空港に次いで英国において3番目に利用者数の多い空港となっている。これまで同社のフライトには、日本とマンチェスターを結ぶ路線に直行便はなかった。しかし今回、同路線が就航したことで、同社が就航している日本の6都市7空港との香港国際空港での同日のスムーズな接続が可能となった。同路線の運航機材にはビジネスクラスとプレミアム・エコノミークラス、エコノミークラスの3クラス構成の座席を配置したボーイング777-300ER型機を投入。全クラスの座席には最先端の機内エンターテイメントシステムを搭載しており、快適な空の旅を楽しめる。運賃は出発3日前までの購入が可能なエコノミークラス割引運賃「エコ得3」が5万5,000円から、プレミアム・エコノミークラス利用の「プレミアム・エコ得3」が13万5,000円から、ビジネスクラス割引運賃「ビジ得」が25万円から。料金は全て成田発の場合の往復運賃で、燃油サーチャージ、空港諸費用は別途必要。運行日は、香港・マンチェスター発とも月・火・木・土曜。週4便で運航する。
2014年12月12日成田空港は、「LCC で気軽な空の旅を成田から」をコンセプトに、成長著しいLCCの受入体制を強化するため、LCC ターミナルの機能を果たす「第 3 旅客ターミナル」を2015 年 4 月 8 日に誕生させる。東南アジアと日本を繋ぐLCCも多く就航しているため、TRIPPING!としても、第 3 旅客ターミナルの開業に期待が高まる。そんな注目すべき新しい空の玄関口には「無印良品」がデザインした「空港家具」が設置されることが決定。シンガポールを始め、バンコク、マレーシア、フィリピン、インドネシアの東南アジア各国にも「MUJI」ブランドで店舗展開している無印良品。シンプルながらも機能的な商品の数々に、海外のファンも多い。そんな日本が誇るブランドが第 3 旅客ターミナルに設置する家具とは・・・空港を観察して生まれた家具に期待!無印良品では今回のプロジェクトに先立って実際に空港に設置されているモノが使用されている様子を観察。特に、LCCの利用客が無意識にとる行為を考え工夫を施した。特にソファベンチは、ゆったりと座るだけでなく、閑散時には寝転ぶことも想定し、ひじ掛けをなくして座面を広く確保。全体をクッション材に覆って適度な柔らかさを出した。このソファベンチはゲートラウンジに約1,400席分導入予定。(一部フードコートにも設置予定)国内空港最大のフードコートには、無垢材のテーブルと椅子を設置第3旅客ターミナルの目玉の一つでもある国内空港最大のフードコートには、人気の無垢材を使用したテーブルと椅子を400席以上導入する。食事以外にも空港利用者が気軽に利用できるフードコートを、温かみのある空間に演出する。空港という公共性の高い場所へのこれだけ多くの家具の設置は、無印良品にとって初の試み。無印良品が創造するくつろぎの空間に、注目したい。© all photos to Ryohin Keikaku Co., Ltd.
2014年11月27日アエロフロート・ロシア航空は、成田国際空港第1ターミナルの北ウィング4階出発ロビーに体験型のクリスマスツリーを設置した。12月25日までの間、6時から23時まで点灯する。この企画は、成田空港利用客の素晴らしい旅のスタートをクリスマスツリーのもとから出発してほしいという願いを込めて企画されたもの。昨年に続き、2回目の実施となる。設置されたクリスマスツリーは、高さ6メートル35センチ(台座含む)の巨大なモミの木。大小様々なオーナメントや電飾が飾り付けられたツリーの手前には、ギフトボックス型のブースも用意されており、記念写真用の撮影スペースとなっている。さらに、ブースの前には2つのボタンがあり、2人で同時に押すことでイルミネーションを点灯させることができるインタラクティブな仕様となっている。
2014年11月19日成田空港から電車で約10分のところにあるJR線「成田駅」または京成線「京成成田駅」に降り立つと、下町情緒あふれるエリア「成田山新勝寺・表参道」が広がる。その周辺には150店以上の飲食・土産店などがあるというのだが、そんなにあるとどこに行けばいいのか悩んでしまう。そこで、成田空港に就航している低コスト航空会社(LCC)のCAたちに、プライベートで訪れるとっておきのお店を聞いてみた。○細道の先に広がる和空間1店目はSPRING JAPAN(春秋航空日本)CAの野口寧々さんがオススメする甘味処「三芳家」。「三芳家」は表参道に面した和菓子屋なのだが、隣の店との間にある細道の先に甘味処を営業している。参道のにぎやかな雰囲気とは一変し、和傘や飛び石を思わせる通路など、和をコンセプトにした空間が作られている。「入り口が狭く隠れ家的な存在で、日本庭園のような雰囲気に癒やされます。夏はかき氷を、冬はおしることをと、季節を感じながらいただく一品がとてもおいしく」と野口さんは言う。野口さんが一番好きなメニューは「クリームあんみつ」(700円)で、具沢山のあんみつの横には成田名物の「鉄砲漬」が添えられている。なお、店の一番人気は千葉名物の落花生を用いた「ピーナッツあべかわもち」(760円)らしく、特に外国人に人気だそう。頃合いを見てほうじ茶も差し出してもらえ、心身ともに心休まるひとときが過ごせる。●infomation三芳家千葉県成田市仲町386-2○うなぎ屋の息子がパンで盛り上げる2店目はバニラエアのCA・唐島久実さんが、「とにかくいろいろ盛ってあって、お得なランチ」と太鼓判を押してくれたベーカリカフェ「下田康生堂ぱん茶屋」。表には「八ツ目うなぎ・川魚・割烹料理 下田康生堂」とあるように、元々はうなぎ専門店だったのだが、フランスでパン修行を積んだ下田真吾さんの代でベーカリカフェへと代わったそうだ。とは言え、店内にはうなぎ専門店の雰囲気を感じさせてくれるものがいろいろ残されている。「参道にパン屋ができるのは3年ぶり。成田山新勝寺から続く坂道エリアはうなぎゾーン、そこから続くこのぱん茶屋もある平らなエリアはお土産・飲食ゾーン、駅周辺は居酒屋ゾーンなどと、町全体を盛り上げていける存在になれれば」と下田さんは話してくれた。唐島さんが"お得なランチ"として紹介してくれたのは「おまかせランチ」(515円)。その名の通り、店主おまかせのパンが4種にミニサラダ、スープ、シュークリームがセットになったプレートで、「追加でドリンクを頼んで、シュークリームとともにいただく」というのが唐島さんの楽しみ方だと言う。また、「下田康生堂」時代の味を引き継いだ「うなぎパン」(610円)も外せない。40gというしっかりとした存在感を放つうなぎのかば焼きを鉄砲漬と一緒に包み込んだパンで、よりマイルドな味わいになるようにホワイトソースを合わせている。パンとしてみると610円はちょっと高いのだが、うなぎのかば焼きをお土産にすると思えば、「うなぎパン」はお手軽商品と言えるかも。なお、「うなぎパン」は注文を受けて作る場合は多いので、どうしても食べたいという人は一本電話をしておくと安心だ。●infomation下田康生堂ぱん茶屋千葉県成田市上町551○たっぷり野菜をフレンチで最後にとっておきのお店を教えてくれたのは、ジェットスター・ジャパンのCA・久保千咲さん。お寺の下に広がる下町というと日本的なお店をイメージしてしまうのだが、実は表参道周辺には和洋中様々なお店が連なっており、久保さんがオススメしてくれたお店も創作フレンチの「野菜×創作料理101」である。予約なしでは入店できないくらいの人気らしく、「やっと今日、予約ができたんですよ!」と久保さんは話してくれた。名前の通り野菜をふんだんに用いたメニューが特長で、一番人気は季節の野菜を詰め合わせた「101風バーニャカウダーWソース」(800円)とのこと。アンチョビソースとアイオリソースの2種類でいただく一品には15種類以上の野菜が盛られており、500円からそろうワインとともに長い夜を楽しむのもいいだろう。○お気に入りの飛行機をもっと近くで番外編としてもうひとつ。成田市役所の女性職員7人が結成した「成田ソラガール」のひとりである識名公代さんが案内してくれたのが、園内ならどこからでも飛行機が楽しめる「さくらの山公園」である。成田空港からほど近いところにある公園のため、特に空港から一番近い広場には、望遠レンズを装着したカメラを手にした人々がベストショットを狙っている。多い時には5分に1本くらいの頻度で飛行機が飛び交うそうなので、自分が好きな航空会社はもちろん、お目当ての機種を大迫力で眺められる絶好のスポットと言えるだろう。しかし、切れ目なく飛行機が飛んでくるので、なかなか引き潮を定めにくい。駐車場で飛行機の姿を目にすると、「もう少し粘れば良かった……」などと思ってしまうかもしれない。今回紹介した以外にも、元航空会社勤務のオーナーが経営するバー「Jet Lag Club」のように外国気分を味わうことができるお店があったり、韓国の家庭料理が楽しめる「イテウォン」で世界を楽しめたりなど、成田での遊び方は人それぞれ。今まで成田空港から即東京・即帰宅だった人にこそ、一度寄り道を楽しんでいただければと思う。※記事中の情報・価格は2014年10月取材時のもの。価格は税込
2014年10月10日成田空港を有する成田市内には、外国人観光客はもちろん、各航空会社のクルーも楽しめるスポットがいたるところにある。成田空港から電車で10分、JR線「成田駅」または京成線「京成成田駅」から続く表参道にも、外国気分が味わえるお店がいろいろ。特に航空業界の人なら知らない人はいない、という程に愛されているバー「Jet Lag Club」も、この通りにある。○クラス別のお酒に無料のポップコーン「Jet Lag」は英語で"時差ボケ"という意味で、その名前から連想される通り、外国人旅行や外資系航空会社のクルーたちで連日にぎわっている。オーナーのヴィンセントさんはサベナ・ベルギー航空の元チーフパーサー。ヴィンセントさんのお国柄か、「特にオススメは?」と訪ねると「ベルギービール」と答えてくださった。実際、ベルギービールは10種類程度と一番多くそろえている。メニューをよく見てみると、スピリッツのところに「カーゴ」「エコノミー」「ビジネス」「ファースト」と書かれている。「やはりファーストは高いのかな」と思いきや、800円という良心的な値段。ちなみにカーゴは500円である。ならばここは気前よく、ファーストから選んでみるのもいいだろう。ちなみに、端の方にポップコーンがあったので値段を聞いたところ、「言い忘れていた! あれは無料だから好きに取って行って」とのこと。この気前の良さで、一層お酒がおいしくなってしまう。なお、店内にはフードメニューはないが、周辺の店から出前で届けてもらうのはOKとなっている。○次から次に増えていくコレクションたちさて、店内はと言うと、飛行機模型から胸章、ポスター、写真、ステッカー、クルーの帽子など、世界各国の航空会社にまつわるあらゆる品と品が飾られている。これはヴィンセントさんご自慢のコレクションのみならず、バーを訪れた人がプレゼントしてくれたものも多いそう。特に思い入れのある品をうかがったところ、元パイロットの友人がプレゼントしてくれたジャケットとのこと。「彼は飛行機に乗って5回トラブルに見舞われたけど、5回とも無事に生還した。そうした意味でもとても大切なジャケットなんだよ。ぜひゆっくり見ていってね」と教えてくれた。店内のコレクションは日に日に増えているようなので、訪れる度に新しい出合いに遭遇できるかもしれない。犬が苦手でなければ、オーナーの愛犬「INOP(イノップ)」と触れ合うのもいい。「INOP」は航空用語で"故障"という意味らしいが、「前にいた犬にもちょっと変わった名前をつけていたんですよ」とスタッフが教えてくれた。「どうだ、チャーミングだろ!」と笑うヴィンセントさんにも親しみを感じてしまう。また、店の奥にはビリヤードやダーツ、テーブル・フットボールなどがあり、お酒とともにゲームを楽しむことができる。バーで出会った外国人とゲームを通じてコミュニケーションを図るのもいいかもしれない。バーの営業時間は15:30頃から翌3:00まで。飛行機ファンならずとも、「Jet Lag」で眠れない外国人たちとともに、ちょっと長い夜を楽しんでみてはいかがだろうか。※記事中の情報・価格は2014年10月取材時のもの
2014年10月09日"成田空港に着いたらいざ東京へ・わが家へ"という前に、ちょっと寄り道はいかがだろうか。成田空港から電車なら約10分、クルマなら約20分のところに、成田の風情をぎゅっと凝縮した「成田山新勝寺・表参道」がある。そぞろ歩きをしていると、きっといろいろな"発見"に出合えるだろう。○御護摩祈祷で所願成就成田空港から電車で10分程度のところにあるJR線「成田駅」または京成線「京成成田駅」に降り立つと、すぐ姿を現すのが「表参道」である。その表参道の約800m先には「成田山新勝寺」があり、駅から成田山新勝寺に続くエリアには150店以上の飲食店・土産店などが軒を連ねている。地元の方に「時間がなくてもココだけは行け! ってところは?」とうかがったところ、「そりゃ、成田山新勝寺は外せないだろう」とのこと。成田山新勝寺では天慶3年(940)の開山以来、御護摩(おごま)の修行をもって世界平和や所願成就を祈念している。「護摩」という言葉は、古代インドの宗教儀式で"火の中に供物を投じて祈る"という意味の「ホーマ」に由来するらしく、開山から1,070年以上、1日も絶やさずこの御護摩を行っている。この御護摩が行われる大本堂には誰でも訪れることが可能。家内安全、商売繁盛、交通安全、厄難消除など様々な願い事を御本尊不動明王に祈願できるのだが、祈祷中、お願いしたいものをカバンに入れて手渡せば、火に当ててご利益をもたらしてくれるという。○「成田屋」の由来はここにあり!成田山新勝寺の見どころは御護摩だけではない。仕事運アップを狙う人は「出世稲荷」へ。御本尊は江戸時代に成田山をあつく信仰した佐倉藩主・稲葉正通が寄進し、商売繁盛や開運成就、火伏せのご利益があると伝えられている。この付近を歩いていると「カチカチカチ」という高い音が聞こえてくるのだが、これは、出世稲荷の前でお供え物の油揚げを購入すると、ご利益アップのために油揚げの上で石をすり合わせてくれるからである。ちらっと起こる火花を見ていると、なんだか神妙な気持ちにもなってくる。恋愛成就を願うなら「光明堂」へ。元禄14年(1701)に設立された旧本堂で、中央には大日如来、左右には不動明王と愛染明王(あいぜんみょうおう)が奉安されている。この愛染明王は古くから"恋愛・縁結び・家庭円満"などをつかさどる仏。その昔、御護摩が行われた中央の護摩壇そばで手を合わせれば、いい縁を導いてくれるかも。なお、歌舞伎好きでなくても、「よっ! 成田屋!!」という呼びかけを知っている人も多いだろう。この成田屋は、成田山新勝寺の不動尊を崇敬していた江戸歌舞伎の名門・市川団十郎家の初代団十郎が、自らの屋号を「成田屋」と称したことがはじまりという。子宝に恵まれなかった初代団十郎がここで祈願したところ、ご利益で男子を授かることができたそうで、今日でも市川宗家一門は襲名披露や特別興行の際には御護摩祈祷を受けている。特に七代目団十郎は成田山への寄進とともに、成田山内の延命院に身を寄せて成田の人々に芝居や俳句を広めるなど、成田地域の文化向上にも貢献したという。境内にはその七代目団十郎の像が設置されているので、ぜひ探していただきたい。○うなぎのお店だけでも60店以上今度は成田山新勝寺から表参道へ。「成田駅」または「京成成田駅」から成田山新勝寺に続くエリアは5つの町から構成されており、その通りには150店以上の店がある。特にメインストリートである表参道には、うなぎを提供する店が約60店も並んでいる。千葉県内の利根川や印旗沼でうなぎがとれたことも関係しているようで、その昔、はるばる成田詣でに訪れた人々の旅の疲れを癒やすために栄養価の高いうなぎでもてなしたという逸話もある。うなぎ専門店などでは、うなぎをさばいている姿を通りから眺めることができる。店頭で客をもてなす店員に誘われる前に、奥から漂ううなぎを焼く香ばしくてほんのり甘い香りに、自然と足が店の中へと進んでしまう。「この通りの中では、それでもまだ新しい店なんです」と話すのは、明治43年(1910)に創業した「川豊」の3代目社長・伊藤小澄さん。創業以来継ぎ足して守ってきた秘伝のタレは、「災害時は瓶を持って逃げろ」と伝えられていると言う。3階建ての店はもともと旅館だったようで、柱や壁の風合いからも歴史を感じるとともに、おばあちゃん家に来たようなどこか懐かしい気持ちがしてくる。窓からは参道を眺めることができ、毎年夏に行われる成田祇園祭では、参道を通る山車などをうなぎとともに楽しむ事ができるそうだ。多い時は1日で1,000匹のうなぎをさばくことがあるそうで、広い店内とは言えど、土日のお昼時には20分程度店前で待つこともあるという。ふっくらとした肉厚なうなぎには甘みの強いタレをたっぷりと。山椒を少しだけふりかければ、味がぴりっと締まる。「上うな重」は2,900円だが、できればあわせて「きも吸い」も注文していただきたい。香り・味わいはもちろん、100円と言う値段もうれしい。表参道の味わいはうなぎだけじゃない。時間がない時は絶対この成田山新勝寺と極上うなぎを堪能していただければと思うが、ゆっくりそぞろ歩きするのが旅の醍醐味。次回、成田空港を利用する際は、実はこんなに近くにあった成田観光もお忘れなく!※記事中の情報・価格は2014年10月取材時のもの。価格は税込
2014年10月07日●成田は京成とJR東日本、羽田は東京モノレールと京急の競争で利便性アップ2010年10月に羽田空港が再国際化して以来、羽田と成田は激しい競争を繰り広げている。都心から近く国内線も豊富な羽田空港の就航便は増える一方だが、逆に成田空港は低コスト航空会社(LCC)の就航で国内線は増えているものの国際線は減り続けている。そのため、成田空港ではLCCを積極的に誘致したり、以前はできなかった深夜・早朝の一部時間帯の発着便を認めたりなどの努力をしている。そんな「空」の争いだけでなく、「地上」のアクセスでも両空港は利便性を競っている。地上アクセスは空港が担うわけではないが、電車とバスなど地上の交通機関の間にも「競争」が生じているため、必然的に競わざるを得ないのである。もちろん、利用者からすれば歓迎すべき傾向だ。○京成スカイライナーの"逆襲"羽田が再国際化する3カ月前の2010年7月に「新スカイライナー」が走り始めた頃から、両空港へのアクセス改善がスピードアップした。京成電鉄が運行する特急「スカイライナー」は2010年7月17日から新しく開通した「スカイアクセス線」を走行するようになり、京成上野や日暮里から成田まで40分前後とそれまでより20分近くも所要時間が短くなった。例えば、世田谷や杉並といった都心西部のベッドタウンから成田までのアクセスを検索すると、それまではJR東日本の特急「成田エクスプレス」の方が早いと表示されていた。しかし、今日ではスカイアクセス線の開通でスカイライナーの方が早く到着する時間帯が増えている。また、スカイアクセス線は従来のルートより揺れも少なく、乗り心地も向上している。さらに言うと、スカイライナーは運賃が成田エクスプレスよりも2割程度安いのも魅力のひとつだろう。対する成田エクスプレスも出発駅を増やすに従い本数も増加。東京駅発着で見ると、一部の時間帯を除き、30分に1本程度と以前より格段に利便性が向上している。○世界的に見ても便利になった羽田へのアクセスそんな成田へのアクセスもずいぶん便利になったと感じていたところにはじまったのが、羽田の再国際化だ。それに合わせて改正された東京モノレールと京急電鉄のダイヤには驚いた。国際線ターミナルまでなら東京モノレールの空港快速が浜松町駅から、京急電鉄のエアポート快特が品川駅から、ともに最短13分という時間でつながった。本数も普通電車を加えると5分前後に1本という便利さ。世界的に見ても、ここまでアクセスが便利な空港はなかなか見当たらない。●羽田の深夜早朝バスが実証運行へ! 羽田/成田を1時間で結ぶ都心直結線もしかし、その2年後の2012年夏、今度は成田空港へのアクセスに便利で格安な深夜バスが加わった。○深夜便が好評で便数増やす「格安バス」成田空港発着の国内LCCであるジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパン(現在「バニラエア」にリブランド)が就航すると、その「格安旅行客」を狙って京成バス系が東京駅発着の「東京シャトル」の運行を開始した。現在は銀座・東京駅発着の「THEアクセス成田」(平和交通)も加わり、それぞれ片道900円、1,000円とリムジンバスや成田エクスプレスの約3分の1と運賃も衝撃的だった。東京駅から羽田までの「空港リムジンバス」の運賃は930円だからほぼ同じである。また、成田まで片道1時間前後と電車並みの早さも魅力で、東京駅と銀座駅発着なので、成田まで行く間に都心の渋滞に巻き込まれる確率が低いのも魅力と言える。この成田への格安バスは順調に利用者を増やし、現在は深夜・早朝以外の時間帯の便も走っている。○一気に5路線を開設する羽田発着の「深夜バス」そして、2013年9月に決定した東京オリンピック・パラリンピックの開催は、両空港のアクセス改善にさらに拍車をかけそうだ。国土交通省は10月26日から2015年3月末までの間、羽田と都内各所および横浜を結ぶアクセスバスを深夜・早朝の時間帯に実証運行すると発表した。具体的な路線と運賃は、銀座・東京・秋葉原方面(1,860円)、新宿・池袋方面(2,000円)、渋谷方面(2,060円)、大鳥居・蒲田・品川方面(560円、1,030円)、横浜YCAT方面(1,030円)。羽田空港行きが午前3時~4時台、空港発が午前1時台となっている。2010年10月の再国際化や2014年3月末の発着枠拡大で羽田空港の国際便は増えているが、深夜・早朝の発着便は乗客が思うように集まらず航空会社に敬遠される傾向にある。その原因のひとつが公共交通機関の不足と言われており、それを確かめる意図も今回の実証実験にはあるのだろう。いずれにしろ、利用者からすればアクセスが向上するのは間違いなく、タクシーを使うより何倍も安くすむのは言うまでもない。○どっちが便利か比べる必要ない時代へ今後は、鉄道のアクセス改善計画もめじろ押しだ。田町・品川付近から羽田にアクセスし、将来的には2015年開通の上野東京ラインを使い東北線・高崎線・常磐線などとの接続も視野に入れる「羽田空港アクセス新線」(JR東日本)、「新東京駅」と羽田を20分弱、同駅と成田を36分でそれぞれ結ぶ通称「都心直結線」(京急)など、いずれも計画は大規模だ。「都心直結線」は羽田と成田も約1時間で結ぶ計画である。この鉄道が象徴するように、「羽田が便利」「成田が便利」と比較するより、両空港をうまく使って旅するのが賢い時代になっていくようだ。いや、すでにそういう使い方をしている旅行者が多いはずだ。実際、旅客便の発着枠は羽田が44.7万回、成田が30万回とそう大きな差はなく、羽田の発着枠が満杯である現状を見ると、しばらくは場合によって両空港を使い分けることになるだろう。安い国内旅行なら国内LCCの拠点である成田を使う確率が高く、JALやANAで札幌や福岡、沖縄へ行くなら幹線の多い羽田。またアジアへの海外旅行なら行きは羽田、帰りは成田、あるいはその逆というパターンもある。自分の家や会社からの便利な行き方、安い行き方はどんなアクセス方法か。知らない間に変わっていくともいえる地上アクセスの最新情報を掴んで上手に使いこなしたい。※文中の料金表記にICカード割引は含みません○筆者プロフィール : 緒方信一郎航空・旅行ジャーナリスト。旅行業界誌・旅行雑誌の記者・編集者として活動し独立。25年以上にわたり航空・旅行をテーマに雑誌や新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど様々なメディアで執筆・コメント・解説を行う。著書に『業界のプロが本音で教える 絶対トクする!海外旅行の新常識』など。
2014年09月30日